JP2006213493A - 仕分け設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、特定の物品の注文集中が全体の作業効率へ影響することを防ぐことができる仕分け設備を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数の物品収納部6でゾーンZを形成し、ゾーンZ単位で、搬送されてくる容器21と物品収納部6との間で、商品4のピッキング作業が行われるピッキング設備において、各ゾーンZ毎に容器21のバイパスライン32を設けた容器21のピッキングライン(主搬送経路)31を備え、各ゾーンZ毎にバイパスライン32に滞留している容器21の数量を求め、所定数量以上の容器21の滞留を確認したゾーンZでは、ピッキングライン31からバイパスライン32への新たな容器21の分岐を禁止(阻止)し、他のゾーンZへ搬送してピッキング作業を先行して実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物品の仕分けを可能とした仕分け設備に関するものである。
上記仕分け設備の一例が、例えば特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示されている仕分け設備は、仕分け対象の物品をそれぞれ収納する区画収納空間を複数設けた棚を備え、この棚の長手方向に沿って複数の物品収納ゾーンを形成し、これら物品収納ゾーン毎にそれぞれ、ピッキングされた物品を収納する容器をバイパスするバイパスラインを備えたピッキングラインが設けられている。
そして、前記容器に、容器用データ(各物品収納ゾーンのうちの作業があるゾーンおよびその作業があるゾーンにおける容器への物品収納情報を判別するためのデータ)を表示するラベルが付設され、前記ピッキングラインのスタート位置からこのラインに投入される。投入された容器はピッキングラインにより搬送され、各物品収納ゾーンにおいて、容器に付設されたラベルの表示情報が読み取られ、その読取情報及び物品仕分け用の作業データに基づいて、作業のある物品収納ゾーンのバイパスラインへ搬送され、物品収納ゾーンにおいて容器への物品収納情報が指示されるよう構成されている。
このように、物品を仕分ける各容器をバイパスラインへ搬送し、かつ作業のない物品収納ゾーンを迂回させることに加えて、スタート位置(容器搬送方向始端側)から最初に作業がある物品収納ゾーンまでの間の各物品収納ゾーンを通過させる無駄をなくすことにより、一層の作業能率向上を実現している。
特開平9−235007号公報
しかし、従来の仕分け設備では、容器にラベルを付設しているため、出荷容器分のラベルを事前に発行し、出荷オーダ毎にスタート地点にラベルを振り分け、容器に添付する作業を行わざるを得ない。したがって、ラベルが必要となるとともに、ラベルの出力、振り分け、容器への貼付け作業が必要となり、仕分け前作業に手間がかかるという問題があった。
また1つの物品収納ゾーンで、特定の作業者の影響(作業遅れ、作業停滞)または特定の物品の注文が集中して容器が滞留すると、滞留した容器への仕分けが発生している以外の物品収納ゾーンでは、待ち時間が長くなり、全体としての作業効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、ラベルを使用することなく、特定の作業者の影響または特定の物品の注文集中が全体の作業スピードへ影響することを防ぐことができ、仕分け効率を改善できる仕分け設備を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数の物品収納部でゾーンを形成し、ゾーン単位で、搬送されてくる容器と前記物品収納部との間で、物品の仕分け作業が行われる仕分け設備であって、前記ゾーンに渡って前記容器を搬送する搬送経路を備え、前記各ゾーン毎に前記容器が滞留しているかどうかを確認し、容器の滞留を確認したゾーンでは、前記搬送経路からの新たな容器の搬入を禁止することを特徴とするものである。
上記構成によれば、ゾーンに、容器の滞留が確認されると、例えば所定の数量の容器が確認されると、このゾーンへの容器への搬入が禁止され、そのまま搬送経路により下流の他のゾーンへ搬送されて仕分け作業が実行される。よって、特定のゾーンの仕分け作業の遅滞が、全体の作業に影響することが最小限とされる。
また請求項2に記載の発明は、複数の物品収納部でゾーンを形成し、ゾーン単位で、搬送されてくる容器と前記物品収納部との間で物品の仕分け作業を行う仕分け設備であって、前記ゾーンに渡って前記容器を搬送する搬送経路を備え、前記搬送経路の下流と上流を接続し、各ゾーンを搬送される前記容器の循環を可能とする戻し経路を備え、前記各ゾーン毎に前記容器が滞留しているかどうかを確認し、容器の滞留を確認したゾーンでは、新たな容器の搬入を禁止し、この搬入が禁止された容器を、前記戻し経路を使用して、再び前記搬送経路の上流へ戻すことを特徴とするものである。
上記構成によれば、ゾーンへの搬入が禁止された容器は、戻し経路を使用して、再び搬送経路の上流へ戻され、このゾーンへ搬送されてくる。よって、作業者が、搬入が禁止された容器を、搬送経路の下流から、搬入が禁止されたゾーンのへ搬送して、投入する作業が不要となり、作業者の負担が軽減される。
また請求項3に記載の発明は、複数の物品収納部でゾーンを形成し、ゾーン単位で、搬送されてくる容器と前記物品収納部との間で物品の仕分け作業を行う仕分け設備であって、前記ゾーンに渡って前記容器を搬送する搬送経路を備え、前記容器の緊急仕分けが必要となると、緊急仕分けが必要な容器を他の容器より優先させて前記搬送経路よりゾーンに搬入することを特徴とするものである。
上記構成によれば、緊急仕分けが必要な容器が優先してゾーンへ搬入され、仕分け作業が実行される。このとき、他の容器の搬入が抑えられることから、ゾーン内で、緊急仕分けが必要な容器の仕分け作業の障害となる容器の存在が抑えられ、緊急な対応が可能となる。
また請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明であって、前記各容器に、前記容器を特定するデータと、仕分けを行うゾーンおよび仕分けを行う物品(または物品収納部)が指定され、指定した物品(または物品収納部)の仕分け状況が記録される仕分けデータを運ぶ、データの読み取り・書き込みが自在な記憶媒体を取付け、前記搬送経路に、各ゾーン毎に前記容器を搬送経路より分岐してゾーン内に搬入し、ゾーン内より前記搬送経路へ合流するバイパス経路を設け、各ゾーンの前記バイパス経路の入口付近にそれぞれ、少なくとも前記記憶媒体に記憶されたデータの読み取りが可能な第1データ通信装置を設け、各ゾーンの前記バイパス経路の出口付近にそれぞれ、少なくとも前記記憶媒体へのデータの書き込みが可能な第2データ通信装置を設け、各ゾーンにおける前記主搬送経路から前記バイパス経路への前記容器の分岐を、前記第1データ通信装置により前記記憶媒体から読み出された前記仕分けデータのゾーン指定の確認、および指定された物品(または物品収納部)の仕分け状況を確認することにより行い、前記バイパス経路から前記主搬送経路への前記容器の合流時、前記第2データ通信装置により前記記憶媒体へ仕分けを実行した物品(または物品収納部)の仕分け状況を仕分け終了に書き替えを行うことを特徴とするものである。
上記構成によれば、ゾーンにおける搬送経路からバイパス経路への容器の分岐は、第1データ通信装置により記憶媒体から読み出された仕分けデータのゾーン指定の確認、および指定された物品(または物品収納部)の仕分け状況(仕分け未完または仕分け終了)を確認することにより行われ、分岐された容器へは仕分け作業が実行され、続いてこの仕分け作業が実行されたゾーンの第2データ通信装置により記憶媒体へ仕分けを実行した物品(または物品収納部)の仕分け状況が仕分け終了に書き替えられる。したがって、再度、容器がこのゾーンへ循環されてきても、仕分け状況が仕分け終了になっていることから、このゾーンへの分岐が実行されることはなく、無駄な分岐が回避され、作業効率が改善される。また記憶媒体が予め容器に取付けられることにより、従来のラベルが不要となり、仕分け前作業が簡略化され、作業者の負担が軽減される。
本発明は、複数の物品収納部でゾーンを形成し、ゾーン単位で、搬送されてくる容器と前記物品収納部との間で物品の仕分け作業を行う仕分け設備において、ゾーンに容器が滞留すると、このゾーンへの容器への搬入が禁止され、そのまま搬送経路により下流の他のゾーンへ搬送されて仕分け作業が実行されることにより、特定のゾーンにおける特定の作業者の影響または特定の物品の注文集中が全体の作業スピードへ影響することを防ぐことができ、仕分け効率を改善できる、という効果を有している。
また本発明は、ゾーンへの搬入が禁止された容器は、戻し経路を使用して、再びこのゾーンへ戻されることにより、作業者が、搬入が禁止された容器を、搬送経路の下流から、搬入が禁止されたゾーンへ搬送して、投入する作業を不要にでき、作業者の負担を軽減できる、という効果を有している。
また本発明は、緊急仕分けが必要な容器が優先してゾーン内へ搬入され、仕分け作業が実行され、このとき、他の容器の搬入が禁止されることにより、ゾーン内で、緊急仕分けが必要な容器の仕分け作業の障害となる容器の存在を抑えることができ、緊急な対応を可能とすることができる、という効果を有している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるピッキング設備(仕分け設備の一例)の概略配置図である。
図1に示すように、ピッキング設備は複数のピッキングエリアPから形成され、各ピッキングエリアPは、第1ゾーンZ1から第nゾーンZnまでのn個(nは2以上の自然数;図では6個のゾーン)のゾーンZから構成されている。
各ゾーンZの構成を図2に示す。図2に示すように、ゾーンZには、ピッキング棚1が配置されている。このピッキング棚1は流動棚から形成され、前方に傾斜している複数段(図では3段)のラック3を有しており、各ラック3にはそれぞれ、商品(物品の一例)4の収納容器5が収納される複数の物品収納部6が形成され、各物品収納部6毎にフリーローラコンベヤ7が設けられ、各フリーローラコンベヤ7の前端にはストッパ8が設けられている。この構成により、ストッパ8により係止された収納容器5から必要な商品4を取り出し、収納容器5が空になればその収納容器5を除去することにより、次の収納容器5が前面にでてくる。このように、ゾーンZは複数の物品収納部6から形成され、ゾーンZ単位で、搬送されてくる容器21と物品収納部6との間で、商品4のピッキング作業が行われる。
またピッキング棚1の物品収納部6毎にそれぞれ、その前面に、ピッキング表示器11が設けられている。各ピッキング表示器11は、ピッキングする商品4の数量を示す3桁のディジタル表示器12と、ピッキング作業があることを表示するランプとボタンスイッチを兼ねた表示/完了ボタン13から形成される。
また各ゾーンZには、ピッキング終了を表示するランプとボタンスイッチを兼ねたピッキング終了表示スイッチ14が設けられている。
また図1に示すように、各ピッキングエリアPには、ピッキングした商品4を収納する容器21を搬送するピッキングライン31が各ゾーンZの前面に沿って敷設されており、ピッキングライン31には、各ゾーンZ毎にバイパスライン32が設けられている。この構成により、前記ピッキングライン31によりゾーンZに渡って容器21を搬送する搬送経路が形成され、搬送経路に、各ゾーンZ毎に容器21を搬送経路より分岐してゾーンZ内に搬入し、ゾーンZ内より前記搬送経路へ合流するバイパス経路が設けられる。
さらにピッキングライン31の最下流に位置するゾーンZのバイパスライン32の容器合流地点と、ピッキングライン31の最上流に位置するゾーンZ(所定のゾーンの一例)のバイパスライン32の容器分岐地点を接続し、容器21の循環を可能とする合流ライン(戻し経路の一例)33が設けられている。ピッキングライン31の下流端は、自動倉庫(図示せず)へピッキングが終了した容器21を搬送する搬送コンベヤ39に接続されている。自動倉庫には、複数のピッキングエリアPからランダムに容器21が搬送されてくるため、オーダーナンバー毎に、出荷するためのプール機能を備えている。
前記ピッキングライン31は、ローラ駆動コンベヤから形成され、各バイパスライン32の容器分岐点と合流ライン33の容器分岐点にはそれぞれ、分岐装置34が設けられている。また各バイパスライン32は、図2に示すように、ピッキングライン31の分岐装置34から分岐された容器21をゾーンZ内へ搬入する搬入ローラ駆動コンベヤ35と、この搬入ローラ駆動コンベヤ35により搬入された容器21に対してピッキングするゾーンを形成するフリーコンベヤ36と、ピッキングが終了した容器21をピッキングライン31へ戻す(搬出する)搬出ローラ駆動コンベヤ37から形成されている。また合流ライン33は、ローラ駆動コンベヤから形成されている。
また上記各容器21は、例えばコンテナから形成され、各容器21にはそれぞれ、予め容器を特定する容器ナンバーが記憶されたIDタグ(記憶媒体の一例)22が取付けられている。このIDタグ22は、データの読み出し・書き込みが自在なメモリを有し、非接触のデータ通信(例えば無線による通信)が可能な公知のデータキャリアであり、データ通信装置との間で、メモリに記憶されたデータの読み出し、書き込みを行うことができる。
また図1に示すように、ピッキングライン31の最上流部で、かつ合流コンベヤ33の容器合流地点より上流側には、スタートゾーン41が形成されている。このスタートゾーン41には、IDタグ22が取付けられた空の容器21が複数、格納された棚42が設けられ、またピッキングライン31には、ピッキングライン31を特定するバーコードが印刷されたバーコードラベル(図示せず)が取付けられている。そして、スタートゾーン41に配置された作業者が携帯する、IDタグ22とのデータ通信機能とバーコードの読み取り機能、さらにデータの表示機能を備えた携帯型端末装置43を配備され、この携帯型端末装置43と無線によりデータの送受信を行う伝送装置44(図3)が設けられている。このようなスタートゾーン41において、この携帯型端末装置43により前記バーコードラベルのバーコードが読み取られ、IDタグ22より容器ナンバーが読み出され、IDタグ22へ容器21へ投入するためのゾーンデータ(後述する;仕分けデータの一例)が書き込まれて、その後、容器21はピッキングライン31の最上流へ投入される。
またピッキングライン31のバイパスライン32の分岐装置34毎にそれぞれの上流位置(バイパスライン32の入口付近)に、IDタグ22の第1データ通信装置47(なお、IDタグ22からデータを読み出す機能があればよい)が設けられている。また、各バイパスライン32の搬出ローラ駆動コンベヤ37毎にそれぞれの出口位置(バイパスライン32の出口付近)に、IDタグ22の第2データ通信装置48(なお、IDタグ22へのデータを書き込む機能があればよい)が設けられており、この第2データ通信装置48により、ゾーンピッキング終了データ(後述する)が書き込まれる。また合流ライン33の分岐装置34の上流位置に、IDタグ22の第3データ通信装置49(データを読み出す機能と書き込む機能をともに備える)が設けられている。
図3に制御構成図を示す。
図3に示すように、全体のピッキング作業を管理する管理コンピュータ50が設けられ、ピッキングエリアP毎にピッキング作業を管理するピッキングコントローラ51が設けられ、ピッキングエリアPのゾーンZ毎に、ゾーンコントローラ52が設けられ、ピッキングエリアPの合流ライン毎に合流コントローラ53が設けられている。
[管理コンピュータ50]
管理コンピュータ50には、各ピッキングコントローラ51が接続され、次の機能が設けられている。
1.各ピッキングエリアPにそれぞれ収納されている商品4の情報が予め記憶される。
2.各店舗からの商品4の注文(オーダー)を集計し、この注文および予め記憶された各ピッキングエリアPにそれぞれ収納されている商品4の情報に基づいて、各店舗毎に、注文された商品4をピッキングするピッキングエリアPを選択する。
3.ピッキングエリアP毎に前記選択された店舗を集め、ピッキングエリアP毎に店舗それぞれのピッキングデータを形成する。各ピッキングデータは、図4(a)に示すように、オーダーナンバー、店舗を特定する店舗コード、荷番および注文された商品4毎の「商品コードと数量」から形成される。オーダーナンバーは、注文のロットと、例えば同じエリアの店舗群毎に付され、容器21の出荷の際に同じオーダーナンバーの容器21が集められる。
4.各ピッキングエリアPのピッキングコントローラ51へそれぞれ、形成した店舗毎のピッキングデータを送信し、ピッキング開始を指示する。
[ピッキングコントローラ51]
各ピッキングコントローラ51にはそれぞれ、各ピッキングエリアPのピッキングライン31と、各ゾーンZのゾーンコントローラ52と、合流コントローラ53が接続され、さらに伝送装置44を介して携帯型端末装置43が接続されている。次の機能が設けられている。
1.各ゾーンZにそれぞれ収納されている商品4の情報が予め記憶される。
2.管理コンピュータ50より受信したピッキング開始指令に応じてピッキングライン31を駆動し、各ゾーンZのゾーンコントローラ52と合流コントローラ53へピッキング開始を指令する。
3.管理コンピュータ50より受信した店舗毎のピッキングデータの数に応じて、ピッキングに必要な容器21の数を特定する。
4.受信したピッキングデータと、予め記憶された各ゾーンZにそれぞれ収納されている商品4の情報により、ピッキングデータ毎に、商品4をピッキングするゾーンZを特定するゾーンデータを形成する。ゾーンデータは、図4(b)に示すように、ピッキングデータのオーダーナンバー、店舗コードおよび荷番と、注文された商品4をピッキングするゾーンZを指定するゾーンナンバーおよびピッキングする商品4を指定する商品4毎の「商品コードと数量とピッキング状態のデータ(仕分け状況を確認するためのデータであり、「未」はピッキング未完、「済」はピッキング終了を示す)」、から形成される。図4(b)には、店舗コード(020)の店舗に対して、ゾーン1において商品コード(0010)の商品を3個,商品コード(0025)の商品を2個、ゾーン3において商品コード(0315)の商品を2個,商品コード(0390)の商品を2個、ゾーン4において商品コード(0402)の商品を2個,商品コード(0465)の商品を4個をピッキングするデータが書き込まれている。また最初は、ピッキング状態のデータは「未」とされる。
なお、同一の商品4が複数の物品収納部6に格納されている場合、オーダーナンバー毎に、ピッキングする物品収納部6を変更して、均等に複数の物品収納部6から商品4がピッキングされるようにする必要がある。
5.スタートゾーン41の作業者により、携帯型端末装置43を使用してピッキングライン31のバーコードが読み取られ、携帯型端末装置43よりこの携帯型端末装置43を特定するコードと読み取られたピッキングライン31のバーコードを入力すると、入力したピッキングライン31のバーコードにより間違いなく担当するピッキングエリアPからの通信であることを確認し、同時に入力した携帯型端末装置43のコードを記憶し、続いてこの携帯型端末装置43に対して、上記特定したピッキングに必要な容器21の数(未作業分の容器数)を出力して表示させる。これにより、作業者に対して、ピッキングライン31へ投入する容器21の数が連絡される。
6.続いて、作業者により携帯型端末装置43を使用してIDタグ22から容器ナンバーを読み取られ、携帯型端末装置43よりこの携帯型端末装置43のコードと読み取られた容器ナンバーを入力すると、まず入力した携帯型端末装置43のコードが、記憶された携帯型端末装置43のコードと一致することを確認し、続いてこの容器21に店舗を割り当て、容器ナンバーと店舗コードと現在の開始時間(スタート時間)を対として記憶し、携帯型端末装置43へこの店舗のゾーンデータとスタート時間を出力し、携帯型端末装置43を介してゾーンデータとスタート時間を、予め記憶されている容器ナンバーに加えて、IDタグ22に書き込む。IDタグ22にゾーンデータとスタート時間が書き込まれた容器21はピッキングライン31へ投入される。
この6.の動作は、作業者により、投入する容器21の数のIDタグ22の容器ナンバーが読み取られる毎に実行される。なお、途中で、携帯型端末装置43によりピッキングライン31のバーコードが読み取られると、割り当てが終了していない店舗の数、すなわち未作業分の容器数が携帯型端末装置43へ出力され、表示される。
7.合流コントローラ53より、容器ナンバーと店舗コードからなるピッキング終了データ(詳細は後述する)を入力すると、記憶した「容器ナンバーと店舗コード」の容器21へのピッキングが終了したことを確認し、「容器ナンバーと店舗コードとスタート時間」に加えて現在の時間(終了時間)を記憶する。そして、記憶した全ての「容器ナンバーと店舗コード」の容器21へのピッキング終了を確認すると、管理コンピュータ50へピッキング終了を送信し、ピッキングライン31を停止し、各ゾーンZのゾーンコントローラ52と合流コントローラ53へピッキング終了を指令する。
[合流コントローラ53]
合流コントローラ53には、ピッキングコントローラ51と、合流ライン33と、合流ライン33入口の分岐装置34およびその上流の第3データ通信装置49が接続されている。
1.ピッキングコントローラ51より上記ピッキング開始指令を入力すると、合流ライン33を駆動し、上記ピッキング終了指令を入力すると、合流ライン33を停止する。
2.第3データ通信装置49により読み取られた容器ナンバーおよびゾーンデータを入力し、入力されたゾーンデータの中の商品4毎のピッキング状態データが全て「済」かどうかを確認し、全て「済」の場合、この容器21に対するピッキングは終了したと判断し、現在時間(終了時間)を第3データ通信装置49によりIDタグ22に書き込み、容器ナンバーとゾーンデータに含まれる店舗コードからなるピッキング終了データをピッキングコントローラ51へ出力する(分岐装置34は駆動しない)。また全て「済」ではないとき、すなわちピッキングが終了していない商品4があるとき、分岐装置34を駆動して容器21を合流ライン33へ導き、ピッキングライン31の最上流のゾーンZ位置へ戻す。
[ゾーンコントローラ52]
各ゾーンコントローラ52には、搬入ローラ駆動コンベヤ35と、搬出ローラ駆動コンベヤ37と、ピッキングコントローラ51と、ゾーンZ入口の分岐装置34およびその上流の第1データ通信装置47と、第2データ通信装置48と、各物品収納部6のピッキング表示器11と、ピッキング終了表示スイッチ14が接続されている。
ゾーンコントローラ52の機能を、図5のブロック図により説明する。図5に示すように、ゾーンコントローラ52は、ゾーン制御部61と、分岐判断部62と、メモリ部63と、ピッキング制御部64と、各ピッキング表示器11にそれぞれ対応したピッキング表示部65から構成されている。
「ゾーン制御部61」
ゾーン制御部61には、ピッキングコントローラ51と、搬入ローラ駆動コンベヤ35と、搬出ローラ駆動コンベヤ37と、分岐判断部62と、ピッキング制御部64が接続されている。
ゾーン制御部61は、ピッキングコントローラ51よりピッキング開始指令を入力すると、搬入ローラ駆動コンベヤ35および搬出ローラ駆動コンベヤ37を駆動し、分岐判断部62およびピッキング制御部64へ実行許可信号を出力する。またゾーン制御部61は、ピッキングコントローラ51よりピッキング終了指令を入力すると、搬入ローラ駆動コンベヤ35および搬出ローラ駆動コンベヤ37を停止し、分岐判断部62およびピッキング制御部64へ停止信号(実行不許可信号)を出力する。
「分岐判断部62」
分岐判断部62には、ゾーンZ入口の分岐装置34およびその上流の第1データ通信装置47と、ゾーン制御部61と、メモリ部63が接続されている。また予め、設置されているゾーンZのゾーンナンバーが記憶される。図6のフローチャートにしたがって機能を説明する。なお、後述する、容器21の分岐を判定する容器21の所定数量(例えば、4個)は任意に設定可能であり、ピッキング作業開始前に設定される。
第1データ通信装置44により読み取られた容器ナンバーとゾーンデータを入力すると(ステップ−1)、ゾーン制御部61から実行許可信号を入力しているかを確認し(ステップ−2)、確認すると、ゾーンデータのゾーンナンバーに、予め記憶されているゾーンZのゾーンナンバーが有るかどうか、および指定された商品4のピッキング状態のデータが「未」であるかどうかによりこのゾーンZにおけるピッキングの有無を確認し(ステップ−3)、確認できないとき、容器21を通過させる(分岐装置34を駆動しない)(ステップ−4)。
設置されているこのゾーンZのゾーンナンバーを確認し、商品4のピッキング状態のデータが「未」あることを確認すると、このゾーンZで、ピッキングを実行している容器21および待機している容器21の数量を確認する(ステップ−5)。続いて、この数量が所定数量(例えば、4個)以上かどうかを確認し(ステップ−6)、以上と確認すると、ステップ−4へ飛び、容器21を通過させる(分岐装置34を駆動しない)。
また数量が所定数量未満のとき、分岐装置34を駆動し、容器21をピッキングライン31から搬入ローラ駆動コンベヤ35へ分岐させ(ステップ−7)、容器ナンバー、およびゾーンデータのうちのこのゾーンの「未」(ピッキング状態のデータ)が付された商品4毎の商品コードと数量をメモリ部63へ書き込む(ステップ−8)。
このように、分岐判断部62において、ゾーンZの上流の第1データ通信装置47により読み取られた、ゾーンデータのゾーン指定の確認、および指定された商品4のピッキング状態のデータが「未」であることを確認することにより、ゾーンZでのピッキング有りかどうかを判定し、ピッキング有りのとき、続いてピッキングを実行している容器21および待機している容器21の数量を確認し、所定数量未満のとき、分岐装置34を駆動し、バイパスライン32へ容器21を分岐する。また分岐した容器21の容器ナンバーおよび「未」(ピッキング状態のデータ)が付された商品4毎の商品コードと数量をメモリ部63へ書き込む。
上記ステップ−5における、ピッキングを実行している容器21および待機している容器21の数量の確認は、次のように行う。
メモリ部63に記憶されている、容器ナンバーおよび商品4毎の「商品コードと数量とピッキング状態のデータ」は、後述するピッキング制御部64により実際にピッキングが実行されているとき、商品4のピッキング状態のデータの「未」が「実行中」に書き替えられ、ピッキングが終了すると、「未」が「済」に書き替えられる。
よって、メモリ部63に記憶されているデータを検索し、商品4のピッキング状態のデータが「実行中」または「未」とされている容器ナンバーを求めることで、ピッキングを実行している容器21および待機している容器21の数量を確認できる。
「メモリ部63」
メモリ部63には、分岐判断部62とピッキング制御部64が接続され、分岐判断部62により、順に、容器ナンバーおよび商品4毎の「商品コードと数量と「未」(ピッキング状態のデータ)」が記憶され、後述するピッキング制御部64により実際にピッキングが実行されているとき、商品4のピッキング状態のデータの「未」が「実行中」に書き替えられ、ピッキングが終了すると、商品4のピッキング状態のデータの「未」が「済」に書き替えられる。
「ピッキング表示部65」
ピッキング表示部65には、ピッキング制御部64と担当するピッキング表示器11が接続されている。
ピッキング制御部64より、ピッキングする商品4の数量を含む表示データ(詳細は後述する)を入力すると、担当するピッキング表示器11のディジタル表示器12に商品4の数量を表示し、表示/完了ボタン13を点灯する。
そして、ピッキング表示器11の表示/完了ボタン13の操作信号を確認すると、このピッキング表示器11が取付けられた物品収納部6から商品4が容器21に投入されたと判断して、ディジタル表示器12の表示を消去し、表示/完了ボタン13を消灯する。そして、このピッキング表示部65におけるピッキングが終了したことを示す終了信号をピッキング制御部64へ出力する。
「ピッキング制御部64」
ピッキング制御部64には、ピッキング終了表示スイッチ14と、第2データ通信装置48と、ゾーン制御部61と、メモリ部63と、各ピッキング表示部65が接続される。またピッキング制御部64には、各物品収納部6、すなわちピッキング表示器11に対応する商品4の情報の予め記憶される。ピッキング制御部64の動作を図7のフローチャートにしたがって説明する。
まず、ゾーン制御部61からの実行許可信号を入力しているかを確認し(ステップ−1)、確認すると、メモリ部63を検索して、記憶されている最も古い、容器ナンバーおよび商品4毎の「商品コードと数量と「未」(ピッキング状態のデータ)」を読み込み(ステップ−2)、ピッキング状態のデータの「未」を「実行中」に書き替える(ステップ−3)。
次に、読み込まれた商品コード毎に、ピッキングする商品4が収納されている物品収納部6を求め(ステップ−4)、求めたこれら物品収納部6のピッキング表示器11を担当するピッキング表示部65へそれぞれ、ピッキングする商品4の数量を含む表示データを出力する(ステップ−5)。
そして、表示データを出力したピッキング表示部65の全てから終了信号を入力すると(ステップ−6)、ピッキング終了表示スイッチ14のランプを点灯する(ステップ−7)。
このピッキング終了表示スイッチ14の操作信号を入力すると(ステップ−8)、第2データ通信装置48により読み取られた容器ナンバーの入力を確認する(ステップ−9)。入力を確認すると、第2データ通信装置48へこのゾーンZにおいてピッキングが終了した商品4のピッキング状態のデータを「未」から「済」(仕分け終了)に書き替えるデータを第2データ通信装置48へ送信し、IDタグ22に記憶されている、このゾーンZの商品4毎のピッキング状態のデータを「未」から「済」に書き替える(ステップ−10)。
続いて、メモリ部63の、ピッキングが終了した商品4のピッキング状態のデータを「実行中」から「済」に書き替え(ステップ−11)、メモリ部63に、容器ナンバーおよび商品4毎の「商品コードと数量と「未」(ピッキング状態のデータ)」のデータが有るかどうかを確認し(ステップ−12)、有る場合は、ステップ−2へ戻り、無い場合は、ゾーン制御部61からの停止信号を入力しているかを確認し(ステップ−13)、確認できないとき、ステップ−12へ戻り待機し、確認すると終了する。
このように、ピッキング制御部64において、分岐されてきた順に、容器21に対して、このゾーンZにおけるピッキング作業が実行され、ピッキングが終了した容器21のIDタグ22に、このゾーンZにおけるピッキング済みの商品のピッキング状態のデータが「未」から「済」へ書き替えられる。
なお、ピッキング制御部64では、全てのピッキング表示部65から終了信号を入力すると、ピッキング終了表示スイッチ14のランプを点灯して、ピッキングを行っている容器21へのピッキング終了を作業者へ知らせているが、全てのピッキング表示部65から終了信号を入力すると、ピッキング表示部65に対して、「End」を表示する信号を所定時間出力して、ピッキング表示器11のディジタル表示器12に「End」を表示させ、ピッキングを行っている容器21へのピッキング終了を作業者へ知らせるようにすることも可能である。
[作用]
上記構成による作用を説明する。
「作業前の準備」
まず、管理コンピュータ50により、注文先の各店舗毎に注文を集計し、各ピッキングエリアP毎、および店舗毎のピッキングデータを形成し、各ピッキングエリアPのピッキングコントローラ51へ出力し、ピッキング開始を指示する。
各ピッキングエリアPのピッキングコントローラ51は、ピッキング開始の指示に応答してピッキングライン31を駆動するとともに、店舗毎のピッキングデータよりゾーンデータを形成し、また必要な容器21の数量を求める。
「スタートゾーン41における作業」
スタートゾーン41の作業者は次の手順を作業を実行する。
1.ピッキングライン51が駆動されたのを確認して、携帯型端末装置43によりピッキングライン51のバーコードを読み取る。
これにより、ピッキングコントローラ51において、携帯型端末装置43がピッキングライン51のコードとヒモ付けされ、この携帯型端末装置43へ投入する容器21の数量が伝送され、表示される。
2.作業者は、携帯型端末装置43に表示される容器21の数量を確認すると、棚42に格納してある空の容器21のIDタグ22より、携帯型端末装置43により容器ナンバーを読み取る。
これにより、ピッキングコントローラ51において、容器21の容器ナンバーと(割り当てられた店舗の)ゾーンデータがヒモ付けされ、この携帯型端末装置43を介してこの容器21のIDタグ22へゾーンデータとスタート時間が書き込まれる。
3.作業者は、携帯型端末装置43により容器ナンバーを読み取った容器21をピッキングライン31へ投入し、ピッキングライン31により搬送させる。
上記2.および3.の手順は、指示された容器21の数量を満たすまで実行される。
「各ゾーンZにおける分岐」
ピッキングライン31により搬送された容器21に対してピッキング作業が実行される。
容器21が各ゾーンZの入口付近まで搬送されてくると、第1データ通信装置47によりIDタグ22に書き込まれたデータが読み取られ、このゾーンZのゾーンコントローラ52により分岐するかどうかが判断される。
すなわち、ゾーンデータにこのゾーンにおいてピッキングする商品4が存在し(ピッキング未完の商品が存在し)、かつ所定数量以上の容器21が存在(滞留)していないとき、分岐すると判断し、分岐装置34が駆動される。ゾーンにおいてピッキングする商品が存在しないとき、または所定数量以上の容器21が存在するとき、このゾーンZへの分岐は実行されず、次の下流のゾーンZへ容器21は搬送される。
また分岐された容器21のIDタグ22に書き込まれたデータは、ゾーンコントローラ52へ記憶され、このデータにしたがって、分岐された容器21の順に、ゾーンコントローラ52により制御されるピッキング表示器11とピッキング終了表示スイッチ14の指示にしたがってピッキング作業が実行される。
「各ゾーンZにおける作業」
ピッキング作業者は、分岐されてきた容器21をフリーコンベヤ36上を移動させながら、ピッキング作業を実行する。
すなわち、作業が実行される物品収納部6のピッキング表示器11に数量が表示され、ランプが点灯されると、ピッキング作業者は、ピッキング表示器11の表示にしたがって商品4をピッキングして容器21へ投入し表示/完了ボタン13を操作する。操作するとピッキング表示器11の表示は消去される。
このゾーンZの全てのピッキング作業が終了すると、ピッキング終了表示スイッチ14の表示ランプが点灯される。ピッキング作業者は、このピッキング終了表示スイッチ14を操作し、ピッキングが終了した容器21を、搬出ローラ駆動コンベヤ37へ押し出す。
またこのゾーンZに次の容器21が待機している場合は、ピッキング作業者のピッキング終了表示スイッチ14の操作により、この容器21に対して作業が実行される物品収納部6のピッキング表示器11に数量が表示され、ランプが点灯される。
「各ゾーンZにおける合流」
ピッキングが終了して搬出ローラ駆動コンベヤ37へ押し出された容器21は、搬出ローラ駆動コンベヤ37により搬送されながら、第2データ通信装置48によりIDタグ22に書き込まれているデータの書き替えが実行される。
すなわち、ゾーンZにおいて、ピッキングが終了した商品4のピッキング状態のデータが「済」に書き替えられる。
「容器の搬出、循環」
ピッキングライン31により搬送され、各ゾーンZでピッキング作業が実行され、合流ライン33の付近に到達した容器21は、そのまま搬出するのか、合流ライン33によりピッキングライン31の上流へ戻すのかが判断される。
すなわち、合流ライン33の入口付近の第1データ通信装置47により読み取られたIDタグ22のデータにおいて、全ての商品4のピッキング状態のデータが「済」になっているかどうかが、合流コントローラ53により確認される。全て「済」になっているとき、そのままこの容器21のピッキングが終了したと判断して搬送コンベヤ39へ搬出され、自動倉庫へ搬送される。また一つでも「済」になっていないとき、合流ライン33の分岐装置34が駆動され、容器21は合流ライン33へ分岐され、この容器21は、再び、ピッキングライン31へ戻されて、循環され、残りの商品4のピッキングが実行される。
一例として、IDタグ22に、図8(a)に示すように、容器ナンバーと図4(b)に示したゾーンデータが書き込まれた場合について、説明する。また図1に示すように、ゾーン3には、所定数量以上である4個の容器21が滞留されているものとする。
ピッキングライン31により容器21がゾーン1の入口へ搬送されてくると、ゾーンデータには、ゾーン1のデータとして、商品コード(0010)の商品を3個,商品コード(0025)の商品を2個(いずれも、ピッキング状態のデータは「未」)が書き込まれてきており、ゾーン1には所定数量未満の容器21しか滞留されていないので、ゾーン1に分岐され、商品コード(0010)の商品が3個,商品コード(0025)の商品が2個、容器21へ投入されて(ピッキング作業が実行されて)、再びピッキングライン31へ戻される。このとき、図8(b)に示すように、ピッキングされた商品4のピッキング状態のデータは「済」に書き替えられる。
続いて、容器21がゾーン2の入口へ搬送されてくると、ゾーンデータには、ゾーン2のデータがないので、そのままゾーン2へ分岐されずに、通過してゾーン3へ搬送される。
ピッキングライン31により容器21がゾーン3の入口へ搬送されてくると、ゾーンデータには、ゾーン3のデータとして、商品コード(0315)の商品を2個,商品コード(0390)の商品を2個(いずれも、ピッキング状態のデータは「未」)が書き込まれていることから、分岐の条件はあるが、所定数量以上の容器21が滞留されているので、分岐されず、通過してゾーン4へ搬送される。
続いて、容器21がゾーン4の入口へ搬送されてくると、ゾーンデータには、ゾーン4のデータとして、商品コード(0402)の商品を2個,商品コード(0465)の商品を4個(いずれも、ピッキング状態のデータは「未」)が書き込まれてきており、ゾーン4には所定数量未満の容器21しか滞留されていないので、ゾーン4に分岐され、商品コード(0402)の商品が2個,商品コード(0465)の商品が4個、容器21へ投入されて(ピッキング作業が実行されて)、再びピッキングライン31へ戻される。このとき、図8(c)に示すように、ピッキングされた商品4のピッキング状態のデータは「済」に書き替えられる。
続いて、容器21がゾーン5の入口へ搬送されてくると、ゾーンデータには、ゾーン5のデータがないので、そのままゾーン5へ分岐されずに、通過してゾーン6へ搬送される。
続いて、容器21がゾーン6の入口へ搬送されてくると、ゾーンデータには、ゾーン6のデータがないので、そのままゾーン6へ分岐されずに、通過して合流ライン33の入口へ搬送される。
容器21が合流ライン33の入口へ搬送されてくると、ゾーンデータには、図8(c)に示すように、ゾーン3でピッキングされる予定の商品4のピッキング状態のデータは「未」のままなので、この容器21のピッキングは終了していないと判断され、合流ライン33の入口の分岐装置34が駆動され、容器21は、合流ライン33へ分岐され、ゾーン1の上流に戻され、ピッキングライン31により搬送される。
容器21がゾーン1の入口へ再び搬送されてくると、ゾーンデータには、ゾーン1でピッキングする商品4のピッキング状態のデータは既に「済」となっているので、ゾーン1へ分岐されずに、そのまま通過してゾーン2へ搬送される。
容器21は、上記したようにゾーン2に分岐されずに、ゾーン3の入口へ搬送されてくると、ゾーンデータには、ゾーン3のデータとして、商品コード(0315)の商品を2個,商品コード(0390)の商品を2個(いずれも、ピッキング状態のデータは「未」)が書き込まれていることから、分岐の条件が成立し、このとき、ゾーン3に滞留されていた容器21へのピッキングが終了して搬出され、所定数量未満の容器21しか滞留されていないとすると、ゾーン3の分岐装置34が駆動されてゾーン3へ分岐される。ゾーン3において、商品コード(0315)の商品が2個,商品コード(0390)の商品が2個、容器21へ投入されて(ピッキング作業が実行されて)、再びピッキングライン31へ戻される。このとき、図8(d)に示すように、ゾーン3においてピッキングされた商品4のピッキング状態のデータは「済」に書き替えられる。
容器21がゾーン4の入口へ再び搬送されてくると、ゾーンデータには、ゾーン4でピッキングする商品4のピッキング状態のデータは既に「済」となっているので、ゾーン4へ分岐されずに、そのまま通過してゾーン5へ搬送される。
容器21は、上記したようにゾーン5とゾーン6に分岐されずに、合流ライン33の入口へ搬送されてくると、図8(d)に示すように、商品4のピッキング状態のデータは全て「済」となっているので、この容器21のピッキングは終了したと判断され、分岐されずにそのまま、搬送コンベヤ39へ搬出される。
「作業の終了」
ピッキングコントローラ51は、ピッキングライン31へ投入した容器21の全てのピッキング終了データを確認すると、管理コンピュータ50へピッキング終了を送信し、ピッキングライン31を停止するとともに、各ゾーンZのゾーンコントローラ52と合流コントローラ53へピッキング終了を指令する。
各ゾーンコントローラ52は、ピッキングコントローラ51よりピッキング終了指令を入力すると、搬入ローラ駆動コンベヤ35および搬出ローラ駆動コンベヤ37を停止し、また合流コントローラ53は、ピッキングコントローラ51より上記ピッキング終了指令を入力すると、合流ライン33を停止する。
以上のように、本実施の形態によれば、複数の物品収納部6でゾーンZを形成し、ゾーンZ単位で、搬送されてくる容器21と物品収納部6との間で、商品4のピッキング作業が行われるピッキング設備において、各ゾーンZに容器21のバイパスライン32を設けた容器21のピッキングライン31を備え、各ゾーンZ毎にバイパスライン32に滞留している容器21の数量を求め、所定数量以上の容器21の滞留を確認すると、すなわちゾーンZに容器21の滞留が確認されると、ピッキングライン31からバイパスライン32(ゾーンZ)への新たな容器21の分岐(搬入)が禁止(阻止)され、他のゾーンZへ搬送されてピッキング作業が先行して実行されることによって、特定の作業者の影響または特定の商品4の注文(負荷)集中によるこのゾーンZの仕分け作業の遅滞が、全体の作業に影響することを最小限とすることができる。すなわち、負荷集中を分散する効果を得ることができる。
また従来のラベルが不要となることから、ランニング費用を低減でき、バーコードラベルを出力する機器を不要にでき、コストを低減することができる。さらに、ピッキングエリアPへのラベルの配布、容器貼付け作業等、ラベルに関する作業が不要となり、作業者の負担を軽減することができる。
またピッキングライン31の最下流に位置するゾーンZのバイパスライン32の容器合流地点と最上流に位置するゾーンZのバイパスラインZの容器分岐地点を接続し、容器21の循環を可能とする合流ライン33を備えることにより、ピッキングライン31および合流ライン33からなる容器21の循環経路を形成でき、ゾーンZへの分岐(搬入)が禁止された容器21を、合流ライン33を使用してこのピッキングするべきゾーンZへの上流へ容器21を再び自動で戻すことができ、作業者がピッキングライン31の下流端から分岐が禁止されたゾーンZの上流へ容器21を搬送して投入する作業、すなわち容器21を戻す作業を不要にでき、作業者の負担を軽減することができる。
またピッキングコントローラ51に、容器ナンバーと店舗コードとスタート時間と終了時間が記憶されることにより、容器21毎の作業時間・作業性(生産性)を管理・分析することが可能となり、ゾーンZ毎の作業負荷を平準化でき、作業全体の効率化を図ることができる。
またゾーンZにおけるピッキングライン31からバイパスライン32への容器21の分岐は、第1データ通信装置47によりIDタグ22から読み出されたゾーンデータのゾーン指定の確認、および指定された商品4のピッキング状態データを確認することにより行われて、ピッキング作業が実行され、続いてこのピッキング作業が実行されたゾーンZの第2データ通信装置48によりIDタグ22へピッキングを実行した商品4のピッキング状態データが「済」に書き替えられることによって、再度、容器21がこのゾーンZへ循環されてきても、ピッキング状態データが「済」になっていることから、このゾーンZへの分岐が実行されることはなくなり、無駄な分岐を回避でき、作業効率を改善できる。
[緊急ピッキング]
また上記実施の形態では、通常のピッキング作業時の動作について説明したが、ある店舗から緊急に商品4の納入が求められたときの緊急動作(緊急容器作業割込みモード)について説明する。この緊急ピッキングに伴うデータの送受信を図3と図4に破線で囲んで表示し、分岐判断部62の動作を図6に破線で示す。
1.管理コンピュータ50は、緊急容器作業割込みモードが設定され、緊急の注文が入力されると、この注文を満たすピッキングエリアPを選択し、緊急の注文の緊急ピッキングデータを形成し、この緊急ピッキングデータを選択したピッキングエリアPのピッキングコントローラ51へ出力する。
2.緊急ピッキングデータを入力したピッキングコントローラ51は、まず緊急のピッキング作業を実行することを緊急指示指令として各ゾーンコントローラ52へ出力し、続いて緊急ピッキングデータにより、緊急にゾーンデータを形成する。また携帯型端末装置43へ緊急指示指令を伝送して、スタートゾーン41の作業者に対して緊急ピッキングを知らせる。
3.スタートゾーン41の作業者は、この緊急ピッキングを確認すると、空の容器21のIDタグ22より携帯型端末装置43により容器ナンバーを読み取る。これにより、ピッキングコントローラ51において、容器21の容器ナンバーと緊急のゾーンデータがヒモ付けされ、緊急のゾーンデータが携帯型端末装置43を介してIDタグ22に書き込まれる。作業者は、この容器21をピッキングライン31へ投入する。
4.ピッキングコントローラ51は、緊急のゾーンデータが書き込まれた容器21の容器ナンバーを各ゾーンコントローラ52へ出力する。
5.各ゾーンコントローラ52において、ゾーン制御部61は緊急指示指令を入力すると、分岐判断部62に対して、分岐ロック信号を出力する。分岐判断部62は、この分岐ロック信号に応答して、分岐装置34の駆動をロックする。これにより、いずれのゾーンZにおいても、新たな容器21の分岐はロックされ、ピッキングライン31上の容器21は循環することになる。
続いて、ゾーン制御部61は、緊急のゾーンデータが書き込まれた容器21の容器ナンバーを入力すると、分岐判断部62に対して、この緊急の容器ナンバー含む限定分岐データを出力する。分岐判断部62は、この限定分岐データを入力すると、第1データ通信装置47よりIDタグ22から読み込まれた、容器ナンバーおよびゾーンデータにより、まず緊急の容器ナンバーが一致することを確認し、一致しないと、分岐装置34を駆動せず、緊急の容器ナンバーが一致すると、続いてこのゾーンZでピッキングするデータの有無を確認する、上記通常のピッキング作業時の動作を実行する。これにより、緊急のピッキングを行う容器21のみが、ピッキングを行うゾーンZで分岐され、ピッキング作業が実行される。
6.緊急のピッキングを行う容器21へのピッキング作業が終了し、合流ライン33の入口へ到達し、ピッキングコントローラ51は、合流コントローラ53より緊急のピッキングを行う容器21のピッキング終了データを入力すると、緊急解除指令を各ゾーンコントローラ52へ出力する。
7.各ゾーンコントローラ52のゾーン制御部61は、緊急解除指令を入力すると、分岐判断部62へ分岐ロック解除信号へ出力し、分岐判断部62は分岐ロック解除信号に応答して、通常の分岐動作に戻る。
以上の動作により、緊急指示指令が発令されるまでに既に各ゾーンZに分岐された容器21については、ピッキング作業が続行され、緊急指示指令が発令されると、緊急のピッキングを行う容器21のみが、優先してピッキングを行うゾーンZで分岐され、ピッキング作業が実行され、ピッキングライン31上の他の容器21は、分岐が禁止され、ピッキングライン31および合流ライン33からなる経路(循環経路)を循環する。したがって、緊急のピッキングを行う容器21が、ピッキングを行うゾーンZに優先して分岐(搬入)され、バイパスライン32内で、緊急ピッキングが必要な容器21の作業障害となる他の容器21の存在が抑えられ、優先してピッキング作業が実行されることにより、緊急にピッキング作業を終了でき、店舗の要求に応えることができる。
なお、緊急容器作業割込みモードにおいて、各ゾーンZの作業者は、通常通りの作業を続行しているが、緊急のピッキングを行う容器21がゾーンZ内に分岐されたとき、このゾーンZの作業者に対して、緊急のピッキングを行う容器21の到着を通知し、この容器21に対して優先して作業を行うようにさせることも可能である。前記通知は、例えば、全てのピッキング表示器11のディジタル表示器12を所定時間、点灯させることにより可能であり、優先作業は、メモリ部63へ分岐判断部62より入力され順に記憶されている、容器ナンバーおよび商品4毎の「商品コードと数量と「未」(ピッキング状態のデータ)」からなるデータの順を変更することにより可能である。
[出荷容器回収管理]
スタートゾーン41の棚42に容器21が格納される際に、容器21のIDタグ22より携帯型端末装置43により容器ナンバーを読み取ることで出荷容器回収管理が可能となる。
すなわち、携帯型端末装置43により読み取られた容器ナンバーは、ピッキングコントローラ51へ入力されて記憶され、前回、ピッキングライン31へ投入され、出荷された容器21のナンバーと一致するかが確認され、容器21の回収の実績が確認され、未回収の容器21が確認される。このように、未回収の容器21の管理を含む出荷容器回収管理が可能となる。
[作業進捗管理]
上記実施の形態では、各ゾーンZの第1データ通信装置47により読み取られたデータは、そのゾーンZでしか使用されていないが、第1データ通信装置47により読み取られたデータ(容器ナンバーおよびゾーンデータ)にゾーンナンバーを付しゾーンコントローラ52を介してピッキングコントローラ51へ出力し、ピッキングコントローラ51において、入力する毎に、データに現在時間(通過時間)を付して、容器21毎にデータを更新するようにすることができる。これにより、各容器21が各ゾーンZを通過した時間、各ゾーンZでのピッキング状況データの変化を把握でき、さらに各容器21毎に、各ゾーンZでの作業時間(容器21の滞留時間)、作業進捗状況を確認することができる。よって、各ゾーンZにおける作業が平準化するよう、各ゾーンZにおける商品4の配置の変更、あるいは作業者の能力による配置の変更などが可能となり、全体の作業性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、戻し経路を形成する合流ライン33は、1本のみとし、ピッキングライン31の最下流に位置するゾーンZのバイパスライン32の容器合流地点と、ピッキングライン31の最上流に位置するゾーンZのバイパスライン32の容器分岐地点を接続しているが、さらに複数本の合流ラインを追加し、ピッキングライン31の最下流に位置するゾーンZのバイパスライン32の容器合流地点と、任意のゾーンZ、例えば中間のゾーン4のバイパスライン32の容器分岐地点に接続することも可能である。これにより、ピッキング状態データが「未」の商品をピッキングするゾーンZの最も近い位置まで、容器21を戻すことが可能となり、作業効率が改善される。またピッキングライン31の下流の一ゾーンZ(例えば、容器21の渋滞が頻繁に発生するゾーンZ)のバイパスライン32の容器合流地点と、この容器合流地点より上流の一ゾーンZのバイパスライン32の容器分岐地点を接続するバイパスライン(戻し経路)を設けることも可能である。これにより、容器21の渋滞が頻繁に発生する一ゾーンZから容器21を上流へ戻して、ピッキング状態データが「未」の商品をピッキングする一ゾーンZへ迅速に戻すことが可能となり、作業効率が改善される。
また本実施の形態では、スタートゾーン41に、IDタグ22とのデータ通信機能とバーコードの読み取り機能、さらにデータの表示機能を備えた携帯型端末装置43を配置しているが、バーコードの読み取り機能を持たない携帯型端末装置とすることもできる。このとき、ピッキングライン31に取付けたバーコードラベルに代えて、ピッキングライン31を特定するコードを記憶されたIDタグ22を取付け、携帯型端末装置のIDタグ22のデータ通信機能によりこのIDタグ22からピッキングライン31を特定するコードを読み取り、ピッキングライン31を特定するようにすることもできる。
また本実施の形態では、第2データ通信装置48は、ピッキングが実行された商品4のピッキング状況データを「済」に書き替えることのみに使用されているが、「済」に書き替えに加えて、各ゾーンZに予め登録されたピッキング作業者のコードと現在時間(通過時間)を書き込むことができるようにすることもできる。これらデータを、容器ナンバーと店舗コードとスタート時間と終了時間に加えて記憶することにより、各ゾーンZにおけるピッキング作業者の作業性を測定することが可能となる。また万一、ピッキングミスが発生した場合にミスをしたピッキング作業者を特定することができる。
また本実施の形態では、携帯型端末装置43により、IDタグ22にゾーンデータ等の書き込みを行っているが、固定型のデータ通信装置を使用して書き込みを行うことができることはいうまでもない。
また本実施の形態では、容器21としてコンテナを使用しているが、コンテナに限る必要はなく、ダンボール箱やパレットとすることもできる。
また本実施の形態では、各ゾーンZには、流動棚からなるピッキング棚1を備えているが、流動棚に限ることはなく、固定棚や商品4を搭載したコンテナや平置きのパレット等としてもよい。また各ゾーンZでは、図9のように、ピッキング棚1を、容器21の搬送方向とは直角な向き、また複数列として並べるようにしてもよい。
また本実施の形態では、ピッキングライン31よりゾーンZ内に容器21を搬入させるバイパスライン32を設けているが、図9に示すように、ピッキングライン(搬送経路)31の一部をゾーンZ(ピッキングエリア)として設定し、このゾーンZでピッキングが実行されない容器31をバイパスライン71でバイパスする構成とすることもできる。このとき、各バイパスライン71は、ローラ駆動コンベヤにより形成され、またゾーンZ内の、ピッキングエリアを形成するピッキングライン31の下流の出口付近にそれぞれ、IDタグ22の第2データ通信装置48が配置され、この第2データ通信装置48の上流にピッキング終了表示スイッチ14が配置される。このようなバイパスライン71とゾーンZの一部を兼用するピッキングライン31の構成によれば、ゾーンZで容器21の滞留が発生したとき、バイパスライン71を使用して、このゾーンZへ搬入される容器21をバイパスすることができ、すなわちピッキングライン31からゾーンZへの新たな容器21の搬入が禁止され、他のゾーンZへ搬送されてピッキング作業が先行して実行されることによって、特定の作業者の影響または特定の商品4の注文(負荷)集中によるこのゾーンZの仕分け作業の遅滞が、全体の作業に影響することを最小限とすることができる。すなわち、負荷集中を分散する効果を得ることができる。また緊急のピッキングを行う容器21のみゾーンZに優先して搬入するようにすることができ、ゾーンZ内で、緊急ピッキングが必要な容器21の作業障害となる他の容器21の存在が抑えられ、優先してピッキング作業が実行されることにより、緊急にピッキング作業を終了でき、店舗の要求に応えることができる。
また本実施の形態では、仕分け設備をピッキング設備としているが、アソート設備とすることも可能である。このとき、各物品収納部6が、各店舗に対応して指定され、容器21に積載した商品4をピッキング表示器11の表示にしたがって、各物品収納部6の店舗別の容器に仕分ける(投入する)。IDタグ22には、店舗コードに代えて商品コード、商品コードに代えて店舗コードが書き込まれる。
本発明の実施の形態におけるピッキング設備の構成図である。 同ピッキング設備のゾーン部の構成図である。 同ピッキング設備の制御構成図である。 同ピッキング設備のピッキングデータとゾーンデータの説明図である。 同ピッキング設備のゾーンコントローラのブロック図である。 同ピッキング設備のゾーンコントローラの分岐制御部の動作を説明するフローチャートである。 同ピッキング設備のゾーンコントローラのピッキング制御部の動作を説明するフローチャートである。 同ピッキング設備のタグデータの説明図である。 本発明の他の実施の形態におけるピッキング設備のゾーン部の構成図である。
符号の説明
1 ピッキング棚
4 商品
6 物品収納部
11 ピッキング表示器
14 ピッキング終了表示スイッチ
21 容器
22 IDタグ
31 ピッキングライン
32 バイパスライン
34 分岐装置
47 第1データ通信装置
48 第2データ通信装置
49 第3データ通信装置
50 管理コンピュータ
51 ピッキングコントローラ
52 ゾーンコントローラ
53 合流コントローラ
71 バイパスライン
P ピッキングエリア
Z ゾーン

Claims (4)

  1. 複数の物品収納部でゾーンを形成し、ゾーン単位で、搬送されてくる容器と前記物品収納部との間で、物品の仕分け作業が行われる仕分け設備であって、
    前記ゾーンに渡って前記容器を搬送する搬送経路を備え、
    前記各ゾーン毎に前記容器が滞留しているかどうかを確認し、容器の滞留を確認したゾーンでは、前記搬送経路からの新たな容器の搬入を禁止すること
    を特徴とする仕分け設備。
  2. 複数の物品収納部でゾーンを形成し、ゾーン単位で、搬送されてくる容器と前記物品収納部との間で物品の仕分け作業を行う仕分け設備であって、
    前記ゾーンに渡って前記容器を搬送する搬送経路を備え、
    前記搬送経路の下流と上流を接続し、各ゾーンを搬送される前記容器の循環を可能とする戻し経路を備え、
    前記各ゾーン毎に前記容器が滞留しているかどうかを確認し、容器の滞留を確認したゾーンでは、新たな容器の搬入を禁止し、この搬入が禁止された容器を、前記戻し経路を使用して、再び前記搬送経路の上流へ戻すこと
    を特徴とする仕分け設備。
  3. 複数の物品収納部でゾーンを形成し、ゾーン単位で、搬送されてくる容器と前記物品収納部との間で物品の仕分け作業を行う仕分け設備であって、
    前記ゾーンに渡って前記容器を搬送する搬送経路を備え、
    前記容器の緊急仕分けが必要となると、緊急仕分けが必要な容器を他の容器より優先させて前記搬送経路より前記ゾーンに搬入すること
    を特徴とする仕分け設備。
  4. 前記各容器に、前記容器を特定するデータと、仕分けを行うゾーンおよび仕分けを行う物品または物品収納部が指定され、指定した物品または物品収納部の仕分け状況が記録される仕分けデータを運ぶ、データの読み取り・書き込みが自在な記憶媒体を取付け、
    前記搬送経路に、各ゾーン毎に前記容器を搬送経路より分岐してゾーン内に搬入し、ゾーン内より前記搬送経路へ合流するバイパス経路を設け、
    各ゾーンの前記バイパス経路の入口付近にそれぞれ、少なくとも前記記憶媒体に記憶されたデータの読み取りが可能な第1データ通信装置を設け、
    各ゾーンの前記バイパス経路の出口付近にそれぞれ、少なくとも前記記憶媒体へのデータの書き込みが可能な第2データ通信装置を設け、
    各ゾーンにおける前記主搬送経路から前記バイパス経路への前記容器の分岐を、前記第1データ通信装置により前記記憶媒体から読み出された前記仕分けデータのゾーン指定の確認、および指定された物品または物品収納部の仕分け状況を確認することにより行い、前記バイパス経路から前記主搬送経路への前記容器の合流時、前記第2データ通信装置により前記記憶媒体へ仕分けを実行した物品または物品収納部の仕分け状況を仕分け終了に書き替えを行うこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の仕分け設備。
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