JP4856003B2 - シールドコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、電線側のシールド編組に接続した導電性のシールドシェルを有してノイズ等をアースさせるシールドコネクタに関するものである。
図7(a)〜(e)は、従来のシールドコネクタの一形態を示すものである(特許文献1参照)。
図7(a)の如く、このシールドコネクタ61は、絶縁樹脂製の矩形状のコネクタハウジング62と、コネクタハウジング内に挿着される電線付きの端子63と、電線64の外側からコネクタハウジング62の後部にかけて覆設される導電金属製の筒状のシールド編組65と、図7(b)〜(c)の如くシールド編組65をコネクタハウジング62に締付固定する金属製の一対の略コの字状の固定具66と、図7(d)〜(e)の如くシールド編組65を固定具66の上に折り返した状態でコネクタハウジング62ごと内側に挿入させる導電金属製のシールドシェル67とで構成されるものである。
コネクタハウジング62の後部側の上下の壁面には位置決め用の突起68が設けられ、固定具66には、突起68に係合する孔部69が設けられている。また、コネクタハウジング62の左右の壁面には、シールドシェル67を係止させる突起70が設けられている。一対の固定具66は側面の突起71と孔部72とで相互に係止される。
図7(b)の如く、シールド編組65の端末を拡げてその拡径部65aをコネクタハウジング62に被せ付け、図7(c)の如く一対の固定具66で拡径部65aをコネクタハウジング62に固定し、図7(d)の如く拡径部65aの前半を後方に折り返して固定具66の上に被せ、図7(e)の如く、コネクタハウジング62をシールドシェル67内に挿入し、シールド編組65の折り返し部65bをシールドシェル67の内面に接触させて、シールドコネクタ61が構成される。シールドシェル67の孔部73にコネクタハウジング62の突起70が係合してシールドシェル67が固定される。
シールドコネクタ61は機器のコネクタやワイヤハーネスのコネクタ等(図示せず)に接続される。外部からのノイズや内部で生じたノイズ等がシールド編組67とシールドシェル67を経て機器等にアースされる。
特開2004−327100号公報(図1〜図5)
しかしながら、上記従来のシールドコネクタ61にあっては、コネクタハウジング62にシールド編組65を装着する際に、電線64が邪魔になったり、コネクタハウジング62の位置決め突起68や係止用の突起70に引っ掛かったりして、装着作業が面倒であり、また、各固定具66の孔部69をシールド編組65の上からコネクタハウジング62の突起68に係合させる作業や、両固定具66でシールド編組65を挟みつつ両固定具66を係止部71,72で相互に固定させる作業に多くの手間を要し、また、シールド編組65を後方に反転させる(折り返す)作業が面倒であり、また、折り返し部65bが外側に膨らんだ場合にシールドシェル67に挿入しにくく、また、使用中に経時的に折り返し部65bとシールドシェル67との接圧が減少して、シールド性が低下し兼ねないという懸念があり、また、樹脂部品であるコネクタハウジング62が土台となってシールド編組65とシールドシェル67とが接触するので、コネクタハウジング62の経時的な収縮等がある場合にシールド接触性が低下し兼ねないという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、シールド編組を簡単且つ確実にシールドシェルに接続することができ、また、組立を作業性良く効率的に行うことができ、また、長期に渡って良好なシールド性(電磁遮蔽性)を発揮することができるシールドコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るシールドコネクタは、コネクタハウジングに装着される導電性のシールドシェルと、該シールドシェルに被着される導電性のシールド編組と、該シールド編組を該シールドシェルに締め付けるリング組立体と、該シールドシェルに螺合して該締め付けを行わせるカバーとを備え、該リング組立体が、外側リングと、縮径可能な内側リングとで構成され、該外側リングに周方向の凹部と可撓連結部とが設けられ、該内側リングの外周に、該凹部に進入する傾斜面を有する凸部が設けられ、該カバーの螺合操作時に該カバーの当接部が該外側リングを該シールドシェルの段部との間に挟み付けて該凹部から縮幅させることで、該凸部と一体に該内側リングを縮径させて、該内側リングで該シールド編組を該シールドシェルに押し付けて固定することを特徴とする。
上記構成により、カバーをシールドシェルに螺合させる(シールドシェルに対してカバーを回転させつつ前進させる)ことで、カバーの当接部が外側リングをシールドシェルの段部との間で圧縮して凹部から縮幅させ、内側リングの凸部の傾斜面が凹部の内端縁で挟まれて楔作用で内向き(縮径方向)の力を受けて、凸部が凹部から内側に押し出され、それに伴って内側リングが縮径して、内側リングとシールドシェルとの間にシールド編組を強く挟み付けて固定する。このようにして、シールドシェルとシールド編組とが簡単且つ確実に接続される。シールドシェルとカバーとの螺合手段はねじであってもカム溝と突起との係合等であってもよい。
請求項2に係るシールドコネクタは、請求項1記載のシールドコネクタにおいて、前記内側リングの凸部が前記外側リングで弾性的に圧縮されて、該内側リングが弾性的に前記シールド編組に接触することを特徴とする。
上記構成により、内側リングの凸部の弾性力でシールド編組をシールドシェルに押し付けることで、シールド編組とシールドシェルとの接触性が長期に渡って安定して良好に維持される。内側リングの側端部は凸部を支点として外向きに反ることが好ましく、その場合は端部エッジによるシールド編組の傷付けも防止される。
請求項3に係るシールドコネクタは、請求項1又は2記載のシールドコネクタにおいて、前記凸部が突条であり、前記凹部がスリット孔であり、前記可撓連結部が該スリット孔を跨ぐヒンジ部であることを特徴とする。
上記構成により、突条がヒンジ部に干渉することなくスリット孔に進入する。スリット孔の圧縮時(縮幅時)に、突条の両側の傾斜面がスリット孔の両内端面に沿ってスムーズに摺接しつつ、突条がスリット孔から内向きに押し出される。周方向の突条によって内側リングに弾性力が付与され、周方向のスリット孔によって外側リングの縮幅作用が小さな力でスムーズに行われる。
請求項4に係るシールドコネクタは、請求項1〜3の何れかに記載のシールドコネクタにおいて、前記可撓連結部が外向きに突設されて、前記カバーの軸方向の凹部に進入することを特徴とする。
上記構成により、可撓部を有する外側リングが螺合操作中のカバーと一体的に回転し、内側リングは拡径方向の弾性力で外側リングの内面に密着して一体に回転する。リング組立体が回転しつつシールド編組に沿って軸方向にスムーズに所定の位置まで摺接移動する。可撓部は山型状に突出したヒンジ部であることが好ましい。
請求項5に係るシールドコネクタは、請求項1〜4の何れかに記載のシールドコネクタにおいて、前記シールドシェルの段部が傾斜壁であり、前記外側リングの端部の傾斜面が該傾斜壁に当接することを特徴とする。
上記構成により、外側リングの前端部がシールドシェルの傾斜面に当接することで、リング組立体がシールドシェルに対して求心されて、内側リングとシールド編組との間の隙間が均一に保たれ、カバー螺合時の内側リングとシールド編組との接触が均一な接触圧で確実に行われる。
請求項6に係るシールドコネクタは、請求項1〜5の何れかに記載のシールドコネクタにおいて、前記シールドシェルに雄ねじ部が設けられ、該雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が前記カバーに設けられたことを特徴とする。
上記構成により、カバーが小さな操作力でシールドシェルに結合し、それと同時にリング組立体とシールド編組との押接すなわちシールドシェルへのシールド編組の接続固定が小さな操作力でスムーズ且つ確実に行われる。
請求項1記載の発明によれば、カバーとシールドシェルとの螺合操作でリング組立体の内側リングを縮径させて、簡単且つ確実にシールド編組をシールドシェルに接続且つ固定することができる。これにより、組立性とシールド性(電磁遮蔽性)の良好なシールドコネクタを得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、内側リングが弾性的にシールド編組をシールドシェルに押し付けることで、長期に渡って良好なシールド性(電磁遮蔽性)を発揮させることができる。
請求項3記載の発明によれば、周方向の突条によって内側リングに弾性力が付与され、内側リングとシールド編組との接触性が向上する。また、周方向のスリット孔によって外側リングの縮幅作用が小さな力でスムーズに行われ、接続及びカバーの装着作業性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、リング組立体がカバーと一体に回転しながらシールド編組の表面に沿ってスムーズに移動することで、リング組立体とシールド編組との引っ掛かりが防止されて、組立性と接触性が向上する。
請求項5記載の発明によれば、リング組立体がシールドシェルと同心に位置し、内側リングがシールド編組に均一な力で確実に接触する(締め付け作用を行う)ことで、シールド性が向上する。
請求項6記載の発明によれば、カバーを楽にシールドシェルに組み付けつつシールド編組とシールドシェルとの接続固定を容易に且つ確実に行うことができる。
図1〜図6は、本発明に係るシールドコネクタの一実施形態を示すものである。
図1の如く、このシールドコネクタ1は、絶縁樹脂製のコネクタハウジング2と、コネクタハウジング内に装着される電線3付きの雌端子(図示せず)と、コネクタハウジング2の後部側から内側に挿入される略円筒状の導電金属製のシールドシェル4と、シールドシェル4の後部に被着される導電金属製のシールド編組5と、シールド編組5の外周に装着される内外のリング6,7と、シールドシェル4にねじ結合しつつ内側リング6をシールドシェル4の上からシールド編組5に押し付ける絶縁樹脂製のカバー9とで構成されるものである。
コネクタハウジング2は、矩形状の外周面10aと断面円形の内周面10bとを有するハウジング主体部10と、内周面10bの内側の空間に配設された複数の矩形筒状の端子収容部11と、ハウジング主体部10の垂直な後壁(底壁)10cから後方に突出した外周円形の壁部13とを有している。
後壁10cにはシールドシェル4を挿入する環状の孔部(図示せず)が設けられ、孔部に複数(四箇所に等配)の細幅の連結壁(図示せず)が設けられている。シールドシェル4は壁部13の外周面13aに沿って、環状の孔部からコネクタハウジング2の内周面10bに沿って挿入される。なお、明細書中で上下前後左右の方向は説明の便宜上のものであり、必ずしもシールドコネクタ1の使用方向と一致するものではない。
シールドシェル4は、円筒状の大径な周壁14と、周壁14に設けられた軸方向の複数(四本)のスリット15と、周壁14の後部に形成された雄ねじ部16と、周壁14の後端に傾斜壁(段部)17を介して同心に続く円筒状の短い小径な周壁18とで構成されている。スリット15にコネクタハウジング2の連結壁が挿入される。大径な周壁14の内径はハウジング後方の壁部13の外径よりも若干大きく、周壁14の外径はハウジング主体部10の内径よりも若干小さい。小径な周壁18の外径はハウジング後方の壁部13の外径よりも小さい。
雄ねじ部16は例えば周壁14を外側にねじ山状に膨出させて一体形成したり、あるいは別体の雄ねじ部(樹脂材でも構わない)16を周壁14に固着させたりして設けられる。シールドシェル4は通常、一枚の金属板を筒状に丸めて、金属板の切断端部を蟻溝結合や溶着等で接合させて構成するが、薄肉の金属パイプをプレス成形等したり、ねじ切りすることで、円筒状のシールドシェル4を構成することも可能である。シールドシェル4を導電樹脂材で一体成形することも可能である。シールドシェル4を雄ねじ部16と共に絶縁樹脂材で一体成形し、絶縁樹脂材の表面に導電メッキ層を形成することも可能である。
シールド編組5は柔軟な円筒状に形成され、前端部に円形の拡径部19を有し、拡径部19はテーパ状部20を介して編組主体部21に続いている。拡径部19がシールドシェル4の小径な周壁18の外面に被せ付けられる。シールドシェル4とシールド編組5の内側に複数本の絶縁被覆電線3が挿通され、各電線3に圧着等で接続された端子(図示せず)がコネクタハウジング2内に挿着されている。シールド編組5の外側に環状の各リング6,7とカバー9が配置される。
図2(a)の如く、内側リング6は、周方向の一箇所に軸方向のスリット22を有し、スリット22の幅の範囲で弾性的に径を拡縮可能であり、且つ幅方向中央に断面山型状に膨出形成された突条(凸部)23を有している。突条23は平坦な頂部23aと前後の傾斜壁(傾斜面)23bとで構成されている。突条23の前後のリング部分をリング主体部24と呼称する。
外側リング7は、周方向に連続した環状に形成され、幅方向中央に内側リング6の突条23を係合可能な環状のスリット孔(凹部)25を有し、スリット孔25で分断された前後のリング本体26は山型板状の可撓性のヒンジ部(可撓連結部)27で相互に連結されている。スリット孔25の幅は突条23の幅よりも若干広く、ヒンジ部27は突条23よりも高く外側に突出し、本例で周上の二箇所に等配に設けられている。リング本体26の周方向の端部は逆台形状の蟻溝28で結合されている。
内側リング6は外側リング7よりも小径に且つ幅狭に形成され、組立作業者が手指で径方向に押圧することで縮径され、その状態で図2(b)(c)の如く外側リング7の内側に挿入され、突条23がスリット孔25に進入係合しつつ、端部のスリット22が弾性的に開いて、リング主体部24の外面が外側リング7の内面に密着する。
ヒンジ部27は突条23に干渉しない高さで外向きに突出している。スリット22がなくなるまで内側リング6を縮径させた際に、突条23の頂部23aは外側リング7のほぼ内周面7aの位置まで陥没する。図2(c)の如く、外側リング7の前端には内向きの傾斜面7cが形成されている。スリット孔25の内面は、突条23のテーパ形状に合わせた傾斜面25aとなっている、あるいは内端側に傾斜面25aを有していることが好ましい。内外のリング6,7でリング組立体8が構成される。
図3の如く、カバー9は、円筒状の周壁29と、周壁29の後端に形成された内向きの鍔部(当接部)30と、周壁29の前部内面に形成された雌ねじ部31と、周壁29の軸方向に等配に切欠形成された二本のスリット孔(凹部)32とで構成されている。
雌ねじ部31はシールドシェル4の雄ねじ部16に螺合される。カバー9の周壁29の内径は外側リング7の外径と同等ないしそれよりも若干大きく、周壁29の内周面29aはリング押え面として作用する。鍔部30の突出高さは外側リング7の板厚と同程度であり、鍔部30の内面30aに外側リング7の後端が当接可能である。スリット孔32の内幅は外側リング7のヒンジ部27の外幅よりも若干大きく、スリット孔32にヒンジ部27が挿入可能である。
以下に、図4〜図6を用いて上記シールドコネクタ1の組立構造(方法)を説明する。
先ず、図4(a)の如く、シールド編組5の端末の拡径部19(図1)をシールドシェル4の後部の小径な周壁18(図1)に被せ、内外のリング6,7で成るリング組立体8を拡径部19の上にセットする。リング組立体8は図1の状態から拡径部19に沿って前方に摺接して、図4(a)の位置すなわち拡径部19を周壁18との間に挟む位置にセットされる。
次いで、図4(b)の如く、カバー9の雌ねじ部31をシールドシェル4の雄ねじ部16に螺合させる。リング組立体8はカバー9の内側に覆われて位置し、カバー9のスリット孔32の前端開口32aから外側リング7の山型のヒンジ部27がスリット孔32内に進入係合し、カバー9と一体に外側リング7が矢印Aの如く右ねじ回し方向に回転する。図4(c)のカバー9の螺合完了状態で、カバー9の前端9aはシールドシェル4のスリット孔15の後端(終端)15bよりも少し後方に位置する。
図5(a)の如く、カバー9の螺合初期時に(図4(b)にほぼ対応したカバー位置で)、カバー9の後端の鍔部30は外側リング7の後方に隙間33を存して位置し、外側リング7の前端の傾斜面7cはシールドシェル4の中間の傾斜面17に接し、カバー9の内周面は外側リング7の外周面に接し、内側リング6のリング本体24の外周面は外側リング7の内周面に接し、突条23はスリット孔25に係合して、突条23の頂部23aがカバー9の内周面に接している。内側リング6とシールドシェル4の小径な周壁18との間にシールド編組5が位置し、シールド編組5の内面は周壁18の外面に接し、シールド編組5の外面と内側リング6の内面との間には若干の隙間があいている。
図5(b)の如く、カバー9をさらに矢印Aの如く回転させてシールドシェル4に螺合させるに伴って、カバー9が矢印Bの如く前進し、カバー9の後端の鍔部30が外側リング7の後端7bに当接し、外側リング7をその幅方向にシールドシェル4の傾斜壁17との間で矢印Cの如く挟み付けることで、図5(c)の如く、外側リング7のスリット孔25が縮幅し、スリット孔25の内面25aが内側リング6の突条23の傾斜面23bを縮幅方向に押圧し、それに伴って突条23がスリット孔25から内向きに摺動しつつ押し出されて(頂部23aは少しスリット孔25内に残っている)、内側リング6が矢印Dの如くシールド編組5に強く押し付けられ、シールド編組5をシールドシェル4の周壁18に強く押し付けて密着固定させる。
ヒンジ部27は頂角を狭める方向に弾性的に撓み変形する。外側リング7の前端の内向きの傾斜面7cがシールドシェル4の外向きの傾斜壁17に当接することで、外側リング7が求心されて外側リング7の内面とシールドシェルの4周壁18との間の隙間が全周に渡って均一に保たれ、シールド編組5への内側リング6の押し付けが均一な力で正確に行われる。
図5(d)の如くカバー9をシールドシェル4にさらに螺合させることで(図4(c)の状態にほぼ対応する)、外側リング7のスリット孔25がさらに縮幅され、内側リング6の山型状の突条23が矢印Eの如く斜め内向きの圧縮力を受けて弾性的に少し開き方向に撓み変形し、それに伴って内側リング6の前後の端部24aが外向きに反るように撓み変形し、それによって生じたばね力で弾性的にシールド編組5に密着する。
これにより、シールド編組5をシールドシェル4に押し付ける力が長期に渡って確実に発揮され、シールド耐久性が向上する。また、内側リング6の端部24aが外向きに反ることで、端部24aのエッジがシールド編組5に当たらなくなり、シールド編組5の傷みが防止される。
図6(a)の如く、シールドシェル4にシールド編組5が接続された状態で、シールドシェル4とシールド編組5とリング組立体8とカバー9との組立体34を電線3に沿ってコネクタハウジング2に向けて移動させ、シールドシェル4の前側の大径な周壁14をコネクタハウジング2の後側の外周円形の壁部13に沿って図6(b)の如くコネクタハウジング2内に挿入する。
この作業はコネクタハウジング2とカバー9とを作業者が両手で掴んで簡単に行うことができる。シールドシェル4の周壁14はコネクタハウジング2の内周面10bに沿って位置する。図6(a)でコネクタハウジング2内には予め電線3付きの端子が挿着されている。シールド編組5は通常、絶縁性の外皮(図示せず)で覆われて外部との干渉(接触)等から安全に保護される。
図6(b)の完成状態でカバー9のスリット孔32の後端側に外側リング7のヒンジ部27が位置している。シールドシェル4とコネクタハウジング2との固定は、例えばシールドシェル4の大径な周壁14に設けた外向きの係止片(図示せず)をコネクタハウジング2の内面の凹部(図示せず)に係合させることで行われる。あるいは、カバー9の前端側に設けた内向きの爪部(図示せず)をコネクタハウジング2の壁部13の凹部(図示せず)に係合させることも可能である。これら係止手段は必要に応じて適宜設定される。
コネクタハウジング2とは関係なくシールドシェル4に直接、シールド編組5を接続固定させるようにしたから、従来のコネクタハウジングの複雑な形状に起因するシールド編組5の装着作業性の悪さや、金属製のシールドシェル4を用いた場合に、樹脂製のコネクタハウジング2の収縮に起因するシールド接触性の低下等の懸念が解消される。
コネクタハウジング2の内側のコネクタ嵌合室35に相手側のシールドコネクタ(図示せず)が挿入され、相手側コネクタの外面側のシールドシェル(図示せず)がシールドシェル4の内面に接触し、相手側のコネクタの雄端子(図示せず)が端子収容部11内の雌端子に接続される。相手側のコネクタは機器やワイヤハーネス等に配設されている。
メンテナンス等でカバー9を逆向きに回転させてシールドシェル4との螺合を解除した場合は、外側リング7のヒンジ部27が弾性的に復元しつつその弾性力でスリット孔25が拡幅し、図5(d)〜(a)の順で初期状態に復帰する。
なお、上記実施形態においては、内面円形のコネクタハウジング2に対応してシールドシェル4を円筒状に形成したが、例えば内面矩形状のコネクタハウジング(図示せず)に対応して、シールドシェル4の前半の周壁14を矩形筒状に形成し、後半の雄ねじ形成部16と小径の周壁18とを円筒状に形成することも可能である。
また、上記実施形態においては、雌端子を収容するコネクタハウジング2の内面側にシールドシェル4を配置したが、雄端子を収容するコネクタハウジング(相手側のコネクタハウジング)の外面側にシールドシェル4を配置するものに、図1と同様のリング組立体8やカバー9等を適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、シールド部材として網状のシールド編組5を用いたが、拡径部19が不要である場合には、シールド部材としてシールド編組5に代えて銅箔等のチューブ状のシールド箔(図示せず)を用いることも可能である。
また、上記実施形態においては、シールドシェル4の雄ねじ部16にカバー9の雌ねじ部31を螺合させたが、例えば、雄ねじ部16に代えてシールドシェル4の周壁14に一対のピン状の突起(図示せず)を設け、雌ねじ部31に代えてカバー9に螺旋状ないし湾曲状の一対のカム溝(図示せず)を設け、突起をカム溝に螺合(係合)させることで、リング組立体8によるシールド編組5の締付を行わせることも可能である。
また、リング組立体8を導電金属ではなく絶縁樹脂等で形成することも可能である。また、カバー9の鍔部30に代えて段部や突起等の突部を形成することも可能である。また、内側リング6の突条23を全周ではなく部分的に突起状に形成することも可能である。また外側リング7の孔部25を全周ではなく周方向に部分的に成形し、各孔部25を可撓性のリング薄肉部や可撓性の波状屈曲部等(図示せず)で周方向に連結することも可能である。外側リング7が厚肉でもよい場合は、周方向の孔部25に代えて溝部(図示せず)を形成し、溝部の底壁を可撓性の薄肉部とすることも可能である。
また、上記実施形態においては、カバー9のスリット孔32に外側リング7のヒンジ部27を係合させてカバー9と一体に回転させたが、ヒンジ部27に代わる例えば波状屈曲部等の可撓部が外側に突出しないものである場合は、スリット孔32を排除して一体に回転させるのをやめることも可能である。この場合でも、外側リング7はカバー9の当接部である鍔部30で軸方向(電線長手方向)に押されてシールド編組5の拡径部19やシールドシェル4の周壁18の最適位置に移動される。
本発明に係るシールドコネクタの一実施形態を示す分解斜視図である。 シールドコネクタの一部品であるリング組立体を示す、(a)は分解斜視図、(b)は斜視図、(c)は断面図である。 シールドコネクタの一部品であるカバーを示す斜視図である。 (a)はカバーをシールドシェルに組み付ける前の状態を示す斜視図、(b)は組付途中の状態を示す斜視図、(c)は組付後の状態を示す斜視図である。 (a)はカバーをシールドシェルに組み付ける初期状態を示す断面図、(b)は組付途中の状態を示す断面図、(c)は組付完了直前の状態を示す断面図、(d)は組付完了状態を示す断面図である。 (a)はシールドシェルをコネクタハウジングに装着する前の状態を示す斜視図、(b)は装着完了状態を示すシールドコネクタの斜視図である。 従来のシールドコネクタの一形態を示す、(a)は組立前の分解斜視図、(b)はシールド編組をコネクタハウジングに被せた状態の分解斜視図、(c)はシールド編組を固定した状態の斜視図、(d)はシールド編組を折り返した状態の斜視図,(e)はシールドシェルを装着した状態の斜視図である。
符号の説明
1 シールドコネクタ
2 コネクタハウジング
4 シールドシェル
5 シールド編組
6 内側リング
7 外側リング
7c 傾斜面
8 リング組立体
9 カバー
16 雄ねじ部
17 傾斜壁(段部)
23 突条(凸部)
23b 傾斜面
25 スリット孔(凹部)
27 ヒンジ部(可撓連結部)
30 鍔部(当接部)
31 雌ねじ部
32 スリット孔(凹部)

Claims (6)

  1. コネクタハウジングに装着される導電性のシールドシェルと、該シールドシェルに被着される導電性のシールド編組と、該シールド編組を該シールドシェルに締め付けるリング組立体と、該シールドシェルに螺合して該締め付けを行わせるカバーとを備え、該リング組立体が、外側リングと、縮径可能な内側リングとで構成され、該外側リングに周方向の凹部と可撓連結部とが設けられ、該内側リングの外周に、該凹部に進入する傾斜面を有する凸部が設けられ、該カバーの螺合操作時に該カバーの当接部が該外側リングを該シールドシェルの段部との間に挟み付けて該凹部から縮幅させることで、該凸部と一体に該内側リングを縮径させて、該内側リングで該シールド編組を該シールドシェルに押し付けて固定することを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記内側リングの凸部が前記外側リングで弾性的に圧縮されて、該内側リングが弾性的に前記シールド編組に接触することを特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
  3. 前記凸部が突条であり、前記凹部がスリット孔であり、前記可撓連結部が該スリット孔を跨ぐヒンジ部であることを特徴とする請求項1又は2記載のシールドコネクタ。
  4. 前記可撓連結部が外向きに突設されて、前記カバーの軸方向の凹部に進入することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のシールドコネクタ。
  5. 前記シールドシェルの段部が傾斜壁であり、前記外側リングの端部の傾斜面が該傾斜壁に当接することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のシールドコネクタ。
  6. 前記シールドシェルに雄ねじ部が設けられ、該雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が前記カバーに設けられたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のシールドコネクタ。
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