JP2006111386A - 仕分けシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、ケースを利用して、商品の容器単位の仕分けを自動化でき、省スペースおよび低コストを実現できる仕分けシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】 荷崩れの発生し易い食品が収納され、入荷された入荷ケース11は、第1ルートと第2ルートの2つのラインに仕分けられ、一方はアソート設備21で、入荷ケース11より食品が店舗および通路ナンバー単位の仕分けケース29に仕分けられ、この仕分けケース29は自動倉庫設備22へ搬送され、また入荷ケース11は他方、直接、自動倉庫設備22へ搬送され、入荷ケース11と仕分けケース29は、店舗および通路ナンバーの単位毎に自動倉庫の物品保管部(区画収納空間)に段積みして保管され、すなわち自動倉庫設備22において、店舗および通路ナンバーの単位に仕分けが実行されて保管される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、仕分けシステム、例えば定温品やパンなど荷崩れし易い商品の仕分けシステムに関するものである。
従来、チルド品等の定温品やパンなど特性上、パット(食品を入れる専用のコンテナ)の中で荷崩れし易い商品の店舗向け仕分けには、ディジタルアソート(仕分け)設備が広く使用されている。
このようなディジタルアソート(仕分け)設備の一例が、特許文献1の[従来の技術]の欄に説明されている。すなわち、アソート設備は、たとえば入荷してきた物品を仕分け先(店舗など)に仕分けを行う設備であり、作業者が、入荷してきた物品が収納された容器(バケットやコンテナなど)を、たとえば移動車(台車やカゴ車など)やコンベヤ等で移動させながら、この容器から物品の仕分け棚(保管棚)の各区画収納空間に対して、この区画収納空間毎に設けられた仕分け表示器の表示(入庫数量などの情報)、あるいは携帯端末機(ターミナル)に伝送されてくる表示(入庫する区画収納空間と数量などの情報)に応じて作業者が物品を移載することにより仕分け先毎の物品の集品(仕分け)が行われる。また保管棚にも、ピッキング棚と同様に、複数の区画収納空間からなるブロックが設定され、ブロック毎に一人の作業者に対する仕分け表示器の表示が行われ、各ブロックで作業者は上述した仕分け作業を行っている。
また荷崩れし易い商品の店舗向け仕分けには、押出式(シュースライド型)自動仕分装置が使用されている。この押出式自動仕分装置は、例えば特許文献2に開示されているように、スラットコンベヤに左右に移動するスライドシューを組み込んだもので、分岐装置によりシューが、各店舗に割り当てられた仕分けシュート側に導かれて商品を押し出すよう構成されている。
また店舗の注文にしたがって商品またはケースの仕分けが実行されるが、店舗によっては、カテゴリー別、通路別に分けて商品またはケースの納入を指示されることがある。特に、定温品は多品種・少量で温度管理が必要なことから、定温品を含む商品は、カテゴリー別納品、通路別納品など1店舗でも5区分以上に分けて納品することが求められている(ニーズとなっている)。またこのように、カテゴリー別納品、通路別納品などに仕分けして納品することで、店舗での商品陳列作業が大幅に効率アップする。
特開2002−347911号公報(第2頁右欄) 特許第2654857号公報
しかし、従来のディジタルアソート設備では、多くの作業者が仕分けに従事しなければならないことから、人手、人材の確保が常に問題となっており、また仕分けのためのコストが高くなるという傾向にある。
また従来の押出式自動仕分装置では、各店舗のカテゴリー別、通路別に商品を仕分けようとすると、その数に合わせて、平面的に左右に配置される仕分けシュートが増加するため、設置スペースが多く必要となるという問題がある。また商品は仕分けシュートをスライドして保管されることにより、商品を作業者により仕分ける場合と比較して商品に衝撃が与えられる恐れがある。またチルド品等のように外気温度の影響を受ける商品の場合、複数の商品が同時に入荷されてしまうと、保管するまでに時間がかかって商品によい影響を与えないので、複数の商品をずらして入荷するようにし、出荷は一斉に短時間に行うことが求められるため、複数の商品を一旦、保管する設備が必要となり、これに加えて押出式自動仕分装置を設けると、設備が大きなものとなってしまい、初期の投資コストの負担が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、ケースを使用して、商品の容器単位の仕分けを自動化でき、省スペースおよび低コストを実現できる仕分けシステムを提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数の仕分け先から送られてきた、各仕分け先の単位毎の物品の要求情報に応じて、前記各仕分け先および各仕分け先の単位毎に前記物品を仕分ける仕分けシステムであって、前記物品の要求情報に応じて、物品を収納して入荷されてきた入荷容器より前記物品を、前記入荷容器と段積み可能な、前記仕分け先および仕分け先の単位の仕分け容器に仕分ける仕分け設備と、複数の区画収納空間と、前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を前記区画収納空間と搬入出口との間で出し入れする出し入れ装置を設け、前記各区画収納空間にそれぞれ、前記仕分け先および仕分け先の単位が割り当てられた物品保管設備を備え、前記入荷容器を前記仕分け設備へ搬送して、この入荷容器より物品を前記仕分け先および仕分け先の単位に仕分け容器に仕分け、この仕分け容器または前記入荷容器を前記物品保管設備に搬送し、これら仕分け容器または入荷容器の前記仕分け先および仕分け先の単位を判別し、前記出し入れ装置を駆動して前記仕分け先および仕分け先の単位に割り当てた区画収納空間に段積みし、前記物品保管設備より前記仕分け先および仕分け先の単位毎に、前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を搬出して出荷することを特徴とするものである。
上記システムによれば、入荷容器は、2つのラインに分けられ、一方は仕分け設備で、入荷容器より物品が仕分け先および仕分け先の単位の仕分け容器に仕分けられ、この仕分け容器は物品保管設備へ搬送される。また入荷容器は他方、直接、物品保管設備へ搬送され、入荷容器と仕分け容器は、前記仕分け先および仕分け先の単位毎に物品保管設備の区画収納空間に段積みして保管される。このように、入荷容器と仕分け容器の仕分け作業が、仕分け先および仕分け先の単位に自動化され、さらに完全自動化が可能となる。また物品保管設備において、仕分け先および仕分け先の単位に仕分けが実行されて保管されることにより、省スペースおよび低コストとすることが可能となる。また物品保管設備より前記仕分け先および仕分け先の単位毎に、前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器が搬出されて出荷される。これにより、仕分け先および仕分け先の単位の出荷、すなわちカテゴリー別納品、通路別納品が可能となる。
また請求項2に記載の発明は、複数の仕分け先から送られてきた、各仕分け先の単位毎の物品の要求情報に応じて、前記各仕分け先および各仕分け先の単位毎に前記物品を仕分ける仕分けシステムであって、複数の区画収納空間と、物品を収納した入荷容器を前記区画収納空間と搬入出口との間で出し入れする出し入れ装置を設け、前記各区画収納空間にそれぞれ、前記仕分け先および仕分け先の単位が割り当てられた物品保管設備を備え、前記物品を収納して入荷されてきた入荷容器の前記仕分け先および仕分け先の単位を判別し、前記出し入れ装置を駆動して前記仕分け先および仕分け先の単位に割り当てた区画収納空間に段積みし、前記物品保管手段より前記仕分け先および仕分け先の単位毎に前記入荷容器を搬出して出荷することを特徴とするものである。
上記システムによれば、入荷容器は物品保管設備へ搬送され、仕分け先および仕分け先の単位毎に物品保管設備の区画収納空間に段積みして保管される。このように、入荷容器の仕分け作業が、仕分け先および仕分け先の単位に自動化され、さらに完全自動化が可能となる。また物品保管設備において、仕分け先および仕分け先の単位に仕分けが実行されて保管されることにより、省スペースおよび低コストとすることが可能となる。また物品保管設備より前記仕分け先および仕分け先の単位毎に、入荷容器が搬出されて出荷される。これにより、仕分け先および仕分け先の単位の出荷が可能となる。
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記入荷容器が一群で入荷されると、各群の中から入荷容器を前記仕分け先および仕分け先の単位に仕分ける第2仕分け設備を備え、この第2仕分け設備により仕分けられた入荷容器と、前記物品保管設備より搬出された前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を、前記仕分け先および仕分け先の単位に合流させて出荷することを特徴とするものである。
上記システムによれば、入荷容器が一群で、例えば多量の入荷容器がカゴ車により入荷されると、このカゴ車から直接、仕分け先および仕分け先の単位に仕分けられ、多量の入荷容器の仕分けが迅速に実行される。そして、物品保管設備より搬出された前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器と、前記仕分け先および仕分け先の単位に合流され、出荷される。
また請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明であって、前記出し入れ装置は、前記入荷容器と仕分け容器の底部に侵入可能な爪部を設けた可動爪式フォークを備え、前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を前記区画収納空間へ保管するとき、前記可動爪式フォークの爪部により前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を支持し、前記区画収納空間に保管されている最上部の入荷容器または仕分け容器の上に上方から載せることにより段積みすることを特徴とするものである。
上記システムによれば、可動爪式フォークの爪部が、入荷容器または仕分け容器、あるいは入荷容器および仕分け容器の底部に侵入して、これら容器が支持され、区画収納空間に保管されている最上部の入荷容器または仕分け容器の上に上方から載せられる。よって、簡単な手順でスムーズに容器の移載が実施され、入庫時間が短縮される。
本発明の仕分けシステムは、入荷容器が2つのラインに分けられ、一方は仕分け設備で、入荷容器より物品を前記仕分け先および仕分け先の単位の仕分け容器に仕分けられ、この仕分け容器は物品保管設備へ搬送され、また入荷容器は他方、直接、物品保管設備へ搬送され、入荷容器と仕分け容器は、前記仕分け先および仕分け先の単位毎に物品保管設備の区画収納空間に段積みして保管されることにより、仕分け先および仕分け先の単位に、入荷容器と仕分け容器の仕分け作業を自動化できる、という効果を有している。
また本発明の仕分けシステムは、入荷容器が物品保管設備へ搬送され、入荷容器は、前記仕分け先および仕分け先の単位毎に物品保管設備の区画収納空間に段積みして保管されることにより、仕分け先および仕分け先の単位に、入荷容器の仕分け作業を自動化できる、という効果を有している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態における仕分けシステムの構成図であり、入荷エリア1と仕分けエリア2と出荷エリア3から構成されている。
まず、仕分けシステムに注文されてくる注文データ(物品の要求情報)の一例について説明する。
本実施の形態における仕分けシステムは、複数の種類(例えば40品)の荷崩れし易い食品(定温品やパンなど;物品、商品の一例)の注文を受け付けることを可能としており、店舗(仕分け先の一例)からの食品の注文は、図2に示すように、店舗の通路別(仕分け先および仕分け先の単位の一例)に送られてくる、食品を特定する情報(例えば、食品ナンバー「001」〜「0040」)と数量から形成される。また食品のうちナンバー「021」〜「040」の食品はケース単位で注文され、他の食品は1個単位で注文されるものとしている。
これら店舗からの注文は、特定の期日単位で、コンピュータからなる仕分け制御コントローラ4で集計され、後述する各種データが形成され、これらデータにしたがって入荷から出荷までの仕分け作業が実行される。
また上記エリア1,2,3は、取り扱う食品の維持に必要な所定の温度の環境とされている。
[入荷エリア]
入荷エリア1には、トラックなどの運搬車両13によって、上記食品が複数個(例えば10個)裸の状態で底の浅い専用のコンテナ(入荷容器の一例;以下、入荷ケースと称す)11に収納されて入荷され、あるいは多量(例えば12箱)の入荷ケース11がカゴ車(一群での入荷容器の入荷の一例)12に搭載されて入荷される。なお、入荷ケース11とカゴ車12には、予め特定の位置に、収納している食品を特定する情報として、食品のナンバーとロットナンバーからなるバーコードが印字されたバーコードラベルが取り付けられている。
そして、入荷エリア1では、入荷された入荷ケース11またはカゴ車12は3つのルートに分類、切り分けられて仕分けエリア2へ搬出される。
*第1ルートおよび第2ルート
1個単位で注文される食品「001」〜「020」のうち、入荷ケース11の所定数量(例えば、10個)以上の注文があった場合、仕分け制御コントローラ4において、図2に示すように、入荷ケース11のケース数と食品数に分けられ、図3(a)に示すように、食品ナンバー毎に、入荷ケース11の数と、注文の店舗および通路ナンバーからなるケース仕分けデータが形成される。
第1ルートおよび第2ルートに入荷ケース11を仕分ける設備として、入荷された入荷ケース11を運搬車両13より搬入する搬入コンベヤ5と、搬入コンベヤ5により搬送されてきた入荷ケース11を、第1ルートを形成する第1入荷コンベヤ14と第2ルートを形成する第2入荷コンベヤ15へ分岐する分岐装置6と、搬入コンベヤ5に沿って分岐装置6の入口に配置された入荷ケース11のバーコードラベルよりバーコード(食品のナンバーとロットナンバー)を読み取るバーコードリーダ7と、第1入荷コンベヤ14に沿って分岐装置6の出口に配置され、第1入荷コンベヤ14により搬送される入荷ケース11に、注文の店舗および通路ナンバーからなるバーコードが印字されたバーコードラベル(仕分け用のバーコードラベル)を貼りつけるラベル貼付け機8が設けられている。バーコードリーダ7の読み取りデータ(食品のナンバーとロットナンバー)は仕分け制御コントローラ4と分岐装置6へ入力される。また上記仕分け制御コントローラ4において形成された上記ケース仕分けデータは分岐装置6に予め登録される。
この構成により、搬入コンベヤ5により入荷ケース11が入荷されてくると、そのバーコードラベルから食品のナンバーとロットナンバーが読み取られ、仕分け制御コントローラ4と分岐装置6へ入力される。
分岐装置6は、この入力した食品のナンバーにより予め登録されたケース仕分けデータを検索して、ケース単位で仕分けるケースおよび台数以内かどうかを確認し、確認すると、この入荷ケース11を第1入荷コンベヤ14へ分岐し、続いてこの入荷ケース11の店舗および通路ナンバーからなるデータをラベル貼付け機8へ出力して、入荷ケース11に、店舗および通路ナンバーからなるバーコードラベルを貼り付けさせる。このように、ケース仕分けデータにしたがって、入荷ケース11にバーコードラベル(店舗および通路ナンバー)が付されて、第1ルートを形成する第1入荷コンベヤ14で仕分けエリア2へ搬送される。図3(a)に示すデータでは、食品ナンバー「003」の入荷ケース11が1箱、A店舗および通路ナンバー2のバーコードラベルが付されて搬送される。
また分岐装置6は、ケース単位で仕分けるケースではないとき、第2入荷コンベヤ15へ分岐する。このように、1個単位で注文される食品「001」〜「020」のうち、第1ルートへ分岐される以外の入荷ケース11は、第2ルートを形成する第2入荷コンベヤ15へ分岐され、仕分けエリア2へ搬送される。
この第1ルートおよび第2ルートに入荷ケース11を仕分ける設備では、1個単位で注文される食品「001」〜「020」が入荷ケース11に収納されて入荷されると、入荷ケース11単位で、注文データから形成されるケース仕分けデータにしたがって、2つの仕分け区分、すなわち第1ルートと第2ルートに仕分けられ、仕分けエリア2へ搬送される。
*第3ルート
ケース単位で注文される食品「021」〜「040」がカゴ車12により入荷されてくると、バーコードリーダ9によりカゴ車12のバーコードラベルよりバーコードが読み取られ、カゴ車12のまま、作業者に押されて仕分けエリア2へ搬送される。バーコードリーダ9の読み取りデータ(食品のナンバーとロットナンバー)は仕分け制御コントローラ4へ入力される。
仕分け制御コントローラ4は、入荷ケース単位でバーコードリーダ7より入力する食品のナンバーとロットナンバー、およびカゴ車単位でバーコードリーダ9より入力する食品のナンバーとロットナンバーを記憶し、図2に示すように注文データの食品ナンバー毎にロットナンバーを記憶する。これにより、各店舗および通路別に注文された食品(ナンバー)のロットナンバーが記憶され、仕分けして出荷される食品のロットナンバーが正確に確実に捉えられる(トレーサビリティが実践される)。
[仕分けエリア]
仕分けエリア2には、アソート設備(仕分け設備の一例)21と、自動倉庫設備(物品保管設備の一例)22と、段積み装置23と、カゴ車ピッキング設備(第2仕分け設備の一例)24が備えられている。
「アソート設備21」
アソート設備21には、第2ルートを形成する第2入荷コンベヤ15により入荷ケース11が搬送され、各店舗の通路別(仕分け先の仕分け単位)にそれぞれ食品が仕分けられる。
図4に示すように、アソート設備21は、第2入荷コンベヤ15に連続して配置されたアキュムレーションコンベヤからなる仕分けコンベヤ28と、この仕分けコンベヤ28に沿って配置され、仕分けケース(仕分け容器の一例)29が収納される複数の区画収納空間31を有する固定棚からなる仕分け棚32と、仕分けが終了した仕分けケース29を自動倉庫設備22へ搬送する搬出仕分けコンベヤ33と、アソート設備21のアソート作業を制御する、コンピュータからなるアソート設備コントローラ34から構成されている。なお、チルド品等の定温品の店舗への納品荷姿は、「限られた種類の容器(ケース)」であることが多く、仕分けケース29をこの限られた種類のケース形状で、かつ入荷ケース11と段積みが可能なケースとしている。
また3段3列の区画収納空間31毎に一人の作業者がアソート作業を担当する(作業)ゾーンZが設定されている。また仕分け棚32の上部には、空きの仕分けケース29が折畳んだ状態で積み付けられている。
前記各区画収納空間31にはそれぞれ、各店舗の通路が割り当てられ、アソート設備コントローラ34に予め登録されている。
また各区画収納空間31にはそれぞれ、アソート表示器35が設けられている。各アソート表示器35には、仕分ける食品の数量が表示されるディジタル数量表示器36(表示手段)と完了押釦スイッチ37(完了操作手段)と満了押釦スイッチ(満了操作手段)38が設けられている。また完了押釦スイッチ37は、このスイッチ37を設けた区画収納空間31の仕分けケース29へ数量表示器36の表示された数量に応じて食品を仕分ける際に、あるいは投入し終わると(仕分けが終わると)操作される。
またアソート設備21の入口(第2入荷コンベヤ15の終端)には、入荷ケース11のバーコード(食品ナンバー)を読み取るバーコードリーダ(入力手段)39が設けられている。
また各ゾーンZ毎に、仕分けコンベヤ28の下流端に、ゾーン仕分け終了スイッチ40と、仕分けケース29へ取り付けるバーコードラベル(入荷エリア1のラベル貼付け機8にて貼り付けられる仕分け用のバーコードラベルと同じもの)を発行するラベルプリンタ(発行手段)41が設けられている。バーコードラベルには、仕分けケース29を特定する店舗および通路ナンバーからなるバーコードが印字されて表示される。
前記アソート設備コントローラ34に、仕分けコンベヤ28と、各区画収納空間31のアソート表示器35と、バーコードリーダ39と、各ゾーンZのゾーン仕分け終了スイッチ40およびラベルプリンタ41が接続されている。また上記仕分け制御コントローラ4において、図2のデータから図3(b)に示すアソート設備仕分けデータ、すなわち入荷ケース11から各区画収納空間31へ食品を仕分けるデータが形成され、アソート設備コントローラ34へ登録される。例えば、食品ナンバー「001」の入荷ケース11からは、店舗Aの通路ナンバー1に割り当てられた区画収納空間31に5個、店舗Bの通路ナンバー2に割り当てられた区画収納空間31に3個、店舗Cの通路ナンバー1に割り当てられた区画収納空間31に2個が仕分けられるデータが形成される。
このアソート設備コントローラ34の制御により、アソート設備において次のように仕分け作業が実行される。
1.仕分け作業の前に、アソート設備コントローラ34により各ゾーンZのラベルプリンタ41が駆動されて、各区画収納空間31に登録された店舗および通路ナンバーからなるバーコードが印字されたラベルが発行される。作業者はこれらラベルを各区画収納空間31の仕分けケース29にそれぞれ取り付ける。
2.入荷ケース11は1箱毎に各ゾーンZに搬入され、各ゾーンZにおける仕分け作業が終了すると、次のゾーンZへ搬送される。
3.入口のバーコードリーダ39により読み取られたバーコードのデータにより入荷ケース11に収納された食品のナンバーが確認され、この食品のナンバーにより、予め登録された前記アソート設備仕分けデータが検索され、各ゾーンにおける仕分けデータが形成される。この食品のナンバーの入荷ケース11が搬送されてくる各ゾーンZでは、形成された仕分けデータに基づいて、仕分けを行う区画収納空間31のアソート表示器35のディジタル表示器36に仕分ける食品の数量が表示される。
4.各仕分け作業者は、入荷ケース11が搬入されてくると、区画収納空間31のアソート表示器35の数量表示器36の表示された数量に応じて入荷ケース11より食品を仕分けケース29へ投入し、投入し終わると(仕分けが終わると)、完了押釦スイッチ37を操作する。また仕分けケース29が満了となると、空きの仕分けケース29を組立てて上部に重ねて仕分け作業を続行する。また2段目の仕分けケース29が満了となると、満了押釦スイッチ38を操作し、搬出仕分けコンベヤ33へ移載する。これにより満了となった2段積みの仕分けケース29が自動倉庫設備22へ搬送される。また、アソート設備コントローラ34は、この満了押釦スイッチ38が操作された区画収納空間31に割り付けられた、店舗および通路ナンバーを確認して、このゾーンZのラベルプリンタ41を駆動し、店舗および通路ナンバーからなるバーコードが印字されたラベルを発行する。作業者はこのラベルを、空きの仕分けケース29に取り付け、区画収納空間31へ収納してアソート作業を続行する。
5.作業者は、入荷ケース11に対する仕分け作業が終了すると、ゾーン仕分け終了スイッチ40を操作する。アソート設備コントローラ34は、全てのゾーンZにおける仕分け作業が終了すると、仕分けコンベヤ28を駆動して入荷ケース11は隣接する下流のゾーンZへ搬送する。
6.全ての入荷ケース11への仕分け作業が終了すると、各ゾーンZの作業者は、各区画収納空間31より仕分けケース29を取り出し、搬出仕分けコンベヤ33へ移載する。これにより仕分けが終了した1段の仕分けケース29が自動倉庫設備22へ搬送される。
このように、注文データに応じて入荷ケース11より食品が、店舗および通路ナンバー毎に仕分けケース29に仕分けられ、2段積み、または1段の状態で、自動倉庫設備22へ、搬出仕分けコンベヤ33により搬送される。また2段積みで自動倉庫設備22へ搬送されると、自動倉庫設備22における仕分けケース29の入庫時間が短縮される。
「自動倉庫設備22」
自動倉庫設備22には、図5に示すように、複数(図では、1号機から10号機までの10基)の自動倉庫51が並列に配置されている。各自動倉庫51には、複数のケース11,29を保管し、ケース11,29の出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置された2基の保管棚53と、それらの保管棚53どうしの間に形成された作業通路を自動走行するスタッカークレーン(出し入れ装置の一例)54と、コンピュータからなる自動倉庫コントローラ56と、上下2段に配置された、スタッカークレーン54へのケース11,29の搬入を行う入庫コンベヤ(搬入口の一例)57、およびスタッカークレーン54からのケース11,29の搬出を行う出庫コンベヤ(搬出口の一例)58から構成されている。また各保管棚53には、最高6段にケース11,29を段積みして保管可能な、腕木構造の物品保管部(区画収納空間の一例)55が、複数上下多段かつスタッカークレーン54の走行方向に設けられている。また、各自動倉庫51の各物品保管部55にはそれぞれ、予め店舗および通路ナンバー(仕分け先および仕分け先の単位)が割り当てられ、各自動倉庫51の自動倉庫コントローラ56に登録されており、また重ねられたケース11,29の段数が、在庫情報として、このコントローラ56において管理されている。
またスタッカークレーン54の昇降自在なキャレッジ54Aには、図6および図7に示すように、物品保管部55と、入庫コンベヤ57または出庫コンベヤ58との間でケース11,29の出し入れを行う2台のフォーク装置65が設けられている。この各フォーク装置65はそれぞれ、ケース11,29の底部の凹部に侵入可能な爪部66を設けた可動爪式フォーク67とケース11,29の底部を掬う可動掬い式フォーク69を備えた2フォークタイプに構成されており、前記爪部66がケース11,29の底部の凹部に侵入することにより、ケース11,29を持ち上げることができ、さらに段積みすることができ、また可動掬い式フォーク69がケース11,29の底部に入ることにより段積みされたケース11,29を一度に掬うことを可能としている。このように、スタッカークレーン54は、段積み機能と入出庫機能を併せ持つ高機能クレーンとされている。
また自動倉庫設備22の入口には、アソート設備21の搬出仕分けコンベヤ33により搬送されてきた仕分けケース29と第1入荷コンベヤ14により搬送されてきた入荷ケース11が衝突しないように合流される第1合流装置59が設けられている。この第1合流装置59により合流されたケース11,29は、入庫搬送コンベヤ61により搬送され、分岐装置60へ搬入される。また入庫搬送コンベヤ61にはケース11,29に取り付けられたバーコードラベルよりバーコード(店舗および通路ナンバー)を読み取るバーコードリーダ64が設けられている。
前記分岐装置60は、入庫搬送コンベヤ61により搬送されてきたケース11,29を各自動倉庫51の入庫コンベヤ57へ分岐する装置である。この分岐装置60には、予め、各自動倉庫51(コントローラ56)に割り当てられた、店舗および通路ナンバーが登録されており、バーコードリーダ64により読み取ったラベルのバーコードの店舗および通路ナンバーを照合して、ケース11,29を分岐する自動倉庫51を求め、入庫搬送コンベヤ61より、求めた自動倉庫51の入庫コンベヤ57へ分岐する。また分岐したケース11,29の店舗および通路ナンバーを自動倉庫コントローラ56へ出力している。
また各自動倉庫51の出庫コンベヤ58により搬送されてきたケース11,29は、第2合流装置62により合流されて主搬送コンベヤ63へ搬出され、主搬送コンベヤ63により段積み装置23へ搬送される。
上記自動倉庫コントローラ56による自動倉庫51における入出庫時の動作を説明する。
「入庫」
自動倉庫コントローラ56は、分岐装置60より店舗および通路ナンバーを入庫すると、予め登録された物品保管部55の店舗および通路ナンバーに基づいて、入庫する物品保管部55を求め、この物品保管部55の在庫情報によりケース11,29の段数を確認する。そして、入庫コンベヤ57に2組のケース11,29が搬送されてくると、スタッカークレーン54を駆動して、まず図6(a)に示すように、入庫コンベヤ57より各フォーク装置65の可動掬い式フォーク69によりこれらケース11,29をキャレッジ54A上へ移載し、確認された物品保管部55へケース11,29を搬送し、図7に示すように、各フォーク装置65の可動爪式フォーク67の爪部66をケース11,29の底部の凹部に侵入させて、ケース11,29を支持し、在庫されている最上段のケース11,29の上方に搬送し、搬送してきたケース11,29を最上段のケース11,29の上に上方より段積みする。段積み後、在庫データを更新する。
「出庫」
全ての仕分けが終了すると、出庫作業を実行する。すなわち出庫時には、自動倉庫コントローラ56は、予め登録された配送コース・店舗別に、スタッカークレーン54を駆動して、図6(b)に示すように、各フォーク装置65の可動掬い式フォーク69を使用して最高6段に段積みされたケース11,29の底部を掬い、店舗および通路ナンバー毎に物品保管部55よりキャレッジ54Aへ移載し、フォーク装置65の可動掬い式フォーク69を同時に使用して、出庫コンベヤ58へ2組の最高6段に段積みされたケース11,29を同時に出庫する。出庫後、在庫データを更新する。また自動倉庫51の物品保管部55に仕分けられた、店舗および通路別のケース11,29の出庫順(配送コース・店舗別の出庫順)は、自由に設定でき、よって出荷時の自由度を増している。
このように、自動倉庫設備22において、アソート設備21の搬出仕分けコンベヤ33により搬送されてきた仕分けケース29と第1入荷コンベヤ14により搬送されてきた入荷ケース11が判別され、スタッカークレーン54が駆動され、店舗および通路ナンバーが予め割り付けられた物品保管部55に段積みされる(仕分けられる)。また仕分けが終了すると、店舗および通路ナンバー毎に段積みされたケース11,29が配送コース・店舗別の出庫順に集中して出庫される。
「段積み装置23」
段積み装置23は、主搬送コンベヤ63により店舗毎に搬送されてくる、店舗および通路ナンバー別に段積みされたケース11,29を、さらに上下に段積み(最高12段)する装置であり、段積みしたケース11,29を、段積み後搬送コンベヤ68により出荷エリア3へ搬送する。なお、異なる店舗の段積みされたケース11,29は、段積みされない。
「カゴ車ピッキング設備24」
カゴ車ピッキング設備24は、水平回転棚設備から構成されており、図8に示すように、カゴ車12を載置する受け台71を複数リンクし、無端長円状の下部(床)レール72と同形状の上部レール73にローラ等を介して支持案内させて、複数の受け台71を同時に正逆移動させる構成とされている。複数の受け台71を同時に正逆移動させるための駆動装置として、両レール72,73の内側において、円弧中心近くに立設する駆動軸78ならびに従動軸79と、これら軸78,79に取り付けた駆動輪体80ならびに従動輪体81と、両輪体80,81間に巻張され、かつ各受け台71が連結される無端回動体82と、上記駆動軸78に連動連結した正逆駆動自在なモータ83が設けられている。
またカゴ車12を受け台71に乗り降りさせる搬入出口に、コンピュータからなる入出庫用コントローラ84が設けられ、カゴ車12より入荷ケース11の仕分けを行う仕分け口に、コンピュータからなる仕分け用コントローラ85と店舗および通路ナンバーからなるバーコードを印字したバーコードラベル(入荷エリア1のラベル貼付け機8により貼り付けられる仕分け用のバーコードラベルと同じもの)を発行するラベルプリンタ86が設けられている。また上記仕分け制御コントローラ4により、図2に示すデータより、店舗および通路毎に、ピッキングする食品ナンバーの入庫ケース11の数量が求められてカゴ車ピッキング設備データが形成され、このカゴ車ピッキング設備データが、予め仕分け用コントローラ85に登録される。
入出庫用コントローラ84には、在庫データとして、各受け台71に搭載されているカゴ車12の積み付けられた入荷ケース11の数量と食品ナンバーが記憶される。作業者は入荷エリア1よりカゴ車12を搬送してくると、入出庫用コントローラ84へ入庫要求を入力し、入出庫用コントローラ84はこの入庫要求に応じて在庫データより空き受け台71を求め、モータ83を駆動してこの空き受け台71を搬入出口へ移動させる。作業者は空き受け台71が搬入出口へ移動されてくると、この空き受け台71へカゴ車12を乗り込ませ、入出庫用コントローラ84へ入荷ケース11の数量と食品ナンバーを入力する。これにより在庫データが更新されて記憶される。また作業者は、カゴ車12を受け台71より降ろすときは、入出庫用コントローラ84へ食品ナンバーを含む出庫要求を入力し、入出庫用コントローラ84はこの出庫要求に応じて在庫データを検索して、入力した食品ナンバーのカゴ車12を搭載した受け台71を求め、モータ83を駆動してこの受け台71を搬入出口へ移動させる。作業者はこの受け台71が搬入出口へ移動し、カゴ車12が搬入出口へ移動されてくると、この受け台71よりカゴ車12を降ろし、入出庫用コントローラ84へ出庫終了を入力する。これにより在庫データが更新されて記憶される(空きの受け台71として登録される)。
また仕分け口に設けた仕分け用コントローラ85の指示により、入庫ケース11毎の仕分け作業が実行される。すなわち、仕分け用コントローラ85より作業者に店舗および通路ナンバーが指示され、ラベルプリンタ86より店舗および通路ナンバーからなるバーコードが印字されたラベルが発行される。作業者は発行されたラベルを出荷用のカゴ車88に取り付け、仕分け用コントローラ85により仕分け口へ移動されてくるカゴ車12より、指示された数量の入庫ケース11を出荷用カゴ車88へ移載し、移載終了を仕分け用コントローラ85へ入力する。これをカゴ車12が仕分け口へ移動されてくる毎に行う。この出荷用カゴ車88に対する出庫作業が終了すると、この出荷用カゴ車88を出荷エリア3へ搬送する。
このように、カゴ車ピッキング設備24において、カゴ車12により一群の入荷ケース11が入荷されると、カゴ車12より入荷ケース11単位で、店舗および通路ナンバー別(仕分け先および仕分け先の単位)に入荷ケース11が仕分けられ、出荷用カゴ車88に搭載されて出荷エリア3へ搬送される。
[出荷エリア]
出荷エリア3では、段積み装置23から段積み後搬送コンベヤ68により搬送されてきた最高12段に段積みされたケース11,29は、店舗別に出荷用カゴ車88へ作業者により、店舗および通路ナンバーが区別できるように移載され、その後、カゴ車ピッキング設備24より搬送されてきた店舗および通路ナンバー毎の出荷用カゴ車88とラベルにより店舗および通路ナンバーが確認されて合流され、配送ルート・店舗別にトラック等の運搬車両13へ搭載され、各店舗へ運搬される。
以上のように本実施の形態によれば、入荷ケース11は、第1ルートと第2ルートの2つのラインに仕分けられ、一方はアソート設備21で、入荷ケース11より食品が店舗および通路ナンバー単位の仕分けケース29に仕分けられ、この仕分けケース29は自動倉庫設備22へ搬送され、また入荷ケース11は他方、店舗および通路ナンバーが特定されて直接、自動倉庫設備22へ搬送され、入荷ケース11と仕分けケース29は、店舗および通路ナンバーの単位毎に自動倉庫51の物品保管部(区画収納空間)55に段積みして保管され、すなわち自動倉庫設備22において、店舗および通路ナンバー別に仕分けが実行されて保管されることによって、定温品やパンなど荷崩れし易い食品の仕分け作業を省力化でき、また荷崩れし易い食品を収納したケース(入荷ケース11と仕分けケース29)のケース単位での店舗および通路ナンバー別仕分け作業を自動化することができ、さらに完全自動化が可能となる。さらに複数上下多段かつスタッカークレーン54の走行方向に設けられている自動倉庫51の物品保管部(区画収納空間)55を使用して、店舗および通路ナンバー別仕分け作業が実行されることにより、従来の押出式(シュースライド型)自動仕分装置と比較して省スペースおよび低コストを実現することができる{押出式(シュースライド型)自動仕分装置では平面的に配置される、店舗および通路ナンバー別の仕分けシュートが必要となる}。また自動倉庫設備22より店舗および通路ナンバーの単位毎に、入荷ケース11、または仕分けケース29、あるいは入荷ケース11および仕分けケース29が仕分けられることにより、人手では困難な多区分の仕分けが可能となる。さらに店舗および通路ナンバー別に搬出されて出荷されることにより、店舗および通路ナンバーの単位の出荷、すなわち通路別納品を実現することができる。
また本実施の形態によれば、入荷ケース11が一群で、例えば多量の入荷ケース容器がカゴ車12により入荷されると、カゴ車ピッキング設備24を使用してこのカゴ車12から直接、店舗および通路ナンバーの単位に仕分けられることにより、多量の入荷ケース11の仕分けを迅速に実行することができる。
また本実施の形態によれば、自動倉庫51より、入荷ケース11、または仕分けケース29、あるいは入荷ケース11および仕分けケース29を出庫するとき2台のフォーク装置65が使用されることにより出庫効率を改善でき、一斉にケース11,29を出庫する際の時間を短縮することができる。したがって、定温品などの食品の入荷に長い時間(例えば、10時間)がかかり、一斉に短時間(例えば、2時間)で出荷するシステムとして最適な仕分けシステムを提供することができる。
また本実施の形態によれば、物品保管部55へケース11,29を移載(入庫)するとき、可動爪式フォーク67の爪部66をケース11,29の底部の凹部に侵入させて、ケース11,29を支持し、在庫されている最上段のケース11,29の上方に搬送し、搬送してきたケース11,29を最上段のケース11,29の上に上方より段積みすることにより、単純な手順で、入庫作業を実行でき、入庫時間を短縮することができる。
また本実施の形態によれば、仕分け制御コントローラ4によりトレーサビリティの実践されることにより、仕分実績をケース単位(入荷ケース11のロットナンバー)で正確に確実に捉えることができる。
また本実施の形態によれば、アソート設備21および自動倉庫設備22を使用して食品の仕分けが実行されることにより、押出式(シュースライド型)自動仕分装置を使用したときと比較して食品(商品)に与える衝撃を少なくでき、自動化対象を大幅に増やすことができる(投資効果を大きくできる)。
また本実施の形態によれば、自動倉庫51の物品保管部55に仕分けられた、店舗および通路別のケース11,29(荷揃えできたケースの山)の出庫順を、配送順に合わせて自由にコントロールでき、出荷の自由度を増すことができる。
なお、本実施の形態では、仕分け先の単位を、店舗の通路別としているが、店舗の区画や棚、カテゴリー別などとすることもできる。
また本実施の形態では、仕分けシステムのエリア1,2,3を、取り扱う食品の維持に必要な所定の温度の環境としているが、エリア内の各設備毎に温度設定をすることもできる。例えば、無人の自動倉庫設備22では、温度をチルド品の長期保存に適した4℃程度に設定し、作業者がアソート設備21では、作業者に影響を与えない温度に設定する。
また本実施の形態では、入荷エリア1において分岐装置6を使用して第1ルートと第2ルートに入荷ケース11を仕分けているが、図3(a)に示すケース仕分けデータに基づいて人手により入荷ケース11を仕分けることも可能である。人手によれば、店舗および通路ナンバー別の複数の入荷ケース11を予め段積みして、図3(a)に示すデータでは、食品ナンバー「001」の入荷ケース11を2箱段積みして、自動倉庫設備22への第1ルートに仕分けでき、自動倉庫設備22における入庫作業時間を短縮できる。なお、入荷ケース11には、途中でラベル貼付け機8により店舗および通路ナンバーのバーコードラベルが付される。
また本実施の形態では、自動倉庫51のコントローラ56において、各物品保管部55に保管されたケース11,29の在庫情報の管理を行っているが、仕分け制御コントローラ4において各自動倉庫51の在庫情報の管理を行ってもよい。
また本実施の形態では、アソート設備21の仕分けコンベヤ28を、アキュムレーションコンベヤにより構成しているが、アキュムレーションコンベヤに限ることはなく、各ゾーンZの終端に、入荷ケース11の移動を阻止するストッパを備えたコンベヤにより形成してもよい。入荷ケース11を保留するとき、ストッパを上げて入荷ケース11が搬出されることを阻止し、隣接する下流のゾーンへ搬出するとき、ストッパを下げて入荷ケース11の搬出を可能とする。またアソート設備21の仕分け棚32として固定棚を使用しているが、流動棚を使用し、満了となった仕分けケース29を取り出すと、空きの仕分けケース29が前面に出てくる構成とすることもできる。
また本実施の形態では、入荷ケース11を入荷する手段として、カゴ車12を使用しているが、カゴ車12に限ることはなく、カートやパレットなどを使用することも可能である。また出荷するケース11,29の搬送手段として出荷用カゴ車88を使用しているが、同様にカートやパレットなどを使用することも可能である。
本発明の実施の形態における仕分けシステムの構成図である。 同仕分けシステムへの注文データの説明図である。 同仕分けシステムの仕分け用データの説明図である。 同仕分けシステムのアソート設備の平面および正面図である。 同仕分けシステムの自動倉庫設備の平面図である。 同仕分けシステムの自動倉庫設備のスタッカークレーンの要部側面図である。 同仕分けシステムの自動倉庫設備のスタッカークレーンのフォーク装置の説明図である。 同仕分けシステムのカゴ車ピッキング設備の平面および正面図である。
符号の説明
1 入荷エリア
2 仕分けエリア
3 出荷エリア
4 仕分け制御コントローラ
6 分岐装置
8 ラベル貼付け機
11 入荷ケース
12 カゴ車
21 アソート設備
22 自動倉庫設備
23 段積み装置
24 カゴ車ピッキング設備
28 仕分けコンベヤ
29 仕分けケース
31 区画収納空間
32 仕分け棚
35 アソート表示器
51 自動倉庫
53 保管棚
54 スタッカークレーン
56 自動倉庫コントローラ
57 入庫コンベヤ
58 出庫コンベヤ
59,62 合流装置
60 分岐装置
65 フォーク装置
66 爪部
67 可動爪式フォーク
69 可動掬い式フォーク
71 受け台
84 入出庫用コントローラ
85 仕分け用コントローラ
88 出荷用カゴ車

Claims (4)

  1. 複数の仕分け先から送られてきた、各仕分け先の単位毎の物品の要求情報に応じて、前記各仕分け先および各仕分け先の単位毎に前記物品を仕分ける仕分けシステムであって、
    前記物品の要求情報に応じて、物品を収納して入荷されてきた入荷容器より前記物品を、前記入荷容器と段積み可能な、前記仕分け先および仕分け先の単位の仕分け容器に仕分ける仕分け設備と、
    複数の区画収納空間と、前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を前記区画収納空間と搬入出口との間で出し入れする出し入れ装置を設け、前記各区画収納空間にそれぞれ、前記仕分け先および仕分け先の単位が割り当てられた物品保管設備
    を備え、
    前記入荷容器を前記仕分け設備へ搬送して、この入荷容器より物品を前記仕分け先および仕分け先の単位に仕分け容器に仕分け、この仕分け容器または前記入荷容器を前記物品保管設備に搬送し、これら仕分け容器または入荷容器の前記仕分け先および仕分け先の単位を判別し、前記出し入れ装置を駆動して前記仕分け先および仕分け先の単位に割り当てた区画収納空間に段積みし、前記物品保管設備より前記仕分け先および仕分け先の単位毎に、前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を搬出して出荷すること
    を特徴とする仕分けシステム。
  2. 複数の仕分け先から送られてきた、各仕分け先の単位毎の物品の要求情報に応じて、前記各仕分け先および各仕分け先の単位毎に前記物品を仕分ける仕分けシステムであって、
    複数の区画収納空間と、物品を収納した入荷容器を前記区画収納空間と搬入出口との間で出し入れする出し入れ装置を設け、前記各区画収納空間にそれぞれ、前記仕分け先および仕分け先の単位が割り当てられた物品保管設備
    を備え、
    前記物品を収納して入荷されてきた入荷容器の前記仕分け先および仕分け先の単位を判別し、前記出し入れ装置を駆動して前記仕分け先および仕分け先の単位に割り当てた区画収納空間に段積みし、前記物品保管手段より前記仕分け先および仕分け先の単位毎に前記入荷容器を搬出して出荷すること
    を特徴とする仕分けシステム。
  3. 前記入荷容器が一群で入荷されると、各群の中から入荷容器を前記仕分け先および仕分け先の単位に仕分ける第2仕分け設備を備え、
    この第2仕分け設備により仕分けられた入荷容器と、前記物品保管設備より搬出された前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を、前記仕分け先および仕分け先の単位に合流させて出荷すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の仕分けシステム。
  4. 前記出し入れ装置は、前記入荷容器と仕分け容器の底部に侵入可能な爪部を設けた可動爪式フォークを備え、
    前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を前記区画収納空間へ保管するとき、前記可動爪式フォークの爪部により前記入荷容器または前記仕分け容器、あるいは前記入荷容器および前記仕分け容器を支持し、前記区画収納空間に保管されている最上部の入荷容器または仕分け容器の上に上方から載せることにより段積みすること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の仕分けシステム。
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