JP2006174828A - 生体試料培養観察システム、インキュベータボックス、供給手段、および培養容器 - Google Patents

生体試料培養観察システム、インキュベータボックス、供給手段、および培養容器 Download PDF

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Abstract

【課題】生細胞等の生体試料にとって、外光、汚染、並びに培養液や試薬の種類の不具合等の負担をかけることなく、種々の培養環境を選択的に設定でき、しかも、設定した条件で培養している生体試料を経時的に観察する。
【解決手段】培養している前記生体試料を外部から光学的に観察可能に収納するとともに、内部における培養環境を外部と隔離した状態で所定の条件に維持するインキュベータボックス2と、インキュベータボックスの外部から、前記生体試料を光学的に観察する観察光学系3と、生体試料および観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段4と、インキュベータボックス内部の生体試料に対し、培養または前記観察に必要な複数種類の液体または気体を保持する複数の保持容器から、液体または前記気体を選択的に供給する供給手段5と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば培養細胞など生体試料の反応による情報の検出に用いられる生体試料培養観察システム、並びに、この生体試料培養観察システムで用いられる、インキュベータボックス、供給手段および培養容器に関する。
近年、遺伝子解析技術が進み、ヒトを含む多くの生物における遺伝子配列が明らかにされ、解析された遺伝子産物(タンパク質)と疾病との因果関係についても少しずつ解明されてきた。今後さらに、各種のタンパク質や遺伝子を網羅的に統計的に解析するため、細胞などの生体試料を用いる検査装置の研究開発が鋭意進められている。
このような検査装置においては、細胞などの生体試料を長期間培養しながら所定の情報を検出する必要があることから、たとえば顕微鏡等の観察光学系の下で生体試料を培養しながら観察する生体試料培養観察システムが提案されている。
このように観察光学系のステージ上で長期間培養をしながら細胞を観察する生体試料培養観察システムにおいては、例えば、培養液中の細胞からの老廃物(乳酸等)がある一定以上の濃度にならないように、観察途中で培養液の交換が必要となる。
しかし、清浄に保たれていないステージ上で、培養容器を開放して培養液を交換すると、培養容器内が汚染されるおそれがある。当然、汚染された状態で観察を続けても正確な情報は得られない。また、ステージ上とは別個所に設けられたクリーンベンチ上で培養液の交換を行えば、汚染は避けられるものの、観察位置が培養液交換の前後でずれるため、継続的な観察を行うことができない。一方、細胞からの伝達物質等が所定値以上の濃度にならないほどの大量の培養液を使用して培養しようとしても、細胞の増殖能を低下させてしまう。
そこで、顕微鏡等の観察光学系の下に細胞培養チップを配置し、細胞培養チップ内のウェルへ供給口から新たな培養液を供給しながら、排出口からウェルの培養液を排出することにより、ウェル内を一定の環境に保ち、この状態で、細胞培養チップ内の細胞の観察を行うことができる、生体試料培養観察システムが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−113092号公報
しかしながら、前述した生体試料培養観察システムにあっては、次のような問題があった。
このシステムでは、ウェル内が密閉した小空間であるため、ウェルの内圧が培養液の供排液によって変動する。つまり、細胞は培養液の交換時に圧力の変動という物理的刺激を受けることとなる。細胞は微細な刺激に対してさまざまな反応を起こすため、内圧の変動による影響も無視できない場合がある。
さらに、細胞を観察する際に、試薬などを導入した時の応答を検出したい場合がある。
このようなとき、往々にして培養液と試薬間の汚染を嫌うことがあるが、前述のシステムでは、供給口に接続される試薬容器が1個だけであり、栄養素の供給方式や接続される培養容器などが限定されてしまうことから、このような状況に対応できない。つまり、種々の培養環境を提供することができない。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたもので、生細胞等の生体試料にとって負担、つまり、外光、汚染、および温度変化や培養ガスの濃度変化等の負担をかけないように、生体試料の培養に必要な各種の液体または気体を選択的に生体試料に供給することで、種々の培養環境を選択的に設定できるようにするとともに、設定した種々の培養環境下で培養している生体試料を経時的に観察することができる、生体試料培養観察システム、並びに、この生体試料培養観察システムで用いられる、インキュベータボックス、供給手段および培養容器を提供することを目的とする。
本発明は、前記の課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明の生体試料培養観察システムは、生体試料の培養を行うとともに、培養している前記生体試料の経時的変化を観察する生体試料培養観察システムであって、
外部と隔離した状態で所定の条件の培養環境に維持した内部に、培養する前記生体試料を収納するインキュベータボックスと、
前記インキュベータボックスの外部から、前記インキュベータボックスを介して前記生体試料の光学的な観察を行う観察光学系と、
前記生体試料および前記観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段と、
前記インキュベータボックス内部の前記生体試料に対し、前記培養に必要な複数種類の液体または気体をそれぞれ保持する複数の保持容器から、前記液体または前記気体を選択的に供給する供給手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
本発明のインキュベータボックスは、
生体試料を光学的に観察する観察光学系と、
前記生体試料および前記観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段と、
前記生体試料の培養に必要な複数種類の液体または気体をそれぞれ保持する複数の保持容器から、前記液体または前記気体を前記生体試料に対して選択的に供給する供給手段と、
を備えた、生体試料の培養を行うとともに培養している前記生体試料の経時的変化を前記観察光学系で光学的に観察する生体試料培養観察システムに対して用いられ、
前記観察光学系で外部から光学的に観察する前記生体試料を内部に収納するとともに、外部と隔離された所定の条件の培養環境に内部を維持して前記生体試料の培養を行うことを特徴とする。
本発明の供給手段は、
外部と隔離した状態で所定の条件の培養環境に維持した内部に、培養する生体試料を収納するインキュベータボックスと、
前記インキュベータボックスの外部から、前記インキュベータボックスを介して前記生体試料を光学的に観察する観察光学系と、
前記生体試料および前記観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段と、
を備えた、生体試料の培養を行うとともに培養している前記生体試料の経時的変化を観察する生体試料培養観察システムに対して用いられる、液体または気体の供給手段であって、
前記インキュベータボックス内部の前記生体試料に対し、前記培養に必要な複数種類の液体または気体を保持する複数の保持容器から、前記液体または前記気体を選択的に供給することを特徴とする。
本発明の培養容器は、
外部と隔離した状態で所定の条件の培養環境に維持した内部に、培養する生体試料を収納するインキュベータボックスと、
前記インキュベータボックスを介して、前記インキュベータボックスの外部から前記生体試料の光学的な観察を行う観察光学系と、
前記生体試料および前記観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段と、
前記インキュベータボックス内部の前記生体試料に対し、前記培養に必要な複数種類の液体または気体をそれぞれ保持する複数の保持容器から、前記液体または前記気体を選択的に供給する供給手段と、
を備えた、生体試料の培養を行うとともに培養している前記生体試料の経時的変化を観察する生体試料培養観察システムにおける前記インキュベータボックスに収納される培養容器であって、
培養する前記生体試料を保持する培養部と、
前記観察光学系と前記培養部に保持された前記生体試料との光路間に、前記光学的な観察に必要な光を透過させる光透過部と、
前記供給手段からの前記液体または気体を前記培養部に保持された前記生体試料に供給する第1の流路と、
前記生体試料に供給した前記液体または気体を外部に排出する第2の流路と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の保持容器に貯留されている培養または観察に必要な複数種類の液体または気体のうち、現に、必要なものを選択して生体試料に供給することができるので、生体試料を観察領域に置いたまま、生体試料にとって負担、つまり、外光、汚染、温度変化や、および培養ガスの濃度変化等の負担をかけることなく、種々の培養環境を選択的に設定できる。また同時に、設定した条件で培養している生体試料を経時的に観察することができるという顕著な効果が得られる。
以下、本発明に係る生体試料培養観察システムの一実施形態を図面に基づいて説明する。
生体試料培養観察システムは、生物、生殖またはバイオテクノロジーなどの研究分野において、各種の生体試料を培養することが可能であり、かつ、生体試料の培養状態を観察することも可能に構成されたものである。なお、ここでの生体試料とは、細胞、卵、生体組織、藻類、菌類、細菌などの微生物を包含するものであり、以下に示す各実施形態では、生体試料の一例として細胞を培養する場合について説明する。
<第1の実施形態>
本発明に係る生体試料培養観察システムの第1の実施形態について、その構成例を図1ないし図28に基づいて説明する。
図1は生体試料培養観察システムの概略構成図である。この生体試料培養観察システム1は、生体試料の培養を行うとともに、培養している生体試料の経時的変化を観察するものであって、培養している生体試料を外部から光学的に観察可能に収納するとともに、内部における培養環境を外部と隔離した状態で所定の条件に維持するインキュベータボックス2と、インキュベータボックス2の外部から、生体試料を光学的に観察する観察光学系3と、生体試料および観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段4と、インキュベータボックス2内部の生体試料に対し、培養または観察に必要な複数種類の液体または気体を保持する複数の試薬容器(保持容器)44、45,46から、液体または気体を選択的に供給する供給手段5とを備える。
インキュベータボックス2は、前記観察光学系3のベース10に固定される開閉可能なボックス状のものである。この実施形態では、ベース10の例えばY軸動作ステージ12上に固定されている。また、インキュベータボックス2は、COインキュベータ等の市販されているインキュベータと同様に、温度管理および培養ガス濃度管理がなされて、高湿環境を作ることができるものである。
以下、培養ガスの1つとして二酸化炭素を含むものを用いた場合を説明する。
インキュベータボックス2の内部には、生体試料用の培養容器100として、後述する大気開放型の培養容器を収納しているが、これに限ることなく、密閉型の培養容器であっても、あるいはディッシュやフラスコやウェルプレートであっても収納可能である。ここで、図2は培養容器100としてウェルプレートを用いたときの例を示し、図3は培養容器として大気開放型の専用の培養容器100を用いたときの例を示す。
インキュベータボックス2は、筐体20と、筐体20の上部開口を閉塞する上カバー21からなっている。筐体20は、例えば、アルマイト処理されたアルミニウムや防食性の高いステンレスなどで構成されている。ここでは熱伝導率の低い材料が望ましい。内部の温度変化を抑えられるからである。
上カバー21は、両面に反射防止膜を施した光学的ガラス部材を含んでいる。なお,反射防止膜は片面のみでも良いが、透過観察・落射観察をともにすると仮定する場合には、このように両面コーティングする方が望ましい。
また、上カバー21は、光学的ガラスは培養容器全面に透過照明を照射可能なようなサイズであることが望ましい。
上カバー21は、インキュベータボックスの筐体20に固定されることなく,分離可能に設置されており、対物レンズ16の交換,あるいは培養容器100の交換やクリーニングなど必要に応じて、着脱または開閉可能に設置されている。なお、上カバー21は必要最低限のビス等で固定されていても良い。
さらに、上カバー21は図示しないパッキング等により、密閉性を高めるのが望ましい。なぜなら、密閉性を高めることにより、インキュベータボックス20内の雰囲気が外部に流出せず、安定した環境制御を行うことができるからである。
図1に示すように、Y軸動作ステージ12はインキュベータボックス2の底部を兼ねる。ベース10には図示しない、小型もしくはテープ状のヒータが取り付けられている。ヒータは培養容器100が均等に温められる位置に取り付けられている。
インキュベータボックス2内には、インキュベータボックス2の内部の温度と補助ヒータ26との温度差の関係に基づき、補助ヒータ26の制御を行うために用いられる小型の温度センサ24が所定個所に取り付けられ、また、培養容器100の周辺には、培養容器100の温度を測定するための小型の温度センサ23が取り付けられている。
インキュベータボックス2内には、図2,図3に示すように更に開口面積が広い水槽25が置かれている。この水槽25はインキュベータボックス2内において好ましくは対称に配置され、さらに好ましくは環状に構成されると良い。なぜなら、補助ヒータ26によって暖められて気化した二酸化炭素混入気体が、培養容器に対して均等に自然対流するようにするためである。
この水槽25を補助的に加温するため、水槽25に接するように、小型もしくはテープ状の前記補助ヒータ26が取り付けられている。また、インキュベータボックス2の筐体20側面には、加湿水供給チューブ28を接続できるように加湿水供給継手29が設けられている。
補助ヒータ26は水槽25内の水の蒸発を促進させると共に、インキュベータボックス2内の温度の微調整を行うものである。
インキュベータボックス2の筐体20の側面には、図4に示すように切欠き30が設けられ、これにより、大気開放型の培養容器100に接続されている培養液供給用共通チューブ58と廃液排出チューブ87を通し、インキュベータボックス2の上カバー21を外すだけで簡単にそれらチューブ58,87の着脱が可能となっている。さらに、この切欠き30の周囲には、上カバー21を付けたときに密閉状態を保ち、内部の温度、湿度、二酸化炭素濃度等の環境が崩れることがないようにゴムなどのシール部材が取り付けられている(図示略)。
インキュベータボックス2の筐体20の側面には、二酸化炭素センサ用継手31が設けられ、この二酸化炭素センサ用継手31に接続されるチューブ32の先端に設けられた二酸化炭素センサ33によって、インキュベータボックス2内部の二酸化炭素濃度が、ボックス外にて測定できるようになっている。これにより、インキュベータボックス2内部の二酸化炭素濃度が生体試料の培養を行うための濃度になっているかを確認することができる。
なお、二酸化炭素濃度の測定は外部で行うとは限らず、インキュベータ内部に二酸化炭素センサ33を設けるようにして測定してもよい。
さらに望ましくは、インキュベータボックス2の内部には、気化した二酸化炭素混入加湿空気と、内部温度を、インキュベータボックス2に均一に対流させて分散させるためのファン34が取り付けられている。
ファン34は、培養容器100を局部的に冷やすことのないように、培養容器に直接風が当たらないように配置されていることが望ましい。
前記観察光学系3は、例えば顕微鏡によって構成されるものであり、付属的な部品として、観察すべき対象物が載せられるステージ部分となるベース10と、観察すべき対象物を照らす例えば透過照明系を含む照明光学系15とを備える。
照明光学系15の例としては、細胞に対して影響の少ない、長い波長の照明光を発するIR照明が挙げられる。また、インキュベータボックス2の上カバー21にIRフィルタと同様の効果を持たせも良く、この場合は照明光学系15はIR照明でなくてもよい。
ベース10は、図1において左右に往復動作するX軸動作ステージ11と、奥行き方向に往復動作するY軸動作ステージ12とを備える。ここでは、ステージは電動動作可能なものとなっており、図示せぬコンピュータからの信号によって、Y軸動作ステージ12上に固定されたインキュベータボックス2が所定範囲内において任意の位置へ移動できるようになっている。X軸動作ステージ11およびY軸動作ステージ12は図示しないモータによりボールネジを介して駆動される。なお、図1中16は観察光学系3の構成部材である対物レンズを示し、対物レンズ16はベース10を介して培養容器100の内部の細胞を観察できるように配置されるので、X軸動作ステージ11およびY軸動作ステージ12には、所定の大きさの孔11a、12aが設けられている。
ここで、培養容器100の底に対物レンズ16が近接することにより培養容器100が温度低下を起こしたりインキュベータボックス2の内部温度の変化が生じたりすることを防ぐため、対物レンズ16の保温を行っても良い。
例えば、対物レンズ16を図示しない箱状の保温部で囲み、この保温部を例えば37℃に保温する。この場合、対物レンズ16は37℃に保温されるが、保温箱により他の光学系とは遮断されているため、他の光学系への熱的影響を低減することができる。
また、別の方法として、テープヒータ等の形状が可変なヒータを対物レンズ16に直接巻きつける手法もある。この方法では、対物レンズ16を保温する構成を簡略化することができる。
さらに別の方法として、対物レンズ16を保温している部分と細胞を培養する環境とを遮断するような仕切りを設けると更によい。このようにすれば、仕切りによってX軸動作ステージ11およびY軸動作ステージ12に設けた孔11a、12aから温度管理を行った雰囲気が逃げることを遮断でき、更に複雑な保温部の温度制御を行う必要を低減させることができる。また、容器の破損等により培養液が漏れても、観察光学系3を汚す可能性を低減できる。
なお、仕切りは硬質な板状のものでもよいが、対物レンズ16の先端とベース10もしくはインキュベータボックス2をつなぐように配置した柔軟もしくは伸縮性のシートが望ましい。
細胞の蛍光観察を行う場合は、例えば図示しない落射照明系等を設け、細胞の接着面側(対物レンズ側)から励起光を照射し、細胞から発する光を対物レンズによって集光する構成となる。また、細胞からの発光を観察する場合は、落射照明系は不要であるが、NAの高い結像光学系を有することが望ましい。
さらに、図示しない撮像器を配し、観察光学系3を介して、例えば一定時間間隔で繰り返し細胞の画像を撮像し、撮像した画像を解析することにより、細胞の挙動を計測すると良い。
前記遮光手段4は、インキュベータボックス2に、外光の入射を防止するためのものであって、例えば、金属やプラスチック等の遮光材料からなる平板状の部材を、適宜折曲加工により作られるものである。また、遮光手段4には、インキュベータボックス2と外気環境を遮断する効果もあり、外部環境の変化によるインキュベータボックス2内の温度変化を抑制することが可能となる。
さらに、遮光手段4は、インキュベータボックス2内にアクセスできるように着脱または開閉可能な構造とされて、前記ベース10等に取り付けられている。
遮光手段4には、内部の培養容器100を除くための覗き穴が設けられても良い。覗き穴は、実験者が必要に応じて培養状況を目視確認できるように設けられる。覗き穴は必要時以外は蓋によって閉じられ、遮光手段4の内側部分は暗室となるように構成される。
前記供給手段5について説明すると、供給手段5のフレーム天井部には、供給手段5内の環境をクリーンに維持するために、殺菌用のUVランプ41、ヘパフィルタとファンが組み合わされた、空気清浄用の空気浄化ユニット42が固定されており、これらは供給手段5内を臨むような形で取り付けられている。
供給手段5の内部には、培養液または試薬またはPBS(−)などのバッファ緩衝液を入れるための試薬容器44,45,46と、古くなった培養液を貯める廃液タンク47と、予備の培養液または試薬またはバッファ緩衝液を入れるための試薬容器48と、加湿用の滅菌水を貯える加湿水タンク49と、培養液および廃液を冷蔵保存するための冷蔵庫50と、冷凍が必要な試薬を保存し、また解凍する機能を有する冷凍庫51とが取り付けられている。
各種容器は、滅菌可能な材料で構成されてもよいし、使い捨て可能な構成として安価な樹脂や一般ガラスを用いて構成されたものでもよい。
試薬容器44,45,46には、内部に収納される培養液等の液面を検知する液面検出センサ52が取り付けられている。
液面検知センサ52は培養容器100内でコンタミネーションを起こさないように非接触式が望ましいが、オートクレーブ滅菌などの滅菌操作が可能であれば、接触式センサを用いてもよい。なお、液面検知センサを用いず、実験者が液面の残量を目視で確認できるように構成しても良い。
また、液面検出センサ52は培養液の供給,排出との関係を計算することにより、試薬容器内部の液量の変化が事前に検出できるので、常に最適な培養液量の供給が可能となり、培養液の漏れなどのトラブルも事前に確認することができる。
試薬容器44,45および加湿水タンク49には、内容液を攪拌するための攪拌子53が設けられ、これら攪拌子53は、容器44,45,49の下側に配置されたマグネチックスターラ54によって回転される。攪拌子53は滅菌が可能な材質で構成されており、攪拌子53の回転により試薬の濃度分布を防ぐことができ、常に成分が均等に含まれた培養液(試薬)を送液することができる。
培養液を攪拌する手法としては、マグネチックスターラー54と攪拌子53の組合せ以外にも、振とう器(シェーカー)がある。振とう器は天板が旋回、楕円、往復、シーソー、8字などに反復運動し、液体を攪拌するものである。振とう器を用いた攪拌であれば、攪拌子53の洗浄が不要となり、より培養液へのコンタミネーションの可能性を回避することができる。
攪拌は常時行っても良いが、培養液を供給するときに液成分が均一になっていれば良いので、培養液を送液する前にのみ行っても良い。
各試薬容器44,45,46、48には、培養液または試薬またはバッファ緩衝液を培養容器100に供給するための培養液供給チューブ56の一端が接続されていて、それら培養液供給チューブ56の他端は、使用したい試薬を選択するための流路切換弁57に接続されている。なお、流路切換弁57は、予備ポートを備えている。
予備ポートは必要に応じて、冷凍庫50からの培養液供給チューブを接続しても良いし、そのほかの供給ユニットからの培養液供給チューブを接続してもよい。これにより、実験の種類を大幅に広げることができる。
流路切換弁57からは1本にまとめられて、培養容器100まで延びる培養液供給用共通チューブ58が接続されている。
培養液供給用共通チューブ58には、流路切換弁57から培養容器100に向かう方向に順に、培養液供給用ポンプ59、流路切換弁60、加温タンク61が介装されている。
また、供給手段5の内部には、培養液供給用共通チューブ58の内部に、クリーンエアを供給するためのクリーンエアタンク63と、該クリーンエアタンク63から延びるエアチューブ64と、このエアチューブ64に介装されたエアポンプ65が設けられている。エアチューブ64の先端は、前記流路切換弁60に接続されていて、この流路切換弁60によって、培養容器100側につながる培養液供給用共通チューブ58に流れる流体を、試薬容器44、45、46、48等に貯えられた培養液等の液体とクリーンエアタンク63に貯えられたクリーンエアのいずれかに選択できるようになっている。
前記加温タンク61は、培養液供給用共通チューブ58内を流れる培養液またはクリーンエアを加温するためのものである。また、加温タンク61はタンク状をしていなくてもよく、チューブそのものを温めるように構成してもよい。
培養液供給用ポンプ59はベリスタポンプを用いてもよいし、アスピレーターのように空気を試薬容器に吹き込んだり試薬容器から引き出したりすることにより培養液の供給、排出を制御しても良い。
更に別の方法として、冷蔵庫50を温冷庫にして、冷蔵および保温を一括で行うように構成すれば、加温タンク61を省略することができる。また、液体もしくは気体を、インキュベータボックス2等の保温域にある程度の時間存在させた後に培養容器100に供給する構成であれば、培養液等はその保温域によって暖められるので同様に加温タンク61を省略することができる。
このようにして、加温タンク61もしくは他の方法によって供給される液体もしくは気体を温めることにより、これらの流入による培養容器100内の温度変化を低減することができる。
図1において流路切換弁57,60の例としては、図5ないし図8に示すような切換弁が挙げられる。
図5に示すものは、弁箱67内に板状の弁体68が、その長さ方向所定長さ置きに移動可能になっており、弁体68に設けられた複数の孔68aのうちいずれか1つもしくは複数が、弁箱67に設けられた各入力ポート69のいずれかに合致したとき、その入力ポート69から出力ポート70へ流体が流れるようになっている。動作方法としては、例えば弁箱67を供給手段5の所定位置に置き、弁体68に設けられた突起68cを直動モータ68bの出力軸に設けられた図示せぬ係止溝に引掛け、この状態で直動モータ68bを作動させることにより弁体68を平行移動させて、自動でポート69の切り換えを行っても良い。
流路切換弁57、60はオートクレーブ滅菌可能な材質で構成される。また、使い捨て可能な構成とすれば、より細胞を汚染する可能性を低減することができる。
図6に示す流路切換弁は、弁箱72内にロータリ式の弁体73がモータ73bにより所定角度ずつ回転可能になっており、弁体73に設けられた複数の孔73aのうちいずれか一つあるいは複数が、弁箱72の側方に設けられた各入力ポート74のいずれかに合致したとき、その入力ポート74から弁箱72に設けられた出力ポート75へ流体が流れるようになっている。
図6に示す流路切換弁は、弁箱が肉厚になっており、入力ポート74は外方へ突出していない。このため、配管の端面が切換弁の中に存在することとなり、培養液等のコンタミネーションが生じる可能性をより低減させることができる。
図7に示す流路切換弁は、図6に示すものと同様、ロータリ式の流路切換弁である。図6に示すものと異なるところは、弁箱76が薄肉となっており、入力ポート76aおよび出力ポート76bが外方へ突出している点である。弁箱76が薄肉となっている分、小型および軽量化を図ることができる。
更に、チューブを固定する構造を流路切換弁57,60の内部に設けなくてよいので、構成を簡単なものとすることができる。この結果、洗浄が容易になり、洗浄と滅菌を行うことにより再使用も可能になる。
図8に示す流路切換弁は、図6,図7に示すものと同様、ロータリ式の流路切換弁である。
図8に示す流路切換弁は、弁箱77内にロータリ式の円板状弁体78が所定角度ずつ回転可能になっており、弁体78に設けられたただ一つの孔78aが、弁箱77の下面に設けられた各入力ポート79のいずれかに合致したとき、その入力ポート79から、弁箱77の側面に設けられた出力ポート80へ流体が流れるようになっている。
図5ないし図8に示すいずれの流路切換弁も、ソレノイドやモータ等の駆動源によって、弁体が自動的に移動できるようになっており、人手に頼ることなく、遠隔操作によって自動切換可能になっている。
流路切換弁はモータ等の駆動源と可動部がそれぞれ分離可能に構成されており、配管を接続した可動部を駆動源に接続することにより流路の切替が可能となる。
供給手段5には、加湿水タンク49に二酸化炭素を供給するための二酸化炭素タンク82とエアポンプ83が配置されており、エアポンプ83から延びる二酸化炭素供給チューブ84は、加湿水タンク49まで延びている。また、加湿水タンク49からは、加湿水供給チューブ28が延びており、この加湿水供給チューブ28の先端はインキュベータボックス2の側面の加湿水供給継手29に接続される。加湿水供給チューブ28には、加湿水タンク49側からインキュベータボックス2側に向けて、加湿水を供給するための加湿水供給用ポンプ86と、ヒータが内蔵されて加湿水を適宜温度に加温するための二酸化炭素加湿水用加温タンク81とがそれぞれ介装されている。加湿水用加温タンク81は加湿水タンク49を保持する部分と一体に形成されても良い。
適当な濃度の二酸化炭素を直接インキュベータボックス2に吹きこむと、その気体の流動によってインキュベータボックス2内に温度分布が発生する。これにより、例えば局地的に培養容器100が冷却されるため、培養容器100内の環境が均一でなくなり、細胞の状態が各部分によって異なってくる。その結果、培養される細胞の観察結果の信頼性が落ちてしまうことになる。
加湿水に二酸化炭素を混入させて供給する構成にすれば、加湿水液面から緩やかに二酸化炭素が気化されるので、培養容器内の温度分布は勿論、二酸化炭素の濃度分布も生ぜしめることがない。よって、より安定した培養環境を構築することができる。
ここで、培養に必要な液体(例えば、培養液)や、培養に必要な気体(例えば培養ガス)は、培養する生体試料の栄養素となる。前述のように、培養ガスとしては、例えば、二酸化炭素を含むものを例としたが、培養ガスとしては、他に酸素を含むものや、窒素を含むもの等も用いられる。
前記廃液タンク47からは廃液排出チューブ87がインキュベータボックス2側に延びており、この廃液排出チューブ87の先端は培養容器100に接続される。廃液排出チューブ87には、培養容器100側から廃液タンク47側に向けて、古くなった培養液を排出する排出用ポンプ88と、吸光度計89を備えた液溜まり90とが、それぞれ介装されている。
なお、液溜り90には予備ポートが備えられている。予備ポートを設けることにより、供給手段5内に配置できる液体容器の数より多くの液体容器からの配管を接続することが可能となり、もって、より様々な実験手法に対応することができる。
例えば、冷凍が必要な試薬が入ったボトルを保持する冷凍・解凍機能を有する別の外部ユニットから配管を接続することも可能で、培養容器100に試薬を供給する直前にこの試薬を解凍する機能を付与することもできる。
前記廃液排出チューブ87と、前記培養液供給用共通チューブ58の、供給手段5からインキュベータボックス2へ挿入される直前の部分には、流量計91、92がそれぞれ介装されており、これにより、培養容器100に供給する培養液や、培養容器100から排出する培養液の流量がそれぞれ計測できるようになっている。
インキュベータボックス2内に配置される培養容器100について説明すると、前述したように、培養容器としては、市販品のディッシュやフラスコやウェルプレートも勿論使用可能であるが、ここでは、以下に説明する大気開放型の培養容器を使用することも可能である。
図12,図13に示す大気開放型の培養容器100Aは、上下方向に間隔をあけて配置される光学特性のある上ガラス101および下ガラス102と、それら上・下ガラス101,102をそれぞれ固定する上ガラス固定部品103および下ガラス固定部品104と、それら上・下ガラス固定部品103,104の間に配置されて、培養容器の側壁を構成する中部品105とを備え、上ガラス固定部品103、下ガラス固定部品104および中部品105で構成される空間の内部に培養室106が形成されたものである。培養容器100Aの外形は、図13では四角形状となっているが、必ずしも四角形状である必要はなく、例えば、丸型形状であっても、あるいは六角形状等であってもよい。
前記上ガラス101および下ガラス102は、光学的な観察に必要な光を透過させる透明板として用いられており、具体的な透明板の例としては、前述したガラス板の他に、生体試料に対して毒性のない材料からなる透明な樹脂製板材等が考えられる。
すなわち、インキュベータボックス2内に配置される培養容器100は、培養する生体試料を保持する培養部と、観察光学系と培養部に保持された生体試料との光路間に、光学的な観察に必要な光を透過させる光透過部とを有する。
中部品105には、培養液供給用共通チューブ58と接続されてそこから供給された培養液を培養容器100Aの内部に導く培養液供給口107と、廃液排出チューブ87と接続されてそこから古くなった培養液を排出する廃液排出口108と、インキュベータボックス2内部の水槽25から気体化した二酸化炭素混入湿気を取り入れるための二酸化炭素混入湿気導入口109と、培養液の流れを整える整流子部品110とが組み付けられている。
廃液排出口108は、図12では液面より上まで開口部を有しているが、この液中にすべて浸るように開口部を有しても良い。
上ガラス101には、培養室106側の表面にあたる部分にARコートが施されたガラスや、培養室106側の表面にあたる部分に親水性のあるコートが施されたガラスなどが使用される。ARコートが施されたガラスを用いれば、光透過性が向上し、透過及び落射照明による生体試料の観察を良好に行うことができる。
また、下ガラス102としては、補強のための格子部品を例えば培養室106側に接着されたものであってもよい。
上・下ガラス101,102は、上・下ガラス固定部品103,104に、嵌め込みまたは接着によりそれぞれ固定されている。下ガラス固定部品104はOリング111により中部品105と密閉固定されている。
上・下ガラス固定部品103,104と中部品105との相互関係は、例えば、ネジなどを使用した組立構造、または、嵌め込み構造により、分解可能な構成となっている。また、培養容器100Aを構成する、上・下ガラス固定部品103,104や中部品105、並びに培養液供給口107や整流子部品110等の部品は、例えば、PEEK,PPS,PSFといった細胞毒性のない材料で構成されている。
培養室106は、上下方向に沿って培養液層106aと気体層106bとに区分けされる。培養液供給口107は、整流子部品110よりも低く、培養液層106aの液面よりも高い位置に、その高さ位置が設定されている。
廃液排出口108は、培養室106内部の気体を排出する気体排出口も兼用している。廃液排出口108の培養液吸い込み部分108aは、観察面よりも僅かに高い位置に、その高さ位置が設定されている。培養液供給口107と廃液排出口108は、ゴムキャップなどの栓で閉塞できるようになっている。なお、栓の構造としては、予め、培養液供給口107と廃液排出口108に組み付けられ、それらに培養液供給チューブ56や廃液排出チューブ87を接続するとき、自動的に閉塞状態が解除されるようなものであってもよい。
廃液排出口108は、培養容器100Aの外側が高くなるよう所定の傾斜角をもって取り付けられる。培養液供給口107も廃液排出口108と同様に、培養容器100Aの外側が高くなるよう所定の傾斜角をもって、傾斜状態で取り付けられても良い。
なお、培養液供給口107と廃液排出口108とは、ピペットなどを用いて細胞浮遊液を供給する細胞浮遊液供給口としても使用することも可能である。また、上ガラス固定部品103を取り外して、細胞浮遊液を供給しても良い。
二酸化炭素混入湿気導入口109は、抗菌フィルタ付きのキャップ112が取付けられる構造となっている。なお、二酸化炭素混入湿気導入口109は、抗菌フィルタなしのキャップが取り付けられる構造であってもよい。この場合、換気のためにキャップ112を少しだけゆるめておくことにより、円滑に換気を行うことができる。二酸化炭素混入湿度導入口109は、ピペットなどを用いて細胞浮遊液を供給する細胞浮遊液供給口としても使用できる。
なお、二酸化炭素混入湿気導入口109は、図12では、中部品105に設けられているが、これに限られることなく、例えば上ガラス固定部品103に設けられてもよい。
整流子部品110は、例えば、0.5〜1mmの溝または円柱状の突起によって構成される隙間が複数形成された格子状のもので構成される。なお、整流子部品110は、等間隔に隙間が設けられたものでなくともよく、例えば培養液供給口107付近は隙間を密に、両側は隙間を疎に構成しても良い。
大気開放型培養容器の他の例を説明する。
図14に示す培養容器100Bは、上ガラス101が上ガラス固定部品103に、嵌め込みまたは接着により固定され、下ガラス固定部品と中部品が一体化して共通中部品113とされ、この共通中部品113の底部に下ガラス102が接着により密閉固定された構造になっている。また、廃液排出口108は、傾斜状態ではなく、上・下ガラス101・102とほぼ平行となるように配置されている。
図15に示す培養容器100Cは、上・下ガラス101、102が、上・下ガラス固定部品103,104に嵌め込みまたは接着により固定され、上・下ガラス固定部品103,104が、それぞれOリング111(具体的には、上・下ガラス101,102に当接するOリング111)を介して中部品105に密閉状態で取り付けられた構造になっている。
図16に示す培養容器100Dは、培養容器100D内部の二酸化炭素を容器外部へ導く二酸化炭素供給継手114と、その二酸化炭素供給継手114の外端に取り付けられた二酸化炭素センサ115とを備え、二酸化炭素センサ115によって、培養容器内部の二酸化炭素の濃度が検出可能になっている。
図17に示す培養容器100Eは、上ガラス固定部品103に液面検出センサ116が取り付けられ、これにより、培養室106内部の培養液層106aの液面高さが検出可能になっている。
図18に示す培養容器100Fは、二酸化炭素供給継手114および二酸化炭素センサ115と、液面検出センサ116の双方のセンサが取り付けられた構造になっている。
図19に示す培養容器100Gは、上ガラス固定部品103が中部品105にOリング111を介して密封状態で取り付けられ、かつ、培養容器内部の二酸化炭素の濃度が検出できるよう、二酸化炭素供給継手114と二酸化炭素センサ115とを備えた構造になっている。
図20に示す培養容器100Hは、上ガラス固定部品103が中部品105にOリング111を介して密封状態で取り付けられ、かつ、培養室106内部の培養液層106aの液面高さが検出できるよう、液面検出センサ116を備えた構造になっている。
図21に示す培養容器100Iは、上ガラス固定部品103が中部品105にOリング111を介して密封状態で取り付けられ、かつ、二酸化炭素センサ115と液面検出センサ116の双方のセンサを備えた構造になっている。
図22に示す培養容器100Jは、下ガラス固定部品と中部品が一体化した共通中部品113を備え、この共通中部品113の底部に下ガラス102が接着により密閉固定され、かつ、培養容器内部の二酸化炭素の濃度が検出できるよう、二酸化炭素センサ115を備えた構造になっている。
図23に示す培養容器100Kは、下ガラス固定部品と中部品が一体化した共通中部品113を備え、この共通中部品113の底部に下ガラス102が接着により密閉固定され、かつ、培養室106内部の培養液層106aの液面高さが検出できるよう、液面検出センサ116を備えた構造になっている。
図24に示す培養容器100Lは、下ガラス固定部品と中部品が一体化した共通中部品113を備え、この共通中部品113の底部に下ガラス102が接着により密閉固定され、かつ、培養容器内部の二酸化炭素の濃度が検出できるよう、二酸化炭素センサ115を備えるとともに、培養室106内部の培養液層106aの液面高さが検出できるよう、液面検出センサ116を備えた構造になっている。
なお、観察光学系3の構成部材である、X軸動作ステージ11およびY軸動作ステージ12のそれぞれの駆動系は、コンピュータに電気的に接続されており、コンピュータからの指示信号によって、適宜自動的に制御されるようになっている。
また、インキュベータボックス2内に配置される、補助ヒータ26、温度センサ23、24および二酸化炭素センサ33、並びに、供給手段5に組み付けられた液面検出センサ52、流路切換弁57,60、エアポンプ65,83,加湿水供給用ポンプ86、廃液排出用ポンプ88は、コンピュータに電気的に接続されており、コンピュータからの指示信号によって、総括的に制御されるようになっている。
次に、前記構成の生体試料培養観察システムの作用について説明する。
まず、図1に示すように、インキュベータボックス2内に培養容器100をセットするとともに、水槽25内に滅菌水を満たす。温度センサ23からの信号に基づき、図示しないヒータを制御することにより、インキュベータボックス2内の温度を所定範囲内に保つ。また、水槽25の近傍に設けた温度センサ24からの信号に基づき、補助ヒータ26を制御することにより、水槽25内の滅菌水の温度を制御しながら、インキュベータボックス2内の湿度を所定範囲に保つ。
図示しないヒータ制御はオンオフ制御や比例制御でも良いが、PID制御やカスケード制御等を用いて温度制御を行うと、より高精度に温度制御が可能となる。
同様に補助ヒータ26の制御は、培養容器付近への伝熱効率が良い場合はPID制御やカスケード制御等を行うと良い。これにより、水槽を暖めるヒータによる伝熱により細胞へ熱衝撃が加わることを抑制できる。
培養容器内の二酸化炭素濃度は、次のようにして制御される。すなわち、二酸化炭素センサ33からの信号により、エアポンプ83を駆動し、二酸化炭素タンク82内の二酸化炭素を二酸化炭素供給チューブ84を介して、加湿水タンク49内に供給する。そして、加湿水タンク49内の滅菌水中に二酸化炭素を混入させる。そして、加湿水供給用ポンプ86を駆動し、二酸化炭素が混入した滅菌水を加湿水供給チューブ28を介してインキュベータボックス2内の水槽25に供給する。水槽25は、前述したように補助ヒータ26によって適宜温度に加温されるので、ここから、インキュベータボックス2内には水蒸気が絶えず供給され、細胞を培養するために最適な湿度に保たれる。また、このとき、水槽25の滅菌水に混入した二酸化炭素も供給される。
さらに、加湿水タンク49の温度に比べ、水槽25の温度が高めになるように制御することにより、二酸化炭素の空気中への放出をより促すことができる。なお、二酸化炭素タンク82内の二酸化炭濃度は100%に限らず、例えば空気と混合して5%程度としてもよい。さらに、水槽25の上部開口部に防水透過性膜を設けてもよい。
このように二酸化炭素を混入した加湿用の滅菌水を、インキュベータボックス2の外側から加湿水供給チューブ28を介して供給することができるので、インキュベータボックス2内に常に最適な量の加湿水並びに二酸化炭素を供給することが可能である。
また、流路切換弁57、60の切り換えや、エアポンプ65のオン・オフ操作によって、培養液や試薬を培養容器100に供給することができる。また、培養液や試薬が混合された状態で供給してもよい。
すなわち、例えば、試薬によって生体試料に刺激を与える場合には、例えば試薬容器44に、予め培養液等に適宜試薬を混ぜたものを注入しておく。そして、流路切換弁57を、試薬容器44に連通するように切り換えて、培養液供給用ポンプ59を駆動する。これにより、試薬が混ざった培養液を培養液供給用ポンプ59により培養液供給用共通チューブ58を介して培養容器100へ直接供給することができる。
このとき、同時に排出用ポンプ88を駆動し、培養容器内の培養液を、廃液排出チューブ87を介して廃液タンク47に排出させる。これにより、培養容器内の液面をほぼ一定に保つことができる。
また、試薬によって生体試料に刺激を与える他の方法としては、流路切換弁57を切り換えて、例えば培養液を貯えている試薬容器44を培養液供給用共通チューブ58に連通させ、培養液供給用ポンプ59を駆動することにより、加温タンク61内に予め培養液を貯えておく。次いで、流路切換弁57を切り換えることにより、試薬を貯えている他の試薬容器45を培養液供給用共通チューブ58に連通させ、この培養液供給用ポンプ59を駆動することにより、加温タンク61内に試薬を供給し、試薬を培養液に溶解させる。このように試薬を溶解させた培養液を、培養液供給用共通チューブ58を介して加温タンク61から培養容器100に供給することもできる。
これにより、培養容器100に流入する培養液の温度が培養環境温度と近似するので、培養容器100内の温度を安定させることができる。
また、培養容器内の培養液を全て廃棄して試薬を新たに入れたい場合には、まず、廃液排出用ポンプ88のみを駆動し、廃液排出チューブ87を介して培養液を全て廃液タンク47に排出させる。同時にまたはやや遅れて培養液供給用ポンプ59を駆動し、流路切換弁57を適宜切り換えて、培養液あるいは試薬を培養液供給用共通チューブ58を介して培養容器に供給すればよい。
また、装置の構成上、試薬混入培養液が培養容器100に到達する前に培養容器中の古い培養液を除去できるのであれば、古い培養液の排出と同時にポンプ88を駆動させ、供給と排出とを同時に行っても良い。これにより、供給排出にかかる時間を短縮することができ、生体試料が乾燥する可能性を低減できる。
さらに、投与した試薬を完全に除去したい場合には、複数の試薬容器44、45、46、48のうち少なくとも一つにバッファ緩衝液を注入し、前述のように、予め、培養容器100内の培養液を除去した後、流路切換弁57を切り換えてバッファ緩衝液を培養液供給用共通チューブ58を介して培養容器内に供給する。これにより、培養液供給用共通チューブ58や培養液供給用ポンプ59を洗浄する。次いで、流路切換弁57を切り換えて、培養液を培養容器に再供給すればよく、これにより、試薬間の汚染を防ぐことができる。
培養容器100への培養液の供給方法としては、例えば、培養容器の容量が10mlの場合、1時間あたり140μl程度を滴下するように連続的に供給する方法がある。そして、同等の量を同じタイミングで排出する。
培養液を140μlずつ交換することにより、例えば3日で10mlの培養液すべてを交換することができる。排出した培養液は廃液タンク47へ廃棄される。
また、他の培養液の供給方法としては、いわゆるバッチ式の方法がある。これは、所定日数毎に、培養容器100中の培養液を半分あるいは全部を廃棄し、それに代わって新たな培養液を所定量供給する方法がある。
当然、半分あるいは全部の培養液の交換に限らず、実験者が望む量を指定して交換することも可能である。
この生体試料培養観察システムであると、連続方式と、バッチ式をいずれも自由に選択することができる。
また、図5ないし図8に示すような流路切換弁57により切り換えるとき、選択的に任意の試薬容器44,45,46、48中の液を、培養容器100に供給することが可能となる。また、流路切換弁57を使用して流路を切り換えるので、一つの培養液供給用ポンプ59で、それら各試薬容器44,45,46、48中の液を培養容器に供給することができ、各試薬容器に一つずつ専用のポンプを設ける場合に比べて、コストダウンが図れる。
前記のように流路切換弁57を切り換えて培養容器100に供給する培養液や試薬を変更する場合、その都度、流路切換弁60を切り換えてクリーンエアタンク63に貯えてあるクリーンエアを、エアポンプ65を駆動させて培養液供給用共通チューブ58に流す。このように液切換時に、培養液供給用共通チューブ58内にエアを満たすことで、培養容器100内で必要な培養液量以外の培養液の供給を防止することができる。また、培養液の供給や交換時に、エアを供給することで、培養容器100への培養液の流し方の調整が可能になる。
また、この生体試料培養観察システムでは、観察しようとする生体試料である細胞の種類によって異なる培養液交換時期を、制御手段によって設定できる。制御手段としては、例えば、コンピュータ等が用いられ、予めコンピュータに入力してあるテーブルから適宜選択することにより、観察しようとする生体試料である細胞に最適な培養条件を提供するための培養液交換時期を設定できる。このため、実験者が判断しなければならない工程を減らすことができ、また、実験者によらず同じ培養環境での観察が可能となる。
培養液交換時期の決定方法としては、観察時に細胞から焦点をずらし、培養液中に合焦させて培養液中の自家蛍光を検出し、これにより、培養液交換時期を決定する方法もある。
また、液溜まり90に設けた吸光度計89により排出した培養液の吸光度を検出し、前回の交換からの経過時間と吸光度の関係から次回の培養液交換時期を決定する方法もある。
このように汚染、並びに培養液や試薬による不具合等の負担をかけることなく、種々の培養環境を選択的に設定して培養容器内で理想的な培養環境を提供しながら、理想的な培養環境下で、生体試料を経時的に観察することができる。
すなわち、遮光手段4で、生体試料および前記観察光学系の視野内に照射される外光を遮りながら、顕微鏡等の観察光学系3で生体試料を観察することができる。
培養流路系120を供給手段5内に組み込む際の一例について、図9および図10を参照しながら説明する。
まず、培養液供給チューブ56、培養液供給用共通チューブ58、廃液排出チューブ87,流路切換弁57、試薬容器44、45,46,48、廃液タンク47、液溜まり90をオートクレーブ滅菌する(ステップS1)。次いで、クリーンベンチ内で各試薬容器44、45,46,48に必要に応じて、培養液や試薬類を注入する(ステップS2)。そして、各チューブ56,58、87を接続して流路を形成する(ステップS3)。培養容器100に細胞を播種する(ステップS4)。試薬容器搬送ケース118に各試薬容器44、45,46,48を入れ、供給手段5に運ぶ(ステップS5)。供給手段5のフレーム内の所定個所に、流路切換弁57、試薬容器44、45,46,48、廃液タンク47、液溜まり90をそれぞれセットする(ステップS6)。
このように、培養液供給用共通チューブ58、廃液排出チューブ87,流路切換弁57、試薬容器44、45,46,48等からなる培養流路系120を、予めクリーンベンチ内において組立て、試薬容器搬送ケース118を用い、培養容器100と各チューブからなる流路、試薬容器44,45,46,48を一度に搬送することが可能であるので、本生体試料培養観察システムへのセットが容易となる。また、手に触れず、セットアップできるので、汚染を防止することもできる。
図11のように、クリーンベンチ内で組立てた培養流路系120をシステムにセット
する前に、インキュベータボックス2内の加湿や加温などをスタートしておくことが可能となるので、実験を含む観察をスムーズに進めることができる。
また、培養液供給用共通チューブ58と廃液排出チューブ87にそれぞれ流量計91、92(図1参照)を取り付けているので、それらチューブ58,87内の流速を検知することができ、もって、それらチューブ58,87において細胞に適した流速の調整が可能となる。
流量計91、92によりポンプ59,88の動作に連動して培養液が所定量流れていることを確認できるため、チューブの切断や詰まりが生じたり、チューブ接続部のいずれかからチューブが外れたりすることによって培養液が流れないといった現象も検出することが可能である。
また、培養容器100と各試薬容器44,45,46,48に、液面検出センサ52,116を備えたことで、液量を管理することが可能となるので、漏れなどの異常を事前に確認することができる。
また、流路切換弁57に予備ポートを設けたことにより、培養液や試薬の容器を追加して流路切換弁57に接続できるので、さらに様々な組み合わせが可能となり、多様な実験や観察に対応できる。
また、廃液排出チューブ87中の液溜まり90に吸光度計89を設けたので、排出された培養液の自家蛍光もしく吸光度を検出することができるので、交換からの経過時間と吸光度の関係から交換時期を検出し、自動で交換することなどが可能となる。さらに、培養液交換によるPHの変動などを最小限に抑える効果も得られる。
また、供給手段5は冷蔵庫50や冷凍庫51を備えているので、試薬を冷蔵もしくは
冷凍保存が可能で、使用前に昇温または解凍することにより、試薬の劣化を押さえ、常に新鮮な試薬を用いて観察や実験を行うことができる。
また、培養容器100の上ガラス101の内面側つまり培養室106側に、反射防止のARコートを施しているので、透過率向上が図れる。
さらに、培養容器100の上ガラス101の内面側に、親水性のあるコートを施しているので、水滴などの付着防止に効果を発揮する。
また、培養容器100の廃液排出口108を、チューブ接続側である外方が上を向くように斜めに傾斜して配置しているので、クリーンベンチでの組立て作業や容器へのセットアップ時などに、培養液が流れだすのを防止できる。培養液供給口107についても、外方が上を向くように傾けて配置しても良い。
また、培養容器100に液面検出センサ116を備えたことで、液量を管理することが可能となるので、漏れなどの異常を事前に確認することができる。
また、培養容器100に二酸化炭素センサ115を備えたことで、培養室106内の二酸化炭素濃度をモニタリングし、二酸化炭素供給側にフィードバックすることで、常に培養室106内を最適な二酸化炭素濃度に設定することができる。
培養容器100の培養液供給口107や廃液排出口108にゴムキャップなどの栓を設ける構成にすれば、使用しない口に栓をすることができるので、市販のインキュベータなどでの培養にも使用することができる。
また、各口107,108,109を、細胞浮遊液供給口として使用しているので、培養容器100を分解する手間を掛けることなく、細胞等を培養容器100内に注入できる。
また、大気開放型培養容器は、培養液を極微量ずつ連続供給させることにより、常に一定の環境で細胞を培養できるので、外的因子を完全に排除したいプロトコルに有利となる。さらに培養液の流速が非常に遅いため、せん弾力に弱い細胞や接着力の弱い細胞にも本装置を用いることができる。また、培養液を間欠的(例えば、3日に一度)に供給させると、市販のCOインキュベータと同じ状態で細胞を培養することができるので、通常の培養状態で行うプロトコルに有利となる。
さらに他の培養液供給方法として、循環方式があげられる。細胞に培養液を循環させて供給すると、環境の変化が穏やかになるので、外的因子をなるべく除去したいプロトコルに有利である。
供給手段5は、清浄手段(ヘパフィルタ)とファンを用いてダウンフローを作るとともに、UVランプ41を配置してクリーンベンチに近い環境を実現することにより、培養・観察を開始してから急きょ試薬を添加した場合であっても、ほぼ無菌的に作業が行える。
<第1の実施形態の変形例>
試薬容器44,45,46,48は独立式であったが、それに代わり、例えば図25のように、カセット式タンク121とすることができる。その場合、試薬選択には、図示しないモータなどの機構により流路を切り換える、図26に示すような流路切換弁122を使用し、カセット式タンク121から出た各タンク121A、121B、121Cの継手123(123A、123B、123C)を、それぞれ切換弁122の各接続ポート122A、122B、122Cに差し込むことで、密閉接続が可能である。
このような構成とすることで、チューブ類の接続が不要となり、クリーンベンチ内での組立て作業が容易となる。さらに、チューブの先端が実験者に触れる心配がなく、培養に必要な液体の不注意による汚染をも防止できる。
なお、カセット式タンク121内への試薬の供給は、継手123から供給することも、あるいは開閉可能なフィルタ付きの開口部123bからシリンジなどを用いて供給してもよい。
流路構成としては、例えば図27に示すように、供給手段5内がクリーンな環境である場合、流路切換弁57に抗菌フィルタ124などをつける構成にしても良い。これにより、抗菌フィルタ124を介して新鮮な空気を流路内に取り入れることが可能となる。
そして、このような構成にすることで、図1中のエアポンプ65や流路切換弁60などが不要となるので、簡便な構成となり、チューブ接続などの手間を省略できる。また、装置のコストダウンも図れる。
流路構成としては、例えば図28のように、それぞれの試薬容器44,45,46,48ごとの液供給用ポンプ126(126−1,126−2,126−3,126−4)と、複数のチューブ接続口を持つマニホールド127を備えることにより、任意の液供給用ポンプ126(126−1,126−2,126−3,126−4)を動作させることで、培養液や試薬の供給を自由に設定することができる。
このような構成とすることで、図1中の流路切換弁57,60が不要になり、流路切換弁を用いて流路を切り換える場合に比べて単純な構成であるため、洗浄や滅菌がしやすく、実験・観察準備が容易となる。また、予備ポンプ128を備える構成にすれば、培養液や試薬容器を追加するだけで、供給が可能となるので、様々な実験に対応できる。
複数の試薬容器を構成しているので、流路切換えやポンプを動作させることにより、培養液やPBSの他に、試薬の供給なども可能なので、細胞に対する刺激による変化などの観測が可能となり、様々な実験が可能となる。
また、選択的な供給が可能になるので、旧培養液の排出、PBS供給による流路系内部洗浄,新培養液供給が可能なので、長期培養観察が可能となる
<第2の実施形態>
以下、本発明に係る生体試料培養観察システムの第2の実施形態について説明する。なお、説明の簡略化のため、第1の実施形態で用いた構成要素と同一の構成要素には、同一符号を付してその説明を省略する。
図29は、第2の実施形態の生体試料培養観察システムの概略構成図である。
この生体試料培養観察システム130で使用されるインキュベータボックス131について説明すると、インキュベータボックス131の側面には、二酸化炭素混入加湿空気供給用継手132が設けられ、この二酸化炭素混入加湿空気供給用継手132に、インキュベータボックス131内部へ二酸化炭素混入加湿空気を供給する二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ137が接続可能となっている。
また、これに伴い、第1の実施形態で設けられていた、水槽25と、加湿水供給継手29と、水槽内の加湿水を加温するための補助ヒータ26は、取り除かれている。
図29を参照して、第2の実施形態で使用される供給手段140について説明すると、供給手段140では、加湿水タンク49の上部気層部分から二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ133が延びていて、この二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ133には、ヒータ135が介装されている。
さらに、二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ133の先端には、流路切換弁136が設けられ、この流路切換弁136からは二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ137と二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ138とが延びている。一方の二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ137は前記二酸化炭素混入加湿空気供給用継手132に、また、他方の二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ138は後述する培養容器150にそれぞれ接続される。
すなわち、加湿水タンク49内で加湿水と混合し気化した二酸化炭素混入加湿空気は、流路切換弁136の切り換えによって、インキュベータボックス131側と培養容器150側のどちらかへ選択されて供給されるようになっている。
なお、図30は培養容器150としてウェルプレートを用いたときの例を示し、図31は培養容器150として大気開放型の専用の培養容器を用いたときの例を示す。
第2の実施形態で使用される培養容器について説明すると、図32に示す大気開放型の培養容器150Aは、上下方向に間隔をあけて配置される光学特性のある上ガラス101および下ガラス102と、それら上・下ガラス101,102をそれぞれ固定する上ガラス固定部品103および下ガラス固定部品104と、それら上・下ガラス固定部品103,104の間に配置されて、培養容器の側壁を構成する中部品105とを備え、内部に培養室106が形成されている。
なお、上ガラス固定部品103は、図のようにビス止め等により分離可能に構成されてもよいし、中部品105と接着あるいは一体に形成されてもよい。下ガラス固定部品104も同様の構成にしてもよい。
中部品105には、培養液供給チューブ56と接続されてそこから供給された培養液を培養容器の内部に導く培養液供給口107と、廃液排出チューブ87と接続されてそこから古くなった培養液を排出する廃液排出口108と、培養液の流れを整える整流子部品110とが組み付けられている。廃液排出口108は培養液の液面よりも上方まで開口している。
本実施形態は、廃液排出口108が液面よりまで開口していなければならない点で第1の実施形態と異なる。
第1の実施形態ではフィルタを介して培養ガスの換気を行っているため、廃液排出口を液面より下に設けても培養容器内の圧力を大気圧に保つことができるが、本実施形態の場合、二酸化炭素が混入した加湿空気をポンプで送り込むため、培養容器150A内の圧力の増加を防ぐために培養容器内部の空気を外に逃がす必要があるからである。
この培養容器150Aでは、他方の二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ138と接続されて、そこから直接、二酸化炭素混入加湿空気を導入されるための二酸化炭素混入加湿空気導入口151が中部品105に設けられている。
つまり、加温した二酸化炭素混入加湿空気を強制的に取り込めるように、二酸化炭素混入加湿空気導入口151が、キャップタイプからチューブ接続タイプに変更されている。
ここで、二酸化炭素混入加湿空気導入口151の培養室105側の位置は、できるだけ上ガラス101に近づく個所が好ましい。
図33に示す培養容器150Bは、上ガラス固定部品103に取り付けられる上ガラス152が、上ガラス固定部品103の上面と下面にそれぞれ取り付けられる一対のガラス板152a、152bからなる、いわゆるペアガラス構造になっている。
図34に示す培養容器150Cは、中部品105に、廃液排出口153と、空気排出口154とが別々に設けられている。
すなわち、古くなった培養液は、廃液排出口153に接続される廃液排出チューブ87を介して培養室106の外部に排出され、培養室106の空気は、空気排出口154から外部へ排出されるようになっている。
ここで、廃液排出口153は、図32の培養容器150Aで用いられた、空気と廃液とを同時に排出する廃液排出口108よりも小径に設定されている。また、空気排出口154は、培養室106の上部に配置されている。排出空気排出口には、第1の実施形態における培養容器に用いたキャップ109を設けても良い。
図35に示す培養容器150Dは、上ガラス152が一対のガラス板152a、152bからなる、いわゆるペアガラスタイプの構造になっており、しかも、廃液排出口153と、空気排出口154とが別々に中部品105に設けられた構造になっている。
なお、第1の実施形態と同様に、前記の大気開放型培養容器150A〜150D以外に、市販品のディッシュやフラスコやウェルプレートなども培養容器として使用可能である。
また別の例として、ウェルプレートやディッシュ等の生体試料を収納するための容器に対して専用の蓋を取り付けて培養容器を構成することも可能である。以下、ウェルプレートに専用の蓋を取り付けて構成した培養容器を例にして説明する。
図36、図37に示す培養容器150Eは、市販のウェルプレート199に専用のプレートカバー200を用いることにより、培養ガスを供給可能にしている。
すなわち、ウェルプレート199に覆いかぶさるように構成された矩形のプレートカバー200には、培養ガス供給継手201が設けられている。プレートカバー200は透明もしくは有色の樹脂等に構成され、ウェルの上方に光学的に透明なガラス202が取り付けられている。また、プレートカバー200には、排気用間隙支持部203が内側に突出するように設けられ、この排気用間隙支持部203がプレートカバー200の上面に当接することによって、ウェルプレート199とプレートカバー200の天板内面との間に排気用の間隙が確保される。排気用間隙支持部203は、図37に示すように、プレートカバー200の側壁部内面に、内側に突出するように複数個形成されている。
培養ガス供給継手201から吹き込まれる培養ガスは、ウェルプレート199とプレートカバー200の天板内面との間の排気用の間隙を通して排出されるため、ウェルプレート199内は常に大気圧に保たれる。
図38、図39に示す培養容器150Fも、市販のウェルプレート199に専用のプレートカバー210を用いた例である。
この培養容器150Fにおいて、プレートカバー210はガラスを有しておらず、透明な樹脂で構成される。また、プレートカバー210には、培養ガス供給継手201の他、培養ガス排出継手211も設けられている。また、プレートカバー210の側壁部内面には、カバー支持部212が部分的ではなく、全周に亘って設けられ、このカバー支持部212によって、培養容器150Fの内部は外気と遮断されている。
この培養容器150Fによれば、培養ガス供給継手201や培養ガス排出継手211に滅菌フィルターを挿入することにより、さらにコンタミネーションの危険を低減することができる。
図40に示す培養容器150Gは、市販のディッシュ220に専用のプレートカバー210を用いた例である。
この培養容器150Gでは、図38、図39に示す培養容器150Fに用いたプレートカバー210と同一のプレートカバーを用いている。培養容器150Fと異なるところは、容器本体として、市販のウェルプレート199に代わり、市販のディッシュ220を用いた点である。この培養容器150Gにおいても、培養ガス供給継手201や培養ガス排出継手211に滅菌フィルターを挿入することにより、コンタミネーションの危険を低減することができる。
前記構成の生体試料培養観察システムの作用について図29を参照して説明する。
二酸化炭素タンク82に貯えられている二酸化炭素を、エアポンプ83によって加湿水タンク49に送る。加湿水タンク49では、二酸化炭素を所定量含んだ二酸化炭素混入加湿空気が生成される。この二酸化炭素混入加湿空気を、二酸化炭素混入加湿供給チューブ133を介して流路切換弁136に送る。途中、二酸化炭素混入加湿空気をヒータ135によって適宜温度まで加温する。その後、加温した二酸化炭素混入加湿空気を、流路切換弁136によって流路を切り換えることにより、インキュベータボックス131と培養容器150のいずれかに選択的に供給する。
これにより、ヒータ135で二酸化炭素混入加湿空気を暖めることにより、水滴の発生を抑えることができ、また、培養容器150A内に冷たい気体が流れ込んで培養容器150Aの内部を冷やすことを防止することができる。
すなわち、図30に示すようにインキュベータボックス131内に、市販のディッシュやウェルプレート等をそのまま配置する場合には、二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ137によって、二酸化炭素混入加湿空気をインキュベータボックス131内に供給する。また、図31に示すようにインキュベータボックス131内に図32〜図35に示すような専用の培養容器もしくは図36〜図40に示すようなディッシュ220やウェルプレート199を配置する場合には、二酸化炭素混入加湿空気供給チューブ138を通して、二酸化炭素混入加湿空気を直接培養容器150に供給する。
このように供給手段140側で得られる、細胞培養に必要な二酸化炭素混入加湿空気を、インキュベータボックス131や直接培養容器150に供給できるから、インキュベータボックス131内の水槽が不要になり、その分インキュベータボックス131のサイズを小さくすることできる。また、水槽の洗浄などが不要になるので、使用上の手間がなくなる。
また、加温した二酸化炭素混入加湿空気を強制的に培養室106内に取り込む際に、たとえば、図32,34に示すように、培養容器150A,150Cの上ガラス101の近傍に供給することで、上ガラス101を加温してこの上ガラス101の曇りを防止することができる。このため、透過照明を用いた位相差観察などでは、コントラストがよい画像を取得することが可能になる。
更に、図33,35に示す培養容器150B,150Dのように、上ガラス152にペアガラス構造のものを用いると、断熱効果に優れる分、培養室の温度変化を抑えることができ、また、上ガラス152自体が結露するのを防止できるので、細胞への温度変化の影響を抑えた培養を行うことができる。さらに、透過照明を用いた位相差観察などでは、コントラストが良い画像を取得することが可能になる。
<第3の実施形態>
以下、本発明に係る生体試料培養観察システムの第3の実施形態について説明する。なお、説明の簡略化のため、第1の実施形態で用いた構成要素と同一の構成要素には、同一符号を付してその説明を省略する。
図41は第3実施形態の生体試料培養観察システムの概略構成図である。
この生体試料培養観察システム160で使用されるインキュベータボックス161について説明すると、インキュベータボックス161の側面には、二酸化炭素供給用継手162が設けられ、この二酸化炭素供給用継手162に、インキュベータボックス161内部へ二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給チューブ170が接続可能となっている。
第3の実施形態で使用される供給手段165について説明すると、供給手段165では、二酸化炭素タンク82に付設されたエアポンプ166からは二酸化炭素供給チューブ167が延びており、この二酸化炭素供給チューブ167は、途中ヒータ168が介装された後、流路切換弁169に接続されている。流路切換弁169からは2つの二酸化炭素供給チューブ170、171が延びており、一方の二酸化炭素供給チューブ170は前記二酸化炭素供給用継手162に、また、他方の二酸化炭素供給チューブ171は流路切換弁172にそれぞれ接続されている。
流路切換弁172からは複数の二酸化炭素供給チューブ173が延びており、それら各二酸化炭素供給チューブ173…の先端は各試薬容器44、45,46,48にそれぞれ接続されている。
すなわち、二酸化炭素タンク82からエアポンプ166を介して導入される二酸化炭素は、流路切換弁169によってインキュベータボックス161側へ供給されるか試薬容器44、45、46、48側へ供給されるかの選択がなされる。試薬容器側へ供給されるよう選択された場合には、さらに、流路切換弁172によって、複数ある試薬容器44、45、46、48のうちいずれの試薬容器44、45、46、48に供給されるかの選択がなされるようになっている。
また、クリーンエアタンク63から延びるエアチューブ64にはエア切換弁175が介装され、このエア切換弁175からは、培養容器へ接続される加温空気供給チューブ176が延びている。加温空気供給チューブ176には、加温空気供給チューブ176内のクリーンエアを加温するためのヒータ177が介装されている。すなわち、クリーンエアタンク63からエアポンプ65を介して導入されるクリーンエアは、エア切換弁175によって、培養液供給用共通チューブ58側へ供給されるか、加温空気供給チューブ176側へ供給されるかの選択がなされるようになっている。
また、廃液排出チューブ87には、流路切換弁180が介装され、この流路切換弁180からは複数の廃液排出チューブ181が延びており、それら各廃液排出チューブ181の先端は、廃液タンク47および各試薬容器44,45,46,48に接続されている。これにより、培養容器として密閉型のものを使用する場合に、培養液の供給を大気開放
型培養容器使用時の灌流方式から、循環方式に切り換えることが可能となっている。
第3の実施形態で使用される培養容器について説明する。培養容器としては、第1,第2実施形態と同様に、市販品のディッシュやフラスコやウェルプレートも使用できるほか、以下に説明する大気開放型培養容器184並びに密閉型培養容器190も使用できる。
なお、図42は培養容器184としてウェルプレートを用いたときの例を示している。
第3の実施形態で使用される大気開放型培養容器184は、第1,第2の実施形態で使用した培養容器に加えて、図43で示す大気開放型培養容器184Aのように上ガラス固定部品185に取り付けられる上ガラス186として、上ガラス固定部品185の上面と下面にそれぞれ取り付けられる一対のガラス板186a、186bからなる、いわゆるペアガラス構造であって、これら一対のガラス板186a、186bの間に密封空間186cが形成されたものが使用される。上ガラス固定部品185には、密封空間186cに連通されるように、温風供給口187と温風排出口188とが設けられ、温風供給口187には前記加温空気供給チューブ176が接続される。
また、中部材105には、培養液供給口107と、加温湿気導入口189がそれぞれ設けられているが、二酸化炭素を培養容器内に導入する場合、インキュベータボックス161内に気体の形で直接導入するときには加温湿気導入口189から導入され、培養液中に混入するときには、培養液供給口107から培養液とともに導入される。
大気開放型培養容器の他の例を説明する。図44に示す培養容器184Bは、上ガラス固定部品185が中部品105にOリング111を介して密封状態で取り付けられている。図45に示す培養容器184Cは、下ガラス固定部品と中部品が一体化して共通中部品113とされ、この共通中部品113の底部に下ガラス102が例えば接着により密閉固定された構造になっている。
図46に示す培養容器184Dは、培養容器内部の二酸化炭素を容器外部へ導く二酸炭素供給継手114と、その二酸化炭素供給継手114の外端に取り付けられた二酸化炭素センサ115とを備え、二酸化炭素センサ115によって、培養容器内部の二酸化炭素の濃度が検出可能になっている。図47に示す培養容器184Eは、上ガラス固定部品185に液面検出センサ116が取り付けられ、これにより、培養室106内部の培養液層106aの液面高さが検出可能になっている。
図48に示す培養容器184Fは、二酸化炭素供給継手114および二酸化炭素センサ115と、液面検出センサ116の双方のセンサが取り付けられた構造になっている。
図49に示す培養容器184Gは、上ガラス固定部品185が中部品105にOリング111を介して密封状態で取り付けられ、かつ、培養容器内部の二酸化炭素の濃度が検出できるよう、二酸化炭素供給継手114と二酸化炭素センサ115とを備えた構造になっている。
図50に示す培養容器184Hは、上ガラス固定部品185が中部品105にOリング111を介して密封状態で取り付けられ、かつ、培養室106内部の培養液層106aの液面高さが検出できるよう、液面検出センサ116を備えた構造になっている。
図51に示す培養容器184Iは、上ガラス固定部品185が中部品105にOリング111を介して密封状態で取り付けられ、かつ、二酸化炭素センサ115と液面検出センサ116の双方のセンサを備えた構造になっている。
図52に示す培養容器184Jは、下ガラス固定部品と中部品が一体化した共通中部品113を備え、この共通中部品113の底部に下ガラス102が接着により密閉固定され、かつ、培養容器内部の二酸化炭素の濃度が検出できるよう、二酸化炭素センサ115を備えた構造になっている。
図53に示す培養容器184Kは、下ガラス固定部品と中部品が一体化した共通中部品113を備え、この共通中部品113の底部に下ガラス102が接着により密閉固定され、かつ、培養室106内部の培養液層106aの液面高さが検出できるよう、液面検出センサ116を備えた構造になっている。
図54に示す培養容器184Lは、下ガラス固定部品と中部品が一体化した共通中部品113を備え、この共通中部品113の底部に下ガラス102が接着により密閉固定され、かつ、培養容器内部の二酸化炭素の濃度が検出できるよう、二酸化炭素センサ115を備えるとともに、培養室106内部の培養液層106aの液面高さが検出できるよう、液面検出センサ116を備えた構造になっている。
図55に示す培養容器184Mは、加温湿気導入口に抗菌フィルタ付きのキャップ112を有しておらず、代わりに、抗菌フィルタは、流路側である二酸化炭素供給チューブ170、加温空気供給チューブ176等に設けられる。
図56に示す培養容器184Nは、中部品105に、廃液排出口153と、空気排出口154とが別々に設けられている。
すなわち、古くなった培養液は、廃液排出口153に接続される廃液排出チューブ87を介して培養室106の外部に排出され、培養室106の空気は、空気排出口154から外部へ排出されるようになっている。
ここで、廃液排出口153は、図43〜図55の培養容器で用いられた、空気と廃液とを同時に排出する廃液排出口108よりも小径に設定されている。また、空気排出口154は、培養室106の上部に配置されている。
次に、第3実施形態で使用される密閉型の培養容器190について説明する。密閉型の培養容器190Aは、図57、図58に示すように、上下方向に間隔をあけて配置される光学特性のある上ガラス101および下ガラス102と、それら上・下ガラス101,102をそれぞれ固定する上ガラス固定部品103および下ガラス固定部品104と、それら上・下ガラス固定部品103,104の間に配置されて、培養容器の側壁を構成する中部品105とを備え、内部に培養室106が形成されたものである。培養容器190Aの外形は、図58では四角形状となっているが、必ずしも四角形状である必要はなく、例えば、丸型形状であっても、あるいは六角形状等であってもよい。
中部品105には、培養液供給チューブ56と接続されてそこから供給された培養液を培養容器の内部に導く培養液供給口107と、廃液排出チューブ87と接続されてそこから古くなった培養液を排出する廃液排出口108と、培養液の流れを整える整流子部品110とが組み付けられている。
上ガラス101には、培養室106側の表面にあたる部分にARコートが施されたガラスや、培養室106側の表面にあたる部分に親水性のあるコートが施されたガラスなどが使用される。
また、下ガラス102としては、培養容器内部に培養液や培養に必要な気体などの流体を供給するとき、例えば圧力や温度変化などの物理的要素に起因する破壊からガラスを保護するための補強構造を設けたものであってもよい。
上・下ガラス101,102は、上・下ガラス固定部品103,104に、嵌め込みまたは接着により固定されている。上・下ガラス固定部品103、104はOリング111により中部品105と密閉固定されている。
上・下ガラス固定部品103,104と中部品105との相互関係は、例えば、ネジなどを使用した組立構造、または、嵌め込み構造により、分解可能な構成となっている。また、培養容器190Aを構成する、上・下ガラス固定部品103,104や中部品105、並びに培養液供給口107や整流子部品110等の部品は、例えば、PEEK,PPS,PSFといった細胞毒性のない材料で構成されている。
培養液供給口107は、整流子部品110よりも低い位置にその高さ位置が設定されている。
廃液排出口108の培養液吸い込み部分108aは、観察面よりも僅かに高い位置に、その高さ位置が設定されている。培養液供給口107と廃液排出口108は、ゴムキャップなどの栓で閉塞されるようになっている。なお、栓の構造としては、予め、培養液供給口107と廃液排出口108に組み付けられ、それらに培養液供給チューブ56や廃液排出チューブ87を接続するとき、自動的に閉塞状態が解除されるようなものであってもよい。
なお、図57では、廃液排出口108のみしか傾斜されていないが、図59に示すように、培養液供給口107および廃液排出口108が双方、培養容器190Aの外側が高くなるよう所定の傾斜角をもって、傾斜状態で取り付けられていてもよい。こうすることによって、運搬の際に、培養容器内の液がこぼれるのを防止できる利点が得られる。
培養液供給口107と廃液排出口108とは、ピペットなどを用いて細胞浮遊液を供給する細胞浮遊液供給口としても使用することも可能である。整流子部品110は、例えば、0.5〜1mmの溝または円柱状の突起によって構成される隙間が複数形成された格子状のもので構成される。
密閉型培養容器の他の例を説明すると、図60に示す培養容器190Bは、下ガラス固定部品と中部材が一体化した共通中部品113を備え、この共通中部品113の底部に下ガラス102が例えば接着により密閉固定されている。培養液供給口107と廃液排出口108は、それぞれ傾斜状態ではなく、上ガラス101あるいは下ガラス102と平行となるように配置される構造になっている。
この下ガラス102の補強構造の例として、格子状の形状をした構造物(例えば格子部品191)を下ガラス102に固定したものが考えられる。
格子部品191は、例えば、図61に示すように、下ガラス102の内側(上面)に、細胞Sの高さよりも低くかつ培養液面よりも低い高さ(厚み)に設定することが考えられる。
この格子部品191は培養液に浸された状態で固定されていてもよい。
その場合、図62に示すように各格子部品191aに流路として1つ以上の孔191bを単数または複数設け、それにより格子部品191近辺で培養液が滞留することを防止する構造にしてもよい。
これらのような構成にすることにより、格子内のガラス面に付着した細胞Sに対して培養液が行き渡りやすくなり、よって細胞Sに対する培養液の供給の偏りを抑制でき、また乳酸等の細胞Sからの老廃物を除去しやすくなるので、細胞Sに対する影響を生じることを抑制できる等の効果が得られる。
また、格子部品191は、必ずしも下ガラス102の内面側に設ける必要はなく、下ガラス102の外面側に設けてもよい。その場合、細胞Sが配置された面と同じ面に格子部材191が設けられていないので、細胞Sに対する培養液の供給に偏りが生じて細胞Sに対する影響を生じることがない。
ただし、格子部品191を下ガラス102の内面側に設けた場合、細胞Sの観察に用いる対物レンズを下ガラス102にできるだけ近づけることができる。これにより、細胞Sの観察に開口数が大きい対物レンズを用いることができ、より信頼性の高い観察結果を得ることができる。
また、格子部品191が下ガラス102の外面側にない場合には、対物レンズを用いた細胞Sの観察時に、格子部品191による細胞Sの像に対する光学的な干渉が生じるのを抑制できるという利点がある。
なお、本実施形態において用いられる下ガラス102は、通常培養容器で用いられるガラスの他に、スライドガラスやカバーガラス等を用いてもよい。
また、格子部品191は、下ガラス102に固定したものでなく、図63に示すように、格子状の溝192を下ガラス102に直接形成したものでもよい。格子状の溝192を下ガラス102の上面に直接形成した場合、溝の深さは、細胞の高さよりも低くかつ培養液面よりも低く設定されることが望ましい。
このような構成にすることにより、図61の場合と同様、細胞Sに対する培養液の供給に偏りが生じて細胞Sに対する影響を生じることを抑制できる。
下ガラス102の補強構造の例としては、格子部品191のような格子状の形状をした構造物に限らず、例えば下ガラス102の下面に、図64に示すように、光透過性のある補強シート193を貼り付けた構造であってもよい。
このような構成にすることにより、細胞Sの像に対する光学的な干渉や細胞Sに対する培養液の供給に偏りが生じる可能性を低減させることができる。
また、図61ないし図64に示すような格子構造によって下ガラス102の補強を行う場合、これら格子の枠は、図65に示すように撮影領域(視野内)195に写る大きさに設定されるのが好ましい。
これにより、細胞Sの観察を行う顕微鏡について、視野を妨げることを防止できる。
更に、下ガラス102の補強に格子状の補強部品を用いる場合、図66に示すように、各格子に位置識別用の数字あるいは文字等の記号196が刻印あるいは印刷されたものが好ましい。
そうすれば、顕微鏡などで観察するとき、視野内にその記号を確認することができるので、観察している細胞の位置を特定することが容易になるという利点がある。
下ガラス102の補強構造の更に他の例としては、例えば図67に示すように、下ガラス102の内部に格子状の針金102aを埋め込んだ構造のものであってもよい。
このような構成にすることにより、下ガラス102の面に凹凸が生じなくなるので、細胞Sの像に対する光学的な干渉や細胞Sに対する培養液の供給に偏りが生じる可能性を低減させることができる。
前記構成の生体試料培養観察システムの作用について図41を参照して説明する。加湿水タンク49に貯えた滅菌水を、加湿水供給用ポンプ86により吸い込み、加湿水供給チューブ28を介してインキュベータボックス161内に供給する。これにより、インキュベータボックス161内を適宜湿度に保つ。
また、二酸化炭素を培養容器に供給する場合には、インキュベータボックス161内に供給することにより間接的に培養容器184へ供給する方法と、培養容器184内に直接供給する方法とがある。
すなわち、二酸化炭素タンク82に貯えられている二酸化炭素を、エアポンプ166で吸い込み、ヒータ168で適宜温度まで加温した後、流路切換弁169に送る。ここで、大気開放型の培養容器を使用する場合には、流路切換弁169によって前記適宜温度まで加温した二酸化炭素をインキュベータボックス161内に供給する。これにより、大気開放型の培養容器184内に二酸化炭素を間接的に供給できる。
また、使用する培養容器184E〜184I,184K〜184Lには、液面検出センサ116を備えたことで、液量を管理することが可能となるので、培養液の漏れなどの異常を事前に確認することができる。
培養容器184D,184F,184G,184I,184J,184Lには、二酸化炭素センサ115を備えたことで、培養室106内の二酸化炭素濃度をモニタリングし、二酸化炭素供給側にフィードバックすることで、常に培養室106内を最適な二酸化炭素濃度に設定することができる。
一方、密閉型の培養容器を使用する場合には、ヒータ168によって前記適宜温度まで加温した二酸化炭素を、さらに流路切換弁172に送り、ここで流路を切り換えることにより、適宜選択した試薬容器44、45、46、48内に供給する。このように二酸化炭素を例えば試薬容器44、45、46、48内の培養液中に混入させ、培養液ごと直接培養容器内に供給する。
このとき、培養容器内の古くなった培養液を排出する際に、この吸い込んだ培養液を流路切換弁180を切り換えて、培養容器に供給を行っている試薬容器44,45、46、48に供給することにより、循環型の培養液供給が可能となる。
このように二酸化炭素の流路を切り換える流路切換え弁169,172と廃液流路を切り換える流路切換弁180を備えるので、試薬容器44、45、46、48に二酸化炭素を選択供給して、培養液の流路を試薬容器に切り換えて循環させることができ、これにより、第1,第2の実施形態で述べた大気開放型培養容器のほかに、容器内が培養液で満たされた密閉型の培養容器を使用した培養が可能となり、様々な実験・観察を様々な容器で行うことができる。
なお、密閉型の培養容器は、培養液の循環による穏やかな環境変化となるので、外的因子をなるべく除去したいプロトコル、または、汚染を完全に排除したいプロトコルに使用可能である。
また、この第3の実施形態で使用する密閉型の培養容器は、格子部品や針金などによって下ガラス102を補強しているので、培養液供給時の圧力変化などによるたわみや破損に対して抑制効果がある。
また、クリーンエアタンク63内に貯えてあるクリーンエアを、エア切換弁175によって、培養液供給用共通チューブ58側へ供給するか、加温空気供給チューブ176側へ供給するかを選択することが可能な構成としている。図38〜51の大気開放型培養容器を使用する場合は、エア切換弁175を切換えて、加温空気供給チューブ176側へ供給を行い、大気開放型培養容器のペアガラス内部の密閉空間へ供給する。これにより、上下のガラスが温められ、上ガラスが結露したり、上ガラスを介して放熱されたりするのを防止できるので、培養室の温度変化を抑えた安定した培養を行うことができ、さらに、透過照明を用いた位相差観察などでは、コントラストがよい画像を取得することが可能になる。
図57〜図60の密閉型培養容器を使用する場合は、エア切換弁175を切換えて、培養液供給用共通チューブ58側へ供給を行い、密閉型培養容器内部にクリーンエアを送ることができる。
こうすることで、液切換時に培養液供給用共通チューブ58内にエアを満たすことで、培養容器内で必要な培養液量以外の培養液の供給を防止することができる。また、培養液の供給や交換時に、エアを供給することで、培養容器への培養液の流し方の調整が可能になるので、細胞に圧力を与えず、緩やかな培養を行うことができる。
本発明に係る生体試料培養観察システムの第1の実施形態を示す概略構成図である。 図1に示したインキュベータボックスの平面図であり、ウエルプレートを配置した状態を示す平面図である。 図1に示したインキュベータボックスの平面図であり、専用の培養容器を配置した状態を示す平面図である。 図1に示したインキュベータボックスの側面図である。 流路切換弁の一例を示す図である。 流路切換弁の他の例を示す図である。 流路切換弁の他の例を示す図である。 流路切換弁の他の例を示す図である。 供給手段の組付方法を説明する図である。 供給手段の組付方法を説明するフローチャートである。 供給手段の組付方法を説明する図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の一例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の一例を示す底面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図1に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 本発明に係る生体試料培養観察システムの第1の実施形態の変形例を示すカセット式タンクの概略構成図である。 図25で用いられる切換弁の構成を示す断面図である。 本発明に係る生体試料培養観察システムの第1の実施形態の変形例を示す概略構成図である。 本発明に係る生体試料培養観察システムの第1の実施形態の変形例を示す概略構成図である。 本発明に係る生体試料培養観察システムの第2の実施形態を示すカセット式タンクの概略構成図である。 図29に示したインキュベータボックスの平面図であり、ウエルプレートを配置した状態を示す平面図である。 図29に示したインキュベータボックスの平面図であり、専用の培養容器を配置した状態を示す平面図である。 図29に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の一例を示す断面図である。 図29に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図29に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図29に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図29に示したインキュベータボックス内に配置されるウェルプレート用蓋の例を示す断面図である。 図36に示したウェルプレート用蓋をウェルプレート側から見た図である。 図29に示したインキュベータボックス内に配置されるウェルプレートの蓋の例を示す断面図である。 図38に示したウェルプレート用蓋をウェルプレート側面から見た図である。 図29に示したインキュベータボックス内に配置されるディッシュ用蓋の例を示す側面図である。 本発明に係る生体試料培養観察システムの第3の実施形態を示す概略構成図である。 図41に示したインキュベータボックスの平面図であり、ウエルプレートを配置した状態を示す平面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の一例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す底面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図41に示したインキュベータボックス内に配置される培養容器の他の例を示す断面図である。 図57に示した培養容器で使用される下ガラスの補強部品の他の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図57に示した培養容器で使用される下ガラスの補強部品の一例を示す断面図である。 図57に示した培養容器で使用される下ガラスの補強構造の一例を示す断面図である。 図57に示した培養容器で使用される下ガラスの補強構造の他の例を示す断面図である。 図57に示した培養容器で使用される下ガラスの補強部品の他の例を示す平面図である。 図57に示した培養容器で使用される下ガラスの補強部品の他の例を示す平面図である。 図57に示した培養容器で使用される下ガラスの補強部品の他の例を示す平面図である。
符号の説明
1,130,160…生体試料培養観察システム 2、131,161…インキュベータボックス 3…観察光学系 4…遮光手段 5、140、165…供給手段 11…X軸動作ステージ 12…Y軸動作ステージ 21…上カバー(光透過部) 25…水槽 33…二酸化炭素センサ(培養ガスセンサ) 41…UVランプ 42…空気浄化ユニット 44,45,46、48…試薬容器(保持容器) 47…廃液タンク 57、60、136、169、172、180…流路切換弁 49…加湿水タンク(保持容器) 50…冷蔵庫 52…液面検出センサ 58…培養液供給用共通チューブ(第1の流路) 59…培養液供給用ポンプ(供給ポンプ) 61…加温タンク(加温する手段)63…クリーンエアタンク(遮断エア注入手段) 64…エアチューブ(遮断エア注入手段) 65…エアポンプ(遮断エア注入手段) 82…二酸化炭素タンク(保持容器) 83…エアポンプ(二酸化炭素混入手段)84…二酸化炭素供給チューブ(二酸化炭素混入手段) 87…廃液排出チューブ(廃液排出流路) 100…培養容器 101…上ガラス(光透過部) 102…下ガラス(光透過部) 102a…針金(補強手段) 106…培養室(培養部) 110…整流子部品 118…試薬容器搬送ケース 152…上ガラス(ペアガラス構造) 169、170…二酸化炭素供給チューブ 175…エア切換弁 177…ヒータ 193…補強シート(補強手段)200、210…プレートカバー(蓋) 201…培養ガス供給継手(供給口) 211…培養ガス排出継手(排出口)



Claims (33)

  1. 生体試料の培養を行うとともに、培養している前記生体試料の経時的変化を観察する生体試料培養観察システムであって、
    外部と隔離した状態で所定の条件の培養環境に維持した内部に、培養する前記生体試料を収納するインキュベータボックスと、
    前記インキュベータボックスの外部から、前記インキュベータボックスを介して前記生体試料の光学的な観察を行う観察光学系と、
    前記生体試料および前記観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段と、
    前記インキュベータボックス内部の前記生体試料に対し、前記培養に必要な複数種類の液体または気体をそれぞれ保持する複数の保持容器から、前記液体または前記気体を選択的に供給する供給手段と、
    を備えたことを特徴とする生体試料培養観察システム。
  2. 前記インキュベータボックスは、前記インキュベータボックスの内部環境と外部環境とが導通することを防ぐとともに、前記観察光学系と前記生体試料との間に前記光学的な観察に必要な光を透過させる光透過部を備えることを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  3. 少なくとも1つの前記保持容器は、前記培養に必要な気体である培養ガスを保持することを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  4. 前記インキュベータボックス内部に供給された前記培養ガスの濃度を測定する培養ガスセンサを更に備えることを特徴とする請求項3に記載の生体試料培養観察システム。
  5. 前記供給手段は、前記培養ガスが供給される前記保持容器からの流路を、前記インキュベータボックス内部の空間に接続する状態と、他の前記保持容器内部の空間に接続する状態との間で切り換える流路切換弁を備えることを特徴とする請求項3に記載の生体試料培養観察システム。
  6. 前記インキュベータボックスの内部を加湿するための液体を保持する水槽を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  7. 前記供給手段は、前記水槽に供給される加湿用の液体に対して、前記培養に必要な気体である培養ガスを混入させる培養ガス混入手段を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の生体試料培養観察システム。
  8. 前記供給手段は、前記生体試料に供給する前記液体または前記気体を、前記培養に必要な温度に加温するヒータを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  9. 前記供給手段は、前記生体試料に供給された液体を排出する廃液排出流路を、前記生体試料に供給する液体を保持する保持容器内の空間または前記排出された液体を保持する廃液タンク内の空間のうち少なくともいずれかに接続することを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  10. 前記供給手段は、前記廃液排出流路を、前記生体試料に供給する液体を保持する保持容器内の空間に接続する状態と、前記廃液タンク内の空間に接続する状態との間で切り換える流路切換弁を備えることを特徴とする請求項9に記載の生体試料培養観察システム。
  11. 前記供給手段に対し、前記生体試料に供給された液体を新たな前記液体に交換する交換時期を設定する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  12. 前記制御手段は、前記生体試料に供給された前記液体を、前記制御手段に予め入力されたテーブルから選択した前記交換時期に基づいて新たな前記液体に交換する交換時期を設定することを特徴とする請求項11に記載の生体試料培養観察システム。
  13. 前記制御手段は、前記生体試料に供給された前記液体を、検出された前記液体の自家蛍光または吸光度に基づいて新たな前記液体に交換する交換時期を設定することを特徴とする請求項11に記載の生体試料培養観察システム。
  14. 前記インキュベータボックスは、
    培養する前記生体試料を保持する培養部と、
    前記観察光学系と前記培養部に保持された前記生体試料との光路間に、前記光学的な観察に必要な光を透過させる光透過部と、
    を有する培養容器を収納することを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  15. 前記供給手段は、
    複数の前記保持容器のうち少なくとも一つが前記培養容器に接続されるように切り換える流路切換弁を、前記各保持容器内部の空間と前記培養容器内部の空間とを接続する流路中に備えることを特徴とする請求項14に記載の生体試料培養観察システム。
  16. 少なくとも1つの前記保持容器は、前記生体試料を加湿するための加湿水を保持し、
    前記流路切換弁は、前記加湿水により生成される前記培養に必要な湿気を、前記インキュベータボックス内部の空間に供給する状態と、前記培養容器内部の空間に供給する状態との間で切り換えることを特徴とする請求項15に記載の生体試料培養観察システム。
  17. 少なくとも1つの前記保持容器は、前記培養に必要な気体である培養ガスを保持し、
    前記流路切換弁は、前記培養ガスを保持した保持容器からの流路を、前記インキュベータボックス内部の空間に接続する状態と、前記培養容器内部の空間に接続する状態との間で切り換えることを特徴とする請求項15に記載の生体試料培養観察システム。
  18. 前記流路切換弁は、前記生体試料に供給された前記培養液における吸光度または自家蛍光の状態のうち少なくともいずれかの検出結果に基づいて、前記保持容器内部の空間と前記培養容器内部の空間とが接続されるように前記流路を切り換えることを特徴とする請求項15に記載の生体試料培養観察システム。
  19. 前記流路切換弁は、前記保持容器を更に追加して接続するための予備ポートを更に備えることを特徴とする請求項15に記載の生体試料培養観察システム。
  20. 前記供給手段は、
    複数の前記保持容器の内部の空間と前記培養容器内部の空間とをそれぞれ接続する流路中に、前記保持容器内の前記液体又は前記気体を前記培養容器に対して供給する供給ポンプを、前記各保持容器毎に独立して備えることを特徴とする請求項14に記載の生体試料培養観察システム。
  21. 前記供給手段は、
    前記培養に必要な液体を保持する前記保持容器内部の空間と前記培養容器内部の空間とを接続する流路中に、前記保持容器から前記培養容器に対して供給される前記液体を遮断するためのエアを注入する、遮断エア注入手段を備えることを特徴とする請求項14に記載の生体試料培養観察システム。
  22. 前記培養容器の少なくとも1つの面における前記光透過部は、前記光学的な観察に必要な光を透過させる透明板を一対に設けた構造を含むことを特徴とする請求項14に記載の生体試料培養観察システム。
  23. 前記培養容器の少なくとも1つの面における前記光透過部には、前記透明板の強度を向上させる補強手段が設けられることを特徴とする請求項14に記載の生体試料培養観察システム。
  24. 前記培養容器は、前記培養容器内部に供給された液体の流れを整える
    整流子部品を更に備えることを特徴とする請求項14に記載の生体試料培養観察システ
    ム。
  25. 内部の空間がそれぞれ流路によって前記培養容器内部の空間と接続された複数の前記保持容器を保持するとともに、前記各保持容器を一度に搬送するための搬送ケースを更に備えることを特徴とする請求項14に記載の生体試料培養観察システム。
  26. 前記観察光学系は、少なくとも直交する2軸方向に移動するステージを備え、前記インキュベータボックスは、前記ステージに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  27. 前記供給手段は、前記保持容器内に保持された前記液体を冷蔵または冷凍する手段と、前記生体試料に前記液体を供給するとき当該液体を前記培養に必要な温度に加温する手段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  28. 前記観察光学系における対物レンズを、前記培養を行うための温度に保温する手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  29. 前記対物レンズを保温する環境と前記生体試料を培養する環境との間における熱の伝導を抑制する手段を更に備えることを特徴とする請求項28に記載の生体試料培養観察システム。
  30. 前記保持容器内部に保持される液体の液面を検出する手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の生体試料培養観察システム。
  31. 生体試料を光学的に観察する観察光学系と、
    前記生体試料および前記観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段と、
    前記生体試料の培養に必要な複数種類の液体または気体をそれぞれ保持する複数の保持容器から、前記液体または前記気体を前記生体試料に対して選択的に供給する供給手段と、
    を備えた、生体試料の培養を行うとともに培養している前記生体試料の経時的変化を前記観察光学系で光学的に観察する生体試料培養観察システムに対して用いられ、
    前記観察光学系で外部から光学的に観察する前記生体試料を内部に収納するとともに、外部と隔離された所定の条件の培養環境に内部を維持して前記生体試料の培養を行うことを特徴とするインキュベータボックス。
  32. 外部と隔離した状態で所定の条件の培養環境に維持した内部に、培養する生体試料を収納するインキュベータボックスと、
    前記インキュベータボックスの外部から、前記インキュベータボックスを介して前記生体試料を光学的に観察する観察光学系と、
    前記生体試料および前記観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段と、
    を備えた、生体試料の培養を行うとともに培養している前記生体試料の経時的変化を観察する生体試料培養観察システムに対して用いられる、液体または気体の供給手段であって、
    前記インキュベータボックス内部の前記生体試料に対し、前記培養に必要な複数種類の液体または気体を保持する複数の保持容器から、前記液体または前記気体を選択的に供給することを特徴とする供給手段。
  33. 外部と隔離した状態で所定の条件の培養環境に維持した内部に、培養する生体試料を収納するインキュベータボックスと、
    前記インキュベータボックスを介して、前記インキュベータボックスの外部から前記生体試料の光学的な観察を行う観察光学系と、
    前記生体試料および前記観察光学系の視野内に照射される外光を遮る遮光手段と、
    前記インキュベータボックス内部の前記生体試料に対し、前記培養に必要な複数種類の液体または気体をそれぞれ保持する複数の保持容器から、前記液体または前記気体を選択的に供給する供給手段と、
    を備えた、生体試料の培養を行うとともに培養している前記生体試料の経時的変化を観察する生体試料培養観察システムにおける前記インキュベータボックスに収納される培養容器であって、
    培養する前記生体試料を保持する培養部と、
    前記観察光学系と前記培養部に保持された前記生体試料との光路間に、前記光学的な観察に必要な光を透過させる光透過部と、
    前記供給手段からの前記液体または気体を前記培養部に保持された前記生体試料に供給する第1の流路と、
    前記生体試料に供給した前記液体または気体を外部に排出する第2の流路と、
    を備えることを特徴とする培養容器。



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