JP2006169770A - 平板状孔明き金属板およびこれを使用したフェンス並びに構築方法 - Google Patents

平板状孔明き金属板およびこれを使用したフェンス並びに構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】防風柵、防雪柵、防砂柵或いは目隠し柵等の柵用板として使用される平板状の孔明き金属板、及びこの平面状孔明き金属板を使用したフェンスを提供する。
【解決手段】平板に、複数の孔2が上下・左右方向に規則的な行列で設けられて40%〜60%の開口率を達成している。前記孔2の行列における断面欠損部を除く有効断面部分を上下・左右方向に直線的に連続させて上下、左右方向の力骨3、4が形成されている。防雪柵等の支柱の間隔方向である左右方向の力骨4は、一定大きさの引張り応力に耐える有効断面積で形成されている。上下方向の力骨3は、防雪柵等の柵用板としての形状保持が可能な有効断面積で形成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、防風柵、防雪柵、防砂柵、目隠し柵等(以下、フェンスと総称する。)のフェンス用柵として使用される平板状孔明き金属板、及び前記平面状孔明き金属板を使用して構築したフェンス、並びに同フェンスの構築方法、そして、前記フェンスの構築に使用する初期張力導入装置の技術分野に属する。
例えば高速道路や鉄道等を走行する車輌が受ける横風や積雪を防止する目的で、いわゆる防風柵や防雪柵が設置されている。或いは構造物や樹木を保護する目的でも防風柵、防雪柵、防砂柵等が種々設置されている。
こうした防風柵、防雪柵等のフェンス用柵板(防風板、防雪板)には、防風、防雪、防砂効果を損なわない限度に、風圧(風荷重)の作用を減ずる減風性能を確保する目的で、一定の開口率を達成するように開口(孔)を設けた孔明き金属板が多く使用されている。前記開口率は通例10%〜50%とされる。
防風柵、防雪柵等のフェンス用柵板(防風板、防雪板)に関する従来技術としては、下記の特許文献1に、アルミニューム合金板、鋼板等の比較的厚肉の平板(一例として厚さ4mmのアルミニューム合金平板)に、小孔(円孔)を面積比にして5%〜30%以下に設けた防風用パネルが開示されている。
また、特許文献2には、丸孔、楕円孔、或いは三角形、四角形、八角形、菱形等の孔を開口率30%〜50%で設けた鋼板を上下方向に山形状に折り曲げた防風板が開示されている。特許文献3および4にも同様な防風板が開示されている。
特許文献5には、鋼板を支柱の間隔方向にサインカーブ状に湾曲させると共に、スリット形状の孔が波の方向に長く形成されたパネルを使用した目隠し用又は防砂用フェンスが開示されている。
特許文献6には、平鋼板等に、孔の打ち抜き部の裏側に斜めの切り起こし片を残した構成のフェンス用柵板が開示されている。
特開平3−63307号公報 実開昭61−45413号公報 実開昭55−50299号公報 特開平3−137306号公報 特開2002−89086号公報 特開2004−68581号公報
防風柵、防雪柵等のフェンス用柵に使用する金属板は、本来の目的である防風、防雪等の機能を損なわない遮蔽率を有することを要求されるが、その一方で、風圧の作用を減ずる減風性能も要求され、通例は孔明き金属板が使用される。防風、防雪機能等に必要な遮蔽率と、減風性能に必要とされる開口率との調和点は、通例開口率10%〜50%と言われている。
防風柵、防雪柵等のフェンス用板(防風板、防雪板)には、風によるバタツキを防止する目的で予め適度な大きさの初期張力が導入される。その上に、風(風圧=風荷重)による張力が作用するので、孔明き金属板は前記張力の総和に耐える強度及び剛性を具備することが基本的に要求される。その対策の一つとして、上記特許文献2及び3、4のように山形状に折り曲げた形で使用することが行われている。
ところで、フェンス用柵に作用する上記二種の張力は、支柱の間隔方法(左右方向)に作用する。よって、従来一般の防風板や防雪板は、前記した開口率を達成し、且つ風(風圧=風荷重)による張力に耐える強度を確保することが要求され、その常套手段として、フェンス用柵の板厚を必要十分に厚く設計、製作することが一般的に実施されてきた。
しかし、フェンス用柵板の板厚を大きくすると、重量が比例的に大きくなって取り扱いに不便であるし、材料費が嵩んで高価なものになる。また、孔明け加工(通例プレスによる剪断加工)が困難になるなどの不利益が増える。
従って、本発明の目的は、防風機能や防雪機能等に必要とされる遮蔽率と、風圧の作用を減ずる減風性能に必要な開口率との調和を図りつつ、孔の配列や形状を工夫して板厚を可能な限り薄くし、重量の軽減化と材料費の節約を図ると共に、孔明け加工(プレスによる剪断加工)が容易なフェンス用柵としての平板状孔明き金属板、およびこれを使用したフェンスを提供することである。
本発明の次の目的は、溶融亜鉛メッキ鋼板に代表されるプレメッキの薄板材を使用することにより、所謂亜鉛の犠牲防蝕作用によって孔明け加工した孔縁(剪断面)の錆の発生を防止し、もって孔明け加工後の後処理を必要とせず、しかも耐用寿命の長いフェンス用の平板状孔明き金属板およびこれを使用したフェンスを提供することである。
本発明の更なる目的は、平板状孔明き金属板に防風柵等として必要な初期張力を導入して支柱へ取り付けるフェンスの構築方法、および前記構築方法の実施に好適な初期張力導入装置を提供することである。
上記した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る柵用の平板状孔明き金属板は、
防風柵、防雪柵等のフェンス用柵として用いる平板状孔明き金属板であって、
平板1に、複数の孔2が上下・左右方向に規則的な行列で設けられ10%〜50%の開口率とされ、
前記孔2の行列における断面欠損部を除く有効断面部分が上下・左右方向に直線的に連続して上下、左右方向の力骨3、4が形成されており、
防雪柵等の支柱6の間隔方向である左右方向の力骨4は、一定大きさの引張り応力に耐える有効断面積で形成されており、
上下方向の力骨3は、防雪柵等のフェンス用柵としての形状保持が可能な有効断面積で形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した柵用の平板状孔明き金属板において、
金属板1の孔は、支柱6の間隔方向である左右方向に長い長孔2とされ、左右方向に隣接する長孔2、2の孔縁は相互に可能な限り接近させ、上下方向に隣接する長孔2、2の孔縁は相互に可能な限り離れた行列で設けられて10%〜50%の開口率とされていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した柵用の平板状孔明き金属板において、 孔明き金属板1は、プレメッキ材であることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1又は2に記載した柵用の平板状孔明き金属板において、
平板1の上下・左右方向に規則的な行列で設けられた複数の孔2はそれぞれ同形、同大であることを特徴とする。
請求項5に記載した発明に係るフェンスは、
支柱6、6の相互間に平板状の孔明き金属板1の両側縁を支持させて構成された防風柵、防雪柵等のフェンスにおいて、
孔明き金属板1は、平板に、複数の孔2が上下・左右方向に規則的な行列で設けられ10%〜50%の開口率とされており、
前記孔2の行列における断面欠損部を除く有効断面部分が上下・左右方向に直線的に連続して上下、左右方向の力骨3、4が形成されており、
支柱6の間隔方向である左右方向の力骨4は、一定大きさの引張り応力に耐える有効断面積で形成されており、
上下方向の力骨3は、防雪柵等のフェンス用柵としての形状保持が可能な有効断面積で形成されており、
平板状孔明き金属板1は、その両側縁部に位置する孔2を利用して初期張力が付与され、且つ支柱6に支持・固定されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項5に記載したフェンスにおいて、
平板状孔明き金属板1の孔2は、支柱6の間隔方向である左右方向に長い長孔とされ、左右方向に隣接する長孔2の孔縁を相互に可能な限り接近させ、上下方向に隣接する長孔2の孔縁は相互に可能な限り離れた行列で設られ10%〜50%の開口率とされていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明に係る平板状孔明き金属板によるフェンスの構築方法は、
平板状孔明き金属板1を必要な初期張力を導入して支柱6へ取り付けフェンスを構築する方法であって、
前記平板状孔明き金属板1の一方の側縁部を同側縁部に位置する孔2を利用して取り付け金具8、9と押さえ縁7とで支柱6へ強固に支持・固定し、その上で、他方の側縁部は同側縁部に位置する孔2を利用する取り付け金具8、9と押さえ縁7とで支柱6へ仮固定する段階と、
押さえ縁7に予め設けてあるピン孔および孔明き金属板1の孔2とに反力を取るピンを12、15備えた初期張力導入装置10をセットし、押さえ縁7に反力をとって明き金属板1を左右方向に引っ張り初期張力を導入する段階と、
前記の張力状態を保持して当該側縁部を取り付け金具8、9と押さえ縁7とで支柱6へ強固に支持・固定する段階とから成ることを特徴とする。
請求項8に記載した発明に係る平板状孔明き金属板を用いたフェンスの初期張力導入装置10は、
平板状をなす台プレート11の一側端部の背面に第一の反力ピン12が突き出されており、前記台プレート11の長手方向に長いガイド孔13が形成され、同ガイド孔13の長手方向の両辺に案内され滑動する移動駒14が設置されており、前記移動駒14の背面に第二の反力ピン15が突き出されており、台プレート11に固定された雌ネジ部材16へねじ込まれ前記ガイド孔13の長手方向の両辺と平行に配置された押しボルト17が前記移動駒14を押し動か構成とされていることを特徴とする。
請求項1〜4に記載した発明に係る柵用の平板状孔明き金属板1は、平板形態のまま、同孔明き金属板1の上下・左右方向に直線的に連続する力骨3、4を形成するように孔2の配列(行列)と形状を工夫した結果、板厚を薄くしても上下・左右方向の力骨3、4の働きを満足する有効断面積を確保できるので、可及的に薄い平板状孔明き金属板1を実現できた。したがって、フェンス用柵(平板状孔明き金属板1)の軽量化と材料の節約、価格の低廉化を達成でき、更に孔明け加工(プレス加工)の容易化も達成できた。
とりわけ平板状孔明き金属板1の板厚を0.8mm程度まで薄くすることが可能である。このように薄いプレメッキ鋼板(通例、溶融亜鉛メッキ鋼板)を使用すると、孔明け加工(プレス加工)後も孔縁(剪断面=鉄地の露出面)はいわゆる亜鉛の犠牲防蝕作用(電気化学的に亜鉛が鉄より先に溶け出し、鉄の腐蝕を防止する作用。)により錆びにくく、孔明け加工後の後処理加工をしないでも、長い耐用寿命を期待できる。
請求項5、6に記載した発明に係るフェンスは、上記構成の平板状孔明き金属板1をフェンス用柵に使用したので、平坦でシンプルな、それでいて孔2…の行列が上下・左右方向に規則的な配置で並ぶ外観意匠に優れたフェンスを提供できる。しかも平板状孔明き金属板1は、10%〜50%の開口率になっているので、減風効果と遮蔽効果の双方に優れている。平板状孔明き金属板1の板厚を薄くでき軽量で安価であるため、フェンスの構築作業が容易であり、安価である。
請求項7に記載した発明に係る平板状孔明き金属板1によるフェンスの構築方法は、孔明き金属板1のバタツキ防止に有効な大きさの初期張力の導入と、取り付け金具8、9による支柱6への取り付け固定の作業とを複合的に一気に行なえて作業性に優れるほか、適度な大きさの初期張力によってバタツキ音、うなり音のない静音フェンスを提供できる。
請求項8に記載した発明に係る初期張力導入装置10は、いわゆる小型、軽量のネジ式ジャッキの構成であり、使い勝手に優れ、上記平板状孔明き金属板1を使用したフェンスの構築と初期張力の導入作業とを容易にして作業効率を高められる。
先ず本発明の平板状孔明き金属板1についての基本的考え方を説明する。
防風柵、防雪柵等のフェンスに使用するフェンス用柵板には、フェンスの構築時点で風によるバタツキ防止のための初期張力が支柱の間隔方向(横方向)に付与される。その上に、風荷重による張力も支柱の間隔方向に作用する。一方、この柵用板には、前記風荷重を低減する減風性能を達成する目的で開口(孔)を設けるが、防風、防雪効果の観点(遮蔽率)からは、前記開口率は通常10%〜50%とされることを既に説明した。
前記の開口率を達成しつつ前記二種の張力に耐えて寿命の長いフェンス用柵を、できるだけ薄い板厚で実現することはこれまで無理と考えられてきた。その理由は、金属平板に図2に示すような円形の開口Kを設けて引張り荷重Tを加えた際の応力の分布は一様にはならず、開口Kの口縁部に周知の応力集中σが発生し、断面本来の引張り応力(公称応力)よりも遙かに大きな極大応力σが発生することは周知であり、耐力性能に問題があると考えられてきたからである。因みに、図2の円形孔Kの口径Mは通例26mmの大きさである。
しかし、観点を変えると、上記の引張り荷重Tが作用した際、円形の開口Kによって応力の陰になる部分、すなわち引張り荷重Tに対して、開口Kの後ろ側になる部分(図2中の符号S部分)は引張り応力度が回折するものの応力が低い部分となる。このS部分では、フェンス用柵板としての形状保持に必要な応力に耐える強度を有しておれば良いのに、従前はこの現象が見過ごされてきた。
防風柵や防雪柵等のフェンスに使用するフェンス用柵板には、上記開口率10%〜50%を達成するために多数の開口K(孔)が設けられるので、前記開口K1によって応力の陰になるS部分(開口の後ろ側の引張り応力が低い部分)の面積の総和もかなり大きな数値になるはずであるが、図2の場合、W寸法とW寸法とがほぼ同じ大きさであるから、縦、横1:1の面積比になっており、無駄があると考えられる。
上記孔明き金属板において、引張り応力が低いS部分の面積を可及的に縮減する(幅寸Wを縮小する。)と、反比例的に前記応力集中が発生する高応力部分Pの面積を拡大する(幅寸Wを拡大する。)ことができる。その結果、高応力部分Pに発生する内部応力を比例的に低減化できることがわかる。本発明はこの事実に着眼してなされた。
上記引張り応力が低い部分Sの面積を可及的に減らす方法としては、第一に支柱の間隔方向(左右方向)に並ぶ開口の口縁相互の間隔(間隔W)を可及的に小さくする方法が考えられる。第二には同じく開口の上下方向(縦方向)の幅寸を図3のMのように一層小さくする方法が考えられる。
そこで孔明き金属板に設ける開口の形状を真円孔、矩形孔、楕円孔、長丸孔(長円孔)とし、且つその配置を検討して公称応力と応力集中の最大値とが共に小さくなる形状を求めた結果、次の結論が得られた。
(1)開口を図3のような長丸孔(長円孔K)とし、且つ引張り方向(支柱の間隔方向 =左右方向)に隣接する開口の口縁相互の間隔Wを狭めて、上記引張り応力が低 い部分Sの面積を狭くする。逆に支柱の間隔方向と直角な上下方向に隣接する開口 の口縁相互の間隔Wを大きくして、上記高応力部分Pの面積を可及的に拡大する (図3のようにする)と、同部分Pの公称応力を小さくできる。
(2)公称応力が小さいと、応力集中の最大値σも小さくなる。
(3)前記の長丸孔(長円孔K)は、円弧とその接線とから成るので、連続円弧(真円 孔K=図2)の開口よりも形状変化が小さいので、応力集中の最大値σは小さ くなる(σ>σ)。
(4)上記の如く公称応力、応力集中の最大値σが共に小さくなると、必然、金属板の 材料強度に応じて板厚を小さくできる。
因みに図4は、上記の事実を実証する孔明き鋼板の疲労破壊試験の結果を示す。図中の□印は公称応力60kg級の厚さ1.0mm材に長丸孔をあけた金属板の破断までの繰り返し数と荷重の大きさの関係を示す。◇印は公称応力45kg級の厚さ1.0mm材に長丸孔をあけた金属板の破断までの繰り返し数と荷重の大きさの関係を示す。△印は公称応力60kg級の厚さ1.0mm材に丸孔をあけた金属板の破断までの繰り返し数と荷重の大きさの関係を示す。■印は公称応力50kg級の厚さ1.0mm材に丸孔をあけた金属板の破断までの繰り返し数と荷重の大きさの関係を示している。□印および◇印の長丸孔をあけた金属板の耐疲労性能が、△印及び■印の丸孔をあけた金属板のそれよりもはるかに優れた性能を示すことが明らかである。長丸孔をあけた金属板の場合は、丸孔をあけた金属板程度の耐疲労性能を満たすには、板厚を1mm以下に薄く製作できることを容易に理解できる。
そこで本発明は、上記図3の考え方に基づいて、図1に示したように、平板1に複数の孔2…を上下・左右方向に規則的な行列で設けて開口率10%〜50%のフェンス用柵(平板状孔明き金属板1)を得るべく、前記孔2の行列による断面欠損部を除いた有効断面部分(図3のS、P部分)を上下・左右方向へ直線的に連続させて上下、左右方向(縦・横方向)の力骨3、4を形成した。
防雪柵等の支柱6の間隔方向である左右方向の力骨4は、一定大きさの引張り応力に耐える有効断面積を有する構成とする。
上下方向の力骨3は、防雪柵等のフェンス用柵としての形状保持が可能な有効断面積を有する構成とする。
以下、図1に示した実施例に基づいて、請求項1〜4に記載した発明に係る平板状孔明き金属板を説明する。
図1に示した柵用の平板状孔明き金属板1は、公称応力50kg級の厚さ1.0mmの平鋼板に、縦×横が14mm×47mm程度の全て同形、同大の長丸孔2…が上下・左右方向に規則的な行列で設けられて目標の開口率10%〜50%を達成している。
前記長丸孔2の行列における断面欠損部を除いた有効断面部分が上下・左右方向に一定の幅寸(一例としてW≒4mm、W≒15mm)で直線的に連続する上下、左右方向の力骨3および4が形成されている。すなわち、上下方向(縦方向)の力骨3は、左右方向に隣接する長丸孔2、2の列間(孔縁相互の間隔W)が限りなく狭幅で、防雪柵等の柵用板としての形状保持が可能な程度の有効断面積で構成されている。逆に、左右方向(横方向)の力骨4は、長丸孔2の縦の開口幅mをできるだけ小さく形成し、もって上下方向に隣接する長丸孔2、2間の行間隔(孔縁相互の間隔W)を可能な限り広幅として、防雪柵等の支柱の間隔方向である左右方向に作用する引張り応力に耐える有効断面積を確保した構成とされている。
当該孔明き金属板1の板厚は、防雪柵等の支柱の間隔方向へ設置された場合に作用する風圧(風荷重)等に起因する大きさの引張り応力に耐える有効断面積を確保することを前提とするが、長丸孔2、2間の行間隔(孔縁の間隔W)を可能な限り広幅とした結果、相対的に薄板化が可能である。薄板化の目標は、具体的には溶融亜鉛メッキ鋼板に代表されるプレメッキ材に孔明け加工する場合に、上記した亜鉛の犠牲防蝕作用により鉄の露出面を錆の発生から防ぐのに適切な薄さ(一例として0.8mm)である。このような薄板材で製作すると、孔明け加工が容易である上に、孔明け加工後の後処理が無用であり、それでいて十分な耐用寿命の孔明き金属板1を提供することができる。
次に図5は、上記構成の平板状孔明き金属板1を柵用板に使用した、請求項5、6に記載した発明に係る防風柵、防雪柵等として好適なフェンスの実施例を示す。
地上に所定の間隔で建てられた支柱6、6の前面部に、上記構成の平板状孔明き金属板1の側縁部同士がほぼ突き当たる(又は合わせる)ように、隣接する金属板1、1をほぼ等分の長さづつ平面接触状態に当てがい、各平板状孔明き金属板1の側縁部に位置する長孔2…の中から上下方向に適度なピッチとなるように複数個おきに選択した幾つかの長孔2を利用し、ボルト止め等の取り付け金具で支柱6へ支持させ固定されている。図6に示した支柱6はH形鋼であるが、この限りではない。溝形鋼や角鋼管等による支柱を適宜選択して実施することができる。
取り付け金具として採用したボルト止め手段の実施例を図6A、Bに示した。
図示した実施例の場合は、平板状孔明き金属板1の側縁部に沿って上下方向に、厚板状の平鋼板による押さえ縁7を当てがうと共に、この押さえ縁7に予め設けてあるボルト孔(丸孔)へ通したボルト8を平板状孔明き金属板1の該当する長孔2へも共通に通し、更に支柱6に設けたボルト孔へも通し、支柱6の背面側からナット9をねじ込み強く締結して、押さえ縁7を通じて分配した摩擦力で平板状孔明き金属板1の特に左右方向の力骨4…に緊張力(初期張力)が作用する構成で支柱6へ支持させ固定している。
上記したボルト8、ナット9と押さえ縁7を使用して平板状孔明き金属板1を支柱6へ取り付け支持、固定させるフェンス構築作業に際して、同金属板1のバタツキ防止に有効、適切な大きさの初期張力を導入する方法(請求項7の発明)、および同方法に使用する初期張力導入装置(請求項8の発明)を図7と図8に基づいて説明する。
図示したネジ式の初期張力導入装置10は、細長い平板状(一例として60mm×180mm。板厚は12mm程度。)をなす台プレート11の右側端部の背面に、円柱形状をなす第一の反力ピン12が突き出されている。前記台プレート11の中央部よりも少し左方寄りの部位に長手方向に長いガイド孔13が形成されている。このガイド孔13の長手方向の両辺に案内されて滑動する直方体形状の移動駒14が設置されており、前記移動駒14の背面に、やはり円柱形状をなす第二の反力ピン15が突き出されている。また、台プレート11の図中左端寄り位置に固定された雌ネジ部材16のネジ孔へ押しボルト17がねじ込まれており、押しボルト17は前記ガイド孔13の長手方向の両辺と平行に配置されている。この押しボルト17の先端が前記移動駒14へ突き当たり、同移動駒14を図中右方向へ押し動かすように構成されている。
請求項7に記載した発明は、フェンスの構築に際して上記構成のネジ式初期張力導入装置10を使用し、平板状孔明き金属板1を支柱6へ取り付けると共に必要な初期張力を次のように導入する。
平板状孔明き金属板1は、その一方の側縁部(図7においては図示を省略した左方の側縁部)を、同側縁部に位置する孔2を利用する取り付け金具(ボルト8、ナット9)と押さえ縁7とで、該当する支柱6へ強固に支持・固定する。その上で、他方(図7において右方)の側縁部を、同側縁部に位置する長孔2を利用する取り付け金具(ボルト8、ナット9)と押さえ縁7とで支柱6へ仮固定する。ここでいう仮固定とは、上述したネジ式初期張力導入装置10による平板状孔明き金属板1への初期張力の導入を許容する程度に緩い締め付け力による固定状態を意味する。
上述の仮固定状態において、例えば図5、図6に示したボルト8の設置位置を回避した複数箇所、具体的には各ボルト8、8の中間位置毎に4台程度のネジ式初期張力導入装置10を用意し、各装置は押さえ縁7に予め設けてあるピン孔18および孔明き金属板1の該当する長孔2とに反力を取るべく上記第一、第二の反力ピン12、15を差し込んで初期張力導入装置10をセットする。そして、押しボルト17を前進させる方向に回転して前記移動駒14を図中右方向へ押し動かし、押さえ縁7に反力をとって孔明き金属板1を右方向へ引っ張り、所要大きさの初期張力を孔明き金属板1へ導入する。前記の張力状態を保持したまま、当該右側の側縁部をボルト8、ナット9で強く締め付け(本締め)、押さえ縁7を介して支柱6へ強固に支持・固定してフェンスを構築する。
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、勿論、本発明は図示した実施例に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で、当業者が必要に応じて行う設計変更を含め、更に多様に実施することができる。
本発明に係る平板状孔明き金属板の実施例を一部省略して示した正面図である。 丸孔を設けた平板状孔明き金属板の力学特性を説明する部分図である。 長丸孔を設けた平板状孔明き金属板の力学特性を説明する部分図である。 孔明き金属板の疲労破断までの繰り返し数を試験した結果を示す特性図である。 本発明に係るフェンスの実施例を一部示した立面図である。 A、Bは孔明き金属板を支柱へ取り付ける手段を少し拡大して示した平面図と正面図である。 ネジ式初期張力導入装置を使用して平板状孔明き金属板を支柱へ取り付ける作業状態を示す主要部の平面図である。 上記作業状態の正面図である。
符号の説明
1 平板状孔明き金属板
2 孔(長孔)
3 上下方向の力骨
4 左右方向の力骨
6 支柱
7 押さえ縁
8 ボルト
9 ナット(取り付け金具)
18 ピン孔(取り付け金具)
10 初期張力導入装置
12 第一のピン
15 第二のピン
11 台プレート
13 ガイド孔
14 移動駒
16 雌ネジ部材
17 押しボルト

Claims (8)

  1. 防風柵、防雪柵等のフェンス用柵として用いる平板状孔明き金属板であって、
    平板に、複数の孔が上下・左右方向に規則的な行列で設けられ10%〜50%の開口率とされ、
    前記孔の行列における断面欠損部を除く有効断面部分が上下・左右方向に直線的に連続して上下、左右方向の力骨が形成されており、
    防雪柵等の支柱の間隔方向である左右方向の力骨は、一定大きさの引張り応力に耐える有効断面積で形成されており、
    上下方向の力骨は、防雪柵等のフェンス用柵としての形状保持が可能な有効断面積で形成されていることを特徴とする、柵用の平板状孔明き金属板。
  2. 金属板の孔は、支柱の間隔方向である左右方向に長い長孔とされ、左右方向に隣接する長孔の孔縁は相互に可能な限り接近させ、上下方向に隣接する長孔の孔縁は相互に可能な限り離れた行列で設けられて10%〜50%の開口率とされていることを特徴とする、請求項1に記載した柵用の平板状孔明き金属板。
  3. 孔明き金属板はプレメッキ材であることを特徴とする、請求項1に記載した柵用の平板状孔明き金属板。
  4. 平板の上下・左右方向に規則的な行列で設けられた複数の孔はそれぞれ同形、同大であることを特徴とする、請求項1又は2に記載した柵用の平板状孔明き金属板。
  5. 支柱の相互間に平板状孔明き金属板の両側縁を支持させて構成された防風柵、防雪柵等のフェンスにおいて、
    孔明き金属板は、平板に、複数の孔が上下・左右方向に規則的な行列で設けられて10%〜50%の開口率とされており、
    前記孔の行列における断面欠損部を除く有効断面部分が上下・左右方向に直線的に連続して上下、左右方向の力骨が形成されており、
    支柱の間隔方向である左右方向の力骨は、一定大きさの引張り応力に耐える有効断面積で形成されており、
    上下方向の力骨は、防雪柵等のフェンス用柵としての形状保持が可能な有効断面積で形成されており、
    平板状孔明き金属板は、その両側縁部に位置する孔を利用して初期張力が付与され、且つ支柱に支持・固定されていることを特徴とする、フェンス。
  6. 平板状孔明き金属板の孔は、支柱の間隔方向である左右方向に長い長孔とされ、左右方向に隣接する長孔の孔縁を相互に可能な限り接近させ、上下方向に隣接する長孔の孔縁は相互に可能な限り離れた行列で設けられ10%〜50%の開口率とされていることを特徴とする、請求項5に記載したフェンス。
  7. 平板状孔明き金属板を必要な初期張力を導入して支柱へ取り付けフェンスを構築する方法であって、
    前記孔明き金属板の一方の側縁部を同側縁部に位置する孔を利用して取り付け金具と押さえ縁で支柱へ強固に支持・固定し、その上で、他方の側縁部は同側縁部に位置する孔を利用する取り付け金具と押さえ縁とで支柱へ仮固定する段階と、
    押さえ縁に予め設けてあるピン孔および孔明き金属板の孔に反力を取るピンを備えた初期張力導入装置をセットし、押さえ縁に反力をとって孔明き金属板を左右方向に引っ張り初期張力を導入する段階と、
    前記の張力状態を保持して孔明き金属板の当該側縁部を取り付け金具と押さえ縁とで支柱へ強固に支持・固定する段階とから成ることを特徴とする、平板状孔明き金属板によるフェンスの構築方法。
  8. 平板状をなす台プレートの一側端部の背面に第一の反力ピンが突き出されており、前記台プレートの長手方向に長いガイド孔が形成され、同ガイド孔の長手方向の両辺に案内され滑動する移動駒が設置されており、前記移動駒の背面に第二の反力ピンが突き出されており、台プレートに固定した雌ネジ部材へねじ込まれ前記ガイド孔の長手方向の両辺と平行に配置された押しボルトが前記移動駒を押し動かす構成であることを特徴とする、平板状孔明き金属板を用いたフェンスの初期張力導入装置。
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