JP2006188601A - インクジェット記録用インク組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 銀塩写真と同等の光沢感を有する画像が得られ、かつ、記録画像の定着性や、耐光性、耐ガス性にも優れるインク組成物を提供する。
【解決手段】 エチレン性不飽和モノマーを、親水性基と疎水基とラジカル反応性基とからなる反応性乳化剤の存在下で、乳化重合して得られる樹脂と、水と、顔料とを含んでなるインク組成物とする。
【選択図】 なし

Description

発明の背景
発明の分野
本発明は、優れた光沢性を有し、かつ耐オゾン性および耐擦過性にも優れる記録画像を実現できるインク組成物に関する。
背景技術
インクジェット記録方法は、インク組成物の小滴を微細なノズルから飛翔させ、記録媒体に付着させて記録を行う記録方法である。インクジェット記録用インクとして使用されるインク組成物には、耐光性や耐水性の向上を目的として、着色剤に顔料を用いたものが使用される場合がある。このような顔料系インク組成物においては、記録媒体に対しての定着性が不十分なこともあり、これを改善するための種々の技術が開発されている。
また、顔料系インク組成物は、染料系インク組成物と比較して耐光性や耐ガス性に優れるものの、インク組成物を用いて作成された印刷物は、室内に限らず屋外にも設置されることがあり、太陽光や外気(オゾン、窒素酸化物、硫黄酸化物等)に晒されため、より耐光性や耐ガス性に優れたインク組成物が希求されている。
このような要求に対して、特開2004−162043号公報(特許文献1)には、スルホン酸基を有する重合体からなる樹脂を顔料系インク組成物に添加することにより、記録媒体に対するインクの定着性や光沢性に優れ、かつ耐光性および耐オゾン性にも優れるインク組成物が得られることが開示されている。
しかしながら、上記のインク組成物は、特開2003−103898号公報(特許文献2)に記載されているような公知の評価方法により画像評価を行うと、満足する光沢性が得られるものの、目視により光沢性の評価を行うと未だ銀塩写真には劣るものであった。
また、光沢性や耐ガス性を維持しつつ、インクの定着性をより改善したインク組成物が希求されている。
特開2004−162043号公報 特開2003−103898号公報
発明の概要
本発明者らは、先の出願(特願2003−412330)において、記録画像の目視による光沢性評価と略一致するような、客観的な画像評価方法を確立した。そして、今般、特定樹脂をインク組成物に添加することによって、目視評価と略一致する上記評価方法を用いても銀塩写真と同等の光沢感を有する画像が得られ、かつ、記録画像の定着性や、耐光性、耐ガス性にも優れるインク組成物が得られるとの知見を得た。本発明は係る知見によるものである。
したがって、本発明の目的は、銀塩写真と同等の光沢感を有する画像が得られ、かつ、記録画像の定着性や、耐光性、耐ガス性にも優れるインク組成物を提供することにある。
そして、本発明によるインク組成物は、エチレン性不飽和モノマーを、親水性基と疎水基とラジカル反応性基とからなる反応性乳化剤の存在下で、乳化重合して得られる樹脂と、水と、顔料と、を含んでなるものである。このようなインク組成物をインクジェット記録方法に使用することにより、銀塩写真と同等の光沢感を有しながら、定着性や、耐光性、耐ガス性にも優れる記録画像が実現できる。
発明の具体的説明
本発明によるインク組成物に含有される樹脂は、エチレン性不飽和モノマーを、親水性基と疎水基とラジカル反応性基とからなる反応性乳化剤の存在下で乳化重合して得られるものである。このような樹脂を含有することにより、銀塩写真と同等の光沢感を有しながら、定着性や、耐光性、耐ガス性にも優れる記録画像が実現できる。この理由は定かではないが以下のように考えられる。但し、あくまでも仮定であってこれに限定されるものではない。すなわち、エチレン性不飽和モノマーを反応性乳化剤の存在下で乳化重合させることにより、インク乾燥時に過剰な界面活性能力を発現してしまう遊離乳化剤を使用する場合と比較して、樹脂溶液に残存する遊離の乳化剤の量を低減できる。従って、水系インク組成物中の遊離した乳化剤の量が低減される。また、反応性乳化剤が親水性基を有するため、遊離した反応性乳化剤と分散樹脂とがインク組成物中で良好に相溶する。また、連鎖移動剤を各種モノマー配合時に添加し、その後に重合開始剤と接触させることにより、低分子量化される。以上の理由により、銀塩写真と同等の光沢感を有しながら、定着性や、耐光性、耐ガス性にも優れる記録画像が実現できるものと考えられる。
ここで、「反応性乳化剤」とは、乳化重合可能な程度の乳化能を有し、かつ、ラジカル重合可能である乳化剤を意味する。
反応性乳化剤は、親水基、疎水基、およびラジカル反応性基により構成される化合物である。親水基としては、硫酸エステル基、カルボン酸基、ポリオキシエチレン基等が挙げられる。これら親水基のなかでも、特に、硫酸エステル基、ポリオキシエチレン基が好ましく、特に、硫酸エステル基とポリオキシエチレン基の両方を有するものが好ましい。
反応性乳化剤を構成する疎水基としては、例えば、炭素数が5〜20の脂肪族アルキル基もしくは芳香族基等が好ましく、これらの中でも、8〜15の脂肪族アルキル基等がより好ましい。
また、反応性乳化剤を構成するラジカル反応性基としては、例えば、アクリル基、メタアクリル基、アリルオキシ基、メタアリルオキシ基、プロペニル基等のエチレン性不飽和基が挙げられ、これらの中で特に、アリルオキシ基、プロペニル基が好ましい。
本発明において使用される反応性乳化剤の一例として、下記のような化合物を好適に使用できる。
Figure 2006188601
親水基がアニオン性官能基である反応性乳化剤として、具体的には、ラテムルS−180A(花王社製)、エレミノールJS−2(三洋化成社製)、アクアロンKH−10、アクアロンHS−10、アクアロンBC−10(第一工業製薬社製)、アデカリアソープSE−10N(旭電化工業社製)等を好適に使用できる。また、親水基がカチオン性官能基である反応性乳化剤も好適に使用できる。さらに、親水基が非イオン性官能基である反応性乳化剤としては、アクアロンRS−20(第一工業製薬社製)、アデカリアソープER−20(旭電化工業社製)等を好適に使用できる。上記の反応性乳化剤は、単独で使用してもよく、また二種以上を組み合わせて使用してもよい。
インク組成物中に含まれる反応性乳化剤の含有量は、後述する樹脂エマルジョンの粒子径にもよるが、エチレン性不飽和モノマー100重量部に対し、0.5〜5重量部であることが好ましく、0.5〜3重量部であることがより好ましい。この範囲で反応性乳化剤が含まれることにより、乳化重合反応を安定的に行うことができ、樹脂の乳化も充分なものとなる。また、インク組成物に添加した場合に泡立ちの問題を生じることもない。
本発明によるインク組成物においては、上記反応性乳化剤に加えて、陰イオン性乳化剤、非イオン性乳化剤、陽イオン性乳化剤、両性イオン乳化剤、または水溶性樹脂等の非反応性の乳化剤を添加してもよい。非反応性乳化剤を併用することにより、エマルジョンの保存安定性が改善される場合がある。
陰イオン性乳化剤としては、例えば高級アルコール硫酸エステルのアルカリ金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩、コハク酸ジアルキルエステルスルホン酸のアルカリ金属塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸のアルカリ金属塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのリン酸エステル塩などが挙げられる。
また、非イオン性乳化剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、糖鎖を親水基とするアルキルエーテルなどを挙げられる。
陽イオン性乳化剤としては、アルキルピリジニルクロライド、アルキルアンモニウムクロライドなどを挙げられる。
両性イオン乳化剤としては、ラウリルベタインなどを挙げられる。
水溶性樹脂としては、芳香族系単量体とカルボキシル基を含む単量体とを共重合させて得られるポリカルボン酸系重合体のアルカリ中和物や、ポリビニルアルコール、酵素分解澱粉などを挙げられる。
これら非反応性の乳化剤は、単独で使用してもよく、また二種以上を組み合わせて使用してもよい。
インク組成物中に含まれる非反応性乳化剤の含有量は、エチレン性不飽和モノマー100重量部に対し5重量部以下であることが好ましい。ただし、非反応性乳化剤として水溶性樹脂を使用する場合においては、非反応性乳化剤の含有量はエチレン性不飽和モノマー100重量部に対し50重量部以下であることが好ましい。
本発明によるインク組成物を構成する樹脂は、上記反応性乳化剤の存在下で、エチレン性不飽和モノマーを乳化重合して得られるものである。使用するエチレン性不飽和モノマーとしては特に制限はなく、1,3−ブタジエン、1,2−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ペンタジエン、イソプレン、1,2−ヘキサジエン、1,3−ヘキサジエン、1,4−ヘキサンジエン、1,5−ヘキサジン、2,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、1,2−ヘプタジエン、13、−ヘプタジエン、1,4−ヘプタジエン、1,5−ヘプタジエン、1,6−ヘプタジエン、2,3−ヘプタジエン、2,5−ヘプタジエン、3,4−ヘプタジエン、3,5−ヘプタジエン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネンなどのジエン系モノマー、スチレン、α-メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、ビニルナフタレン、ジビニルスチレンなどの芳香族モノマー、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-プロピル、(メタ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸n−アミル、(メタ)アクリル酸i−アミル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヘチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸i−ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシメチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシルエチルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル、イタコン酸、フマル酸、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、クロトン酸などの不飽和カルボン酸、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドなどのエチレン性不飽和カルボン酸アルキルアミド、酢酸ビニル、プロピロン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル、エチレン性不飽和ジカルボン酸の無水物、モノアルキレステル、モノアミド類、アミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ブチルアミノエチルアクリレートなどのエチレン性不飽和カルボン酸のアミノアルキルエステル、アミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノメチルメタクリルアミド、メチルアミノプロピルメタクリルアミノなどのエチレン性不飽和カルボン酸アミノアルキルアミド、(メタ)アクリロニトリル、α-クロルアクリロニトリルなどのシアン化ビニル系化合物、グリシジル(メタ)アクリレートなどの不飽和脂肪族グリシジルエステル等を使用でき、これらのモノマーは、単独で用いても、二種以上を併用して用いてもよい。
上記のモノマーのなかでも、1,3−ブタジエン、イソプレン、スチレン、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル系モノマーである(メタ)アクリル酸アルキルエステルを好適に使用でき、特に(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましい。
また、上記エチレン性不飽和モノマーは、アルコキシシラン基、エポキシ基、水酸基、またはポリエチレンオキサイド基等の官能基を有しているものであってもよい。このような官能基を有することにより、樹脂のインク組成物中の各成分との相溶性を向上させることができる。これらの中でも、特にアルコキシシラン基を有するモノマーが好ましく用いられる。
アルコキシシラン基含有モノマーとしては、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランが挙げられる。また、エポキシ基含有モノマーとしては、グリシジル(メタ)アクリレートが挙げられる。水酸基含有モノマーとしては、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等が挙げられる。ポリエチレンオキサイド基含有モノマーとしては、例えば、ブレンマーPE200(日本油脂社製)として入手可能はポリエチレングリコールモノメタクリレート等が挙げられる。
上記官能基含有モノマーは、モノマー中に10重量%以下、好ましくは5重量%以下含まれていることが好ましい。
上記で説明したエチレン性不飽和モノマーを、親水性基と疎水基とラジカル反応性基とからなる反応性乳化剤の存在下で乳化重合することにより、樹脂が得られる。
乳化重合は、エチレン性不飽和モノマー100重量部に対して、反応性乳化剤を0.5〜5重量部、水を100〜5,000重量部の割合で混合し、その混合物にエチレン性不飽和モノマーとラジカル重合開始剤とを添加して、重合温度5〜100℃で0.1〜10時間反応させることにより行う。重合温度は30〜90℃が好ましく、また重合時間は2〜5時間とするのが好ましい。
ラジカル重合剤としては、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイドなどの有機ハイドロパーオキサイド類からなる酸化剤と、含糖ピロリン酸処方/スルホキシレート処方の混合処方の還元剤とを組み合わせたものであるレドックス系開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、2−カルバモイルアザイソブチロニトリルなどのアゾ系開始剤、および、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどの有機過酸化物を好適に使用できる。これらの中でも有機過酸化物が好ましい。
また、乳化重合に際しては、必要に応じて、他の乳化剤や有機溶剤などを使用してよい。また、エチレン性不飽和モノマーの添加方法は、特に制限されるものではなく、一括添加法、連続添加法、または分割添加法等の任意の方法により行うことができる。
本発明においては、反応性乳化剤に加え連鎖移動剤の存在下でエチレン性不飽和モノマーを乳化重合することが好ましい。連鎖移動剤の併用により、より一層、光沢感、定着性、耐光性、および耐ガス性に優れる記録画像が得られる。この理由は定かではないが、乳化重合時に樹脂の高分子末端に連鎖移動剤が結合することによるためと考えられる。ただし、あくまでも仮定であって、これに本発明が制限されるものではない。
連鎖移動剤としては、例えば、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、t−テトラデシルメルカプタンなどのメルカプタン類;ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジエチルキサントゲンジスルフィド、ジイソプロピルキサントゲンジスルフィドなどのキサントゲンジスルフィド類、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィドなどのチウラムジスルフィド類、四塩化炭素、臭化エチレンなどのハロゲン化炭化水素類、ペンタフェニルエタン、1,1−ジフェニルエチレン、α−メチルスチレンダイマーなどの炭化水素類、および、アクロレイン、メタクロレイン、アリルアルコール、2−エチルヘキシルチオグリコレート、ターピノーレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、ジペンテンなどが挙げられる。これらの中でも、メルカプタン類、キサントゲンジスルフィド類、チウラムジスルフィド類、四塩化炭素、1,1−ジフェニルエチレン、α−メチルスチレンダイマー、2−エチルヘキシルチオグリコレートを使用することが好ましい。上記連鎖移動剤は、単独で使用しても、二種以上を併用して用いてもよい。
連鎖移動剤の添加量は、エチレン性不飽和モノマーと反応性乳化剤との合計100重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜7重量部、より好ましくは0.2〜5重量部、特に0.3〜3重量部であることが好ましい。連鎖移動剤の添加量を上記範囲とすることにより、より記録物の光沢性がより向上するとともに充分な耐擦性を有する。
このようにして得られた樹脂は、重合溶液中でエマルジョンの形態で存在する。本発明のインク組成物においては、上記樹脂は、インク組成物中でエマルジョンの形態で存在することが好ましい(以下、樹脂エマルジョンともいう)。樹脂エマルジョンの平均粒子径は10〜100nmであることが好ましく、30〜60nmであるのがより好ましい。平均粒子径が100nmを超えると、貯蔵安定性が不十分となり、電着により薄く均一な被膜を形成することが困難となる。またインク組成物の各成分との相溶性が低下する。一方、平均粒子径が10nm未満では、重合安定性が著しく低下する。上記平均粒子径は、モノマーの種類や配合比さらには連鎖移動剤や乳化剤の添加量により調整することができる。なお、本発明において、平均粒子径とは、Photal PAR−III(大塚電子社製)により測定された値を意味する。
このようにして得られた樹脂の重量平均分子量は1万〜10万であることが好ましく、3万〜7万であることがより好ましい。このように比較的低分子量の樹脂とすることにより、インク乾燥時にエマルジョンが容易に融着できる。樹脂の重量平均分子量は、重合開始剤の種類および添加量、連鎖移動剤の使用等により、調整することができる。
本発明によるインク組成物は、上記で得られた樹脂(樹脂エマルジョン)と、水と、顔料とを含んでなるものである。使用できる顔料としては、その種類に特に制限はなく、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。無機顔料としては、酸化チタン及び酸化鉄に加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。なお、本発明のインク組成物においては、必要に応じて顔料に加えて公知の染料を混合してもよい。
有機顔料としては、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、アゾレーキ、キレートアゾ顔料などのアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料、染料キレート(たとえば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、蛍光顔料等の有機顔料等を挙げることができる。上記顔料は単独でも、二種以上を併用して用いることもできる。
顔料の具体例としては、カーボンブラックとして、三菱化学製のNo.2300、No.900、HCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等が、コロンビア社製のRaven5750、同5250、同5000、同3500、同1255、同700等が、キャボット社製のRegal 400R、同330R、同660R、Mogul L、同700、Monarch 800、同880、同900、同1000、同1100、同1300、同1400等が、デグッサ社製のColor Black FW1、同FW2V、同FW18、同FW200、Color Black S150,同S160、同S170、Printex 35、 同U、同V、同140U、Specisal Black 6、同5、同4A、同4等を挙げることができ、これらは単独で使用しても、二種以上を併用して用いてもよい。
イエローインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、109、110、114、128、129、138、150、151、154、155、180、185等を挙げることができる。好ましくは、C.I.ピグメントイエロー74、109、110、128及び138からなる群から選択される一種又は二種以上の混合物である。
マゼンタインク組成物及びライトマゼンタインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド、5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、15:1、112、122、123、168、184、202、209及びC.I.ピグメントバイオレット19等を挙げることができる。好ましくはC.I.ピグメントレッド122、202、209及びC.I.ピグメントバイオレット19からなる群から選択される一種又は二種以上の混合物である。
シアンインク組成物及びライトシアンインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:4、15:34、16、22、60及びC.I.バットブルー4、60等を挙げることができる。好ましくはC.I.ピグメントブルー15:3、15:4及び60からなる群から選択される一種又は二種以上の混合物である。
本発明の好ましい態様によれば、本発明に用いられる顔料は、その平均粒径が10〜200nmの範囲にあるものが好ましく、より好ましくは50〜150nm程度のものである。
また、本発明に利用される顔料の配合量は、適宜決定されてよいが、インク組成物中、0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜10重量%であることが好ましい。
なお、顔料の配合量は濃淡インク組成物等のインク組成物の種類に応じて適宜調整される。特に、ライトインク組成物中の顔料の含有量は、0.1〜1.3重量%であることが好ましく、0.4〜1.0重量%であることがさらに好ましい。
本発明の好ましい態様によれば、本発明に利用される顔料は、分散剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料分散液としてインクに添加されるのが好ましい。
本発明のインク組成物における好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤、高分子分散剤あるいは界面活性剤を使用することができる。
本発明に好ましく用いられる高分子分散剤の例としては、天然高分子を挙げることができ、その具体例としては、にかわ、ゼラチン、カゼイン、アルブミンなどのタンパク質類、アラビアゴム、トラガントゴムなどの天然ゴム類、サボニンなどのグルコシド類、アルギン酸及びアルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸アンモニウムなどのアルギン酸誘導体、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロースなどのセルロース誘導体等を挙げることができる。
また、別の好ましい高分子分散剤の例としては合成高分子を挙げることができ、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体などのアクリル共重合体;スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体などのスチレン−アクリル酸樹脂;スチレン−マレイン酸;スチレン−無水マレイン酸;ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体;ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体;酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体などの酢酸ビニル系共重合体及びこれらの塩を挙げることができる。
上記の中でも、特に、カルボキシル基(塩の形態であることが好ましい)を有する高分子化合物(例えば、上記のスチレン−アクリル酸樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体)、疎水性基を持つモノマーと親水性基を持つモノマーとの共重合体、及び疎水性基と親水性基を分子構造中に併せ持ったモノマーからなる重合体が好ましい。
上記の塩としては、ジエチルアミン、アンモニア、エチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、モルホリンなどの塩を挙げることができる。これらの(共)重合体は、重量平均分子量が3,000〜30,000であるのが好ましく、より好ましくは5,000〜15,000である。
また、分散剤として好ましい界面活性剤の例としては、脂肪酸塩類、高級アルキルジカルボン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級アルキルスルホン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、スルホ琥珀酸エステル塩、ナフテン酸塩、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などの陰イオン界面活性剤;脂肪酸アミン塩、第四アンモニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウムなどの陽イオン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤等を挙げることができる。上記した界面活性剤はインク組成物に添加されることで、界面活性剤としての機能をも果たすことは、当業者であれば理解できる。
本発明によるインク組成物は、上記成分に加えて、浸透剤および/または界面活性剤を含んでなることが好ましい。
浸透剤としては、グリコールエーテル類や炭素数が5〜10の1,2−アルカンジオールを挙げることができる。
グリコールエーテル類の具体例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−iso−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノールなどが挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物として用いることができる。
上記グリコールエーテル類のなかでも、多価アルコールのアルキルエーテルが好ましく、特にエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル又はトリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルが好ましい。より好ましくは、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルである。
上記浸透剤の添加量は適宜決定されてよいが、0.1〜30重量%程度が好ましく、より好ましくは1〜20重量%程度である。
炭素数が5〜10の1,2−アルカンジオールとしては、1,2―ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオールなどが挙げられる。1,2−アルカンジオールは、単独で使用しても、二種以上を併用して用いてもよい。エチレン性不飽和モノマーを、親水性基と疎水基とラジカル反応性基とからなる反応性乳化剤の存在下で、乳化重合して得られる樹脂を含んでなるインク組成物に、炭素数が5〜10の1,2−アルカンジオールを添加することにより、印刷物の光沢感を著しく向上させることができる。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩など)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミドなど)を挙げることができる。これらは単独使用又は2種以上を併用することができる。
これらの中でも、アセチレングリコール系化合物やポリエーテル変性オルガノシロキサン系化合物は、印刷物の光沢感向上という観点から好ましい。さらに、ポリエーテル変性オルガノシロキサン系化合物は、上記の1,2アルカンジオールと組み合わせて使用した場合に、印刷物の光沢感をさらに向上させることができる。
アセチレングリコール系化合物やポリエーテル変性オルガノシロキサン系化合物として、市販品を使用してもよい。アセチレングリコール系化合物としては、例えば、エアープロダクツ株式会社より市販されているサーフィノール61、104、420、440、465、SE、SEF、504等を好適に使用できる。また、ポリエーテル変性オルガノシロキサン系化合物としては、例えば、ビッグケミー・ジャパン株式会社より市販されているシリコン系界面活性剤BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYKUV−3510、またはBYK−348等を好適に使用できる。
本発明のインク組成物は、さらに湿潤剤を含んでなることが好ましい。湿潤剤としては、多価アルコール類が好適に使用できる。多価アルコール類の具体例としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等が挙げられる。
湿潤剤の添加量は適宜決定されても良いが、0.1〜30重量%が好ましく、より好ましくは1〜20重量%程度である。なお、上記した浸透溶剤の一部は、湿潤剤としても作用することは、当業者にとって明らかである。
本発明によるインク組成物は、さらにノズルの目詰まり防止剤、防腐剤、酸化防止剤、導電率調整剤、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、酸素吸収剤などを添加することができる。
防腐剤・防かび剤の例としては、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジンチアゾリン−3−オン(ICI社のプロキセルCRL、プロキセルBND、プロキセルGXL、プロキセルXL−2、プロキセルTN)等を挙げることができる。
さらに、pH調整剤、溶解助剤又は酸化防止剤の例として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、モルホリンなどのアミン類及びそれらの変成物、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどの無機塩類、水酸化アンモニウム、四級アンモニウム水酸化物(テトラメチルアンモニウムなど)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウムなどの炭酸塩類その他燐酸塩など、あるいはN−メチル−2−ピロリドン、尿素、チオ尿素、テトラメチル尿素などの尿素類、アロハネート、メチルアロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類など、L−アスコルビン酸及びその塩を挙げることができる。
また、本発明によるインク組成物は、酸化防止剤及び紫外線吸収剤を含んでいてもよく、その例としては、チバ・スペシャリティーケミカルズ社のTinuvin 328、900、1130、384、292、123、144、622、770、292、Irgacor 252 153、Irganox 1010、1076、1035、MD1024、ランタニドの酸化物等を挙げることができる。
本発明によるインク組成物は、上記の各成分を適当な方法で分散・混合することよって製造することができる。好ましくは、まず顔料と高分子分散剤と水とを適当な分散機(例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、ジェットミル、オングミルなど)で混合し、均一な顔料分散液を調製し、次いで、別途調製した樹脂(樹脂エマルジョン)、水、水溶性有機溶媒、糖、pH調製剤、防腐剤、防かび剤等を加えて十分溶解させてインク溶液を調製する。十分に攪拌した後、目詰まりの原因となる粗大粒径及び異物を除去するためにろ過を行って目的のインク組成物を得ることができる。
本発明によれば、前述したインク組成物を使用して記録媒体に画像を形成する記録方法が提供される。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り重量基準である。
(1)樹脂エマルジョンの調整
<樹脂エマルジョン1>
下記の各成分を2リットルビ−カ−に仕込み、100rpmで10分間攪拌し、モノマー乳化液を得た。
エチレン性不飽和モノマー:メチルメタクリレート 348g(58部)
ブチルアクリレート 240g(40部)
アクリル酸 12g(2部)
反応性乳化剤:アクアロンKH−10の15%水溶液 30g
(第一工業製薬社製、硫酸エステル基およびポリオキシエチレン基を含有)
連鎖移動剤:2−エチルヘキシルチオグリコレート 6g
水: 450g
次に、水520gおよび上記と同様の反応性乳化剤15%水溶液90gを、2Lセパラブルフラスコに投入し、180rpmで攪拌しながら60℃に昇温し、過硫酸アンモニウム2gを仕込んで70℃へ昇温した。
この反応性乳化剤水溶液中に、重合温度75℃を維持したまま3時間かけて、上記で得られたモノマー乳化液を逐次添加して乳化重合を行った。その後、重合溶液を80℃に昇温して1時間熟成させた後、冷却した。次いで、重合溶液に10%アンモニア水溶液を添加して中和し、pHが7.3となるよう調整した。
<樹脂エマルジョン2>
下記の各成分を2リットルビ−カ−に仕込み、100rpmで10分間攪拌し、モノマー乳化液を得た。
エチレン性不飽和モノマー:スチレン 360g(60部)
ブチルアクリレート 228g(38部)
アクリル酸 12g(2部)
反応性乳化剤:アクアロンKH−10の15%水溶液 30g
(第一工業製薬社製、硫酸エステル基およびポリオキシエチレン基を含有)
連鎖移動剤:2−エチルヘキシルチオグリコレート 6g
水: 450g
次に、水520gおよび上記と同様の反応性乳化剤15%水溶液90gを、2Lセパラブルフラスコに投入し、180rpmで攪拌しながら60℃に昇温し、過硫酸アンモニウム2gを仕込んで70℃へ昇温した。
この反応性乳化剤水溶液中に、重合温度75℃を維持したまま3時間かけて、上記で得られたモノマー乳化液を逐次添加して乳化重合を行った。その後、重合溶液を80℃に昇温して1時間熟成させた後、冷却した。次いで、重合溶液に10%アンモニア水溶液を添加して中和し、pHが7.3となるよう調整した。
<樹脂エマルジョン3>
下記の各成分を2リットルビ−カ−に仕込み、100rpmで10分間攪拌し、モノマー乳化液を得た。
エチレン性不飽和モノマー:メチルメタクリレート 348g(58部)
ブチルアクリレート 240g(40部)
アクリル酸 12g(2部)
反応性乳化剤:アデカリアソ−プER-20の15%水溶液 30g
(旭電化工業社製、ポリオキシエチレン基を含有)
連鎖移動剤:2−エチルヘキシルチオグリコレート 6g
水: 450g
次に、水520gおよび上記と同様の反応性乳化剤15%水溶液90gを、2Lセパラブルフラスコに投入し、180rpmで攪拌しながら60℃に昇温し、過硫酸アンモニウム2gを仕込んで70℃へ昇温した。
この反応性乳化剤水溶液中に、重合温度75℃を維持したまま3時間かけて、上記で得られたモノマー乳化液を逐次添加して乳化重合を行った。その後、重合溶液を80℃に昇温して1時間熟成させた後、冷却した。次いで、重合溶液に10%アンモニア水溶液を添加して中和し、pHが7.3となるよう調整した。
<樹脂エマルジョン4>
下記の各成分を2リットルビ−カ−に仕込み、100rpmで10分間攪拌し、モノマー乳化液を得た。
エチレン性不飽和モノマー:メチルメタクリレート 336g(56部)
ブチルアクリレート 240g(40部)
アクリル酸 12g(2部)
γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン
12g(2部)
反応性乳化剤:アクアロンKH−10の15%水溶液 30g
(第一工業製薬社製、硫酸エステル基およびポリオキシエチレン基を含有)
連鎖移動剤:2−エチルヘキシルチオグリコレート 6g
水: 450g
次に、水520gおよび上記と同様の反応性乳化剤15%水溶液90gを、2Lセパラブルフラスコに投入し、180rpmで攪拌しながら60℃に昇温し、過硫酸アンモニウム2gを仕込んで70℃へ昇温した。
この反応性乳化剤水溶液中に、重合温度75℃を維持したまま3時間かけて、上記で得られたモノマー乳化液を逐次添加して乳化重合を行った。その後、重合溶液を80℃に昇温して1時間熟成させた後、冷却した。次いで、重合溶液に10%アンモニア水溶液を添加して中和し、pHが7.3となるよう調整した。
<樹脂エマルジョン5>
下記の各成分を2リットルビ−カ−に仕込み、100rpmで10分間攪拌し、モノマー乳化液を得た。
エチレン性不飽和モノマー:メチルメタクリレート 336g(56部)
ブチルアクリレート 240g(40部)
アクリル酸 12g(2部)
γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン
12g(2部)
反応性乳化剤:アデカリアソ−プER-20の15%水溶液 30g
(旭電化工業社製、ポリオキシエチレン基を含有)
連鎖移動剤:2−エチルヘキシルチオグリコレート 6g
水: 450g
次に、水520gおよび上記と同様の反応性乳化剤15%水溶液90gを、2Lセパラブルフラスコに投入し、180rpmで攪拌しながら60℃に昇温し、過硫酸アンモニウム2gを仕込んで70℃へ昇温した。
この反応性乳化剤水溶液中に、重合温度75℃を維持したまま3時間かけて、上記で得られたモノマー乳化液を逐次添加して乳化重合を行った。その後、重合溶液を80℃に昇温して1時間熟成させた後、冷却した。次いで、重合溶液に10%アンモニア水溶液を添加して中和し、pHが7.3となるよう調整した。
<樹脂エマルジョン6>
下記の各成分を2リットルビ−カ−に仕込み、100rpmで10分間攪拌し、モノマー乳化液を得た。
エチレン性不飽和モノマー:メチルメタクリレート 348g(58部)
ブチルアクリレート 240g(40部)
アクリル酸 12g(2部)
反応性乳化剤:アクアロンKH−10の15%水溶液 30g
(第一工業製薬社製、硫酸エステル基およびポリオキシエチレン基を含有)
水: 450g
次に、水520gおよび上記と同様の反応性乳化剤15%水溶液90gを、2Lセパラブルフラスコに投入し、180rpmで攪拌しながら60℃に昇温し、過硫酸アンモニウム2gを仕込んで70℃へ昇温した。
この反応性乳化剤水溶液中に、重合温度75℃を維持したまま3時間かけて、上記で得られたモノマー乳化液を逐次添加して乳化重合を行った。その後、重合溶液を80℃に昇温して1時間熟成させた後、冷却した。次いで、重合溶液に10%アンモニア水溶液を添加して中和し、pHが7.3となるよう調整した。
<樹脂エマルジョン7>
下記の各成分を2リットルビ−カ−に仕込み、100rpmで10分間攪拌し、モノマー乳化液を得た。
エチレン性不飽和モノマー:スチレン 360g(60部)
ブチルアクリレート 228g(38部)
アクリル酸 12g(2部)
反応性乳化剤:アクアロンKH−10の15%水溶液 30g
(第一工業製薬社製、硫酸エステル基およびポリオキシエチレン基を含有)
水: 450g
次に、水520gおよび上記と同様の反応性乳化剤15%水溶液90gを、2Lセパラブルフラスコに投入し、180rpmで攪拌しながら60℃に昇温し、過硫酸アンモニウム2gを仕込んで70℃へ昇温した。
この反応性乳化剤水溶液中に、重合温度75℃を維持したまま3時間かけて、上記で得られたモノマー乳化液を逐次添加して乳化重合を行った。その後、重合溶液を80℃に昇温して1時間熟成させた後、冷却した。次いで、重合溶液に10%アンモニア水溶液を添加して中和し、pHが7.3となるよう調整した。
<樹脂エマルジョン8>
下記の各成分を2リットルビ−カ−に仕込み、100rpmで10分間攪拌し、モノマー乳化液を得た。
エチレン性不飽和モノマー:メチルメタクリレート 336g(56部)
ブチルアクリレート 240g(40部)
アクリル酸 12g(2部)
γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン
12g(2部)
反応性乳化剤:アクアロンKH−10の15%水溶液 30g
(第一工業製薬社製、硫酸エステル基およびポリオキシエチレン基を含有)
水: 450g
次に、水520gおよび上記と同様の反応性乳化剤15%水溶液90gを、2Lセパラブルフラスコに投入し、180rpmで攪拌しながら60℃に昇温し、過硫酸アンモニウム2gを仕込んで70℃へ昇温した。
この反応性乳化剤水溶液中に、重合温度75℃を維持したまま3時間かけて、上記で得られたモノマー乳化液を逐次添加して乳化重合を行った。その後、重合溶液を80℃に昇温して1時間熟成させた後、冷却した。次いで、重合溶液に10%アンモニア水溶液を添加して中和し、pHが7.3となるよう調整した。
<樹脂エマルジョン9(比較例)>
下記の各成分を2リットルビ−カ−に仕込み、100rpmで10分間攪拌し、モノマー乳化液を得た。
エチレン性不飽和モノマー:メチルメタクリレート 348g(58部)
ブチルアクリレート 240g(40部)
アクリル酸 12g(2部)
非反応性乳化剤:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの15%水溶液
30g
連鎖移動剤:2−エチルヘキシルチオグリコレート 6g
水: 450g
次に、水520gおよび上記と同様の非反応性乳化剤15%水溶液90gを、2Lセパラブルフラスコに投入し、180rpmで攪拌しながら60℃に昇温し、過硫酸アンモニウム2gを仕込んで70℃へ昇温した。
この非反応性乳化剤水溶液中に、重合温度75℃を維持したまま3時間かけて、上記で得られたモノマー乳化液を逐次添加して乳化重合を行った。その後、重合溶液を80℃に昇温して1時間熟成させた後、冷却した。次いで、重合溶液に10%アンモニア水溶液を添加して中和し、pHが7.3となるよう調整した。
(2)樹脂エマルジョンの物性評価
このようにして得られた樹脂エマルジョン1〜9について、重合安定性、平均粒子径、造膜温度、および重量平均分子量の各物性について評価を行った。
<重合安定性評価>
各樹脂エマルジョン100gを200メッシュの金網でろ過し、金網上に残った固形分を乾燥させた。乾燥後の固形分重量を測定することにより、重合安定性の評価を行った。評価基準は以下の通りとした。
金網上に残存した固形分量が0.002g以下であったもの:○
金網上に残存した固形分量が0.002gを超えたもの:×
結果は、下記の表1に示される通りであった。
<平均粒子径測定>
各樹脂エマルジョンの平均粒子径を、Photal PAR-III(大塚電子社製)を用いて測定した。結果は、下記の表1に示される通りであった。
<造膜温度測定>
各樹脂エマルジョンの造膜温度を、造膜温度試験器(理学工業社製)を用いて測定した。結果は、下記の表1に示される通りであった。
<重量平均分子量測定>
各樹脂エマルジョンの重量平均分子量をGPC装置(SC8010(GPC)、東ソー社製)を用いて測定した。なお、標準ポリスチレンを検量線とし、測定条件は以下の通りとした。
・溶離液:テトラヒドロフラン
・カラム:G4000HXL(東ソ−社製)
・流速 :1000μL/分
・カラム温度:40℃
結果は、下記の表1に示される通りであった。
Figure 2006188601
(3)インク組成物の調整
下記表2〜6に示す各インク組成物を次の操作によって調製した。まず、顔料とスチレン−アクリル酸共重合体とを混合し、サンドミル(安川製作所製)中でガラスビーズ(直径1.7mm、混合物の1.5倍量(重量))とともに2時間分散させた。その後ガラスビーズを取り除き、他の成分を加え、常温で20分間攪拌した。10μmのメンブランフィルターでろ過し、実施例1〜32及び比較例1〜4のインク組成物を得た。
Figure 2006188601
Figure 2006188601
Figure 2006188601
Figure 2006188601
Figure 2006188601
(4)印字評価
<光沢性評価>
上記で得られた各インク組成物をインクジェットプリンタ(PX−G900、セイコーエプソン社製)のインクカートリッジに充填し、写真用紙(L版、セイコーエプソン社製)にDuty80%の単色を、1440×1440dpiの解像度で印刷を行った。
得られた記録物について、自動変角光度計(GP−200型、村上色彩技術研究所製)を用いて、入射角45度(スリット幅:入射側φ1mm、反射側φ1.5mm)、感度500、煽り角度0度で、反射角42〜48度の反射光強度を測定した。このとき、光源に12V−50Wのハロゲンランプ、フィルターにND−10を用い、標準版の光沢度が42.5になるように、光源に印可する電圧を調整した。記録物の光沢度は、この測定条件下で測定された反射光強度の各値のうち最高値を意味する。なお、再現誤差は±2.0以下であった。
下記式により記録物の光沢感を算出した。
光沢感=(光沢度)/(鮮映性)2
ここで、光沢度とは、上記測定で得られた光沢度を意味し、また、鮮映性とは、記録画像の鮮映の程度を示すもの(写像性ともいう)であり、上記の光沢度測定の際に測定された反射光強度の各値の中から、その値が0.6以上となる反射角度の幅をいう。なお、上記式で算出された光沢感は、人の目視による光沢性の評価と略一致するものである。評価基準は以下の通りとした。
A:2次色の光沢感の平均値が4.0以上
B:2次色の光沢感の平均値が光沢感3.5以上4.0未満
C:2次色の光沢感の平均値が光沢感3.0以上3.5未満
D:2次色の光沢感の平均値が光沢感3.0未満
得られた光沢感の評価結果は下記の表7に示される通りであった。
<耐擦性評価>
各インク組成物をインクジェットプリンタ(PX−G900、セイコーエプソン社製)のインクカートリッジに充填し、Duty80%の単色を、1440×1440dpiの解像度で、写真用紙(L版、セイコーエプソン社製)100枚に印刷を行った。この記録物を1時間乾燥させた後、トランプを切るようにして100枚の記録物を擦りあわせた。評価基準として、擦り跡がほとんどなかったものをA、擦り跡が目立ったものをBとした。耐擦性の評価結果は下記の表7に示される通りであった。
<定着性評価>
各インク組成物をインクジェットプリンタ(PX−G900、セイコーエプソン社製)のインクカートリッジに充填し、写真用紙(L版、セイコーエプソン社製)にDuty80%の単色を、1440×1440dpiの解像度で印刷を行った。印刷後、記録物を2分間放置した後、印字面にアクリル系粘着剤のメンディングテープ(SCOTCH社製)を貼着して直ちに剥離した。この際、色剤の剥離がなかったものをA、剥離のあったものをBとした。定着性の評価結果は下記の表7に示される通りであった。
Figure 2006188601

Claims (12)

  1. エチレン性不飽和モノマーを、親水性基と疎水基とラジカル反応性基とからなる反応性乳化剤の存在下で、乳化重合して得られる樹脂と、水と、顔料と、を含んでなる、インク組成物。
  2. 前記親水性基が、硫酸エステル基、カルボン酸基、および、ポリオキシエチレン基から選択されるものである、請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記エチレン性不飽和モノマーが、(メタ)アクリル系モノマー、およびアルコキシシラン基を含有するモノマーから選択されるものである、請求項1または2に記載のインク組成物。
  4. 前記樹脂が、エチレン性不飽和モノマーを、前記反応性乳化剤および連鎖移動剤の存在下で乳化重合して得られるものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク組成物。
  5. 前記連鎖移動剤が、メルカプタン類、キサントゲンジスルフィド類、チウラムジスルフィド類、四塩化炭素、1,1−ジフェニルエチレン、α―メチルスチレンダイマー、および、2−エチルヘキシルチオグリコレートからなる群から選ばれるものである、請求項4に記載のインク組成物。
  6. 前記樹脂が、インク組成物中でエマルジョンの形態で存在するものである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク組成物。
  7. 前記エマルジョンの平均粒子径が10〜100nmである、請求項6に記載のインク組成物。
  8. 浸透溶剤および/または界面活性剤をさらに含んでなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載のインク組成物。
  9. 前記浸透溶剤が、炭素数が5〜10のアルキル基を有するアルコール化合物である、請求項8に記載のインク組成物。
  10. 前記界面活性剤が、エーテル変性オルガノシロキサン系化合物である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のインク組成物。
  11. インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、インク組成物として請求項1〜10のいずれか一項に記載のインク組成物を用いる、インクジェット記録方法。
  12. 請求項11に記載のインクジェット記録方法によって記録が行われた、記録物。
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