JP2006190550A - シールドコネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 部品点数の削減を図る。
【解決手段】 第1シールドシェル30の内周面に螺旋状のカム溝33が形成され、第2ハウジング40の外周面にカムフォロア43が設けられ、両ハウジング10,40を初期嵌合させてカム溝33とカムフォロア43を係合させた状態で第1シールドシェル30を両ハウジング10,40に対して回転させると、両ハウジング10,40の嵌合が進む。シールド手段である第1シールドシェル30が倍力装置としての機能を兼ね備えているので、倍力装置としての専用部材を設ける場合に比べて、部品点数が少なくて済む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シールドコネクタに関するものである。
シールドコネクタとして、端子金具が収容されたハウジングをシールドシェルで包囲した第1コネクタと、同じく端子金具が収容されたハウジングをシールドシェルで包囲した第2コネクタとからなり、両ハウジングを嵌合することで、端子金具同士が接続されるとともに、シールドシェル同士も導通可能に接続されるようにしたものが、特許文献1に記載されている。
このシールドコネクタでは、両ハウジングの嵌合作業を向上させる目的で、倍力装置が設けられている。この倍力装置は、一方のコネクタにレバーを回動可能に取り付けるとともに、他方のコネクタにカムフォロアを設けた構造になり、レバーのカム溝とカムフォロアを係合させた状態でレバーを回動させると、両コネクタが引き寄せられるようになっている。
特開2003−338345公報
上記従来のシールドコネクタでは、倍力装置を構成する専用部品としてレバーを用いているため、部品点数が多くなるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数の削減を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1端子金具が収容された第1ハウジングを第1シールドシェルで包囲してなる第1コネクタと、第2端子金具が収容された第2ハウジングを第2シールドシェルで包囲した第2コネクタとからなり、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを相対回転を規制した状態で嵌合することで、前記第1端子金具と前記第2端子金具が接続されるとともに、前記第1シールドシェルと前記第2シールドシェルとが導通可能に接続されるようになっているものにおいて、前記第1シールドシェルが、前記第1ハウジングに対し、前記第2ハウジングとの嵌合方向と平行な軸線を中心とする回転を可能に支持され、前記第1シールドシェルの内周面と前記第2ハウジングの外周面のうち、いずれか一方の周面に概ね螺旋状のカム溝が形成されているとともに、他方の周面にカムフォロアが設けられており、前記両ハウジングを初期嵌合させて前記カム溝と前記カムフォロアを係合させた状態で前記第1シールドシェルを前記両ハウジングに対して回転させることで、前記両ハウジングの嵌合が進む構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第1ハウジングの外周又は前記第2ハウジングの内周に、前記両ハウジングの周面間をシールするシールリングが設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記第2シールドシェルが前記第2ハウジングに対して相対回転を規制された状態で組み付けられ、前記第1シールドシェルと前記第2シールドシェルに、ボルト締めにより連結される連結部が設けられているものであって、前記カム溝には、その前記カムフォロアの係合経路の終端から周方向に延出する遊び領域が設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記第1ハウジングの外周には、軸線方向に組み付けられた前記第1シールドシェルを前止まりさせるストッパと、前記第1シールドシェルの組付経路外へ径方向に弾性撓みすることを可能とされているとともに、弾性復帰した状態では組付状態の前記第1シールドシェルを戻り規制することを可能とされた弾性係止片とが設けられているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記第1ハウジングの外周と前記第1シールドシェルの内周に、互いに当接することで、前記第1シールドシェルの前記第1ハウジングに対する最大回転角度を規定する当接部が設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
第1シールドシェルが倍力装置としての機能を兼ね備えているので、倍力装置としての専用部材を設ける場合に比べて、部品点数が少なくて済む。
<請求項2の発明>
両ハウジングは嵌合する過程で相対回転しないので、嵌合過程においてシールリングが回転方向に変形させられずに済み、シールリングの過剰な変形に起因するシール性能の低下を回避することができる。
<請求項3の発明>
両ハウジングが正規嵌合状態に至った後、更に第1シールドシェルを回転させると、カムフォロアが遊び領域内で空転し、両ハウジングは正規嵌合状態を保つ。この第1シールドシェルの空転動作により各部品の寸法公差や部品間の組付け公差を吸収し、第1シールドシェルの連結部を、周方向において第2シールドシェルの連結部に対して位置決めすることができる。
<請求項4の発明>
第1シールドシェルを第1ハウジングに組み付ける過程では弾性係止片が弾性撓みする。第1シールドシェルが組付位置に達すると、第1シールドシェルは、ストッパに突き当たって前止まりされるとともに、弾性復帰した弾性係止片により戻り規制されることで、所定の組付位置に保持される。本発明によれば、第1シールドシェルを組付位置に保持するための作業工程が不要なので、作業性がよい。
<請求項5の発明>
第1シールドシェルの第1ハウジングに対する最大回転角度が規定されているので、最大回転角度が規定されていないものと比較すると、ハウジング同士を初期嵌合させてカム溝にカムフォロアを係合させる際の作業性がよい。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図15を参照して説明する。本実施形態のシールドコネクタは、互いに嵌合可能な第1コネクタFと第2コネクタMとを備えている。
第1コネクタFは、第1ハウジング10内に3つの第1端子金具20を収容し、この3つの第1端子金具20と第1ハウジング10を包囲するように第1シールドシェル30を第1ハウジング10に組み付けて構成される。第1ハウジング10は、合成樹脂製であり、後述する第1シールドシェル30の中心と同心の円周上において120°間隔で配置された前後方向長い3つの端子収容部11を有する。各端子収容部11内にはランス12が形成されている。また、3つの端子収容部11は、後端部において一体化されており、端子収容部11の略前半部分は独立して前方へ突出した形態となっている。第1ハウジング10の前後方向における中央部には、3つの端子収容部11を包囲する形態のシール用筒部13が形成され、このシール用筒部13の外周にシールリング14が装着されている。また、シール用筒部13の後端部には、全周に亘って連続して径方向外側へフランジ状に突出するストッパ15が形成されている。
第1ハウジング10の後端部外周には、前方へ片持ち状に延出する形態であって、後端部(基端部)を支点として径方向への弾性撓みし得る3片の弾性係止片16(本発明の構成要件である当接部)が形成されている。弾性係止片16は、第1シールドシェル30の同心の円周上において120°間隔で配置されいる。また、上記した3つの端子収容部11と3つの弾性係止片16は、周方向において60°ずれた配置となっている。各弾性係止片16の自由端部(前端部)近傍位置には、その外面側へ突出する係止突起16aが形成されており、係止突起16aの前端面は、ストッパ15の後面に対して略平行に対向し、且つ第1ハウジング10に対する第1シールドシェル30の組付方向と略直角な戻り規制面16bとなっている。一方、係止突起16aの後端面は、第1シールドシェル30の組付方向に対して傾斜した誘導面16cとなっている。
第1端子金具20は、全体として前後方向に細長い雌形の端子であり、略前半部分が角筒部21となっており、略後半部分が電線接続部22となっている。角筒部21内には弾性接触片23が収容され、電線接続部22には電線24の端末部が圧着により導通可能に固着されている。かかる第1端子金具20は、後方から端子収容部11内に挿入され、ランス12により抜止め状態に保持されている。また、電線24の外周に取り付けられた個別ゴム栓25により、端子収容部11の内周と電線24の外周との間が液密状にシールされ、後方から端子収容部11内への浸水が防止されている。
第1シールドシェル30は、アルミダイキャスト製であって、全体として円筒形をなし、後端部が小径部32となっているとともに、小径部32よりも前方の領域が小径部32と同心の大径部31となっている。大径部31の内周には、概ね螺旋状をなす一対のカム溝33が、第1シールドシェル30の軸心に関して点対称をなすように形成されている。各カム溝33の入口33aは大径部31(第1シールドシェル30)の前端縁に開放されている。また、カム溝33には、その奥端33b(カムフォロア43の係合経路の終端)から周方向に延出する遊び領域34が設けられている。大径部31の前端縁には、外周側へ突出する一対の連結部35が形成されている。連結部35には、前後方向に貫通するボルト孔35aが形成されている。
小径部32の内周には、小径部32と同心の円弧状をなす3つの凹部36が、周方向に等角度間隔を空け、且つ小径部32(第1シールドシェル30)の後端縁に開放された形態で形成されている。各凹部36の周方向における両端部は一対の当接段部36a(本発明の構成要件である当接部)となっており、各凹部36の前端面は被係止面36bとなっている。また、大径部31の小径部32の境界は段差部37となっており、段差部37の前端面(被係止面36bに対して背中合わせに位置する面)は全周に亘って連続する突当面37aとなっている。
かかる第1シールドシェル30は、後方から第1ハウジング10に組み付けられる。組付の過程では、段差部37の突当面37aが弾性係止片16の係止突起16aに当接し、誘導面16cの傾斜により弾性係止片16が径方向内側へ弾性撓みする。そして、第1シールドシェル30が正規の組付位置に達すると、突当面37aがストッパ15に対し後方から突き当たることで第1シールドシェル30が前止まりされるとともに、段差部37が係止突起16aを通過して弾性係止片16が弾性復帰し、係止突起16aが凹部36内に進出して戻り規制面16bが被係止面36bに対して僅かなクリアランス12を空けて対向する状態となる。このように、段差部37がストッパ15と係止突起16aとの間で挟まれることにより、第1シールドシェル30は第1ハウジング10に対して前後方向への相対変位を規制された状態に保持される。また、係止突起16aは、凹部36内において一定の角度範囲内での相対回転を許容されるので、この許容範囲内で第1シールドシェル30が第1ハウジング10に対して相対回転し得るようになっている。
第1シールドシェル30が組み付けられた状態では、大径部31が端子収容部11を全周に亘って包囲するとともに、小径部32が連結部35を全周に亘って包囲し、第1ハウジング10内に収容されている3つの第1端子金具20が、第1シールドシェル30によって一括してシールド(包囲)される。また、小径部32には、第1ハウジング10から後方へ導出されている3本の電線24を一括して包囲(シールド)する編組線からなるシールド部材38の端末部が、カシメ部材39によって導通可能に固着されている。
次に、第2コネクタMについて説明する。
第2コネクタMは、インサート成形により3つの第2端子金具50を埋設した形態とされた合成樹脂製の第2ハウジング40と、第2ハウジング40の後端部を包囲(シールド)するアルミダイキャスト製の第2シールドシェル60とからなり、例えば電気自動車のモータやインバータ等の機器(図示せず)に設けられている。
第2ハウジング40は、合成樹脂製であり、全体として概ね円形をなす。第2ハウジング40の略前半部分は、外周が円形であって前方に開放されたフード部41となっており、フード部41内には、前方の開放された3つの嵌合凹部42が形成されている。フード部41の外周前端部には、フード部41の軸心に関して点対称な一対のカムフォロア43が形成されている。カムフォロア43は、軸線をフード部41の軸線と直角に向けた円柱形をなし、フード部41の外周から径方向外側へ突出した形態となっている。第2ハウジング40の略後半部分は、機器内収容部44となっている。この機器内収容部44の前端部外周には、一対の取付部45が突出形成されており、各取付部45には、前後方向に貫通するボルト孔45aが形成されている。さらに、機器内収容部44の外周前端部(第2ハウジング40の前後方向におけるほぼ中央位置)には、リング状の機器用シール部材46が取り付けられている。
第2端子金具50は、雄形の端子であって、前方に突出する細長いタブ51を有し、タブ51は、各嵌合凹部42内に配置されている。第2端子金具50の後端部には、機器に接続された機器側端子(図示せず)を接続させるための雌ねじ状の接続孔52が形成されており、各接続孔52は第2ハウジング40の後端面に開放されている。
第2シールドシェル60は、機器のシールドケースを構成するものであり、第2シールドシェル60には取付孔61と雌ネジ孔62(本発明の構成要件である連結部35)が形成されている。上記した第2ハウジング40は、第2シールドシェル60の内側から取付孔61に貫通され、取付部45を第2シールドシェル60の内面に当接させるとともに、取付部45のボルト孔45aに通したボルト(図示せず)を第2シールドシェル60の内面の雌ネジ部(図示せず)に螺合することで、第2シールドシェル60に固定されている。この状態では、第2ハウジング40の機器内収容部44、及び第2端子金具50におけるタブ51よりも後方の領域が、第2シールドシェル60によって包囲(シールド)された状態となる。また、取付孔61の内周と第2ハウジング40の外周との隙間は、機器用シール部材46によって防水される。さらに、一対のカムフォロア43はフード部41の上端と下端に位置する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
第2コネクタMに第1コネクタFを嵌合する際には、カム溝33の入口33aにカムフォロア43を進入させるようにしつつ、第1シールドシェル30の大径部31をフード部41に外嵌させるとともに、第1ハウジング10の3つの端子収容部11を、夫々、第2ハウジング40の所定の嵌合凹部42に浅く嵌入させ、両コネクタF,Mを初期嵌合状態とする。この状態では、端子収容部11と嵌合凹部42との嵌合により、両ハウジング10,40は相対回転を規制されている。
この状態から、第1シールドシェル30を両ハウジング10,40に対して相対回転させると、カム溝33とカムフォロア43との係合によるカム作用により、第1ハウジング10が第2ハウジング40側へ引き寄せられて両ハウジング10,40の嵌合が進むとともに、第1シールドシェル30のフード部41への嵌合が進む。そして、カムフォロア43がカム溝33の終端に到達すると、両ハウジング10,40の嵌合が完了し、第1端子金具20の弾性接触片22と第2端子金具50のタブ51とが導通可能に接続されるとともに、第1シールドシェル30の連結部35が第2シールドシェル60の外壁面に当接する。
この状態から、更に第1シールドシェル30を回転させると、カムフォロア43がカム溝33の遊び領域34内を移動するが、遊び領域34は、螺旋状ではなく周方向に延びているので、第1シールドシェル30は両ハウジング10,40に対して軸線方向に相対変位することがなく、空転することになる。そして、この第1シールドシェル30を回転させることにより、連結部35のボルト孔35aを第2シールドシェル60の雌ネジ孔62と対応するように位置合わせする。そして、ボルト孔35aに通したボルト(図示せず)を雌ネジ孔62に螺合することにより、第1シールドシェル30が第2シールドシェル60の外面に対して導通可能に固定される。
この状態では、第2ハウジング40のフード部41と第2端子金具50のタブ51が第1シールドシェル30によって包囲(シールド)されることになるため、第1ハウジング10の後端から第2ハウジング40の後端に至る電線24、及び両端子金具20,50によって構成される導電路が、第1シールドシェル30と第2シールドシェル60によってシールドされる。また、第1ハウジング10の端子収容部11の外周と第2ハウジング40のフード部41の内周との間がシールリング14によって防水される。
本実施形態においては、第1シールドシェル30が、第1ハウジング10に対し、第2ハウジング40との嵌合方向と平行な軸線を中心とする回転を可能に支持され、第1シールドシェル30の内周面にカム溝33を形成するとともに、第2ハウジング40の外周面にカムフォロア43を設け、両ハウジング10,40を初期嵌合させてカム溝33とカムフォロア43を係合させた状態で第1シールドシェル30を両ハウジング10,40に対して回転させることで、両ハウジング10,40の嵌合が進む構成とした。このように、シールド手段である第1シールドシェル30が倍力装置としての機能を兼ね備えているので、倍力装置としての専用部材を設ける場合に比べて、部品点数が少なくて済む。
また、第1ハウジング10の端子収容部11の外周に、両ハウジング10,40の周面間をシールするシールリング14を設けているのであるが、両ハウジング10,40は嵌合する過程で相対回転しないので、嵌合過程においてシールリング14が回転方向に変形させられずに済み、シールリング14の過剰な変形に起因するシール性能の低下を回避することができる。
また、第2シールドシェル60が第2ハウジング40に対して相対回転を規制された状態で組み付けられ、第1シールドシェル30と第2シールドシェル60に、ボルト締めにより連結される連結部35と雌ネジ孔62が設けられ、カム溝33には、そのカムフォロア43の係合経路の終端から周方向に延出する遊び領域34が設けられている。これにより、両ハウジング10,40が正規嵌合状態に至った後、更に第1シールドシェル30を回転させると、カムフォロア43が遊び領域34内で空転し、両ハウジング10,40は正規嵌合状態を保つようになる。そして、この第1シールドシェル30の空転動作により各部品の寸法公差や部品間の組付け公差を吸収し、第1シールドシェル30の連結部35を周方向において第2シールドシェル60の雌ネジ孔62に対して位置決めすることができる。
また、第1ハウジング10の外周には、軸線方向に組み付けられた第1シールドシェル30を前止まりさせるストッパ15と、第1シールドシェル30の組付経路外へ径方向に弾性撓みむことを可能とされているとともに、弾性復帰した状態では組付状態の第1シールドシェル30を戻り規制することを可能とされた弾性係止片16とが設けられている。これにより、第1シールドシェル30を第1ハウジング10に組み付ける過程では弾性係止片16が弾性撓みし、第1シールドシェル30が組付位置に達すると、第1シールドシェル30は、ストッパ15に突き当たって前止まりされるとともに、弾性復帰した弾性係止片16により戻り規制されることで、所定の組付位置に保持されるようになる。このように、本実施形態によれば、第1シールドシェル30を組付位置に保持するための作業工程が不要なので、作業性がよい。
また、第1ハウジング10の外周と第1シールドシェル30の内周に、互いに当接することで、第1シールドシェル30の第1ハウジング10に対する最大回転角度を規定する当接部としての弾性係止片16と当接段部36aが設けられている。これにより、第1シールドシェル30の第1ハウジング10に対する最大回転角度が規定されるので、最大回転角度が規定されていないものと比較すると、ハウジング10,40同士を初期嵌合させてカム溝33にカムフォロア43を係合させる際の作業性がよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では第1シールドシェルの内周にカム溝を形成するとともに、第2ハウジングの外周にカムフォロアを形成したが、本発明によれば、第1シールドシェルの内周にカムフォロアを形成するとともに、第2ハウジングの外周にカム溝を形成してもよい。
(2)上記実施形態では第2シールドシェルが機器のシールドケースである場合について説明したが、本発明は、第2シールドシェルが複数の電線を一括して包囲するシールド部材(例えば、筒状の編組線)である場合にも適用することもできる。
(3)上記実施形態では第1シールドシェルをアルミダイキャスト製としたが、本発明によれば、アルミニウム以外の金属材料や、導電性樹脂材料によって第1シールドシェルを構成してもよい。
(4)上記実施形態ではカム溝が第1シールドシェルの外周面に貫通しない形態としたが、本発明によれば、カム溝を第1シールドシェルの外周面に貫通する形態としてもよい。
(5)上記実施形態ではシールリングを第1ハウジングと第2ハウジングの周面間に介在させるようにしたが、本発明によれば、シールリングを第1シールドシェルの内周面と第2ハウジングの外周面との間に介在させてもよい。
(6)上記実施形態では両ハウジングの嵌合時に第1シールドシェルが第2ハウジングの一部を包囲する形態としたが、本発明によれば、両ハウジングの嵌合時に第1シールドシェルの先端側部分が第2ハウジングの内周側に入り込む形態としてもよい。
(7)上記実施形態では第1シールドシェルを第1ハウジングの後方から組み付けるようにしたが、本発明によれば、第1シールドシェルを第1ハウジングの前方から組み付けてもよい。
(8)上記実施形態では第1シールドシェルの第1ハウジングに対する最大回転角度を規定したが、本発明によれば、第1シールドシェルが第1ハウジングに対して制約なく自由に回転できるようにしてもよい。
(9)上記実施形態では第1シールドシェルを戻り規制する手段である弾性係止片が、第1シールドシェルの最大回転角を規定する手段を兼ねるようにしたが、本発明によれば、第1ハウジングに、弾性係止片とは別に、第1シールドシェルの最大回転角を規定する専用の手段を設けてもよい。
(10)上記実施形態では自動的に弾性復帰する弾性係止片を用いて第1シールドシェルを戻り規制するようにしたが、本発明によれば、戻りリング等の別部材を用いて手作業により第1シールドシェルを戻り規制してもよい。
(11)上記実施形態では極数が3極である場合について説明したが、本発明は、2極、または4極以上の極数のものにも適用できる。
(12)上記実施形態では複数の端子金具が第1シールドシェルと同心の円状に配置されるようにしたが、本発明は、複数の端子金具が横並び、又は縦横に整列して配置されるものにも適用できる。
(13)上記実施形態では弾性係止片の数を3片としたが、本発明によれば、弾性係止片の数は、2片以下、又は4片以上としてもよい。
第1コネクタの斜視図 第1コネクタの斜視図 第1コネクタの断面図 第1コネクタの正面図 第1コネクタの背面図 第1ハウジングの側面図 第1ハウジングの背面図 第1シールドシェルの正面図 第1シールドシェルの背面図 第1シールドシェルの断面図 第2コネクタの斜視図 第2コネクタの正面図 第2コネクタの断面図 第2コネクタの側面図 第1コネクタと第2コネクタを嵌合した状態の断面図
符号の説明
F…第1コネクタ
M…第2コネクタ
10…第1ハウジング
14…シールリング
15…ストッパ
16…弾性係止片(当接部)
20…第1端子金具
30…第1シールドシェル
33…カム溝
34…遊び領域
35…連結部
36a…当接段部(当接部)
40…第2ハウジング
50…第2子金具
43…カムフォロア
60…第2シールドシェル
62…雌ネジ孔(連結部)

Claims (5)

  1. 第1端子金具が収容された第1ハウジングを第1シールドシェルで包囲してなる第1コネクタと、
    第2端子金具が収容された第2ハウジングを第2シールドシェルで包囲した第2コネクタとからなり、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを相対回転を規制した状態で嵌合することで、前記第1端子金具と前記第2端子金具が接続されるとともに、前記第1シールドシェルと前記第2シールドシェルとが導通可能に接続されるようになっているものにおいて、
    前記第1シールドシェルが、前記第1ハウジングに対し、前記第2ハウジングとの嵌合方向と平行な軸線を中心とする回転を可能に支持され、
    前記第1シールドシェルの内周面と前記第2ハウジングの外周面のうち、いずれか一方の周面に概ね螺旋状のカム溝が形成されているとともに、他方の周面にカムフォロアが設けられており、
    前記両ハウジングを初期嵌合させて前記カム溝と前記カムフォロアを係合させた状態で前記第1シールドシェルを前記両ハウジングに対して回転させることで、前記両ハウジングの嵌合が進む構成としたことを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記第1ハウジングの外周又は前記第2ハウジングの内周に、前記両ハウジングの周面間をシールするシールリングが設けられていることを特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
  3. 前記第2シールドシェルが前記第2ハウジングに対して相対回転を規制された状態で組み付けられ、
    前記第1シールドシェルと前記第2シールドシェルに、ボルト締めにより連結される連結部が設けられているものであって、
    前記カム溝には、その前記カムフォロアの係合経路の終端から周方向に延出する遊び領域が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシールドコネクタ。
  4. 前記第1ハウジングの外周には、
    軸線方向に組み付けられた前記第1シールドシェルを前止まりさせるストッパと、
    前記第1シールドシェルの組付経路外へ径方向に弾性撓みすることを可能とされているとともに、弾性復帰した状態では組付状態の前記第1シールドシェルを戻り規制することを可能とされた弾性係止片とが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシールドコネクタ。
  5. 前記第1ハウジングの外周と前記第1シールドシェルの内周に、互いに当接することで、前記第1シールドシェルの前記第1ハウジングに対する最大回転角度を規定する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシールドコネクタ。
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