JPS5921438Y2 - 騒音制御装置 - Google Patents

騒音制御装置

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JPS5921438Y2
JPS5921438Y2 JP1978013250U JP1325078U JPS5921438Y2 JP S5921438 Y2 JPS5921438 Y2 JP S5921438Y2 JP 1978013250 U JP1978013250 U JP 1978013250U JP 1325078 U JP1325078 U JP 1325078U JP S5921438 Y2 JPS5921438 Y2 JP S5921438Y2
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JP
Japan
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noise
control device
sound
noise control
angle
Prior art date
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Expired
Application number
JP1978013250U
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English (en)
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JPS54118102U (ja
Inventor
正保 松本
一嘉 飯田
恵一郎 水野
憲一 恩田
Original Assignee
株式会社ブリヂストン
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ブリヂストン filed Critical 株式会社ブリヂストン
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Publication of JPS5921438Y2 publication Critical patent/JPS5921438Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は騒音の制御装置、特に防音壁その他による減音
を一層効果的になし得る騒音制御装置に関するものであ
る。
種々の騒音公害に対する関心が高まるにつれてこれら騒
音を軽減する防音壁などの開発が進んでいることは周知
の通りである。
騒音は音源対策が先決といわれるが、音源対策にも限度
があり、困難な場合も多々ある。
その場合、一般による実施される防止法としては音源と
受音側との間に防音壁などの障壁を設けて音の伝播を遮
断する方法あるいは音源を完全に包囲して遮蔽する方法
などがある。
しかし、前者の障壁では防音効果に限界があることは当
然であり、後者では熱、排気など他の要因を考慮すると
構造が複雑になり、ある場合には実施困難であるという
欠点がある。
具体例をとれば、現在新幹線など車両の走行に伴い発生
する列車騒音対策には主として防音壁が採用されている
が、防音壁を越えて回折する音のため、その減音効果は
20 dB程度が限界といわれ、特に音源を見通せる地
域では防音壁による効果はほとんど得られないという結
果がでている。
これを解決するためには前述したように路線全長を完全
に包囲するシェルタ一方式の採用が考えられるが、これ
は日照権、費用、換気、乗客の心理作用などを考慮する
と実現不可能であるという欠点がある。
上述した問題点は、道路における自動車走行音、工場な
どの機械騒音に対する対策などについても同様で゛ある
本考案者らは、上述した問題を解決するために、種々の
実験および研究をした結果特願昭5141318号など
の明細書に記載されるように、騒音源から伝播する騒音
の一部の伝播通路長さを制御して位相のずれを与えるこ
とによって、この制御音が非制御音である直接伝播音と
の干渉に際し破壊的干渉現象を生じ、これにより制御音
領域と非制御音領域との中間に大きく減音領域が形成さ
れる事実の認識に基すき、全く新しい騒音制御装置を提
案した。
しかし、上述した従来の路長を徐々に変化させた多数の
中空管路を騒音の伝播方向に配置してなるブロック状騒
音制御装置は、中空管路が水平に対して傾斜しているも
のの、騒音の伝播方向に平行に延長して列設されたもの
であった。
したがって、鉄道高架橋のように、その両側に十分な空
間幅がない場所に、騒音制御装置を設置しなければなら
ない場合、従来構造の騒音制御装置では、所要の中空管
路長が得られず、中筒管路の最大路長ばかりでなく路長
差も小さくなるために、高周波に対して減音効果が低い
ばかりで、なく低周波の減音効果も期待することができ
ないという問題があった。
この考案は、上述した問題に鑑み、設置床面幅の狭い空
間を最大限利用して限られた幅内で最大路長を確保する
ことを目的とし、上述の騒音制御装置に対し種々の実験
を行ない、狭い空間においても容易に施工できるととも
に、路長を充分長くとれるようにし、低周波騒音の減音
効果を落とすことなく、さらに高周波騒音ρ減音効果を
高めることができる実用上域に有益な騒音制御装置を見
出したのでここに開示するもので、この考案の特徴とす
る所は、平面的に見て騒音の伝播方向に対し30’≦α
〈90°の角度αをもって傾斜させた徐々に路長を変化
させた中空通路を多数配列してなる騒音制御装置にある
以下図面にしたがいこの考案の騒音制御装置を説明する
第1図乃至第5図において、この考案の騒音制御装置を
1で示す。
この実施例では、騒音制御装置1はセメントモルタルで
製造されたブロック体で多数の中空通路2から成り、該
中空通路2は第4図によく示すように騒音制御装置1の
上部より下部にかけて徐々に路長が長く構成され、かつ
各々下方に向は傾斜している。
そして平面的にみて第1図および第5図によく示すよう
に騒音の伝播方向(矢印aで示す)に対して角度α(3
0′≦α<90°)を持って列設されている。
ここに角度αは騒音源の特質および配置空間を考慮して
望ましい大きさに決定する。
さらに騒音制御装置1は耐氷性、耐候性良好なる材料で
構成するのが好ま1シ<、セメントモルタルの他無機軽
量材料、ステンレス等の金属材料、合成樹脂材料を使用
するのが好ましい。
さらにまた中空通路は、上記の実施例のように下方に向
は傾斜しているものに限らず第6図乃至第9図に示すよ
うな上方、傾斜、曲折り傾斜、彎曲通路形状でもよい。
但し平面的にみて騒音の伝播方向に対し角度αが(30
°≦α〈90)の範囲にあることが必要である。
このように構成された騒音制御装置1を騒音源に対し中
空通路2の開口部前面1aを向けて配置する。
騒音源から発せられた音波の一部は、開口部前面1aよ
り中空通路内に導びかれ、中空通路2の路長差により各
々位相をずらされ下方に向は屈折された音波が開口部後
面1bより騒音制御装置1の後方へ伝播する。
該屈折伝播音と騒音制御装置1の上部を乗り越えて騒音
源から直接伝播した音とが騒音制御装置1の上後方にて
破壊的干渉をひき起こし、大きな減音領域が形成される
このとき中空通路2は、騒音の伝播方向(矢印a)に対
し角度α(30°≦α90°)をもって列設されている
ので、高周波の騒音に対して減音効果が期待でき、さら
に同一の配置空間の幅Wに対して中空通路を長くするこ
とが可能であるので、低周波の騒音に対しても減音効果
が期待できる。
上述した騒音制御装置1の効果を確認するための実験を
行った結果を以下に説明する。
実験1 騒音の伝播方向と中空通路との角度αを種々変化させ、
それによる騒音量の変化をみる。
第10図に示すようにスピーカーSを騒音源として配置
し、その後方にこの考案の騒音制御装置1を設置し、受
音点A、B、Cで音圧レベルを測定し、騒音制御装置1
を設置しない場合の各受音点の音圧レベルとの差を減音
量として求めた。
ここに各角度αに対し騒音制御装置1の路長は変化しな
いものとする(最大路長lはこの例において650 m
/m)。
また受音点Aは騒音制御装置1の上端とスピーカーSと
を結ぶ延長線上の点であり、B点はスピーカーSの前方
延長線上の0点と前記A点との中点である。
さらにスピーカーSと騒音制御装置1との間には、車輌
の側板を想定した遮蔽板3を設けた。
以下B点での減音量の測定結果を第1表に示し、そのグ
ラフを第11図に示す。
上記の植果より角度αを増大させるにしたがい低周波(
200Hz)の減音量を維持しつつ高周波(4KHz)
の減音量を増加させうろことが分がる。
実験 2 騒音制御装置1の幅Wを一定とし、角度αを種々変化さ
せそれにともなう低周波の減音量を実験1と同様にして
求めた。
ここにα=0のときの最大路長は、l =460でαが
大きくなるにしたがい路長は長くなることになる。
以下B点での減音量の測定結果を第2表に示し、そのグ
ラフを第12図に示す。
上記の結果より騒音制御装置1の幅Wを一定に保ちなが
ら角度αを大きくシ、中空通路2の路長を長くすること
により低周波の減音効果が増大することが分かる。
以上述べてきたようなこの考案の騒音制御装置によれば
、騒音の伝播方向に対し中空通路を角度α(30′≦α
〈90°)を持って列設したことにより高周波の騒音を
効率よく減音できるとともに、比較的狭い空間において
も路長を充分確保でき、低周波の騒音に対しても減音が
期待できる。
さらに施工面から見ても、狭い空間にも容易に設置する
ことが可能であり、特に既に幅が決っている鉄道高架橋
の両側あるいは道床間に設置するに適したものであって
実用上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の騒音制御装置を示す平面図、第2図は
第1図のII −II縁線上ら矢の方向に見た正面図、
第3図は第1図のIII −III線上から矢の方□向
に見゛た側面図、第4、図は第1図のIV−IV線に沿
う1−面出、第5画は第)4図の■−■線に沿う断面図
、第6図乃至第9図は中空通路の他の実施例を示す断面
図、第10図は実験に用いた装置の説明図、第11図、
第12図は実験結果を示す特性図である。 1・・・・・・騒音制御装置、2・・・・・・中空通路
、3・・・・・・遮蔽板、S・・・・・・スピーカー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 騒音源から伝播する騒音の一部が中空管路を通過するこ
    とにより屈折し、位相がずれ、該伝播音と騒音源からの
    直接伝播音を干渉させることによって減音領域を生せし
    めることができる管路長差を有するよう上部より下部に
    かけて徐々に路長を長くした複数個の中空管路が騒音の
    伝播方向に配向され、かつ装置の騒音入射面から水平面
    に対して傾斜して延長された騒音制御装置において、前
    記中空管路が平面的に見ても騒音の伝播方向aに対して
    30°≦α<90°の角度αで前記騒音入射面から傾斜
    して延長され、これにより十分な管路長差を設けたこと
    を特徴とする騒音制御装置。
JP1978013250U 1978-02-07 1978-02-07 騒音制御装置 Expired JPS5921438Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978013250U JPS5921438Y2 (ja) 1978-02-07 1978-02-07 騒音制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978013250U JPS5921438Y2 (ja) 1978-02-07 1978-02-07 騒音制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54118102U JPS54118102U (ja) 1979-08-18
JPS5921438Y2 true JPS5921438Y2 (ja) 1984-06-23

Family

ID=28830991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1978013250U Expired JPS5921438Y2 (ja) 1978-02-07 1978-02-07 騒音制御装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51141424A (en) * 1975-06-02 1976-12-06 Bridgestone Tire Co Ltd Propagation direction controller of noise

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51141424A (en) * 1975-06-02 1976-12-06 Bridgestone Tire Co Ltd Propagation direction controller of noise

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JPS54118102U (ja) 1979-08-18

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