JP2007175156A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の補給通路から補給される遊技球を、単一の駆動手段によって複数の払出経路から払出す払出手段を備えたパチンコ機において、特定の補給通路で球詰まりが発生した場合であっても特定の補給通路以外の補給通路から遊技球を払出すことができるパチンコ機を実現する。
【解決手段】 第1球詰まり検出スイッチ23aと払出モータ11との間で球詰まりが発生した場合は、払出モータ11を停止させないで遊技球の払出しを継続する。これにより、未払いの遊技球がパチンコ機内部に残った状態にならず、遊技球の払出しを完結することができる。従って、遊技者は、球詰まりの解消などが終了するまで待たなくても、他のパチンコ機へ移動して遊技をすることができる。
【選択図】 図7
【解決手段】 第1球詰まり検出スイッチ23aと払出モータ11との間で球詰まりが発生した場合は、払出モータ11を停止させないで遊技球の払出しを継続する。これにより、未払いの遊技球がパチンコ機内部に残った状態にならず、遊技球の払出しを完結することができる。従って、遊技者は、球詰まりの解消などが終了するまで待たなくても、他のパチンコ機へ移動して遊技をすることができる。
【選択図】 図7
Description
この発明は、パチンコ機に関し、詳しくは、単一の駆動手段によって遊技球を複数の払出経路から払出す払出手段を備えたパチンコ機に関する。
従来、この種のパチンコ機として特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1の図8は、賞球用の球払出装置80aの詳細を示した分解斜視図である。この球払出装置80aは、本体枠135aに賞球払出モータ136aが設けられ、そのモータ軸に取付けられるスクリュー137aが球払出装置80aの開放下端口に配置されている。また、本体枠135aには、遊技球タンクからタンクレールを経て2条の補給通路で流下する遊技球を取込む2つの取込口が開口形成されており、各取込口から取込まれ、2つの払出経路から払出される賞球を払出経路毎に1個ずつ検出する賞球センサ138a、138bが設けられている。
そして、賞球払出モータ136aの駆動によりスクリュー137aが回転駆動されると、遊技球タンクからタンクレールを経て供給される遊技球が球払出装置80aへ導入され、球払出装置80a内の遊技球は、回転するスクリュー137aによって下流方向へ移動させられ、下流にあるものから順に2つの開放下端口から交互に落下して賞球保留部へ払出されるようになっている。そして、各賞球センサによって検出された賞球の数が所定個数に達すると、賞球払出モータ136aが停止する。
ところで、前述した2条の補給通路の一方で球詰まりが発生した場合は、賞球払出モータ136aを停止し、賞球の払出しを中断する。そして、遊技者が賞球払出しの異常をホール従業員に報告し、その従業員が賞球払出しの異常の原因となっている球詰まりを解消する。
しかし、上記従来のパチンコ機は、一方の補給通路で球詰まりが発生した場合は、賞球の払出しを中断するため、未払いの賞球がパチンコ機内部に残った状態になるので、球詰まりが解消するまで他のパチンコ機へ移動して遊技を行うことができず、賞球の払出しが可能になるまで、ただひたすら待たなければならないという問題がある。
そこでこの発明は、複数の補給通路から補給される遊技球を、単一の駆動手段によって複数の払出経路から払出す払出手段を備えたパチンコ機において、特定の補給通路で球詰まりが発生した場合であっても特定の補給通路以外の補給通路から遊技球を払出すことができるパチンコ機を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項3に記載の発明では、遊技球を補給する複数の補給通路(22,23)と、前記補給通路毎に配置されており、前記補給通路内の遊技球を検出したときに第1検出信号を出力する複数の第1検出手段(22a,23a)と、前記補給通路から補給された遊技球を補給通路毎に個別に取込み、前記補給通路と対応する払出経路(17,18)毎に払出す払出部材(15)と、前記払出部材を駆動する単一の駆動手段(11)とを有する払出手段(10)と、この払出手段から払出された遊技球を遊技盤へ発射する発射手段(42,52,53)と、前記払出経路毎に設けられており、前記払出経路から払出された遊技球を検出したときに第2検出信号を出力する複数の第2検出手段(13,14)と、前記各第2検出手段から出力された前記第2検出信号を入力し、その入力した第2検出信号に基づいて前記払出手段により払出された遊技球を計数する計数手段(S18)と、前記各第1検出手段から前記第1検出信号がそれぞれ出力されているが、特定の前記第2検出手段から前記第2検出信号が出力されいない状態を検出したときに、前記各第1検出手段と前記払出手段との間における特定の前記補給通路において球詰まりが発生したと判定する判定手段(S14)と、前記判定手段が前記球詰まりが発生したと判定した場合は、遊技球を前記特定の補給通路以外の補給通路から前記払出手段へ補給して遊技球を払出すように前記払出手段を制御する払出制御手段(S33)と、を備えたという技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機(1)において、前記判定手段(S14)が前記球詰まりが発生したと判定した場合は、遊技球の発射を停止するように前記発射手段を制御する発射制御手段(S35,S36)を備えたという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のパチンコ機(1)において、前記発射制御手段(S35,S36)は、前記発射手段(42,52,53)によって発射された遊技球が前記遊技盤(6)に配置された入賞口(5a)に入賞する確率の高い大当りの期間は、前記遊技球を発射できるように前記発射手段を制御するという技術的手段を用いる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態において使用する符号と対応するものである。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態において使用する符号と対応するものである。
(請求項1に係る発明の効果)
補給通路内の遊技球を検出する各第1検出手段と払出手段との間における特定の補給通路において球詰まりが発生した場合は、特定の補給通路以外の補給通路から遊技球の補給を受けて払出すことができるため、未払いの遊技球がパチンコ機内部に残った状態にならず、遊技球の払出しを完結することができる。
従って、遊技者は、球詰まりの解消が終了するまで待たなくても、他のパチンコ機へ移動して遊技をすることができる。
補給通路内の遊技球を検出する各第1検出手段と払出手段との間における特定の補給通路において球詰まりが発生した場合は、特定の補給通路以外の補給通路から遊技球の補給を受けて払出すことができるため、未払いの遊技球がパチンコ機内部に残った状態にならず、遊技球の払出しを完結することができる。
従って、遊技者は、球詰まりの解消が終了するまで待たなくても、他のパチンコ機へ移動して遊技をすることができる。
(請求項2に係る発明の効果)
複数の補給通路のうち特定の補給通路が球詰まりになった場合は、遊技球の発射を停止することができるため、さらなる遊技球の入賞を阻止し、未払いの遊技球数の増加を防止することができる。
複数の補給通路のうち特定の補給通路が球詰まりになった場合は、遊技球の発射を停止することができるため、さらなる遊技球の入賞を阻止し、未払いの遊技球数の増加を防止することができる。
(請求項3に係る発明の効果)
複数の補給通路のうち特定の補給通路が球詰まりになった場合でも、遊技球が入賞口に入賞する確率の高い大当りの期間は、遊技球を発射することができるため、発射した遊技球を入賞口に入賞させ、遊技球の払出しを受けることができるので、遊技球の発射が停止することにより、遊技者が不測の不利益を被るおそれがない。
また、大当り期間中に遊技球を入賞口に入賞させることができないことによる遊技者の不利益について、ホール側ともめるおそれもない。
さらに、ホール側は、大当りの期間を利用して、球詰まりの解消などの準備を行うことができる。
複数の補給通路のうち特定の補給通路が球詰まりになった場合でも、遊技球が入賞口に入賞する確率の高い大当りの期間は、遊技球を発射することができるため、発射した遊技球を入賞口に入賞させ、遊技球の払出しを受けることができるので、遊技球の発射が停止することにより、遊技者が不測の不利益を被るおそれがない。
また、大当り期間中に遊技球を入賞口に入賞させることができないことによる遊技者の不利益について、ホール側ともめるおそれもない。
さらに、ホール側は、大当りの期間を利用して、球詰まりの解消などの準備を行うことができる。
<第1実施形態>
この発明の第1実施形態について説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。図2は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。
図1に示すように、パチンコ機1には、外殻を構成する外枠40が設けられており、その外枠40にはガラス枠41が開閉可能に取付けられている。ガラス枠41の内側には遊技盤6が設けられており、外枠40の前面右下方には、遊技盤6へ発射する遊技球の発射強度を調節するための発射レバー42が回動可能に取付けられている。遊技盤6の下方には、払出された賞球や貸球を収容する上受け皿43が設けられており、上受け皿43の下方には、上受け皿43の収容可能数を超えて流下した賞球を収容する下受け皿45が設けられている。
この発明の第1実施形態について説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。図2は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。
図1に示すように、パチンコ機1には、外殻を構成する外枠40が設けられており、その外枠40にはガラス枠41が開閉可能に取付けられている。ガラス枠41の内側には遊技盤6が設けられており、外枠40の前面右下方には、遊技盤6へ発射する遊技球の発射強度を調節するための発射レバー42が回動可能に取付けられている。遊技盤6の下方には、払出された賞球や貸球を収容する上受け皿43が設けられており、上受け皿43の下方には、上受け皿43の収容可能数を超えて流下した賞球を収容する下受け皿45が設けられている。
[遊技盤の主要構成]
遊技盤6の左上には、遊技球が2つの補給通路(図4(b),図7において符号22,23で示す)へ共に供給されていない状態(以下、この状態を球切れという)が発生し、遊技球を払出装置(図3,5,6にて符号10で示す)へ供給不能になったことを報知する球切れ表示部材3が配置されている。また、遊技盤6の右上には、上記2つの補給通路のうち一方と払出装置との間において球詰まりが発生し、払出装置が遊技球を払出す2つの払出経路のうちの1つが遊技球の払出し不能となった状態(以下、この状態を片切れという)が発生したことを報知する片切れ表示部材7が配置されている。球切れ時または片切れ時の制御については後述する。この実施形態では、球切れ表示部材3および片切れ表示部材7は、それぞれLEDであり、球切れ時に球切れ表示部材3が点灯し、片切れ時に片切れ表示部材7が点灯する。
遊技盤6の左上には、遊技球が2つの補給通路(図4(b),図7において符号22,23で示す)へ共に供給されていない状態(以下、この状態を球切れという)が発生し、遊技球を払出装置(図3,5,6にて符号10で示す)へ供給不能になったことを報知する球切れ表示部材3が配置されている。また、遊技盤6の右上には、上記2つの補給通路のうち一方と払出装置との間において球詰まりが発生し、払出装置が遊技球を払出す2つの払出経路のうちの1つが遊技球の払出し不能となった状態(以下、この状態を片切れという)が発生したことを報知する片切れ表示部材7が配置されている。球切れ時または片切れ時の制御については後述する。この実施形態では、球切れ表示部材3および片切れ表示部材7は、それぞれLEDであり、球切れ時に球切れ表示部材3が点灯し、片切れ時に片切れ表示部材7が点灯する。
遊技盤6の遊技領域6aには、センターケース30が備えられており、センターケース30のハウジング31には、複数の特別図柄(例えば、0〜9の数字を表現した図柄)を変動表示する図柄表示装置32が設けられている。図柄表示装置32は、複数の特別図柄を配列した図柄列を画面の複数の表示領域(例えば、横方向3個所の表示領域)においてそれぞれ上下方向に移動させる。このように、特別図柄を画面上で移動させるような表示を変動表示(スクロールともいう)という。
センターケース30の下方には、相対向する2本の命釘により、始動口2が規定されており、その始動口2の直下には、相対向する一対の開閉翼片を備えた電動役物4が設けられている。始動口2を通過した遊技球は、電動役物4の内部に流下する。電動役物4の内部には、始動口2を通過した遊技球、または、開閉した開閉翼片によって取込まれた遊技球を検出する始動口スイッチが配置されている。
遊技球が始動口2または電動役物4の開閉翼片から入賞し、始動口スイッチによって検出されると、所定個数(たとえば、4個)の賞球が払出され、図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始する。特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口スイッチによって検出された場合は、その検出による特別図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留数は、ハウジング31に設けられた保留数表示装置33によって表示される。この実施形態では、保留数表示装置33は、4個のLEDから構成されており、各LEDの点灯数によって保留数を表示する。
図柄表示装置32は、特別図柄の変動表示開始から所定時間経過すると、各表示領域において変動している各図柄列を所定の順序で停止させ、各表示領域に確定図柄を表示する。そして、各確定図柄が大当り図柄(たとえば、777などの同一数字からなるもの)の場合に大当りが発生する。大当りが発生すると、電動役物4の下方に設けられた変動入賞装置5が作動し、大入賞口開閉部材5bが開放し、大入賞口5aが開口する。そして、大入賞口5aに遊技球が入賞すると、所定個数(たとえば15個)の賞球が払出される。大入賞口5aが開口してから所定時間(たとえば約30秒)経過したか、あるいは大入賞口5aへの入賞数が所定数(たとえば10個)に達したかのいずれかの条件が満足されると大入賞口5aが閉口する。大入賞口5aの開口から閉口までを1ラウンドといい、複数のラウンド(たとえば15ラウンド)を実行することができる。このように、大当りの発生により行われる遊技を大当り遊技といい、大当り遊技が行われている期間を大当り期間という。
また、図柄表示装置32は、普通図柄(例えば、○や×などの記号)を変動表示する。遊技球が遊技領域6aに設けられたゲート46を通過すると、図柄表示装置32が普通図柄の変動表示を開始し、当りの普通図柄で停止すると、電動役物4の両翼が開放し、始動口スイッチによる検出が容易となる。普通図柄の変動表示中に遊技球がゲート46を通過した場合は、その通過による普通図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留数は、ハウジングに設けられた保留数表示装置34によって表示される。この実施形態では、保留数表示装置34は、4個のLEDから構成されており、各LEDの点灯数によって保留数を表示する。
また、遊技領域6aには、入賞口48が設けられており、1個の遊技球が1つの入賞口に入賞すると所定個数(たとえば、7個)の賞球が払出される。
その他、遊技領域6aには、風車47、発射された遊技球を遊技領域6aへ案内する案内レール49、どこにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口8などが設けられている。また、遊技盤6の盤面には、多くの遊技釘9が打ち込まれており、発射された遊技球は遊技釘9に衝突することによって流下方向が変化する。
その他、遊技領域6aには、風車47、発射された遊技球を遊技領域6aへ案内する案内レール49、どこにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口8などが設けられている。また、遊技盤6の盤面には、多くの遊技釘9が打ち込まれており、発射された遊技球は遊技釘9に衝突することによって流下方向が変化する。
[パチンコ機の裏面構造]
次に、パチンコ機1の裏面構造について図3および図4を参照して説明する。図3は、図1に示すパチンコ機を裏面から見た概略説明図である。図4は、補給通路の説明図であり、(a)は補給通路を正面から見た透視図、(b)は補給通路を右側面から見た透視図である。
次に、パチンコ機1の裏面構造について図3および図4を参照して説明する。図3は、図1に示すパチンコ機を裏面から見た概略説明図である。図4は、補給通路の説明図であり、(a)は補給通路を正面から見た透視図、(b)は補給通路を右側面から見た透視図である。
パチンコ機1の裏面上部には、島設備などから供給された遊技球を貯留する球タンク20が設けられており、その球タンク20の右端下方には、球タンク20から流出した遊技球を案内するタンクレール21が設けられている。タンクレール21の底部は、遊技球の流下方向に沿って2条の流下経路に区分されており、タンクレール21内の遊技球は、区分された各流下経路毎に計2列で流下する。タンクレール21内を流下する遊技球の流下方向には、タンクレール21を流下した遊技球を賞球または貸球として払出す払出装置10が設けられている。
タンクレール21および払出装置10は、タンクレール21から流下する遊技球を払出装置10へ補給するための補給通路によって連結されている。図4(b)に示すように、タンクレール21の各流下経路に対応した2つの補給通路22,23は、それぞれ樋状に形成されており、遊技球を1列に配列した状態で払出装置10へ補給する。各補給通路22,23には、補給通路内を流下する遊技球を検出する第1球切れ検出スイッチ22aおよび第2球切れ検出スイッチ23aがそれぞれ配置されている。変流器などの近接スイッチ、または、マイクロスイッチなどを球切れ検出スイッチとして使用することができる。第1および第2球切れ検出スイッチ22a,23aの両方が所定時間以上オフになると、球切れと判定され、球切れ表示部材3が点灯し、各球切れ検出スイッチよりも上流の補給通路22,23の両方において球切れが発生したことを報知する。
また、パチンコ機1の裏面には、演出制御基板24と、払出制御基板25と、電源基板26とが設けられている。演出制御基板24は、マイコン(図7において符号24aで示す)を搭載しており、マイコン24aは、入賞の検出、大当りかハズレかの判定、大当り期間中の遊技の制御、図柄表示装置32の制御、LEDやランプなどの発光部材の点灯または点滅の制御、特別図柄や普通図柄の変動中の効果音や大当り発生時の効果音などの音声制御などを実行する。電源基板26は、各基板へ必要な動作電源を供給する。
払出制御基板25は、マイコン(図7において符号25aで示す)を搭載しており、マイコン25aは、払出装置10の制御を実行し、入賞に対応した賞球の払出し、あるいは、球貸要求に対応した貸球の払出しを行う。以下、賞球および貸球の払出しを総称して遊技球の払出しという。また、マイコン25aは、払出装置10によって払出された遊技球の計数、球切れの判定、片切れの判定、払出エラーの判定などを実行する。
ここで、片切れとは、第1球切れ検出スイッチ22aおよび第2球切れ検出スイッチ23aの検出可能領域よりも上流の補給通路22,23の一方に遊技球が供給されていない状態、あるいは、図7(b)に示すように、第1球切れ検出スイッチ22aおよび第2球切れ検出スイッチ23aの検出可能領域までは遊技球が供給されているが、一方の球切れ検出スイッチと払出装置10との間で球詰まりが発生し、一方の補給通路からのみ遊技球が払出装置10へ供給可能になっている状態のことをいう。
ここで、片切れとは、第1球切れ検出スイッチ22aおよび第2球切れ検出スイッチ23aの検出可能領域よりも上流の補給通路22,23の一方に遊技球が供給されていない状態、あるいは、図7(b)に示すように、第1球切れ検出スイッチ22aおよび第2球切れ検出スイッチ23aの検出可能領域までは遊技球が供給されているが、一方の球切れ検出スイッチと払出装置10との間で球詰まりが発生し、一方の補給通路からのみ遊技球が払出装置10へ供給可能になっている状態のことをいう。
[払出装置10の構造]
次に、払出装置10の構造について図5および図6を参照して説明する。図5は、払出装置10の説明図であり、(a)は払出装置10に供給された遊技球の流れを示す透視図、(b)は払出装置10の縦断面図である。図6は、払出装置10からハウジングを取り除いた状態を示す斜視図であり、(a)は一方の払出経路から遊技球が払出される様子を示し、(b)は他方の払出経路から遊技球が払出される様子を示す。
次に、払出装置10の構造について図5および図6を参照して説明する。図5は、払出装置10の説明図であり、(a)は払出装置10に供給された遊技球の流れを示す透視図、(b)は払出装置10の縦断面図である。図6は、払出装置10からハウジングを取り除いた状態を示す斜視図であり、(a)は一方の払出経路から遊技球が払出される様子を示し、(b)は他方の払出経路から遊技球が払出される様子を示す。
払出装置10は、マイコン25aの制御によって駆動される払出モータ11と、この払出モータ11の回転シャフト11aに回転可能に取付けられた払出スクリュー15と、この払出スクリュー15によって払出される遊技球の2つの払出経路17,18と、この払出経路17から払出された遊技球を検出する第1払出センサ13と、払出経路18から払出された遊技球を検出する第2払出センサ14とを備える。ハウジング16の上面には、各補給通路22,23から個別に供給される遊技球を取り込むための取込口16aが開口形成されている。なお、図5(a)では、取込口16aのみが示されているが、実際には、取込口16aの奥にもう一つの取込口が開口形成されている。
図6に示すように、払出装置10は、各払出センサを取付けるための取付部材12を備えており、取付部材12には、各取込口から取込まれた遊技球を払出経路17,18に案内するための案内口17a,18aが開口形成されている。各案内口17a,18aから流下した遊技球は、それぞれ払出スクリュー15によって螺旋回転しながら各払出経路17,18内を流下する。
払出モータ11の回転シャフト11aが180°回転(半回転)すると、つまり払出スクリュー15が180°回転すると、案内口18aから案内された遊技球が払出経路18から払出され、第2払出センサ14によって検出され、流下方向L2に沿って流下する。さらに払出スクリュー15が180°回転(半回転)すると、案内口17aから案内された遊技球が払出経路17から払出され、第1払出センサ13によって検出され、流下方向L1に沿って流下する。
払出モータ11の回転シャフト11aが180°回転(半回転)すると、つまり払出スクリュー15が180°回転すると、案内口18aから案内された遊技球が払出経路18から払出され、第2払出センサ14によって検出され、流下方向L2に沿って流下する。さらに払出スクリュー15が180°回転(半回転)すると、案内口17aから案内された遊技球が払出経路17から払出され、第1払出センサ13によって検出され、流下方向L1に沿って流下する。
この実施形態では、ステッピングモータを払出モータ11として使用する。払出モータ11は、払出制御基板25から2ms間隔で発信される1パルスで7.5°回転する。このため、48ms(24パルス)で180°回転(半回転)し、96ms(48パルス)で360°回転(1回転)する。つまり、払出装置10は、払出モータ11の半回転につき遊技球を1個払出し、1回転につき遊技球を2個払出す。
[制御系の主要構成]
次に、パチンコ機1の制御系の主要構成について図7を参照して説明する。図7は、パチンコ機1の制御系の主要構成をブロックで示す説明図であり、(a)は片切れの発生していない状態の説明図、(b)は片切れの発生した状態の説明図である。
次に、パチンコ機1の制御系の主要構成について図7を参照して説明する。図7は、パチンコ機1の制御系の主要構成をブロックで示す説明図であり、(a)は片切れの発生していない状態の説明図、(b)は片切れの発生した状態の説明図である。
払出制御基板25のマイコン25aは、第1払出センサ13または第2払出センサ14から出力された検出信号を入力する毎に賞球払出数から1を減算し、賞球払出数が0になると、払出モータ11を停止する。
発射モータ53は、遊技球を発射する発射装置を駆動し、発射制御基板52は、発射モータ53を制御する。マイコン25aは、第1および第2球切れ検出スイッチ22a,23aが共に補給通路22,23内の遊技球を検出していない時間が所定時間以上になると球切れと判定する。マイコン25aは、球切れと判定すると、払出モータ11を停止するとともに、発射制御基板52へ発射停止命令を送信し、遊技球の発射を停止させる。
また、マイコン25aは、図7(b)に示すように、第1および第2球切れ検出スイッチ22a,23aは、共に遊技球を検出しているが、一方の球切れ検出スイッチと払出モータ11との間で球詰まりが発生し、一方の払出センサのみが遊技球を検出している状態になったときは、片切れエラーとして処理し、払出モータ11を停止させないで、球詰まりの発生していない方の補給通路から払出装置10へ遊技球を補給し、遊技球の払出しを継続させる。
発射モータ53は、遊技球を発射する発射装置を駆動し、発射制御基板52は、発射モータ53を制御する。マイコン25aは、第1および第2球切れ検出スイッチ22a,23aが共に補給通路22,23内の遊技球を検出していない時間が所定時間以上になると球切れと判定する。マイコン25aは、球切れと判定すると、払出モータ11を停止するとともに、発射制御基板52へ発射停止命令を送信し、遊技球の発射を停止させる。
また、マイコン25aは、図7(b)に示すように、第1および第2球切れ検出スイッチ22a,23aは、共に遊技球を検出しているが、一方の球切れ検出スイッチと払出モータ11との間で球詰まりが発生し、一方の払出センサのみが遊技球を検出している状態になったときは、片切れエラーとして処理し、払出モータ11を停止させないで、球詰まりの発生していない方の補給通路から払出装置10へ遊技球を補給し、遊技球の払出しを継続させる。
従って、片切れになったときは、未払いの遊技球がパチンコ機内部に残った状態にならず、遊技球の払出しを完結することができる。
つまり、球詰まりの解消などが終了するまで待たなくても、他のパチンコ機へ移動して遊技をすることができる。
また、マイコン25aは、発射制御基板52へ発射停止命令を送信し、遊技球の発射を停止させるため、さらなる遊技球の入賞を阻止し、未払いの遊技球数の増加を防止することができる。
つまり、球詰まりの解消などが終了するまで待たなくても、他のパチンコ機へ移動して遊技をすることができる。
また、マイコン25aは、発射制御基板52へ発射停止命令を送信し、遊技球の発射を停止させるため、さらなる遊技球の入賞を阻止し、未払いの遊技球数の増加を防止することができる。
[球切れ検出処理]
次に、払出制御基板25のマイコン25aが実行する球切れ検出処理の流れについて、それを示す図11のフローチャートを参照して説明する。
マイコン25aは、第1球切れ検出スイッチ22aが球切れを検出したか否かを判定し(ステップ(以下、Sと略す)1)、球切れを検出したと判定した場合は(S1:Yes)、補給通路22の第1球切れ検出スイッチ22aの検出可能領域よりも上流において球切れが発生していることを示す第1球切れフラグをONする(S2)。
また、第1球切れ検出スイッチ22aが球切れを検出しなかったと判定した場合は(S1:No)、第2球切れスイッチ23aが球切れを検出したか否かを判定し(S3)、球切れを検出したと判定した場合は(S3:Yes)、補給通路23の第1球切れ検出スイッチ22aの検出可能領域よりも上流において球切れが発生していることを示す第2球切れフラグをONする(S4)。
例えば、マイコン25aは、球切れ検出スイッチから出力される第1検出信号の出力レベルが、所定時間変化しなかったときに球切れ検出スイッチが球切れを検出したと判定する。このとき、球切れ表示部材3(図2)が点灯し、第1および第2球切れ検出スイッチ22a,23aの各検出可能領域よりも上流における補給通路22,23において球切れ発生したことを報知する。
次に、払出制御基板25のマイコン25aが実行する球切れ検出処理の流れについて、それを示す図11のフローチャートを参照して説明する。
マイコン25aは、第1球切れ検出スイッチ22aが球切れを検出したか否かを判定し(ステップ(以下、Sと略す)1)、球切れを検出したと判定した場合は(S1:Yes)、補給通路22の第1球切れ検出スイッチ22aの検出可能領域よりも上流において球切れが発生していることを示す第1球切れフラグをONする(S2)。
また、第1球切れ検出スイッチ22aが球切れを検出しなかったと判定した場合は(S1:No)、第2球切れスイッチ23aが球切れを検出したか否かを判定し(S3)、球切れを検出したと判定した場合は(S3:Yes)、補給通路23の第1球切れ検出スイッチ22aの検出可能領域よりも上流において球切れが発生していることを示す第2球切れフラグをONする(S4)。
例えば、マイコン25aは、球切れ検出スイッチから出力される第1検出信号の出力レベルが、所定時間変化しなかったときに球切れ検出スイッチが球切れを検出したと判定する。このとき、球切れ表示部材3(図2)が点灯し、第1および第2球切れ検出スイッチ22a,23aの各検出可能領域よりも上流における補給通路22,23において球切れ発生したことを報知する。
続いて、マイコン25aは、第1および第2球切れフラグがONしているか否かを判定し(S5)、ONしていると判定した場合は(S5:Yes)、球切れエラー信号を演出制御基板24およびホールコンピュータ(図示せず)へ出力する(S6)。球切れエラー信号とは、供給すべき遊技球が存在しない状態のため、補給通路22,23のいずれからも遊技球を払出装置10へ補給することができない状態であることを示す信号である。続いて、発射制御基板52へ発射停止命令を送信し、発射モータ53を停止させ(S7)、払出モータ11を停止させる(S8)。発射モータ53を停止させることにより、遊技球を発射できないようにし、新たな入賞の発生を阻止する。また、払出モータ11を停止させることにより、払出すべき遊技球が存在しない状態における払出モータ11の駆動による電力の無駄な消費を阻止する。
[払出処理]
次に、払出制御基板25のマイコン25aが実行する払出処理の流れについて図8、図12および図13を参照して説明する。
図8は、払出モータ11、第1払出センサ13、第2払出センサ14、片切れエラー信号および発射モータ53の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図12は払出処理の流れを示すフローチャートであり、図13は図12のS15における片切れエラー処理の流れを示すフローチャートである。
次に、払出制御基板25のマイコン25aが実行する払出処理の流れについて図8、図12および図13を参照して説明する。
図8は、払出モータ11、第1払出センサ13、第2払出センサ14、片切れエラー信号および発射モータ53の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図12は払出処理の流れを示すフローチャートであり、図13は図12のS15における片切れエラー処理の流れを示すフローチャートである。
マイコン25aは、払出装置10が遊技球を払出中であるか否かを判定する(S10)。この判定は、例えば、第1および第2払出センサ13,14の少なくとも一方から検出信号が出力されているか否かに基づいて行う。
ここで、第1および第2払出センサ13,14の少なくとも一方から検出信号が出力されておらず、払出装置10が遊技球を払出中ではないと判定した場合は(S10:No)、前述の球切れ検出処理(図11)のS2およびS4を実行することにより、第1および第2球切れフラグが共にONしているか否か、つまり遊技球を全く払出不能な状態であるか否かを判定する(S11)。ここで、第1および第2球切れフラグが共にONしていないと判定した場合は(S11:No)、演出制御基板24のマイコン24aから、遊技球の払出を指示する払出コマンドを受信したか否かを判定する(S12)。ここで、払出コマンドを受信したと判定した場合は(S12:Yes)、受信した払出コマンドに示されている遊技球の払出数Nをセットし、払出モータ11を駆動し、遊技球の払出しを行う(S13)。
ここで、第1および第2払出センサ13,14の少なくとも一方から検出信号が出力されておらず、払出装置10が遊技球を払出中ではないと判定した場合は(S10:No)、前述の球切れ検出処理(図11)のS2およびS4を実行することにより、第1および第2球切れフラグが共にONしているか否か、つまり遊技球を全く払出不能な状態であるか否かを判定する(S11)。ここで、第1および第2球切れフラグが共にONしていないと判定した場合は(S11:No)、演出制御基板24のマイコン24aから、遊技球の払出を指示する払出コマンドを受信したか否かを判定する(S12)。ここで、払出コマンドを受信したと判定した場合は(S12:Yes)、受信した払出コマンドに示されている遊技球の払出数Nをセットし、払出モータ11を駆動し、遊技球の払出しを行う(S13)。
また、払出装置10が遊技球を払出中であると判定した場合は(S10:Yes)、第1および第2払出センサ13,14から出力される検出信号の出力タイミングの間隔である払出間隔Tが、予め設定されている基準時間TAを超えているか否かを判定する(S14)。基準時間TAは、補給通路22,23のいずれも正常に払出装置10へ遊技球を補給できる状態であり、払出装置10も正常である場合に第1および第2払出センサ13,14から交互に出力される検出信号の出力間隔である。
これを図8を参照して説明すると、時刻t1にて払出モータ11が駆動を開始しており、時刻t2にて第1払出センサ13がONし、時刻t3にて第2払出センサ14がONし、時刻t4にて第1払出センサ13がONしている。つまり、時刻t1,t2,t3においてそれぞれ遊技球が1個ずつ払出されている。
ここで、いずれかの払出センサが連続してONする間隔を遊技球の払出間隔とすると、第1および第2払出センサ13,14が交互に遊技球を検出している状態における払出間隔Tは基準時間TAであり、一方の払出センサのみが遊技球を検出している状態(片切れ状態)における払出間隔Tは、基準時間TAの2倍となる基準時間TBである。
ここで、いずれかの払出センサが連続してONする間隔を遊技球の払出間隔とすると、第1および第2払出センサ13,14が交互に遊技球を検出している状態における払出間隔Tは基準時間TAであり、一方の払出センサのみが遊技球を検出している状態(片切れ状態)における払出間隔Tは、基準時間TAの2倍となる基準時間TBである。
例えば、払出モータ11は、48msで半回転し、遊技球を1個払出すため、第1および第2払出センサ13,14が払出された遊技球を検出する間隔も48msであるとすると、上記基準時間TAを48msに設定し、基準時間TBを96ms(=48ms×2)に設定する。
つまり、遊技球の払出間隔Tが基準時間TA以下である場合は、補給通路22,23の両方から払出装置10に遊技球が補給されている正常な状態であるが、払出間隔Tが基準時間TAを超えている場合は、補給通路22,23の一方で片切れが発生している可能性があるため、その片切れが発生しているか否かを基準時間TAを用いて判定する。
つまり、遊技球の払出間隔Tが基準時間TA以下である場合は、補給通路22,23の両方から払出装置10に遊技球が補給されている正常な状態であるが、払出間隔Tが基準時間TAを超えている場合は、補給通路22,23の一方で片切れが発生している可能性があるため、その片切れが発生しているか否かを基準時間TAを用いて判定する。
ここで、払出間隔Tが基準時間TAを超えていると判定した場合は(S14:Yes)、片切れエラー処理を実行する(S15)。片切れエラー処理では、第1および第2払出センサ13,14の一方から検出信号が出力されているか否かを判定し(図13のS30)、出力されていると判定した場合は(S30:Yes)、片切れエラー信号を演出制御基板24およびホールコンピュータへ出力する(S31)。このとき、片切れ表示部材7が点灯し、片切れの発生を報知する。
続いて、払出間隔Tを基準時間TBに置換える(S33)。つまり、片切れ状態は、補給通路22,23の一方のみから払出装置10へ遊技球が補給され、払出モータ11の1回転につき遊技球が1個払出され、払出センサの一方のみで遊技球を検出する状態であるから、払出間隔Tと比較する基準時間を正常時のTAの2倍であるTBに置換える。
続いて、払出間隔Tを基準時間TBに置換える(S33)。つまり、片切れ状態は、補給通路22,23の一方のみから払出装置10へ遊技球が補給され、払出モータ11の1回転につき遊技球が1個払出され、払出センサの一方のみで遊技球を検出する状態であるから、払出間隔Tと比較する基準時間を正常時のTAの2倍であるTBに置換える。
続いて、マイコン25aは、発射モータ53を停止し(S35)、新たな入賞が発生することにより、未払いの賞球が増加するのを防止する。図8に示す例では、時刻t5にて、補給通路23において片切れが発生し、第2払出センサ14が遊技球を検出しなくなっている。そして、時刻t6にて片切れエラー信号が出力され、発射モータ53が停止されている。
また、検出信号が出力されていないと判定した場合は(S30:No)、払出エラー信号を演出制御基板24およびホールコンピュータへ出力し(S32)、発射モータ53を停止し(S36)、払出モータ11を停止する(図12のS20)。
つまり、いずれの払出センサからも検出信号が出力されていない状態では、遊技球の払出しを行うことができず、遊技を続行することが困難であるため、発射モータ53および払出モータ11を停止させる。
また、検出信号が出力されていないと判定した場合は(S30:No)、払出エラー信号を演出制御基板24およびホールコンピュータへ出力し(S32)、発射モータ53を停止し(S36)、払出モータ11を停止する(図12のS20)。
つまり、いずれの払出センサからも検出信号が出力されていない状態では、遊技球の払出しを行うことができず、遊技を続行することが困難であるため、発射モータ53および払出モータ11を停止させる。
また、マイコン25aは、S14において、払出間隔Tが基準時間TAを超えていないと判定した場合は(S14:No)、第1払出センサ13がONしているか否か、つまり第1払出センサ13が遊技球を検出したか否かを判定し(S16)、第1払出センサ13がONしていると判定した場合は(S16:Yes)、遊技球の払出数Nから1を減算する(S18)。また、第1払出センサ13がONしていないと判定した場合は(S16:No)、第2払出センサ14がONしているか否かを判定し(S17)、ONしていると判定した場合は(S17:Yes)、払出数Nから1を減算する(S18)。
続いて、払出数Nが0になったか否かを判定し(S19)、0になっていないと判定した場合は(S19:No)、払出間隔Tを0にリセットし(S21)、払出間隔Tの計測を開始する(S22)。また、払出数Nが0になったと判定した場合は(S19:Yes)、払出モータ11を停止する(S20)。
続いて、払出数Nが0になったか否かを判定し(S19)、0になっていないと判定した場合は(S19:No)、払出間隔Tを0にリセットし(S21)、払出間隔Tの計測を開始する(S22)。また、払出数Nが0になったと判定した場合は(S19:Yes)、払出モータ11を停止する(S20)。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、払出経路17,18の一方が遊技球の払出不能状態になった場合は、他方の払出経路から遊技球を払出すことができるため、未払いの遊技球がパチンコ機内部に残った状態にならず、遊技球の払出しを完結することができる。
従って、遊技者は、球詰まりの解消などが終了するまで待たなくても、他のパチンコ機へ移動して遊技をすることができる。
(1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、払出経路17,18の一方が遊技球の払出不能状態になった場合は、他方の払出経路から遊技球を払出すことができるため、未払いの遊技球がパチンコ機内部に残った状態にならず、遊技球の払出しを完結することができる。
従って、遊技者は、球詰まりの解消などが終了するまで待たなくても、他のパチンコ機へ移動して遊技をすることができる。
(2)払出経路17,18の一方が遊技球の払出不能状態になった場合は、遊技球の発射を停止することができるため、さらなる遊技球の入賞を阻止し、未払いの遊技球数の増加を防止することができる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図9および図14を参照して説明する。
図9は、大当り遊技、払出モータ11、片切れエラー信号および発射モータ53の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図14はマイコン25aが実行する片切れエラー処理2の流れを示すフローチャートである。なお、この実施形態のパチンコ機は、マイコン25aが実行する片切れエラー処理2の一部以外は、第1実施形態のパチンコ機と同一の構成および機能であるため、同一部分については説明を簡略化または省略し、同一の構成については同一の符号を用いる。
次に、この発明の第2実施形態について図9および図14を参照して説明する。
図9は、大当り遊技、払出モータ11、片切れエラー信号および発射モータ53の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図14はマイコン25aが実行する片切れエラー処理2の流れを示すフローチャートである。なお、この実施形態のパチンコ機は、マイコン25aが実行する片切れエラー処理2の一部以外は、第1実施形態のパチンコ機と同一の構成および機能であるため、同一部分については説明を簡略化または省略し、同一の構成については同一の符号を用いる。
マイコン25aは、基準時間TAを基準時間TBに置換えると(S33)、大当り遊技中であるか否かを判定し(S34)、大当り遊技中であると判定した場合は(S34:Yes)、払出処理のS14(図12)へ移行する。また、大当り遊技中ではないと判定した場合は(S34:No)、発射モータ53を停止させる(S35)。
つまり、片切れエラーが発生した場合であっても、大当り遊技中の場合は、発射モータ53を停止させないで、遊技球を発射し、遊技を継続できるように制御する。
つまり、片切れエラーが発生した場合であっても、大当り遊技中の場合は、発射モータ53を停止させないで、遊技球を発射し、遊技を継続できるように制御する。
図9に示す例では、時刻t1にて大当り遊技が開始され、時刻t2にて片切れエラー信号が出力されているが、発射モータ53はONした状態が継続している。なお、片切れ状態になると、払出モータ11が1回転につき遊技球を正常時の半分である1個払出すため、払出モータが1動作で所定個数(例えば、25個)の遊技球を連続して払出すために要する時間は、正常時の時間TCの2倍の時間TDになっている。
なお、大当り遊技中であるか否かは、例えば、大当りが発生したことを示す大当りフラグがONしているか否かで判定し、大当りフラグがONしているときは大当り遊技中であると判定する。大当りフラグは、遊技球が始動口スイッチによって検出されたときにマイコン24aが実行する大当り抽選において大当りが抽選されたときにONされる。大当り抽選は、0〜m個の数値をカウントするカウンタから取得したカウント値が、予め設定されている大当り値と同一か否かに基づいて行い、大当り値と同一であるときに抽選結果が大当りとなる。大当りフラグは、大当り遊技が終了したときにOFFされる。
[第2実施形態の効果]
(1)以上のように、第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、払出経路17,18の一方が遊技球の払出不能状態になった場合でも、大当り期間中は、遊技球を発射することができるため、発射した遊技球を大入賞口5aに入賞させ、遊技球の払出しを受けることができるので、遊技球の発射が停止することにより、遊技者が不測の不利益を被るおそれがない。
(2)また、大当り期間中に遊技球を大入賞口5aに入賞させることができないことによる遊技者の不利益について、ホール側ともめるおそれもない。
(3)さらに、ホール側は、片切れ表示部材7の点灯により、片切れの発生を認識しているため、大当り期間を利用して、球詰まりの解消などの準備を行うことができる。
(1)以上のように、第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、払出経路17,18の一方が遊技球の払出不能状態になった場合でも、大当り期間中は、遊技球を発射することができるため、発射した遊技球を大入賞口5aに入賞させ、遊技球の払出しを受けることができるので、遊技球の発射が停止することにより、遊技者が不測の不利益を被るおそれがない。
(2)また、大当り期間中に遊技球を大入賞口5aに入賞させることができないことによる遊技者の不利益について、ホール側ともめるおそれもない。
(3)さらに、ホール側は、片切れ表示部材7の点灯により、片切れの発生を認識しているため、大当り期間を利用して、球詰まりの解消などの準備を行うことができる。
<他の実施形態>
(1)図10は他の実施形態における始動口スイッチ、特別図柄変動、大当り遊技、払出モータ11、片切れエラー信号および発射モータ53の動作タイミングを示すタイミングチャートである。時刻t1にて遊技球が始動口スイッチによって検出され、図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始している。そして、特別図柄の変動表示中の時刻t2にて片切れエラー信号が出力され、発射モータ53が発射不能に制御されている。
そして、特別図柄の変動表示中の時刻t3にて遊技球が始動口スイッチによって検出され、特別図柄の変動表示が保留される。この時刻t3にて始動口スイッチがONしたときにマイコン24aが実行した大当り抽選の結果が大当りであった場合は、上記の保留されている特別図柄の変動表示が終了した後、時刻t4にて大当り遊技が開始され、発射モータ53が発射可能に制御されている。
(1)図10は他の実施形態における始動口スイッチ、特別図柄変動、大当り遊技、払出モータ11、片切れエラー信号および発射モータ53の動作タイミングを示すタイミングチャートである。時刻t1にて遊技球が始動口スイッチによって検出され、図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始している。そして、特別図柄の変動表示中の時刻t2にて片切れエラー信号が出力され、発射モータ53が発射不能に制御されている。
そして、特別図柄の変動表示中の時刻t3にて遊技球が始動口スイッチによって検出され、特別図柄の変動表示が保留される。この時刻t3にて始動口スイッチがONしたときにマイコン24aが実行した大当り抽選の結果が大当りであった場合は、上記の保留されている特別図柄の変動表示が終了した後、時刻t4にて大当り遊技が開始され、発射モータ53が発射可能に制御されている。
つまり、大当り遊技以外の期間において片切れ状態になったときは、発射モータ53が発射不能になるが、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口スイッチによって検出されたときの大当り抽選(保留に係る大当り抽選)の結果が大当りであったときは、その大当り遊技が開始されると同時に発射モータ53が発射可能になる。
従って、第2実施形態の効果(1)ないし(3)と同じ効果を奏することができる。
従って、第2実施形態の効果(1)ないし(3)と同じ効果を奏することができる。
(2)上記各実施形態では、遊技球を払出すための単一の駆動手段としてモータを使用した場合を説明したが、モータに代えてソレノイドを使用してもよい。
1・・パチンコ機、5a・・大入賞口(入賞口)、6・・遊技盤、
10・・払出装置(払出手段)、11・・払出モータ(駆動手段)、
13・・第1払出センサ(検出手段)、14・・第2払出センサ(検出手段)、
15・・払出スクリュー(払出部材)、17,18・・払出経路、
20・・球タンク(供給手段)、21・・タンクレール(供給手段)、
22,23・・補給通路(供給手段)、22a,23a・・球切れ検出スイッチ、
42・・発射レバー(発射手段)、52・・発射制御基板(発射手段)、
53・・発射モータ(発射手段)。
10・・払出装置(払出手段)、11・・払出モータ(駆動手段)、
13・・第1払出センサ(検出手段)、14・・第2払出センサ(検出手段)、
15・・払出スクリュー(払出部材)、17,18・・払出経路、
20・・球タンク(供給手段)、21・・タンクレール(供給手段)、
22,23・・補給通路(供給手段)、22a,23a・・球切れ検出スイッチ、
42・・発射レバー(発射手段)、52・・発射制御基板(発射手段)、
53・・発射モータ(発射手段)。
Claims (3)
- 遊技球を補給する複数の補給通路と、
前記補給通路毎に配置されており、前記補給通路内の遊技球を検出したときに第1検出信号を出力する複数の第1検出手段と、
前記補給通路から補給された遊技球を補給通路毎に個別に取込み、前記補給通路と対応する払出経路毎に払出す払出部材と、前記払出部材を駆動する単一の駆動手段とを有する払出手段と、
この払出手段から払出された遊技球を遊技盤へ発射する発射手段と、
前記払出経路毎に設けられており、前記払出経路から払出された遊技球を検出したときに第2検出信号を出力する複数の第2検出手段と、
前記各第2検出手段から出力された前記第2検出信号を入力し、その入力した第2検出信号に基づいて前記払出手段により払出された遊技球を計数する計数手段と、
前記各第1検出手段から前記第1検出信号がそれぞれ出力されているが、特定の前記第2検出手段から前記第2検出信号が出力されいない状態を検出したときに、前記各第1検出手段と前記払出手段との間における特定の前記補給通路において球詰まりが発生したと判定する判定手段と、
前記判定手段が前記球詰まりが発生したと判定した場合は、遊技球を前記特定の補給通路以外の補給通路から前記払出手段へ補給して遊技球を払出すように前記払出手段を制御する払出制御手段と、
を備えたことを特徴とするパチンコ機。 - 前記判定手段が前記球詰まりが発生したと判定した場合は、遊技球の発射を停止するように前記発射手段を制御する発射制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
- 前記発射制御手段は、前記発射手段によって発射された遊技球が前記遊技盤に配置された入賞口に入賞する確率の高い大当りの期間は、前記遊技球を発射できるように前記発射手段を制御することを特徴とする請求項2に記載のパチンコ機。
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