JP2006205982A - 自動車のルーフトリム取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーフトリムの裏面に接着固定される衝撃吸収体の取り付け位置のずれを低減する。
【解決手段】ルーフトリム10の、ルーフパネルに対面する裏面の、左右両サイドには、前後方向に延びる衝撃吸収体20が、接着面24のところで接着されて取り付けられている。衝撃吸収体20の、接着面24から離れた端部には、ルーフパネルの係合孔に係合される係合部21が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ルーフパネルを被覆する内装材であるルーフトリムの取付構造に関し、特に、ルーフトリムに、衝撃吸収体やアシストグリップ、サンバイザーなどの各種アクセサリー類を予め組み付けておき、組立ラインにおいて、アクセサリーが一体に組み付けられたルーフトリムを車体に組み付ける取付構造に関する。
従来、自動車の乗員室内には、金属製の車体パネルに各種の内装材が被覆され、それによって、乗員室として適した意匠、手触り感、および乗員を保護するクッション性が付与されている。このような内装材として、自動車の天井には、ルーフパネルの乗員室内側に樹脂製のルーフトリムが装着されている。ルーフトリムは、一定の剛性を有する基材に、内装材としての風合いおよび手触り感などを備えるように、基材の乗員室内側の表面に不織布などを表皮材として積層し、成形することによって、保形性とともに意匠性を備えた成形品である。ルーフトリムの形状は、プレス成形などによって、ルーフパネル形状に合わせて僅かに湾曲した形状となっている。
また、ルーフパネルには、アシストグリップ、サンバイザー、ルームランプなどの各種のアクセサリーが組付けられており、ルーフパネルとルーフトリムとの間には、乗員保護のための衝撃吸収体や緩衝材などが設けられている。このようなアクセサリー類の組付けは、大変手間がかかる。また、天井へアクセサリーを組付けるため、その作業においては、必然的に作業姿勢が悪くなり、作業者への負担も大きい。
そこで、このような作業者への負担を軽減するために、最近では、ルーフトリムにアクセサリー類を予め組み付けておき、あるいは、仮保持できる構造としておき、ルーフトリムを各種アクセサリー類とともにルーフパネルへと取り付ける方法が採られることが多くなってきており、このような方法は、モジュール化と称されている。このモジュール化によって、組み付け作業が容易となるため組み付け工数を大幅に低減することができ、作業効率を向上させ、コストを削減することが可能となる。また、組み付け作業の信頼性も向上させることができる。
特開平8―119047号公報 特開2002―67847号公報 特開2000―103306号公報
上記のようにモジュール化されたルーフトリムでは、最終的にルーフパネルに取り付けられて支持されるアシストグリップ、サンバイザー、ルームランプなどのアクセサリーをルーフパネルに取り付けることによって、ルーフトリム自体もルーフトリムに対して固定される。一方、衝撃吸収体はルーフトリムの裏面に接着剤などによって予め貼着固定される。この際、接着などによって固定される衝撃吸収体を、所要の組み付け位置に精度よく位置させるのは困難であり、接着位置や向きにある程度のばらつきが生じるのを避けられない。特に、衝撃吸収体は、ルーフサイドに設けられ、前後方向に長尺なものとされることが多く、このような衝撃吸収体では、接着された時の向きのばらつきのために、衝撃吸収体の長手方向の端部付近の位置が大きくずれやすい。
この衝撃吸収体は、ルーフトリムとピラーガーニッシュなどとの合わせ部を綺麗に見せるために、その形状が、ルーフトリムやピラーガーニッシュとルーフパネルやピラーパネルとの間隔、およびそれらの形状などに応じて、合わせが最適となるように各部毎に寸法を調整されて設計されている。このような衝撃吸収体の、ルーフトリム上での位置がずれ、その結果、ルーフパネル、ピラーパネル、ピラーガーニッシュなどに対する位置もずれると、ルーフトリムとピラーガーニッシュなどとの合わせがうまくいかず、見栄えが損なわれてしまう恐れがある。また、衝撃吸収体の位置がずれると、各位置において必要な所要の衝撃吸収値が得られなくなるなど、所要の衝撃吸収性能が得られなくなってしまう恐れがある
本発明は、上記のような問題を解消しようとするものであり、本発明の目的は、ルーフトリムの裏面に固定される衝撃吸収体の取り付け位置のずれを低減することができる、自動車のルーフトリム取付構造を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明のルーフトリム取付構造は、ルーフトリムへの衝撃を、変形することによって吸収する衝撃吸収体が、衝撃吸収体の一部をルーフトリムの、ルーフパネルに対面する面に固定することによってルーフトリムに取り付けられており、衝撃吸収体は、ルーフトリムに固定された部分から離れた位置でルーフパネルに係合されていることを特徴とする。
この構成によれば、ルーフトリムへの固定位置がずれるなどして、衝撃吸収体の配置がずれても、衝撃吸収体は、一般に柔軟な構造とされるので、衝撃吸収体の、固定部から離れた、ルーフパネルに係合される部分の位置を、ルーフパネルの係合部の位置に合わせて調整して、ルーフパネルに係合することができる。それによって、衝撃吸収体の、ルーフパネルに係合される部分を、ルーフパネルに対して正確な位置に配置し、衝撃吸収体の位置ずれによる影響を低減することができる。
衝撃吸収体はルーフトリムに接着剤によって固定するのが好ましい。それによって、ルーフトリムの、乗員室内側の面に、固定部材が露出して外観が損なわれたり、固定部材のために重量が重くなったりするのを避けることができる。
衝撃吸収体は、ルーフトリムの左右両サイドに配置され、前後方向に延びる長尺な構成とされるのが一般的である。この場合、衝撃吸収体は、特に、前後方向の端部において位置ずれが大きくなりやすく、この端部をルーフパネルに係合する構成とすれば、効果的に位置ずれを低減することができる。
衝撃吸収体を、ルーフトリムの端部近傍でルーフパネルに係合する構成とすれば、衝撃吸収体をルーフパネルに係合する際、係合部を目視によって確認可能とすることができ好ましい。
また、衝撃吸収体は、ルーフトリムとピラーガーニッシュの境界部を越えてルーフトリムからはみ出る構成とし、このルーフトリムからはみ出した部分において、ルーフパネルに係合するのが好ましい。このように、衝撃吸収体の係合部を、ルーフトリムからはみ出た部分に設けることによって、衝撃吸収体をルーフパネルに係合させる際、係合部をより容易に目視によって確認可能とすることができ、係合作業をさらに容易にすることができる。また、ルーフトリムとピラーガーニッシュの境界部付近において、衝撃吸収体を正確な位置に配置することができるので、衝撃吸収体の位置すれによって、ルーフトリムとピラーガーニッシュの合わせに悪影響が生じるのを抑制することができる。
本発明によれば、ルーフトリムに予め組み付けられる衝撃吸収体の位置ずれを低減することができる。それによって、衝撃吸収体を、ルーフトリム、ピラーガーニッシュ、ルーフパネル、ピラーパネルなどに合った所定の位置に配置し、ルーフトリムとピラーガーニッシュなどとの合わせを良好に行うことを可能とし、見栄えを良好なものとすることができる。また、衝撃吸収体による、乗員が頭などをルーフトリムにぶつけた時の衝撃を吸収する作用が良好に得られるようにし、乗員への衝撃を緩和して障害を低減することができる。また、ルーフトリムが、衝撃吸収体を介してルーフパネルに連結されるため、ルーフトリムの固定の確実性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のルーフトリム10を、ルーフパネル(ルーフインナーパネル61;図3参照)に面する側から見た斜視図、図2は、ルーフパネル10を取り付けた自動車室内の斜視図、図3は、図2のルーフトリム10とAピラーガーニッシュ35の合わせ部周囲の断面図である。なお、図1は、ルーフパネル10の右半分を示しており、左半分は、これにほぼ対称な構成である。
ルーフトリム10は、A,B,Cピラー30,31,32によって支持されたルーフインナーパネル61とルーフアウターパネル60とを有する2層構造の金属製のルーフパネルの乗員室内側を覆うように取り付けられる。同様に、AピラーパネルはAピラーガーニッシュ35(図3参照)によって覆われ、Bピラー、Cピラーについても同様である。乗員室内は、これらルーフトリム10および各ピラーガーニッシュによって装飾されている。
ルーフトリム10は、プレス成形可能な基材を、所要のプレス成形型間に配して、およそ自動車のルーフインナーパネル61に沿う輪郭にトリミングして形成された成形タイプのものである。ルーフトリム10の表面(乗員室内側の面)には、不図示の不織布等の表皮材が貼着され、意匠性が高められている。
ルーフトリム10の基材としては、加熱して成形することが容易で、軽量、かつ、一定の耐熱性、寸法安定性が確保できる素材が選択され、例えば、ウレタン樹脂発泡体にガラス繊維マットを積層した基材や、熱可塑性樹脂繊維とガラス繊維の混繊マット基材などが用いられる。厚さは5〜10mmほどである。
詳細には図示していないが、ルーフトリム10には複数のアクセサリーの取り付け用開口が形成されており、各種のアクセサリーが、その脚部をこれらの開口に差し込むことによって、ルーフトリムに組み付けられている(サブモジュールされている)。このようアクセサリーとして、本実施形態では、ルーフトリム10の中央部にドームランプ11、前方側にマップランプ12およびサンバイザー13、ルーフトリムの左右側にアシストグリップ14が配置されている。このように組み付けられたアクセサリーは、ルーフトリム10の取り付け時にルーフパネル(それに形成された係合孔やブラケット)に対して取り付けられ、それによって、ルーフトリム10自体も同時にルーフパネルに対して所定位置に固定される。
また、ルーフトリム10の裏面には、他のアクセサリーとして、複数枚の細長いフェルト50が接着されている。これらのフェルト50は、ルーフトリム10の裏面側に定在する音波の吸収材として働き、また緩衝材の役割も果たすものであり、メルトブローン不織布等の繊維径が細く、吸音性に適する素材から形成されている。
ルーフトリム10の裏面の左右両側には、樹脂製の衝撃吸収体20が組み付けられている。衝撃吸収体20を構成する樹脂としては、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂のような比較的軟質の樹脂を用いるのが好ましい。これらの衝撃吸収体20は、不慮の事故時等に乗員が頭部をルーフトリム10にぶつけた場合に、ルーフトリム10の背後にあるルーフパネルにぶつかるまでの間に、衝撃を吸収して乗員を保護する働きをする。
本実施形態における衝撃吸収体20は、軟質樹脂からなる立壁が多数の細かな格子を形成している構造の成形体である。各格子の立壁間の距離は約15〜30mm、立壁の高さは約10〜20mmであり、ルーフパネルやピラーパネル、およびルーフトリム10やピラーガーニッシュの構成に応じ、これらの間の間隔やこれらの形状などに合わせて、各部毎に所定の寸法に設定されている。
この衝撃吸収体20の構造は、頭部がぶつかった際に立壁が座屈することによって衝撃エネルギーを吸収でき、優れた衝撃吸収性能が得られるものであり、また、軽量にすることができる点でも有利である。また、この構造のために、衝撃吸収体20は、高さ方向の変形に対しては比較的剛性があり、一方、横方向には比較的弾性変形しやすく、長尺なものとしても扱いやすい。
衝撃吸収体20は、その格子の幾つかに、図3に示すように底壁を設け、その底面を接着面24として接着剤によってルーフトリム10の裏面に取り付けられている。接着面24は、図1に示すように、衝撃吸収体20の長手方向に間隔をおいて複数箇所設けるのが好ましい。衝撃吸収体20は、係合具によってルーフトリム10に取り付ける構成とすることもできるが、接着剤による取り付けは、係合具が不要となって重量の増加を抑えることができ、また、ルーフトリム10の表面側に係合具などが露出して外観が損なわれることもなく、好ましい。
本実施形態では、衝撃吸収体20の前側の端部は、ルーフトリム10からはみ出ており、この部分に、図3に示すようにルーフパネルに係合される係合部21が形成されている。係合部21には、図1(b)に示すように、互いに少し間隔をあけて、ルーフパネル側に向かって平行に延びる一対の係合脚23が衝撃吸収体20の一体部分として形成されている。これら係合脚23の先端には、外向きに突出する係合縁が形成されている。この係合部21は、ルーフインナーパネル61に形成された係合孔62内に両係合脚23を挿入することによって、両係合脚23間が一旦狭められて係合縁が係合孔62を通った後、復元力によって両係合脚23間が広がり、係合縁が係合孔62の縁に引っ掛かってルーフインナーパネル61に係合される。
この際、衝撃吸収体20は、前述のように横方向には比較的容易に弾性変形するので、係合部21は、衝撃吸収体20の、係合部21に一番近い接着面24から係合部21までの部分を弾性変形させて、図1(b)に両矢印で示すように、ルーフトリム10の裏面に対して平行な方向に容易に位置調節することができる。係合部21の位置調節の幅を十分にとるために、衝撃吸収体20の接着面24は、ルーフパネルへの係合部21との間に長手方向に十分な距離をおいた位置に設けるのが好ましい。特に、係合部21と、それに一番近い接着面24との距離は、30mm〜500mm程度とするのが好適である。それによって、係合部21は、少しの力を加えることで、係合部21に一番近い接着面24を中心として揺動するように両方向に5mmずつ、全体として10mm程度の範囲だけ位置調節することができる。このように係合部21を位置調節することによって、衝撃吸収体20の接着位置が多少ずれても、衝撃吸収体20の係合部21をルーフパネルの係合孔62に係合することが可能になる。
次に、本実施形態のルーフトリム10の、ルーフパネルへの取り付けについて説明する。
ルーフトリム10をルーフパネルに取り付ける場合、作業者は、まず、ルーフトリム10(各アクセサリーが組み付けられたもの)を仮留めする。これは、例えば、アクセサリーの一部にルーフパネルへの仮留め部を設けることによって可能となる。仮留めによって、ルーフトリム10は、完全に固定した時の位置より少し下方の位置で、ルーフパネルに沿って保持される。
次に作業者は、ルーフトリム10に組み付けられたアクセサリーの幾つかをルーフパネルに設けられた係合孔やブラケットに対して順に嵌め合わせるなどして取り付ける。それによって、ルーフトリム10自体も同時にルーフパネルに取り付けられていく。
これらのアクセサリーの1つとして、衝撃吸収体20も係合脚23をルーフインナーパネル61の係合孔62に係合させて、ルーフパネルに対して取り付けられる。この際、係合部21の位置が、衝撃吸収体20の接着位置のずれなどのためにずれていても、前述のように、係合部21は、ルーフトリム10の裏面に平行な方向に容易に位置調節することができるので、ルーフパネルの係合孔62に容易に係合させることができる。また、ルーフトリム10の取り付け時には、衝撃吸収体20の、係合部21が設けられた端部は、ルーフトリム10から露出した状態であるので、作業者は、係合部21を目視で確認しながらルーフパネルに係合させる作業をすることができる。それによって、組み付け作業は容易となり、工数の低減を図り、また組み付けの確実性も向上させることができる。この際、衝撃吸収体20が、ルーフトリム10からはみ出た部分を有していない場合でも、衝撃吸収体20の、ルーフトリム10の端部付近に係合部21を配置すれば、組み付け作業時に係合部21を目視可能とし、作業を容易にすることができる。係合部21を、衝撃吸収体20の、ルーフトリム10からはみ出た部分に配置した構成は、目視や組み付け作業をより容易にすることができ、より好ましい。
このように係合部21をルーフパネルに係合させることによって、係合部21をルーフパネルに対して正確な位置に配置することができる。衝撃吸収体20は長尺な構成であり、長手方向の端部において特に位置ずれを生じやすいが、本実施形態では、この端部に係合部21が形成され、その位置が、ルーフパネルに係合させることによって正確な位置になるので、衝撃吸収体20の配置のずれを効果的に低減することができる。この際、衝撃吸収体20は、このように位置調節されることによって、場合によっては少し弾性変形させられた状態で取り付けられることになるが、衝撃吸収体20が比較的柔軟な構造であり、無理のない範囲で位置調節可能とすることができるので、弾性変形させられた状態で保持されることによる悪影響はほとんどない。
このようにしてルーフトリム10を取り付けた状態では、衝撃吸収体20の、係合部21が設けられた端部は、ルーフトリム10から露出している。その後、図3に示すように、Aピラーガーニッシュ35が、ルーフトリム10に繋がるように取り付けられ、衝撃吸収体20の、ルーフトリム10から露出した端部は、Aピラーガーニッシュ35によって覆い隠される。
以上説明した本実施形態によれば、ルーフトリム10の裏面に予め組み付けられる衝撃吸収体20に、ルーフパネルとの係合部21を設けることによって、衝撃吸収体20の接着位置に多少のずれがあっても、衝撃吸収体20の、係合部21が設けられた部分を、ルーフパネルに対して正確な位置に調節することができ、それによって、衝撃吸収体20の配置のずれを低減することができる。衝撃吸収体20の、ルーフパネルに対する配置のずれを低減することによって、衝撃吸収体20の位置ずれのために、ルーフトリム10やピラーガーニッシュの配置に支障が生じ、両者の合わせに不整合が生じたりするのを抑制することができる。また、衝撃吸収体20による衝撃吸収が、設計通りに行われるようにし、有効な衝撃吸収性能を確保することができる。
なお、本実施形態では、係合部21は、衝撃吸収体20の、長手方向の端部に配置している。この構成によれば、前述のように、衝撃吸収体20の、長手方向の端部は、比較的大きな位置ずれが生じやすい部分であり、この部分をルーフパネルに対して正確な位置に配置できるため、衝撃吸収体20の配置のずれを効果的に低減することができる。また、衝撃吸収体20の端部を係合して固定することによって、車両の走行振動等のために、この端部が微振動するのを抑制することができる。また、本実施形態では、衝撃吸収体20の、係合部21が配置された端部は、ルーフトリム10からはみ出た部分であり、ルーフトリム10とAピラーガーニッシュ35の境界付近に位置する。この部分において、衝撃吸収体20の配置を正確なものとすることによって、ルーフトリム10とAピラーガーニッシュ35の合わせを適切に行い、両者をすっきりと組み付けて、見栄えを良好にすることができる。このように、本実施形態における係合部21の配置は、特に好ましいものであるが、本発明は、この配置に限られることはなく、係合部21は、車両の構成に応じて任意の位置に任意の数だけ配置することができる。
また、係合部21の構造も、図に示すものに限られることはなく、車両の構成に応じて適したものとすることができる。係合部21は、衝撃吸収体20の一体部分として好適に形成することができるが、別体として作製し、衝撃吸収体20に接着、嵌合などによって取り付けたものであってもよい。
衝撃吸収体20の構造は、本実施形態において示したように、立壁によって格子が形成されたものとすれば、前述のように、衝撃吸収体20を、ルーフトリム10の裏面に沿う方向に弾性変形しやすくし、位置調整しやすくすることができ好ましいが、これに限られるものではない。いずれにしても、衝撃吸収体20は、衝撃を吸収させるために、一般に柔軟な部材から形成されるので、衝撃吸収体20を、所定の位置を接着などによってルーフトリム10の裏面に固定し、係合部21を、この固定部から離れた位置に配置すれば、係合部21をある程度の範囲で位置調節することが可能となる。
本実施形態のルーフトリムを裏面側から見た斜視図であり、(a)は右半分を示しており、(b)は係合部付近の拡大図である。 図1のルーフトリムを取り付けた自動車の乗員室内を示す図である。 図2の、ルーフトリムとAピラーガーニッシュの境界付近の断面図である。
符号の説明
10 ルーフトリム
11 ドームランプ
12 マップランプ
13 サンバイザー
14 アシストハンドル
20 衝撃吸収体
30 Aピラー
31 Bピラー
32 Cピラー
35 Aピラーガーニッシュ
21 係合部
23 係合脚
50 フェルト
60 ルーフアウターパネル
61 ルーフインナーパネル
70 フロントウィンド
80 サイドウィンド

Claims (5)

  1. 自動車のルーフパネルを覆って取り付けられるルーフトリムの取付構造であって、
    前記ルーフトリムへの衝撃を、変形することによって吸収する衝撃吸収体が、該衝撃吸収体の一部を前記ルーフトリムの、前記ルーフパネルに対面する面に固定することによって前記ルーフトリムに取り付けられており、前記衝撃吸収体は、前記ルーフトリムに固定された部分から離れた位置で前記ルーフパネルに係合されている、ルーフトリム取付構造。
  2. 前記衝撃吸収体は接着剤によって前記ルーフトリムに固定されている、請求項1に記載のルーフトリム取付構造。
  3. 前記衝撃吸収体は、前記ルーフトリムの左右両サイドに配置され、前後方向に延びており、前後方向の端部が前記ルーフパネルに係合されている、請求項1または2に記載のルーフトリム取付構造。
  4. 前記衝撃吸収体は、前記ルーフトリムの端部付近で前記ルーフパネルに係合されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のルーフトリム取付構造。
  5. 前記衝撃吸収体は、前記ルーフトリムとピラーガーニッシュの境界部を越えて前記ルーフトリムからはみ出ており、前記ルーフトリムからはみ出た部分で前記ルーフパネルに係合されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のルーフトリム取付構造。

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