JP2006192029A - 景品取得ゲーム装置及びその運用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
第1に、難易度調整作業の負担を軽減し得る景品取得ゲーム装置、第2に、景品取得ゲーム装置の運営を効率化させ得る景品取得ゲーム装置の運用システムを提案する。
【解決手段】
各景品取得ゲーム装置に、把持部に取り付けられたアーム及び爪の各種類並びに景品の種類をそれぞれ検出する検出手段を設け、情報処理端末が、外部から入力された検索条件をサーバに送信し、サーバが、各景品取得ゲーム装置から送信される景品、アーム及び爪の各種類に基づいて、景品の種類とアーム及び爪の各種類とを対応付けた検索データベースを生成し、情報処理端末から送信される検索条件に応じたアーム及び爪の各種類を検索データベースから抽出して、情報処理端末に送信するようにした。
【選択図】 図13

Description

本発明は景品取得ゲーム及びその運用システムに関し、開閉する複数のアームによって景品を取得する景品取得ゲーム装置及びその運用を行うための運用システムに適用して好適なものである。
筐体の内部に収納された景品の獲得を目的とするクレーンゲーム機のような景品取得ゲーム装置は、その操作に面白味があるとともに、景品に人気のあるキャラクタ等を用いることでプレーヤの挑戦意欲をそそるため、ゲームセンターはもちろんのこと、一般の店舗やショッピングモール等にも多く設置されている。従来、このような景品取得ゲーム装置として、様々なものが提案され、商品化されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−164662号公報
ところで、従来の景品取得ゲーム装置としては、例えば上述のクレーンゲーム機のように景品を取得する景品取得部が景品に直接関わるものと、そうでないものとがある。また景品取得ゲーム装置用の景品としては、その形状や大きさ、材質などが異なる様々な種類のものが存在する。特に、景品取得部が景品に直接関わる景品取得ゲーム装置にあっては、景品の形状等の特徴が払い出しの程度に大きく影響する。
このため景品取得部が景品に直接関わる景品取得ゲーム装置では、ゲームの難易度設定を景品の特徴に合わせて変える必要があり、これを怠ると景品の出し過ぎによる損失や、景品の出さな過ぎによる客離れが発生する。逆に、この種の景品取得ゲーム装置では、早い段階で適切な難易度設定を行うことができれば、かかる景品取得ゲーム装置を効率良く運営することが可能となる。
しかしながら、通常、景品取得ゲーム装置のゲーム難易度はいくつかの調整要素の組み合わせによって決定されるため、早い段階でそのときの景品に適切なゲーム難易度を探し出して設定することは難しい。
また、このように早い段階で適切なゲーム難易度を探し出すためには、各調整要素の現在の設定状態を現在の収益状態と照らし合わせながら常に管理(認識、記録)し、必要に応じてその設定状態を変更する必要がある。しかしながら、これら調整要素には、現在の設定状態の管理や設定変更を例えばCPU(Central Processing Unit)制御により自動で行えるものと、自動では行えないものとがある。
具体的には、例えばクレーンゲーム機のように景品を把持して搬送するタイプの景品取得ゲーム装置において、難易度を調整するための調整要素としては、
1)景品取得部における景品を把持するアームの形状や材質
2)当該アームの先端に取り付けられる爪の形状や材質
3)掴み、すくい又は引っ掛けた景品を落ち易くするために景品取得部を揺らし又は振 動させる、いわゆる揺らしや振動の程度
4)プレーヤの操作に対してクレーンゲーム機の反応を遅らせる、いわゆるずらしの程 度
5)景品取得部における景品を把持する把持力の程度
などがあり、このうち3)及び4)並びに5)の一部については現在の設定状態の管理や設定変更を自動で行うことができるが、これ以外のものについてはこれらを自動で行うことができない。
そして、このように現在の設定状態の管理や設定変更を自動で行うことができない調整要素については、人手を用いて現在の設定状態の確認や設定変更を行う必要があり、そのために多くの労力及び時間を要することとなる。またこのように人手を用いた確認作業や設定変更作業では誤確認や誤設定を招きやすく、信頼性の高いゲーム難易度の設定を行い難い問題がある。
従って、上述のようにいくつかの調整要素の組み合わせによって決定される景品取得ゲーム装置について、早い段階で適切なゲーム難易度を探し出すことができるような仕組みを構築できれば、景品取得ゲーム装置の運営を効率化させるものと考えられる。また、従来、自動では管理を行えなかった景品取得ゲーム装置の調整要素について、その一部を自動的に行い得るようにすることができれば、信頼性の高いゲーム難易度の設定を行い得るものと考えられる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、景品取得ゲーム装置の運営を効率化させ得る景品取得ゲーム装置及びその運用システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、景品を把持して取得する景品取得ゲーム装置において、外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、把持部に交換自在に取り付けられた、景品を把持するアームと、アームに交換自在に取り付けられた爪と、把持部に取り付けられたアーム及び爪の各種類をそれぞれ検出する検出手段と、アーム及び爪の種類を記憶する記憶手段と、検出手段により検出されたアームの種類及び爪の種類を対応付けて記憶手段に記憶させる制御手段とを設けるようにした。
この結果この景品取得ゲーム装置によれば、アーム及び爪の現在の設定状態を自動的又は半自動的に認識することができ、この認識結果を当該景品取得ゲーム装置の運営管理に役出させることができる。
また本発明においては、景品を把持して取得する景品取得ゲーム装置において、外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、把持部に交換自在に取り付けられた、景品を把持するアームと、アームに交換自在に取り付けられた爪と、アーム及び爪の種類を報知する報知手段と、外部から与えられた、把持部に取り付けるべきアーム及び爪の種類を報知手段に報知させる制御手段とを設けるようにした。
この結果この景品取得ゲーム装置では、把持部に取り付けるべきアーム及び爪の種類を作業者が直ちに認識できるため、これらの変更時における現在の設定状態に対する確認作業に要する作業者の手間を減らすことができる。
さらに本発明においては、景品を把持して取得する1又は複数の景品取得ゲームと、情報処理端末と、サーバとがネットワークを介して通信可能に接続された景品取得ゲームの運用システムにおいて、各景品取得ゲーム装置は、外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、把持部に交換自在に取り付けられた、景品を把持するアームと、アームに交換自在に取り付けられた爪と、把持部に取り付けられたアーム及び爪の各種類並びに景品の種類をそれぞれ検出する検出手段と、検出手段により検出された景品、アーム及び爪の各種類をサーバに送信する送信手段とを設け、情報処理端末が、外部から入力された、景品取得ゲーム装置の把持部に取り付けるべきアーム及び爪の種類を検索する際の検索条件をサーバに送信し、サーバが、各景品取得ゲーム装置から送信される景品、アーム及び爪の各種類に基づいて、景品の種類とアーム及び爪の各種類とを対応付けた検索データベースを生成し、情報処理端末から送信される検索条件に応じたアーム及び爪の各種類を検索データベースから抽出して、情報処理端末に送信するようにした。
この結果この景品取得ゲーム装置の運用システムによれば、所望の検索条件に合致したアーム及び爪の種類を、情報処理端末を用いて直ちに検出することができる。
さらに本発明においては、景品を把持して取得する1又は複数の景品取得ゲームと、情報処理端末と、サーバとがネットワークを介して通信可能に接続された景品取得ゲーム装置の運営システムにおいて、各景品取得ゲーム装置に、外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、把持部に交換自在に取り付けられた、景品を把持するアームと、アームに交換自在に取り付けられた爪と、把持部に取り付けられたアーム及び爪の各種類をそれぞれ検出する検出手段と、検出手段により検出されたアーム及び爪の各種類並びに予め与えられた当該景品取得ゲーム装置に固有の筐体識別情報をサーバに送信する送信手段とを設け、情報処理端末が、外部から入力された、景品取得ゲーム装置毎の景品の種類を示す景品識別情報及び当該景品取得ゲーム装置の筐体識別情報と、外部から入力された、景品取得ゲーム装置の把持部に取り付けるべきアーム及び爪の種類を検索する際の検索条件とをサーバに送信し、サーバが、景品取得ゲーム装置から送信されるアーム及び爪の種類並びに筐体識別情報と、情報処理端末から送信される景品取得ゲーム装置毎の景品識別情報及び筐体識別情報とに基づいて、景品の種類と、筐体識別情報が同一のアーム及び爪の各種類とを対応付けた検索データベースを生成し、情報処理端末から送信される検索条件に応じたアーム及び爪の各種類を検索データベースから抽出して、情報処理端末に送信するようにした。
この結果この景品取得ゲーム装置の運用システムによれば、所望の検索条件に合致したアーム及び爪の種類を、情報処理端末を用いて直ちに検出することができる。
本発明によれば、景品を把持して取得する景品取得ゲーム装置において、外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、把持部に交換自在に取り付けられた、景品を把持するアームと、アームに交換自在に取り付けられた爪と、把持部に取り付けられたアーム及び爪の各種類をそれぞれ検出する検出手段と、アーム及び爪の種類を記憶する記憶手段と、検出手段により検出されたアームの種類及び爪の種類を対応付けて記憶手段に記憶させる制御手段とを設けるようにしたことにより、現在の設定状態を自動認識でき、この自動認識結果を当該景品取得ゲーム装置の運営管理に役出させることができる。かくするにつき運営を効率化させ得る景品取得ゲーム装置を実現できる。
また本発明によれば、景品を把持して取得する景品取得ゲーム装置において、外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、把持部に交換自在に取り付けられた、景品を把持するアームと、アームに交換自在に取り付けられた爪と、アーム及び爪の種類を報知する報知手段と、外部から与えられた、把持部に取り付けるべきアーム及び爪の種類を報知手段に報知させる制御手段とを設けるようにしたことにより、現在の設定状態に対する確認作業に要する作業者の手間を減らすことができ、かくしてゲーム難易度の調整作業の負担を軽減し得る景品取得ゲーム装置を実現できる。
さらに本発明によれば、景品を把持して取得する1又は複数の景品取得ゲームと、情報処理端末と、サーバとがネットワークを介して通信可能に接続された景品取得ゲームの運用システムにおいて、各景品取得ゲーム装置は、外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、把持部に交換自在に取り付けられた、景品を把持するアームと、アームに交換自在に取り付けられた爪と、把持部に取り付けられたアーム及び爪の各種類並びに景品の種類をそれぞれ検出する検出手段と、検出手段により検出された景品、アーム及び爪の各種類をサーバに送信する送信手段とを設け、情報処理端末が、外部から入力された、景品取得ゲーム装置の把持部に取り付けるべきアーム及び爪の種類を検索する際の検索条件をサーバに送信し、サーバが、各景品取得ゲーム装置から送信される景品、アーム及び爪の各種類に基づいて、景品の種類とアーム及び爪の各種類とを対応付けた検索データベースを生成し、情報処理端末から送信される検索条件に応じたアーム及び爪の各種類を検索データベースから抽出して、情報処理端末に送信するようにしたことにより、所望の検索条件に合致したアーム及び爪の種類を、情報処理端末を用いて直ちに検出することができ、かくして景品取得ゲーム装置の運営を効率化させ得る景品取得ゲーム装置の運用システムを実現できる。また本発明によれば時間的(日時)及び又は空間的(場所)に異なる状況において同一の景品を扱う場合にも、最適な運営をするための指標を得られ、さらには実績のない新規の景品4を投入するときに、性質の近い景品4の記録を参照することによって、最適な運営をするための指標を得られるという効果も得ることができる。
さらに本発明によれば、景品を把持して取得する1又は複数の景品取得ゲームと、情報処理端末と、サーバとがネットワークを介して通信可能に接続された景品取得ゲーム装置の運営システムにおいて、各景品取得ゲーム装置に、外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、把持部に交換自在に取り付けられた、景品を把持するアームと、アームに交換自在に設けられた爪と、把持部に取り付けられたアーム及び爪の各種類をそれぞれ検出する検出手段と、検出手段により検出されたアーム及び爪の各種類並びに予め与えられた当該景品取得ゲーム装置に固有の筐体識別情報をサーバに送信する送信手段とを設け、情報処理端末が、外部から入力された、景品取得ゲーム装置毎の景品の種類を示す景品識別情報及び当該景品取得ゲーム装置の筐体識別情報と、外部から入力された、景品取得ゲーム装置の把持部に取り付けるべきアーム及び爪の種類を検索する際の検索条件とをサーバに送信し、サーバが、景品取得ゲーム装置から送信されるアーム及び爪の種類並びに筐体識別情報と、情報処理端末から送信される景品取得ゲーム装置毎の景品識別情報及び筐体識別情報とに基づいて、景品の種類と、筐体識別情報が同一のアーム及び爪の各種類とを対応付けた検索データベースを生成し、情報処理端末から送信される検索条件に応じたアーム及び爪の各種類を検索データベースから抽出して、情報処理端末に送信するようにしたことにより、所望の検索条件に合致したアーム及び爪の種類を、情報処理端末を用いて直ちに検出することができ、かくして景品取得ゲーム装置の運営を効率化させ得る景品取得ゲーム装置の運用システムを実現できる。また本発明によれば時間的(日時)及び又は空間的(場所)に異なる状況において同一の景品を扱う場合にも、最適な運営をするための指標を得られ、さらには実績のない新規の景品4を投入するときに、性質の近い景品4の記録を参照することによって、最適な運営をするための指標を得られるという効果も得ることができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態による景品取得ゲーム装置の構成
図1において、1は全体として本実施の形態による景品取得ゲーム装置を示し、直方体形状の基台2の上に箱型の収容部3が設けられている。収容部3は、その内部に収容された景品4をプレーヤが目視することができるように前面2A及び側面2B,2Cが透明な樹脂またはガラスの板状部材から形成されている。また背面2Dは、鏡面状の板状部材や装飾が施された板状部材により形成されている。そしてこの収容部2の前面2Aには、例えば引戸又は観音開き方式の扉2Eが設けられており、店舗の店員がこの扉2Eを開けてキャラクタ等のぬいぐるみや、雑貨などの景品4を収容部3内に収容することができるようになされている。
さらに収容部3の上側には、景品4を把持するための把持部5と、この把持部5をプレーヤの操作に応じて収容部3内で移動させる移動部6(図2)とからなる景品取得部7が配設されている。
移動部6は、図2に示すように、収容部3の内部上方に横方向(X方向)と平行に固定配置された一対の横行用固定レール8と、この横行用固定レール8にスライド自在に、かつ縦方向(Y方向)と平行に取り付けられた縦行用可動レール9と、この縦行用可動レール9にスライド自在に取り付けられた景品取得用基台10と、この景品取得用基台10に上下方向(Z方向)と平行に取り付けられた伸縮自在の支持部11とを有する。そして、この支持部11の下端部に把持部5が取り付けられている。
この場合、移動部6の縦行用可動レール9は、X方向用モータ6X(図7)の回転出力に基づいて横行用固定レール8に沿って横方向(X方向)に移動させることができ、景品取得部用基台10は、Y方向用モータ6Y(図7)の回転出力基づいて縦行用可動レール9に沿って縦方向(Y方向)に移動させることができるようになされている。また支持部11は、Z方向用モータ6Z(図7)の回転出力に基づいて伸縮させ得るようになされている。これにより景品取得部7においては、移動部6のこれらX方向用モータ6X,Y方向用モータ6Y及びZ方向用モータ6Zを所望状態に作動することによって、把持部5を収容部3内の所望位置に移動させ得るようになされている。
また把持部5においては、それぞれ先端部に爪13(図3)が取り付けられた開閉自在の2本のアーム12を有し、これらアーム12を開閉させることによって、景品4を把持することができるようになされている。この場合、各アーム12は交換自在に把持部5に取り付けられると共に、各爪13は対応する交換自在にアーム12に取り付けられており、かくしてこれらアーム12及び爪13を交換することによってゲームの難易度を調整できるようになされている。
一方、基台2には操作卓14が設けられており、この操作卓14に、ゲームを行う際にコインを投入するためのコイン投入口15と、ゲーム時にプレーヤが把持部5を横方向の所望位置に移動させる操作を入力するための第1の操作スイッチ16Aと、その後プレーヤが把持部5を縦方向の所望位置にまで移動させる操作を入力するための第2の操作スイッチ16Bとからなる操作部16が設けられている。なおこの操作部16は、ジョイステック等の他の操作手段により構成することも可能である。
また基台2の前面側には、収容部3内の所定位置に設けられた筒状の景品投入ガイド17と連通する景品の取出口18が設けられており、後述のように把持部5により把持され、搬送されて景品投入ガイド17内に落とされた景品4をこの取出口18から取り出し得るようになされている。
さらに基台2の前面側には開閉扉19が設けられている。そしてこの開閉扉19を開けた内側には、この景品取得ゲーム装置に対して各種設定等を行うための後述のスイッチパネル47(図12)や液晶タッチパネル(図示せず)などが収納されており、かくして管理者がこれらスイッチパネル12や液晶タッチパネルの表示内容を目視確認しながら、各種事項を所望状態に設定することができるようになされている。
ここで図3及び図4は、把持部5の具体的構成を示すものである。図3からも明らかなように、把持部5は、動力源としてのモータ20と、このモータ20の回転出力に基づいてアーム12を開閉駆動するアーム開閉部材21と、アーム12により景品4を把持する際の最大把持力を決定するばね部22とを有し、モータ20を含む一部分がカバー23に覆われている。各アーム12はそれぞれ基端部材24を介してブラケット25に傾動可能に、かつ着脱自在に取り付けられており、これらアーム12の開放端にそれぞれ爪13がねじ止めされている。
また図4(A)に示すように、モータ20の出力軸の先端部にはピニオン26が取り付けられると共に、アーム開閉部材21の内面には、このピニオン26と噛み合うように、ばね部22と並行にラック27が固着されており、かくしてモータ20を正転駆動又は逆転駆動することによって、ラック27と一体にアーム開閉部材21を基端部材24に向かう方向又はこれと逆方向に移動させ得るようになされている。
さらにばね部22は、図4(B)に示すように、コイルばね28と棒状のピン29とから構成されており、ピン29の一端29Aがアーム開閉部材21に設けられたばね受け部材21Aに取り付けられている。またピン29の他端29Bは、コイルばね28の中に挿入されており、その端部にコイルばね28の内側に引っ掛かることを防止するための渦巻き状のカール部が形成されている。さらにピン29のほぼ中央部にはコイルばね28の他端28Bから抜け落ちることを防止するための係止部29Cが形成されている。
コイルばね28においては、その一端28Aがアーム12の基端部材24に取り付けられ、他端28Bにピン29が挿入されている。このコイルばね28のピン29が挿入される側の端部は径が小さくなっており、これによりピン29が抜け落ちることを防止し得るようになされている。
このような構成により、アーム12の開動作時に基端部材24がアーム開閉部材21に押されてアーム12を開放させる方向に移動する際に、ピン29の係止部29Cがコイルばね28の他端28Bに到達するまで、コイルばね28を伸長させることなくピン29が開放方向に移動するので、コイルばね28が伸びて付勢力を発生することを防止できる。またラック27の移動によりアーム開閉部材21に設けられたばね受け部材21Aが移動して、コイルばね28を伸長させようとした際に、係止部29Cがコイルばね28の他端28Bに到達するまで、ピン29のみがアーム開閉部材21Aと共に移動することで、コイルばね28が伸びることを防止できる。
なお、係止部29Cがコイルばね28の他端28Bに到達した状態では、ピン29の係止部29Cから他端29Bまでの部分がコイルばね28に挿入されているため、コイルばね28がたるむことを防止できる。
次に、この把持部5におけるアーム12の開閉動作について説明する。この把持部5は、初期状態では、アーム12が閉じられている。また図5(A)に示すように、ばね部22のピン29の大部分は、コイルばね29の内部に位置している。
そしてアーム12の開放動作時、図5(B)に示すように、モータ20が正転駆動することによりピニオン26が時計方向に回転し、これによりラック27及びアーム開閉部材21が基端部材25に向かって移動する。この結果、アーム開閉部材21の一端部により基端部材25が押されてアーム12が開放する。
これに対してアーム12の閉動作時、図5(C)に示すように、モータ20が逆転駆動することによりピニオン26が反時計方向へ回転し、これによりラック27及びアーム開閉部材21が把持部5の中央部に向かって移動する。この結果、このアーム開閉部材21の移動に伴ってアーム12が閉じられる。なお、モータ20は、ラック27及びアーム開閉部材21が図5(A)の初期状態の位置にくるまで回転を続ける。
図5(C)は、2本のアーム12により景品4を把持した場合の把持部5の状態を示している。図5(A)の状態と比べると、図5(C)の状態は、ピン29の一部がコイルばね28の内部から更に延出しているが、コイルばね28は伸びていないことがわかる。このように、アーム12が景品4を把持した場合でも、ピン29を機能させることによって、コイルばね28による付勢力をゼロとすることが可能となる。
この後モータ20は、図5(D)に示すように、ラック27が初期状態の位置に戻った後も逆転駆動を続ける。これにより、アーム開閉部材21は、基端部材25から離れる方向へさらに移動する。これに伴い、ピン29も同じ方向へさらに移動し、この結果、ピン29の係止部29Cがコイルばね28の端部と係合する。この係合した状態で、ピン29がさらに移動すると、コイルばね28が伸びてアーム12を閉じる方向に付勢し、把持部5の把持力を増大させるとともに、ラック27の移動距離に応じて付勢する力をアナログ的に変更することができる。
図6は、図5において把持部5が掴んだ景品4よりも大きい景品4を掴んだ場合の把持部5の様子を示すものである。従って、図6(A)及び(B)までの流れは、図5(A)及び(B)と同じ流れであるため、説明を省略する。アーム12の開放動作の後、モータ20の回転が逆転することによりアーム12の閉動作が開始される。ここで、アーム12が景品4を把持するが、景品4が大きいためアーム12の開放角度は大きくなる。その結果、コイルばね28の端部28Bが中央へ引っ張られ、ピン29の係止部29Cがコイルばね28の端部28Bに係合すると付勢力が働く。
この後さらに、モータ20が逆転を続けることにより、アーム開閉部材21が基端部材25から離れる方向へさらに移動する。これに伴い、ピン29も基端部材25から離れる方向へ移動し、この結果、図6(D)に示すように、コイルばね28がさらに伸びるので把持部5の把持力を増大させることができる。
なお、ラック27及びアーム開閉部材21が図5(C)又は図6(C)のように初期状態の位置に戻った後のモータ20の回転は、管理者による把持力の設定に基づいて後述する制御部30によって制御される。すなわち、把持力が最大の「100」に設定されている場合には、アーム開閉部材21が基端部材25から離れる方向へ最大距離移動するようにモータ20が回転される。また把持力が最小の「1」に設定されている場合には、アーム開閉部材21が初期状態の位置に戻った時点でモータ20の回転が停止される。さらに把持力が「100」から「1」の間に設定されている場合には、アーム開閉部材21が基端部材25から離れる方向へ当該把持力の設定値に応じた距離だけ移動するようにモータ20が回転される。
そして、このような把持部5の把持力の設定は、上述した基台1の開閉扉17に収納されている上述した液晶タッチパネルに把持部5の把持力として1から100までのうちの所望の数値を入力することにより行うことができる。なお、このような把持部5の把持力の設定数値を入力するための設定入力手段としては、液晶タッチパネル以外の他の設定入力手段を別途設けるようにして良い。
このようにこの景品取得ゲーム装置1では、把持部5における把持力の数値設定と、ばね部22のコイルばね28の種類(強、中、弱)を調整することによって、2本のアーム12によって景品4を把持する際の把持力を所望の大きさに設定することができるようになされている。
ここで図7は、この景品取得ゲーム装置1の内部構成を示すものである。この図7からも明らかなように、この景品取得ゲーム装置1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)からなるマイクロコンピュータ構成の制御部30と、例えば不揮発性メモリからなる記憶部31と、後述のようにネットワーク44(図9)を介して外部機器と通信するためのインタフェースである通信部32と、現在時刻をカウントするタイマ33とを有している。
そして制御部30には、例えばゲーム中にプレーヤにより操作卓14(図1)の第1又は第2の操作スイッチ16A,16Bが押圧されたときに、これに応じた操作信号S1がその第1又は第2の操作スイッチ16A,16Bから与えられる。また移動部6には、把持部5の左右方向の位置を検出する左右位置検出手段、前後方向の位置を検出する前後位置検出手段及び上下方向の位置を検出する上下位置検出手段として、例えば把持部5のX方向、Y方向又はZ方向の移動限界位置にそれぞれリミットスイッチ34が設けられている。そしてこれらリミットスイッチ34は、それぞれ把持部5が対応するX方向、Y方向又はZ方向の移動限界位置にまで移動したときに、これに応じた移動限界検出信号S2を対制御部30に送出するようになされている。
かくして制御部30は、これら操作信号S1及び移動限界検出信号S2に基づき、図8に示す景品取得ゲーム実行処理手順RT1に従って、プレーヤによる第1及び第2の操作スイッチ16A,16Bの操作に応答したゲーム動作を景品取得ゲーム装置1に実行させる。
すなわち制御部30は、予め設定された1プレイ分の所定枚数のコインがコイン投入口15(図1)に投入されたことを認識すると、この景品取得ゲーム実行処理手順RT1をステップSP0において開始し、続くステップSP1において、操作卓14(図1)の第1の操作ボタン16A(図1)が押圧されるのを待ち受ける。
そして制御部30は、やがてプレーヤが第1の操作ボタン16Aを押圧したことを当該第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP2に進んで、移動部6(図2)のX方向用モータ6Xを作動させて、初期状態において景品投入ガイド15(図1)の真上のホームポジションに位置していた把持部5の横方向(X方向)への移動を開始させる。
次いで制御部30は、ステップSP3に進んで、対応するリミットスイッチ34からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部5が横方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。また制御部30は、続くステップSP4において、第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて、当該第1の操作ボタン16Aの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP3及びステップSP4において共に否定結果を得ると、ステップSP3に戻る。
これに対して制御部30は、ステップSP3又はステップSP4のいずれかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP5に進んで、移動部6のX方向用モータ6Xを停止させて把持部5の横方向(X方向)の移動を終了させ、この後ステップSP6に進んで、操作卓14の第2の操作ボタン16B(図1)が押圧されるのを待ち受ける。
そして制御部30は、やがて第2の操作ボタン16Bが押圧されたことを当該第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP7に進んで、移動部6のY方向用モータ6Yを作動させて把持部5の縦方向(Y方向)への移動を開始させる。
この後制御部30は、ステップSP8に進んで、対応するリミットスイッチ34からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部5が縦方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。また制御部30は、続くステップSP9において、第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて、当該第2の操作ボタン16Bの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP8及びステップSP9において共に否定結果を得ると、ステップSP8に戻る。
そして制御部30は、やがてステップSP8又はステップSP9のいずれかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP10に進んで、移動部6のY方向用モータ6Yを停止させて把持部5の縦方向(Y方向)への移動を終了させ、この後ステップSP11に進んで、把持部5のモータ20(図3)を作動させて当該把持部5のアーム12を開放させる。
また制御部30は、この後ステップSP12に進んで、移動部6のZ方向用モータ6Zを作動させて把持部5の下降を開始させ、さらにこの後ステップSP13に進んで、把持部5が下方向の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
そして制御部30は、やがてリミットスイッチ34からの移動限界検出信号S2に基づき、把持部5が下方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを認識すると、ステップSP14に進んで、移動部14のZ方向用モータ6Zを停止させて把持部5の下降を終了させ、この後ステップSP15に進んで、把持部5のモータ20を作動させることによりアーム12を閉じさせる。
続いて制御部30は、ステップSP16に進んで、移動部6のZ方向用モータ6Zを作動させて把持部5の上昇を開始させ、この後ステップSP17に進んで、把持部5が上方向の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
そして制御部30は、リミットスイッチ34からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部5が上方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを確認すると、ステップSP18に進んで、移動部6のZ方向用モータ6Zを停止させて把持部5の上昇を終了させ、この後ステップSP19に進んで、移動部6のX方向用モータ6X及びY方向用モータ6Yをそれぞれ作動させることにより、把持部5を景品投入ガイド17上の元のホームポジション位置にまで移動させる。
さらに制御部30は、この後ステップSP20に進んで、把持部5のモータ20を作動させて当該把持部5のアーム12を開放させた後に再び閉じさせ(景品4の解放動作)、この後ステップSP21に進んでこの景品取得ゲーム実行処理手順RT1を終了する。
かくしてこの景品取得ゲーム装置1では、把持部5によって景品4を掴むことができた場合には、その景品4が把持部5のアーム12によって掴まれた状態で景品投入ガイド15上にまで運ばれ、この後把持部5による景品4の解放動作にて景品投入ガイド17内に落下することから、プレーヤがこの景品4を景品取出口18から取り出して取得することができる。
(1−2)本実施の形態によるゲーム装置運営システムの構成
次に、本実施の形態によるゲーム装置運営システム40について説明する。図9は、上述した景品取得ゲーム装置1を運営するためのゲーム装置運営システム40を示すものである。このゲーム装置運営システム40は、それぞれショッピングモールやゲームセンター等に設置された複数台の景品取得ゲーム装置1と、これら景品取得ゲーム装置1の運営を行う運営会社の管理端末装置41、情報処理サーバ42及びデータベースサーバ43がそれぞれインターネット等のネットワーク44を介して相互に接続されることにより構成されている。
そしてこのゲーム装置運営システム40では、各景品取得ゲーム装置1における景品4の種類と、その景品取得ゲーム装置1における把持部5のアーム12及び爪13の種類(大、中、小、その他)などの各種設定状態と、その設定状態でのペイアウト率となどの情報を自動収集して管理し、運営会社のオペレータが管理端末装置41を操作して所望する景品4の種類及びその景品に対する所望のペイアウト率を指定することで、その景品4を指定されたペイアウト率で払い出すために景品取得ゲーム装置1に設定すべき把持部5のアーム12及び爪13の種類などの設定状態を検索したり、この検索結果に基づいて所望の景品取得ゲーム装置に対してアーム12及び爪13等の設定状態の変更とその変更内容とを指示することができるようになされている。
まず、このような機能を実現するための景品取得ゲーム装置1の構成について説明する。景品取得ゲーム装置1には、ゲームの難易度の調整要素である、現在、把持部5に取り付けられているアーム12及び爪13の各種類(大、中、小、その他)並びに把持部5におけるばね部22のコイルばね28の種類(強、中、弱)と、収容部2に収容された景品4の種類とを半自動的に読み取り、これらを対応付けて記憶する機能が搭載されている。
実際上、このように把持部5に取り付けられたアーム12、爪13及びコイルばね28の種類を半自動的に読み取る手段として、すべての種類のアーム12、爪13及びコイルばね28には、図10に示すように、それぞれ部品の種別(アーム12、爪13又はコイルばね28)を表す部品種別情報と、その部品の種類(「大、中、小、その他」又は「強、中、弱」)を表す部品種類情報とが記録されたRFID(Radio Frequency Identification)チップ45が取り付けられている。また図11に示すように、各景品4のタグにも、その景品4の種類を識別するための景品識別コードが記録されたRFIDチップ45が取り付けられている。
そして景品取得ゲーム装置1では、基台2の開閉扉19の内側にRFIDリーダ46(図7)が取出し自在に収納されており、かくして管理者がこのRFIDリーダ46を取り出して、アーム12、爪13、コイルばね28又は景品4のタグに取り付けられたRFIDチップ45に近づけることによって、これらRFIDチップ45に記録された上述の部品種別情報及び部品種類情報や景品識別コードを読み取ることができるようになされている。
このときRFIDリーダ46により読み込まれた部品種別情報及び部品種類情報や景品識別コードは、図7に示すように、制御部30に与えられる。そして制御部30は、RFIDリーダ46から与えられる部品種別情報及び部品種類情報に基づいて、そのとき把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類をそれぞれ認識し、これらを景品4の景品識別コード及びそのとき設定されている把持部5の把持力の設定値と対応付けて記憶部31に格納する。
なお、基台2の開閉扉19の内側には、例えば図12に示すようなスイッチパネル47も設けられており、このスイッチパネル47の切替えスイッチ48を「通常入力モード」側に切り替えた状態で、「アーム」、「爪」及び「コイルばね」の各欄内に配設された各照光スイッチ49のうちから、そのとき景品取得ゲーム装置1に取り付けられているアーム12の種類(大、中、小、その他)、爪13の種類(大、中、小、その他)及びコイルばね28(強、中、弱)の種類にそれぞれ対応する照光スイッチ49を押圧することで、マニュアルでそのとき設定されているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を入力することもできるようになされている。
そしてこの場合にも、かかるスイッチパネル47を介して入力されたアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類が制御部30に与えられる。かくして制御部30は、この入力操作に基づいてそのとき把持部5に設定されているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類をそれぞれ認識し、上述の場合と同様に、これらをRFIDリーダ46により半自動的に景品4のタグから読み取った景品識別コード及びそのとき設定されている把持部5の把持力の設定値と対応付けて記憶部31に格納する。
一方、図13に示すように、各景品取得ゲーム装置1の制御部30は、このように記憶部31に格納したそのとき把持部5に設定されているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類と、景品4の景品識別コード及び把持部5の把持力の設定値とに基づいて、1回のゲームが終了する毎に、図14(A)に示すような「時間」、「筐体識別コード」、「景品識別コード」、「設定状態」及び「ペイアウトフラグ」の各情報からなるログデータD1を生成する。
この場合、ログデータD1の「時間」は、そのゲームが行われた(終了した)年月日時間を表す情報であり、タイマ33(図7)から取得されたものである。また「筐体識別コード」は、予め制御部30が記憶している当該景品取得ゲーム装置1に固有の識別コードであり、「景品識別コード」は、上述のようにRFIDリーダ46を用いて取得した景品4の種類を識別するための識別コードである。さらに「設定状態」は、その景品取得ゲーム装置1に設定されている1プレイの料金及び把持部5の把持力の設定値と、上述のようにRFIDリーダ46を用いて取得した、現在、把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類の情報である。さらに「ペイアウトフラグ」は、そのゲームにおいて景品4を払い出したか否かを表すフラグである。そして制御部30は、このようにして生成したログデータD1を、送信手段としての通信部32(図7)を介して情報処理サーバ42に送信する(SP30)。
情報処理サーバ42は、当該情報処理サーバ42全体の動作制御を司るマイクロコンピュータ構成の制御手段(図示せず)と、ネットワーク44を介して景品取得ゲーム装置1等の外部機器と必要なデータを送受するための送信手段及び受信手段(図示せず)とを有し、景品取得ゲーム装置1から上述のようなログデータD1が送信されてくると、このログデータD1に基づいて図14(B)に示すような検索用データD2を生成し(SP31)、この作成した検索用データD2をデータベースサーバ43に送信する(SP32)。 またデータベースサーバ43は、情報処理サーバ42と同様に、当該情報処理サーバ42全体の動作制御を司るマイクロコンピュータ構成の制御手段(図示せず)と、ネットワーク44を介して景品取得ゲーム装置1等の外部機器と必要なデータを送受するための送信手段及び受信手段(図示せず)とを有し、情報処理サーバ42から送信される検索用データD2を検索データベース43Aに順次登録する(SP33)。
ここで、検索用データD2は、「筐体識別コード」、「景品識別コード」及び「設定状態」のすべてが同一のログデータD1を1つのグループとして、そのグループについてゲーム回数やペイアウト率等を集計した集計結果であり、「開始時間」、「累積時間」、「筐体識別コード」、「景品識別コード」、「設定状態」、「ゲーム回数」、「ペイアウト数」及び「ペイアウト率」の各情報から構成される。
このうち「開始時間」は、そのグループに属する最古のログデータD1の「時間」を表し、「累積時間」は、そのグループに属する最古のログデータD1の「時間」から最新のログデータD1の「時間」までの累積時間を表す。また「筐体識別コード」、「景品識別コード」及び「設定状態」は、そのグループに属するログデータD1に共通の「筐体識別コード」、「景品識別コード」及び「設定状態」をそれぞれ表し、「ゲーム回数」は、そのグループに属するログデータ数、つまり同一の景品及び同一の設定状態で同一の景品取得ゲーム装置において行われたゲームの回数を表す。さらに「ペイアウト数」は、そのグループに属するログデータD1のうちのペイアウトフラグが立っているログデータD1の数、つまり同一の景品及び同一の設定状態で同一の景品取得ゲーム装置において行われたゲームのうち、景品が払い出されたゲーム数を表す。さらに「ペイアウト率」は、そのグループにおけるペイアウト率であり、ペイアウト数をゲーム回数で乗算することにより算出される。
図15は、情報処理サーバ42におけるこのような検索用データD2の生成処理手順を示すものである。情報処理サーバ42は、景品取得ゲーム装置1からログデータD1が送信されてくると、この図15に示す検索用データ作成処理手順RT2に従って、そのログデータD1が属すべきグループの検索用データD2が検索データベース43A内に存在する場合には、これを当該ログデータD1に基づいてこの検索用データD2を更新する一方、当該検索用データD2が検索データベース43A内に存在しない場合には、当該ログデータD1に基づいて新たな検索用データD2を作成する。
すなわち情報処理サーバ42は、景品取得ゲーム装置1からログデータD1が送信されてくると、この検索用データ作成処理手順RT2をステップSP3100において開始し、続くステップSP3101において、当該ログデータD1が属すべきグループの検索用データD2が検索データベース43A内に存在するか否かの検索要求をデータベースサーバ43に送信する。
そして情報処理サーバ42は、この後ステップSP3102に進んで、かかる検索要求に対するデータベースサーバ43からの検索結果が送信されるのを待ち受け、やがて当該検索結果を受信すると、ステップSP3103に進んで、この検索結果に基づいて、そのログデータD1が属すべきグループの検索用データD2が既に検索データベース43A内に存在するか否かを判断する。
情報処理サーバ42は、このステップSP3103において肯定結果を得ると、ステップSP3104に進んで、データベースサーバ43にアクセスしてその検索用データD2を検索データベース43Aから読み出し、この読み出した検索用データD2と、かかるログデータD1とに基づいて「累積時間」、「ゲーム回数」、「ペイアウト数」及び「ペイアウト率」を必要に応じて更新した新たな検索用データD2を作成する。そして情報処理サーバ42は、この後ステップSP3106に進んで、この検索用データ作成処理手順RT2を終了する。
これに対して情報処理サーバ42は、ステップSP3103において否定結果を得ると、ステップSP3105に進んで、そのログデータD1が属する新たなグループの検索用データD2を新規作成し、この後ステップSP3106に進んで、この検索用データ作成処理手順RT2を終了する。なお、このような処理は、すべて上述の制御手段の制御のもとに行われることとなる。
他方、管理端末装置41は、当該管理端末装置41全体の動作制御を司るマイクロコンピュータ構成の制御手段(図示せず)と、ネットワーク44を介して景品取得ゲーム装置1等の外部機器と必要なデータを送受するための送信手段及び受信手段(図示せず)と、データベースサーバ43内の検索データベース43Aに登録された各検索用データD2に基づいて、所望の「ペイアウト率」等を得るために景品取得ゲーム装置1に設定すべき「設定状態」を検索する際の検索条件を入力するキーボードやマウスなどからなる入力手段(図示せず)とを有する汎用のパーソナルコンピュータにより構成されている。
そして管理端末装置41は、運営会社のオペレータが管理端末装置41を操作して、所望する景品4に対する景品取得ゲーム装置1の設定状態を検索するためのアプリケーションソフトウェアを起動し、入力手段を介してその景品4の景品識別コード及び所望するペイアウト率を入力すると、これに応じた検索要求をネットワーク44を介して情報処理サーバ42に送信する(SP34)。
情報処理サーバ42は、かかる検索要求を受信すると、データベースサーバ43にアクセスして、指定された「景品識別コード」と同一の「景品識別コード」で、かつ指定された「ペイアウト率」と同一又はこれに近い「ペイアウト率」の検索用データD2が存在するか否かを検索する(SP35)。
そして情報処理サーバ42は、この検索により該当する検索用データD2を検出したときには、その検索用データD2における「設定状態」のデータをデータベースサーバ43から読み出し、これを図14(C)のようなフォーマットの検索結果データD3として管理端末装置41に送信する(SP36)。
この結果、管理端末装置41では、この検索結果データD3に基づいて、かかる検索により得られた、指定された「景品識別コード」の景品を指定された「ペイアウト率」で払い出すために景品取得ゲーム装置1に設定すべき「設定状態」、つまり過去のログデータD1に基づく統計結果から、そのように設定すれば指定された景品4を指定された「ペイアウト率」で払い出せるであろうと考えられる1プレイの料金と、把持部5におけるアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類と、把持部5に対する把持力の設定値とがモニタ表示される。
そして、運営会社のオペレータは、このようにして管理端末装置41のモニタに表示された1プレイの料金と、把持部5におけるアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類と、把持部5に対する把持力の設定値とについての各設定内容を表す上述の検索結果データを、所望する景品取得ゲーム装置1に対して設定すべき状態を指示する図14(D)のような設定指示データD4として送信することができる(SP37)。
またかかるオペレータは、管理端末装置41のモニタに表示された1プレイの料金と、把持部5におけるアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類と、把持部5に対する把持力の設定値とについての各設定内容を、管理端末装置41のキーボードやマウス等の入力手段を操作して所望の状態に変更(カスタマイズ)することもでき、このようにして生成された新たな設定内容を、所望する景品取得ゲーム装置1に対して設定すべき状態を指示する設定指示データD4として送信することもできる(SP38)。
一方、設定指示データD4を受信手段としての通信部32(図7)を介して受信した景品取得ゲーム装置1の制御部30(図7)は、この設定指示データD4に基づき得られる指定された把持部5におけるアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類と、現在自己の把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の種類とを比較する。そして制御部30は、指定されたアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類に対して現在のアーム12、爪13又はコイルばね28のうちのいずれかの種類が異なるときには、その旨をその景品取得ゲーム装置1の管理者に報知する(SP39)。
図16は、このときの制御部30の処理手順を示すものである。実際上、景品取得ゲーム装置1の制御部30は、管理端末装置41からの設定指示データD4を受信すると、図16に示すこの設定比較報知処理手順RT3をステップSP3900において開始し、続くステップSP3901において、この設定指示データD4を記憶部31(図7)に格納する。
この後制御部30は、ステップSP3902に進んで、現在、把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を記憶部31から読み出す。なお、これら記憶部31が記憶している、アーム12、爪13及びコイルばね28の各種類は、上述のようにRFIDリーダ46(図7)を用いてアーム12に取り付けられたRFIDチップ45(図10)から読み取ったものである。
続いて制御部30は、ステップSP3903に進んで、ステップSP3902において記憶部31から読み出した、現在、把持部5に取り付けられているアーム12の種類が管理端末装置41からの設定指示データD4に基づき認識される指定されたアーム12の種類と一致するか否かを判断する。
そして制御部30は、このステップSP3903において肯定結果を得るとステップSP3905に進み、これに対して否定結果を得るとステップSP3904に進んで、警告ランプ(図示せず)を点灯させたり、予めROMや記憶部31に格納されている音データに基づいて図示しない音出力手段(例えばスピーカ)から警告音を出力させるなどして、その旨をその景品取得ゲーム装置1の管理者に報知した後、ステップSP3905に進む。
また制御部30は、ステップSP3905に進むと、ステップSP3902において記憶部31から読み出した、現在、把持部5に取り付けられている爪13の種類が管理端末装置41からの設定指示データD4に基づき認識される指定された爪13の種類と一致するか否かを判断する。
そして制御部30は、このステップSP3905において肯定結果を得るとステップSP3907に進み、これに対して否定結果を得るとステップSP3906に進んで、警告ランプを点灯させたり警告音を出力させるなどして、その旨をその景品取得ゲーム装置1の管理者に報知した後、ステップSP3907に進む。
さらに制御部30は、ステップSP3907に進むと、ステップSP3902において記憶部31から読み出した、現在、把持部5に取り付けられているコイルばね28の種類が管理端末装置41からの設定指示データD4に基づき認識される指定されたコイルばね28の種類と一致するか否かを判断する。
そして制御部30は、このステップSP3907において肯定結果を得るとステップSP3909に進み、これに対して否定結果を得るとステップSP3908に進んで、警告ランプを点灯させたり警告音を出力させるなどして、その旨をその景品取得ゲーム装置1の管理者に報知した後、ステップSP3909に進む。
さらに制御部30は、ステップSP3909に進むと、その景品取得ゲーム装置1における把持部5の把持力を、管理端末装置41からの設定指示データD4に基づき認識される指定された把持力に設定変更すると共に、続くステップSP3910において、その景品取得ゲーム装置1に設定された1プレイの料金を、管理端末装置41からの設定指定データD4に基づき認識される指定された料金に設定変更する。そして制御部30は、この後ステップSP3911に進んで、この設定比較報知処理手順RT3を終了する。
他方、この景品取得ゲーム装置1では、このように管理端末装置41から設定指示データD4が与えられた場合、この後図12について上述したスイッチパネル47の切替えスイッチ48を設定指示表示モード側に切り替えることによって、アーム12、爪13及びコイルばね28について、それぞれ管理端末装置41から指定された種類と対応する種類の照光スイッチ49を点灯させることができる。
従って、景品取得ゲーム装置1から上述のような報知を受けた管理者は、このスイッチパネル47のアーム12、爪13及びコイルばね28の各欄における照光スイッチ49の点滅状態と、実際にそのとき把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28とを見比べることによって、これらアーム12、爪13及びコイルばね28のうちのどの部品をどの種類に交換すれば良いかを容易に認識することができる。
かくして管理者は、スイッチパネル47における照光スイッチ49の点滅状態を確認しながら、アーム12、爪13及びコイルばね28のうちの必要な部品を指示された種類のものに変更することができる。そして管理者は、かかる交換作業が終了したときには、スイッチパネル47の切替えスイッチ48を設定指示表示モード側に切り替えた状態で、各アーム12、爪13及びコイルばね28にそれぞれ取り付けられたRFIDチップ45をRFIDリーダ46によりそれぞれ読み取るようにする。
この結果、景品取得ゲーム装置1内において、そのときの把持部5における各アーム12、爪13及びコイルばね28の設定状態と、管理端末装置41から送信されてきた設定指示データD4に基づく指示された各アーム12、爪13及びコイルばね28の設定状態との比較が行われ、アーム12、爪13及びコイルばね28のうちのいずれかが未だ指示された種類のものに交換されていない場合には、その旨が景品取得ゲーム装置1が報知される。
図17は、このような一連の部品交換作業時における景品取得ゲーム装置1の制御部30の制御処理手順を示すものである。すなわち制御部30は、管理端末装置41から上述の設定指示データD4の送信を受けた後に、スイッチパネル47の切替えスイッチ48が設定指示表示モード側に切り替えられると、この部品交換補助処理手順RT4をステップSP4000において開始し、続くステップSP4001において、記憶部13に記憶した管理端末装置41からの設定指示データD4を読み出し、この設定指示データD4に基づいて、スイッチパネル47のアーム12、爪13及びコイルばね28の各欄について、指示された種類に対応する照光ランプ49を点灯させる。
続いて制御部30は、ステップSP4002に進んで、必要な部品(アーム12、爪13及び又はコイルばね28)の交換作業の終了後に管理者によって各アーム12、爪13及びコイルばね28にそれぞれ取り付けられたすべてのRFIDチップ45から部品種別情報及び部品種類情報がRFIDリーダ46によって読み取られるのを待ち受ける。
そして制御部30は、やがてこのステップSP4002において肯定結果を得るとステップSP4003に進んで、そのときまで記憶部31が記憶していた把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を、このときRFIDリーダ46から与えられる読み取り結果に基づき認識される各アーム12、爪13及びコイルばね28の各種類にそれぞれ更新する。
続いて制御部30は、ステップSP4004に進んで、把持部5に取り付けられているアーム12の種類が、管理端末装置41からの設定指示データD2に基づき認識される指示されたアーム12の種類と一致するか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP4004において肯定結果を得るとステップSP4006に進み、これに対して否定結果を得るとステップSP4005に進んで、図示しない警告ランプを点灯させたり、警告音を出力させるなどして、その旨をその景品取得ゲーム装置1の管理者に報知した後、ステップSP4006に進む。
また制御部30は、ステップSP4006に進むと、把持部5に取り付けられている爪13の種類が、管理端末装置41からの設定指示データD4に基づき認識される指示された爪13の種類と一致するか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP4006において肯定結果を得るとステップSP4008に進み、これに対して否定結果を得るとステップSP4007に進んで、警告ランプを点灯させたり、警告音を出力させるなどして、その旨をその景品取得ゲーム装置1の管理者に報知した後、ステップSP4008に進む。
さらに制御部30は、ステップSP4008に進むと、把持部5に取り付けられているコイルばね28の種類が、管理端末装置41からの設定指示データD4に基づき認識される、指示されたコイルばね28の種類と一致するか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP4008において肯定結果を得るとステップSP4010に進んでこの部品交換補助処理手順RT4を終了し、これに対して否定結果を得るとステップSP4009に進んで、警告ランプを点灯させたり警告音を出力させるなどして、その旨をその景品取得ゲーム装置1の管理者に報知した後、ステップSP4010に進んでこの部品交換補助処理手順RT4を終了する。
(1−3)本実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、景品取得ゲーム装置1は、RFIDリーダ46により読み込まれた、そのとき把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の種類と、景品4の種類(景品種別コード)とを記憶し、一回のゲームが終了する毎にこれらの情報を他の設定情報及びペイアウトフラグと共にログデータD1として情報処理サーバ41に送信する。
そして情報処理サーバ42は、これら景品取得ゲーム装置1からそれぞれ送信されるログデータD1に基づいて、「筐体識別コード」、「景品識別コード」及び「設定状態」が同一のログデータD1を1つのグループとして、グループ毎にペイアウト率を算出し、これらの情報を検索用データD2としてデータベースサーバ43の検索データベース43Aに登録する。
また情報処理サーバ42は、この後管理端末装置41から景品4の種類とペイアウト率とが指定された検索要求が与えられたときには、これら検索条件(景品4の種類及びペイアウト率)に基づいて検索データベース43Aを検索し、指定された検索条件に合致する検索用データD2の設定状態の情報を管理端末装置41に送信する。さらに管理端末装置41は、オペレータの操作に従って、この設定状態やアレンジされた設定状態の情報を設定指示データD4として指定された景品取得ゲーム装置1に送信する。
そしてかかる設定指示データD4を受信した景品取得ゲーム装置1では、かかる設定指示データD4に基づいて、そのとき把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類がそれぞれ設定指示データD4に基づき指定された種類に一致するか否かを判断し、一致していないときには、これをその景品取得ゲーム装置1の管理者に報知すると共に、指定されたアーム12等の種類を可視表示する。
従って、このゲーム装置運営システム40では、ある景品4に対応する景品取得ゲーム装置1のアーム12、爪13及びコイルばね28として、過去の経験に基づく統計的結果から最適なアーム12、爪13及びコイルばね28を直ちに選択決定することができるため、景品取得ゲーム装置1の管理者の経験によることなく、最適なアーム12、爪13及びコイルばね28を設定することができる。また時間的(日時)及び又は空間的(場所)に異なる状況において同一の景品を扱う場合にも、最適な運営をするための指標を得ることができる。さらに実績のない新規の景品4を投入するとき、性質の近い景品4の記録を参照することによって、最適な運営をするための指標を得ることもできる。
またこのゲーム装置運営システム40では、景品取得ゲーム装置1において、かかる設定指示データD4に基づき認識される、指定されたアーム12、爪13及びコイルばね28の種類が可視表示されるため、管理者による当該景品取得ゲーム装置1における現在のアーム12等の設定状態の確認作業等を不要とさせて、景品取得ゲーム装置1のゲーム難易度の調整作業を容易化させることができる。
以上の構成によれば、一回のゲームが終了する毎に、各景品取得ゲーム装置1から把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の種類と、ペイアウトフラグ等とからなるログデータD1を情報処理サーバ41に送信すると共に、このログデータD1に基づいて「筐体識別コード」、「景品識別コード」及び「設定状態」が同一のログデータD1を1つのグループとして、グループ毎にペイアウト率を算出した検索用データD1を生成し、これを検索データベース43Aに登録する一方、この検索データベース34Aを用いて景品4の種類とペイアウト率とを指定することによって、景品取得ゲーム装置1に設定すべき最適なアーム12、爪13及びコイルばね28の種類を検索できるようにしたことにより、所望する景品4に最適な景品取得ゲーム装置1の難易度の設定状態を容易かつ確実に検出することができ、かくして景品取得ゲーム装置1の運営を効率化させ得るゲーム装置運営システムを実現できる。
また、かかる検索結果を所望する景品取得ゲーム装置1に送信し、この景品取得ゲーム装置1において、当該検索結果に基づくアーム12、爪13及びコイルばね28の種類を可視表示するようにしたことにより、管理者による当該景品取得ゲーム装置1の現在の設定状態の確認作業等を不要とさせて、景品取得ゲーム装置1のゲーム難易度の調整作業を容易化させることができ、かくして難易度調整作業の負担を軽減し得る景品取得ゲーム装置を実現できる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)第2の実施の形態によるゲーム装置運営システムの構成
図18は、第2の実施の形態によるゲーム装置運営システム60を示し、各景品取得ゲーム装置50が把持部5に取り付けられたアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を自動認識し得るようになされている点と、情報処理サーバ61における検索用データの生成手法が異なる点とを除いて第1の実施の形態によるゲーム装置運営システム40(図9)と同様に構成されている。
実際上、このゲーム装置運営システム60の場合、景品取得ゲーム装置51が把持部5に取り付けられたアーム12、爪13及びばね部22のコイルばね28の種類を自動認識するための手段として、景品取得ゲーム装置51の把持部5に取り付けられるすべての種類のアーム12、爪13及びコイルばね28には、第1の実施の形態の場合と同様に、その部品の種別(アーム12、爪13又はコイルばね28)を表す部品種別情報と、その部品の種類(「大、中、小、その他」又は「強、中、弱」)を表す部品種類情報とが記録されたRFIDチップ45(図10)が取り付けられている。
また図19に示すように、各景品取得ゲーム装置50の収容部2内の景品投入ガイド51には、読取りアンテナ52が横方向の2面及び縦方向の2面にそれぞれ設けられている。さらに図7との対応部分に同一符号を付した図20に示すように、これら読取りアンテナ52はこの景品取得ゲーム装置50全体の動作制御を司る制御部53と接続されており、かくして当該制御部53が、これら読取りアンテナ52を介してアーム12、爪13又はコイルばね28にそれぞれ取り付けられたRFIDチップ45(図10)と通信し得るようになされている。
かくして制御部53は、図21に示すアーム等種類自動認識処理手順RT5に従って、把持部5を景品投入ガイド51内に移動させて、各アーム12、爪13及びコイルばね28にそれぞれ取り付けられた各RFIDチップ45に記録されている部品種別情報及び部品種類情報を読取りアンテナ52を介してそれぞれ読み出すようになされ、これによりそのとき把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類をそれぞれ自動的に認識し得るようになされている。
すなわち制御部53は、所定のタイミングでこのアーム等種類自動認識処理手順RT5をステップSP50において開始すると、続くステップSP51において、把持部5が景品投入ガイド51の上方に位置しているか否かを判断する。具体的には、この実施の形態による景品取得ゲーム装置50ではホームポジションが景品投入ガイド51の真上に設定されているため、把持部5がホームポジションに位置しているか否かを判断することとなるが、ホームポジションが景品投入ガイド51の真上に設定されていない場合には、把持部5がその景品投入ガイド51の真上に位置しているか否かを判断することとなる。
そして制御部53は、このステップSP51において肯定結果を得るとステップSP53に進み、これに対して否定結果を得ると、ステップSP52に進んで、移動部6のX方向用モータ6X(図20)、Y方向用モータ6Y(図20)及びZ方向用モータ6Z(図20)を作動することにより把持部5を景品投入ガイド51上に移動させ、この後ステップSP53に進む。
そして制御部53は、ステップSP53に進むと、移動部6のZ方向用モータ6Zを作動することにより把持部5を下降させて当該把持部5を景品投入ガイド51内に移動させ、この後ステップSP54に進んで、読取りアンテナ52を介してアーム12、爪13及びコイルばね28にそれぞれ取り付けられたRFIDチップ45と通信を行うことにより、これらRFIDチップ45に記録されている部品種別情報及び部品種類情報をそれぞれ読み出す。そして制御部53は、各RFIDチップ45からそれぞれ読み出した部品種別情報及び部品種類情報に基づいてアーム12、爪13及びコイルばね28の種類をそれぞれ認識する。
この後制御部53は、ステップSP55に進んで、各アーム12、爪13及びコイルばね28にそれぞれ取り付けられたすべてのRFIDチップ45から部品種別情報及び部品種類情報を読み出し終えたか否かを判断し、否定結果を得るとステップSP56に進んで、各RFIDチップ45からの部品種別情報及び部品種類情報の読み出し精度を向上させるべく、把持部5のモータ20(図20)を作動させてアーム12を開放させるように動作させる。
なお、この際把持部5を繰り返し上下動させたり、アーム12の開閉動作を繰り返し行わせる駆動制御を行うようにしても良く、このようにしても各RFIDチップ45からの部品種別情報及び部品種類情報の読み出し精度を向上させることができる。また、始めは把持部5の上下動のみで、それでも各RFIDチップ45からの部品種別情報及び部品種類情報の読み出しが行えないときには、把持部5を上下動させながら、アーム12の開閉動作を繰り返し行わせるというように、把持部5の上下動及びアーム12の開閉動作を組み合わせた制御を行うようにしても良い。
次いで制御部53は、ステップSP54に戻り、この後ステップSP55において肯定結果を得るまでステップSP55−SP56−SP54−SP55のループを繰り返す。そして制御部53は、やがてステップSP55において肯定結果を得ると、ステップSP57に進んで、上述のようにして認識したアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を記憶部31に記憶させる。
さらに制御部53は、この後ステップSP58に進んで、把持部5のモータ20を作動することによりアーム12を閉じさせると共に、移動部6のZ方向用モータ6Zを作動することにより把持部5をホームポジション位置にまで移動させ、この後ステップSP59に進んでアーム等種類自動認識処理手順RT5を終了する。
一方、制御部53は、図22に示すように、それぞれ1回のゲームが終了する毎に、図23(B)に示すような「時間」、「筐体識別コード」、「設定状態」及び「ペイアウトフラグ」の各情報からなるログデータD11を生成し、これを情報処理サーバ61に送信する(SP51)。このログデータD11は、図14及び図23の比較からも分かるように、「景品識別コード」の情報が含まれていない点を除いて第1の実施の形態におけるログデータD1と同様の構成を有するものである。
このとき情報処理サーバ61には、管理端末装置62から図23(A)に示すような対応付けデータD10が予め送信される(SP50)。この対応付けデータD10は、管理端末装置62に設けられたキーボードやマウスなどからなる入力手段を介して運営会社のオペレータにより予め入力された、景品取得ゲーム装置50毎の筐体識別コードと、各景品取得ゲーム装置50にそれぞれ収容されている景品4の種類を示す景品種類コードとに基づいて生成されたものである。
そして情報処理サーバ61は、管理端末装置62から送信された対応付けデータD10と、各景品取得ゲーム装置50からそれぞれ送信されるログデータD11とに基づいて、図23(C)に示すように、このログデータD11に対して「景品種類コード」が付加された、図14について上述したログデータD1と同様構成の情報付加ログデータD12を生成する(SP52)。そして情報処理サーバ61は、この後このようにして生成した情報付加ログデータD12に基づいて、第1の実施の形態の場合と同様にして図23(D)に示すような検索用データD13を生成し(SP53)、これをデータベースサーバ43に送信して(SP54)、検索データベース43Aに記録させる(SP55)。
このようにしてこのゲーム装置運営システム60は、各景品取得ゲーム装置50において自動認識した把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の種類の各認識結果に基づいて検索用データD12を生成し得るようになされ、この後この検索用データD12に基づいて、指定された景品4を指定されたペイアウト率で払い出すための各種設定状態を検索し得るようになされている。
(2−2)本実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、このゲーム装置運営システム60では、景品取得ゲーム装置50において、所定のタイミングで把持部5を景品投入ガイド51内に移動させ、当該景品投入ガイド51に取り付けられた読取りアンテナ52によって把持部5に取り付けられたアーム12及び爪13及びコイルばね28の各種類をそれぞれ自動認識する。
従って、このゲーム装置運営システム60では、景品取得ゲーム装置50における現在のアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を人手を介すことなく検出することができ、その分第1の実施の形態によるゲーム運営システム40と比して景品取得ゲーム装置50のゲーム難易度の調整作業をより容易に行うことができる。
以上の構成によれば、景品取得ゲーム装置50における現在のアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を自動的に認識し得るようにしたことにより、景品取得ゲーム装置のゲーム難易度の調整作業をより容易に行うことができ、かくして難易度調整作業の負担を軽減し得る景品取得ゲーム装置を実現できる。
(3)第3の実施の形態
(3−1)第3の実施の形態による景品取得ゲーム装置の構成
図1の70は、第2の実施の形態による景品取得ゲーム装置50に代えて図18について上述したゲーム装置運営システム60に適用する第3の実施の形態による景品取得ゲーム装置を示す。この第3の実施の形態による景品取得ゲーム装置70は、把持部5に取り付けられたアーム12及び爪13の種類を自動認識するための自動認識方法が異なる点を除いて第2の実施の形態による景品取得ゲーム装置50と同様に構成されている。
すなわちこの景品取得ゲーム装置70の場合、図24に示すような収容箱71が開閉扉19の内側に配設されている。この収容箱71は、大、中、小及びその他の各種類のアーム12及び爪13にそれぞれ対応させて、各種類のアーム12及び爪13と同じ形状及び同じ大きさの凹部71A,71Bがそれぞれ設けられると共に、強、中、弱の各種類のコイルばね28にそれぞれ対応させて、これらコイルばね28と同じ形状及び同じ大きさの凹部71Cが設けられており、これら各凹部71A,71B,71C内にそれぞれ対応する種類のアーム12、爪13又はコイルばね28が既に嵌め込まれている。
また収容箱71の各凹部71A,71B,71Cの底面位置には、それぞれその凹部71A、71B、71C内に対応するアーム12、爪13又はコイルばね28が存在するか否かを検出するための例えばスイッチ72(図25)が設けられている。そして、これらスイッチ72は、それぞれ対応する凹部71A,71B,71C内に対応する種類のアーム12、爪13又はコイルばね28が嵌め込まれているときに受ける圧力を検出し、図19との対応部分に同一符号を付した図25に示すように、この検出結果を圧力検出信号S10として当該景品取得ゲーム装置70全体の動作制御を司る制御部73に送出するようになされている。
また制御部73は、各スイッチ72からそれぞれ与えられ圧力検出信号S10に基づいて、収容箱71に存在していないアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類、つまりそのとき収容箱71から取り出されて把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の種類がどれであるかを特定し、特定したアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を記憶部31に格納するようになされている。
このようにしてこの景品取得ゲーム装置70では、各種類のアーム12、爪13及びコイルばね28にそれぞれRFIDを取り付けることなく、そのとき把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の種類を制御部53が容易に認識し得るようになされている。
以上の構成によれば、各種類のアーム12、爪13及びコイルばね28をそれぞれ別個に収容する収容箱71を設けると共に、当該収容箱71における各種類のアーム12、爪13及びコイルばね28の収容位置に、当該アーム12、爪13又はコイルばね28が収容箱71内に存在するか否かを検出するためのスイッチ72を設け、これらスイッチ72からそれぞれ出力される圧力検出信号S10に基づいてそのとき把持部5に取り付けられているアーム12、爪13又はコイルばね28の種類を特定するようにしたことにより、第2の実施の形態による景品取得ゲーム装置50により得られる効果に加えて当該景品取得ゲーム装置50よりもより安価に構築し得る景品取得ゲーム装置を実現できる。
(4)他の実施の形態
なお上述の第1乃至第3の実施の形態においては、管理端末装置41,62を用いて、所望する景品4の景品識別コード及び所望するペイアウト率をキーワードとして、景品取得ゲーム装置1,50,70に設定すべき状態を検索できるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これ以外の項目をキーワードとして、景品取得ゲーム装置1,50,70に設定すべき状態を検索できるようにしも良い。
また上述の第1乃至第3の実施の形態においては、本発明を図1のように把持部5及びこれをプレーヤが移動操作するための操作部(第1及び第2の操作スイッチ16A,16B)が1組のみ設けられた一人用の景品取得ゲーム装置1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばこれら把持部5及び操作部が複数組設けられた複数人用の景品取得ゲーム装置に適用するようにしても良い。この場合には、かかる景品取得ゲーム装置から情報処理サーバ40,61に送信するログデータD1,D11に把持部ごとの設定状態の情報を含ませる必要があるため、例えば各設定状態の情報の直前に、その設定状態がどの把持部のものかを判別するための把持部ごとの識別コードを付加するようにすれば良い。
さらに上述の第1乃至第3の実施の形態においては、景品取得ゲーム装置1,50,70が、管理端末装置41,62から送信される設定指示データD4に基づき認識される把持部5に取り付けるべきアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を報知する報知手段として図12について上述したスイッチパネル47を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばスピーカ等の音声を出力する音声出力手段により報知するようにしても良く、またスイッチパネル47以外の例えば液晶パネル等の他の表示手段を適用するようにしても良い。
さらに上述の第1乃至第3の実施の形態においては、把持部5に取り付けるべきアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を管理端末装置41,62から送信して指示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば景品4のタグに景品4の種類を識別するための「景品識別情報」と、その景品4に対して把持部5に取り付けるべきアーム12、爪13及びコイルばね28の各「部品種類情報」とが記録されたRFIDチップ、バーコード等の情報記録媒体を取り付けるようにして指示するようにしても良い。
この場合には、かかる情報記録媒体に記録されたアーム12、爪13及びコイルばね28の各「部品種類情報」を景品取得ゲーム装置1,50,70においてRFIDリーダ46等の情報読出し手段により検出し、この読出し結果に基づいて把持部5に取り付けるべきアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類をスイッチパネル47等の報知手段に報知させるように制御手段(制御部30,53,73)が制御を行うようする。また、その後景品取得ゲーム装置1,50,70の管理者がアーム12、爪13及び又はコイルばね28の交換作業を行った後に、制御手段が、そのとき把持部5に取り付けられているアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を何らかの検出手段により検出し、その検出結果と上述の把持部5に取り付けるべきアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類との一致・不一致を判定し、不一致のときにはその旨を報知手段に報知させるように制御するようにする。そして、このように景品取得ゲーム装置1,50,70を構築することによって、ある程度のノウハウが蓄積された段階で、情報処理サーバ42,61を介することなく、景品4ごとの最適なアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を景品取得ゲーム装置1,50,70の管理者に指示することができる。
また、かかる景品4のタグに取り付ける情報記録媒体に、ペイアウト率を表す「ペイアウト情報」を記録しておくようにして良い。例えば「ペイアウト情報」と、そのペイアウト情報が表すペイアウト率に設定するために把持部5に取り付けるべきアーム12、爪13及びコイルばね28の各「部品種類情報」との組み合せを複数種類(例えばペイアウト率10%のアーム12等の種類、ペイアウト率20%のときのアーム12等の種類、ペイアウト率30%のときのアーム12等の種類、……)情報記録媒体に記録しておくと共に、景品取得ゲーム装置1,50,70に所望のペイアウト率を設定入力するためのダイヤル等の設定入力手段を設けるようにする。そしてこの情報記録媒体に記録された「ペイアウト情報」及び「部品種類情報」の組み合わせの情報を上述の情報読取り手段が読み取り、これを報知手段により報知(例えばペイアウト率10%のアーム12等の種類、ペイアウト率20%のときのアーム12等の種類、……を表示)するようにする。そして、この報知内容に基づいて管理者がアーム12等を交換した後に、上述の制御手段が、何らかの検出手段により検出された作業後のペイアウト率及びアーム12等の種類が、上述の設定手段により管理者が設定したペイアウト率を得るためのアーム12等の種類と一致するかを上述の情報記録媒体に記録されている「ペイアウト情報」及び「部品種類情報」の組み合わせの情報から判断し、不一致であれば報知手段に報知させるようにする。なお、景品取得ゲーム装置1,50,70に上述の設定入力部を設けない場合には、1つのペイアウト率に対して最適なアーム12等の種類を表す「部品種類情報」を、かかる情報記録媒体に記録しておくようにし、アーム12等の一致・不一致のみを判定して、不一致のときに報知手段に報知させるようにすれば良い。
さらに上述の第1乃至第3の実施の形態においては、景品4に対して適切なアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類を検索するための検索データベース43Aをデータベースサーバ43にのみもたせるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばデータベースサーバ43から検索データベース43Aのデータの一部又は全部を各景品取得ゲーム装置1,50,70に定期的に送信することで、景品4の種類に対して所望のペイアウト率を得られるアーム12、爪13及びコイルばね28の種類を検索できるようなデータベースを各景品取得ゲーム装置1,50,70の記憶部31内に予め格納しておくようにしても良い。
この場合、景品取得ゲーム装置1,50,70に所望のペイアウト率を設定入力するための例えばダイヤル等の設定入力手段を設け、景品4に付されている当該景品4の景品種別コード等の景品の種類を示す「景品識別情報」がRFIDリーダ46等の情報読取り手段により読み取られたときに、制御部30,53,73が、この「景品識別情報」と、管理者が設定入力手段を介して設定した「ペイアウト率」とを検索条件として、その景品4を設定された「ペイアウト率」で払い出すためのアーム12、爪13及びコイルばね28の種類を記憶部31に格納されたデータベースで検索すると共に、そのときの把持部5に取り付けられているアーム12等の種類を何らかの検出手段により検出し、当該把持部5に取り付けられたアーム12等の種類が、上述のように検索した理想的なアーム12等の種類と一致していないときに、これをスイッチパネル47や他の表示手段又はスピーカ等の音声出力手段等の報知手段によりこれを報知するようにしても良い。
またこの場合において、かかる適切なアーム12、爪13及びコイルばね28の種類を報知させた後に、景品取得ゲーム装置1,50,70の管理者によりアーム12、爪13及び又はコイルばね28が交換された場合、何らかの手段によりそのとき把持部5に取り付けられているアーム12及び爪13等の種類を検出すると共に、当該検出したアーム12及び爪13等の種類と、報知したアーム12及び爪13等の種類とを比較し、一致していない場合には、その旨を再度報知手段に報知させるようにしても良い。
さらに上述の第1の実施の形態においては、景品取得ゲーム装置1の把持部5に取り付けられたアーム12、爪13及びコイルばね28の各種類や景品4の種類を半自動的に景品取得ゲーム装置1に認識させ得るようにするための手段として、すべての種類のアーム12、爪13及びコイルばね28にそれぞれ部品種別情報及び部品種類情報を記録したRFIDチップ45を取り付けると共に、景品取得ゲーム装置50にRFIDリーダ46を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらアーム12、爪13、コイルばね28及び各景品4にRFIDチップ45に代えてバーコードを取り付けると共に、景品取得ゲーム装置50にRFIDリーダ46に代えてバーコードリーダを設けるようにしても良い。またバーコードやバーコードリーダ以外のものであっても、アーム12等の種類を接触又は非接触で読み出し得るものであれば、この他種々のものを広く適用することができる。
さらに上述の第2の実施の形態においては、景品取得ゲーム装置50の景品投入ガイド51に読取りアンテナ52を配設するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば把持部5内に読取りアンテナを配置し、制御部53がこの読取りアンテナを介してアーム12等に取り付けられたRFIDチップ45から部品種別情報及び部品種類情報を読み出せるようにしても良い。
また例えばアーム12や爪13に部品種別情報及び部品種類情報が記録されたICチップを配設すると共に、これらアーム12を把持部5に取り付けたときや爪13をアーム12に取り付けたときに、かかるICチップと制御部53が信号線により電気的に接続され、当該信号線を通じて制御部53がこれらICチップから部品種別情報及び部品種類情報を読み出せるようにしても良い。
さらに上述の第2の実施の形態においては、景品取得ゲーム装置50がログデータD10を直接情報処理サーバ42に送信するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、管理端末装置41を経由して当該ログデータD1を情報処理サーバ42に送信するようにしても良い。
さらに上述の第3の実施の形態においては、収容箱71の各凹部71A乃至71C内に対応する部品(アーム12、爪13又はコイルばね28)が収容されているか否かを検出する検出手段としてスイッチ72を適用するようにした場合について述べたが本発明はこれに限らず、例えば圧電素子などのこの他種々のものを広く適用することができる。
本発明は、特にクレーン機型の景品取得ゲーム装置及びその運用システムに適用できる。
景品取得ゲーム装置の外観構成を示す斜視図である。 移動部の構成を示す斜視図である。 把持部の構成を示す正面図である。 把持部の構成を示す正面図及び分解図である。 把持部の動作説明に供する正面図である。 把持部の動作説明に供する正面図である。 第1の実施の形態による景品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。 景品取得ゲーム実行処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態によるゲーム装置運営システムを示すブロック図である。 把持部におけるRFIDの取付け状態を示す正面図である。 景品におけるRFIDの取付け状態の説明に供する正面図である。 スイッチパネルの構成を示す正面図である。 ゲーム装置運営システムの動作説明に供するタイミングチャートである。 第1の実施の形態における各種データのデータ構成を示す概念図である。 検索用データ作成処理手順を示すフローチャートである。 設定比較報知処理手順を示すフローチャートである。 部品交換補助処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態によるゲーム装置運営システムを示すブロック図である。 第2の実施の形態による景品取得ゲーム装置における景品投入ガイドの構成を示す略線的な斜視図である。 第2の実施の形態による景品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。 アーム等種類自動認識処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態によるゲーム装置運営システムにおける検索データベース作成までの動作説明に供するタイミングチャートである。 第2の実施の形態における各種データのデータ構成を示す概念図である。 収容箱の構成を示す斜視図である。 第3の実施の形態による景品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、50、71……景品取得ゲーム装置、4……景品、5……把持部、12……アーム、13……爪、17、51……景品投入ガイド、28……コイルばね、30、53、73……制御部、31……記憶部、40、60……ゲーム装置運営システム、41、62……管理端末装置、42、61……情報処理サーバ、43……データベースサーバ、43A……検索データベース、45……RFID、46……RFIDリーダ、47……スイッチパネル、52……読取りアンテナ、71……収容箱、凹部……71A乃至71C、72……スイッチ、D1、D11……ログデータ、D12……検索用データ。

Claims (13)

  1. 景品を把持して取得する景品取得ゲーム装置において、
    外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、
    前記把持部に交換自在に取り付けられた、前記景品を把持するアームと、
    前記アームに交換自在に取り付けられた爪と、
    前記把持部に取り付けられた前記アーム及び前記爪の各種類をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記アーム及び前記爪の種類を記憶する記憶手段と、
    前記検出手段により検出された前記アームの種類及び前記爪の種類を対応付けて前記記憶手段に記憶させる制御手段とを備えることを特徴とする景品取得ゲーム装置。
  2. 前記アームにより前記景品を把持する際の把持力の設定値を入力するための入力手段 と、
    前記把持部に設けられ、前記アームを開閉駆動するアーム駆動機構と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記入力手段を介して入力された前記把持力の設定値を、前記把持部に取り付けられた前記アーム及び前記爪の種類と対応付けて前記記憶手段に記憶させると共に、当該把持力の設定値に応じた把持力で前記景品を把持するように、前記アーム駆動機構を駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
  3. 前記把持部は、
    前記景品を把持する把持力の最大値でなる最大把持力を決定する弾性体を有し、
    前記検出手段は、
    前記弾性体の種類を検出し、
    前記制御手段は、
    前記検出手段により検出された前記弾性体の種類を、前記アームの種類及び前記爪の種類に対応付けて前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項2又は請求項1のいずれかに記載の景品取得ゲーム装置。
  4. 前記アーム、前記爪及び前記弾性体には、
    それぞれ当該アーム、当該爪又は当該弾性体の種類を表す種類情報が付されており、
    前記検出手段は、
    前記アーム、前記爪及び前記弾性体にそれぞれ付された前記種類情報を非接触で読み取るようにして、前記アーム、前記爪及び前記弾性体の種類を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の景品取得ゲーム装置。
  5. 前記検出手段は、
    複数種類の前記アーム及び複数種類の前記爪を収容する収容部と、
    前記収容部内に各前記アーム及び各前記爪がそれぞれ存在するかを検出する検出手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記検出手段の検出結果に基づき、前記収容部内に存在しない前記アームの種類及び前記爪の種類を特定し、特定した前記アームの種類と特定した前記爪の種類とを、それぞれ前記把持部に取り付けられた前記アームの種類及び前記爪の種類として、前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の景品取得ゲーム装置。
  6. 前記検出手段により検出された前記アームの種類及び前記爪の種類を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の景品取得ゲーム装置。
  7. 前記景品に付されている当該景品の種類を示す景品識別情報を読み取る景品識別情報読取り手段と、
    前記アームの種類及び前記爪の種類を報知する報知手段をさらに備え、
    前記記憶手段には、
    予め前記景品識別情報に対して適切な前記アーム及び前記爪の種類が格納され、
    前記制御手段は、
    前記景品識別情報読取手段により読み取った前記景品の前記景品識別情報に基づいて、対応する前記アーム及び前記爪の種類を前記記憶手段から読み出し、当該読み出した前記アーム及び前記爪の種類を前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の景品取得ゲーム装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記報知手段に前記アーム及び前記爪の種類を報知させた後に、前記報知手段によって報知した前記アーム及び前記爪の種類と、前記検出手段により検出した前記アーム及び前記爪の種類とを比較し、
    一致していない場合には、その旨を前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項7に記載の景品取得ゲーム装置。
  9. 景品を把持して取得する景品取得ゲーム装置において、
    外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、
    前記把持部に交換自在に取り付けられた、前記景品を把持するアームと、
    前記アームに交換自在に取り付けられた爪と、
    前記アーム及び前記爪の種類を報知する報知手段と、
    外部から与えられた、前記把持部に取り付けるべき前記アーム及び前記爪の種類を前記報知手段に報知させる制御手段とを備えることを特徴とする景品取得ゲーム装置。
  10. 景品を把持して取得する1又は複数の景品取得ゲームと、情報処理端末と、サーバとがネットワークを介して通信可能に接続された景品取得ゲームの運用システムにおいて、
    各前記景品取得ゲーム装置は、
    外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、
    前記把持部に交換自在に取り付けられた、前記景品を把持するアームと、
    前記アームに交換自在に取り付けられた爪と、
    前記把持部に取り付けられた前記アーム及び前記爪の各種類並びに前記景品の種類をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記景品、前記アーム及び前記爪の各種類を前記サーバに送信する送信手段とを備え、
    前記情報処理端末は、
    外部から入力された、前記景品取得ゲーム装置の前記把持部に取り付けるべき前記アーム及び前記爪の種類を検索する際の検索条件を前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    各前記景品取得ゲーム装置から送信される前記景品、前記アーム及び前記爪の各種類に基づいて、前記景品の種類と前記アーム及び前記爪の各種類とを対応付けた検索データベースを生成し、
    前記情報処理端末から送信される前記検索条件に応じた前記アーム及び前記爪の各種類を前記検索データベースから抽出して、前記情報処理端末に送信することを特徴とする景品取得ゲームの運用システム。
  11. 景品を把持して取得する1又は複数の景品取得ゲームと、情報処理端末と、サーバとがネットワークを介して通信可能に接続された景品取得ゲーム装置の運営システムにおいて、
    各前記景品取得ゲーム装置は、
    外部操作に応答して所定空間内を移動する把持部と、
    前記把持部に交換自在に取り付けられた、前記景品を把持するアームと、
    前記アームに交換自在に取り付けられた爪と、
    前記把持部に取り付けられた前記アーム及び前記爪の各種類をそれぞれ検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記アーム及び前記爪の各種類並びに予め与えられた当該景品取得ゲーム装置に固有の筐体識別情報を前記サーバに送信する送信手段とを備え、
    前記情報処理端末は、
    外部から入力された、前記景品取得ゲーム装置毎の前記景品の種類を示す景品識別情報及び当該景品取得ゲーム装置の前記筐体識別情報と、外部から入力された、前記景品取得ゲーム装置の前記把持部に取り付けるべき前記アーム及び前記爪の種類を検索する際の検索条件とを前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    前記景品取得ゲーム装置から送信される前記アーム及び前記爪の種類並びに前記筐体識別情報と、前記情報処理端末から送信される前記景品取得ゲーム装置毎の前記景品識別情報及び前記筐体識別情報とに基づいて、前記景品の種類と、前記筐体識別情報が同一の前記アーム及び前記爪の各種類とを対応付けた検索データベースを生成し、
    前記情報処理端末から送信される前記検索条件に応じた前記アーム及び前記爪の各種類を前記検索データベースから抽出して、前記情報処理端末に送信することを特徴とする景品取得ゲームの運用システム。
  12. 前記情報処理端末は、
    前記サーバから送信される前記アーム及び前記爪の種類を、指定された前記景品取得ゲーム装置に送信することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の景品取得ゲームの運用システム。
  13. 前記景品取得ゲーム装置は、
    前記情報処理端末から送信される前記アーム及び前記爪の種類と、前記検出手段により検出した前記アーム及び前記爪の各種類とを比較する比較手段と、
    前記アーム及び前記爪の種類が共に一致していないときには、その旨を報知する報知手段とを備えることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の景品取得ゲームの運用システム。
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