JP2006186460A - 写真処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】写真処理装置におけるオペレータの作業負担感を可及的に軽減する。
【解決手段】写真フィルムの画像を読取るフィルム読取り装置FRと、そのフィルム読取り装置FRにて読取った画像データを一時的に記憶保持するメモリMEとが写真処理装置において、写真フィルム1本分の画像データのデータ量を特定するための基礎情報をフィルム種毎に記憶保持しておき、読取り動作の開始に伴ってフィルム読取り装置FRから受け取る画像データのデータ量が、前記基礎情報に基づいて確保している記憶エリアの容量を超えるときに、送られてくる画像データのメモリMEへの記憶動作を停止させると共に、フィルム読取り装置FRにおいて1本分の写真フィルムの長さ情報の検出を完了したときに、検出した長さ情報によって、読取り対象となっている写真フィルムのフィルム種についての前記基礎情報を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、写真フィルムの画像を読取るフィルム読取り装置と、そのフィルム読取り装置にて読取った画像データを一時的に記憶保持するメモリと、そのメモリへの画像データの記憶動作を管理する記憶動作管理装置と、前記メモリに記憶保持した画像データを画像処理する画像処理装置と、その画像処理装置による処理条件を入力操作するための入力操作手段と、前記画像処理装置にて処理された画像データを出力処理する画像出力装置とが備えられた写真処理装置に関する。
かかる写真処理装置は、写真フィルムの撮影画像をフィルム読取り装置にて読取って、画像処理装置にて高品質の画像データへと処理した後に、その画像処理後の画像データを例えば、写真プリント装置にてプリント出力したり、あるいは、各種の記録媒体へ書込み処理する装置である。
フィルム読取り装置による写真フィルムの読取り形態としては、比較的に粗い読取り解像度で写真フィルム1本分の画像データを取込むプレスキャンを行った後、高い読取り解像度で写真フィルムを読取る本スキャンを行う読取り形式が存在する。
この読取り形態では、プレスキャンでの読取り画像データを、本スキャンにおける写真フィルムの読取り条件の設定、本スキャンで読取る駒画像の特定、及び、本スキャンで読取った駒画像の画像処理条件の設定等に利用する。
このような形式で写真フィルムの画像データを取込むと、本スキャンで取込んだ画像データを直ちに画像処理して出力できるので、フィルム読取り装置から送られて来た画像データを一時的に記憶保持しておくためのメモリの搭載量を最小限にすることができる。
その反面、2回のフィルム読取り動作が必要となる上、1本の写真フィルムについて処理が完全に完了しないと、後続の写真フィルムの処理へ移行できないため、写真処理装置の処理能力が低下してしまう不都合がある。
そこで、下記特許文献1にも記載のような、1本の写真フィルムの読取り作業を高い読取り解像度で一度だけ実行する読取り形態も考えられている。
このような読取り形態で処理能力を向上させるために、従来、写真フィルム1本分の記憶容量を有するメモリを2セット備えて、一方のメモリに読取り画像データが記憶保持された先行する写真フィルムの処理が完了する前に、他方のメモリに後続の写真フィルムの読取り画像データを書込み処理できるように構成している。
特開2000−184191号公報
しかしながら、上記従来構成では、全体としての処理効率は向上するものの、2セットのメモリを使用して交互に読取り画像データを書込んで行く関係で、メモリに取込んだ画像データについてオペレータが画像処理の処理条件を設定する作業と、写真フィルムの読取りの開始作業とを交互に実行することを強制されることになり、場合によっては、オペレータの作業負担感を過度に増大させてしまう不都合があった。
すなわち、フィルム読取り装置は複数のフィルム種に対応できるように構成されており、この複数のフィルム種としては、写真フィルムの規格上での長さが異なる複数のフィルム種や、更には、同じ規格の写真フィルムであっても、1本の写真フィルムを例えば6駒単位の複数のピースフィルムに切断して取り扱うことが慣例化しているような場合においては、元の1本の写真フィルムと各ピースフィルムとでフィルム種が異なる。
従って、写真処理装置において写真フィルムを処理するための作業時間も、そのフィルム種の相違によって長短が存在し、取り扱うフィルム種によっては、オペレータが画像処理装置の処理条件の設定作業と写真フィルムの読取りの開始作業とを頻繁に繰り返すことを強いることになるのである。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、写真処理装置におけるオペレータの作業負担感を可及的に軽減する点にある。
本出願の第1の発明は、写真フィルムの画像を読取るフィルム読取り装置と、そのフィルム読取り装置にて読取った画像データを一時的に記憶保持するメモリと、そのメモリへの画像データの記憶動作を管理する記憶動作管理装置と、前記メモリに記憶保持した画像データを画像処理する画像処理装置と、その画像処理装置による処理条件を入力操作するための入力操作手段と、前記画像処理装置にて処理された画像データを出力処理する画像出力装置とが備えられた写真処理装置において、前記フィルム読取り装置は、装填された写真フィルムの長さ情報を、写真フィルムの読取り動作と連動して検出可能に構成され、前記記憶動作管理装置は、写真フィルム1本分の画像データのデータ量を特定するための基礎情報をフィルム種毎に記憶保持し、前記フィルム読取り装置による読取り動作の開始時に、前記基礎情報に基づいて前記フィルム読取り装置から受け取る1本分の写真フィルムの画像データを記憶保持するための記憶エリアを前記メモリに確保し、前記読取り動作の開始に伴って前記フィルム読取り装置から受け取る1本分の写真フィルムの画像データのデータ量が、その画像データを記憶保持するために前記メモリに確保している記憶エリアの容量を超えるときに、前記フィルム読取り装置から送られてくる画像データの前記メモリへの記憶動作を停止させると共に、前記フィルム読取り装置において1本分の写真フィルムの長さ情報の検出を完了したときに、検出した長さ情報によって、読取り対象となっている写真フィルムのフィルム種についての前記基礎情報を更新し、その更新された基礎情報によって前記メモリの記憶エリアを確保して、前記フィルム読取り装置によって再度読取られた写真フィルム1本分の画像データを記憶保持するように構成されている。
すなわち、フィルム読取り装置から読取り画像データをメモリへ取込む際に、メモリに確保するべき記憶エリアをフィルム種毎に管理している。
従来の2セットのメモリの夫々を1本分の写真フィルムの画像データの記憶のために固定的に割り当てる手法では必要な記憶容量が小さい短尺の写真フィルムであっても全メモリ空間の1/2を占有してしまうのに対して、上記のようにフィルム種毎に管理することで、1本分の写真フィルムの読取り画像データをメモリに記憶させるのに必要以上の記憶容量を占有してしまうのを回避できるので、取り扱うフィルム種によっては3本以上の写真フィルムの記憶保持を可能としており、これによって、複数本の写真フィルムの画像データを連続してフィルム読取り装置から取込むことができ、更に、その複数本の写真フィルムの画像について画像処理装置の処理条件の設定作業を連続して行うことができる。
しかも、メモリに確保した記憶エリアの記憶容量が、実際に読取りを開始したフィルム読取り装置から送られてくる読取り画像データのデータ量を下回るときには、その読取り動作において写真フィルムの長さ情報の検出のみを行い、その検出結果に基づいて対応するフィルム種の前記基礎情報を更新することで、前記基礎情報を写真処理装置における実際の処理状況によって学習して行く。
これによって、写真フィルムの読取り動作を有効に活用しながら、写真フィルムの読取りのためにメモリに確保する記憶容量が写真処理装置の実際の処理状況に即した適切な値に収斂していくことになる。
又、本出願の第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記記憶動作管理装置は、前記基礎情報の初期値を手動入力によって受け付けるように構成されている。
すなわち、上述のように各フィルム種毎の前記基礎情報は、使用実績の蓄積によって学習されて適切な値に収斂するので、初期値については任意の情報を固定的に設定しておいても良いのであるが、例えば、写真処理装置を店舗に設置して初期調整等を行う際に、その店舗での取扱い実績の情報から前記基礎情報の初期値を手動設定することで、写真処理装置の稼働開始から前記基礎情報が適切な値に収斂するまでの期間を短くすることができる。
又、本出願の第3の発明は、上記第1又は第2の発明の構成に加えて、前記フィルム読取り装置は、前記記憶動作管理装置からの指示に基づいて、出力した画像データのデータ量がその画像データの記憶保持のために前記メモリに確保している記憶エリアの容量を超えたときに、写真フィルムの画像の読取りを停止し且つその写真フィルムの長さ情報の取得処理を継続するように構成されている。
すなわち、メモリに確保した記憶エリアの記憶容量が、実際に読取りを開始したフィルム読取り装置から送られてくる読取り画像データのデータ量を下回るときには、フィルム読取り装置で写真フィルムの画像の読取りを継続しても無駄な動作となってしまうので、長さ情報の検出のみを継続する。
上記第1の発明によれば、複数本の写真フィルムの画像データを連続してフィルム読取り装置から取込むことができ、その複数本の写真フィルムの画像について画像処理条件の設定作業を連続して行えるので、写真処理装置におけるオペレータの作業負担感を可及的に軽減することができる。
しかも、写真処理装置の使用状況に即して、メモリに記憶エリアを確保するための前記基礎情報が自動的に学習されていくので、オペレータの作業負担を増大させることなく、的確なメモリ確保が可能となる。
又、上記第2の発明によれば、写真処理装置の稼働開始から前記基礎情報が適切な値に収斂するまでの期間を短くすることができるので、写真処理装置を一層便利なものとすることができる。
又、上記第3の発明によれば、フィルム読取り装置での無駄な写真フィルムの画像の読取りを回避することで、動作の効率化を図ることができる。
以下、本発明の写真処理装置を写真プリントシステムとして構成した場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態で例示する写真プリントシステムDPは、いわゆるデジタルミニラボ機として知られているシステムであり、画像データを写真プリントとして出力処理する画像出力装置IPであるプリント装置EPと、写真フィルム等の各種のソースから画像データを取込んでプリント装置EPへ送る画像データを生成する画像入力装置IRとを主要部として構成されている。
〔画像入力装置IRの概略構成〕
画像入力装置IRには、図2に概略的に示すように、写真フィルムの画像を読取るフィルム読取り装置FRであるフィルムスキャナ3と、パーソナルコンピュータにて構成される主制御装置4と、フィルムスキャナ3にて読取った写真フィルムの画像データを画像処理する画像処理装置5とが備えられ、主制御装置4には、仕上がりプリント画像をシミュレートしたシミュレート画像や各種の制御用の情報を表示するモニタ4aと、操作卓4bと、マウス4cとが接続されている。操作卓4b及びマウス4cは、各種の制御情報の入力操作の他、画像処理装置5による処理条件(以下、「画像処理条件」と称する)を入力操作する入力操作手段IMとしての機能も備えている。
本実施の形態のフィルムスキャナ3は、詳細な説明は省略するが、写真フィルムを長手方向に搬送してラインセンサにてその画像を読取るように構成されており、写真フィルムの画像をズームレンズにてラインセンサ上に結像させる。
このズームレンズを備えることで、複数の規格のフィルム種の読取りに対応すると共に、ラインセンサ上の像の大きさを調整して指定されたプリントサイズに対して適切な画素数で画像データを出力するようにも構成されている。
更に、フィルムスキャナ3には、写真フィルムの読取り動作時における写真フィルムの搬送長を測定することで、装填された写真フィルムの長さ情報を、写真フィルムの読取り動作と連動して検出する検出手段が備えられている。この検出手段としては、例えば、写真フィルムを搬送する搬送モータをパルスモータにて構成して、搬送モータの駆動パルス数をカウントすることによって搬送長を検出すれば良い。
尚、図示を省略しているが、主制御装置4には、CD−R/RWドライブやメモリーカードリーダ/ライタ等の各種のドライブを備えて、それらが対応する記録媒体から画像データを取込んでプリント装置EPにてプリント処理させたり、プリント処理させた画像データを記録媒体に記録して顧客に提供することができるように構成されている。
〔画像処理装置5の概略構成〕
画像処理装置5は、フィルムスキャナ3にて読取った画像データに基づいてプリント装置EPにてプリント処理させたときに高品質なプリント画像が得られるように画像処理するための専用の処理装置である。
画像処理装置5には、図1に示すように、画像データを一時的に記憶保持する入力バッファメモリ21と、入力バッファメモリ21から読み込んだ画像データに対して色補正等の画像処理を実行する補正処理回路22と、補正処理回路22にて画像処理が完了した画像データを一時的に記憶保持する出力バッファメモリ23と、入力バッファメモリ21に記憶されている画像の縮小画像を生成する縮小画像生成回路24と、入力バッファメモリ21に対するデータの読み書きを制御するメモリコントローラ25とが備えられる他、フィルムスキャナ3から送られてきた画像データを受け取るための送受信インターフェース26、及び、主制御装置4とデータ通信を行うための送受信インターフェース27が備えられている。
入力バッファメモリ21は、フィルムスキャナ3にて読取った画像データを一時的に記憶保持するためのメモリMEとして備えられており、本実施の形態では、このメモリMEが画像処理装置5に内蔵される場合を例示している。
主制御装置4側では、送受信インターフェース27と通信するために、通信用拡張基板31が主制御装置4の本体基板32に取り付けられている。
通信用拡張基板31上には、画像処理装置5側の送受信インターフェース27とデータ通信するための送受信インターフェース41と、送受信インターフェース41を介して入力された画像データを記憶する画像データ受信用の受信メモリ42とが備えられている。
〔プリント装置EPの全体構成〕
プリント装置EPは、図2に示すように、筐体内部に、画像形成装置EXと、画像形成装置EXにて画像が露光形成された印画紙2を現像処理する現像処理装置PPと、筐体上部側に設置された印画紙マガジン6から引き出された印画紙2を多数の搬送ローラ9等にて現像処理装置PPへ搬送する印画紙搬送系PTとが設けられている。
図示を省略するが、プリント装置EPの筐体外部には、現像処理装置PPにて現像処理及び乾燥処理された印画紙2をオーダ毎に分類するためのソータが備えられており、現像処理装置PPから排出された印画紙2をそのソータへ搬送するためにコンベア8が配置されている。
更に、印画紙搬送系PTの搬送経路の途中には、印画紙マガジン6から引き出された長尺の印画紙2を設定プリントサイズに切断するカッタ10が備えられている。
〔画像形成装置EXの構成〕
画像形成装置EXは、印画紙2上に露光画像を形成する画像形成ヘッド13と、画像形成ヘッド13を制御する露光制御装置14とを主要部として構成されている。
画像形成ヘッド13は、設定プリントサイズに切断された印画紙2の搬送経路の途中箇所を画像形成位置とするように取り付けられ、その画像形成位置において印画紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)でレーザビームを走査する。
画像形成ヘッド13から出射されるレーザビームは、露光制御装置14の制御によって、画像処理装置5から入力された画像データに基づいて強度変調されている。
印画紙搬送系PTにて搬送駆動される印画紙2に対して上述のように強度変調されたレーザビームが走査されることで、印画紙2上に画像が露光形成され、それが現像処理装置PPにて現像処理されると写真プリントとして仕上がる。
〔基本的なプリント動作〕
上記構成の写真プリントシステムDPによる基本的なプリント動作を、写真フィルムの読取り画像データに基づいて写真プリントを作製する場合について概説する。
写真フィルムの駒画像によって写真プリントを作製する際の処理過程は、写真フィルムの画像の読取り、読取った画像の画像処理装置5による処理条件の設定、確定した処理条件での画像データの補正処理、及び、プリント装置EPによるプリント処理に大別できる。
このうち、写真フィルムの読取りと読取った画像の処理条件の設定とは、主制御装置4の直接の管理下で実行される。
オペレータの作業としては、通常、写真フィルムの読取り作業と画像処理条件の設定作業とは交互に実行されるが、本実施の形態では、例えば6駒のピースネガフィルムのように写真フィルム1本当たりの画像データのデータ量が少ない写真フィルムを取り扱う場合では、写真フィルムの読取り作業等を複数本の写真フィルムに対して連続して行えるように構成している。
このため、主制御装置4は、写真フィルムの読取りと読取った画像の画像処理条件の設定とに関する処理を一連の処理フローに組み込むのではなく、2つの独立した処理として並行して実行できるように組み込んでいる。
具体的には、主制御装置4は、図3に「フィルム読取り処理」として示すフローチャートのプログラムと図4に「プリント処理」として示すフローチャートのプログラムとが独立に並行して実行できるように組み込まれている。
図3の処理は写真フィルムの読取りを担当し、図4の処理は画像処理条件の設定以降を担当している。
先ず、図3の処理について説明する。
写真フィルムの読取り作業は、画像処理条件の設定作業や画像処理装置5での画像処理の進捗状況に拘わらず、随時に開始することができ、読取り対象の写真フィルムのフィルム種やプリントサイズを指定した状態で操作卓4b等から写真フィルムの読取り動作の開始を指示入力すると図3の処理が起動する。
図3の処理が開始されると、先ず、その写真フィルム1本分の読取り画像データを入力バッファメモリ21に記憶するのに必要と推定される記憶容量を算出し(ステップ#1)、画像処理装置5のメモリコントローラ25に対して、算出した記憶容量の記憶エリアを入力バッファメモリ21に確保するように要求する(ステップ#2)。
この記憶容量の算出のために、主制御装置4は、写真フィルム1本分の画像データのデータ量を特定するための基礎情報として、フィルムスキャナ3における写真フィルムの搬送方向でのフィルムの長さの情報を、フィルム種毎に予め記憶保持している。
本実施の形態の写真プリントシステムでは、後述のように、この基礎情報の管理のために学習機能を有しており、写真プリントシステムDPでの写真フィルムの取扱い実績によって前記基礎情報が更新されて行く。
写真フィルムの読取り動作によって更新される前記基礎情報の初期値は、操作卓4b等からの手動入力によって設定可能であり、通常は、写真プリントシステムDPを店舗に設置した際に、サービスマンがその店舗での写真フィルムの取扱い実績を鑑みて設定する。
具体的には、例えばIX240フィルムのように写真フィルムの規格でフィルムの長さが決められているフィルム種については、その規格によって規定されている長さを前記基礎情報の初期値として入力し、例えば135フィルムのように写真フィルムの規格でフィルムの長さが決められていないフィルム種については、例えばその店舗での取扱い実績がほとんど24枚撮りのフィルムであれば、その24枚撮りのフィルムの長さを前記基礎情報として入力する。但し、同じ135フィルムでも、例えば6駒等に切断されたピースフィルムの場合は、そのフィルム種についての前記基礎情報の初期値としてそのピースフィルムの長さを入力する。
尚、前記基礎情報の初期値は、写真プリントシステムDPの稼働後においても設定可能であり、この前記基礎情報の初期値の設定によって、前記基礎情報の学習動作がリセットされることになる。
又、本実施の形態の写真プリントシステムDPでは種々のプリントサイズでの写真プリントの作製に対応しており、プリントサイズによって写真フィルムの搬送横幅方向での画像の画素数が異なるので、フィルムスキャナ3において、上述のように、プリントサイズに応じてラインセンサ上の像の大きさをズームレンズによって設定して、写真フィルムの搬送横幅方向における画像の画素数を設定している。又、これと連動する形で、プリントサイズに応じて、写真フィルムの搬送方向での読取り解像度(搬送方向でのスキャンラインの並びの密度)を設定している。
従って、確保すべき記憶容量の算出では、プリントサイズの情報も影響し、プリントサイズに応じた搬送横幅方向の画像の画素数と、読取り対象の写真フィルムのフィルム種を特定する入力情報によって読出した前記基礎情報(フィルムの長さの情報)と、プリントサイズに応じた写真フィルムの搬送方向での読取り解像度とから、必要な記憶容量の総量を算出する。
尚、前記基礎情報として、写真フィルムの長さ情報から各フィルム種の各プリントサイズ毎に記憶容量に換算した値を記憶保持しておくように構成しても良い。
メモリコントローラ25では、主制御装置4から記憶エリアの確保を要求されると、入力バッファメモリ21において未使用となっている記憶エリアにおいて、主制御装置4から要求された記憶容量を確保できるか否かを判別して、確保が可能であれば要求された記憶エリアを確保すると共に確保した旨を主制御装置4に報知し、未使用の記憶エリアの容量が要求された記憶容量に達しない場合は確保できなかった旨を主制御装置4に報知する。
主制御装置4は、要求した記憶エリアを確保できなかった旨をメモリコントローラ25から報知されたときは(ステップ#3)、指定された写真フィルムの読取りを行えない旨をモニタ4aへ表示し(ステップ#8)、要求した記憶エリアを確保できた旨をメモリコントローラ25から報知されたときは(ステップ#3)、フィルムスキャナ3へ写真フィルムの読取り指令を送信する(ステップ#4)。この読取り指令には、フィルム種を特定する情報やプリントサイズを特定するための情報も含まれる。
上記の読取り指令を受け取ったフィルムスキャナ3は、所定の位置に写真フィルムが装填されるに伴って、写真フィルムを搬送駆動して読取りを開始し、読取った画像データを順次に画像処理装置5へ送っていく。又、この読取りのための写真フィルムの搬送開始に伴って、写真フィルムの長さ情報の検出を開始する。
尚、要求した記憶エリアを確保できなかった旨をメモリコントローラ25から報知されたときに、ステップ#8の表示を行わず、フィルムスキャナ3に写真フィルムをセットした状態で読取りを実行しないままで待機しておき、記憶容量が確保でき次第に読取り動作を行わせるようにしても良い。
フィルムスキャナ3から送り出された画像データは、画像処理装置5の送受信インターフェース26を経て入力バッファメモリ21へ順次に書込まれる。
主制御装置4は、フィルムスキャナ3から写真フィルム1本分の読取りと入力バッファメモリ21への読取り画像データの書込みとが完了したことを示す信号を受け取ると(ステップ#5)、メモリコントローラ25に対して、先にステップ#2で確保を要求した記憶エリアの中に、フィルムスキャナ3から送られてきた読取り画像データの記憶に使用されていない空きエリアが存在するか否かを問い合わせて(ステップ#6)、そのような空きエリアが存在すれば未使用のメモリとして開放することを要求する(ステップ#7)。
一方、フィルムスキャナ3の読取り画像データが入力バッファメモリ21へ順次に送られているときに、フィルムスキャナ3から受け取る読取り画像データのデータ量をカウントしているメモリコントローラ25が、受け取った画像データのデータ量がステップ#2の要求に従って確保した記憶エリアの記憶容量を超えたのを検知して、1本分の写真フィルムの画像データのデータ量がステップ#2で確保している記憶エリアの容量を超えることとなったときには、直ちに入力バッファメモリ21への画像データの書込みを停止させて、確保した記憶エリアがオーバーフローすることを主制御装置4へ報知する。
確保を要求した記憶エリアがオーバーフローする旨の信号を受け取った主制御装置4は(ステップ#9)、フィルムスキャナ3に対して、写真フィルムの搬送動作は維持して写真フィルムの長さ情報を取得するための処理動作は継続させると共に、ラインセンサの検出情報による画像の読取り処理は停止させるように指示を出す(ステップ#10)。
フィルムスキャナ3は、この指示を受け取ると、画像の読取りは停止するものの、写真フィルムの長さ情報の取得のための処理は継続して、1本分の写真フィルムの長さ情報の検出を完了したときに、その長さ情報を主制御装置4へ送信する。
主制御装置4は、フィルムスキャナ3から1本分の写真フィルムの長さ情報を受け取ると(ステップ#11)、その写真フィルムのフィルム種についての前記基礎情報として記憶保持しているデータをフィルムスキャナ3から受け取った長さ情報で更新する(ステップ#12)。
この後、メモリコントローラ25に対して、先にステップ#2で確保を要求した記憶エリアを未使用のエリアとして開放するように指示し(ステップ#13)、更に、モニタ4aに、現在処理中の写真フィルムについては画像の取込みを再度実行する必要がある旨を表示して(ステップ#14)、ステップ#1以降の処理を再度実行する。尚、ステップ#14のモニタ表示を省略して、自動的に写真フィルムの再スキャンが実行されるようにしても良い。
ステップ#1以降の処理が再度実行されることによって、更新された前記基礎情報によって入力バッファメモリ21の記憶エリアが確保され、フィルムスキャナ3にて再度読取られた写真フィルム1本分の画像データがその記憶エリアに記憶保持される。
上述の図3を処理を繰り返し起動させることで、必要な記憶容量以上の空き容量が入力バッファメモリ21に存在する限り、画像処理装置5の処理状況に拘わらず、繰り返して複数本の写真フィルムの読取り作業を行うことができ、更に、主制御装置4が記憶保持する前記基礎情報が、写真フィルムの取扱い実績に応じて適切な値に学習されることになる。
以上から、主制御装置4と画像処理装置5のメモリコントローラ25とは、入力バッファメモリ21(メモリME)への画像データの記憶動作を管理する記憶動作管理装置MMとして機能している。
次に、図4の処理について説明する。
図示を省略する初期画面がモニタ4aに表示された状態で、プリント処理するオーダー(写真フィルム1本に対応)を指定してプリント処理の開始を指示すると、図4の処理が起動する。
先ず、メモリコントローラ25に対して、入力バッファメモリ21に記憶保持されている指定されたオーダーの画像データについて、縮小画像生成回路24にて生成した縮小画像を送出するように要求する(ステップ#21)。
画像処理装置5では、1本の写真フィルムから各駒画像を切り出した後、その切り出した駒画像の縮小画像を縮小画像生成回路24にて生成しており、更に、写真フィルム1本分の画像データから求まる画像の濃度補正値も加味した上で各駒画像の濃度補正値を求めている。
主制御装置4からステップ#21の要求を受け取った画像処理装置5は、6駒分の画像の縮小画像を主制御装置4へ送出する。このとき、各駒画像の濃度補正値も併せて主制御装置4へ送られる。もちろん、写真フィルム1本分の駒画像全ての縮小画像をまとめて主制御装置4へ送り、主制御装置4側で、写真フィルム1本分の画像データも考慮した各駒画像の濃度補正値を求めるようにしても良い。
主制御装置4は、縮小画像生成回路24にて生成された6駒分の縮小画像を受け取ると(ステップ#22)、その縮小画像を用いて、図5に例示するような補正入力画面をモニタ4aに表示させる(ステップ#23)。
図5の補正入力画面では、受け取った縮小画像に対して補正処理を実行した画像をS1〜S6の6つ縮小画像表示エリアに表示すると共に、各縮小画像表示エリアに対応して、前記画像処理条件の一部である画像の色補正を指示入力するための色補正値入力欄51を表示し、更に、表示された6駒についてプリントの開始を指令するスタートボタン表示52等が表示される。
S1〜S6の6つ縮小画像表示エリアに表示される画像に適用される補正処理の処理条件は、フィルムスキャナ3にセットされた写真フィルムの種類に対して予め設定されている画像処理条件(前記濃度補正値による補正を含む)であり、画像処理装置5において実行されるものと同等の画像処理を縮小画像に対して実行している。これによって、S1〜S6の6つ縮小画像表示エリアには、仕上がりプリントをシミュレートしたシミュレート画像が表示されることになっている。
図5の補正入力画面上で、いずれかの画像を選択した状態で、操作卓4bから色補正値を入力操作すると(ステップ#24)、選択した画像の色補正値入力欄51の表示値がその入力値に更新される(ステップ#25)。
このような操作を、画面上の6駒について全て完了して、マウス4c等にてスタートボタン表示52を操作すると(ステップ#26)、表示されている各画像についての画像処理条件が確定することになり、その画像処理条件を画像処理装置5の補正処理回路22へ送出して、画像処理条件が確定した各画像についてプリント処理させるように指示し(ステップ#27)、更に、メモリコントローラ25に対して、その6駒の画像を入力バッファメモリ21から読出して補正処理回路22への送出が完了次第に、その6駒の画像を記憶保持していた記憶エリアを未使用の記憶エリアとして開放するように指示する(ステップ#28)。
この後、1オーダーの画像について全て完了するまで(ステップ#29)、後続の6駒について上述の操作を繰り返す。
画像処理装置5の補正処理回路22では、主制御装置4から送られてきた画像処理条件にて入力バッファメモリ21から受け取った画像データの画像処理を実行し、画像処理の完了した画像データは出力バッファメモリ23へ書込まれ、更に、プリント装置EPへ送られて印画紙2へプリント処理される。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、画像出力装置IPとしてプリント装置EPを例示しているが、画像データの出力処理の処理形態は種々に変更可能であり、例えば、画像データを各種の記録媒体へ書込み処理する書込み装置を画像出力装置IPとして用いても良い。
(2)上記実施の形態では、画像処理装置5として、フィルムスキャナ3の読取り画像データを画像処理する専用の装置として備える場合を例示しているが、画像処理装置5の機能を主制御装置4においてソフトウェア処理にて実現するように構成しても良い。
この場合は、主制御装置4のメインメモリを写真フィルムの読取り画像を記憶保持させるためのメモリMEとして利用できる。
(3)上記実施の形態では、フィルムスキャナ3において、写真フィルムの長さ情報を検出するために、写真フィルムの搬送長を測定する場合を例示しているが、例えば、写真フィルムを定速で搬送駆動して、その搬送時間から長さ情報を取得する等、写真フィルムの長さ情報を取得するための手段は種々に変更可能である。
本発明の実施の形態にかかる要部ブロック構成図 本発明の実施の形態にかかる写真処理装置の概略構成図 本発明の実施の形態にかかるフローチャート 本発明の実施の形態にかかるフローチャート 本発明の実施の形態にかかるモニタの画面表示例を示す図
符号の説明
5 画像処理装置
FR フィルム読取り装置
IM 入力操作手段
IP 画像出力装置
ME メモリ
MM 記憶動作管理装置

Claims (3)

  1. 写真フィルムの画像を読取るフィルム読取り装置と、そのフィルム読取り装置にて読取った画像データを一時的に記憶保持するメモリと、そのメモリへの画像データの記憶動作を管理する記憶動作管理装置と、前記メモリに記憶保持した画像データを画像処理する画像処理装置と、その画像処理装置による処理条件を入力操作するための入力操作手段と、前記画像処理装置にて処理された画像データを出力処理する画像出力装置とが備えられた写真処理装置であって、
    前記フィルム読取り装置は、装填された写真フィルムの長さ情報を、写真フィルムの読取り動作と連動して検出可能に構成され、
    前記記憶動作管理装置は、
    写真フィルム1本分の画像データのデータ量を特定するための基礎情報をフィルム種毎に記憶保持し、
    前記フィルム読取り装置による読取り動作の開始時に、前記基礎情報に基づいて前記フィルム読取り装置から受け取る1本分の写真フィルムの画像データを記憶保持するための記憶エリアを前記メモリに確保し、
    前記読取り動作の開始に伴って前記フィルム読取り装置から受け取る1本分の写真フィルムの画像データのデータ量が、その画像データを記憶保持するために前記メモリに確保している記憶エリアの容量を超えるときに、前記フィルム読取り装置から送られてくる画像データの前記メモリへの記憶動作を停止させると共に、前記フィルム読取り装置において1本分の写真フィルムの長さ情報の検出を完了したときに、検出した長さ情報によって、読取り対象となっている写真フィルムのフィルム種についての前記基礎情報を更新し、
    その更新された基礎情報によって前記メモリの記憶エリアを確保して、前記フィルム読取り装置によって再度読取られた写真フィルム1本分の画像データを記憶保持するように構成されている写真処理装置。
  2. 前記記憶動作管理装置は、前記基礎情報の初期値を手動入力によって受け付けるように構成されている請求項1記載の写真処理装置。
  3. 前記フィルム読取り装置は、前記記憶動作管理装置からの指示に基づいて、出力した画像データのデータ量がその画像データの記憶保持のために前記メモリに確保している記憶エリアの容量を超えたときに、写真フィルムの画像の読取りを停止し且つその写真フィルムの長さ情報の取得処理を継続するように構成されている請求項1又は2記載の写真処理装置。
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