JP2006223197A - 神経細胞の培養方法、神経細胞培養基材、神経細胞、神経細胞システムおよび神経細胞システムの製造方法 - Google Patents
神経細胞の培養方法、神経細胞培養基材、神経細胞、神経細胞システムおよび神経細胞システムの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006223197A JP2006223197A JP2005041381A JP2005041381A JP2006223197A JP 2006223197 A JP2006223197 A JP 2006223197A JP 2005041381 A JP2005041381 A JP 2005041381A JP 2005041381 A JP2005041381 A JP 2005041381A JP 2006223197 A JP2006223197 A JP 2006223197A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nerve cell
- nerve
- diameter
- culture substrate
- cell culture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N5/00—Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
- C12N5/06—Animal cells or tissues; Human cells or tissues
- C12N5/0602—Vertebrate cells
- C12N5/0618—Cells of the nervous system
- C12N5/0619—Neurons
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M25/00—Means for supporting, enclosing or fixing the microorganisms, e.g. immunocoatings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M3/00—Tissue, human, animal or plant cell, or virus culture apparatus
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M3/00—Tissue, human, animal or plant cell, or virus culture apparatus
- C12M3/04—Tissue, human, animal or plant cell, or virus culture apparatus with means providing thin layers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M35/00—Means for application of stress for stimulating the growth of microorganisms or the generation of fermentation or metabolic products; Means for electroporation or cell fusion
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N2533/00—Supports or coatings for cell culture, characterised by material
- C12N2533/30—Synthetic polymers
Abstract
【解決方法】 細胞培養基材1上に培養用培地と神経細胞とを配して、神経細胞を対応する培養条件下で培養する神経細胞の培養方法であって、細胞培養基材1の培養表面には、複数の凸部4が設けられており、前記複数の凸部4の形状、間隔または両方を規定することによって前記神経細胞の成長形態を制御することを特徴とする神経細胞の培養方法である。
【選択図】 図2
Description
特に、神経細胞に対しては、欠損した神経の治療や神経の自己組織性を利用した神経回路の形成等を目的として広く研究が進められている。このような神経回路の再生はパーキンソン病、アルツハイマー病の治療に有効とされている。
しかしながら、通常、神経細胞の培養に用いられるガラス製や樹脂製のペトリシャーレ等の培養容器は、神経細胞の成長形態を制御することを目的としておらず、これらの容器を用いた培養方法では、神経細胞の成長形態の制御を行うことができない。また、細胞の培養時に、サイトカイン等の誘導因子や抑制因子を添加することによって細胞の成長形態を制御することは、細胞に対し副次的な効果をもたらすおそれがあり、用途によっては、好ましい制御方法とは言えない場合がある。
従って、誘導物質や抑制物質を特に添加することなしに、神経細胞の成長形態を制御できる培養方法の必要性が高まっている。
第一に、神経細胞培養基材上の凸部の相当直径と凸部間の間隔が、培養する神経細胞の直径、および神経細胞から伸長する神経突起の直径よりも小さい場合は、神経細胞と凸部との密着を強めることができる。このため、通常の平面基板上において培養した神経細胞の成長形態と比較して、細胞体形状は扁平になり、神経突起の数は増加し、神経突起の太さが大きくなると言う効果が得られる。
本発明は、神経細胞培養基材上に培養用培地と神経細胞とを配して、前記神経細胞を対応する培養条件下で培養するに当たって、前記神経細胞培養基材の培養表面に、所定の形状と間隔を有する複数の凸部が設けられた神経細胞培養基材を用いると、神経細胞の成長形態を制御して培養を行うことができるという知見に基づいて創作されたものである。
なお、本実施形態において、「神経突起」は、樹状突起および軸索を含む。
ここで、一般的な神経細胞の培養条件を説明する。
ただし、本実施形態においては、本実施形態に係る神経細胞の培養方法による神経細胞の成長形態の制御効果を明確に説明する必要性に鑑み、定着を除く培養中の培地には神経細胞の成長形態を誘導・抑制する物質を特に含有していない培地で培養を行うことを前提として説明する。
まず、神経細胞20を、培地8とともに神経細胞培養基材1上に播種する。
そして、培地8および神経細胞20が播種された神経細胞培養基材1をCO2インキュベータ内で所定期間静置する。
この過程で、神経細胞20は、神経細胞培養基材1上に定着し、培養されるが、定着後には、所定の間隔毎に培地8を交換してもよい。培養に使用する培地8は、血清培地、無血清培地、サプリメントやサイトカイン添加培地でもよく、例えば、無血清培地の場合、1日または2日毎に培地8を交換することが好適である。
そして、前記所定期間経過後、神経細胞20の観察や使用を行う。この所定期間は、特に限定されるものではなく、所望する神経細胞20の成長形態に対応して延長または短縮して調節することができる。本実施形態においては、例えば、播種7日後に神経細胞20の成長形態の検証等を行っている。
本実施形態では、このような神経細胞20の培養を神経細胞の成長形態を制御しながら行うが、その際、図2に示す培養表面に複数の凸部4を有する神経細胞培養基材1上で培養を行う。
このような本実施形態に適用可能な培養表面に複数の凸部4を有する培養基材の代表例として、例えば、本願出願人が先に出願した特開2004−170935号公報に記載の機能性基板が挙げられる。すなわち、特開2004−170935号公報に記載の機能性基板は、有機ポリマー製の第1の基体と、該基体から伸びた有機ポリマー製の柱状微小突起群を有し、該柱状微小突起群の相当直径が10nmから500μm、高さが50nmから5000μmであって、該柱状微小突起群の高さ(H)に対する相当直径(D)の比(H/D)が4以上であることを特徴とする柱状微小突起群を備えた機能性基板である。
本実施形態においては、このような培養表面に複数の凸部4を有する培養基材のうち、神経細胞20の成長を制御する目的で、所望する成長の形態に応じて凸部4の形状および凸部4間の間隔を規定する。
さらには、神経細胞培養基材1自身に培地8を分注可能な窪みを備えた形状としてもよい。例えば、シャーレ状、フラスコ状、等の容器形状にすることによって神経細胞培養基材1に培地8を配しやすくなる。この場合には、培養の際に、特に培養容器7を使用する必要はない。
これらの神経細胞培養基材1の形状は、培養後の神経細胞20の用途に応じて適宜選択される。
本実施形態の神経細胞培養基材1における基材ベース2は、通常の神経細胞培養基材1のベースとして使用でき、かつ、適度な強度を備えた材料から構成されていれば、特に限定されるものではない。さらには、基材ベース2は、直接的または間接的に、神経細胞20や培地8に接触する可能性を考慮し、細胞毒性が低く、生体適合性が高い材質であることが好ましい。
例えば、基材ベース2は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニール、ポリウレタン、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、ガラス強化ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶性ポリマー、フッ素樹脂、ポリアレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリアミドビスマレイミド、ポリビスアミドトリアゾール等の熱硬化性樹脂、さらには、これらを2種以上ブレンドした材料を用いることができる。
また、前記した樹脂組成物だけでなく、石英、ガラス類、アルミナ、ジルコニア、チタニアに代表されるセラミックス等の無機物によって基材ベース2を構成してもよい。
さらに、本実施形態に係る神経細胞培養方法を医療分野に適用する場合には、基材ベース2を、例えば、ポリ乳酸やポリカプロラクトンを始めとする脂肪族ポリエステルやポリ酸無水物、合成ポリペプチド等の合成系の他に、キトサンやセルロースなどの天然物系も含めた生分解性樹脂、および、これらの2種類以上のブレンドによって構成することが好適である。このような構成とすることによって、例えば、神経細胞20を生体に移植する場合には、培養した神経細胞20を神経細胞培養基材1から分離して使用するだけでなく、培養した神経細胞20を神経細胞培養基材1と一体に使用することが可能となる。
図3は、図2で示した神経細胞培養基材1における領域Aの部分拡大斜視図である。
本実施形態における樹脂層3は、基材ベース上面2Aに配設される。樹脂層3の材質は、例えば、所望する加工精度、表面特性、光学特性、強度等に応じて適宜選択されるものであって、特に限定されるものではない。例えば、樹脂層3の材質は、前記した基材ベース2の構成材料として例示した樹脂組成物や無機物や生分解性樹脂等から適宜選択することができる。
図3に示すように、本実施形態の神経細胞培養基材1における凸部4は、樹脂層3の上面3Aに、樹脂層3と一体的に複数形成されて、後記する制御領域(例えば、実施形態例1〜3を参照)を構成する。
そして、凸部4は、その最上面4Aにおいて所定の相当直径rを有し、所定の間隔gで配列している。
ここで、「相当直径」とは、凸部4の最上面4Aの直径または直径に相当する長さであって、最上面4Aの形状が円形の場合にはその直径、矩形である場合にはその一辺の長さ、また、そのいずれにも該当しない場合には、例えば、円相当径を用いることができる。円相当径は、必ずしも円形ではない最上面4Aの形状を、円形とみなしてその直径を規定するものである。例えば、円相当径として、最上面4Aの面積と同じ面積を持つ円の直径とみなす面積円相当径、最上面4Aの周長と同じ長さの円の直径とみなす周長円相当径、最上面4Aの形状に外接する円の直径とみなす外接円相当径、最上面4Aの形状に内接する円の直径とみなす内接円相当径等が挙げられ、最上面4Aの形状に応じて適宜選択することができる。
例えば、図2および図3に示すように、凸部4の配列の様式が2次元正方格子状の場合には、凸部4間の間隔は図3に示したgの長さである。
なお、凸部の高さ方向の形状は、特に限定されるものではなく、例えば、柱状、錐状、逆錐状等であってもよく、また、その外周部の形状や修飾等は、特に限定されるものではない。
なお、前記したように、凸部4と樹脂層3は一体的に形成されるものであるため、凸部4と樹脂層3は同一の材料により構成される。
例えば、神経細胞20の接着性の制御や表面保護のためのタンパク質等の生体高分子、金属薄膜等による表面被覆、プラズマ処理やUV照射、撥水処理剤、加熱等による親水・撥水化や、ヒドロキシル基、アミノ基、スルホン基、チオール基、カルボキシル基等特定の官能基付加、酸化剤等による表面粗化等から1種類以上の表面処理を施すことができる。特に凸部4への神経細胞20の吸着促進にはポリリジン、アルブミン、コラーゲン、フィブロネクチン、フィブリノーゲン、ビトロネクチン、ラミニン等のタンパク被覆が効果的である。
また、これらの表面修飾は、凸部4および樹脂層3の表面全体に渡って施してもよいし、限定した領域であってもよい。例えば、一部の凸部4と、その他の凸部4とに対し、異なる表面修飾を施してもよいし、凸部4と、樹脂層3とに対し、異なる表面修飾を施してもよい。また、凸部4の最上面4Aと、当該凸部4の外周面とに対し、異なる表面修飾を施してもよい。
例えば、神経細胞20の培養形態に応じて基材ベース2の両面に凸部4を形成してもよく、また、立体的に形成された基材ベース2の各面にそれぞれ凸部4を形成してもよい。
次に、神経細胞培養基材1の製造方法を図面を参照して説明する。
図4は、神経細胞培養基材1の製造方法の一例であるナノインプリント法による製造過程を説明するための図である。
図4(a)に示すように、基材ベース2の上面に、樹脂層3を配設する。このとき、樹脂層3が粘着性であれば特に接着処理をせずとも基材ベース2と樹脂層3とは接着する。さらに接着性を高めたい場合、あるいは、樹脂層3が粘着性でない場合には、基材ベース2の上面に所定の表面処理をすることによって、樹脂層3との接着性を高めることができる。例えば、シランカップリング等の特定の官能基による被覆処理、プラズマ処理や高分子グラフト重合、粘着性高分子のコーティング処理、が好適である。
次に、図4(b)に示すように、基材ベース2の上に配された樹脂層3を軟化し、金型凹部6が形成された金型5を押し付けることによって、金型凹部6の形状を樹脂層3に転写する。
そして、図4(c)に示すように、金型5を引き剥がすことによって、樹脂層3と一体的に凸部4が形成された神経細胞培養基材1を得ることができる。
また、金型5表面への金型凹部6の形成法は、切削加工、光リソグラフィ法、電子線直接描画法、粒子線ビーム加工法、走査プローブ加工法等の微細加工法や微粒子の自己組織化、またはこれらの手法によって形成されたマスタからのナノインプリント法、キャスト法、射出成型法に代表される成型加工法、めっき法等から適切に選択される。
なお、製造方法によっては、神経細胞培養基材1に必ずしも樹脂層3を形成する必要はなく、基材ベース上面2Aに直接凸部4を配設する構成としてもよい。
なお、この表面修飾処理は、凸部4の形成後に限らず、例えば、形成前の樹脂層3または金型凹部6の表面にあらかじめ表面処理を施し、凸部4の形成と同時に凸部4および樹脂層3の表面に修飾処理を施すこととしてもよい。
ここで、凸部4の相当直径rおよび間隔gを規定した3種類の神経細胞培養基材1を使用して、神経細胞を3通りに制御した場合の3つの実施形態例を、図面を参照して詳細に説明する。
図5は、実施形態例1の神経細胞の培養方法を説明するための図である。
なお、図5において、培養容器7と培地8は省略している。
図5に示すように、実施形態例1で用いる神経細胞培養基材1は、表面に形成された凸部4の相当直径rおよび凸部4間の間隔gが、培養する神経細胞20の直径、および神経細胞20から伸長する神経突起20bの直径よりも小さく形成されている。
このように構成された神経細胞培養基材1を用いて培養することにより、神経細胞20の細胞体20aは、平坦な基板上における培養時に比べて平坦化し、直径が大きくなる。また、神経細胞20から伸長する神経突起20bは、凸部4の頂点に沿って伸長し、直径が大きく、分岐数が多くなる。
ここで、実施形態例1で用いる神経細胞培養基材1の表面における所定の凸部4から構成される制御領域を、領域1と記載する。すなわち、図5に示す領域1で神経細胞20を培養することによって、神経細胞20と凸部4との密着を強め、神経細胞20の神経突起20bの太さを太く、かつ、前記神経突起20bの分岐数を多くする制御を行いつつ、神経細胞20を培養することができる。
図6は、実施形態例1の神経細胞の培養方法を説明するための図である。
なお、図6において、容器7と培地8は省略している。
図6に示すように、実施形態例2で用いる神経細胞培養基材1は、表面に形成された凸部4の相当直径rおよび凸部4間の間隔gが培養する神経細胞20の直径よりも小さく、かつ、凸部4間の間隔gが神経細胞20から伸長する神経突起20bの直径よりも大きく形成されている。
このように構成された神経細胞培養基材1を用いて培養することにより、神経細胞20から伸長する神経突起20bは、凸部4の間隔に沿って、凸部4の配列している方向に沿って伸長し、平坦な基板上での培養に比べると長くなる。
ここで、実施形態例2で用いる神経細胞培養基材1の表面における所定の凸部4から構成される制御領域を、領域2と記載する。すなわち、図6に示す領域2で神経細胞20を培養することによって、神経細胞20を萎縮させ、神経細胞20から伸長する神経突起20bの伸長方向を制御しつつ、神経細胞20を培養することが可能となる。
図7は、実施形態例3の神経細胞の培養方法を説明するための図である。
なお、図7において、容器7と培地8は省略している。
図7に示すように、実施形態例3で用いる神経細胞培養基材1は、表面に形成された凸部4の相当直径rが神経細胞20の直径よりも小さく、凸部4間の間隔gが神経細胞20の直径の0.4倍から2倍、より好ましくは、0.6倍から2倍までになるように形成されている。
このように構成された神経細胞培養基材1を用いて培養することにより、神経細胞9からの神経突起20bの伸長が阻害され、細胞体20aは萎縮する。
ここで、実施形態例3で用いる神経細胞培養基材1の表面における所定の凸部4から構成される制御領域を、領域3と記載する。すなわち、図7に示す領域3で神経細胞20を培養することによって、神経細胞20の成長を抑制しつつ、神経細胞20を培養することが可能となる。
具体的には、図7に示す領域3を神経細胞培養基材1(図2参照)に持たせることによって、この領域において、神経細胞の成長を抑制(または停止)する制御を行うことが可能となる。
従来、このように神経細胞の成長形態を変化させるには特定のサイトカイン等の試薬添加が必要であったが、本実施形態においてはこのような試薬添加が不要であり、試薬の副次的な効果を考慮に入れる必要がない。また、本実施形態を適用することにより、神経細胞培養基材上に局所的に異なる効果を有する処理を実現できるために、神経細胞の成長形態の複雑かつ高次な制御に適用することができる。
ここで、図8〜図10は、領域1〜領域3と、任意の領域である領域4とを組み合わせて形成した神経細胞培養基材1の上面図である。
なお、神経細胞培養基材1上への領域1、領域2、領域3の配し方は以上の例に限定されず、必要な神経細胞20の性状に応じた組み合わせを適宜選択することができる。さらに、各領域に対し明確な境界を設けず、凸部4を複雑に配置した構成としてもよい。
このように、同一の神経細胞培養基材1上に複数の制御領域(1つの制御領域1〜3と1以上の任意の領域(領域4)を有する場合を含む)を持たせることによって、神経細胞20の成長形態を各領域で制御しつつ、神経細胞20を培養することが可能となる。
さらに、発明の神経細胞培養基材1とその上で抑制しながら培養された神経細胞20とから構成された神経細胞システムおよびその製造方法も本発明の範囲内である。すなわち、神経細胞移植片、神経細胞ネットワーク等の神経細胞20の培養形態が所望の状態に制御されたシステムを提供することも可能となり得る。
実施例1では、神経細胞培養基材1の製造を行った。
基材ベース2には、25mm角、厚み0.7mmの無アルカリガラス(日本電気硝子株式会社製 OA−10)を使用した。
樹脂層3の材質は、分子量3,000から600万のポリスチレン(シグマ・アルドリッチ・ジャパン製)である。
引き続いて、神経細胞培養基材1をエタノール中に浸漬して乾燥し、3時間のUV滅菌を施した後にポリリジン溶液(50mg/0.1M ホウ酸水溶液、pH=8.3)に1時間浸漬後に純水で洗浄することによってポリリジンを凸部4上へ被覆した。
また、凸部成形に用いた金型5の材質は、結晶方位(100)、20mm角の単結晶シリコンであって、金型凹部6は、光リソグラフィ法によって形成されたものである。
凸部4の高さは全て1μmであるが、凸部4の直径rは0.25μmから25.0μmに、凸部4間の間隔gは直径rと同じ値の領域と2倍の値とした領域とを形成した。
ここで、本実施例で形成した神経細胞培養基材1上に形成した凸部4の相当直径rと凸部4間の間隔gの一覧を表1に示す。
実施例2では、実施例1で作製した神経細胞培養基材1を用いて神経細胞を培養し、神経細胞の成長形態の評価を行った。
妊娠14日目のマウスから胎児を取り出し脳を摘出した。さらに,大脳半球から大脳皮質のみを分離して、その組織片を培地(Opti−MEM(Invitrogen Corporation)、 2−Mercaptoethanol(Invitrogen Corporation))が入っている15mlチューブに集め、先をバーナーの火で丸めたパスツールピペットを使いピペッティングによって細胞を分散させた。その後、血球計算盤を使用して細胞数を計測し、トリパンブルー(Invitrogen Corporation)染色によって適正なViabilityを有していることを確認した。
実施例1で得られたポリリジンコート済みの神経細胞培養基材1を細胞培養用シャーレなどの容器7内に配置し、この上に胎生14日目のマウス大脳皮質組織から採取した神経細胞20を2.0×104/cm2の密度に播種した。培地8は培養1日目のみ血清培地(Opti−MEM、 10%FBS(Invitrogen Corporation)、 55μM 2−Mercaptoethanol)を使用し、細胞が定着した培養2日目以降は無血清培地(Opti−MEM、 B27supplement(Invitrogen Corporation)、 55mM 2−Mercaptoethanol)を用いた。培養はCO2インキュベータ内(CO2濃度5%、温度37℃、相対湿度80%)で行った。7日間培養後に、培養した神経細胞20の形状を倒立顕微鏡および走査電子顕微鏡観察によって評価した。
なお、伸長方向の配向率は、全ての神経突起数に対し、直進的に延伸する神経突起数の割合とした。
比較例として、平坦なポリスチレン基板上に神経細胞20を播種し、同じ条件で培養したものを評価した。
各評価結果を表2に示す。
2 基材ベース
2A 基材ベース上面
3 樹脂層
3A 樹脂層表面
4 凸部
4A 最上面
5 金型
6 金型凹部
7 培養容器
7A 底部上面
8 培地
20 神経細胞
20a 細胞体
20b 神経突起
Claims (21)
- 神経細胞培養基材上に培養用培地と神経細胞とを配して、前記神経細胞を対応する培養条件下で培養する神経細胞の培養方法であって、
前記神経細胞培養基材の培養表面には、複数の凸部が設けられており、前記複数の凸部の形状、間隔または両方を規定することによって前記神経細胞の成長形態を制御することを特徴とする神経細胞の培養方法。 - 前記神経細胞の成長形態の制御が、神経細胞と神経細胞培養基材の密着性、神経細胞の細胞体形状、前記神経細胞から伸長する神経突起の太さ、長さ、枝分れ数、伸長方向、成長抑制の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の神経細胞の培養方法。
- 複数の凸部の相当直径を前記神経細胞の直径よりも小さく規定することによって、前記神経細胞と神経細胞培養基材との密着性および細胞体形状の制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の神経細胞の培養方法。
- 前記複数の凸部の相当直径およびこれらの凸部間の間隔を、培養する神経細胞の直径、および前記神経細胞から伸長する神経突起の直径よりも小さく規定することによって、前記神経細胞の神経突起の太さを太く、かつ、前記神経突起の分岐数を多くする制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の神経細胞の培養方法。
- 前記複数の凸部の相当直径および前記凸部間の間隔を、培養する神経細胞の直径よりも小さく、かつ、前記凸部間の間隔が前記神経細胞から伸長する神経突起の直径よりも大きく規定することによって、前記神経細胞から伸長する神経突起の伸長方向を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の神経細胞の培養方法。
- 前記複数の凸部の相当直径を前記神経細胞の直径よりも小さく、これらの凸部間の間隔を前記神経細胞の直径の0.4倍から2倍までの範囲に規定することによって、前記神経細胞の成長を抑制制御することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の神経細胞の培養方法。
- 神経細胞を培養する神経細胞培養基材であって、
前記神経細胞培養基材は、前記神経細胞培養基材の神経細胞を配する面内に複数の凸部が形成されてなる神経細胞の成長形態を制御する培養制御領域を有しており、
前記培養制御領域は、
(a) 前記凸部の相当直径および凸部間の間隔が、培養する神経細胞の直径、および前記神経細胞から伸長する神経突起の直径よりも小さい複数の凸部により形成された少なくとも1つの領域、
(b) 前記凸部の相当直径および前記凸部間の間隔が培養する神経細胞の直径よりも小さく、かつ、前記凸部間の間隔が前記神経細胞から伸長する神経突起の直径よりも大きい複数の凸部により形成された少なくとも1つの領域、
(c) 前記培養制御領域における凸部の相当直径が前記神経細胞の直径よりも小さく、前記凸部間の間隔が前記神経細胞の直径の0.4倍から2倍までの範囲である複数の凸部により形成された少なくとも1つの領域
より成る群から選択された少なくとも1つの領域であることを特徴とする神経細胞培養基材。 - さらに、前記神経細胞培養基材は、(d)前記神経細胞培養基材の神経細胞を配する面内に複数の凸部が形成されていない培養領域を有していることを特徴とする請求項7に記載の神経細胞培養基材。
- 第一の領域として前記凸部の相当直径および凸部間の間隔が、培養する神経細胞の直径、および前記神経細胞から伸長する神経突起の直径よりも小さい複数の凸部により形成された少なくとも1つの領域と
第二の領域として前記培養制御領域における凸部の相当直径が前記神経細胞の直径よりも小さく、前記凸部間の間隔が前記神経細胞の直径の0.4倍から2倍までの範囲である複数の凸部により形成された少なくとも1つの領域と
を含むことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の神経細胞培養基材。 - 第一の領域として前記凸部の相当直径および前記凸部間の間隔が培養する神経細胞の直径よりも小さく、かつ、前記凸部間の間隔が前記神経細胞から伸長する神経突起の直径よりも大きい複数の凸部により形成された少なくとも1つの領域、
第二の領域として前記培養制御領域における凸部の相当直径が前記神経細胞の直径よりも小さく、前記凸部間の間隔が前記神経細胞の直径の0.4倍から2倍までの範囲である複数の凸部により形成された少なくとも1つの領域
より成る群から選択された少なくとも1つの領域であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の神経細胞培養基材。 - 前記培養制御領域または培養領域は、前記培養制御領域における凸部の相当直径が前記神経細胞の直径よりも小さく、前記凸部間の間隔が前記神経細胞の直径の0.4倍から2倍までの範囲である複数の凸部により形成された少なくとも1つの領域により分離された、1以上の領域を含むことを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の神経細胞培養基材。
- 前記神経細胞培養基材の神経細胞を配する面が神経細胞の付着を促進する表面処理が為されていることを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の神経細胞培養基材。
- 前記神経細胞培養基材の裏面または前記神経細胞培養基材における前記培養制御領域における凸部の相当直径が前記神経細胞の直径よりも小さく、前記凸部間の間隔が前記神経細胞の直径の0.4倍から2倍までの範囲である複数の凸部により形成された領域、あるいは前記神経細胞を配した側からみてその領域の外側領域には前記培養基板をカットするための切り込みを有していることを特徴とする請求項7から請求項12のいずれか1項に記載の神経細胞培養基材。
- 前記神経細胞培養基材として項請求項7から請求項12のいずれか1項に記載の神経細胞培養基材を用いることを特徴とする請求項1に記載の神経細胞の培養方法。
- 神経細胞培養基材上で培養した神経細胞であって、前記神経細胞培養基材が複数の凸部を有しており、前記凸部の形状およびこれらの間隔が神経細胞の細胞体形状、前記神経細胞から伸長する神経突起の太さ、長さ、枝分れ数、伸長方向の少なくとも1つを制御するように規定されていることを特徴とする神経細胞。
- 前記凸部の少なくとも一部が神経細胞の直径よりも小さい直径を有していることを特徴とする請求項15に記載の神経細胞。
- 前記凸部の少なくとも一部の相当直径および間隔が、前記神経細胞の直径、および前記神経細胞から伸長する神経突起の直径よりも小さいことを特徴とする請求項15または請求項16に記載の神経細胞。
- 前記凸部の少なくとも一部の相当直径および間隔が培養する前記神経細胞の直径よりも小さく、かつ、前記間隔が前記神経細胞から伸長する神経突起の直径よりも大きいことを特徴とする請求項15から請求項17のいずれか1項に記載の神経細胞。
- 前記凸部の少なくとも一部の相当直径が前記神経細胞の直径よりも小さく、かつ、その間隔が前記神経細胞の直径の0.4倍から2倍までの範囲であることを特徴とする請求項15から請求項18のいずれか1項に記載の神経細胞。
- 神経細胞培養基材と前記神経細胞培養基材上に形成された神経細胞ネットワークとから構成される神経細胞システムであって、前記神経細胞培養基材の培養表面には、複数の凸部が設けられており、前記複数の凸部の形状、間隔または両方を規定することによって前記神経細胞培養基材上の神経細胞の成長形態が制御されて形成されていることを特徴とする、神経細胞システム。
- 神経細胞培養基材と前記神経細胞培養基材上に形成された神経細胞ネットワークとから構成される神経細胞システムであって、
各々形状、間隔または両方が規定された複数の凸部をその培養表面に有する前記神経細胞培養基材の培養表面に神経細胞を定着させ、定着した前記神経細胞を前記神経細胞に対応する培養条件下で培養して前記神経細胞の成長を制御しながら、前記神経細胞培養基材上に前記神経細胞を形成することを特徴とする神経細胞システムの製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005041381A JP4950426B2 (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | 神経細胞の培養方法、神経細胞培養基材および神経細胞システムの製造方法 |
US11/354,874 US20060183222A1 (en) | 2005-02-17 | 2006-02-16 | Method for culturing neurons, neuron culture substrate, neurons, neuron system, and method for manufacturing neuron system |
GB0603265A GB2423774B (en) | 2005-02-17 | 2006-02-17 | Method of culturing neurons, neuron culture substrate, neurons, neuron system, and method for manufacturing neuron system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005041381A JP4950426B2 (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | 神経細胞の培養方法、神経細胞培養基材および神経細胞システムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006223197A true JP2006223197A (ja) | 2006-08-31 |
JP4950426B2 JP4950426B2 (ja) | 2012-06-13 |
Family
ID=36142061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005041381A Expired - Fee Related JP4950426B2 (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | 神経細胞の培養方法、神経細胞培養基材および神経細胞システムの製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20060183222A1 (ja) |
JP (1) | JP4950426B2 (ja) |
GB (1) | GB2423774B (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006325532A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Hitachi Ltd | 細胞培養容器,細胞培養容器の製造方法、及び培養細胞 |
JP2007116909A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Seiko Instruments Inc | 生細胞観察用セル |
JP2007229348A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 生体組織再生用材料 |
WO2007126127A1 (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-08 | Kuraray Co., Ltd. | 細胞培養容器およびその製造方法 |
JP2008194029A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-08-28 | Tosoh Corp | 細胞融合装置及びそれを用いた細胞融合方法 |
JP2009017809A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-29 | Nitto Denko Corp | 細胞培養基材及びその製造方法並びに細胞培養方法 |
JP2009022247A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Toshiba Corp | 培養容器及び培養組織回収方法 |
WO2010079602A1 (ja) | 2009-01-08 | 2010-07-15 | 株式会社日立製作所 | 動物肝細胞の培養方法 |
JP2011024465A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-02-10 | Univ Of Tokyo | 細胞の分化誘導装置、細胞の分化誘導方法、及び未分化細胞からの分化細胞の産生方法 |
JP2012527866A (ja) * | 2008-05-27 | 2012-11-12 | オーフス ウニベルシテット | 哺乳類の幹細胞の成長および分化のための生体適合性材料 |
JP2014138605A (ja) * | 2014-03-05 | 2014-07-31 | Aarhus Universitet | 哺乳類の幹細胞の成長および分化のための生体適合性材料 |
JP2015057079A (ja) * | 2014-12-26 | 2015-03-26 | 株式会社日立製作所 | 培養器材 |
JP2017060428A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 大日本印刷株式会社 | 細胞挙動評価用基板、細胞挙動評価用容器及び細胞挙動評価方法 |
WO2017064883A1 (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | 株式会社クレハ | 構造体、成形体、成形体の製造方法および構造体の製造方法 |
JP2017077240A (ja) * | 2015-10-21 | 2017-04-27 | 株式会社日本触媒 | 接着性細胞培養用基材、ならびにこれを利用した細胞培養容器および細胞培養方法 |
JP2018102267A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | デクセリアルズ株式会社 | 培養容器カバー、培養容器カバーの製造方法、及びカバー付き培養容器 |
WO2020158482A1 (ja) * | 2019-01-28 | 2020-08-06 | 王子ホールディングス株式会社 | 細胞シート形成部材、細胞シート形成部材の製造方法、および、細胞シートの製造方法 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012509663A (ja) * | 2008-11-21 | 2012-04-26 | コーニング インコーポレイテッド | 細胞培養のための、突起間隔を開けた基板および装置 |
EP2284252A1 (en) * | 2009-08-13 | 2011-02-16 | Sony DADC Austria AG | Surface-structured device for life-science applications |
FR2978455B1 (fr) * | 2011-07-29 | 2015-06-05 | Centre Nat Rech Scient | Dispositif de culture de cellules neuronales et utilisations |
CN103156600A (zh) * | 2011-12-16 | 2013-06-19 | 马劼 | 脑片实验仪 |
KR101471928B1 (ko) * | 2012-04-06 | 2014-12-12 | 포항공과대학교 산학협력단 | 세포 배양용 용기 |
CN104640971B (zh) * | 2012-09-19 | 2017-03-15 | 国立研究开发法人科学技术振兴机构 | 神经细胞网络的形成及其利用、以及神经细胞播种器件 |
US20140141503A1 (en) * | 2012-11-20 | 2014-05-22 | Corning Incorporated | Cell culture substrate having uniform surface coating |
TW201730330A (zh) * | 2016-01-20 | 2017-09-01 | Soken Chemical & Engineering Co Ltd | 細胞培養基板及其製造方法 |
EP3805373A1 (en) | 2019-10-10 | 2021-04-14 | Fundación Imdea Nanociencia | Substrates for culturing and stimulating cells |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02265477A (ja) * | 1989-04-04 | 1990-10-30 | Hitachi Chem Co Ltd | 神経線維の成長方向を制御する素子及びその製造法 |
JPH03198771A (ja) * | 1989-12-27 | 1991-08-29 | Sanyo Electric Co Ltd | 神経細胞のパターン化方法 |
JPH0670755A (ja) * | 1992-08-28 | 1994-03-15 | Mitsubishi Electric Corp | 培養神経細胞による神経回路及びその形成方法 |
JPH11151086A (ja) * | 1997-11-20 | 1999-06-08 | Agency Of Ind Science & Technol | 細胞をパターン状に接着するための基板作製法 |
JP2004170935A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-06-17 | Hitachi Ltd | 柱状微小突起群を備えた機能性基板とその製造方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2001257095A1 (en) * | 2000-04-19 | 2001-11-07 | Iowa State University Research Foundation Inc. | Patterned substrates and methods for nerve regeneration |
ES2370165T3 (es) * | 2001-06-14 | 2011-12-13 | Millipore Corporation | Bandeja con protuberancias. |
GB2381535A (en) * | 2001-10-30 | 2003-05-07 | Qinetiq Ltd | Device for forming a cellular network |
JP2004049176A (ja) * | 2002-07-24 | 2004-02-19 | Tetsuya Haruyama | 生体細胞の培養基板、生体細胞の培養方法、生体細胞の死誘導部材、生体細胞の死誘導方法 |
JP4507845B2 (ja) * | 2003-11-17 | 2010-07-21 | 株式会社日立製作所 | 細胞培養容器、及び培養細胞 |
WO2005103227A1 (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-03 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 細胞培養用パターニング基板およびその製造方法 |
JP4507686B2 (ja) * | 2004-04-28 | 2010-07-21 | 株式会社日立製作所 | 観察用容器及び培養用容器,培養細胞 |
-
2005
- 2005-02-17 JP JP2005041381A patent/JP4950426B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2006
- 2006-02-16 US US11/354,874 patent/US20060183222A1/en not_active Abandoned
- 2006-02-17 GB GB0603265A patent/GB2423774B/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02265477A (ja) * | 1989-04-04 | 1990-10-30 | Hitachi Chem Co Ltd | 神経線維の成長方向を制御する素子及びその製造法 |
JPH03198771A (ja) * | 1989-12-27 | 1991-08-29 | Sanyo Electric Co Ltd | 神経細胞のパターン化方法 |
JPH0670755A (ja) * | 1992-08-28 | 1994-03-15 | Mitsubishi Electric Corp | 培養神経細胞による神経回路及びその形成方法 |
JPH11151086A (ja) * | 1997-11-20 | 1999-06-08 | Agency Of Ind Science & Technol | 細胞をパターン状に接着するための基板作製法 |
JP2004170935A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-06-17 | Hitachi Ltd | 柱状微小突起群を備えた機能性基板とその製造方法 |
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006325532A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Hitachi Ltd | 細胞培養容器,細胞培養容器の製造方法、及び培養細胞 |
JP2007116909A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Seiko Instruments Inc | 生細胞観察用セル |
JP2007229348A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 生体組織再生用材料 |
WO2007126127A1 (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-08 | Kuraray Co., Ltd. | 細胞培養容器およびその製造方法 |
US8652833B2 (en) | 2006-04-28 | 2014-02-18 | Kuraray Co., Ltd. | Cell culture container and method of producing the same |
JP2008194029A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-08-28 | Tosoh Corp | 細胞融合装置及びそれを用いた細胞融合方法 |
JP2009017809A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-29 | Nitto Denko Corp | 細胞培養基材及びその製造方法並びに細胞培養方法 |
JP2009022247A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Toshiba Corp | 培養容器及び培養組織回収方法 |
JP2012527866A (ja) * | 2008-05-27 | 2012-11-12 | オーフス ウニベルシテット | 哺乳類の幹細胞の成長および分化のための生体適合性材料 |
US8530237B2 (en) | 2009-01-08 | 2013-09-10 | Hitachi, Ltd. | Method for culturing animal hepatocyte |
WO2010079602A1 (ja) | 2009-01-08 | 2010-07-15 | 株式会社日立製作所 | 動物肝細胞の培養方法 |
JP2011024465A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-02-10 | Univ Of Tokyo | 細胞の分化誘導装置、細胞の分化誘導方法、及び未分化細胞からの分化細胞の産生方法 |
JP2014138605A (ja) * | 2014-03-05 | 2014-07-31 | Aarhus Universitet | 哺乳類の幹細胞の成長および分化のための生体適合性材料 |
JP2015057079A (ja) * | 2014-12-26 | 2015-03-26 | 株式会社日立製作所 | 培養器材 |
JP2017060428A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 大日本印刷株式会社 | 細胞挙動評価用基板、細胞挙動評価用容器及び細胞挙動評価方法 |
WO2017064883A1 (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | 株式会社クレハ | 構造体、成形体、成形体の製造方法および構造体の製造方法 |
JP2017077240A (ja) * | 2015-10-21 | 2017-04-27 | 株式会社日本触媒 | 接着性細胞培養用基材、ならびにこれを利用した細胞培養容器および細胞培養方法 |
JP2018102267A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | デクセリアルズ株式会社 | 培養容器カバー、培養容器カバーの製造方法、及びカバー付き培養容器 |
JP6995476B2 (ja) | 2016-12-28 | 2022-01-14 | デクセリアルズ株式会社 | 培養容器カバー、培養容器カバーの製造方法、及びカバー付き培養容器 |
WO2020158482A1 (ja) * | 2019-01-28 | 2020-08-06 | 王子ホールディングス株式会社 | 細胞シート形成部材、細胞シート形成部材の製造方法、および、細胞シートの製造方法 |
JPWO2020158482A1 (ja) * | 2019-01-28 | 2021-11-25 | 王子ホールディングス株式会社 | 細胞シート形成部材、細胞シート形成部材の製造方法、および、細胞シートの製造方法 |
JP7222404B2 (ja) | 2019-01-28 | 2023-02-15 | 王子ホールディングス株式会社 | 細胞シート形成部材、細胞シート形成部材の製造方法、および、細胞シートの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4950426B2 (ja) | 2012-06-13 |
US20060183222A1 (en) | 2006-08-17 |
GB0603265D0 (en) | 2006-03-29 |
GB2423774B (en) | 2007-03-14 |
GB2423774A (en) | 2006-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4950426B2 (ja) | 神経細胞の培養方法、神経細胞培養基材および神経細胞システムの製造方法 | |
JP5013584B2 (ja) | 軟骨細胞の培養方法および軟骨細胞 | |
US10258456B2 (en) | Cell-containing sheet | |
JP4507845B2 (ja) | 細胞培養容器、及び培養細胞 | |
Hsu et al. | Oriented Schwann cell growth on microgrooved surfaces | |
JP5134511B2 (ja) | 人工細胞組織の作成方法、及びそのための基材 | |
JP4918755B2 (ja) | 細胞培養容器,細胞培養容器の製造方法、及び培養細胞 | |
US20100129908A1 (en) | Spaced projection substrates and devices for cell culture | |
US8500822B2 (en) | Artificial tissue construct and method for producing the same | |
US7655457B2 (en) | Cell culture vessel and cultured cell | |
Lin et al. | Investigation of the interfacial effects of small chemical-modified TiO2 nanotubes on 3T3 fibroblast responses | |
JP5032778B2 (ja) | 生体組織再生用材料 | |
De Silva et al. | Two‐step cell patterning on planar and complex curved surfaces by precision spraying of polymers | |
JP4949831B2 (ja) | 人工血管およびその製造方法 | |
WO2005085414A1 (ja) | 血管細胞培養用パターニング基板 | |
Xiang et al. | Direct laser writing of nanorough cell microbarriers on anatase/Si and graphite/Si | |
Kopeć et al. | System for Patterning Polydopamine and VAPG Peptide on Polytetrafluoroethylene and Biodegradable Polyesters for Patterned Growth of Smooth Muscle Cells In Vitro | |
KR100905137B1 (ko) | 인공 혈관 및 그의 제조 방법 | |
WO2005099784A1 (ja) | 人工組織およびその製造方法 | |
Khan | Investigation of directed growth of CNS tissue on engineered and active surfaces for neural device application | |
Ereifej | Studying the glial cell response to biomaterials and surface topography for improving the neural electrode interface |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120306 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120309 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |