JP4568085B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤面上の始動入賞口に入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果を図柄変動パターン演出によって報知する表示装置が設けられた遊技機に関するものである。
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、通常遊技状態において、始動口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、前記通常遊技状態では閉止状態とされている大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする特別遊技状態(以下、大当り処理という)を持つパチンコ機がある。
この種のパチンコ機では、遊技盤面(一般には中央)に液晶表示装置等の表示部を配置し、この表示部に、例えば複数の図柄列をスクロール変動させ、当該変動が停止したときの各列の図柄の状態(図柄配列状態)で、前記抽選の結果を報知することがなされている(以下、図柄変動パターン演出という)。
この図柄変動パターンには複数種類あり、適用される図柄変動パターンは、例えば、前記当たり/外れの抽選に準じて抽選されて決定する。この複数種類の図柄変動パターンは、演出時間も異なるものがある。
ここで、遊技機においては、パチンコ球の入賞装置への入賞が目的であり、この入賞が契機となって多種多様な役物等の動作がなされ、遊技者の趣向性を高めている。
このような入賞装置への入賞可能性を高める技術として、特許文献1には、一定の周期で開放および閉鎖を繰り返す羽根部材を備え、羽根部材によって集球した遊技球を入賞装置の方向へ誘導する集球装置と、集球装置の集球可能な状態に同期して、図柄変動パターン演出を終了させることができる図柄停止ボタンと、を備えた遊技機が提案されている。
この特許文献1の遊技機では、集球装置の羽根の開閉パターンと、図柄停止ボタンを操作してから図柄変動パターン演出が終了するまでの時間を常に一定にしておくので、図柄停止ボタンの操作タイミングを羽根部材の開放時間に合わせることができ、入賞確率を高めることができる。
特開2001−46638公報
しかしながら、上記特許文献1では、図柄停止ボタンという新たな装備が必要となり、部品点数の増加、並びに組立工数の増加を招く。また、図柄停止ボタンの停止操作タイミングを、遊技者委ねている(遊技者の介入操作)ため、初心者と熟練者との間で操作技術の差が生じ、これが賞球払出に直接関与することとなり、初心者と熟練者との間の不公平感を増大させる結果となる。
本発明は上記事実を考慮し、新たな装備を必要とせず、既存の装置構成によって、特定入賞口への入賞可能時期に遊技球を到達させるタイミングを自動的に判別すると共に、通常の遊技を進行していく上で当該タイミングにあった状態で遊技球を特定入賞口への入賞を可能し、初心者と熟練者との間の不公平感を解消することができる遊技機を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、遊技盤面上の始動入賞口に入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果を図柄変動パターン演出によって報知する表示装置が設けられた遊技機であって、一定の周期で少なくとも遊技球を特定入賞口へ案内する位置を含む2位置間を繰り返し移動するように動作する可動部材と、前記図柄変動パターン演出終了後に開放する可動入賞装置と、前記可動入賞装置の開放時から当該可動入賞装置に入賞した遊技球が前記可動部材まで到達する時間が一定となるように時間調整する時間調整手段と、前記図柄変動パターン演出開始時における可動部材の位置を判別する位置判別手段と、位置判別手段で判別された位置に基づいて、可動部材が所望の位置となったときに遊技球を到達させるように前記図柄変動パターン演出時間を設定する設定手段と、を有している。
請求項1記載の発明によれば、始動入賞口に遊技球が入賞すると抽選が実行され、その抽選の結果が表示装置に表示される図柄変動パターン演出によって報知される。
この抽選結果が、例えば当たりの場合、可動入賞口が開放し、遊技球は可動入賞口に入賞可能となる。可動入賞口に入賞した遊技球は、特定入賞口へ到達する可能性がある。
一方、位置判別手段では、一定の周期で少なくとも特定入賞口へ案内する位置を含む2位置間を繰り返し移動している可動部材の前記図柄変動パターン演出開始時(又は始動入賞口への入賞時)の位置を判別する。
ところで、可動入賞装置の開放から、遊技球がこの可動入賞装置に入賞するまでの時間は、まちまちであるため、時間調整手段では、入賞した遊技球が可動部材へ到達するまでの時間が一定となるように調整する。
これにより、変動終了から可動部材到達までの時間は一定となり、変動時間のみが到達時間に影響を及ぼすことになる。
設定手段では、前記判別された位置に基づいて、可動部材が所望の位置となったときに遊技球が到達するように図柄変動パターン演出時間を設定することで、遊技球の流れを制御することができ、遊技者の技量による不公平さを解消することができる。
図16は、上記の流れを理論的に示したクレーム対応図であり、可動部材を例えば周面の一部に切欠(特定入賞口)が設けられた回転部材とする(なお、実施の形態で示す振分装置102、回転体110とは異なる。)。また、この切欠(特定入賞口)は上向きのとき遊技球が入賞可能とする。
回転体は、一定速度で時計方向に回転するものとし、これを8分割する。図16の上段の状態が、可動部材の位置を判別する時期であると、これを全て下段に示すように切欠(特定入賞口)を上向きにするためには、図柄変動パターン演出時間を変更すればよい。
その後、可動入賞装置を開放することで、一定時間後には、切欠(特定入賞口)が上向きの状態とすることができる。
請求項2に記載の発明は、遊技盤面上の始動入賞口に入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果を図柄変動パターン演出によって報知する表示装置が設けられた遊技機であって、前記抽選の結果が当たりの場合に、前記報知が終了した後、所定時間開放することで、遊技球の役物領域への流入を許容する可動入賞装置と、前記役物領域内に設けられ、一定周期で少なくとも遊技球を特定入賞口へ案内する位置を含む2位置間を繰り返し移動するように動作する可動部材と、前記可動入賞装置の所定時間の開放中に入賞した1個の遊技球を、前記図柄変動パターン演出の終了時から一定時間経過した後に、前記可動部材へ到達させるように時間調整する時間調整手段と、前記遊技球が可動部材へ到達する時期が、前記可動部材の特定入賞口への案内時期となる第1の変動パターン、及び前記可動部材の特定入賞口への案内時期からずれた時期となる第2の変動パターンの少なくとも2種類の変動パターンの所定の比率の組合せによって設定された複数のパターンテーブルを記憶する記憶手段と、前記可動部材における1周期の始期から終期までの時間を分割して領域を形成し、当該領域毎に、前記記憶手段に記憶されたパターンテーブルに設定されたそれぞれ変動時間の異なる変動パターンを割り当てる割当手段と、前記始動入賞口に遊技球が入賞した時期の前記可動部材の時期が含まれる前記領域を判別し、当該領域に割り当てられた変動パターンを、前記図柄変動パターン演出用として選択する変動パターン選択手段と、を有している。
請求項2に記載の発明によれば、始動入賞口に遊技球が入賞すると抽選が実行され、その抽選の結果が表示装置に表示される図柄変動パターン演出によって報知される。
この抽選結果が、例えば当たりの場合、可動入賞口が開放し、遊技球は可動入賞口から役物領域内に流入する可能性がある。役物領域内では、可動部材が一定周期で少なくとも遊技球を特定入賞口へ案内する位置を含む2位置間を繰り返し移動するように動作している。
ここで、時間調整手段では、可動入賞装置の所定時間の開放中に入賞した1個の遊技球を、前記図柄変動パターン演出の終了時から一定時間経過した後に、前記可動部材へ到達させるように時間調整する。
割当手段では、可動部材における1周期の始期から終期までの時間を分割して領域を形成し、当該領域毎に、記憶手段に記憶されたパターンテーブルに設定されたそれぞれ変動時間の異なる変動パターンを割り当てておく。変動パターン選択手段では、前記始動入賞口に遊技球が入賞した時期の前記可動部材の時期が含まれる前記領域を判別し、当該領域に割り当てられた変動パターンを、前記図柄変動パターン演出用として選択する。
選択された図柄変動パターンが、第1のパターンであれば、遊技球が可動部材へ到達する時期が、可動部材の特定入賞口への案内時期と一致し、第2の変動パターンであれば、遊技球が可動部材へ到達する時期が、可動部材の特定入賞口への案内時期からずれた時期となる。
このように、役物内での遊技球の流動と、可動部材の動作との同期をとることで、選択的に遊技球を特定入賞口へ案内するか否かを設定することができ、遊技者の技量に関係なく、遊技を進行させることができる。この結果、遊技者間の不公平さを解消することができる。
また、同期をとるために別途遊技者の操作介入のための操作入力系等が不要であるため、既存の装置構成を大幅に変更する必要がない。
請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記役物領域には、前記特定入賞口に入賞した遊技球をさらに抽選によって、当たりか否かを決定する振分装置が備えられ、前記当たりの場合には、遊技盤面の広範囲に亘り遊技球を入賞可能な大入賞口を、所定時間かつ所定回数開放させる大当たり処理の権利行使を可能とすることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、本発明を、所謂3種遊技機の役物の一部として適用した場合であり、第1の段階の抽選として本発明を適用し、第2の段階の抽選として、振分装置を適用することで、遊技性を向上することができる。
請求項4に記載の発明は、前記請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記記憶手段には、第1の変動パターンと第2の変動パターンとの比率が異なる複数のパターンテーブルが記憶されており、遊技の進行に応じて起こり得る事象を契機に、前記記憶手段に記憶された複数のパターンテーブルの内、採用するパターンテーブルを選択するテーブル選択手段をさらに有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、選択手段が、記憶手段に記憶されたパターンテーブルを選択する場合、遊技の進行に応じて起こり得る事象(例えば、前記可動入賞装置の動作、大当たり処理等)を契機として、採用するパターンテーブルを選択する。これが、遊技者に対する有利さの度合い(確率の一部)として適用することができる。
請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記遊技の進行に応じて起こり得る事象が、前記可動入賞装置の動作であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、遊技の進行に応じて起こり得る事象として、前記可動入賞装置の動作とすれば、毎回パターンテーブルを変更することができる。
請求項6に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記特定入賞口に入賞した遊技球をさらに抽選によって、当たりか否かを決定する振分装置が備えられ、前記当たりの場合には、遊技盤面の広範囲に亘り遊技球を入賞可能な大入賞口を、所定時間かつ所定回数開放させる大当たり処理の権利行使を可能とすると共に、前記記憶手段には、第1の変動パターンと第2の変動パターンとの比率が異なる複数のパターンテーブルが記憶されており、前記遊技の進行に応じて起こり得る事象としての前記大当たり処理の権利行使を契機に、前記記憶手段に記憶された複数のパターンテーブルの内、採用するパターンテーブルを選択するテーブル選択手段をさらに有することを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、特定入賞口に入賞した遊技球をさらに第2の抽選によって、当たりか否かを決定する振分装置が備えられているため、第2の抽選によって当たりの場合は、大当たり処理の権利行使を可能としている。そのため遊技の進行に応じて起こり得る事象として頻繁に行う必要がない場合には、大当たり処理の権利行使毎に、記憶手段に記憶された複数のパターンテーブルの内から、採用するパターンテーブルを選択するテーブル選択手段を行うようにすればよい。
請求項7に記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記遊技の進行に応じて起こり得る事象が、前記始動入賞口への入賞であることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、遊技の進行に応じて起こり得る事象として、前記始動入賞口に入賞する毎に、採用されるパターンテーブルを変更することができる。この結果、パターンテーブルの選択回数が増えることで、遊技の趣向性を向上することができる。
請求項8に記載の発明は、前記請求項4乃至請求項7の何れか1項記載の発明において、前記テーブル選択手段により選択されたパターンテーブルの情報を、報知することを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、前記テーブル選択手段により選択されたパターンテーブルの情報を報知することで、遊技者は遊技中に変化するパターンテーブルを常に意識することができる。例えば、報知の形態として視覚を通じて報知するのが一般的であり、最も分りやすい。さらに具体的に言えば図柄変動パターンを表示する表示部に重ねて特定の図柄を表示することで、視線を変更することなくパターンテーブルの種類を意識することができる。また、所謂ガセ表示モードや予告音などを使用して、遊技者の趣向性を向上することができる。
なお、請求項5乃至請求項8に示した事象を含め、複数の事象を併用してもよい。
以上説明した如く本発明では、新たな装備を必要とせず、既存の装置構成によって、特定入賞口への入賞可能時期に遊技球を到達させるタイミングを自動的に判別すると共に、通常の遊技を進行していく上で当該タイミングにあった状態で遊技球を特定入賞口への入賞を可能し、初心者と熟練者との間の不公平感を解消することができるという優れた効果を有する。
(第1の実施の形態)
図1には、第1の実施の形態に係るパチンコ機10が示されている。パチンコ機10の枠体12には、複数の表示灯14やスピーカ16が設けられている。また、内枠12の中央には、窓部となっており、この窓部には紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行とされた一対のガラス18(二重構造)が装着されたガラス枠20が設けられている。また、枠体12の図1の右辺部には施錠装置(シリンダ)22が設けられている。
ガラス枠20の下方位置には、球皿部24を備えた一体皿26が配設されている。この一体皿の球皿部24には、貯球タンク(図示省略)と連通し、この貯球タンク内のパチンコ球を球皿部24へ流出させる連通口23が設けられている。
一体皿26は、その一側部(図1の左辺部)が枠体12に対して開閉可能に取付けられている。一体皿26の前面には、左側下部に灰皿28が配置され、右側下部には発射装置190(図8参照)から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル30が設けられている。
また枠体12の窓部には、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部に対応して設置されている。
図2に示される如く、遊技盤32は、外バンド36及び内バンド38によって囲まれた略円形状の遊技領域が形成されている。
遊技領域には、図示しない釘が打ち込まれ、発射されたパチンコ球の流路を形成している。また、遊技領域には、風車40、入賞装置42等の遊技部品が取り付けられている。
ここで、遊技領域の左右方向中央ライン上には、上から順に表示ユニット44、始動入賞口46、入賞役物ユニット48、アウト口50が配設されている。
始動入賞口46は、パチンコ球が入賞することで、第1の抽選の当たり/外れの抽選を行うトリガとなっており、その抽選結果が、前記表示ユニット44に配設された主表示部52において、図柄変動パターン演出として遊技者に報知されるようになっている。
主表示部52は、矩形状でLEDがドットマトリクス状に配列されて構成されており、その上部には、前記入賞役物ユニット48のにおける第2の抽選の当たり/外れの抽選結果を報知する7セグメント表示部54が配設されている。
さらに、遊技領域における、図2に向かって右側には、大入賞口作動装置56と、大入賞口58とが、互いに上下の位置関係で配設されている。
図3乃至図6には、前記入賞役物ユニット48の詳細が示されている。
図3に示される如く、入賞役物ユニット48は、遊技盤表面に設けられた貫通孔(図示省略)の表面側周縁に密着されるフランジ部としての役目を備えたベース60と、このベース60の前面側に取り付けられる複数の飾り部材62A、62B、62Cと、前記ベース60の裏面側に配設される駆動系ユニット64Å、64B、64Cと、前記駆動系ユニット64A、64B、64Cの取付ベース66と、で構成されている。
図4に示される如く、ベース60は、所謂雫形状で上部が下部よりも細い幅となっており、その上端部には、電動チューリップ68が配設されている。この電動チューリップ68は、ベース60の裏面側に取り付けられた駆動部(ソレノイド)70の駆動によって開閉する。
なお、図2に示される如く、遊技盤32に取り付けられた状態で、電動チューリップ68の直上には、前記始動入賞口46が配設されているため、閉状態ではほとんどパチンコ球は入賞することがなく(入賞しないことを前提としている)、開状態でパチンコ球を入賞役物ユニット48内に取り込むことができる構造となっている。
図4及び図5に示される如く、電動チューリップ68の真下には、第1の通過センサ72が配設されている。このため、電動チューリップ68が開状態のとき、パチンコ球が入賞すると、この第1の通過センサ72によって検出することができる。
ベース60には、この第1の通過センサ72の真下には矩形状の開口部74が設けられている。また、当該開口部74の左右にそれぞれに矩形状の開口部76L、76Rが設けられている。
この開口部74、76L、76R及び第1の通過センサ72は、飾り部材62A(図3参照)によって遮蔽されている。なお、図4では、飾り部材62Aの裏面側に形成されたリブのみを示している。
飾り部材62Aには、前記第1の通過センサ72を保持すると共にパチンコ球を受け入れる受入口78が設けられている。
この飾り部材62Aの下面は中央が最上位となる山型形状となっており、前記受入口78から受け入れたパチンコ球を前記開口部76L又は76Rに振分ける役目を有している。
一方、前記開口部74には、前記駆動系ユニット64A(図3参照)に取り付けられた箱状のストッパ80が収容されている。駆動系64Aは、前記ストッパ80を開口部64から突出させた位置(突出位置)及び開口部74に引き込んだ位置(引込位置)の2位置に選択的に移動させるようになっている。なお、図4では、引込位置となっている。
ここで、ストッパ80の底面には、筋状の溝82が形成され、これに対応して前記飾り部材62Aの下面には、リブ状の突起部84が形成されており、ストッパ80は、突出位置では、前記第1の通過センサ72の真下に位置するように案内される。
このため、ストッパ80が突出位置に位置決めされているときに、受入口78から受け入れられると、パチンコ球は、このストッパ80内に収容されることになる。ストッパ80に収容されたパチンコ球は、抽選に対して有効となる。
ここで、ストッパ80の底は無く、かつ開口部74の底には、図6に示される如く、略L字型の案内路86が形成されており、この結果、ストッパ80にパチンコ球が収容された状態で引込位置へ移動すると、パチンコ球は案内路86に案内されて、開口部74の真下にある矩形状の排出口88から排出されることになる。
この排出口88を含む、前記飾り部材62Aよりも下部は、飾り部材62Bによって遮蔽されている。なお、図4では、飾り部材62Bの裏面側に形成されたリブのみを示している。リブはパチンコ球を案内するための流路としての役目を有している。
前記排出口88の真下には、第2の通過センサ90が配設されており、排出口88から排出されたパチンコ球が自重で落下し後述する可動部材94が引込状態の場合に、この第2の通過センサ90を通過するように案内される。
また、ベース60における前記排出口88と、第2の通過センサ90との間には、貫通孔92が設けられている。
この貫通孔92には、可動部材94が収容されている。可動部材94は、前記ベース60に取り付けられた駆動系ユニット64B(図3参照)の駆動によって、貫通孔92から突出、引込を繰り返すようになっている。詳細は後述するが、可動部材94は、5秒間の突出、2秒間の引込を1周期としてこれが常に繰り返されている。
可動部材94は、その上面が図4に向かって左下がりの傾斜面となっている。このため、可動部材94の突出状態のタイミングで前記排出口88から排出されたパチンコ球は、この可動部材94の傾斜面に沿って、飾り部材62Bのリブに形成された流路に案内され、ベース60に形成された開口部96へ入り込むようになっている。
一方、前記可動部材94が引込状態のタイミングで前記排出口88から排出されたパチンコ球は、自重により前記第2の通過センサ90を通過し、振分部98へ至るようになっている。
振分部98におけるベース60には、円形の貫通孔100が設けられており、駆動系ユニット64C(図3参照)に取り付けられた振分装置102が突出配置されている。
振分装置102は、ドラム状で周面の一部に略U字型の凹陥部102Aが形成されている。
振分装置102は、前記第2の通過センサ90と連動しており、通常は前記凹陥部102Aが第2の通過センサ90に向けられて(すなわち、真上に向いた状態で)停止しており、第2の通過センサ90によってパチンコ球の通過を検出した時点(すなわち、パチンコ球が凹陥部102Aに収容された時点)で、図5の時計方向又は反時計方向へ回転する構成となっている。
また、振分部98における前記円形の貫通孔100の周囲には、合計4個の開口部104LUPPER、104LLOWER、104RUPPER、104RLOWERが設けられている。開口部104LUPPER、104LLOWERは、貫通孔100の図4に向かって左側に互いに上下の位置関係とされて設けられ、開口部104RUPPER、104RLOWERは、貫通孔100の図4に向かって右側に互いに上下の位置関係とされて設けられている。
開口部104LUPPER、104RUPPERは、前記振分装置102の凹陥部102Aが真上に向いていないときに、イレギュラーで入賞したパチンコ球(振分無効球)を排出する役目を有しており、飾り部材62Bに形成された排出流路106によって案内される。
一方、開口部104LLOWER、104RLOWERは、第2の抽選の結果によりパチンコ球が振り分けられるようになっており、第2の抽選の結果が当たりの場合は、振分装置102が図5の時計回りに回転し、飾り部材62Bに形成された当選流路108に案内されてパチンコ球は開口部104RLOWERへと至る。また、第2の抽選の結果が外れの場合は、振分装置102が図5の反時計回りに回転し、飾り部材62Bに形成された落選流路109に案内されてパチンコ球は開口部104LLOWERへと至る。
なお、図3に示される如く、飾り部材62Cは、前記飾り部材62Aと飾り部材62Bの前面に貼り付けられ、主に装飾としての役目を持っている。
前記振分装置102により、パチンコ球が開口部104RLOWERに案内されると、この開口部104RLOWERへの入賞に連動して、図2に示した大入賞口作動装置56内の入賞ゾーンに設けられた入賞センサ158が有効になる。
回転体は、図2の時計回り方向へ一定速度で回転するようになっており(1周約12秒)、周面の一部に略U字型の収容溝110Aが設けられている。
大入賞口作動装置56における、回転体110の上部には、入賞案内路56Aが形成されており、前記収容溝110Aの開口が真上に位置したときの当該パチンコ球は、入賞案内路56Aに案内されて収容溝110Aに収容される。
なお、収容溝110Aが真上に位置していないときは、1個のパチンコ球が入賞案内路56Aにストックできる構造となっている。
回転体110がパチンコ球を収容溝110Aに収容した状態で回転すると、当該パチンコ球は、入賞ゾーン(図示省略)へ案内され、大入賞口58の開放の権利を取得することができる。
すなわち、大入賞口作動装置56にパチンコ球が入賞することで、大入賞口58が所定時間(約10秒)開放され、これを1ラウンドとして、通常は、前記振分装置102での当選で、10〜16ラウンドの大入賞口58の開放という権利行使が可能であり(大当たり処理)、遊技者は短期間で多くの入賞による対価(賞球払出)を受けることができる。
ここで、第1の実施の形態では、前記大当たり処理が実行されるためには、始動入賞口46に入賞することで電動チューリップ68を開放するか否かの抽選(以下、第1の抽選という)、パチンコ球が可動部材94に到達するタイミング、振分装置102における振分抽選(以下、第2の抽選という)の3要素に依存することになる。
この内、第1の抽選及び第2の抽選は、予め定められた確率の下で、乱数値を所得して、当たり値と比較することで当/外が決まるようになっている。第1の実施の形態では、第1の抽選が1/10の確率、第2の抽選が1/3の確率となっている。
一方、可動部材94に到達するタイミングは、従来、発射されたパチンコ球が、開放状態の電動チューリップ68に入賞するタイミングのみに依存していたため、正確な大当たり確率を予測することが困難であり、出球率に影響を及ぼしていた。
これに対して、第1の実施の形態では、前記可動部材94に到達するタイミングを予測可能として、可動部材94が引込位置となっているときに(すなわち、振分装置102への案内状態となっているときに)、パチンコ球が到達する確率を設定可能とした。
この可動部材94への到達タイミングは、図柄変動パターン演出開始時を起点としてる。始動入賞口への入賞時に、一定の周期で動作(突出・引込)している可動部材94の状態を認識することで、引込位置となるタイミングが判明する。
すなわち、図7に示される如く、可動部材94の動作周期は7秒であり、図柄変動パターン演出開始時から最初の引込位置(引込時間の中間)までの時間tXを得ればよい。なお、現実には、2回目以降の引込位置となる場合もあり、その場合は、回数をNとすると、tX←N×7+tXとなる。いずれにしても、図柄変動パターン演出開始時期によって、tXは変化する。
ところで、前記主表示部52による図柄変動後、電動チューリップ68が開放するまでの時間は、2.7秒の固定値としている(図7の図柄確定)。
一方、電動チューリップ68が開放されたとき、ストッパ80も同時に突出し、4秒(固定値)後に引き込む構成となっているため、電動チューリップ68の開放時の何れの時期にパチンコ球が入賞しても、電動チューリップ68の開放(ストッパ80の突出)からパチンコ球がL字型の案内路86へ受け渡されるまでは4秒となる(図7のストッパ動作)。
さらに、当該案内路86に受け渡されてから排出口88を出て可動部材94に至るまでは、パチンコ球は自重での落下となる。これは、前記案内路86の長さに依存し、第1の実施の形態では、0.3秒で可動部材94へ到達する(図7の球流動)。
従って、前記tX秒の内、前記2.7秒、4秒、0.3秒(合計7秒)を差し引いた時間t(=tX−7秒)を、図柄変動パターン演出時間とすることで、可動部材94の引込位置状態でパチンコ球を可動部材94へ到達させることが可能となる。
言い換えれば、図柄変動パターン演出時間を調整することで、可動部材94への到達時期を調整することができるということができる。例えば、可動部材94が引込位置となっているときにパチンコ球を到達させるには、図柄変動パターン演出時間tとすればよいし、突出位置となっているときにパチンコ球を到達させるには、図柄変動パターン演出時間をt以外とすればよい。
図8には、パチンコ機10を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御部150を中心として構成されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
この主制御部150には、始動入賞口46に設けられた始動入賞センサ152、入賞装置42に設けられた入賞センサ154、第1の通過センサ72、第2の通過センサ90、振分部98の開口部104RLOWERに設けられた当選検出センサ156、大入賞口作動装置56の回転体110によってパチンコ球が案内される入賞ゾーンに設けられた入賞センサ158、並びに大入賞口58に入賞したパチンコ球を検出する大入賞センサ160が接続されている。
さらに、主制御部150には、電動チューリップ68を開閉させるためのソレノイド70、ストッパ80を動作させる駆動系ユニット64Aの駆動部であるソレノイド164、可動部材94を動作させる駆動系ユニット64Bの駆動部であるソレノイド166、振分装置102を回転させる駆動系ユニット64Cの駆動部であるモータ168、大入賞口作動装置56の回転体110を回転させるためのモータ170、大入賞口58を開閉させるためのソレノイド172が接続されている。
また、主制御部150からは盤用外部端子180を介してホールコンピュータへ遊技の進行状態を示す情報が出力されるようになっている。
ここで、パチンコ球が始動入賞口46に入賞すると、これを始動入賞センサ152で検出することで第1の抽選が実行されるようになっており、当たりの場合は、電動チューリップ68が3秒間、或いは1個のパチンコ球が入賞するまで開放されるようになっている。
また、振分装置102へパチンコ球が到達すると、これを第2の通過センサ90で検出することで第2の抽選が実行されるようになっており、当たりの場合は、振分装置102が図5の時計回り方向へ回転されるようになっている。
一方、この主制御部150には、演出制御部182と、払出制御部184とが接続されている。
演出制御部182には、図柄・音声制御部186を介してスピーカ16、表示ユニット44の主表示部52及び7セグメント表示部54が接続されている。また、演出制御部182は、パチンコ機10のガラス枠20に取り付けられた複数の表示灯185の点灯・消灯を制御する。なお、主表示部16では、前記第1の抽選の結果を報知するための図柄変動パターン演出画像を表示すると共に、スピーカ16からは当該図柄変動パターン演出時のBGMが出力されるようになっている。すなわち、遊技者は、視覚及び聴覚を通じて、抽選の結果を含む演出を楽しむことができる。
前記主制御部150に接続された払出制御部184には、パチンコ球の払出しを実行する払出装置187が接続されている。
また、払出制御部184には、発射制御部188が接続されており、発射制御部188は、発射装置190を制御して、遊技者によるハンドル30の操作に応じてパチンコ球を打ち出す。
さらに、払出制御部184では、枠用外部端子192を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータへ送出するようになっている。
ここで、第1の実施の形態の主制御部150では、図柄変動パターンの演出開始時(始動入賞口46への入賞時とほぼ同一)を基準として、前記第1の抽選結果を報知する、演出時間の異なる図柄変動パターンを設定するようにしている。
この図柄変動パターンの演出時間は、前述のように、パチンコ球が可動部材94へ到達するタイミングの調整用として用いられている。
第1の実施の形態では、図柄変動パターン時間がtとなる変動パターンの比率が異なる4種類のモードを持ち、選択的に使用されるようになっている。
モードAは、確率1/1のモードであり、このモードに設定されている場合は、始動入賞口46に入賞し、かつ当選し、開放された電動チューリップ68に入賞するパチンコ球の全てを振分装置102へと到達させることが可能である(表1参照)。
モードBは、確率1/2のモードであり、このモードに設定されている場合は、始動入賞口46に入賞し、かつ当選し、開放された電動チューリップ68に入賞するパチンコ球の1/2を振分装置102へと到達させることが可能である(表2参照)。
モードCは、確率1/6のモードであり、このモードに設定されている場合は、始動入賞口46に入賞し、かつ当選し、開放された電動チューリップ68に入賞するパチンコ球の1/6を振分装置102へと到達させることが可能である(表3参照)。
モードDは、確率1/12のモードであり、このモードに設定されている場合は、始動入賞口46に入賞し、かつ当選し、開放された電動チューリップ68に入賞するパチンコ球の1/12を振分装置102へと到達させることが可能である(表4参照)。
なお、モードの変更は、開放された電動チューリップ68に入賞する毎、或いは大当たり処理後の何れか一方、或いは両方で所定の確率で設定されるようになっている。第1の実施の形態では、電動チューリップ68に入賞する毎にモードの選択抽選を行うようにしている。
モードの選択抽選は、図9に示される如く、初期(電源投入)段階では、モードAが0%、モードBが20%、モードCが70%、モードDが10%の確率で選択され、以後、電動チューリップ68に入賞する毎に1/100〜6/100の確率で適宜モードが変更されるようになっている。
例えば、初期段階がモードCの場合、電動チューリップ68に入賞すると、2/100の確率でモードBへ移行し、1/100の確率でモードAに移行し、2/100の確率でモードDに移行する。このように、それぞれのモードにおいて、わずかな確率ではあるが、他のモードへ移行するチャンスがあるということができる。
Figure 0004568085
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図10に示される如く、主制御部150は大きく分けて、図柄変動パターン制御部194、振分制御部196及び大当たり処理制御部198を備えており、以下それぞれの詳細を説明する。
まず、図11は、図柄変動パターン制御部194における上記可動部材94の引込位置のときにパチンコ球が到達する時間t(=7N×tX−7(Nは可動部材94の周期回数)に基づく図柄変動パターンを選択するための制御を機能的に示したブロック図である。
始動入賞センサ152は、抽選部(第1の抽選)200に接続されており、始動入賞センサ152によりパチンコ球の入賞を検出すると、抽選部200において第1の抽選が実行される(乱数値の取得)。
抽選部200は、当/外判定部202に接続されており、抽選部200で取得した乱数値と当たり値との比較を行い、当/外を判定する。
また、可動部材94を動作させるソレノイド166は、ドライバ204を介して可動部材駆動制御部206に接続されており、この可動部材駆動制御部206に制御され駆動する。ここで、可動部材駆動制御部206は、同期パルス発生部208からの信号を受けて、可動部材94を一定周期で2秒間引き込み、5秒間突出する動作を繰り返すように制御する。
前記当/外判定部202は、電動チューリップ/ストッパ駆動制御部210及び入賞時周期パルスカウント値読出部212に接続されている。
前記当/外判定部202において、当たりの判定があった場合のみ、電動チューリップ/ストッパ駆動制御部210に対して駆動指示を出力する。なお、この電動チューリップ/ストッパ駆動制御部210には、後述する変動パターン演出時間選択部214から変動時間が入力されるようになっており、前記駆動指示後の変動時間経過後にドライバ216を介してソレノイド162を駆動させ、電動チューリップ68を開放状態とすると共に、ドライバ217を介してソレノイド164を駆動させ、ストッパ80を突出位置とする。
なお、電動チューリップ/ストッパ駆動制御部210には、タイマ218と第1の通過センサ72とが接続されており、開放後3秒、或いは1個のパチンコ球が入賞(第1の通過センサ72で検出)の何れか早いタイミングで電動チューリップ68を閉止する。また、4秒後、ストッパ80を引込位置とする。
一方、入賞時周期パルスカウント値読出部212へは、当/外に関わらず、当選信号又は落選信号が送出される。
入賞時周期パルスカウント値読出部212は、同期パルス発生部208から前記当選信号又は落選信号が入力したとき、すなわち、ほぼ始動入賞口46に入賞したときの可動部材94の周期パルスカウント値を読み出す。
この周期パルスカウント値は、パチンコ球が始動入賞口46に入賞したときの可動部材94の位置に応じた周期パルスカウント値であり、当該周期パルスカウント値データは、変動パターン演出時間選択部214へ送出する。
変動パターン演出時間選択部214では、適用モードテーブルメモリ220から現在適用されている周期パルスカウント値−図柄変動パターン種テーブルを読出し、前記入力された周期パルスカウント値データに基づいて、図柄変動パターンを決定する。
周期パルスカウント値−図柄変動パターン種テーブルには、可動部材94の位置に応じて、以下のような計算の下で、図柄変動パターンが設定されている。
すなわち、変動パターン演出開始時(ほぼ始動入賞口46への入賞時と同一)から可動部材94が引込位置(2秒間の中間)にくるまでの時間7N×tX(Nは周期回数)を演算し、パチンコ球の流動時間(7秒)を差し引いて、図柄変動パターン演出時間t(=tX−7)を得る。可動部材94の位置を7分割し、それぞれ適宜図柄変動パターン演出時間をtの場合と、t以外の場合とに設定しておく。例えば、モードA(表1参照)の場合は、全ての領域で変動時間をtとしているため、必ず可動部材94が引込位置となっているときにパチンコ球が到達する(1/1)。モードBではこれが1/2であり、モードCでは1/6であり、モードDでは1/12である。
前記変動パターン演出時間選択部214は、変動パターン指定コマンド生成部222に接続されており、設定された変動パターン種データを送出する。変動パターン指定コマンド生成部222では、入力された変動パターン種データに基づいて、コマンドが生成され、図柄変動パターンコマンド出力部224を介して、演出制御部182へコマンドを送出する。
一方、前記電動チューリップ/ストッパ駆動制御部210には、モード選択抽選部226が接続されており、電動チューリップ68の駆動指示時(開放時)にモード選択指示信号が送出され、これにより、モード選択抽選部226では、モード選択抽選が実行される(図9参照)。
モード選択抽選部226での抽選の結果、決定したモードデータは、モード更新部228に送出される。モード更新部228には、モード別テーブルメモリ230が接続されており、決定したモードに基づいてモードA〜モードDの中から1つのモードを読み出し、前記適用モードテーブルメモリ220の記憶内容を更新する。
次に、図12に従い振分部98及び大入賞作動装置56における振分装置102及び回転体110の駆動を制御する振分制御部196について説明する。
振分部98のパチンコ球流入口に設けられた第2の通過センサ90は、抽選部(第2の抽選)250に接続されており、パチンコ球が前記第2の通過センサ90を通過して時点で、第2の抽選が実行される。この第2の抽選は、振分装置102の回転方向を決めるものであり、振分装置回転方向設定部252では、前記第2の抽選に基づいて、振分装置102の回転方向が設定される。
第1の実施の形態では、当選確率が1/3であり、当選すると振分装置102は図5の時計回り方向へ回転し、落選すると振分装置102は、図5の反時計回り方向へ回転する。
振分装置回転方向設定部252は、振分装置駆動制御部254に接続されており、振分装置102の駆動指示と共に回転方向を指示する。これにより、振分装置駆動制御部254は、ドライバ256を介してモータ168を駆動させる。
前記第2の抽選が当選した場合、パチンコ球は振分装置102の凹陥部102Aに収容された状態で、図5の時計方向に回転し、当選流路108に案内されてパチンコ球は開口部104RLOWERへと至る。この開口部104RLOWERに設けられた当選検出センサ156は、回転体駆動制御部258に接続されており、パチンコ球の検出信号をこの回転体駆動制御部258へ送出する。
なお、振分装置駆動制御部254は、回転体駆動制御部258に接続されており、振分装置102が図5の時計方向へ回転するときに、回転体駆動制御部258に対して駆動許可信号を送出している。これにより、回転体駆動制御部258では、この駆動許可信号と前記当選検出センサ156からの検出信号とのアンドをとることで、ドライバ260を介してモータ170を駆動する。なお、回転体110の駆動制御は、当選検出センサ156のパチンコ球検出信号のみとしてもよいが、不正行為防止の観点から、振分装置102の動作と関連付けることが好ましい。
図13は、大入賞装置58の開閉を制御する大当たり処理制御部198の詳細が示されている。
前記回転体110の入賞ゾーンに設けられた入賞センサ158は、大入賞口開閉指示部270に接続されており、入賞センサ158からのパチンコ球検出信号に基づいて、大入賞口駆動制御部271へ開閉指示信号を送出する。大入賞口駆動制御部271では、開閉指示信号に基づいて、ドライバ272を介してソレノイド172を駆動し、大入賞口58を開放する。
また、大入賞口開閉指示部270には、大入賞センサ160及びタイマ274が接続されており、大入賞センサ160により大入賞口58へ入賞したパチンコ球数が所定数(通常は10個)に達した時点、或いは、タイマ274により30秒が経過した時点の何れか早い方をトリガとして大入賞口58は一旦閉止する。
なお、上記開閉動作を1ラウンドとして、所定ラウンド(通常10〜16ラウンド)繰り返されるようになっている。
以下に第1の実施の形態の作用を図14のフローチャートに従い説明する。
ステップ300では、初期モードの抽選が実行され、図9に示される如く、モードB(2/10)、モードC(7/10)、モードD(1/10)の確率で抽選が実行され、ステップ302へ移行して、決定したモードを初期モードとして確定する。具体的には、適用モードテーブルメモリ220へ格納する。
この状態で、遊技者がハンドル30を把持し、発射のための操作を行なうと、このハンドル操作量(回転量)に応じた強度で、パチンコ球が打ち出される。
パチンコ球が打ち出されると、外バンド36及び内バンド38に案内されて盤面32の釘や風車40等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。
ステップ304で、始動入賞口46にパチンコ球の入賞を検出すると、ステップ306へ移行して、乱数カウンタを用いて所定の確率(1/10)下で第1の抽選が開始される。
ステップ308では、上記第1の抽選の結果が当たりか否かが判断され、否定判定の場合には、ステップ310で外れ図柄変動パターン演出を実行し、このルーチンは終了する。
また、ステップ308で肯定判定(当たり)されると、ステップ312へ移行して、現在の可動部材の位置に対応するパルスカウント値を取得する。
次のステップ314では、適用モードテーブルメモリ220(図11参照)に格納されているモードテーブルを読み出し、次いでステップ316で、読み出したモードテーブルに基づいて、前記取得したパルスカウント値の図柄変動パターンを選出する。
この場合、モードテーブルでは、パルスカウント値を7分割し、それぞれに予め変動時間t又は変動時間t以外の何れかの図柄変動パターンが設定されているため、変動時間tの図柄変動パターンが選出された場合には、図4に示す電動チューリップ68が開放し、入賞したパチンコ球を、可動部材94が引込位置となったときに、ちょうど到達させることができる。
次のステップ318では、当たり図柄変動パターン演出を開始し、次いでステップ320で上記変動終了後の図柄確定処理が実行される。この図柄確定処理は、2.7秒(固定値)である。
次のステップ322では電動チューリップ68を開放すると同時に、ストッパ80を突出位置へ移動させ、次いでステップ324でタイマをリセット/スタートさせる。
これにより、遊技盤32上のパチンコ球は、電動チューリップ68の開放から入賞役物装置48内へ入賞させることができる。なお、この入賞時期は、パチンコ球の状態に応じてまちまちである。
次のステップ326では、モードの抽選が実行される。すなわち、第1の実施の形態では、開放された電動チューリップ68に入賞する動作をトリガとして、図9に示す確率でモード抽選が実行され、次の第1の抽選の当たりの際に読み出されるモードテーブルを設定する。このため、ステップ328では、モード抽選によって決定したモードを、適用モードテーブルメモリ220(図11参照)へ更新記憶して、ステップ330へ移行する。
ステップ330では、電動チューリップ68が開放して3秒経過したか否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ332へ移行して第1の通過センサでパチンコ球を検出したか否かが判断される。このステップ332で否定判定された場合は、ステップ330へ戻り、ステップ332で肯定判定されると、ステップ334へ移行して電動チューリップ68を閉止する。また、ステップ330で肯定判定された場合も、ステップ334へ移行して電動チューリップ68を閉止する。すなわち、電動チューリップ68は、パチンコ球の入賞如何に拘わらず、3秒経過後には閉止する。また、パチンコ球が1個入賞した時点で閉止する。
次のステップ336では、タイマがスタートしてから4秒経過したか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ338へ移行してストッパ80(図4参照)を引込位置へ移動させ、ステップ340でタイマをストップさせる。
すなわち、電動チューリップ68が開放してから0〜4秒間の間に入賞したパチンコ球は、ストッパ80によって保持され、全て4秒後に案内路86(図6参照)へ受け渡すことになる。
ステップ342では、案内路86を通過する時間(球流動時間=0.3秒)待機し、ステップ344へ移行する。
ステップ344では、第2の通過センサ90がパチンコ球を検出したか否かが判断され、否定判定された場合には、ステップ346へ移行して所定時間経過したか否かが判断され、このステップ346で否定判定されると、ステップ344へ戻る。また、ステップ344で肯定判定された場合には、ステップ348へ移行する。
すなわち、第2の通過センサ90で所定時間パチンコ球を検出しないのは、電動チューリップ68が開放中にパチンコ球が入賞しなかったとき、或いは、可動部材94が突出位置となっているときに到達し、開口部96へ案内されたときであり、この時点で、大当たりの権利を喪失したと判断され、ステップ346で肯定判定されてこのルーチンは終了する。
また、可動部材94が引込位置のときにパチンコ球が到達すると、パチンコ球は自重で、第2の通過センサ90を通過して、振分部98へ至り、振分装置102の凹陥部102Aに収容される。
ステップ348では、振分部98へ到達したパチンコ球に対して第2の抽選が所定の確率(1/3)の下で実行される。
ステップ350では、この第2の抽選の結果が当たりか否かが判断され、否定判定されると、ステップ352へ移行して、振分装置102を図5の反時計回り方向に回転させる。これにより、パチンコ球は、開口部104LLOWERへと案内され、大当たりの権利を喪失する。
また、ステップ350で肯定判定(当たり)された場合には、ステップ354へ移行して、振分装置102を図5の時計回り方向に回転させる。これにより、パチンコ球は、開口部104RLOWERへと案内され、大当たりの権利を持続する。
次のステップ356では、当選検出センサ156(図12参照)により前記開口部104RLOWERへ案内されたパチンコ球を検出したか否かが判断され、肯定判定されると、この時点で、遊技者は、所謂右打ちを実行し、一定速度で回転している回転体110に形成された収容溝110Aに収容させる。
次のステップ360では、回転体110の収容溝110Aに収容され、所定方向へ案内されたパチンコ球が入賞センサ158(図13参照)で検出したか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ362へ移行して、大当たり処理(1ラウンド分)が実行される。大当たり処理は、大入賞口58の蓋が開放し、10秒経過、或いは10個の入賞(大入賞センサ160による検出)の何れか早い方の条件が成立する閉止する。これにより、遊技者は、短期間で多くの賞球払出を受けることができる。
ステップ364では、所定ラウンド終了したか否かが判断され、否定判定されると、前記回転体110のに入賞センサ158による検出を条件に、ステップ362へ戻り、上記大当たり処理を繰り返す。なお、大入賞口作動装置56には、入賞案内路56Aが設けられ、回転体110の収容溝110Aが真上に向いていないときに1個のパチンコ球をストックできるため、回転体110の収容溝110Aへの入賞はほぼ確実となっている。
また、ステップ364で肯定判定、すなわち、所定ラウンドが終了したと判断されると、このルーチンは終了する。
以上説明した如く第1の実施の形態では、図柄変動パターン演出開始時(始動入賞口46への入賞時とほぼ同時期)に、可動部材94の位置(パルスカウント値)を読み取り、電動チューリップ68の開放で入賞するパチンコ球が可動部材94へ到達するときに可動部材94が引込位置となる時間tを基準として、モードに基づいた所定の確率で、図柄変動パターン演出時間を設定するようにした。これにより、電動チューリップ68が開放しているときのいずれの時間にパチンコ球が入賞しても、内部的な操作で、可動部材94の動作と同期を図り、意図的に振分部98へ案内するか否かを設定することができるため、遊技者の技量に拘わらず、安定した出球率を予測することができ、遊技者間の不公平感をなくすことができる。また、店側にとっても出球率の予測の正確さにより、営業方針の検討も容易となる。
なお、第1の実施の形態では、モードの変更(抽選)を、開放された電動チューリップ68に入賞する動作時としたが(図9参照)、図15に示される如く、大当たり処理毎に行うようにしてもよい。この場合、初期スタート時の選択確率は図9と同じであるが、それぞれのモードにおける他のモードへの移行の確率は以下の表5のようになっている。
Figure 0004568085
なお、この図15(表5)及び図9に示したモード移行先の確率、並びに初期モード時の設定確率は、記載した数値に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお前記第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付して、その構成の説明を省略する。
第2の実施の形態の特徴は、モードテーブルの抽選時期を始動入賞口46にパチンコ球が入賞する時期としたことにある。
以下、図17のフローチャートに従い、第2の実施の形態の作用を説明する。なお図17において、第1の実施の形態にかかる図14のフローチャートと同一のステップには、その末尾に“A”を付して説明を省略し、追加、変更のあったステップ前後についてのみ説明する。
ステップ304Aにおいて、始動入賞口46にパチンコ球の入賞を検出すると、ステップ370へ移行して、モードの抽選が実行される。すなわち、第2の実施の形態では、始動入賞口46への入賞動作をトリガとして、所定の確率でモード抽選が実行され、ステップ372では、モードの変更(抽選)によって決定したモードに基づいて適用モードテーブルメモリ220(図11参照)へパターンテーブルの情報を更新記憶する。ここで適用モードテーブルメモリ220が更新されたことにより、更新されたパターンモードの報知する指示をステップ374で行う。
すなわち、ステップ374では、この後に実行される図柄変動パターン演出(ステップ310A又はステップ318A)が表示される主表示部に52に、モードを特定する図柄(モード特定図柄)を重ねて報知することを指示し、ステップ306Aへ移行する。それ以降は、第1の実施の形態と同一処理となる。
この結果、ステップ310A又はステップ318Aでは、以下に示す図柄が、当/外抽選の結果を報知する図柄変動パターンに重なるように表示される(図18(F)参照)。
図18において、図17のステップ374におけるパターンモードのモード特定図柄を説明する。図18における各モード特定図柄(図18(A)〜(E))は、更新されたパターンテーブルに基づいて変更予告として、主表示部52に表示される。例えば、モードAはベル、モードBはスイカ、モードCはプラム、モードDはチェリーが、それぞれ変更予告として、モード特定図柄が割り当てられている(表6参照)。
Figure 0004568085
ここで、モードAへの変更予告として、前述のようにモードAに割り当てられたベルを表示し、以下同様にモードBへの変更予告として、スイカを表示し、モードCへの変更予告として、プラムを表示し、モードDへの変更予告として、チェリーを表示する。
つまり、主表示部52では、始動入賞口46に入賞する毎に、図柄変動パターン演出を表示し、モードのパターンテーブルの情報を更新記憶により、各モードへの変更予告であるモード特定図柄(表6参照)を、重ねて表示する。
なお、モードが増加された場合は、図18(E)のクラウンを割り当てればよく、また他の図柄を準備してもよい。また、変更予告は、毎回に限らず散発的に行ってもよい。
これにより、主表示部52には、図18(F)に示される如く、図柄変動パターン((図18(F)では矢印表示)とモード特定図柄(図18(F)では「スイカ」)が重ねて表示される。
なお、第2の実施の形態では、変更予告として真のモード特定図柄を主表示部52に重ねて表示するようにしたが、ガセ演出モードとして、偽のモード特定図柄を使用してもよい。
以上説明した如く第2の実施の形態では、始動入賞口46に入賞する毎に、モードの変更(抽選)を行うようにすることで、図17の適用モードテーブルメモリ220の更新される回数が増える。そして、主表示部52に、モード特定図柄を用いて、パターンテーブルの更新を変更予告することで、遊技者は視線を変更することなく主表示部52を見ているだけで、パターンテーブルの種類を認識することができる。
従って、遊技者が遊技の状態を把握することができ、趣向性の向上を図ることができる。また店側にとっても、モード特定図柄による演出の回数増加により、店内の活性化を図ることができる。
第1の実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 第1の実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 第1の実施の形態に係る入賞役物装置の分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る入賞役物装置の内部構造を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る入賞役物装置のベースの正面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 可動部材の動作と図柄変動パターン演出時間との関係を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態に係るパチンコ機の制御系の概略を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るモード抽選パターン図である。 主制御部の構成の概要示すブロック図である。 図10に示した図柄変動パターン制御部の機能ブロック図である。 図10に示した振分制御部の機能ブロック図である。 図10に示した大当たり処理制御部の機能ブロック図である。 第1の実施の形態係る遊技の進行を示す制御フローチャートである。 変形例に係るモード抽選パターン図である。 本発明の理論を説明するクレーム対応図である。 第2の実施の形態に係る遊技の進行を示す制御フローチャートである。 第2の実施の形態に係るモード特定図柄とその具体例である。
符号の説明

10 パチンコ機(遊技機)
32 遊技盤
44 表示ユニット
46 始動入賞口
48 入賞役物ユニット
52 主表示部(表示装置)
54 7セグメント表示部
56 大入賞口作動装置
58 大入賞口
60 ベース
62A、62B、62C 飾り部材
64A 駆動系ユニット(時間調整手段)
64B、64C 駆動系ユニット
68 電動チューリップ(可動入賞装置)
70 駆動部(ソレノイド)
72 第1の通過センサ
80 ストッパ(時間調整手段)
90 第2の通過センサ
94 可動部材
98 振分部
102 振分装置
102A 凹陥部
108 当選流路
110 回転体
110A 収容溝
150 主制御部
152 始動入賞センサ
156 当選検出センサ
160 大入賞センサ
182 演出制御部
184 払出制御部
186 図柄・音声制御部
194 図柄変動パターン制御部
196 振分制御部
198 大当たり処理制御部
200 抽選部(第1の抽選)
202 当/外判定部
204 ドライバ
206 可動部材駆動制御部
208 同期パルス発生部
210 電動チューリップ/ストッパ駆動制御部(時間調整手段)
212 入賞時周期パルスカウント値読出部(設定手段)
214 変動パターン演出時間選択部(設定手段、変動パターン選択手段)
216 ドライバ
217 ドライバ
218 タイマ
220 適用モードテーブルメモリ(設定手段)
222 変動パターン指定コマンド生成部
224 図柄変動パターンコマンド出力部
226 モード選択抽選部(割当手段)
228 モード更新部(割当手段)
230 モード別テーブルメモリ(記憶手段)

Claims (8)

  1. 遊技盤面上の始動入賞口に入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果を図柄変動パターン演出によって報知する表示装置が設けられた遊技機であって、
    一定の周期で少なくとも遊技球を特定入賞口へ案内する位置を含む2位置間を繰り返し移動するように動作する可動部材と、
    前記図柄変動パターン演出終了後に開放する可動入賞装置と、
    前記可動入賞装置の開放時から当該可動入賞装置に入賞した遊技球が前記可動部材まで到達する時間が一定となるように時間調整する時間調整手段と、
    前記図柄変動パターン演出開始時における可動部材の位置を判別する位置判別手段と、
    位置判別手段で判別された位置に基づいて、可動部材が所望の位置となったときに遊技球を到達させるように前記図柄変動パターン演出時間を設定する設定手段と、
    を有する遊技機。
  2. 遊技盤面上の始動入賞口に入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果を図柄変動パターン演出によって報知する表示装置が設けられた遊技機であって、
    前記抽選の結果が当たりの場合に、前記報知が終了した後、所定時間開放することで、遊技球の役物領域への流入を許容する可動入賞装置と、
    前記役物領域内に設けられ、一定周期で少なくとも遊技球を特定入賞口へ案内する位置を含む2位置間を繰り返し移動するように動作する可動部材と、
    前記可動入賞装置の所定時間の開放中に入賞した1個の遊技球を、前記図柄変動パターン演出の終了時から一定時間経過した後に、前記可動部材へ到達させるように時間調整する時間調整手段と、
    前記遊技球が可動部材へ到達する時期が、前記可動部材の特定入賞口への案内時期となる第1の変動パターン、及び前記可動部材の特定入賞口への案内時期からずれた時期となる第2の変動パターンの少なくとも2種類の変動パターンの所定の比率の組合せによって設定された複数のパターンテーブルを記憶する記憶手段と、
    前記可動部材における1周期の始期から終期までの時間を分割して領域を形成し、当該領域毎に、前記記憶手段に記憶されたパターンテーブルに設定されたそれぞれ変動時間の異なる変動パターンを割り当てる割当手段と、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞した時期の前記可動部材の時期が含まれる前記領域を判別し、当該領域に割り当てられた変動パターンを、前記図柄変動パターン演出用として選択する変動パターン選択手段と、
    を有する遊技機。
  3. 前記役物領域には、前記特定入賞口に入賞した遊技球をさらに抽選によって、当たりか否かを決定する振分装置が備えられ、前記当たりの場合には、遊技盤面の広範囲に亘り遊技球を入賞可能な大入賞口を、所定時間かつ所定回数開放させる大当たり処理の権利行使を可能とすることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記記憶手段には、第1の変動パターンと第2の変動パターンとの比率が異なる複数のパターンテーブルが記憶されており、遊技の進行に応じて起こり得る事象を契機に、前記記憶手段に記憶された複数のパターンテーブルの内、採用するパターンテーブルを選択するテーブル選択手段をさらに有することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の遊技機。
  5. 前記遊技の進行に応じて起こり得る事象が、前記可動入賞装置の動作であることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 前記役物領域には、前記特定入賞口に入賞した遊技球をさらに抽選によって、当たりか否かを決定する振分装置が備えられ、前記当たりの場合には、遊技盤面の広範囲に亘り遊技球を入賞可能な大入賞口を、所定時間かつ所定回数開放させる大当たり処理の権利行使を可能とすると共に、前記記憶手段には、第1の変動パターンと第2の変動パターンとの比率が異なる複数のパターンテーブルが記憶されており、前記遊技の進行に応じて起こり得る事象としての前記大当たり処理の権利行使を契機に、前記記憶手段に記憶された複数のパターンテーブルの内、採用するパターンテーブルを選択するテーブル選択手段をさらに有することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  7. 前記遊技の進行に応じて起こり得る事象が、前記始動入賞口への入賞であることを特徴とする請求項4の記載の遊技機。
  8. 前記テーブル選択手段において選択されたパターンテーブルの情報を、報知することを特徴とする請求項4乃至請求項7の何れか1項記載の遊技機。
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