JP2006161244A - 移動式ドクターブレードを備えたドクター装置 - Google Patents

移動式ドクターブレードを備えたドクター装置 Download PDF

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Abstract

【課題】送りローラ対を用いてドクターブレードの移動を確実に行わせることのできるドクター装置を提案すること。
【解決手段】ドクター装置1は、ロール表面に圧接される刃先を備えたテープ状のドクターブレード31と、ドクターブレード31をその長手方向にスライド可能な状態で保持しているブレードホルダ4と、ドクターブレード31を、ブレードホルダ4の差し込み部41を経由させて、その長手方向に搬送するブレード搬送ユニット7L、7Rとを有している。ブレード搬送ユニット7L、7Rは、ブレード送りローラ71と、押さえローラ72と、ドクターブレード31を挟み、押さえローラ72をブレード送りローラ71の側に押し付ける押圧力を加えるためのエアシリンダ73、74とを備えている。エアシリンダを遠隔操作することにより、押圧力を適切な値に調節して、ドクターブレードを滑り無く移動させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は抄紙機ロール、製鉄用ロールなどのロールの表面に付着した紙かすなどの異物を掻き取るために使用されるドクター装置に関するものである。さらに詳しくは、長さがロール面長(ロール軸線方向の長さ)より長く、ロール面長方向に移動可能な移動式ドクターブレードを備えたドクター装置に関するものである。
ドクター装置としては、回転しているロールの表面にドクターブレードの刃先を圧接することにより、当該ロール表面に付着している異物を掻き落とすように構成されたものが知られている。また、この形式のドクター装置において、ドクターブレードとしてロール面長よりも十分に長いドクターブレードを使用し、ロール表面に圧接されている刃先部分が摩耗した場合には、新しい刃先部分がロール表面に圧接するまでドクターブレードをロール面長方向に移動させ、ドクターブレードの交換作業を不要にしたものが知られている。例えば、特許文献1、2において提案されている。
ドクターブレードの移動は、ロール表面に圧接されているドクターブレードの部分の両側の位置に配置された左右の送りローラ対によって行われる。送りローラ対の一方はモータ等から駆動力が伝達される送りローラであり、他方が、ドクターブレードを当該送りローラに押し付けるための押さえローラである。押さえローラは、ばね部材あるいは押さえボルトなどによって、所定の押し付け力が付与されている。
特開平11−247087号公報 特開2000−334915号公報
ここで、ドクターブレードは、その長手方向に移動可能な状態で支持されていると共に、その刃先が所定の圧接力でロール表面に圧接した状態で支持されている。したがって、ドクターブレードをロール面長方向に移動させるためには大きな力が必要である。
ドクターブレードを移動させるための送りローラと押さえローラのニップ力が弱いと、送りローラとドクターブレードとの間で滑りが発生し、ドクターブレードを移動できないおそれもある。
本発明の課題は、送りローラ対を用いてドクターブレードの移動を確実に行わせることのできる移動式ドクターブレードを備えたドクター装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の移動式ドクターブレードを備えたドクター装置は、
ロール表面に圧接される刃先を備え、ロール面長より長いドクターブレードと、
このドクターブレードをその長手方向にスライド可能な状態で保持し、当該ドクターブレードの刃先を前記ロール表面に圧接させるためのブレード保持手段と、
前記ドクターブレードを、前記ブレード保持手段によるブレード保持部分を経由させて、その長手方向に搬送するブレード搬送手段とを有し、
前記ブレード搬送手段は、
ブレード送りローラと、
前記ドクターブレードを前記搬送ローラの外周面に押し付けるために用いる押さえローラと、
前記ドクターブレードを挟み、前記押さえローラを前記ブレード送りローラの側に押し付ける押圧手段とを備え、
前記押圧手段として、エアーシリンダなどの流体圧シリンダを用いることを特徴としている。
本発明のドクター装置では、押さえローラを流体圧シリンダを用いて押圧している。したがって、押圧力を自由に増減することができる。よって、ブレード送りローラおよび押さえローラと、これらの間に挟まれているドクターブレードとの間に滑りが発生している場合などにおいては、ばね部材の場合とは異なり、押圧力を高めることができ、滑りなく、ドクターブレードを搬送することができる。また、押さえボルトなどのように、そのねじ込み量を調節することなく、流体圧回路を介して遠隔操作によって押圧力を調節できる。
ここで、ブレード送りローラと押さえローラによるドクターブレードの搬送力を高めるためには、押圧力を上げると共に、ブレード送りローラと押さえローラとを同期させて回転駆動すればよいことが確認された。これらを同期させて回転駆動するためには、前記ブレード搬送手段として、前記ブレード送りローラと一体回転する駆動側歯車と、前記押さえローラと一体回転する従動側歯車とを備え、前記駆動側歯車および前記従動側歯車が噛み合っている構成のものを用いればよい。
次に、前記ブレード搬送手段は、通常、前記ブレード保持手段による前記ブレード保持部分の両側に配置された第1のローラ対および第2のローラ対を備え、各ローラ対が、それぞれ前記ブレード送りローラと前記押さえローラとを備えた構成とされる。また、前記押圧手段は、前記第1のローラ対の前記押さえローラを押し付ける第1の流体圧シリンダと、前記第2のローラ対の前記押さえローラを押し付ける第2の流体圧シリンダとを備えた構成とされる。
この場合、前記押圧手段は、各流体圧シリンダによる各押さえローラの押し付け力を、少なくとも、第1の押し付け力と、当該第1の押し付け力より小さな第2の押し付け力に切り換える押圧力調節部を備えた構成とし、当該押圧力調節部によって次のように押えローラの押し付け力を切り換えることが望ましい。
すなわち、前記ドクターブレードを前記第1のローラ対から前記第2のローラ対に向かう方向に搬送する場合には、前記第2のローラ対の前記押さえローラの押し付け力を第1の押し付け力に設定し、前記第1のローラ対の前記押さえローラの押し付け力を第2の押し付け力に設定する。逆に、前記ドクターブレードを前記第2のローラ対から前記第1のローラ対に向かう方向に搬送する場合には、前記第1のローラ対の前記押さえローラの押し付け力を第2の押し付け力に設定し、前記第2のローラ対の前記押さえローラの押し付け力を第1の押し付け力に設定する。
このようにすれば、ブレード保持部分に保持されるドクターブレードの部分には常に搬送方向に向かう引張力が作用し、弛みが発生することがない。
次に、ドクターブレードを搬送するための搬送力を低減するためには、前記ドクターブレードの刃先の前記ロール表面に対する圧接力を調整するための圧接力調節部を有し、当該圧接力調節部により、前記ドクターブレードが搬送されずに停止している間は第1の圧接力で前記ドクターブレードの刃先を前記ロール表面に圧接させ、前記ドクターブレードが搬送されている間は、前記第1の圧接力より小さな第2の圧接力で前記ドクターブレードの刃先を前記ロール方面に圧接させることが望ましい。
ドクターブレードの搬送時には圧接力が低減されるので、容易に搬送することが可能になる。また、ドクターブレードを完全にロール表面から離した場合には、その搬送が極めて容易にはなるが、ブレード保持部分の位置が移動してドクターブレードの移動経路が湾曲してしまうので好ましくない。また、ブレード保持部分からドクターブレードが抜け出るおそれがあるので好ましくない。本発明によれば、このような弊害を伴うことなく、ドクターブレードの搬送を容易に行うことが可能になる。
以上説明したように、本発明の移動式ドクターブレードを備えたドクター装置においては、ドクターブレードを搬送するための送りローラ対のニップ力を調節できるようにエアーシリンダなどの流体圧シリンダを用いて押さえローラを押圧するようにしている。したがって、ブレード送りローラとドクターブレードの間に滑りが発生しないように十分な押圧力でこれらを押し付けることができる。よって、ドクターブレードの搬送を確実に行うことができる。
また、本発明では、ブレード送りローラと押さえローラを同期をとって回転駆動させるようにしている。回転駆動するローラによって両側から挟み込みながらドクターブレードを搬送すると、従来のように一方のローラのみを回転駆動する場合に比べて、ドクターブレードの搬送力を大幅に高めることが可能である。この結果、ドクターブレードの搬送を確実に行うことができる。
さらに、本発明では、ドクターブレードの搬送時には、ドクターブレードのロール表面に対する圧接力を弱めるようにしているので、ドクターブレードの搬送を小さな搬送力で円滑に行うことができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した移動式ドクターブレードを備えたドクター装置の実施例を説明する。
図1は本例のドクター装置の全体構成を示す説明図である。この図において、1はドクター装置であり、2はドクター装置1によって表面がドクタリングされる抄紙機ロール等のロールである。ドクター装置1は、ロール2の外周表面に対峙しているドクターブレード3と、これを保持しているブレードホルダ4と、このブレードホルダ4を支持しているドクターバック5とを有している。ドクターバック5は、その両端のジャーナル5a、5bを介して、固定した位置に配置されているブラケット6a、6bによって旋回可能に支持されている。ドクターブレード3は、ロール面長Rよりも長いテープ状の移動式ドクターブレード31と、この移動式ドクターブレード31を長手方向に摺動可能な状態で保持している保持用ブレード33とを備えている。
ドクター装置1は、さらに、移動式ドクターブレード31を搬送するための左右一対の搬送ユニット7L、7Rと、移動式ドクターブレード31の表面に付着している異物を掻き落とすための左右一対の滓取りドクター装置8L、8Rと、移動式ドクターブレード31における保持用ブレード33の左右から外方に引き出されている部分をガイドする左右一対のガイド鞘9L、9Rとを有している。
ドクター装置1の駆動制御は制御盤10によって行われるようになっている。制御盤10は、ドライバ11を介して左右のブレード搬送ユニット7L、7Rを駆動制御して、移動式ドクターブレード31を右方向の前進方向FRおよび左方向の後退方向BKに搬送する。また、空気圧回路12を介して空気圧駆動部分の駆動制御を行う。
図2はドクター装置1の本体部分の概略断面図であり、図3はドクターブレード3の部分を示す概略断面図である。これらの図に示すように、ドクターブレード3は、ロール表面2aに圧接される刃先31aが一方の縁に形成された所定長さの移動式ドクターブレード31と、この移動式ドクターブレード31の他方の縁が摺動可能に差し込まれる差し込み部32が先端に形成された保持用ブレード33から構成されている。保持用ブレード33の後端部分は、ブレードホルダ4の先端に形成した差し込み部41(ブレード保持部分)に着脱可能に差し込まれている。
ブレードホルダ4は、トッププレート42と、この裏面側に一定の間隔で取り付けたフィンガプレート43と、各フィンガプレートを貫通して延びる連結ロッド44とを備えている。連結ロッド44の両端は、ドクターバッグ5の上面に固着したブラケット53、54によって回転自在に支持されている。上記の差し込み部41は、トッププレート42の先端部分とフィンガプレート43の先端部分とによって区画形成されている。
ドクターバック5の上面にはボトムプレート55が取り付けられており、このボトムプレート55とブレードホルダ4のフィンガプレート43の間には、連結ロッド44を挟み加圧用チューブ45および開放用チューブ46が配置されている。これらのチューブ45、46は、空気圧回路12における切り換え弁47を介して、圧縮空気供給源48の側に繋がっている。加圧用チューブ45に圧縮空気を供給して膨張させ、開放用チューブ46の側を大気開放すれば、連結ロッド44を中心として、ブレードホルダー4はドクターブレード3をロール2の側に押し付ける方向に旋回する。逆に、加圧用チューブ45を大気開放し、開放用チューブ46の側に圧縮空気を供給すれば、連結ロッド44を中心として、ブレードホルダ4はドクターブレード3をロール2から離す方向に旋回する。
図3に示すように、ドクターブレード3は、幅が狭く極薄の移動式ドクターブレード31と、幅の広い保持用ブレード33から構成されている。保持用ブレード33の先端部分33aの表面側には、取付け用金具35によってフィンガ36が取り付けられており、ブレードの先端部分33aとフィンガ36の間に形成した隙間が、移動式ドクターブレード31の差し込み部32とされている。
保持用ブレード33の後端部分33bは、ブレードホルダ4の先端部分に形成した差し込み部41に差し込まれて、この差し込み部41を構成する部分によって上下から挟まれた状態で保持されていると共に、ばね部材49によって付勢されている。さらに、差し込み部41の一方の側を規定しているトッププレート42の先端部分と、差し込まれた保持用ブレード33の間には、薄いゴム板39が挟み込まれている。このゴム板39は保持用ブレード33とほぼ同一の長さである。
再び、図1を参照して説明すると、移動式ドクターブレード31はテープ状のものであり、ロール2の面長R(軸線方向の長さ)のほぼ4〜5倍程度の長さを有している。この移動式ドクターブレード31は、ブレードホルダ4に形成されているほぼロール面長と同様な長さの差し込み部41(ブレード保持部分)に長手方向に摺動可能な状態で差し込まれている。この差し込み部41の両端から引き出されている移動式ドクターブレード31の左右の部分は左右対称の状態に引き回されている。左側(後退側)BKに引き出されている部分は、左側のブレード搬送ユニット7Lを介して直線状に引き出された後に、ほぼ直交する方向に湾曲して延びている左側のブレード鞘9Lに導入されている。同様に、右側(前進側)FRに引き出されている部分は、右側のブレード搬送ユニット7Rを介して直線状に引き出された後に、ほぼ直交する方向に湾曲して延びている右側のブレード鞘9R内に導入されている。
左右のブレード鞘9L、9Rには、その先端側の部位および後端側の部位に、それぞれ、移動式ドクターブレード31の左右の端部分を検出するためのブレードセンサ13、14がそれぞれ、配置されている。例えば、移動式ドクターブレード31の左右の端部分に開けた貫通穴を検出する光学式センサが配置されている。これらのブレードセンサ13、14の出力は制御盤10に供給される。制御盤10は、ブレードセンサ13、14の出力に基づき、移動式ドクターブレード31の搬送制御を行う。
図4は右側の滓取りドクター装置8Rの概略構成図である。ブレードホルダ4の差し込み部41の右端と右側のブレード搬送ユニット7Rの間に、滓取りドクター装置8Rが配置されており、差し込み部41の左端と左側のブレード搬送ユニット7Lの間に、滓取りドクター装置8Lが配置されている。双方は同一構造であるので、右側の滓取りドクター装置8Rの構造を以下に説明し、他方の滓取りドクター装置8Lの説明は省略する。
滓取りドクター装置8Rは、搬送される移動式ドクターブレード31の両側に配置されている同一構造の滓取りドクター装置120、130を備えている。これらは、移動式ドクターブレード31よりも広い幅のドクターブレード121、131と、ドクターブレード121、131を保持しているブレード保持部122、132と、ブレード保持部122、132を支持しているドクターバック123、133とを備えた構成となっている。
ブレード保持部122、132は加圧用チューブ124、134と、開放用チューブ125、135を備えており、上記のドクター装置1の本体部分の場合と同様に、これらのチューブを膨張、収縮させることにより、ドクターブレード121、131の移動式ドクターブレード31に対する圧接力を調整可能となっている。
次に、図5は、本例のドクター装置1における右側(前進側)FRに配置されているブレード搬送ユニット7Rの構成を示す模式図であり、図6、7および8は、当該ブレード搬送ユニット7Rの具体的構成例を示す側面図、平面図および正面図である。これらの図を参照して説明すると、ブレード搬送ユニット7Rは、移動式ドクターブレード31を挟み、下側に配置されているブレード送りローラ71と上側に配置されている押さえローラ72とを備えており、押さえローラ72は、一対のエアーシリンダ73、74によってブレード送りローラ71の側に所定の押圧力で押し付けられる。
ブレード送りローラ71のローラ軸71aには同軸状態で駆動ギヤ75が固定されている。押さえローラ72のローラ軸72aにも同軸状態で従動ギヤ76が固定されている。これら駆動ギヤ75および従動ギヤ76は噛み合っている。駆動ギヤ75は、一対のスプロケット77、78およびこれらに掛け渡したチェーン79からなる伝達機構を介して、モータ80によって回転駆動されるようになっている。
本例では、ブレード搬送ユニット7Rのユニットベース81に取り付けた支持枠82によって、ブレード送りローラ71および押さえローラ72が支持されている。また、支持枠82の上面に、一対のエアシリンダ73、74が下向きに搭載されている。エアシリンダ73、74の伸縮ロッド73a、74aは、支持枠82によって上下にスライド可能な保持板83、84に連結されている。保持板83、84は、それらに取り付けた軸受部83a、84aを介して、押さえローラ72のローラ軸72aを回転自在の状態で支持している。下側のブレード送りローラ71のローラ軸71aは、支持枠82に固定した保持板85、86に取り付けた軸受部85a、86aによって回転自在の状態で支持されている。また、ユニットベース81にはモータ支持台87が取り付けられており、ここに、モータ80が搭載されている。
これに加えて、支持枠82におけるドクター装置1の本体部分の側に面している側面には、上下一対の滓取りドクター装置8Rが取り付けられている。また、円弧状のブレード鞘9Rもユニットベース81に取り付けた支持板88によって支持されている。
なお、左側のブレード搬送ユニット7Lも同一構造であり、ブレード搬送ユニット7Rに対して左右対称の状態で配置されている。したがって、その構造の説明を省略し、説明上必要のある場合には同一の符号を用いるものとする。
(動作説明)
本例のドクター装置1において、例えば、移動式ドクターブレード31の右端部がブレードセンサ13によって検出される位置にあるとする。この状態では、まず、モータ80を駆動して、左右のブレード搬送ユニット7L、7Rによる移動式ドクターブレード31の前進方向FRへの移動を開始する。これと同時に、あるいは、これと前後して、左右の各対のエアシリンダ73、74を駆動して、押さえローラ72による押圧力を設定する。
前進方向FRへの移動の場合には、右側のブレード搬送ユニット7Rにおける押さえローラ72の押圧力を高くし、左側のブレード搬送ユニット7Lにおける押さえローラ72の押圧力を低くする。この結果、移動式ドクターブレード31は所定の緊張状態に保持されながら前進する。移動式ブレードホルダ31におけるブレードホルダ4によって保持されている部分(すなわち、その差し込み部41を摺動している部分)では、その刃先部分がロール表面2aに対して所定の圧接力で押し付けられている。したがって、ロール2が回転すると、その表面に付着している異物が掻き落とされる。
ここで、本例のブレード搬送ユニット7L、7Rにおいては、ブレード送りローラ71と、押さえローラ72の間が、駆動ギヤ75および従動ギヤ76によって連結されており、双方が同期して回転駆動される。一方のローラのみに回転力が伝達される場合に比べて、これらのローラによる送り力を大幅に高めることができる。よって、滑りなどを生ずることなく、確実に、移動式ドクターブレード31を移動させることができる。
また、本例では、押さえローラ72の押圧力をエアシリンダ73、74によって発生させるようにしている。従来のばね部材、押さえボルトなどを用いる場合とは異なり、任意の押圧力に調節することができ、また、制御盤10の側からその調節を遠隔操作することができる。よって、移動式ドクターブレード31を滑り無く確実に移動させることができ、また、押圧力の調整も簡単にできる。
さらに、前進時には、右側の滓取りドクター装置8Rが移動式ドクターブレード31に圧接状態に保持される。よって、ドクタリングを終えた後の移動式ドクターブレード31の表面、刃先部分に付着している異物が当該滓取りドクター装置8Rによって除去される。
移動式ドクターブレード31の左側の端部が、左側のブレード鞘9Lに配置されているブレードセンサ13によって検出されると、移動式ドクターブレード31の前進移動が停止する。この後は、移動式ドクターブレード31を後退移動させながらドクタリングが行われる。この場合には、左側のブレード搬送ユニット7Lにおける押さえローラ72の押圧力を高くし、右側のブレード搬送ユニット7Rにおける押さえローラ72の押圧力を低くする。また、移動式ドクターブレード31に付着している異物は、左側の滓取りドクター装置8Lによって除去される。
移動式ドクターブレード31の右側の端が右側のブレード鞘9Rに配置されているブレードセンサ13によって検出されると、移動式ドクターブレード31の後退移動が停止する。このように、前進および後退を繰り返しながら、ドクタリングが行われる。動作を終了する際には、両側の一対ずつのセンサ13、14の出力に基づき、図1に示すように、移動式ドクターブレード31の両端がブレード鞘9L、9Rに納まった状態となるように当該移動式ドクターブレード31を移動する。
なお、移動させながらドクタリングを行う代わりに、所定量だけ移動式ドクターブレード31を移動させた後に、移動式ドクターブレード31を停止させ、その状態でドクタリングを行うようにしてもよい。この場合には、移動中においては、移動式ドクターブレード31のロール表面に対する圧接力を低くして、当該移動式ドクターブレード31の移動が円滑に行われるようにし、ドクタリング時には必要とされる圧接力で圧接すればよい。また、ドクタリング時においては、左右の押さえローラ72の押圧力を高めて、ロール表面に圧接されている移動式ドクターブレード31の部分が弛まないように緊張状態に保持する。
また、押さえローラ72の押圧力を調整する手段としてはエアシリンダ以外のものを用いることもできる。押圧力が可変であり、遠隔操作できる機構であればよい。
さらに、エアシリンダの代わりに、従来のようなばね部材あるいは押さえボルトを用いた場合であっても、送りローラ71と押さえローラ72を同期駆動させるための駆動歯車75、および従動歯車76を用いると、移動式ドクターブレードの送り力を大幅に高めることができる。
本発明を適用したドクター装置の全体構成図である。 図1のドクター装置の本体部分の断面構成図である。 図1のドクターブレードの構成を示す概略構成図である。 図1の滓取りドクター装置の概略構成図である。 図1のブレード搬送ユニットの模式図である。 図1のブレード搬送ユニットの具体的構成例を示す側面図である。 図1のブレード搬送ユニットの具体的構成例の平面図である。 図1のブレード搬送ユニットの具体的構成例の正面図である。
符号の説明
1 ドクター装置
2 ロール
3 ドクターブレード
31 移動式ドクターブレード
4 ブレードホルダ
5 ドクターバック
7L、7R ブレード搬送ユニット
8L、8R 滓取りドクター装置
9L、9R ブレード鞘
10 制御盤
11 ドライバ
12 空気圧回路
13、14 ブレードセンサ
71 ブレード送りローラ
72 押さえローラ
73、74 エアシリンダ
75 駆動ギヤ
76 従動ギヤ
80 モータ

Claims (5)

  1. ロール表面に圧接される刃先を備え、ロール面長よりも長いテープ状のドクターブレードと、
    このドクターブレードをその長手方向にスライド可能な状態で保持し、当該ドクターブレードの刃先を前記ロール表面に圧接させるためのブレード保持手段と、
    前記ドクターブレードを、前記ブレード保持手段によるブレード保持部分を経由させて、その長手方向に搬送するブレード搬送手段とを有し、
    前記ブレード搬送手段は、
    ブレード送りローラと、
    前記ドクターブレードを前記ブレード送りローラの外周面に押し付けるために用いる押さえローラと、
    前記ドクターブレードを挟み、前記押さえローラを前記ブレード送りローラの側に押し付ける押圧手段とを備え、
    前記押圧手段として、エアーシリンダなどの流体圧シリンダを用いることを特徴とする移動式ドクターブレードを備えたドクター装置。
  2. 請求項1において、
    前記ブレード搬送手段は、
    前記ブレード送りローラと一体回転する駆動側歯車と、
    前記押さえローラと一体回転する従動側歯車とを備え、
    前記駆動側歯車および前記従動側歯車が噛み合っていることを特徴とする移動式ドクターブレードを備えたドクター装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ブレード搬送手段は、
    前記ブレード保持手段による前記ブレード保持部分の両側に配置された第1のローラ対および第2のローラ対を備え、各ローラ対は、前記ブレード送りローラと前記押さえローラとを備えており、
    前記押圧手段は、
    前記第1のローラ対の前記押さえローラを押し付ける第1の流体圧シリンダと、
    前記第2のローラ対の前記押さえローラを押し付ける第2の流体圧シリンダとを備えていることを特徴とする移動式ドクターブレードを備えたドクター装置。
  4. 請求項3において、
    前記押圧手段は、各流体圧シリンダによる各押さえローラの押し付け力を、少なくとも、第1の押し付け力と、当該第1の押し付け力より小さな第2の押し付け力に切り換える押圧力調節部を備えており、
    当該押圧力調節部は、
    前記ドクターブレードを前記第1のローラ対から前記第2のローラ対に向かう方向に搬送する場合には、前記第2のローラ対の前記押さえローラの押し付け力を第1の押し付け力に設定し、前記第1のローラ対の前記押さえローラの押し付け力を第2の押し付け力に設定し、
    前記ドクターブレードを前記第2のローラ対から前記第1のローラ対に向かう方向に搬送する場合には、前記第1のローラ対の前記押さえローラの押し付け力を第2の押し付け力に設定し、前記第2のローラ対の前記押さえローラの押し付け力を第1の押し付け力に設定することを特徴とする移動式ドクターブレードを備えたドクター装置。
  5. 請求項1において、
    前記ドクターブレードの刃先の前記ロール表面に対する圧接力を調整するための圧接力調節部を有し、
    当該圧接力調節部は、
    前記ドクターブレードが搬送されずに停止している間は第1の圧接力で前記ドクターブレードの刃先を前記ロール表面に圧接させ、
    前記ドクターブレードが搬送されている間は、前記第1の圧接力より小さな第2の圧接力で前記ドクターブレードの刃先を前記ロール方面に圧接させることを特徴とする移動式ドクター装置を備えたドクター装置。
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