JP2006196650A - 半導体不揮発性メモリ装置およびその消去方法 - Google Patents

半導体不揮発性メモリ装置およびその消去方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 書き込みと消去とを繰り返した場合でも、ホットホール注入によるダメージを回復できて、書き込み状態、および消去状態の特性劣化を防止することができる半導体不揮発性メモリ装置を提供する。
【解決手段】 この半導体不揮発性メモリ装置によれば、アニール部をなす抵抗体13が半導体不揮発性メモリM1に対してアニール処理を行うことによって、データの書き換えと消去の繰り返しによって生じた第1絶縁膜7中のトラップ準位の増大と絶縁膜界面での界面準位の増加を解消できる。したがって、アニール部をなす抵抗体13を備えたことで、書き込みと消去とを繰り返した場合でも、ホットホール注入によるダメージを回復でき、書き込み状態、および消去状態の特性劣化を防止できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体不揮発性メモリ装置に関し、特に、電荷を電荷保持層に保持して情報を記憶する半導体不揮発性メモリ装置に関し、書き込みと消去の繰り返しによる特性劣化を回復できる半導体不揮発性メモリ装置およびその消去方法に関する。
近年、携帯情報端末機器などの普及に伴って、電源を切っても情報を記憶し続ける半導体不揮発性メモリが広く使われるようになった。このような半導体不揮発性メモリとして、現在、フラッシュメモリが広く用いられている。フラッシュメモリは、周りを絶縁膜で囲まれたフローティングゲートと呼ばれる電荷保持層に電荷を蓄え情報を記憶するもので、フローティングゲートの材料としては導電性のポリシリコンが主に用いられてきた。
ところが、上記のように電荷保持層に導電性の物質を用いると、その周りの絶縁膜に一カ所でもリークパスが存在すると、ほとんどの電荷が上記リークパスを通じて失われるため、電荷保持能力が低下し易いという問題があった。
上記問題を解決するため、近年、電荷保持層として、内部に電荷トラップを含む絶縁性の材料を用いる、いわゆるMONOS(メタル・オキサイド・ナイトライド・オキサイド・セミコンダクタ)型のメモリが多数提案されている。たとえば、「Extended Abstracts of the 1999 International Conference on Solid State Devices and Materials,Tokyo,1999,pp.522−523」(1999年国際固体素子材料会議の増補版要約の522〜523頁)に示すMONOS型のメモリは、バーチャルグラウンド方式のセルアレイを用いることにより、1つのセルで2ビットを記憶させることができるようにしたものである。
電荷保持層にシリコン窒化膜などの絶縁性膜を用いると、この電荷保持層に導電性膜を用いた従来のフラッシュメモリに比べて、絶縁膜にピンホールなどがあっても電荷が逃げにくいなどの利点があるため、現在積極的に開発が進められている。
図11を参照して、上述のように、電荷保持層として絶縁膜を用いた半導体不揮発性メモリについて説明する。半導体基板201上に、酸化膜207、シリコン窒化膜203、酸化膜208からなるいわゆるONO(Oxide/Nitride/Oxide)膜と呼ばれるゲート絶縁膜が堆積され、その上部にゲート電極202が配置されている。また、上記ゲート絶縁膜下には、チャネル領域が配置され、チャネル領域の両側にソース領域210とドレイン領域211が配置されている。
上記従来の半導体不揮発性メモリの動作を以下に説明する。まず、データの書き込みは、電子をシリコン窒化膜203にトラップさせることにより、トランジスタのしきい値を増大させることにより行う。具体的には、例えばゲート電極202に8Vを印加し、ドレイン211に5Vを印加し、ソース210および基板201に0Vを印加する。これにより、ドレイン211近傍で発生するホットエレクトロンをシリコン窒化膜203に注入し、トラップさせる。
一方、データの消去は上記トラップされた電子を、ホールをシリコン窒化膜203中に注入することによって中和させ、トランジスタのしきい値を下げることにより行う。具体的には、例えば、ゲート電極202に−6Vを印加し、ドレイン11に5Vを印加し、基板201に0V印加し、ソース10をフローティングにする。これにより、ドレイン211と基板201間にバンド間トンネリングにより発生したホットホールをシリコン窒化膜203中に注入する。
しかしながら、従来の半導体不揮発性メモリには以下に説明する問題点があった。一般的に、ホールが酸化膜中に注入されると、酸化膜中のトラップ準位が増加し、また界面準位も増加することが知られている。したがって、消去をホットホール注入により行うと、酸化膜中のトラップ準位が増加し、また、シリコンと酸化膜との間の界面準位も増加してしまう。
酸化膜中のトラップ準位が増加すると、データ書き込み時にシリコン窒化膜だけではなく酸化膜中にも電子がトラップされ、その分だけしきい値が増大する。
よって、同じ時間だけ書き込みを行うと、酸化膜にトラップのある場合の電流電圧特性は図12(A)に示す曲線333のようになり、酸化膜に電子がトラップされない場合の特性である曲線334に比べて書き込み量が多くなる。一方、書き込みが完了したか否かを判定するベリファイ回路は、酸化膜中に電子がトラップされている場合でも、しきい値が増大するため書き込み完了と判断してしまう。ところが、酸化膜にトラップされた電子は非常に不安定であり、正常に書き込みされた場合と比較して短時間で基板へ放出される。
すなわち、酸化膜中にトラップ準位が多数存在すると、電荷保持膜であるシリコン窒化膜に十分電荷が保持されていない状態でも書き込みベリファイを通過してしまうため、データの保持特性が非常に悪くなる。
一方、シリコンと酸化膜との間の界面準位が増加すると、サブスレッショルド特性が劣化し、界面における移動度も劣化する。よって、同じ時間だけ消去を行うと、界面準位が多数ある場合の電流電圧特性は、移動度が劣化しているため、図12(A)の曲線335のようになり、界面準位がほとんど無い場合の特性である曲線336に比べて電流量が少なくなってしまう。よって、データ読み出し時のドライブ電流が減少してしまうため、読み出しスピードが遅くなってしまうという問題がある。
また、シリコンと酸化膜との間の界面準位が多数存在すると、サブスレッショルド特性が劣化しているので、図12(B)の曲線335に示す通り、界面準位がほとんど無い場合の特性である曲線336に比べてリーク電流が増加してしまうという問題もある。
「Extended Abstracts of the 1999 International Conference on Solid State Devices and Materials,Tokyo,1999,pp.522−523」(1999年,固体素子材料国際会議の増補版要約の522〜523頁)
そこで、この発明の課題は、書き込みと消去とを繰り返した場合でも、ホットホール注入によるダメージを回復できて、書き込み状態、および消去状態の特性劣化を防止することができる半導体不揮発性メモリ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の半導体不揮発性メモリ装置は、電荷保持部とこの電荷保持部に隣接する絶縁部とを有すると共に上記電荷保持部に電荷を保持させることによって情報を記憶する半導体不揮発性メモリと、
上記半導体不揮発性メモリに対してアニール処理を行うアニール部とを備えることを特徴としている。
この発明の半導体不揮発性メモリ装置によれば、上記アニール部が上記半導体不揮発性メモリに対してアニール処理を行うことによって、データの書き換えと消去の繰り返しによって生じた絶縁部中のトラップ準位の増大と絶縁部界面での界面準位の増加を解消できる。
前述の如く、上記絶縁部中のトラップ準位の増大はデータの保持特性の劣化を招き、絶縁部界面での界面準位の増加は消去時の電流量減少に伴う読み出しスピードの劣化を招くのである。
したがって、この発明によれば、上記アニール部を備えたことで、書き込みと消去とを繰り返した場合でも、ホットホール注入によるダメージを回復でき、書き込み状態、および消去状態の特性劣化を防止できる。
ここで、上記アニール処理によって、絶縁部としての絶縁膜中のトラップ準位の増大と絶縁膜界面での界面準位の増加とを解消する点についてより詳しく説明する。
上述の如く、上記絶縁膜の増加したトラップ準位および界面準位は適当な温度、例えば200℃〜300℃でアニール処理を行えば減少し、ほぼ劣化前の状態に回復することがわかっている。以下に、界面準位の測定方法として知られるチャージポンピング法の原理と、その方法を用いて測定した半導体不揮発性メモリの絶縁膜界面準位の、劣化前、劣化後、回復後の結果を説明する。
図8に、チャージポンピング法の測定系を示す。今、基板101がP型であるNチャネル型の不揮発性メモリの場合を考える。ソース110、ドレイン111、および基板101は0Vに固定し、さらに基板101には電流計115をつなげておく。
ここで、パルスジェネレータ114からゲート電極102に、図9に示す電圧波形(a)の電圧を印加した場合の現象を考える。この電圧波形(a)は、図9に示すように、最小値が蓄積電圧以下であり、最大値が反転電圧以上である振り幅を持った方形波連続パルス状の電圧波形である。まず、ゲート電圧が低い蓄積状態では上記界面準位にはホールがトラップされており、ゲート電圧が上昇し反転状態になると、ソース110およびドレイン111から流れてきた電子と、上記界面準位にトラップされていたホールが再結合すると共に、今度は電子が上記界面準位にトラップされる。次に、ゲート電圧が下がって蓄積状態になると基板101からきたホールと上記界面準位にトラップされていた電子が再結合する。したがって、基板101に取り付けた電流計115には上述の再結合電流が観測でき、その再結合電流は、界面準位密度およびゲート印加パルスの周波数に比例することが分かる。したがって、上記再結合電流(CP電流と呼ばれる)を測定すれば、界面準位密度が測定できる。
ここで、図9に電圧波形(b)で示すように、パルス電圧の最大値が反転電圧に達しないパルス電圧波形、および、図9に電圧波形(c)で示すように、パルスの最低電圧が蓄積電圧に達しないパルス電圧波形では、再結合が起こらず、再結合電流(CP電流)は流れない。
ちなみに、図10には、パルス高さを一定にし、パルスの最小電圧(Vbase)を変化させた時の再結合電流(CP電流)を示す。図10において、曲線130はデータの書き込みと消去の繰り返し前の再結合電流を示し、曲線131はデータの書き込みと消去の繰り返し後の再結合電流を示し、曲線132は、上記データの書き込みと消去の繰り返しの後に、250℃のアニール処理を追加した後の再結合電流を測定した結果を示す。図10の測定結果から、アニール処理によって絶縁膜の界面準位が回復することが確認できる。
このように、この発明の半導体不揮発性メモリ装置によれば、上記アニール部によるアニール処理によって、上記絶縁部のトラップ準位、および界面準位を減少させることができるので、書き込みと消去とを繰り返して、上記準位が増加してきた場合でも、書き込み状態と消去状態の特性劣化を回復させることができる。
また、一実施形態の半導体不揮発性メモリ装置では、上記半導体不揮発性メモリは、
半導体基板上に形成された第1の絶縁膜と、
上記第1の絶縁膜上に形成されて上記電荷保持部をなす電荷保持層と、
上記電荷保持層上に形成されて上記第1の絶縁膜とで上記絶縁部をなす第2の絶縁膜と、
上記第2の絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
上記第1の絶縁膜下に形成されたチャネル領域と、
上記チャネル領域の両端に形成された一対の拡散層領域と、
素子分離領域とを有する。
この実施形態の半導体不揮発性メモリ装置では、アニール部が半導体不揮発性メモリに対してアニール処理を行うことによって、書き込みと消去の繰り返しにより発生した第1の絶縁膜中のトラップ準位、および第1の絶縁膜の界面準位を減少させる。これにより、上記第1の絶縁膜の上記準位が増加してきた場合でも、上記アニール処理によって、書き込み状態と消去状態の特性劣化を回復させることができる。
また、一実施形態の半導体不揮発性メモリ装置では、上記半導体不揮発性メモリは、
半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
上記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
上記ゲート電極の側壁に対向するように形成されて上記電荷保持部をなす電荷保持層と、
上記ゲート電極の側壁と上記電荷保持層との間に形成されて上記絶縁部をなす側壁絶縁膜と、
上記ゲート絶縁膜下に形成されたチャネル領域と、
上記チャネル領域の両端に形成された一対の拡散層領域と、
素子分離領域とを有する。
この実施形態の半導体不揮発性メモリ装置では、アニール部が半導体不揮発性メモリに対してアニール処理を行うことによって、書き込みと消去の繰り返しにより発生した側壁絶縁膜中のトラップ準位、および側壁絶縁膜の界面準位を減少させる。これにより、上記側壁絶縁膜の上記準位が増加してきた場合でも、上記アニール処理によって、書き込み状態と消去状態の特性劣化を回復させることができる。
また、一実施形態の半導体不揮発性メモリ装置は、上記半導体不揮発性メモリを含む半導体不揮発性メモリセルを複数有するメモリセルアレイと、
上記アニール部に電流を供給するアニール電流供給回路と、
上記アニール電流供給回路を制御して上記電流の供給を制御する制御回路とを備えた。
この実施形態の半導体不揮発性メモリ装置では、アニール電流供給回路からアニール部に電流を供給すると共に、上記制御回路によって上記電流を制御できる。したがって、この実施形態によれば、メモリセルが多数存在するメモリセルアレイに対しても、効率よくアニール処理を行うことが可能となり、上記アニール処理によって、書き込み状態と消去状態の特性劣化を回復させることができる。
また、一実施形態の半導体不揮発性メモリ装置は、上記半導体不揮発性メモリは素子分離領域を有し、上記アニール部は、上記素子分離領域の中に埋め込まれた導電性材料で作製された導電部を有する。
この実施形態によれば、素子分離領域中に埋め込まれた導電性材料で作製された導電部に電流を流すことによって、劣化した部分(絶縁部)の温度を効率よく上昇させて絶縁部をアニールできる。また、アニール部が、通常は絶縁膜を埋め込む素子分離領域に埋め込まれているので、チップ面積が増加することはない。
また、一実施形態の半導体不揮発性メモリ装置は、上記半導体不揮発性メモリはゲート電極を有し、
上記アニール部は、
上記ゲート電極と、
上記ゲート電極の両端に形成されたコンタクトとを有する。
この実施形態によれば、上記アニール部は、上記ゲート電極の両端に形成されたコンタクトから、ゲート電極の一方の端から他方の端に電流を流すことによって、劣化した部分(絶縁部)の温度を効率よく上昇させることが可能となる。また、アニール部として、ゲート電極を利用しているため、チップ面積が増加することはない。
また、一実施形態の半導体不揮発性メモリ装置は、上記導電部をなす上記導電性材料は、ポリシリコンである。
この実施形態によれば、導電部をなす導電性材料をポリシリコンとすることで、ボイドなどの埋め込み不良などが起こらず、導電部を素子分離領域の中に容易に埋め込むことが可能となる。また、ポリシリコン中の不純物濃度を変化させることにより、ポリシリコンの抵抗率を所望の値に設定できる。このため、上記アニール部が有する導電部に与える電圧と電流を自由に設定でき、回路設計の自由度を増すことができる。
また、一実施形態の半導体不揮発性メモリ装置では、上記アニール部は、上記メモリセルアレイの上に消去ブロックごとに配置されている。
この実施形態の半導体不揮発性メモリ装置では、半導体不揮発性メモリセルを複数備えるメモリセルアレイに対して、アニール部が消去ブロックごとに配置されるので、アニール処理を効率よく行うことが可能となり、書き込み状態と消去状態の特性劣化を回復させることができる。
また、一実施形態の半導体不揮発性メモリ装置では、上記アニール部は、ペルチェ素子を有している。
この実施形態では、アニール部としてペルチェ素子を用いることにより、劣化した部分(絶縁部)のアニール処理を効率良く行うことが可能となる。また、ペルチェ素子の吸熱部分を、ペルチェ素子の放熱部分を取り囲むように配置すれば、劣化した部分(絶縁部)以外の部分の温度を低く保ったまま所望の場所の温度のみを上昇させることが可能となる。
また、一実施形態の半導体不揮発性メモリ装置の消去方法は、上記半導体不揮発性メモリ装置が記憶する情報を消去する方法であって、所定の回数だけ消去とベリファイとを繰り返す第1の消去動作と、上記第1の消去動作による消去が不完全である場合に、上記アニール部に電流を流して、アニール処理を行ってから、消去とベリファイとを行う。
この実施形態の半導体不揮発性メモリ装置の消去方法によれば、書き込みと消去の回数が少なく絶縁部が劣化していない半導体不揮発性メモリに対しては、アニール処理を施すことなく、第1の消去動作のみによる通常の消去動作が行われる。一方、書き込みと消去の回数が多く、絶縁膜が劣化している半導体不揮発性メモリセルに対しては、アニール処理を施し、上記絶縁部の劣化を回復させることができる。
このような消去方法で半導体不揮発性メモリの消去を行うことで、一例として、通常は10万回程度までしか保障できなかった半導体不揮発性メモリの書き込みと消去の繰り返し特性が100万回程度まで保障できるようになり、半導体不揮発性メモリの使用用途を大幅に広げることが可能となる。
この発明の半導体不揮発性メモリ装置によれば、アニール部が半導体不揮発性メモリに対してアニール処理を行うことによって、データの書き換えと消去の繰り返しによって生じた絶縁部中のトラップ準位の増大と絶縁部(絶縁膜)界面での界面準位の増加を解消できる。したがって、この発明によれば、アニール部を備えたことで、書き込みと消去とを繰り返した場合でも、ホットホール注入によるダメージを回復でき、書き込み状態、および消去状態の特性劣化を防止できる。したがって、この発明の半導体不揮発性メモリ装置によれば、寿命回数を格段に延ばすことができ、使用用途を大幅に広げることが可能となる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、この発明の半導体不揮発性メモリ装置の第1実施形態の素子構造を示す断面図である。この第1実施形態の半導体不揮発性メモリ装置は、半導体不揮発性メモリとしてのNチャネル型のメモリトランジスタMを備える。
図1に示すように、この第1実施形態の半導体不揮発性メモリ装置は、P型の半導体基板1に溝状に加工された素子分離領域12を備え、上記素子分離領域12の中に、導電部としての抵抗体13が埋め込まれている。この抵抗体13は、導電性のポリシリコンで構成されると共に、絶縁膜9で囲まれている。 上記抵抗体13および絶縁膜9がアニール部を構成している。
上記半導体基板1上に第1絶縁膜7、電荷保持部としての電荷保持層3、第2絶縁膜8が順に形成され、第2絶縁膜8の上に導電性のゲート電極2が形成されている。
上記第1絶縁膜7は、シリコン酸化膜、またはシリコン酸窒化膜で形成され、その膜厚は1nmから10nm程度の範囲に設定することができる。また、電荷保持層3はシリコン窒化膜で形成され、その膜厚は2nmから20nm程度の範囲に設定することができる。上記電荷保持層3をなすシリコン窒化膜の内部には安定な電荷トラップが多数存在する。この電荷トラップに電荷を注入し、保持させるとチャネル領域1cのしきい値が上昇する結果、情報を記憶させることが可能である。
上記第2絶縁膜8はCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成されたシリコン酸化膜よりなり、その膜厚は、上記シリコン窒化膜からなる電荷保持層3中に保持した電荷がゲート電極2にトンネルせず、かつゲート電極2から電荷保持層3中にホールが注入されない膜厚である2nmから10nm程度に設定することができる。導電性のゲート電極2は、たとえばN型にドープされたポリシリコンで作製される。
上記第1絶縁膜7下には上記チャネル領域1cが存在し、チャネル領域1cの両側にはそれぞれ、N型の高濃度不純物領域よりなる第1拡散層領域10と、第2拡散層領域11とが形成されている。上記第1拡散層領域10、第2拡散層領域11は、ソースまたはドレインとして機能する。上記第1拡散層領域10と第2拡散層領域11とチャネル領域1cと第1絶縁膜7と電荷保持層3と第2絶縁膜8とゲート電極2および素子分離領域12が半導体不揮発性メモリであるメモリトランジスタM1を構成している。
この実施形態の半導体不揮発性メモリ装置では、アニール部を構成する上記抵抗体13に電流を流して発熱させることで、半導体不揮発性メモリM1に対してアニール処理することによって、データの書き込みと消去を繰り返すにしたがって増加する第1絶縁膜7のトラップ準位や界面準位を、劣化前の状態程度に回復させることができる。
すなわち、この実施形態によれば、上記アニール部をなす抵抗体13を備えたことで、書き込みと消去とを繰り返した場合でも、ホットホール注入による第1絶縁膜7のダメージを回復でき、書き込み状態、および消去状態の特性劣化を防止できる。
なお、上記トラップ準位や界面準位を回復させるための別のアニール部として、ゲート電極2の両端にコンタクトを取り、このゲート電極2の一方の端から他方の端に電流を流すことによってゲート電極2を発熱させるアニール部を備えてもよい。このアニール部によれば、アニール部として、ゲート電極2を利用しているので、チップ面積が増加することはない。
次に、上記半導体不揮発性メモリ装置の製造方法を以下に説明する。まず、P型の半導体基板1を、フォトレジストを用いてパターニングした後、エッチング法により半導体基板1中に溝型の素子分離領域12を形成する。その後、酸素雰囲気中、900℃、30分程度の熱処理を行い、溝型の素子分離領域12の内側を含めた半導体基板1の全体を酸化し、絶縁膜9となる膜を形成する。
その後、適度な不純物を含むポリシリコンを半導体基板1全面に堆積した後、エッチバックを行うことによって、溝型の素子分離領域12の部分のみに抵抗体13となるポリシリコンを埋め込む。次に、必要に応じてイオン注入法により、しきい値調整のための不純物をチャネル領域1cに注入する。その後、酸素雰囲気中で、900℃、30分程度の熱処理を行い、第1絶縁膜7を形成する。その後、CVD法により電荷保持層となるシリコン窒化膜3を形成し、その後CVD法により第2絶縁膜8となるシリコン酸化膜を形成する。その後、CVD法によりゲート電極2となるポリシリコン膜を形成する。
次に、フォトレジストを用いてパターニングした後、エッチング法によりゲート電極2を形成する。その後、イオン注入により、砒素イオンをエネルギー20KeV程度、注入量3×1015 (1/cm)程度で、上記ゲート電極2をマスクとして注入し、その後、RTA(Rapid Thermal Annealing)法により1000℃、10秒程度の熱処理を行い、上記注入した不純物を活性化させることによって、第1拡散層領域10と第2拡散層領域11を形成する。
その後は、通常用いられる方法で、第1拡散層領域10、第2拡散層領域11、ゲート電極2、および素子分離領域12中のポリシリコンからなる導電部としての抵抗体13へのコンタクトホール(図示せず)を形成し、さらに、このコンタクトホールへの配線処理が行われる。上記抵抗体13とコンタクトホールおよび配線がアニール部を構成している。以上により、上記半導体不揮発性メモリ装置が完成する。
上記構成の半導体不揮発性メモリ装置の動作を以下に説明する。ここで、データの書き込み状態とは、シリコン窒化膜からなる電荷保持層3中に電子が保持された状態、つまり、メモリトランジスタM1(半導体不揮発性メモリ)のしきい値が高い状態とする。一方、データの消去状態とは、電荷保持層3中に、電子が無い状態、つまり、メモリトランジスタM1のしきい値が低い状態のこととする。
また、上記半導体不揮発性メモリであるメモリトランジスタM1は、電荷保持層3を、その内部にトラップ準位を含む絶縁膜であるシリコン窒化膜としているので、図1に示すように、第1の拡散層領域10に近い領域3aと、第2の拡散層領域11に近い領域3bの2ヶ所にそれぞれ独立にデータを記憶させることができる。つまり、1つのメモリトランジスタM1で、2ビットを記憶することが可能である。
まず、電荷保持層3の領域3aへのデータの書き込みは、次のように行う。すなわち、ドレインとして機能する第1の拡散層領域10に5V、ソースとして機能する第2の拡散層領域に0V、ゲート電極2に約8V、基板1に0Vをそれぞれ印加する。これにより、第1の拡散層領域10付近のチャネル領域1cで発生するホットエレクトロンを、電荷保持層3の領域3a中のシリコン窒化膜にトラップさせることにより上記データの書き込みを行う。
一方、上記電荷保持層3の領域3aに書き込まれたデータの読み込みは、ドレインおよびソースを上記領域3aへの書き込みの場合と逆にする、いわゆるリバースリードによって行う。つまり、この読み込みでは、第2の拡散層領域11をドレイン、第1の拡散層領域10をソースとして機能させ、ゲート電極2に約4V、第2の拡散層領域11に約1.5V、第1の拡散層領域10および基板1に0Vを印加し、ソース-ドレイン間に流れる電流量の大小によって、データの書き込み状態か消去状態かを判別する。つまり、領域3a中に電子が所定量以上存在すると、領域3a下の部分のチャネル領域1cのしきい値が上昇し、ソース−ドレイン間に流れる電流量が少なくなるので、書き込み状態と判別することができる。逆に、領域3a中に電子が所定量未満だけ存在すると、領域3a下のチャネル領域1cのしきい値が下降し、ソース−ドレイン間に流れる電流量が多くなるので、消去状態と判別することができる。
また、書き込んだ領域3aと逆側の領域3b中に電子が有っても無くても、上記読み出し時の電圧によれば、領域3b下の部分のチャネル領域1cはピンチオフしているので、ソース−ドレイン間の電流量は領域3bの影響を受けない。したがって、2ビット動作が可能となる。
上記電荷保持層3の領域3bへのデータの書き込みと読み出しは、上記領域3aへの書き込み、読み出しの場合に対して、ソースとドレインを逆にすることによって、上述の領域3aにおける説明と全く同じ方法によって実現することができる。
次に、電荷保持層3の領域3aへ書き込まれたデータの消去は、バンド間トンネリングによるホットホールを領域3a中に注入することによって行う。具体的には、ゲート電極2に約−6V、第1の拡散層領域10に約5V、基板1に0Vをそれぞれ印加すると共に、第2の拡散層領域11をフローティングにすることによって、第1の拡散層領域10付近で発生するホットホールを領域3aに注入し、トラップされている電子を中和することによって行う。
一方、領域3bに書き込まれたデータの消去は、ゲート電極2に約−6V、第2の拡散層領域11に約5V、基板1に0Vをそれぞれ印加すると共に、第1の拡散層領域10をフローティングにすることによって、第2の拡散層領域11付近で発生するホットホールを領域3bに注入し、トラップされている電子を中和することによって行う。
以上のような書き込みと消去が繰り返されると、第1絶縁膜7中ではトラップ準位が増加し、シリコン−絶縁膜界面では界面準位が増加するので、第1絶縁膜7は劣化する。
これに対し、この実施の形態の半導体不揮発性メモリ装置では、上記のように劣化した第1絶縁膜7を、素子分離領域12の中に埋め込まれて周りを絶縁膜9で囲まれたポリシリコンからなる抵抗体13に電流を流すことによって抵抗体13の温度を上昇させて、メモリトランジスタM1をアニール処理する。このアニール処理によって、上記第1絶縁膜7のトラップ準位、および界面準位を減少させることができるので、書き込みと消去とを繰り返して、上記準位が増加してきた場合でも、書き込み状態と消去状態の特性劣化を回復させることができる。したがって、上記書き込みと消去とで劣化した第1絶縁膜7は回復し、読み出しスピードおよびデータ保持能力の劣化を防ぐことができる。したがって、この実施形態の半導体不揮発性メモリ装置によれば、寿命回数を格段に延ばすことができ、使用用途を大幅に広げることが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、図3に、本発明の第2実施形態として、図1の半導体不揮発性メモリとしてのメモリトランジスタM1からなるメモリセルを複数個含んでいるメモリセルアレイ16を有する半導体不揮発性メモリ装置を示す。
図3のブロック図に示すように、この第2実施形態は、上記メモリセルアレイ16と、このメモリセルアレイ16に接続されたXデコーダ18,Yデコーダ19およびアニール電流供給回路17を備える。上記Xデコーダ18,Yデコーダ19およびアニール電流供給回路17は、制御回路20によって制御される。また、上記Yデコーダ19はセンスアンプ22に接続されており、このセンスアンプ22はパルス回数カウンタ21,上記制御回路20および入出力回路23に接続されている。
上記メモリセルアレイ16の構成を図5に示す。図5(A)はメモリセルアレイ16の平面図であり、図5(B)は図5(A)のA−A’線断面図であり、図5(C)は図5(A)のB−B’線断面図である。
図5(B)に示すように、メモリセル(メモリトランジスタM1)を行列状に複数個並べてメモリセルアレイ16にした場合、素子分離領域12およびその中に埋め込まれた導電性のポリシリコン製の抵抗体13は、ビット線24と平行に延在している。
図5(A),図5(C)に示すように、上記複数のメモリセルのゲート電極2は、同一行ごとにワード線26に接続され、それぞれのワード線26は上記X−デコーダ18に接続されている。また、図5(A),図5(B)に示すように、上記メモリセルの第1の拡散層領域10は同一列ごとにコンタクト27でソース線25に接続されている。また、図5(A),図5(C)に示すように、上記メモリセルの第2の拡散層領域11は同一列ごとにコンタクト27でビット線24に接続されている。上記ソース線25とビット線24は、それぞれYデコーダ19を経由してセンスアンプ22に接続されている。
このセンスアンプ22は外部とデータをやり取りするための入出力回路23が接続されている。また、素子分離領域12中に埋め込まれた導電性のポリシリコン製の抵抗体13はアニール電流供給回路17に接続されている。そして、制御回路20は、アニール電流供給回路17、パルス回数カウンタ21、Xデコーダ18、Yデコーダ19、センスアンプ22に接続されている。
一般的な半導体不揮発性メモリの制御方法としては、書き込み直後に、書き込みベリファイが行われ、消去直後には消去ベリファイが行われる。書き込みベリファイとは、メモリセルにデータが確実に書き込まれていることを確認する動作であり、具体的にはメモリセルトランジスタM1のしきい値が所定の値より高くなっていることを確認する動作である。また、消去ベリファイ動作とは、メモリセルのデータが確実に消去されていることを確認する動作であり、具体的にはメモリセルトランジスタM1のしきい値が所定の値より低くなっていることを確認する動作である。
この実施形態において、書き込みと消去が繰り返された場合の第1絶縁膜7の劣化の程度は、消去ベリファイの際のベリファイ繰り返し回数で判断される。具体的には、消去スピードは第1絶縁膜7の劣化が進行すると共に遅くなるため、あらかじめ設定した消去ベリファイ繰り返し回数を超えても消去ベリファイをパスしなかった場合にその絶縁膜7は劣化したと判断する。
ここで、図6に示す消去時のフローチャートを用いて、消去時の動作シーケンスを説明する。
まず、しきい値が負になるオーバーイレースを防止するために、ステップS1〜S3において消去前書き込みを行う。具体的には、ステップS1で、制御回路20はXデコーダ18を通じて所望のワード線26を8Vにし、Yデコーダ19を通じて所望のビット線24を5Vにし、基板1およびソース線25を0Vにすることによって、発生したホットエレクトロンを電荷保持層3に注入し、データを書き込む。
その後、ステップS2で、上記書き込みを行ったメモリセルのしきい値電圧の検証を行う。ステップS3で、上記検証の結果、上記しきい値電圧が所望のしきい値未満であれば、書き込み不完全としてステップS1に戻り、上記メモリセルのしきい値電圧が所望のしきい値以上になるまでステップS1からS3を繰り返す。ステップS3で、上記しきい値電圧が所望のしきい値以上であればS4に進み、消去回数をカウントするカウント値Nが1にセットされる。
その後、ステップS5において、制御回路20は、Xデコーダ18を経由して所望のワード線26を−6Vにし、Yデコーダ19を通じて所望のビット線24を5Vにし、基板1を0Vにし、ソース線25をフローティングにする。これによって、バンド間トンネリングにより発生したホットホールを電荷保持層3に注入することによって、データを消去する。
次に、ステップS6で、上記消去したメモリセルのしきい値の検証が行われる。ステップS7で、上記検証されたしきい値が、所定の値以下であればベリファイがOKとなり、消去動作が終了する。一方、ステップS7で、上記検証されたしきい値が、所定の値よりも高ければ消去不完全としてステップS8に進む。ステップS8において、消去回数Nが所定の数以下か否かを判断する。その結果、消去回数Nが所定の数以下であるとステップS9に進み、N消去回数Nを1つインクリメントし、ステップS5に戻り、消去回数Nが所定の数を超えるまで、ステップS5〜S8を繰り返す。このステップS5〜S9が第1の消去動作をなす。
このステップS5〜S8の繰り返しシーケンスにおいて、消去回数Nが所定の値を超えても、ステップS7でのベリファイがOKとならなかった場合、その原因は、書き込みと消去の繰り返しによる第1絶縁膜7の劣化による界面準位の増加と判断して、ステップS10〜S13のアニールシーケンスに移る。このステップS10〜S13のアニールシーケンスが第2の消去動作をなす。
具体的には、ステップS10において、制御回路20はアニール電流供給回路17を制御して、素子分離領域12中のポリシリコン製の抵抗体13に電流を流して、抵抗体13でジュール熱を発生させる。このジュール熱が、書き込みと消去の繰り返しで劣化した第1絶縁膜7をアニールする。
その後、ステップS5およびS6と同様に、ステップS11で消去パルスを印加し、ステップS12でしきい値の検証を行う。そして、ステップS13において、上記ステップS12で検証したしきい値が上記所定の値以下であれば、ステップS10でのアニールの結果、第1絶縁膜7の界面準位が減少して第1絶縁膜7の劣化が回復したものと判断して、消去を終了する。
一方、ステップS13において、上記ステップS12で検証したしきい値が上記所定の値を超えている場合は、アニール不足として、ステップS10に戻り、所望のしきい値以下になるまでS10〜S13を繰り返す。
上述した消去方法によれば、書き込みと消去の繰り返しによって、第1絶縁膜7において増加した界面準位および第1絶縁膜7中のトラップ準位を減少させることができる。その結果、第1絶縁膜7の界面準位の増加を解消できて、移動度が減少することを防止できるので、消去時の読み出し電流の減少を防ぐことができる。これにより、読み出しスピードの低下を防止できる。
また、上記アニールによって第1絶縁膜7中のトラップ準位を減少させるので、データ書き込み時に、保持特性の悪い第1絶縁膜7中への電子トラップを防止して、保持特性の良い電荷保持層3に電子を保持することが可能となる。これにより、書き込み状態の保持特性の劣化を防止できる。
また、本実施形態の半導体記憶装置では、半導体不揮発性メモリセルを複数備えるメモリセルアレイに対して、アニール部を消去ブロックごとに配置させることができるので、アニール処理を効率よく行うことが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、図2の断面図に、この発明の半導体不揮発性メモリ装置の第3実施形態を示す。この第3実施形態は、前述の第2実施形態の半導体不揮発性メモリM1に替えて、Nチャネル型の半導体不揮発性メモリM2を備える点が、前述の第2実施形態と異なる。
この第3実施形態の半導体不揮発性メモリ装置は、P型の半導体基板31上に溝状に加工された素子分離領域42を備え、この素子分離領域42中に、周りが絶縁膜39で囲まれた抵抗体43を備える。この抵抗体53は、例えば導電性のポリシリコンからなる。
上記半導体基板31上には、ゲート酸化膜36を介してゲート電極32が形成されている。上記ゲート電極32の側壁32a,32bに隣接して、電荷保持膜34,35が配置されている。この電荷保持層としての電荷保持膜34,35は、側壁32a,32bに対向する第1対向部34a,35aと第1拡散層領域40,第2拡散層領域41に対向する第2対向部34b,35bを有する。
上記電荷保持膜34は、第1の側壁絶縁膜37aと第2の側壁絶縁膜38aとで挟まれている。この第1の側壁絶縁膜37aは、ゲート電極32と電荷保持膜34とで挟まれている。また、上記電荷保持膜35は、第1の側壁絶縁膜37bと第2の側壁絶縁膜38bとで挟まれている。この第1の側壁絶縁膜37bは、ゲート電極32と電荷保持膜35とで挟まれている。
上記ゲート酸化膜36下にはチャネル領域31cが存在し、チャネル領域31cの両側には、第1の拡散層領域40と第2の拡散層領域41が形成されている。この第1,第2の拡散層領域40,41は、N型の高濃度不純物領域よりなり、ソースおよびドレイン領域として機能する。
この第3実施形態が有する半導体不揮発性メモリM2が、第1実施形態が有する半導体不揮発性メモリM1と大きく異なる点は、電荷保持膜34,35がゲート電極32の側壁32a,32bに対向していることである。電荷保持膜34,35がゲート電極32の側壁32a,32bに対向していることで、過消去によって、しきい値が負になるなどのオーバーイレースを防止できる。
したがって、図2に示す半導体不揮発性メモリM2からなるメモリセルを用いてメモリセルアレイ16を構成した場合、その消去シーケンスにおいてオーバーイレースを防止するための消去前書き込みが不要となる。よって、消去スピードを高めることができる。また、上記メモリM2は、図1のメモリM1に比べてチャネル領域31cとゲート電極32との間の距離が短いので、ゲート電極32の電界がチャネル領域31cに届きやすい。このため、メモリM2は、メモリM1に比べて、書き込みおよび消去時の印加電圧を下げることができ、低電圧動作が可能となる。
また、このメモリM2では、電荷保持膜34と35がゲート電極32によって物理的に分離されているので、2ビット動作を確実に行うことが可能となる。
以下に、図7に示す消去時のフローチャートを参照して、消去時のシーケンスを説明する。この消去時のシーケンスは、図3の制御回路20によって制御される。
まず、ステップS21では、消去回数をカウントするカウント値Nを1にセットする。その後、ステップS22において、制御回路20は、Xデコーダ18を経由して所望のワード線26を−6Vにし、Yデコーダ19を経由して所望のビット線24を5Vにし、基板1を0Vにし、ソース線25をフローティングにする。これにより、バンド間トンネリングにより発生したホットホールを電荷保持層34,35に注入することによって、データを消去する。
次に、ステップS23で、上記消去したメモリセルのしきい値の検証が行われる。ステップS24で、上記検証の結果、上記しきい値が所定の値以下であればベリファイがOKとなり、消去動作が終了する。一方、ステップS24で、上記検証の結果、上記しきい値が所定の値より高ければ消去不完全と判断してステップS25に進む。ステップS25では、消去回数Nが所定の数以下か否かを判断する。消去回数Nが所定の数以下である場合は、ステップS26に進み、消去回数Nを1つインクリメントして、ステップS22に戻り、消去回数Nが所定の数を超えるまで、ステップS22〜S25を繰り返す。
このステップS22〜S25の繰り返しシーケンス(第1の消去動作)において、消去回数Nが所定の回数を超えても、ステップS24でベリファイがOKとならなかった場合、その原因は、書き込みと消去の繰り返しによって第1側壁絶縁膜37a,37bが劣化して界面準位が増加したと判断し、第2の消去動作をなすステップS27〜S30のアニールシーケンスに移る。
具体的には、ステップS27において、制御回路20はアニール電流供給回路17を通じて、素子分離領域12中のポリシリコン製の抵抗体43に電流を流し、この抵抗体43でジュール熱を発生させる。上記劣化した側壁絶縁膜37a,37bは、抵抗体43で発生するジュール熱によって、アニールされる。
その後、ステップS22,S23と同様にして、ステップ28で消去パルスの印加、ステップ29でしきい値の検証を行う。ステップS30において、ステップS29で検証したしきい値が、所定の値以下であれば、S27によるアニールの結果、界面準位が減少し劣化が回復したものと判断し、消去を終了する。ステップS30において、ステップS29で検証したしきい値が、所定の値を超えている場合は、アニール不足と判断して、ステップS27に戻り、メモリセルのしきい値が所定の値以下になるまで、ステップS27〜S30を繰り返す。
上述の消去方法によれば、書き込みと消去の繰り返しによって、側壁絶縁膜37a,37bにおいて増加した界面準位および側壁絶縁膜37a,37b中のトラップ準位を減少させることができる。その結果、側壁絶縁膜37a,37bの界面準位の増加を解消できて、移動度が減少することを防止できるので、消去時の読み出し電流の減少を防ぐことができる。したがって、読み出しスピードの低下を防ぐことができる。
また、上記アニールにより絶縁膜37a,37b中のトラップ準位を減少させるので、データの書き込み時においても、保持特性の悪い絶縁膜37a,37b中への電子トラップを防止して、保持特性の良い電荷保持層34,35に電子を保持することが可能となる。これにより、書き込み状態の保持特性の劣化を防止することができる。
また、図2のように、この第3実施形態では、電荷保持層34,35をゲート電極32の側壁32a,32bに対向して配置した半導体不揮発性メモリM2を備えるので、しきい値が負になるなどのオーバーイレースが起きない。よって、消去前書き込みシーケンスを省略することができ、消去時間を短時間で行うことが可能となる。
(第4の実施の形態)
次に、図4を参照して、この発明の半導体不揮発性メモリ装置の第4実施形態を説明する。
この第4実施形態は、前述の第2,第3実施形態の変形例に相当し、素子分離領域12,42に埋め込まれた導電性物質からなる抵抗体13,43に替えて、メモリセルアレイ16上に消去ブロックごとにアニール部60を配置した点が、第2,第3実施形態と異なる点である。その他の構成は、この第4実施形態は第2実施形態および第3実施形態と同じである。
図4に示すアニール部60は、一例としてペルチェ素子で構成されていて、このペルチェ素子は放熱部分58と吸熱部分59を有する。図4に示すように、放熱部分58は吸熱部分59に囲まれている。
アニール部60をなす上記ペルチェ素子に電流を流すと、放熱部分58は発熱する一方、吸熱部分59は吸熱する。ここで、上記ペルチェ素子の放熱部分58が吸熱部分59で囲まれている。このため、メモリセルアレイ16が有するメモリセルをアニールする場合に、上記放熱部分58に対向するアニールしたい部分のみを温度上昇させることができて、放熱部分58に非対向のアニールしたくない部分の温度上昇を回避できる。よって、劣化したメモリセルを含む消去ブロックのみをアニールによって効率的に回復させることが可能となる。
なお、上記実施形態では、アニール部60をペルチェ素子で構成したが、ペルチェ素子に替えて、電流を流すと発熱する物質で構成してもよい。
この発明の半導体不揮発性メモリ装置の第1実施形態の断面図である。 この発明の半導体不揮発性メモリ装置の第3実施形態の断面図である。 この発明の半導体不揮発性メモリ装置の第2実施形態の要部構成を示すブロック図である。 この発明の半導体不揮発性メモリ装置の第4実施形態におけるメモリセルアレイの平面図である。 図5(A)はこの発明の第2実施形態の半導体不揮発性メモリ装置のメモリセルアレイの平面図であり、図5(B)は図5(A)のA−A’線断面図であり、図5(C)は図5(A)のB−B’線断面図である。 上記第2実施形態における消去動作のフローチャートである。 上記第3実施形態における消去動作のフローチャートである。 チャージポンピング法による界面準位測定系を説明する模式図である。 チャージポンピング法におけるゲート電極への印加パルス電圧の波形図である。 チャージポンピング法によって測定した、劣化前、劣化後、回復後のチャージポンピング電流を示す図である。 従来の半導体不揮発性メモリの断面図である。 図12(A)は劣化前の電流電圧特性を示す図であり、図12(B)は劣化後の電流電圧特性を示す図である。
符号の説明
1、31 半導体基板
1c、31c チャネル領域
2、32 ゲート電極
3 電荷保持層(シリコン窒化膜)
3a、3b 領域
7 第1絶縁膜
8 第2絶縁膜
9 絶縁膜
10、40 第1の拡散層領域
11、41 第2の拡散層領域
12、42 素子分離領域
13、43 抵抗体
16 メモリセルアレイ
17 アニール電流供給回路
18 Xデコーダ
19 Yデコーダ
20 制御回路
21 パルス回数カウンタ
22 センスアンプ
23 入出力回路
24 ビット線
25 ソース線
26 ワード線
27 コンタクト
34、35 電荷保持膜
36 ゲート酸化膜
37a,37b 第1の側壁絶縁膜
38a,38b 第2の側壁絶縁膜
58 ペルチェ素子の放熱部分
59 ペルチェ素子の吸熱部分
60 アニール部
114 パルスジェネレータ
115 電流計
130 劣化前の半導体不揮発性メモリのCP電流を示す曲線
131 劣化後の半導体不揮発性メモリのCP電流を示す曲線
132 アニール後の半導体不揮発性メモリのCP電流を示す曲線
333 トラップ準位が多数存在する場合における書き込み後の電流電圧特性曲線
334 トラップ準位がほとんど存在しない場合における書き込み後の電流電圧特性曲線
335 界面準位が多数存在する場合における消去後の電流電圧特性曲線
336 界面準位がほとんど存在しない場合における消去後の電流電圧特性曲線

Claims (10)

  1. 電荷保持部とこの電荷保持部に隣接する絶縁部とを有すると共に上記電荷保持部に電荷を保持させることによって情報を記憶する半導体不揮発性メモリと、
    上記半導体不揮発性メモリに対してアニール処理を行うアニール部とを備えることを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置。
  2. 請求項1に記載の半導体不揮発性メモリ装置において、
    上記半導体不揮発性メモリは、
    半導体基板上に形成された第1の絶縁膜と、
    上記第1の絶縁膜上に形成されて上記電荷保持部をなす電荷保持層と、
    上記電荷保持層上に形成されて上記第1の絶縁膜とで上記絶縁部をなす第2の絶縁膜と、
    上記第2の絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    上記第1の絶縁膜下に形成されたチャネル領域と、
    上記チャネル領域の両端に形成された一対の拡散層領域と、
    素子分離領域とを有することを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置。
  3. 請求項1に記載の半導体不揮発性メモリ装置において、
    上記半導体不揮発性メモリは、
    半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
    上記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    上記ゲート電極の側壁に対向するように形成されて上記電荷保持部をなす電荷保持層と、
    上記ゲート電極の側壁と上記電荷保持層との間に形成されて上記絶縁部をなす側壁絶縁膜と、
    上記ゲート絶縁膜下に形成されたチャネル領域と、
    上記チャネル領域の両端に形成された一対の拡散層領域と、
    素子分離領域とを有することを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置。
  4. 請求項2または3に記載の半導体不揮発性メモリ装置において、
    上記半導体不揮発性メモリを含む半導体不揮発性メモリセルを複数有するメモリセルアレイと、
    上記アニール部に電流を供給するアニール電流供給回路と、
    上記アニール電流供給回路を制御して上記電流の供給を制御する制御回路とを備えたことを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置。
  5. 請求項1に記載の半導体不揮発性メモリ装置において、
    上記半導体不揮発性メモリは素子分離領域を有し、
    上記アニール部は、
    上記素子分離領域の中に埋め込まれた導電性材料で作製された導電部を有することを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置。
  6. 請求項1に記載の半導体不揮発性メモリ装置において、
    上記半導体不揮発性メモリはゲート電極を有し、
    上記アニール部は、
    上記ゲート電極と、
    上記ゲート電極の両端に形成されたコンタクトとを有することを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置。
  7. 請求項5に記載の半導体不揮発性メモリ装置において、
    上記導電部をなす上記導電性材料は、ポリシリコンであることを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置。
  8. 請求項4に記載の半導体不揮発性メモリ装置において、
    上記アニール部は、
    上記メモリセルアレイの上に消去ブロックごとに配置されたことを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置。
  9. 請求項8に記載の半導体不揮発性メモリ装置において、
    上記アニール部は、
    ペルチェ素子を有していることを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置。
  10. 請求項5乃至9のいずれか1つに記載の半導体不揮発性メモリ装置が記憶する情報を消去する方法であって、
    所定の回数だけ消去とベリファイとを繰り返す第1の消去動作と、
    上記第1の消去動作による消去が不完全ある場合に、上記アニール部に電流を流して、アニール処理を行ってから、消去とベリファイとを行うことを特徴とする半導体不揮発性メモリ装置の消去方法。
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