JP2006213722A - 高純度Glabridinの生産方法 - Google Patents

高純度Glabridinの生産方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 当該発明は高純度のGlabridinの生産方法に関する。
【解決手段】Glabridinを水に浸す或は抽出する、若しくはせずに、有機溶剤で抽出し、或は回流抽出し、濃縮する。これにより取れる濃縮物、若しくは≦40%純度のGlabridinをろ過し、或はろ過しなくて直接に高分子樹脂で吸着する。水、アルコール、アセトン若しくはその混合液で洗浄し、濃縮溶解再結晶する。使っている溶剤、吸着剤及び洗浄液は循環化に利用される。これはコストが低く、産業化、循環型の生産技術である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、Glycyrrhiza glabra linneの抽出液から分離純化することによって、高純度(>90%)のGlabridinをとる規模化生産技術に関するものである。
Glabridinはきわめて効き目があり、且つ毒副作用がない天然美白剤であることが証明された。今の所、化粧品の美白分野に幅広く使われる。JP昭62-29528;JP2-204495は、Glycyrrhiza glabra linneからGlabridinを抽出する方法を報告されている。JP1-311011;USP5609875は、Glabridinが美白剤としてものを使われる調剤及び方法を開示している。但し、Glycyrrhiza glabra linneにおける含量は只千分の二ぐらいがあるので、高純度のGlycyrrhiza glabra linneを取る手続きは非常に煩雑で、コストも高く、現在の市場に使用するGlabridin美白剤としては含量がまちまちなGlabridin混合物溶液或は色微粉状のGlabridin混合物である。
例えば:日本丸善会社(Maruzen pharma CO.,LTD)が生産するGlabridin商品PT-10; PT-20; PT-40はそれぞれのGlabridin含量が10%; 20%; 40%である黄色い〜褐色粉末である。
しかしながら、近年来、絶えず深い研究の結果から、Glabridinは酸化に抵抗性があり、メラニンを抑える以外、血脂および乳癌とたたかえ、動脈硬化を食い止める効能もある。
Cancer cell cacel res, octoter1,2000;60(20)5704〜5709には、Glabridinが乳癌細胞の繁殖を抑制でき、植物雌性の効能も備え、適時に更年期女性の雌性ホルモンを補充できるので、女性が雌ホルモンの不足によってもたらす乳癌等の雌ホルモン欠乏病を抑制できるようにことを報告した。また、Original Research Communication 66 (2) 267には、GlabridinはLow-density lipoproteinのPeroxidationを抑え、それによって動脈硬化をもたらすLow-density lipoprotein Peroxideの形成を抑制できることが報告された。
また、不純なGlabridin混合物が色を付くので、高レベルのお客様にとって、昔の美白製品と比べなら、無色の高純度のGlabridinが必要になる。
それで、発展趨勢から判断すれば、高純度、コストが低いGlabridinを大規模的に生産できる生産技術を開発しなければならない。しかし、昔の文献報告に記載するGlabridinの純品を抽出する方法はコストが非常に高い。例えば:Journal of natural products vol 43 No 2 P259〜269(1980)の文献にGlabridinを純化する操作が記載されている。当該方法は直接に溶剤を抽出し、その後、珪酸カラムで分析し、クロロホルム−メチルを移動相として、600グラムの珪酸ごとに1グラムのGlabridinしか生産できない。なお、何キログラムの回収できない混合溶剤を消耗する。
また、JP6-157277の文献には、一つの高純度のGlabridinを精製する方法が記載されている。当該方法は珪酸カラムで分析する方法を採用する。二回に分けて珪酸カラムで分析する。第一回に正面な珪酸分析し(クロロホルムーメチルを移動相とする)、取れる粗品を第二回に逆面な珪酸分析し(水−アセトンを移動相とする)、最後に低温で再度結晶して取れる精品はGlabridinである。計算によって、1グラムのGlabridinを取るために、474グラムの珪酸及び多量な回収できない混合溶剤が消耗する。
上述の方法は、多量な吸着剤及び極毒性の有機溶剤を消耗し、操作も非常に煩雑で、コストも高く、商品市場に入場を制限された。それで、Glabridinの美白活性は昔のアルボウイルス、ビタミンCの誘導体、コウジ酸と比べれば高いが、その活性関値は万分の五〜千分の一の濃度(500〜1000ppm級)にしなければならない。これはある生物活性物質(例えば:EGF(1ppm級)と比べれば極端に高い。植物雌ホルモンとして使う、若しくは動脈硬化を抑制するために内服すればもっと多い量は必要である。
JP昭62-29528 JP2-204495 JP1-311011 USP5609875 JP6-157277 Cancer cell cacel res, octoter1,2000;60(20)5704〜5709 Original Research Communication 66 (2) 267 Journal of natural products vol 43 No 2 P259〜269(1980)
上述な欠陥を克服するために、本発明の目的は、Glycyrrhiza glabra linneから高純度のGlabridinを取る生産方法を提供することである。当該方法はコストが低く、工業化もできる生産方法である。
本方法は、優れた抽出技術及び優れた純化技術を採用する。重複利用できる高分子樹脂を使って、水、アルコール等の無毒な回収できる溶剤で洗浄する。一回に粗吸着してから洗浄し、Glabridinの粗品を取る。もう一回の易しく、低温必要ない通常な再結晶を通じて純度が90%以上のGlabridinになる。
本発明が採用する抽出技術に抽出流れは以下の手順を含む:(1)粉砕後の甘草を乾燥し、その中の水分を2%以下までさせる。その後、溶剤で直接に抽出し、再度に純化する。(2)粉砕後の甘草を乾燥しない、その中の水分を5%以上にさせる。その後、溶剤で直接にエキス純化する。(3)粉砕後の甘草を50〜80℃の水に2〜20時間浸し、若しくは2〜20時間水回流で抽出してから、水分を5%〜20%になるまで残留物を遠心分離し、或いは圧搾し、乾燥し、溶剤抽出してから純化する。
本発明に採用する純化技術は下記通り:(1)多量な高分子有色不純物を除去するために、抽出液を濃縮して濾過する。さらに高分子樹脂で吸着し、洗浄液で洗浄し、及び再結晶精製する。(2)濾過しなくても直接に高分子樹脂で吸着し、洗浄液で洗浄し、及び再結晶精製する。
本発明の生産方法は下記通り:市場に含量≦40%のGlabridin或いはGlycyrrhiza glabra linneを水(若しくは水を使わない)で抽出し、有機溶剤で抽出し、若しくは回流提出し、Glabridinの粗品になるまで濃縮する。濾過し、濃縮し、高分子樹脂で吸着してから、水、アルコール、プロピルアルコール或いはその混合液で洗浄する。洗浄と濃縮時に一種若しくは一種以上の溶剤で再結晶する。
本発明に使用する高分子樹脂は、大口径吸着樹脂(スチレンタイプ)、ポリアクリルアミド或はポリアミド樹脂等を含む。使用する洗浄溶剤は水、アルコール、アセトン、プロピルアルコール等である。
本発明に採用する再結晶溶剤は、アセトン、アルコール、酢酸エステル、ベンゼン、トルエン、イソプロピルエーテル或いはクロロホルム、及びその混合物である。特に、アセトン、アルコール、酢酸エステル、或いはイソプロピルエーテル及びその混合物である。
本発明に述べる抽出技術の抽出溶剤は95%のアルコール、無水アルコール、アセトン、ノルマル−ヘキサン、酢酸エステル、溶剤油或は石油エーテル等の溶剤がある。
本発明に述べる濾過膜の口径が1000〜10000の保留(cut-off)分子量である。本発明の方法を採用すれば純度>90%のGlabridinを取れことができる。方法も易しいし、コストも低いし、工業生産に適する。また、これによって取れるGlabridinは白いもので、安定性がいいし、その中の1%のプロピレン、グリコール溶液の色は50(APHA標準)しかない。50℃まで加温し、30分間を保持すれば色も変わらない。その千分の一の濃度で製造するクリーム類を40℃に二ヶ月置いても変色しない。そのまま白である。
実施例1:
Glycyrrhiza glabra linneを粉砕してから6%の水分を含有する200kgものを抽出坩堝に投入し、1000kg無水アルコールで8時間回流抽出する。抽出液を濾過し(膜口径は1万分子量である)、濾過液を濃縮してから11.8kgのエキスが出る。100kgの大口径スチレン樹脂で吸着してから順次に水、希アルコールで洗浄する。1.28kgのGlabridin粗品が出る。最後に再結晶(アルコールとイソプロピルエーテルを精製溶剤とする)を通じて346グラムの純度が90%以上のGlabridin純品が得られる。
実例2:
2%の水分を含有する200kgの粉砕Glycyrrhiza glabra linneを1000kgの無水アルコールで8時間抽出する。抽出液を乾燥して濃縮し、7.6kgのエキスが出る。このエキスを100kgのポリアミドに混合してから、カラムにおいて順に水及び異なる比率の溶剤(アルコール、アセトン等)で洗浄し、1.31kgのGlabridin粗品が出る。最後に再結晶を通じて359グラムの純度が90%以上のGlabridin純品が得られる。
実例3:
8%の水分を含有する200kgの粉砕したGlycyrrhiza glabra linneを取って、1000kg水(50〜80℃)で24時間水抽出する。大部分の水分を除去するように遠心分離し、それから1000kgの酢酸エステルで5時間抽出し、抽出液を濃縮して5.9kgのエキスが得られる。100kgの大口径樹脂(前記規格と同じ)で吸着してから、順に水、溶剤(アルコール或はアセトン)で洗浄する。1.08kgのGlabridin粗品が得られる。そして、イソプロピルエーテル−アセトンで精製し、380グラムの純度が90%以上のGlabridin純品が得られる。
実例4:
8%の水分を含有する200kgの粉砕したGlycyrrhiza glabra linneを取って、室温で2000kgの水によって24時間抽出する。大部分の水分を除去するように遠心分離し、それから1000kgの酢酸エステルで8時間抽出し、抽出液を濃縮して6.8kgのエキスが得られる。100kgの大口径樹脂で吸着してから、順に水、溶剤(アルコール或はアセトン)で洗浄する。1.21kgのGlabridin粗品が得られる。そして、イソプロピルエーテル―アセトンで再結晶し、358グラムの純度が90%以上のGlabridin純品が得られる。
実例5:
2%の水分を含有する200kgの粉砕したGlycyrrhiza glabra linneを取って、1000kgの酢酸エステルで8時間抽出し、抽出液を濾過(膜の口径が4000分子量)し、濃縮してから5.2kgの微粉状の茶褐色固体が得られる。100kgの大口径樹脂(前記規格と同じ)で吸着してから、順に水、希アセトンで洗浄する。1.32kgのGlabridin粗品が得られる。そして、アセトンで精製し、420グラムの純度が90%以上のGlabridin純品が得られる。
100mgの上述なGlabridin純品を10mlのプロピレングリコールに溶解し、測定色度は50(APHA)、それから50℃に30分間置いておく。再度に色度を測定すれば、元の50(APHA)である。
千分の一の濃度に準じてクリーム類を製造する。恒温の40℃に2ヶ月置いておくと、変色しない。
実例6:
2%の水分を含有する200kgの粉砕したGlycyrrhiza glabra linneを取って、1000kgの酢酸エステルで8時間抽出し、濃縮を通じて6.98kgものが得られる。8回使用済みの大口径樹脂カラムに吸着する。それから水、希アルコールで洗浄してから、洗浄液を濃縮する。再結晶を通じて、HPLCによって測定する純度が97.28%のGlabridinが368グラムものを得られる。
第1図はHPLCによって測定することを示す図である。
HPLC条件:
固定相: Elipse XDB-C8柱
移動相: アセトニトリール:2%酢酸=1:1
測定波長: 282nm
流速: 1.8ml/min
濃度: 1mg/1mlアルコール
サンプリング量: 5μl
tR=3.795min
含量=97.287960%。
第1図は本発明の方法によって生産するGlabridinのHPLC図解である。縦座標は波長強度で、横座標は時間(分)を示す。

Claims (5)

  1. 一つの高純度のGlabridinの生産方法であって、Glycyrrhiza glabra linneを水に浸す或いは抽出する、若しくはせずに、有機溶剤で抽出し、或いは回流抽出、濃縮し、濃縮物はフィルターでろ過し、濃縮し、高分子樹脂で吸着してから、水、アルコール、アセトン若しくはその混合液で洗浄し、洗浄物を一種或いは一種以上の有機溶剤で再結晶することを特徴とする高純度Glabridinの生産方法。
  2. 請求の範囲第1項に記載の高純度Glabridinの生産方法において、前記ろ過フィルターの口径が1000〜10000の保留分子量であることを特徴とする高純度Glabridinの生産方法。
  3. 請求の範囲第1項に記載の高純度Glabridinの生産方法において、前記Glycyrrhiza glabra linneと高分子樹脂の重量の割合が1:2〜1:15であることを特徴とする高純度Glabridinの生産方法。
  4. 請求の範囲第1項に記載の高純度Glabridinの生産方法において、前記高分子樹脂が非極性大口径樹脂、ポリアミド若しくはポリプロピレンであることを特徴とする高純度Glabridinの生産方法。
  5. 請求の範囲第1項に記載の高純度Glabridinの生産方法において、前記再度に結晶する有機溶剤がアセトン、アルコール、酢酸エステル、ベンゼン、トルエン、イソプロピルエーテル、クロロホルム或いはその混合溶剤であることを特徴とする高純度Glabridinの生産方法。
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