JP2006203255A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

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達之 齋藤
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Abstract

【課題】白金族金属、白金族合金または白金族金属の導電性酸化物を主成分とする膜を電極材料に用いた容量素子を有するDRAMの微細化を推進する。
【解決手段】酸化シリコン膜43に溝44を形成した後、あらかじめ酸化シリコン膜43の下層に形成しておいた導電性下地膜42をカソード電極とする電解メッキ法によって、溝44の内部にPt膜45を形成する。その後、酸化シリコン膜43をエッチングで除去した後、Pt膜45をマスクにして導電性下地膜42をドライエッチングすることにより、Pt膜45とその下部に残った導電性下地膜42とで容量素子の下部電極を形成する。
【選択図】図18

Description

本発明は、半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を有する半導体集積回路装置の製造に適用して有効な技術に関する。
近年のDRAMは、メモリセルの微細化に伴う情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量の減少を補うために、情報蓄積用容量素子(キャパシタ)をメモリセル選択用MISFETの上方に配置する、いわゆるスタックド・キャパシタ構造を採用している。
しかし、微細化・高集積化が進んだ最先端のDRAMにおいては、情報蓄積用容量素子を立体化して表面積を増やすだけでは蓄積電荷量を確保することが困難になってきたことから、情報蓄積用容量素子の一部を構成する容量絶縁膜に、PZT(PbZrTi1−X)、PLT(PbLaTi1−X)、PLZT、PbTiO、SrTiO、BaTiO、BST(BaSr1−XTiO)、SBT(SrBiTa)といった高誘電率膜または強誘電体膜を使用することが検討されている。
しかし、これらの高誘電率膜(強誘電体膜)は、反応性に富んだ酸素を多く含んでいるために、プロセス中の熱などによって特性が劣化し易く、これが製造歩留まりの低下やリテンション特性(データ保持特性)の低下を引き起こすことが知られている。
そこで、容量素子の容量絶縁膜に上記高誘電率膜(または強誘電体膜)を使用する場合には、電極材料として、これらの材料に対する親和性が高いPt(プラチナ)、Ru(ルテニウム)あるいはIr(イリジウム)などの白金族金属やそれらの酸化物を主体とする導電材が使用される(日本応用物理学会発行(1995年12月10日)「応用物理」第64巻第12号p1188〜p1197、日本応用物理学会発行(1996年11月10日)「応用物理」第65巻第11号p1106〜p1113、日本応用物理学会発行(1997年11月10日)「応用物理」第66巻第11号p1210〜p1213、株式会社プレスジャーナル発行(1998年6月20日)「月刊セミコンダクタワールド」第17巻第7号p78〜p105)。
上記した白金族金属やその酸化物の薄膜をパターニングして電極を形成するには、一般にRIE(Reactive Ion Etching)などの異方性エッチング法が利用される。また、その際のエッチングガスには塩素(Cl)などのハロゲンガスや、これにAr(アルゴン)などの不活性ガスを添加したガスが使用される(1991年、秋期応用物理学会予稿集、9p−ZF−17p516)。
ところが、白金族金属やその酸化物の薄膜をドライエッチングでパターニングする場合の問題点として、蒸気圧の低い反応生成物がパターンの側壁に多量に付着するなどの理由から、所望する形状のパターンが精度良く得られ難いことが知られており、この問題を改善する対策が種々提案されている。
例えば特開平10−98162号公報(特許文献1)は、Arを添加した塩素ガスを用いてPt膜およびPZT膜をドライエッチングする際、蒸気圧の低い反応生成物がパターンの側壁に多量に付着することによるパターン精度の低下を防止する対策として、頭部の外周部が丸みを帯びたフォトレジスト膜をマスクにしてエッチングを行ない、その後、適切な量のオーバーエッチングを行って、パターンの側面に残った側壁付着膜を完全に除去する方法を開示している。頭部の外周部が丸みを帯びた上記フォトレジスト膜は、ベンゾフェノン系ノボラックレジストを露光、現像した後、必要に応じて紫外線を照射しながら加熱硬化させることによって形成する。
特開平10−98162号公報 日本応用物理学会発行(1995年12月10日)「応用物理」第64巻第12号p1188〜p1197 日本応用物理学会発行(1996年11月10日)「応用物理」第65巻第11号p1106〜p1113 日本応用物理学会発行(1997年11月10日)「応用物理」第66巻第11号p1210〜p1213 株式会社プレスジャーナル発行(1998年6月20日)「月刊セミコンダクタワールド」第17巻第7号p78〜p105
前述したように、白金族金属やその酸化物は化学反応性が乏しく、ドライエッチングの反応生成物の蒸気圧が低いために、フォトレジスト膜をマスクにしてこれらの膜をドライエッチングすると、レジストの側壁に多量の反応生成物が付着する。エッチング中にレジストの側壁に付着したこの反応生成物は、イオンによって除去され難いため、レジストマスクを使ったエッチングでは所望する精度のパターンが得られ難いという問題や、エッチング後に反応生成物を除去するためのウェット洗浄作業が必要になるという問題がある。
本発明の目的は、白金族金属、白金族合金または白金族金属の導電性酸化物を主成分とする膜を電極材料に用いた容量素子を有するDRAMの微細化を推進する技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
(1)本願の一発明は、半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、以下の工程を含んでいる。
(a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
(b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
(c)前記第1絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第2絶縁膜を形成する工程、
(d)前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に溝を形成した後、前記溝の底部に露出した前記第1導電性下地膜の上部に第1導電体膜を形成することによって、前記溝の内部に前記第1導電体膜を埋め込む工程、
(e)前記第2絶縁膜を除去して前記第1導電性下地膜を露出した後、前記第1導電体膜をマスクにしたエッチングで前記第1導電性下地膜を除去することによって、前記第1導電体膜とその下部の前記第1導電性下地膜とによって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
(f)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程。
(2)本願の一発明は、半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、以下の工程を含んでいる。
(a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
(b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
(c)前記第1絶縁膜の上部に第2絶縁膜を形成した後、前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に前記第1導電性接続体を露出する溝を形成する工程、
(d)前記溝の内部を含む前記第2絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第1導電体膜を形成することによって、前記溝の内部に前記第1導電体膜を埋め込む工程、
(e)前記第2絶縁膜の上部の前記第1導電体膜および前記第1導電性下地膜を除去することによって、前記第1導電体膜および前記第1導電性下地膜を前記溝の内部に残す工程、
(f)前記第2絶縁膜を除去することによって、前記第1導電体膜とその底部および側面に形成された前記第1導電性下地膜とによって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
(g)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程。
(3)本願の一発明は、半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、以下の工程を含んでいる。
(a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
(b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
(c)前記第1絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第2絶縁膜を形成する工程、
(d)前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に溝を形成した後、前記溝の内部を含む前記第2絶縁膜の上部に第2導電性下地膜を形成する工程、
(e)前記第2導電性下地膜の上部に第1導電体膜を形成することによって、前記溝の内部に前記第1導電体膜を埋め込む工程、
(f)前記第2絶縁膜の上部の前記第1導電体膜および前記第2導電性下地膜を除去することによって、前記第1導電体膜および前記第2導電性下地膜を前記溝の内部に残す工程、
(g)前記第2絶縁膜を除去して前記第1導電性下地膜を露出した後、前記第1導電体膜および前記第2導電性下地膜をマスクにしたエッチングで前記第1導電性下地膜を除去することによって、前記第1導電体膜と、前記第2導電性下地膜と、前記第2導電性下地膜の下層の前記第1導電性下地膜とによって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
(h)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程。
(4)本願の一発明は、半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、以下の工程を含んでいる。
(a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
(b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
(c)前記第1絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第2絶縁膜を形成する工程、
(d)前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に溝を形成した後、前記溝の底部に露出した前記導電性下地膜をスパッタエッチングすることによって、前記第1導電性下地膜の一部を前記溝の側壁に再析出させる工程、
(e)前記溝の底部に露出した前記第1導電性下地膜および前記溝の側壁に再析出させた前記第1導電性下地膜のそれぞれの表面に第1導電体膜を形成する工程、
(f)前記溝の内部を含む前記第2絶縁膜の上部に、前記第2絶縁膜とはエッチング速度が異なる第3絶縁膜を形成した後、前記第2絶縁膜の上部の前記第3絶縁膜および前記第1導電体膜を除去することによって、前記第3絶縁膜および前記第1導電体膜を前記溝の内部に残す工程、
(g)前記第2絶縁膜と前記第3絶縁膜とのエッチング速度の差を利用したエッチングによって前記第2絶縁膜を選択的に除去して前記第1導電性下地膜を露出する工程、
(h)前記溝の側壁に再析出させた前記第1導電性下地膜、前記第1導電性下地膜の表面に形成した前記第1導電体膜および前記溝の内部の前記第3絶縁膜をマスクにしたエッチングで前記第1絶縁膜の上部の前記第1導電性下地膜を除去する工程、
(i)前記第3絶縁膜を除去することによって、前記第1導電体膜と前記第1導電性下地膜とによって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
(j)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程。
(5)本願の一発明は、半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、以下の工程を含んでいる。
(a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
(b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
(c)前記第1絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第2絶縁膜を形成する工程、
(d)前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に溝を形成した後、前記溝の底部に露出した前記第1導電性下地膜の上部に第1導電体膜を形成することによって、前記溝の内部にその表面の高さが前記第2絶縁膜の表面の高さよりも低くなるように前記第1導電体膜を埋め込む工程、
(e)前記溝の内部の前記第1導電体膜上にエッチングバリア膜を形成する工程、
(f)前記エッチングバリア膜、前記第2絶縁膜、前記第1導電体膜および前記第1導電性下地膜の相互のエッチング速度の差を利用し、まず前記第2絶縁膜をエッチングして選択的に除去し、次いで前記エッチングバリア膜をマスクにしたエッチングで前記第1導電性下地膜を除去した後、前記エッチングバリア膜を選択的に除去することによって、前記第1導電体膜および前記第1導電性下地膜によって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
(g)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
白金族金属、白金族合金または白金族金属の導電性酸化物を主成分とする膜からなる下部電極を所望する精度のパターンで形成することができるので、メモリセルを微細化しても情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量を確保することができ、これにより、上記の膜を電極材料に用いた容量素子を有するDRAMの微細化を推進することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を図1〜図31を用いて工程順に説明する。なお、以下の説明では、0.18μmのデザインルールを用いて64メガビット(Mbit)〜256メガビットのDRAMを製造する場合について説明する。
まず、図1に示すように、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンからなる半導体基板(以下、単に基板という)1に素子分離溝2を形成する。ここで、図の左側部分はメモリセルが形成される領域(メモリセルアレイ)を示し、右側部分は周辺回路領域を示している。
上記素子分離2を形成するには、まず素子分離領域の基板1をエッチングして深さ350nm程度の溝を形成した後、基板1を約1000℃で熱酸化することによって、溝の内壁に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜6を形成する。この酸化シリコン膜6は、溝の内壁に生じたドライエッチングのダメージを回復すると共に、次の工程で溝の内部に埋め込まれる酸化シリコン膜7と基板1との界面に生じるストレスを緩和するために形成する。
次に、上記溝の内部を含む基板1上にCVD法で膜厚600nm程度の酸化シリコン膜7を堆積し、続いて基板1を約1150℃で熱酸化することによって、酸化シリコン膜7の膜質を改善するためのデンシファイ(焼き締め)を行った後、化学的機械研磨(CMP)法で溝の上部の酸化シリコン膜7をポリッシュバックすることによって、その表面を平坦化する。
上記した方法で基板1に素子分離溝2を形成することによって、図2に示すように、メモリセルアレイには素子分離溝2によって周囲を囲まれた、島状に点在する多数の活性領域(L)が形成される。これらの活性領域(L)は、例えば図の左右方向に細長く延び、かつその中央部が図の上方に向かって凸状に突き出した略T字形の平面パターンで構成される。図の上下方向に沿った上記活性領域(L)の寸法および隣接する活性領域Lとの間隔は、それぞれフォトリソグラフィの解像限界で決まる最小寸法(0.18μm)とする。
次に、図3に示すように、基板1にp型不純物(ホウ素)およびn型不純物(例えばリン)をイオン打ち込みした後、約1000℃の熱処理で上記不純物を拡散させることによって、メモリセルアレイの基板1にp型ウエル3およびn型ウエル5を形成し、周辺回路領域の基板1にp型ウエル3およびn型ウエル4を形成する。メモリセルアレイのp型ウエル3を囲むn型ウエル5は、図示しない入出力回路などから基板1を通じてこのp型ウエル3にノイズが侵入するのを防ぐために形成する。
次に、フッ酸を用いたウェットエッチングで基板1(p型ウエル3、n型ウエル4)の表面を洗浄した後、約800℃の熱酸化でp型ウエル3およびn型ウエル4のそれぞれの表面に膜厚6nm程度の清浄なゲート酸化膜8を形成する。なお、ゲート酸化膜8は、その一部に窒化シリコンを含んだ酸窒化シリコン膜で構成してもよい。酸窒化シリコン膜は、酸化シリコン膜に比べて膜中における界面準位の発生を抑制したり、電子トラップを低減したりする効果が高いので、ゲート酸化膜8のホットキャリア耐性を向上させることができる。酸窒化シリコン膜を形成するには、例えば基板1をNOやNOといった含窒素ガス雰囲気中で熱酸化すればよい。
次に、図4および図5(メモリセルアレイの平面図)に示すように、ゲート酸化膜8の上部にゲート電極9(ワード線WL)を形成した後、ゲート電極9の両側のp型ウエル3にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みすることによってn型半導体領域11を形成し、n型ウエル4にp型不純物(ホウ素)をイオン打ち込みすることによってp型半導体領域12を形成する。
上記ゲート電極9(ワード線WL)は、例えばゲート酸化膜8の上部にリン(P)をドープした膜厚50nm程度の低抵抗多結晶シリコン膜をCVD法で堆積し、続いてその上部にスパッタリング法で膜厚5nm程度のWN膜と膜厚100nm程度のW膜とを堆積し、さらにその上部にCVD法で膜厚150nm程度の窒化シリコン膜10を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしたドライエッチングでこれらの膜をパターニングすることによって形成する。メモリセルアレイに形成されるゲート電極9(ワード線WL)の幅(ゲート長)および間隔は、それぞれフォトリソグラフィの解像限界で決まる最小寸法(0.18μm)とする。
次に、図6に示すように、基板1上にCVD法で膜厚50nm程度の窒化シリコン膜13を堆積した後、メモリセルアレイの基板1の上部をフォトレジスト膜(図示せず)で覆い、周辺回路領域の窒化シリコン膜13を異方的にエッチングすることによって、周辺回路領域のゲート電極9の側壁にサイドウォールスペーサ13aを形成する。
次に、周辺回路領域のp型ウエル3にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みすることによってn型半導体領域14(ソース、ドレイン)を形成し、n型ウエル4にp型不純物(ホウ素)をイオン打ち込みすることによってp型半導体領域15(ソース、ドレイン)を形成する。ここまでの工程で、周辺回路領域にLDD(Lightly Doped Drain)構造のソース、ドレインを有するnチャネル型MISFETQnおよびpチャネル型MISFETQpが形成される。
次に、図7に示すように、窒化シリコン膜13の上部にCVD法で膜厚600nm程度の酸化シリコン膜16を堆積した後、酸化シリコン膜16をCMP法でポリッシュバックすることによってその表面を平坦化する。あるいは、基板1上に膜厚300nm程度のS0G(スピンオングラス)膜(図示せず)を塗布した後、基板1を800℃程度で熱処理してSOG膜をデンシファイ(焼き締め)し、続いてSOG膜の上部にCVD法で膜厚300nm程度の酸化シリコン膜16を堆積した後、酸化シリコン膜16をCMP法でポリッシュバックすることによってその表面を平坦化してもよい。SOG膜は、CVD法で堆積した酸化シリコン膜に比べてリフロー性が高く、微細な配線間のギャップフィル性に優れているので、フォトリソグラフィの解像限界で決まる最小寸法まで微細化されたゲート電極9(ワード線WL)の隙間を良好に埋め込むことができる。
次に、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしたドライエッチングでメモリセルアレイの酸化シリコン膜16をドライエッチングした後、酸化シリコン膜16の下層の窒化シリコン膜13をドライエッチングすることによって、n型半導体領域11の上部にコンタクトホール18、19を形成する。
上記酸化シリコン膜16のエッチングは、窒化シリコンに比べて酸化シリコンのエッチング速度が大きくなるような条件で行い、窒化シリコン膜13が完全には除去されないようにする。また、窒化シリコン膜13のエッチングは、シリコン(基板)や酸化シリコンに比べて窒化シリコンのエッチング速度が大きくなるような条件で行い、基板1や酸化シリコン膜7が深く削れないようにする。さらに、窒化シリコン膜13のエッチングは、窒化シリコン膜13が異方的にエッチングされるような条件で行い、ゲート電極9(ワード線WL)の側壁に窒化シリコン膜13を残すようにする。これにより、フォトリソグラフィの解像限界で決まる最小寸法よりも微細な径を有するコンタクトホール18、19がゲート電極9(ワード線WL)に対して自己整合(セルフアライン)で形成される。
次に、上記コンタクトホール18、19を通じてメモリセルアレイのp型ウエル3(n型半導体領域11)にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みすることによって、n型半導体領域17(ソース、ドレイン)を形成する。ここまでの工程で、メモリセルアレイにnチャネル型で構成されるメモリセル選択用MISFETQsが形成される。
次に、図8に示すように、コンタクトホール18、19の内部にプラグ20を形成する。プラグ20は、コンタクトホール18、19の内部を含む酸化シリコン膜16の上部にリン(P)などのn型不純物をドープした低抵抗多結晶シリコン膜をCVD法で堆積し、続いてこの多結晶シリコン膜をエッチバック(またはCMP法でポリッシュバック)してコンタクトホール18、19の内部のみに残すことによって形成する。
次に、図9に示すように、酸化シリコン膜16の上部にCVD法で膜厚20nm程度の酸化シリコン膜21を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしたドライエッチングで周辺回路領域の酸化シリコン膜21およびその下層の酸化シリコン膜16をドライエッチングすることによって、nチャネル型MISFETQnのソース、ドレイン(n型半導体領域14)の上部にコンタクトホール22を形成し、pチャネル型MISFETQpのソース、ドレイン(p型半導体領域15)の上部にコンタクトホール23を形成する。また、このとき同時に、周辺回路領域のpチャネル型MISFETQpのゲート電極9(およびnチャネル型MISFETQpの図示しない領域のゲート電極9)の上部にコンタクトホール24を形成し、メモリセルアレイのコンタクトホール18の上部に接続孔25を形成する。
次に、図10に示すように、nチャネル型MISFETQnのソース、ドレイン(n型半導体領域14)の表面、pチャネル型MISFETQpのソース、ドレイン(p型半導体領域15)の表面およびコンタクトホール18の内部のプラグ20の表面にそれぞれシリサイド膜26を形成した後、コンタクトホール22、23、24の内部および接続孔25の内部にそれぞれプラグ27を形成する。
上記シリサイド膜26は、例えばコンタクトホール22、23、24の内部および接続孔25の内部を含む酸化シリコン膜21の上部にスパッタリング法で膜厚30nm程度のTi膜と膜厚20nm程度のTiN膜とを堆積した後、基板1を約650℃で熱処理することによって形成する。また、プラグ27は、例えばコンタクトホール22、23、24の内部および接続孔25の内部を含む上記TiN膜の上部にCVD法で膜厚50nm程度のTiN膜および膜厚300程度のW膜を堆積した後、酸化シリコン膜21の上部のW膜、TiN膜およびTi膜をCMP法で研磨し、これらの膜をコンタクトホール22、23、24の内部および接続孔25の内部のみに残すことによって形成する。
ソース、ドレイン(n型半導体領域14、p型半導体領域15)とその上部に形成されたプラグ27との界面にTiシリサイドからなる上記シリサイド膜26を形成することにより、ソース、ドレイン(n型半導体領域14、p型半導体領域15)とプラグ27とのコンタクト抵抗を低減することができる。
次に、図11に示すように、メモリセルアレイの酸化シリコン膜21の上部にビット線BLを形成し、周辺回路領域の酸化シリコン膜21の上部に第1層目の配線30〜33を形成する。ビット線BLおよび第1層目の配線30〜33は、例えば酸化シリコン膜21の上部にスパッタリング法で膜厚100nm程度のW膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしてこのW膜をドライエッチングすることによって形成する。
次に、図12に示すように、ビット線BLおよび第1層目の配線30〜33の上部にCVD法で膜厚300nm程度の酸化シリコン膜34(第1絶縁膜)を堆積し、続いて酸化シリコン膜34の上部にCVD法で膜厚200nm程度の多結晶シリコン膜35を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしてメモリセルアレイの多結晶シリコン膜35をドライエッチングすることによって、コンタクトホール19の上方の多結晶シリコン膜35に溝36を形成する。この溝36の直径は、フォトリソグラフィの解像限界で決まる最小寸法とする。
次に、図13に示すように、上記溝36の側壁にサイドウォールスペーサ37を形成した後、このサイドウォールスペーサ37と多結晶シリコン膜35とをマスクにして酸化シリコン膜34およびその下層の酸化シリコン膜21をドライエッチングすることによって、コンタクトホール19の上部に接続孔38(第1接続孔)を形成する。溝36の側壁のサイドウォールスペーサ37は、溝36の内部を含む多結晶シリコン膜35の上部にCVD法で多結晶シリコン膜を堆積した後、この多結晶シリコン膜を異方的にエッチングして溝36の側壁に残すことによって形成する。
側壁にサイドウォールスペーサ37が形成された上記溝36の底部に接続孔38を形成することにより、接続孔38の径は、フォトリソグラフィの解像限界で決まる最小寸法よりも小さくなる。これにより、メモリセルサイズを縮小しても、ビット線BLと接続孔38との合わせマージンが確保されるので、次の工程で接続孔38の内部に埋め込まれるプラグ39とビット線BLとの短絡を確実に防止することができる。
次に、上記多結晶シリコン膜35とサイドウォールスペーサ37とをドライエッチングで除去した後、図14に示すように、接続孔38の内部にプラグ39(第1導電性接続体)を形成する。プラグ39は、接続孔38の内部を含む酸化シリコン膜34の上部にn型不純物(リン)をドープした低抵抗多結晶シリコン膜をCVD法で堆積した後、この多結晶シリコン膜をエッチバックして接続孔38の内部のみに残すことによって形成する。このとき、多結晶シリコン膜をオーバーエッチングすることによって、図示のように、プラグ39の表面の高さを酸化シリコン膜34の表面の高さよりも低くする。
次に、図15に示すように、接続孔38の内部のプラグ39の表面にシリサイド膜40を形成し、次いでこのシリサイド膜40の表面にバリアメタル膜41を形成する。
上記シリサイド膜40は、多結晶シリコンで構成されたプラグ39とバリアメタル膜41とのコンタクト抵抗を低減するために形成する。シリサイド膜40は、例えば接続孔38の内部を含む酸化シリコン膜34の上部にスパッタリング法でTi膜を堆積し、続いて基板1を約650℃で熱処理してプラグ39の表面にシリサイド膜40を形成した後、酸化シリコン膜34の上部に残った未反応のTi膜をエッチングで除去することによって形成する。
また、シリサイド膜40の上部のバリアメタル膜41は、後の工程でその上部に形成される導電性下地膜(42)とプラグ39との反応によるコンタクト抵抗の増加を防ぎ、かつ導電性下地膜(42)の上部に形成される情報蓄積用容量素子の容量絶縁膜(47)を熱処理する際にプラグ39の表面が酸化されるのを防ぐ目的で形成する。バリアメタル膜41は、例えば接続孔38の内部を含む酸化シリコン膜34の上部にスパッタリング法でTaSiN、TaN、TiSiN、TiN、WSiN、WNなどの高融点金属(珪)窒化物や、(Ti、Al)Nの固溶体などの導体膜を堆積した後、この導体膜をCMP法で研磨(またはドライエッチング法でエッチバック)して接続孔38の内部のみに残すことによって形成する。特に(Ti、Al)Nの固溶体は、その中に含まれるAlの酸素バリア性が高いので、プラグ39の表面の酸化を有効に防止できる。
次に、図16に示すように、上記酸化シリコン膜34の上部に導電性下地膜42を形成する。この導電性下地膜42は、情報蓄積用容量素子の下部電極材料である金属膜を電解メッキ法で形成する際のカソード電極として使用されるものであり、下部電極材料である金属膜に比べて薄い膜厚で形成する。導電性下地膜42は、例えばスパッタリング法で堆積した膜厚50〜60nm程度のPt膜からなる。
次に、図17に示すように、導電性下地膜42の上部にCVD法で酸化シリコン膜43(第2絶縁膜)を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしてメモリセルアレイの酸化シリコン膜43をドライエッチングすることによって、接続孔38の上部に溝44を形成する。
後述するように、情報蓄積用容量素子の下部電極(46)は、上記溝44の内部に形成されるので、下部電極(46)の表面積を大きくして情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量を増やすためには、酸化シリコン膜43を厚い膜厚(例えば500nm程度)で堆積することによって溝44を深くする必要がある。
また、酸化シリコン膜43をドライエッチングして溝44を形成する際は、酸化シリコン膜43の下層の導電性下地膜42をエッチングのストッパとして利用する。これにより、酸化シリコン膜43をオーバーエッチングしても導電性下地膜42の下層の酸化シリコン膜34が削れることがないので、少ないエッチングマージンで確実に溝44を形成することができる。
さらに、酸化シリコン膜43をドライエッチングして溝44を形成することにより、溝44の内径は、その底部と上端部とが等しくなるか、あるいは底部よりも上端部の方が大きい逆テーパ状となる。
次に、図18に示すように、溝44の底部に露出した導電性下地膜42をカソード電極とする電解メッキ法によって、導電性下地膜42の表面にPt膜45(第1導電体膜)を析出させる。Pt膜45は、その表面の高さが少なくとも酸化シリコン膜43の表面の高さ、すなわち溝44の深さよりも大きくなるように形成する。
図19は、Pt膜45の形成に用いる電解メッキ処理装置100の概略図である。メッキ液101が充填されたメッキ槽102の中には、基板(ウエハ)1とアノード電極103とが対向して配置される。アノード電極103には、メッキ槽102の外部の直流電源104から正の電圧が印加され、基板(ウエハ)1には、接触端子105を介して直流電源104から負の電圧が印加される。
図20に拡大して示すように、上記接触端子105は、基板(ウエハ)1の最外周部に露出した導電性下地膜42の表面に接触し、これにより、導電性下地膜42がカソード電極として機能する。このとき、図21に示すように、基板(ウエハ)1の主面は、接触端子105が接触する最外周部と、メモリセルアレイの溝44の底部のみに導電性下地膜42が露出し、他の領域(周辺回路領域やスクライブ領域など)の導電性下地膜42は、その表面が酸化シリコン膜43で覆われている。
上記のように、基板(ウエハ)1の全面に形成された導電性下地膜42と接触端子105とが基板(ウエハ)1の最外周部で接触した場合、基板(ウエハ)1の面内における電流の強さは、接触端子105から遠ざかる程、すなわち基板(ウエハ)1の中心部に近づく程弱くなる。一方、電解メッキ法による金属膜の成長速度は、電流の強さに比例して増大する。従って、特にカソード電極として機能する導電性下地膜42の膜厚が薄い場合には、基板(ウエハ)1の中心部に近づく程電極の電気抵抗が大きくなり、導電性下地膜42の表面に析出するPt膜45の成長速度が遅くなる。
そこで、電解メッキ法で基板(ウエハ)1の表面にPt膜45を形成する場合は、基板(ウエハ)1の面内におけるPt膜45の成膜速度のばらつきを考慮し、基板(ウエハ)1の外周に近い領域においては、Pt膜45の表面の高さが酸化シリコン膜43の表面の高さよりも十分に大きくなるように成膜時間を制御する。これにより、カソード電極の電気抵抗が大きくなる基板(ウエハ)1の中心部においても、Pt膜45の表面の高さを酸化シリコン膜43の表面の高さと同等以上にすることができる。
次に、図22に示すように、溝44の開孔部に露出した過剰のPt膜45をCMP法でポリッシュバック、またはドライエッチング法でエッチバックすることによって、基板(ウエハ)1の全面においてPt膜45の表面の高さを酸化シリコン膜43の表面の高さと同じにする。
なお、上記の平坦化処理に先立ち、Pt膜45の上部にエッチング速度がPtに近い膜を堆積し、この膜を平坦化してからPt膜45を平坦化すると、Pt膜45の表面の高さと酸化シリコン膜43の表面の高さとをより確実に均等化することができる。また、上記の平坦化処理を行う他の方法として、電解メッキの逆反応を利用し、酸化シリコン膜43の表面よりも高い部分のPt膜45を電気分解で除去してもよい。
次に、図23に示すように、フッ酸などのエッチング液を用いたウェットエッチングで酸化シリコン膜43を除去する。このとき、酸化シリコン膜43の下層の導電性下地膜42がエッチングのストッパとなるので、酸化シリコン膜43をオーバーエッチングしても導電性下地膜42の下層の酸化シリコン膜34が削れる恐れはない。これにより、膜厚の大きい酸化シリコン膜43を完全に除去することができ、かつ酸化シリコン膜43を除去した後に導電性下地膜42の上に残ったアスペクト比の大きい柱状のPt膜45が倒れる不具合が防止できる。
次に、図24に示すように、Pt膜45をマスクにして導電性下地膜42をドライエッチングすることにより、Pt膜45とその下部に残った導電性下地膜42とからなる情報蓄積用容量素子の下部電極46を形成する。導電性下地膜42をドライエッチングするには、例えばArイオンの成分比が高いCF+Arプラズマを利用した異方性エッチング法を用いる。
上記のように、導電性下地膜42を構成するPt膜をドライエッチングでパターニングした場合は、パターンの側壁に蒸気圧の低い反応生成物が堆積する。そのため、エッチング後にPt膜45の下部に残った導電性下地膜42の側面は、下端部の径が上端部の径よりも大きいテーパ状となる。しかし、本実施の形態では、ドライエッチングでパターニングされる導電性下地膜42の膜厚が、その上部のPt膜45の膜厚(500nm程度)に比べて十分に薄い(50〜60nm程度)ため、その側面がテーパ状となっても、パターンの横方向の広がりは僅かである。これにより、下部電極46同士の間隔を縮小してもそれらの短絡を防止することができるので、Pt膜で構成された下部電極46を有するDRAMのメモリセルサイズを縮小することができる。
また、Pt膜45をマスクにして導電性下地膜42をドライエッチングした場合は、導電性下地膜42と同じ材料であるPt膜45の表面もある程度エッチングされるので、図示のように、その肩部(上縁部)が削られて丸くなる。これにより、次の工程で下部電極46の上部に堆積する容量絶縁膜(47)のステップカバレージ(段差被覆性)が良好になる。
次に、基板1の表面を洗浄した後、図25に示すように、下部電極46の上面と側面とに沿って容量絶縁膜47を堆積する。容量絶縁膜47は、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法で堆積したBST膜からなる。
前記のように、下部電極46の肩部(上縁部)が丸くなっているために、容量絶縁膜47は、下部電極46の上面と側面とに沿ってほぼ均一な膜厚で堆積する。すなわち、下部電極46の肩部で容量絶縁膜47の膜厚が薄くなることはないので、下部電極46の肩部近傍における電界集中が防止され、この電界集中に起因するリーク電流の増加を防ぐことができる。
次に、上記容量絶縁膜47の膜質を改善するために、約700℃の酸素雰囲気中で基板1を熱処理する。このとき、容量絶縁膜47を構成するBST膜中の酸素がPt膜で構成された下部電極46中に拡散し、その一部は下部電極46の下部の接続孔38内にも拡散する。しかし、前述したように、接続孔38の内部に埋め込まれたプラグ39の表面には酸素の拡散を防ぐバリアメタル膜41が形成されているので、上記の高温熱処理によってプラグ39の表面が酸化される恐れはない。
次に、図26に示すように、容量絶縁膜47の上部に情報蓄積用容量素子の上部電極材料であるPt膜48a(第2導電体膜)をCVD法で堆積した後、図27に示すように、Pt膜48aの上部にバリアメタル膜49を形成する。
Pt膜48aの上部のバリアメタル膜49は、後の工程で情報蓄積用容量素子の上部の絶縁膜に形成される接続孔(51)内のプラグ(53)と上部電極(48)との電気的接続を十分に確保すると共に、Pt膜48aを通じて拡散する容量絶縁膜47中の酸素に起因する上記プラグ(53)の酸化を防ぐ目的で形成する。バリアメタル膜49は、例えばスパッタリング法で堆積したTaSiN、TaN、TiSiN、TiN、WSiN、WNなどの高融点金属(珪)窒化物や、(Ti、Al)Nの固溶体などの導体膜で構成され、特に(Ti、Al)Nの固溶体が好ましい。
次に、図28に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしたドライエッチングで周辺回路領域のバリアメタル膜49、Pt膜48aおよび容量絶縁膜47を除去することによって、Pt膜48aで構成された上部電極48、BST膜で構成された容量絶縁膜47およびPt膜45で構成された下部電極46からなる情報蓄積用容量素子Cを形成する。また、ここまでの工程により、情報蓄積用容量素子Cとメモリセル選択用MISFETQsとが直列に接続されたメモリセルが完成する。
次に、図29に示すように、情報蓄積用容量素子Cの上部にCVD法で酸化シリコン膜50(第4絶縁膜)を堆積した後、その表面をCMP法で平坦化する。続いて図30に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしてメモリセルアレイの端部の酸化シリコン膜50をドライエッチングすることによって、情報蓄積用容量素子Cの上部電極48の上部に接続孔51を形成する。また、このとき同時に周辺回路領域の酸化シリコン膜50およびその下層の酸化シリコン膜34をドライエッチングすることによって、第1層目の配線31の上部に接続孔52を形成する。
次に、上記接続孔51、52の内部にプラグ53(第2導電性接続体)を形成する。プラグ53は、例えば接続孔51、52の内部を含む酸化シリコン膜50の上部にスパッタリング法でW膜を堆積した後、このW膜をエッチバックして接続孔51、52の内部のみに残すことによって形成する。接続孔51内のプラグ53と上部電極48との間にはバリアメタル膜49が介在しているため、上部電極48を構成するPt膜48aを通じて拡散する容量絶縁膜47中の酸素に起因するプラグ53の酸化を防止することができる。
次に、図31に示すように、酸化シリコン膜50の上部に第2層目の配線54〜56を形成する。配線54〜56は、例えば酸化シリコン膜の上部にスパッタリング法でTiN膜、Al合金膜およびTiN膜を順次堆積し、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでこれらの膜をパターニングすることによって形成する。第2層目の配線54〜56の上部には、その後、絶縁膜を介して第3層目の配線が形成されるが、その図示は省略する。
本実施の形態では、導電性下地膜42、下部電極46および上部電極48をそれぞれPt膜で構成したが、導電性下地膜42、下部電極46および上部電極48は、Ru、Ir、Pt−Rh合金、RuOまたはIrOなど、白金族金属、白金族合金、白金族金属の導電性酸化物の一種または二種以上の導電膜を主成分とする膜によって構成してもよい。
また、前記下部電極46を構成するPt膜45と導電性下地膜42および上部電極48は、すべて同じ材料とする必要はなく、それぞれ選択できる範囲内で最適な材料を採用すればよい。例えば導電性下地膜42をスパッタリング法で形成したRu膜によって形成し、Pt膜45を本実施の形態と同様にメッキによって形成したPt膜によって形成し、導電性下地膜42のエッチング時に導電性下地膜42のエッチング速度がPt膜45のエッチング速度よりも大きくなるような条件を採用することによって、マスクとなるPt膜45の高さの減少を少なくすることができる。Ru膜(導電性下地膜42)のエッチング速度がPt膜45のエッチング速度よりも大きくなるような条件としては、例えばRuがO2 系のガスにより比較的低温で化学的作用によるエッチングが可能であることを利用した酸素:塩素(=9:1)混合ガスプラズマによるドライエッチングなどが考えられる。
また、本実施の形態では、導電性下地膜42をカソード電極とする電解メッキ法によって、その表面に下部電極材料(Pt膜45)を形成したが、導電性下地膜42を触媒とする無電解メッキ法でその表面に下部電極材料(Pt膜45)を形成したり、導電性下地膜42の表面に選択CVD法で下部電極材料(Pt膜45)を形成したりしてもよい。
さらに、本実施の形態では、容量絶縁膜47をMOCVD法で堆積したBST膜で構成したが、PZT、PLT、PLZT、PbTiO、SrTiO、BaTiO、BST、SBTまたはTaなど、ペロブスカイト型または複合ペロブスカイト型の結晶構造を有する高誘電率膜または強誘電体膜を主成分とする膜によって構成してもよい。また、これらの膜の形成にスパッタリング法やゾル−ゲル法などを用いてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を図32〜図40を用いて工程順に説明する。
まず、図32に示すように、メモリセルアレイにメモリセル選択用MISFETQsを形成し、周辺回路領域にnチャネル型MISFETQnおよびpチャネル型MISFETQpを形成した後、メモリセルアレイにビット線BLを形成し、周辺回路領域に第1層目の配線30〜33を形成する。次に、ビット線BLおよび第1層目の配線30〜33の上部に堆積した酸化シリコン膜34に接続孔38を形成した後、接続孔38の内部にプラグ39、シリサイド膜40およびバリアメタル膜41を順次形成する。ここまでの工程は、前記実施の形態1と同じである。
次に、図33に示すように、ビット線BLおよび第1層目の配線30〜33の上部にCVD法で膜厚50〜60nm程度の窒化シリコン膜28を堆積し、続いて窒化シリコン膜28の上部にCVD法で膜厚500nm程度の酸化シリコン膜43を堆積した後、図34に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしてメモリセルアレイの酸化シリコン膜43をドライエッチングすることによって、接続孔38の上部に溝44を形成する。
酸化シリコン膜43をドライエッチングして上記溝44を形成する際は、酸化シリコン膜43の下層の窒化シリコン膜28をエッチングのストッパとして利用する。これにより、酸化シリコン膜43をオーバーエッチングしても、窒化シリコン膜28の下層の酸化シリコン膜34が削れることがないので、少ないエッチングマージンで確実に溝44を形成することができる。
次に、図35に示すように、溝44の底部に露出した窒化シリコン膜28をドライエッチングで除去した後、図36に示すように、溝44の内部を含む酸化シリコン膜34の上部に導電性下地膜42を堆積する。この導電性下地膜42は、情報蓄積用容量素子の下部電極材料となる金属膜を電解メッキ法で形成する際のカソード電極として使用されるものであり、例えばスパッタリング法で堆積した膜厚50〜60nm程度のPt膜からなる。
次に、図37に示すように、上記導電性下地膜42をカソード電極とする電解メッキ法によって、導電性下地膜42の表面にPt膜45を析出させる。前記実施の形態1と同様、Pt膜45は、その表面の高さが酸化シリコン膜43の表面の高さ、すなわち溝44の深さよりも大きくなるように形成する。他方、本実施の形態では、カソード電極となる導電性下地膜42が溝44の底部と側壁とに形成されているため、溝44の底部のみならず側壁からもPt膜45が成長する。従って、導電性下地膜42が溝44の底部のみに形成された前記実施の形態1に比べて少ない時間でPt膜45を形成することができる。
次に、図38に示すように、CMP法によるポリッシュバック(またはドライエッチング法によるエッチバック)で酸化シリコン膜43の上部のPt膜45と導電性下地膜42とを除去し、溝44の内部のみに残すことによって、Pt膜45の表面の高さを酸化シリコン膜43の表面の高さと同じにする。
次に、図39に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしたウェットエッチングでメモリセルアレイの酸化シリコン膜43を除去することによって、Pt膜45とその底部および側面を覆う導電性下地膜42とからなる情報蓄積用容量素子Cの下部電極46を形成する。
上記ウェットエッチングは、酸化シリコン膜43の下層の窒化シリコン膜28をエッチングのストッパに用いるので、酸化シリコン膜43をオーバーエッチングしても、窒化シリコン膜28の下層の酸化シリコン膜34が削れる恐れはない。これにより、膜厚の大きい酸化シリコン膜43を完全に除去することができ、かつ酸化シリコン膜34の上部に形成されるアスペクト比の大きい柱状の下部電極46が倒れる不具合を防止することができる。
また、上記厚い膜厚の酸化シリコン膜34を周辺回路領域に残しておくことにより、情報蓄積用容量素子形成後のメモリセルアレイと周辺回路領域との段差を低減することができるので、後の工程で酸化シリコン膜34の上層に形成される第2層目の配線の加工精度が向上する。
なお、メモリセルアレイの酸化シリコン膜43を除去する際、図40に示すように、周辺回路領域の酸化シリコン膜43を同時に除去してもよい。この場合は、周辺回路領域の酸化シリコン膜43を覆うフォトレジスト膜が不要となるので、フォトマスクの数を減らすことができる。また、周辺回路領域に厚い膜厚の酸化シリコン膜43を残さない場合は、後の工程で周辺回路領域の酸化シリコン膜34の上層に形成される絶縁膜の膜厚が薄くなるため、周辺回路領域の第2層目の配線と第1層目の配線とを接続する接続孔のアスペクト比を小さくすることができ、接続孔の加工精度が向上する。
図示は省略するが、その後、前記実施の形態1と同様の方法で下部電極46の上面と側面とに容量絶縁膜を形成し、次いで容量絶縁膜の上部に上部電極材料となるPt膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでPt膜と容量絶縁膜とをパターニングすることによって、情報蓄積用容量素子を形成する。また、その後さらに情報蓄積用容量素子の上部に2層程度のAl配線を形成する。
このように、本実施の形態の製造方法は、情報蓄積用容量素子の下部電極材料を電解メッキ法で形成する際のカソード電極となる導電性下地膜42を酸化シリコン膜34の上部にも形成する。このため、CMP法によるポリッシュバックなどによって酸化シリコン膜43の上部のPt膜45を除去する際に導電性下地膜42が同時に除去される。これにより、前記実施の形態1で行ったような導電性下地膜42のみをエッチングする工程が不要となる。
また、前記実施の形態1のように、Pt膜45をマスクにして導電性下地膜42をエッチングする場合は、Pt膜45も同時にエッチングされるため、その分、下部電極46の高さが低くなる。これに対し、本実施の形態の製造方法では、下部電極46の高さを溝44の深さと同じにできるので、エッチングによる下部電極46の表面積の減少が抑えられる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3であるDRAMの製造方法を図41〜図47を用いて工程順に説明する。
まず、図41に示すように、メモリセルアレイにメモリセル選択用MISFETQsを形成し、周辺回路領域にnチャネル型MISFETQnおよびpチャネル型MISFETQpを形成した後、メモリセルアレイにビット線BLを形成し、周辺回路領域に第1層目の配線30〜33を形成する。次に、ビット線BLおよび第1層目の配線30〜33の上部に堆積した酸化シリコン膜34に接続孔38を形成した後、接続孔38の内部にプラグ39、シリサイド膜40およびバリアメタル膜41を順次形成する。ここまでの工程は、前記実施の形態1、2と同じである。
次に、図42に示すように、酸化シリコン膜34の上部に導電性下地膜42a(第1導電性下地膜)を形成した後、導電性下地膜42aの上部にCVD法で厚い膜厚(500nm程度)の酸化シリコン膜43を堆積する。導電性下地膜42aは、前記実施の形態1の導電性下地膜42と同様、スパッタリング法で堆積した膜厚50〜60nm程度のPt膜などからなる。
次に、図43に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしてメモリセルアレイの酸化シリコン膜43をドライエッチングすることによって、接続孔38の上部に溝44を形成する。溝44を形成する際は、前記実施の形態1と同様、酸化シリコン膜43の下層の導電性下地膜42aをエッチングのストッパとして利用する。
次に、上記溝44の内部を含む酸化シリコン膜43の上部に第2の導電性下地膜42bを形成することによって、溝44の底部に2層の導電性下地膜42a、42bを積層する。導電性下地膜42bは、上記導電性下地膜42aと同じくスパッタリング法で堆積した膜厚50〜60nm程度のPt膜などからなる。
次に、図44に示すように、上記2層の導電性下地膜42a、42bをカソード電極とする電解メッキ法によって、導電性下地膜42bの表面にPt膜45を析出させる。溝44の内部に形成されるPt膜45は、前記実施の形態2と同様、その表面の高さが酸化シリコン膜43の表面の高さ、すなわち溝44の深さよりも大きくなるように形成する。
本実施の形態では、カソード電極となる導電性下地膜42bが溝44の底部と側壁とに形成されているため、前記実施の形態2と同様、導電性下地膜42が溝44の底部のみに形成された前記実施の形態1に比べて少ない時間で溝44の内部にPt膜45を形成することができる。
また、本実施の形態では、溝44の底部に2層の導電性下地膜42a、42bが積層されているため、前記実施の形態1、2に比べて溝44の底部におけるカソード電極の電界強度が大きくなる。これにより、基板(ウエハ)1の中心部におけるカソード電極の抵抗増大も僅かで済むため、基板(ウエハ)1の面内におけるPt膜45の成長速度のばらつきが低減され、基板(ウエハ)1の全面でほぼ均一な膜厚のPt膜45が得られる。
次に、図45に示すように、CMP法によるポリッシュバック(またはドライエッチング法によるエッチバック)で酸化シリコン膜43の上部のPt膜45と導電性下地膜42bとを除去し、溝44の内部のみに残す。
次に、図46に示すように、導電性下地膜42aをエッチングのストッパに用いたウェットエッチングで酸化シリコン膜43を除去した後、図47に示すように、Pt膜45とその側壁の導電性下地膜42bとをマスクにして導電性下地膜42aを異方的にドライエッチングすることにより、Pt膜45と導電性下地膜42a、42bとからなる情報蓄積用容量素子の下部電極46を形成する。
上記のように、導電性下地膜42aを構成するPt膜をドライエッチングでパターニングすると、パターンの側壁に蒸気圧の低い反応生成物が堆積するためにエッチング後の導電性下地膜42aの側面がテーパ状となるが、導電性下地膜42aの膜厚はその上部のPt膜45の膜厚(500nm程度)に比べて十分に薄い(50〜60nm程度)ため、その断面がテーパ状となっても、パターンの横方向の広がりは僅かである。この場合、2層の導電性下地膜42a、42bのうち、ドライエッチングによってパターニングされる下層の導電性下地膜42aの膜厚を薄くし、上層の導電性下地膜42bの膜厚を厚くしてもよい。このようにすると、ドライエッチング時にパターンの側壁に堆積する反応生成物の量が少なくなるので、カソード電極の電界強度を大きく保ったまま、下部電極46の加工精度をさらに向上させることができる。
また、Pt膜45および導電性下地膜42bをマスクにして導電性下地膜42bをドライエッチングした場合は、導電性下地膜42bと同じ材料であるPt膜45および導電性下地膜42aの表面もある程度エッチングされるので、図示のように、その肩部(上縁部)が削られて丸くなる。これにより、次の工程で下部電極46の上部に堆積する容量絶縁膜(47)のステップカバレージ(段差被覆性)が良好になる。この場合、2層の導電性下地膜42a、42bのうち、ドライエッチングでパターニングされる下層の導電性下地膜42aの膜厚を薄くし、上層の導電性下地膜42bの膜厚を厚くしておけば、下部電極46の肩部の削れ量が少なくなるので、カソード電極の電界強度を大きく保ったまま、下部電極46の表面積の減少を抑えることができる。
図示は省略するが、その後、前記実施の形態1、2と同様の方法で下部電極46の上面と側面とに容量絶縁膜を形成し、次いで容量絶縁膜の上部に上部電極材料であるPt膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでPt膜と容量絶縁膜とをパターニングすることによって、情報蓄積用容量素子を形成する。また、その後さらに情報蓄積用容量素子の上部に2層程度のAl配線を形成する。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を図48〜図57を用いて工程順に説明する。
まず、図48に示すように、メモリセルアレイにメモリセル選択用MISFETQsを形成し、周辺回路領域にnチャネル型MISFETQnおよびpチャネル型MISFETQpを形成した後、メモリセルアレイにビット線BLを形成し、周辺回路領域に第1層目の配線30〜33を形成する。
次に、ビット線BLおよび第1層目の配線30〜33の上部にCVD法で酸化シリコン膜34および窒化シリコン膜29を順次堆積し、続いて窒化シリコン膜29および酸化シリコン膜34に接続孔38を形成した後、接続孔38の内部にプラグ39、シリサイド膜40およびバリアメタル膜41を順次形成する。ここまでの工程は、酸化シリコン膜34の上部に窒化シリコン膜29を積層する点を除き、前記実施の形態1〜3と同じである。
次に、図49に示すように、上記窒化シリコン膜29の上部に導電性下地膜42を堆積した後、導電性下地膜42の上部にBPSG(Boron-doped Phospho Silicate Glass)膜57および窒化シリコン膜60を順次堆積する。前記実施の形態1と同様、導電性下地膜42は、下部電極材料を電解メッキ法で形成する際のカソード電極として使用され、例えばスパッタリング法で堆積したPt膜からなる。また、導電性下地膜42の上部のBPSG膜57および窒化シリコン膜60は、それらを合計した膜厚が下部電極(46)の高さと同程度以上となるように堆積する。
次に、図50に示すように、メモリセルアレイの窒化シリコン膜60およびその下層のBPSG膜57をドライエッチングすることによって、接続孔38の上部に溝44を形成する。
上記窒化シリコン膜60のエッチングは、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクに用い、かつその下層のBPSG膜57をエッチングのストッパに用いて行う。また、BPSG膜57のエッチングは、上記フォトレジスト膜を除去した後、BPSG膜57の上部に残った上記窒化シリコン膜60をマスクに用い、かつその下層の導電性下地膜42をエッチングのストッパに用いて行う。
フォトレジスト膜をマスクにして窒化シリコン膜60およびその下層のBPSG膜57を連続してエッチングした場合は、BPSG膜57をエッチングする際のストッパとなる導電性下地膜42の表面から発生する低蒸気圧の反応生成物がフォトレジスト膜の側壁に付着するために、その後フォトレジスト膜を除去した時、側壁に付着していた反応生成物が異物としてBPSG膜57上に残ってしまう。従って、導電性下地膜42をエッチングのストッパに用いてBPSG膜57をドライエッチングする場合は、前記のように、酸化シリコン膜のドライエッチングの際にエッチング速度が小さく、しかも側壁に異物として残る程の反応生成物を生じない膜を用いる必要があり、本実施の形態では窒化シリコン膜60を使用する。
次に、図51に示すように、溝44の底部に露出した導電性下地膜42の表面をArイオンなどを使ってスパッタエッチングすることにより、導電性下地膜42の一部を溝44の側壁に再析出させる。溝44の側壁に再析出した導電性下地膜42は、溝44の底部に残った導電性下地膜42と共に、下部電極材料を電解メッキ法で形成する際のカソード電極として使用される。
次に、図52に示すように、溝44の底部および側壁の導電性下地膜42をカソード電極とする電解メッキ法によって、導電性下地膜42の表面にPt膜45を析出させる。この場合、前記実施の形態1〜3と同じく、溝44の内部全体にPt膜45を埋め込んでもよいが、本実施の形態では、溝44の内部全体にPt膜45を埋め込む前にメッキを停止し、溝44の内壁に沿ってPt膜45を析出させる。
次に、図53に示すように、溝44の内部を含む窒化シリコン膜60の上部に溝44の深さよりも厚い膜厚の酸化シリコン膜61を堆積する。本実施の形態においてBPSG膜57を採用したのは、BPSG膜57が酸化シリコン膜61、窒化シリコン膜60、Pt膜45および導電性下地膜42のいずれともエッチング速度が異なるという理由による。このような特性を備えた絶縁膜として、BPSG膜の代わりにPSG(Phospho Silicate Glass)膜やBSG(Boro Silicate Glass)膜などを使用してもよい。
次に、図54に示すように、CMP法によるポリッシュバック(またはドライエッチング法によるエッチバック)で窒化シリコン膜60の上部の酸化シリコン膜61とPt膜45とを除去し、溝44の内部のみに残すことによって、酸化シリコン膜61およびPt膜45のそれぞれの表面の高さを窒化シリコン膜60の表面の高さと同じにする。
次に、図55に示すように、酸化シリコン膜61、BPSG膜57および窒化シリコン膜60の相互のエッチング速度の差を利用し、まず窒化シリコン膜60をウェットエッチング(例えばHF蒸気エッチング)で選択的に除去した後、その下層のBPSG膜57をウェットエッチングで選択的に除去することによって、溝44の内部に酸化シリコン膜61を残す。
次に、図56に示すように、前記溝44の側壁に再析出させた導電性下地膜42とPt膜45とをマスクにして導電性下地膜42aを異方的にドライエッチングした後、図57に示すように、酸化シリコン膜61および窒化シリコン膜29のエッチング速度の差を利用し、Pt膜45の内側に残った酸化シリコン膜61をウェットエッチングで選択的に除去することによって、導電性下地膜42とPt膜45とからなる円筒(クラウン)型の下部電極62を形成する。
図示は省略するが、その後、下部電極62の表面に容量絶縁膜を形成し、次いで容量絶縁膜の上部に上部電極材料であるPt膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでPt膜と容量絶縁膜とをパターニングすることによって、情報蓄積用容量素子を形成する。また、その後さらに情報蓄積用容量素子の上部に2層程度のAl配線を形成する。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5であるDRAMの製造方法を図58〜図62を用いて工程順に説明する。
前記実施の形態1では、導電性下地膜42の上部に電解メッキ法でPt膜45を形成した後、Pt膜45をマスクにして不要な導電性下地膜42をドライエッチングし、Pt膜45とその下部に残った導電性下地膜42とで下部電極46を形成する(図24参照)。
上記導電性下地膜42をドライエッチングする際には、例えばCF+Arプラズマを利用した異方性エッチング法を用いる。そのため、同時にPt膜45もエッチングされてその高さが低くなる結果、下部電極46の表面積が減少する。また、前記実施の形態3、4においても同様の方法で下部電極46を形成するために、下部電極46の表面積が減少する。
そこで本実施の形態では、次のような方法によって下部電極46の表面積の減少を防止する。なお、ここでは実施の形態1の工程に従って下部電極46を形成する場合について説明するが、実施の形態3または実施の形態4の工程に従って下部電極46を形成する場合にも適用することができる。
まず、図58に示すように、前記実施の形態1の図1〜図18に示す工程に従い、溝44の底部に露出した導電性下地膜42の表面に電解メッキ法でPt膜45を析出させる。このとき、メッキを途中で停止することによって、Pt膜45の表面の高さをBPSG膜57の表面の高さよりも低くする。また、工程は増えるが、前記実施の形態1と同様、Pt膜45の表面の高さをBPSG膜57の表面の高さよりも大きくし、その後、溝44の開孔部に露出した過剰のPt膜45をエッチバックする際にPt膜45をオーバーエッチングすることによって、Pt膜45の表面の高さをBPSG膜57の表面の高さより低くしてもよい。
次に、図59に示すように、上記溝44の内部を含むBPSG膜57の上部にエッチングバリア膜63を堆積する。このエッチングバリア膜63は、BPSG膜57、Pt膜45および導電性下地膜42のいずれともエッチング速度が異なる導電膜で構成する。このような特性を備えた導電膜としては、CVD法またはスパッタリング法で堆積したTiN膜を例示することができる。
次に、図60に示すように、CMP法によるポリッシュバック(またはドライエッチング法によるエッチバック)でBPSG膜57の上部のバリアメタル膜63を除去し、溝44の内部のみに残すことによって、バリアメタル膜63の表面の高さをBPSG膜57の表面の高さと同じにする。
次に、BPSG膜57、エッチングバリア膜63、Pt膜45および導電性下地膜42の相互のエッチング速度の差を利用し、まず、図61に示すように、BPSG膜57をウェットエッチングで選択的に除去した後、図62に示すように、バリアメタル膜63をマスクにして導電性下地膜42を異方的にドライエッチングすることによって、バリアメタル膜63、Pt膜45および導電性下地膜42によって構成される下部電極64を形成する。
このように、エッチング速度が導電性下地膜42と異なるバリアメタル膜63をPt膜45の上部に形成することにより、導電性下地膜42を異方的にドライエッチングする際にPt膜45がエッチングされることはない。これにより、下部電極64の高さの減少が抑えられるため、表面積の減少も抑えられる。なお、同工程の後、前記実施の形態1〜4と同様に容量絶縁膜としてBSTを使用する場合は、前記バリアメタルを容量絶縁膜形成前に除去することが望ましい。これは、BSTとの接触およびBSTの酸素雰囲気中での結晶化アニール中にバリアメタルの酸化が起こった場合、酸化に伴う抵抗の増加によって容量が減少する可能性があるからである。その後の工程は、前記実施の形態1〜4と同じであるため、その説明は省略する。
(実施の形態6)
図63は、前記実施の形態1〜5のいずれかの方法で情報蓄積用容量素子Cを形成した後、その上部にCVD法で酸化シリコン膜50を堆積し、その表面をCMP法で平坦化した工程を示す断面図である。情報蓄積用容量素子Cを覆う酸化シリコン膜50の上部には、その後の工程で第2層目の配線が形成される(図31参照)。
上記酸化シリコン膜50は、モノシランを使ったCVD法や、酸素とテトラエトキシシランとを使ったプラズマCVD法によって形成されるが、このような方法hで形成した酸化シリコン膜50の膜中には相当量の水素が含まれている。ところが、情報蓄積用容量素子Cの容量絶縁膜47をBSTなどのペロブスカイト型結晶構造を有する高誘電率膜または強誘電体膜で構成し、上部電極48を白金族金属や白金族合金で構成した場合には、酸化シリコン膜50の膜中に含まれる水素が白金族金属や白金族合金によって活性化され、容量絶縁膜47を還元してその特性を劣化させることがある。
そこで本実施の形態では、図示のように、情報蓄積用容量素子Cの上部電極48と酸化シリコン膜50との間に水素を透過し難い絶縁膜65を形成することによって、酸化シリコン膜50の膜中に含まれる水素が上部電極48中に拡散するのをこの絶縁膜65で遮蔽する。水素を透過し難い絶縁膜65としては、CVD法で堆積した窒化シリコン膜などを例示することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、DRAMを混載したロジックLSIや、DRAMおよびフラッシュメモリを内蔵したマイクロコンピュータなどに適用することもできる。また、本発明は、Fe(Ferroelectric)RAM(強誘電体メモリ)に適用したり、ロジックLSIのノイズ対策用デカップリングキャパシタに適用したりすることもできる。
本発明は、DRAMを有する半導体集積回路装置の製造に利用されるものである。
本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部平面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部平面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 Pt膜の形成に用いる電解メッキ処理装置の概略図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板(ウエハ)の全体平面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態3であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態3であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態3であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態3であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態3であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態3であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態3であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態4であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態5であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態5であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態5であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態5であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態5であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態6であるDRAMの製造方法を示す基板の要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離溝
3 p型ウエル
4 n型ウエル
5 n型ウエル
6 酸化シリコン膜
7 酸化シリコン膜
8 ゲート酸化膜
9 ゲート電極
10 窒化シリコン膜
11 n型半導体領域
12 p型半導体領域
13 窒化シリコン膜
13a サイドウォールスペーサ
14 n型半導体領域(ソース、ドレイン)
15 p型半導体領域(ソース、ドレイン)
16 酸化シリコン膜
17 n型半導体領域(ソース、ドレイン)
18 コンタクトホール
19 コンタクトホール
20 プラグ
21 酸化シリコン膜
22、23、24 コンタクトホール
25 接続孔
26 シリサイド膜
27 プラグ
28 窒化シリコン膜
29 窒化シリコン膜
30〜33 配線
34 酸化シリコン膜(第1絶縁膜)
35 多結晶シリコン膜
36 溝
37 サイドウォールスペーサ
38 接続孔(第1接続孔)
39 プラグ(第1導電性接続体)
40 シリサイド膜
41 バリアメタル膜
42 導電性下地膜
42a、42b 導電性下地膜
43 酸化シリコン膜(第2絶縁膜)
44 溝
45 Pt膜(第1導電体膜)
46 下部電極
47 容量絶縁膜
48a Pt膜(第2導電体膜)
48 上部電極
49 バリアメタル膜
50 酸化シリコン膜(第4絶縁膜)
51、52 接続孔
53 プラグ
54〜56 配線
57 BPSG膜
60 窒化シリコン膜
61 酸化シリコン膜
62 下部電極
63 エッチングバリア膜
64 下部電極
65 絶縁膜
100 電解メッキ処理装置
101 メッキ液
102 メッキ槽
103 アノード電極
104 直流電源
105 接触端子
BL ビット線
C 情報蓄積用容量素子
L 活性領域
Qn nチャネル型MISFET
Qp pチャネル型MISFET
Qs メモリセル選択用MISFET
WL ワード線

Claims (37)

  1. 半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
    (b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に溝を形成した後、前記溝の底部に露出した前記第1導電性下地膜の上部に第1導電体膜を形成することによって、前記溝の内部に前記第1導電体膜を埋め込む工程、
    (e)前記第2絶縁膜を除去して前記第1導電性下地膜を露出した後、前記第1導電体膜をマスクにしたエッチングで前記第1導電性下地膜を除去することによって、前記第1導電体膜とその下部の前記第1導電性下地膜とによって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
    (f)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に前記溝を形成した後、前記溝の底部に露出した前記第1導電性下地膜の上部に前記第1導電体膜を形成する工程に先立って、前記溝の底部に露出した前記第1導電性下地膜をスパッタエッチングすることによって、前記第1導電性下地膜の一部を前記溝の側壁に再析出させることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜をマスクにしたエッチングで前記第1導電性下地膜を除去することによって前記下部電極を形成する際、前記下部電極の肩部を丸めることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
    (b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜の上部に第2絶縁膜を形成した後、前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に前記第1導電性接続体を露出する溝を形成する工程、
    (d)前記溝の内部を含む前記第2絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第1導電体膜を形成することによって、前記溝の内部に前記第1導電体膜を埋め込む工程、
    (e)前記第2絶縁膜の上部の前記第1導電体膜および前記第1導電性下地膜を除去することによって、前記第1導電体膜および前記第1導電性下地膜を前記溝の内部に残す工程、
    (f)前記第2絶縁膜を除去することによって、前記第1導電体膜とその底部および側面に形成された前記第1導電性下地膜とによって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
    (g)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記(f)工程で前記第2絶縁膜を除去する際、周辺回路領域の前記第2絶縁膜を除去しないことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 請求項4記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記(f)工程で前記第2絶縁膜を除去する際、周辺回路領域の前記第2絶縁膜を除去することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 請求項4記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2絶縁膜を窒化シリコン系の絶縁膜とその上部に形成した酸化シリコン系の絶縁膜とで構成し、前記第2絶縁膜に前記溝を形成する際、まず前記窒化シリコン系の絶縁膜をエッチングのストッパにして前記酸化シリコン系の絶縁膜をエッチングし、次いで前記窒化シリコン系の絶縁膜をエッチングすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 請求項1または4記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電性下地膜は、白金族金属、白金族合金または白金族金属の導電性酸化物を主成分とする膜からなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
    (b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に溝を形成した後、前記溝の内部を含む前記第2絶縁膜の上部に第2導電性下地膜を形成する工程、
    (e)前記第2導電性下地膜の上部に第1導電体膜を形成することによって、前記溝の内部に前記第1導電体膜を埋め込む工程、
    (f)前記第2絶縁膜の上部の前記第1導電体膜および前記第2導電性下地膜を除去することによって、前記第1導電体膜および前記第2導電性下地膜を前記溝の内部に残す工程、
    (g)前記第2絶縁膜を除去して前記第1導電性下地膜を露出した後、前記第1導電体膜および前記第2導電性下地膜をマスクにしたエッチングで前記第1導電性下地膜を除去することによって、前記第1導電体膜と、前記第2導電性下地膜と、前記第2導電性下地膜の下層の前記第1導電性下地膜とによって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
    (h)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜および前記第2導電性下地膜をマスクにしたエッチングで前記第1導電性下地膜を除去することによって前記下部電極を形成する際、前記下部電極の肩部を丸めることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜は、前記第2導電性下地膜をカソード電極とする電解メッキ法、前記第2導電性下地膜を触媒とする無電解メッキ法または選択CVD法のいずれかによって形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 請求項11記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜を前記電解メッキ法によって形成する際、ウエハの端部に露出した前記第2導電性下地膜に負電極側の端子を接続することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  13. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜と前記第2導電性下地膜との合計の膜厚は、前記第1導電性下地膜の膜厚よりも大きいことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  14. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電性下地膜および前記第2導電性下地膜は、白金族金属、白金族合金または白金族金属の導電性酸化物を主成分とする膜からなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  15. 請求項1、4または9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記溝の内部に前記第1導電体膜を埋め込む工程は、前記第1導電体膜を前記溝の深さ以上の膜厚で形成する工程と、その後、前記第1導電体膜を化学的機械研磨法でポリッシュバックまたはドライエッチング法でエッチバックすることによって、その表面の高さを前記第2絶縁膜の表面の高さと略同一にする工程とを含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  16. 半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
    (b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に溝を形成した後、前記溝の底部に露出した前記導電性下地膜をスパッタエッチングすることによって、前記第1導電性下地膜の一部を前記溝の側壁に再析出させる工程、
    (e)前記溝の底部に露出した前記第1導電性下地膜および前記溝の側壁に再析出させた前記第1導電性下地膜のそれぞれの表面に第1導電体膜を形成する工程、
    (f)前記溝の内部を含む前記第2絶縁膜の上部に、前記第2絶縁膜とはエッチング速度が異なる第3絶縁膜を形成した後、前記第2絶縁膜の上部の前記第3絶縁膜および前記第1導電体膜を除去することによって、前記第3絶縁膜および前記第1導電体膜を前記溝の内部に残す工程、
    (g)前記第2絶縁膜と前記第3絶縁膜とのエッチング速度の差を利用したエッチングによって前記第2絶縁膜を選択的に除去して前記第1導電性下地膜を露出する工程、
    (h)前記溝の側壁に再析出させた前記第1導電性下地膜、前記第1導電性下地膜の表面に形成した前記第1導電体膜および前記溝の内部の前記第3絶縁膜をマスクにしたエッチングで前記第1絶縁膜の上部の前記第1導電性下地膜を除去する工程、
    (i)前記第3絶縁膜を除去することによって、前記第1導電体膜と前記第1導電性下地膜とによって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
    (j)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  17. 請求項16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2絶縁膜を酸化シリコン系の絶縁膜とその上部に形成した窒化シリコン系の絶縁膜とで構成し、前記第2絶縁膜に前記溝を形成する際、まずフォトレジスト膜をマスクにして前記窒化シリコン系の絶縁膜をエッチングし、次いで前記フォトレジスト膜を除去した後、前記窒化シリコン系の絶縁膜をマスクにして前記酸化シリコン系の絶縁膜をエッチングすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  18. 請求項16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2絶縁膜および前記第3絶縁膜の一方は、ホウ素、リンの少なくとも一方を含む酸化シリコン系の絶縁膜からなり、前記第2絶縁膜および前記第3絶縁膜の他方は、前記ホウ素および前記リンを含まない酸化シリコン系の絶縁膜からなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  19. 請求項18記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1絶縁膜を酸化シリコン系の絶縁膜とその上部に形成した窒化シリコン系の絶縁膜とで構成し、前記(i)工程で前記第3絶縁膜を除去する際、前記窒化シリコン系の絶縁膜をエッチングのストッパにして前記第3絶縁膜をエッチングすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  20. 請求項1または16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜は、前記第1導電性下地膜の上部での膜成長速度が前記第2絶縁膜の上部での膜成長速度よりも大きい成膜方法によって形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  21. 請求項1、4または16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜の膜厚は、前記第1導電性下地膜の膜厚よりも大きいことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  22. 請求項1、4または16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜は、前記第1導電性下地膜をカソード電極とする電解メッキ法、前記第1導電性下地膜を触媒とする無電解メッキ法または選択CVD法のいずれかによって形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  23. 請求項22記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜を前記電解メッキ法によって形成する際、ウエハの端部に露出した前記第1導電性下地膜に負電極側の端子を接続することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  24. 請求項1、9または16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電性下地膜のエッチングは、前記半導体基板の主面に対して垂直な方向のエッチング速度が水平な方向のエッチング速度よりも大きい異方性エッチング法によって行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  25. 請求項1、9または16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2絶縁膜に前記溝を形成する工程は、前記第1導電性下地膜をエッチングのストッパに用いたドライエッチングで行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  26. 請求項1、4、9または16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1電極の平面パターンは、前記第2絶縁膜に形成された前記溝の平面パターンによって規定されることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  27. 請求項1、4、9または16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記溝の内径は、その底部よりも上端部の方が大きいことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  28. 請求項1、4、9または16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電性接続体と前記第1導電性下地膜との間に前記第1導電性接続体の酸化を防止するバリアメタル膜を形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  29. 請求項1、4、9または16記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記容量素子の上部に第4絶縁膜を形成する工程と、前記第4絶縁膜に接続孔を形成することによって前記接続孔の底部に前記容量素子の前記上部電極を露出させる工程と、前記接続孔の内部に第2導電性接続体を形成する工程と、前記第4絶縁膜の上部に上層配線を形成し、前記接続孔を通じて前記上層配線と前記上部電極とを電気的に接続する工程をさらに含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  30. 請求項29記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記容量素子と前記第2導電性接続体との間に前記第2導電性接続体の酸化を防止するバリアメタル膜を形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  31. 請求項29記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記容量素子の上部の前記第4絶縁膜は、水素を透過し難い絶縁膜とその上部に形成した酸化シリコン系の絶縁膜とからなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  32. 半導体基板の主面上に形成されたメモリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続された第1電極および前記第1電極の上部に容量絶縁膜を介して形成された第2電極によって構成される容量素子とからなるメモリセルを有する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板の主面上にメモリセル選択用MISFETを形成した後、前記メモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を形成する工程、
    (b)前記第1絶縁膜に第1接続孔を形成した後、前記第1接続孔の内部に前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1導電性接続体を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜の上部に第1導電性下地膜を形成した後、前記第1導電性下地膜の上部に第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第1導電性接続体の上方の前記第2絶縁膜に溝を形成した後、前記溝の底部に露出した前記第1導電性下地膜の上部に第1導電体膜を形成することによって、前記溝の内部にその表面の高さが前記第2絶縁膜の表面の高さよりも低くなるように前記第1導電体膜を埋め込む工程、
    (e)前記溝の内部の前記第1導電体膜上にエッチングバリア膜を形成する工程、
    (f)前記エッチングバリア膜、前記第2絶縁膜、前記第1導電体膜および前記第1導電性下地膜の相互のエッチング速度の差を利用し、まず前記第2絶縁膜をエッチングして選択的に除去し、次いで前記エッチングバリア膜をマスクにしたエッチングで前記第1導電性下地膜を除去した後、前記エッチングバリア膜を選択的に除去することによって、前記第1導電体膜および前記第1導電性下地膜によって構成され、かつ前記第1導電性接続体を介して前記MISFETのソース、ドレインの一方に電気的に接続される第1電極を形成する工程、
    (g)前記第1電極の上部にその上面と側面とを覆う容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の上部に第2導電体膜からなる第2電極を形成することによって、前記第1電極、前記容量絶縁膜および前記第2電極からなる容量素子を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  33. 請求項1、4、9、16または32記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電性下地膜は、Pt、Ru、Irなどの白金族金属または前記白金族金属を含む合金のいずれか一種または二種以上の金属、あるいはRuOまたはIrOからなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  34. 請求項1、4、9、16または32記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1導電体膜は、Pt、Ru、Irなどの白金族金属または前記白金族金属を含む合金のいずれか一種または二種以上の金属、あるいはRuOまたはIrOからなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  35. 請求項1、4、9、16または32記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記容量絶縁膜は、ペロブスカイト型または複合ペロブスカイト型の結晶構造を有する高誘電率膜または強誘電体膜を主成分とすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  36. 請求項1、4、9、16または32記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記容量絶縁膜は、PZT、PLT、PLZT、PbTiO、SrTiO、BaTiO、BST、SBTまたはTaのいずれかを主成分とする膜からなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  37. 請求項1、4、9、16または32記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2導電体膜は、Pt、Ru、Irなどの白金族金属または前記白金族金属を含む合金のいずれか一種または二種以上の金属、あるいはRuOまたはIrOからなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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