JPH0363307A

JPH0363307A - 防風壁用パネル

Info

Publication number: JPH0363307A
Application number: JP19735689A
Authority: JP
Inventors: Fuminori Okamoto; 岡本　史紀; Osamu Kashiwakura; 柏倉　理
Original assignee: Toyo Exterior Co Ltd
Current assignee: Toyo Exterior Co Ltd
Priority date: 1989-07-29
Filing date: 1989-07-29
Publication date: 1991-03-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、例えば高速道路や鉄道等走行車輛が受ける横
風を防止するに好適な防風壁用パネルに関する。

（従来の技術〕高速道路の隨進出口に典型的に見られる如くに走行中の
車輌が強い横風を受けることは極めて危険であり、車輌
の走行安全性を確保する上では、右動な防風壁を設置す
ることが望−ましい。

しかし、この種風圧減少の機能上からは、直立平板状パ
ネルや吸音材を充填した防音壁か用いられており、この
点一般に知られているとおりである。

（発明が解決しようとする課Ｂ）しかし、これら直立平板状パネルや防音パネルが設置さ
れた区間において、パネル側車線はもとより道路全体に
亘ってなお相当な風圧を受けることは経験則上知られて
いるところであって、この種の遮風性において、なお問
題点か残されたまま放置されている状況にある。

本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、その
目的とする処は、改善され、より優れた遮風効果を備え
た防風壁用パネルを提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的に添い１本発明者は二次元パネル近傍の後流（
逆流）及びこのパネルを多孔状としたときの遮風効果に
ついて実験研究するとともにその結果得られた知見に基
づいて本発明を完成したものであって、即ち本発明は、
直立平板状パネルの全面に亘り多数の小透孔を点分布状
に配役せしめるとともにこれら小透孔の合計面積比をパ
ネル面積の５％以上３０％以下に規制せしめてなること
を特徴とする防ＪｉＩ！壁用パネルに係り且つこれを要
旨としてなる。

本発明者が後述の実験例に示すところを含めて得た知見
は次のとおりである。

即ち、■直立平板状パネルの風圧方向後方の流れは、パ
ネル面ＭＳに対する多孔比を入とすると、０≦λ＜０．
２０においては直後に再循環領域（逆風が発生する領域
）が生じ、０．２０≦入≦０１３０においてはより後方
に再循環領域か移動し、入＞０．３０にあっては再循環
領域が消滅する一方、透過による順流が強まる。■入＝
０．２付近（０，２±Ｏ，ＯＳ）の遮風効果が最大で、
特に０．２に近似する程、無風状態の領域が広く存在す
る。■λ≦０．０５においてその逆流は無孔の直立平板
状パネルと同等であって、その遮風効果に有意差は認め
られない。■パネルにおける円孔の直径による影響はそ
の直後の、略パネル高さに相応した範囲に噴流として現
われる。

かかる知見によれば、結局本発明において、多数の小透
孔を点分布状（配設すること、その合計の面積比をパネ
ル面積の５％以上３０％以下とすることが、有意に遮風
効果をもたらし一方、風圧方向の逆流、順流を同様に減
少乃至停止せしめることになり、本発明はこれらの構成
を必須としてなる。

本発明にあっては、多数の小透孔の形状は任意となし得
るが、これを円形とする場合、その直径はパネル高さに
対して略１．５％〜ｌＯ％の範囲で適宜選定するのがよ
く、また、その点分布状配列は同一径のものな縦横直列
状にし、または千鳥斑点状にし、或いは、これらの如く
に均一分布によることなく、部分的に異径のものを用い
、更には異径間で配列を面積比内で異ならしめたりする
ことを妨げない。

合計面積比は、上記に明らかなように５％以上３０％以
下とされるが、より好ましくは１０％以上３０％以下、
更に好ましくは１５％以上２５％以下とする近辺である
。

〔作　　用〕

本発明にあっては、風圧が直立平板状パネルによって受
止めされるとともに小透孔に渦状に入り込んでこれが減
衰され、噴流として透過した減衰風圧かパネル上方を通
過した風圧による逆流現象を抑止する方向に働き、結果
、遮風性を高める。

〔実　施　例〕

以下実施例を示す図面に従って本発明を更に説明すれば
、ｌは高速道路の隨道出口から所定長さの区間において
路肩側に立設された遮風壁であり、この遮風壁ｌは、鋼
製方形中空状の支柱２・・・間にアングル材３・・・を
固定するとともにこのアングル材３・・・の上下外側か
ら同じく断面り字状の上下胴縁４・・・、５・・・を対
接してボルト７固定せしめる一方、これら胴縁４，５間
に折曲縁部９を当接ネジ１０固定して平板状パネル８を
連結的に張設せしめてなる。

この張設は、道路面に対して直立して行われており、ま
た、パネル８端縁には胴線４，５と同様な端部カバー６
をもってこれを被覆固定せしめである。

パネル８はアルミニウム合金板乃至鋼板製とされて比較
的厚肉の平板状にａ成されるとともに、この平板状パネ
ル８の全面には、直径ｄを看する円形多数の小透孔１１
・・・をプレス加工により透設せしめ、全体として、各
Ｓの中１５間距離をおいて縦横直列状として点分布状に
配設せしめである。

従って、その小透孔１１−・・の多孔比はπｄ２／４Ｓ
２で示され、これを％に直して本発明にあってはこの合
計面積比を５％以上３０％以下の範囲に納めるものとし
てなり、本例においてこの合計面積比は２０％となるよ
うにしである。

なお、本発明の実施に当っては、例えば、バネルと所定
の車線間隔等とを調整して、最適範囲を得られるように
このパネルを設置せしめ、面積比の差異による部分的な
逆風乃至順風の影響を抑止することができる。

（実　験　例）高さ１００曽■、＠　４００　ｍ鵬、肉厚４麿冒のアル
ミニウム合金製パネルを用いるとともにこれを無孔のも
の及び円形の小透孔直径をパネル高さの１　／１０に一
定とする一方、間隔を変化せしめて多孔沈入を０．１２
６，０．１９６，０．３００．０．３８５に夫々変化さ
せたサンプルパネルを用意した。そして、４００ｍ■Ｘ
　４００　ａｍの正方形断面を右するＮ、Ｐ、Ｌ風洞に
おいて測定部長さを２，０ＯＯｓ−とし、その前縁より
３００■の位置に、各サンプルを直立せしめて各風洞実
験を行い、各サンプルパネルまわりの流れの様子を速度
ベクトル線図として得た。

なお、サンプルパネル前縁は流線型に削って前縁はく離
を防ぐ一方、地面板は風洞下面から上方に２５■離隔し
て取付けた。

結果は第５図（ａ）乃至（ｅ）に示す如く、無孔板（ａ
）においてはサンプルパネル高さの１０倍の区域まで逆
風が生じたが、λ＝０．１２６では全体にこれが弱まり
、特に３倍程度の領域ではその差が顕著に見られ、λ＝
０．１９６では逆風領域が５乃至８倍の範囲となる一方
、５倍近傍までは無風状態又はこれに近い領域となった
。更（入＝０．３００では、逆風領域か７乃至８倍近傍
となり、無風の領域かやや移動するかサンプルパネル直
後から３〜４倍まで順風領域が出来た。一方、λ＝０．
３８５ではいずれも順風領域となり、風圧の透過量が多
すぎる事実が判明した。

なお、ｆｌＳ５図においてＨはサンプルパネルの高さ、
Ｘはサンプルパネルの風圧方向の直角座標、Ｙは同じく
鉛直方向の直角座標、Ｕは時間平均速度、Ｕωは主流の
速度を示す。

（発明の効果）本発明は以上の如くに構成したので、有意に遮風効果を
もたらす一方、風圧方向の逆流、順風を同様に減少乃至
停止せしめることができ、特に高速道路沿いや隨道出口
或いは鉄道沿い等強い横風を受けることがある処におい
て用いることによりその遮風性を高めて、車輌走行の安
全性を確保することが可能となる。

また、本発明は、所定の面積比の多数の小透孔を点分布
状に備えれば足りるから、比較的安価にして且つ有意差
ある防風壁用パネルを容易に得られ、また、構造上破損
したりすることなく、メンテナンスを必要とせずに長期
に遮風性を保持することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例乃至実験例を示すもので、第１図は防風壁
の正面図、第２図はその縦断面図、第３図はその平面図
、第４図は小透孔の状態を示す拡大正面図であり、また
、第５図（ａ）乃至（ｅ）は夫々風洞実験における各速
度ベクトル線図である。３・・・アングル材４．５・・・胴　　　　縁６・・・端部カバ７・・・ボ　　ル　　ト８・・・直立平板状パネル９・・・折　　曲　　縁　　部ｌＯ・・・ネ　　　　　ジ１１・・・小　　透　　孔

Claims

【特許請求の範囲】

直立平板状パネルの全面に亘り多数の小透孔を点分布状
に配設せしめるとともにこれら小透孔の合計面積比をパ
ネル面積の５％以上３０％以下に規制せしめてなること
を特徴とする防風壁用パネル。