JP2006184816A - 撮像装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

撮像装置および方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オートフォーカス中にノーマルモードからマクロモードに切り換えられた場合の背景引かれを防止するとともに、マクロモードへの遷移中において見難い画像が出力されることを抑止する。
【解決手段】 ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、ワイド端の最短撮影距離において合焦するズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の組み合わせからなる点の軌跡を示す曲線L2上に移動させた後、曲線L2に沿って、ズームレンズ12およびフォーカスレンズ14を点P0まで移動させる。例えば、ノーマルモードで点P11に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、速やかに曲線L2上に移動させ、曲線L2に沿ってフォーカスレンズ14の位置がマクロ至近端に達した後、ズームレンズ12を直線的に点P0まで移動させる。本発明は、ディジタルスチルカメラやディジタルビデオカメラに適用できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、撮像装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、オートフォーカス機能が有効とされている状態において、通常の撮影モードからマクロ撮影モードに遷移するに際し、フォーカスレンズをマクロ撮影モードにおける最至近端に移動させることにより、遠方の背景に合焦されることを抑止するようにした撮像装置および方法、並びにプログラムに関する。
従来、ディジタルスチルカメラやディジタルビデオカメラ等(以下、単にディジタルカメラと称する)には、オートフォーカス機能、ズーム機能、マクロ撮影機能を有するもの多く存在する。
オートフォーカス機能は、被写体に対して自動的に合焦させることができる機能である。このオートフォーカス機能は、フォーカスレンズを駆動させながら被写体を含む画像を連続的に取得し、取得した画像の高周波成分(被写体の輪郭等の相当する)を抽出することによって当該画像の鮮鋭度を検出し、検出した鮮鋭度が最大値または極大値となる位置でフォーカスレンズを停止させることより被写体に対する合焦が実現されている。オートフォーカス機能に対して、ユーザからの操作によりフォーカスレンズを駆動させて合焦させる機能をマニュアルフォーカス機能と称する。
ズーム機能は、ユーザの操作に対応して焦点距離を連続的に変化させることにより、撮像する画像の画角を広角側から望遠側までの間の任意に調整することができる機能である。以下、ズーム機能の望遠(telescope)側の端をテレ端、広角(wide)側の端をワイド端と称する。
マクロ撮影機能は、通常の撮影モード(以下、ノーマルモードと称する)では合焦することができなかった至近距離合焦させることができる機能である。以下、マクロ撮影機能が有効である状態をマクロモードと称する。特に、ディジタルカメラに採用されているレンズ群がインナーフォーカス方式である場合、ズームレンズがテレ端に固定され、フォーカスレンズの稼働範囲がノーマルモードよりも至近側に拡大されることにより、マクロ撮影機能が実現される。そこで、インナーフォーカス方式の光学系を採用したディジタルカメラにおけるマクロ撮影機能をテレマクロ機能と称する。テレマクロ機能が有効とされている状態をテレマクロモードと称する。
また、ノーマルモードにおけるフォーカスレンズの稼働範囲のうち、最も遠距離側を無限遠、最も近距離側をノーマル至近端と称する。マクロモードにおけるフォーカスレンズの稼働範囲のうち、最も近距離側をマクロ至近端と称する。
ところで、動画像撮影時のオートフォーカス機能には「背景引かれ」に起因する問題がある。この「背景引かれ」とは、撮影しているシーンの中の背景が強いコントラストを持っている場合、背景やユーザが意図していない被写体に合焦してしまうことである。動画像撮影時のオートフォーカス機能は一度合焦したら、合焦した被写体に追従しようとするので、ユーザが合焦させたい手前に位置する目的の被写体に合焦されない。
したがって、オートフォーカス機能が有効なときにノーマルモードで遠方の被写体に対して合焦しているときにマクロモードに切り換えられると、マクロモードで合焦させたい近距離にある被写体に合焦させることができないという問題があった。例えば、取得した画像のフォーカスレンズ位置と鮮鋭度の関係が図1に示すような状態である場合、すなわち、ノーマルモードで遠方の被写体に相当する極大値m1に対応するフォーカスレレンズ位置で合焦していたときに、マクロモードに切り換えても、至近距離の被写体に相当する極大値m2に対応するフォーカスレレンズ位置で合焦させることができないという問題があった。
そこで従来、背景引かれ対策として、ノーマルモードからマクロモードに切り換えられた場合、オートフォーカス機能を停止してフォーカスレンズ位置をマクロ至近端に移動させ、この移動の後にオートフォーカス機能を再開させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−147368号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の発明のように、ノーマルモードからマクロモードに切り換えられたときにフォーカスレンズ位置をマクロ至近端に移動させた場合、この移動の過程において、レンズについた汚れやゴミ、または光学系内部に合焦した状態の画像、あるいは撮影距離が変化する画像等の見難い画像が出力されてしまうという問題があり、この問題に対する解決方法は従来提案されていないという課題があった。
また、フォーカスレンズ位置のマクロ至近端への移動が完了していないときに、マクロモードへの遷移が中断されたり、マニュアルフォーカスに変更されたりすると、再び合焦するまでに時間がかかるという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、オートフォーカス中にノーマルモードからマクロモードに切り換えられた場合の背景引かれを防止するとともに、マクロモードへの遷移中において見難い画像が出力されることを抑止するものである。
本発明の撮像装置は、オートフォーカス機能が有効とされるオートフォーカスモードとオートフォーカス機能が無効とされるマニュアルモードを切り換えるフォーカスモード切り換え手段と、テレマクロ撮影機能が有効とされるテレマクロモードとテレマクロ撮影機能が無効とされるノーマルモードを切り換える撮影モード切り換え手段と、ズームレンズを駆動させて焦点距離を調整するズームレンズ駆動手段と、フォーカスレンズを駆動させて撮影距離を調整するフォーカスレンズ駆動手段と、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、ズームレンズ駆動手段を制御してズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズ駆動手段を制御してフォーカスレンズの位置をテレマクロモードにおける最至近端まで移動させる制御手段とを含むことを特徴とする。
前記制御手段は、ズームレンズの位置が広角側から望遠側に向かう方向を正とし、かつ、フォーカスレンズの位置が遠距離側から近距離側に向かう方向を正として定義した場合、ズームレンズの位置を正方向に望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの位置をテレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させるようにすることができる。
前記制御手段は、ズームレンズの位置とフォーカスレンズの位置との組み合わせを示す点が、ズームレンズが広角端であるときに合焦可能な最至近端の点を通る軌跡に沿って移動するように、ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの位置をテレマクロモードにおける最至近端まで移動させるようにすることができる。
前記制御手段は、ズームレンズの位置が広角側から望遠側に向かう方向を正とし、かつ、フォーカスレンズの位置が遠距離側から近距離側に向かう方向を正として定義し、ノーマルモードにおいてズームレンズの位置とフォーカスレンズの位置との組み合わせが存在し得る位置空間を、ノーマルモードにおいてズームレンズが望遠端であるときに合焦可能な最至近端の点を通る軌跡を境に第1の領域と第2の領域に分割して定義した場合、ズームレンズの移動前の位置とフォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が第1の領域に属するときには、軌跡の頂点を経由するように、ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの撮影距離をテレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させ、ズームレンズの移動前の位置とフォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が第2の領域に属するときには、ズームレンズの位置とフォーカスレンズの位置との組み合わせを示す点を軌跡上に移動させた後、軌跡に沿って軌跡の頂点まで移動させ、さらにテレマクロモードにおける最至近端に対応する点まで移動させるようにすることができる。
前記制御手段は、ズームレンズの位置が広角側から望遠側に向かう方向を正とし、かつ、フォーカスレンズの位置が遠距離側から近距離側に向かう方向を正として定義し、ノーマルモードにおいてズームレンズの位置とフォーカスレンズの位置との組み合わせが存在し得る位置空間を、ノーマルモードにおいてズームレンズが望遠端であるときに合焦可能な最至近端の点を通る軌跡を境に第1の領域と第2の領域に分割して定義した場合、ズームレンズの移動前の位置とフォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が第1の領域に属するときには、ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの撮影距離をテレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させ、ズームレンズの移動前の位置とフォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が第2の領域に属するときには、軌跡の頂点を経由するように、ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの撮影距離をテレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させるようにすることができる。
前記制御手段は、テレマクロモードへの遷移途中にテレマクロモードからノーマルモードに切り換えられた場合、ズームレンズの移動を停止させるとともに、フォーカスレンズを、テレマクロモードへの遷移前の撮影距離に合焦させるようにすることができる。
前記制御手段は、テレマクロモードへの遷移途中にオートフォーカスモードからマニュアルフォーカスモードに切り換えられた場合、フォーカスレンズの位置をテレマクロモードへの遷移前の撮影距離に対応する位置に移動させるようにすることができる。
本発明の撮像方法は、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、ズームレンズ駆動手段を制御してズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズ駆動手段を制御してフォーカスレンズの位置をテレマクロモードにおける最至近端まで移動させる制御ステップを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、ズームレンズ駆動手段を制御してズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズ駆動手段を制御してフォーカスレンズの位置をテレマクロモードにおける最至近端まで移動させる制御ステップを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明においては、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、ズームレンズの位置が望遠端まで移動されるとともに、フォーカスレンズの位置がテレマクロモードにおける最至近端まで移動される。
本発明によれば、オートフォーカス中にノーマルモードからマクロモードに切り換えられた場合の背景引かれを防止するとともに、マクロモードへの遷移中において見難い画像が出力されることを抑止できる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の撮像装置(例えば、図2のディジタルカメラ1)は、オートフォーカス機能が有効とされるオートフォーカスモードとオートフォーカス機能が無効とされるマニュアルモードを切り換えるフォーカスモード切り換え手段(例えば、図2のAF/MFスイッチ21)と、テレマクロ撮影機能が有効とされるテレマクロモードとテレマクロ撮影機能が無効とされるノーマルモードを切り換える撮影モード切り換え手段(例えば、図2のノーマル/テレマクロスイッチ23)と、ズームレンズを駆動させて焦点距離を調整するズームレンズ駆動手段(例えば、図2のZmレンズ駆動部30)と、フォーカスレンズを駆動させて撮影距離を調整するフォーカスレンズ駆動手段(例えば、図2のFcレンズ駆動部33)と、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、ズームレンズ駆動手段を制御してズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズ駆動手段を制御してフォーカスレンズの位置をテレマクロモードにおける最至近端まで移動させる制御手段(例えば、図2の制御部26)とを含む。
請求項2に記載の制御手段は、ズームレンズの位置が広角側から望遠側に向かう方向を正とし、かつ、フォーカスレンズの位置が遠距離側から近距離側に向かう方向を正として定義した場合、ズームレンズの位置を正方向に望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの位置をテレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させる(例えば、図4に示される第1の背景引かれ処理に相当する)。
請求項3に記載の制御手段は、ズームレンズの位置とフォーカスレンズの位置との組み合わせを示す点が、ズームレンズが広角端であるときに合焦可能な最至近端の点を通る軌跡に沿って移動するように、ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの位置をテレマクロモードにおける最至近端まで移動させる(例えば、図5に示される第2の背景引かれ処理に相当する)。
請求項4に記載の制御手段は、ズームレンズの位置が広角側から望遠側に向かう方向を正とし、かつ、フォーカスレンズの位置が遠距離側から近距離側に向かう方向を正として定義し、ノーマルモードにおいてズームレンズの位置とフォーカスレンズの位置との組み合わせが存在し得る位置空間を、ノーマルモードにおいてズームレンズが望遠端であるときに合焦可能な最至近端の点を通る軌跡を境に第1の領域と第2の領域に分割して定義した場合、ズームレンズの移動前の位置とフォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が第1の領域に属するときには、軌跡の頂点を経由するように、ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの撮影距離をテレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させ、ズームレンズの移動前の位置とフォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が第2の領域に属するときには、ズームレンズの位置とフォーカスレンズの位置との組み合わせを示す点を軌跡上に移動させた後、軌跡に沿って軌跡の頂点まで移動させ、さらにテレマクロモードにおける最至近端に対応する点まで移動させる(例えば、図6に示される第3の背景引かれ処理に相当する)。
請求項5に記載の制御手段は、ズームレンズの位置が広角側から望遠側に向かう方向を正とし、かつ、フォーカスレンズの位置が遠距離側から近距離側に向かう方向を正として定義し、ノーマルモードにおいてズームレンズの位置とフォーカスレンズの位置との組み合わせが存在し得る位置空間を、ノーマルモードにおいてズームレンズが望遠端であるときに合焦可能な最至近端の点を通る軌跡を境に第1の領域と第2の領域に分割して定義した場合、ズームレンズの移動前の位置とフォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が第1の領域に属するときには、ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの撮影距離をテレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させ、ズームレンズの移動前の位置とフォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が第2の領域に属するときには、軌跡の頂点を経由するように、ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズの撮影距離をテレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させる(例えば、図7に示される第4の背景引かれ処理に相当する)。
請求項6に記載の制御手段は、テレマクロモードへの遷移途中にテレマクロモードからノーマルモードに切り換えられた場合、ズームレンズの移動を停止させるとともに、フォーカスレンズを、テレマクロモードへの遷移前の撮影距離に合焦させる(例えば、図8に示される動作に相当する)。
請求項7に記載の制御手段は、テレマクロモードへの遷移途中にオートフォーカスモードからマニュアルフォーカスモードに切り換えられた場合、フォーカスレンズの位置をテレマクロモードへの遷移前の撮影距離に対応する位置に移動させる(例えば、図9に示される動作に相当する)。
請求項8に記載の撮像方法は、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、ズームレンズ駆動手段を制御してズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、フォーカスレンズ駆動手段を制御してフォーカスレンズの位置をテレマクロモードにおける最至近端まで移動させる制御ステップ(例えば、図10のステップS11)と含む。
なお、本発明のプログラムの請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係は、上述した本発明の撮像方法のものと同様であるので、その記載は省略する。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施の形態であるディジタルカメラの構成例を示している。このディジタルカメラ1は、動画像または静止画像を撮影して符号化し、その結果得られる符号化データを記録媒体20に記録するものである。このディジタルカメラ1は、オートフォーカス機能、およびズーム機能を有している。さらに、このディジタルカメラ1の光学系は、インナーフォーカス方式であってテレマクロ機能を有している。ディジタルカメラ1は、通常の撮影モード(ノーマルモード)からテレマクロモードに切り換えられた場合に背景引かれが生じないようになされている(詳細は後述する)。
ディジタルカメラ1の光学系、画像処理系、操作制御系、および光学駆動系から構成される。被写体の光学像を取得する光学系は、固定レンズ11、ズームレンズ12、固定レンズ13、およびフォーカスレンズ14から構成される。ズームレンズ12およびフォーカスレンズ14は、光学駆動系によってその動きが制御される。
画像処理系は、光学系によって取得された光学像を光電変換によって画像信号に変換する撮像素子15、画像信号に所定の画像処理を施す画像処理部16、表示部18に表示させるため表示画像(例えば、画素が間引きされた画像)を生成する表示画像生成部17、表示画像を表示する表示部18、画像処理部16によって符号化された画像信号(符号化データ)を記録媒体20に記録する記録媒体インタフェース(I/F)19から構成される。
撮像素子15は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Mental-Oxide Semiconductor)等からなり、タイミング生成部27からの制御に基づいて蓄積した電荷(画像信号の画素値に相当する)を画像処理部16に出力する。画像処理部16は、撮像素子15から入力される画像信号に、ノイズ除去処理、オートゲイン処理等の画像処理を施して表示画像生成部17および鮮鋭度検出部28に出力する。また、画像処理部16は、画像処理後の画像信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式等に従って符号化し、その結果得られる符号化データを記録媒体インタフェース19に出力する。さらに、記録媒体インタフェース19によって記録媒体20から読み出される符号化データを復号し、表示画像生成部17に出力する。
表示部18は、液晶ディスプレイ等からなり、撮影時においてユーザが画像の構図を確認するためのファインダとして、再生時にはモニタ用のディスプレイとして機能する。記録媒体20は、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等であって、記録媒体インタフェース19に対して着脱可能となされている。
操作制御系は、オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードをユーザが切り換えるためのAF/MFスイッチ21、マニュアルフォーカスモードにおいてユーザが撮影距離を調整するためのMF操作部22、ノーマルモードとテレマクロモードをユーザが切り換えるためのノーマル/テレマクロ(Normal/Telemacro)スイッチ23、ユーザが焦点距離を調整するためのZm操作部24、ユーザが撮影開始または終了タイミングを指示するためのシャッタスイッチ25、ディジタルカメラ1の各部を制御する制御部26、撮像素子15に蓄積される電荷の出力タイミングを制御するタイミング生成部27、および画像処理部16から出力される画像信号の高周波成分に基づいて画像の鮮鋭度を算出する鮮鋭度検出部28から構成される。
AF/MFスイッチ21、MF操作部22、ノーマル/テレマクロスイッチ23、Zm操作部24、およびシャッタスイッチ25は、それぞれディジタルカメラ1の本体外面に設けられており、ユーザからの操作を受け付けてそれに対応する操作信号を制御部26に出力する。
制御部26は、内蔵されたメモリ26−1に記憶されている制御用プログラムに従い、AF/MFスイッチ21乃至シャッタスイッチ25からの操作信号、鮮鋭度検出部28からの鮮鋭度とに基づいて、表示画像生成部17、記録媒体インタフェース19、タイミング生成部27、およびドライバ29を制御する。また制御部26は、ドライバ28から供給されるフォーカスレンズ14の位置情報に対応する撮影距離をメモリ26−1に記憶させる。
光学駆動系は、ズームレンズ12とフォーカスレンズ14の駆動量を決定するドライバ29、ズームレンズ駆動モータ31を駆動させるZmレンズ駆動部30、ズームレンズ12を駆動させるズームレンズ駆動モータ31、ズームレンズ12の現在位置を検出する位置センサ32、フォーカスレンズ駆動モータ34を駆動させるFcレンズ駆動部33、フォーカスレンズ14を駆動させるフォーカスレンズ駆動モータ34、およびフォーカスレンズ14の現在位置を検出する位置センサ35から構成される。
ドライバ29は、制御部26から指示される焦点距離またはズームレンズ12の移動先の位置に基づき、位置センサ32から入力されるズームレンズ12の現在位置と比較してズームレンズ12の駆動量を決定し、それに対応する駆動信号をZmレンズ駆動部30に出力する。また、ドライバ29は、制御部26から指示される撮影距離またはフォーカスレンズ14の移動先の位置に基づき、位置センサ35から入力されるフォーカスレンズ14の現在位置と比較してフォーカスレンズ14の駆動量を決定し、それに対応する駆動信号をFcレンズ駆動部33に出力する。
次に、このディジタルカメラ1の基本的な動作について説明する。このディジタルカメラ1の電源がオンとされると、固定レンズ11乃至フォーカスレンズ14からなる光学系は、被写体の光学像を撮像素子15に集光する。このとき、ズームレンズ12は、Zm操作部24に対するユーザの操作に応じて駆動され所望の焦点距離に調整される。撮像素子15は、光電変換により光学像に対応する画像信号を生成し、画像処理16に出力する。画像処理部16は、入力された画像信号に所定の画像処理を施して表示画像生成部17および鮮鋭度検出部28に出力する。
表示画像生成部17は、表示部18に表示させるための画像信号を生成して表示部18に出力する。オートフォーカスモードの場合、鮮鋭度検出部28は、入力された画像信号の高周波成分を検出し、検出結果に基づいて画像の鮮鋭度を算出して制御部26に出力する。制御部26は、鮮鋭度検出部28からの鮮鋭度が最大または極大となるようにドライバ29に対してフォーカスレンズ14の移動先の位置を変更させる。これに対応してドライバ29は、位置センサ35から入力されているフォーカスレンズ14の現在位置に基づいて、フォーカスレンズ14の駆動量を決定して、それに対応する駆動信号をFcレンズ駆動部33に出力する。
そして撮影開始が指示されると、画像処理部16は、所定の画像処理を施した画像信号を符号化して記録媒体インタフェース19に出力する。記録媒体インタフェース19は、入力された符号化データを記録媒体20に記録する。
次に、ディジタルカメラ1におけるズームレンズ12の移動可動範囲とフォーカスレンズ14の移動可能範囲とから成る位置空間におけるノーマルモード、マクロモード、およびテレマクロモードの動作領域について、図3を参照して説明する。
この位置空間は、ズームレンズ12の物理的な移動可能範囲を横軸にとり、左方向(減少方向)が広角(Wide)側、右方向(増加方向)が望遠(Telescope)側に設定されている。また、フォーカスレンズ14の物理的な移動可能範囲を縦軸にとり、下方向(減少方向)が遠距離(Far)側、上方向(増加方向)が近距離(near)側に設定されている。以下、広角側および望遠側の端を、それぞれワイド端またはテレ端と称する。
図中において、曲線L1は、無限遠に合焦するズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の組み合わせからなる点の軌跡を示している。曲線L2は、ワイド端の最短撮影距離に合焦するズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の組み合わせからなる点の軌跡を示している。曲線L3は、ズームの全動作領域における最も長い最短撮影距離、すなわち、ノーマルモードにおけるテレ端の最短撮影距離に合焦するズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の組み合わせからなる点の軌跡を示している。
ノーマルモードの動作領域A1は、曲線L1,L2,L3、およびフォーカスレンズ14のマクロ至近端によって囲まれた領域であり、ノーマルモードにおいては、この領域A1内でのみ、ズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の調整が可能である。
インナーフォーカス方式であるディジタルカメラ1の場合、マクロモード領域A2は、図示するようにテレ端側に設けられる。なお、テレマクロモードでは、ズームレンズ12がテレ端に固定された状態でフォーカスレンズ14の可動範囲が拡大されるので、その動作範囲A3は、図示するように直線状となる。
次に、オートフォーカスモードであって、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合の第1乃至第4の背景引かれ処理の動作概要について、図4乃至図7を参照して説明する。なお、図4乃至図7は、上述した図3と同様、ズームレンズ12の移動可動範囲とフォーカスレンズ14の移動可能範囲とから成る位置空間を示している。また、第1乃至第4の背景引かれ処理とも、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、最終的にズームレンズ12はテレ端、フォーカスレンズ14はマクロ至近端まで移動させるが、第1乃至第4の背景引かれ処理の相違点はその移動経路の違いにある。
第1の背景引かれ処理は、オートフォーカスモードであって、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、図4に示されるように、ズームレンズ12がテレ端に位置していないときにはテレ端まで移動させる。この移動と同時に、フォーカスレンズ14がマクロ至近端に位置していないときにはマクロ至近端までフォーカスレンズ14を移動させる。ズームレンズ12とフォーカスレンズ14の移動経路は、当該位置空間において単調増加となるように制御する。
例えば、ノーマルモードで点P1に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、点P0まで単調増加で移動させる。例えば、ノーマルモードで点P2に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、既にフォーカスレンズ14はテレマクロ至近端に位置しているので、点P0までズームレンズ12を直線的に移動させる。例えば、ノーマルモードで点P4に位置してい状態でテレマクロモード切り換えられた場合、既にズームレンズ12はテレ端に位置しているので、点P0までフォーカスレンズ14を直線的に移動させる。
第1の背景引かれ処理によれば、オートフォーカスモードであって、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、テレマクロモードへの遷移中は、ノーマルモードの動作領域A1またはマクロモードの動作領域A2を通るので、光学系内部やゴミに合焦した状態を表示部18に映し出すことなく、短時間でフォーカスレンズをテレマクロ撮影モードの最短撮影距離に対応した位置まで移動することが可能となる。
第2の背景引かれ処理は、オートフォーカスモードであって、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、図5に示されるように、ワイド端の最短撮影距離において合焦するズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の組み合わせからなる点の軌跡を示す曲線L2上に速やかに移動させた後、曲線L2に沿って、ズームレンズ12およびフォーカスレンズ14を点P0まで移動させる。
例えば、ノーマルモードで点P11、またはP12に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、速やかに曲線L2上に移動させ、曲線L2に沿ってフォーカスレンズ14の位置がマクロ至近端に達した後、ズームレンズ12を直線的に点P0まで移動させる。例えば、ノーマルモードで点P13に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、速やかにフォーカスレンズ14をマクロ至近端に移動させた後、ズームレンズ12を直線的に点P0まで移動させる。例えば、ノーマルモードで点P14に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、既にズームレンズ12はテレ端に位置しているので、点P0までフォーカスレンズ14を直線的に移動させる。
第2の背景引かれ処理によれば、オートフォーカスモードであって、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、テレマクロモードへの遷移中に、光学系内部やゴミに合焦した状態を表示部18に映し出すことなく、短時間でフォーカスレンズをテレマクロ撮影モードの最短撮影距離に対応した位置まで移動することが可能となる。
第3の背景引かれ処理は、図6に示されるように、ノーマルモードに動作領域A1を曲線L3を境に2分割し、曲線L3の下方を領域I、曲線L3の上方を領域IIとする。そして、オートフォーカスモードであって、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、領域Iに位置しているときには、曲線L3の頂点のワイド側にあると、曲線L3上のマクロ至近端の点P23まで撮影距離が単調減少するように移動させた後、点P0まで直線的に移動させ、曲線L3の頂点のテレ側にあると、点P0まで撮影距離が単調減少するように移動させる。領域IIに位置しているときには、フォーカスレンズ14の位置を固定して曲線L3上まで移動させた後、曲線L3に沿って点P23まで移動させた後、ズームレンズ12を直線的に点P0まで移動させる。
例えば、ノーマルモードで点P21に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、領域IIに位置しているので、横方向に曲線L3上に移動させ、曲線L3に沿って点P23まで移動させた後、ズームレンズ12を直線的に点P0まで移動させる。例えば、ノーマルモードで点P22に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、領域Iに位置しているので、点P23まで撮影距離が単調減少するように移動させた後、ズームレンズ12を直線的に点P0まで移動させる。ただし、例えば、ノーマルモードで点P24に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、領域Iに位置しているが、ズームレンズ12の位置が既に頂点P23よりもテレ端側にあるので、点P0まで撮影距離が単調減少するように移動させる。
第3の背景引かれ処理によれば、テレマクロモードへの遷移中における撮影距離の変化方向の反転回数を最小限に抑えることが可能となる。
第4の背景引かれ処理は、図7に示されるように、第3の背景引かれ処理と同様、ノーマルモードに動作領域A1を曲線L3を境に2分割し、曲線L3の下方を領域I、曲線L3の上方を領域IIとする。そして、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、領域Iに位置しているときには、点P0まで撮影距離が単調減少するように移動させる。領域IIに位置しているときには、曲線L3上のマクロ至近端の点P23まで撮影距離が単調増加するように移動させた後、点P0まで直線的に移動させる。
例えば、ノーマルモードで点P31、またはP33に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、領域Iに位置しているので、点P0まで撮影距離が単調減少するように移動させる。例えば、ノーマルモードで点P32に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、点P23まで撮影距離が単調増加するように移動させた後、直線的に点P0まで移動させる。
第4の背景引かれ処理によれば、テレマクロモードへの遷移中における撮影距離の変化方向の反転回数を最小限に抑えることが可能となる。
次に、オートフォーカスモードであってノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられたものの最終的に移動させる点P0に達する前に、ノーマルモードに切り換えられたときの動作概要について、図8を参照して説明する。なお、図8も、上述した図3と同様、ズームレンズ12の移動可動範囲とフォーカスレンズ14の移動可能範囲とから成る位置空間を示している。
例えば、上述した第2の背景引かれ処理が施されていると仮定する。ノーマルモードで点P41に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、点P41におけるフォーカスレンズ位置に対応する撮影距離を記憶してから、フォーカスレンズ位置とズームレンズ位置を速やかに曲線L2上に移動させ、曲線L2に沿ってフォーカスレンズ位置をマクロ至近端まで移動した後、ズームレンズ位置を直線的に点P0まで移動させることになる。この遷移途中でノーマルモードに切り換えられて、点P0への遷移が中断された場合、ズームレンズ12の移動を停止させる。次に、フォーカスレンズ位置を、記憶している点P41に対応する撮影距離において合焦するズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の組み合わせからなる点の軌跡を示す曲線L11上に移動させる。
例えば、点P42に位置しているときに遷移が中断された場合、曲線L11上の点P43に移動される。例えば、点P44に位置しているときに遷移が中断された場合、曲線L11上に移動させることができないので、点P44の位置を保持する。例えば、点P45に位置しているときに遷移が中断された場合、曲線L3上の点P46に移動される。例えば、点P0に遷移済の場合、曲線L3上の点P47に移動される。
この動作によれば、オートフォーカスモードにおいてテレマクロモードに切り換えられ、点P0に遷移している最中に、その遷移が中断された場合、短時間で再び合焦状態に戻ることが可能となる。
次に、オートフォーカスモードであってノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられたものの最終的に移動させる点P0に達する前に、オートフォーカスモードからマニュアルフォーカスに切り換えられたときの動作概要について、図9を参照して説明する。なお、図9も、上述した図3と同様、ズームレンズ12の移動可動範囲とフォーカスレンズ14の移動可能範囲とから成る位置空間を示している。
例えば、上述した第2の背景引かれ処理が施されていると仮定する。ノーマルモードで点P51に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、点P51におけるフォーカスレンズ位置に対応する撮影距離を記憶してから、フォーカスレンズ位置とズームレンズ位置を速やかに曲線L2上に移動させ、曲線L2に沿ってフォーカスレンズ位置をマクロ至近端まで移動した後、ズームレンズ位置を直線的に点P0まで移動させることになる。
この遷移途中の点P52においてマニュアルフォーカスモードに切り換えられた場合、ズームレンズ12を移動させつつ、フォーカスレンズ位置を、記憶している点P51に対応する撮影距離において合焦するズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の組み合わせからなる点の軌跡を示す曲線L21上に移動させ、曲線L21に沿って点P53に至る。なお、この曲線L21は、ノーマルモードの動作領域A1のみならず、マクロ領域A2も通ることが許容されている。ただし、いまの場合、曲線L21は、マクロ領域A2を通らない。
また例えば、ノーマルモードで点P61に位置していた状態でテレマクロモード切り換えられた場合、点P61におけるフォーカスレンズ位置に対応する撮影距離を記憶してから、フォーカスレンズ位置とズームレンズ位置を速やかに曲線L2上に移動させ、曲線L2に沿ってフォーカスレンズ位置をマクロ至近端まで移動した後、ズームレンズ位置を直線的に点P0まで移動させることになる。
この遷移途中でマニュアルフォーカスモードに切り換えられた場合、ズームレンズ12を移動させつつ、フォーカスレンズ位置を、記憶している点P61に対応する撮影距離において合焦するズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の組み合わせからなる点の軌跡を示す曲線L22上に移動させ、曲線L22に沿って点P56に至る。この曲線L22は、ノーマルモードの動作領域A1のみならず、マクロ領域A2も通ることが許容されている。よって、遷移途中の点P65においてマニュアルフォーカスモードに切り換えられた場合には、マクロ領域A2内の曲線L22上に移動され、曲線L22に沿って点P56に至ることになる。
この動作によれば、オートフォーカスモードにおいてテレマクロモードに切り換えられ、点P0に遷移している最中に、マニュアルフォーカスモードに切り換えられた場合、テレマクロモードとなったときの手動によるフォーカス合わせを短時間で行うことが可能となる。
次に、ディジタルカメラ1によるレンズ制御処理について、図10乃至12のフローチャートを参照して説明する。このレンズ制御処理には、上述した第1乃至第4の背景引かれ処理のうちの代表的な第2の背景引かれ処理と、テレマクロモードへの遷移が中断されたときの処理、テレマクロモードへの遷移中にオートフォーカスモードからマニュアルモードに切り換えられたときの処理の詳細も含まれている。
このレンズ制御処理は、ディジタルカメラ1の電源がオンとされたときに開始される。電源オンに対応して、光学系によって光学像が取得され、画像処理系によって画像信号が生成される。ステップS1において、制御部26は、ノーマル/テレマクロスイッチ23からの操作信号の有無とその操作信号の内容に基づき、ノーマルモードからテレマクロモードへの遷移がユーザから指示されたか否かを判定する。ノーマルモードからテレマクロモードへの遷移がユーザから指示されていないと判定された場合、処理はステップS2に進む。ステップS2において、制御部26は、ノーマル/テレマクロスイッチ23からの操作信号の有無とその操作信号の内容に基づき、テレマクロモードからノーマルモードへの遷移がユーザから指示されたか否かを判定する。テレマクロモードからノーマルモードへの遷移がユーザから指示されていないと判定された場合、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、撮像が開始される。このとき、ユーザから録画開始の操作が行われれば、符号化データの記録媒体20に対する記録が開始される。
ステップS4において、制御部26は、AF/MFスイッチ21からの操作信号の有無とその操作信号の内容に基づき、オートフォーカスモードであるか否かを判定する。オートフォーカスモードであると判定された場合、処理はステップS5に進む。ステップS5において、鮮鋭度検出部28は、画像処理部16から出力された画像信号の高周波成分に基づいて画像の鮮鋭度を算出し、制御部26に出力する。ステップS6において、制御部26は、鮮鋭度検出部28から入力される鮮鋭度が最大値または極大値を示すように、フォーカスレンズ14の撮影距離を決定してドライバ29に通知する。ドライバ29は、制御部26から通知された撮影距離を実現させるため、位置センサ35から入力されるフォーカスレンズ14の現在位置に基づいて、フォーカスレンズ14の駆動量を決定して、それに対応する駆動信号をFcレンズ駆動部33に出力する。ステップS9において、Fcレンズ駆動部33は、入力された駆動信号に基づいてフォーカスレンズ駆動モータ34を駆動させる。これにより、フォーカスレンズ14の位置が調整されて、合焦した画像信号が取得されることになる。
なお、ステップS4において、オートフォーカスモードではない、すなわち、マニュアルフォーカスモードであると判定された場合、処理はステップS7に進む。ステップS7において、制御部26は、MF操作部22から入力される操作信号に基づき、ユーザが操作に対応するA/D値を取得する。ステップS8において、制御部26は、MF操作部26からのA/D値に対応するフォーカスレンズ14の撮影距離を決定してドライバ29に通知する。ドライバ29は、制御部26から通知された撮影距離を実現させるため、位置センサ35から入力されるフォーカスレンズ14の現在位置に基づいて、フォーカスレンズ14の駆動量を決定して、それに対応する駆動信号をFcレンズ駆動部33に出力する。この後、処理はステップS9に進み、Fcレンズ駆動部33によりフォーカスレンズ駆動モータ34が駆動されて、フォーカスレンズ14の位置が調整されることになる。
なお、ステップS1において、ノーマルモードからテレマクロモードへの遷移がユーザから指示されたと判定された場合、処理はステップS10に進む。ステップS10において、制御部26は、ドライバ29から入力される位置センサ35が取得した現在のフォーカスレンズ14の位置情報に基づき、テレマクロモードへの遷移前の撮影距離を算出してメモリ26−1に記憶させる。ステップS11において、テレマクロモードへの遷移処理が行われる。この詳細については、図11のフローチャートを参照して後述する。
また、ステップS2において、テレマクロモードからノーマルモードへの遷移がユーザから指示されたと判定された場合、処理はステップS12に進む。ステップS12において、制御部26は、ドライバ29に対してフォーカスレンズ14の稼働範囲を無限遠からノーマル至近端までに設定するように通知する。ステップS13において、制御部26は、フォーカスレンズ14の位置をノーマルモードの動作領域内で最も近いフォーカスレンズ14の位置を決定してドライバ29に通知する。ドライバ29は、制御部26から通知されたフォーカスレンズ14の位置にフォーカスレンズ14を移動させるため、位置センサ35から入力されるフォーカスレンズ14の現在位置に基づいて、フォーカスレンズ14の駆動量を決定して、それに対応する駆動信号をFcレンズ駆動部33に出力する。この駆動信号に対応してフォーカスレンズ駆動モータ34が駆動されて、フォーカスレンズ14の位置が指示された位置に移動される。この後、処理はステップS3に進み、それ以降の処理が行われる。
ステップS11におけるテレマクロモードへの遷移処理については、図11のフローチャートを参照して説明する。ステップS21において、制御部26は、フォーカスレンズ14の稼働範囲を無限遠からマクロ至近端までに設定してドライバ29に通知する。ステップS22において、制御部26は、ノーマル/テレマクロスイッチ23からノーマルモードを選択することを示す操作信号の有無、あるいは、Zm操作部24からのワイド側にズームレンズ12を調整しようとする操作信号の有無に基づき、テレマクロモードへの遷移の中断がユーザによって指示されたか否かを判定する。テレマクロモードへの遷移の中断がユーザによって指示されていないと判定された場合、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、制御部26は、ズームレンズ12がテレ端に達しているか否かを判定する。ズームレンズ12がテレ端に達していないと判定された場合、処理はステップS24に進み、ズームレンズ12の移動量を所定の単位量に決定し、ドライバ29に通知する。ステップS25において、制御部26は、AF/MFスイッチ21からの操作信号の有無とその操作信号の内容に基づき、オートフォーカスモードであるか否かを判定する。オートフォーカスモードであると判定された場合、処理はステップS26に進む。
ステップS26において、制御部26は、ワイド端での最短撮影距離に追従するように、すなわち、ズームレンズ12の位置とフォーカスレンズ14の組み合わせが図5の曲線L2上にのるように、ステップS24で決定されたズームレンズ12の移動量に対応するフォーカスレンズ14の撮影距離を決定してドライバ29に通知する。ドライバ29は、通知されたフォーカスレンズ14の撮影距離に応じて移動量を決定する。
なお、ステップS25において、オートフォーカスモードではなく、マニュアルフォーカスモードであると判定された場合、処理はステップS27に進む。ステップS27において、制御部26は、ステップS10の処理でメモリ26−1に記憶させた遷移前の撮影距離に追従するように、ステップS24で決定されたズームレンズ12の移動量に対応するフォーカスレンズ14の撮影距離を決定してドライバ29に通知する。ドライバ29は、通知されたフォーカスレンズ14の撮影距離に応じて移動量を決定する。
ステップS28において、ドライバ29は、決定されたズームレンズ12の移動量に対応する駆動信号をZmレンズ駆動部30に出力する。この駆動信号に対応してズームレンズ駆動モータ31が駆動されて、ズームレンズ12の位置が所定の単位量だけワイド側に移動される。また、ドライバ29は、決定したフォーカスレンズ14の移動量に対応する駆動信号を、Fcレンズ駆動部33に出力する。この駆動信号に対応してフォーカスレンズ駆動モータ34が駆動されて、フォーカスレンズ14の位置が移動される。この後、処理はステップS22に進み、それ以降の処理が行われる。
その後、ステップS23において、ズームレンズ12がテレ端に達していると判定された場合、処理はステップS29に進む。ステップS29において、オートフォーカスモードであって、かつ、フォーカスレンズ14の位置がマクロ至近端に達していないか否かを判定する。オートフォーカスモードであって、かつ、フォーカスレンズ14の位置がマクロ至近端に達していないと判定された場合、処理はステップS30に進む。ステップS30において、制御部26は、ズームレンズ12の位置をマクロ至近端に決定してドライバ29に通知する。ドライバ29は、マクロ至近端までの移動量に対応する駆動信号をFcレンズ駆動部33に出力する。この駆動信号に対応してフォーカスレンズ駆動モータ34が駆動されて、フォーカスレンズ14がマクロ至近端に移動される。以上でテレマクロ遷移処理は終了される。
なお、ステップS29において、オートフォーカスモードではない、または、フォーカスレンズ14の位置がマクロ至近端に達していると判定された場合にも、テレマクロ遷移処理は終了される。
ステップS22において、テレマクロモードへの遷移の中断がユーザによって指示されたと判定された場合、処理はステップS31に進む。ステップS31において、制御部26は、テレマクロモードへの遷移中断処理を実行して、テレマクロ遷移処理を終了する。このテレマクロモードへの遷移中断処理について、図12のフローチャートを参照して詳述する。
ステップS41において、制御部26は、ドライバ29に対してズームレンズ12の駆動を停止させる。また、制御部26は、ステップS10の処理でメモリ26−1に記憶させた遷移前の撮影距離とズームレンズ12の現在の位置とに基づき、遷移前の撮影距離に合焦するズームレンズ位置とフォーカスレンズ位置の組み合わせからなる点の軌跡を示す曲線L11上に移動されるように、フォーカスレンズ14の撮影距離を算出してドライバ29に通知する。ドライバ29は、通知されたフォーカスレンズ14の撮影距離に応じて移動量を決定する。
ステップS42において、制御部26は、フォーカスレンズ14の稼働範囲を無限遠からノーマル至近端までに設定してドライバ29に通知する。
ステップS43において、ドライバ29は、決定したフォーカスレンズ14の移動量に対応する駆動信号を、Fcレンズ駆動部33に出力する。この駆動信号に対応してフォーカスレンズ駆動モータ34が駆動されて、フォーカスレンズ14の位置が移動される。以上で、テレマクロモードへの遷移中断処理が終了される。
以上説明したように、本発明を適用したディジタルカメラ1は上述したレンズ制御処理を実行するので、オートフォーカスモードであって、ノーマルモードからテレマクロモードに切り換えられた場合、テレマクロモードへの遷移中に、光学系内部やゴミに合焦した状態を表示部18に映し出すことなく、短時間でフォーカスレンズをテレマクロ撮影モードの最短撮影距離に対応した位置まで移動することが可能となる。
また、テレマクロモードへの遷移が中断された場合、短時間で再び合焦状態に戻ることが可能となる。さらに、テレマクロモードへの遷移中にマニュアルフォーカスモードに切り換えられた場合、遷移が終了したときの手動によるフォーカス合わせを短時間で行うことが可能となる。
なお、上述したレンズ制御処理には第2の背景引かれ処理を採用しているが、第2の背景引かれ処理の代わりに、第1,3、または4の背景引かれ処理を採用することも可能である。
オートフォーカスモードにおける背景引かれを説明するための図である。 本発明を適用したディジタルカメラの構成例を説明するブロック図である。 ズームレンズの移動可動範囲とフォーカスレンズの移動可能範囲とから成る位置空間におけるノーマルモード、マクロモード、およびテレマクロモードの動作領域を示す図である。 第1の背景引かれ処理の概要を説明するための図である。 第2の背景引かれ処理の概要を説明するための図である。 第3の背景引かれ処理の概要を説明するための図である。 第4の背景引かれ処理の概要を説明するための図である。 テレマクロモードへの遷移が中断されたときの動作を説明するための図である。 テレマクロモードへの遷移中に、マニュアルモードに切り換えられたときの動作を説明するための図である。 本発明のディジタルカメラによるレンズ制御処理を説明するフローチャートである。 図10のステップS11におけるテレマクロモードへの遷移処理を説明するフローチャートである。 図11のステップS31における遷移中断処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 ディジタルカメラ, 11 固定レンズ, 12 ズームレンズ, 13 固定レンズ, 14 フォーカスレンズ, 15 撮像素子, 16 画像処理部, 17 表示画像生成部, 18 表示部, 19 記録媒体インタフェース, 20 記録媒体, 21 AF/MFスイッチ, 22 MF操作部, 23 ノーマル/テレマクロスイッチ, 24 Zm操作部, 25 シャッタスイッチ, 26 制御部, 26−1 メモリ, 27 タイミング生成部, 28 鮮鋭度検出部, 29 ドライバ, 30 Zmレンズ駆動部, 31 Zmレンズ駆動モータ, 32 位置センサ, 33 Fcレンズ駆動部, 34 Fcレンズ駆動モータ, 35 位置センサ

Claims (9)

  1. 撮像した画像の被写体に合焦するようにフォーカスレンズを調整するオートフォーカス機能と、焦点距離を変更させるズーム機能と、前記焦点距離を望遠端に固定して通常の撮影時では合焦できない近距離に合焦させるテレマクロ撮影機能を有する撮像装置において、
    前記オートフォーカス機能が有効とされるオートフォーカスモードと前記オートフォーカス機能が無効とされるマニュアルモードを切り換えるフォーカスモード切り換え手段と、
    前記テレマクロ撮影機能が有効とされるテレマクロモードと前記テレマクロ撮影機能が無効とされるノーマルモードを切り換える撮影モード切り換え手段と、
    ズームレンズを駆動させて前記焦点距離を調整するズームレンズ駆動手段と、
    前記フォーカスレンズを駆動させて撮影距離を調整するフォーカスレンズ駆動手段と、
    前記ノーマルモードから前記テレマクロモードに切り換えられた場合、前記ズームレンズ駆動手段を制御して前記ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、前記フォーカスレンズ駆動手段を制御して前記フォーカスレンズの位置を前記テレマクロモードにおける最至近端まで移動させる制御手段と
    を含むことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記ズームレンズの位置が広角側から望遠側に向かう方向を正とし、かつ、前記フォーカスレンズの位置が遠距離側から近距離側に向かう方向を正として定義した場合、前記ズームレンズの位置を正方向に望遠端まで移動させるとともに、前記フォーカスレンズの位置を前記テレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記ズームレンズの位置と前記フォーカスレンズの位置との組み合わせを示す点が、前記ズームレンズが広角端であるときに合焦可能な最至近端の点を通る軌跡に沿って移動するように、前記ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、前記フォーカスレンズの位置を前記テレマクロモードにおける最至近端まで移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記ズームレンズの位置が広角側から望遠側に向かう方向を正とし、かつ、前記フォーカスレンズの位置が遠距離側から近距離側に向かう方向を正として定義し、前記ノーマルモードにおいて前記ズームレンズの位置と前記フォーカスレンズの位置との組み合わせが存在し得る位置空間を、前記ノーマルモードにおいて前記ズームレンズが望遠端であるときに合焦可能な最至近端の点を通る軌跡を境に第1の領域と第2の領域に分割して定義した場合、前記ズームレンズの移動前の位置と前記フォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が前記第1の領域に属するときには、前記軌跡の頂点を経由するように、前記ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、前記フォーカスレンズの撮影距離を前記テレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させ、前記ズームレンズの移動前の位置と前記フォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が前記第2の領域に属するときには、前記ズームレンズの位置と前記フォーカスレンズの位置との組み合わせを示す点を前記軌跡上に移動させた後、前記軌跡に沿って前記軌跡の頂点まで移動させ、さらに前記テレマクロモードにおける最至近端に対応する点まで移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記ズームレンズの位置が広角側から望遠側に向かう方向を正とし、かつ、前記フォーカスレンズの位置が遠距離側から近距離側に向かう方向を正として定義し、前記ノーマルモードにおいて前記ズームレンズの位置と前記フォーカスレンズの位置との組み合わせが存在し得る位置空間を、前記ノーマルモードにおいて前記ズームレンズが望遠端であるときに合焦可能な最至近端の点を通る軌跡を境に第1の領域と第2の領域に分割して定義した場合、前記ズームレンズの移動前の位置と前記フォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が前記第1の領域に属するときには、前記ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、前記フォーカスレンズの撮影距離を前記テレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させ、前記ズームレンズの移動前の位置と前記フォーカスレンズの移動前の位置との組み合わせを示す点が前記第2の領域に属するときには、前記軌跡の頂点を経由するように、前記ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、前記フォーカスレンズの撮影距離を前記テレマクロモードにおける最至近端まで単調増加で移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記テレマクロモードへの遷移途中に前記テレマクロモードから前記ノーマルモードに切り換えられた場合、前記ズームレンズの移動を停止させるとともに、前記フォーカスレンズを、前記テレマクロモードへの遷移前の撮影距離に合焦させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記テレマクロモードへの遷移途中にオートフォーカスモードからマニュアルフォーカスモードに切り換えられた場合、前記フォーカスレンズの位置を前記テレマクロモードへの遷移前の撮影距離に対応する位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 撮像した画像の被写体に合焦するようにフォーカスレンズを調整するオートフォーカス機能と、焦点距離を変更させるズーム機能と、前記焦点距離を望遠端に固定して通常の撮影時では合焦できない近距離に合焦させるテレマクロ撮影機能を有し、
    前記オートフォーカス機能が有効とされるオートフォーカスモードと前記オートフォーカス機能が無効とされるマニュアルモードを切り換えるフォーカスモード切り換え手段と、
    前記テレマクロ撮影機能が有効とされるテレマクロモードと前記テレマクロ撮影機能が無効とされるノーマルモードを切り換える撮影モード切り換え手段と、
    ズームレンズを駆動させて前記焦点距離を調整するズームレンズ駆動手段と、
    前記フォーカスレンズを駆動させて撮影距離を調整するフォーカスレンズ駆動手段とを備える撮像装置の撮像方法において、
    前記ノーマルモードから前記テレマクロモードに切り換えられた場合、前記ズームレンズ駆動手段を制御して前記ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、前記フォーカスレンズ駆動手段を制御して前記フォーカスレンズの位置を前記テレマクロモードにおける最至近端まで移動させる制御ステップを
    含むことを特徴とする撮像方法。
  9. 撮像した画像の被写体に合焦するようにフォーカスレンズを調整するオートフォーカス機能と、焦点距離を変更させるズーム機能と、前記焦点距離を望遠端に固定して通常の撮影時では合焦できない近距離に合焦させるテレマクロ撮影機能を有し、
    前記オートフォーカス機能が有効とされるオートフォーカスモードと前記オートフォーカス機能が無効とされるマニュアルモードを切り換えるフォーカスモード切り換え手段と、
    前記テレマクロ撮影機能が有効とされるテレマクロモードと前記テレマクロ撮影機能が無効とされるノーマルモードを切り換える撮影モード切り換え手段と、
    ズームレンズを駆動させて前記焦点距離を調整するズームレンズ駆動手段と、
    前記フォーカスレンズを駆動させて撮影距離を調整するフォーカスレンズ駆動手段とを備える撮像装置を制御するためのプログラムであって、
    前記ノーマルモードから前記テレマクロモードに切り換えられた場合、前記ズームレンズ駆動手段を制御して前記ズームレンズの位置を望遠端まで移動させるとともに、前記フォーカスレンズ駆動手段を制御して前記フォーカスレンズの位置を前記テレマクロモードにおける最至近端まで移動させる制御ステップを
    含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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