JP2006193574A - 分散染料組成物、及び疎水性繊維材料への適用 - Google Patents
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- 0 *O*N(C1)Cc(c(N)c2C(c3ccccc33)=O)c1c(N)c2C3=O Chemical compound *O*N(C1)Cc(c(N)c2C(c3ccccc33)=O)c1c(N)c2C3=O 0.000 description 2
Abstract
Description
また、下式(II)で示される化合物はC.I.Disperse Blue 56やC.I.Disperse Blue 73として公知である。さらに、式(III)で示される化合物はC.I.Disperse Blue 60として公知である。
前記化合物(I)を用いた場合は、高いカラーバリューを有する着色物が得られる反面、着色物の耐光堅牢度が満足できるレベルではなかった。また、前記化合物(II)を用いた場合は鮮明な色相を有する着色物が得られる反面、着色物の昇華堅牢度が満足できるレベルではなかった。さらに、化合物(III)を用いた場合は、耐光堅牢度が優れた着色物が得られる反面、三原色用の黄色分散染料や赤色分散染料と併用した際に上記青色分散染料と黄色分散染料や赤色分散染料との染着速度が揃わず相容性が悪いという問題があった。そして、前記化合物(I)〜(III)のいずれか一つの化合物を用いて吸尽染色する場合は、疎水性繊維材料を均一に染色することが難しく、繰り返して同じ染色をする際の染色再現性が不良になるという問題があった。
また、本発明の他の目的は、上述した青色分散染料組成物を用いて疎水性繊維材料を着色する方法を提供することにある。
(I)
[式中、R及びR1は、それぞれ独立にメチル基又はエチル基を表す。Xはヨウ素原子、塩素原子又は臭素原子を表す。T1は水素原子、ヒドロキシル基、メトキシ基、−CH2−CH=CH2基又はアルキルカルボニルオキシ基を表す。該アルキルカルボニルオキシ基におけるアルキルは炭素数1〜3のアルキルである。]
(II)
[式中、X1及びX2は、一方がアミノ基を表し、他方がヒドロキシル基を表す。A1及びA2は、それぞれ独立に水素原子、臭素原子又はフェニル基を表し、該フェニル基における1又は2個の水素原子はヒドロキシル基、メトキシ基及びエトキシ基からなる群より選ばれる1又は2種の置換基で置換されていてもよい。]
上式(I)におけるR及びR1は、それぞれ独立にメチル基又はエチル基を表す。Xはヨウ素原子、塩素原子又は臭素原子を表す。Xとしては、臭素原子が好ましい。
T1は水素原子、ヒドロキシル基、メトキシ基、−CH2−CH=CH2基又はアルキルカルボニルオキシ基を表す。該アルキルカルボニルオキシ基におけるアルキルは炭素数1〜3のアルキルである。T1としては、アルキルカルボニルオキシ基が好ましく、アセチルオキシ基が特に好ましい。
式(II)で示される化合物としては、A1及びA2の一方が水素原子であり、かつA1及びA2の他方が臭素原子である化合物、A1及びA2の双方が臭素原子である化合物や、A1及びA2の一方が水素原子であり、かつA1及びA2の他方が上述した1〜2種の置換基で置換されていてもよいフェニル基である化合物が好ましい。
本発明の青色分散染料組成物においては、上式(I)で示される化合物の1種以上と上式(II)で示される化合物の1種以上の重量比が(5〜95):(95〜5)である。
[式中、D1はエチレン基又はプロピレン基を表し、T2はメチル基又はエチル基を表す。]
式(III)で示される化合物としては、D1がエチレン基であり且つT2がエチル基である化合物や、D1がプロピレン基であり且つT2がメチル基又はエチル基である化合物が好ましい。
分散処理においては、必要に応じて、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類やポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類等のノニオン界面活性剤を上記のアニオン界面活性剤と併用してもよい。
[黄色染料]
カラーインデックス ジェネリックネーム ディスパースイエロー54、同イエロー64、同イエロー114、同イエロー116、同イエロー119、同イエロー122、同イエロー149、同イエロー163、同イエロー198、同イエロー211、同イエロー226、同イエロー227、同イエロー23、同イエロー231、同イエロー33、同イエロー42、同イエロー49、同イエロー58、同イエロー60、同イエロー66、同イエロー71、同イエロー79、同イエロー86、同イエロー9、同イエロー90及び同イエロー93。
[橙色染料]
カラーインデックス ジェネリックネーム ディスパースオレンジ118、同オレンジ25、同オレンジ29、同オレンジ30、同オレンジ31、同オレンジ32、同オレンジ37、同オレンジ45、同オレンジ56、同オレンジ61、同オレンジ76、同オレンジ96及び同オレンジ97。
[赤色染料]
カラーインデックス ジェネリックネーム ディスパースレッド146、同レッド188、同レッド60、同レッド92、同レッド283、同レッド188及び同レッド73。
[紫色染料]
カラーインデックス ジェネリックネーム ディスパースバイオレット28、同バイオレット57、同バイオレット77及び同バイオレット27。
1)青色分散染料組成物の調製
下記化合物(1)の1gを、ナフタレンスルホン酸ソーダとホルマリンとの縮合反応生成物3gと共に6gの水中で微粒子化した後、スプレー乾燥して青色分散染料を得た。また、下記化合物(2)の1gを、ナフタレンスルホン酸ソーダとホルマリンとの縮合反応生成物3gと共に6gの水中で微粒子化した後、スプレー乾燥して青色分散染料を得た。さらに、下記化合物(3)の1gを、ナフタレンスルホン酸ソーダとホルマリンとの縮合反応生成物3gと共に6gの水中で微粒子化した後、スプレー乾燥して青色分散染料を得た。
次いで、これらの青色分散染料を用いて、各青色分散染料組成物における化合物(1)、(2)及び(3)がそれぞれ下表1に記載の比率になるように配合した。
i)市販の黄色分散染料(C.I.Disperse Yellow 64)の0.01g、市販の赤色分散染料(C.I.Disperse Red 73)の0.025g、上記1)項で得た青色分散染料0.04g及びイオネットRAP−1170[製品名;三洋化成(株)製]の0.27gを水に均一に分散させた。次いで、得られた分散液に酢酸0.045gと酢酸ソーダ0.18gを添加して、180mlの染浴を調製した。
上述した操作を繰り返して、合計7つの同じ染浴を得た。
残り1つの染浴においては、130℃に到達後、更に同温度で30分保温して得たテトロントロピカルを抜き取り、水洗した(次に示す番号7の染色布になる)。
これらの7枚のテトロントロピカルを、それぞれ還元洗浄後、さらに乾燥して、番号1〜7の染色布を得た。
上述した番号1〜7の染色布を順に並べて、染色布表面の色相の変化を目視し、使用した各色染料の染着速度の一致状態(相容性)を下記の基準で評価した。なお、相容性の評価は、各色染料の混合割合の変化を観察するものであり、色濃度の変化を観察するものではない。
△:番号7の染色布と色相が多少異なるが、ほぼ同系統の色相で変化している。
×:番号7の染色布と全く異なる色相の抜き取り布が存在する。
表1記載の青色配合染料を上記の番号7の染色布を得たときと同じ方法で染色して得た布について、耐光堅牢度及び昇華堅牢度の試験を行った。
相容性と昇華堅牢度の試験結果を表1にまとめた。
実施例1〜3の本発明組成物は、表1のようにいずれの場合も相容性が良好であった。また、得られた青色染色布の各堅牢度も実用上問題ないレベルであった。一方、比較例1〜2の組成物は、各色染料の相容性と、青色染色布の昇華堅牢度とが劣っていた。
1)青色分散染料組成物の調製
ナフタレンスルホン酸ソーダとホルマリンの縮合反応生成物3g及び下記化合物(9)の1gを6gの水中で混合して微粒化後、噴霧乾燥して青色分散染料を得た。また、ナフタレンスルホン酸ソーダとホルマリンの縮合反応生成物3g及び上記化合物(2)の1gを6gの水中で混合して微粒化後、噴霧乾燥して青色分散染料を得た。さらに、ナフタレンスルホン酸ソーダとホルマリンの縮合反応生成物3g及び上記化合物(3)の1gを6gの水中で混合して微粒化後、噴霧乾燥して青色分散染料を得た。これらの3種の青色分散染料を表3記載の比率で配合して、青色分散染料組成物を得た。
i)C.I.Disperse Orange 30の0.03gと、C.I.Disperse Red 167:1の0.05gと、上記の1)項で得たそれぞれの青色分散染料組成物の0.04gと、三洋化成(株)製のイオネットRAP−1170の0.27gとを、水に均一に分散させた後、得られた分散液に酢酸0.045gと酢酸ソーダ0.18gを添加して180mlの染浴とした。この操作を繰り返して、合計7つの同じ染浴を調製した。
表4記載の下記化合物(10)と上記化合物(1)と上記化合物(9)との混合物を使用して、実施例1と同様の条件で染色しても、染色時の各色染料の相容性が良好であり、得られる青色染色布の耐光堅牢度と昇華堅牢度のバランスが良好である。また、下記化合物(11)と上記化合物(1)と上記化合物(9)との混合物を使用して、実施例1と同様の条件で染色しても、染色時の各色染料の相容性が良好であり、得られる青色染色布の耐光堅牢度と昇華堅牢度のバランスが良好である。そして、下記化合物(12)と上記化合物(1)と上記化合物(9)との混合物を使用して、実施例1と同様の条件で染色しても、各色染料の染色時の相容性が良好であり、得られる青色染色布の耐光堅牢度と昇華堅牢度のバランスが良好である。さらに、下記化合物(13)と上記化合物(1)と上記化合物(9)との混合物を使用して、実施例1と同様の条件で染色しても、染色時の各色染料の相容性が良好であり、得られる青色染色布の耐光堅牢度と昇華堅牢度のバランスが良好である。
Claims (5)
- 下式(I)で示される化合物の1種以上及び下式(II)で示される化合物の1種以上を含有してなり、式(I)で示される化合物の1種以上と式(II)で示される化合物の1種以上の重量比が(5〜95):(95〜5)であることを特徴とする青色分散染料組成物。
(I)
(式中、R及びR1は、それぞれ独立にメチル基又はエチル基を表す。Xはヨウ素原子、塩素原子又は臭素原子を表す。T1は水素原子、ヒドロキシル基、メトキシ基、−CH2−CH=CH2基又はアルキルカルボニルオキシ基を表す。該アルキルカルボニルオキシ基におけるアルキルは炭素数1〜3のアルキルである。)
(II)
[式中、X1及びX2は、一方がアミノ基を表し、他方がヒドロキシル基を表す。A1及びA2は、それぞれ独立に水素原子、臭素原子又はフェニル基を表し、該フェニル基における1又は2個の水素原子はヒドロキシル基、メトキシ基及びエトキシ基からなる群より選ばれる1又は2種の置換基で置換されていてもよい。] - 請求項1〜4に記載の分散染料組成物を用いることを特徴とする疎水性繊維材料の着色方法。
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