JPH07331104A - 染料組成物およびそれを用いる疎水性材料の着色方法 - Google Patents
染料組成物およびそれを用いる疎水性材料の着色方法Info
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- JPH07331104A JPH07331104A JP6131972A JP13197294A JPH07331104A JP H07331104 A JPH07331104 A JP H07331104A JP 6131972 A JP6131972 A JP 6131972A JP 13197294 A JP13197294 A JP 13197294A JP H07331104 A JPH07331104 A JP H07331104A
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- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0033—Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
- C09B67/0046—Mixtures of two or more azo dyes
- C09B67/0051—Mixtures of two or more azo dyes mixture of two or more monoazo dyes
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Abstract
(57)【要約】
【構成】下記一般式（Ｉ）で示される化合物群から選ば
れる少なくとも一種と、下記一般式（II）でで示される
化合物群から選ばれる少なくとも一種とを混合してなる
染料組成物及びそれを用いる疎水性材料の着色方法。 【化１】 【化２】 【効果】本発明の組成物は、分散染料としての染色にお
いては、pH依存性が小さく、染浴安定性及び配合色の耐
光堅牢度に優れ、ポリエステル、ジアセテート、ポリア
ミド、ポリカーボネート等の疎水性材料の着色用として
有用である。また、昇華転写型感熱色素としては、被転
写シート上での良好な耐光性を示す。
れる少なくとも一種と、下記一般式（II）でで示される
化合物群から選ばれる少なくとも一種とを混合してなる
染料組成物及びそれを用いる疎水性材料の着色方法。 【化１】 【化２】 【効果】本発明の組成物は、分散染料としての染色にお
いては、pH依存性が小さく、染浴安定性及び配合色の耐
光堅牢度に優れ、ポリエステル、ジアセテート、ポリア
ミド、ポリカーボネート等の疎水性材料の着色用として
有用である。また、昇華転写型感熱色素としては、被転
写シート上での良好な耐光性を示す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ピリドン系化合物、お
よびアゾベンゼン系化合物含有組成物およびそれを用い
て疎水性材料、特にポリエステル系材料を着色する方法
に関する。
よびアゾベンゼン系化合物含有組成物およびそれを用い
て疎水性材料、特にポリエステル系材料を着色する方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】疎水性繊維材料を鮮明な黄色に染色また
は捺染する染料として、前記一般式（Ｉ）で示される化
合物は、例えば特公昭47-18549、同49-26108、同54-177
73、特開昭54-6250 、同58-57467、同58-149953 号の各
公報にピリドン系モノアゾ染料が開示されている。ま
た、ピリドン系モノアゾ染料含有組成物として、EP8355
3、特開平4-216873、同5-32910 等に開示されている。
一方、前記一般式（II）で示される染料化合物は、特公
昭43-4212 号等に記載されている。
は捺染する染料として、前記一般式（Ｉ）で示される化
合物は、例えば特公昭47-18549、同49-26108、同54-177
73、特開昭54-6250 、同58-57467、同58-149953 号の各
公報にピリドン系モノアゾ染料が開示されている。ま
た、ピリドン系モノアゾ染料含有組成物として、EP8355
3、特開平4-216873、同5-32910 等に開示されている。
一方、前記一般式（II）で示される染料化合物は、特公
昭43-4212 号等に記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなピリドン系モノアゾ染料を、ポリエステル繊維材料
の染色に用いた場合、染浴のpH依存性が大きいことによ
り、染色再現性が悪く、しばしば目的とした染色布濃度
色相が得られず、手直し染色や、再染色する必要が発生
していた。また、青色染料と共に緑色に配合染色された
場合に、特に耐光堅牢度が低下する問題も発生してい
た。さらに、ピリドン系モノアゾ染料含有組成物は、転
写捺染用の色素としてや、キャリア−染色における染色
性の改良を目的としており、上記の問題の解決には至っ
ていない。本発明は、ピリドン系モノアゾ化合物の優れ
たカラバリュ−、温度感性を維持しつつ、pH依存性を小
さく、染浴安定性及び配合色での耐光堅牢度を向上させ
ることを目的とする。
うなピリドン系モノアゾ染料を、ポリエステル繊維材料
の染色に用いた場合、染浴のpH依存性が大きいことによ
り、染色再現性が悪く、しばしば目的とした染色布濃度
色相が得られず、手直し染色や、再染色する必要が発生
していた。また、青色染料と共に緑色に配合染色された
場合に、特に耐光堅牢度が低下する問題も発生してい
た。さらに、ピリドン系モノアゾ染料含有組成物は、転
写捺染用の色素としてや、キャリア−染色における染色
性の改良を目的としており、上記の問題の解決には至っ
ていない。本発明は、ピリドン系モノアゾ化合物の優れ
たカラバリュ−、温度感性を維持しつつ、pH依存性を小
さく、染浴安定性及び配合色での耐光堅牢度を向上させ
ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
問題を解決するため鋭意検討の結果、本発明を完成する
に至った。本発明は、一般式（Ｉ）
問題を解決するため鋭意検討の結果、本発明を完成する
に至った。本発明は、一般式（Ｉ）
【０００５】
【化３】
【０００６】〔式中Ｘ1 は、水素原子、ハロゲン原子、
シアノ基又はニトロ基を表わし、Ｙは水素原子、ハロゲ
ン原子、フェニルスルホニルオキシ基、Ｃ1 〜Ｃ4 アル
キル基で置換されていてもよいアミノスルホニルオキシ
基、Ｃ1 〜Ｃ4 アルコキシＣ1〜Ｃ4 アルコキシＣ1 〜
Ｃ4 アルコキシカルボニル基、Ｃ1 〜Ｃ8 の直鎖若しく
は分岐のアルキルアミノスルホニル基、Ｃ1 〜Ｃ8 の直
鎖若しくは分岐のアルキルアミノカルボニル基、ニトロ
基、５員または６員の酸素原子を１個含むシクロアルキ
ルで置換されていてもよいＣ1 〜Ｃ4 アルコキシカルボ
ニル基、又はフェノキシＣ1 〜Ｃ4 アルコキシカルボニ
ル基を表わし、Ｒ1 は水素原子、Ｃ1 〜Ｃ 8 の直鎖若し
くは分岐のアルキル基、又はフェニル基で置換されてい
てもよいアミノ基を表わす。〕で示される化合物群から
選ばれる少なくとも一種と、下記一般式（II）
シアノ基又はニトロ基を表わし、Ｙは水素原子、ハロゲ
ン原子、フェニルスルホニルオキシ基、Ｃ1 〜Ｃ4 アル
キル基で置換されていてもよいアミノスルホニルオキシ
基、Ｃ1 〜Ｃ4 アルコキシＣ1〜Ｃ4 アルコキシＣ1 〜
Ｃ4 アルコキシカルボニル基、Ｃ1 〜Ｃ8 の直鎖若しく
は分岐のアルキルアミノスルホニル基、Ｃ1 〜Ｃ8 の直
鎖若しくは分岐のアルキルアミノカルボニル基、ニトロ
基、５員または６員の酸素原子を１個含むシクロアルキ
ルで置換されていてもよいＣ1 〜Ｃ4 アルコキシカルボ
ニル基、又はフェノキシＣ1 〜Ｃ4 アルコキシカルボニ
ル基を表わし、Ｒ1 は水素原子、Ｃ1 〜Ｃ 8 の直鎖若し
くは分岐のアルキル基、又はフェニル基で置換されてい
てもよいアミノ基を表わす。〕で示される化合物群から
選ばれる少なくとも一種と、下記一般式（II）
【０００７】
【化４】
【０００８】〔式中Ｘ2 及びＸ3 は、同一又相異なり、
水素原子又はハロゲン原子を表わし、Ｒ2 は水素原子、
ハロゲン原子又はＣ1 〜Ｃ4 アルキル基を表わし、Ｒ3
は水素原子又はＣ1 〜Ｃ4 アルキル基を表わし、Ｒ4 及
びＲ5 は、同一又は相異なり、水素原子、シアノＣ1 〜
Ｃ4 アルキル基、Ｃ1 〜Ｃ4 アルコキシカルボニルＣ1
〜Ｃ4 アルキル基、Ｃ1 〜Ｃ4 アルキル基、、フェノキ
シカルボニルＣ1 〜Ｃ4アルキル基、ベンジル基、又は
ニトロ基で置換されたフェニル基を表わす。〕で示され
る化合物群から選ばれる少なくとも一種とを混合してな
る染料組成物およびそれらを用いることを特徴とする疎
水性材料の着色方法を提供するものである。
水素原子又はハロゲン原子を表わし、Ｒ2 は水素原子、
ハロゲン原子又はＣ1 〜Ｃ4 アルキル基を表わし、Ｒ3
は水素原子又はＣ1 〜Ｃ4 アルキル基を表わし、Ｒ4 及
びＲ5 は、同一又は相異なり、水素原子、シアノＣ1 〜
Ｃ4 アルキル基、Ｃ1 〜Ｃ4 アルコキシカルボニルＣ1
〜Ｃ4 アルキル基、Ｃ1 〜Ｃ4 アルキル基、、フェノキ
シカルボニルＣ1 〜Ｃ4アルキル基、ベンジル基、又は
ニトロ基で置換されたフェニル基を表わす。〕で示され
る化合物群から選ばれる少なくとも一種とを混合してな
る染料組成物およびそれらを用いることを特徴とする疎
水性材料の着色方法を提供するものである。
【０００９】本発明においては前記一般式（Ｉ）で示さ
れる化合物群から選ばれる少なくとも一種と前記一般式
（II）で示される化合物群から選ばれる少なくとも一種
との配合比率は、得られる染料組成物に対する所望の特
性に応じて適宜選択することができるが、通常は純分換
算で98〜２重量％：２〜98重量％であり、好ましくは80
〜10重量％：10〜80重量％である。
れる化合物群から選ばれる少なくとも一種と前記一般式
（II）で示される化合物群から選ばれる少なくとも一種
との配合比率は、得られる染料組成物に対する所望の特
性に応じて適宜選択することができるが、通常は純分換
算で98〜２重量％：２〜98重量％であり、好ましくは80
〜10重量％：10〜80重量％である。
【００１０】本発明の組成物は、所望の用途に応じ、染
料を混合する際の周知の方法で前記一般式（Ｉ）及び、
前記一般式（II）で示される化合物の所定量を混合する
ことによって製造することができ、単に色相の調整など
の目的で前記一般式（Ｉ）及び（II）で示される化合物
以外の染料化合物を、更には分散剤、増量剤、pH調整
剤、分散均染剤、染色助剤、溶剤、樹脂バインダ−など
を含有することができる。
料を混合する際の周知の方法で前記一般式（Ｉ）及び、
前記一般式（II）で示される化合物の所定量を混合する
ことによって製造することができ、単に色相の調整など
の目的で前記一般式（Ｉ）及び（II）で示される化合物
以外の染料化合物を、更には分散剤、増量剤、pH調整
剤、分散均染剤、染色助剤、溶剤、樹脂バインダ−など
を含有することができる。
【００１１】本発明の組成物は分散染料、昇華転写型感
熱記録用色素などとして、ポリエステル、トリアセテ−
ト、ジアセテ−ト、ポリアミド、ポリカ−ボネ−トなど
の疎水性材料の着色に有用である。とりわけ、本発明の
組成物は疎水性繊維材料を染色または捺染する黄色系分
散染料として有用である。
熱記録用色素などとして、ポリエステル、トリアセテ−
ト、ジアセテ−ト、ポリアミド、ポリカ−ボネ−トなど
の疎水性材料の着色に有用である。とりわけ、本発明の
組成物は疎水性繊維材料を染色または捺染する黄色系分
散染料として有用である。
【００１２】本発明の組成物を分散染料として用いる場
合、前記一般式（Ｉ）及ぶ、前記一般式（II）で示され
る化合物は、それぞれ製造工程から得られるウェットケ
−キに、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物やリ
グニンスルフォン酸系などの分散剤の単独あるいは混合
物を加えて、サンドミルなどで微粒化分散して得られた
リキッド品、あるいは乾燥して得られたパウダ−品の形
態で用いられる。
合、前記一般式（Ｉ）及ぶ、前記一般式（II）で示され
る化合物は、それぞれ製造工程から得られるウェットケ
−キに、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物やリ
グニンスルフォン酸系などの分散剤の単独あるいは混合
物を加えて、サンドミルなどで微粒化分散して得られた
リキッド品、あるいは乾燥して得られたパウダ−品の形
態で用いられる。
【００１３】疎水性繊維材料を染色するにあたっては、
本発明の組成物を水性媒体中に分散させた染浴中に、必
要に応じてpH調整剤、分散均染剤などを加えた後、疎水
性繊維を浸せきして、たとえばポリエステル繊維の場
合、加圧下で１００℃以上、好ましくは１０５−１４０
℃で３０−６０分間染色する。この染色時間は染着の状
態により短縮または延長することができる。
本発明の組成物を水性媒体中に分散させた染浴中に、必
要に応じてpH調整剤、分散均染剤などを加えた後、疎水
性繊維を浸せきして、たとえばポリエステル繊維の場
合、加圧下で１００℃以上、好ましくは１０５−１４０
℃で３０−６０分間染色する。この染色時間は染着の状
態により短縮または延長することができる。
【００１４】また、ｏ−フェニルフェノ−ルやメチルナ
フタレンなどのキャリア−の存在下で比較的高温、たと
えば水の沸騰状態で染色することもできる。さらに、染
料分散液を布にパディングした後、１００℃以上でスチ
−ミングや乾熱処理する染色方法も可能である。
フタレンなどのキャリア−の存在下で比較的高温、たと
えば水の沸騰状態で染色することもできる。さらに、染
料分散液を布にパディングした後、１００℃以上でスチ
−ミングや乾熱処理する染色方法も可能である。
【００１５】捺染の場合は、染料分散液を適当な糊剤と
共に練り合わせ、これを布に印捺乾燥した後、スチ−ミ
ングまたは乾熱処理を行う。また、インクジェット方式
によって捺染することもできる。
共に練り合わせ、これを布に印捺乾燥した後、スチ−ミ
ングまたは乾熱処理を行う。また、インクジェット方式
によって捺染することもできる。
【００１６】疎水性繊維としては、ポリエステル繊維、
トリアセテ−ト繊維、ジアセテ−ト繊維およびポリアミ
ド繊維材料などがあげられ、その混紡または交織品とし
ては、上記繊維同志の混紡交織品及び／又はそれらとセ
ルロ−ス繊維、羊毛、及び絹などの天然繊維との混紡交
織品などがあげられる。本発明の組成物は特にポリエス
テル繊維材料の染色または捺染に有用である。
トリアセテ−ト繊維、ジアセテ−ト繊維およびポリアミ
ド繊維材料などがあげられ、その混紡または交織品とし
ては、上記繊維同志の混紡交織品及び／又はそれらとセ
ルロ−ス繊維、羊毛、及び絹などの天然繊維との混紡交
織品などがあげられる。本発明の組成物は特にポリエス
テル繊維材料の染色または捺染に有用である。
【００１７】本発明の組成物は、特に、疎水性繊維材料
を染色または捺染する分散染料として、優れた染料特
性、染色性、堅牢度などを有するものである。更に具体
的には、優れたカラバリュ−、温度感性、pH依存性およ
び染浴安定性を改良し、三原色染料との染着相容性に優
れるので、短時間の、しかも少量の分散均染剤を用いる
染色方法で採用でき、染料の使用量を削減することがで
きる。また染色再現性が良好なため、染色不良による手
直し染色、または再染色する必要がない。さらに、青色
染料との配合染色による緑色染色物の耐光堅牢度も低下
させることなく、良好な耐光性を示す。また、三原色用
染料のうち、赤色成分としては、C.I.Disperse Red（シ
−．アイ．ジスパ−ス．レッド）60,75,91,92,127,132,
146,159,164,189,190,191,192,207,229,283,288,302 の
うち１種またはそれ以上が、青色成分としてはC.I.Disp
erse Blue （シ−．アイ．ジスパ−ス．ブル−） 26,2
7,54,56,62,73,77,81,83,91,95,115,158,197,214 のう
ち１種またはそれ以上の併用使用が好適に用いられる。
を染色または捺染する分散染料として、優れた染料特
性、染色性、堅牢度などを有するものである。更に具体
的には、優れたカラバリュ−、温度感性、pH依存性およ
び染浴安定性を改良し、三原色染料との染着相容性に優
れるので、短時間の、しかも少量の分散均染剤を用いる
染色方法で採用でき、染料の使用量を削減することがで
きる。また染色再現性が良好なため、染色不良による手
直し染色、または再染色する必要がない。さらに、青色
染料との配合染色による緑色染色物の耐光堅牢度も低下
させることなく、良好な耐光性を示す。また、三原色用
染料のうち、赤色成分としては、C.I.Disperse Red（シ
−．アイ．ジスパ−ス．レッド）60,75,91,92,127,132,
146,159,164,189,190,191,192,207,229,283,288,302 の
うち１種またはそれ以上が、青色成分としてはC.I.Disp
erse Blue （シ−．アイ．ジスパ−ス．ブル−） 26,2
7,54,56,62,73,77,81,83,91,95,115,158,197,214 のう
ち１種またはそれ以上の併用使用が好適に用いられる。
【００１８】
【発明の効果】本発明の組成物は、ポリエステル、トリ
アセテート、ジアセテート、ポリアミド、ポリカーボネ
ート等の疎水性材料の着色用として有用であり、特に、
疎水性繊維材料を染色又は捺染する黄色系分散染料とし
て用いる際、ピリドン系モノアゾ化合物の優れたカラー
バリュー、温度感性を維持しつつ、pH依存性が小さく、
良好な染浴安定性及び配合色での耐光堅牢度を示すこと
から、高品質の染色物を経済的に且つ生産性よく提供す
ることができる。また、昇華転写型感熱色素としては、
被転写シート上での良好な耐光性を示す。
アセテート、ジアセテート、ポリアミド、ポリカーボネ
ート等の疎水性材料の着色用として有用であり、特に、
疎水性繊維材料を染色又は捺染する黄色系分散染料とし
て用いる際、ピリドン系モノアゾ化合物の優れたカラー
バリュー、温度感性を維持しつつ、pH依存性が小さく、
良好な染浴安定性及び配合色での耐光堅牢度を示すこと
から、高品質の染色物を経済的に且つ生産性よく提供す
ることができる。また、昇華転写型感熱色素としては、
被転写シート上での良好な耐光性を示す。
【００１９】以下、実施例により本発明を更に詳しく説
明する。なお、本文中、部は重量部を％は重量％を表
す。
明する。なお、本文中、部は重量部を％は重量％を表
す。
【００２０】
実施例１ 下記式（１）
【００２１】
【化５】
【００２２】の化合物150gと下記式（２）
【００２３】
【化６】
【００２４】の化合物150gを、ナフタレンスルホン酸ソ
−ダのホルマリン縮合物300gと共に、水600g中でサンド
ミルにより微粒化し、次いでリグニンスルホン酸350gを
加えた後、噴霧乾燥した。乾燥品として、化合物（１）
15％、（２）15％、を含み、アニオン系分散剤６５％、
水分５％から成る黄色分散染料組成物を得た。
−ダのホルマリン縮合物300gと共に、水600g中でサンド
ミルにより微粒化し、次いでリグニンスルホン酸350gを
加えた後、噴霧乾燥した。乾燥品として、化合物（１）
15％、（２）15％、を含み、アニオン系分散剤６５％、
水分５％から成る黄色分散染料組成物を得た。
【００２５】実施例２ 実施例１より得られた組成物5gおよびスミポンTF（住友
化学社製染色助剤）を水1000mlに分散させ、酢酸と酢酸
ナトリウムを添加してpH５に調整し、染浴を作成した。
この染浴にテトロントロピカル（ポリエステル布東レ
（株）製品）100gを浸し、60℃から１分間に１℃の割合
で昇温し、130 ℃で60分間染色した。次いで染色物を水
酸化ナトリウム3g、ハイドロサルファイト3g、ベタイン
型両性界面活性剤3gと水3000ｇから成る処理液で85℃で
10分間還元洗浄処理を行い、水洗、乾燥したところ、均
一で濃厚な黄色の染色物が再現性良く得られた。得られ
た染色物は良好な昇華堅牢度を示した。
化学社製染色助剤）を水1000mlに分散させ、酢酸と酢酸
ナトリウムを添加してpH５に調整し、染浴を作成した。
この染浴にテトロントロピカル（ポリエステル布東レ
（株）製品）100gを浸し、60℃から１分間に１℃の割合
で昇温し、130 ℃で60分間染色した。次いで染色物を水
酸化ナトリウム3g、ハイドロサルファイト3g、ベタイン
型両性界面活性剤3gと水3000ｇから成る処理液で85℃で
10分間還元洗浄処理を行い、水洗、乾燥したところ、均
一で濃厚な黄色の染色物が再現性良く得られた。得られ
た染色物は良好な昇華堅牢度を示した。
【００２６】［pH依存性及び染浴安定性試験］ １．染色布-Aの作成 上記染料分散液10.0部及びスミポンTF（住友化学社製染
色助剤）３．０部を水に均一に分散させ、次いで酢酸
１．２部及び酢酸ソ−ダ４．８部を添加して染浴のpHを
５にし、総量3000部の染浴を調整する。この染浴にテト
ロントロピカル（東レ社製ポリエステル繊維織物）１０
０部を投入して60℃から１３０℃まで１℃／分の速度で
昇温し、１３０℃で６０分間の染色を行う。染色後、９
０℃以下に冷却して染浴中の被染物を取り出し、水洗、
還元洗浄、水洗、乾燥して染色布-Aを得た。
色助剤）３．０部を水に均一に分散させ、次いで酢酸
１．２部及び酢酸ソ−ダ４．８部を添加して染浴のpHを
５にし、総量3000部の染浴を調整する。この染浴にテト
ロントロピカル（東レ社製ポリエステル繊維織物）１０
０部を投入して60℃から１３０℃まで１℃／分の速度で
昇温し、１３０℃で６０分間の染色を行う。染色後、９
０℃以下に冷却して染浴中の被染物を取り出し、水洗、
還元洗浄、水洗、乾燥して染色布-Aを得た。
【００２７】２．染色布-Bの作成 酢酸ソ−ダの代わりにリン酸水素２ナトリウム4.8 部を
添加染浴のpHを７にし、１と同条件で染色を行い、染色
布-Bを得た。
添加染浴のpHを７にし、１と同条件で染色を行い、染色
布-Bを得た。
【００２８】３．染色布-Cの作成 １ と同様の染浴を１４０℃で30分間高温高圧染色機中
で処理し、９０℃まで冷却した後、テトロントロピカル
１００部を投入し １ と同条件で染色を行い、染色布
−Ｃを得た。
で処理し、９０℃まで冷却した後、テトロントロピカル
１００部を投入し １ と同条件で染色を行い、染色布
−Ｃを得た。
【００２９】４．pH依存性の判定 上記 １ と ２ で染色したＡおよびＢの布の染色力
及び色相差を目視判定する。判定は下記の基準によっ
た。 ◎；染色力及び／または色相にほとんど差が認められな
い。 ○；染色力及び／または色相に若干の差が認められる。 △；染色力及び／または色相に差が認められる。 ×；染色力及び／または色相に著しく差が認められる。
及び色相差を目視判定する。判定は下記の基準によっ
た。 ◎；染色力及び／または色相にほとんど差が認められな
い。 ○；染色力及び／または色相に若干の差が認められる。 △；染色力及び／または色相に差が認められる。 ×；染色力及び／または色相に著しく差が認められる。
【００３０】５ 染浴安定性の判定 上記 １ と ３ で染色したＡ及びＣの布の染色力及
び色相差を目視判定する。判定は下記の基準によった。 ◎；染色力及び／または色相にほとんど差が認められな
い。 ○；染色力及び／または色相に若干の差が認められる。 △；染色力及び／または色相に差が認められる。 ×；染色力及び／または色相に著しく差が認められる。
び色相差を目視判定する。判定は下記の基準によった。 ◎；染色力及び／または色相にほとんど差が認められな
い。 ○；染色力及び／または色相に若干の差が認められる。 △；染色力及び／または色相に差が認められる。 ×；染色力及び／または色相に著しく差が認められる。
【００３１】［耐光堅牢度試験］高温染色に於て、上記
１ で作成した染浴にスミカロン ブル− E-FBL（住
友化学工業（株）製 C.I.Disperse Blue 56）を配合
し、実施例１と同様に染色し緑色の染色布を得る。この
染色布をカ−ボンア−ク灯下、63℃で80時間照射し、そ
の変退色を確認した。判定は下記の基準によった。 ◎；変退色がほとんど認められない。 ○；変退色が若干認められる。 △；変退色が認められる。 ×；変退色が著しく認められる。
１ で作成した染浴にスミカロン ブル− E-FBL（住
友化学工業（株）製 C.I.Disperse Blue 56）を配合
し、実施例１と同様に染色し緑色の染色布を得る。この
染色布をカ−ボンア−ク灯下、63℃で80時間照射し、そ
の変退色を確認した。判定は下記の基準によった。 ◎；変退色がほとんど認められない。 ○；変退色が若干認められる。 △；変退色が認められる。 ×；変退色が著しく認められる。
【００３２】実施例３〜７ 実施例１中の式（１）および、式（２）の代わりに使用
できる化合物を表１及び表２に示す。その中から表３に
示すように染料調合物を作成し、上記pH依存性、染浴安
定性試験、染色物の耐光堅牢度試験を行ったところ、表
３に示すように良好な結果を示した。
できる化合物を表１及び表２に示す。その中から表３に
示すように染料調合物を作成し、上記pH依存性、染浴安
定性試験、染色物の耐光堅牢度試験を行ったところ、表
３に示すように良好な結果を示した。
【００３３】比較例１ 実施例１の式（１）および式（２）のかわりに式（１）
単独で分散化し、乾燥品を得て、実施例２〜６と同様に
pH依存性、染浴安定性、染色物の耐光堅牢度試験を行っ
た。その結果は表３に示すように、いずれも実施例に対
して劣っていた。
単独で分散化し、乾燥品を得て、実施例２〜６と同様に
pH依存性、染浴安定性、染色物の耐光堅牢度試験を行っ
た。その結果は表３に示すように、いずれも実施例に対
して劣っていた。
【００３４】
【表１】
【００３５】
【表２】
【００３６】
【表３】
【００３７】実施例８ 実施例１と同様の染浴を６本作成し、それぞれにテトロ
ントロピカル１００部を投入した。そして３本ずつ２台
のカラ−ペット染色機（日本染色機械（株）製）を用い
て実施例１と同様に染色を行った。得られた染色布はい
ずれも染色斑がなく、かつ同等の濃度、色相を有してお
り、染色機間の差がない染色再現性の優れたものであっ
た。
ントロピカル１００部を投入した。そして３本ずつ２台
のカラ−ペット染色機（日本染色機械（株）製）を用い
て実施例１と同様に染色を行った。得られた染色布はい
ずれも染色斑がなく、かつ同等の濃度、色相を有してお
り、染色機間の差がない染色再現性の優れたものであっ
た。
Claims (3)
- 【請求項１】下記一般式（Ｉ） 【化１】 〔式中Ｘ1 は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は
ニトロ基を表わし、Ｙは水素原子、ハロゲン原子、フェ
ニルスルホニルオキシ基、Ｃ1 〜Ｃ4 アルキル基で置換
されていてもよいアミノスルホニルオキシ基、Ｃ1 〜Ｃ
4 アルコキシＣ1〜Ｃ4 アルコキシＣ1 〜Ｃ4 アルコキ
シカルボニル基、Ｃ1 〜Ｃ8 の直鎖若しくは分岐のアル
キルアミノスルホニル基、Ｃ1 〜Ｃ8 の直鎖若しくは分
岐のアルキルアミノカルボニル基、ニトロ基、５員また
は６員の酸素原子を１個含むシクロアルキルで置換され
ていてもよいＣ1 〜Ｃ4 アルコキシカルボニル基、又は
フェノキシＣ1 〜Ｃ4 アルコキシカルボニル基を表わ
し、Ｒ1 は水素原子、Ｃ1 〜Ｃ 8 の直鎖若しくは分岐の
アルキル基、又はフェニル基で置換されていてもよいア
ミノ基を表わす。〕で示される化合物群から選ばれる少
なくとも一種と、下記一般式（II） 【化２】 〔式中Ｘ2 及びＸ3 は、同一又相異なり、水素原子又は
ハロゲン原子を表わし、Ｒ2 は水素原子、ハロゲン原子
又はＣ1 〜Ｃ4 アルキル基を表わし、Ｒ3 は水素原子又
はＣ1 〜Ｃ4 アルキル基を表わし、Ｒ4 及びＲ5 は、同
一又は相異なり、水素原子、シアノＣ1 〜Ｃ4 アルキル
基、Ｃ1 〜Ｃ4 アルコキシカルボニルＣ1〜Ｃ4 アルキ
ル基、Ｃ1 〜Ｃ4 アルキル基、フェノキシカルボニルＣ
1 〜Ｃ4 アルキル基、ベンジル基、又はニトロ基で置換
されたフェニル基を表わす。〕で示される化合物群から
選ばれる少なくとも一種とを混合してなる染料組成物。 - 【請求項２】前記一般式（Ｉ）で示される化合物群から
選ばれる少なくとも一種を98〜２重量％と前記一般式
（II）で示される化合物群から選ばれる少なくとも一種
を２〜98重量％含有してなる請求項１に記載の組成物。 - 【請求項３】請求項１に記載の組成物を用いることを特
徴とする疎水性材料の着色方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6131972A JPH07331104A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 染料組成物およびそれを用いる疎水性材料の着色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6131972A JPH07331104A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 染料組成物およびそれを用いる疎水性材料の着色方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07331104A true JPH07331104A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15070537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6131972A Pending JPH07331104A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 染料組成物およびそれを用いる疎水性材料の着色方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07331104A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000248476A (ja) * | 1999-03-03 | 2000-09-12 | Kenji Murakami | ポリカーボネート樹脂を染色によって堅牢度良く着色する方法 |
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| DE102008054531A1 (de) | 2008-12-11 | 2010-06-17 | Dystar Textilfarben Gmbh & Co. Deutschland Kg | Mischungen von Dispersionsfarbstoffen |
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| US8906116B2 (en) | 2008-12-11 | 2014-12-09 | Dystar Colours Distribution Gmbh | Mixtures of disperse dyes |
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| CN111892829A (zh) * | 2020-07-23 | 2020-11-06 | 浙江青松轻纺股份有限公司 | 一种用于疏水性纤维材料的分散染料 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP6131972A patent/JPH07331104A/ja active Pending
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| CN110776757B (zh) * | 2019-12-13 | 2021-09-17 | 浙江闰土股份有限公司 | 金黄色分散染料组合物、金黄色分散染料及其制备方法和用途 |
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