JP2006184389A - 定着方法、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着方法、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 トナーを高速で定着させることが可能で、かつ臭気の発生が少ない定着方法、定着装置を提供する。
【解決手段】 不揮発もしくは不揮発に近く、かつ絶縁性のキャリア液とキャリア液中に樹脂及び顔料からなる固形成分を分散し、その粘度が100[mPa・s]以上、10000[mPa・s]以下の高粘度の液体現像剤を用いて、転写紙P上に形成されたトナー像T1を転写紙Pに定着させる定着液26が、トナー像を形成するトナーを溶解または膨潤させる性質を有する定着溶質と、定着溶質を希釈する定着溶媒とからなる溶液であり、定着溶質がトナーに含まれる樹脂に対して溶解性又は膨潤性を示す脂肪族エステルを含有している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置とそれに用いられる定着液を用いた定着方法及び定着装置に係り、詳しくは、トナーに付与することでトナーを溶解または膨潤させ、記録体上に定着させる定着液を用いた定着方法、定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置とに関するものである。
従来、記録紙等の記録体に記録する記録装置には種々の方式があるが、電子写真方式の画像形成装置が普通紙に高精細な画像を高速で記録することができる点から広くオフィスで使用されている。この電子写真方式の画像形成装置では、定着速度、定着画像品質等の点から、記録媒体上のトナーを加熱溶融し、加圧することで定着させる熱定着方式が広く普及している。
この種の画像形成装置では、その消費電力の半分以上は熱定着時のトナー加熱のために消費される。近年、環境問題を重視する観点から、低消費電力の画像形成装置が望まれており、定着部での電力消費を抑えることが画像形成装置全体の省エネ対策として有効である。そこで従来から、熱定着方式を採用しない定着方式も、種々提案されている。その中には、トナーを溶解又は膨潤させる定着液を用いて定着処理を行う湿式定着方法が知られている。
この湿式定着方法は、トナーに定着液を付与してこれを溶解又は膨潤することで、トナーを記録材上に定着させるものである。この方式においては、熱定着方式のような大量の電力消費を伴うトナー溶解のための加熱処理が不要となるため、省エネ対策として優れた定着方式であると言える。また、熱定着方式のようなウォームアップ時間も不要であるため、クイックスタートが可能である。湿式定着方法を採用する画像形成装置としては、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4等に開示されたものがある。
特開昭59−119364号公報 特公平3−45830号公報 特許第3290513号公報 特開2000−122391号公報
しかしながら、トナーを溶解または膨潤させる定着物質が定着液内に均一に含有されていないと、トナーと定着物質との接触状態にムラが生じ、定着溶質のトナーへの浸透が遅くなり定着速度が遅くなることがあった。さらに、トナーを溶解または膨潤させる定着物質やこの定着物質を定着液に溶かすために定着液に混入する界面活性剤として用いるものには人が臭いを感じるものが多い。そして、大量に定着を行うと強い臭いによりユーザーが不快感を感じることがあり、湿式定着方法を採用した画像形成装置はオフィスや住居等、人が近くにいる環境に設置することは不向きであった。
本発明は、上記の従来技術が有する問題に鑑み、トナーを高速で定着させることが可能で、かつ臭気の発生が少ない定着方法、定着装置およびこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、不揮発もしくは不揮発に近く、かつ絶縁性のキャリア液と該キャリア液中に樹脂及び顔料からなる固形成分を分散し、その粘度が100[mPa・s]以上、10000[mPa・s]以下の高粘度の液体現像剤を用いて、記録媒体上に形成されたトナー像を該記録媒体に定着させる定着液を用いた定着方法において、該定着液は、該トナー像を形成するトナーを溶解または膨潤させる性質を有する定着溶質と、該定着溶質を希釈する定着溶媒とからなる溶液であり、該定着溶質が該トナーに含まれる樹脂に対して溶解性又は膨潤性を示す脂肪族エステルを含有することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の定着方法において、上記脂肪族エステルは飽和脂肪族エステルを含有することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の定着方法において、上記飽和脂肪族エステルは一般式R−COO−Rで示される化合物であり、Rは、炭素数が11以上14以下のアルキル基であり、Rは、炭素数が1以上3以下のアルキル基であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の定着方法において、上記脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸エステルを含有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の定着方法において、上記脂肪族ジカルボン酸エステルは、一般式R−(COO−R)2で示される化合物であり、Rは、炭素数が3以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上5以下のアルキル基であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の定着方法において、上記脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルを含有することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の定着方法において、上記脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルは、一般式R−(COO−R−O−R)2で示される化合物であり、Rは、炭素数が2以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上4以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が1以上4以下のアルキル基であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6または7の定着方法において、上記定着溶媒は、水を含有することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着方法において、上記記録媒体上に転写された上記トナー像に対して定着液塗布ローラ上に薄層付着された上記定着液を該定着液塗布ローラを接触させて付与し、該定着液を付与した該トナー像に対して加圧し、定着させることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着方法において、上記記録媒体上に転写された上記トナー像に対してミスト化された上記定着液を非接触で付与し、該定着液を付与した該トナー像に対して加圧し、定着させることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着方法において、上記記録媒体上に転写された上記トナー像に対してノズル噴射された上記定着液を非接触で付与し、該定着液を付与した該トナー像に対して加圧し、定着させることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、不揮発もしくは不揮発に近く、かつ絶縁性のキャリア液と該キャリア液中に樹脂及び顔料からなる固形成分を分散し、その粘度が100[mPa・s]以上、10000[mPa・s]以下の高粘度の液体現像剤を用いて、記録媒体上に形成されたトナー像を記録媒体に定着させる定着液を用いる定着装置において、該定着液は、該トナー像を形成するトナーを溶解または膨潤させる性質を有する定着溶質と、該定着溶質を希釈する定着溶媒とからなる溶液であり、該定着溶質が該トナーに含まれる樹脂に対して溶解性又は膨潤性を示す脂肪族エステルを含有することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項12の定着装置において、上記脂肪族エステルは飽和脂肪族エステルを含有することを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項13の定着装置において、上記飽和脂肪族エステルは一般式R−COO−Rで示される化合物であり、Rは、炭素数が11以上14以下のアルキル基であり、Rは、炭素数が1以上3以下のアルキル基であることを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項12、13または14の定着装置において、上記脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸エステルを含有することを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項15の定着装置において、上記脂肪族ジカルボン酸エステルは、一般式R−(COO−R)2で示される化合物であり、Rは、炭素数が3以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上5以下のアルキル基であることを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項12、13、14、15または16の定着装置において、上記脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルを含有することを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項17の定着装置において、上記脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルは、一般式R−(COO−R−O−R)2で示される化合物であり、Rは、炭素数が2以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上4以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が1以上4以下のアルキル基であることを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、請求項12、13、14、15、16、17または18の定着装置において、上記定着溶媒は、水を含有することを特徴とするものである。
また、請求項20の発明は、請求項12、13、14、15、16、17、18または19の定着装置において、表面に上記定着液を薄層状で担持し、上記記録媒体上に転写されたトナー像に接触し該定着液を塗布する定着液塗布ローラと、該定着液を塗布された後の該トナー像に対して加圧し、加圧定着する加圧ローラとを有すること特徴とする定着装置。
また、請求項21の発明は、請求項12、13、14、15、16、17、18または19の定着装置において、上記定着液をミスト化し、上記記録媒体上に転写されたトナー像に対して非接触で該定着液を付与する定着液ミスト化手段と、該定着液を付与された後の該トナー像に対して加圧し、加圧定着する加圧ローラとを有すること特徴とする定着装置。
また、請求項22の発明は、請求項12、13、14、15、16、17、18または19の定着装置において、上記定着液をノズル噴射し、上記記録媒体上に転写されたトナー像に対して非接触で該定着液を付与する定着液噴射ノズルと、該定着液を付与された後の該トナー像に対して加圧し、加圧定着する加圧ローラとを有すること特徴とする定着装置。
また、請求項23の発明は、潜像坦持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像坦持体の表面に不揮発もしくは不揮発に近くかつ、絶縁性のキャリア液と該キャリア液中に樹脂及び顔料からなる固形分を分散し、その粘度が100[mPa・s]以上、10000[mPa・s]以下の高粘度の液体現像剤を供給して前記潜像形成手段により形成された潜像を現像し、トナー像化する現像手段と、該潜像坦持体上に形成された該トナー像を転写材に転写する転写手段と、転写後の該潜像坦持体上の残留現像液を除去するクリーニング手段と、該転写材に転写された該トナー像を該転写材上に定着させる定着手段とを有する湿式画像形成装置において、該定着手段として請求項12、13、14、15、16、17、18、19、20、21または22に記載の定着装置を備えることを特徴とするものである。
上記請求項1乃至23の定着方法または定着装置においては、定着液は溶液であるのでトナーを溶解または膨潤させる性質を有する定着溶質が溶媒に可溶な状態で、つまり、定着液中に均一に保持されている。これにより、定着液をトナー像に接触させた際に、トナーに対して定着溶質をムラなく接触させることができ、定着溶質のトナーへの浸透が容易になる。さらに、定着溶質としてトナーに含まれる樹脂に対して溶解性又は膨潤性を示す脂肪族エステルを含有するので、臭気の発生を少なくすることができる。
請求項1乃至23の発明によれば、定着溶質のトナーへの浸透が容易であるため、トナーを高速で定着させることができ、かつ、定着溶質が脂肪族エステルを含有するため、臭気の発生が少ない定着ができるという優れた効果がある。
[実施形態1]
以下、本発明を画像形成装置である湿式電子写真複写機(以下、複写機200という。)に適用した一実施形態(以下、実施形態1という。)について説明する。尚、本実施形態では、イエロー(以下、「Y」と省略する。)、マゼンタ(以下、「M」と省略する。)、シアン(以下、「C」と省略する。)、ブラック(以下、「Bk」と省略する。)の4色のトナーによるフルカラー画像を形成する場合について説明する。
図1は、複写機200の主要部の概略構成図である。この複写機200は、4個の画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Bkを備えている。レーザ光Lを照射する潜像形成手段としてのレーザ書込装置30、中間転写ユニット70、2次転写手段としての2次転写ユニット80、定着手段としての定着装置20、図示しない画像読取部、給紙部及び制御部等から構成されている。尚、4個の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Bkはそれぞれ同じ構成となっているので、以下、Yトナーを使用するY画像形成ユニット1Yについて説明する。
図2は、Y画像形成ユニット1Yの概略構成図である。このY画像形成ユニット1Yは、潜像担持体としての感光体ドラム10Y、一様帯電手段としての帯電器90Y、現像手段としての液体現像装置40Yを有している。さらに、除電手段としての除電装置50Y、クリーニングブレードを有するクリーニング手段としての感光体クリーニング装置60Y、Yの液体現像剤110Yを収容する現像剤収容タンク100Y等で構成されている。
液体現像装置40Yは、現像ローラ41Y、液体現像剤110Yを溜めておく現像タンク42Y、現像タンク42Y内の液体現像剤に浸漬するように配設された現像液汲み上げローラ43Yを有している。さらに、現像液汲み上げローラ43Yから汲み上げられた液体現像剤を薄層化して現像ローラ41Yに塗布する現像液塗布ローラ44Y等から構成されている。液体現像剤110Yは不揮発もしくは、不揮発性に近く、かつ絶縁性の溶媒であるキャリア液中に顕像化粒子であるトナー粒子が高濃度に分散され、その粘度が100[mPa・s]以上、10000[mPa・s]以下の高粘度の液体現像剤を使用している。そして、このトナー粒子は正極性に帯電している。
この液体現像装置40Yは、現像ローラ41Yを感光体ドラム10Yから接離させるためのカム45Y等からなる接離機構により、軸46Yを中心に図中反時計回り方向に回動するようになっている。カム受け47Yは、軸46Yを中心とした円の接線方向における図中反時計回り方向に、図示しないバネにより付勢されており、現像時には、カム45Yにより図2の状態に維持される。
現像剤収容タンク100Yに収容された液体現像剤110Yは、補給ポンプ101Yにより汲み上げられ、液体現像装置40Yの現像タンク42Yに供給される。また、感光体ドラム10Y上に1次転写されずに残留した残留現像剤は、感光体クリーニング装置60Yで回収された後、回収通路102Yを通って現像剤収容タンク100Y内に戻される。そして、回収された残留現像剤は、現像剤収容タンク100Y内の液体現像剤と混合されて、補給ポンプ101Yにより現像タンク42Y内に供給される。
図1中の中間転写ユニット70は、中間転写体としての中間転写ベルト71と、中間転写ベルト71を張架する張架ローラ72、73、74、75、76、77を有している。さらに、1次転写バイアス形成手段としての1次転写バイアスローラ78Y、78M、78C、78Bk、クリーニングブレードを有する中間転写体クリーニング装置としてのベルトクリーニング装置79等から構成されている。
中間転写ベルト71は、張架ローラ72、73、74、75、76、77及び各感光体ドラム10Y、10M、10C、10Bkにより、所定の張力を有するように張架され、図1中矢印Aの方向に表面移動すようになっている。また、各1次転写バイアスローラ78Y、78M、78C、78Bkは、それぞれ感光体ドラム10Y、10M、10C、10Bkに中間転写ベルト71を介して対向配置されている。これら1次転写バイアスローラ78Y、78M、78C、78Bkには、図示しない1次転写電源から所定の1次転写バイアスが印加される。
図3は、2次転写ユニット80の概略構成図である。この2次転写ユニット80は、2次転写部材としての2次転写バイアスローラ81、2次転写バイアスローラ81に接続されたバイアス印加手段としての2次転写電源86を備えている。さらに、2次転写バイアスローラ81表面をクリーニングするクリーニング手段としてのローラクリーニング装置87、接離手段としての接離機構88等から構成されている。
2次転写バイアスローラ81は、JISで規定されている十点平均粗さRzが3[μm]以下である平滑な表面を有するように形成されている。この2次転写バイアスローラ81は、中間転写ユニット70の張架ローラ73に対向して配置されており、2次転写電源86とともに2次転写バイアス形成手段を構成し、中間転写ベルト71との間に2次転写バイアスを形成する。また、2次転写電源86は、2次転写バイアスローラ81に、定電流制御されたバイアスを印加している。
次に、複写機200の画像形成動作について説明する。複写機200では、図2に示すように、感光体ドラム10Yを矢印Bの方向に回転駆動しながら帯電器90Yで一様帯電した後、レーザ書込装置30からのレーザ光Lを照射して感光体ドラム10Y上にY静電潜像を形成する。一方、現像タンク42Y内の液体現像剤に浸漬されている現像液汲み上げローラ43Yに付着した液体現像剤110Yは、現像液塗布ローラ44Yを介して現像ローラ41Y上に、例えば0.5[μm]〜20[μm]程度の厚さで塗布される。そして、この現像ローラ41Yを感光体ドラム10Yに接触させ、感光体ドラム10Y表面に形成されたY静電潜像にその液体現像剤110中のトナーにより反転現像する。現像時には、現像ローラ41Yと感光体ドラム10Yとの間に所定の現像バイアスが印加され、現像ローラ41Y上のトナーはキャリア液中を移動して、感光体ドラム10Y上のY静電潜像部分に静電的に吸着する。
このように現像されて形成されたYトナー像は、図1に示すように、感光体ドラム10Yの回転に伴い、感光体ドラム10Yと中間転写ベルト71とが接触するY1次転写部に搬送される。このY1次転写部において、中間転写ベルト71の裏面には、1次転写バイアスローラ78Yにより負極性バイアス電圧、例えば−(マイナス)300〜−500Vが印加される。そして、このバイアス印加によって発生した1次転写電界により、感光体ドラム10Y上のYトナー像を中間転写ベルト71に引き寄せ、中間転写ベルト71上に1次転写する。以下、同様にして、Mトナー像、Cトナー像、Bkトナー像も、中間転写ベルト71上のYトナー像に順次重ね合うように1次転写される。
上述にようにして、中間転写ベルト71上に4色重なり合ったトナー像は、中間転写ベルト71の回転に伴い、2次転写バイアスローラ81と対向する2次転写部に搬送される。また、この2次転写部には、図示しない給紙部から図1中の矢印Cの方向から所定のタイミングでレジストローラ82により記録媒体としての転写紙Pが搬送される。2次転写バイアスローラ81は、所定のタイミングで接離機構88により、中間転写ベルト71に当接し、2次転写電源86により負極性バイアス電圧、例えば−800〜−2000Vが印加される。そして、このバイアス印加によって発生した2次転写電界及び2次転写部での当接圧により、中間転写ベルト71上のトナー像を転写紙Pに引き寄せ、転写紙P上に一括して2次転写する。
この後、トナー像が2次転写された転写紙Pは、分離装置85により中間転写ベルト71から分離され、定着装置20で定着処理がなされた後に装置本体から排出される。一方、1次転写後の感光体ドラム10Yは、図2に示す除電装置50Yで残留電荷が除電され、その表面を感光体クリーニング装置60Yによりクリーニングされ、残留現像剤が回収除去され、次の画像形成動作に備える。また、2次転写後の中間転写ベルト71は、図1に示すベルトクリーニング装置79によりクリーニングされ、残留現像剤が回収除去され、次の画像形成動作に備える。
次に、定着装置20について説明する。図4は複写機200が備える定着装置20の概略構成図である。
定着装置20は定着液を付与することにより転写紙上のトナー像を溶融または膨潤させ、転写紙P上に定着させる湿式定着方法を用いた定着装置である。定着装置20は、定着液26を収容する定着液溜めタンク27と、定着液26を転写紙Pに塗布する定着液塗布ローラ24と、定着液溜めタンク27から定着液26を汲み上げ、定着液塗布ローラ24に定着液26を供給する定着液汲み上げローラ25とを備えている。この定着液汲み上げローラ25はワイヤーバーで構成されている。さらに、転写紙Pの搬送経路を挟んで定着液塗布ローラ24と対向する位置に、定着液26を転写紙Pに塗布する際に転写紙Pを抑える抑え加圧ローラ23と、抑え加圧ローラ23から転写紙Pの搬送方向下流側に定着液26の供給を受けた転写紙Pを加圧する加圧ローラ対22とを備えている。定着液26についての詳細は後述する。
転写紙P上にトナー像を定着する際には、定着液溜めタンク27に収容された定着液26は定着液汲み上げローラ25により汲み上げられ、定着液塗布ローラ24に供給される。この時、定着液26が定着液汲み上げローラ25の表面上の凹凸により一定量に規制され、定着液塗布ローラ24の表面上では薄層化した状態で担持される。定着液塗布ローラ24上の定着液26は、薄層化した状態で未定着トナー像T1を担持した転写紙Pに塗布される。未定着トナーT1は定着液26を供給されることにより、溶解または膨潤し、溶解トナーT2となる。定着液26を転写紙Pに塗布する際に、転写紙Pは定着液塗布ローラ24と抑え加圧ローラ23との間に挟み込まれる。これにより、転写紙Pの表面上に定着液26を確実、且つ均一に塗布することができる。
定着液26が塗布された転写紙Pは加圧ローラ対22で加圧されながら搬送される。加圧ローラ対22では加圧することにより、溶解または膨潤した溶解トナ−T2の表面を平滑にすることができトナー画像に光沢を与えることができる。また、転写紙Pの表面の凹凸の繊維間にトナーを押し込むことにより定着性の向上を図ることができる。なお、定着液26を塗布した直後の溶解トナーT2の表面はややタッキー性(粘着性)を帯びている。しかし、加圧ローラ対22を通過させるとそのタッキー性はなくなり、すべすべした感じの定着トナー画像T3になる。これにより、定着工程終了後に不図示の排紙トレイに排出され、スタックされることでその表面に画像が形成された転写紙が重ねられても転写紙同士がトナー像のタッキー性によって張り付くことを防止することができる。
加圧ローラ対22としてはハードローラ(金属ローラ)対や、ハードローラとソフトローラ(ゴムローラ)とのローラ対を採用することができる。また、ローラの表面はトナーが付着し難いように表面エネルギーの低い材料、例えばフッ素材料が塗布されたものを用いることが好ましい。なお、加圧ローラ対22にはその表面に付着したトナーを除去するための加圧ローラクリーニングブレードを設けてもよい。
上述のような定着方式では、熱定着とは異なるため定着工程の高速追従性が心配される。しかし、常温(25℃)下で、A4用紙一枚あたり20[mg]以下の定着液塗布量(定着液濃度3〜5[%]で水希釈)においては、500[mm/sec]という線速でも十分に定着が可能であった。さらに、一対の加圧ローラを通過することでむしろ粘着性が抑えられることを見出した。従って定着濃度をアップすることでさらに高速追従性のある定着が可能である。
なお、定着装置20における定着工程では熱による定着液の乾燥は行わない。定着液の定着速度を速める工夫と、少量塗布でも定着可能とし、それでも存在する液成分は転写紙の繊維層に拡散するレベルに定着液の塗布量を抑えることで、シワなどの問題も回避する。勿論、コート紙やフィルムなど定着液が染み込まない転写シートでも蒸発しなくてもトナー層への定着液による粘着性により転写シートに固定される。また、加圧ローラやブロッターローラなどの付設も考えても良い。
次に湿式定着方法で用いる定着液について説明する。従来使用されてきた定着液は、以下のような問題があった。
1つ目は、定着液に用いられるものには人体に対して有害なものが多く、安全性について課題が残っていた。定着液の溶媒として人体に無害な水を用いたものもあるが、トナーを溶解または膨潤させる性質を有する溶質は安全性についての検討が十分にはなされていなかった。
2つ目は、溶質を溶液に溶かすために定着液に混入する界面活性剤や溶質として用いるものには人が臭いを感じるものが多く、大量に定着を行うと強い臭いによりユーザーが不快感を感じることがあるにも関わらず、臭いについての検討も十分にはなされていなかった。
よって、本実施形態で用いる定着液26としては、この2つの問題を解決することができるようにする。
1つ目の問題点については、安全性の指標としてLD50を採用して、溶媒及び溶質が共に、LD50が3.0[g/kg]以上となるものを用いて定着液を作成した。LD50とは、American Industrial Hygiene Associationの毒性表示で50Percent Lethal Doseのことであり、すなわち50%致死量のことである。これは、ラットやモルモットに試験溶媒、試験物を一定量投与して個体数の50%が死亡する量のことである。例えばジメチルシリコーンオイルはLD50経口投与15[g/kg]以上である。個体の重量1kgあたりの50%致死量が15g以上であるので、63kgの人間のシリコーンオイルの推定致死量は945g以上となる。
そして、食塩のLD50の値は3.0[g/kg]であり、食塩より安全なものを用いれば人体に対して無害であると言うことができると判断し、本実施形態の定着液26としてはLD50の値が定着溶媒及び定着溶質が共に3.0[g/kg]以上のものを用いた。また、より安全性の高いものを求めるとすると定着溶媒及び定着溶質共に5.0[g/kg]以上となる材料を用いることがより好ましい。
2つ目の問題点については、人が感じる臭いの指標として臭気指数を採用して、溶媒を溶質に溶かした定着液26の臭気指数が10以下となるようにした。ここで臭気指数とは、臭いのついた気体や液体がその臭いを感じられなくなるまで無臭の空気や無臭の液体(水)で薄められた時の希釈倍率(以下、臭気濃度と呼ぶ)を求め、その常用体数値に10を乗じた数値である。臭気指数の算出式は次のとおりである。
臭気指数=10×Log(臭気濃度)
例えば、臭いを含んだ気体や液体を、臭いのない気体または液体で100倍に希釈して、臭いが感じられなくなった場合、その臭気濃度は100であり、下記の式よりその臭気指数は20となる。
臭気指数=10×Log(100)=10×2=20
そして、臭いに対する規制基準として臭気指数を採用している多くの地方自治体では、工場や事業場の敷地境界線上の臭気指数を10以下にするように規制している。また、臭気指数10とは、異臭を持つ気体を10倍に薄めた気体を20人が嗅いで、18人は無臭と判定するレベルである。よって、臭気指数が10以下であれば無臭であるということができると判断し、本実施形態の定着液26としては臭気指数が10以下のものを用いた。
また、上述の特許文献3ではトナーを溶解させる溶質(トルエンやベンゼン、MEK等)を、きわめて安全な溶媒である水に分散するタイプ、いわゆる、水中油滴型のエマルジョンでトナーの溶解を行っている。つまり、溶媒としての水に対して不溶または難溶な溶質を水に分散混合した定着液を用いている。このよう定着液は溶質が溶媒に対して可溶な定着液に比べてトナーを膨潤、溶解させる速度が劣る。この理由を以下に述べる。
つまり、トナーを溶解・膨潤させるトルエンやベンゼンなどの滴、エマルジョンの粒子はかなり微小と言っても数[μm]〜数十[μm]の粒径を持っており、経時変化でさらに大粒子になる可能性もある。このような定着液が紙面上に塗布され、転写紙上のトナー層に付与されても上述の粒径が大きいエマルジョン粒子がトナー粒子に接触し、浸透するには時間がかかる。また、溶質を溶媒に分散させている状態なので、定着液中でトナーを溶解または膨潤させる性質を有する溶質の濃度が一定にならず、トナーを溶解または膨潤させる作用にもムラが出てしまう。これにより、記録体上でのトナーの定着状態にもムラが生じ、定着品質を悪化させる恐れがあった。
この問題を解決すべく本実施形態の定着液26としては溶質が溶媒に対して可溶な組み合わせを用いている。このような定着液では溶質が溶媒に完全に溶解しているため、トナー層への浸透が容易でトナーを膨潤、溶解させる速度が速くなる。さらに、溶質が溶媒に対して可溶であると、定着液中でトナーを溶解または膨潤させる性質を有する溶質が均一な濃度でトナー像に接触するため、トナーの定着状態も均一となり、定着品質を向上することができる。
また、溶質が溶媒に対して不溶または難溶な定着液いわゆるエマルジョンタイプの定着液は、溶質である油滴と溶媒である水との2成分系であるので、使用する際には濃度管理が必要となる。そのため濃度検知手段や、定着液を収容する容器内での攪拌手段など複雑な機構を必要とする。これに対して、定着液26のように溶質が溶媒に対して可溶な組み合わせを採用すると、濃度検知手段や攪拌手段等を設ける必要がない。
トナーとしては、構成材料の着色剤が定着液に不溶なものを用いることが好ましい。着色剤として定着液に可溶なものを用いると、染料の1部が定着液に溶け出す恐れがある。染料が定着液に溶け出すと画像部以外に着色し、地肌部が汚れるなど画像品質が低下する問題が生じる。この問題に対して、トナーの着色剤として定着液に不溶なものを用いることにより、染料が定着液に溶け出すことを防止し、染料が定着液に溶け出すことに起因する画像品質の低下を防止することができる。
このような着色剤としては、以下のようなものがある。
三菱化学社製のカーボンブラックとして、#2700、#2650、#2600、#2400、#2300、#2200、#1000、#990、#980、#970、#960、#950、#900、#750、#650、MA600、MA77、MA8、カラー用としてはMA11、MA100、MA100S、MA230、#50、#47、#32、#30、#25、#20、#5、#95及び#260などがある。また、オリエント化学工業社製のものとしては、SPIRIT BLACK SB、SSBB、ABやNIGROSINE BASE SA、SAP、SAP−L、EE、EEL、EX、EX−B、EBなどがある。これらは定着液に不溶であるので好適である。一方、オリエント化学工業の油溶性染料も多く使用できるが、定着液の溶媒を構成する溶媒に溶解するものは選択せずに構成する。例えば、WATEER YELLOW1,2,6,18やWATEER RED1,2,3,27、WATEER BLUE3,9,105,及び、WATEER BLACK100-L,187-LM,R-455,R-456などは定着液が水ベースの場合は確実に溶解して画像がにじんでしまう。
定着液26に含有する定着溶質としては、トナーに含まれる樹脂に対して溶解性又は膨潤性を示す脂肪族エステルを用いている。定着液26は、未定着トナー画像を高速で定着させることができる。これは、定着溶質としての脂肪族エステルが可溶な状態で保持されていることにより、粒子径が5.0[μm]〜6.0[μm]程度の微小なトナーと接触しやすくなり、脂肪族エステルのトナーへの浸透が容易であるためと考えられる。
脂肪族エステルとしては、流動性を有する液体の他に、ゲル状の液体やワックスのような半固体でも構わない。脂肪族エステルの粘度は、1.0[mPa・s]以上100[mPa・s]以下であることが好ましい。
定着液26を構成する溶媒としては、水を含有することが好ましい。これにより、臭気をさらに減少させることができる。水は、揮発性有機化合物(VOC)に非該当であり、オフィス環境に対して極めて有利である。
しかし、脂肪族エステルの水に対する溶解度は、一般に低いため、脂肪族エステルを水中で可溶な状態で保持する必要がある。このような方法としては、HLB値が5〜16程度の界面活性剤を水に添加し、脂肪族エステルを添加した後、加熱しながら長時間攪拌する方法が挙げられる。HLB値が5〜16程度の界面活性剤としては、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル類等が挙げられる。
また、溶媒として、水と水溶性の溶媒との混合溶媒を用いることもできる。この場合も、両親媒性有機化合物、水溶性ポリマー、シリカゲルのような親水性材料に脂肪族エステルを一旦取り込んだ後に、脂肪族エステルを可溶な状態に保持することが好ましい。水溶性の溶媒としては、エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。
脂肪族エステルの良溶媒としては、疎水性溶媒が挙げられる。このような溶媒としては、シリコーンオイル類、オレフィン系溶剤、パラフィン系溶剤、フッ素系溶剤等が挙げられ、LD50が3.0[g/kg]より大きい溶媒の中から選択することが好ましい。シリコーンオイル類としては、粘度が1.0[mPa・s]以上、10[mPa・s]以下程度のポリジメチルシロキサン、メチルシクロシロキサンの4量体、5量体等が適する。パラフィン系としては、n−デカン、n−ドデカン、n−ウンデカン等が適する。フッ素系溶剤としては、ハイドロフルオロエーテル等が適する。また、溶媒は、適度な揮発性を有することが望ましく、沸点が50℃以上150℃以下であることが望ましい。
定着液中の脂肪族エステルの含有量は、0.5[重量%]以上50[重量%]以下程度であることが好ましく、1[重量%]以上10[重量%]以下がさらに好ましい。脂肪族エステルの含有量が0.5[重量%]より小さいと、トナーを溶解又は膨潤させる効果が不十分となり、50[重量%]より大きいと、長時間に亘り、トナーの流動性を低下させることができず、定着トナーが粘着性を有する可能性がある。
脂肪族エステルの臭気指数は、10以下であることが好ましい。これにより、通常のオフィス環境では不快感が無くなる。脂肪族エステル及び溶媒が不快臭や刺激臭を有していると、オフィス環境等での使用に適さない。特に、脂肪族エステルは、トナーが転写紙上に定着した後もトナー中に残留しているため、不快臭や刺激臭を有することは使用上好ましくない。なお、精度が高く、オフィス環境等における実用的な臭気の測定尺度として、官能測定である三点比較式臭袋法による臭気指数(10log(臭わなくなるまでの希釈倍率))を臭気の指標として用いている。
また、溶媒が不快臭や刺激臭を帯びていると、定着時に装置から臭気が発生する。溶媒は、定着液中の含有量が多いため、臭気指数は、7以下であることが好ましく、3以下であることがさらに好ましい。
上述の脂肪族エステルとしては、飽和脂肪族エステルを含有することが好ましい。飽和脂肪族エステルであればラジカルな成分成分がないため変質しにくく、保存安定性(酸化や加水分解に対する耐性)を向上させることができる。また、人体に対する安全性が高く、トナーに含まれる樹脂を1秒以内で溶解又は膨潤させることができる。さらに、飽和脂肪族エステルは、溶媒が蒸発した後のトナー層における粘着感が少ない。これは、飽和脂肪族エステルが軟化したトナー層の表面に油膜を形成するためであると考えられる。
また、飽和脂肪族エステルは、一般式
COOR
で示される化合物であり、Rは、炭素数が11以上14以下のアルキル基であり、Rは、炭素数が1以上3以下のアルキル基であることが好ましい。これにより、トナーに含まれる樹脂に対する溶解性を向上させることができる。また、臭気指数が10以下であり、不快臭や刺激臭を有さない。
脂肪族モノカルボン酸エステルとしては、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、トリデシル酸エチル、トリデシル酸イソプロピル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル等が挙げられる。トナーに含まれる樹脂としては、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂が適する。また、トナー中にポリエチレン等のワックス成分を有していても構わない。
また、脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸エステルを含有することが好ましい。これにより、短時間でトナーに含まれる樹脂を溶解又は膨潤させることができる。60[ppm]程度の高速印字では、未定着トナー画像に定着液を付与し、トナーが定着するまでの時間は、1秒以内であることが望ましいが、脂肪族ジカルボン酸エステルが含有された構成は、これを満足することができる。しかも、少量の添加でトナーに含まれる樹脂を溶解又は膨潤させることができるため、定着液中の軟化剤である溶質の割合を低減できる。例えば、水溶性の溶媒を用いた場合、5[重量%]以下の軟化剤含有量でトナーを定着させることができる。
脂肪族ジカルボン酸エステルは、一般式
(COOR
で示される化合物であり、Rは、炭素数が3以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上5以下のアルキル基であることが好ましい。これにより、トナーに含まれる樹脂に対する溶解性を向上させることができる。また、臭気指数が10以下であり、不快臭や刺激臭を有さない。
この、脂肪族ジカルボン酸エステルとしては、コハク酸ジエチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソデシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル等が挙げられる。トナーに含まれる樹脂としては、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂が適する。また、トナー中にポリエチレン等のワックス成分を有していても構わない。
また、脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルを含有することが好ましい。これにより、トナーの定着性を向上させることができる。脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルは、水に若干溶解するため、溶媒として水を用いる場合に、可溶な状態で保持しやすい。
脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルは、一般式
(COOR6−O−R
で示される化合物であり、Rは、炭素数が2以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上4以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が1以上4以下のアルキル基であることが好ましい。これにより、トナーに含まれる樹脂に対する溶解性を向上させることができる。また、臭気指数が10以下であり、不快臭や刺激臭を有さない。
脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルとしては、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジブトキシエチル、アジピン酸ジエトキシエチル、アジピン酸ジブトキシエチル、セバシン酸ジエトキシエチル等が挙げられる。
次に、定着液26に適用できる具体的な実施例について説明する。なお、以下に示す実施例は定着液26に適用できるものを例示したものに過ぎず、以下に示す実施例により定着液26の構成が限定されるものではない。
[実施例1]
ラウリン酸ヘキシル(軟化剤(溶質);LD50=8.0[g/kg])を5.0[重量%]及びジメチルシロキサン(溶媒;1.0[mPa・s]、LD50=15[g/kg])を95[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターIpsio CX6100(リコー社製)の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後でウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が1、溶媒の臭気指数が0あり、定着液としての臭気指数は、0であった。そして、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。
なお、ラウリン酸ヘキシルは飽和脂肪族エステルである。そして、その一般式R−COO−Rで示される化合物であり、Rは、炭素数が11以上14以下のアルキル基であり、Rは、炭素数が1以上3以下のアルキル基である。
[実施例2]
ミリスチン酸イソプロピル(軟化剤(溶質);LD50=8.0[g/kg])を10[重量%]及びジメチルシロキサンを90[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターIpsio CX6100の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液を図4の塗布装置で塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後でウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が0、溶媒の臭気指数が0であり、定着液としての臭気指数は、0であった。そして、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。
なお、ミリスチン酸イソプロピルは飽和脂肪族エステルである。そして、その一般式R−COO−Rで示される化合物であり、Rは、炭素数が11以上14以下のアルキル基であり、Rは、炭素数が1以上3以下のアルキル基である。
[実施例3]
ラウリン酸エチル(軟化剤(溶質);LD50=3.0[g/kg])を7.0[重量%]及びn−ヘキサン(溶媒;LD50=28.7[g/kg])を93[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600(リコー社製)の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後でウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が13、溶媒の臭気指数が0であり、定着液としての臭気指数は、10であった。そして、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。
なお、ラウリン酸エチルは飽和脂肪族エステルである。そして、その一般式R−COO−Rで示される化合物であり、Rは、炭素数が11以上14以下のアルキル基であり、Rは、炭素数が1以上3以下のアルキル基である。
[実施例4]
セバシン酸ジブチル(軟化剤(溶質);LD50=14.9[g/kg])を5.0[重量%]及びハイドロフルオロエーテル(溶媒;LD50>5.0[g/kg])を95[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後でウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が3、溶媒の臭気指数が2であり、定着液としの臭気指数は、2であった。そして、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。
なお、セバシン酸ジブチルは脂肪族ジカルボン酸エステルである。そして、その一般式R−(COO−R)2で示される化合物であり、Rは、炭素数が3以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上5以下のアルキル基である。
[実施例5]
アジピン酸ジイソブチル(軟化剤(溶質);LD50=12.3[g/kg])を4.0[重量%]及びジメチルシロキサンを96[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液を図4の塗布装置で塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後でウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が3、溶媒の臭気指数が0であり、定着液としての臭気指数は、0であった。そして、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。
なお、アジピン酸ジイソブチルは脂肪族ジカルボン酸エステルである。そして、その一般式R−(COO−R)2で示される化合物であり、Rは、炭素数が3以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上5以下のアルキル基である。
[実施例6]
コハク酸ジエトキシエチル(軟化剤(溶質);LD50=5.0[g/kg])を10[重量%]及びハイドロフルオロエーテルを90[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着材をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後でウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が1、溶媒の臭気指数が0であり、定着液としての臭気指数は、0であった。そして、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。
なお、アジピン酸ジイソブチルは脂肪族ジカルボン酸エステルである。そして、その一般式R−(COO−R)2で示される化合物であり、Rは、炭素数が3以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上5以下のアルキル基である。
[実施例7]
ラウリン酸エチルを2.0[重量%]、水(溶媒)を97[重量%]及びショ糖ラウリン酸エステル(界面活性剤;HLB値=16)を1.0[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターLaserJet3500(HP社製)の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙上に定着材をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後に、ウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が3、溶媒の臭気指数が0であり、定着液としての臭気指数は、0であった。そして、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。
[実施例8]
アジピン酸ジイソブチルを4.0[重量%]、エタノール(溶媒;LD50=20[g/kg])を20[重量%]、水を76[重量%]及びショ糖ラウリン酸エステルを1.0[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液を図3の塗布装置で塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後でウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が1、溶媒の臭気指数が0であり、定着液としての臭気指数は、0であった。なお、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。また、定着液を密閉容器に入れて、50℃で1ヶ月間保管したが、アジピン酸ジイソブチルの分解や分離は見られず、定着液の性能も良好であった。
[実施例9]
コハク酸ジエトキシエチルを9.0[重量%]、水を90[重量%]及びショ糖ラウリン酸エステルを1.0[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着材をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後でウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が1、溶媒の臭気指数が0であり、定着液としての臭気指数は、0であった。そして、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。また、定着液を密閉容器に入れて、50℃で1ヶ月間保管したが、コハク酸ジエトキシエチルの分解や分離は見られず、定着液の性能も良好であった。
[実施例10]
コハク酸ジエトキシエチルを10[重量%]、エタノールを10[重量%]、水を79[重量%]及びノニオン性界面活性剤を1.0[重量%]を混合攪拌して、透明な定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に、画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、5秒後でウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが定着していた。また、軟化剤である溶質の臭気指数が1、溶媒の臭気指数が0であり、定着液としての臭気指数は、0であった。そして、トナー画像の定着時にオフィス内に不快な臭いは、発生しなかった。また、定着液を密閉容器に入れて、50℃で1ヶ月間保管したが、コハク酸ジエトキシエチルの分解や分離は見られず、定着液の性能も良好であった。
[比較例1]
パルミチン酸ブチル(軟化剤;LD50=8.0[g/kg])を2.0[重量%]、水を97[重量%]及びショ糖ラウリン酸エステルを1.0[重量%]を混合攪拌して、乳化した定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、20秒後でも紙にトナーがほとんど定着せず、ウエスにトナーがこびりついた。
[比較例2]
パルミチン酸イソプロピル(軟化剤;LD50=8.0[g/kg])を2.0[重量%]、水を97[重量%]及びショ糖ラウリン酸エステルを1.0[重量%]を混合攪拌して、乳化した定着液を作製した。プリンターLaserJet3500の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、20秒後でも紙にトナーがほとんど定着せず、ウエスにトナーがこびりついた。
[比較例3]
カプリル酸メチル(軟化剤;LD50=3.0[g/kg])を2.0[重量%]、水を97[重量%]及びショ糖ラウリン酸エステルを1.0[重量%]を混合攪拌して、乳化した定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に、画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、20秒後ではウエスにはトナーが付着せず、紙上にトナーが強固に定着していた。しかし、軟化剤の臭気指数が13、溶媒の臭気指数が0であり、定着液としての臭気指数は、11であった。このため、トナー画像の定着時に腐ったような酸臭がオフィス内に漂った。
[比較例4]
アジピン酸イソブチルを5.0[重量%]、水を94[重量%]及びノニオン性界面活性剤を1.0[重量%]を混合攪拌して、乳化した定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像の表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、20秒後では紙にトナーがある程度定着したものの、ウエスにトナーが付着した。また、定着液を密閉容器に入れて、50℃で1ヶ月間保管したが、アジピン酸イソブチルと水とが相分離し、定着液の性能が劣化した。
[比較例5]
コハク酸ジエトキシエチルを10[重量%]、水を79[重量%]及びノニオン系界面活性剤を1.0[重量%]を混合攪拌して、乳化した定着液を作製した。プリンターIpsio CX6600の定着部を加熱せずに、未定着トナー画像を形成したPPC用紙に定着液をスプレー塗布し、5秒後、10秒後及び20秒後に画像表面をウエスで擦り、ウエスへのトナー付着の有無で定着度合いを判定した。
この結果、20秒後で紙にトナーがある程度定着したものの、ウエスにトナーが付着した。また、定着液を密閉容器に入れて、50℃で1ヶ月間保管したが、コハク酸ジエトキシエチルと水とが相分離し、定着液の性能が劣化した。
以上、実施形態1によれば、定着液は、トナー像を形成するトナーを溶解または膨潤させる性質を有する定着溶質と、定着溶質を希釈する定着溶媒とからなる溶液である。定着液が溶液であると、定着液をトナー像に付与した際に、トナーを溶解または膨潤させる性質を有する定着溶質がトナー像に対してムラなく接触することができるため、定着溶質のトナーへの浸透が容易になり、トナーを素早く溶解または膨潤させることができる。さらに、定着溶質としてトナーに含まれる樹脂に対して溶解性又は膨潤性を示す脂肪族エステルを用いている。定着溶質として脂肪族エステルを用いることにより、臭気の発生の発生を少なくすることができる。これにより、トナーを高速で定着させることが可能で、かつ臭気の発生が少ない定着方法及び定着装置を提供することができる。
また、脂肪族エステルに飽和脂肪族エステルを含有させることで、保存安定性を向上させることができる。特に、飽和脂肪族エステルが、一般式 RCOORで示される化合物であり、Rは、炭素数が11以上14以下のアルキル基であり、Rは、炭素数が1以上3以下のアルキル基であると、トナーに含まれる樹脂に対する溶解性又は膨潤性を向上させることができる。
また、脂肪族エステルに脂肪族ジカルボン酸エステルを含有させることで、短時間でトナーに含まれる樹脂を溶解又は膨潤させることができる。特に、脂肪族ジカルボン酸エステルが、一般式 R(COORで示される化合物であり、Rは、炭素数が3以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上5以下のアルキル基であると、トナーに含まれる樹脂に対する溶解性又は膨潤性を向上させることができる。
また、脂肪族エステルに脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルを含有させることで、トナーの定着性を向上させることができる。特に、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルが、一般式 R(COOR6−O−Rで示される化合物であり、Rは、炭素数が2以上8以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が2以上4以下のアルキレン基であり、Rは、炭素数が1以上4以下のアルキル基であれば、トナーに含まれる樹脂に対する溶解性又は膨潤性を向上させることができる。
また、溶媒として、水を含有することにより、臭気をさらに減少させることができる。
また、定着装置20は、定着液26を薄層状態でその表面に担持搬送し、転写紙に博そう状態の定着液26を供給する定着液塗布ローラとしての定着液塗布ローラ24を有している。定着液26を薄層化して転写紙に供給することにより、定着スピードの高速化を図ることができ、さらに、転写紙がロールすることなく定着液26を未定着画像に供給することができる。
また、定着装置20は、定着液塗布ローラ24から転写紙搬送方向下流側に、定着液26を供給された転写紙を加圧する加圧ローラ対22を有する。定着液26が塗布された転写紙は加圧ローラ対22で加圧されながら搬送される。加圧ローラ対22では加圧することにより、溶解または膨潤したトナー層表面の平滑にすることができトナー画像に光沢を与えることができる。また、転写紙表面の凹凸の繊維間にトナーを押し込むことにより定着性の向上を図ることができる。なお、定着液塗布直後のトナー層表面はややタッキー性(粘着性)を帯びている。しかし、加圧ローラ対22を通過させるとそのタッキー性はなくなり、すべすべした感じになる。これにより、定着工程終了後に不図示の排紙トレイに排出され、スタックされることでその表面に画像が形成された転写紙が重ねられても転写紙同士がトナー像のタッキー性によって張り付くことを防止することができる。
[変形例1]
上述の実施形態1では、転写紙P上に転写がなされた未定着トナー像T1に対して定着液26を付与する構成として、定着液塗布ローラ24を用いて、転写紙Pに対して接触し、塗布する構成であった。未定着トナー像T1に対して定着液26を付与する構成としてはこれに限るものではない。以下、変形例1として、転写紙P上に転写がなされた未定着トナー像T1に対して、ミスト状の定着液を付与する構成について説明する。
図5は変形例1に係る定着装置201の概略構成図である。なお、定着液26を未定着トナーT1に付与する構成以外は、実施形態1の定着装置20と共通であるので説明は省略する。
図5に示すように、変形例1の定着装置201では、未定着トナー像T1に対して定着液26を付与する手段として、定着液ミスト化装置28を備えている。定着液ミスト化装置28は定着液タンク282と転写紙Pの搬送経路に近接する噴霧口283と定着液タンク282内に振動部材281とを備えており、振動部材281は不図示の制御部の制御により超音波振動する部材である。
定着装置201では、定着液タンク282内に振動部材281を設けており、振動部材281が超音波振動することにより、定着液タンク282内の定着液26をミスト化し、定着ミスト26mとする。定着ミスト26mとなった定着液26は噴霧口283から転写紙Pに付与される。定着液ミスト化装置28としては、超音波振動を利用した加湿器と同様の仕組みを適用することができる。
定着装置201では定着液を定着ミスト26mとして未定着トナー像T1に付与するため、塗布ローラを用いる構成と異なり、定着液26を付与する部材が未定着トナー像T1に接触する必要がない。未定着トナーT1に定着液を付与する部材が接触すると、接触した際に未定着トナー像T1が乱される恐れがある。これに対して、定着装置201では未定着トナー像T1に非接触で定着液26を付与することが可能で、定着液26を付与する部材が接触することに起因する、未定着トナー像T1の乱れを防止することができる。
[変形例2]
変形例1の定着装置201では、非接触で定着液26を未定着トナー像T1に付与する構成として、定着液26を定着ミスト26mとして付与する構成について説明した。しかし、未定着トナー像T1に対して非接触で定着液26を付与する構成としてはこれに限るものではない。以下、変形例2として、転写紙P上に転写がなされた未定着トナー像T1に対して、液滴状の定着液を付与する構成について説明する。
図6は変形例2に係る定着装置202の概略構成図である。なお、定着液26を未定着トナーT1に付与する構成以外は、実施形態1の定着装置20と共通であるので説明は省略する。
図6に示すように、変形例2の定着装置202では、未定着トナー像T1に対して定着液26を付与する手段として、定着液ノズルスプレーユニット29を備えている。定着液ノズルスプレーユニット29は定着液収容部292と転写紙Pの搬送経路に近接するノズル孔293とを備えている。
定着装置202では、定着液収容部292内に不図示の圧力発生手段を設けており、この圧力発生手段が定着液収容部292内を加圧することにより、ノズル孔293から転写紙P上の未定着トナー像T1に対して液滴状の定着液26が吐出される。ノズル孔293から液滴状の定着液26を吐出するため、未定着トナー像T1に対して、非接触で定着液26を付与することができる。定着液ノズルスプレーユニット29としては、インクジェットプリンタのヘッド部と同様の仕組みを適用することができる。
定着装置202では定着液を液滴状にして未定着トナー像T1に吐出して付与するため、塗布ローラを用いる構成と異なり、定着液26を付与する部材が未定着トナー像T1に接触する必要がない。これにより、変形例1と同様に、未定着トナー像T1に非接触で定着液26を付与することが可能で、定着液26を付与する部材が接触することに起因する、未定着トナー像T1の乱れを防止することができる。
なお、インクジェットプリンタと同様の仕組みを適用することができるので、インクジェットプリンタが印字するのと同様に液滴を吐出する位置を制御可能な構成とすることもできる。定着液26の液滴を吐出する位置を制御することにより、転写紙P上の未定着トナーT1の位置のみに定着液26を付与することが可能になる。未定着トナーT1の位置のみに定着液26を付与することができると、必要最低限の量の定着液26で定着することが可能となり、定着液の使用量を削減することができるようになる。
実施形態1に係る複写機の全体の概略構成図。 同複写機のY現像装置の概略構成図。 同複写機の2次転写ユニットの概略構成図。 同複写機の定着装置の概略構成図。 変形例1に係る定着装置の概略構成図。 変形例2に係る定着装置の概略構成図。
符号の説明
1 画像形成ユニット
10 感光体ドラム
20 定着装置
22 加圧ローラ対
23 抑え加圧ローラ
24 定着液塗布ローラ
25 定着液汲み上げローラ
26 定着液
27 定着液溜めタンク
30 レーザ書込装置
40 液体現像装置
41 現像ローラ
42 現像タンク
43 現像液汲み上げローラ
44 現像液塗布ローラ
45 カム
46 軸
47 カム受け
60 クリーニング装置
70 中間転写ユニット
71 中間転写ベルト
80 2次転写ユニット
81 2次転写バイアスローラ
86 2次転写電源
87 ローラクリーニング装置
88 接離機構
90 帯電器
100 現像剤収容タンク
101 補給ポンプ
110 液体現像剤
200 複写機

Claims (23)

  1. 不揮発もしくは不揮発に近く、かつ絶縁性のキャリア液と該キャリア液中に樹脂及び顔料からなる固形成分を分散し、その粘度が100[mPa・s]以上、10000[mPa・s]以下の高粘度の液体現像剤を用いて、記録媒体上に形成されたトナー像を該記録媒体に定着させる定着液を用いた定着方法において、
    該定着液は、該トナー像を形成するトナーを溶解または膨潤させる性質を有する定着溶質と、該定着溶質を希釈する定着溶媒とからなる溶液であり、
    該定着溶質が該トナーに含まれる樹脂に対して溶解性又は膨潤性を示す脂肪族エステルを含有することを特徴とする定着方法。
  2. 請求項1の定着方法において、
    上記脂肪族エステルは飽和脂肪族エステルを含有することを特徴とする定着方法。
  3. 請求項2の定着方法において、
    上記飽和脂肪族エステルは一般式
    −COO−R
    で示される化合物であり、
    は、炭素数が11以上14以下のアルキル基であり、
    は、炭素数が1以上3以下のアルキル基であることを特徴とする定着方法。
  4. 請求項1、2または3の定着方法において、
    上記脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸エステルを含有することを特徴とする定着方法。
  5. 請求項4の定着方法において、
    上記脂肪族ジカルボン酸エステルは、一般式
    −(COO−R)2
    で示される化合物であり、
    は、炭素数が3以上8以下のアルキレン基であり、
    は、炭素数が2以上5以下のアルキル基であることを特徴とする定着方法。
  6. 請求項1、2、3、4または5の定着方法において、
    上記脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルを含有することを特徴とする定着方法。
  7. 請求項6の定着方法において、
    上記脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルは、一般式
    −(COO−R−O−R)2
    で示される化合物であり、
    は、炭素数が2以上8以下のアルキレン基であり、
    は、炭素数が2以上4以下のアルキレン基であり、
    は、炭素数が1以上4以下のアルキル基であることを特徴とする定着方法。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7の定着方法において、
    上記定着溶媒は、水を含有することを特徴とする定着方法。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着方法において、
    上記記録媒体上に転写された上記トナー像に対して定着液塗布ローラ上に薄層付着された上記定着液を該定着液塗布ローラを接触させて付与し、該定着液を付与した該トナー像に対して加圧し、定着させることを特徴とする定着方法。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着方法において、
    上記記録媒体上に転写された上記トナー像に対してミスト化された上記定着液を非接触で付与し、該定着液を付与した該トナー像に対して加圧し、定着させることを特徴とする定着方法。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着方法において、
    上記記録媒体上に転写された上記トナー像に対してノズル噴射された上記定着液を非接触で付与し、該定着液を付与した該トナー像に対して加圧し、定着させることを特徴とする定着方法。
  12. 不揮発もしくは不揮発に近く、かつ絶縁性のキャリア液と該キャリア液中に樹脂及び顔料からなる固形成分を分散し、その粘度が100[mPa・s]以上、10000[mPa・s]以下の高粘度の液体現像剤を用いて、記録媒体上に形成されたトナー像を記録媒体に定着させる定着液を用いる定着装置において、
    該定着液は、該トナー像を形成するトナーを溶解または膨潤させる性質を有する定着溶質と、該定着溶質を希釈する定着溶媒とからなる溶液であり、
    該定着溶質が該トナーに含まれる樹脂に対して溶解性又は膨潤性を示す脂肪族エステルを含有することを特徴とする定着装置。
  13. 請求項12の定着装置において、
    上記脂肪族エステルは飽和脂肪族エステルを含有することを特徴とする定着装置。
  14. 請求項13の定着装置において、
    上記飽和脂肪族エステルは一般式
    −COO−R
    で示される化合物であり、
    は、炭素数が11以上14以下のアルキル基であり、
    は、炭素数が1以上3以下のアルキル基であることを特徴とする定着装置。
  15. 請求項12、13または14の定着装置において、
    上記脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸エステルを含有することを特徴とする定着装置。
  16. 請求項15の定着装置において、
    上記脂肪族ジカルボン酸エステルは、一般式
    −(COO−R)2
    で示される化合物であり、
    は、炭素数が3以上8以下のアルキレン基であり、
    は、炭素数が2以上5以下のアルキル基であることを特徴とする定着装置。
  17. 請求項12、13、14、15または16の定着装置において、
    上記脂肪族エステルは、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルを含有することを特徴とする定着装置。
  18. 請求項17の定着装置において、
    上記脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキルは、一般式
    −(COO−R−O−R)2
    で示される化合物であり、
    は、炭素数が2以上8以下のアルキレン基であり、
    は、炭素数が2以上4以下のアルキレン基であり、
    は、炭素数が1以上4以下のアルキル基であることを特徴とする定着装置。
  19. 請求項12、13、14、15、16、17または18の定着装置において、
    上記定着溶媒は、水を含有することを特徴とする定着装置。
  20. 請求項12、13、14、15、16、17、18または19の定着装置において、
    表面に上記定着液を薄層状で担持し、上記記録媒体上に転写されたトナー像に接触し該定着液を塗布する定着液塗布ローラと、
    該定着液を塗布された後の該トナー像に対して加圧し、加圧定着する加圧ローラとを有すること特徴とする定着装置。
  21. 請求項12、13、14、15、16、17、18または19の定着装置において、
    上記定着液をミスト化し、上記記録媒体上に転写されたトナー像に対して非接触で該定着液を付与する定着液ミスト化手段と、該定着液を付与された後の該トナー像に対して加圧し、加圧定着する加圧ローラとを有すること特徴とする定着装置。
  22. 請求項12、13、14、15、16、17、18または19の定着装置において、
    上記定着液をノズル噴射し、上記記録媒体上に転写されたトナー像に対して非接触で該定着液を付与する定着液噴射ノズルと、
    該定着液を付与された後の該トナー像に対して加圧し、加圧定着する加圧ローラとを有すること特徴とする定着装置。
  23. 潜像坦持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
    該潜像坦持体の表面に不揮発もしくは不揮発に近くかつ、絶縁性のキャリア液と該キャリア液中に樹脂及び顔料からなる固形分を分散し、その粘度が100[mPa・s]以上、10000[mPa・s]以下の高粘度の液体現像剤を供給して前記潜像形成手段により形成された潜像を現像し、トナー像化する現像手段と、
    該潜像坦持体上に形成された該トナー像を転写材に転写する転写手段と、
    転写後の該潜像坦持体上の残留現像液を除去するクリーニング手段と、
    該転写材に転写された該トナー像を該転写材上に定着させる定着手段とを有する湿式画像形成装置において、
    該定着手段として請求項12、13、14、15、16、17、18、19、20、21または22に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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