JP2006176750A - マスターバッチ組成物、それを含有するポリオレフィン系樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

マスターバッチ組成物、それを含有するポリオレフィン系樹脂組成物およびその成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリオレフィン系樹脂、特にポリプロピレン系樹脂の射出成形体の製造に有用なマスターバッチ組成物、特に、ポリオレフィン成形体中の添加剤の分散性を向上させるとともに、マスターバッチ組成物中に各種添加剤を高充填でき、べたつきのないマスターバッチ組成物、該組成物を含有するポリオレフィン系樹脂組成物および該樹脂組成物を用いたポリオレフィン成形体を提供することを目的とする。
【解決手段】プラスチック用添加剤を10〜95質量%、特定の物性値を有するオレフィン系重合体を1〜50質量%および担体用ポリオレフィン樹脂を1〜89質量%の割合で含有するマスターバッチ組成物を調製し、該マスターバッチ組成物をポリオレフィン系樹脂に配合してポリオレフィン系樹脂組成物とし、該組成物を成形してポリオレフィン成形体とする。
【選択図】なし。

Description

本発明はマスターバッチ組成物、該マスターバッチ組成物を含有するポリオレフィン系樹脂組成物および該樹脂組成物を用いて得られるポリオレフィン成形体に関する。さらに詳しくは、プラスチック添加剤、特定の物性値を有するオレフィン系重合体および担体用のポリオレフィン樹脂を特定割合で含有するマスターバッチ組成物、該マスターバッチ組成物を含有するポリオレフィン系樹脂組成物および該樹脂組成物を用いたポリオレフィン成形体、特に自動車内外装材に用いる射出成形体に関する。
ポリプロピレン系樹脂は、剛性や衝撃強度に優れ、広く使用されているが、特に、自動車用材料にポリプロピレン系樹脂からなる組成物を射出成形等によって成形して得られた成形品が用いられるようになってきている。これらの成形品には、剛性、耐衝撃強度等の機械的特性に加えて、自動車のボディとの一体感、高級感及び高意匠性など、優れた外観が要求されてきており、また、低コスト化のために、操業性の向上が要求されている。
一方で、着色のために用いられる顔料や、軟化剤、充填剤、離型剤などの添加剤を比較的高濃度に含む、あらかじめ製造したマスターバッチ組成物を、成形用材料のポリプロピレン系樹脂に配合し成形することにより、得られる成形体の物性の向上や操業性の向上が図られている。
この手法において、成形用材料のポリプロピレン系樹脂と同一のポリプロピレン系樹脂をマスターバッチ組成物の担体用樹脂として用いるという手法がある。これは、同一のポリプロピレン系樹脂であれば、相容性が良いためにマスターバッチ組成物がポリプロピレン系樹脂中に高分散し、外観が向上することが考えられるが、射出成形に用いられるポリプロピレン系樹脂は、分子量が高いため溶融粘度が高く、顔料の含有量を約30質量%以上にすると、混練性や賦型性が困難になってくるという問題が発生する。また、高結晶性で結晶化速度が速いために添加剤と担体であるポリプロピレン系樹脂との相分離が進行するため添加剤の添加量を高くすることができず、操業性が向上しない。また、滑剤、帯電防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤などのようにポリプロピレン系樹脂に比較して融点の低い添加剤は溶融粘度が低く、樹脂組成物を製造する際の押出機中での混練が十分行われない等の欠点がある。
分子量を下げたポリプロピレン系ワックスをマスターバッチの担体として使用する試みもなされている。これにより前述の溶融粘度の問題は解決するが、結晶性が高いため融点が高く、マスターバッチ組成物を製造する際に、発泡剤、変性剤、架橋剤などを高温で溶融混練することとなり、このためこれらの添加剤が化学変化を起こし、発泡、架橋、分解もしくはグラフト化反応を起すといった欠点がある。特に難燃剤、発泡剤、脱臭剤、抗菌・抗カビ剤などの添加剤はポリオレフィン樹脂を溶融加工する際に高温にさらされ、これらの薬品または添加剤が蒸発・昇華して、有効成分が大幅に減少してしまうという欠点は解消されず、さらに結晶化速度が速いためにこれら添加剤を高充填できないという問題も解消されない。
低分子量で低融点のマスターバッチ用の担体樹脂として、アタクチックポリプロピレンを使用する方法が提案されている。この場合は、マスターバッチ組成物中に、より高濃度の顔料を分散させることが可能で、着色加工費を削減できるが、アタクチックポリプロピレンがポリプロピレンを製造するときの副生物であるため、安価であるという利点がある半面、触媒や溶媒の残渣が多いために、マスターバッチ組成物を調製する際に着臭や着色の原因にもなり、該マスターバッチ組成物を用いて得られる成形体の色合いが微妙に変化して該成形体の色合せが困難となるなどの問題があった。また、副生物であるため、物性値、例えば溶融粘度の変動が大きく、混練時、流動性が不安定となり、操業性が悪いという問題があった。
該アタクチックポリプロピレンを担体として、帯電防止用マスターバッチを製造する方法(例えば、特許文献1参照)、着色または改質用マスターバッチを製造する方法(例えば、特許文献2,3参照)などが提案されている。これらの方法は、いずれも原料としてポリプロピレン製造時の副生品であるアタクチックポリプロピレンを使用しているため、前述の欠点を内包している。また、副生物ではなく、目的生産された非晶性ポリオレフィンランダム共重合体をマスターバッチの担体樹脂として使用することも提案されている(例えば、特許文献4,5参照)。しかしながら、該共重合体は不均一系の触媒を用いて得られる共重合体であるため、分子量分布や組成分布が広い。つまり結晶性で融点の高い高分子量成分と、非晶性で低融点の低分子量成分を含むことになる。この低分子量成分がべたつきの成分となり、マスターバッチペレット同士の付着や、得られる成形体のべたつきにつながるという問題点を有している。前述の提案の中では、粘着性がある場合に粘着防止剤を使用することが好ましいと記載されている。成形体のべたつきがおこると、射出成形時の成形体の金型からの離型性が低下し、このため操業性の低下や、外観の悪化につながる。
さらに、メタロセン触媒を用いて得られるポリプロピレン系ワックスを分散剤として用いる着色樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献6,7参照)。しかしながら、融点が最低でも90℃であり、用いる添加剤の劣化・反応を防ぐためにも、さらに低温の融点を持つマスターバッチ用の担体が望まれている。また、ここで用いるワックスは、エチレン等との共重合により融点を低下させたものであるため、融点を低下させるためにはエチレン含有量の高い共重合体とする必要があり、その結果、ポリプロピレン系樹脂との相溶性が低下してしまうという問題がある。
特開昭62−62836号公報 特開昭52−126449号公報 特開昭53−67750号公報 特開平1−261440号公報 特開平7−82424号公報 特開2003−183447公報 特開2003−525340公報
ポリオレフィン系樹脂、特にポリプロピレン系樹脂の射出成形体の製造に有用なマスターバッチ組成物、詳しくは、ポリオレフィン成形体、特に、ポリプロピレン成形体中の添加剤の分散性を向上させるとともに、マスターバッチ組成物中に各種添加剤を高充填でき、マスターバッチ組成物製造の際に該添加剤の熱劣化や反応を抑え、べたつきのない、操業性の良好なマスターバッチ組成物、該組成物を含有するポリオレフィン系樹脂組成物および該樹脂組成物を用いたポリオレフィン成形体を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた。その結果、プラスチック用添加剤、特定の物性値を有するオレフィン系重合体および担体用のポリオレフィン樹脂を特定割合で含有するマスターバッチ組成物が、べたつきがなく、操業性も良好なマスターバッチ組成物になり、該マスターバッチ組成物を含有するポリオレフィン系樹脂組成物を用いると、射出成形時の成形体の金型からの離型性が良好で、操業性もよく、外観に優れた成形体が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記から構成される。
(1)プラスチック用添加剤を10〜95質量%、以下の(i)〜(iii)を満たすオレフィン系重合体を1〜50質量%および担体用ポリオレフィン樹脂を1〜89質量%の割合で含有するマスターバッチ組成物、
(i)メソペンタッド分率[mmmm]が20〜80モル%、
(ii)示差走査型熱量計(DSC)を用い、試料を窒素雰囲気下−10℃で5分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得られた融解吸熱曲線の最も高温側に観測されるピークトップとして定義される融点(Tm−D)が0〜100℃、
(iii)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法による測定における重量平均分子量(Mw)が10,000〜1,000,000の範囲で、かつ、前記GPC法による測定における数平均分子量をMnとしたときの該MwとMnとの比Mw/Mnが4以下。
(2)オレフィン系重合体が、さらに下記(iv)を満たすプロピレン系重合体である請求項1に記載のマスターバッチ組成物、
(iv)立体規則性指数[mm]が50〜90モル%。
(3)前記(1)または(2)に記載のマスターバッチ組成物をポリオレフィン系樹脂に配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物、
(4)ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、前記(1)または(2)に記載のマスターバッチ組成物0.1〜10質量部を配合したものである前記(3)に記載のポリオレフィン系樹脂組成物、
(5)ポリオレフィン系樹脂がポリプロピレン系樹脂である前記(3)または(4)に記載のポリオレフィン系樹脂組成物、
(6)前記(3)〜(5)のいずれかに記載のポリオレフィン系樹脂組成物を用いてなるポリオレフィン成形体、
(7)前記(3)〜(5)のいずれかに記載のポリオレフィン系樹脂組成物を用いて射出成形してなる自動車用射出成形体、
である。
本発明によれば、ポリオレフィン系樹脂、特にポリプロピレン系樹脂の射出成形体の製造に有用なマスターバッチ組成物、詳しくは、ポリオレフィン成形体、特に、ポリプロピレン成形体中の添加剤の分散性を向上させるとともに、マスターバッチ組成物中に各種添加剤を高充填でき、マスターバッチ組成物製造の際に該添加剤の熱劣化や反応を抑え、べたつきのない、操業性の良好なマスターバッチ組成物、該組成物を含有するポリオレフィン系樹脂組成物および該樹脂組成物を用いたポリオレフィン成形体を提供することができる。
本発明のマスターバッチ用組成物は、プラスチック用添加剤、特定の物性値を有するオレフィン系重合体および担体用ポリオレフィン樹脂を特定量含有するマスターバッチ組成物である。
A.プラスチック用添加剤
本発明で用いるプラスチック用添加剤としては、一般にプラスチックに使用されている顔料、架橋剤、分解剤、軟化剤、離型剤はもとより、抗菌・抗カビ・防虫剤、難燃剤、発泡剤、脱臭剤、滑剤、帯電防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、金属粉、セラミック粉等を挙げることができる。
金属粉としては、鉄、銅、アルミニウム、チタン、ステンレス等の金属粉が挙げられる。
セラミック粉としては、例えばジルコニア、アルミナ等の酸化物系のセラミック粉が挙げられる。
顔料は、有機顔料および無機顔料の1種以上を用いることができ、有機顔料としては、アゾレーキ、ハンザ系、ベンズイミダゾロン系、ジアリライド系、ピラゾロン系、イエロー系、レッド系等のアゾ系顔料;フタロシアニン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、ジオキサジン系、アントラキノン系、イソインドリノン系等の多環系顔料およびアニリンブラック等を挙げることができる。無機顔料としては、酸化チタン、チタンイエロー、酸化鉄、群青、コバルトブルー、酸化クロムグリーン、黄鉛、カドミウムイエロー、カドミウムレッド等の無機顔料およびカーボンブラックを挙げることができる。
架橋剤、分解剤としては、t−ブチルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジブチルパーオキシヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソブロビル)ベンゼン、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルなどの有機過酸化物を挙げることができる。
抗菌・抗カビ・防虫剤としては、チオスルファミド、チオフタルイミド、ビスツェノキシアルシン、チアベタゾール、アミノベンズイミダゾールなどの化合物およびその誘導体等が挙げられる。
難燃剤としては、酸化アンチモン、有機リン酸エステル、クロレンド酸、テトラブロモ無水フタル酸、リン原子やハロゲン原子を含むポリオールなどの化合物が挙げられる。
発泡剤としては、炭酸水素ナトリウム、ジニトロソテトラミン、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、スルフォニルヒドラジド、スルフォニルセミカルハジドなどの化合物およびその誘導体等が挙げられる。
B.オレフィン系重合体
オレフィン系重合体は、オレフィンの単独重合体または2種以上のオレフィンの共重合体である。ここで、オレフィンとして具体的には、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、3-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、3-メチル-1-ブテン、1−ノネン、1-デセン、1−ウンデセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンなどの炭素原子数が2〜20程度のα−オレフィン;シクロペンテン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5-エチル-2-ノルボルネン、テトラシクロドデセン、2-エチル-1,4,5,8-ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナフタレンなどの炭素原子数が3〜20の環状オレフィン等のほか、スチレン、ビニルシクロヘキサン、ジエンなどを挙げることができる。
中でも炭素原子数が2〜6のオレフィンを主な構成単位とする重合体が好ましく、プロピレン単位を主な構成単位とするプロピレン系重合体および1−ブテン単位を主な構成単位とする1−ブテン系重合体が好ましい。
プロピレン系重合体は、以下のものが好ましい。
プロピレン含有割合が50〜100モル%、エチレンもしくは炭素数4〜20のα−オレフィンの含有割合が50〜0モル%のプロピレン単独重合体またはプロピレンとエチレンもしくは炭素数4〜20のα−オレフィンとの共重合体、好ましくはプロピレン70〜100モル%、エチレンもしくは炭素数4〜20のα―オレフィン30〜0モル%のプロピレン単独重合体またはプロピレンとエチレンもしくは炭素数4〜20のα−オレフィンとの共重合体、さらに好ましくはプロピレン90〜100モル%、エチレンもしくは炭素数4〜20のα−オレフィン10〜0モル%のプロピレン単独重合体またはプロピレンとエチレンもしくは炭素数4〜20のα−オレフィンとの共重合体、特に好ましくはプロピレン単独重合体である。
1−ブテン系重合体は、以下のものが好ましい。
1−ブテン含有割合50〜100モル%、炭素数2〜20(但し、炭素数4のものを除く)のα−オレフィンの含有割合50〜0モル%の1−ブテン単独重合体または1−ブテンと炭素数2〜20(炭素数4のものを除く)のα−オレフィンとの共重合体、好ましくは1−ブテン70〜100モル%、炭素数2〜20のα―オレフィン30〜0モル%の1−ブテン単独重合体または1−ブテンと炭素数4〜20(但し、炭素数4のものを除く)のα−オレフィンとの共重合体、さらに好ましくは1−ブテン90〜100モル%、炭素数2〜20(但し、炭素数4のものを除く)のα−オレフィン10〜0モル%の1−ブテン単独重合体または1−ブテンと炭素数2〜20(但し、炭素数4のものを除く)のα−オレフィンとの共重合体、特に好ましくは1−ブテン単独重合体である。
本発明で用いるオレフィン系重合体は下記の物性要件を満たすことが必要である。
(i)メソペンタッド分率[mmmm]が20〜80モル%、好ましくは30〜70モル%、より好ましくは30〜55モル%、特に好ましくは35〜50モル%。
なお、1−ブテン系重合体にあっては、好ましいメソペンタッド分率[mmmm]は40〜85モル%、より好ましくは60〜80モル%、特に好ましくは65〜80モル%のものである。
ここで、メソペンタッド分率[mmmm]は、エイ.ザンベル(A.Zambelli)等により報告されたマクロモレキュールズ(Maclomolecules)、6925(1973)で提案された方法に準拠して求める。即ち、13C核磁気共鳴スペクトル法を用いてメチレン基、メチン基のシグナルを測定し、メソペンタッド分率[mmmm]、[mmrr]および[rmmr]を求めるものである。なお、1−ブテン系重合体にあっては、朝倉らによって報告されたポリマージャーナル(Polymer Journal),16、717(1984)、ジェイ.ランダル(J.Randall)らにより報告された、「Macromol. Chem. Phys.、198,1257(1997)」で提案された方法に準拠して求める。即ち、13C核磁気共鳴スペクトル法を用いてメチレン基、メチン基のシグナルを測定し、メソペンタッド分率[mmmm]、[mmrr]および[rmmr]を求めるものである。ここで、該メソペンタッド分率の値が大きくなると重合体の立体規則性が高くなることを意味する。該メソペンタッド分率が20モル%未満では、かかるオレフィン系重合体を用いたマスターバッチ組成物にべたつきが生じる可能性がある。また、該メソペンタッド分率が80モル%を超える場合は該オレフィン系重合体を用いたマスターバッチ組成物は結晶化速度が速くなりすぎ、プラスチック用添加剤の充填率を高めることが困難となる。
本発明で用いるプロピレン系重合体は、さらに、メソトリアッド分率で表される立体規則性指数[mm]が50〜90モル%を満たすものが好ましく、50〜80モル%を満たすものがより好ましい。
該立体規則性指数が50モル%未満では、かかるプロピレン系重合体を含有するマスターバッチ組成物にべたつきが発生する恐れがあり、90モル%を超えると、かかるプロピレン系重合体を含有するマスターバッチ組成物を用いたポリオレフィン系樹脂組成物の二次加工性が低下する恐れがある。
(ii)本発明で用いるオレフィン系重合体は、示差走査型熱量計を用いて、試料10mgを窒素雰囲気下−10℃で5分間保持した後、220℃まで10℃/分で昇温させることにより得られる融解吸熱カーブから観測されるピークの最も高温側に観測されるピークトップを融点(Tm−D)としたときの該融点が0〜100℃の結晶性樹脂であることが必要である。オレフィン系重合体の該融点が低いほど、該オレフィン系重合体を用いるとマスターバッチ組成物の製造の際の加熱温度をさげることができるので好ましいが、該融点を持たない非晶性樹脂では得られるマスターバッチ組成物にべたつきが見られ、マスターバッチ組成物としての取り扱い性が低下するので好ましくない。融点については、好ましくは20〜90℃、より好ましくは45〜90℃、さらに好ましくは60〜90℃、特に好ましくは60〜80℃である。
(iii)本発明で用いるオレフィン系重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法による測定における重量平均分子量(Mw)が10,000〜1,000,000の範囲、好ましくは10,000〜150,000の範囲であり、特に好ましくは、20,000〜80,000の範囲のものである。Mwが10,000未満では、かかるオレフィン系重合体を含有するマスターバッチ組成物にべたつきが発生し、1,000,000を超えるとかかるオレフィン系重合体を含有するマスターバッチ組成物を用いたポリオレフィン系樹脂組成物の溶融流動性が低下するため、成形性が不良となる。
本願発明で用いるオレフィン系重合体は、上記の重量平均分子量を有し、かつ、前記GPC法による測定における数平均分子量をMnとしたときの該MwとMnとの比Mw/Mnが4以下を満足する必要がある。該Mw/Mnが4を超えると、かかるオレフィン系重合体を含有するマスターバッチ組成物にべたつきが発生することがある。
なお、上記Mw/Mnは、GPC測定装置[カラム:TOSO、GMHHR−H(S)HT,検出器:液体クロマトグラム用RI検出器 WATERS 150C]を用いて測定した重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)より算出する。
本発明で用いるオレフィン系重合体は、例えば、国際公開第03/091289号パンフレットの第8頁〜第9頁の3行目に記載の方法もしくは国際公開第03/070788号パンフレット第15頁20行〜第17頁3行目の記載の方法等に準拠して製造することができる。即ち、(A)一般式(I)
Figure 2006176750
[式中、Mは周期律表第3〜10族またはランタノイド系列の金属元素を示し、E1及びE2はそれぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘテロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子であって、A1及びA2を介して架橋構造を形成しており、又それらは互いに同一でも異なっていてもよく、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,E1,E2又はYと架橋していてもよい。
Yはルイス塩基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異なっていてもよく、他のY,E1,E2又はXと架橋していてもよく、A1及びA2は二つの配位子を結合する二価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、−S−、−SO2−、−Se−、−NR1−、−PR1−、−P(O)R1−、−BR1−又は−AlR1−を示し、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基又は炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基を示し、それらは互いに同一でも異なっていてもよい。
qは1〜5の整数で[(Mの原子価)−2]を示し、rは0〜3の整数を示す。]
で表される遷移金属化合物および(B)有機ホウ素化合物を含有する重合用触媒の存在下、炭素数2〜20のα−オレフィン、好ましくはプロピレンもしくは1−ブテンを単独重合させる方法およびこれらα−オレフィンの2種以上を共重合させることにより得ることができる。
C.担体用ポリオレフィン樹脂
本発明で用いる担体用ポリオレフィン樹脂は特に限定はないが、ポリオレフィン系樹脂組成物に用いる成形用材料のポリオレフィン系樹脂と同じである方がより好ましい。また、メルトフローレート(MFR、温度:230℃、荷重:21.16N)は、0.1〜400g/10分、好ましくは5〜250g/10分のポリオレフィン系樹脂が選ばれる。該MFRが0.1g/10分未満であると、成形用材料のポリオレフィン系樹脂との相溶性が悪くなって、得られる成形体に色ムラが生じたり諸物性に悪影響を与えたりするおそれがある。一方、MFRが400g/10分を越える場合には、マスターバッチ組成物の製造が困難になるとともに、得られる成形体の機械的強度などの諸物性に悪影響を与えるおそれがある。かかる担体用ポリオレフィン樹脂は市販品を使用することができる。
D.マスターバッチ組成物
本発明のマスターバッチ組成物は、プラスチック用添加剤を10〜95質量%、特定の物性値を有するオレフィン系重合体を1〜50質量%および担体用ポリオレフィン樹脂を1〜89質量%の割合で含有するマスターバッチ組成物であり、より好ましくはプラスチック用添加剤を30〜90質量%、特定の物性値を有するオレフィン系重合体を5〜30質量%、担体用ポリオレフィン樹脂を5〜65質量%の割合で含有するマスターバッチ組成物、さらに好ましくはプラスチック用添加剤を35〜85質量%、特定の物性値を有するオレフィン系重合体を5〜25質量%および担体用ポリオレフィン樹脂を10〜60質量%の割合で含有するマスターバッチ組成物である。中でも、オレフィン系重合体が特定の(i)〜(iii)の物性値の他に、さらに、(iv)立体規則性指数[mm]が50〜90モル%を満たすプロピレン系重合体であることが特に好ましい。
該プラスチック用添加剤の割合が10質量%より少ないと、実質上マスターバッチを経由せず直接ポリオレフィン系樹脂、例えばポリプロピレン系樹脂と混合する方が効果的である。また、プラスチック用添加剤が95質量%以上ではマスターバッチ組成物の粘度が大きくなりすぎてペレット化することができない。
該オレフィン系重合体が1質量%以下では添加剤が凝集し、分散不良を引き起こし、50質量%以上では得られるマスターバッチ組成物がべたつき、マスターバッチ組成物のペレット同士の付着や該マスターバッチ組成物を用いたポリオレフィン系樹脂組成物を成形して得られるポリオレフィン成形体にべたつきが生じる。
マスターバッチ組成物の製造方法
プラスチック用添加剤、特定の物性値を有するオレフィン系重合体および担体用ポリオレフィン樹脂の混合方法は、特に限定されず、ミキシングロール、インテンシブミキサー、例えばバンバリーミキサー、ニーダー、一軸または二軸押出機など、従来よく知られた方法を採用することができる。また、該プラスチック用添加剤と該オレフィン系重合体の一部を混合したのち、残部のオレフィン系重合体をさらに添加、混合するなどの多段階の混合も可能である。
本発明のマスターバッチ組成物は、射出成形用ポリプロピレン樹脂組成物の成形時に使用するのが最適であるが、射出成形法以外の押出成形法、具体的には、T−ダイ押出成形法、カレンダーロール成形法、熱圧縮成形法、インフレーション成形法等によるフィルム・シートの成形、さらには高速紡糸成形法においても使用することが可能である。
ポリオレフィン系樹脂組成物
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物に用いる成形用材料のポリオレフィン系樹脂としては、特に制限はなく、α−オレフィン単独重合体、α−オレフィン共重合体、α−オレフィンとビニルモノマーとの共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体、エチレン・カルボン酸不飽和エステル共重合体などを挙げることができ、中でも、プロピレン単独重合体、プロピレンとエチレンもしくは炭素数4〜20のα−オレフィンとの共重合体等のポリプロピレン系樹脂が好ましい。なお、これらポリオレフィン系樹脂は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
該ポリオレフィン系樹脂に配合するマスターバッチ組成物の配合量は、該ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが望ましい。0.1質量部未満では、マスターバッチ組成物による該ポリオレフィン系樹脂の改良効果が得られず、10質量部を超えると、マスターバッチ組成物としての経済性がない。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物には、本発明の目的に反しない限り、ポリオレフィン系樹脂以外の熱可塑性樹脂を配合することができる。かかる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレン(HIPS)、アイソタクティックポリスチレン、シンジオタクタクティックポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂;アクリロニトリル−スチレン樹脂(AS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)などのポリアクリルニトリル系樹脂;ポリメタクリレート系樹脂,ポリアミド系樹脂,ポリエステル系樹脂,ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリフェニレンスルフォン系樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クロマン・インデン系樹脂、石油樹脂、などが挙げられる。なかでも、石油樹脂が好ましい。なお、これら熱可塑性樹脂は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。これら熱可塑性樹脂の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.1〜100質量部であることが望ましい。0.1質量部未満では、熱可塑性樹脂による改良効果が得られない。また100質量部を超えると、ポリオレフィン系樹脂組成物としての特徴が失われる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物には、必要に応じて、従来公知の発泡剤、結晶核剤、耐侯安定剤や耐熱安定剤や光安定剤(以下、安定剤という)、紫外線吸収剤,光安定剤,耐熱安定剤、帯電防止剤、離型剤,難燃剤,合成油,ワックス、電気的性質改良剤、スリップ防止剤、アンチブロックング剤、粘度調製剤、着色防止剤、防曇剤、滑剤、顔料、染料、可塑剤、軟化剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、塩素捕捉剤,酸化防止剤、粘着防止剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
また、安定剤としては、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、ヒンダードアミン系安定剤および高級脂肪酸の金属塩、が挙げられ、これらをポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.001〜10質量部の量で配合してもよい。
このフェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、2,2'−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、テトラキス−〔メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等の公知の各種フェノール系酸化防止剤が使用される。また、上記のフェノール系酸化防止剤とともに、硫黄系酸化防止剤を含有することが望ましい。この硫黄系酸化防止剤としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート等の公知の各種硫黄系酸化防止剤が使用される。さらに、酸化劣化の抑制効果をより一層向上させるために、上記二種類の酸化防止剤とともに、リン系酸化防止剤を含有するのが好ましい。このリン系酸化防止剤としては、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト等の公知の各種リン系酸化防止剤が使用される。
必要に応じて、さらに従来公知の無機充填剤、有機充填剤、などの充填剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
用いられる無機充填剤や有機充填剤の形状については特に制限はなく、粒状,板状,棒状,繊維状,ウイスカー状など、いずれの形状のものも使用することができる。無機充填剤としては、例えばシリカ,ケイ藻土,バリウムフェライト,アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム酸化ベリリウム,軽石,軽石バルーンなどの酸化物,水酸化アルミニルム,水酸化マグネシウム,塩基性炭酸マグネシウムなどの水酸化物,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,ドロマイト,ドーソナイトなどの炭酸塩,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,硫酸アンモニウム,亜硫酸カルシウムなどの硫酸塩又は亜硫酸塩、タルク,クレー,マイカ,アスベスト,ガラス繊維,ガラスフレーク、ガラスバルーン,ガラスビーズ,ケイ酸カルシウム,モンモリロナイト,ベントナイト、カオリナイトなどの粘土鉱物・ケイ酸塩およびその有機化物(有機化クレー)、カーボンブラック,グラファイト,炭素繊維,炭素中空球などの炭素類や、硫化モリブデン,ボロン繊維,ホウ酸亜鉛,メタホウ酸バリウム,ホウ酸カルシウム,ホウ酸ナトリウム,マグネシウムオキシサルフェイト,各種金属繊維などを挙げることができる。一方、有機充填剤としては、例えばモミ殻などの殻繊維、木粉,木綿,ジュート,紙細片,セロハン片,芳香族ポリアミド繊維,セルロース繊維,ナイロン繊維,ポリエステル繊維,ポリプロピレン繊維,熱硬化性樹脂粉末などを挙げることができる。
これらの無機充填剤や有機充填剤は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。射出成形用のポリオレフィン樹脂組成物にあっては、これらの中で、タルク,マイカ,炭酸カルシウム,ガラス繊維が好ましく、特にタルクが好ましい。このタルクの大きさとしては、得られる成形体の剛性,耐衝撃性,耐傷付き白化性,ウエルド外観,光沢ムラなどの物性の点から、平均粒径1〜8μmで、平均アスペクト比が4以上のものが好適である。特に加工粉砕法により得られたものが、物性,剛性などの点でとりわけ好ましい。該無機充填剤や有機充填剤の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、1〜100質量部の範囲である。この配合量が1質量部未満では得られる成形体の剛性が不充分であり、100質量部超えると得られる成形体のウエルド外観や光沢ムラなどの外観不良が生じるとともに、耐衝撃性や耐傷付き白化性が低下する。成形体の外観,剛性,耐衝撃性,耐傷付き白化性などの面から、好ましい無機充填剤や有機充填剤の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、3〜60質量部の範囲であり、特に5〜40質量部の範囲が好適である。
以下に実施例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)極限粘度の測定
(株) 離合社のVMR−053型自動粘度計を用い、テトラリン溶媒中135℃において測定した。
(2)メソペンタッド分率[mmmm]の測定
13C核磁気共鳴スペクトルを用いてメチレン基、メチン基のシグナルを測定し、ポリオレフィン分子中のメソペンタッド分率[mmmm]を求めた。
なお、13C核磁気共鳴スペクトルの測定は、下記の装置及び条件にて行った。
装置:日本電子(株)製JNM−EX400型13C−NMR装置
方法:プロトン完全デカップリング法
濃度:220mg/ミリリットル
溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの90:10(容量比)混 合溶媒
温度:130℃
パルス幅:45°
パルス繰り返し時間:4秒
積算:10000回
本発明において、立体規則性指数([mm])は、前記の日本電子(株)製JNM−EX400型装置を用い、13C−NMRスペクトルを前記の条件と同様にして測定し、プロピレン連鎖のメソトリアッド([mm])分率を測定して求めた値である。
(3)重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)の測定
GPC法により、下記の装置および条件で測定し重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnを求めた。
GPC測定装置
カラム :TOSO GMHHR−H(S)HT
検出器 :液体クロマトグラム用RI検出器、WATERS150C、
測定条件
溶媒 ;1,2,4−トリクロロベンゼン
測定温度 :145℃
流速 :1.0ミリリットル/分
試料濃度 :2.2mg/ミリリットル
注入量 :160マイクロリットル
検量線 :Universal Calibration
解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0)
(4)融点(Tm−D)の測定
示差走査型熱量計(パーキン・エルマー社製、DSC−7)を用い、試料10mgを窒素雰囲気下、−10℃で5分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得られる融解吸熱カーブの最も高温側に観測されるピークのピークトップを融点:Tm−Dとした。
製造例1
(a)触媒調製
(1)2−クロロジメチルシリルインデンの製造
窒素気流下、1リットルの三つ口フラスコにTHF(テトラヒドロフラン)50ミリリットルとマグネシウム2.5g(41ミリモル)を加え、ここに1,2−ジブロモエタン0.1ミリリットルを加えて30分間攪拌し、マグネシウムを活性化した。攪拌後、溶媒を抜き出し、新たにTHF50ミリリットルを添加した。ここに2−ブロモインデン5.0g(25.6ミリモル)のTHF(200ミリリットル)溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、室温において2時間攪拌した後、−78℃に冷却し、ジクロロジメチルシラン3.1ミリリットル(25.6ミリモル)のTHF(100ミリリットル)溶液を1時間かけて滴下し、15時間攪拌した後、溶媒を留去した。残渣をヘキサン200ミリリットルで抽出した後、溶媒を留去することにより、2−クロロジメチルシリルインデン6.6g(24.2ミリリモル)を得た(収率94%)。
(2)(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(インデン)の製造
窒素気流下、1リットルの三つ口フラスコにTHF400ミリリットルと2−クロロジメチルシリルインデン8gを加えて、−78℃に冷却した。この溶液へ、LiN(SiMe32のTHF溶液(1.0モル/リットル)を38.5ミリリットル(38.5ミリモル)滴下した。室温において15時間攪拌した後、溶媒を留去し、ヘキサン300ミリリットルで抽出した。溶媒を留去することにより、(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(インデン)を2.0g(6.4ミリモル)得た(収率33.4%)。
(3)[(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロライドの製造]
窒素気流下、200ミリリットルのシュレンク瓶に(2)で得られた(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)‐ビス(インデン)2.5g(7.2ミリモル)とジエチルエーテル100ミリリットルを加えた。−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(n−BuLi)のヘキサン溶液(1.6モル/リットル)を9.0ミリリットル(14.8ミリモル)加えた後、室温で12時間攪拌した。溶媒を留去して得られた固体をヘキサン20ミリリットルで洗浄し減圧乾燥することによりリチウム塩を白色固体として定量的に得た。
シュレンク瓶中、(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(インデン)のリチウム塩(6.97ミリモル)をTHF50ミリリットルに溶解し、室温でヨードメチルトリメチルシラン2.1ミリリットル(14.2ミリモル)をゆっくりと滴下し12時間攪拌した。溶媒を留去し、ジエチルエーテル50ミリリットルを加えて飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄する。分液後、有機相を乾燥し、溶媒を除去することにより(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−トリメチルシリルメチルインデン)を3.04g(5.9ミリモル)得た(収率84%)。
次に、窒素気流下においてシュレンク瓶に前記で得られた(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−トリメチルシリルメチルインデン)3.04g(5.9ミリモル)とジエチルエーテル50ミリリットルを入れる。−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(n−BuLi)のヘキサン溶液(1.6モル/リットル)7.4ミリリットル(11.8ミリモル)を加えた後、室温で12時間攪拌した。溶媒を留去して、得られた固体をヘキサン40ミリリットルで洗浄することによりリチウム塩をジエチルエーテル付加体として3.06g得た。
1H−NMR(90MHz,THF−d8)による測定の結果は、 :δ 0.04(s,−SiMe3,18H),0.48(s,−Me2Si−,12H),1.10(t,−CH3,6H),2.59(s,−CH2−,4H),3.38(q,−CH2−,4H),6.2−7.7(m,Ar−H,8H)であった。
窒素気流下、前記で得られたリチウム塩3.06gをトルエン50ミリリットルに懸濁させる。−78℃に冷却し、ここへ予め−78℃に冷却した四塩化ジルコニウム1.2g(5.1ミリモル)のトルエン(20ミリリットル)懸濁液を滴下した。滴下後、室温で6時間攪拌した。その反応溶液の溶媒を留去した。得られた残渣をジクロロメタンより再結晶化することにより(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロライドの黄色微結晶0.9g(1.33ミリモル)を得た(収率26%)。
1H−NMR(90MHz,CDCl3)による測定の結果は、: δ 0.0(s,―SiMe3−,18H),1.02,1.12(s,−Me2Si−,12H),2.51(dd,−CH2−,4H),7.1−7.6(m,Ar−H,8H)であった
(b)重合
加熱乾燥した1リットルオートクレーブにヘプタン200ml、1-ブテン200ml、トリイソブチルアルミニウム0.2ミリモル、ジメチルアニリニウムボレート2マイクロモルを加え、さらに水素0.05Pa導入した。攪拌しながら温度を80℃にした後、(1,2'−ジメチルシリレン)(2,1'−ジメチルシリレン)ビス(3トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロライドを0.4マイクロモル加え60分間重合した。重合反応終了後、反応物を減圧下、乾燥することにより、オレフィン系重合体としての1−ブテン系重合体90gを得た。得られた1−ブテン系重合体の特性を表1に示す。
製造例2
低分子量プロピレン系重合体の製造
攪拌機付き、内容積0.25m3のステンレス製反応器に、n−ヘプタンを20リットル/h、トリイソブチルアルミニウムを16mmol/h、メチルアルミノキサンを15mmol/h、更に、製造例1に準拠して得た(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムクロライドを15μmol/h、で連続供給した。重合温度60℃で気相部水素濃度を54mol%、反応器内の全圧を0.75MPa・Gに保つようプロピレンと水素を連続供給した。重合溶液は連続的に抜き出し、得られた重合溶液にイルガノックス1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)500ppmを添加し、ジャケット温度200℃にて、溶媒を除去して低分子量プロピレン系重合体を得た。立体規則性指数[mm]は58モル%であった。
Figure 2006176750
実施例1
ポリプロピレン樹脂(Y6005GM 出光興産(株))250g、カーボンブラック(Black Pearls800 キャボット社)200gおよび分散剤として製造例2で得たオレフィン系重合体(低分子量プロピレン系重合体)50gをラボプラストミル二軸押出機(東洋精機製作所株式会社製)で、200℃、スクリュー回転数280rpmの条件で、ベントで脱気しながら溶融、混練してマスターバッチ組成物を造粒した。ダイス出口で測定した吐出量を表2に示した。
得られた顔料マスターバッチペレットの顔料分散性能は、以下の手順で測定した。
ポリプロピレン(J−950HP 出光興産(株))100質量部に対して、作製した顔料マスターバッチペレット2質量部をドライブレンドしてポリプロピレン系樹脂組成物を調製し該組成物を用いて、下記の条件で射出成形体を成形した。
射出成形機:東芝機械(株)製 IS200CN(型締力200t)
金型:420×100×3mmの平板
樹脂温度:220℃、金型温度:45℃、充填時間:5秒
背圧:588kPa(ゲージ圧)、保圧:5秒充填圧力×0.7
保圧時間:5秒、冷却時間:25秒。
成形した射出成形体の表面において任意に2cm×2cmの範囲を、各サンプルについて3ヶ所選び出し、その範囲内に存在する顔料の塊の個数を、(株)ニコン製PROFILE PROJECTOR V-24Bを用いて計測した。
次に、計測した3ケ所の顔料の、塊の平均個数を求め、単位面積あたりの数に換算し、これを「平均ブツ数(個/cm2)」として示した。
実施例2
実施例1において、カーボンブラックをVulcan9A32(キャボット社)に変更した以外は実施例1に準拠して行なった。
実施例3
実施例1においてオレフィン系重合体として製造例1で得られた1−ブテン系重合体に変更した以外は実施例1に準拠して行なった。
比較例1
ポリプロピレン樹脂(Y6005GM 出光興産(株))250g、カーボンブラック(Black Pearls800 キャボット社)250gを、ラボプラストミル二軸押出機(東洋精機製作所株式会社製)で、200℃、スクリュー回転数280rpmの条件で、ベントで脱気しながら溶融、混練して顔料マスターバッチ組成物を造粒した。ダイス出口で測定した吐出量を表2に示した。得られた顔料マスターバッチペレットの顔料分散性能の測定を実施例1に準拠して行なった。
比較例2
ポリプロピレン樹脂(Y6005GM 出光興産(株))250g、オレフィン系重合体としてビスコールP660(Tm−D:約130℃のオレフィン系共重合体、三洋化成工業(株)製)50g、カーボンブラック(Black Pearls800 キャボット社)200gを、ラボプラストミル二軸押出機(東洋精機製作所株式会社製)で、200℃、スクリュー回転数280rpmの条件で、ベントで脱気しながら溶融、混練して顔料マスターバッチ組成物を造粒した。ダイス出口で測定した吐出量を表2に示した。得られた顔料マスターバッチペレットの顔料分散性能の測定を実施例1に準拠して行なった。
Figure 2006176750
実施例4
製造例2のオレフィン重合体90g、LDPE(旭化成(株)L1885)90g、発泡剤(セルボンSK-C 永和化成(株))120gを20mmφ単軸押出機(塚田樹機製作所)で、シリンダー温度100℃、スクリュー回転数1100rpmの条件で混練し、造粒した。得られたペレットサンプル0.5gをカールフィッシャー装置の加熱炉に空気下でセットし、密栓した後150℃で加熱した。この時に発生するガスを水封した25mlのメスシリンダー中に捕集し、水面を合わせた状態で16分間採取した。そして、サンプル無しの状態でも同様の測定をしてブランクとした。発生ガス量は、採取したガス量からブランクを差し引くことにより、18.7ml/gであり、発泡剤がペレット中に含有されていることが確認できた。
比較例3
実施例4において、サンプルを製造例2のオレフィン系重合体を使用せず、LDPE(旭化成(株)L1885)240g、発泡剤(セルボンSK-C 永和化成)60gとし、20mmφ単軸押出機(塚田樹機製作所)で、シリンダー温度180℃にて混錬し、造粒を試みた結果、押出機内での発泡が激しく、混錬する事ができず、サンプルを得ることができなかった。
比較例4
製造例2のオレフィン重合体240g、発泡剤(セルボンSK-C 永和化成)60gを20mmφ単軸押出機(塚田樹機製作所)で、シリンダー温度100℃、スクリュー回転数1100rpmの条件で混練し、造粒を試みた結果、ストランド切れが発生し安定した造粒は困難であった。
得られたペレットサンプル0.5gをカールフィッシャー装置の加熱炉に空気下でセットし、密栓した後150℃で加熱した。この時に発生するガスを水封した25mlのメスシリンダー中に捕集し、水面を合わせた状態で16分間採取した。そして、サンプル無しの状態でも同様の測定をしてブランクとした。発生ガス量は、採取したガス量からブランクを差し引くことにより、10.5ml/gであった。

Claims (7)

  1. プラスチック用添加剤を10〜95質量%、以下の(i)〜(iii)を満たすオレフィン系重合体を1〜50質量%および担体用ポリオレフィン樹脂を1〜89質量%の割合で含有するマスターバッチ組成物。
    (i)メソペンタッド分率[mmmm]が20〜80モル%、
    (ii)示差走査型熱量計(DSC)を用い、試料を窒素雰囲気下−10℃で5分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得られた融解吸熱曲線の最も高温側に観測されるピークトップとして定義される融点(Tm−D)が0〜100℃、
    (iii)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法による測定における重量平均分子量(Mw)が10,000〜1,000,000の範囲で、かつ、前記GPC法による測定における数平均分子量をMnとしたときの該MwとMnとの比Mw/Mnが4以下。
  2. オレフィン系重合体が、さらに下記(iv)を満たすプロピレン系重合体である請求項1に記載のマスターバッチ組成物。
    (iv)立体規則性指数[mm]が50〜90モル%。
  3. 請求項1または2に記載のマスターバッチ組成物をポリオレフィン系樹脂に配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物。
  4. ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、請求項1または2に記載のマスターバッチ組成物0.1〜10質量部を配合したものである請求項3に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
  5. ポリオレフィン系樹脂がポリプロピレン系樹脂である請求項3または4に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載のポリオレフィン系樹脂組成物を用いてなるポリオレフィン成形体。
  7. 請求項3〜5のいずれかに記載のポリオレフィン系樹脂組成物を用いて射出成形してなる自動車用射出成形体。
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