JP2006174912A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 食器洗浄機は、食器洗浄工程に続いて食器乾燥工程を実行する。その食器洗浄機は、食器を収容する洗浄槽と、食器乾燥工程で洗浄槽内に外部から乾燥用の空気を送風する手段と、送風手段が洗浄槽内に送風した空気を外部に排出する経路と、排出経路に介装されており、通過する排出空気を脱臭する脱臭器73と、排出経路に介装されており、閉じた状態では脱臭器73にのみ排出空気を通過させ、開いた状態では脱臭器73とともに排出空気を通過させる開閉手段72を備えている。開閉手段72は、食器乾燥工程の途中に閉状態から開状態に移行する。
【選択図】 図3
Description
排出経路から排出される空気は、残菜フィルタに貯まっている残菜等から発する臭気をともなっている。特許文献1には、排出経路の途中に脱臭器を設ける技術が記載されている。排出空気は、脱臭器を通過することによって脱臭される。
なお、ここで言う「食器洗浄工程」とは、食器を洗浄する工程のみならず、その後に食器をすすぐ工程をも含んでいる。
本発明は、その問題を解決するためになされたものであり、脱臭器を設けても、食器を乾燥するまでの時間が長くなるのを抑制可能な食器洗浄機を提供することを課題とする。
洗浄槽から排出される空気の臭気は、食器乾燥工程が開始されたときには強く、その後に弱くなる。このため、食器乾燥工程の途中まで開閉手段を閉状態にしておいて、脱臭器にのみ排出空気を通過させれば、排出空気の脱臭が効率的に行われる。食器乾燥工程の途中に開閉手段が開状態になり、脱臭器で脱臭されない空気が外部に排出されても、臭気が弱くなっているので問題にならない。開閉手段が閉状態から開状態に移行すると、排出経路の通過抵抗が小さくなるので、洗浄槽内に送風される空気量が多くなる。従って、食器乾燥工程の途中に開閉手段を開状態にして洗浄槽内に空気を多く送風することで、脱臭器を設けても、食器を乾燥する時間が長くなるのを抑制することができる。
送風手段が食器乾燥工程の途中からより強く運転すると、より多くの空気が洗浄槽内に送風され、食器を乾燥するまでの時間がより短くなる。
弁体の上流側と下流側の圧力差は、送風手段が強く運転して排出空気量が多くなると大きくなり、送風手段が弱く運転して排出空気量が少なくなると小さくなる。上述の食器洗浄機によれば、送風手段の運転強さと開閉手段の開閉を連動させることができる。
(1)食器洗浄機の本体内には、引き出し可能な洗浄槽が収容されている。洗浄槽と扉は一体に形成されている。
(2)洗浄槽の前方下側には、乾燥ファンが装着されている。乾燥ファンは、乾燥経路を経由して外部空気を洗浄槽内に吹き込む。乾燥経路の出口部近傍には、ヒータが装着されている。乾燥ファンとヒータは、コントローラによって制御される。
(3)洗浄槽の前方壁には、洗浄槽空気出口が設けられている。扉内には、排出部が取り付けられている。扉の正面には、排出口が設けられている。
排出部は箱状のケーシング、脱臭器、第1開閉部を備えている。ケーシングの後壁には、排出部入口が開口している。排出部入口は、洗浄槽の洗浄槽空気出口と連通している。ケーシングの前壁には、排出部出口が開口している。排出部出口は、扉の排出口と連通している。排出部入口から排出部出口までを連通する空気排出経路が設けられている。
脱臭器と第1開閉部は、空気排出経路に並列に介装されている。第1開閉部は、第1弁体、シャフト、スプリングを備えている。シャフトは、第1弁体を回動可能に支持している。スプリングは、第1弁体を閉側に付勢している。
第2開閉部は、第2弁体とシャフトを備えている。そのシャフトは、第2弁体を回動可能に支持している。ケーシングに空気が吹き込まれていないときには、第2弁体は、脱臭器に向かう経路を閉じている。
(4)洗浄工程とすすぎ工程では、ケーシングに空気が吹き込まれない。このため、第2開閉部は閉じている。そのことによって、脱臭器に水が入り込むのが防止されている。
(5)乾燥工程が開始されると、乾燥ファンが駆動されるとともに、ヒータがオンになる。乾燥ファンが駆動されると、洗浄槽内に外部の空気が吹き込まれる。ヒータがオンになると、洗浄槽内の空気温度が高くなる。吹き込まれた空気は、洗浄槽内を通過してから、洗浄槽空気出口、排出部、排出口を経由して外部に排出される。
(6)乾燥工程が開始されたときには、乾燥ファンを弱く運転して洗浄槽に吹き込む空気量を少なくする。このため、第1開閉部は閉じた状態を維持する。この状態でも、第2開閉部は開く。よって、排出部に入り込んだ空気は、全て脱臭器を通過する。乾燥工程が進行してから、乾燥ファンを強く運転して洗浄槽に吹き込む空気量を多くする。すると、第1開閉部が開いて、排出部に入り込んだ空気は脱臭器と第1開閉部の両方を通過する。
図1に示すように、食器洗浄機10の扉14には、取っ手15、ロックレバー16、操作パネル18、排出口62が設けられている。使用者が取っ手15に手を掛けて前方側に引くと、扉14とともに洗浄槽30(後述する)が本体12から引き出される。ロックレバー16を横方向にスライドさせると、扉14のロック、およびロック解除を行うことができる。操作パネル18には、使用者が食器洗浄機10を操作するためのボタンや、食器洗浄機10の動作状態を確認するランプ等が設けられている。
排出口62は、扉14内に装着されている排出部70と接続されている。
回転ノズル31は、洗浄槽30の底面30bに回転可能に取り付けられている。回転ノズル31と洗浄ポンプ38の吐出口38dは、吐出流路39によって接続されている。回転ノズル31には、噴出孔31aが形成されている。一部の噴出孔31aは、水を噴射したときに、回転ノズル31に回転モーメントを発生させるように、その形状が設定されている。
排水ポンプ42は、モータ42bと、モータ42bの回転軸に取り付けられたインペラ42aを備えている。排水ポンプ42の吸込口42cと吸込凹部36は、第1排水流路40によって接続されている。本体12の後方壁12aの外方側には、外部排水流路46が接続されている。外部排水流路46と排水ポンプ42の吐出口42dは、第2排水流路44によって接続されている。
本体12の後方壁12aの外方側には、外部給水流路53が接続されている。外部給水流路53には、水道水(冷水)が直接給水されることもあるし、給湯器で水道水を加熱した温水が給水されることもある。外部給水流路53と給水弁51の入口51dは、第1給水流路54によって接続されている。給水弁51の出口51cと洗浄槽30は、変形可能なホースである第2給水流路52によって接続されている。第2給水流路52は、洗浄槽30が本体12から引出されたり、収容されたりするときに変形する。
洗浄槽30の後方壁30aには、水位検出器56が固定されている。水位検出器56は、水位室56a、水位室56a内に配置されたフロート56b、フロート56bに固定されて水位室56aから上方に突き出しているバー56c、バー56cの上方に設けられているスイッチ56dを備えている。水位検出器56の水位室56aと吸込凹部36は、水位流路58によって接続されている。
洗浄槽サーミスタ43が、洗浄槽30の底面30bに装着されている。洗浄槽サーミスタ43は、洗浄槽30に洗浄水が入れられているときには洗浄水温度を検出し、洗浄水が入れられていないときには洗浄槽30内の空気温度を検出する。
扉14内には、コントローラ41が装着されている。コントローラ41は、CPU、ROM、RAM等を備えており、食器洗浄機10の動作を制御する。コントローラ41には、上述した操作パネル18、ヒータ35、洗浄ポンプ38、排水ポンプ42、給水弁51、水位検出器56、乾燥ファン60、洗浄槽サーミスタ43が電気的に接続されている。
洗浄槽30の上方には、シール蓋63が装着されている。シール蓋63は、昇降機構(図示省略)によって洗浄槽30と連結されている。洗浄槽30が本体12に収容されている状態では、シール蓋63は降下して洗浄槽30の上部開口部に蓋をする。洗浄槽30が本体12から引き出されると、シール蓋63は上昇して洗浄槽30の上部開口部を開放する。
脱臭器73は、その側部84がケーシング80の一方側の側壁83に接し、かつケーシング80の前壁74と後壁76の間に挟まれた状態で、ケーシング80内に取り付けられている。脱臭器73は、上下方向に空気が通過可能であり、多孔性セラミックス(MnO2触媒付き)や活性炭等の吸着剤を用いた成形体を内蔵することによって、通過する空気を脱臭する。ケーシング80内には、その他方側の側壁79から脱臭器73まで水平に延びる隔壁81が形成されている。隔壁81の脱臭器73側の部位には、上下方向に貫通する孔82が設けられている。ケーシング80と隔壁81によって、排出部入口77から排出部出口75に至る排出経路が形成される。
図4に示すように、第1開閉部72は、第1弁体85、シャフト86、スプリング87を備えている。第1弁体85は、略平板状に形成されている。シャフト86は、第1弁体85を回動可能に支持している。スプリング87はツル巻バネであり、シャフト86によって挿通された状態で、一端88が第1弁体85の上面に接触するとともに他端89がケーシング80の後壁76に固定されている。従って、第1弁体85は、スプリング87に付勢されて隔壁81に接触する。第1弁体85は、隔壁81に接触すると貫通孔82を塞ぐ(以下、第1弁体85が貫通孔82を塞いでいる状態を「第1開閉部72:閉」、第1弁体85が隔壁81から離れて貫通孔82を塞いでいない状態を「第1開閉部72:開」と言う)。
使用者が操作パネル18に設けられているスタートボタンをオンにすると、洗浄工程が開始される。洗浄工程では、最初に給水弁51が開く。給水弁51が開くと、外部給水流路53から水道水が第1給水流路54と第2給水流路52を経由して洗浄槽30に給水される。洗浄槽30に水道水が給水されると、洗浄水の水位が上昇してゆく。洗浄水は、吸込凹部36と水位流路58を流れて水位検出器56の水位室56aに入る。洗浄水の水位上昇とともに、水位室56a内の水位も上昇する。水位室56aの水位が上昇すると、フロート56bが浮き上がり、それとともにバー56cが上昇する。バー56cが上昇してその上端がスイッチ56dを押し上げると、水位検出器56はオンになる。水位検出器56がオンになるときには、洗浄槽30の水位は、ヒータ35が洗浄水に完全に浸るよりも僅かに高くなっている。
水位検出器56がオンになると、給水弁51が閉じる。そして、洗浄ポンプ38が駆動されるとともに、ヒータ35がオンになる。洗浄ポンプ38が駆動されると、モータ38bの回転にともなってインペラ38aも回転する。インペラ38aが回転すると、洗浄ポンプ38は、洗浄槽30内の洗浄水を吸込凹部36と吸込流路37を経由して吸込む。洗浄ポンプ38は、吸込んだ洗浄水を吐出流路39に吐出する。洗浄水39は、吐出流路39から回転ノズル31に送込まれ、噴出孔31aから勢い良く噴出する。噴出孔31aから噴出した洗浄水は、食器17を洗浄する。食器17を洗浄した洗浄水は、吸込凹部36と吸込流路37を経由して洗浄ポンプ38に再び吸込まれる。このように、吸込凹部36から吸込まれた洗浄水が回転ノズル31の噴出孔31aから噴出し、再び吸込凹部36に吸込まれる循環が繰り返されることにより、食器17は洗浄される。食器17から洗い流された残菜は、残菜フィルタ32で濾し取られる。なお、食器洗浄機10の運転を開始する前に、使用者によって洗剤が食器カゴ34の所定部位に投入されている。
洗浄水温度が所定範囲に維持されてから所定時間(例えば、10分)が経過すると、ヒータ35をオフにするとともに、洗浄ポンプ38を停止する。そして、排水ポンプ42を所定時間(例えば、40秒間)駆動する。駆動された排水ポンプ42は、第1排水流路40を経由して吸込凹部36から洗浄水を吸込む。排水ポンプ42は、吸込んだ洗浄水を第2排水流路44に吐出する。第2排水流路44に吐出された洗浄水は、外部排水流路46に排出される。排水ポンプ42の駆動時間は、洗浄槽30から洗浄水を全て排水するのに十分な時間とされている。洗浄槽30から洗浄水が全て排水されると、U字状に形成されているトラップ部44bに排水が貯まる。トラップ部44bに排水が貯まっていると、外部排水流路46から洗浄槽30内に不快な臭いが漏れるのが防止される。
排水ポンプ42が停止すると、エアー抜き経路48を通って洗浄槽30からエアー抜き部44aに空気が入り込む。エアー抜き部44aに空気が入り込むと、第2排水流路44がサイホンとして機能することがない。このため、外部排水流路46から第2排水流路44に排水が逆流するのが防止される。
洗浄工程やすすぎ工程では、排出部70を排出空気が通過しない。このため、第2開閉部90は、第2弁体91がストッパ92に当接することによって閉じている。洗浄工程やすすぎ工程では、ノズル31から噴出した水(洗浄水や、すすぎ水)が排出部70の排出部入口77からケーシング80内に侵入することがある。上述したように、洗浄工程やすすぎ工程では、第2開閉部90が閉じている。このため、脱臭器73に水が入り込むのが防止されている。
乾燥工程中には、洗浄槽サーミスタ43の検出値に基づいて、ヒータ35がオン/オフ制御され、洗浄槽30内の空気温度が所定範囲(例えば、59〜60℃)に維持される。乾燥ファン60の駆動開始から所定時間(例えば、45分)が経過した場合には、ヒータ35をオフにするとともに、乾燥ファン60を停止する。
以上で、一連の洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程が終了する。
既に説明したように、乾燥ファン60が駆動されると、洗浄槽30内に外部から空気が吹き込まれる。洗浄槽30内を通過した空気は、扉14の洗浄槽空気出口71から排出部70の排出部入口77を通過してケーシング80内に入り込む。ケーシング80内に入り込んだ空気は、脱臭器73を下方から上方に向けて通過する。脱臭器73を通過した空気は脱臭される。脱臭器73を通過した空気は、排出部出口75と扉14の排出口62を通って外部に排出される。
コントローラ41が乾燥ファン60に供給される電力の電圧を調整すると、洗浄槽30に吹き込まれる空気量が変化する。乾燥ファン60に供給する電力の電圧を高く調整すると、乾燥ファン60の回転数が高くなり(強く運転され)洗浄槽30に吹き込まれる空気量が多くなる。乾燥ファン60に供給する電力の電圧を低く調整すると、洗浄槽30に吹き込まれる空気量が少なくなる。洗浄槽30に吹き込まれる空気量が少ない場合には、第1開閉部72の上流側圧力は、それほど高くならない。このため、第1開閉部72は、閉じたままの状態を維持する。第2開閉部90は、その上流側の圧力が、それほど高くならなくても開く。よって、ケーシング80内に入り込んだ空気は、脱臭器73のみを通過する。
洗浄槽30に吹き込まれる空気量が多くなると、第1開閉部72の上流側圧力が高くなる。このため、第1開閉部72は、スプリング87の付勢力に抗して第1弁体85が回動することによって開く。第1開閉部72が開くと、ケーシング80内に入り込んだ空気は、脱臭器73と第1開閉部72の両方を通過する。
本実施例の食器洗浄機10は、乾燥工程が開始されたときに、乾燥ファン60を制御して洗浄槽30に吹き込む空気量を少なくする。洗浄槽30に吹き込む空気量が少ないと、上述したように、第1開閉部72は閉じた状態を維持し、ケーシング80内に入り込んだ空気は、全て脱臭器73を通過する。この場合には、脱臭器73を通過する空気量が少ないので、排出される空気は十分に脱臭される。また、空気とともに排出される水蒸気の量も少なくなる。
これに対して、第1開閉部72を設けておかないと、乾燥ファン60が洗浄槽30に吹き込んだ空気は、全て脱臭器73を通過することになる。このため、脱臭器73の通過抵抗(圧力損失)によって、乾燥ファン60は洗浄槽30に空気を多く吹き込むことができない。すなわち、洗浄槽30を効率的に乾燥することができない。
図5の横軸は乾燥工程の経過時間(分)に対応している。左側の縦軸は、第1開閉部72の開度(開口面積割合)(%)と、臭気残存率(%)に対応している。右側の縦軸は、排出される空気量(×10−3m3/s)に対応している。グラフ中の実線は、第1開閉部72の開度を示している。点線は、排出空気量を示している。一点鎖線は、1−ブタノールを試薬として用いた場合の臭気残存率(%)を示している。二点鎖線は、リモネンを試薬として用いた場合の臭気残存率(%)を示している。臭気残存率は、所定量の1−ブタノールあるいはリモネンを洗浄槽30内に投入し、乾燥行程中に外部に排出される空気をガスクロマトグラフィで分析して求めたものである。グラフの上部の〔1〕〜〔4〕は、説明の便宜上記載したものであり、シーケンス〔1〕〜シーケンス〔4〕を示している。
シーケンス〔1〕は、乾燥工程の初期であり、洗浄槽30内の空気は臭気も強く、多量の水蒸気を含んでいる。このため、シーケンス〔1〕では、空気量を少なくしており(0.8×10−3m3/s)、第1開閉部72も閉じたまま(開度0%)である。すなわち、排出される空気は、全て脱臭器73を通過している。シーケンス〔1〕の間に、臭気残存率は急激に低下している。
シーケンス〔2〕では、空気量を徐々に増加させている。第1開閉部72は閉じた状態を維持している。臭気残存率は、さらに減少している。
シーケンス〔3〕でも、空気量を徐々に増加させている。シーケンス〔3〕の空気増加率は、シーケンス〔2〕のそれよりも大きい。シーケンス〔3〕の開始時点で、第1開閉部72は開きはじめる。シーケンス〔3〕が終了するときには、第1開閉部72は大きく開いている(開度80%)。シーケンス〔2〕とシーケンス〔3〕で徐々に空気量を増加させたことによって、第1開閉部72の開度も徐々に大きくなってゆき、第1開閉部72を通過する空気量も多くなる。従って、シーケンス〔2〕とシーケンス〔3〕が進行するのにつれて、脱臭器73を通過する空気量に対する第1開閉部72を通過する空気量の割合が高まってゆく。第1開閉部72を通過する空気量の割合が高まっていっても、同時に臭気残存率が減少しているので、外部に排出される空気の臭気は強くならない。
シーケンス〔4〕では、空気量を一定(3×10−3m3/s)にしている。このため、第1開閉部72の開度も一定(80%)のままである。
このように、減少してゆく臭気残存率に対応して空気量を増加させることによって、外部に排出される空気の臭気を抑制しつつ、効率的に食器を乾燥するのに成功している。
第1開閉部72の第1弁体85を付勢するスプリング87を設けなくてもよい。第1弁体85を付勢しなくても、第1開閉部72は、第1弁体85自体の重量によって閉じる。
第1開閉部72は、上述した構成に限られない。例えば、ポペットタイプであってもよい。
第1開閉部72を設けず、排出された空気が全て脱臭器73を通過するように構成してもよい。この場合にも、乾燥工程の途中までは洗浄槽30に吹き込む空気量を少なくし、その後に洗浄槽に吹き込む空気量を多くする。乾燥工程の途中まで洗浄槽30に吹き込む空気量を少なくすると、臭気が強い乾燥工程の初期段階に、脱臭器30が脱臭を効率的に行うことができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:本体、12a:後方壁
14:扉
15:取っ手
16:ロックレバー
17:食器
18:操作パネル
30:洗浄槽、30a:後方壁、30b:底面、30c:前方壁
31:回転ノズル、31a:噴出孔
32:残菜
34:食器カゴ
35:ヒータ
36:吸込凹部
37:吸込流路
38:洗浄ポンプ、38a:インペラ、38b:モータ、38c:吸込口、38d:吐出口
39:吐出流路
40:第1排水流路
41:コントローラ
42:排水ポンプ、42a:インペラ、42b:モータ部、42c:吸込口、42d:吐出口
43:洗浄槽サーミスタ
44:第2排水流路、44a:エアー抜き部、44b:トラップ部、44c:ホース部
46:外部排水流路
48:エアー抜き経路
50:排水逆止弁
51:給水弁、51a:ソレノイド、51b:ポペット、51c:出口、51d:入口
52:第2給水流路
53:外部給水流路
54:第1給水流路
56:水位検出器、56a:水位室、56b:フロート、56c:バー、56d:スイッチ
58:水位流路
60:乾燥ファン、60a:モータ、60b:ファン
61:乾燥経路、61a:一端、61b:他端
62:排出口
63:シール蓋
70:排出部
71:洗浄槽空気出口
72:第1開閉部
73:脱臭器
74:前壁
75:排出部出口
76:後壁
77排出部入口
78:スリット
79:側壁
80:ケーシング
81:隔壁
82:貫通孔
83:側壁
84:側部
85:第1弁体
86:シャフト
87:スプリング
88:スプリングの一端
89:スプリングの他端
90:第2開閉部
91:第2弁体
92:ストッパ
93:シャフト
Claims (3)
- 食器洗浄工程に続いて食器乾燥工程を実行する食器洗浄機であり、
食器を収容する洗浄槽と、
食器乾燥工程で洗浄槽内に外部から乾燥用の空気を送風する手段と、
送風手段が洗浄槽内に送風した空気を外部に排出する経路と、
排出経路に介装されており、通過する排出空気を脱臭する脱臭器と、
排出経路に介装されており、閉じた状態では脱臭器にのみ排出空気を通過させ、開いた状態では脱臭器とともに排出空気を通過させる開閉手段を備えており、
開閉手段は、食器乾燥工程の途中に閉状態から開状態に移行することを特徴とする食器洗浄機。 - 送風手段は、食器乾燥工程の途中からより強く運転することを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
- 開閉手段は、弁体と、弁体を閉側に付勢する弾性体を備えており、弁体の上流側と下流側の圧力差が所定値以上になると、弁体が弾性体の付勢力に抗して動くことで閉状態から開状態に移行することを特徴とする請求項2に記載の食器洗浄機。
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