JP3914382B2 - 遮音壁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は道路交通や、鉄道等により発生する騒音の防止対策として設けられる遮音壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、富に道路周辺での騒音による公害に対して関心が高まっており、道路付帯設備としての遮音壁には高い遮音性能が求められているが、従来の遮音壁を用いてより一層の遮音性能を発揮するには、遮音壁を構成する部材の中の遮音機能を有する部分の厚みを増やすか、遮音壁の嵩上げを行う方法がある。
【0003】
しかしながら、遮音機能を有する部分の厚みを増やす場合は、遮音壁の重量及び部材のコストの増加に繋がり、既に設置されている場合においては遮音壁の取り換え又は取り外しての部材交換が必要となる。また遮音壁の嵩上げを行う方法ではコスト増は言うに及ばず、遮音壁の面積が増大することで遮音壁が受ける風荷重も増大し、遮音壁を支える支柱、アンカー、壁高欄等への負荷が増加する。更には沿線への日照問題、車道を走行する車両の運転者に対する圧迫感等、種々の弊害が生じ、遮音壁の地上高が増すにつれその傾向は顕著なものとなる。
【0004】
そこで近年、遮音壁の上端に種々の形状の騒音低減装置を設け、騒音源からの回折音を低減し全体としての遮音性能を向上させる方法が適用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、遮音壁の上端に単なる四角形やT字型の断面形状を有する騒音低減装置を設ける方法では、近年更に高まりを見せる騒音による公害への対策として遮音性能が不十分であり、逆に遮音性能を高めようとすれば、多数の分岐する壁を設けるといった複雑な形状のものが必要であり、かような騒音低減装置では加工が複雑且つ煩瑣であり、更には吸音装置の大型化は避けられない。
【0006】
そこで本発明は形状が簡潔で、尚かつ高い遮音性能を有する遮音壁を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明者らは鋭意研究の結果、地上より立設された直立壁の上端に音源側へ傾斜する第1の傾斜壁を設けると共に、音源とは反対側へ傾斜する第2の傾斜壁を設け、これら第1、第2の傾斜壁の内側に隔離壁を設け、該隔離壁は逆V字状の形状となされ、前記第1及び第2の傾斜壁の内面と、隔離壁とにより形成された谷部全体に吸音材が貼着されていることで高い遮音性能を発現できることを知得し、本発明を完成するに至ったのである。
【0008】
直立壁の上端に音源側に傾斜して設けられた第1の傾斜壁の音源側の部分が下方の音源からの騒音を反射し、第2の傾斜壁と隔離壁の音源側の部分が、遮音壁の音源と反対側へ回折しようとする騒音を反射して、更に傾斜壁及び隔離壁により形成される溝部分で音波の相互干渉が起こりエネルギーが損失されることから、音源側から遮音壁を越えて伝わろうとする騒音を効果的に遮断し、2重に遮音壁を設置した場合と同程度の高い遮音性能を発揮することができる。また構成は2つの傾斜壁及び隔離壁により成り立つ簡潔な形状であり、それほど複雑且つ煩瑣な加工をすることなく形成が可能となり装置の大きさもそれ程大型なものは必要でなくなる。
【0009】
本発明に係わる傾斜壁は、第1の傾斜壁は音源側に傾斜していれば任意の角度で傾斜させて良いが、音源側を通過する交通機関の通過及び隔離壁と共に形成される溝の深さ等を考慮するとあまり地表面に対して小さい角度とするのは好ましくない。また第2の傾斜壁は音源と反対側であれば、任意の角度で傾斜させて良いが、こちらも隔離壁と共に形成される溝の深さ等を考慮するとあまり地表面に対して小さい角度とするのは好ましくない。第1、第2の傾斜壁いずれも地表面に対しあまりに小さい角度にして行くと、T字型の断面形状を有する騒音低減装置に近づくこともあり遮音性能は低下する傾向となる。
【0011】
傾斜壁及び隔離壁を形成する材料は、鋼板、アルミニウム板等の曲げ加工品やアルミニウムの押出形材等により構成してもよく、また合成樹脂等を用いてもよく一体成形を行ってもよい。
【0012】
音材として用いられるのは、ロックウール、グラスウール、フェルト、樹脂又はコンクリートの発泡体、金属繊維をバインダーを介して結合させたもの、金属粉末や粒子、セラミック粉末や粒子或いは金属短繊維等を焼結した焼結材からなるもの、多孔質セラミックス、ポリエステル系繊維の集合体等である。
【0013】
第1、第2の傾斜壁及び隔離壁の上端はほぼ同一線上とすることが好ましく、回折点すなわち騒音が音源側から音源と反対側へ回り込もうとする場所を同一線上とすることでより多くの騒音を傾斜壁及び隔離壁により形成された溝部に導入することができる。第1、第2の傾斜壁及び隔離壁の上端は外観、加工性等を考慮してほぼ同一の地上高としてもよく、第2の傾斜壁の上端を最も高くするのが遮音性能を高める上では好ましい。
【0014】
傾斜壁及び隔離壁により形成される溝部に塵芥、動物等が侵入し遮音性能が低下するのを防ぐことを目的として、上面に開口部を有する覆いを設けるのが好ましい。覆いは塵芥、動物等の侵入が防止でき、遮音性能が維持できる範囲の大きさの開口部を有していればよく、ネットフェンス、パンチング板、スリット板等を設けるのが好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下に示す実施例を基に説明する。
【0016】
(実施例1)
図1は本発明の一実施例を示すものである。地上より立設されている直立壁、すなわち支柱11に支持されている遮音壁1の上端に、音源側aに傾斜する第1の傾斜壁21と、音源側aの反対側へ傾斜する第2の傾斜壁22及び第1、第2の傾斜壁の内側中央部に逆V字の形状を有する隔離壁23設けられており、これら傾斜壁及び隔離壁により構成され、遮音壁1の上端に取り付けられた部分を騒音低減装置2とする。本実施例においては第1の傾斜壁21、第2の傾斜壁22及び隔離壁23はほぼ同一の地上高となされている。
【0017】
(実施例2)
図2は本発明の一実施例を示すものであり、隔離壁23の外面と、第1の傾斜壁21、第2の傾斜壁22の隔離壁側の外面にグラスウール吸音材3(密度32kg/m、厚さ50mm)を貼着したものである。その他の部分については実施例1と同一の構成である。
【0018】
(比較例1)
図3に示すのが、遮音壁1の上端に正方形の断面形状を有する騒音軽減装置2を設けたものである。本比較例の騒音軽減装置は内部は中空であるが外殻は亜鉛めっき鋼板にて形成され、ほぼ完全に騒音を反射する。
【0019】
(比較例2)
図4に示すのが、遮音壁1の上端に遮音壁1とT字をなすように横長長方形の断面形状を有する騒音軽減装置2を設けたものである。本比較例の騒音軽減装置は内部は中空であるが外殻は亜鉛めっき鋼板にて形成され、ほぼ完全に騒音を反射する。
【0020】
(比較例3)
図5に示すのが、遮音壁1の上端に逆二等辺三角形の断面形状を有する騒音軽減装置2を設けたものである。本比較例の騒音軽減装置は内部は中空であるが外殻は亜鉛めっき鋼板にて形成され、ほぼ完全に騒音を反射する。
【0021】
上記に示した実施例1、2、比較例1〜3について遮音性能の測定を行った。音源側aに遮音壁から7.5m離れた道路上にスピーカーを設置し、100Hz〜4kHzのオクターブバンドの音を発生させ、音源とは反対側の、遮音壁から20m離れ路面から1.2mの高さの位置にマイクロフォンを設置し音圧レベルを測定した。尚、騒音軽減装置2はいずれについても上下及び左右の最大幅は50cmとし、騒音軽減装置を含めた遮音壁の上端の地上高は3mとしている。
【0022】
騒音軽減装置を設けない遮音壁と、騒音軽減装置を設けず50cmの間隔で2重に設けた遮音壁について同様の測定を行った結果を基準とし、測定結果から前記基準数値を除した数値を遮音性能とした。従って数値が高いほど高い遮音性能を示していると換言できる。前記の数値を、測定したオクターブバンド毎に求め平均を算出した結果が表1に示すものである。
【0023】
【表1】
Figure 0003914382
【0024】
実施例1は比較例1〜3より顕著に高い値を示し、更には騒音軽減装置を設けない遮音壁を2重に設置した場合と同程度の高い遮音性能を有し、優れた遮音性能を有していることが示されている。実施例1と比較例3の結果の差に、傾斜壁及び隔離壁により形成されたV字型の溝による音波の相互干渉による騒音軽減効果が顕著に表されている。実施例1の溝部に吸音材を貼着した実施例2では更に高い遮音性能となり、吸音材の使用により遮音効果が増進できることが明確に示されている。
【0025】
【発明の効果】
直立壁の上端に音源側に傾斜して設けられた第1の傾斜壁の音源側の部分が下方の音源からの騒音を反射し、第2の傾斜壁と隔離壁の音源側の部分が、遮音壁の音源と反対側へ回折しようとする騒音を反射して、更に傾斜壁及び隔離壁により形成される溝部分で音波の相互干渉が起こりエネルギーが損失されることから、音源側から遮音壁を越えて伝わろうとする騒音を効果的に遮断し、2重に遮音壁を設置した場合と同程度の高い遮音性能を発揮することができる。また構成は2つの傾斜壁及び隔離壁により成り立つ簡潔な形状であり、それほど複雑且つ煩瑣な加工をすることなく形成が可能となり装置の大きさもそれ程大型なものは必要でなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものである。
【図2】本発明の一実施例の側面図を示すものである。
【図3】騒音軽減装置を付加した遮音壁の一例を示すものである。
【図4】騒音軽減装置を付加した遮音壁の一例を示すものである。
【図5】騒音軽減装置を付加した遮音壁の一例を示すものである。
【符号の説明】
1 遮音壁
11 支柱
2 騒音軽減装置
21 第1の傾斜壁
22 第2の傾斜壁
23 隔離壁
3 吸音材

Claims (2)

  1. 地上より立設された直立壁の上端に音源側へ傾斜する第1の傾斜壁を設けると共に、音源とは反対側へ傾斜する第2の傾斜壁を設け、これら第1、第2の傾斜壁の内側に隔離壁を設け、該隔離壁は逆V字状の形状となされ、前記第1及び第2の傾斜壁の内面と、隔離壁とにより形成された谷部全体に吸音材が貼着されていることを特徴とする遮音壁。
  2. 第1、第2の傾斜壁及び隔離壁は、上端の地上高がほぼ同一線上にあることを特徴とする請求項1に記載の遮音壁。
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