JP2006221156A - トナー及びその製造方法、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

トナー及びその製造方法、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有するトナー及び生産性に優れたトナーの製造方法、並びに該トナーを用いた現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法の提供。
【解決手段】少なくとも結着樹脂、着色剤、及び帯電制御剤を含むトナー材料を混練する混練工程と、得られた混練物を粉砕する粉砕工程と、得られた粉砕物を分級して所定粒径の粒子に調整する分級工程とを含み、前記結着樹脂が酸価20KOHmg/g以下のポリエステル樹脂を含み、前記帯電制御剤の前記トナー材料における含有量が2質量%以上であり、かつ前記粉砕工程及び前記分級工程の少なくともいずれかにおいて予め回収した所定外粒子である微粉トナーを前記混練工程で前記トナー材料に対し1〜20質量%添加するトナーの製造方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷等における静電荷像を現像するためのトナー及びその製造方法、並びに該トナーを用いた現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
近年、オフィスにおけるOA化、カラー化が一段と進み、従来の文字のみからなる原稿の複写だけではなく、パーソナルコンピュータで作成したグラフ等を含む原稿をプリンターにて出力し、プレゼンテーション用の資料等として多数枚複写する機会が増している。このようなプリンター出力画像は、ベタ画像、ライン画像、ハーフトーン画像が多く、それに伴って画像品質に求められる市場の要求が変化しつつあり、また、高信頼性等の要求も更に高まっている。
一般に、電子写真、静電記録、静電印刷等において使用される現像剤は、その現像工程においては、例えば、静電荷像が形成されている静電潜像担持体(以下、「電子写真感光体」、「感光体」、「光導電性絶縁体」と称することがある)に一旦付着され、次に、転写工程において感光体から転写紙等の記録媒体に転写された後、定着工程において紙面に定着される。その際、静電潜像担持体上に形成される静電荷像を現像するための現像剤としては、キャリアとトナーからなる二成分系現像剤、及びキャリアを必要としないでトナーのみからなる一成分系現像剤(磁性トナー、又は非磁性トナー)が知られている。前記二成分現像方式は、トナー粒子がキャリア表面に付着することにより現像剤が劣化する。また、トナーのみが消費されるため現像剤中のトナー濃度が低下するので、キャリアとトナーとの混合比を一定割合に保持しなければならず、そのため現像装置が大型化するといった欠点がある。一方、前記一成分現像方式では、上記欠点がなく、装置が小型化等の利点を有しているため、現像方式の主流になりつつある。
ところで、前記一成分系現像剤を用いた一成分現像方式は、磁性トナーを用いる磁性一成分現像方式と、非磁性トナーを用いる非磁性一成分現像方式とに分類される。前記磁性一成分現像方式は、内部にマグネットなどの磁界発生手段を設けた現像スリーブを用いて、マグネタイトなどの磁性体を含有する磁性トナーを保持し、層厚規制部材により、薄層化して現像するものであり、近年、小型プリンター等で多数実用化されている。
これに対し、前記非磁性一成分現像方式は、トナーが磁気力を持たないため、現像スリーブにトナー補給ローラなどを圧接して現像スリーブ上にトナーを供給し、静電気的に保持させ、層厚規制部材により、薄層化して現像するものであり、有色の磁性体を含有しないためカラー化に対応できるという利点がある。また、現像スリーブにマグネットを用いないため、装置のより軽量化、低コスト化が可能となり、近年、小型フルカラープリンター等で実用化されている。
しかしながら、一成分現像方式では、未だ改善すべき課題が多いのが現状である。一方、二成分現像方式では、トナーの帯電、搬送手段としてキャリアを用い、トナーとキャリアは現像器内部において十分撹拌、混合された後現像スリーブに搬送され現像に供されるため、比較的長時間の使用においても安定した帯電、搬送を持続することが可能である。また、高速の現像装置にも対応しやすい。これに比べ、一成分現像方式ではキャリアのような安定した帯電、搬送手段がないため、長時間使用や高速化による帯電、搬送不良が起こりやすい。即ち、一成分現像方式は現像スリーブ上へトナーを搬送した後、層厚規制部材にてトナーを薄層化させて現像するが、トナーと現像スリーブ、又は層厚規制部材などの摩擦帯電部材との接触及び摩擦帯電時間が非常に短いため、キャリアを用いた二成分現像方式より低帯電、逆帯電トナーが多くなりやすい。特に非磁性一成分現像方法においては、通常少なくとも1つのトナー搬送部材によってトナーを搬送し、かつ、搬送されたトナーによって潜像担持体に形成された静電荷像を現像する手段が採られている。その際、トナー搬送部材表面のトナーの層厚は極力薄くしなければならないとされている。このトナー層が厚いとトナー層の表面近くだけが帯電し、トナー層全体が均一に帯電されにくくなるからである。このため、非磁性一成分トナーにはより迅速な帯電速度が与えられ、適度な帯電量を維持することが要求される。
更に、前記非磁性一成分現像方式では、トナーを供給部材や、層厚規制部材、現像スリーブ等の材料選択を十分考慮し、トナーに高い帯電を与えられるようにする必要がある。その際、トナーを供給部材、層厚規制部材等へある程度強制的に擦りつけ(圧力)を行う。従って長期に渡って信頼性の高い画質を確保するためには、トナー主要成分である結着樹脂は機械的な衝撃力に耐えられなければならない。しかし、そのような条件ではトナーが摩擦により発熱し、帯電部材に融着するいわゆるフィルミングが発生し易くなってしまい、現像スリーブの寿命が短くなり、長期の使用においてトナーの帯電性が不安定になるという問題がある。また、トナーは現像機内中で粉砕され、微粒子化しやすくなり、これらが画像濃度低下や搬送の阻害を発生させて、白抜け画像を発生させたりしていた。
このため、非磁性一成分現像方式では長期間の使用に耐えらないため、数千枚程度の複写で早期にプロセスカートリッジを交換しなくてはならないという欠点がある。
このような従来の問題に対して、いくつかの方法が提案されている。例えば、特許文献1及び特許文献2では、初期トナーと補給トナーで添加剤の種類、処方量、添加剤の表面処理剤等を変更し、初期トナーと補給トナーの帯電量を異なるように設定し、使用時での現像剤中のトナーの帯電量差を少なくし、画像安定性を保つ方法が提案されている。しかし、これらの方法では1回の補給であれば問題ないが、数回の補給では帯電量の調整ができなくなる。更に、フィルミング等の耐久性の改善はなされていなかった。
一方、定着工程についてもトナー主要成分である結着樹脂の有する熱的特性は重要であることが知られている。前記定着工程は、通常、加熱ローラ等による圧着加熱方式が使用されている。この圧着加熱方式はトナーに対し加熱ローラ等の表面に転写体のトナー画像を加圧下で接触しながら、転写体を通過させて、トナー画像の定着を行うものである。この方法によれば、加熱ローラ等の表面と転写体上のトナー画像とが加圧下で接触するため、トナー画像を転写体上に融着する際の熱効率が良好であり、迅速に定着を行うことができ、プリンター等の高速化が可能となる。更に、このような圧着加熱方式で高速定着を行う場合、トナーには良好な低温定着性(定着下限温度が低いこと)が要求される。このため、結着樹脂としては軟化点温度の低いものが使用される。しかし、この方法では加熱ローラ等とトナー表面が接触する際に、溶融したトナーが加熱ローラ等へ付着し、後方から送られてくる紙等の記録媒体へ移る、いわゆるオフセット現象が生じやすい。このためオフセットを防ぐために離型性を有する材料で表面を形成した加熱ローラを使用したり、更にその表面にシリコーンオイルのような液体の離型剤を塗布し、オフセット防止を行っている。しかし、これらは耐オフセット性には有効であるものの、低温定着性、剥離性、保存安定性等には寄与しないという問題がある。
一般に、トナーの定着特性を支配する要因はトナーの主成分である結着樹脂の物性である。代表的なトナーの結着樹脂としては、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオール系樹脂が挙げられる。しかし、前記スチレン−アクリル系樹脂は一般に軟化点温度が高く、低光沢を有する出力画像を得るには適しているが低温定着性や画像強度の点でポリエステル樹脂やポリオール系樹脂に劣ることが一般に知られている。このため、近年の環境対応の観点から、トナーの結着樹脂としてはポリエステル樹脂やポリオール系樹脂が広く使われる傾向にある。
また、前記ポリエステル樹脂は、一般に、酸価が高い方が帯電性(特に負帯電性)に優れることが知られている。しかし、上述したように、画像形成装置を小型化することができる非磁性一成分現像方式を用いた装置は、小型であるが故に、種々の環境下に置かれることが多く、高温高湿下で使用されることもある。そのような劣悪な環境下に置かれた場合、酸価の高いポリエステル樹脂を用いていると帯電性が低下し、地肌汚れが増えて画像欠陥を生じるという問題がある。
このような問題に対しては、特許文献3では、比較的酸価の低い樹脂を用いて、含水量が1,000〜5,000ppmのトナーを提供することにより環境変動を改善している。しかし、ドクターブレード等を用いて1回で十分に帯電しなければならない非磁性一成分現像では、帯電量が不足する場合が多く、地肌汚れが増えて画像欠陥を生じるという問題がある。
このような不具合を改良するため、単純に帯電制御剤を増やす方法が考えられるが、トナーの凝集性が高くなる。特に、一成分現像方式の場合、ドクターブレード等の層厚規制部材でトナー薄層を形成させるためトナーの凝集性が高くなると、トナー凝集物が層厚規制部材で詰まることにより薄層形成不良となり画像上に白いスジ(以下、「白スジ」と称することがある)が生じる。
一方、コスト低減のため、トナー製造工程において発生する所定外粒子(トナー微粒子)を再利用することが行われており、混練工程においてトナー微粒子を通常25〜30質量%添加することが行われている。しかし、該トナー微粒子を添加することにより、更にトナーの凝集性が高くなり、ついには白スジが発生してしまうという不具合がある。
また、トナーの凝集性を低くするため、外添剤を増量することも行われている。しかしこの場合、現像器内の長期間の攪拌により上記外添剤のトナー表面からの離脱やトナー粒子内への埋没が生じるなど、初期の特性を維持できない。また、あまりに凝集性を低くしすぎてもトナー飛散による機内汚れなどの不具合を生じる。
したがって非磁性一成分現像方式による画像形成装置は、装置全体の小型化が可能である点で優れた面があるものの、様々な環境下で使用されることが考えられるが、それに適合したトナー、及び該トナーを用いた関連技術は、未だ提供されていないのが現状である。
特開平2−205858号公報 特開平2−198456号公報 特開2000−305318号公報
本発明は、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有するトナー及びコスト面などの生産性に優れたトナーの製造方法、並びに該トナーを用いた現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 少なくとも結着樹脂、着色剤、及び帯電制御剤を含有するトナー材料を混練する混練工程と、得られた混練物を粉砕する粉砕工程と、得られた粉砕物を分級して所定粒径の粒子に調整する分級工程とを含むトナーの製造方法であって、
前記結着樹脂が酸価20KOHmg/g以下のポリエステル樹脂を含み、前記帯電制御剤の前記トナー材料における含有量が2質量%以上であり、かつ前記粉砕工程及び前記分級工程の少なくともいずれかにおいて予め回収した所定外粒子である微粉トナーを前記混練工程で前記トナー材料に対し1〜20質量%添加することを特徴とするトナーの製造方法である。
<2> ポリエステル樹脂が、テトラヒドロフラン(THF)不溶成分を含まず、かつゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)における分子量分布において、分子量500以下の成分の含有量が4質量%以下であり、かつ分子量3,000〜9,000の領域に1つのピークを有する前記<1>に記載のトナーの製造方法である。
<3> 帯電制御剤が、サリチル酸の金属塩である前記<1>から<2>のいずれかに記載のトナーの製造方法である。
<4> 更に少なくとも2種の添加剤を含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載のトナーの製造方法である。
<5> 添加剤が、シリコーンオイル及びヘキサメチルジシラザンから選択される少なくとも1種により疎水化処理されたシリカ微粒子を含む前記<4>に記載のトナーの製造方法である。
<6> 添加剤が、アルミニウム及びAlのいずれかの被膜を有し、更に有機処理剤で表面処理された酸化チタン微粒子を含む前記<4>から<5>のいずれかに記載のトナーの製造方法である。
<7> 添加剤の添加量が、トナー母体100質量部に対し0.1〜5.0質量部である前記<4>から<6>のいずれかに記載のトナーの製造方法である。
<8> 前記<1>から<7>のいずれかに記載のトナーの製造方法により製造されたことを特徴とするトナーである。
<9> 前記<8>に記載のトナーを含むことを特徴とする現像剤である。
<10> 現像剤が、非磁性一成分現像剤である前記<9>に記載の現像剤である。
<11> 前記<8>に記載のトナーが充填されてなることを特徴とするトナー入り容器である。
<12> 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を前記<8>に記載のトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有することを特徴とするプロセスカートリッジである。
<13> 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像を前記<8>に記載のトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置である。
<14> 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を前記<8>に記載のトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法である。
本発明のトナーの製造方法は、少なくとも結着樹脂、着色剤、及び帯電制御剤を含有するトナー材料を混練する混練工程と、得られた混練物を粉砕する粉砕工程と、得られた粉砕物を分級して所定粒径の粒子に調整する分級工程とを含み、前記結着樹脂が酸価20KOHmg/g以下のポリエステル樹脂を含み、前記帯電制御剤の前記トナー材料における含有量が2質量%以上であり、かつ前記粉砕工程及び前記分級工程の少なくともいずれかにおいて予め回収した所定外粒子である微粉トナーを前記混練工程で前記トナー材料に対し1〜20質量%添加する。その結果、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有するトナーを低コストで生産性高く、効率よく製造することができる。
本発明のトナーは、本発明の前記トナーの製造方法により製造される。その結果、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有するトナーを提供できる。
本発明の現像剤は、本発明の前記トナーを含む。このため、該現像剤を用いて電子写真法により画像形成を行うと、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有し、高画質が得られる。
本発明のトナー入り容器は、本発明の前記トナーを容器中に収容してなる。このため、該トナー入り容器に収容されたトナーを用いて電子写真法により画像形成を行うと、その結果、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有し、高画質が得られる。
本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を本発明の前記トナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有する。該プロセスカートリッジは、画像形成装置に着脱可能であり、利便性に優れ、また、本発明の前記トナーを用いるので、その結果、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有し、高画質が得られる。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像を本発明の前記トナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する。該画像形成装置においては、前記静電潜像形成手段が、前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する。前記転写手段が、前記可視像を記録媒体に転写される。前記定着手段が、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる。その結果、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有し、高画質な電子写真画像が形成できる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を本発明の前記トナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む。該画像形成方法においては、前記静電潜像形成工程において、静電潜像担持体上に静電潜像が形成される。前記転写工程において、前記可視像が記録媒体に転写される。前記定着工程において、前記記録媒体に転写された転写像が定着される。その結果、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有し、高画質な電子写真画像が形成できる。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有するトナー及びコスト面などの生産性に優れたトナーの製造方法、並びに該トナーを用いた現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法を提供することができる。
(トナー及びトナーの製造方法)
本発明のトナーの製造方法は、混練工程と、粉砕工程と、分級工程とを含み、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
本発明のトナーは、本発明の前記トナーの製造方法により製造される。
以下、本発明のトナーの製造方法の説明を通じて、本発明のトナーの詳細についても明らかにする。
−混練工程−
前記混練工程は、少なくとも結着樹脂、着色剤、及び帯電制御剤を含むトナー材料を混練する工程である。
前記結着樹脂としては、フルカラートナー用結着樹脂として発色性、画像強度の点から好適なポリエステル樹脂が用いられる。カラー画像は、数種のトナー層が幾重にも重ねられるため、トナー層が厚くなってしまい、トナー層の強度不足による画像の亀裂や欠陥が生じたり、適度な光沢が失われたりする。このことから適度な光沢や優れた強度を保持させるためポリエステル樹脂が用いられる。ポリエステル樹脂は、一般に多価アルコールと多価カルボン酸とのエステル化反応により得ることができる。
前記ポリエステル樹脂を構成しているモノマーのうちアルコールモノマーとしては、3価以上の多官能モノマーも含めて、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコールトリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタジエンオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール類;ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA、等のビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物;その他の二価のアルコール、又はソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン、その他の3価以上の多価アルコールが挙げることができる。
これらのモノマーの中でも、ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物を主成分モノマーとして用いたものが特に好適に用いられる。前記ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物を構成モノマーとして用いた場合、ビスフェノールA骨格の性質上、比較的高めのガラス転移点のポリエステルが得られ、耐コピーブロッキング性、耐熱保存性が良好となる。また、ビスフェノールA骨格両側のアルキル基の存在が、ポリマー中でソフトセグメントとして働き、トナー定着時の発色性、画像強度が良好となる。特にビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物のうち、エチレン基、プロピレン基のものが好適に用いられる。
前記ポリエステル樹脂を構成しているモノマーのうち酸モノマーとしては、例えば、マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸、n−ドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸等のアルケニルコハク酸類もしくはアルキルコハク酸類、これらの酸の無水物、アルキルエステル、又はその他の二価のカルボン酸;1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、もしくはこれらの無水物、アルキルエステル、アルケニルエステル、アリールエステル、又はその他の3価以上のカルボン酸、などを挙げることができる。
前記アルキル基、アルケニル基又はアリールエステルの具体例としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリメチル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリエチル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリn−ブチル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸イソブチル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリn−オクチル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリ2−エチルヘキシル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリベンジル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリス(4−イソプロピルベンジル)、などが挙げられる。
前記ポリエステル樹脂の帯電性と酸価とはほぼ比例関係にあり、酸価が高くなれば、樹脂の負帯電性も大きくなることが知られており、同時に帯電の環境安定性にも影響する。即ち、酸価が高いと、低温低湿下では帯電量が高くなり、高温高湿下では帯電量が低くなり、地汚れや画像濃度、色再現性の変化が大きくなり、高画像品質の維持が難しい。従って、前記ポリエステル樹脂の酸価は20KOHmg/g以下であり、5KOHmg/g以下がより好ましい。
ここで、本発明における酸価(AV)とは、具体的に次のような手順で決定される。
測定装置:電位差自動滴定装置 DL−53 Titrator(メトラー・トレド社製)
使用電極:DG113−SC(メトラー・トレド社製)
解析ソフト:LabX Light Version 1.00.000
装置の校正:トルエン120mLとエタノール30mLの混合溶媒を使用する。
測定温度:23℃
測定条件:以下のとおり
Stir
Speed[%] 25
Time[s] 15
EQP titration
Titrant/Sensor
Titrant CHONa
Concentration[mol/L] 0.1)
Sensor DG115
Unit of measurement mV
Predispensing to Volume
Volume[mL] 1.0
Wait time[s] 0
Titrant addition Dynamic
dE(set)[mV] 8.0
dV(min)[mL] 0.03
dV(max)[mL] 0.5
Measure mode Equilibrium controlled
dE[mV] 0.5
dt[s] 1.0
t(min)[s] 2.0
t(max)[s] 20.0
Recognition
Threshold 100.0
Steepest jump only No
Range No
Tendency None
Termination
at maximum volume[mL] 10.0
at potential No
at slope No
after number EQPs Yes
n=1
comb. termination conditions No
Evaluation
Procedure Standard
Potential 1 No
Potential 2 No
Stop for reevaluation No
(酸価の測定方法)
JIS K0070−1992に記載の測定方法に準拠して以下の条件で測定を行う。
試料調整:トナー0.5g(酢酸エチル可溶成分では0.3g)をトルエン120mLに添加して室温(23℃)で約10時間撹拌して溶解させる。さらにエタノール30mLを添加して試料溶液とする。
測定は、上記記載の装置にて計算することができるが、具体的には次のように計算する。
予め標定されたN/10 KOH−アルコール標準溶液で滴定し、該標準溶液の消費量から次の計算で酸価を求める。
酸価=KOH(mL)×N×56.1/試料の重量
(ただし、Nは、N/10 KOHのファクター)
更に、前記ポリエステル樹脂は、特に、テトラヒドロフラン(THF)不溶分がなく、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)における分子量分布において、分子量500以下の成分の含有割合は4質量%以下が好ましく、1〜4質量%がより好ましい。また、分子量3,000〜9,000の領域に1つのピークを有することを特徴とする。THF不溶分が入ると光沢性が下がるとともに透明性が落ち、OHPシートを使用したときに高品質な画像を得ることができない。また、分子量500以下の成分が4質量%にすることで樹脂として脆い成分を低減でき、融着するいわゆるフィルミング成分や現像機内中での微粒子化を抑制することができる。これにより非磁性一成分現像方式においても長期間の使用に耐えることができ、トナー補給方式においても使用できるのである。製造上の容易性から、分子量500以下の成分割合は1質量%以上とするのが好ましい。
前記ポリエステル樹脂の分子量分布は、GPCにより以下のように測定される。40℃のヒートチャンバー内でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHFを毎分1mLの流速で流し、試料濃度として0.05〜0.6質量%に調整したトナー母体のTHF試料溶液を200μL注入して測定する。THF試料溶液は注入前に0.45μmの液クロ用フィルターで、THF不溶成分を除去する。トナーの試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出できる。
検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えば、Pressure Chemical Co.あるいは、東洋ソーダ工業社製の分子量が6×10、2.1×10、4×10、1.75×10、5.1×10、1.1×10、3.9×10、8.6×10、2×10、4.48×10のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが好ましい。また、検出器としてはRI(屈折率)検出器を用いることが好ましい。なお、結着樹脂のTHF不溶分の有無は、分子量分布測定のTHF試料溶液の作製時に判断される。即ち、0.45μmのフィルターユニットをシリンジの先に取り付けて液をシリンジ内から押し出す際に、フィルター詰まりがなければTHF不溶分はないと判断される。
前記着色剤としては、特に制限はなく、公知の染料及び顔料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン、等が挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤の前記トナー材料における含有量は0.1〜50質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
前記着色剤は、樹脂と複合化されたマスターバッチとして使用してもよい。該樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、スチレン又はその置換体の重合体、スチレン系共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィン、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、感光体に帯電される電荷の正負に応じて正又は負の荷電制御剤を適宜選択して用いることができる。
前記負の荷電制御剤としては、例えば、電子供与性の官能基を持つ樹脂又は化合物、アゾ染料、有機酸の金属錯体、などを用いることができる。具体的には、ボントロン(品番:S−31、S−32、S−34、S−36、S−37、S−39、S−40、S−44、E−81、E−82、E−84、E−86、E−88、A、1−A、2−A、3−A)(以上、オリエント化学工業社製))、カヤチャージ(品番:N−1、N−2)、カヤセットブラック(品番:T−2、004)(以上、日本化薬社製))、アイゼンスピロンブラック(T−37、T−77、T−95、TRH、TNS−2)(以上、保土谷化学工業社製)、FCA−1001−N、FCA−1001−NB、FCA−1001−NZ、(以上、藤倉化成社製)、などが挙げられる。
前記正の荷電制御剤としては、例えば、ニグロシン染料等の塩基性化合物、4級アンモニウム塩等のカチオン性化合物、高級脂肪酸の金属塩等を用いることができる。具体的には、ボントロン(品番:N−01、N−02、N−03、N−04、N−05、N−07、N−09、N−10、N−11、N−13、P−51、P−52、AFP−B)(以上、オリエント化学工業社製)、TP−302、TP−415、TP−4040(以上、保土谷化学工業社製)、コピーブルーPR、コピーチャージ(品番:PX−VP−435、NX−VP−434)(以上、ヘキスト社製)、FCA(品番:201、201−B−1、201−B−2、201−B−3、201−PB、201−PZ、301)(以上、藤倉化成社製)、PLZ(品番:1001、2001、6001、7001)(以上、四国化成工業社製)、などが挙げられる。
これらの中でも、補給機構より補給されるトナーの帯電立ち上り性が早い点や、トナーへのストレスが長期に渡って加わる使用環境下においても帯電量分布がシャープである点から、サリチル酸の金属塩を用いることが特に好ましい。
前記帯電制御剤の前記トナー材料における含有量は、2質量%以上であり、2.5〜3.5質量%がより好ましい。前記含有量が2質量%未満であると、帯電立ち上り性や帯電量が十分でなく、画像に影響を及ぼしやすいことがあり、特に結着樹脂として低酸価のものを用いた場合には顕著である。
前記トナー材料には、結着樹脂、着色剤、及び帯電制御剤の他に、必要に応じて添加剤、ワックス、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、磁性材料、金属石鹸、等を添加することができる。
前記添加剤としての無機微粒子としては、例えば、シリカ、チタニア、アルミナ、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及びリン酸カルシウム等を用いることができ、シリコーンオイルやヘキサメチルジシラザンなどで疎水化処理されたシリカ微粒子や、特定の表面処理を施した酸化チタンを用いることがより好ましい。
前記シリカ微粒子としては、例えば、アエロジル(品番:130、200V、200CF、300、300CF、380、OX50、TT600、MOX80、MOX170、COK84、RX200、RY200、R972、R974、R976、R805、R811、R812、T805、R202、VT222、RX170、RXC、RA200、RA200H、RA200HS、RM50、RY200、REA200)(以上、日本アエロジル社製)、HDK(品番:H20、H2000、H3004、H2000/4、H2050EP、H2015EP、H3050EP、KHD50)、HVK2150(以上、ワッカーケミカル社製)、カボジル(品番:L−90、LM−130、LM−150、M−5、PTG、MS−55、H−5、HS−5、EH−5、LM−150D、M−7D、MS−75D、TS−720、TS−610、TS−530)(以上、キャボット社製)等を用いることができる。
前記特別な表面処理を施した酸化チタンとは、アルミニウム又はAl被膜を有し更に有機処理剤で表面処理を施した酸化チタン粒子であり、酸化チタン粒子の少なくとも一つにおいて、形成されるアルミニウム又はアルミナ被膜は、Al換算で0.1〜2.0質量%が好ましい。Al換算0.1質量%未満の場合は、その効果が弱められ、Al換算2.0質量%を超える場合には、アルミニウムの正帯電性が機能し、負極性トナーの帯電性を低下させてしまうことがある。
また、前記アルミニウム又はアルミナ被膜が形成された酸化チタン微粒子の少なくとも一種の粒子表面は、更にアニオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、シランカップリング剤、シリコーンオイル、脂肪酸、脂肪酸エステルの少なくともいずれか一種の有機処理剤で表面処理されることが好ましい。それにより酸化チタン微粒子における表面処理剤の剥がれが長期ストレス下においても発生せず、安定な負帯電性能を得ることができる。
前記酸化チタン微粒子にアルミニウム又はアルミナ被膜を形成することにより、処理剤の剥がれが抑制されるメカニズムは明確ではないが、次のように推測される。酸化チタン微粒子表面に、まずアルミニウム又はアルミナ被膜を形成すると、アルミナの等電点が比較的高いため中性付近で表面電荷は+になっている。その状態のものに、アニオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、シランカップリング剤、シリコーンオイル、脂肪酸、脂肪酸エステルの少なくともいずれか一種の化合物を加えると、それらの化合物が配向吸着されて酸化チタン微粒子表面が親油化する。更に熱を加えることにより結合等はより強いものとなり、表面処理剤の剥がれが抑制されるものと推測される。
これらの中でも、2種以上の異なる添加剤を含有することが好ましく、平均粒径の異なる2種以上がより好ましく、平均粒径で2〜5倍程度の粒径差のある外部添加剤を含有することが更に好ましい。2種以上の粒径の異なる外部添加剤を含有しない場合は、経時での外部添加剤のトナー母体への埋没が急激に進み、トナー流動性の悪化が急激に進んでしまう。トナーの流動性が低下することによる画像むらが発生しやすく、また、トナーへの付着力が強くなり難く、トナーからの脱離が容易に起こり、感材傷、画像ぬけの原因となる。2種以上の粒径の異なる外部添加剤を含有すれば、大粒径外部添加剤がスペーサーの役割を果たし、トナー流動性に効果がある小粒径外部添加剤のトナー母体への埋没が防止され、トナー流動性を維持できる。また、原因は不明ではあるが、経時での現像担持体の薄層が均一となる。
前記添加剤の添加量としては、トナー母体100質量部に対し0.1〜5.0質量部が好ましく、0.8〜3.2質量部がより好ましい。前記添加量が0.1質量部未満であると、必要な帯電量が得られないことがあり、5.0質量部を超えると、現像器内の長期間の攪拌により上記外添剤のトナー表面からの離脱やトナー粒子内への埋没が生じ、初期の特性を維持できないことがある。
前記ワックスとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ライスワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ラノリン等の動物及び植物ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油ワックス;低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、酸価変性型ポリエチレン、酸変性型ポリエチレン、芳香族モノマーによるグラフト変性型ポリエチレン、熱分解型低密度ポリエチレン、熱分解型ポリプロピレン等のオレフィン系ワックス等が挙げられる。
前記ワックスとしては、具体的には、HNP(品番:1、3、9、10、11、12)、SP(品番:0145、1035、3040、3035、0110)、Hi−Mic(品番:2095、1080、3080、1070、2065、1045、2045)、POLYCOAT(品番:1025、1455、2255、3030、3155)、NEOPALAX(品番:2545、3240)、PALVAX(品番:1230、1335、1430)、CARTOWAX−3025、BONTEX(品番:0011、2266)、S−0750、OX(品番:261BN、0550、2251、1949)、NSP−8070、NPS(品番:L−70、6010、9210)、HAD(品番:5080、5670)、WEISSEN−0453、JP−1500、LUVAX(品番:1266、2191、1151、0321)、EMUSTAR(品番:0001、042X、0135、0136、0164、358)(以上、日本製蝋社製)、ハイワックス(品番:800P、400P、200p、100P、720P、410P、420P、320P、210P、220P、110P、405MP、310MP、320MP、210MP、220MP、4051E、4052E、4202E、1105A、2203A、1120H、1140H、1160H、NL100、NL200、NL500、NL800、NP055、NP105、NP505、NP805)(以上、三井石油化学工業社製)等を用いることができる。
前記ワックスの前記トナー材料における含有量は、0.1〜30質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
以上のトナー材料を混合し、該混合物を溶融混練機に仕込んで溶融混練する。該溶融混練機としては、例えば、一軸、二軸の連続混練機や、ロールミルによるバッチ式混練機を用いることができる。例えば、神戸製鋼所社製KTK型二軸押出機、東芝機械社製TEM型押出機、ケイシーケイ社製二軸押出機、池貝鉄工所社製PCM型二軸押出機、ブス社製コニーダー等が好適に用いられる。この溶融混練は、結着樹脂の分子鎖の切断を招来しないような適正な条件で行うことが重要である。具体的には、溶融混練温度は、結着樹脂の軟化点を参考にして行われ、該軟化点より高温過ぎると切断が激しく、低温すぎると分散が進まないことがある。
−粉砕工程−
前記粉砕工程は、前記混練工程で得られた混練物を粉砕する工程である。
この粉砕工程においては、まず、混練物を粗粉砕し、次いで微粉砕することが好ましい。この際ジェット気流中で衝突板に衝突させて粉砕したり、ジェット気流中で粒子同士を衝突させて粉砕したり、機械的に回転するローターとステーターの狭いギャップで粉砕する方式が好ましく用いられる。
−分級工程−
前記分級工程は、前記粉砕工程で得られた粉砕物を分級して所定粒径の粒子に調整する工程である。
前記分級は、例えば、サイクロン、デカンター、遠心分離等により、微粒子部分を取り除くことにより行うことができる。
この粉砕工程が終了した後に、粉砕物を遠心力などで気流中で分級し、もって所定の粒径、例えば平均粒径が5〜20μmのトナーを製造する。
以上の粉砕、分級工程が終了したら、それらの工程で得られる製品となる粒子以外の粉末(微粉トナー)を回収し、混合工程や溶融混練する工程で前記トナー材料に対し所定量添加し、更に上記操作を繰り返すことが好ましい。
ここで、前記製品となる粒子以外の粉末(微粉トナー)とは、溶融混練する工程後、粉砕工程で得られる所望の粒径の製品となる成分以外の微粒子や引き続いて行われる分級工程で発生する所望の粒径の製品となる成分以外の微粒子を意味する。
前記微粉トナーの含有量は、前記トナー材料に対し1〜20質量%であり、5〜15質量部がより好ましい。前記微粉トナーが1質量%未満であると、微粉トナーの消費量が少なくなるためコスト低減に寄与することができないことがあり、20質量%を超えると、原因は明らかになってはいないがトナーの凝集性が高くなり、白スジが発生するという不具合を引き起こすことがある。
また、トナーの流動性や保存性、現像性、転写性を高めるために、以上のようにして製造されたトナーに更に疎水性シリカ微粉末等の無機微粒子を添加混合してもよい。添加剤の混合は一般の粉体の混合機が用いられるがジャケット等装備して、内部の温度を調節できることが好ましい。なお、添加剤に与える負荷の履歴を変えるには、途中又は漸次添加剤を加えていけばよい。この場合、混合機の回転数、転動速度、時間、温度などを変化させてもよい。また、はじめに強い負荷を、次に、比較的弱い負荷を与えても良いし、その逆でもよい。使用できる混合設備としては、例えば、V型混合機、ロッキングミキサー、レーディゲミキサー、ナウターミキサー、ヘンシェルミキサーなどが挙げられる。次いで、250メッシュ以上の篩を通過させ、粗大粒子、凝集粒子を除去し、トナーが得られる。
前記トナーの着色としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、ブラックトナー、シアントナー、マゼンタトナー及びイエロートナーから選択される少なくとも1種とすることができ、各色のトナーは前記着色剤の種類を適宜選択することにより得ることができるが、カラートナーであるのが好ましい。
本発明のトナーの製造方法により製造されたトナーは、後述するトナー入り容器に充填され、そのまま画像形成装置に搭載されてもよい。また、キャリアとトナーとを一緒の容器に充填し、これを画像形成装置に搭載するようにしてもよいが、本発明のトナーはキャリアを用いない非磁性一成分の補給タイプの現像部に好ましく用いられる。
(現像剤)
本発明の現像剤は、本発明の前記トナーを含んでなる。
前記現像剤としては一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよい。また、磁性であっても、非磁性であってもよいが、装置の小型化が図れ、カラー化が容易である点などから非磁性一成分現像剤が最も好ましい。
(トナー入り容器)
本発明のトナー入り容器は、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を容器中に収容してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、トナー容器本体とキャップとを有してなるもの、などが好適に挙げられる。
前記トナー容器本体としては、その大きさ、形状、構造、材質などについては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記形状としては、円筒状などが好ましく、内周面にスパイラル状の凹凸が形成され、回転させることにより内容物であるトナーが排出口側に移行可能であり、かつ該スパイラル部の一部又は全部が蛇腹機能を有しているもの、などが特に好ましい。
前記トナー容器本体の材質としては、特に制限はなく、寸法精度がよいものが好ましく、例えば、樹脂が好適に挙げられ、その中でも、例えば、ポリエステル樹脂,ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリル酸、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂、などが好適に挙げられる。
本発明のトナー入り容器は、保存、搬送等が容易であり、取扱性に優れ、後述する本発明のプロセスカートリッジ、画像形成装置等に、着脱可能に取り付けてトナーの補給に好適に使用することができる。
(プロセスカートリッジ)
本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に担持された静電潜像を、現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを、少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択した、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段などのその他の手段を有してなる。
前記現像手段としては、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を収容する現像剤収容器と、該現像剤収容器内に収容されたトナー乃至現像剤を担持しかつ搬送する現像剤担持体とを、少なくとも有してなり、更に、担持させるトナー層厚を規制するための層厚規制部材等を有していてもよい。
本発明のプロセスカートリッジは、各種電子写真装置、ファクシミリ、プリンターに着脱自在に備えさせることができ、後述する本発明の画像形成装置に着脱自在に備えさせるのが好ましい。
ここで、前記プロセスカートリッジは、例えば、図1に示すように、感光体101を内蔵し、他に帯電手段102、現像手段104、クリーニング手段107を含み、更に必要に応じてその他の部材を有してなる。
前記感光体101としては、上述したようなものを用いることができる。
露光手段103としては、高解像度で書き込みが行うことのできる光源が用いられる。
帯電手段102としては、任意の帯電部材が用いられる。
本発明の画像形成装置としては、前記静電潜像担持体(感光体101)と、現像器(現像手段104)、クリーニング器(クリーニング手段107)等の構成要素をプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このユニットを装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。又、帯電器(帯電手段102)、露光器(露光手段103)、現像器(現像手段104)、転写器(転写手段108)又は分離器、及びクリーニング器(クリーニング手段107)の少なくとも1つを静電潜像担持体(感光体101)とともに一体に支持してプロセスカートリッジを形成し、装置本体に着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱自在の構成としてもよい。
(画像形成装置及び画像形成方法)
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等を含む。
本発明の画像形成方法は、本発明の画像形成装置により好適に実施することができ、前記静電潜像形成工程は前記静電潜像形成手段により行うことができ、前記現像工程は前記現像手段により行うことができ、前記転写工程は前記転写手段により行うことができ、前記定着工程は前記定着手段により行うことができ、前記その他の工程は前記その他の手段により行うことができる。
−静電潜像形成工程及び静電潜像形成手段−
前記静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
前記静電潜像担持体(感光体)としては、その材質、形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体、などが挙げられる。これらの中でも、長寿命性の点でアモルファスシリコン等が好ましい。
前記静電潜像の形成は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させた後、像様に露光することにより行うことができ、前記静電潜像形成手段により行うことができる。
前記静電潜像形成手段は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電器と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光器とを少なくとも備える。
前記帯電は、例えば、前記帯電器を用いて前記静電潜像担持体の表面に電圧を印加することにより行うことができる。
前記帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、などが挙げられる。
前記露光は、例えば、前記露光器を用いて前記静電潜像担持体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
前記露光器としては、前記帯電器により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、などの各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
−現像工程及び現像手段−
前記現像工程は、前記静電潜像を、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を本発明の前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、例えば、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することができる限り、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、本発明の前記トナー乃至現像剤を収容し、前記静電潜像に該トナー乃至該現像剤を接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられ、本発明の前記トナー入り容器を備えた現像器などがより好ましい。
前記現像器は、乾式現像方式のものであってもよいし、湿式現像方式のものであってもよく、また、単色用現像器であってもよいし、多色用現像器であってもよく、例えば、前記トナー乃至前記現像剤を摩擦攪拌させて帯電させる攪拌器と、回転可能なマグネットローラとを有してなるもの、などが好適に挙げられる。
前記現像器内では、例えば、前記トナーと前記キャリアとが混合攪拌され、その際の摩擦により該トナーが帯電し、回転するマグネットローラの表面に穂立ち状態で保持され、磁気ブラシが形成される。該マグネットローラは、前記静電潜像担持体(感光体)近傍に配置されているため、該マグネットローラの表面に形成された前記磁気ブラシを構成する前記トナーの一部は、電気的な吸引力によって該静電潜像担持体(感光体)の表面に移動する。その結果、前記静電潜像が該トナーにより現像されて該静電潜像担持体(感光体)の表面に該トナーによる可視像が形成される。
−転写工程及び転写手段−
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記転写は、例えば、前記可視像を転写帯電器を用いて前記静電潜像担持体(感光体)を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。前記転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
前記転写手段(前記第一次転写手段、前記第二次転写手段)は、前記静電潜像担持体(感光体)上に形成された前記可視像を前記記録媒体側へ剥離帯電させる転写器を少なくとも有するのが好ましい。前記転写手段は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、などが挙げられる。
なお、記録媒体としては、代表的には普通紙であるが、現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、OHP用のPETベース等も用いることができる。
前記定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置を用いて定着させる工程であり、各色のトナーに対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組み合わせ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組み合わせ、などが挙げられる。
前記加熱加圧手段における加熱は、通常、80〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着工程及び定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記除電工程は、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加して除電を行う工程であり、除電手段により好適に行うことができる。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
前記クリーニング工程は、前記静電潜像担持体上に残留する前記トナーを除去する工程であり、クリーニング手段により好適に行うことができる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体上に残留する前記電子写真トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
前記リサイクル工程は、前記クリーニング工程により除去した前記電子写真用カラートナーを前記現像手段にリサイクルさせる工程であり、リサイクル手段により好適に行うことができる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
前記制御工程は、前記各工程を制御する工程であり、制御手段により好適に行うことができる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
本発明の画像形成装置により本発明の画像形成方法を実施する一の態様について、図2を参照しながら説明する。図2に示す画像形成装置100は、前記静電潜像担持体としての感光体ドラム10(以下「感光体10」という)と、前記帯電手段としての帯電ローラ20と、前記露光手段としての露光装置30と、前記現像手段としての現像装置40と、中間転写体50と、クリーニングブレードを有する前記クリーニング手段としてのクリーニング装置60と、前記除電手段としての除電ランプ70とを備える。
中間転写体50は、無端ベルトであり、その内側に配置されこれを張架する3個のローラ51によって、矢印方向に移動可能に設計されている。3個のローラ51の一部は、中間転写体50へ所定の転写バイアス(一次転写バイアス)を印加可能な転写バイアスローラとしても機能する。中間転写体50には、その近傍にクリーニングブレードを有するクリーニング装置90が配置されており、また、最終転写材としての転写紙95に現像像(トナー像)を転写(二次転写)するための転写バイアスを印加可能な前記転写手段としての転写ローラ80が対向して配置されている。中間転写体50の周囲には、中間転写体50上のトナー像に電荷を付与するためのコロナ帯電器58が、該中間転写体50の回転方向において、感光体10と中間転写体50との接触部と、中間転写体50と転写紙95との接触部との間に配置されている。
現像装置40は、前記現像剤担持体としての現像ベルト41と、現像ベルト41の周囲に併設したブラック現像ユニット45K、イエロー現像ユニット45Y、マゼンタ現像ユニット45M及びシアン現像ユニット45Cとから構成されている。なお、ブラック現像ユニット45Kは、現像剤収容部42Kと現像剤供給ローラ43Kと現像ローラ44Kとを備えており、イエロー現像ユニット45Yは、現像剤収容部42Yと現像剤供給ローラ43Yと現像ローラ44Yとを備えており、マゼンタ現像ユニット45Mは、現像剤収容部42Mと現像剤供給ローラ43Mと現像ローラ44Mとを備えており、シアン現像ユニット45Cは、現像剤収容部42Cと現像剤供給ローラ43Cと現像ローラ44Cとを備えている。また、現像ベルト41は、無端ベルトであり、複数のベルトローラに回転可能に張架され、一部が感光体10と接触している。
図2に示す画像形成装置100において、例えば、帯電ローラ20が感光体ドラム10を一様に帯電させる。露光装置30が感光ドラム10上に像様に露光を行い、静電潜像を形成する。感光ドラム10上に形成された静電潜像を、現像装置40からトナーを供給して現像して可視像(トナー像)を形成する。該可視像(トナー像)が、ローラ51から印加された電圧により中間転写体50上に転写(一次転写)され、更に転写紙95上に転写(二次転写)される。その結果、転写紙95上には転写像が形成される。なお、感光体10上の残存トナーは、クリーニング装置60により除去され、感光体10における帯電は除電ランプ70により一旦、除去される。
本発明の画像形成装置により本発明の画像形成方法を実施する他の態様について、図3を参照しながら説明する。図3に示す画像形成装置100は、図2に示す画像形成装置100において、現像ベルト41を備えてなく、感光体10の周囲に、ブラック現像ユニット45K、イエロー現像ユニット45Y、マゼンタ現像ユニット45M及びシアン現像ユニット45Cが直接対向して配置されていること以外は、図2に示す画像形成装置100と同様の構成を有し、同様の作用効果を示す。なお、図3においては、図2におけるものと同じものは同符号で示した。
本発明の画像形成装置により本発明の画像形成方法を実施する他の態様について、図4を参照しながら説明する。図4に示すタンデム画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置である。前記タンデム画像形成装置は、複写装置本体150と、給紙テーブル200と、スキャナ300と、原稿自動搬送装置(ADF)400とを備えている。
複写装置本体150には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。そして、中間転写体50は、支持ローラ14、15及び16に張架され、図4中、時計回りに回転可能とされている。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上の残留トナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が配置されている。支持ローラ14と支持ローラ15とにより張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。タンデム型現像器120の近傍には、露光装置21が配置されている。中間転写体50における、タンデム型現像器120が配置された側とは反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22においては、無端ベルトである二次転写ベルト24が一対のローラ23に張架されており、二次転写ベルト24上を搬送される転写紙と中間転写体50とは互いに接触可能である。二次転写装置22の近傍には定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26と、これに押圧されて配置された加圧ローラ27とを備えている。
なお、前記タンデム画像形成装置においては、二次転写装置22及び定着装置25の近傍に、転写紙の両面に画像形成を行うために該転写紙を反転させるためのシート反転装置28が配置されている。
次に、前記タンデム画像形成装置を用いたフルカラー画像の形成(カラーコピー)について説明する。即ち、先ず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台130上に原稿をセットするか、あるいは原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じる。
スタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットした時は、原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットした時は直ちに、スキャナ300が駆動し、第1走行体33及び第2走行体34が走行する。このとき、第1走行体33により、光源からの光が照射されると共に原稿面からの反射光を第2走行体34におけるミラーで反射し、結像レンズ35を通して読取りセンサ36で受光されてカラー原稿(カラー画像)が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの画像情報とされる。
そして、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各画像情報は、前記タンデム画像形成装置における各画像形成手段18(ブラック用画像形成手段、イエロー用画像形成手段、マゼンタ用画像形成手段及びシアン用画像形成手段)にそれぞれ伝達され、各画像形成手段において、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各トナー画像が形成される。即ち、前記タンデム画像形成装置における各画像形成手段18(ブラック用画像形成手段、イエロー用画像形成手段、マゼンタ用画像形成手段及びシアン用画像形成手段)は、図5に示すように、それぞれ、感光体10(ブラック用感光体10K、イエロー用感光体10Y、マゼンタ用感光体10M及びシアン用感光体10C)と、該感光体を一様に帯電させる帯電器60と、各カラー画像情報に基づいて各カラー画像対応画像様に前記感光体を露光(図5中、L)し、該感光体上に各カラー画像に対応する静電潜像を形成する露光器と、該静電潜像を各カラートナー(ブラックトナー、イエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナー)を用いて現像して各カラートナーによるトナー像を形成する現像器61と、該トナー像を中間転写体50上に転写させるための転写帯電器62と、感光体クリーニング装置63と、除電器64とを備えており、それぞれのカラーの画像情報に基づいて各単色の画像(ブラック画像、イエロー画像、マゼンタ画像及びシアン画像)を形成可能である。こうして形成された該ブラック画像、該イエロー画像、該マゼンタ画像及び該シアン画像は、支持ローラ14、15及び16により回転移動される中間転写体50上にそれぞれ、ブラック用感光体10K上に形成されたブラック画像、イエロー用感光体10Y上に形成されたイエロー画像、マゼンタ用感光体10M上に形成されたマゼンタ画像及びシアン用感光体10C上に形成されたシアン画像が、順次転写(一次転写)される。そして、中間転写体50上に前記ブラック画像、前記イエロー画像、マゼンタ画像及びシアン画像が重ね合わされて合成カラー画像(カラー転写像)が形成される。
一方、給紙テーブル200においては、給紙ローラ142の1つを選択的に回転させ、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の1つからシート(記録紙)を繰り出し、分離ローラ145で1枚ずつ分離して給紙路146に送出し、搬送ローラ147で搬送して複写機本体150内の給紙路148に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。あるいは、給紙ローラ142を回転して手差しトレイ54上のシート(記録紙)を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。なお、レジストローラ49は、一般には接地されて使用されるが、シートの紙粉除去のためにバイアスが印加された状態で使用されてもよい。
そして、中間転写体50上に合成された合成カラー画像(カラー転写像)にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体50と二次転写装置22との間にシート(記録紙)を送出させ、二次転写装置22により該合成カラー画像(カラー転写像)を該シート(記録紙)上に転写(二次転写)することにより、該シート(記録紙)上にカラー画像が転写され形成される。なお、画像転写後の中間転写体50上の残留トナーは、中間転写体クリーニング装置17によりクリーニングされる。
カラー画像が転写され形成された前記シート(記録紙)は、二次転写装置22により搬送されて、定着装置25へと送出され、定着装置25において、熱と圧力とにより前記合成カラー画像(カラー転写像)が該シート(記録紙)上に定着される。その後、該シート(記録紙)は、切換爪55で切り換えて排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされ、あるいは、切換爪55で切り換えてシート反転装置28により反転されて再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
本発明の画像形成装置及び画像形成方法では、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有する本発明のトナーを用いているので、鮮明な高画質画像を形成することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるもの
ではない。
(合成例1)
−ポリエステル樹脂aの合成−
攪拌装置、温度計、窒素導入口、流下式コンデンサー、及び冷却管付き4つ口セパラブルフラスコ内に、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン740g、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン300g、テレフタル酸ジメチル466g、イソドデセニル無水コハク酸80g、及び1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリn−ブチル114gをエステル化触媒とともに加えた。
次いで、窒素雰囲気下、210℃で8時間反応させ、その後、210℃減圧にて撹拌しつつ5時間反応させた。これにより分子量500以下の含有量3.5%、分子量ピーク7,500、ガラス転移温度(Tg)62℃、Mw/Mn比5.1、酸価2.3KOHmg/g、フローテスターによる見掛け粘度103Pa・s(温度112℃)のポリエステル樹脂aを合成した。また、THF不溶分は含まれていなかった。
(合成例2)
−ポリエステル樹脂bの合成−
合成例1において、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g、イソフタル酸515g、イソオクテニルコハク酸70g、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸80gをエステル化触媒とともにフラスコに加えた以外は、合成例1と同様の装置、同様の処方にて反応させたが、反応時間をそれぞれ短縮して、ポリエステル樹脂bを合成した。
得られたポリエステル樹脂bは、分子量500以下の含有量3.8%、分子量ピーク3,500、ガラス転移温度(Tg)61℃、Mw/Mn比2.7、酸価9.0KOHmg/g、フローテスターによる見掛け粘度103Pa・s(温度117℃)であった。THF不溶分は含まれていなかった。
(合成例3)
−ポリエステル樹脂cの合成−
合成例2と同様な処方で、合成例1と同様の方法により、ポリエステル樹脂cを合成した。
得られたポリエステル樹脂cは、分子量500以下の含有量2.1%、分子量ピーク9,200、ガラス転移温度(Tg)61℃、Mw/Mn比4.6、酸価10.0KOHmg/g、フローテスターによる見掛け粘度103Pa・s(温度117℃)であった。THF不溶分は含まれていなかった。
(合成例4)
−ポリエステル樹脂dの合成−
合成例1において、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン714g、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン663g、イソフタル酸648g、イソオクテニルコハク酸150g、をエステル化触媒とともにフラスコに添加した以外は、合成例1と同様の装置、同様の処方にて反応させて、ポリエステル樹脂dを合成した。
得られたポリエステル樹脂dは、分子量500以下の含有量4.8%、分子量ピーク8,500、ガラス転移温度(Tg)67℃、Mw/Mn比8.5、酸価23.2KOHmg/g、フローテスターによる見掛け粘度103Pa・s(温度126℃)であった。THF不溶分は含まれていなかった。
(合成例5)
−ポリエステル樹脂eの合成−
合成例1において、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン680g、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン720g、イソフタル酸570g、イソオクテニルコハク酸180g、をエステル化触媒とともにフラスコに添加した以外は、合成例1と同様の装置、同様の処方にて反応させて、ポリエステル樹脂eを合成した。
得られたポリエステル樹脂eは、分子量500以下の含有量3.8%、分子量ピーク7,500、ガラス転移温度(Tg)67℃、Mw/Mn比8.5、酸価21.6KOHmg/g、フローテスターによる見掛け粘度103Pa・s(温度126℃)であった。THF不溶分は3.1%であった。
(合成例6)
−表面処理酸化チタンの調製−
酸化チタンは、イルメナイトを鉱石として用い、硫酸に溶解させて鉄分を分離し、TiOSOを加水分解して酸化チタンを生成させる湿式沈降法により作製した。次いで、酸化チタン微粒子を焼成した後、湿式粉砕を行い、粗大粒子をカットした後、濾過、水洗、乾燥を行った。
次いで、表1に示す表面処理条件で表面処理を行った。T1は、SiO溶液を添加し、T2は、含水アルミナ稀薄溶液を添加し、濾過を行い乾燥することにより、SiO被覆酸化チタン、アルミナ被覆酸化チタンをそれぞれ得た。
次に、再度水溶液中において湿式粉砕を行い、粗大粒子をカットし、表1に示す有機処理剤で処理した後、濾過、水洗、乾燥を行い、乾式にて粉砕することにより表面処理酸化チタンを製造した。
なお、原料酸化チタンとしては1次粒径0.01〜0.03μmであり、かつ比表面積60〜140m/gの未処理酸化チタンを使用した。
(実施例1)
−トナーAの作製−
・ポリエステル樹脂a・・・100質量部
・C.I.Pigment Blue15,3・・・5質量部
・帯電制御剤(PBE−304、オリエント科学工業社製)・・・3質量部
上記トナー材料をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、予め回収しておいた微粉トナー10質量部を加え、ロール表面を100℃に設定した2本ロールにより30分間混練を行った。その後、圧延冷却、粗粉砕後、ジェットミル方式の粉砕器(I−2式ミル:日本ニューマチック工業社製)と旋回流による風力分級(DS分級機:日本ニューマチック工業社製)を行い、重量平均粒径が7.0μmであり、粒径4μm以下の個数%が9.8個数%のブルーの着色粒子を得た。
更に、添加剤1としての疎水性シリカ(H2000、クラリアントジャパン社製、BET比表面積120m/g)を1.8質量部、添加剤2としての表面処理酸化チタン(T1)を0.4質量部添加し、ヘンシェルミキサーで混合してトナーAを作製した。
(実施例2〜5及び比較例1〜5)
−トナーB〜トナーJの作製−
実施例1において、処方については表2に示す結着樹脂、帯電制御剤、添加剤1、添加剤2、及び微粉トナーを用いた以外は、実施例1と同様にして、トナーB〜トナーJを作製した。
なお、添加剤1としての疎水性シリカは以下のものを用いた。
・疎水性シリカ(RX−50、日本アエロジル社製、BET比表面積50m/g)
・疎水性シリカ(H3004:クラリアントジャパン社製、BET比表面積200m/g)
*帯電制御剤E−304は、PBE−304、オリエント科学工業株式会社製を表す。
*表2中の量は、質量部である。
得られた実施例1〜5及び比較例1〜5の各トナーについて、以下のようにして、トナー凝集度、実機帯電、及び画質を評価した。結果を表3に示す。
<トナー凝集度の測定>
トナーの凝集度は、パウダーテスター(ホソカワミクロン社製、PT−N型)を用い、篩は目開き75μm、45μm、及び22μmを用いて、篩を目の粗い方を上にして3つ重ね、下記測定条件でトナーを篩に掛けて、篩上に残ったトナーの全体に対する割合を測定した。
−測定条件−
トナー量:2.0g
振幅 :1.0mm
振動時間:10秒
<実機帯電量の測定>
実機帯電量は現像剤担持体上の帯電量を測定した。測定にはTREK社製 吸引式小型帯電量測定装置(q/m Meter)Model 210HSを用いた。
<画質評価>
実施例、比較例で得られた非磁性一成分現像用トナーについて、画像形成装置(株式会社リコー製、IMAGIO NEO C320)を用いてコピーテストを実施し、以下の項目について評価を行った。コピーテストは、トナー補給を6回繰り返し、10万枚フルカラーモードで実施した。コピーテスト開始直後と5万枚コピー実施後、10万枚コピー実施後において、現像器内の現像剤担持体上でのトナー帯電量と現像器内のトナーの凝集度を測定し、得られた画像の画質を評価した。画質は、地肌汚れ、白スジ画像等の有無を目視で評価した。
いずれの項目も3%画像面積の画像チャートを10万枚まで連続でランニングした後、以下に述べる評価を行った。
(1)地肌汚れ
白紙画像を現像中に停止させ、現像後の感光体上の現像剤をテープ転写し、未転写のテープの画像濃度との差を938スペクトロデンシトメーター(X−Rite社製)により測定した。
(2)白スジ、薄層形成性
コピーテスト開始直後と5万枚コピー実施後、10万枚コピー実施後における現像剤担持体上トナーの薄層形成及び白スジ画像の有無について、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
○:均一で良好な状態である。
△:0.3mm未満幅の白スジが若干見られるが画像にはスジがはっきり出ない状態である。
×:0.3mm以上幅の白スジが発生し、画像にも白スジとしてはっきり画像が抜けている状態である。
(3)フィルミング
現像スリーブ又は感光体上のトナーフィルミング発生状況の有無を観察し、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
○:フィルミングがない。
△:スジ上のフィルミングが見られる。
×:全体的にフィルミングがある。
表3の結果から、実施例1〜5のトナーは、画像形成装置を用いた画質、地肌汚れ、及び薄層形成性の評価において、良好な性能を示し、維持性の観点からもほぼ問題がないことが認められる。
これに対し、比較例1のトナーは、初期におけるトナー凝集性が悪く、5万枚後ではトナー凝集体により均一な薄層形成が阻害されて画像上に白スジが発生した。
比較例2のトナーは、初期は特に問題なかったが、10万枚後では、経時でのトナーの帯電性が初期と異なり、画像上に地肌汚れが発生した。
比較例3のトナーは、帯電制御剤の含有量が少なすぎるため、5万枚後ではトナー凝集体により均一な薄層形成が阻害されて画像上に白スジが発生した。
比較例4のトナーは、微粉トナーの含有量が多すぎるため、10万枚後では、経時でのトナーの帯電性が初期と異なり、画像上に地肌汚れが発生した。
比較例5のトナーは、10万枚後では、画像上に地肌汚れ及び白スジが発生したのに加え、フィルミングが全体的に発生した。
本発明のトナーの製造方法により製造されたトナーは、特定の結着樹脂と多量の帯電制御剤を用いても、安定した帯電性を有し、地汚れ、白スジ、フィルミングなどの発生がなく、十分な耐久性を有し、高画質が得られ、高品質な画像形成に好適に使用される。
本発明のトナーを用いた本発明の現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法は、高品質な画像形成に好適に使用される。
図1は、本発明のプロセスカートリッジの一例を示す概略説明図である。 図2は、本発明の画像形成装置により本発明の画像形成方法を実施する一の例を示す概略説明図である。 図3は、本発明の画像形成装置により本発明の画像形成方法を実施する他の例を示す概略説明図である。 図4は、本発明の画像形成装置(タンデム型カラー画像形成装置)により本発明の画像形成方法を実施する一例を示す概略説明図である。 図5は、図4に示す画像形成装置における一部拡大概略説明図である。
符号の説明
10 感光体(感光体ドラム)
10K ブラック用感光体
10Y イエロー用感光体
10M マゼンタ用感光体
10C シアン用感光体
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写クリーニング装置
18 画像形成手段
20 帯電ローラ
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ベルト
28 シート反転装置
30 露光装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 現像装置
41 現像ベルト
42K 現像剤収容部
42Y 現像剤収容部
42M 現像剤収容部
42C 現像剤収容部
43K 現像剤供給ローラ
43Y 現像剤供給ローラ
43M 現像剤供給ローラ
43C 現像剤供給ローラ
44K 現像ローラ
44Y 現像ローラ
44M 現像ローラ
44C 現像ローラ
45K ブラック用現像器
45Y イエロー用現像器
45M マゼンタ用現像器
45C シアン用現像器
49 レジストローラ
50 中間転写体
51 ローラ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
54 手差しトレイ
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電器
60 クリーニング装置
61 現像器
62 転写帯電器
63 感光体クリーニング装置
64 除電器
70 除電ランプ
71 クリーニングブレード
72 支持部材
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 転写紙
100 画像形成装置
101 感光体
102 帯電手段
103 露光
104 現像手段
105 転写体
107 クリーニング手段
108 転写手段
120 タンデム型現像器
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)

Claims (14)

  1. 少なくとも結着樹脂、着色剤、及び帯電制御剤を含有するトナー材料を混練する混練工程と、得られた混練物を粉砕する粉砕工程と、得られた粉砕物を分級して所定粒径の粒子に調整する分級工程とを含むトナーの製造方法であって、
    前記結着樹脂が酸価20KOHmg/g以下のポリエステル樹脂を含み、前記帯電制御剤の前記トナー材料における含有量が2質量%以上であり、かつ前記粉砕工程及び前記分級工程の少なくともいずれかにおいて予め回収した所定外粒子である微粉トナーを前記混練工程で前記トナー材料に対し1〜20質量%添加することを特徴とするトナーの製造方法。
  2. ポリエステル樹脂が、テトラヒドロフラン(THF)不溶成分を含まず、かつゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)における分子量分布において、分子量500以下の成分の含有量が4質量%以下であり、かつ分子量3,000〜9,000の領域に1つのピークを有する請求項1に記載のトナーの製造方法。
  3. 帯電制御剤が、サリチル酸の金属塩である請求項1から2のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  4. 更に少なくとも2種の添加剤を含有する請求項1から3のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  5. 添加剤が、シリコーンオイル及びヘキサメチルジシラザンから選択される少なくとも1種により疎水化処理されたシリカ微粒子を含む請求項4に記載のトナーの製造方法。
  6. 添加剤が、アルミニウム及びAlのいずれかの被膜を有し、更に有機処理剤で表面処理された酸化チタン微粒子を含む請求項4から5のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  7. 添加剤の添加量が、トナー母体100質量部に対し0.1〜5.0質量部である請求項4から6のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のトナーの製造方法により製造されたことを特徴とするトナー。
  9. 請求項8に記載のトナーを含むことを特徴とする現像剤。
  10. 現像剤が、非磁性一成分現像剤である請求項9に記載の現像剤。
  11. 請求項8に記載のトナーが充填されてなることを特徴とするトナー入り容器。
  12. 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を請求項8に記載のトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  13. 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像を請求項8に記載のトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を請求項8に記載のトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。
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