JP6015909B2 - 車両のルーフ構造 - Google Patents

車両のルーフ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6015909B2
JP6015909B2 JP2012167932A JP2012167932A JP6015909B2 JP 6015909 B2 JP6015909 B2 JP 6015909B2 JP 2012167932 A JP2012167932 A JP 2012167932A JP 2012167932 A JP2012167932 A JP 2012167932A JP 6015909 B2 JP6015909 B2 JP 6015909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof side
roof
absorber
side absorber
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012167932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014024497A (ja
Inventor
要吾 三井
要吾 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2012167932A priority Critical patent/JP6015909B2/ja
Priority to US13/892,474 priority patent/US8764100B2/en
Priority to CN201310180045.7A priority patent/CN103568983B/zh
Priority to DE102013010413.0A priority patent/DE102013010413B4/de
Publication of JP2014024497A publication Critical patent/JP2014024497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6015909B2 publication Critical patent/JP6015909B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/04Padded linings for the vehicle interior ; Energy absorbing structures associated with padded or non-padded linings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、
ルーフサイドパネルとルーフライニングの側部との間にルーフサイドアブソーバーが配置され、
ドア開口の上側の前記ルーフサイドパネルの端部にオープニングトリムが嵌合している車両のルーフ構造に関する。
前記ルーフサイドアブソーバーは、側面衝突により乗員の頭部がルーフサイドに当たった場合に変形して衝撃を吸収し、乗員の頭部のダメージを軽減する機能を有する。さらに、ルーフサイドアブソーバーは、A,B,Cピラートリムとルーフライニングの見切り部において、ピラートリムとルーフライニングとの間に隙間が発生するのを防止して、見栄えをよくするという機能も有する。
従来、上記の車両のルーフ構造では、ルーフサイドアブソーバーのルーフライニングへの取り付け点を中心に、ルーフサイドアブソーバーを幅方向に揺動させて、ルーフサイドアブソーバーの取り付け位置を変更調節可能に構成してあった(特許文献1参照)。
特許4504829号公報
上記従来の構造によれば、ルーフサイドアブソーバーの幅が広がる為、取り付けスペースを広く必要とする。その上、ルーフサイドアブソーバーの取り付け部を含めた幅方向(上下方向)の寸法が大きくなることにより、車両前後方向の軸芯を中心としたルーフサイドアブソーバーの転び(前記軸芯周りの回転)が生じやすくなる。
本発明の目的は、ルーフサイドアブソーバーの取り付けスペースを小さくすることができ、車両前後方向の軸芯を中心としたルーフサイドアブソーバーの転びを防止することができる車両のルーフ構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
ルーフサイドパネルとルーフライニングの側部との間にルーフサイドアブソーバーが配置され、
ドア開口の上側の前記ルーフサイドパネルの端部にオープニングトリムが嵌合している車両のルーフ構造であって、
前記ルーフサイドアブソーバーの上端部に設けられた上側当接部が前記ルーフサイドパネルに当接し、
前記ルーフサイドアブソーバーの下端部に設けられた下側当接部が前記オープニングトリムに当接しており、
前記下側当接部は、前記ルーフサイドアブソーバーの下端部から前記ルーフサイドパネル側に突出する当接片で構成され、
前記当接片は前記ルーフサイドアブソーバーの長手方向に長く形成され、
前記当接片の長手方向の両端部は、前記当接片の長手方向中央側になるにつれて前記ルーフサイドアブソーバーの下端部からの突出量が徐々に大きくなるように形成されている点にある。(請求項1)
ルーフサイドアブソーバーは、自重や外からの力によりルーフサイドアブソーバーの車両前後方向に沿う軸芯周りに回転しようとするが、本発明の上記の構成によれば、前記軸芯周りのルーフサイドアブソーバーの回転(「転び」と称される)を次のように防止することができる。
すなわち、車両後方側から見た場合において、車体右側のルーフサイドアブソーバーが前記軸芯を中心として時計回りに、また、車体左側のルーフサイドアブソーバーが前記軸芯を中心として反時計回りに回転しようとすると、前記上側当接部がルーフサイドパネルに当接してルーフサイドパネルに受け止められる。これにより、ルーフサイドアブソーバーの前記軸芯周りの回転が阻止される。
さらに、車両後方側から見た場合において、車体右側のルーフサイドアブソーバーが前記軸芯を中心として反時計回りに、また、車体左側のルーフサイドアブソーバーが前記軸芯を中心として時計回りに回転しようとすると、前記下側当接部がオープニングトリムに当接してオープニングトリムに受け止められる。これにより、ルーフサイドアブソーバーの前記軸芯周りの回転(転び)が阻止される。
その結果、車室内側からの衝撃を、想定した方向からルーフサイドアブソーバーに受けさせることができて、乗員の頭部への衝撃をルーフサイドアブソーバーで効果的に吸収することができる。
例えば、前記上側当接部と下側当接部の両方ともルーフサイドパネルに当接させる比較例の構造では、互いに上下方向に離間した上側当接部と下側当接部の両方をオープニングトリムの上方に配置することになる(本発明のルーフサイドアブソーバーの下端と比較例のルーフサイドアブソーバーの下端とは同一位置に位置する)。そのために、本発明のルーフサイドアブソーバーの上端部をさらに上方に延出した構造にしなければならず、ルーフサイドアブソーバーの上下方向の寸法が長くなる。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、ルーフサイドアブソーバーの上下方向の寸法を抑えることができて、ルーフサイドアブソーバーを小型化できる。また、ルーフサイドアブソーバーの上下方向の取り付けスペースを小さくすることができる。
従って、車両のデザインや他の収納物のレイアウトに影響を与えることなく、設計の自由度を向上させることができる。
また、前記当接片の長手方向の両端部は、前記当接片の長手方向中央側になるにつれて前記ルーフサイドアブソーバーの下端部からの突出量が徐々に大きくなるように形成されている。従って、オープニングトリムの取り付け基部をルーフサイドアブソーバーとルーフサイドパネルの間に挿入する際に、オープニングトリムの取り付け基部を前記両端部でルーフサイドアブソーバーとルーフサイドパネルの間に誘い込むことができる。
これにより、オープニングトリムを下側当接部(当接片)に引っ掛かけることなくルーフサイドパネルに円滑に組み付けることができて、オープニングトリムの組み付け性を向上させることができる。(請求項1)
本発明において、
前記ルーフサイドアブソーバーに設けられた取り付け部が前記ルーフサイドパネルに取り付けられ、
前記下側当接部は前記取り付け部の下方に配置されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記下側当接部を前記オープニングトリムに当接させる構成では、ルーフサイドアブソーバーと、オープニングトリムの取り付け基部が嵌合するルーフサイドパネルとの間隔が短くなる。オープニングトリムは、ルーフライニングとルーフサイドアブソーバーがルーフサイドパネル等の車体パネルに取り付けられた後にルーフサイドパネルの端部に外嵌装着されることから、前記間隔が短くなると次の問題が生じる。
すなわち、ルーフサイドパネルは複数の部品を溶接して構成されており、この溶接に起因してルーフサイドパネルの寸法精度が低くなっている。また、ルーフサイドアブソーバー自身も、前記取り付け部から離れた場所では、ルーフサイドパネルとの間隔のばらつきが大きくなる。そのために、前記間隔が短くなると、ルーフサイドパネルの位置のばらつきやルーフサイドアブソーバーの位置のばらつきにより、オープニングトリムの取り付け基部をルーフサイドアブソーバーとルーフサイドパネルの間に挿入しにくくなる。その結果、オープニングトリムの組み付け性が低下する虞れがある。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、前記下側当接部は位置精度を出しやすい前記取り付け部の下方に配置されているから、前記間隔を所望の寸法に設定しやすくなる。これにより、オープニングトリムの組み付け性を向上させることができる。そして、下側当接部をオープニングトリムに確実に当接させることができる。(請求項2)
本発明において、
前記下側当接部は前記取り付け部の下方以外のルーフサイドアブソーバー部分には設けられていないと、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記下側当接部は位置精度を出しやすい前記取り付け部の下方にのみ配置されることになる。従って、ルーフサイドパネルの寸法精度の低さによる影響やルーフサイドアブソーバーの位置のばらつきによる影響を回避して、前記間隔を所望の寸法により設定しやすくなる。従って、オープニングトリムの組み付け性をより向上させることができる。(請求項3)
本発明によれば、
ルーフサイドアブソーバーの取り付けスペースを小さくすることができ、車両前後方向の軸芯を中心としたルーフサイドアブソーバーの転びを防止することができる車両のルーフ構造を提供することができた。
車両のルーフ構造を車室内側から見た斜視図 ルーフサイドアブソーバーを車室内側から見た図 図1のC−C断面図 図2のA−A断面図 図2のB−B断面図 (a)はルーフサイドアブソーバーを車室内側から見た図、(b)は図6(a)のZ部の拡大図 車両のルーフ構造の分解斜視図 ルーフサイドアブソーバーの斜視図 比較例のルーフサイドアブソーバーを車室内側から見た図 (a)は図9のD−D断面図、(b)は図9のE−E断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2,図4,図7に示すように、自動車のフロントドアのドア開口H1の上方とリヤドアのドア開口H2の上方とにおいて、ルーフサイドパネル20とルーフライニング30の側部30Sの間(図4参照)に、車両前後方向に長い樹脂製格子状のルーフサイドアブソーバー10が配置されている。
前記ルーフライニング30はルーフパネル(図示せず)の車室内側を覆う内装部材であり、ルーフパネルに取り付けられている。ルーフサイドパネル20は車体側面部を構成する。上記の各図には車体右側のルーフサイドアブソーバー10を示してあるが、車体左側にも前記ルーフサイドアブソーバー10と左右対称のルーフサイドアブソーバー10が配置されている。ルーフサイドアブソーバー10は、側面衝突により乗員の頭部がルーフサイドに当たった場合に変形して衝撃を吸収し、乗員の頭部のダメージを軽減する。
図4に示すように、前記フロントドアのドア開口H1の上方のルーフサイドパネル20は、上側ほど車室内側W1に位置するように上下方向に対して傾斜(少し傾斜)している。
[ルーフライニング30の構造]
図4に示すように、ルーフライニング30の側部30Sはルーフサイドパネル20側まで延びている。前記側部30Sは断面L字状に下方に折曲されて、縦壁部30S1と、縦壁部30S1の下端部から車室外側W2(車幅方向外側)に延びる横壁部30S2とから成る。前記縦壁部30S1は、下側ほど車室外側W2に位置するように傾斜している。また、縦壁部30S1と横壁部30S2の間のコーナー部30Cは凸の円弧状に形成されている。
[オープニングトリム40の構造]
図4,図5,図7に示すように、フロントドアのドア開口H1の周縁部とリヤドアのドア開口H1,H2の周縁部に、ゴム状弾性体から成るオープニングトリム40が嵌合装着されている。すなわち、フロントドアのドア開口H1の周縁部については、ドア開口H1の上側のルーフサイドパネル20の端部と、Aピラーパネル55の車両後方側Rrの端部と、Bピラーパネル56の車両前方側Frの端部とに、オープニングトリム40の断面U字状の取り付け基部41が嵌合している。
前記オープニングトリム40は、前記取り付け基部41と、取り付け基部41の一方の側壁43(車室外側W2の側壁)の外面に連なる中空シール部42と、取り付け基部41の底壁45の側部から他方の側壁46(車室内側W1の側壁)の外側に立ち上がるシールリップ44とを備えている。中空シール部42はドアの周縁部に圧縮されて、ドア閉じ状態での車室内への外部の音の侵入を阻止する。
[ルーフサイドアブソーバー10の構造]
フロントドアのドア開口H1の上方に位置するルーフサイドアブソーバー10と、リヤドアのドア開口H2の上方に位置するルーフサイドアブソーバー10とは略同一の構成である。以下、フロントドアのドア開口H1の上方に位置するルーフサイドアブソーバー10について説明する。
図1,図2,図8に示すように、前記ルーフサイドアブソーバー10は、車両前後方向に長い長尺の板状の第1格子部材11と、第1格子部材11よりも幅狭に設定され、車両前後方向に長い長尺の板状の第2格子部材12と、第1格子部材11と第2格子部材12の間に架け渡された三角形板状の複数の第3格子部材13とを備えている。
また、第1格子部材11と第2格子部材12の間に、車両前後方向に間隔を空けて位置する前後一対の取り付け板18が架け渡されている。取り付け板18は車両前後方向に長い長方形状に形成されている。そして、取り付け板18の中央部に、ルーフサイドパネル20側に突出するクリップ16が形成されている。図5に示すように、クリップ16は、ルーフサイドパネル20に形成されたクリップ孔28(図7も参照)に挿入係合される。前記取り付け板18とクリップ16とでルーフサイドパネル20に対する取り付け部8を構成している。図6(a)に示すように、取り付け部8は車両前後方向に略一直線状に並んでいる。これにより、ルーフサイドアブソーバー10の上下方向の幅を狭く設定することができる。
さらに、第1格子部材11の外面(第2格子部材12とは反対側の面)に、車両前後方向に間隔を空けて位置する複数の係合爪17が設けられている。係合爪17はウォッシャーホースを固定する爪であり、右側のルーフサイドアブソーバー10のみに設定されている。
図4に示すように、車両前後方向から見た縦断面において、第1格子部材11は車室外側W2ほど上方に位置するように傾斜するとともに、第2格子部材12は、第1格子部材11よりも車室外側W2に位置して略上下方向に沿っている。また、図5に示すように、前記取り付け板18は、第1格子部材11に対して略直角に位置し、車室内側W1ほど上方に位置するように傾斜している。
前記ルーフサイドアブソーバー10の上下方向の高さ寸法は短く設定れており、前記第1格子部材11の下端部は、ルーフライニング30の前記コーナー部30Cの裏側に位置している。また、第2格子部材12は、ルーフライニング30の横壁部30S2の車室外側W2の端部付近に位置している。
前記ルーフサイドアブソーバー10は、A,B,Cピラートリムとルーフライニング30の見切り部において、A,B,Cピラートリムとルーフライニング30との間に隙が発生するのを防止して、見栄えを良くするという機能も有する。
すなわち、図3に示すように、ルーフサイドアブソーバー10は、ルーフライニング30の側部30Sを、第3格子部材13の側部13Aで裏面側から押圧してBピラートリム25の上端部25Jに押し付けている。これにより、ルーフライニング30の側部30SとBピラートリム25の上端部25Jとの間に隙間が発生することを防止する。さらに、ルーフサイドアブソーバー10は、ルーフライニング30を裏面側から支えることによりルーフライニング30のべかつきを防止するという機能も備えている。
図4に示すように、前記ルーフサイドアブソーバー10の上端部に設けられた上側当接部27がルーフサイドパネル20に当接し、ルーフサイドアブソーバー10の下端部に設けられた下側当接部としての当接片19がオープニングトリム40に当接している。
前記上側当接部27は、第1格子部材11の上端部と第3格子部材13の上端部とで構成されている。また図6(a),図6(b)に示すように、前記当接片19は取り付け部8の下方に配置され、図5,図8に示すように、ルーフサイドアブソーバー10の第2格子部材12の下端部からルーフサイドパネル20側に突出している。
前記当接片19はルーフサイドアブソーバー10の長手方向に細長く形成され、前記取り付け部8の取り付け板18よりも車両前後方向の長さが長く設定されている。そして、当接片19の車両後方側Rrの端部は、取り付け板18の車両後方側Rrの端部よりも車両後方側Rrに位置し、当接片19の車両前方側Frの端部は、取り付け板18の車両前方側Frの端部よりも車両前方側Frに位置している。
図8に示すように、当接片19と第2格子部材12との間には複数の三角形状の支持リブ14が架け渡されている。図4に示すように、当接片19の先端部(当接片19の突出方向の端部)は車室外側W2ほど上方に位置するように傾斜し、オープニングトリム40の車室内側W1の側壁46(前記他方の側壁46)の外面に当接する。当接片19の先端部が車室外側W2ほど上方に位置するように傾斜していることで、オープニングトリム40への当接角度が好ましい状態(より確実にオープニングトリム40に当接する状態)になっている。
また、図6(a),図6(b)に示すように、前記当接片19の長手方向の両端部19Aは、当接片19の長手方向中央側になるにつれてルーフサイドアブソーバー10の下端部からの突出量が徐々に大きくなるように形成されている。前記両端部19Aの突出方向の先端19A1は緩やかな凸の円弧状に形成されている。前記両端部19A間に位置する前記当接片19の長手方向中間部の前記突出量は一定である。当接片19は前記取り付け部8の下方以外のルーフサイドアブソーバー部分には設けられていない。
(1) ルーフサイドアブソーバー10は、自重や外からの力によりルーフサイドアブソーバー10の車両前後方向に沿う軸芯周りに回転しようとするが、本発明の上記の構成によれば、前記軸芯周りのルーフサイドアブソーバー10の回転(「転び」と称される)を次のように防止することができる。
すなわち、車両後方側Rrから見た場合において、車体右側のルーフサイドアブソーバー10が前記軸芯を中心として時計回りに、また、車体左側のルーフサイドアブソーバー10が前記軸芯を中心として反時計回りに回転しようとすると、前記上側当接部27がルーフサイドパネル20に当接してルーフサイドパネル20に受け止められる。これにより、ルーフサイドアブソーバー10の前記軸芯周りの回転が阻止される。
さらに、車両後方側Rrから見た場合において、車体右側のルーフサイドアブソーバー10が前記軸芯を中心として反時計回りに、また、車体左側のルーフサイドアブソーバー10が前記軸芯を中心として時計回りに回転しようとすると、前記当接片19がオープニングトリム40に当接してオープニングトリム40に受け止められる。これにより、ルーフサイドアブソーバー10の前記軸芯周りの回転が阻止される。
その結果、車室内側W1からの衝撃を、想定した方向からルーフサイドアブソーバー10に受けさせることができて、乗員の頭部への衝撃をルーフサイドアブソーバー10で効果的に吸収することができる。
例えば、図9,図10(a),図10(b)に示すように、前記上側当接部27と下側当接部26の両方ともルーフサイドパネル20に当接させる比較例の構造では、互いに上下方向に離間した上側当接部27と下側当接部26の両方をオープニングトリム40の上方に配置することになる(本発明のルーフサイドアブソーバー10の下端と比較例のルーフサイドアブソーバーの下端とは同一位置に位置する)。
そのために、本発明のルーフサイドアブソーバー10の上端部をさらに上方に延出した構造にしなければならず、ルーフサイドアブソーバー10の上下方向の寸法が長くなる。
さらに、前記比較例の構造では、取り付け部8を上下に千鳥状に配置して(図9参照)、前記軸芯周りのルーフサイドアブソーバー10の回転を確実に防止できるようにしている。これにより、ルーフサイドアブソーバー10の上下方向の寸法が長くなっている。図9において、12A,12Bは車両前後方向に長い第2の格子部材である。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、ルーフサイドアブソーバー10の上下方向の寸法を抑えることができて、ルーフサイドアブソーバーを小型化できる。また、ルーフサイドアブソーバー10の上下方向の取り付けスペースを小さくすることができる。
従って、車両のデザインや他の収納物のレイアウトに影響を与えることなく、設計の自由度を向上させることができる。
(2) 前記当接片19をオープニングトリム40に当接させる構成では、ルーフサイドアブソーバー10と、オープニングトリム40の取り付け基部41が嵌合するルーフサイドパネル20との間隔が短くなる。オープニングトリム40は、ルーフライニング30とルーフサイドアブソーバー10がルーフサイドパネル20等の車体パネルに取り付けられた後にルーフサイドパネル20の端部に外嵌装着されることから、前記間隔が短くなると次の問題が生じる。
すなわち、ルーフサイドパネル20は複数の部品を溶接して構成されており、この溶接に起因してルーフサイドパネル20の寸法精度が低くなっている。また、ルーフサイドアブソーバー10自身も、前記取り付け部8から離れた場所では、ルーフサイドパネル20との間隔のばらつきが大きくなる。そのために、前記間隔が短くなると、ルーフサイドパネル20の位置のばらつきやルーフサイドアブソーバー10の位置のばらつきにより、オープニングトリム40の取り付け基部41をルーフサイドアブソーバー10とルーフサイドパネル20の間に挿入しにくくなる。その結果、オープニングトリム40の組み付け性が低下する虞れがある。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、前記当接片19は位置精度を出しやすい前記取り付け部8の下方に配置されているから、前記間隔を所望の寸法に設定しやすくなる。これにより、オープニングトリム40の組み付け性を向上させることができる。そして、当接片19をオープニングトリム40に確実に当接させることができる。
(3) 前記当接片19は前記取り付け部8の下方以外のルーフサイドアブソーバー部分には設けられていないから、当接片19は位置精度を出しやすい前記取り付け部8の下方にのみ配置されることになる。従って、ルーフサイドパネル20の寸法精度の低さによる影響を回避して、前記間隔を所望の寸法により設定しやすくなる。従って、オープニングトリム40の組み付け性をより向上させることができる。
(4) 前記当接片19の長手方向の両端部19Aは、前記当接片19の長手方向中央側になるにつれて前記ルーフサイドアブソーバー10の下端部からの突出量が徐々に大きくなるように形成されている。従って、オープニングトリム40の取り付け基部41をルーフサイドアブソーバー10とルーフサイドパネル20の間に挿入する際に、オープニングトリム40の取り付け基部41を前記両端部19Aで前記ルーフサイドアブソーバー10とルーフサイドパネル20の間に誘い込むことができる。図6(b)に矢印Aで誘い込み方向を示してある。
これにより、オープニングトリム40を当接片19に引っ掛かけることなくルーフサイドパネル20に円滑に組み付けることができて、オープニングトリム40の組み付け性を向上させることができる。
8 取り付け部
10 ルーフサイドアブソーバー
19 当接片(下側当接部)
19A 当接片の長手方向の端部
20 ルーフサイドパネル
27 上側当接部
30 ルーフライニング
30S ルーフライニングの側部
40 オープニングトリム
H1 ドア開口

Claims (3)

  1. ルーフサイドパネルとルーフライニングの側部との間にルーフサイドアブソーバーが配置され、
    ドア開口の上側の前記ルーフサイドパネルの端部にオープニングトリムが嵌合している車両のルーフ構造であって、
    前記ルーフサイドアブソーバーの上端部に設けられた上側当接部が前記ルーフサイドパネルに当接し、
    前記ルーフサイドアブソーバーの下端部に設けられた下側当接部が前記オープニングトリムに当接しており、
    前記下側当接部は、前記ルーフサイドアブソーバーの下端部から前記ルーフサイドパネル側に突出する当接片で構成され、
    前記当接片は前記ルーフサイドアブソーバーの長手方向に長く形成され、
    前記当接片の長手方向の両端部は、前記当接片の長手方向中央側になるにつれて前記ルーフサイドアブソーバーの下端部からの突出量が徐々に大きくなるように形成されている車両のルーフ構造。
  2. 前記ルーフサイドアブソーバーに設けられた取り付け部が前記ルーフサイドパネルに取り付けられ、
    前記下側当接部は前記取り付け部の下方に配置されている請求項1記載の車両のルーフ構造。
  3. 前記下側当接部は前記取り付け部の下方以外のルーフサイドアブソーバー部分には設けられていない請求項2記載の車両のルーフ構造。
JP2012167932A 2012-07-30 2012-07-30 車両のルーフ構造 Active JP6015909B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012167932A JP6015909B2 (ja) 2012-07-30 2012-07-30 車両のルーフ構造
US13/892,474 US8764100B2 (en) 2012-07-30 2013-05-13 Vehicle roof structure
CN201310180045.7A CN103568983B (zh) 2012-07-30 2013-05-15 车辆顶部结构
DE102013010413.0A DE102013010413B4 (de) 2012-07-30 2013-06-21 Fahrzeugdachstruktur

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012167932A JP6015909B2 (ja) 2012-07-30 2012-07-30 車両のルーフ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014024497A JP2014024497A (ja) 2014-02-06
JP6015909B2 true JP6015909B2 (ja) 2016-10-26

Family

ID=49912300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012167932A Active JP6015909B2 (ja) 2012-07-30 2012-07-30 車両のルーフ構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8764100B2 (ja)
JP (1) JP6015909B2 (ja)
CN (1) CN103568983B (ja)
DE (1) DE102013010413B4 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5105206A (en) 1989-12-27 1992-04-14 Eastman Kodak Company Thermal printer for producing transparencies
JP3000898B2 (ja) * 1995-07-12 2000-01-17 トヨタ自動車株式会社 自動車の衝撃エネルギ吸収構造
AU685706B2 (en) * 1995-07-31 1998-01-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Collision energy absorbing structure of vehicle body upper portion of automobile
JPH11180236A (ja) * 1997-12-24 1999-07-06 Toyota Motor Corp 自動車の車体上部におけるエネルギ吸収材の取付構造
JP3007070B2 (ja) * 1998-03-19 2000-02-07 株式会社イノアックコーポレーション 自動車天井部のサイドレール衝撃吸収体
US6199941B1 (en) * 1998-05-08 2001-03-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Impact energy absorbing structure in upper vehicle body portion and impact energy absorbing member
JP3097684B2 (ja) * 1999-01-14 2000-10-10 トヨタ自動車株式会社 自動車の車体上部の衝撃エネルギ吸収構造
JP3963096B2 (ja) * 2001-12-12 2007-08-22 トヨタ自動車株式会社 自動車天井部の衝撃吸収構造
JP4504829B2 (ja) 2005-01-31 2010-07-14 林テレンプ株式会社 自動車のルーフトリム取付構造
DE102006044234B4 (de) * 2006-09-15 2008-06-26 Edscha Cabrio-Dachsysteme Gmbh Cabriolet-Verdeckbezug
JP2008114734A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Mazda Motor Corp 衝撃吸収部材を備えた車両の室内構造

Also Published As

Publication number Publication date
US8764100B2 (en) 2014-07-01
DE102013010413B4 (de) 2017-10-19
CN103568983B (zh) 2015-11-18
DE102013010413A1 (de) 2014-01-30
US20140028054A1 (en) 2014-01-30
CN103568983A (zh) 2014-02-12
JP2014024497A (ja) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5125704B2 (ja) 側突用樹脂衝撃吸収体
JP5487194B2 (ja) 車両用ドア
US8091941B2 (en) Lower structure of vehicle body rear part
JP4479550B2 (ja) エンジンアンダカバー取付構造
JP5630721B2 (ja) 車体前部の構造
JP3956846B2 (ja) 自動車の前部構造
JP2011005988A (ja) カウルトップカバー構造
JP2009061996A (ja) 車体前部構造
JP2015024784A (ja) インストルメントパネルの構造
JP6015909B2 (ja) 車両のルーフ構造
KR101338074B1 (ko) 차량용 시트벨트 리트렉터의 조립장치
JP6762337B2 (ja) ドアトリム
JP2014133492A (ja) 自動車のフロントピラー構造
JP6508180B2 (ja) 車体前部構造
JP5614663B2 (ja) 車体前部の構造
JP2009161141A (ja) 車体前部構造
WO2017002191A1 (ja) Ecuブラケット及び車両
JP6215627B2 (ja) 車両用内部部材
JP2010241199A (ja) カウルトップガーニッシュの構造
JP5520081B2 (ja) 自動車のカウル構造
JP6217926B2 (ja) 車両のフロントデッキ部構造
JP5724863B2 (ja) 自動車用ドアトリムの取付構造
JP5562061B2 (ja) 車両のスイッチベース取付け構造
JP4693562B2 (ja) 車両用トリム部材の組付構造
JP2006256504A (ja) 車両のカウルボックス構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160913

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6015909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151