JP2006176544A - ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 優れた耐変形性、シール性および耐摩耗特性を有するリップ材料を与え得るPTFE樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 ポリテトラフルオロエチレン78〜60重量%および炭素繊維22〜40重量%からなるポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物。本発明に係るPTFE樹脂組成物は、PTFEに所定量の炭素繊維のみをブレンドすることで、優れた耐変形性、シール性および耐摩耗特性を有するオイルシール用リップ材料として有効に用いることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ポリテトラフルオロエチレン78〜60重量%および炭素繊維22〜40重量%からなるポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物。本発明に係るPTFE樹脂組成物は、PTFEに所定量の炭素繊維のみをブレンドすることで、優れた耐変形性、シール性および耐摩耗特性を有するオイルシール用リップ材料として有効に用いることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物に関する。更に詳しくは、優れた耐変形性、シール性および耐摩耗特性を有するリップ材料を与え得るポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、摺動材料としては、耐熱性、耐薬品性、摺動特性および製造コストなどに優れたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を主材料とし、これにPTFEのみでは十分ではない変形性または摩耗性を改善すべく、補強材として炭素繊維、ガラス繊維、グラファイト粉末およびコークス粉末等を配合したPTFE複合材が提案されている。
【0003】
例えば、特公平06-018964号公報には、カーボン繊維3〜20重量%、オイルコークス粉末3〜20重量%および残部がPTFEからなる耐摩耗性を向上せしめた摺動部用材料が、また特開2001-294720号公報には、PTFE40〜94重量%、黒鉛3〜57重量%および炭素繊維3〜30重量%よりなる耐摩耗性および耐圧性に優れたPTFE樹脂組成物が、さらに特開2002-317089号公報には、PTFE、炭素繊維およびカーボンビーズ等からなる耐圧性および耐摩擦摩耗特性に優れたPTFE樹脂組成物が本出願人によって提案されているが、いずれのPTFE組成物もこれらをオイルシールのリップ材料として用いた場合にも、使用時におけるへたり、はみ出しなどの変形、油漏れなどのシール性および摩耗性のすべてを十分に満足させるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、優れた耐変形性、シール性および耐摩耗特性を有するリップ材料を与え得るPTFE樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明の目的は、ポリテトラフルオロエチレン78〜60重量%および炭素繊維22〜40重量%からなるポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
PTFEとしては、テトラフルオロエチレンの単独共重合体あるいは2重量%以下の共重合可能な単量体、例えばパーフルオロアルキルエーテル基、フルオロアルキル基またはその他のフルオロアルキル基を有する側鎖基で変性された共重合体のいずれをも用いることができる。このPTFEには、その78〜60重量%、好ましくは75〜65重量%に対して、22〜40重量%、好ましくは25〜35重量%の炭素繊維が配合されて用いられる。炭素繊維がこれ以下の割合で用いられると、耐変形性に対する効果が非常に薄くなり、一方これ以上の割合で用いられると、成形不良、シール割れ、切れなどが発生してシール性が低下するようになる。
【0007】
炭素繊維としては、ピッチ系、PAN系、レーヨン系のものなどを用いることができる。繊維径あるいは繊維長などについては特に特定されるものではないが、好ましくは平均繊維径が約5〜20μm、平均繊維長が約20〜500μmのピッチ系ものが用いられる。更に好ましくは、高黒鉛化ピッチ系のものが用いられる。
【0008】
炭素繊維のPTFEへの配合は、炭素繊維の良好な分散状態が得られる方法であれば任意のブレンド方法を採用することができ、一般的にはヘンシェルミキサ、スーパーミキサ等の混合機を用いてブレンドが行われる。
【0009】
オイルシールの製造は、上記ブレンド物を約60〜70MPaの圧力で成形し、さらに約360〜390℃で3時間程度加熱処理した後、切削加工することなどの方法によって行われ、VAJ型、KA3J型等のオイルシールが作製される。ここで、VAJ型オイルシールとは、例えば図1に示されるように、オイルシールのユニット全体100を構成する樹脂製のシールリング101の外径側が環状の支持部材102内に組付けられており、シールリング101の内径側は密封流体側に曲げられてシールリップ103を構成しており、シールリップ103のシール面にはねじ溝104aが刻印されているものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明に係るPTFE樹脂組成物は、PTFEに所定量の炭素繊維のみをブレンドすることで、優れた耐変形性、シール性および耐摩耗特性を有するオイルシール用リップ材料として有効に用いることができる。
【0011】
【実施例】
次に、実施例について本発明を説明する。
【0012】
実施例1
PTFE(三井デュポンフロロケミカル製品テフロン7-J)70重量部およびピッチ系炭素繊維(呉羽化学製品クレカチョップM-201S;平均繊維径15μm、平均繊維長:130μm)30重量部が、前述の方法によってブレンドされた後、プレス等によって60〜70MPaで圧縮成形され、焼成炉にて360〜390℃で3時間、焼成された。その後切削加工により試験用VAJ型オイルシール(図1参照;溝付き単リップ)を作製し、シール運転を17時間行い、その後停止後7時間の時点でにシール性評価試験を実施した。製品評価は以下の基準に従い行われた。
変形、はみ出し:試験後のリップ状態を目視にて観察し、図1に示されたVAJ型オイルシールにおいて、シールリップ103内径側の密封流体側に曲げられた部分(腰部)に変形のみられないものを◎、若干の変形が見られるものを○、変形、はみ出しがみられるものを△、明確な変形、はみ出しの見られるものを×とした摩耗深さ:試験後のリップ摺動面の摩耗量を測定し、摩耗量が0.2mm未満のものを◎、0.2〜0.3mmものを○、0.3〜0.4mmのものを△、0.4mm以上のものを×として評価した
油漏れ量:試験開始から試験終了時までのシール部からの全油漏れ量を測定し、漏れ量が3g未満のものを○、3〜15gのものを△、15g以上のものを×として評価した
【0013】
実施例2
実施例1において、ピッチ系炭素繊維の代わりに高黒鉛化ピッチ系炭素繊維(ペトカマテリアルズ製品メルブロンFMX-200;平均繊維径9μm、平均繊維長:200μm)が同量用いられた。
【0014】
実施例3
実施例2において、PTFE量が75重量部に、また高黒鉛化ピッチ系炭素繊維(メルブロンFMX-200)量が25重量部にそれぞれ変更されて用いられた。
【0015】
実施例4
実施例1において、ピッチ系炭素繊維の代わりにPAN系炭素繊維(東邦テナック製品ベスファイトHTA-CMF-0040;平均繊維径7μm、平均繊維長:40μm)が同量用いられた。
【0016】
比較例1
実施例1において、PTFE量が80重量部に、ピッチ系炭素繊維量が20重量部にそれぞれ変更されて用いられた。
【0017】
比較例2
実施例1において、ピッチ系炭素繊維の代わりにコークス粉(平均粒径:30μm)が同量用いられた。
【0018】
比較例3
実施例1において、PTFE量が80重量部に変更され、ピッチ系炭素繊維の代わりに高黒鉛化ピッチ系炭素繊維(メルブロンFMX-200)10重量部およびガラス繊維(日東紡製品PF A-001)10重量部が用いられた。
【0019】
比較例4
実施例1において、ピッチ系炭素繊維の代わりに高黒鉛化ピッチ系炭素繊維(メルブロンFMX-200)15重量部およびグラファイト(中越黒鉛製品NC-350)15重量部が用いられた。
【0020】
比較例5
実施例1において、PTFE量が55重量部に、またピッチ系炭素繊維量が45重量部にそれぞれ変更されて用いられた。
【0021】
以上の各実施例および比較例についての評価結果は次の表に示される。なお、比較例5については、材料割れ成形不良により、評価することができなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 VAJ型オイルシールの要部断面図を示したものである
【符号の説明】
100 オイルシール
101 樹脂製シーリング
102 支持部材
103 シールリップ
104a ねじ切り
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物に関する。更に詳しくは、優れた耐変形性、シール性および耐摩耗特性を有するリップ材料を与え得るポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、摺動材料としては、耐熱性、耐薬品性、摺動特性および製造コストなどに優れたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を主材料とし、これにPTFEのみでは十分ではない変形性または摩耗性を改善すべく、補強材として炭素繊維、ガラス繊維、グラファイト粉末およびコークス粉末等を配合したPTFE複合材が提案されている。
【0003】
例えば、特公平06-018964号公報には、カーボン繊維3〜20重量%、オイルコークス粉末3〜20重量%および残部がPTFEからなる耐摩耗性を向上せしめた摺動部用材料が、また特開2001-294720号公報には、PTFE40〜94重量%、黒鉛3〜57重量%および炭素繊維3〜30重量%よりなる耐摩耗性および耐圧性に優れたPTFE樹脂組成物が、さらに特開2002-317089号公報には、PTFE、炭素繊維およびカーボンビーズ等からなる耐圧性および耐摩擦摩耗特性に優れたPTFE樹脂組成物が本出願人によって提案されているが、いずれのPTFE組成物もこれらをオイルシールのリップ材料として用いた場合にも、使用時におけるへたり、はみ出しなどの変形、油漏れなどのシール性および摩耗性のすべてを十分に満足させるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、優れた耐変形性、シール性および耐摩耗特性を有するリップ材料を与え得るPTFE樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明の目的は、ポリテトラフルオロエチレン78〜60重量%および炭素繊維22〜40重量%からなるポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
PTFEとしては、テトラフルオロエチレンの単独共重合体あるいは2重量%以下の共重合可能な単量体、例えばパーフルオロアルキルエーテル基、フルオロアルキル基またはその他のフルオロアルキル基を有する側鎖基で変性された共重合体のいずれをも用いることができる。このPTFEには、その78〜60重量%、好ましくは75〜65重量%に対して、22〜40重量%、好ましくは25〜35重量%の炭素繊維が配合されて用いられる。炭素繊維がこれ以下の割合で用いられると、耐変形性に対する効果が非常に薄くなり、一方これ以上の割合で用いられると、成形不良、シール割れ、切れなどが発生してシール性が低下するようになる。
【0007】
炭素繊維としては、ピッチ系、PAN系、レーヨン系のものなどを用いることができる。繊維径あるいは繊維長などについては特に特定されるものではないが、好ましくは平均繊維径が約5〜20μm、平均繊維長が約20〜500μmのピッチ系ものが用いられる。更に好ましくは、高黒鉛化ピッチ系のものが用いられる。
【0008】
炭素繊維のPTFEへの配合は、炭素繊維の良好な分散状態が得られる方法であれば任意のブレンド方法を採用することができ、一般的にはヘンシェルミキサ、スーパーミキサ等の混合機を用いてブレンドが行われる。
【0009】
オイルシールの製造は、上記ブレンド物を約60〜70MPaの圧力で成形し、さらに約360〜390℃で3時間程度加熱処理した後、切削加工することなどの方法によって行われ、VAJ型、KA3J型等のオイルシールが作製される。ここで、VAJ型オイルシールとは、例えば図1に示されるように、オイルシールのユニット全体100を構成する樹脂製のシールリング101の外径側が環状の支持部材102内に組付けられており、シールリング101の内径側は密封流体側に曲げられてシールリップ103を構成しており、シールリップ103のシール面にはねじ溝104aが刻印されているものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明に係るPTFE樹脂組成物は、PTFEに所定量の炭素繊維のみをブレンドすることで、優れた耐変形性、シール性および耐摩耗特性を有するオイルシール用リップ材料として有効に用いることができる。
【0011】
【実施例】
次に、実施例について本発明を説明する。
【0012】
実施例1
PTFE(三井デュポンフロロケミカル製品テフロン7-J)70重量部およびピッチ系炭素繊維(呉羽化学製品クレカチョップM-201S;平均繊維径15μm、平均繊維長:130μm)30重量部が、前述の方法によってブレンドされた後、プレス等によって60〜70MPaで圧縮成形され、焼成炉にて360〜390℃で3時間、焼成された。その後切削加工により試験用VAJ型オイルシール(図1参照;溝付き単リップ)を作製し、シール運転を17時間行い、その後停止後7時間の時点でにシール性評価試験を実施した。製品評価は以下の基準に従い行われた。
変形、はみ出し:試験後のリップ状態を目視にて観察し、図1に示されたVAJ型オイルシールにおいて、シールリップ103内径側の密封流体側に曲げられた部分(腰部)に変形のみられないものを◎、若干の変形が見られるものを○、変形、はみ出しがみられるものを△、明確な変形、はみ出しの見られるものを×とした摩耗深さ:試験後のリップ摺動面の摩耗量を測定し、摩耗量が0.2mm未満のものを◎、0.2〜0.3mmものを○、0.3〜0.4mmのものを△、0.4mm以上のものを×として評価した
油漏れ量:試験開始から試験終了時までのシール部からの全油漏れ量を測定し、漏れ量が3g未満のものを○、3〜15gのものを△、15g以上のものを×として評価した
【0013】
実施例2
実施例1において、ピッチ系炭素繊維の代わりに高黒鉛化ピッチ系炭素繊維(ペトカマテリアルズ製品メルブロンFMX-200;平均繊維径9μm、平均繊維長:200μm)が同量用いられた。
【0014】
実施例3
実施例2において、PTFE量が75重量部に、また高黒鉛化ピッチ系炭素繊維(メルブロンFMX-200)量が25重量部にそれぞれ変更されて用いられた。
【0015】
実施例4
実施例1において、ピッチ系炭素繊維の代わりにPAN系炭素繊維(東邦テナック製品ベスファイトHTA-CMF-0040;平均繊維径7μm、平均繊維長:40μm)が同量用いられた。
【0016】
比較例1
実施例1において、PTFE量が80重量部に、ピッチ系炭素繊維量が20重量部にそれぞれ変更されて用いられた。
【0017】
比較例2
実施例1において、ピッチ系炭素繊維の代わりにコークス粉(平均粒径:30μm)が同量用いられた。
【0018】
比較例3
実施例1において、PTFE量が80重量部に変更され、ピッチ系炭素繊維の代わりに高黒鉛化ピッチ系炭素繊維(メルブロンFMX-200)10重量部およびガラス繊維(日東紡製品PF A-001)10重量部が用いられた。
【0019】
比較例4
実施例1において、ピッチ系炭素繊維の代わりに高黒鉛化ピッチ系炭素繊維(メルブロンFMX-200)15重量部およびグラファイト(中越黒鉛製品NC-350)15重量部が用いられた。
【0020】
比較例5
実施例1において、PTFE量が55重量部に、またピッチ系炭素繊維量が45重量部にそれぞれ変更されて用いられた。
【0021】
以上の各実施例および比較例についての評価結果は次の表に示される。なお、比較例5については、材料割れ成形不良により、評価することができなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 VAJ型オイルシールの要部断面図を示したものである
【符号の説明】
100 オイルシール
101 樹脂製シーリング
102 支持部材
103 シールリップ
104a ねじ切り
Claims (3)
- ポリテトラフルオロエチレン78〜60重量%および炭素繊維22〜40重量%からなる、リップ材料成形用ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物。
- 炭素繊維が平均繊維径5〜20μm、平均繊維長20〜500μmのピッチ系炭素繊維である請求項1記載のリップ材料成形用ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物。
- 請求項1記載のポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物から成形されたリップ材料を用いたオイルシール。
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JP2003118209A JP2006176544A (ja) | 2003-04-23 | 2003-04-23 | ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物 |
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JP2003118209A JP2006176544A (ja) | 2003-04-23 | 2003-04-23 | ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物 |
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WO (1) | WO2004094528A1 (ja) |
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WO2014017376A1 (ja) | 2012-07-25 | 2014-01-30 | Nok株式会社 | フッ素樹脂製シールリング |
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JPS51126241A (en) * | 1975-04-25 | 1976-11-04 | Asahi Glass Co Ltd | Polytetrafluoroethylene resin composition |
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2003
- 2003-04-23 JP JP2003118209A patent/JP2006176544A/ja active Pending
-
2004
- 2004-04-07 WO PCT/JP2004/005018 patent/WO2004094528A1/ja active Application Filing
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