JP2003180983A - 遊技機の遊技球案内構造及び遊技機 - Google Patents

遊技機の遊技球案内構造及び遊技機

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JP2003180983A
JP2003180983A JP2001385653A JP2001385653A JP2003180983A JP 2003180983 A JP2003180983 A JP 2003180983A JP 2001385653 A JP2001385653 A JP 2001385653A JP 2001385653 A JP2001385653 A JP 2001385653A JP 2003180983 A JP2003180983 A JP 2003180983A
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lottery
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Koji Ishii
康次 石井
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Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の運搬時には、省スペースで効率よく
移送することができ、一方、遊技機の設置後は、遊技盤
面から突出する装飾部材による演出効果を充分に発揮す
る。 【解決手段】 上部回転体38と下部回転体40とをパ
チンコ球が順次案内されるように直列に連接し、この上
部回転体38及び下部回転体40での振り分け確率を回
転方向で、特別図柄始動入賞口22に入賞したときの抽
選確率を下部回転体40での振り分け結果で、8種類の
状態を形成することができる。それぞれの確率を、パチ
ンコ球の移動の偶然性を充分に生かし、かつこのパチン
コ球によって結果が決まるようにしたため、内部処理的
に行われる抽選等による不信感を払拭することができ
る。また、権利行使ユニット24内に流入してから、段
階的に楽しむことができ、遊技の趣向性を維持すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤に設けられ
た始動口に遊技球が入賞することで抽選を実行すると共
に、前記抽選が当りの場合に、遊技者に有利な遊技状態
となる権利を行使することが可能な遊技機に用いられる
遊技球案内構造、並びに遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、遊技機、特にパチンコ機において、始動入賞口に入
賞したパチンコ球を検出することで当/外抽選がなさ
れ、当りの場合に遊技者に有利な状態とする機能(大当
り)を持つパチンコ機がある。
【0003】この種のパチンコ機では、前記当/外抽選
の当り確率を遊技者とって有利な状態(高確率状態)と
遊技者にとって不利な状態(低確率状態)とから設定す
ることがなされている(以下、確変抽選という)。
【0004】このような高確率状態と低確率状態との何
れかの設定に関する技術としては、当/外抽選の結果を
報知するための図柄の組み合わせを決定するプログラム
内部の抽選確率を内部処理的に変更する手段が一般的で
ある。
【0005】すなわち、当/外抽選では、内部に乱数カ
ウンタを持ち、その内の所定の確率で当るような当り値
を予め設定しておき、取得した乱数値と当り値とを照合
するようになっている。単純に言えば、0〜1499ま
での数値をループする乱数カウンタの数値「7」、「1
7」、「77」、「177」、「777」を当り値とし
て設定しおき、始動入賞口に入賞したときに取得した乱
数値と比較することで、1/300の確率で当りとする
ことができる。
【0006】上記当/外抽選の結果、当りとなると続い
て、確変抽選が1/2の確率で実行され、以後の遊技に
おいて高確率とするか低確率とするかを設定する。な
お、前記1/300の確率を低確率とした場合、当/外
抽選における当り値を6倍に増やせば当り確率を1/5
0の高確率とすることができる。
【0007】上記内部的な処理により決定した確率は、
図柄変動パターンの表示や可動構造物を動かすことで遊
技者に報知しているが、この図柄変動パターンによる報
知は、あくまでも抽選過程を擬似的に視認させるもので
あり、乱数抽選の実体を視認させることは不可能であ
り、遊技者に不信感を与えることになる。
【0008】また、従来では、上記のような乱数カウン
タ等を用いた内部処理によらずに、パチンコ球の移動に
よって遊技状態を変更することが可能なパチンコ球の振
り分け装置を具備したパチンコ機がある。
【0009】この振り分け装置は、遊技盤面上に設けら
れた機械的な構造物であり、この構造物によりパチンコ
球を複数の領域の何れかへ振り分け、その内の一部の領
域にパチンコ球が入賞すると有利な状態(例えば大当た
り、或いは以後の遊技中の抽選の高確率化等)となり、
それ以外では不利な状態(例えば外れ、或いは以後の遊
技中の抽選確率の低確率化等)となるようにしている。
【0010】しかしながら、このような機械的な構造物
では、遊技者が視認している結果そのものが遊技状態の
変更につながるという点では、信頼感を持たせることが
できる反面、最終結果の確率が1/2であれば、全体と
しても確率は1/2でしかない。すなわち、構造物を複
数段設けたとしても、途中の移動は単なる演出に過ぎ
ず、遊技状態が有利になるか不利になるかの、所謂期待
感としてはなんら変わりがないものとなっている。この
ため、遊技者は最終的な振り分けのみ見ていればよく、
遊技者の趣向性を向上させる有効な構造とは言えない。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、遊技状態の変
更のための抽選の実体を遊技球を関与させて視認可能と
し、最終的な抽選結果に対して段階的な期待感を持たせ
ることで、遊技の趣向性を途切れることなく維持するこ
とができる遊技機の遊技球案内構造及び遊技機を得るこ
とが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、遊技盤に設けられた始動口に遊技球が入賞すること
で抽選を実行すると共に、前記抽選が当りの場合に、遊
技者に有利な遊技状態となる権利を行使することが可能
な遊技機に用いられる遊技球案内構造であって、前記遊
技球の遊技盤上の移動を利用し、少なくとも2種類の移
動軌跡を取り得るように前記遊技球を案内する複数の案
内構造物を、前記遊技球が所定の順序で移行するように
直列的に連接し、前記遊技機の最終的な遊技形態をとる
ための確率を段階的に設定可能としたことを特徴として
いる。
【0013】請求項1記載の発明によれば、案内構造物
は少なくとも2種類の移動軌跡を取り得る。この移動軌
跡毎にそれぞれ遊技者に有利な状態又は不利な状態とす
ることで、最終的な遊技形態をとるための確率を段階的
に設定することができる。例えば、案内構造物がN個直
列に連接され、それぞれが2種類の移動軌跡ととり得る
とすると、最終的な遊技形態となるまでに、2N種類の
段階(移動軌跡)を構成することができる。この各段階
において、それぞれ確率が常に変化しているため、案内
構造物の初段から最終段まで継続して趣向性を持たせる
ことができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、所定の確率で当
り/外れを抽選し、当該抽選の結果が当りのときに遊技
者に有利な状態となり得る遊技機であって、前記当りが
確定した後、当りを取得した遊技球を少なくとも2方向
に振り分け、当該振り分け方向に基づいて、遊技状態を
変更可能な振り分け装置と、前記振り分け装置による振
り分けの際の、振り分け確率を変更する振り分け確率変
更手段と、を有している。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、振り分け
装置は通常、常に同じ確率で2方向に振り分けている。
しかし、これでは、遊技を継続するにつれて、期待感が
損なわれる。そこで、振り分け確率変更手段により、振
り分け確率を変更する。これにより、振り分けるときの
期待感に変化を持たせることができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記振り分け装置が複数設けら
れ、前記遊技球が所定の順序で移行していくように直列
的に連接されていることを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、振り分け
確率を変更可能な振り分け装置を直列的に連接し、遊技
球を所定の順序で移行させていけば、確率の異なる振り
分けを継続的に期待しながら注目するため、振り分け装
置の段数以上の期待感を持たせることができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、前記請求項2又
は請求項3に記載の発明において、前記振り分け方向に
より変更する遊技状態が、前記当り/外れの抽選確率及
び前記振り分け確率変更手段による振り分け確率の変更
の少なくとも一方を含むことを特徴としている。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、振り分け
方向による遊技状態の変更を行う対象としては、1つは
当り/外れの抽選確率である。これにより、遊技者は実
際の遊技球の流れで今後の当り/外れの抽選確率の変更
を、演出ではなく実際の抽選の状態を目で認識すること
ができる。対象の他の1つは振り分け確率変更手段によ
る振り分け確率である。これにより、例えば、3種等、
最初の抽選が当った後における、特定入賞するときの確
率を遊技者の目で確認することができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、前記請求項2乃
至請求項4の何れか1項記載の発明において、前記振り
分け装置が回転体と、前記回転体の周面に設けられた前
記遊技球受け入れ用の複数の切欠部と、で構成され、前
記振り分け確率変更手段が、前記回転体の回転方向によ
り前記受け入れた遊技球の排出回転角度位置が異なるよ
うに前記切欠部の開口端に形成された突起部であること
を特徴としている。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、回転体の
周面に遊技球を収容する切欠部を儲け、収容した遊技球
が回転体の回転状態によって、例えば異なる2種の流路
に案内する構造は一般的である。しかし、従来は回転体
の回転が1方向であるため、異なる2種の流路への案内
確率が固定であった。
【0022】そこで、回転体を正方向、逆方向に回転可
能とし、回転体の回転方向により前記受け入れた遊技球
の排出回転角度位置が異なるように前記切欠部の開口端
に突起部を形成する。
【0023】これにより、回転方向によって異なる2種
の流路への案内確率を変更することができる。また、回
転体を複数段とすることで、各段で確率が変化するた
め、遊技者は、それぞれの段階で期待感を持って注目す
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係るパ
チンコ機の遊技盤10が示されている。
【0025】この遊技盤10における円弧状のレール1
2で囲まれた領域が遊技領域であるゲージ部14とされ
ている。
【0026】ゲージ部14には、全面に渡って複数の釘
(図示省略)が打ち込まれ、レール12を通って打ち出
されたパチンコ球がこの釘に当たって跳ねたり、釘によ
って形成される案内路に案内されながら、落下していく
ようになっている。また、この釘の他、ゲージ部14に
向かって左右対称の位置には、風車16が取り付けられ
ており、パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させる
ようになっている。
【0027】このようなゲージ部14の中央部やや上方
には電動役物ユニット18が配置され、その表示部20
が露出されている。この表示部20の下方には電動役物
ユニット18を始動するための特別図柄始動入賞口22
が設けられている。
【0028】特別図柄始動入賞口22にパチンコ球が入
賞すると、内部処理的に抽選が実行され、この抽選の結
果を前記電動役物ユニット18における表示部20を用
いて、所定の図柄変動パターンを演出表示することによ
って遊技者に報知するようになっている。なお、本実施
の形態では、3列の図柄(数字の0〜9)が縦方向にス
クロールするようになっており、各列の図柄が「7」で
揃うことで(図1参照)、当りとなり、後述する大当た
りに向けての権利行使が可能となる。
【0029】特別図柄始動入賞口22の下方には、権利
行使ユニット24が配設されている。権利行使ユニット
24の最上部は、権利行使ユニット24の内部空間へパ
チンコ球を誘導する開口部26が設けられ、電動チュー
リップ28が配設されている。この電動チューリップ2
8は、閉止状態では前記開口部26からのパチンコ球の
流入を阻止し、開放状態ではパチンコ球を受け入れるこ
とが可能としている。
【0030】権利行使ユニット24では、流入したパチ
ンコ球を、流入タイミング或いは予め定められた確率の
複合的な要素によって、特定入賞するかしないかを機械
的な動作によって実行する構造となっている。なお、こ
の権利行使ユニット24の内部構造については、後述す
る。
【0031】遊技盤10の右側には、権利行使入賞口3
0が設けられている。この権利行使入賞口30は、前記
権利行使ユニット24での特定入賞を条件に入賞可能と
なっており、この権利行使入賞口30にパチンコ球が入
賞することで、遊技者は、大当たりの権利行使が可能と
なる。
【0032】前記権利行使入賞口30の下方には、開閉
部材72が取り付けられた大入賞口74が設けられてい
る。開閉部材72は、前記電動役物ユニット18での所
謂当りの表示状態で所定時間の開放が所定回数(本実施
の形態では16回(16ラウンド))繰り返され、大量
のパチンコ球を大入賞口74へ入賞させることができる
構成となっている。
【0033】図1及び図2に示される如く、権利行使ユ
ニット24は、遊技盤10上における通常の有利領域と
は分離するように壁体32が遊技盤10に対して立設さ
れており、この壁体32の外周に沿って、フランジ34
が設けられている。このフランジ34の各部が遊技盤1
0に対してビス止めされることで、権利行使ユニット2
4が遊技盤10に固定されている。
【0034】壁体32の上部は、前記開口部26とされ
ており、前述した電動チューリップ28が取り付けられ
ている。また、開口部26の近傍には、通過センサ36
が配設され、この通過センサ36を通過して、壁体32
の内部空間へと送り込まれるようになっている。
【0035】壁体32の内部空間には、互いに上下の関
係で2個の上部回転体38、下部回転体40が配設され
ている。
【0036】上部回転体38の上方には、上部回転体3
8の外周に沿うように円弧上の天板42が形成されてい
る。この天板42には、前記開口部26から流入し、通
過センサ36を通過したパチンコ球が落下するようにな
っている。天板42の最上点には、突起部44が形成さ
れており、落下してくるパチンコ球がこの突起部44に
当接することで、パチンコ球が天板42の右側に案内さ
れる確率を若干高められて、ランダムに振り分けられる
ようになっている。
【0037】ここで、天板42の左側に振り分けられた
パチンコ球は、前記上部回転体38と関与せず、普通入
賞口46へ案内され、所定の賞球払出が実行されて、こ
の権利行使ユニット24内での動作が終了するようにな
っている。
【0038】また、天板42の右側に振り分けられたパ
チンコ球は、ストッパ48によって天板42上で保持さ
れるようになっている。しかし、ストッパ48で保持す
るパチンコ球は1個に限られており、このため、1個の
パチンコ球がストッパ48によって保持されている状態
では、その後に天板42上に落下してくるパチンコ球は
全て前記天板42の左側に案内され、普通入賞口46へ
案内されるようになっている。
【0039】ストッパ48は所定のタイミングで解除さ
れるように制御されている。この解除によって、ストッ
パ48によって保持されたパチンコ球は、上部回転体3
8の外周に直接当接する位置に案内される。
【0040】上部回転体38の外周には、複数(本実施
の形態では、6個)の切欠部50が設けられており、切
欠部50が水平より上向きの状態でパチンコ球が収容可
能とされている。また、上部回転体38は、正方向又は
逆方向に回転可能とされており、この上部回転体38の
回転している状態で、パチンコ球が上部回転体38の外
周に案内されると、何れかの切欠部50に収容されるこ
とになる。
【0041】切欠部50のの開口端の一部には、円弧方
向の突起部52が形成されている。すなわち、図3に示
される如く、右側開口端のみに形成された突起部52が
形成された切欠部50が4個、左側開口端のみに形成さ
れた突起部52が形成された切欠部50が1個、突起部
52が形成されていない切欠部50が1個となってい
る。この突起部52は、基本的にパチンコ球が収容され
るときにはほとんど関与しないが、上部回転体38の回
転位置によって排出されるときには、排出を阻止するよ
うになっている。
【0042】すなわち、前記天板42の左右の端部は、
前記下部回転体40が収容されている領域と仕切る仕切
り部54との間にそれぞれ開口部56、58が形成され
ている。開口部56、58は、それぞれ上部回転体38
の切欠部50の水平よりも下向きとなる状態で対向する
ようになっている。
【0043】上部回転体38の切欠部50の何れかがこ
の開口部56、58に対向すると、自重によってパチン
コ球が切欠部50から排出可能となっている。但し、切
欠部50によっては、前記突起部52によって排出が阻
止されるものもある。
【0044】左側の開口部56から排出されたパチンコ
球は前記普通入賞口46に案内される。また、右側の開
口部から排出されたパチンコ球は、前記普通入賞口46
に対して左右対称位置に配設された下部回転体40方向
への流路60へ案内される。この流路60の途中には、
特定入賞センサ62が設けられており、特定入賞センサ
62を通過することで、権利行使入賞口30への入賞が
可能となる。
【0045】ここで、上部回転体38の回転方向と、突
起部52の存在により、左側の開口部56で排出可能な
状態と、右側の開口部58で排出可能な状態とを異なら
せ、左右への振り分けの確率を変更することができるよ
うになっている。
【0046】前記下部回転体40は、前記上部回転体3
8と同一の構造となっており、回転方向も正方向及び逆
方向に回転するように制御される。なお、この下部回転
体40については、上部回転体38で説明した符号と同
一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0047】本実施の形態では、上部回転体38を左右
対称とされた状態で取り付けられている。前記流路60
は、所謂たすきがけ状にこの下部回転体40の外周まで
案内している。
【0048】下部回転体40における切欠部50が水平
よりも下向きとなる左右の位置には、低確率入賞領域6
4と高確率入賞領域66が設けられている。下部回転体
40では、その回転方向と、突起部52の存在により、
何れかへの振り分けの確率を変更することができるよう
になっている。
【0049】また、低確率入賞領域64と高確率入賞領
域66には、それぞれ低確率通過センサ68及び高確率
通過センサ70が設けられ、この何れかのセンサの通過
により、権利行使入賞口30への入賞が可能となる。
【0050】本実施の形態では、下部回転体40の切欠
部52へのパチンコ球の収容タイミングにより、特別図
柄始動入賞口22への入賞で実行される抽選確率を高確
率又は低確率の何れかに設定することができる(第1の
確率変更)。
【0051】また、パチンコ球が権利行使ユニット24
の内部空間に案内されると、まず、上部回転体38の回
転方向を変えることで、流路60、すなわち特定入賞セ
ンサ62を通過するしないかの振り分け確率を、上部回
転体38の回転方向により、高確率又は低確率の何れか
に変更することができる(第2の確率変更)。
【0052】さらに、下部回転体40の回転方向を変え
ることで、特別図柄始動入賞口22への入賞で実行され
る抽選確率を高確率又は低確率にするか否かを振り分け
確率を、下部回転体40の回転方向により、高確率又は
低確率を何れかに変更することができる(第3の確率変
更)。
【0053】この3種類の状態を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】この表1に示されるように、3種類の確率
変更がそれぞれ高確率、低確率の2種類に変更されるた
め、23=8種類の状態を得ることができる。すなわ
ち、従来の権利行使ユニット24では、権利行使が可能
となるか否かのみを期待する構成であったのに対し、本
実施の形態では、8種類の遊技状態を設定することが可
能となり、権利行使ユニット24の内部空間にパチンコ
球が入ってから段階的にそれぞれ結果に一喜一憂しなが
ら、遊技をすることが可能となる。
【0056】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0057】遊技盤10にパチンコ球が発射され、特別
図柄始動入賞口22に入賞すると、内部的に抽選が実行
され、その抽選結果が電動役物ユニット18の表示部2
0において図柄変動パターンによって演出報知される。
【0058】ここで、抽選の結果が当りの場合、権利行
使ユニット24の電動チューリップ28が開放し、権利
行使ユニット24の内部空間へのパチンコ球の流入が可
能となる。これにより、遊技盤10上のパチンコ球の一
部が権利行使ユニット24の開口部26から入り込み、
天板42に当接する。
【0059】天板42の最上部には突起部44が形成さ
れ、若干天板42の右側にパチンコ球が案内されやすく
なっており、比較的早い時期にストッパ48に阻止され
たパチンコ球が天板42上で保持される。また、1個の
パチンコ球が天板42上で保持されると、それ以後に権
利行使ユニット24の開口部26から流入したパチンコ
球は普通入賞口46へ案内され、所定の賞球払出がなさ
れて、終了する。
【0060】ここで、上部回転体38は、時計回り或い
は反時計回りに一定速度で回転しており、この状態でス
トッパ48が解除されると、パチンコ球は上部回転体3
8の何れかの切欠部50に収容される。
【0061】パチンコ球が収容された切欠部50は、上
部回転体38の回転によって、左右の開口部56、58
に対向するが、切欠部50の開口端に形成された突起部
52により、排出される場合とされない場合とがある。
これは、上部回転体38の回転方向によって異なり、正
逆の回転方向、すなわち2種類の確率で開口部56、5
8へ振り分けられる。
【0062】左側の開口部56を通過して排出されるパ
チンコ球は普通入賞口46へ入賞する。一方、右側の開
口部58を通過して排出されるパチンコ球は下部回転体
40への流路60へ案内され、特定入賞センサ62を通
過する。
【0063】この特定入賞センサ62を通過すること
で、大当たりの遊技状態が確定することになる。
【0064】下部回転体40は、上部回転体38と同様
に、時計方向又は反時計方向に一定速度で回転してお
り、流路60から下部回転体40に案内されたパチンコ
球は、何れかの切欠部50に収容される。
【0065】パチンコ球が収容された切欠部50は、下
部回転体40の回転によって、左右の低確率入賞領域6
4及び高確率入賞領域66に対応するが、切欠部50の
開口端に形成された突起部52により、排出される場合
とされない場合とがある。これは、下部回転体40の回
転方向によって異なり、正逆の回転方向、すなわち2種
類の確率で低確率領域64又は高確率領域66へ案内さ
れる。
【0066】低確率領域64又は高確率領域66にパチ
ンコ球が案内され、低確率通過センサ68又は高確率通
過センサ70を通過すると、権利行使入賞口30へのパ
チンコ球の入賞が可能となり、遊技者はこの権利行使入
賞口30へ入賞し易くするため、所謂右打ちに発射強度
を変更し、早期に権利行使入賞口30へパチンコ球を入
賞させるように遊技状態を変更する。
【0067】この権利行使入賞口30にパチンコ球が入
賞すると、大入賞口74の開閉部材72が開放し、短時
間で多くの入賞を可能として、結果として遊技者の有利
な遊技状態とすることができる。
【0068】大入賞口74は所定時間或いは所定数の入
賞によって一旦閉止し、再度権利行使入賞口30にパチ
ンコ球が入賞すると、開放する。これが所定回数(例え
ば16ラウンド)繰り返されることで、遊技者は多くの
賞球払出を受けることができる。
【0069】ここで、本実施の形態では、特別図柄始動
入賞口22へ入賞したときの抽選の確率、上部回転体3
8での振り分け確率、下部回転体40での振り分け確率
をそれぞれ低確率又は高確率に設定することができる。
【0070】この設定は表1に示される如く、8種類の
状態を設定することができる。
【0071】(状態変更例1)最初は遊技者に最も不利
な状態(状態8)としておき、遊技中に最終的に高確率
領域64を通過して、大当たり(大入賞口開放処理)が
実行され、この大当たり処理が終了した後は、遊技者に
最も有利な状態(状態1)とする。
【0072】その後、状態1で遊技が継続され、最終的
に低確率領域66を通過して、大当たり処理が終了した
後は、状態を1ランクずつダウンさせ、最終的に高確率
領域64を通過して、大当たり処理が終了した後は、状
態を1ランクずつアップさせていく。
【0073】(状態変更例2)所定設定を状態8として
おき、特別図柄始動入賞口22への入賞回数が所定回数
に達しても抽選の結果が当らないとき、或いは、電動チ
ューリップ28の開放中にパチンコ球が権利行使ユニッ
ト24の開口部26から流入しなかったとき、状態7に
変更し、これが続くことで段階的に状態をアップしてい
くことで、遊技者の不利な状態を緩和していく。
【0074】(状態変更例3)予め定められたタイミン
グ、順序で一方的に状態を変更していく。
【0075】(状態変更例4)特別図柄始動入賞口22
への入賞で実行される抽選が所定回数連続して外れとな
ったとき、状態を遊技者に有利な状態でステップアップ
していき、当りとなった時点で上部回転体38及び下部
回転体40の回転方向を低確率側とする。
【0076】(状態変更例5)表示部20での図柄変動
パターンに基づいて状態を変更する。
【0077】上記状態変更例を説明したが、状態変更の
トリガは限定されるものではない。また、状態変更の結
果を表示部20又は別途表示装置を設けて、報知するよ
うにしてもよい。
【0078】なお、本実施の形態では、振り分け装置と
して、上部回転体38及び下部回転体40を適用した
が、回転体に限らず、パチンコ球を振り分ける機能を持
っていれば、スライド式やスロープ上を転動させる等の
誘導式の振り分け装置を用いてもよい。
【0079】また、表1に示す上部回転体38及び下部
回転体40の回転方向と確率との関係は一例にすぎず、
切欠部50の数、突起部52の位置又は方向により様々
に設定可能である。
【0080】あsらに、本実施の形態では、上部回転体
38及び下部回転体40を一定速度で回転させたが、回
転速度を変化させることでさらに多様の状態を設定する
ことが可能である。
【0081】以上説明した如く本実施の形態では、上部
回転体38と下部回転体40とをパチンコ球が順次案内
されるように直列に連接し、この上部回転体38での振
り分け確率を回転方向で、また、下部回転体40での振
り分け確率を回転方向で、さらに、特別図柄始動入賞口
22に入賞したときの抽選確率を下部回転体40での振
り分け結果で、それぞれ設定するようにしたため、8種
類の状態を形成することができる。また、それぞれの確
率を、パチンコ球の移動の偶然性を充分に生かし、かつ
このパチンコ球によって結果が決まるようにしたため、
遊技者が実際に目で見て確認することができ、内部処理
的に行われる抽選等による不信感を払拭することができ
る。
【0082】また、権利行使ユニット24内に流入して
から、段階的にその結果を一喜一憂しながら楽しむこと
ができ、遊技の趣向性を維持することができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、遊技機の
運搬時には、省スペースで効率よく移送することがで
き、一方、遊技機の設置後は、遊技盤面から突出する装
飾部材による演出効果を充分に発揮することができると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ機の遊技盤の正面
図である。
【図2】遊技盤に設けられた権利行使ユニットの拡大正
面図である。
【図3】権利行使ユニットに配設された上部回転体(下
部回転体は左右対称)の正面図である。
【符号の説明】
10 遊技盤 18 電動役物ユニット 20 表示部 22 特別図柄始動入賞口 24 権利行使ユニット(案内構造物) 28 電動チューリップ 30 権利行使入賞口 36 通過センサ 38 上部回転体(案内構造物、振り分け装置) 40 下部回転体(案内構造物、振り分け装置) 50 切欠部(振り分け装置) 52 突起部(振り分け確率変更手段) 62 特定入賞センサ 64 低確率入賞領域 66 高確率入賞領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に設けられた始動口に遊技球が入
    賞することで抽選を実行すると共に、前記抽選が当りの
    場合に、遊技者に有利な遊技状態となる権利を行使する
    ことが可能な遊技機に用いられる遊技球案内構造であっ
    て、 前記遊技球の遊技盤上の移動を利用し、少なくとも2種
    類の移動軌跡を取り得るように前記遊技球を案内する複
    数の案内構造物を、前記遊技球が所定の順序で移行する
    ように直列的に連接し、 前記遊技球の最終的な遊技形態をとるための確率を段階
    的に設定可能としたことを特徴とする遊技機の遊技球案
    内構造。
  2. 【請求項2】 所定の確率で当り/外れを抽選し、当該
    抽選の結果が当りのときに遊技者に有利な状態となり得
    る遊技機であって、 前記当りが確定した後、当りを取得した遊技球を少なく
    とも2方向に振り分け、当該振り分け方向にもとづい
    て、遊技状態を変更可能な振り分け装置と、 前記振り分け装置による振り分けの際の、振り分け確率
    を変更する振り分け確率変更手段と、を有する遊技機。
  3. 【請求項3】 前記振り分け装置が複数設けられ、前記
    遊技球が所定の順序で移行していくように直列的に連接
    されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記振り分け方向により変更する遊技状
    態が、前記当り/外れの抽選及び前記振り分け確率変更
    手段による振り分け確率の変更の少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記振り分け装置が回転体と、前記回転
    体の周面に設けられた前記遊技球受け入れ用の複数の切
    欠部と、で構成され、 前記振り分け確率変更手段が、前記回転体の回転方向に
    より前記受け入れた遊技球の排出回転角度位置が異なる
    ように前記切欠部の開口端に形成された突起部であるこ
    とを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項記載
    の遊技機。
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