JP2006175671A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 転写ユニットの開閉操作時に、位置決めブロックがサーマルヘッドに衝突することがなく、その破損などを防止することができるようにする。
【解決手段】 印刷機本体81と、この印刷機本体81内に設けられ、回動することによりサーマルヘッド19を印刷位置とこの印刷位置から退避する退避位置に移動させるサーマルヘッドユニット82と、印刷機本体81に開閉自在に設けられた転写ユニット83と、この転写ユニット83に設けられ、該転写ユニット83の閉時にサーマルヘッドユニット82側に突出してサーマルヘッド19を印刷位置に位置決めする位置決めブロック108と、サーマルヘッド19が印刷位置に移動されたことに基づいて転写ユニット83の開放を規制する第1の規制リンク85とを具備する。
【選択図】図9
【解決手段】 印刷機本体81と、この印刷機本体81内に設けられ、回動することによりサーマルヘッド19を印刷位置とこの印刷位置から退避する退避位置に移動させるサーマルヘッドユニット82と、印刷機本体81に開閉自在に設けられた転写ユニット83と、この転写ユニット83に設けられ、該転写ユニット83の閉時にサーマルヘッドユニット82側に突出してサーマルヘッド19を印刷位置に位置決めする位置決めブロック108と、サーマルヘッド19が印刷位置に移動されたことに基づいて転写ユニット83の開放を規制する第1の規制リンク85とを具備する。
【選択図】図9
Description
本発明は、例えば、通帳発行機に備えられて熱転写方式で画像を印刷する印刷装置に関する。
この種の印刷装置には、印刷部のサーマルヘッドによりインクリボンを加熱して中間転写フィルムの受像層に画像を印刷し、この画像を受像層とともに転写部のヒートローラにより被転写体に転写するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この印刷装置は、装置本体内にサーマルヘッドユニットを備えるとともに、装置本体に転写ユニットを開閉自在に取り付けている。
サーマルヘッドユニットには、サーマルヘッド、インクリボンなどが取り付けられている。
転写ユニットには、サーマルヘッドに対向するプラテンローラ、このプラテンローラの近傍に位置してサーマルヘッドを位置決めする位置決めブロック、中間転写フィルム、転写ローラなどが取付けられている。
サーマルヘッドユニットは、消耗品であるインクリボンの交換を容易にするために、上方に退避する構造となっている。即ち、サーマルヘッドユニットのロック解除レバーを操作してサーマルヘッドユニットのロックを解除することで、サーマルヘッドユニットを開閉支点を中心に約35度開くことができるようになっている。
サーマルヘッドユニットが退避すると、ロックレバーにより固定され、このロックレバーのロックが解除されると、退避位置から印刷位置への移動が可能になる。
転写ユニットは、消耗品である中間転写フィルムの交換が容易にできるようにするため、或いは、通帳類の搬送ガイド板の清掃などのために、大きく開く構造となっている。
即ち、転写ユニットのロック解除レバーを操作して転写ユニットのロックを解除することで、転写ユニットを開閉支点を中心に約70度開くことができるようになっている。
転写ユニットが開いた状態でのロック機構はなく、転写ユニットは自重でその静止状態を保つ。
転写ユニットに取付けられたサーマルヘッドの位置決めブロックは、機能的な要求から、サーマルヘッドと対向するプラテンローラの近傍に設けられ、先端部をサーマルヘッド側に突出させている。このため、サーマルヘッドユニットが印字位置に移動された状態で転写ユニットを開閉した場合、サーマルヘッドの位置決めブロックとサーマルヘッドとが衝突してしまう位置関係となっている。
従って、転写ユニットを開閉する場合には、サーマルヘッドとその位置決めブロックとの衝突による破損等を防ぐため、サーマルヘッドユニットが退避位置にあることが必須となる。
特開2001−71546号公報
しかしながら、従来においては、転写ユニットの開閉動作と、サーマルヘッドユニットの退避動作との間には機構的な制限はなく、両者はそれぞれ自由に開閉動作、退避動作が可能となっていた。
このため、転写ユニットを開閉操作する場合には、操作者が「転写ユニット開閉時にはサーマルヘッドユニットを退避位置にしておく」という条件を意識し、あらかじめサーマルヘッドユニットを退避しておく必要があった。
従って、操作者が不用意に又は誤って、サーマルヘッドユニットを退避させずに転写ユニットの開閉操作を行ってしまうことがある。この場合には、サーマルヘッドと位置決めブロックとが衝突して破損等の原因になるという問題があった。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、印字ユニットが退避位置に退避していない場合には、転写ユニットの開閉動作を規制して印字ユニットと位置決め手段との衝突を防止できるようにした印刷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、装置本体と、この装置本体内に設けられ、回動することにより印字ヘッドを印刷位置とこの印刷位置から退避する退避位置に移動させ、前記印刷位置で前記印字ヘッドによって転写体を介して中間転写体に画像を印刷する印刷ユニットと、前記装置本体に開閉自在に設けられ、前記中間転写体に印刷された画像を被転写体に転写する転写ユニットと、この転写ユニットに設けられ、該転写ユニットの閉時に前記印刷ユニット側に突出して前記印字ヘッドを前記印刷位置に位置決めする位置決め手段と、前記印字ヘッドが前記印刷位置に移動されたのに基づいて前記転写ユニットの開放を規制する開放規制手段とを具備することを特徴とする。
請求項4記載のものは、装置本体と、この装置本体内に設けられ、回動することにより印字ヘッドを印刷位置とこの印刷位置から退避する退避位置に移動させ、前記印刷位置で前記印字ヘッドによって転写体を介して中間転写体に画像を印刷する印刷ユニットと、前記装置本体に開閉自在に設けられ、前記中間転写体に印刷された画像を被転写体に転写する転写ユニットと、前記転写ユニットに設けられ、該転写ユニットの閉時に前記印刷ユニット側に突出して前記印字ヘッドを前記印刷位置に位置決めする位置決め手段と、前記転写ユニットが開放されたのに基づいて前記印字ヘッドが前記印刷位置に移動することを規制する移動規制手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、印刷ユニットが退避されていない状態では、転写ユニットの開放を規制し、転写ユニットが開放された状態では、印刷ユニットの印字位置への移動を規制するため、転写ユニットの開閉操作時に、位置決め手段が印字ヘッドに衝突することがなく、その破損などを防止することができる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である通帳類印刷装置1を示す全体構成図である。
図1は本発明の一実施の形態である通帳類印刷装置1を示す全体構成図である。
この通帳類印刷装置1は通帳類取込部4を備え、この通帳類取込部4には被転写体としての通帳類Tが閉じた状態で複数冊積層されてセットされ、一冊ずつ取り込まれるようになっている。この取込まれた通帳類Tは搬送手段としての複数個の搬送ローラ対2によって搬送路3に沿って搬送される。搬送路3中には通帳類Tの搬送方向に沿って第1のOCR読取部5、ページ捲り部6、直接印刷部7、印刷装置としての中間転写印刷装置8、読取手段としての第2のOCR読取部9、折畳み部14、及び無線IC R/Wユニット10が配設されている。
また、搬送路3の排出端側には通帳類Tの排出方向を第1の方向と第2の方向に切り換える排出ゲート11が設けられ、第1の方向には正常な通帳類Tを集積させる正常通帳集積部12、第2の方向には不良な通帳類を集積させる不良通帳集積部13が配設されている。
図2は、上記した中間転写印刷装置8を示すものである。
中間転写印刷装置8は機能的に印刷手段としての情報印刷部(以下、印刷部という)16と、転写手段としてのオーバーコート転写部(以下、転写部という)17とを有して構成されている。
印刷部16としては熱溶融転写印刷方式のものが採用されている。即ち、印刷ヘッドとしてのサーマルヘッド19とプラテンローラ20に挟まれるように溶融インクリボン22と中間転写材としての中間転写リボン21とを配置している。サーマルヘッド19が、溶融インクリボン22と中間転写リボン21とを介してプラテンローラ20に圧接されることにより中間転写リボン21の表面に情報等が印刷される。
この熱溶融転写方式の特徴としては、画像耐久性が高いこと、インク材料に機能性材料を適用することが比較的容易なこと(例えば蛍光顔料、アルミ蒸着薄膜)などがあり、偽造防止を目的とする印刷物に適している。
溶融インクリボン22のベースフィルム厚やインク層厚は、印刷ドット再現性に極めて重要なパラメータであり、インクリボン総厚としては3〜25μmであり、望ましくは4〜10μmである。
一方、中間転写リボン21の後述するベースフィルムの厚さや、受像兼接着層の厚さは、接着性や膜切れ特性に影響を与えるパラメータであり、中間転写リボン21の層厚は、10〜100μmであり、望ましくは25〜50μmである。
プラテンローラ20は硬質のゴム材料を表面に用いたローラで、ゴム硬度が上がるほどに微小ドットの再現性が向上するが、一方では最適なプラテンローラ20とサーマルヘッド19の位置関係を得ることが難しくなる。このため、硬度は75°以上、望ましくは85〜97°である。また、研磨したゴム表面の表面粗さも、表面平滑性が上がるほどに微小ドットの再現性が向上する。このため、表面粗さは中心線平均粗さRaで1μm以下、望ましくは0.5μm程度であることが要求される。
中間転写リボン21を搬送する駆動力は、一般的にプラテンローラ20に駆動機構を設けることが多いが、上記の硬度と平滑性から中間転写リボン21とプラテンローラ20の摩擦係数が上がらず、また安定しない。
このため、プラテンローラ20の下流(ヒートローラ側)直近に別途リボン駆動ローラ23を設ける。リボン駆動ローラ23は硬度30〜60度のローラを用い、中間転写リボン21はリボン駆動ローラ23に対して出来るだけ巻付き角が大きいほうが良い。実施例では90°から130°の巻き付き角をえられるようにテンショナ24を配置する。
テンショナ24には図示しないバネ機構が設けられ、限られた可動範囲内で中間転写リボン21にテンションを与えて、リボン駆動ローラ23と中間転写リボン21が常に適切に接触する状態を作り出す。
リボン駆動ローラ23の駆動は5相ステッピングモータ、タイミングベルト、プーリによる減速機構の組み合わせにより、正確に搬送が行われる。また、サーマルヘッド19はニアエッジ、またはコーナエッジタイプのヘッドを用い、熱時剥離による印刷を行うことが望ましい。
転写部17は通帳類搬送路3を介して対向配置されるヒートローラ35とバックアップローラ36を備えている。ヒートローラ35はDCサーボモータ若しくはステッピングモータにより正確に一定速度で駆動可能になっており、回転自在なバックアップローラ36との間にはコイルバネ37で発生された圧力が付与されるようになっている。
図3(a)〜(c)は中間転写リボン21の構成を示す断面図である。
図3(a)に示す中間転写リボン21は、基材としてのPET(ポリエチレンテレフタレート)リボン26の表面に、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂29を積層したものである。
また、図3(b)に示す中間転写リボン21は、基材としてのPETフィルム26の表面に、剥離層としてのフェノキシ系樹脂27、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂29を積層したものである。
さらに、図3(c)に示す中間転写リボン21は、基材としてのPETフィルム26の表面に、剥離層としてのフェノキシ系樹脂27、保護層30、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂29を積層したものである。
図4は上記した通帳類取込部4にセットされる通帳類Tを開いた状態で示すものである。
この通帳類Tの開かれた表紙Taの内面には通帳類固有情報としての通帳類固有番号42が記録されているとともに、無線IC43が内蔵されている。
図5は上記した通帳類印刷装置1の駆動制御系を示すブロック図である。
図中51はデータ入力制御部で、このデータ入力制御部51に印刷装置1が接続されている。データ入力制御部51には主制御部52が設けられ、この主制御部52には制御回路を介してメモリ53、インターフエース部54、操作パネル55、及び画像入力部56が接続されている。
印刷装置1には生成手段としての生成部58a及び判別手段としての判別部58bを有して構成される装置制御部58が設けられ、この装置制御部58には制御回路を介して直接印刷画像処理部67、中間転写画像処理部68、ヒータ温度制御部60、通帳類搬送制御部61、画像形成制御部62、光学式文字認識部69、無線読取/書込部73が配設されている。
上記した直接印刷画像処理部67にはサーマルヘッド7aの印字動作を制御するヘッド制御部63が接続されている。中間転写画像処理部66にはサーマルヘッド19の印字動作を制御するヘッド制御部64が接続されている。
ヒータ温度制御部60には制御回路を介してヒートローラ35のヒータ65が接続されている。通帳類搬送制御部61には制御回路を介して通帳類搬送機構2a、通帳類取込機構4a、ページ検知部4b、ページ捲り機構6a及び排出ゲート制御部11aが接続されている。
画像形成制御部62には制御回路を介して転写リボン搬送機構32a、サーマルヘッド19を移動させるヘッド移動機構19a、ヒートローラ35を回転させる回転機構35aが接続されている。
光学式文字認識部69には第1及び第2の読取り光学系5,9が接続されている。無線IC読取/書込部73には、無線IC R/Wユニット10が接続されている。
次に、上記したように構成される通帳類印刷装置1の動作について説明する。
まず、図1に示す通帳類取込部4から通帳類Tが1冊のみ取出されてページめくり部6に搬送され(搬送工程)、ここで、通帳類Tの表紙が捲られて所定のページが開いた状態となる。この後、第1のOCR読取部5で通帳類Tそれぞれに付与されている固有情報42が読み取られ(読取工程)、後で述べるように認識処理される。この認識処理された固有情報42は、セキュリティ情報に追加され、サーマルヘッド19に転送される黒印刷データとされる。
一方、このときには、図2に示すように送出側リール32から中間転写リボン21が繰り出され、そのホログラム位置を示すマークがセンサ33によって検知される。このマーク検知結果を用いて中間転写リボン21が印刷開始位置に制御される。
ついで、中間転写リボン21の所定の位置に固有印刷情報(以下、セキュリティ情報という)等がサーマルヘッド19により印刷される。印刷される情報は後述するようにY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の三原色のインクに加えて黒インクの4色重ね合せによるカラー印刷である。これら複数色の重ね合わせ印刷は、中間転写リボン21がサーマルヘッド19を色数と同じ回数往復することで、重ね合わせ印刷が行われる。また、印刷される情報は、反転画像であるという特徴がある。
このようにセキュリティ情報が印刷された中間転写リボン21は順方向(ヒートローラ35の方向)に巻き取られ、図6(a)に示すように経路途中の転写部マーク検知センサ39によって中間転写リボン21の位置が把握される。この把握結果に基づいて転写開始位置まで中間転写リボン21が送られる。
また、このとき通帳類Tは、転写されるページが開かれた状態で図6(b)に示すように取り込まれて、ヒートローラ35に対して決められた位置に搬送される。転写されるページは、表紙見返しページでも、他の中紙ページでもかまわない。
このように互いに位置決めされた中間転写リボン21と通帳類Tの該当ベージは、図6(c)に示すように円周の一部が切り欠かれた形状の金属製ヒートローラ35の回転と共に重ね合わされ、搬送と共に加圧加熱される。その後、図7に示すように通帳類Tに対して60°〜110°の角度をもって転写リボンベース26が引き上げられて、セキュリティ情報46と受像兼接着層29、ホログラム層28の転写が完了し、図8に示すように固有情報42、固有情報42を含むセキュリティ情報46及び所持人の顔画像44が転写印刷される(印刷工程)。転写印刷が完了した通帳類Tは、図6(d)に示すようにページが開かれた状態のまま次の第2のOCR読取部9に搬送される。
一方、上記した第1のOCR読取部5で読み取られた通帳類Tの固有情報42(この場合は文字)は光学式文字認識部69で認識され、この認識結果が印刷装置制御部58に送信される。印刷装置制御部58では、データ入力制御部50から送られてくる画像入力部56で取得された所持人の顔画像データ、操作パネル55で入力された所持人のセキュリティ文字情報などに通帳類固有の文字情報に基づいた印刷データを加えて処理を行い、生成部58aで印刷データを生成し(生成工程)、中間転写画像処理部68に送信する。これにより、通帳類固有情報42aが付与されたセキュリティ情報46が中間転写リボン21の表面に印刷される。この通帳類固有情報42aとセキュリティ情報46は通帳類Tに転写されて上記したように第2のOCR読取部9に搬送されて読み取られる。この読み取られた固有情報42aとセキュリティ情報46とは光学式文字認識部69で認識され、この認識結果が印刷装置制御部58に送信される。印刷装置制御部58では、判別部58bでデータの照合処理を行い(判別工程)、判断した結果を通帳類搬送制御部61に送信する。
判別部58bでのデータの照合結果で不良と判断された場合には、印刷装置制御部58からデータ入力制御部50に対し、作成した通帳類が不良であったことを通知する。データ入力制御部50では作成された通帳類が不良であったという通知を受信することに基づいて再度同一の印刷処理命令を印刷装置制御部58に送信し、自動的に通帳類の再作成を行わせる。
通帳類搬送・制御部61では照合の結果から、正常通帳類であれば正常通帳類集積部12へ、不良通帳類であれば不良通帳類集積部13へ搬送制御を行うが、判別部58bでの照合結果で不良と判断した場合は、無線IC R/Wユニット10にて、不良通帳類であることを知らせる旨のデータを通帳類Tの無線IC43に記録する。
また、判別部58bでのデータの照合結果が正しかった場合には、上述した中間転写印刷装置8の印刷動作で説明したように、第1のOCR読取部5で読み取った通帳類固有情報42を光学式文字認識部69が認識し、その認識結果を印刷装置制御部58に送信している。従って、印刷装置制御部58では、データ入力制御部50から送られてきた、画像入力部56で取得された所持人の顔画像データ、操作パネル55で入力された所持人のセキュリティ文字情報などに通帳類固有の文字情報に基づいた記録データを加えて処理を行い、無線ICへの記録データを生成し、無線IC R/W制御部73に送信する。これにより、通帳類固有情報が付与されたセキュリティ情報が無線ICR/Wユニット10にて通帳類Tの無線IC43に記録(書き込み)される。
ところで、上記した中間転写印刷部8は、図9に示すように構成されている。
即ち、図中81は装置本体としての印刷機本体で、この印刷機本体81内には、印刷ユニットとしてのサーマルヘッドユニット82が設けられている。また、印刷機本体8には開閉自在に転写ユニット83が設けられている。サーマルヘッドユニット82は支軸82aによって回動自在に支持され、転写ユニット83は、支軸83aによって回動自在に支持されている。
印刷機本体81内の上部側には、図10にも示すような開放規制手段としての第1の規制リンク85と、図11にも示すような移動規制手段としての第2の規制リンク86が取り付けられている。第1及び第2の規制リンク85,86は、支軸85a、86aを中心にして約5度程度回転できるようになっている。第1及び第2の規制リンク85,86との間には隙間が形成され、お互いに接触することなく回転し、動作に影響を及ぼすことはない。
サーマルヘッドユニット82の回動端部側には、円筒状の規制リンクフォロワー88が取付けられている。この規制リンクフォロワー88はサーマルヘッドユニット82の回転にともなってサーマルヘッドユニット82の支軸82aを中心とした回転軌跡をえがく。
転写ユニット83の上部側には、ロック解除レバー90が支軸90aを介して回動自在に取り付けられている。また、ロック解除レバー90と支軸90aを共有する形で、切欠部92aをもつ開閉規制プレート92及びロックレバー93が取り付いている。開閉規制プレート92には円筒状の規制リンクフロワー94が取り付けられ、これはロック解除レバー90の回転にともなってロック解除レバー90の回転中心90aを中心とした回転軌跡をえがく。ロックレバー93の先端フック部は装置本体81に突設されたロックピン95に係脱されるようになっている。
サーマルヘッドユニット82は、消耗品であるインクリボン22の交換を容易にするために、上方に退避する構造となっている。即ち、サーマルヘッドユニット82のロック解除レバー100を操作してロックレバー101を装置本体81に突設されたロックピン102から離脱させることにより、サーマルヘッドユニット82のロックを解除できる。このロック解除により、サーマルヘッドユニット82を開閉支点82aを中心に約35度開いて退避位置に退避させることができるようになっている。
サーマルヘッドユニット82が退避位置に退避すると、ロックレバー104がサーマルヘッドユニット82に突設されたロックピン105に係合してロックされる。ロック解除レバー106の操作によりロックレバー104がロックピン105から離脱され、サーマルヘッドユニット82は退避位置から印字位置への移動が可能になる。
一方、転写ユニット83は、消耗品である中間転写フィルム21の交換が容易にできるようにするため、或いは、通帳類の搬送ガイド板の清掃などのために、大きく開く構造となっている。
即ち、転写ユニット83のロック解除レバー90を操作してロックレバー93をロックピン95から離脱させることにより、転写ユニット83のロックが解除される。これにより、転写ユニット83はその開閉支点83aを中心に約70度開くことが可能となる。
転写ユニット83が開放された状態をロックするロック機構はなく、転写ユニット83は自重でその開放状態を保つ。
転写ユニット83にはサーマルヘッド19を位置決めするための位置決めブロック108が取付けられている。この位置決めブロック108は、機能的な要求から、サーマルヘッド19と対向するプラテンローラ20の近傍に設けられ、その先端部がサーマルヘッド19側に突出されている。このため、サーマルヘッド19がプラテンローラ20に対向する状態で転写ユニット83を開閉した場合には、位置決めブロック108とサーマルヘッド19とが衝突してしまう位置関係となっている。
従って、転写ユニット83を開閉する場合には、サーマルヘッド19と位置決めブロック103とが衝突しないようにサーマルヘッドユニット82を退避位置に退避させることが必須となる。
次に、サーマルヘッドユニット82が図12に示すように印字位置にセットされた状態で、転写ユニット83を開放しようとした場合について説明する。
サーマルヘッドユニット82が印字位置にセットされた状態では、第1の規制リンク85は第1の付勢部材としてのバネ96に引っ張られ、ストッパ98に接触した位置で静止している。この状態から転写ユニット83のロックを解除するために、ロック解除レバー90を矢印で示すように下方に押し下げようとすると、第1の規制リンク85の右側の端部85bと開閉規制プレート92の切欠部92aとが噛み合う。このため、ロック解除レバー90を押し下げることができなくなり、ロックレバー93の先端係止部をロックピン95から離脱させることができない。これにより、転写ユニット83のロックを解除することができず、転写ユニット83を開放することはできなくなる。
次に、サーマルヘッドユニット82が図13に示すように退避位置にセットされた状態で、転写ユニット83を開放しようとした場合について説明する。
サーマルヘッドユニット82を印字位置から退避位置へ退避させる場合には、ロック解除レバー100を操作してロックレバー101の先端係止部をロックピン102から離脱させてロックを解除する。そして、この解除後、サーマルヘッドユニット82を支軸82aを中心として反時計方向に回動させる。この回動によりサーマルヘッドユニット82が退避位置に至ると、そのロックピン105がロックレバー104に係止されてロックされる。このとき、第1の規制リンク85の左側の端部85aが、規制リンクフォロワー88によって押し上げられる。これにより、第1の規制リンク85が支軸85Aを中心として時計方向に回動され、その右側の端部85bと開閉規制フレート92の切欠部92aとの嵌合が解除される。従って、ロック解除レバー90を下方に回動すると、ロックレバー93の先端係合部がロックピン95から離脱されてロック状態が解除され、転写ユニット83の開放が可能となる。
次に、転写ユニット83が図14に示すように完全に閉じているときに、サーマルーツドユニット82を印字位置に移動させる場合について説明する。
この状態では、第2の規制リンク86は、サーマヘッド規制リンクフォロワー94によって右側の端部86bが押された位置で静止している。この状態から、ロック解除レバー106を操作してロックレバー104をロックピン105から離脱させてロックを解除する。このロック解除後、サーマルヘッドユニット82を支軸82aを中心にして時計方向に回動して印字位置へと移動させることができる。
次に、転写ユニット83が図15に示すように開いている状態において、サーマルーツドユニット82を印字位置に移動させようとした場合について説明する。
この状態では、サーマルヘッド規制リンク86は、第2の付勢部材としてのバネ110に引っ張られストッパ111に接触した位置で静止し、その左側の端部86aが規制リンクフォロワー88に対向されている。
この状態から、ロック解除レバー106を操作してロックレバー104をロックピン105から離脱させてロックを解除してサーマルーツドユニット82を時計方向に回動しようとすると、規制リンクフォロワー88が第2の規制リンク86の左側の端面86aに当接し回動が規制される。
これにより、サーマルヘッドユニット82はそれ以上移動することができなくなり、結果としてサーマルヘッドユニット82を印字位置へと移動させることはできなくる。
上記したように、この実施の形態によれば、サーマルヘッドユニット82が退避したのに基づいて転写ユニット83の開放を可能とするため、転写ユニット83の開放時にサーマルヘッドユニット82のサーマルヘッド19が位置決めブロック108に衝突することがなく、破損を防止することができる。
また、転写ユニット83が開放した状態では、サーマルヘッドユニット82の印字位置への移動を規制するため、転写ユニット83の閉塞時にサーマルヘッドユニット82のサーマルヘッド19が位置決めブロック108に衝突することがなく、破損を防止することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限られることなく、その要旨の範囲内で種々変形実施可能なことは勿論である。
16…印刷部(印刷手段)、17…転写部(転写手段)、19…サーマルヘッド(印字ヘッド)、21…中間転写リボン(中間転写体)、22…インクリボン(転写体)、29…受像層、T…通帳類(被転写体)、81…印刷機本体(装置本体)、82…サーマルヘッドユニット(印刷ユニット)、83…転写ユニット、85…第1の規制リンク(開放規制手段)、86…第2の規制リンク(移動規制手段)、90…ロック解除レバー(ロック解除手段)、93…ロックレバー(ロック手段)、96…バネ(第1の付勢部材)、108…位置決めブロック(位置決め手段)、110…付勢部材。
Claims (6)
- 装置本体と、
この装置本体内に設けられ、回動することにより印字ヘッドを印刷位置とこの印刷位置から退避する退避位置に移動させ、前記印刷位置で前記印字ヘッドによって転写体を介して中間転写体に画像を印刷する印刷ユニットと、
前記装置本体に開閉自在に設けられ、前記中間転写体に印刷された画像を被転写体に転写する転写ユニットと、
この転写ユニットに設けられ、該転写ユニットの閉時に前記印刷ユニット側に突出して前記印字ヘッドを前記印刷位置に位置決めする位置決め手段と、
前記印字ヘッドが前記印刷位置に移動されたのに基づいて前記転写ユニットの開放を規制する開放規制手段と
を具備することを特徴とする印刷装置。 - 前記開放規制手段は、前記印字ヘッドが前記退避位置に移動されたことに基づいて前記転写ユニットの開放規制を解除することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記転写ユニットを前記装置本体にロックするロック手段と、
このロック手段のロックを解除するロック解除手段とを具備し、
前記開放規制手段は、中途部が回動自在に支持された第1の規制リンクと、この第1の規制リンクが第1の方向に回動するように付勢する第1の付勢部材とを有し、前記印字ヘッドが前記印刷位置に移動されたのに基づいて前記第1の付勢部材の付勢力により前記第1の規制リンクの一端部側を前記ロック解除手段に当接させてそのロック解除動作を規制し、前記印字ヘッドが前記退避位置に移動されたのに基づいて前記第1の規制リンクを前記第1の付勢部材の付勢力に抗して前記第1の方向とは逆の第2の方向に回動させてその一端部側を前記ロック解除手段から離間させてそのロック解除動作を可能ならしめることを特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。 - 装置本体と、
この装置本体内に設けられ、回動することにより印字ヘッドを印刷位置とこの印刷位置から退避する退避位置に移動させ、前記印刷位置で前記印字ヘッドによって転写体を介して中間転写体に画像を印刷する印刷ユニットと、
前記装置本体に開閉自在に設けられ、前記中間転写体に印刷された画像を被転写体に転写する転写ユニットと、
前記転写ユニットに設けられ、該転写ユニットの閉時に前記印刷ユニット側に突出して前記印字ヘッドを前記印刷位置に位置決めする位置決め手段と、
前記転写ユニットが開放されたのに基づいて前記印字ヘッドが前記印刷位置に移動することを規制する移動規制手段と
を具備することを特徴とする印刷装置。 - 前記移動規制手段は、前記転写ユニットが閉塞されたのに基づいて前記印字ヘッドの移動規制を解除することを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
- 前記転写ユニットを前記装置本体にロックするロック手段と、
このロック手段のロックを解除するロック解除手段とを具備し、
前記移動規制手段は、中途部が回動自在に支持された第2の規制リンクと、この第2の規制リンクが第1の方向に回動するように付勢する第2の付勢部材とを有し、前記印刷ユニットが前記退避位置に退避された状態で、前記転写ユニットが開放されたのに基づいて前記第2の付勢部材の付勢力により前記第2の規制リンクの一端部側を前記印刷ユニットに当接させて印刷位置への移動を規制し、前記転写ユニットが閉じられたのに基づいて前記第2の規制リンクを前記第2の付勢部材の付勢力に抗して前記第1の方向とは逆の第2の方向に回動させてその一端部側を前記印刷ユニットから離間させて印刷位置への移動を可能ならしめることを特徴とする請求項4または5記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
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JP2004369752A JP2006175671A (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 印刷装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012254601A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷装置 |
Citations (3)
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-
2004
- 2004-12-21 JP JP2004369752A patent/JP2006175671A/ja active Pending
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