JP4497260B2 - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置およびその製造技術に関し、特に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を有する半導体集積回路装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
DRAMのメモリセルは、一般に、半導体基板の主面上にマトリクス状に配置された複数のワード線と複数のビット線との交点に配置される。1個のメモリセルは、それを選択する1個のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)と、このMISFETに直列に接続された1個の情報蓄積用容量素子(キャパシタ)とで構成される。
【0003】
メモリセル選択用MISFETは、周囲を素子分離領域で囲まれた活性領域に形成され、主としてゲート絶縁膜、ワード線と一体に構成されたゲート電極およびソース、ドレインを構成する一対の半導体領域によって構成される。メモリセル選択用MISFETは、通常1つの活性領域に2個形成され、これら2個のMISFETのソース、ドレイン(半導体領域)の一方が活性領域の中央部で共有される。
【0004】
ビット線は、上記メモリセル選択用MISFETの上部に配置され、多結晶シリコンなどからなるプラグが埋め込まれた接続孔を通じてソース、ドレイン(半導体領域)の一方(2個のMISFETに共有された半導体領域)と電気的に接続される。また、情報蓄積用容量素子は、ビット線の上部に配置され、同じく多結晶シリコンなどからなるプラグが埋め込まれた接続孔を通じてメモリセル選択用MISFETのソース、ドレイン(半導体領域)の他方と電気的に接続される。
【0005】
このように、近年のDRAMは、メモリセルの微細化に伴う蓄積電荷量の減少を補う対策として、情報蓄積用容量素子をビット線の上部に配置する立体構造を採用している。しかし、メモリセルの微細化がさらに進む256メガビット以降の大容量DRAMの場合は、情報蓄積用容量素子を立体化するだけでは蓄積電荷量の減少を補うことが困難であると考えられている。
【0006】
そこで、情報蓄積用容量素子の誘電体膜として、酸化タンタル(Ta25)、チタン酸ストロンチウム(STO)、チタン酸バリウムストロンチウム(BST)などの高誘電体(強誘電体)材料を採用することが検討されている。すなわち、酸化タンタルは、比誘電率が40程度、STO、BSTは200〜500程度と高いことから、これらの高(強)誘電体材料を誘電体膜として用いることにより、窒化シリコン(比誘電率=7〜8)などを誘電体膜に用いる場合に比べて蓄積電荷量の大幅な増加が期待できるからである。
【0007】
しかし、これらの高(強)誘電体材料は、単に成膜しただけでは高い比誘電率が得られず、かつ膜のリーク電流も大きいため、成膜後に750℃以上の酸素雰囲気中で熱処理を行うことによって、結晶化および膜質の改善を図る必要がある。そのため、情報蓄積用容量素子の誘電体膜に高(強)誘電体材料を用いる場合は、この高温熱処理によるMISFETの特性変動といった問題が生じる。
【0008】
そこで、誘電体膜に高(強)誘電体材料を用いる場合には、その下地となる下部電極にRu(ルテニウム)、Pt(プラチナ)、Ir(イリジウム)などの白金族金属が使用される。これらの金属表面に高(強)誘電体膜を堆積した場合には、650℃〜600℃といった通常の熱処理より100℃以上も低温の熱処理で膜の結晶化および膜質の改善を図ることができるため、製造工程全体の熱処理量を低減し、MISFETの特性変動を防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、256メガビット以降のDRAMを開発するにあたり、ビット線の上部に厚い酸化シリコン膜を堆積し、次いでこの酸化シリコン膜をエッチングして深い溝を形成した後、この溝の内壁に白金族金属膜を堆積することによって表面積の大きい下部電極を形成する、というプロセスを検討している。
【0010】
ところが、Ruなどの白金族金属は、一般に酸化シリコンなどの絶縁膜に対する接着性が乏しいため、下部電極の上部に高(強)誘電体膜を堆積した後の熱処理工程などにおいて金属膜に体積変化が生じた際、酸化シリコン膜との界面で剥離が生じ易いという問題がある。そのため、誘電体膜を高(強)誘電体材料で構成し、その下地の電極をRu、Pt、Irなどの白金族金属で構成した容量素子を有するDRAMにおいては、白金族金属膜と酸化シリコン膜との界面での剥離を防止する対策が不可欠となる。
【0011】
なお、上記のような問題について対策した技術として、本願の出願人と同一の出願人が日本国に出願した特願平12−63735号がある。
【0012】
本発明の目的は、容量素子の下部電極を構成する白金族金属膜と酸化シリコン膜との接着性を向上させる技術を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、容量素子の表面積を増やすと共に誘電体膜の高誘電率化を図ることによって、メモリセルを微細化した場合においても所望する蓄積電荷量値を確保することのできる技術を提供することにある。
【0014】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0016】
本発明の半導体集積回路装置は、半導体基板の主面上の絶縁膜に開孔された溝または孔の内部に第1電極、誘電体膜および第2電極からなる容量素子が形成され、前記溝または孔の側壁と前記第1電極との間にTaN層が介在しているものである。
【0017】
本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、半導体基板の主面上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜に溝または孔を開孔した後、前記溝または孔の側壁にTaN層を形成する工程と、前記TaN層の上部に金属膜からなる第1電極、誘電体膜および第2電極からなる容量素子を形成する工程とを有している。
【0018】
上記した手段によれば、容量素子の誘電体膜に高温熱処理を施したときに第1電極が絶縁膜から剥離する不具合を防止できる。
【0019】
本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、半導体基板の主面上に第1絶縁膜を形成し、前記第1絶縁膜に複数の溝または孔を開孔した後、前記溝または孔の側壁にTaN層を形成する工程と、塩素を含む雰囲気中でのドライエッチングによって、前記第1絶縁膜の上部の前記TaN膜を選択的に除去する工程と、前記溝または孔の内部に金属膜からなる第1電極、誘電体膜および第2電極からなる容量素子を形成する工程とを有している。
【0020】
上記した手段によれば、塩素を含む雰囲気中でTaN膜をドライエッチングすることにより、第1絶縁膜に対するTaN膜のエッチング選択比が大きくなるので、TaN膜をエッチングする際に生じる第1絶縁膜の目減り量を低減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本実施形態のDRAMを形成したシリコンチップ1Aの全体平面図である。長方形のシリコンチップ1Aの主面には、例えば256Mbit(メガビット)〜1Gbit(ギガビット)の記憶容量を有するDRAMが形成されている。このDRAMは、複数のメモリアレイ(MARY)に分割された記憶部とそれらの周囲に配置された周辺回路部(PC)とで構成されている。シリコンチップ1Aの主面の中央部には、ワードドライバWD、データ線選択回路などの制御回路や、入出力回路、ボンディングパッドBPなどが配置されている。また、メモリアレイ(MARY)の間には、センスアンプSAが配置されている。
【0023】
メモリアレイ(MARY)は、マトリクス状に配置された複数のワード線およびビット線と、それらの交点に配置された複数のメモリセルとによって構成されている。図2および図3は、DRAMのメモリアレイ(MARY)の一部を示すシリコン基板(以下、単に基板という)1の断面図である。
【0024】
1ビットの情報を記憶する1個のメモリセルは、基板1のp型ウエル3に形成された1個のメモリセル選択用MISFETQsとこれに直列に接続された1個の情報蓄積用容量素子(キャパシタ)Cとで構成されている。メモリセル選択用MISFETQsは、主としてゲート電極6(ワード線WL)、ソース、ドレイン(n型半導体領域8)およびこれらの図には示さないゲート絶縁膜5によって構成されている。メモリセル選択用MISFETQsのソース、ドレイン(n型半導体領域8)の一方は情報蓄積用容量素子Cと電気的に接続され、他方はビット線BLと電気的に接続されている。
【0025】
図示のように、メモリセルは、情報蓄積容量部である情報蓄積用容量素子Cをメモリセル選択用MISFETQsの上部に配置するスタックド・キャパシタ(Stacked capacitor)構造を採用している。情報蓄積用容量素子Cは、Ru(ルテニウム)を主成分として含む金属からなる下部電極(ストレージノード)32と、下部電極32の上部に形成されたTa25(酸化タンタル)を主成分として含む誘電体膜34と、誘電体膜34の上部に形成されたRu膜およびW(タングステン)膜を主成分として含む金属からなる上部電極(プレート電極)35とによって構成されている。この情報蓄積用容量素子Cは、メモリセル選択用MISFETQsの上部の厚い膜厚の酸化シリコン膜24に形成された高アスペクト比の溝29の内部に形成されている。
【0026】
情報蓄積用容量素子Cの下部電極32とメモリセル選択用MISFETQsのソース、ドレインの一方(n型半導体領域8)とは、コンタクトホール12およびその上部のスルーホール19を通じて電気的に接続されている。コンタクトホール12およびスルーホール19のそれぞれの内部には、多結晶シリコン膜からなるプラグ13、22が埋め込まれている。
【0027】
情報蓄積用容量素子Cの下部電極32とその下部のスルーホール19に埋め込まれたプラグ22との界面には、下部電極32を構成するRuとプラグ22を構成する多結晶シリコンとが、製造工程の途中で行われる熱処理によって不所望のシリサイド反応を引き起こすのを防ぐために、TaN(窒化タンタル)などからなるバリア層25が形成されている。また、下部電極32が形成された溝29の内壁には、下部電極32を構成するRuと酸化シリコン膜24との剥離を防ぐための接着層として、TaN膜30が形成されている。
【0028】
次に、本実施形態のDRAMの製造方法を図4〜図65を用いて工程順に説明する。なお、以下で説明するDRAMの製造工程のうち、基板1の主面上にメモリセル選択用MISFETQsを形成し、続いてメモリセル選択用MISFETQsの上部にビット線BLを形成するまでの工程については、例えば特願平11−166320号(松岡ら)に詳細な記載がある。従って、本実施形態では、ビット線BLを形成するまでの工程についてはその概要を記載するに止め、主要な構成部分である情報蓄積用容量素子Cの製造工程について詳述する。なお、ビット線BLを形成するまでの工程は、以下で説明する工程に限定されるものではない。
【0029】
まず、図4(メモリアレイの要部平面図)、図5(図4のA−A線に沿った断面図)、図6(図4のB−B線に沿った断面図)および図7(図4のC−C線に沿った断面図)に示すように、例えばp型の単結晶シリコンからなる基板1の主面の素子分離領域に素子分離溝2を形成する。素子分離溝2は、基板1の表面をエッチングして深さ300〜400nm程度の溝を形成し、続いてこの溝の内部を含む基板1上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法で酸化シリコン膜4(膜厚600nm程度)を堆積した後、酸化シリコン膜4を化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing;CMP)法で研磨、平坦化することによって形成する。酸化シリコン膜4は、例えば酸素(またはオゾン)とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積し、その後、1000℃程度のドライ酸化を行って膜を緻密化(デンシファイ)する。
【0030】
図4に示すように、上記素子分離溝2を形成することにより、素子分離溝2によって周囲を囲まれた細長い島状の活性領域(L)が同時に多数形成される。後述するように、これらの活性領域(L)のそれぞれには、ソース、ドレインの一方を共有するメモリセル選択用MISFETQsが2個ずつ形成される。
【0031】
次に、基板1にB(ホウ素)をイオン打ち込みすることによってp型ウエル3を形成し、続いてp型ウエル3の表面をHF(フッ酸)系の洗浄液で洗浄した後、基板1を熱酸化することによってp型ウエル3の活性領域(L)の表面に酸化シリコン系の清浄なゲート絶縁膜5(膜厚6nm程度)を形成する。なお、ゲート絶縁膜5は、基板1の熱酸化によって形成される酸化シリコン系絶縁膜の他、それよりも誘電率が大きい窒化シリコン系絶縁膜、金属酸化物系絶縁膜(酸化タンタル膜、酸化チタン膜など)であってもよい。これらの高誘電体絶縁膜は、基板1上にCVD法やスパッタリング法で成膜することによって形成する。
【0032】
次に、図8〜図10に示すように、ゲート絶縁膜5の上部にゲート電極6を形成する。ゲート電極6は、活性領域(L)以外の領域ではワード線(WL)として機能する。ゲート電極6(ワード線WL)は、例えばゲート絶縁膜5の上部にP(リン)などをドープしたn型多結晶シリコン膜(膜厚70nm程度)、WN(窒化タングステン)またはTiN(窒化チタン)からなるバリアメタル膜(膜厚5nm〜10nm程度)、W(タングステン)膜(膜厚100nm程度)および窒化シリコン膜7(膜厚150nm程度)を順次堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしてこれらの膜をドライエッチングすることによって形成する。多結晶シリコン膜および窒化シリコン膜7はCVD法で堆積し、バリアメタル膜およびW膜はスパッタリング法で堆積する。
【0033】
次に、図11〜図13に示すように、p型ウエル3にAs(ヒ素)またはP(リン)をイオン打ち込みしてゲート電極6の両側のp型ウエル3にn型半導体領域8(ソース、ドレイン)を形成する。ここまでの工程により、メモリセル選択用MISFETQsが略完成する。
【0034】
次に、図14〜図17に示すように、基板1上にCVD法で窒化シリコン膜9(膜厚50nm)および酸化シリコン膜10(膜厚600nm程度)を堆積し、続いて酸化シリコン膜10の表面を化学機械研磨法で平坦化した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして酸化シリコン膜10および窒化シリコン膜9をドライエッチングすることにより、メモリセル選択用MISFETQsのソース、ドレイン(n型半導体領域8)の上部にコンタクトホール11、12を形成する。酸化シリコン膜10のエッチングは、窒化シリコンに対する選択比が大きい条件で行い、窒化シリコン膜9のエッチングは、シリコンや酸化シリコンに対するエッチング選択比が大きい条件で行う。これにより、コンタクトホール11、12をゲート電極6(ワード線WL)に対して自己整合(セルフアライン)で形成することができる。
【0035】
次に、図18および図19に示すように、コンタクトホール11、12の内部にプラグ13を形成する。プラグ13を形成するには、酸化シリコン膜10の上部にPをドープしたn型多結晶シリコン膜をCVD法で堆積することによってコンタクトホール11、12の内部にn型多結晶シリコン膜を埋め込んだ後、コンタクトホール11、12の外部のn型多結晶シリコン膜を化学機械研磨法(またはドライエッチング)で除去する。
【0036】
次に、酸化シリコン膜10の上部にCVD法で酸化シリコン膜14(膜厚150nm程度)を堆積した後、図20〜図22に示すように、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしてコンタクトホール11の上部の酸化シリコン膜14をドライエッチングすることにより、後の工程で形成されるビット線(BL)とコンタクトホール11とを接続するためのスルーホール15を形成する。
【0037】
次に、図23および図24に示すように、スルーホール15の内部にプラグ16を形成する。プラグ16を形成するには、酸化シリコン膜14の上部に例えばスパッタリング法でTiNからなるバリアメタル膜を堆積し、続いてバリアメタル膜の上部にCVD法でW膜を堆積することによってスルーホール15の内部にこれらの膜を埋め込んだ後、スルーホール15の外部のこれらの膜を化学機械研磨法で除去する。
【0038】
次に、図25〜図28に示すように、酸化シリコン膜14の上部にビット線BLを形成する。ビット線BLを形成するには、例えば酸化シリコン膜14の上部にスパッタリング法でTiN膜(膜厚10nm程度)を堆積し、続いてTiN膜の上部にCVD法でW膜(膜厚50nm程度)を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしてこれらの膜をドライエッチングする。ビット線BLは、その下部のスルーホール15に埋め込まれたプラグ16およびさらにその下部のコンタクトホール11に埋め込まれたプラグ13を介してメモリセル選択用MISFETQsのソース、ドレイン(n型半導体領域8)の一方と電気的に接続される。
【0039】
次に、図29〜図32に示すように、ビット線BLの上部にCVD法で膜厚300nm程度の酸化シリコン膜17および膜厚200nm程度の窒化シリコン膜18を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして窒化シリコン膜18および酸化シリコン膜17をドライエッチングすることにより、プラグ13が埋め込まれたコンタクトホール11の上部にスルーホール19を形成する。
【0040】
スルーホール19は、その径がその下部のコンタクトホール11の径よりも小さくなるように形成する。具体的には、窒化シリコン膜18の上部にCVD法で多結晶シリコン膜20を堆積し、続いてスルーホール19を形成する領域の多結晶シリコン膜20をドライエッチングして孔を形成した後、多結晶シリコン膜20の上部にさらに多結晶シリコン膜(図示せず)を堆積する。次に、多結晶シリコン膜20の上部の多結晶シリコン膜を異方性エッチングすることによって孔の側壁にサイドウォールスペーサ21を形成し、続いて多結晶シリコン膜20とサイドウォールスペーサ21とをマスクに用いて孔の底部の窒化シリコン膜18および酸化シリコン膜17をドライエッチングする。
【0041】
また、図29および図32に示すように、スルーホール19は、その中心がその下部のコンタクトホール11の中心よりもビット線BLから離れる方向にオフセットされる。このように、スルーホール19の径をその下部のコンタクトホール11の径よりも小さくし、かつその中心をビット線BLから離れる方向にオフセットさせることにより、メモリセルサイズを縮小した場合においても自己整合コンタクト(Self Align Contact;SAC)技術を用いることなく、スルーホール19(の内部に埋め込まれるプラグ22)とビット線BLとのショートを防止することができる。また、スルーホール19の径をその下部のコンタクトホール11の径よりも小さくすることにより、それらの中心をずらしても両者のコンタクト面積を十分に確保することができる。
【0042】
次に、スルーホール19の形成に用いたマスク(多結晶シリコン膜20およびサイドウォールスペーサ21)をドライエッチングで除去した後、図33および図34に示すように、スルーホール19の内部にプラグ22を形成する。プラグ22を形成するには、まず窒化シリコン膜18の上部にPをドープしたn型多結晶シリコン膜をCVD法で堆積することによって、スルーホール19の内部に多結晶シリコン膜を埋め込み、続いてスルーホール19の外部の多結晶シリコン膜を化学機械研磨法(またはドライエッチング)で除去する。このとき、多結晶シリコン膜をオーバー研磨(またはオーバーエッチング)することによって、プラグ22の表面の高さをスルーホール19の上端部より下方に後退させる。
【0043】
次に、図35および図36に示すように、プラグ22の上部にバリア層25を形成する。バリア層25を形成するには、窒化シリコン膜18の上部にスパッタリング法でTaN膜を堆積した後、続いてスルーホール19の外部のTaN膜を化学機械研磨法(またはドライエッチング)で除去する。バリア層25は、後述する製造工程の途中で行われる熱処理によって、下部電極32を構成するRuとプラグ22を構成する多結晶シリコンとが不所望のシリサイド反応を引き起こすのを防ぐために形成する。
【0044】
次に、図37および図38に示すように、窒化シリコン膜18の上部にCVD法で酸化シリコン膜24を堆積する。情報蓄積用容量素子Cの下部電極32は、次の工程で酸化シリコン膜24に形成される溝29の内部に形成される。従って、酸化シリコン膜24の膜厚がこの下部電極32の高さを規定するので、下部電極32の表面積を大きくして蓄積電荷量を増やすためには、酸化シリコン膜24を2μm程度の厚い膜厚で堆積する。酸化シリコン膜24は、例えば酸素とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積し、その後、必要に応じてその表面を化学機械研磨法で平坦化する。
【0045】
次に、図39および図40に示すように、酸化シリコン膜24の上部にスパッタリング法で膜厚200nm程度のW膜26を堆積し、続いてW膜26の上部に反射防止膜27を塗布した後、反射防止膜27の上部にフォトレジスト膜28を形成する。W膜26は、酸化シリコン膜24に対するエッチング選択比がフォトレジスト膜に比べて大きいので、厚い膜厚の酸化シリコン膜24をエッチングする際のマスクとして使用される。
【0046】
次に、図41および図42に示すように、フォトレジスト膜28をマスクにして反射防止膜27をドライエッチングし、続いて図43および図44に示すように、W膜26をドライエッチングすることによって、酸化シリコン膜24をエッチングするためのマスクパターン(W膜28)を形成する。
【0047】
次に、フォトレジスト膜28および反射防止膜27を除去した後、図45および図46に示すように、W膜28をマスクにして酸化シリコン膜24をドライエッチングすることにより、その底部にスルーホール19内のバリア層25の表面が露出する深い溝29を形成する。溝29の形成には、例えばC58+O2+Ar(アルゴン)ガスをエッチングガスに用いた平行平板型反応性イオンエッチング装置を使用し、酸化シリコン膜24を異方的にドライエッチングする。図47に示すように、溝29は、ワード線WLの延在方向に長辺を有し、かつビット線BLの延在方向に短辺を有する矩形の平面パターンで構成される。
【0048】
特に限定はされないが、本実施形態では、酸化シリコン膜24をドライエッチングして上記溝29を形成した後、フッ酸系のエッチング液(HF:NH4F=1:200)を使って溝29の内壁の酸化シリコン膜24をウェットエッチングする。このウェットエッチングを行うことにより、溝29の内壁が等方的にエッチングされ、溝29の径が僅かに大きくなると共に、図48および図49に示すように、溝29の側壁下端部と底面部分との間(図の矢印で示す領域)の酸化シリコン膜24に丸みが付く。この丸みを効果的に付けるためには、酸化シリコン膜24をドライエッチングして溝29を形成する際、溝29の底部のエッチング量を少なくすることによって、あらかじめ溝29の底部近傍の径を上部の径より細くしておき、その後、溝29の内壁の酸化シリコン膜24をウェットエッチングするとよい。
【0049】
このように、溝29の側壁下端部と底面部分との間の酸化シリコン膜24に丸みを付けておくことにより、後の工程で溝29の内部に堆積する接着層(TaN膜30)や下部電極材料(Ru膜32a)がその後の熱処理によって体積変化した場合でも、溝29の側壁下端部と底面部分との間の領域で剥離を引き起こすことがない。
【0050】
次に、酸化シリコン膜24のエッチングマスクとして使用したW膜26を過酸化水素水で除去した後、図50および図51に示すように、溝29の内部を含む酸化シリコン膜24の上部に膜厚15nm程度のTaN膜30をスパッタリング法で堆積する。TaN膜30は、後の工程で溝29の内部に堆積する下部電極材料(Ru膜32a)および酸化シリコン膜24のいずれに対しても接着性が高いという特徴があるため、下部電極材料(Ru膜32a)と酸化シリコン膜24との界面剥離を防ぐ接着層として機能する。
【0051】
次に、図52および図53に示すように、溝29の内部に絶縁膜31を堆積した後、溝29の外部のTaN膜30をドライエッチングによって除去する。絶縁膜31は、溝29の底部のTaN膜30がエッチングイオンによって削られるのを防ぐマスクとして使用するので、溝29の内部全体に埋め込む必要はなく、少なくとも溝29の底部近傍を覆う程度の膜厚で堆積すればよい。絶縁膜31は、例えばフォトレジストやスピンオングラスなどで構成する。絶縁膜31をフォトレジストで構成する場合は、ポジ型のフォトレジスト膜を溝29の内部を含む酸化シリコン膜24の上部にスピン塗布した後、全面露光および現像を行って溝29の外部の露光部を除去し、溝29の内部に未露光部を残せばよい。
【0052】
図54(a)は、溝29の側壁上端部の拡大図である。図示のように、溝29の外部のTaN膜30をドライエッチングによって除去する際は、溝29の側壁上端部のTaN膜30も除去し、TaN膜30の上端部を溝29の開孔端部よりも下方に後退(リセス)させると共にテーパ状に加工する。TaN膜30の上端部のリセス量は、例えば100nm程度とし、テーパ角(θ)は、例えば45°以下とする。また、酸化シリコン膜24に対するTaN膜30のエッチング選択比を十分に確保するため、TaN膜30をエッチングするガスは、塩素ガスまたは塩素ガスとAr(アルゴン)との混合ガスを使用する。
【0053】
次に、溝29の内部の絶縁膜31をアッシング処理などによって除去した後、図55、図56および図54(b)に示すように、溝29の内部を含む酸化シリコン膜24の上部にRu膜32aを堆積する。Ru膜32aは、スパッタリング法で堆積した膜厚15nm程度の膜とCVD法で堆積した膜厚35nm程度の膜との積層膜で構成する。スパッタリング法で堆積したRu膜は、CVD法で堆積したRu膜に比べて酸化シリコン膜24との接着性がよいという特徴がある。一方、CVD法で堆積したRu膜は、スパッタリング法で堆積したRu膜に比べて段差被覆性がよいため、深い溝29の底部および側壁をほぼ均一な膜厚で覆うことができる。
【0054】
次に、700℃、1分程度の熱処理を行ってRu膜32aをデンシファイ(緻密化)した後、図57および図58に示すように、溝29の内部に絶縁膜33を埋め込み、溝29の外部のRu膜32aをドライエッチングによって除去する。絶縁膜33は、溝29の底部のRu膜32aがエッチングイオンによって削られるのを防ぐマスクとして使用され、例えばフォトレジストやスピンオングラスなどで構成する。
【0055】
前述したように、本実施形態では、TaN膜30の上端部を溝29の開孔端部よりも下方にリセスさせる。そのため、図54(c)に拡大して示すように、溝29の外部のRu膜32aを除去した際、溝29の側壁に残ったRu膜32aの上端部にTaN膜30が露出することはない。また、TaN膜30の上端部をテーパ状に加工したことにより、TaN膜30の上端部近傍においてRu膜32aの膜厚が薄くなることもない。
【0056】
次に、図59および図60に示すように、溝29の内部に埋め込んだ絶縁膜33をアッシング処理などによって除去する。ここまでの工程により、溝29の内壁にRu膜32aによって構成される下部電極32が形成される。下部電極32は、その下部のスルーホール19およびさらにその下部のコンタクトホール12を通じてメモリセル選択用MISFETQsのn型半導体領域8(ソース、ドレイン)の他方と電気的に接続される。
【0057】
次に、図61および図62に示すように、下部電極32が形成された溝29の内壁および酸化シリコン膜24の表面に酸化タンタルからなる膜厚10nm程度の誘電体膜34を堆積する。酸化タンタル膜は、例えば原料ガスにペンタエトキシタンタル(Ta(OC255)と酸素とを用い、温度430℃、圧力50Paの条件で堆積し、その後、膜の結晶化と膜質の改善とを図るために、酸素雰囲気中で650°程度の熱処理を行う。
【0058】
本実施形態では、TaN膜30の上端部を溝29の開孔端部よりも下方にリセスさせ、TaN膜30をRu膜32aで完全に覆うようにしたので、図54(d)に拡大して示すように、溝29の内壁および酸化シリコン膜24の表面に酸化タンタルからなる誘電体膜34を堆積したときに、TaN膜30と誘電体膜34とが接触することはない。
【0059】
これにより、酸化タンタル膜を酸素雰囲気中で熱処理した際、酸化タンタル膜中の酸素がTaN膜30中に拡散することがないので、TaN膜30が酸化されることによって生じる形状異常(ふくれ)や、酸化シリコン膜24との界面での剥がれを防止することができる。また、酸化タンタル膜が還元されて導電性を持った金属タンタルとなることによるリーク電流の増加を防止することができる。
【0060】
次に、図63および図64に示すように、誘電体膜34の上部にスパッタリング法およびCVD法で膜厚100nm程度のRu膜35aを堆積し、続いてRu膜35aの上部にスパッタリング法で膜厚100nm程度のW膜35bを堆積した後、図65および図66に示すように、フォトレジスト膜36をマスクにしたドライエッチングでメモリアレイ(MARY)以外の領域のW膜35bおよびRu膜35aを除去することによって上部電極35を形成する。このエッチングを行う際は、図65に示すように、フォトレジスト膜35の端部をラウンド状に加工しておくとよい。これにより、W膜35bおよびRu膜35aの端部側壁にエッチングの反応生成物が付着し難くなるので、これらの膜のエッチング制御性が向上する。
【0061】
ここまでの工程により、下部電極32、誘電体膜34および上部電極35によって構成される情報蓄積用容量素子Cが完成し、前記図2および図3に示したような、メモリセル選択用MISFETQsとこれに直列に接続された情報蓄積容量素子Cとで構成されるメモリセルが略完成する。
【0062】
その後、情報蓄積用容量素子Cの上部に層間絶縁膜を挟んで2層程度のAl配線を形成し、最上層のAl配線の上部にパッシベーション膜を形成するが、これらの図示は省略する。
【0063】
以上詳述したように、本実施形態によれば、酸化シリコン膜24に開孔した溝29の内壁に情報蓄積用容量素子Cの下部電極32を形成するに際し、下部電極32を構成するRu膜32aと酸化シリコン膜24との界面に、TaN膜30によって構成される接着層を介在させることにより、Ru膜32aの剥離を確実に防止することができる。
【0064】
また、酸化シリコン膜24に開孔した溝29の側壁下端部と底面部分との間に丸みを付けることにより、溝29の内部に堆積する接着層(TaN膜30)や下部電極材料(Ru膜32a)がその後の熱処理によって体積変化した場合でも、溝29の側壁下端部と底面部分との間の領域で剥離を引き起こすことがない。
【0065】
また、接着層を構成するTaN膜30の上端部を溝29の開孔端部よりも下方にリセスさせ、TaN膜30をRu膜32aで完全に覆うことにより、TaN膜30と誘電体膜34との接触を確実に防ぐことができるので、TaN膜30の形状異常(ふくれ)や剥がれを防止することができると共に、誘電体膜34のリーク電流の増加を防止することができる。
【0066】
なお、情報蓄積用容量素子Cの下部電極材料は、本実施形態で用いたRuに限定されるものではなく、Pt(プラチナ)、Ir(イリジウム)など、Ru以外の白金族金属で構成することもできる。本実施形態で使用したRuは、過剰な酸化性雰囲気中で熱処理した場合、Ru自身が酸化されて酸化ルテニウムを形成し、後の工程で不都合を生じる場合があるが、Ptはこのような酸化物を形成しないという利点がある。
【0067】
また、情報蓄積用容量素子Cの誘電体膜材料は、本実施形態で用いた酸化タンタルに限定されるものではなく、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウムストロンチウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛などのペロブスカイト型金属酸化物からなる高(強)誘電体またはそれらの積層体で構成することもできる。これらの高(強)誘電体材料を使用する場合でも、成膜後に膜を結晶化または改質する熱処理工程が必須となるため、酸化タンタルを使用する本実施形態と同様の効果が得られる。
【0068】
さらに、情報蓄積用容量素子Cの上部電極材料は、本実施形態で用いたRuとWとの積層体に限定されるものではなく、W、Ru、Pt、Irなどの金属またはこれらの金属とTiNとを積層したものなどで構成することもできる。
【0069】
(実施の形態2)
本実施形態の製造方法は、酸化シリコン膜24に溝29を形成し、続いて溝29の内部を含む酸化シリコン膜24の上部にTaN膜30を堆積するまでの工程(前記図4〜図51の工程)が前記実施の形態1と同一であるため、その説明は省略し、以降の工程についてのみ説明する。
【0070】
まず、前記図51に示した工程に引き続き、図67に示すように、溝29の内部に絶縁膜31を堆積し、溝29の外部のTaN膜30をドライエッチングによって除去する。エッチングガスは、塩素ガスまたは塩素ガスとAr(アルゴン)との混合ガスを使用する。
【0071】
次に、溝29の内部の絶縁膜31をアッシング処理などによって除去した後、図68に示すように、溝29の内部に残ったTaN膜30の表面にRu膜32bを形成する。このRu膜32bは、Ruが金属の表面に選択的に成長し、酸化シリコンなどの絶縁膜の表面には成長しないという性質を利用した選択CVD法によって形成する。ここまでの工程により、溝29の内壁にRu膜32bによって構成される下部電極32が形成される。
【0072】
次に、図69に示すように、下部電極32が形成された溝29の内壁および酸化シリコン膜24の表面に、前記実施の形態1と同様の方法で酸化タンタルからなる誘電体膜34を堆積し、続いて膜の結晶化と膜質の改善とを図るために、酸素雰囲気中で650°程度の熱処理を行う。
【0073】
ここで、前記図67に示した工程で行われるTaN膜30のエッチング量と誘電体膜34の特性との関係について、図70を用いて説明する。
【0074】
図70(a)は、溝29の外部、すなわち酸化シリコン膜24の上部のTaN膜30をドライエッチングによって除去する際、下地の酸化シリコン膜24との選択比を小さくし、酸化シリコン膜24の上面をある程度エッチングした場合である。この場合は、溝29の内部に残ったTaN膜30の上端部が酸化シリコン膜24の上面よりも上方に突き出た状態となる。
【0075】
この状態でTaN膜30の表面にRu膜32bを選択成長させると、TaN膜30の上端部に選択成長したRu膜32bが酸化シリコン膜24の上面よりも上方に突き出た状態となる。そのため、この領域に電界が集中し、その後に堆積する誘電体膜34のリーク電流がこの領域で増大してしまう。
【0076】
図70(b)は、TaN膜30の上端部が酸化シリコン膜24の上面と同じ高さになるようにエッチングした場合である。この場合も、TaN膜30の上端部に選択成長したRu膜32bが酸化シリコン膜24の上面よりも上方に突き出た状態となるため、その後に堆積する誘電体膜34のリーク電流がこの領域で増大してしまう。
【0077】
図70(c)は、TaN膜30の上端部が酸化シリコン膜24の上面よりも下方にリセスするようにエッチングした場合である。ここでのリセス量は、Ru膜32bの膜厚(例えば50nm)と同程度とする。
【0078】
この場合は、TaN膜30の上端部に選択成長したRu膜32bの上端部が酸化シリコン膜24の上面と同じ高さになり、それよりも上方に突き出ることはない。従って、Ru膜32bの上端部に電界が集中することはないので、その後に堆積する誘電体膜34のリーク電流がこの領域で増大することはない。
【0079】
図70(d)は、同図(c)と同じくTaN膜30の上端部が酸化シリコン膜24の上面よりも下方にリセスするようにエッチングした場合であるが、リセス量は、Ru膜32bの膜厚以上とする。この場合は、同図(c)と同じくTaN膜30の上端部に選択成長したRu膜32bの上端部に電界が集中することはないので、その後に堆積する誘電体膜34のリーク電流がこの領域で増大することはない。しかし、TaN膜30のリセス量が大きくなった分、TaN膜30の表面に選択成長するRu膜32bのリセス量も大きくなるため、Ru膜32bによって構成される下部電極32の表面積が低減し、その分、情報蓄積用容量素子Cの蓄積電荷量が減少してしまう。
【0080】
以上のことから、前記図67に示した工程でTaN膜30をエッチングする際には、リーク電流の低減の観点から、TaN膜30の上端部を酸化シリコン膜24の上面よりも下方にリセスさせる必要がある。このときのTaN膜30のリセス量は、少なくともTaN膜30の上端部に選択成長させるRu膜32bの上端部が酸化シリコン膜24の上面よりも上方に突き出ない量、すなわちTaN膜30の表面に選択成長させるRu膜32bの膜厚以上とする。一方、蓄積電荷量の減少を最小限に止める観点から、リセス量の上限は、Ru膜32bの膜厚の3倍以下、より好ましくは2倍以下(Ru膜32bの膜厚を50nmとした場合は、100nm以下)とするのがよい。
【0081】
その後、図71に示すように、前記実施の形態1の図63〜図66に示す工程に従い、誘電体膜34の上部に上部電極35を形成することにより、下部電極32、誘電体膜34および上部電極35によって構成される情報蓄積用容量素子Cが完成し、メモリセル選択用MISFETQsとこれに直列に接続された情報蓄積容量素子Cとで構成されるメモリセルが略完成する。
【0082】
本実施形態によれば、前記実施の形態1と同様の効果が得られることに加え、酸化シリコン膜24に開孔した溝29の内部に絶縁膜を埋め込む工程が前記実施の形態1の2回から1回に減少すると共に、Ru膜32bをエッチングする工程も不要となるので、DRAMの製造工程を短縮することができる。
【0083】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0084】
前記実施の形態1、2では、下部電極の剥離を防止する接着層(TaN膜30)と誘電体膜との接触を防止する方法として、接着層を構成するTaN膜30をリセスさせる方法(実施の形態1)、またはTaN膜30の表面に下部電極材料を選択成長させる方法(実施の形態2)を用いたが、これらの方法は、TaN以外の材料、例えばTiNやTiを接着層として用いる場合にも適用することができる。
【0085】
前記実施の形態1、2では、DRAMおよびその製造プロセスに適用した場合について説明したが、本発明は、汎用DRAMのみならず、ロジック混載DRAMやFeRAMなどにも適用することができる。
【0086】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)本発明によれば、メモリセルの微細化がより一層進み、容量素子の下部電極とその下部の接続孔との合わせずれが不可避となった場合でも、下部電極のパターニング時に接続孔内のバリア層がエッチングされてシリコンプラグの表面が露出する不具合を防止すことができる。
(2)本発明によれば、容量素子の下部電極上に形成した誘電体膜を酸素雰囲気中で熱処理する際、下部電極を透過した酸素がバリア層自体を酸化して、高抵抗、低誘電率の酸化物層を形成する不具合を防止することができる。
(3)本発明によれば、容量素子の下部電極を構成する白金族金属膜と酸化シリコン膜との接着性を向上させることができる。
(4)本発明によれば、容量素子の表面積を増やすと共に誘電体膜の高誘電率化を図ることによって、メモリセルを微細化した場合においても所望する蓄積電荷量値を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるDRAMを形成したシリコンチップの全体平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるDRAMを形成した半導体基板の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるDRAMを形成した半導体基板の要部断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部平面図である。
【図9】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図14】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部平面図である。
【図15】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図16】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図17】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図18】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図19】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図20】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部平面図である。
【図21】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図22】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図23】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図24】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図25】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部平面図である。
【図26】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図27】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図28】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図29】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部平面図である。
【図30】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図31】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図32】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図33】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図34】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図35】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図36】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図37】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図38】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図39】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図40】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図41】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図42】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図43】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図44】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図45】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図46】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図47】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部平面図である。
【図48】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図49】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図50】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図51】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図52】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図53】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図54】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図55】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図56】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図57】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図58】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図59】本発明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図60】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図61】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図62】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図63】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図64】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図65】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図66】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図67】本発明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部拡大断面図である。
【図68】本発明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部拡大断面図である。
【図69】本発明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部拡大断面図である。
【図70】TaN膜のエッチング形状、選択CVD−Ru膜の形状および酸化タンタル膜の特性を説明する図である。
【図71】本発明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法を示す半導体基板の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
1A シリコンチップ
2 素子分離溝
3 p型ウエル
4 酸化シリコン膜
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
7 酸化シリコン膜
8 n型半導体領域(ソース、ドレイン)
9 窒化シリコン膜
10 酸化シリコン膜
11、12 コンタクトホール
13 プラグ
14 酸化シリコン膜
15 スルーホール
16 プラグ
17 酸化シリコン膜
18 窒化シリコン膜
19 スルーホール
20 多結晶シリコン膜
21 サイドウォールスペーサ
22 プラグ
24 酸化シリコン膜
25 バリア層
26 W膜
27反射防止膜
28 フォトレジスト膜
29 溝
30 TaN膜(接着層)
31 フォトレジスト膜
32 下部電極(ストレージノード)
32a、32b Ru膜
33 フォトレジスト膜
34 誘電体膜
35 上部電極(プレート電極)
35a Ru膜
35b W膜
36 フォトレジスト膜
BL ビット線
BP ボンディングパッド
C 情報蓄積容量素子(キャパシタ)
L 活性領域
MARY メモリアレイ
PC 周辺回路部
Qs メモリセル選択用MISFET
SA センスアンプ
WD ワードドライバ
WL ワード線

Claims (8)

  1. 半導体基板の主面上に、溝または孔が形成された絶縁膜と、前記溝または孔の内部に形成された第1電極、前記第1電極の上部に形成された誘電体膜および前記誘電体膜の上部に形成された第2電極からなる容量素子とを有する半導体集積回路装置であって、
    前記第1電極は白金族金属から構成され、
    前記溝または孔の側壁と前記第1電極との間にTaN層が介在し、
    前記TaN層の上端部が、前記溝または孔の内部において前記絶縁膜の上面よりも下方に位置し、
    前記TaN層の上端部は、前記溝または孔の内部において前記第1電極によって覆われていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置において、
    前記容量素子の第1電極は、Ruを主成分とすることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の半導体集積回路装置において、
    前記TaN層の上端部は、前記第1電極の膜厚の1倍〜3倍の範囲で前記絶縁膜の上面から下方へ後退していることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 以下の工程を有する半導体集積回路装置の製造方法;
    (a)半導体基板の主面上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜に溝または孔を開孔する工程、
    (b)前記溝または孔の側壁に接着層を形成する工程、
    (c)前記接着層の上端部を前記溝または孔の内部において前記絶縁膜の上面よりも下方に後退させる工程、
    前記溝または孔の内部において前記接着層の上端部を覆うように、前記接着層の上部に容量素子の第1電極を構成する白金族の金属膜を形成する工程、
    前記第1電極の上部に前記容量素子の誘電体膜を形成し、前記誘電体膜の上部に前記容量素子の第2電極を形成する工程。
  5. 請求項4記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記接着層をTaN膜で形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 請求項記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記容量素子の第1電極を構成する金属膜は、Ruを主成分とすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記工程(c)は、塩素を含む雰囲気中で前記TaN膜をドライエッチングする工程を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(c)において、前記TaN膜を前記第1電極の膜厚の1倍〜3倍の範囲で前記絶縁膜の上面から下方に後退させることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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