JP2008162770A - ピッキング設備及び方法 - Google Patents

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式弘 和田
Munenobu Kajiwara
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Abstract

【課題】ピッキング作業のより一層の効率化を図ることのできるピッキング設備及び方法を提供すること。
【解決手段】本発明のピッキング設備は、集品箱を搬送する搬送ライン12と、この搬送ラインに沿って設けられ、注文の頻度に応じてグループ化された商品を保管してピッキング作業を行う複数のゾーンB,C,Dと、前記ゾーンのそれぞれについて設けられた、搬送ラインから集品箱を迂回させるバイパスライン42,48,50と、搬送の制御を行うコントローラとを備え、前記コントローラが、各ゾーンにおけるピッキング作業の対象外である集品箱をそのゾーンにおけるバイパスラインに導き、バイパスラインから搬送ラインに集品箱を戻す際、搬送ラインを流れる集品箱と合流して予め定めた順番となるように制御を行うようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、注文に応じて多種多様な商品をピッキングし集品箱に詰めるためのピッキング設備及び方法に関する。
近年、商品の多様化が進み、商品の配送センター等においては多種多様な商品の出荷に対応した物流システムが求められている。物流システムにおいて多品種の商品を注文単位に荷揃えするには、一般的に、ライン型のデジタル表示ピッキング設備が用いられている。ライン型デジタル表示ピッキング設備は、集品箱を搬送する搬送ラインと、この搬送ラインに沿って配置された複数の作業ゾーンとから構成されている。各作業ゾーンには、商品種毎に商品を保管するラックが配置されている。ラックの各商品取出口にはデジタル表示器が取り付けられており、作業者は表示器に表示される指示に従って商品をラックから取り出して、搬送ラインに沿って搬送されてきた所定の集品箱にその商品を入れるという作業を行う。
しかしながら、この方法では、取り扱うべき商品の種類が多くなると必然的にラック数及び作業者数も増加することとなるが、注文の傾向によってはピッキングすべき商品に偏りが生じる。これは、短時間においては、ピッキング速度に集品箱の供給が間に合わず、その結果として、ラックから商品を取り出しても投入する集品箱が来ないという状態を発生させる。また、ゾーン間の能力差やヒット率のばらつきで、集品箱が流れる速度に、作業者の能力が追従できなくなるおそれがあり、そのため、コンベヤを停止せざるを得ない場合がある。
かかる問題点に対しては、従来から種々の解決策が考えられ、例えば下記の特許文献1,2に開示されているような技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術は、搬送ライン中に回遊装置を介在させ、ピッキングのタイミングを考慮して、特定の集品箱を回遊させ、作業者側での作業効率の安定化を図るというものである。
特許文献2に記載の技術は、注文の多い商品(高頻度商品)と注文の少ない商品(中・低頻度商品)とを予めグループ分けし、高頻度商品を扱うゾーンと、中・低頻度商品を扱うゾーンとの一方又は両方に対してバイパスラインを設けておき、注文内容によって適宜、集品箱をバイパスラインに流して、作業効率の安定化を図るというものである。
特開2005−15102号公報 特開2005−24755号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、回遊装置が必要となるため、設備コストの増加や設備の大型化等の問題点がある。一方、特許文献2に記載の技術は、バイパスラインに集品箱を流すため、出荷順序が変化してしまい、出荷部で集品箱を並べ直す必要が生じる。
このように、特許文献1,2等に記載されている従来のピッキング設備においても種々の解決すべき課題がある。
そこで、本発明の主目的は、ピッキング作業のより一層の効率化を図ることのできるピッキング設備及び方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、設備コスト増加の抑制ないしは防止、設備の大型化の抑制ないしは防止にある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様によるピッキング設備は、集品箱を搬送する搬送ラインと、この搬送ラインに沿って設けられ、注文の頻度が所定の値以上である商品を保管してピッキング作業を行う第1のゾーンと、第1のゾーンの下流側において搬送ラインに沿って設けられ、注文の頻度が所定の値よりも少ない商品を保管してピッキング作業を行う第2のゾーンと、第1及び第2のゾーンのそれぞれについて設けられた、搬送ラインから集品箱を迂回させるバイパスラインと、集品箱の搬送を制御するコントローラとを備えるピッキング設備であって、前記コントローラが、
− 第1のゾーンでのピッキング作業の対象外であり第2のゾーンでのピッキング作業のみに係る集品箱を、第1のゾーンにおけるバイパスラインに導き、
− 第2のゾーンでのピッキング作業の対象外である集品箱を、第2のゾーンにおけるバイパスラインに導き、且つ、
− バイパスラインのそれぞれから搬送ラインに集品箱を戻す際、搬送ラインを流れる集品箱と合流して、予め定めた順番に整列するように、制御を行うことを特徴とするものである。
この構成においては、ピッキング作業の集中、分散を図ることができ、ピッキング作業の効率の波を吸収することが可能となる。
また、バイパスラインに迂回させた集品箱を搬送ラインに戻す際、予め定めた順序に整列させるため、例えば出荷先を考慮した順番でピッキング設備から出荷部に集品箱を送り出すことができ、全体の効率化を図ることができる。
なお、バイパスラインは、集品箱を一時的に待機させる待機ステーションとしての機能を備えていることが好適である。これによって、作業効率の波を更に効果的に吸収することが可能となる。
また、本発明の別の態様によるピッキング設備は、ピッキング作業が行われるゾーンに配置された、集品箱を搬送する搬送ラインと、集品箱に詰める商品を保管する複数のラックとを備えるピッキング設備であって、搬送ラインがU状の屈曲部分を有し、複数のラックが屈曲部分を囲むように配置されていることを特徴とする。
この構成では、直線的な搬送ラインに沿ってラックを横並びにした状態に比して、ピッキング時の作業者の移動距離を短縮することが可能となり、ピッキング作業効率が向上する。
本発明による更に別の態様によれば、ピッキング作業が行われるゾーンに配置された、集品箱を搬送する搬送ラインと、集品箱に詰める商品を保管するラックと、ラックから取り出された商品を仮置きする仮置き台とを備えるピッキング設備であって、仮置き台が、商品を載置すると共に商品の搬送を行うコンベヤと、コンベヤにより搬送された商品を、搬送ラインにより搬送されてくる所定の集品箱に投入するための投入装置とを備えてなることを特徴とするピッキング設備が提供される。
この構成では、仮置き台のコンベヤが商品の待機ステーションとなるため、集品箱が当該ゾーンに達していない状態であっても、ピッキングした商品を仮置き台に載せ、次のピッキング作業を行うことが可能となる。これによって、無用な待ち状態の発生を防止することができる。また、コンベヤという静止した定点に商品を置けばよいので、作業ミスを減じることができる。更に、投入装置により商品は集品箱に自動的に投入されるため、投入ミスを防ぐこともできる。
なお、仮置き台におけるコンベヤの、商品を載置する部分に、載置された商品の重量を測定するためウェイトチェッカを設けることが好ましい。ウェイトチェッカで策定された重量と、予め取得しておいた商品の重量とを比較することで、ピッキングした商品の種類が適正であるか、或いは、商品の数量が適正であるか等を判断することが可能となるからである。
本発明は、ピッキング方法にも関する。本発明によるピッキング方法は、集品箱を搬送する搬送ラインと、搬送ラインに沿って設けられ、注文の頻度が所定の値以上である商品を保管してピッキング作業を行う第1のゾーンと、第1のゾーンの下流側において搬送ラインに沿って設けられ、注文の頻度が所定の値よりも少ない商品を保管してピッキング作業を行う第2のゾーンとを備えるピッキング設備において実施されるピッキング方法であって、第2のゾーンでのピッキング作業に係る集品箱を、第2のゾーンでのピッキング作業の対象外である集品箱よりも先行して搬送ラインを発進させることを特徴としている。
この方法は、注文数の少ない低頻度商品が第2のゾーンにて保管されている場合に特に有効となる。すなわち、低頻度商品はピッキング作業の偏りが大きいが、低頻度商品を先行させて第2のゾーンでピッキング作業を行わせることで、その偏り(波)を吸収することが可能となる。
以上述べたように、本発明によるピッキング設備及び方法は、ピッキング作業を安定させ、作業効率を向上させることができる。また、回遊装置等の大型で特別な装置を用いていないため、設備コスト、設備面積の増大化を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明によるピッキング設備の一実施形態を概略的に示す図である。図示のピッキング設備10は、複数のゾーンA,B,C,Dに分かれており、ゾーンAは、空の集品箱を主搬送ライン12に発進するゾーン、ゾーンBは、高頻度商品をピッキングするゾーン、ゾーンCは、中頻度商品をピッキングするゾーン、ゾーンDは、低頻度商品をピッキングするゾーンとなっている。ここで、高頻度商品とは、注文数が所定の第1のしきい値以上である商品をいい、中頻度商品とは、第1のしきい値よりも少なく、所定の第2のしきい値以上である商品、低頻度商品とは、第2のしきい値よりも少ない商品をいう。なお、本実施形態では、高・中・低と分けているが、中頻度商品は高頻度商品に対しては低頻度商品と称することもできる。
主搬送ライン12は、これらのゾーンA,B,C,Dを貫いており、商品が詰められた集品箱は最終的には主搬送ライン12の終端から出荷される。かかるピッキング設備10はコントローラ(図示せず)によって、その全体が制御されるようになっている。
ゾーンAには、図示しないが、空の集品箱を保管するラックと、オートラベラが配置されている。オートラベラは、ラックから主搬送ライン12に移載された各集品箱に、出荷のための各種情報が付された識別ラベルを自動的に貼り付ける装置である。情報はバーコード及び文字で識別ラベルに付される。また、情報としては、例えば顧客名や出荷先、注文番号、以下で述べる仮置き台14、分岐装置16,18,20,22及び合流装置24,26,28,30において集品箱の直進、分岐、合流、商品の投入を判断するための情報等がある。なお、仮置き台14、分岐装置16,18,20,22及び合流装置24,26,28,30は、図示しないが、識別ラベルのバーコードを読みとるためのバーコードリーダを備えており、コントローラはこのバーコードリーダからの信号によって分岐、合流等の制御を行う。
なお、バーコードによる識別ラベルを貼り付ける以外に、書換え可能なリライタブルラベルを貼付して各種情報を作業者が視認可能としたり、識別ラベルにRFIDチップを埋め込み、そのRFIDチップから必要な情報を受信し確認することにより、ピッキングのミスを減らしたりするという応用例が考えられる。
ゾーンBは複数の作業ゾーンB〜Bに分かれており、作業ゾーンB〜Bのそれぞれに一人の作業者が配されるようになっている。各作業ゾーンB〜Bは、図2に示すように、主搬送ライン12の側方に配置された、複数種類の高頻度商品を保管するラック32を備えている。ラック32は、棚部分34に取り付けられたローラコンベヤないしはホイールコンベヤによって商品が重力又は動力で商品取出口に向かって移動するよう構成されたフローラックである。ラック32に保管された各商品取出口には、取り出すべき商品の数量を表示するデジタル表示器36が取り付けられている。
また、ゾーンBにおける各作業ゾーンB〜Bには、商品の仮置き台14が設けられている。仮置き台14は、複数(図示実施形態では4台)の小型コンベヤ38〜38と、主搬送ライン12により運ばれてきた集品箱に商品を投入する投入装置40とから構成されている。
第1のコンベヤ38は、ラック32から取り出した商品を仮置きする部分となっている。この第1のコンベヤ38はウェイトチェッカを内蔵することが好ましい。商品毎の重量を予め測定しておき、ピッキング設備10全体を制御するコントローラに記憶させておけば、第1のコンベヤ38に載せた商品の重量をウェイトチェッカで測定し、その測定値とコントローラに記憶された商品の重量とを比較することで、集品箱に入れるべき商品とその数量が適正か否かを判定することが可能となるからである。適正と判断した場合には、1回のピッキングが完了したと判断し、表示器36を自動的にリセットすることがより好適である。
第1のコンベヤ38に載置された商品は、第2〜第4のコンベヤ38〜38に順次移載されていき、投入装置40の直下に、商品を投入すべき集品箱が到達したならば、商品が投入装置40から当該集品箱に投入されるようになっている。
このような構成の作業ゾーンB〜Bにおいて、作業者はデジタル表示器36の表示数量に従ってラック32から商品を取り出した後、第1のコンベヤ38にその商品を載せるだけで、自動的に商品は所定の集品箱に投入される。従来においては、主搬送ラインを移動している集品箱に作業者が商品を投入していたが、本実施形態では商品を第1のコンベヤ38という定点に置けばよいので、作業者の負担やミスが大幅に減り、作業効率が格段に向上する。また、第1〜第4のコンベヤ38〜38は4箱分の商品の待機ステーションとして機能する。このため、作業ゾーンB〜B間の能力差やヒット率のばらつきで、商品を投入する集品箱が来ない場合にも、先行してピッキング作業を進めることができる。また、先行してピッキング作業を行うことができるため、ピッキング量が一時的に上昇しても、主搬送ライン12を停止して集品箱を待たせておく必要もない。よって、短時間におけるピッキング作業の波を吸収することができ、作業の安定化を図ることができる。
ゾーンBは、更に、高頻度商品を詰める集品箱以外の集品箱、すなわち中頻度商品又は低頻度商品のみを詰める集品箱を迂回させるバイパスライン42を備えている。このバイパスライン42は、最上流側の作業ゾーンBとゾーンAとの間の主搬送ライン12に設置された分岐装置16と、最下流側の作業ゾーンBの下流の主搬送ライン12に設置された合流装置24との間で延びている。バイパスライン42から主搬送ライン12に戻る集品箱が、主搬送ライン12を直進する集品箱と合流した後、その順序が集品箱の発進順序と変わらないように、ゾーンBは制御されている。
ゾーンCも、ゾーンBと同様に、複数の作業ゾーンC〜Cから構成されている。ゾーンCは、高頻度商品よりも注文が少ない中頻度商品のピッキングを行うため、ゾーンBにおいて保管される商品の種類は多い。このため、各作業ゾーンC〜Cにおけるラックの数も多くなる。従来、中頻度商品をピッキングするゾーンではラックを直線的に並べていたため、作業者が移動する距離が長くなるという弊害があった。そこで、本実施形態では、図3に示すように、各作業ゾーンC〜Cにおいて、主搬送ライン12を分岐装置20にて分岐させ、U字状のピッキングライン44を設けている。そして、2つのラック46をピッキングライン44のU字状屈曲部分を挟むように配置し、残りをU字状屈曲部分に対向するように配置している。この配置によって、作業者の移動距離は短縮される。ピッキングライン44の終端は、分岐装置20よりも下流側にある合流装置26により主搬送ライン12に合流している。
なお、ゾーンCのラック46としては種々考えられるが、ゾーンBにおけるラック32と同様なデジタル表示器付きのフローラックが有効である。また、ピッキングライン44のU字状屈曲部分の側部にはガイドランプ(図示せず)が設けられており、ラック46から取り出した商品を投入するための集品箱が接近、到着した際に点灯するようになっている。勿論、ピッキングライン44にも、ゾーンBにおけるものと同様な仮置き台14を設けてもよい。
また、ゾーンCにおける各作業ゾーンC〜Cには、分岐装置20と合流装置26との間にバイパスライン48が設けられている。このバイパスライン48は、その作業ゾーンでピッキングを行わない集品箱を、ピッキングライン44に廻さず、迂回させるためのものである。バイパスライン48から主搬送ライン12に戻る集品箱が、ピッキングライン44から戻る集品箱と合流した後、その順番が当該作業ゾーンに入ってきた集品箱の順番と変わらないように、バイパスライン48は、相当数の集品箱を溜めることができるよう十分な長さを持たせてある。
なお、図1及び図3において、主搬送ライン12は分岐装置20と合流装置26との間で不連続となっているが、分岐装置20と合流装置26との間を直進できるよう構成してもよい。
ゾーンDは、注文数の少ない低頻度商品をピッキングするためのゾーンであり、図4に示す構成となっている。このゾーンDは、ピッキングの頻度が少ないため、一人の作業者のみで対応することが可能である。また、低頻度商品は、商品の種類は多いのであるが、その一方で各商品の数量は少ない。このため、低頻度商品を保管するラック50は大型となっている。このラック50は、各商品の数が少なく、商品の形状や寸法も区々であることから、商品が入った箱を置くことのできる通常のラックが有利となる。この大型のラック50は主搬送ライン12の近傍に設置されており、ラック50の側方には、主搬送ライン12上の分岐装置22から分岐されたピッキングライン52が通っている。ピッキングライン52の終端は、分岐装置22の下流側に位置している合流装置28により、主搬送ライン12に接続されている。
このようなゾーンDでは、ピッキングする商品が少ないことから、作業者はピッキングを行う時間的なゆとりがある。そのため、作業者は集品リスト又は特定の指示ディバイスを見ながらピッキング作業を行うことができる。
更に、ゾーンCとゾーンDでのピッキングを行う必要がない集品箱を迂回させるためのバイパスライン54が、ゾーンCの上流側の分岐装置18と、ゾーンDの下流側の合流装置30との間で設けられている。
次に、上述したような構成のピッキング設備10を用いて商品をピッキングする方法について説明する。
まず、注文データをコントローラに入力する。コントローラは、入力された注文データから、集品箱の出荷順序を決定する。出荷順序は主として出荷先毎に集品箱がまとまるよう決定される。集品箱はこの出荷順序でピッキング設備10から出荷部へと送り出される。仮にピッキング設備10から送り出される集品箱の順序が定まっていない場合には、出荷部にて集品箱の並べ替えが必要となるが、本実施形態の如く出荷順序を予め定めて、その順番で出荷することとすれば、作業効率は向上することとなる。
次に、コントローラは、入力された注文データから、低頻度商品の注文の有無を検索する。低頻度商品の注文がある場合は、その注文に係る集品箱を、コントローラが先に決定した本来の出荷順序よりも先にゾーンAから発進するよう、コントローラは発進順序を決定する。この決定に際しては、低頻度商品の注文に係る集品箱がそれ以外の集品箱よりも先行していればよく、種々の態様がある。例えば、全ての注文に対して低頻度商品に係る集品箱を前倒しして発進順序を定めてもよいし、一定の数の注文毎(例えば30の注文毎)に、この発進順序を定めてもよい。
出荷順序及び発進順序が決定されたならば、ゾーンAにおいて空の集品箱を主搬送ライン12に載せ、オートラベラにより、予め定められた発進順序で識別ラベルを集品箱に貼付して、集品箱をゾーンAから発進していく。
ゾーンAから発進した集品箱の先頭からの数個は、低頻度商品の注文に係る集品箱であるため、他の集品箱に先行して、ゾーンDへと早期に搬送され、ゾーンDのピッキングライン52に入る。図4において、ハッチングを施した集品箱が低頻度商品用のものである。ゾーンDでは、作業員はリストを見る等してラック50から指定の低頻度商品を取り出し、所定の集品箱に投入する。低頻度商品が詰められた集品箱は、すぐにはピッキングライン52から送り出されることはなく、ピッキングライン52上で待機する。そして、主搬送ライン12を流れてきた後続の集品箱が合流装置28に達したならば、予め定めた本来の出荷順序となるタイミングで主搬送ライン12に低頻度商品入りの集品箱を戻す。
低頻度商品はピッキング作業の頻度は低く、作業効率に波を作り易いものであるが、前述したように、ピッキングを他の高・中頻度商品よりも前倒しして集中させ且つ待機可能とすることで、作業者は安定したピッキング作業を行うことができる。また、他のゾーンB,Cにおけるピッキング作業の効率に与える影響も最小限に抑えることが可能となる。更に、特別な装置が不要であり、作業者の人数も抑制できるため、コスト面及び設備面積においても有効である。
低頻度商品のみの注文に係る集品箱以外の集品箱は、出荷順序に並べられた状態で、ゾーンAからゾーンBに入る。ここで、高頻度商品の注文がなく中頻度商品(低頻度商品も含む)を入れる集品箱については、分岐装置16によりバイパスライン42に導かれ、そこで一時的に待機される。
高頻度商品を入れる集品箱はゾーンBの作業ゾーンB〜Bに入り、ピッキング作業が行われる。ここでの作業は、前述した仮置き台14の設置等により効率良く行われ、また低頻度商品及び中頻度商品のピッキングの影響を受けないので、高効率となる。高頻度商品を入れられた集品箱はゾーンBから送り出されるが、その際、合流装置24にて、バイパスライン42で待機していた空の集品箱と合流される。この合流のタイミングは、ゾーンAからの発進順序となるタイミングとされる。
続いて、集品箱はゾーンCに向かうが、高頻度商品のみの注文に係る集品箱はピッキング作業が完了しているため、分岐装置18からバイパスライン54に入り、そこで一時的に待機する。
ゾーンCに入った集品箱は、各作業ゾーンC〜Cにおいてピッキングが必要な場合には、ピッキングライン44に入り、不要である場合には、バイパスライン48に入る。図3において、ピッキングが必要な集品箱にはハッチングを付してある。各作業ゾーンC〜Cで扱う商品の種類は高頻度商品よりも多く、ラック46の占める面積も大きくなるが、図3に示すようなラックの配置により、作業者の移動距離が短縮され、作業効率は高く維持される。また、バイパスライン48での一時待機により、前後の作業ゾーンでの作業効率の波を吸収することもできる。各作業ゾーンC〜Cを通過する集品箱は、合流装置26にて最初の発進順序に戻されて、次の作業ゾーンへと進む。
ゾーンCを通過した集品箱は、低頻度商品のピッキングが必要なもの以外は、ゾーンDのピッキングライン52を迂回する。低頻度商品のピッキングが必要な集品箱は、ゾーンDのピッキングライン52に入り、前述したピッキング作業が行われる。
ゾーンC及びゾーンDを通過した集品箱は、合流装置30にて、バイパスライン54で待機していた集品箱と合流される。この際、予め定めた出荷順序となるように集品箱は整列され、その後、出荷部へと送り出される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、高頻度商品、中頻度商品、低頻度商品の3種類の扱いとしているが、高・中、中・低、高・低の組み合わせとしてもよい。
また、図5に示すように、ゾーンAとゾーンBと同様なゾーンA’,B’を設け、これらのゾーンA’,B’からゾーンC及びDに集品箱を流し、その後、別の出荷部から送り出すような構成とすることもできる。
本発明によるピッキング設備を示す概略図である。 図1のピッキング設備におけるゾーンBの構成を示す斜視図である。 図1のピッキング設備におけるゾーンCの構成を示す概略図である。 図1のピッキング設備におけるソーンDの構成を示す概略図である。 本発明によるピッキング設備の変形形態を示す概略図である。
符号の説明
10…ピッキング設備、12…主搬送ライン、14…仮置き台、16,18,20,22…分岐装置、24,26,28,30…合流装置、32…ラック、38〜38…コンベヤ、40…投入装置、42…バイパスライン、44…ピッキングライン(搬送ライン)、46…ラック、48…バイパスライン、50…ラック、52…ピッキングライン(搬送ライン)、54…バイパスライン。

Claims (6)

  1. 集品箱を搬送する搬送ラインと、
    前記搬送ラインに沿って設けられ、注文の頻度が所定の値以上である商品を保管してピッキング作業を行う第1のゾーンと、
    前記第1のゾーンの下流側において前記搬送ラインに沿って設けられ、注文の頻度が所定の値よりも少ない商品を保管してピッキング作業を行う第2のゾーンと、
    前記第1及び第2のゾーンのそれぞれについて設けられた、前記搬送ラインから集品箱を迂回させるバイパスラインと、
    集品箱の搬送を制御するコントローラと
    を備えるピッキング設備であって、
    前記コントローラが、
    前記第1のゾーンでのピッキング作業の対象外であり前記第2のゾーンでのピッキング作業のみに係る集品箱を、前記第1のゾーンにおける前記バイパスラインに導き、
    前記第2のゾーンでのピッキング作業の対象外である集品箱を、前記第2のゾーンにおける前記バイパスラインに導き、且つ、
    前記バイパスラインのそれぞれから前記搬送ラインに集品箱を戻す際、前記搬送ラインを流れる集品箱と合流して、予め定めた順番に整列するように、
    制御を行うことを特徴とするピッキング設備。
  2. 前記バイパスラインが集品箱を一時的に待機させる機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。
  3. ピッキング作業が行われるゾーンに配置された、集品箱を搬送する搬送ラインと、
    集品箱に詰める商品を保管する複数のラックと
    を備えるピッキング設備であって、
    前記搬送ラインがU状の屈曲部分を有し、
    前記複数のラックが前記屈曲部分を囲むように配置されていることを特徴とするピッキング設備。
  4. ピッキング作業が行われるゾーンに配置された、集品箱を搬送する搬送ラインと、
    集品箱に詰める商品を保管するラックと、
    前記ラックから取り出された商品を仮置きする仮置き台と
    を備えるピッキング設備であって、
    前記仮置き台が、商品を載置すると共に商品の搬送を行うコンベヤと、前記コンベヤにより搬送された商品を、前記搬送ラインにより搬送されてくる所定の集品箱に投入するための投入装置とを備えることを特徴とするピッキング設備。
  5. 前記仮置き台における前記コンベヤの、商品を載置する部分に、載置された商品の重量を測定するためウェイトチェッカを設けたことを特徴とする請求項4に記載のピッキング設備。
  6. 集品箱を搬送する搬送ラインと、前記搬送ラインに沿って設けられ、注文の頻度が所定の値以上である商品を保管してピッキング作業を行う第1のゾーンと、前記第1のゾーンの下流側において前記搬送ラインに沿って設けられ、注文の頻度が所定の値よりも少ない商品を保管してピッキング作業を行う第2のゾーンとを備えるピッキング設備において実施されるピッキング方法であって、
    前記第2のゾーンでのピッキング作業に係る集品箱を、前記第2のゾーンでのピッキング作業の対象外である集品箱よりも先行して前記搬送ラインを発進させることを特徴とするピッキング方法。
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