JP2005247554A - ピッキングシステム - Google Patents

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Norihiro Wada
式弘 和田
Masao Tsukishiro
将夫 築城
Nobuaki Kobayashi
伸▲あき▼ 小林
Norio Yagishita
典男 柳下
Kenji Watanabe
謙二 渡辺
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Abstract

【課題】高頻度アイテムに対してアイドルタイムのない効率の良いピッキング作業を行うとともに、オーダー負荷の集中を抑制することができるピッキングシステムを提供する。
【解決手段】本発明のピッキングシステムは、出荷頻度の異なるアイテムをそれぞれ保管してピッキングするための複数のピッキングゾーン(高頻度アイテムゾーン及び低頻度アイテムゾーン)と、複数の集品箱4を搬送するメインコンベヤ5とを備える。メインコンベヤ5は、所定のピッキング情報に基づいて、集品箱4を複数のピッキングゾーンのうち所定のピッキングゾーンを選択的に経由して出荷させるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、保管された複数の物品をピッキングするシステムに関し、特に、搬送される集品箱を追跡する複数のランプを有するランプ追跡型ピッキングシステムに関する。
従来、この種のピッキングシステムとしては、例えば図5に示すようなものが知られている(例えば下記特許文献1)。
図5に示すように、このピッキングシステム101においては、ピッキングする物品を保管する保管棚102と、集品箱103を搬送するコンベヤ104とが隣接して配置されている。
また、集品箱103を搬送するコンベヤ104に沿って複数のガイドランプ107からなる表示ランプ列106が設けられており、コンベヤ104上を搬送される集品箱103に追随して点灯するようになっている。
そして、複数に区分けされたピッキングゾーン毎に配置された作業者110が、数量表示器105によって指示された情報に基づいて物品をピッキングし、各ピッキングした物品をガイドランプ107の指示に従って集品箱103内に投入してリセットスイッチ108を押すことにより順次ピッキングを行う。
ここで、投入対象となる集品箱103が到着しない場合には、先行してピッキングを行い、ピッキングした物品を仮置き棚(図示せず)に置いておき、集品箱103の到着を待って物品を投入する。
しかし、このような従来技術では、各ゾーンにおける作業者110の作業が、コンベヤ104の動作によって制約されるため、効率良く作業を行うことが困難である。
また、特に出荷頻度の低いアイテムをピッキングする場合等において先行する作業者110の動作によって他の作業者110の作業が止められ、手待ち状態(アイドルタイム)が発生する。
その一方、ピッキングの対象となる集品箱のみをメインの搬送ラインからピッキングラインに分岐させるようにしたバイパス式のピッキングシステムも提案されている。
しかし、このようなバイパス式のピッキングシステムの場合、集品箱の立ち寄るゾーンが予め決定されているため、高出荷頻度アイテムへの対応が困難であるという問題がある。
また、特定のピッキングゾーンに対してオーダー(集品箱)が集中して負荷が局在化するという問題もある。
特許第2799345号公報
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、高頻度アイテムに対してアイドルタイムのない効率の良いピッキング作業を行うとともに、オーダー負荷の集中を抑制することができるピッキングシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、出荷頻度の異なるアイテムをそれぞれ保管してピッキングするための複数のピッキングゾーンと、前記ピッキングゾーンの近傍に配設され、複数の集品箱を搬送する集品箱搬送ラインとを備え、前記集品箱搬送ラインが、所定のピッキング情報に基づいて、前記集品箱を前記複数のピッキングゾーンのうち所定のピッキングゾーンを選択的に経由して出荷させるように構成されていることを特徴とするピッキングシステムである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ピッキングゾーンが、高頻度で出荷されるアイテムを保管する高頻度保管棚を有する高頻度アイテムゾーンと、低頻度で出荷されるアイテムを保管する低頻度保管棚を有する低頻度アイテムゾーンとを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ピッキングゾーンが、高頻度で出荷されるアイテムを保管する高頻度保管棚と、低頻度で出荷されるアイテムを保管する低頻度保管棚とを有することを特徴とする。
本発明の場合、出荷頻度の異なるアイテムをそれぞれ保管してピッキングするための複数のピッキングゾーンを備え、所定のピッキング情報に基づき、集品箱搬送ラインによって集品箱を複数のピッキングゾーンのうち所定のピッキングゾーンを選択的に経由して出荷させるようにしたことから、ピッキングゾーン同士の干渉がほとんど発生せず、その結果、アイドルタイムのない効率の良いピッキング作業を行うことができるとともに、オーダー負荷の集中を抑制することができる。
また、本発明において、ピッキングゾーンが、高頻度でピッキングされるアイテムを保管する高頻度保管棚を有する高頻度アイテムゾーンと、低頻度でピッキングされるアイテムを保管する低頻度保管棚を有する低頻度アイテムゾーンとを有する場合には、例えば低頻度アイテムゾーンをバイパスするように集品箱を搬送して出荷することにより、高頻度アイテムを効率良くピッキングすることが可能になる。
さらに、本発明において、ピッキングゾーンが、高頻度で出荷されるアイテムを保管する高頻度保管棚と、低頻度で出荷されるアイテムを保管する低頻度保管棚とを有する場合には、高頻度アイテムの集品を負荷の少ないゾーンに割当てることにより、一定の生産性を維持することができる。
本発明によれば、高頻度アイテムに対してアイドルタイムのない効率の良いピッキング作業が可能で、オーダー負荷の集中を抑制することができるピッキングシステムを提供することができる。
以下、本発明に係るピッキングシステムの最良の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係るピッキングシステムの実施の形態を示す概略構成平面図である。
図1に示すように、本実施の形態のピッキングシステム1は、高頻度保管棚2を有する高頻度アイテムゾーンと、低頻度保管棚3を有する低頻度アイテムゾーンとによってピッキングゾーンが構成されている。
ここで、高頻度保管棚2は、高頻度でピッキングされるアイテムを保管するように構成され、低頻度保管棚3は、低頻度でピッキングされるアイテムを保管するように構成されている。
高頻度保管棚2と低頻度保管棚3は、それぞれ例えばフローラックから構成されるもので、これら高頻度保管棚2と低頻度保管棚3の近傍には、多数の集品箱4を搬送するメインコンベヤ5配置されている。
本実施の形態の場合は、集品箱4の搬送方向の上流側に高頻度アイテムゾーンが配置され、下流側に低頻度アイテムゾーンが配置されるようになっている。
なお、高頻度アイテムゾーンと低頻度アイテムゾーンは、ともに複数の作業者6に対してそれぞれ作業ゾーンが割り当てられている。
高頻度アイテムゾーンのメインコンベヤ5の近傍には、メインコンベヤ5に沿って複数のガイドランプ7が配列されている。
各ガイドランプ7は、メインコンベヤ5上を搬送される所定の集品箱4に同期して点灯するように構成されている。
また、高頻度保管棚2の各間口部には、ピッキングコントローラ8からの指令によって作業者6に対してピッキングの数量をディジタル表示する数量表示器(図示せず)が設けられ、各作業者6は、この数量表示器の表示に従って物品をピッキングし、ガイドランプ7の指示に従いメインコンベヤ5上の集品箱4に物品を投入するようになっている。
なお、メインコンベヤ5上の各ゾーンには重量検査器9が設けられている。この重量検査器9は、前のゾーンにおける集品箱4の重量と物品投入後の集品箱4の重量を比較することにより、投入ミスの有無を検査するためのものである。
一方、低頻度保管棚3の各間口部にも、ピッキングコントローラ8からの指令によって作業者6に対してピッキングの数量をディジタル表示する数量表示器(図示せず)が設けられ、各作業者6は、この数量表示器の表示に従って物品をピッキンするようになっている。
さらに、低頻度アイテムゾーンのメインコンベヤ5の上方には、所定のガイドランプ11と仮置きコンベヤ12を有する仮置き台10が配置されている。
この仮置き台10は、作業者6が先行してピッキングした低頻度アイテムをガイドランプ11の指示に従って一時的に載置し、仮置きコンベヤ12の移動に伴って集品箱4内に投入するように構成されている。
なお、低頻度アイテムゾーンにおけるメインコンベヤ5上には、上述した重量検査器9が設けられている。
さらに、低頻度アイテムゾーンには、メインコンベヤ5から分岐して再度メインコンベヤ5に合流するバイパスコンベヤ13が設けられている。
図2は、本実施の形態におけるピッキング方法の一例を示す説明図である。
図2に示すように、本実施の形態においては、高頻度アイテムゾーンの各ゾーンの高頻度保管棚2には、同一の高頻度アイテムA、B、Cが格納されている。
一方、低頻度アイテムゾーンの低頻度保管棚3には、低頻度アイテムP、Q、R、S、T、Uが格納されている。
本実施の形態においては、高頻度アイテムゾーンの各ゾーン毎に配置された作業者6が、数量表示器によって指示された情報に基づいて高頻度アイテムA〜Cをピッキングし、ピッキングした各高頻度アイテムA〜Cをガイドランプ7の指示に従って所定の集品箱4内に投入する。
ここで、例えば高頻度アイテムAをピッキングする場合には、ピッキングコントローラ8によって各ゾーンの負荷状況を把握し、負荷のない又は負荷の小さい複数のゾーンから最適のゾーンを選択し、そのゾーンにおいてピッキングを行うように指示を出す。
そして、全てのピッキングが終了して重量検査器9によって投入ミスの有無を検査した後、更に低頻度アイテムのオーダーがある場合には、メインコンベヤ5によって集品箱4を低頻度アイテムゾーンへ搬送する。
一方、低頻度アイテムゾーンにおいては、作業者6が、集品箱4が到達する前に、所定のオーダーの数量表示器によって指示された情報に基づいてアイテムP、Q、R、S、T、Uを先行してピッキングし、各ピッキングした低頻度アイテムP、Q、R、S、T、Uをガイドランプ11の指示に従って仮置きコンベヤ12上に載置する。
そして、メインコンベヤ5によって搬送されてきた集品箱4に、仮置きコンベヤ12の移動によって低頻度アイテムP、Q、R、S、Tを順次投入する。
その後、メインコンベヤ5の動作によって集品箱4を出荷エリアへ搬送する。
他方、高頻度アイテムゾーンにおいてピッキングが終了した後、低頻度アイテムのオーダーがない場合には、集品箱4をバイパスコンベヤ13に分岐させ、バイパスコンベヤ13を介して出荷エリアへ搬送する。
以上述べたように本実施の形態によれば、出荷頻度の異なる高頻度アイテムゾーンと低頻度アイテムゾーンとを備え、所定のピッキング情報に基づいて、低頻度アイテムゾーンをバイパスするように集品箱4を搬送して出荷することにより、高頻度アイテムゾーンと低頻度アイテムゾーン同士の干渉がほとんど発生せず、その結果、アイドルタイムのない効率の良いピッキング作業を行うことができるとともに、オーダー負荷の集中を抑制することができる。
また、本実施の形態においては、高頻度保管棚2を有する高頻度アイテムゾーンと、低頻度保管棚3を有する低頻度アイテムゾーンとを有しており、上述したように低頻度アイテムゾーンをバイパスするように集品箱4を搬送して出荷することによって、高頻度アイテムA〜Cを効率良くピッキングして出荷することができる。
図3は、本発明の他の実施の形態を示す概略構成平面図であり、以下、上記実施の形態と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態のピッキングシステム1Aにおいては、メインコンベヤの搬送方向下流側に向って複数のゾーン(例えばゾーン1、ゾーン2、ゾーン3)が設けられている。
各ゾーン1〜3には、上述した高頻度保管棚2を有する高頻度エリアと、低頻度保管棚3を有する低頻度エリアとがそれぞれ設けられている。
そして、メインコンベヤ5から各ゾーン1〜3に分岐するバイパスコンベヤ20〜22が設けられている。
本実施の形態の場合、各バイパスコンベヤ20〜22は、出荷コンベヤ23に合流するように構成されている。
なお、メインコンベヤ5及び各バイパスコンベヤ20〜22の作業位置には、それぞれ図示しないガイドランプが設けられ、集品箱4の移動と同期して点灯するようになっている。
また、各ゾーン1〜3の高頻度エリアと低頻度エリアの終端部には、上述した重量検査器(図示せず)が設けられている。
図4は、本実施の形態におけるピッキング方法の一例を示す説明図である。
図4に示すように、本実施の形態においては、各ゾーン1〜3の高頻度保管棚2に、それぞれ同一の高頻度アイテムA、B、Cが格納されている。
また、ゾーン1の低頻度保管棚3に低頻度アイテムP、Qが格納され、ゾーン2の低頻度保管棚3に低頻度アイテムR、Sが格納され、ゾーン3の低頻度保管棚3に低頻度アイテムT、Uが格納されている。
このような構成を有する本実施の形態において高頻度アイテムA〜Cをピッキングする場合には、所定のピッキング情報に基づき、ピッキングコントローラ8が、各ゾーン1〜3の高頻度アイテムA〜Cの負荷状況を把握し、負荷のない又は負荷の小さい複数のゾーン1〜3から最適のゾーンを選択し、そのゾーンに向って集品箱4を分岐搬送する。
そして、当該ゾーンの作業者6が、数量表示器によって指示された情報に基づいて高頻度アイテムA〜C及び低頻度アイテムP〜Uをそれぞれピッキングし、順次ガイドランプの指示に従って所定の集品箱4内に投入する。
この場合、各ゾーン1〜3の高頻度エリアと低頻度エリアの終端部において、重量検査器によってそれぞれ投入ミスの有無を検査する。
その後、各バイパスコンベヤ20〜22から集品箱4を出荷コンベヤ23に合流させて出荷エリアへ向って搬送する。
なお、本実施の形態の場合は、ピッキング後に出荷順序が崩れているので、オーダーに従って再度順序立てを行う。
以上述べたように本実施の形態によれば、ゾーン1〜3間において干渉がほとんど発生せず、その結果、アイドルタイムのない効率の良いピッキング作業を行うことができるとともに、オーダー負荷の集中を抑制することができる。
しかも、本実施の形態によれば、高頻度アイテムの集品を負荷の少ないゾーンに割当てることにより、一定の生産性を維持することができる。
さらに、本実施の形態によれば、各ゾーン1〜3の構成が同様であることから、物量が増加した場合に容易にシステムの増設を行うことができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、第1実施の形態では、例えば図2に示すように、高頻度アイテムゾーンの各ゾーンの高頻度保管棚に同一の高頻度アイテムを格納するようにしたが、本発明はこれに限られず、各ゾーンの高頻度保管棚に一部異なる高頻度アイテムを格納することも可能である。
また、第2の実施の形態では、例えば図4に示すように、各ゾーンの高頻度保管棚にそれぞれ同一の高頻度アイテムを格納するようにしたが、本発明はこれに限られず、各ゾーンの高頻度保管棚に一部異なる高頻度アイテムを格納することも可能である。
さらに、第1の実施の形態のシステムと、第2の実施の形態のシステムを組み合わせてピッキングシステムを構成することも可能である。
本発明に係るピッキングシステムの実施の形態を示す概略構成平面図である。 同実施の形態におけるピッキング方法の一例を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態を示す概略構成平面図である。 同実施の形態におけるピッキング方法の一例を示す説明図である。 従来のピッキングシステムの概略構成平面図である。
符号の説明
1…集品システム
2…高頻度保管棚
3…低頻度保管棚
4…集品箱
5…メインコンベヤ
6…作業者
7…ガイドランプ
13…バイパスコンベヤ

Claims (3)

  1. 出荷頻度の異なるアイテムをそれぞれ保管してピッキングするための複数のピッキングゾーンと、
    前記ピッキングゾーンの近傍に配設され、複数の集品箱を搬送する集品箱搬送ラインとを備え、
    前記集品箱搬送ラインが、所定のピッキング情報に基づいて、前記集品箱を前記複数のピッキングゾーンのうち所定のピッキングゾーンを選択的に経由して出荷させるように構成されていることを特徴とするピッキングシステム。
  2. 前記ピッキングゾーンが、高頻度で出荷されるアイテムを保管する高頻度保管棚を有する高頻度アイテムゾーンと、低頻度で出荷されるアイテムを保管する低頻度保管棚を有する低頻度アイテムゾーンとを有することを特徴とする請求項1記載のピッキングシステム。
  3. 前記ピッキングゾーンが、高頻度で出荷されるアイテムを保管する高頻度保管棚と、低頻度で出荷されるアイテムを保管する低頻度保管棚とを有することを特徴とする請求項1記載のピッキングシステム。
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