JP2006210583A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画素が微細化された固体撮像装置の信号読み出し特性、暗電流特性及び白キズ特性を改善する。
【解決手段】 基板上101に、光電変換(PD)部106、フローティングディフュージョン(FD)部107、ゲート電極104及び埋め込み領域108を備える固体撮像装置の製造方法で、基板101上にゲート電極104を形成する工程と、基板101に不純物を導入してPD部106を形成する工程と、ゲート電極104及びPD部106を覆う絶縁膜109を形成する工程と、絶縁膜109をエッチングし、PD部106上にサリサイド化防止膜109bを残しながらゲート電極104の側面にサイドウォール109aを形成する工程と、PD部106の表層部に、少なくともサイドウォール109aをマスクとし且つサリサイド化防止膜109bを介してPD部106と反対導電型の不純物を導入し、埋め込み領域108を形成する工程とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像装置及びその製造方法に関し、特に、製造方法のうち熱処理方法に関する。
MOS(Metal Oxide Semiconductor )型の固体撮像装置は、各画素についてMOSトランジスタを含む増幅回路が形成されており、該増幅回路を用いて各画素における信号を増幅し、読み出すようになっているイメージセンサである。このような固体撮像装置、特に、CMOS(Complementary MOS)プロセスで製造されるいわゆるCMOSイメージセンサは、低電圧且つ低消費電力であると共に、イメージセンサ部を周辺回路とワン・チップ化ができるという長所を有する。このため、近年、パーソナルコンピュータ用小型カメラ及び携帯電話等に搭載される例が増加している。
図4は、固体撮像装置の平面構成の一例を示す図である。この固体撮像装置は、同一の半導体基板上に、複数の画素11が2次元的に配列された撮像領域12と、配列された複数の画素11のうちから垂直方向の選択を行なう垂直シフトレジスタ13と、配列された複数の画素11のうちから水平方向の選択を行なう水平シフトレジスタ14と、垂直シフトレジスタ13及び水平シフトレジスタ14対してパルスを供給するタイミング発生回路15とを備えている。
また、撮像領域12中に配列されている画素11は、それぞれ、フォトダイオードからなる光電変換部31と、光電変換部31において発生する電荷を転送する転送トランジスタ32と、光電変換部31において発生する電荷を蓄積するフローティングディフュージョン(以下FDと略す:Floating Diffusion)部33と、FD部33に蓄積された電荷を掃き出すリセットトランジスタ34と、FD部33に蓄積された電荷を検出し、信号を出力する増幅トランジスタ35と、増幅トランジスタ35が信号を出力するタイミングを制御する選択トランジスタ36とを備えている。このように、一つの画素11に対して4個のMOSトランジスタが形成されている。
以上のような半導体集積回路として形成された固体撮像装置の構成の一例として、図5に、MOS型固体撮像装置の断面図を示す。
図5に示すように、MOS型固体撮像装置50は、P型シリコン基板51を用いて形成されており、光電変換セルを有する撮像領域Aと、撮像領域Aの制御等を行なう周辺回路領域Bとを有している。
シリコン基板51は、STI(Shallow Trench Isolation)構造である素子分離領域52によって区画されている。また、シリコン基板51の表面には、ゲート絶縁膜53が形成されている。ここで、ゲート絶縁膜53の膜厚は10nm以下である。
まず、撮像領域Aの構成を説明する。撮像領域A中の素子分離領域52によって区画された範囲において、シリコン基板51上に、ゲート絶縁膜53を介して読み出しゲート電極54が選択的に形成されている。
また、シリコン基板51上において、読み出しゲート電極54の片側の領域にはFD領域55が形成されており、反対側の領域には光電変換部(以下、PD部と呼ぶ)56が形成されている。FD領域55及びPD部56は、いずれもP型シリコン基板51にN型不純物を導入することによって形成されている。
更に、PD部56上に、P型不純物の導入された、埋め込み部57が形成されている。
これにより、ゲート電極58に正の電位を印加することにより、PD部56に蓄積される信号電荷をFD領域55に読み出すことができる。
また、撮像領域Aにおける素子分離領域52上に、ゲート電極58が形成されている。これは、図5に示す断面とは異なる位置において、ゲート電極として機能している。
また、撮像領域Aを覆うように、酸化膜59が形成されている。
次に、周辺回路領域Bの構成を説明する。周辺回路領域Bにおいて、代表して一つずつ示しているように、P型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタが形成されている。これらを形成するためのウェル60として、P型MOSトランジスタを形成するためのNウェル60a及びN型MOSトランジスタを形成するためのPウェル60bが形成されている。
また、ウェル60上に、それぞれゲート電極58がゲート絶縁膜53を介して形成されている。ゲート電極58の側面には、それぞれサイドウォール61が形成されている。
また、ウェル60におけるゲート電極58の両側の領域に、LDD領域62がそれぞれ形成されていると共に、LDD領域62の外側の領域に、ソース領域及びドレイン領域(以下、ソース・ドレイン領域と呼ぶ)63が形成されている。
以上のような、光電変換を行なう撮像領域Aと周辺回路領域Bとを同一の基板上に有する撮像装置は、CMOSロジックプロセスを元として製造することができる。この際、P型シリコン基板51に対して不純物を導入することによって形成されるウェル、LDD領域、埋め込み部等については、活性化のための熱処理が施される。
特開2001−345439
しかしながら、以上に説明したような従来の固体撮像装置及びその製造方法について、以下のような課題が存在する。
まず、従来の固体撮像装置は、CMOSロジックプロセスを基本として、フォトダイオード等を含む撮像領域を形成するための工程を追加することによって製造されている。このため、撮像領域についてのリーク電流及び白キズの抑制が不十分である。
結果として、従来のように固体撮像装置をCMOSロジックプロセスを基本とした製造工程により形成していることは、リーク電流の増加、白キズ特性の悪化(白キズの増加)及び低電圧によって読み出す際の読み出し特性の悪化等の原因となっている。
具体的には、例えば、通常のCMOSプロセスの熱処理について、トランジスタ形成のための不純物導入の後には活性化加熱処理を行なうが、結晶欠陥の回復のためのアニール処理は十分には行なわれていない。このため、CMOSプロセスを用いて固体撮像装置を製造する場合、リーク電流及び白キズの抑制が不十分である。
また、通常のCMOSプロセスにおいて、低抵抗化のためのサリサイド形成は、トランジスタ部分だけではなく光電変換部についても行なわれる。光電変換部上におけるサリサイド形成は、リーク電流及び白キズの増加の原因となる。
また、画素サイズ等を含む構造の微細化及び装置の高速化に伴い、ゲート電極を低抵抗化するためのサリサイド形成及びゲート電極の幅の縮小が求められる。これに対し、窒化膜又は酸化膜によって光電変換部を覆うことにより、光電変換部についてはサリサイド層を形成しないという方法などが提案されている。しかし、この方法によると、光電変換部を形成するための不純物の導入をリソグラフィ工程の後に行なうことになるため、各光電変換部によって埋め込み注入プロファイルが均一にならず、ばらつく結果となる。このことは、固体撮像装置によって撮像される画像の画質を低下させる原因となる。
また、不純物の導入を行なった後には、活性化のための熱処理を行なう。このとき、急速過熱を行うと、基板において結晶のひずみを誘発する。また、注入以前に発生した欠陥を減少することができない。そのため、結晶欠陥によりリーク電量および白キズ特性が悪化する。更に、CMOSを用いているため、P型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタの両方について良好な性能を得ることのできる条件をもって熱処理を行なわなければならず、利用可能な熱処理の条件が限定されている。
以上に鑑みて、本発明は、微細な画素を有する固体撮像装置において、リーク電流の低減、読み出し特性の向上及び白キズ特性の向上を実現できる固体撮像装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の課題を達成するため、本発明の第1の固体撮像装置の製造方法は、基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部と、光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部と、光電変換部及びフローティングディフュージョン部の間に位置して光電変換部からフローティングディフュージョン部に電荷を転送するためのゲート電極と、光電変換部上に位置して光電変換部からのリーク電流を防ぐ埋め込み領域とを備える固体撮像装置の製造方法であって、基板上にゲート電極を形成する工程と、基板上に、不純物を導入することにより光電変換部を形成する工程と、ゲート電極及び光電変換部を覆う絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜をエッチングすることにより、光電変換部上にサリサイド化防止膜として絶縁膜を所定の膜厚以上に残しながら、ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程と、光電変換部の表層部に、少なくともゲート電極及びサイドウォールをマスクとし且つサリサイド化防止膜を介して光電変換部と反対導電型の不純物を導入することにより、埋め込み領域を形成する工程とを備える。
第1の固体撮像装置の製造方法によると、ゲート電極及びゲート電極の側面に形成されたサイドウォールをマスクとして不純物の導入を行なうことによって埋め込み領域を形成するため、ゲート電極から距離をおいた位置に、埋め込み領域をセルフアライン形成することができる。
これにより、埋め込み領域形成のためにマスク合わせを行なう必要を回避できるため、埋め込み領域について、不純物導入のばらつきを低減することができる。
これと共に、ゲート電極の幅が小さい場合又は読み出し電圧が小さい場合にも、光電変換部に蓄積された電荷をFD部に完全に読み出すことができる。これは次の理由による。つまり、埋め込み領域がゲート電極と距離をおかずに形成されている場合、埋め込み領域における不純物が熱拡散によってゲート電極の下に入り込む場合があり、これは電荷が読み出しにくくなる原因となる。このようなことは、第1の固体撮像装置の製造方法のように埋め込み領域をゲート電極から距離をもって位置するように形成すると防止できるため、電荷を光電変換部からFD部に完全に読み出すことができるようになる。
更に、光電変換部上に絶縁膜をサリサイド化防止膜として残していることにより、ゲート電極等についてのサリサイド形成を行なう場合にも、光電変換部上にサリサイド形成されるのを防止することができる。光電変換部上にサリサイド形成されていると、白キズ特性の劣化及び暗電流の増加の原因となる。このため、光電変換部上のサリサイド形成を防止することにより、白キズ特性の向上及び暗電流の低減を実現することができる。ここで、絶縁膜としては、例えば、酸化膜を用いても良い。
尚、所定の膜厚は、10nmであることが好ましい。
このようにすると、サリサイド化防止膜により、光電変換部上にサリサイド形成されるのを防止する効果が確実に実現できる。
また、基板上に、複数のMOSトランジスタを形成する工程を更に備え、複数のMOSトランジスタは、全てNチャネル型MOSトランジスタであることが好ましい。
このようにすると、MOSトランジスタとしてPチャネル型MOSトランジスタ及びNチャネル型MOSトランジスタの両方を形成する場合に比べ、TAT(Turn Around Time)を短くすることができる。ここで、TATとは、ウエハの拡散に要する期間のことであり、短縮によってコストダウンも実現される。
更に、Pチャネル型MOSトランジスタは存在しないのであるから、熱処理について、CMOSの場合に比べてNチャネル型MOSトランジスタを処理するためにより適した条件を選ぶことができる。
前記の目的を達成するため、本発明の第1の固体撮像装置は、基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部と、光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部と、光電変換部及びフローティングディフュージョン部の間に位置して光電変換部からフローティングディフュージョン部に電荷を転送するためのゲート電極と、光電変換部上に位置して光電変換部からのリーク電流を防ぐ埋め込み領域とを備える固体撮像装置において、光電変換部上にサリサイド化防止膜を備える。
第1の固体撮像装置によると、光電変換部上にサリサイド化防止膜が備えられていることにより、光電変換部上においてはサリサイド形成が防止されている。光電変換部上においてサリサイド形成されていると白キズ及び暗電流が増加する原因となるため、これを回避することにより、白キズ及び暗電流の低減された固体撮像装置となっている。
尚、基板上に複数のMOSトランジスタを更に備え、MOSトランジスタは、全てNチャネル型MOSトランジスタであることが好ましい。
このようにすると、MOSトランジスタとしてPチャネル型MOSトランジスタ及びNチャネル型MOSトランジスタの両方を備える場合に比べ、短TAT化することができる。
前記の目的を達成するため、本発明の第2の固体撮像装置の製造方法は、基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部と、光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部と、光電変換部及びフローティングディフュージョン部の間に位置してディフュージョン部に電荷を転送するためのゲート電極と、光電変換部上に位置して光電変換部からのリーク電流を防ぐ埋め込み領域とを備える固体撮像装置において、ゲート電極の少なくとも光電変換部側の側壁にサイドウォールを備える。
第2の固体撮像装置の製造方法によると、基板に対する不純物の導入を行なった後に、所定の熱処理を行なうことにより、不純物の活性化を行なうと共に基板に生じる結晶歪みを軽減することができる。
従来、不純物導入後に行なう熱処理は、急速加熱装置を用い、最高到達温度が950℃〜1080℃で且つ5秒〜10秒の処理時間として行なっていた。しかし、このような従来の熱処理によると、冷却の際に基板に結晶歪みが発生していた。これに対し、第2の固体撮像装置の製造方法のように、最高到達温度が600℃以上で且つ930℃以下である熱処理を行なうと、結晶歪みの発生を低減することができる。
結晶歪みは白キズ及び暗電流を増加させる原因であるから、結晶歪みを低減することにより、白キズ及び暗電流を低減することができる。
尚、熱処理を行なう工程において、10秒以上で且つ3600秒以下の時間、温度を一定に保持することが好ましい。
このようにすると、不純物の活性化及び結晶歪みの低減を確実に実現することができる。
また、基板上に複数備えられたMOSトランジスタは、全てNチャネル型MOSトランジスタとして形成することが好ましい。
このようにすると、MOSトランジスタとしてPチャネル型MOSトランジスタ及びNチャネル型MOSトランジスタの両方を形成する場合に比べ、短TAT化することができる。
前記の目的を達成するため、本発明の第3の固体撮像装置の製造方法は、基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部及びMOSトランジスタを備えた固体撮像装置の製造方法であって、基板に第1の不純物を導入することにより、光電変換部を形成する工程と、基板に第2の不純物を導入することにより、MOSトランジスタを形成する工程と、第1及び第2の不純物を導入する工程の後に、急速加熱処理装置を用いて第1の熱処理を行なう工程と、第1の熱処理を行なう工程の後に、炉装置を用いて第2の熱処理を行なう工程と、第2の熱処理を行なう工程の後に、MOSトランジスタと接続される配線を形成する工程とを備える。
第3の固体撮像装置の製造方法によると、第1の熱処理の後に基板を冷却する際に結晶歪みが発生する場合にも、第2の熱処理を行なうことによって該結晶歪みを低減することができる。このため、白キズ及び暗電流を低減することができる。
ここで、第3の固体撮像装置の製造方法の場合、第1の熱処理においてゲート電極部分のサリサイド化を容易に行なうことができ、その後、第2の熱処理において、結晶歪みを軽減することができる。但し、熱処理が二度行なわれることから、不純物導入プロファイルの制御が難しくなることが考えられる。
これに対し、先に説明した第2の固体撮像装置の製造方法の場合、熱処理は一度であるため、不純物導入プロファイルの制御は容易である。但し、ゲート電極部分のサリサイド化については、二度の熱処理を行なう場合に比べて難しくなることが考えられる。
このため、第2及び第3の固体撮像装置の製造方法は、必要に応じて使い分けるのが良い。
尚、第2の熱処理を行なう工程における最高到達温度は、600℃以上で且つ900℃以下であることが好ましい。
このようにすると、第1の熱処理後の冷却に際して生じた結晶歪みを確実に低減することができる。
また、第2の熱処理を行なう工程において、15分以上で且つ180分以下の時間、温度を一定に保持することが好ましい。
このようにすると、第1の熱処理後の冷却に際して生じた結晶歪みを確実に低減することができると共に、固体撮像装置を形成するウエハ上の位置による温度ムラの発生を抑制し、均一な熱処理を行なうことができる。
また、複数備えられたMOSトランジスタは、全てNチャネル型MOSトランジスタであることが好ましい。
このようにすると、MOSトランジスタとしてPチャネル型MOSトランジスタ及びNチャネル型MOSトランジスタの両方を形成する場合に比べ、短TAT化することができる。
前記の目的を達成するため、本発明の第4の固体撮像装置の製造方法は、基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部と、光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部と、光電変換部及びフローティングディフュージョン部の間に位置して光電変換部からフローティングディフュージョン部に電荷を転送するためのゲート電極と、光電変換部上に位置して光電変換部からのリーク電流を防ぐ埋め込み領域と、MOSトランジスタとを備える固体撮像装置の製造方法であって、基板上にゲート電極を形成する工程と、基板に第1の不純物を導入することにより、光電変換部を形成する工程と、基板に第2の不純物を導入することにより、MOSトランジスタを形成する工程と、ゲート電極及び光電変換部を覆う絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜をエッチングすることにより、光電変換部上にサリサイド化防止膜として所定の膜厚以上に残しながら、ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程と、光電変換部の表層部に、少なくともゲート電極及びサイドウォールをマスクとし且つサリサイド化防止膜を介して光電変換部と反対導電型の不純物を導入することにより、埋め込み領域を形成する工程と、埋め込み領域を形成する工程の後に、急速加熱処理装置を用いて、最高到達温度が600℃以上で且つ930℃以下である熱処理を行なう工程とを備える。
第4の固体撮像装置の製造方法によると、第1の固体撮像装置の製造方法と同様に、埋め込み領域について不純物の導入のばらつきを軽減し且つ光電変換部上のサリサイド形成を防止することによって白キズ特性の向上及び暗電流の低減を実現すると共に、第2の固体撮像装置の製造方法と同様に、基板における結晶歪みを低減することができる。
前記の目的を達成するため、本発明第5の固体撮像装置の製造方法は、基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部と、光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部と、光電変換部及びフローティングディフュージョン部の間に位置して光電変換部からフローティングディフュージョン部に電荷を転送するためのゲート電極と、光電変換部上に位置して光電変換部からのリーク電流を防ぐ埋め込み領域と、MOSトランジスタとを備える固体撮像装置の製造方法であって、基板上にゲート電極を形成する工程と、基板に第1の不純物を導入することにより、光電変換部を形成する工程と、基板に第2の不純物を導入することにより、MOSトランジスタを形成する工程と、ゲート電極及び光電変換部を覆う絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜をエッチングすることにより、光電変換部上にサリサイド化防止膜として所定の膜厚以上に残しながら、ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程と、光電変換部の表層部に、少なくともゲート電極及びサイドウォールをマスクとし且つサリサイド化防止膜を介して光電変換部と反対導電型の不純物を導入することにより、埋め込み領域を形成する工程と、埋め込み領域を形成する工程の後に、急速加熱処理装置を用いて第1の熱処理を行なう工程と、第1の熱処理を行なう工程の後に、炉装置を用いて第2の熱処理を行なう工程と、第2の熱処理を行なう工程の後に、MOSトランジスタと接続される配線を形成する工程とを備える固体撮像装置の製造方法。
第5の固体撮像装置の製造方法によると、第1の固体撮像装置の製造方法と同様に、埋め込み領域について不純物の導入のばらつきを軽減し且つ光電変換部上のサリサイド形成を防止することによって白キズ特性の向上及び暗電流の低減を実現すると共に、第3の固体撮像装置の製造方法と同様に、基板における結晶歪みを低減することができる。
前記の目的を達成するため、本発明の第2の固体撮像装置は、本発明の第2、第3、第4及び第5の固体撮像装置の製造方法のいずれか一つを用いて製造される。
このようにすると、基板における結晶歪みが低減されていることにより、白キズ及び暗電流が低減された固体撮像装置となっている。
前記の目的を達成するため、本発明のカメラは、本発明の第1及び第2の固体撮像装置のいずれか一つを備えている。
このようにすると、白キズ及び暗電流が低減されている等により、高画質な画像を撮影できるカメラが実現する。
本発明の固体撮像装置及びその製造方法によると、光電変換部上におけるサリサイド形成を防ぐことにより、また、熱処理に伴って基板に発生する結晶歪みを低減することにより、白キズ及び暗電流を低減している。
また、ゲート電極の側面にサイドウォールを形成して埋め込み領域をセルフアライン形成することにより、ゲート電極の幅が小さい場合及び読み出し電圧が小さい場合にも、完全に読み出すことができる。
以下、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置及びその製造方法について、図面を参照して説明する。ここでは、特に、0.30μm以下の微細CMOSプロセスを用いた固体撮像装置の場合を想定しているが、発明としてこれに限るものではない。
本実施形態の固体撮像装置100は、図4に示した従来の固体撮像装置と同様の回路構成を有する。また、本実施形態の固体撮像装置の一構成例を、模式的な断面図として、図1に示す。
図1に示すように、固体撮像装置100は、基板101上に形成され、光電変換部を有する光電変換セルがアレイ状に配列された撮像領域Aと、撮像領域Aの制御及び撮像領域において検出された信号の転送等を行なうためのトランジスタ回路及びコンデンサ等を有する周辺回路領域Bとを有している。ここで、基板101としては、例えばP型シリコン基板を用いる。
基板101は、STIである素子分離102によって区画されている。また、基板101上には、ゲート絶縁膜103が例えば2.5〜10nmの範囲の膜厚に形成形成されている。ここで、ゲート絶縁膜103の膜厚は、印加される電圧の大きさに応じて決定される。
撮像領域Aにおいて、基板101上の素子分離102に囲まれた領域に、ゲート絶縁膜103を介して転送ゲート電極104が形成されており、また、同様にゲート電極105が形成されている。ここで、素子分離102上にあるゲート電極105は、各ゲートにパルスを伝えるための配線として機能している。
また、基板101における転送ゲート電極104の一方に位置する領域に、光電変換部106(以下、PD部106と呼ぶ)が形成されている。更に、基板101における転送ゲート電極104の他方に位置する領域には、フローティングディフュージョン(FD)部107が形成されている。また、PD部106の一部の上に、転送ゲート電極104から離れて、埋め込み領域108が形成されている。
また、転送ゲート電極104の少なくともPD部106が形成されている側の側面を覆うように、サイドウォール109aが形成されていると共に、PD部106上にはサリサイド化防止膜109bが形成されている。
更に、図1には明示されていないが、撮像領域AにおいてもMOSトランジスタが形成されている。
また、周辺回路領域Bにおいて、ここでは代表して一つずつ示しているように、P型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタが形成されている。これらを形成するためのウェル120として、P型MOSトランジスタを形成するためのNウェル120a及びN型MOSトランジスタを形成するためのPウェル120bが形成されている。更に、Nウェル120a及びPウェル120bに対し、それぞれ閾値調整用の不純物が導入されている(図示略)。
また、ウェル120上に、それぞれMOSゲート電極121がゲート絶縁膜103を介して形成されている。MOSゲート電極121の側面には、それぞれサイドウォール122が形成されている。
また、ウェル120におけるMOSゲート電極121の両側の領域に、LDD領域123がそれぞれ形成されていると共に、LDD領域123の外側の領域に、ソース領域及びドレイン領域(以下、ソース・ドレイン領域と呼ぶ)124が形成されている。
以上のような構成を有する固体撮像装置100は、以下のようにして製造される。
まず、基板101の表面を素子分離102によって区画すると共に、ゲート絶縁膜103を形成する。
続いて、周辺回路領域Bにおいて、基板101に不純物を導入することにより、ウェル120を形成する。この後、閾値調整用の不純物導入をそれぞれ行なう。
続いて、ウェル120上にMOSゲート電極121を形成すると共に、撮像領域Aにおいて、転送ゲート電極104及びゲート電極105を形成する。この後、転送ゲート電極104の片方の領域において基板101にN型不純物を導入することにより、PD部106を形成する。
但し、本実施形態においてはPD部106は転送ゲート電極104、ゲート電極105及びMOSゲート電極121を形成した後に行なっているが、これには限らない。つまり、PD部106を形成した後に、転送ゲート電極104等を形成しても良い。
続いて、撮像領域A及び周辺回路領域BにおけるMOSトランジスタについて、パンチスルーを防止するため、LDD領域123を形成する。また、転送ゲート電極104の一方に不純物を導入することにより、FD部107の形成を行なう。
続いて、基板101上に酸化膜109を形成した後に異方性ドライエッチングを行なう等により、サイドウォール109a及びサイドウォール122を形成すると共に、PD部106上にサリサイド化防止膜109bを残す。ここで、サリサイド化防止膜109bの膜厚は、10nm以上とする。
続いて、転送ゲート電極104の側面に形成されたサイドウォール109aをマスクとして少なくとも用い、PD部106上にP型不純物を導入することにより、埋め込み領域108を形成する。これはセルフアラインの工程であるため、マスク合わせズレの問題を回避して不純物の導入を行なうことができ、この結果、各PD部106ごとに不純物の導入がばらつくのを回避することができる。また、サイドウォール109aをマスクとすることにより、転送ゲート電極104から離れた位置に埋め込み領域108を形成することができる。
埋め込み領域108を形成するためのリソグラフィ工程の後に不純物の導入を行なう等の従来の方法によるPD部においては、飽和電子数のばらつきは±30%程度であった。これに対し、本実施形態のPD部106においては、飽和電子数のばらつきは±10%程度である。このことから、PD部ごとの感度のばらつきが低減され、画質の高い画像を撮像できる固体撮像装置が得られる。
また、転送ゲート電極104から離れて埋め込み領域108が形成されていることにより、PD部106からFD部107への電荷の読み出しを低電圧でも確実に行なうことができる。これは、埋め込み領域108に導入されている不純物が熱拡散によって転送ゲート電極104の下の入り込むのが防止されているためである。具体例としては、従来は5Vの電圧をゲート電極104に印加して読み出しを行なっていたのに対し、本実施形態の固体撮像装置100においては、2.5Vの電圧を印加することによって読み出しを行なうことができる。
埋め込み領域108を形成した後、撮像領域A及び周辺回路領域Bにおける各MOSトランジスタにおいて、LDD領域123の外側の領域に所定の不純物を導入することにより、ソース・ドレイン領域124を形成する。続いて、導入した不純物の活性化のため、熱処理を行なう。
ここで、従来は、到達保持温度が950℃〜1,080℃であり且つ処理時間が5〜10秒程度である急速加熱処理を行なっていた。しかし、このようにすると、該熱処理の後に基板101を冷却する際、基板101の結晶に歪みが生じる。このような結晶の歪みは、PD部106における暗電流特性が悪化する原因となる。
これに対し、炉装置等を用いて到達保持温度が600℃〜930℃であり且つ処理時間が30秒〜3600秒である加熱処理を行なうと、基板101の冷却時に結晶歪みが発生するのを抑制しながら活性化処理を行なうことができる。この結果、暗電流特性の悪化を抑制しながら活性化処理を行なうことができる。
このことを、図2に示す。図2には、処理時間が10秒、60秒及び3600秒の場合について、500℃〜1000℃の範囲の到達保持温度をもって熱処理を行なった際の暗電流の値を示している。ここで、処理時間が10秒であり且つ到達保持温度が950℃程度以上の場合、暗電流の値は規格値である1.00×10-3(A)を越えている。これに対し、より低い到達保持温度をもって熱処理を行なうと、規格値を満たす暗電流となる。特に、600℃〜930℃であり且つ処理時間が30秒〜3600秒である熱処理を行なった場合には、確実に規格値を満たす暗電流となっている。ここで、処理時間が30秒よりも短い場合には活性化が不十分であるため、30秒以上の熱処理を行なう必要がある。また、処理時間の上限を3600秒としているのは装置上の制約である。更に、処理時間が長すぎると不純物導入プロファイルの制御が困難になる。
熱処理工程の後に、サリサイド形成を行う。このためには、基板101上にCo等の金属膜を形成した後に、熱処理を行なう。これにより、転送ゲート電極104、ゲート電極105及びMOSゲート電極121の上面等に対してサリサイド層(図示省略)が形成される。
しかし、PD部106上には、サリサイド化防止膜109bが残されているため、サリサイド形成は行なわれない。PD部上にサリサイド形成が行なわれると、白キズ特性が劣化する原因となるため、従来の固体撮像装置においては、PD部が300万個の場合には10000個程度の白キズが存在した。これに対し、本実施形態の固体撮像装置100の場合には、サリサイド形成を防ぐことにより、300万個のPD部を備える固体撮像装置において、白キズは100個以下となっている。
サリサイド形成の後には、各トランジスタに対して電圧印加のための配線が形成される。以上のような工程を含む製造工程により、本実施形態の固体撮像装置100が製造される。
尚、本実施形態においては、CMOSプロセスを用いた固体撮像装置の製造方法を説明した。しかし、MOSトランジスタとしてNチャネル型MOSトランジスタのみを用いた固体撮像装置とすると、短TATな固体撮像装置の形成を実現することができる。
また、本実施形態の固体撮像装置100を用いてカメラを製造すると、白キズ特性及び暗電流特性が共に優れ、高画質な画像を撮像することのできるカメラを得ることができる。
次に、以上に説明した本実施形態に関する変形例を説明する。具体的には、既に説明した熱処理方法とは別の熱処理方法を説明する。
実施形態において、例えば到達保持温度が950℃〜1,080℃であり且つ処理時間が5〜10秒程度である従来の熱処理方法に代えて、到達保持温度が600℃〜930℃であり且つ処理時間が30秒〜3600秒である熱処理を行なう方法を説明した。これにより、基板101における結晶歪みを低減し、暗電流特性を向上させることができる。
これに対し、本変形例においては、前記の処理条件による従来の熱処理を第1の熱処理として行なった後に、第2の熱処理として、炉装置を用いた熱処理を行なう。第2の熱処理についての処理条件は、到達保持温度は600℃〜900℃で且つ保持時間15分〜180分である。
このようにすると、第1の熱処理後に基板101を冷却する際に発生する結晶歪みを、第2の熱処理によるアニール効果によって減少させることができる。先に説明したように、基板101における結晶歪みは暗電流特性が悪化する原因となっているから、結晶歪みを減少させることによって暗電流特性は改善する。このことを図3に示した。つまり、到達保持温度に保持する時間(処理時間)が10分、15分、60分及び180分である場合について、それぞれ保持温度に対する暗電流の値を示している。尚、暗電流が1.00×10-8(A)以下であることが、暗電流について要求される規格である。
図3に示すように、到達保持温度が低い場合にはアニール効果が低い。このため、少なくとも500℃よりも高い温度をもって処理することが好ましく、更には、600℃以上の到達保持温度とするのがより効果的である。また、到達保持温度が高くなると基板101に導入されている不純物の導入プロファイル特性を制御するのが困難になり、暗電流特性が悪化することになる。このため、少なくとも1000℃よりも低い温度をもって処理することが好ましく、更には、900℃以下の到達保持温度とするのがより好ましい。
また、図3に示すように、処理時間が短い場合にも十分なアニール効果が得られない。また、処理時間が長いと、到達保持温度が高い場合と同様に不純物の導入プロファイル特性を制御するのが困難になる。このため、15分以上で且つ180分以下の処理時間とするのが良い。
本発明の固体撮像装置及びその製造方法は、暗電流特性及び白キズ特性に優れ、イメージセンサデバイスとして有用である。
図1は、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の構成を模式的に表す断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における熱処理について、到達保持温度及び保持時間と暗電流の関係を示す図である。 図3は、本発明の一実施形態の変形例に係る固体撮像装置の製造方法における熱処理について、到達保持温度及び保持時間と暗電流の関係を示す図である。 図4は、従来の固体撮像装置における平面構成の一例を示す図である。 図5は、従来の固体撮像装置の構成を模式的に例示する断面図である。
符号の説明
100 固体撮像装置
101 基板
102 素子分離
103 ゲート絶縁膜
104 転送ゲート電極
105 ゲート電極
106 光電変換部(PD部)
107 フローティングディフュージョン部(FD部)
108 埋め込み領域
109 酸化膜
109a サイドウォール
109b サリサイド化防止膜
120 ウェル
121 MOSゲート電極
122 サイドウォール
123 LDD領域
124 ソース・ドレイン領域

Claims (16)

  1. 基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部と、前記光電変換部及び前記フローティングディフュージョン部の間に位置して前記光電変換部から前記フローティングディフュージョン部に電荷を転送するためのゲート電極と、前記光電変換部上に位置して前記光電変換部からのリーク電流を防ぐ埋め込み領域とを備える固体撮像装置の製造方法であって、
    前記基板上に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記基板上に、不純物を導入することにより前記光電変換部を形成する工程と、
    前記ゲート電極及び前記光電変換部を覆う絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜をエッチングすることにより、前記光電変換部上にサリサイド化防止膜として前記絶縁膜を所定の膜厚以上に残しながら、前記ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程と、
    前記光電変換部の表層部に、少なくとも前記ゲート電極及び前記サイドウォールをマスクとし且つ前記サリサイド化防止膜を介して前記光電変換部と反対導電型の不純物を導入することにより、前記埋め込み領域を形成する工程とを備えることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記所定の膜厚は、10nmであることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記基板上に、複数のMOSトランジスタを形成する工程を更に備え、
    前記複数のMOSトランジスタは、全てNチャネル型MOSトランジスタであることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  4. 基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部と、前記光電変換部及び前記フローティングディフュージョン部の間に位置して前記光電変換部から前記フローティングディフュージョン部に電荷を転送するためのゲート電極と、前記光電変換部上に位置して前記光電変換部からのリーク電流を防ぐ埋め込み領域とを備える固体撮像装置において、
    前記光電変換部上にサリサイド化防止膜を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  5. 請求項4において、
    前記基板上に複数のMOSトランジスタを更に備え、
    前記複数のMOSトランジスタは、全てNチャネル型MOSトランジスタであることを特徴とする固体撮像装置。
  6. 基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部及びMOSトランジスタを備えた固体撮像装置の製造方法であって、
    前記基板に第1の不純物を導入することにより、前記光電変換部を形成する工程と、
    前記基板に第2の不純物を導入することにより、前記MOSトランジスタを形成する工程と、
    前記第1及び第2の不純物を導入する工程の後に、急速加熱処理装置を用いて、最高到達温度が600℃以上で且つ930℃以下である熱処理を行なう工程とを備えることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  7. 請求項6において、
    前記熱処理を行なう工程において、10秒以上で且つ3600秒以下の時間、温度を一定に保持することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  8. 請求項6又は7において、
    複数備えられた前記MOSトランジスタは、全てNチャネル型MOSトランジスタであることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  9. 基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部及びMOSトランジスタを備えた固体撮像装置の製造方法であって、
    前記基板に第1の不純物を導入することにより、前記光電変換部を形成する工程と、
    前記基板に第2の不純物を導入することにより、前記MOSトランジスタを形成する工程と、
    前記第1及び第2の不純物を導入する工程の後に、急速加熱処理装置を用いて第1の熱処理を行なう工程と、
    前記第1の熱処理を行なう工程の後に、炉装置を用いて第2の熱処理を行なう工程と、
    前記第2の熱処理を行なう工程の後に、前記MOSトランジスタと接続される配線を形成する工程とを備える固体撮像装置の製造方法。
  10. 請求項9において、
    前記第2の熱処理を行なう工程における最高到達温度は、600℃以上で且つ900℃以下であることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  11. 請求項9又は10において、
    前記第2の熱処理を行なう工程において、15分以上で且つ180分以下の時間、温度を一定に保持することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  12. 請求項9〜11のいずれか一つにおいて、
    複数備えられた前記MOSトランジスタは、全てNチャネル型MOSトランジスタであることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  13. 基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部と、前記光電変換部及び前記フローティングディフュージョン部の間に位置して前記光電変換部から前記フローティングディフュージョン部に電荷を転送するためのゲート電極と、前記光電変換部上に位置して前記光電変換部からのリーク電流を防ぐ埋め込み領域と、MOSトランジスタとを備える固体撮像装置の製造方法であって、
    前記基板上に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記基板に第1の不純物を導入することにより、前記光電変換部を形成する工程と、
    前記基板に第2の不純物を導入することにより、前記MOSトランジスタを形成する工程と、
    前記ゲート電極及び前記光電変換部を覆う絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜をエッチングすることにより、前記光電変換部上にサリサイド化防止膜として所定の膜厚以上に残しながら、前記ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程と、
    前記光電変換部の表層部に、少なくとも前記ゲート電極及び前記サイドウォールをマスクとし且つ前記サリサイド化防止膜を介して前記光電変換部と反対導電型の不純物を導入することにより、前記埋め込み領域を形成する工程と、
    前記埋め込み領域を形成する工程の後に、急速加熱処理装置を用いて、最高到達温度が600℃以上で且つ930℃以下である熱処理を行なう工程とを備えることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  14. 基板上に、入射光を電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部と、前記光電変換部及び前記フローティングディフュージョン部の間に位置して前記光電変換部から前記フローティングディフュージョン部に電荷を転送するためのゲート電極と、前記光電変換部上に位置して前記光電変換部からのリーク電流を防ぐ埋め込み領域と、MOSトランジスタとを備える固体撮像装置の製造方法であって、
    前記基板上に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記基板に第1の不純物を導入することにより、前記光電変換部を形成する工程と、
    前記基板に第2の不純物を導入することにより、前記MOSトランジスタを形成する工程と、
    前記ゲート電極及び前記光電変換部を覆う絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜をエッチングすることにより、前記光電変換部上にサリサイド化防止膜として所定の膜厚以上に残しながら、前記ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程と、
    前記光電変換部の表層部に、少なくとも前記ゲート電極及び前記サイドウォールをマスクとし且つ前記サリサイド化防止膜を介して前記光電変換部と反対導電型の不純物を導入することにより、前記埋め込み領域を形成する工程と、
    前記埋め込み領域を形成する工程の後に、急速加熱処理装置を用いて第1の熱処理を行なう工程と、
    前記第1の熱処理を行なう工程の後に、炉装置を用いて第2の熱処理を行なう工程と、
    前記第2の熱処理を行なう工程の後に、前記MOSトランジスタと接続される配線を形成する工程とを備える固体撮像装置の製造方法。
  15. 請求項6〜14のいずれか一つの製造方法によって製造される固体撮像装置。
  16. 請求項4、5及び15のいずれか一つの固体撮像装置を備えるカメラ。
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