JP2002080654A - 異形押出成形用樹脂及びその成形体 - Google Patents

異形押出成形用樹脂及びその成形体

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JP2002080654A
JP2002080654A JP2001167690A JP2001167690A JP2002080654A JP 2002080654 A JP2002080654 A JP 2002080654A JP 2001167690 A JP2001167690 A JP 2001167690A JP 2001167690 A JP2001167690 A JP 2001167690A JP 2002080654 A JP2002080654 A JP 2002080654A
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resin
propylene polymer
mass
extrusion molding
dimethylsilylene
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JP2001167690A
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Masato Kijima
正人 木島
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地球環境に優しく、成形性に優れ反りや
変形が小さく、かつべたつきが少なく、軟質性及び透明
性にも優れる異形押出成形用樹脂及びその成形体を提供
する。 【解決手段】 下記の(1)及び(2)を満たすプロピ
レン重合体[I]1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系樹脂[II]99〜1質量%からなる
異形押出成形用樹脂及びその成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複雑な断面形状を
有し、土木・建築分野、家具、機械部品、自動車部品な
どに広く用いられている異形押出成形用樹脂及びその成
形体に関し、さらに詳しくは、成形性に優れ反りや変形
が小さく、リサイクルが容易であり、廃棄時や焼却時に
塩化水素ガスやダイオキシンなどの有毒ガス等の発生す
る恐れが少なく地球環境に優しく、かつべたつきが少な
く、軟質性及び透明性にも優れる新規なポリオレフィン
系樹脂を用いる異形押出成形用樹脂及びその成形体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】複雑な断面形状を有する異形押出成形体
は、土木・建築分野や、家具、機械部品、自動車部品な
どの多くの分野において使用されている。そしてそれら
の素材としては主にポリ塩化ビニル系樹脂が使用されて
きた。しかし、ポリ塩化ビニル樹脂は焼却時に、塩化水
素ガスやダイオキシン等を発生させるとして、環境衛生
面での問題が指摘されている。また、可塑化に用いられ
ている可塑剤が環境ホルモンとして人体に悪影響を及ぼ
すという懸念も指摘されている。このため近年、代替材
料として、ポリオレフィン系樹脂の開発が盛んに行われ
ている。しかしながら、従来のポリエチレンやポリプロ
ピレンなどのポリオレフィン系樹脂は、柔軟性を発現さ
せるために共重合させたり、ゴム成分を配合したりする
必要がある。このため、低分子量成分や、共重合成分に
よるべたつきが生じるといった問題があった。さらに、
ポリ塩化ビニル系樹脂に比べ成形収縮率が10〜20倍
と非常に大きく、したがって、異形押出法によって成形
しようとすると、得られた成形体は反りや変形を生じ、
寸法精度の良好なものを得ることができないという欠点
があった。また、特開平7−247318号公報には特
殊なポリプロピレンを用いる方法が提案されているが、
柔軟性や透明性の点では満足のいくものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、異形押出成
形体における前記のような問題点を改良し、成形性に優
れ反りや変形が小さく、地球環境に優しく、かつべたつ
きが少なく、軟質性及び透明性にも優れる異形押出成形
用樹脂及びその成形体を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定のプロピ
レン重合体とオレフィン系重合体からなる異形押出成形
用樹脂が、本目的を達成できることを見出し、本発明を
完成するに至った。即ち、本発明は、以下の異形押出成
形用樹脂及びその成形体を提供するものである。
【0005】〔1〕 下記の(1)及び(2)を満たす
プロピレン重合体[I]1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体[II]99〜1質量%からな
る異形押出成形用樹脂。 〔2〕 プロピレン重合体[I]が下記の(3)を満た
すプロピレン重合体である上記〔1〕記載の異形押出成
形用樹脂。 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
[η]が1.0〜3.0デシリットル/gである 〔3〕 プロピレン重合体[I]が下記の(4)を満た
すプロピレン重合体である上記〔1〕又は〔2〕に記載
の異形押出成形用樹脂。 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25)が20〜100質量%である 〔4〕 プロピレン重合体[I]が2個の架橋基を介し
て架橋構造を形成してなる遷移金属化合物と助触媒から
なるメタロセン触媒を用いて重合させたものである上記
〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の異形押出成形用樹
脂。 〔5〕 上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の異形押
出成形用樹脂を異形押出成形して得られる成形体。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、特定のプロピレン重合
体[I]1〜99質量%及びオレフィン系重合体[I
I]99〜1質量%からなる異形押出成形用樹脂及びそ
の成形体である。
【0007】以下、本発明について詳しく説明する。本
発明の異形押出成形用樹脂に用いられる特定のプロピレ
ン重合体[I]は、下記の(1)及び(2)を満たすプ
ロピレン重合体である。 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 本発明におけるプロピレン重合体としては、前記(1)
及び(2)を満たせばよいが、メソペンタッド分率(m
mmm)が0.3〜0.6が好ましく、0.4〜0.5
がさらに好ましく、ラセミペンタッド分率(rrrr)
と(1−mmmm)が [rrrr/(1−mmmm)]≦0.08であること
が好ましく、 [rrrr/(1−mmmm)]≦0.06であること
がさらに好ましく、 [rrrr/(1−mmmm)]≦0.05であること
が特に好ましい。
【0008】前記プロピレン重合体[I]が、上記の関
係を満たすと、得られる異形押出成形用樹脂のべたつき
成分の量と弾性率の低さと透明性のバランスが優れる。
すなわち、弾性率が低く軟質性(柔軟性とも言う)に優
れ、べたつき成分が少なく表面特性(例えば、ブリード
や他の製品へのべたつき成分の移行が少ない等に代表さ
れる)にも優れ、かつ透明性にも優れるという利点があ
る。
【0009】前記プロピレン重合体のメソペンタッド分
率(mmmm)が0.2未満では、べたつきの原因とな
る。0.6を超えると弾性率が高くなり好ましくない。
前記プロピレン重合体の[rrrr/(1−mmm
m)]が0.1を超えるとべたつきの原因となる。
【0010】なお、本発明で用いられるメソペンタッド
分率(mmmm分率)とは、エイ・ザンベリ(A.Za
mbelli)等により「Macromolecule
s,6,925(1973)」で提案された方法に準拠
し、13C−NMRスペクトルのメチル基のシグナルによ
り測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位
でのメソ分率である。これが大きくなると、立体規則性
が高くなることを意味する。同じくラセミペンタッド分
率(rrrr分率)とは、ポリプロピレン分子鎖中のペ
ンタッド単位でのラセミ分率である。[rrrr/(1
−mmmm)]は、上記のペンタッド単位の分率から求
められ、プロピレン重合体の立体規則性分布の均一さを
表わす指標である。この値が大きくなると立体規則性分
布が広がり、既存触媒系を用いて製造される従来のポリ
プロピレンのように高立体規則性PPとAPPの混合物
となり、べたつきが増し、透明性が低下することを意味
する。なお、13C−NMRスペクトルの測定は、エイ・
ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macr
omolecules,8,687(1975)」で提
案されたピークの帰属に従い、下記の装置及び条件にて
行う。
【0011】装置:日本電子(株)製JNM−EX40
0型13C−NMR装置 方法:プロトン完全デカップリング法 濃度:220mg/ミリリットル 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの
90:10(容量比)混合溶媒 温度:130℃ パルス幅:45° パルス繰り返し時間:4秒 積算:10000回 本発明におけるプロピレン重合体としては、前記の要件
の他に、 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
[η]が1.0〜3.0デシリットル/gであるものが
好ましい。なかでもより好ましくは1.0〜2.5デシ
リットル/g、特に好ましくは1.1〜2.2デシリッ
トル/gである。極限粘度[η]が1.0デシリットル
/g未満では、べたつきが発生することがある。また
3.0デシリットル/gを超えると、流動性が低下する
ため成形性が不良となることがある。
【0012】さらに、前記(1)、(2)、(3)の要
件の他に、 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25)が20〜100質量%であるも
のが好ましく、30〜100質量%がさらに好ましく、
50〜100質量%が特に好ましく、60〜100質量
%が最も好ましい。W25とは、実施例において述べる
操作法、装置構成及び測定条件の昇温クロマトグラフィ
ーにより測定して求めた溶出曲線におけるTREFのカ
ラム温度25℃において充填剤に吸着されないで溶出す
る成分の量(質量%)である。W25は、プロピレン重
合体が軟質であるか否かを表す指標である。この値が大
きくなると弾性率の低い成分が多くなったり、及び/又
は立体規則性分布の不均一さが広がっていることを意味
する。本発明においては、W25が20%未満では、柔
軟性がなくなり好ましくないことがある。
【0013】本発明におけるプロピレン重合体として
は、さらに下記の〜のいずれかの要件を満たすもの
が好ましい。 ゲルパーミエイション(GPC)法により測定した分
子量分布(Mw/Mn)が4以下、さらに好ましくは
3.5以下、特に好ましくは3以下である。分子量分布
(Mw/Mn)が4を超えるとべたつきが発生したりす
ることがある。なお、上記Mw/Mnは、実施例におい
て述べるゲルパーミエーションクロマトグラフ(GP
C)法により求められる。 DSC測定による融解吸熱量ΔHが30J/g以下で
あると柔軟性が優れ好ましい。ΔHは、軟質であるかな
いかを表す指標でこの値が大きくなると弾性率が高く、
軟質性が低下していることを意味する。 融点(Tm)及び結晶化温度(Tc)があってもなく
てもよいが、軟質性の点からないこと或いは低い値、特
にTmについては100℃以下であることが好ましい。
なお、ΔH、Tm及びTcは、実施例において述べるD
SC測定により求める。 引張弾性率が100MPa以下であることが好まし
く、より好ましくは70MPa以下である。
【0014】本発明に用いられるプロピレン重合体とし
ては、前記(1)及び(2)を満たすものであればよ
く、本発明の目的を損なわない範囲で、プロピレン以外
のコモノマーを2質量%以下共重合させたものであって
も構わない。コモノマーとしては、エチレン,1−ブテ
ン,1−ペンテン,4−メチル−1−ペンテン,1−ヘ
キセン,1−オクテン,1−デセン,1−ドデセン,1
−テトラデセン,1−ヘキサデセン,1−オクタデセ
ン,1−エイコセンなどが挙げられ、本発明において
は、これらのうち一種又は二種以上を用いることができ
る。
【0015】本発明に用いられるプロピレン重合体
[I]の製造方法としては、(A)2個の架橋基を介し
て架橋構造を形成している遷移金属化合物と(B)助触
媒を組み合わせて得られるメタロセン触媒を用いてプロ
ピレンを重合または共重合する方法が好ましい。具体的
に例示すれば、一般式(I)
【0016】
【化1】
【0017】〔式中、Mは周期律表第3〜10族又はラ
ンタノイド系列の金属元素を示し、E 1 及びE2 はそれ
ぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換
インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘ
テロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド
基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子
であって、A1 及びA2 を介して架橋構造を形成してお
り、またそれらはたがいに同一でも異なっていてもよ
く、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、
複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,
1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。Yはルイス塩
基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異な
っていてもよく、他のY,E1 ,E2 又はXと架橋して
いてもよく、A1 及びA2 は二つの配位子を結合する二
価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭
素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、
ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、
−S−、−SO2 −、−Se−、−NR1 −、−PR1
−、−P(O)R1 −、−BR1 −又は−AlR1 −を
示し、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20
の炭化水素基又は炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水
素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていても
よい。qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示
し、rは0〜3の整数を示す。〕で表される遷移金属化
合物(A)、及び該(A)成分の遷移金属化合物又はそ
の派生物と反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物
(B−1)及びアルミノキサン(B−2)から選ばれる
助触媒成分(B)を含有する重合用触媒の存在下、プロ
ピレンを重合又は共重合させる方法が挙げられる。
【0018】一般式(I)で表される遷移金属化合物の
具体例としては、(1,2' −ジメチルシリレン)
(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−n−ブチル
インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジ
メチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(3−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(4,5
−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)ビス(4−イソプロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(5,6−ジメチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(4,7−ジ−i−プロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(4−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−メ
チル−4−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジク
ロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −
ジメチルシリレン)ビス(5,6−ベンゾインデニル)
ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(3−
メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −イソプロピリデ
ン)−ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −イソプロピリデン)−ビス(3−n−ブチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,など及びこれらの化合物におけるジルコ
ニウムをチタン又はハフニウムに置換したものを挙げる
ことができる。
【0019】次に、(B)成分のうちの(B−1)成分
としては、テトラフェニル硼酸トリエチルアンモニウ
ム,テトラフェニル硼酸トリ−n−ブチルアンモニウ
ム,テトラフェニル硼酸トリメチルアンモニウム,テト
ラフェニル硼酸テトラエチルアンモニウム,テトラフェ
ニル硼酸メチル(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テ
トラフェニル硼酸ベンジル(トリ−n−ブチル)アンモ
ニウムなどを挙げることができる。
【0020】(B−1)は一種用いてもよく、また二種
以上を組み合わせて用いてもよい。一方、(B−2)成
分のアルミノキサンとしては、メチルアルミノキサン、
エチルアルミノキサン、イソブチルアルミノキサン等が
挙げられる。これらのアルミノキサンは一種用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】前記重合用触媒としては、上記(A)成分
及び(B)成分に加えて(C)成分として有機アルミニ
ウム化合物を用いることができる。ここで、(C)成分
の有機アルミニウム化合物としては、トリメチルアルミ
ニウム,トリエチルアルミニウム,トリイソプロピルア
ルミニウム,トリイソブチルアルミニウム,ジメチルア
ルミニウムクロリド,ジエチルアルミニウムクロリド,
メチルアルミニウムジクロリド,エチルアルミニウムジ
クロリド,ジメチルアルミニウムフルオリド,ジイソブ
チルアルミニウムヒドリド,ジエチルアルミニウムヒド
リド,エチルアルミニウムセスキクロリド等が挙げられ
る。これらの有機アルミニウム化合物は一種用いてもよ
く、二種以上を組合せて用いてもよい。
【0022】ここで、プロピレンの重合に際しては、触
媒成分の少なくとも一種を適当な担体に担持して用いる
ことができる。
【0023】重合方法は特に制限されず、スラリー重合
法,気相重合法,塊状重合法,溶液重合法,懸濁重合法
などのいずれの方法を用いてもよいが、塊状重合法,溶
液重合法が特に好ましい。
【0024】重合温度は通常−100〜250℃、反応
原料に対する触媒の使用割合は、原料モノマー/上記
(A)成分(モル比)が好ましくは1〜108 、特に1
00〜105 となることが好ましい。さらに、重合時間
は通常5分〜10時間、反応圧力は通常、常圧〜20M
Pa(gauge)である。
【0025】本発明の異形押出成形用樹脂に用いられる
オレフィン系重合体[II]としては、ポリプロピレ
ン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチ
レン−ジエン共重合体、ポリエチレン、エチレン/α−
オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
水素添加スチレン系エラストマー等が挙げられる。これ
らは、一種単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。
【0026】本発明の異形押出成形用樹脂は、前記プロ
ピレン重合体[I]1〜99質量%とオレフィン系重合
体[II]99〜1質量%からなる。好ましくは、前記
プロピレン重合体[I]10〜80質量%とオレフィン
系重合体[II]90〜20質量%からなる。さらに好
ましくは、前記プロピレン重合体[I]25〜75質量
%とオレフィン系重合体[II]75〜25質量%から
なる。特に好ましくは、前記プロピレン重合体[I]4
0〜75質量%とオレフィン系重合体[II]60〜2
5質量%からなる。
【0027】(異形押出成形用樹脂の製造方法)本発明
の異形押出成形用樹脂は、前記プロピレン重合体[I]
1〜99質量%とオレフィン系重合体[II]99〜1
質量%、及び所望に応じて用いられる各種添加剤とをヘ
ンシェルミキサー等を用いてドライブレンドし、単軸又
は2軸押出機、バンバリーミキサー等により、溶融混練
したものである。所望に応じて用いられる各種添加剤と
しては、軟化剤、無機フィラー、顔料、発泡剤、難燃
剤、その他核剤等が挙げられる。本発明の異形押出成形
用樹脂は、成形性に優れ反りや変形が小さく、べたつき
が少なく、軟質性及び透明性に優れ、異形押出成体に好
適である。
【0028】次に、本発明の成形体は、前記の異形押出
成形用樹脂を異形押出成形して得られるものである。こ
の異形押出成形としては、特に制限はなく、公知の異形
押出成形装置を用いて行うことができる。一般的に、異
形押出成形装置としては、押出機、ダイス、サイジング
装置、冷却装置、引取装置及び切断装置からなるものが
挙げられる。このようなものとして、一例を挙げれば、
特開平7−247318号公報に記載の「異形押出成形
装置」が挙げられる。本発明の異形押出成形体は、反り
や変形が小さく優れた機械特性と触感(柔軟性)を有
し、かつ、べた付きが少ないため、自動車部品、家電部
品、医療用品、家具類、住宅・建材部品、玩具、雑貨等
などに好適に用いられる。また、有害性が懸念される可
塑剤を含まず、廃棄する際にも焼却やリサイクルが容易
である。
【0029】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら
制限されるものではない。 〔プロピレン重合体(P1)の製造〕 (1)錯体の合成 (1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチル
シリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロライドの合成 シュレンク瓶に(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)−ビス(インデン)のリチウ
ム塩の3.0g(6.97mmol)をTHF50mL
に溶解し−78℃に冷却する。ヨードメチルトリメチル
シラン2.1mL(14.2mmol)をゆっくりと滴
下し室温で12時間攪拌する。溶媒を留去しエーテル5
0mLを加えて飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄する。
分液後、有機相を乾燥し溶媒を除去して(1,2' −ジ
メチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)−ビ
ス(3−トリメチルシリルメチルインデン)を3.04
g(5.88mmol)を得た。(収率84%) 次に、窒素気流下においてシュレンク瓶に前記で得られ
た(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチ
ルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルイン
デン)を3.04g(5.88mmol)とエーテル5
0mLを入れる。−78℃に冷却しn−BuLi(ヘキ
サン溶液1.54M)を7.6mL(11.7mmo
l)加えた後、室温で12時間攪拌する。溶媒を留去
し、得られた固体をヘキサン40mLで洗浄することに
よりリチウム塩をエーテル付加体として3.06g
(5.07mmol)を得た。(収率73%)1 H−NMR(90MHz,THF−d8 )による測定
の結果は、: δ 0.04(s,18H,トリメチル
シリル),0.48(s,12H,ジメチルシリレ
ン),1.10(t,6H,メチル),2.59(s,
4H,メチレン),3.38(q,4H,メチレン),
6.2−7.7(m,8H,Ar−H)であった。
【0030】窒素気流下で前記で得られたリチウム塩を
トルエン50mLに溶解する。−78℃に冷却し、ここ
へ予め−78℃に冷却した四塩化ジルコニウム1.2g
(5.1mmol)のトルエン(20mL)懸濁液を滴
下する。滴下後、室温で6時間攪拌する。その反応溶液
の溶媒を留去する。得られた残渣をジクロロメタンより
再結晶化することにより(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −ジメチルシリレン)−ビス(3−トリ
メチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロラ
イドを0.9g(1.33mmol)を得た。(収率2
6%)1 H−NMR(90MHz,CDCl3 )による測定の
結果は、: δ 0.0(s,18H,トリメチルシリ
ル),1.02,1.12(s,12H,ジメチルシリ
レン),2.51(dd,4H,メチレン),7.1−
7.6(m,8H,Ar−H)であった。 (2)プロピレンの重合 攪拌機付き、内容積10リットルのステンレス製オート
クレーブにn−ヘプタン4リットル、トリイソブチルア
ルミニウム2ミリモル、さらに、メチルアルミノキサン
(アルベマール社製)2ミリモルと、前記で得た(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)
ジルコニウムジクロライド2マイクロモルを、順次投入
した。次いで、水素を0.03MPa(gauge)導
入した後、60℃まで温度を上昇させながら、全圧で
0.8MPa(gauge)までプロピレンガスを導入
した。重合中、全圧が0.8MPa(gauge)にな
るように調圧器によりプロピレンを供給した。重合温度
60℃で、30分間重合を行なった後、内容物を取り出
し、減圧下、乾燥することにより、プロピレン重合体
(P1)を得た。以下に示す「プロピレン重合体の樹脂
特性の評価方法」により得られた結果を第1表に示す。 「プロピレン重合体の樹脂特性の評価方法」 (1)[η] の測定 (株) 離合社のVMR−053型自動粘度計を用い、テ
トラリン溶媒中135℃において測定した。 (2)ペンタッド分率の測定 明細書本文中に記載した方法により測定した。 (3)メルトフローレート(MFR)の測定 JIS K 7210に準拠し、230℃、荷重21.
18Nで測定した。 (4)分子量分布(Mw/Mn)の測定 Mw/Mnは、以下に述べる装置により測定した。 GPC測定装置 カラム :TOSO GMHHR−H(S)HT 検出器 :液体クロマトグラム用RI検出器 WATERS 150C 測定条件 溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン 測定温度 :145℃ 流速 :1.0ミリリットル/分 試料濃度 :2.2mg/ミリリットル 注入量 :160マイクロリットル 検量線 :Universal Calibration 解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0) (5)DSC測定 示差走査型熱量計(パーキン・エルマー社製, DSC−
7)を用い、試料10mgを窒素雰囲気下220℃で3
分間溶融した後、1℃/分で−40℃まで降温したとき
に得られる結晶化発熱カーブの最大ピークのピークトッ
プを結晶化温度:Tcとした。さらに、−40℃で3分
間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得ら
れる融解吸熱量をΔHとした。また、このときに得られ
る融解吸熱カーブの最大ピークのピークトップを融点:
Tmとした。 (6)昇温分別クロマトグラフ 以下のようにして、溶出曲線におけるTREFのカラム
温度25℃において充填剤に吸着されないで溶出する成
分の量W25(質量%)を求めた。 (a)操作法 試料溶液を温度135℃に調節したTREFカラムに導
入し、次いで降温速度5℃/時間にて徐々に0℃まで降
温し、30分間ホールドし、試料を充填剤に吸着させ
る。その後、昇温速度40℃/時間にてカラムを135
℃まで昇温し、溶出曲線を得た。 (b)装置構成 TREFカラム :GLサイエンス社製 シリカゲルカラム (4.6φ×150mm) フローセル :GLサイエンス社製 光路長1mm KBrセル 送液ポンプ :センシュウ科学社製 SSC−3100ポンプ バルブオーブン :GLサイエンス社製 MODEL554オーブン (高温型) TREFオーブン:GLサイエンス社製 二系列温調器 :理学工業社製 REX−C100温調器 検出器 :液体クロマトグラフィー用赤外検出器 FOXBORO社製 MIRAN 1A CVF 10方バルブ :バルコ社製 電動バルブ ループ :バルコ社製 500マイクロリットルループ (c)測定条件 溶媒 :o−ジクロロベンゼン 試料濃度 :7.5g/リットル 注入量 :500マイクロリットル ポンプ流量 :2.0ミリリットル/分 検出波数 :3.41μm カラム充填剤 :クロモソルブP(30〜60メッシュ) カラム温度分布 :±0.2℃以内 〔実施例1〕上記で得たプロピレン重合体(P1)に以
下の添加剤を処方し、単軸押出機(塚田樹機製作所製:
TLC 35−20型)にて押し出し造粒し、ペレット
を製造した。 (添加剤処方) ・フェノール系酸化防止剤:チバ・スペシャルテイ・ケミカルズ社製 イルガノックス1010 500ppm ・リン系酸化防止剤:イルガフォス168 1,000ppm 前記で得たP1のペレットを70質量%、出光石油化学
製 IDEMITSUPP F−704NP(以下、B
1とも記す)を30質量%の割合で配合し、前記と同様
の単軸押出機(TLC35−20型、塚田樹機製作所
製)にて押出造粒し、異形押出成形用樹脂としてのペレ
ットを製造した。このペレットをプレス成形機(YS−
10型、神藤金属工業社製)を用いてプレス成形(プレ
ス温度:230℃、プレス圧:50kg/cm2 、冷却
温度:30℃)し、異形押出成形用樹脂評価用の成形体
(試験片:1mm厚)を成形した。また、このペレット
を40mmΦ押出機(田辺プラスチックス機械社製)を
用い、図1に示すような異形断面を有するダイスから、
設定温度210℃にて押出して成形体を得、100cm
の長さに切断して試験片を得た。以下に述べる「評価方
法」に従い評価した結果を第2表に示す。
【0031】「評価方法」 1.プレス成形体の評価 (1)引張弾性率 JIS K 7127に準拠した引張試験により測定し
た。 ・クロスヘッド速度:50mm/min ・ロードセル:100kg (2)ヘイズ JISK7105に準拠した試験により測定した。な
お、この値が小さいほど透明性に優れる。
【0032】2.異形押出し成形品の評価 (1)反りの評価 図2に示すように、試験片を平面状に置き、両端を結ぶ
線分(A)の中間点(P)を通る垂線(B)と試験片内
面との交点(Q)を決める。長さPQを反りの目安hと
する。反りが大きいほどhは大きな値となる。
【0033】判断基準 ◎:極めて良好(h=0)、○:良好(0<h≦5m
m)、△:やや不良(5<h≦10mm)、×:不良
(10<h) (2)べたつき感 押出し成形体を手で触れて、その感触によって判断し
た。
【0034】判断基準 ◎:まったくべた付きなし、○:ほとんどべた付きなし
△:ややべた付く、×:べた付きが激しい 〔実施例2〕実施例1の異形押出成形用樹脂の製造にお
いて、B1を出光石油化学製 IDEMITSU PP
F−744NP(以下、B2とも記す)に変えたこと
以外は実施例1と同様に行った。得られた結果を第2表
に示す。 〔実施例3〕実施例2の異形押出成形用樹脂の製造にお
いて、P1を50質量%に変えたこと及びB2を50質
量%に変えたこと以外は実施例1と同様に行った。得ら
れた結果を第2表に示す。 〔実施例4〕実施例3の異形押出成形用樹脂の製造にお
いて、B2をダウケミカル日本社製アフィニティ PL
1880(以下、B3とも記す)に変えたこと以外は
実施例1と同様に行った。得られた結果を第2表に示
す。 〔プロピレン重合体の製造〕 (1)マグネシウム化合物の調製 内容積約6リットルのかきまぜ機付きガラス反応器を窒
素ガスで十分に置換したのち、これにエタノール約24
30g、ヨウ素16g及び金属マグネシウム160gを
仕込み、かきまぜながら加熱して、還流条件下で系内か
らの水素ガスの発生がなくなるまで反応させ、固体状応
生成物を得た。この固体状生成物を含む反応液を減圧下
で乾燥させることにより、マグネシウム化合物を得た。 (2)固体触媒成分(A)の調製 窒素ガスで十分置換した内容積5リットルのガラス製反
応器に、上記(1)で得られたマグネシウム化合物(粉
砕していないもの)160g、精製ヘプタン80ml、
四塩化ケイ素24ml及びフタル酸ジエチル23mlを
仕込み、系内を80℃に保ち、かきまぜながら四塩化チ
タン770mlを加えて110℃で2時間反応させたの
ち、固体成分を分離して90℃の精製ヘプタンで洗浄し
た。さらに、四塩化チタン1220mlを加え、110
℃で2時間反応させたのち、精製ヘプタンで十分に洗浄
して固体触媒成分(A)を得た。 (3)プロピレンの気相重合 内容積200リットルの重合槽に、上記(2)で得られ
た固体触媒成分6.0g/時間、トリイソブチルアルミ
ニウム(TIBA)0.2モル/時間、1−アリル−
3, 4−ジメトキシベンゼン(ADMB)0.012モ
ル/時間、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン(C
HMDMS)0.012モル/時間、プロピレン37k
g/時間で供給し、70℃、2.8MPa(gaug
e)で重合を行ない、プロピレン重合体を製造した。得
られたプロピレンパウダーに、2, 5−ジメチル−2,
5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサンを混合
し、さらに下記の添加剤処方を行い、単軸押出機(塚田
樹機製作所製:TLC 35−20型)にて押し出し造
粒し、ペレットを製造した。得られたペレット(P2)
について、前記「プロピレン重合体の樹脂特性の評価方
法」により得られた結果を第1表に示す。 (添加剤処方) ・フェノール系酸化防止剤:チバ・スペシャルテイ・ケミカルズ社製 イルガノックス1010 1,000ppm ・リン系酸化防止剤:P−EPQ 500ppm ・中和剤:ステアリン酸カルシウム:500ppm ・中和剤:DHT−4A:500ppm 〔比較例1〕実施例1において、P1のペレットをP2
のペレットに変えたこと以外は実施例1と同様に行っ
た。得られた結果を第2表に示す。 〔プロピレン重合体(P3)の製造〕内容積1リットル
のステンレス製オートクレーブにヘプタン400mL,
トリイソブチルアルミニウム0.5ミリモル、さらに、
ジメチルアニリニウム(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート2マイクロモルと、特開平3−163088号公報
の実施例1と同様にして製造した(第3級ブチルアミ
ド)ジメチル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエ
ニル)シランチタンジクロライド1マイクロモルをトル
エン中5分間予備接触させた触媒成分を投入した。ここ
で、水素0.03MPa(gauge)を導入した後、
全圧で0.8MPa(gauge)までプロピレンガス
を導入し重合中圧力が一定になるように調圧器によりプ
ロピレンを供給した。重合温度70℃で、1時間重合を
行なった後、内容物を取り出し、減圧下、乾燥すること
により、プロピレン重合体(P3)を得た。実施例1と
同様に「プロピレン重合体の樹脂特性の評価方法」を行
い、得られた結果を第1表に示す。 〔比較例2〕実施例1の異形押出成形用樹脂の製造にお
けるP1を、前記で得たP3の50質量%に変えたこと
及びB1の割合を50質量%に変えたこと以外は実施例
1と同様に行った。得られた結果を第2表に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、成形性に優れ反りや変
形が小さく、リサイクルが容易であり、廃棄時や焼却時
に有毒ガス等の発生する恐れが少なく地球環境に優し
く、べたつきが少なく、軟質性及び透明性にも優れる異
形押出成形用樹脂及びその成形体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例及び比較例で用いた押出機に
おけるダイスの断面図
【図2】 異形成形体の反りを評価するための説明図
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA12X AA15 AA20 AA22 AA28X AH03 AH07 AH17 BA01 BB06 BC07 4F207 AA11A AA11C AG09 KA01 KA20 4J002 BB052 BB062 BB121 BB141 BB152 BC052 GL00 GM00 GN00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)及び(2)を満たすプロピ
    レン重合体[I]1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
    6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
    mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体[II]99〜1質量%からな
    る異形押出成形用樹脂。
  2. 【請求項2】 プロピレン重合体[I]が下記の(3)
    を満たすプロピレン重合体である請求項1記載の異形押
    出成形用樹脂。 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
    [η]が1.0〜3.0デシリットル/gである
  3. 【請求項3】 プロピレン重合体[I]が下記の(4)
    を満たすプロピレン重合体である請求項1又は2に記載
    の異形押出成形用樹脂。 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
    出する成分量(W25)が20〜100質量%である
  4. 【請求項4】 プロピレン重合体[I]が2個の架橋基
    を介して架橋構造を形成してなる遷移金属化合物と助触
    媒からなるメタロセン触媒を用いて重合されたものであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の異形押出成形用樹
    脂。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の異形押
    出成形用樹脂を異形押出成形して得られる成形体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176750A (ja) * 2004-11-26 2006-07-06 Idemitsu Kosan Co Ltd マスターバッチ組成物、それを含有するポリオレフィン系樹脂組成物およびその成形体

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999067303A1 (fr) * 1998-06-25 1999-12-29 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Polymere de propylene et composition contenant ce polymere, objet moule et stratifie contenant ce polymere et cette composition, et procedes pour produire ce polymere de propylene et la composition contenant ce polymere

Patent Citations (1)

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WO1999067303A1 (fr) * 1998-06-25 1999-12-29 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Polymere de propylene et composition contenant ce polymere, objet moule et stratifie contenant ce polymere et cette composition, et procedes pour produire ce polymere de propylene et la composition contenant ce polymere

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