JP2006167034A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導部材が遊技球を特別入賞口へ誘導する可能性が高いタイミングで始動遊技が実行されることを事前に報知可能な遊技機において、報知の信頼性を向上させる。
【解決手段】過去のデータに基づいて、報知手段による報知が行われた場合に遊技球が特別入賞口へ入賞する入賞率が高くなるように当該報知の実行制御を補正する補正手段を備え、報知の信頼性を高める。すなわち、補正手段によって、遊技機毎の個体差等に起因して報知手段による報知タイミングにズレが生じないように補正が行われることとなり、報知手段による報知が行われた場合に、変動入賞装置に遊技球が入賞すれば特別入賞口に入賞する確率が確実に高くなるので、該報知に対する信頼性を高めることができ、興趣および期待感を高めることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、可動部材の開状態への変換により変動入賞装置に受け入れた遊技球を、一般入賞口あるいは特別入賞口の何れかに入賞させる始動遊技を行い、遊技球が特別入賞口に入賞した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機に関する。
従来、遊技領域に遊技者にとって不利な第1状態(閉状態)と遊技者にとって有利な第2状態(開状態)に変換可能な可動部材を有する変動入賞装置と、遊技球が入賞可能な始動入賞口とを備え、該始動入賞口への遊技球の入賞(始動条件の成立)に基づき、該変動入賞装置を所定時間(例えば、0.5秒)第2状態に変換する始動遊技を行い、該始動遊技の結果、変動入賞装置に受け入れられた遊技球が内部の特別入賞口に流入した場合に、特別遊技状態(大当り状態)を発生させて、該変動入賞装置を所定の規定(18回の作動、若しくは10個入賞)に基づき第2状態に変換するようにして、多数の入賞を得ることを可能にした遊技機(所謂、羽根物遊技機)が知られている。
このような遊技機においては、変動入賞装置の内部(入賞空間)に、入賞した遊技球を特別入賞口に流入し易いように誘導する誘導部材が設けられ、変動入賞装置の入賞空間に到った遊技球がタイミングよく誘導部材で誘導されれば、高い確率で特別入賞口に流入するようになっている。
上記誘導部材は、モータやソレノイド等の電気的駆動源により作動することとなっていて、少なくとも通常状態においては、遊技球を特別入賞口へ誘導しやすい状態と誘導しがたい状態とに一定の周期で繰り返して変換動作するようになっている。そして、始動遊技の実行により変動入賞装置内に受け入れられた遊技球が誘導部材に到達した際に、タイミングよく誘導部材が上記誘導しやすい状態となっていた場合には、高い確率で特別入賞口へ入賞することとなる。
そして、始動入賞時等において、その後に行われる始動遊技が、上記誘導部材が上記誘導しやすい状態で行われるか、誘導しがたい状態で行われるかを、逆算して判定し、該誘導しやすい状態で行われる場合には、その旨を報知する手段を備えた遊技機が考えられている。(例えば、特許文献1参照)
特開2003−340022号公報
上記従来の遊技機においては、始動入賞時に誘導部材がどの位置にあれば、その後に遊技球が入賞した場合に特別入賞し易いかのデータを予め設定しておくことで上記報知を行うようにしていた。例えば、誘導部材として特別入賞口に誘導する球受け部を含む複数の球受け部を有する回転体を設けた場合に、始動入賞時に特別入賞口に誘導する球受け部がどの角度に位置すれば、その後に遊技球が受け入れられてタイミングよくその球受け部に導入されるかを予め設定していた。
しかしながら、遊技機の変動入賞装置においては、各構成部材の成型時や各構成部材の組み立て時、或いは変動入賞装置の遊技盤への取り付け時等で各遊技機毎に内部の傾斜等に個体差が生じてしまい、変動入賞装置に受け入れられた遊技球が誘導部材に到達する時間等が遊技機毎にばらつきが発生してしまう。また、遊技機自体を島設備に設置する角度に応じても個体差が生じる。さらには、同じ遊技機においても湿度等の条件の変化により上記時間が変化する可能性もある。
このように遊技球が誘導部材に到達するまでの時間に変化が生じる遊技機において、複数の遊技機で上記データを共通で固定的なもので設定してしまうと、始動遊技が誘導しやすい状態で行われる旨を報知しても、実際には、変動入賞装置内の流下速度等の違いから誘導しやすい状態とは異なるタイミングで遊技球が誘導部材に到達してしまい、結果的に特別入賞しないような場合が存在する可能性があることから、このような場合においては上記報知の信頼性が低下して遊技者の不満感を高めてしまう。
本発明の課題は、誘導部材が遊技球を特別入賞口へ誘導する可能性が高いタイミングで始動遊技が実行されることを事前に報知可能な遊技機において、報知の信頼性を向上させることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、開状態と閉状態とに変換可能な可動部材を有するとともに、該可動部材の開状態への変換により受け入れられた遊技球が入賞する一般入賞口および特別入賞口を有する変動入賞装置を備え、
始動条件の成立に基づき、前記変動入賞装置の可動部材を所定期間開状態に変換するとともに該可動部材の開状態への変換により該変動入賞装置に受け入れられた遊技球を前記一般入賞口あるいは特別入賞口の何れかに入賞させる始動遊技を行い、該始動遊技の結果、遊技球が該特別入賞口に入賞した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機において、
前記変動入賞装置は、受け入れた遊技球に対する前記特別入賞口への誘導率が変化するように所定の周期で繰り返して動作する誘導部材を備え、
前記始動遊技が、前記誘導部材が遊技球を特別入賞口へ誘導する可能性が高いタイミングで実行されることを、前記始動条件の成立に関わる所定の時期に事前に報知可能な報知手段と、
始動遊技が行われた場合の変動入賞装置への入賞に関わる過去のデータに基づいて、前記報知手段による報知が行われた場合に該変動入賞装置に受け入れられた遊技球が特別入賞口へ入賞する入賞率が高くなるように当該報知の実行制御を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、「始動遊技」とは、始動条件が成立してから可動部材が所定期間開状態に変換し、その変換により遊技球が変動入賞装置に受け入れられた場合に、該遊技球が特別入賞口に入賞するか否かが決定するまで、すなわち、可動部材が閉状態に変換してから所定期間経過するまでの遊技状態のことである。なお、始動遊技が行われても、必ず変動入賞装置に遊技球が受け入れられるとは限らない。
また、「遊技者にとって有利な特別遊技状態」とは、遊技者に所定の利益を付与可能な特別遊技状態のことである。より詳しくは、例えば、変動入賞装置の可動部材を複数回(例えば、最高18回)間欠的に開状態に変換させる状態や、変動入賞装置を所定時間(例えば、15秒)継続的に開状態に変換させる状態のことである。なお、この場合、変動入賞装置は始動遊技を実行する変動入賞装置の他、それとは別個に設けられた変動入賞装置でもよい。
また、所定の周期で繰り返して動作する誘導部材の動作には、常に一定の周期で動作するものの他、例えば、通常状態中には比較的速い周期で動作し、始動入賞した場合に遅い周期に変換するものも含む。したがって、誘導部材の動作には、常に一定の周期でないものも含むが、少なくとも通常状態中は一定の周期である。
また、「始動条件の成立に関わる所定の時期」とは、例えば、始動入賞した時、始動遊技時の可動部材が開状態に変換した時、始動遊技の実行により変動入賞装置に遊技球が入賞(カウントセンサがON)した時である。
また、「報知手段」としては、例えば、音出力手段、発光手段、画像表示手段が挙げられる。
また、報知手段による報知態様として、通常では音(例えば、カウント音)などを発生させないで、特別入賞口へ誘導される可能性が高いタイミングの場合だけ音などを発生させるものも含む。
このように、特別入賞口へ誘導される可能性が高いことが報知されることで、遊技者の入賞への期待を高めることができ、興趣を向上させることができる。
また、過去のデータに基づいて、報知手段による報知が行われた場合に遊技球が特別入賞口へ入賞する入賞率が高くなるように当該報知の実行制御を補正する補正手段を備えるので、報知の信頼性を高めることができる。
すなわち、補正手段によって、遊技機毎の個体差等に起因して報知手段による報知タイミングにズレが生じないように補正が行われることとなり、報知手段による報知が行われた場合に、変動入賞装置に遊技球が入賞すれば特別入賞口に入賞する確率が確実に高くなるので、該報知に対する信頼性を高めることができ、興趣および期待感を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記報知手段は、始動条件の成立に基づき実行される所定の演出を、通常の演出から特別の演出に変化させることで前記報知を行うことを特徴とする。
ここで、「始動条件の成立に基づき実行される所定の演出」とは、例えば、始動入賞時や可動部材の開状態変換時、遊技球が変動入賞装置に入賞した時などに行われる効果音の発生や装飾発光表示、装飾画像表示のことである。
このように、報知手段は、通常の演出から特別の演出に変化させることで、すなわち、演出の態様を変化させることで前記報知を行うことにより、通常行われる各種の装飾等を阻害せずに、遊技の進行に対応して何ら違和感なく効果的に当該報知を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、前記誘導部材は、所定の部位に到った遊技球を前記一般入賞口あるいは特別入賞口の何れかに誘導して振り分ける機能を有し、
前記補正手段は、
前記始動遊技が行われて前記特別入賞口へ遊技球が入賞した場合に、遊技球が該特別入賞口へ入賞するまでの時間を計時し、その計時結果をデータ収集するデータ収集手段と、
前記データ収集手段により収集された複数の計時データから平均値を算出する平均値算出手段と、
を備え、前記平均値算出手段により算出されたデータに基づき前記報知の実行制御を補正することを特徴とする。
ここで、遊技球が特別入賞口へ入賞するまでの時間の計時開始時期は、例えば、始動入賞した時、可動部材が開放した時、変動入賞装置の流入口近傍に設けられたカウントセンサがONした時である。
また、「複数の計時データ」とは、2個以上の計時データである。
このように、遊技球が特別入賞口へ入賞するまでの時間を計時し、その計時結果を収集するデータ収集手段と、複数の計時データから平均値を算出する平均値算出手段を備えることで、各計時データにおける誤差が相殺され信頼度の高いデータを得られるようになり、報知手段による報知が行われた場合に、特別入賞口に誘導される可能性が高まるように該報知の実行制御を確実に補正することができる。
例えば、始動遊技開始時における誘導部材の状態で報知をするか否かを判断するようにしている報知の実行制御の補正は、以下のように行われる。
まず、遊技球が特別入賞口へ入賞した始動遊技における、始動遊技の開始から特別入賞口への入賞までの時間を複数の始動遊技で計測して平均値(平均時間)を算出する。
誘導部材は所定の周期で動作するので、誘導部材が遊技球を特別入賞口に誘導した状態から平均値として算出された時間だけ逆算すれば、遊技球を特別入賞口に誘導する可能性が高い始動遊技開始時の誘導部材の状態を実験的に求めることができる。そして、報知の実行制御の判断基準としての始動遊技開始時の誘導部材の状態を、上述のように求められたものに補正するようになっている。
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、前記変動入賞装置の各入賞口毎に遊技球を検出する検出手段を設け、
前記誘導部材の誘導態様を監視可能な監視手段を設け、
前記報知手段は、始動遊技の実行に関連して前記監視手段が予め監視した前記誘導部材の誘導態様に基づき、前記報知の実行制御を行うものとし、
前記補正手段は、
前記報知手段による報知が行われたにもかかわらず、遊技球が前記一般入賞口に入賞した場合に、前記検出手段による検出結果から特定された遊技球が入賞した一般入賞口に基づいて、その後の報知の実行制御を補正することを特徴とする。
ここで、「誘導態様」とは、例えば、誘導部材の位置や誘導部材の動作態様(動作・非動作、動作方向)のことである。
このように、変動入賞装置の各入賞口毎に検出手段を設け、補正手段が、報知手段による報知が行われたにもかかわらず一般入賞口に入賞した場合に、検出手段による検出結果に基づいてその後の報知の実行制御を補正するので、適正な補正を行うことが可能となる。すなわち、誘導部材の誘導がどちら側にずれているかを判断することができるので、適正な補正を行うことが可能となる。
例えば、始動遊技開始時における誘導部材の状態で報知をするか否かを判断するようにしている報知の実行制御の補正は、以下のように行われる。
この補正においては、現在の報知の実行制御の判断基準に基づき報知が行われた始動遊技で遊技球が一般入賞口に入賞した場合に、監視手段によって監視された入賞直前の誘導部材の誘導態様と、検出手段によって特定された遊技球が入賞した入賞口を元に補正が行われる。
すなわち、特別入賞口よりも誘導部材の動作方向逆側にある一般入賞口に入賞した場合は、報知のタイミングが早いということであるので、現在の報知の実行制御の判断基準をより遅いタイミングに補正(プラス補正)する。具体的には、現在の判断基準である始動遊技開始時における誘導部材の位置を、より先の位置(始動遊技開始時の誘導部材の動作方向側の位置)へ補正する。
また、特別入賞口よりも誘導部材の動作方向側にある一般入賞口に入賞した場合は、報知のタイミングが遅いということであるので、現在の報知の実行制御の判断基準をより早いタイミングに補正(マイナス補正)する。具体的には、現在の判断基準である始動遊技開始時における誘導部材の位置を、より手前の位置(始動遊技開始時の誘導部材の動作方向逆側の位置)へ補正する。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機であって、前記変動入賞装置は、前記誘導部材の上流側に、受け入れられた遊技球が該誘導部材へ到達するタイミングを遅延させることが可能なタイミング遅延手段を備えたことを特徴とする。
このように、タイミング遅延手段を備えることにより、遊技の興趣を高めることができる。また、タイミング遅延手段を備えることにより、遊技球が誘導部材に到達するまでの時間の変化が顕著になる可能性があるが、上述した補正手段による補正機能により報知手段の報知の信頼性が低下することを防止でき、タイミング遅延手段と報知手段とにより遊技の興趣を極めて高いものとすることが可能である。
本発明によれば、過去のデータに基づいて、報知手段による報知が行われた場合に遊技球が特別入賞口へ入賞する入賞率が高くなるように当該報知の実行制御を補正する補正手段を備えるので、報知の信頼性を高めることができる。
すなわち、補正手段によって、遊技機毎の個体差等に起因して報知手段による報知タイミングにズレが生じないように補正が行われることとなり、該報知に対する信頼性を高めることができ、興趣および期待感を高めることができる。
以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機、特に、所謂羽根モノに属するタイプのパチンコ遊技機について図1から図7を用いて説明を行う。
遊技盤には、ガイドレールに囲まれ、遊技球を発射して遊技を行う遊技領域が前面側に形成されおり、この遊技領域の中央部には、図1に示すような変動入賞装置3が設けられている。なお、パチンコ遊技機はこの他に、パチンコ遊技機の外枠であって島設備に固定される機枠や、遊技領域の前面を覆うガラス枠、遊技領域の下側に設けられ遊技球を収容する上皿、下皿を有するとともに、遊技者が発射操作を行うための操作ハンドルを備えた操作パネルなどを有しているが、ここでは図示を省略している。
また、遊技領域に設けられた変動入賞装置3の下方には、左右に離間して一対の第1始動入賞口4,4(第1始動口)が設けられ、これら第1始動入賞口4,4の間の中央に位置して第2始動入賞口5(第2始動口)が設けられている。第1始動入賞口4,4には、第1始動入賞口4,4に入賞した遊技球を検出するための第1始動入賞口センサ4a,4a(図3に図示)が配設されている。また、第2始動入賞口5には、第2始動入賞口5に入った遊技球を検出するための第2始動入賞口センサ5a(図3に図示)が配設されている。
遊技領域には、その他に、風車と呼ばれる打球方向変換部材、多数の障害釘、一般入賞口、アウト穴などが設けられている。このうち、各一般入賞口には、該一般入賞口に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ6a(図3に図示)が配設されている。
変動入賞装置3は、遊技盤に形成された取付開口部(図示略)に遊技盤の前面側から取り付けられるものであり、前方側が開放し、遊技盤の後方に延在する入賞空間46を形成する入賞空間形成部材47を有する。また、変動入賞装置3の前面側は、遊技盤の前面を覆うガラス板の近傍まで突出した状態となっており、後述する可動部材40が開いた場合以外は変動入賞装置3内に遊技球が入らないようになっている。
入賞空間46の上部には、上部構造部材(鎧部材)41が遊技盤の表面より前方に突出するように設けられ、変動入賞装置3の上部の装飾装置として機能するとともに、変動入賞装置3の上方から流下する遊技球が入賞空間46に入ることを防止するとともに、その遊技球を左右方向に誘導するようになっている。この上部構造部材41の略中央部には演出表示器42が設けられており、複数の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を表示可能となっている。この演出表示器42は、デモ画面表示、遊技球が始動入賞口4、5に入賞したときの表示、始動遊技時に可動部材40,40が開状態に変換したときの表示、遊技球が特別入賞口56に入賞したとき(特別遊技発生時)の表示、特別遊技状態中の表示等、種々の表示がなされるようになっている。
なお、演出表示器42はLEDを備えるものや、液晶、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。
上部構造部材41の下側の左右側部には、変動入賞装置3の入賞口となる流入口43,43が設けられており、この左右の流入口43,43には、流入口43,43を開閉する可動部材40,40がそれぞれ設けられている。この可動部材40,40は、その下端部に回動中心を有しており、後述する遊技制御装置20により制御される開閉ソレノイド(可動部材用SOL40a、図3に図示)によって左右に回動可能となっている。可動部材40,40が略垂直に立った状態においては、可動部材40,40が流入口43,43を塞いだ状態となり変動入賞装置3へ入賞できない状態となる。すなわち、この状態が遊技者にとって不利な第1状態(閉状態)となる。これに対して、左右の可動部材40,40が下端部を中心にそれぞれ変動入賞装置3から離れる方向に回動した状態においては、可動部材40,40が、逆「ハ」の字状に開いて流入口43,43を開放した状態となり、変動入賞装置3への入賞が可能な状態となる。すなわち、この状態が遊技者にとって有利な第2状態(開状態)となる。なお、始動遊技状態でも特別遊技状態でもない場合(通常遊技状態の場合)には、可動部材40,40が閉じた状態(第1状態)を保つようになっている。
この可動部材40,40は、始動条件の成立(ここでは第1始動入賞口4又は第2始動入賞口5への遊技球の入賞)に基づく始動遊技において、可動部材用SOL40a(図3に図示)の駆動によって所定態様で第2状態に変換され、変動入賞装置3への入賞の機会が得られるようになっている。すなわち、第1始動入賞口4に入賞した遊技球が第1始動入賞口センサ4aに検出されることに基づき、可動部材40,40が開放動作(第2状態に変換)し、所定時間経過後(ここでは0.5秒経過後)に再び閉鎖動作するといった所定の態様の開放動作を1回行うようになっている。同様に、第2始動入賞口5に入賞した遊技球が第2始動入賞口センサ5aに検出されることに基づき、可動部材40,40が所定の態様の開放動作(ここでは開放時間0.8秒の開放動作)を所定時間(ここでは0.8秒)の閉鎖動作をはさんで2回行うようになっている。なお、始動遊技の期間は、始動条件の成立から可動部材40,40が閉鎖して所定時間が経過するまでとする。
流入口43,43は、隔壁38,38により区切られた流入室39,39に形成されており、この流入室39,39の底部には、入賞した遊技球を検出するカウントセンサ44,44が設けられている。このカウントセンサ44,44は、遊技球が通過可能な検出部を有し、検出部を遊技球が通過したときに検出信号を出力するようになっている。そして、この検出信号を後述する遊技制御装置20でカウントすることで、変動入賞装置3に入賞した遊技球の数を計数することができる。また、この検出信号に基づき、所定数(例えば10個)の賞球が排出装置から排出される。
また、入賞空間形成部材47には、入賞空間46を上下に二分する上部棚45が設けられ、前記流入室39,39から流下した遊技球は、上部棚45上に至るようになっている。上部棚45の後端部には、上側の入賞空間46の背面を構成する背面板37が上部棚45に対して垂直に設けられており、背面板37の左右方向の中央部で上部棚45と接する部分には、遊技球が通過可能な導入口37aが形成されている。導入口37aの裏面側には、遊技球が流下可能な図示しない誘導通路が連続しており、この誘導通路は、後述する下側の入賞空間46の背面を形成する背面壁49に形成された導出口50に連続している。また、上部棚45(の上面)は、前から後に向かって僅かに下り傾斜しているとともに、上部棚45の左右方向の中央部が低くなるように傾斜しており、上部棚45上の遊技球を導入口37aへ誘導するようになっている。
上部棚45の後端部と、上部棚45の下方に設けられ入賞空間46の底部となる流下棚48の後端部との間には、ほぼ垂直に背面壁49が形成されており、背面壁49の左右の中央部で流下棚48と接する部分には、遊技球が通過可能な導出口50が形成されている。上述したように、この導出口50の裏面側には、上側の入賞空間46の背面板37に形成された導入口37aに連続する誘導通路が連続している。すなわち、上部棚45上に流下した遊技球はその傾斜に沿って、背面板37の導入口37aに向かって流下する。そして、導入口37aに入った遊技球は誘導通路を流下し、導出口50から下側の入賞空間46の底面となる流下棚48に排出されるようになっている。流下棚48は、後から前に向かって下り傾斜し、流下棚48上に流出した遊技球は、後から前に流下するようになっている。
流下棚48の中央部には、円形の誘導部材取付部57が形成され、ここには回動可能な円形の誘導部材58が取り付けられている。そして、この円形の誘導部材取付部57の周縁に沿って誘導壁59が形成され、さらにその外周側に誘導路60が形成されている。誘導路60は、流下棚48に取り付けられた円形の誘導部材58と同心円をなし、矩形状の流下棚48に外周が内接する円形の流路であり、円形の誘導部材58の中心に向かって下るように傾斜している。また、誘導壁59は、流下棚48に形成された円形の誘導部材取付部57の周縁に沿って、流下棚48に対して垂直に立設された壁で、流下棚48の下流側である前側が球導入部61として開口した略C字型となっている。
この誘導路60と誘導壁59とによって遊技球を流下案内する流路が形成され、導出口50から流下棚48上に排出された遊技球を、流下棚48の下流側に案内するようになっている。そして、流下棚48の下流側に至った遊技球は、球導入部61としての誘導壁59の開口から後述する誘導部材58の球受け部63,64に流入するようになっている。
誘導部材58は、遊技球を特別入賞口56もしくは一般入賞口55に誘導する円形板状の部材であって、誘導部材58の板面に対して垂直な図示しない回動軸をその中心に有しており、この回動軸が役物用モータ54によって駆動されることによって、回動軸を中心として流下棚48に対して平行に、時計回りに回動可能となっている。また、この誘導部材58には、外周方向に開口して遊技球を受け入れ可能な球受け部63,64をなす半円形の切欠きが、周方向に沿って所定間隔をおいて配されている。すなわち、誘導部材58は、球受け部63,64に受け入れた遊技球を、その周方向に沿って誘導するようになっている。なお、本実施形態の遊技機では、誘導部材58は、通常遊技中において一定速度で常時(繰り返し)時計回りに回転している。また、周期的であれば一定速度でなくてもよく、一時停止してもよい。
球受け部63,64の底面をなす流下棚48に形成された円形の誘導部材取付部57は、その中心に向かって下る傾斜を有するすり鉢状になっており、誘導部材58の球受け部63,64に流入した遊技球は、球受け部63,64内において誘導部材58の中心側に寄った位置に保持されながら誘導されるようになっている。誘導部材58の球受け部63,64には、特別球受け部63と一般球受け部64,64,…があり、特別球受け部63は、一般球受け部64,64,…よりも奥行き(誘導部材58の半径方向に沿った幅)が深く、一般球受け部64,64,…に比べて、受け入れた遊技球をより誘導部材58の中心側で保持することが可能となっている。
図2に示すように、球受け部63,64の底面をなす流下棚48の誘導部材取付部57には、遊技球が通過可能な開口である特別入賞口56と一般入賞口55が形成されており、誘導部材58によって誘導された遊技球は、いずれかの入賞口55,56に入賞するようになっている。
変動入賞装置3の前面側から見て、誘導部材取付部57の中心より左側には特別入賞口56が形成されている。特別入賞口56には、通過する遊技球を検出可能な特別入賞センサ56aが設けられており、この特別入賞センサ56aによって遊技球が検出されることに基づいて特別遊技状態の発生等の処理が行われるようになっている。
また、変動入賞装置3の前面側から見て、誘導部材取付部57の中心より右側には一般入賞口55が形成されている。
特別入賞口56の形成位置は、一般入賞口55の形成位置よりも誘導部材取付部57の中心からの距離が近くなっている。この特別入賞口56の形成位置は、奥行きの深い特別球受け部63で保持された遊技球が誘導される経路上であり、一般入賞口55の形成位置は、奥行きの浅い一般球受け部64で保持された遊技球が誘導される経路上となっている。また、特別入賞口56の形成位置は、一般球受け部64で保持された遊技球が、この特別入賞口56の位置に達しても、一般球受け部64の奥行きが浅いために特別入賞口56に入賞できないような位置となっている。
図1に示すように、遊技盤の裏面側であって誘導部材取付部57の下側には、一般入賞口55もしくは特別入賞口56に流入した遊技球を回収する遊技球回収部材36が形成されている。
遊技球回収部材36は、正面から見て概略ロート状の部材で、一般入賞口55及び特別入賞口56を通過した遊技球を回収し、回収した全ての遊技球を確認センサ62に誘導して通過させる。この確認センサ62は、遊技球の通過を検知して検出信号を出力するものであり、この検出信号を後述する遊技制御装置20でカウントすることで、変動入賞装置3から排出された遊技球の数を計数できるようになっている。なお、一般入賞口55に確認センサ62を設け、特別入賞センサ56aを確認センサとして兼用することで、排出する遊技球を全て確認するようにしても良い。
そして、確認センサ62で変動入賞装置3に入賞したすべての遊技球が排出されたことが確認された後、次回の始動遊技を可能とする。なお、可動部材40,40の開放から入賞した遊技球がカウントセンサ44,44を通過するのに十分な時間(例えば1.5秒)をカウント監視期間として、このカウント監視期間の間に、カウントセンサ44,44によって遊技球が検出されなかった場合は、変動入賞装置3への入賞がなかったものとして次回の始動遊技を可能とするようになっている。
モータ位置検出センサ51aは、誘導部材取付部57に形成された特別入賞口56の近傍に設けられており、発光素子を有する発光部と受光素子を有する受光部とが互いに間隔をあけて設けられた周知の光学センサである。また、特別球受け部63の中央部には、図示しない遮光板が設けられている。このモータ位置検出センサ51aにおいては、常時、発光部からの光が受光部で検出されるようになっており、遮光板が発光部と受光部の間を通過する際に、発光部からの光が遮られることによって、遮光板の通過を検出できるようになっている。すなわち、特別球受け部63の通過を検出することができ、この検出からの時間を計測することで特別球受け部63の位置を知ることができる。これによって、例えば、始動入賞センサ4a,5aやカウントセンサ44,44による遊技球の検出と、そのときの特別球受け部63の位置に基づいて、後述するように特別入賞口56への入賞の可能性が高いことを報知することが可能となる。
次に、以上のような構成を有する変動入賞装置3における遊技球の流下態様について説明する。
まず、図1に示した第1始動入賞口4,4または第2始動入賞口5への入賞に基づいて可動部材40,40が開き、遊技領域を流下する遊技球が流入口43,43から流入室39,39に流入する。なお、遊技領域における遊技球の流下態様によっては、可動部材40,40が開閉しても(始動遊技が行われても)変動入賞装置3に遊技球が入賞しない場合もある。
流入室39,39に流入した遊技球は、カウントセンサ44,44を通過して上部棚45上に至り、その傾斜に沿って背面板37に形成された導入口37aに流下する。導入口37aに流入した遊技球は、導入口37aに連続する図示しない誘導通路を通って導出口50から流下棚48上に排出され、流下棚48に形成された誘導路60に流入する。なお、遊技球がカウントセンサ44,44に検出されることに基づき賞球の払い出しが行われる。
誘導路60に流入した遊技球は、円形の誘導部材58の中心に向かって下る誘導路60の傾斜によって誘導壁59に接するとともに、流下棚48自体の傾斜によって円形の誘導路60を右回りまたは左回りに前側へ流下する。遊技球は誘導路60に沿って流下する際も、円形の誘導部材58の中心に向かって下る誘導路60の傾斜によって常に誘導壁59に接しながら流下し、流下棚48の下流側に至る。流下棚48の下流側の誘導壁59は、上述したように球導入部61として開口しており、誘導壁59に沿って流下した遊技球はこの球導入部61から誘導壁59の内側の誘導部材58に流入する。なお、誘導壁59が開口している球導入部61付近においては、水平面を基準として、前側に向かって下る流下棚48の傾斜よりも、円形の誘導部材58の中心に向かって下る誘導路60の傾斜が大きくなっており、遊技球は誘導壁59の内側の誘導部材58の方向へ流下する。
誘導部材58は、通常遊技中において所定の速度で時計回りに回転しているが、始動遊技中においても誘導部材58は所定の速度で時計回りに回転しており、上述のように流下棚48を流下し、球導入部61に至った遊技球は、そのとき球導入部61の位置に来た球受け部(特別球受け部63もしくは一般球受け部64)に流入する。遊技球は球受け部63,64内において、すり鉢状の誘導部材取付部57の傾斜によって、誘導部材58の中心側に寄った位置で保持され、誘導部材58の回転とともに時計回りに誘導されて特別入賞口56の上部に至る。
遊技球が特別球受け部63で保持されている場合は、ここで特別入賞口56に入賞し、特別入賞センサ56aによって検出される。また、遊技球が一般球受け部64で保持されている場合は、一般球受け部64の奥行きが浅いため特別入賞口56に入賞できずに通過し、さらに半周分誘導されて一般入賞口55の上部に至る。一般入賞口55は特別入賞口56よりも誘導部材取付部57の外周側にあって、奥行きの浅い一般球受け部64で保持されている遊技球はここに入賞する。すなわち、誘導部材58は、遊技球が変動入賞装置3に受け入れられたタイミング、あるいは、球誘導部61に至ったタイミングに応じて特別入賞口56への誘導率を変化させるような機能を有している。
そして、特別入賞口56に遊技球が入賞すると、特別遊技状態が発生するようになっている。特別遊技状態においては、可動部材40,40を開閉させて、間欠的に第2状態とする動作を行い、可動部材40,40を所定回数(例えば18回)開閉するか、変動入賞装置3に遊技球が所定個数(例えば10個)入賞するかの何れかが達成されるまで可動部材40,40を開閉動作することを1ラウンドとして、これを所定ラウンド回数(例えば15回)繰り返すサイクル遊技が行われる。これによって、変動入賞装置3への入賞が容易になり、遊技者にとって多くの賞球としての遊技球を得ることが可能になる。
ここで、繰り返し可能なラウンド回数は、始動遊技において特別入賞口56に入賞したとき(遊技球が特別入賞センサ56aに検出されたとき)に抽選して決定(例えば、1、7、15回の何れか)するようにしても良いし、ラウンド中に特別入賞口56に入賞することを条件に、最大ラウンド回数(例えば15回)を限度として次のラウンドに進めるようにしても良い。
また、上述の条件を組み合わせて、決定された繰り返し可能な最大ラウンド数を限度に、ラウンド中に特別入賞口56に入賞すれば次のラウンドに進めるようにしても良い。
また、このとき、後述する遊技制御装置20が、役物用モータ54及びモータ位置検出センサ51aによって誘導部材58を制御し、遊技球が特別入賞口56に入賞しやすい状態、もしくは逆に入賞しにくい状態にして、継続可能なラウンド回数を調節するようにしても良い。
なお、上述のような特別遊技状態は、始動遊技を実行する変動入賞装置3で行ってもよいし、それとは別個に変動入賞装置を設けて行うようにしてもよい。
次に、遊技機の制御系について説明する。
図3に示すように、遊技機はその制御系において、遊技の進行を制御するメイン制御装置としての遊技制御装置20、この遊技制御装置20の制御下でスピーカ31や装飾ランプ・LED32、演出表示器42などの制御を行うサブ制御装置30等を備えている。
遊技制御装置20は、CPU21a、RAM21b、ROM21c等を有する遊技用マイクロコンピュータ21、入出力インタフェース23、クロック(発振器)22等により構成されている。
CPU21aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行い、後述する始動入賞処理や始動遊技処理などの制御処理を行う。
RAM21bは、各種データを一時的に記憶する記憶領域、並びに、CPU21aの作業領域を備えている。また、変動入賞装置3内にある遊技球の数を計数する入賞カウンタ、可動部材40,40の開閉回数を設定するSOLカウンタなどの各種カウンタ記憶領域や、計時を行うタイマ記憶領域などを備えている。
ROM21cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている。
クロック22は、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力する。
また、入出力インタフェース23には、図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、第1始動入賞口センサ4a,4a、第2始動入賞口センサ5a、一般入賞口センサ6a、モータ位置検出センサ51a、特別入賞センサ56a、カウントセンサ44,44、確認センサ62などが接続されており、これらからの各種信号が入力される。
そして、これら各種信号は、該入出力インタフェース23により中継されて、CPU21aに対し出力される。さらに、入出力インタフェース23には、CPU21aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェース23により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、情報表示器7、可動部材40,40の開閉ソレノイド(可動部材用SOL40a)、役物用モータ(ステッピングモータ)54、サブ制御装置30、排出・発射制御装置24に出力されている。
遊技制御装置20のCPU21aは、例えば、特別遊技状態のサイクル遊技におけるラウンド数を情報表示器7に表示させる処理を行う。なお、情報表示器7は、例えば、7セグの表示装置であって、遊技領域の遊技者が視認可能な位置に設けられている。
また、遊技制御装置20のCPU21aは、第1始動入賞口センサ4aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、可動部材40,40の開閉動作を行う始動遊技処理を行う。そして、カウントセンサ44,44からの遊技球の検出信号の入力の後、特別入賞センサ56aからの遊技球の検出信号の入力があった場合には、特別遊技状態を発生するようになっている。
また、遊技制御装置20のCPU21aは、サブ制御装置30に演出コマンド(制御情報を含む演出データ)を送り、スピーカ31や装飾ランプ・LED32、演出表示器42による演出を行わせる。
さらに、遊技制御装置20のCPU21aは、第1始動入賞口センサ4a,4a、第2始動入賞口センサ5a、一般入賞口センサ6a、カウントセンサ44,44から入賞球の検出信号が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出・発射制御装置24に賞球データを送って、図示しない排出装置に所要数の賞球を排出させる制御も行う。
サブ制御装置30は、演算処理用CPU、ROM、RAM等を備え、遊技制御装置20から受信した演出コマンドに基づいて(遊技制御装置20の制御の下に)遊技機の制御を行うものである。サブ制御装置30が制御を行うものとしては、例えば、スピーカ31から出力される効果音や、装飾ランプ・LED32、並びに、演出表示器42の表示内容がある。
排出・発射制御装置24は、遊技制御装置20からの賞球制御指令や、球貸機(図示略)からの球貸制御指令に基づいて所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出させる制御や、遊技球の発射制御を行うものである。そのほかに遊技機は、各制御装置などに電力を供給する電源供給装置(図示略)等を備える。また、遊技制御装置20にはバックアップ電源8が接続されており、電源供給装置からの電力の供給が途絶えても、RAM21bに記憶されているデータなどが保持されるようになっている。すなわち、遊技制御装置20とバックアップ電源8とがバックアップ手段となる。
次に、以上のような遊技機での始動遊技において、遊技球が誘導部材58によって特別入賞口56へ誘導される可能性の高い場合に報知手段によってこれを報知する制御と、報知を行う条件の補正について説明する。
始動入賞があってから変動入賞装置3の球導入部61に遊技球が到達するまでの時間は、遊技球の流下態様によって若干異なるが、略一定の時間である。よって、この到達時間と誘導部材58の始動遊技中の回転速度との関係から、例えば、始動入賞時の特別球受け部63の位置によって、その始動遊技において遊技球が球導入部61に到達したときに特別球受け部63が球導入部61にある可能性があるか否かがわかる。すなわち、図4の「期待度高」の欄に示すように、始動入賞時に特別球受け部63が後述するチャンスゾーンにあれば、遊技球が特別球受け部63に流入する可能性が高く、その始動遊技で特別入賞口56に入賞する可能性が高い。また、図4の「期待度低」の欄に示すように、始動入賞時に特別球受け部63がチャンスゾーンになければ遊技球が特別入賞口56に入賞する可能性が低い。
本実施形態の遊技機では、特別入賞口56に流入する可能性が高い始動遊技において、例えば、可動部材(羽根)40,40開放時に通常とは違う特別羽根開放音を出力し、遊技者にこれを報知できるようになっている。さらに、報知の信頼性を向上させるため、各構成部材の取り付け方や遊技機の設置条件などにより、各遊技機で若干異なる始動遊技の開始から特別入賞口56への入賞までの時間に基づいて、各遊技機で報知を行う条件の補正ができるようになっている。
はじめに、図5を参照して、始動入賞があってから遊技球が特別入賞口56に入賞するまでの時間を計測し、特別羽根開放音を出力する条件を補正する特別羽根開放音タイミング補正処理について説明する。
なお、以下に説明する特別羽根開放音タイミング補正処理や羽根開放音処理などを含む一連の制御処理は、遊技制御装置20において所定時間ごとに順次行われるようになっている。
まず、始動入賞の有無の判定として、遊技球が第1始動入賞口4もしくは第2始動入賞口5に入賞したことに基づく、第1始動入賞口4aセンサもしくは第2始動入賞口センサ5aからの遊技球の検出信号の有無を判定する(ステップS1)。
なお、ここでの始動入賞としては、始動遊技を開始可能な有効な始動入賞を指し、すでに始動遊技が行われていて、新たな始動遊技を開始できない無効な始動入賞の場合は、始動入賞がなかったものとして扱うものとする。
また、第2始動入賞口5に入賞した場合は、可動部材40,40が2回開閉することとなるが、本実施形態の遊技機では、1回目の可動部材40,40の開放で変動入賞装置3に入賞する遊技球を対象に、特別入賞の可能性を判断し報知するようにしている。よって、第1始動入賞口4への入賞に基づく可動部材40,40の開放、および、第2始動入賞口5への入賞に基づく1回目の可動部材40,40の開放における変動入賞装置3への入賞に関して以降の処理が行われるようになっている。もちろん、2回目の可動部材40,40の開放に関して報知を行うことも可能であり、この場合は、後述する平均値やチャンスゾーンを別に設定する必要がある。
始動入賞の有無の判定(ステップS1)において、始動入賞があった場合は、RAM21bのタイマ記憶領域において、時間の計数を開始する処理を行い(ステップS2)、V入賞の有無の判定(ステップS3)に進む。始動入賞の有無の判定(ステップS1)において、始動入賞がなかった場合は、V入賞の有無の判定(ステップS3)に進む。
V入賞の有無の判定(ステップS3)においては、遊技球が特別入賞口56に入賞(V入賞)したことに基づく、特別入賞センサ56aからの遊技球の検出信号の有無を判定する。V入賞の有無の判定(ステップS3)において、V入賞があった場合は、タイマ値を更新する処理(ステップS4)に進む。タイマ値を更新する処理(ステップS4)においては、タイマによる時間の計数を停止し、その値を有効なタイマ値としてRAM21bに記憶する処理を行う。すなわち、今回の始動遊技においての始動遊技の開始から特別入賞口56への入賞までの時間が計測されたこととなる。そして、タイマ値の平均値算出処理(ステップS5)に進む。
タイマ値の平均値算出処理(ステップS5)においては、今回得られたタイマ値と、過去に得られたタイマ値の平均値とで新たに平均値を算出する処理が行われる。
図5(b)にはタイマ値の平均値を算出する処理を示した。
初めてタイマ値が測定された場合は、ROM21cに記憶されているデフォルト値と今回得られたタイマ値との平均値を算出する。平均値の算出は、例えば、2進数で表された2つの値の加算結果を下位に1ビットシフトすることで算出する。また、2回目以降の平均値の算出は、今回得られた平均値と新たに得られたタイマ値とから同様に算出する。タイマ値の平均値算出処理(ステップS5)を行った後、平均値更新処理(ステップS6)において得られた新しい平均値をRAM21bに記憶し、特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。なお、平均値の算出方法はこの例に限られず、その他の方法であってもよい。
始動遊技が行われた場合の変動入賞装置3への入賞に関わる過去のデータである平均値(補正に関わるデータ)は、遊技制御装置20がRAM21bの記憶内容をバックアップするバックアップ手段を備えるので、電源遮断時においても記憶保持される。
よって、電源が遮断された場合でも最初から補正をやり直すことなく、信頼性の高い蓄積データに基づき適正な補正を維持することができる。
V入賞の有無の判定(ステップS3)において、V入賞がなかった場合は、上述したカウント監視期間を過ぎているか否かの判定(ステップS7)に進む。
カウント監視期間を過ぎているか否かの判定(ステップS7)において、カウント監視期間を過ぎている場合は、今回の始動遊技において変動入賞装置3への遊技球の入賞がなかったものとして、タイマによる計数を終了する処理(ステップS8)を行い、特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。カウント監視期間を過ぎているか否かの判定(ステップS7)において、カウント監視期間を過ぎていない場合は、確認センサ62において遊技球が検出されたか否かを判定(ステップS9)に進む。
確認センサ62で遊技球が検出されたか否かの判定(ステップS9)においては、始動遊技において変動入賞装置3に入賞した遊技球が確認センサ62を通過し、排出されたかが判定される。なお、始動遊技において複数の遊技球が変動入賞装置3に入賞した場合は、すべての遊技球が排出されたかが判定される。
確認センサ62で遊技球が検出されたか否かの判定(ステップS9)において、遊技球が検出された場合(すべての遊技球が排出された場合)は、タイマによる時間の計数を終了する処理(ステップS8)を行い、特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。確認センサ62で遊技球が検出されたか否かの判定(ステップS9)において、遊技球が検出されなかった場合(すべての遊技球が排出されていない場合)は、ここで特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。
以上のような特別羽根開放音タイミング補正処理によって、特別入賞口56に遊技球が入賞した始動遊技における、始動遊技の開始から特別入賞口56への入賞までの時間が計測される。すなわち、遊技制御装置20は、始動遊技の開始から特別入賞口56へ入賞するまでの時間を計時し、その計時結果をデータ収集するデータ収集手段をなす。
そして、データ収集手段によって得られた複数のデータから、平均値が算出されるようになっている。すなわち、遊技制御装置20は、複数の計時データから平均値を算出する平均値算出手段をなす。
平均値算出手段によって得られた平均値は、報知手段により報知を行うか否かの判断基準として用いられることとなり、上述の制御が繰り返されることで、漸次、平均値が実際の遊技球の流下態様にあわせて補正され、報知の信頼性が向上する。
よって、遊技制御装置20がデータ収集手段および平均値算出手段を備える補正手段をなす。
以上のことから、誘導部材58は、所定の部位に到った遊技球を一般入賞口55あるいは特別入賞口56の何れかに誘導して振り分ける機能を有し(振り分け手段を構成し)、補正手段(遊技制御装置20)は、始動遊技が行われて特別入賞口56へ遊技球が入賞した場合に、遊技球が該特別入賞口56へ入賞するまでの時間を計時し、その計時結果をデータ収集するデータ収集手段(遊技制御装置20)と、データ収集手段により収集された複数の計時データから平均値を算出する平均値算出手段(遊技制御装置20)と、を備え、平均値算出手段により算出されたデータに基づき報知の実行制御を補正することとなる。
次に、上述のように算出された平均値と、始動遊技において入賞した遊技球が特別入賞口56に誘導される可能性が高い、始動遊技開始時における誘導部材58の特別球受け部63の存在範囲(チャンス範囲、チャンスゾーン)との関係について説明する。
誘導部材58の特別球受け部63の位置は、一定の速度(例えば、1周2秒)で回転する誘導部材58の特別球受け部63の中央に設けられた遮光板が、誘導部材取付部57に設けられた光学センサからなるモータ位置検出センサ51aを通過して、検出された時からの経過時間(例えば、2msec毎に計測)によって認識されるようになっている。なお、役物用モータ(ステッピングモータ)54のステップ数により誘導部材58の特別球受け部63の位置を認識するようにしてもよい。
そして、図7(a)に示すように、始動遊技の開始から特別入賞口56への入賞までの時間の平均値を6つの範囲に分け、このそれぞれの平均値の範囲に対応するチャンスゾーンとしての始動入賞時の特別球受け部63の存在範囲が、モータ位置検出センサ51aによる遮光板の検出からの経過時間によって定められている。
例えば、平均値が5.000秒未満の場合は、チャンスゾーン1として図7(b)に示すように、モータ位置検出センサ51aによる遮光板の検出から0.102秒から0.150秒後の範囲となっている。
また、平均値が5.400から5.498秒の範囲の場合は、チャンスゾーン6として図7(c)に示すように、モータ位置検出センサ51aによる遮光板の検出から1.852秒から1.900秒後の範囲となっている。
すなわち、例えば、平均値が5.400秒である場合は、始動遊技の開始時に特別球受け部63の中央部がチャンスゾーン6に存在していれば、その始動遊技で変動入賞装置3に入賞した遊技球が特別入賞口56に誘導される可能性が高い。
次に、図6を参照して羽根開放音処理について説明する。
まず、始動入賞の有無の判定として、遊技球が第1始動入賞口4もしくは第2始動入賞口5に入賞したことに基づく、第1始動入賞口センサ4aもしくは第2始動入賞口センサ5aからの遊技球の検出信号の有無を判定する(ステップS10)。ここでの始動入賞も、始動遊技を開始可能な有効な始動入賞を指し、すでに始動遊技が行われていて、新たな始動遊技を開始できない無効な始動入賞の場合は、始動入賞がなかったものとして扱う。
また、第2始動入賞口5に入賞した場合は、1回目の可動部材40,40の開放を対象に以降の処理が行われ、2回目の可動部材40,40の開放に関して報知を行う場合は、平均値やチャンスゾーンを別に設定する必要がある。
始動入賞の有無の判定(ステップS10)において、始動入賞があった場合は、上述のように算出された平均値から、回転体である誘導部材58のチャンスゾーンを選択する処理が行われる(ステップS11)また、始動入賞の有無の判定(ステップS10)において、始動入賞がなかった場合は、羽根開放音処理を終了する。
平均値から回転体(誘導部材58)のチャンスゾーンを選択する処理(ステップS11)においては、遊技制御装置20のRAM21bに記憶されている始動遊技の開始から特別入賞口56への入賞までの時間である平均値に基づき、図7(a)に示す上述の6種類のチャンスゾーンから1つのチャンスゾーンが選択される。
そして、現在の回転体の位置との比較を行う処理(ステップS12)において、現在の誘導部材58の位置を、モータ位置検出センサ51aによる遮光板の検出からの時間によって検出し、選択されたチャンスゾーンの範囲と比較する処理を行い、比較結果が所定の範囲内であるか否かの判定(ステップS13)に進む。
比較結果が所定の範囲内であるか否かの判定(ステップS13)においては、誘導部材58の位置(特別球受け部63の中央部の位置)がチャンスゾーンの範囲内であるか否かが判定され、範囲内であれば発生率調整用乱数の抽出処理(ステップS14)に進む。また、比較結果がチャンスゾーンの範囲内でなかった場合は、通常の羽根開放音(通常の演出)をセットする処理(ステップS17)を行い、羽根開放音処理を終了する。
発生率調整用乱数の抽出処理(ステップS14)においては、遊技制御装置20のCPU21aで生成される特別羽根開放音の発生率を調整する乱数を抽出する処理を行い、抽出乱数が特定値であるか否かの判定(ステップS15)に進む。
抽出乱数が特定値であるか否かの判定(ステップS15)においては、抽出された発生率調整用乱数が、遊技制御装置20のROM21cに記憶されている特定値であるか否かが判定され、特定値でない場合は、通常羽根開放音をセットする処理(ステップS17)を行い、羽根開放音処理を終了する。また、抽出乱数が特定値であった場合は、特別羽根開放音(特別の演出)をセットする処理(ステップS16)を行い、羽根開放音処理を終了する。
誘導部材58がチャンスゾーンの範囲内である場合における特別羽根開放音の発生率は、発生率調整用乱数と特定値により、例えば、1/3とされており、始動遊技の開始時に誘導部材58がチャンスゾーンにあっても、毎回報知されることがないようにしている。これによって、報知が行われた際の遊技者の興趣を向上させることができる。また、誘導部材58がチャンスゾーンにあったにもかかわらず報知が行われなかった始動遊技において、遊技球が特別入賞口56に入賞する場合があることで、始動入賞時に誘導部材58がチャンスゾーンになく、報知が行われなかった始動遊技においても遊技者に入賞への期待感を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
通常羽根開放音をセットする処理(ステップS17)、特別羽根開放音をセットする処理(ステップS16)においては、遊技制御装置20の入出力インタフェース23に通常羽根開放音もしくは特別羽根開放音の出力を指示するコマンドをセットする処理が行われる。このコマンドは後にサブ制御装置30に出力され、サブ制御装置30においてスピーカ31から通常羽根開放音もしくは特別羽根開放音を出力する処理が行われる。すなわち、遊技制御装置20とサブ制御装置30とスピーカ31とが、誘導部材58が遊技球を特別入賞口56へ誘導する可能性が高いタイミングで始動遊技が実行されることを報知する報知手段をなす。
なお、平均値から回転体(誘導部材58)のチャンスゾーンを選択する処理(ステップS11)は、始動入賞時に行うのではなく、始動入賞前(通常遊技中)に予め行うようにしてもよい。
以上のことから、開状態と閉状態とに変換可能な可動部材40,40を有するとともに、該可動部材40,40の開状態への変換により受け入れられた遊技球が入賞する一般入賞口55および特別入賞口56を有する変動入賞装置3を備え、始動条件の成立に基づき、変動入賞装置3の可動部材40,40を所定期間開状態に変換するとともに該可動部材40,40の開状態への変換により該変動入賞装置3に受け入れられた遊技球を一般入賞口55あるいは特別入賞口56の何れかに入賞させる始動遊技を行い、該始動遊技の結果、遊技球が該特別入賞口56に入賞した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機において、変動入賞装置3は、受け入れた遊技球に対する特別入賞口56への誘導率が変化するように所定の周期で繰り返して動作する誘導部材58を備え、始動遊技が、誘導部材58が遊技球を特別入賞口56へ誘導する可能性が高いタイミングで実行されることを、始動条件の成立に関わる所定の時期(始動遊技の開始時)に事前に報知可能な報知手段(遊技制御装置20、サブ制御装置30、スピーカ31)と、始動遊技が行われた場合の変動入賞装置3への入賞に関わる過去のデータに基づいて、報知手段による報知が行われた場合に該変動入賞装置3に受け入れられた遊技球が特別入賞口56へ入賞する入賞率が高くなるように当該報知の実行制御を補正する補正手段(遊技制御装置20)と、を備えたこととなる。
また、報知手段は、始動条件の成立に基づき実行される所定の演出を、通常の演出(通常羽根開放音)から特別の演出(特別羽根開放音)に変化させることで報知を行うこととなる。
なお、誘導部材58としての回転体は、通常状態中には所定周期の回転を継続しているとしたが、本発明はこれに限られず、通常状態中には比較的高速で回転し、始動入賞した場合に低速に回転速度を変換するようにしてもよい。すなわち、誘導部材58の動作は、常に一定の周期でなくともよく、少なくとも通常状態中は一定の周期であればよい。
通常状態中に低速で回転していると、特別入賞口56に入賞し易いように遊技球を一個ずつ発射させる、所謂単発打ち(ねらい打ち)が行われる可能性があるが、このように通常状態中に高速で回転することで、これを防止することができる。
また、始動入賞した場合に低速に変換するのは、高速のままであると遊技球を回転体の球受け部63,64に導入できない可能性があるためである。
なお、始動遊技時に回転体を低速に変換する場合には、その回転速度に応じて報知手段が特別羽根開放音を出力する回転体の基準範囲(チャンスゾーン)を変更する必要がある。
また、始動入賞から特別入賞までの時間が所定の範囲以外で合った場合には、そのデータは破棄するようにしてもよい。これにより、例えば、レアなケースで特別入賞した場合や、遊技店の係員がサービスの為に手で特別入賞させた場合のデータを補正データとして採用してしまうことで、その後の報知に支障が生じてしまうことを防止できる。
また、本実施形態の遊技機においては、始動入賞してから特別入賞するまでの平均値を算出しているが、可動部材40,40が開状態に変換してから特別入賞するまでの時間の平均値、或いは、カウントセンサ44,44がONしてから特別入賞するまでの時間の平均値でもよい。さらに、回転体の特別球受け部63に遊技球が受け入れられたことを検出する手段を設けた場合には、始動入賞してから該特別球受け部63に遊技球が受け入れられるまでの時間の平均値、可動部材40,40が開状態に変換してから該特別球受け部63に遊技球が受け入れられるまでの時間の平均値、カウントセンサ44,44がONしてから該特別球受け部63に遊技球が受け入れられるまでの時間の平均値のいずれでもよい。
また、報知態様として通常の演出から特別の演出に変化させることが可能な、始動条件の成立に基づいて実行される所定の演出としては、例えば、始動入賞時や可動部材40,40の開状態変換時、遊技球が変動入賞装置3に入賞した時などに行われる効果音の発生や装飾ランプ・LED32などの発光手段による装飾発光表示、演出表示器42などの画像表示手段による装飾画像表示がある。よって、装飾ランプ・LED32、演出表示器42も報知手段に含まれる。
本実施形態の遊技機においては音声による報知として、通常羽根開放音と特別羽根開放音とを用いるとしたが、通常では音(例えば、カウント音)などの演出を発生させないで、特別入賞口56へ誘導される可能性が高いタイミングの場合だけ音などの演出を発生させるようにしてもよい。
なお、報知を行う時期は、上述のような時期に限られるものではなく始動遊技(始動条件の成立にかかわる所定の時期)中で、遊技球が特別入賞口56に入賞する前であればいつでもよい。ただし、始動遊技の期間は、始動条件の成立から可動部材40,40が閉鎖して所定時間が経過するまでとする。
また、本実施形態の遊技機においては、特別入賞した際において、始動入賞してから特別入賞するまでの時間をデータ収集して補正するようにしているが、回転体の回転角度を常時監視するように構成し、始動入賞時の回転角度を監視するとともにそのときの入賞結果を判定し、どの角度で始動入賞した場合に特別入賞し易いかを割り出し、特別入賞した場合の回転角度をデータ収集し、それら複数のデータの平均値を算出してそのデータを補正データとしてもよい。この場合、回転角度は、基準位置からの回転時間(或いは回転ステップ数)とし、特別入賞した場合の始動入賞時の回転時間を補正データとして採用し、そのデータの平均値を次回からの報知手段の報知タイミングに使用するようにする。
すなわち、前記誘導部材は、所定の部位に到った遊技球を前記一般入賞口55あるいは特別入賞口56の何れかに誘導して振り分ける回転誘導部材58として構成し、前記補正手段(遊技制御装置20)は、前記始動条件が成立した場合の前記回転誘導部材58の回転位置(角度)を特定可能なデータを監視する監視手段と、前記監視手段の監視結果に基づいて、前記始動遊技が行われて前記特別入賞口56へ遊技球が入賞した場合において、当該始動遊技の始動条件が成立した時点の前記回転誘導部材58の回転位置(角度)に関するデータ(回転位置を特定可能なデータ)を収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段により収集された複数のデータから平均値を算出する平均値算出手段と、を備え、前記平均値算出手段により算出されたデータに基づき前記報知の実行制御を補正するように構成してもよい。
以上のような第1の実施形態にかかる遊技機は、開状態と閉状態とに変換可能な可動部材40,40を有するとともに、該可動部材40,40の開状態への変換により受け入れられた遊技球が入賞する一般入賞口55および特別入賞口56を有する変動入賞装置3を備え、始動条件の成立に基づき、変動入賞装置3の可動部材40,40を所定期間開状態に変換するとともに該可動部材40,40の開状態への変換により該変動入賞装置3に受け入れられた遊技球を一般入賞口55あるいは特別入賞口56の何れかに入賞させる始動遊技を行い、該始動遊技の結果、遊技球が該特別入賞口56に入賞した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機であって、変動入賞装置3は、受け入れた遊技球に対する特別入賞口56への誘導率が変化するように所定の周期で繰り返して動作する誘導部材58を備え、始動遊技が、誘導部材58が遊技球を特別入賞口56へ誘導する可能性が高いタイミングで実行されることを、始動条件の成立に関わる所定の時期に事前に報知可能な報知手段(遊技制御装置20、サブ制御装置30、スピーカ31)と、始動遊技が行われた場合の変動入賞装置3への入賞に関わる過去のデータに基づいて、報知手段による報知が行われた場合に該変動入賞装置3に受け入れられた遊技球が特別入賞口56へ入賞する入賞率が高くなるように当該報知の実行制御を補正する補正手段(遊技制御装置20)と、を備えている。
従って、特別入賞口56へ誘導される可能性が高いことが報知されることで、遊技者の入賞への期待を高めることができ、興趣を向上させることができる。
また、過去のデータに基づいて、報知手段による報知が行われた場合に遊技球が特別入賞口56へ入賞する入賞率が高くなるように当該報知の実行制御を補正する補正手段を備えるので、報知の信頼性を高めることができる。
すなわち、補正手段によって、遊技機毎の個体差等に起因して報知手段による報知タイミングにズレが生じないように補正が行われることとなり、報知手段による報知が行われた場合に、変動入賞装置3に遊技球が入賞すれば特別入賞口56に入賞する確率が確実に高くなるので、該報知に対する信頼性を高めることができ、興趣および期待感を高めることができる。
また、報知手段は、始動条件の成立に基づき実行される所定の演出を、通常の演出(通常羽根開放音)から特別の演出(特別羽根開放音)に変化させることで報知を行うようにしている。
従って、報知手段は、通常の演出から特別の演出に変化させることで、すなわち、演出の態様を変化させることで報知を行うことで、通常行われる各種の装飾等を阻害せずに、遊技の進行に対応して何ら違和感なく効果的に当該報知を行うことができる。
また、誘導部材58は、所定の部位に到った遊技球を前記一般入賞口55あるいは特別入賞口56の何れかに誘導して振り分ける機能を有し、補正手段は、始動遊技が行われて特別入賞口56へ遊技球が入賞した場合に、遊技球が該特別入賞口56へ入賞するまでの時間を計時し、その計時結果をデータ収集するデータ収集手段(遊技制御装置20)と、データ収集手段により収集された複数の計時データから平均値を算出する平均値算出手段(遊技制御装置20)と、を備え、平均値算出手段により算出されたデータに基づき報知の実行制御を補正するようにしている。
従って、遊技球が特別入賞口56へ入賞するまでの時間を計時し、その計時結果を収集するデータ収集手段と、複数の計時データから平均値を算出する平均値算出手段を備えることで、各計時データにおける誤差が相殺され信頼度の高いデータを得られるようになり、報知手段による報知が行われた場合に、特別入賞口56に誘導される可能性が高まるように該報知の実行制御を確実に補正することができる。
次に、この発明の第2の実施形態について図8から図11を参照して説明する。
本実施形態の遊技機は、基本的には第1の実施形態の遊技機と同じ構成を有しており、以下、第1の実施形態の遊技機と異なる部分について主に説明する。
本実施形態の遊技機は、流下棚48上に設けられる誘導部材58の構成が異なり、これに合わせて入賞領域の形成位置も異なる。
図8に示すように、この誘導部材58は、所定の長さを有し、遊技球を流下誘導可能な樋状の部材であって、導出口50から排出されて流下棚48の傾斜に沿って流下した遊技球を受け入れることができるように、流下棚48の左右方向の中央部に設けられている。この樋状の誘導部材58の底面であって、流下棚48の上流側に配される端部側には、底面に対して垂直な図示しない回動軸が形成されており、誘導部材は58この回動軸を中心として回動可能に流下棚48に取り付けられている。そして、誘導部材58は役物用モータ54によって回動軸が駆動されることで、流下棚48の下流側に位置する端部が所定の範囲で左右方向に揺動し、遊技球の流下態様を変更するようになっている。
また、変動入賞装置3には、誘導部材58の回動位置を検出するための図示しない3つのセンサが設けられている。図9(1)、(5)に示すように、センサ1は変動入賞装置3の前側から見て誘導部材58の下流側端部が揺動範囲の左側端部にあることを検出するようになっており、同様にセンサ2は、図9(2)、(4)に示すように、誘導部材58の下流側端部が揺動範囲の中央にあることを、センサ3は、図9(3)に示すように、誘導部材58の下流側端部が揺動範囲の右側端部にあることを検出するようになっている。また、役物用モータ54の動作方向から誘導部材58の揺動方向(時計回り、反時計回り)を検出することができるようになっている。これらの検出情報は遊技制御装置20に入力され、遊技制御装置20において誘導部材58の揺動態様を知ることができるようになっている。すなわち、遊技制御装置20が誘導部材58の誘導態様を監視する監視手段となる。なお、この誘導部材58の動作は、図9(1)から(5)を繰り返すように、左右方向に連続して揺動するようになっているが、図9(2)、(4)に示すように、誘導部材58が特別入賞領域65に遊技球を誘導可能な中央の位置で一旦停止するようになっている。
また、図8に示すように、本実施形態の遊技機では、第1の実施形態における特別入賞口56に相当する特別入賞領域65および一般入賞口55に相当する一般入賞領域66,67を有する入賞領域68が、流下棚48の前縁(下流側端部)の前方、すなわち、変動入賞装置3の前部の下端部に形成されている。入賞領域68は、変動入賞装置3の前部の下端部に左右に延在して形成され、その中央部が前述の特別入賞領域65とされている。また、特別入賞領域65の左右の入賞領域(特別入賞領域65以外の残りの入賞領域)のうち、変動入賞装置の前面側から見て左側の入賞領域が左一般入賞領域66、右側の入賞領域が右一般入賞領域67とされている。
また、特別入賞領域65には、特別入賞領域65を遊技球が通過したことを検出する特別入賞センサ56aが配設されているとともに、左一般入賞領域66に左一般入賞センサ66a、右一般入賞領域67に右一般入賞センサ67aが設けられている。これらのセンサは、遊技球の通過を検出することが可能であり、変動入賞装置3に入賞した排出されたことを確認することができるとともに、いずれの入賞口に遊技球が入賞したかを知ることができる。すなわち、特別入賞センサ56a、左一般入賞センサ66a、右一般入賞センサ67aが検出手段となる。
以上のような構成を有する遊技機における、特別羽根開放音の出力条件を補正する特別羽根開放音タイミング補正処理について説明する。
本実施の形態の遊技機では、始動遊技において変動入賞装置3に入賞した遊技球が、特別入賞領域65に誘導される可能性が高い始動遊技開始時の誘導部材58の位置および動作方向(誘導態様)に基づき、報知手段が特別羽根開放音を出力するか否かを判断するようになっている。すなわち、報知手段は、監視手段によって監視された誘導部材58の誘導態様に基づき報知の実行制御を行うようになっている。この特別羽根開放音を出力する始動遊技開始時の誘導部材58の誘導態様に関するデータは、基準データとしてRAM21bに記憶されている。そして、特別羽根開放音による報知の信頼性を高めるために、特別羽根開放音が出力されたにもかかわらず、一般入賞領域66,67に入賞した始動遊技の結果によって基準データを補正するようになっている。
はじめに、図10を参照して、特別羽根開放音タイミング補正処理について説明する。
まず、始動遊技中であるか否かが判定され(ステップS20)始動遊技中でない場合は特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。また、始動遊技中である場合は、特別羽根開放音出力の有無の判定(ステップS21)に進む。
特別羽根開放音出力の有無の判定(ステップS21)においては、始動遊技の開始時における誘導部材58の位置が、その始動遊技において変動入賞装置3に入賞した遊技球を特別入賞領域65に誘導する可能性が高い位置にあった場合に、これを遊技者に報知する特別羽根開放音の出力の有無が判定される。特別羽根開放音出力の有無の判定(ステップS21)において、特別羽根開放音が出力されていなかった場合は、特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。また、特別羽根開放音出力の有無の判定(ステップS21)において、特別羽根開放音が出力されていた場合は、上述のカウント監視期間を過ぎているか否かの判定(ステップS7)に進む。
カウント監視期間を過ぎているか否かの判定(ステップS22)において、カウント監視期間を過ぎている場合は、今回の始動遊技において変動入賞装置3への遊技球の入賞がなかったものとして、特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。カウント監視期間を過ぎているか否かの判定(ステップS22)において、カウント監視期間を過ぎていない場合は、誘導部材58の回動方向が反時計回りからであるか否かの判定(ステップS23)に進む。
誘導部材58の揺動方向が反時計回りからであるか否かの判定(ステップS23)においては、現在の誘導部材58の揺動方向を役物用モータ54の動作方向から検出し、判定するようになっている。なお、この誘導部材58の揺動方向の判定(ステップS23)は、この後に行われる左右いずれの一般入賞領域66,67に入賞したかの判定(ステップS24、S26、S28、S29)の直前に行われるものであり、一般入賞領域66,67への入賞直前における誘導部材58の揺動方向を判定しているともいえる。
誘導部材58の揺動方向が反時計回りからであるか否かの判定(ステップS23)において、誘導部材58の揺動方向が反時計回りからである場合は、左一般入賞領域66に入賞したか否かの判定(ステップS24)に進む。
左一般入賞領域66に入賞したか否かの判定(ステップS24)においては、遊技球が左一般入賞領域66に入賞し、左一般入賞センサ66aで検出されたか否かが判定される。左一般入賞領域66に入賞したか否かの判定(ステップS24)において、左一般入賞領域66に入賞した場合は、RAM21bに記憶されている基準データをプラス補正する処理(ステップS25)を行い、特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。すなわち、現在の基準データでの特別羽根開放音の出力を行う始動遊技開始時の誘導部材58の位置ではタイミングが早く、反時計回りに揺動する誘導部材58の誘導方向が、特別入賞領域65方向になる手前の左一般入賞領域66方向のとき(図9(1)と(2)の間の状態)に遊技球が誘導されてしまう結果となっている。よって、基準データでの特別羽根開放音の出力を行う始動遊技開始時の誘導部材58の位置を、現在より先の位置に補正(プラス補正)することで、遊技球誘導時における誘導部材58の誘導方向が特別入賞領域65方向に補正され、特別羽根開放音の信頼性が向上する。
左一般入賞領域66に入賞したか否かの判定(ステップS24)において、左一般入賞領域66に入賞しなかった場合は、右一般入賞領域67に入賞したか否かの判定(ステップS26)に進む。
右一般入賞領域67に入賞したか否かの判定(ステップS24)においては、遊技球が右一般入賞領域67に入賞し、右一般入賞センサ67aで検出されたか否かが判定される。右一般入賞領域67に入賞したか否かの判定(ステップS24)において、右一般入賞領域67に入賞した場合は、RAM21bに記憶されている基準データをマイナス補正する処理(ステップS27)を行い、特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。すなわち、現在の基準データでの特別羽根開放音の出力を行う始動遊技開始時の誘導部材58の位置ではタイミングが遅く、反時計回りに揺動する誘導部材58の誘導方向が、特別入賞領域65方向を過ぎて右一般入賞領域67方向となったとき(図9(2)と(3)の間の状態)に遊技球が誘導されてしまう結果となっている。よって、基準データでの特別羽根開放音の出力を行う始動遊技開始時の誘導部材58の位置を、現在より手前の位置に補正(マイナス補正)することで、遊技球誘導時における誘導部材58の誘導方向が特別入賞領域65方向に補正され、特別羽根開放音の信頼性が向上する。
右一般入賞領域67に入賞したか否かの判定(ステップS24)において、右一般入賞領域67に入賞しなかった場合は、ここで特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。すなわち、この場合は左右の一般入賞領域66,67のどちらにも入賞せず、特別入賞領域65に入賞した場合、あるいは、変動入賞装置3に遊技球が受け入れられなかった場合であるので、補正を行う必要はない。
誘導部材58の回動方向が反時計回りからであるか否かの判定(ステップS23)において、誘導部材58の回動方向が反時計回りからではない場合、すなわち時計回りである場合は、左一般入賞領域66に入賞したか否かの判定(ステップS28)に進む。
左一般入賞領域66に入賞したか否かの判定(ステップS28)においては、遊技球が左一般入賞領域66に入賞し、左一般入賞センサ66aで検出されたか否かが判定される。左一般入賞領域66に入賞したか否かの判定(ステップS28)において、左一般入賞領域66に入賞した場合は、RAM21bに記憶されている基準データをマイナス補正する処理(ステップS27)を行い、特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。すなわち、現在の基準データでの特別羽根開放音の出力を行う始動遊技開始時の誘導部材58の位置ではタイミングが遅く、時計回りに揺動する誘導部材58の誘導方向が、特別入賞領域65方向を過ぎて左一般入賞領域66方向となったとき(図9(4)と(5)の間の状態)に遊技球が誘導されてしまう結果となっている。よって、基準データでの特別羽根開放音の出力を行う始動遊技開始時の誘導部材58の位置を、現在より手前の位置に補正(マイナス補正)することで、遊技球誘導時における誘導部材58の誘導方向が特別入賞領域65方向に補正され、特別羽根開放音の信頼性が向上する。
左一般入賞領域66に入賞したか否かの判定(ステップS28)において、左一般入賞領域66に入賞しなかった場合は、右一般入賞領域67に入賞したか否かの判定(ステップS29)に進む。
右一般入賞領域67に入賞したか否かの判定(ステップS29)においては、遊技球が右一般入賞領域67に入賞し、右一般入賞センサ67aで検出されたか否かが判定される。右一般入賞領域67に入賞したか否かの判定(ステップS29)において、右一般入賞領域67に入賞した場合は、RAM21bに記憶されている基準データをプラス補正する処理(ステップS25)を行い、特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。すなわち、現在の基準データでの特別羽根開放音の出力を行う始動遊技開始時の誘導部材58の位置ではタイミングが早く、時計回りに揺動する誘導部材58の誘導方向が、特別入賞領域65方向になる手前の右一般入賞領域67方向のとき(図9(3)と(4)の間の状態)に遊技球が誘導されてしまう結果となっている。よって、基準データでの特別羽根開放音の出力を行う始動遊技開始時の誘導部材58の位置を、現在より先の位置に補正(プラス補正)することで、遊技球誘導時における誘導部材58の誘導方向が特別入賞領域65方向に補正され、特別羽根開放音の信頼性が向上する。
右一般入賞領域67に入賞したか否かの判定(ステップS29)において、右一般入賞領域67に入賞しなかった場合は、ここで特別羽根開放音タイミング補正処理を終了する。すなわち、この場合は左右の一般入賞領域66,67のどちらにも入賞せず、特別入賞領域65に入賞した場合、あるいは、変動入賞装置3に遊技球が受け入れられなかった場合であるので、補正を行う必要はない。
なお、以上に示した補正(プラス補正、マイナス補正)における補正の単位は、所定時間、所定ステップ数の何れでもよいが、なるべく小さい単位で補正することが望ましい。
また、第2始動入賞口5に入賞した場合は、可動部材40,40が2回開閉することとなるが、本実施形態の遊技機では、1回目の可動部材40,40の開放で変動入賞装置3に入賞する遊技球を対象に、特別入賞の可能性を判断し報知(特別羽根開放音を出力)するようにしている。よって、第1始動入賞口4への入賞に基づく可動部材40,40の開放、および、第2始動入賞口5への入賞に基づく1回目の可動部材40,40の開放における変動入賞装置3への入賞に関してこの特別羽開放音タイミング補正処理が行われるようになっている。もちろん、2回目の可動部材40,40の開放に関して報知を行うことも可能であり、この場合は基準データを別に設定する必要がある。
以上のような特別羽根開放音タイミング補正処理によって、特別羽根開放音が出力された始動遊技において、変動入賞装置3に遊技球が入賞したにもかかわらず、その遊技球が特別入賞領域65に入賞せず一般入賞領域66,67に入賞した際には、RAM21bに記憶されている基準データが補正される。この補正においては、まず、一般入賞領域66,67への入賞時の誘導部材58の動作方向や、左右いずれの一般入賞領域66,67に入賞したかの情報が各種センサの検出結果より認識される。そして、この結果に基づき、基準データとしてRAM21bに記憶されている、特別羽根開放音の出力を行う始動遊技開始時の誘導部材58の位置を補正することで、遊技球誘導時における誘導部材58の誘導方向が特別入賞領域65方向に補正され、報知の信頼性が向上する。すなわち、遊技制御装置20は補正手段をなす。
次に、図11を参照して、特別羽根開放音を出力するか否かを判定する羽根開放音処理について説明する。
まず、始動入賞の有無の判定として、遊技球が第1始動入賞口4もしくは第2始動入賞口5に入賞したことに基づく、第1始動入賞口センサ4aもしくは第2始動入賞口センサ5aからの遊技球の検出信号の有無を判定する(ステップS30)。ここでの始動入賞も、第1の実施形態と同様に、始動遊技を開始可能な有効な始動入賞を指し、すでに始動遊技が行われていて、新たな始動遊技を開始できない無効な始動入賞の場合は、始動入賞がなかったものとして扱う。また、第2始動入賞口5に入賞した場合は、1回目の可動部材40,40の開放を対象に以降の処理が行われ、2回目の可動部材40,40の開放に関して報知を行う場合は、基準データを別に設定する必要がある。
始動入賞の有無の判定(ステップS30)において、始動入賞があった場合は、現在の誘導部材58の位置および動作方向を確認する処理が行われる(ステップS31)。また、始動入賞の有無の判定(ステップS30)において、始動入賞がなかった場合は、羽根開放音処理を終了する。
現在の誘導部材58の位置および動作方向を確認する処理(ステップS31)においては、図9に示すセンサ1から3による誘導部材58の検出情報と、その検出情報からの経過時間によって、誘導部材58の現在位置が検出される。また、役物用モータ54の動作方向から誘導部材58の動作方向(時計回り、反時計回り)が検出される。そして、基準データとの比較を行う処理(ステップS32)において、現在の誘導部材58の誘導態様である位置および動作方向を、RAM21bに記憶されている基準データと比較する処理を行い、比較結果が所定の範囲内であるか否かの判定(ステップS33)に進む。
比較結果が所定の範囲内であるか否かの判定(ステップS33)においては、誘導部材58の位置および動作方向が、基準データで定められた範囲内であるか否かが判定され、範囲内であれば発生率調整用乱数の抽出処理(ステップS34)に進む。また、比較結果が基準データの範囲内でなかった場合は、通常の羽根開放音(通常の演出)をセットする処理(ステップS37)を行い、羽根開放音処理を終了する。
発生率調整用乱数の抽出処理(ステップS34)においては、CPU21aで生成される特別羽根開放音の発生率を調整する乱数を抽出する処理を行い、抽出乱数が特定値であるか否かの判定(ステップS35)に進む。抽出乱数が特定値であるか否かの判定(ステップS35)においては、抽出された発生率調整用乱数が、ROM21cに記憶されている特定値であるか否かが判定され、特定値でない場合は、通常羽根開放音をセットする処理(ステップS37)を行い、羽根開放音処理を終了する。また、抽出乱数が特定値であった場合は、特別羽根開放音(特別の演出)をセットする処理(ステップS36)を行い、羽根開放音処理を終了する。
誘導部材58の誘導態様が基準データの範囲内である場合における特別羽根開放音の発生率は、発生率調整用乱数と特定値により、例えば、1/3とされており、始動遊技の開始時に誘導部材58の誘導態様が基準データの範囲内であっても、毎回報知されることがないようにしている。これによって、第1の実施形態の遊技機と同様に、報知が行われた際の遊技者の興趣を向上させることができる。また、誘導部材58の誘導態様が基準データの範囲内にあったにもかかわらず報知が行われなかった始動遊技において、遊技球が特別入賞領域65に入賞することで、始動入賞時に誘導部材58の誘導態様が基準データの範囲内になく、報知が行われなかった始動遊技においても遊技者に入賞への期待感を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
通常羽根開放音をセットする処理(ステップS37)、特別羽根開放音をセットする処理(ステップS36)においては、遊技制御装置20の入出力インタフェース23に通常羽根開放音もしくは特別羽根開放音の出力を指示するコマンドをセットする処理が行われる。このコマンドは後にサブ制御装置30に出力され、サブ制御装置30においてスピーカ31から通常羽根開放音もしくは特別羽根開放音を出力する処理が行われる。
すなわち、遊技制御装置20とサブ制御装置30とスピーカ31とが、誘導部材58が遊技球を特別入賞口56へ誘導する可能性が高いタイミングで始動遊技が実行されることを報知する報知手段をなす。
以上のような第2の実施形態にかかる遊技機においては、変動入賞装置3の各入賞口(特別入賞領域65、左一般入賞領域66、右一般入賞領域67)毎に遊技球を検出する検出手段(特別入賞センサ65a、左一般入賞センサ66a、右一般入賞センサ67a)を設け、誘導部材58の誘導態様を監視可能な監視手段(遊技制御装置20、センサ1から3)を設け、報知手段(遊技制御装置20、サブ制御装置30、スピーカ31)は、始動遊技の実行に関連して監視手段が予め監視した誘導部材58の誘導態様に基づき、報知の実行制御を行うものとし、補正手段(遊技制御装置20)は、報知手段による報知が行われたにもかかわらず、遊技球が一般入賞口(左一般入賞領域66、右一般入賞領域67)に入賞した場合に、検出手段による検出結果から特定された遊技球が入賞した一般入賞口に基づいて、その後の報知の実行制御を補正するようにしている。
従って、変動入賞装置3の各入賞口毎に検出手段を設け、補正手段が、報知手段による報知が行われたにもかかわらず一般入賞口に入賞した場合に、検出手段による検出結果に基づいてその後の報知の実行制御を補正することで、報知手段による報知が行われたにもかかわらず、特別入賞しなかった場合に、誘導部材58の誘導がどちら側にずれているかを判断することができるので、適正な補正を行うことが可能となる。
次に、この発明の第3の実施形態について図12を参照して説明する。
本実施形態の遊技機は、基本的には第1の実施形態の遊技機と同じ構成を有しており、以下、第1の実施形態の遊技機と異なる部分について主に説明する。
本実施形態の遊技機の上部棚45には、タイミング遅延手段としてのいわゆるクルーン69が設けられている。
このクルーン69は、ほぼ水平に配置された円形の皿状のもので、外周部が外に向かうにつれて高くなるように湾曲して傾斜した状態となっていて、その略中央部には下方の入賞空間46に連通する流下路71の入り口である流下口70が形成されている。
流入室39,39の下方であって、カウントセンサ44,44を通過した遊技球が流下する上部棚45上には、流入室39,39から上部棚45に流下した遊技球を、円形のクルーン69に対してその周方向に沿って流入するように誘導する樋状の流入路72,72が形成されている。そして、流入路72,72から遊技球が円形皿状のクルーン69の外周部に周方向に沿って流入すると、遊技球に流入時の勢いがある程度残っている間は、外周部を周方向に沿って移動し、遊技球の勢いがなくなって速度が遅くなると、外周部の傾斜に従って中央部側に寄ることになる。すなわち、遊技球のクルーン69上での周回速度が遅くなると、遊技球の周回する径が小さくなっていき、中央部に形成された流下口70に流入することとなる。
流下口70に流入した遊技球は流下路71を流下し、流下棚48の上流側端部であって左右方向の略中央部の誘導路60上に流下する。すなわち、第1の実施形態において背面壁49に形成された導出口50から排出された遊技球が、誘導路60に流入する位置と同じ位置に流下するようになっており、この後は第1の実施形態と同様の経路を流下する。なお、上述のような流下路71を有するので、背面壁49に導出口50は形成されていない。
このように、上部棚45にクルーン69を設けたことで、遊技球を下方の入賞空間46に流下させるのに比較的長い時間を要することとなり、遊技者に長い間にわたって変動入賞装置3内を流下する遊技球を見せることができ、遊技者の興趣を向上させることができる。また、このようなタイミング遅延手段としてのクルーン69を設けたことで、始動遊技の開始から遊技球が特別入賞口56に入賞するまでの時間である平均値が、各遊技機で顕著に異なる可能性があるが、第1の実施形態で示したように、この平均値を補正する補正手段(遊技制御装置20)を有するので、報知手段(遊技制御装置20、サブ制御装置30、スピーカ31)による報知の信頼性が低下することはない。
以上のような第3の実施形態にかかる遊技機においては、変動入賞装置3は、誘導部材58の上流側に、受け入れられた遊技球が該誘導部材58へ到達するタイミングを遅延させることが可能なタイミング遅延手段(クルーン69)を備えている。
従って、タイミング遅延手段を備えることにより、遊技の興趣を高めることができる。また、タイミング遅延手段を備えることにより、遊技球が誘導部材58に到達するまでの時間の変化が顕著になる可能性があるが、上述した補正手段(遊技制御装置20)による補正機能により報知手段(遊技制御装置20、サブ制御装置30、スピーカ31)の報知の信頼性が低下することを防止でき、タイミング遅延手段と報知手段とにより遊技の興趣を極めて高いものとすることが可能である。
なお、誘導部材58としては、第1から第3実施形態に示したものに限られず、これら以外の如何なるものでもよく、遊技球を左右方向に保持して移送する移送部材や、遊技球を上方の特別入賞口に揚送する揚送部材などや、或いは、傾斜棚状に出没して遊技球の流下態様に影響を与えるような部材でもよい。
また、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した第1実施形態の遊技機の構成を示す、遊技領域の変動入賞装置周辺の正面図である。 図1の変動入賞装置に設けられた誘導部材の上面図である。 第1の実施形態の遊技機の制御系を示すブロック図である。 第1の実施形態の遊技機における、始動遊技における誘導部材の状態と報知手段による報知態様を示す図である。 第1の実施形態の遊技機の制御を説明する図であって、(a)特別羽根開放音タイミング補正処理を示すフローチャート、(b)平均値の算出方法を説明する図である。 第1の実施形態の遊技機の制御における、羽根開放音処理を説明するためのフローチャートである 第1の実施形態の遊技機における、特別羽根開放音を出力する基準となる始動入賞時の特別球受け部の位置と平均値の関係を示した図である。 第2の実施形態の遊技機における、遊技領域の変動入賞装置周辺の正面図である。 第2の実施形態の遊技機における、誘導部材の誘導態様とセンサによる検出状態の関係を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態の遊技機の制御における、特別羽根開放音タイミング補正処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態の遊技機の制御における、羽根開放音処理を説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態の遊技機における、遊技領域の変動入賞装置の正面図である。
符号の説明
3 変動入賞装置
4 第1始動入賞口
5 第2始動入賞口
20 遊技制御装置(報知手段、補正手段、データ収集手段、平均値算出手段、監視手段)
30 サブ制御装置(報知手段)
31 スピーカ(報知手段)
40 可動部材
55 一般入賞口
56 特別入賞口
56a 特別入賞センサ
58 誘導部材
65 特別入賞領域(特別入賞口)
65a 特別入賞センサ(検出手段)
66 左一般入賞領域(一般入賞口)
66a 左一般入賞センサ(検出手段)
67 右一般入賞領域(一般入賞口)
67a 右一般入賞センサ(検出手段)
69 クルーン(タイミング遅延手段)

Claims (5)

  1. 開状態と閉状態とに変換可能な可動部材を有するとともに、該可動部材の開状態への変換により受け入れられた遊技球が入賞する一般入賞口および特別入賞口を有する変動入賞装置を備え、
    始動条件の成立に基づき、前記変動入賞装置の可動部材を所定期間開状態に変換するとともに該可動部材の開状態への変換により該変動入賞装置に受け入れられた遊技球を前記一般入賞口あるいは特別入賞口の何れかに入賞させる始動遊技を行い、該始動遊技の結果、遊技球が該特別入賞口に入賞した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるようにした遊技機において、
    前記変動入賞装置は、受け入れた遊技球に対する前記特別入賞口への誘導率が変化するように所定の周期で繰り返して動作する誘導部材を備え、
    前記始動遊技が、前記誘導部材が遊技球を特別入賞口へ誘導する可能性が高いタイミングで実行されることを、前記始動条件の成立に関わる所定の時期に事前に報知可能な報知手段と、
    始動遊技が行われた場合の変動入賞装置への入賞に関わる過去のデータに基づいて、前記報知手段による報知が行われた場合に該変動入賞装置に受け入れられた遊技球が特別入賞口へ入賞する入賞率が高くなるように当該報知の実行制御を補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記報知手段は、始動条件の成立に基づき実行される所定の演出を、通常の演出から特別の演出に変化させることで前記報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記誘導部材は、所定の部位に到った遊技球を前記一般入賞口あるいは特別入賞口の何れかに誘導して振り分ける機能を有し、
    前記補正手段は、
    前記始動遊技が行われて前記特別入賞口へ遊技球が入賞した場合に、遊技球が該特別入賞口へ入賞するまでの時間を計時し、その計時結果をデータ収集するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段により収集された複数の計時データから平均値を算出する平均値算出手段と、
    を備え、前記平均値算出手段により算出されたデータに基づき前記報知の実行制御を補正することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記変動入賞装置の各入賞口毎に遊技球を検出する検出手段を設け、
    前記誘導部材の誘導態様を監視可能な監視手段を設け、
    前記報知手段は、始動遊技の実行に関連して前記監視手段が予め監視した前記誘導部材の誘導態様に基づき、前記報知の実行制御を行うものとし、
    前記補正手段は、
    前記報知手段による報知が行われたにもかかわらず、遊技球が前記一般入賞口に入賞した場合に、前記検出手段による検出結果から特定された遊技球が入賞した一般入賞口に基づいて、その後の報知の実行制御を補正することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記変動入賞装置は、前記誘導部材の上流側に、受け入れられた遊技球が該誘導部材へ到達するタイミングを遅延させることが可能なタイミング遅延手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機。
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