JP2006184826A - 画像形成装置及び画像形成装置の帯電器の汚れ検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コロナ放電方式で感光体を帯電させる画像形成装置において、帯電器を構成するコロナワイヤの清掃作業を行った直後に帯電異常が再発することを未然に防止し、画像品質を良好に維持する手段及び方法を提供する。
【解決手段】 本画像形成装置は、コロナ放電方式で感光体を帯電させる帯電器と、該帯電器の帯電電流を検出する電流検出手段と、帯電電流の値に基づいて帯電器の汚れの有無を判定する汚れ判定手段と、帯電器に汚れがある場合にその旨を報知する報知手段と、を備えた画像形成装置において、帯電器の清掃作業が完了したことを検知する清掃検知手段と、清掃検知手段が清掃作業の完了を検知すると帯電器に電圧を印加し、帯電電流の値に基づいて帯電器に汚れがないと判定した場合にプリント動作を実行可能に制御する制御手段と、を備えたものである。
【選択図】 図4

Description

本発明は、コピー機、ファクシミリ機等の画像形成装置に関し、特に、コロナ放電方式で感光体を帯電させて記録紙に画像を形成する画像形成装置に関する。
多くのコピー機やファクシミリ機等は、記録紙に画像を形成する画像形成装置としての機能を備える。この画像形成装置では、一様に帯電された感光ドラムに対し、原稿から読み取った画像データやファクシミリ受信した画像データに基づく潜像を形成し、該潜像をトナーで現像して記録紙に転写することにより画像形成を行う方式が多用されている。ここで、感光ドラムを帯電させる手段として、コロナ放電方式が用いられることがある。このコロナ放電方式では、タングステン等からなるコロナワイヤをケーシングで包囲してなる帯電器を感光ドラムに近接させて配置し、コロナワイヤに高電圧を印加する。この時、コロナワイヤ近傍の空気が電離してイオンが発生し、該イオンが感光ドラムに移動することで感光ドラムが帯電される。
このコロナ放電方式では、前記コロナワイヤの表面が汚れることで帯電異常が発生するという問題がある。コロナワイヤは高電圧が印加されることでそれ自身が強力な集塵極として機能し、その表面には飛散トナーや記録紙の紙粉や空気中の塵等が付着する。この汚れによってコロナワイヤの放電効率は経時的に低下するため、感光ドラムを十分に帯電するには、コロナワイヤに対してより高電圧を印加することが必要となる。図5は、帯電器に電圧を印加する帯電バイアス用高圧電源の電圧/電流特性を示したものである。図に示すように、定電流領域内では、前記汚れによってコロナワイヤへの印加電圧が上昇するに連れて電流が減少するが、垂下点Sを超えて電流垂下領域に入ると電流の減少が急激となる。この垂下点Sを超えて更に印加電圧が上昇すると、コロナワイヤと前記ケーシング等の間でも放電が起こることで電気的なリークが発生し、感光ドラムを十分に帯電させることができなくなる。これにより、帯電が不十分な部分では、記録紙に真っ黒なベタ領域が形成される等、画像品質が劣化するという問題が生じる。
この帯電異常の問題を防止すべく、前記リークの発生を検出するリーク検出装置を備えた画像形成装置が従来提唱されている(特許文献1参照)。この画像形成装置では、リーク検出装置が帯電バイアス用高圧電源の出力電流をモニタすることによりリークの発生を検出し、リークの発生状態からコロナワイヤに異常が発生したと判断されると、プリント動作を停止して異常発生を表示するものとなっている。これにより、ユーザ又はサービスマンは、画像形成装置のカバーを開けて帯電器を取り外し、コロナワイヤをスポンジでなぞる等して清掃作業を行うことで、帯電異常を解消して画像品質を良好に維持することが可能となっている。
特開平6−348116号公報
しかし、従来のリーク検出装置を備えた画像形成装置では、前記清掃作業によってコロナワイヤの汚れが十分に払拭されたかどうかの判断は、清掃作業を行うユーザ又はサービスマンの目視により行われている。従って、ユーザ又はサービスマンが、十分払拭されずに残存したコロナワイヤの汚れを見落としたままコロナワイヤを帯電器に戻すと、プリント動作を再開した直後に帯電異常が再び発生するという問題があった。特に、感光ドラムの前回転時、すなわちプリント動作に先立って感光ドラムを回転させてクリーニングや除電を行う際に帯電異常が発生すると、現像器のトナーが感光ドラムに大量に付着する。これにより、感光ドラムに当接して配設された転写ローラが汚れて記録紙の裏面にトナーが付着するいわゆる裏写りの問題や、感光ドラムから遊離したトナーによって画像形成装置の内部が汚れるといった問題が生じる。
また、ユーザがコピー等の作業を行っている時に、コロナワイヤの異常が検出されてプリント動作が停止されると、ユーザは作業を中断してコロナワイヤの清掃作業を行わなければ作業を再開することができない。これにより、作業能率が著しく低下するという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、コロナ放電方式で感光体を帯電させる画像形成装置において、帯電器を構成するコロナワイヤの清掃作業を行った直後に帯電異常が再発することを未然に防止し、画像品質を良好に維持する手段及び方法を提供する。
上記目的を達成するための請求項1の発明は、コロナ放電方式で感光体を帯電させる帯電器と、該帯電器の帯電電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段が検出した帯電電流の値に基づいて前記帯電器の汚れの有無を判定する汚れ判定手段と、該汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがあると判定した場合にその旨を報知する報知手段と、を備えた画像形成装置において、前記帯電器の清掃作業が完了したことを検知する清掃検知手段と、前記清掃検知手段が清掃作業の完了を検知すると前記帯電器に電圧を印加し、前記電流検出手段が検出する帯電電流の値に基づいて前記汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがないと判定した場合にプリント動作を実行可能に制御する制御手段と、を備えるものである。
請求項2の発明は、コロナ放電方式で感光体を帯電させる帯電器と、該帯電器の帯電電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段が検出した帯電電流の値に基づいて前記帯電器の汚れの有無を判定する汚れ判定手段と、該汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがあると判定した場合にその旨を報知する報知手段と、を備えた画像形成装置において、前記帯電器の清掃作業が完了したことを検知する清掃検知手段と、前記清掃検知手段が清掃作業の完了を検知すると前記帯電器に電圧を印加し、前記電流検出手段が検出する帯電電流の値に基づいて前記汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがあると判定した場合にその旨を報知する清掃後報知手段と、を備えるものである。
請求項3の発明は、前記感光体に光を照射して形成される潜像をトナーで現像する現像器と、前記清掃作業のために遮断された前記現像器への電圧を、前記清掃検知手段が清掃作業の完了を検知し且つ前記汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがないと判定するまで印加しない印加制御手段と、を更に備えるものである。
請求項4の発明は、コロナ放電方式で感光体を帯電させる帯電器の帯電電流を検出し、該帯電電流の値に基づいて前記帯電器の汚れ度合いを判別し、該汚れ度合いが所定値以上である場合にその旨を報知するとともにプリント動作を停止し、前記帯電器の清掃作業が完了したことを検知した場合に前記帯電器に電圧を印加して前記帯電器の帯電電流を検出し、該帯電電流の値に基づいて前記帯電器が十分に清掃されたか否かを判定し、前記帯電器の清掃が不十分であると判定した場合にその旨を報知するものである。
請求項5の発明は、前記帯電器の汚れ度合いが所定値以上であると判定してからプリント動作を停止するまでの間に、所定枚数の記録紙についてプリント動作が許容されるものである。
本発明の請求項1に係る画像形成装置によれば、帯電器の清掃作業が完了した後に帯電器の汚れがチェックされ、汚れがない場合にプリント動作を実行可能に制御するので、帯電器の清掃が不十分な状態のままプリント動作が再開されることがなく、帯電異常の再発生を防止することができる。
本発明の請求項2に係る画像形成装置によれば、帯電器の清掃作業が完了した後に帯電器の汚れがチェックされ、汚れがある場合にはユーザに対してその旨が報知されるので、ユーザは帯電器を再度清掃することで、帯電異常の再発を未然に防止して画像品質を良好に保つことができる。
また、請求項3に係る画像形成装置によれば、感光体に帯電異常が発生していることを検知して現像器への電圧印加を遮断した後、帯電器の清掃作業が完了した後に感光体に帯電異常が発生していないことを確認するまでは現像器に電圧を印加しないので、現像器のトナーが感光体に大量に付着して記録紙の裏面や画像形成装置の内部を汚すことを防止することができる。
また、請求項4に係る画像形成装置の帯電器の汚れ検知方法によれば、帯電器の清掃作業が完了した後に帯電器の汚れがチェックされ、汚れがある場合にはユーザに対してその旨が報知されるので、ユーザは帯電器を再度清掃することで帯電異常の再発を未然に防止して画像品質を良好に保つことができる。
また、請求項5に係る画像形成装置の帯電器の汚れ検知方法によれば、帯電器に汚れがあると判断してからプリント動作を停止するまでの間に、所定枚数の記録紙についてプリント動作が許容されているので、ユーザはコピー等の作業中に帯電異常が発生した場合でも作業を中断する必要がなく、作業の終了後に帯電器の清掃作業を行うことができるので、作業能率が低下しない。
以下、本発明の実施例に係る画像形成装置及び該画像形成装置の帯電器の汚れ検知方法について説明する。本実施例に係る画像形成装置は、原稿の複写機能のほか、ファクシミリ通信機能、インターネットファクシミリ通信機能、などを備えるコピー・ファクシミリ複合機である。もちろん、本発明は、コピー・ファクシミリ複合機に限られず、複写機能のみを備える画像形成装置や、ファクシミリ通信機能のみを備える画像形成装置にも適用可能である。
図1は、コピー・ファクシミリ複合機1の構成を示すブロック図である。コピー・ファクシミリ複合機1は、MPU(Microprocessing Unit)2に対して、NCU(Network Control Unit)3と、モデム4と、スキャナ機構5と、スキャナ用コーデック6と、表示部7と、操作部8と、LANインタフェース9と、ROM(Read Only Memory)10と、RAM(Random Access Memory)11と、画像メモリ12と、プリント用コーデック13と、プリント用画像処理回路14と、プリンタ機構15とがシステムバス16を介して接続されてなるものである。また、プリント用コーデック13とプリント用画像処理回路14は、イメージバス17を介してイメージメモリ18に接続されている。
前記MPU2は、前記ROM10に格納された図示しない制御プログラムに従って、コピー・ファクシミリ複合機1を構成する各部を制御するものである。前記RAM11は、MPU2による制御に必要なデータや制御動作時に一時記憶が必要なデータ等を記憶する。
前記NCU3は、モデム4と公衆交換電話網19との接続及び切断を制御する回線網制御装置であって、通信相手の電話番号に応じたダイヤルパルスの送出、及び着信の検出を行う。また、前記モデム4は、送受信データの変復調、すなわちデジタル信号である送信データをアナログの音声信号に変調してNCU3を介して公衆交換電話網19に送出し、また逆に公衆交換電話網19からNCU3を介して受信したアナログの音声信号をデジタル信号に復調する。
前記スキャナ機構5は、原稿の画像データを読み取るものであり、図に詳細は示さないが、読み取るべき原稿に対して光を照射する走査キャリッジ、原稿からの反射光を電気信号に変換するCCDカラーラインセンサ、電気信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、画像処理回路等を含んで構成されている。このスキャナ機構5によって読み取られた画像データは、前記スキャナ用コーデック6により圧縮符号化されて前記画像メモリ12に記憶されるものとなっている。
前記操作部8は、原稿の読取動作の開始を指示するためのスタートキー、ファクシミリ番号やコピー部数等を入力するためのテンキー、各種設定を行うためのカーソルキーなど各種操作キーを備え、ユーザによる各種の操作はこの操作部8において行われる。また、前記表示部7は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなり、操作部8から入力された各種情報や現在の動作状態等が表示される。
前記LANインタフェース9は、コピー・ファクシミリ複合機1を図示しないLAN(Local Area Network)に接続し、LAN上のクライアントPCと通信を行ったり、LANを経由してインターネット上の他の電子メール送受信端末とインターネットファクシミリ通信を行うことを可能とするものである。
前記画像メモリ12は、前述のようにスキャナ機構5によって読み取られた画像データや、ファクシミリ受信した画像データ等を記憶するものである。また、前記プリント用コーデック13は、画像形成を行う際に、画像メモリ12から圧縮符号化された画像データを読み出して復号化するものであり、この復号化された画像データは、イメージバス17を介して前記イメージメモリ18に格納される。また、前記プリント用画像処理回路14は、イメージメモリ18から画像データを読み出して処理し、その処理結果をLEDプリントヘッド20に出力する。
前記プリンタ機構15は、スキャナ機構5によって読み取られた画像データやファクシミリ受信した画像データを記録紙に記録するものである。プリンタ機構15は、感光ドラム21やプリンタ機構制御回路22等を具備してなるものであり、その詳細な構成については後述する。
図2は、プリンタ機構15の構成を示す模式図である。尚、プリンタ機構15を構成するものではないが、説明の便宜上、プリント用画像処理回路14とLEDプリントヘッド20も併せて図示している。図に示すように、プリンタ機構15は、表面に潜像が形成される感光ドラム21と、該感光ドラム21をコロナ放電方式で帯電させる帯電器23と、感光ドラム21を除電するメモリ除去ブラシ24と、紙パスPに沿って搬送される図示しない記録紙を感光ドラム21に押圧する転写ローラ25と、感光ドラム21上に形成された潜像をトナーTで現像する現像器26と、記録紙上のトナーTを定着させる定着器27と、を備えてなるものである。帯電器23は、帯電電流を検出する電流検出回路28を介して帯電バイアス用高圧電源29に接続され、該帯電バイアス用高圧電源29がプリンタ機構制御回路22によって制御されている。また、メモリ除去ブラシ24はメモリ除去ブラシ用高圧電源30に、転写ローラ25は転写バイアス用高圧電源31に、現像器26は現像バイアス用高圧電源32にそれぞれ接続され、各高圧電源がプリンタ機構制御回路22によって制御されている。定着器27は、ヒータ33を内蔵したヒートローラ34と該ヒートローラ34に圧接されたプレスローラ35とから構成されるものであり、ヒータ33のON/OFFを切り替えるヒータ回路36に接続され、該ヒータ回路36がプリンタ機構制御回路22によって制御されている。プリンタ機構制御回路22は、感光ドラム21や各種ローラを回転駆動するモータ37をモータドライバ38を介して制御するとともに、帯電器23近傍を覆う図示しないカバーの開閉を検知するカバースイッチ39の制御も行っている。
感光ドラム21は、図に詳細は示さないが、アルミドラムの外周面に感光層が形成されてなるものであり、前記モータ37によって所定速度で回転駆動されている。尚、本発明に係る感光体としては、ドラム状の感光ドラム21に限られず、例えばベルト状に形成された感光体を用いることも可能である。また、カバースイッチ39は、帯電器23近傍を覆う図示しないカバー付近に設けられ、カバーの開閉動作に連動してOFF/ONされるものとなっている。これにより、カバースイッチ39に接続されたプリンタ機構制御回路22は、カバーの開閉状態を検知することが可能となっている。
帯電器23は、図2に示すように、タングステンやステンレススチール等の細線からなり電流検出回路28を介して帯電バイアス用高圧電源29に接続されたコロナワイヤ40と、該コロナワイヤ40を包囲するケーシング41と、該ケーシング41の開口部を覆って設けられたグリッド電極42とを備えてなるいわゆるスコロトロン帯電器である。この帯電器23に電圧を印加すると、コロナワイヤ40と感光ドラム21の間にコロナ放電が発生し、コロナワイヤ40の周辺の空気が電離してイオンが発生する。このイオンを感光ドラム21へ導くことによりその表面を帯電させるものとなっている。尚、帯電器23としては、グリッド電極42を持たないコロトロン帯電器を用いることも可能であるが、本実施例のようにスコロトロン帯電器を用いた方が、グリッド電極42に印加する電圧を制御することで帯電電圧の大きさを制御できるという利点がある。また、コロナワイヤ40に替えて、針状の電極を用いることも可能である。
このように構成されるプリンタ機構15では、プリント動作が開始されると、画像形成に先立って感光ドラム21が前回転を開始し、メモリ除去ブラシ24によって、感光ドラム21上に転写されずに残ったトナー(メモリ)Tを分散させるとともに、この分散したトナーTが現像器26によって回収される。その上で、帯電バイアス用高圧電源29から帯電器23に電圧を印加することで感光ドラム21の表面を均一に帯電させる。次に、感光ドラム21の表面に、LEDプリントヘッド20から画像データに基づいた光を照射することで図示しない潜像を形成する。そして、現像バイアス用高圧電源32から現像器26に電圧を印加することにより、現像器26内に収容されたトナーTを前記潜像に付着させてトナー像を形成する。一方、プリント動作が開始されると、図に詳細は示さないが、給紙トレイにセットされた記録紙が最上紙から1枚ずつ取り出されて紙パスPに沿って下流側へ搬送される。感光ドラム21へと搬送された記録紙は、転写ローラ25によって感光ドラム21に押圧されるが、この時、転写バイアス用高圧電源31から転写ローラ25に対して電圧を印加することにより、トナー像が記録紙に転写される。更に、記録紙は、搬送路に沿って下流側へ搬送され、定着器27によって圧力と熱を印加されることにより、前記トナー像が記録紙に定着する。その後、記録紙は、図示しない排紙トレイへと排出されるものとなっている。
このようにコロナ放電方式で感光ドラム21を帯電させるコピー・ファクシミリ複合機1では、前述のように、コロナワイヤ40の汚れに起因して感光ドラム21に帯電異常が発生し、これが更に進行すると電気的なリークが発生して画像品質が劣化するという問題が生じる。この問題を防止するため、本コピー・ファクシミリ複合機1では、電流検出回路28によって検出された帯電電流の値に基づいてMPU2がリークの発生を監視し、帯電電流値が所定値以下となった場合に、コロナワイヤ40が汚れている旨を表示部7に表示することによりユーザに報知するものとしている。これにより、ユーザ又はサービスマンが前記カバーを開いて帯電器23を取り外し、コロナワイヤ40をスポンジでなぞる等して清掃することで、感光ドラム21の帯電異常を解消して画像品質を良好に保つことが可能となっている。
以下、MPU2によるリーク監視の動作シーケンスについて、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、MPU2の指令に従って電流検出回路28から帯電電流値が取り込まれ(S1)、この帯電電流値が図5に示す報知電流値Ihより小さいか否かが判定される(S2)。帯電電流値が報知電流値Ihより大きい場合は(S2:No)、帯電異常は発生していないと判断し、繰り返し帯電電流値を取り込んで(S1)、報知電流値Ihと比較する(S2)。一方、帯電電流値が報知電流値Ih以下の場合は(S2:Yes)、帯電異常が発生していると判断し、予め用意した変数である表示フラグFcを0に設定する(S3)。
次に、表示フラグFcが0であるか否かが判定される(S4)。表示フラグFcに0が設定されている場合、S5へ移行して(S4:Yes)帯電異常の発生を報知した後、具体的には表示部7に表示した後(S5)、表示フラグFcを1に設定する(S6)。更に、予め用意した変数であるプリント枚数カウンタNを100に設定する(S7)。このプリント枚数カウンタNに設定する値は、帯電異常の発生を検知してからプリンタ機構15を停止させるまでの間に何枚の記録紙についてプリント動作を許容するかによって決定されるものであり、本実施例では100枚としているが、これに限られず任意の値を設定することが可能である。また、ユーザ又はサービスマンがこの値を任意に変更可能としてもよい。
次に、記録紙1枚についてプリント動作が完了する毎に(S8:Yes)、プリント枚数カウンタNをN−1に設定する(S9)。次いで、プリント枚数カウンタNが0であるか否かが判定され(S10)、Nが0でない場合は(S10:No)、S4へ戻って、表示フラグFcが0であるか否かが再度判定される。この場合、前述のようにS6においてFcには1が設定されているため、S4で否定判定してS8へ移行し(S4:No)、S9及びS10を経てS4へ戻る動作が繰り返される。一方、S10においてN=0と判定された場合は(S10:Yes)、CPU2は、前記許容された枚数分のプリント動作が完了したものと判断し、プリンタ機構制御回路22に指令を出してプリンタ機構15を停止させる。具体的には、例えば、モータドライバ38を介してモータ37を停止させることで感光ドラム21や各種ローラの回転を停止させたり、帯電バイアス用高圧電源29から帯電器23、メモリ除去ブラシ用高圧電源30からメモリ除去ブラシ24、転写バイアス用高圧電源31から転写ローラ25、及び現像バイアス用高圧電源32から現像器26への電圧の印加をそれぞれ遮断する。
尚、S5において帯電異常の発生をユーザに報知する手段は、ユーザに認識させることができるものであればよく、本実施例に限られず、例えばブザーを鳴らしたり、ランプを点滅させる等することももちろん可能である。また、本実施例ではS3をS2とS4の間で実行しているが、このS3をS1の前に実行したり、S1とS2の間で実行することも可能である。また、S5、S6、及びS7を実行する順序は本実施例に限られず、任意の順序で実行することが可能である。
このようなリーク監視の動作シーケンスによれば、帯電器23でのリークの発生が検知された場合でも、プリンタ機構15の停止までに所定枚数分のプリント動作が許容されており、且つ、プリント動作の最中にプリンタ機構15が停止することもない。従って、ユーザがコピー等の作業を行っている最中に帯電異常が発生した場合でも、ユーザは作業を中断することなく続行し、作業が完了した後にコロナワイヤ40の清掃作業を行うことができるので、作業能率が低下しないという利点がある。
しかし、このようにリーク監視を行って清掃作業により対応しても、清掃作業が不十分でコロナワイヤ40の汚れが完全に払拭されないまま帯電器23に戻されると、プリント動作を再開した直後に帯電異常が再び発生するという問題がある。そこで、本コピー・ファクシミリ複合機1では、前記カバースイッチ39によって清掃作業の完了が検知されると、帯電異常が発生していないかどうかをチェックし、帯電異常の発生が検知されない場合にはプリント動作を実行する一方、帯電異常の発生が検知された場合には、コロナワイヤ40に汚れがある旨を表示部7に表示することでユーザに報知するものとしている。
以下、コロナワイヤ40の清掃作業完了後におけるコピー・ファクシミリ複合機1の動作シーケンスについて、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。コロナワイヤ40の清掃作業が完了し、前記カバーが閉じられたことがカバースイッチ39によって検知されると、プリンタ機構制御回路22は、モータドライバ38を介してモータ37を駆動する(S11)。次に、プリンタ機構制御回路22は、帯電バイアス用高圧電源29を制御して帯電器23に対して電圧を印加するとともに(S12)、転写バイアス用高圧電源31を制御して転写ローラ25に対して帯電器23と同極性の電圧を印加する(S13)。これにより、感光ドラム21の表面が帯電器23によって均一に帯電される。
次いで、MPU2の指令に従って電流検出回路28から帯電電流値が取り込まれ(S14)、帯電電流値が前記報知電流値Ihより小さいか否かが判定される(S15)。帯電電流値が報知電流値Ihより大きい場合は(S15:No)、帯電異常の発生はなくプリント動作を実行可能な状態であると判断して、プリンタ機構制御回路22の制御を受けた現像バイアス用高圧電源32から現像器26に対して電圧が印加される(S16)。そして、現在プリントジョブが登録されているか否かが判定され(S17)、プリントジョブが登録されていない場合は(S17:No)、MPU2からの指令を受けて、プリンタ機構制御回路22がプリンタ機構15を停止させる。一方、プリントジョブが登録されている場合(S17:Yes)は、プリント処理(S18)を実行した後、プリンタ機構制御回路22がMPU2からの指令を受けてプリンタ機構15を停止させる。
また、S15において帯電電流値が報知電流値Ih以下の場合は(S15:Yes)、帯電異常が発生しておりプリント動作を実行可能な状態ではないと判断して、プリンタ機構制御回路22の制御により、帯電バイアス用高圧電源29から帯電器23への電圧印加、及び転写バイアス用高圧電源31から転写ローラ25への電圧印加がそれぞれ遮断される(S19)。そして、帯電異常の発生を表示部7に表示した後(S20)、プリンタ機構制御回路22がMPU2からの指令を受けてプリンタ機構15を停止させる。
尚、本実施例では、カバースイッチ39によってカバーが閉じられたことが検知された場合に清掃作業が完了したと判断しているが、清掃作業の完了を検知できる手段であれば、本実施例に限られず例えばコピー・ファクシミリ複合機1の電源が入れられたことを検知した場合に清掃作業が完了したと判断することも可能である。また、S11、S12、及びS13を実行する順序は本実施例に限られず、任意の順序で実行することが可能である。更に、S16をS17とS18の間で実行することも可能である。また、S19とS20を実行する順序を本実施例と逆にすることも可能である。
このような清掃作業完了後のコピー・ファクシミリ複合機1の動作シーケンスによれば、帯電器23の清掃作業が完了した後に帯電器23の汚れの有無がチェックされ、汚れがない場合にプリント動作を実行するので、帯電器23の清掃が不十分な状態のままプリント動作が再開されることがない。また、帯電器23に汚れが残留している場合には、その旨がユーザに対して報知されるので、ユーザは帯電器23を再度清掃することでリークの発生を未然に防止することができる。更に、感光ドラム21に帯電異常が発生していることを検知して現像器26への電圧印加を遮断した後、清掃作業の完了後に帯電異常が発生していないことを確認するまでは現像器26に電圧を印加しないので、現像器26のトナーTが感光ドラム21に大量に付着して記録紙の裏面やコピー・ファクシミリ複合機1の内部を汚すことを防止することができる。
本発明は、コロナ放電方式で感光体を帯電させる帯電器を備え、該帯電器の清掃作業が十分に行われたかどうかの判断が清掃作業を行うユーザ又はサービスマンの目視により行われる画像形成装置に適用することができる。
本発明の実施例に係るコピー・ファクシミリ複合機1の構成を示すブロック図。 プリンタ機構15の構成を示す模式図。 MPU2によるリーク監視の動作シーケンスを示すフローチャート。 清掃作業完了後のコピー・ファクシミリ複合機1の動作シーケンスを示すフローチャート。 帯電バイアス用高圧電源29の電圧/電流特性を示す図。
符号の説明
1 コピー・ファクシミリ複合機
2 MPU
7 表示部
15 プリンタ機構
21 感光ドラム
22 プリンタ機構制御回路
23 帯電器
26 現像器
28 電流検出回路
29 帯電バイアス用高圧電源
39 カバースイッチ
Ih 報知電流値

Claims (5)

  1. コロナ放電方式で感光体を帯電させる帯電器と、該帯電器の帯電電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段が検出した帯電電流の値に基づいて前記帯電器の汚れの有無を判定する汚れ判定手段と、該汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがあると判定した場合にその旨を報知する報知手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記帯電器の清掃作業が完了したことを検知する清掃検知手段と、前記清掃検知手段が清掃作業の完了を検知すると前記帯電器に電圧を印加し、前記電流検出手段が検出する帯電電流の値に基づいて前記汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがないと判定した場合にプリント動作を実行可能に制御する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. コロナ放電方式で感光体を帯電させる帯電器と、該帯電器の帯電電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段が検出した帯電電流の値に基づいて前記帯電器の汚れの有無を判定する汚れ判定手段と、該汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがあると判定した場合にその旨を報知する報知手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記帯電器の清掃作業が完了したことを検知する清掃検知手段と、前記清掃検知手段が清掃作業の完了を検知すると前記帯電器に電圧を印加し、前記電流検出手段が検出する帯電電流の値に基づいて前記汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがあると判定した場合にその旨を報知する清掃後報知手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記感光体に光を照射して形成される潜像をトナーで現像する現像器と、前記清掃作業のために遮断された前記現像器への電圧を、前記清掃検知手段が清掃作業の完了を検知し且つ前記汚れ判定手段が前記帯電器に汚れがないと判定するまで印加しない印加制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. コロナ放電方式で感光体を帯電させる帯電器の帯電電流を検出し、該帯電電流の値に基づいて前記帯電器の汚れ度合いを判別し、該汚れ度合いが所定値以上である場合にその旨を報知するとともにプリント動作を停止し、前記帯電器の清掃作業が完了したことを検知した場合に前記帯電器に電圧を印加して前記帯電器の帯電電流を検出し、該帯電電流の値に基づいて前記帯電器が十分に清掃されたか否かを判定し、前記帯電器の清掃が不十分であると判定した場合にその旨を報知することを特徴とする画像形成装置の帯電器の汚れ検知方法。
  5. 前記帯電器の汚れ度合いが所定値以上であると判定してからプリント動作を停止するまでの間に、所定枚数の記録紙についてプリント動作が許容されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置の帯電器の汚れ検知方法。
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