JP4516421B2 - ドクター装置の運転方法 - Google Patents

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本発明は抄紙機ロール、製鉄用ロールなどのロールの表面に付着した紙かすなどの異物を掻き取るために使用されるドクター装置に関するものである。さらに詳しくは、長さがロール面長(ロール軸線方向の長さ)より長く、ロール面長方向に移動可能な移動式ドクターブレードを備えたドクター装置の運転方法に関するものである。
ドクター装置としては、回転しているロールの表面にドクターブレードの刃先を圧接することにより、当該ロール表面に付着している異物を掻き落とすように構成されたものが知られている。また、この形式のドクター装置において、ドクターブレードとしてロール面長よりも十分に長いドクターブレードを使用し、ロール表面に圧接されている刃先部分が摩耗した場合には、新しい刃先部分がロール表面に圧接するまでドクターブレードをロール面長方向に移動させ、ドクターブレードの交換回数を少なくしたものが知られている。例えば、特許文献1、2において提案されている。
特開平11−247087号公報 特開2000−334915号公報
これらの特許文献にも開示されているように、長いドクターブレードは、渦巻き状に巻き取られた状態から供給され、回収側においても渦巻き状に巻き取られる。長い一枚のドクターブレードを使い切った後は、供給側においてドクターブレードを渦巻き状態にセットし、回収側においては渦巻き状に巻き取られた使用済みのドクターブレードを取り外す作業が必要である。
このような長いドクターブレードの取り付け、取り外しには労力を要し、作業効率も悪いという問題点がある。しかしながら、従来においては、この問題点を解決するための手段は何ら講じられておらず、また、改善手段についても何ら提案されていないのが現状である。
本発明の課題は、この点に鑑みて、渦巻き状に巻き取られた使用済みのドクターブレードの取り付け、および取り外し作業を簡単に行うことのできるドクター装置の運転方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、内部に渦巻き状にドクターブレードを収納可能なカートリッジ式の供給・回収ドラムが着脱可能な状態で装着されるドラム装着部を、ドクタリング位置を経由するドクターブレード搬送経路の一端側と他端側の2箇所に設けておき、当該2箇所のドラム装着部のうちの一方に対して、内部に渦巻き状にドクターブレードが収納されている状態の前記供給・回収ドラムを装着すると共に、前記2箇所のドラム装着部のうちの他方に対して、内部が空になっている状態の前記供給・回収ドラムを装着し、前記一方のドラム装着部に装着した前記供給・回収ドラムから、渦巻き状に巻き取られているドクターブレードを引き出して前記ドクタリング位置に供給し、前記ドクタリング位置においてドクターブレードをロール表面に圧接状態に保持し、前記ドクタリング位置を経由した後の使用済みのドクターブレードを渦巻き状に巻き取りながら回収し、前記一方のドラム装着部に装着した前記供給・回収ドラム内に収納されていたドクターブレードを使い終わった後は、使用済みのドクターブレードが渦巻き状に巻き取られた状態で回収されている前記供給・回収ドラムを前記他方のドラム装着部から取り外して、内部に渦巻き状にドクターブレードが収納されている状態の新たな前記供給・回収ドラムと交換すると共に、前記一方のドラム装着部に装着されている空になった前記供給・回収ドラムは交換せずにそのまま装着しておき、前記新たな前記供給・回収ドラムから前記ドクタリング位置に供給した新たなドクターブレードを、前記ドクタリング位置を経由させた後に、前記一方のドラム装着部に装着されたままの空になった前記供給・回収ドラムに回収することを特徴としている。
このように、本発明では、ドクターブレードの供給ドラムおよび回収ドラムを共にドラム装着部に着脱可能なカートリッジ式の供給・回収ドラムとし、供給側のドラムが空になった後は、使用済みの回収側のドラムを新たなドクターブレードを収納したドラムに交換し、逆方向にドクターブレードを供給して、空になった供給側のドラムをそのまま回収側のドラムとして利用している。したがって、供給・回収ドラムの交換頻度をほぼ半減させることができ、作業効率を高めることができる。
本発明において、前記供給・回収ドラムは、中心回りに回転自在の内筒と、この内筒の外側に同心状態で配置されている外筒と、これら内筒および外筒の間に形成されているドクターブレード収納部と、前記外筒に形成されたドクターブレードの出入口と、この入口から導入もしくは引き出されるドクターブレードの部分を前記内筒の側に押し付けるための押圧手段とを備え、前記ドクターブレード収納部に送り込まれるドクターブレードを、前記押圧手段によって前記内筒の半径方向の内側に向けて押し付けてガイドしながら、前記内筒をドクターブレードと連れ回りさせることにより、前記内筒に前記ドクターブレードを巻き取る構成とすることができる。
本発明において、前記供給・回収ドラムは、中心回りに回転自在の内筒と、この内筒の外側に同心状態で配置されている外筒と、これら内筒および外筒の間に形成されているドクターブレード収納部と、前記外筒に形成されたドクターブレードの出入口と、この入口よりもドクターブレード移動方向の下流側の位置において前記外筒に形成した開口部とを備えており、前記ドラム装着部は、前記開口部を介して、前記入口から導入されたドクターブレードの部分、あるいは前記出入口から引き出されるドクターブレードの手前側の部分を前記内筒の側に押し付けるための押圧手段を備え、当該押圧手段は、エアシリンダと、このエアシリンダの伸縮ロッドの先端に回転自在に取り付けた押さえローラを備えており、当該押さえローラを前記外筒の外側から前記開口部を通って前記ドクターブレード収納部内に進入させて、前記ドクターブレードの部分を押圧する構成とすることができる。
本発明のドクター装置の運転方法では、カートリッジ式の供給・回収ドラムの内部に、渦巻き状に巻き取られながら使用済みのドクターブレードが回収される。回収されたドクターブレードは、供給・回収ドラムごと、ドラム装着部から取り外され、新しい空の供給・回収ドラムと交換される。また、本発明では、渦巻き状に巻き取られた状態でドクターブレードが収納されているカートリッジ式の供給・回収ドラムをドラム装着部に装着し、ドクターブレードを使い終わった後は、新たなドクターブレードを収納した供給・回収ドラムと交換される。したがって、ドクターブレードの取り付け、取り外し作業を簡単かつ、効率良く行うことができる。
特に、本発明のドクター装置の運転方法では、ドクターブレードの供給ドラムおよび回収ドラムを共にドラム装着部に着脱可能なカートリッジ式の供給・回収ドラムとし、供給側のドラムが空になった後は、使用済みの回収側のドラムを新たなドクターブレードを収納したドラムに交換し、逆方向にドクターブレードを供給して、空になった供給側のドラムをそのまま回収側のドラムとして利用している。したがって、供給・回収ドラムの交換頻度をほぼ半減させることができる。よって、作業効率を高めることができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したドクター装置の運転方法の実施の形態を説明する。
図1は、本例のドクター装置の全体構成を示す説明図である。この図において、1はドクター装置であり、2はドクター装置1によって表面がドクタリングされる抄紙機ロール等のロールである。ドクター装置1は、ロール2の外周表面に対峙しているドクターブレード3と、これを保持しているブレードホルダ4と、このブレードホルダ4を支持しているドクターバック5とを有している。ドクターバック5は、その両端のジャーナル5a、5bを介して、固定した位置に配置されているブラケット6a、6bによって旋回可能に支持されている。ドクターブレード3は、ロール面長Lよりも長いテープ状の移動式ドクターブレード31と、この移動式ドクターブレード31を長さ方向に摺動可能な状態で保持している保持用ブレード33とを備えている。
また、ドクター装置1は、移動式ドクターブレード31を搬送するための左右一対の搬送ユニット7L、7Rと、移動式ドクターブレード31の表面に付着している異物を掻き落とすための左右一対の滓取りドクター装置8L、8Rとを有している。
さらに、ドクター装置1は、左右一対の搬送ユニット7L、7Rの外側の位置に配置されているドラム装着部9L、9Rを有している。ドラム装着部9L、9Rは同一構成であり、これらには、それぞれ、同一構成のカートリッジ式の供給・回収ドラムが着脱可能な状態で装着されている。説明を分かり易くするために、ドラム装着部9Lに装着されるものを供給・回収ドラム10Lと呼び、ドラム装着部9Rに装着されるものを供給・回収ドラム10Rと呼び、これらを区別するものとする。
例えば、ドラム装着部9Lには、新しい移動式ドクターブレード31が渦巻き状態で収納されている供給・回収ドラム10Lが装着され、ドラム装着部9Rには、空の供給・回収ドラム10Rが装着される。供給・回収ドラム10Lから引き出された移動式ドクターブレード31は、保持用ブレード33によるブレード保持部分(ドクタリング位置)を経由して引き回され、他方の供給・回収ドラム10Rに渦巻き状に巻き取られながら回収される。
ドクター装置1の駆動制御は制御盤11によって行われるようになっている。制御盤11は、移動式ドクターブレード31の移動経路上に配置されているブレードセンサ13L、13Rの出力に基づき、ドライバ12を介して左右のブレード搬送ユニット7L、7Rを駆動制御して、移動式ドクターブレード31を右方向の前進方向FRおよび左方向の後退方向BKに搬送する制御を行う。また、空気圧回路14を介して空気圧駆動部分の駆動制御を行う。
図2はドクター装置1の本体部分の概略断面図であり、図3はドクターブレード3を示す概略断面図である。これらの図に示すように、ドクターブレード3は、ロール表面2aに圧接される刃先31aが一方の縁に形成された所定長さの移動式ドクターブレード31と、この移動式ドクターブレード31の他方の縁が摺動可能に差し込まれる差し込み部32(ブレード保持部分)が先端に形成された保持用ブレード33から構成されている。保持用ブレード33の後端部分は、ブレードホルダ4の先端に形成した差し込み部41に着脱可能に差し込まれている。
ブレードホルダ4は、トッププレート42と、この裏面側に一定の間隔で取り付けたフィンガプレート43と、各フィンガプレートを貫通して延びる連結ロッド44とを備えている。連結ロッド44の両端は、ドクターバッグ5の上面に固着したブラケット53、54によって回転自在に支持されている。上記の差し込み部41は、トッププレート42の先端部分とフィンガプレート43の先端部分とによって区画形成されている。
ドクターバック5の上面にはボトムプレート55が取り付けられており、このボトムプレート55とブレードホルダ4のフィンガプレート43の間には、連結ロッド44を挟み加圧用チューブ45および開放用チューブ46が配置されている。これらのチューブ45、46は、空気圧回路12における切り換え弁47を介して、圧縮空気供給源48の側に繋がっている。加圧用チューブ45に圧縮空気を供給して膨張させ、開放用チューブ46の側を大気開放すれば、連結ロッド44を中心として、ブレードホルダー4はドクターブレード3をロール2の側に押し付ける方向に旋回する。逆に、加圧用チューブ45を大気開放し、開放用チューブ46の側に圧縮空気を供給すれば、連結ロッド44を中心として、ブレードホルダ4はドクターブレード3をロール2から離す方向に旋回する。
図3に示すように、ドクターブレード3は、幅が狭く極薄の移動式ドクターブレード31と、幅の広い保持用ブレード33から構成されている。保持用ブレード33の先端部分33aの表面側には、取付け用金具35によってフィンガ36が取り付けられており、ブレードの先端部分33aとフィンガ36の間に形成した隙間が、移動式ドクターブレード31の差し込み部32とされている。
保持用ブレード33の後端部分33bは、ブレードホルダ4の先端部分に形成した差し込み部41に差し込まれて、この差し込み部41を構成する部分によって上下から挟まれた状態で保持されていると共に、ばね部材49によって付勢されている。さらに、差し込み部41の一方の側を規定しているトッププレート42の先端部分と、差し込まれた保持用ブレード33の間には、薄いゴム板39が挟み込まれている。このゴム板39は保持用ブレード33とほぼ同一の長さである。
図4は右側の滓取りドクター装置8Rの概略構成図である。ブレードホルダ4の差し込み部41の右端と右側のブレード搬送ユニット7Rの間に、滓取りドクター装置8Rが配置されており、差し込み部41の左端と左側のブレード搬送ユニット7Lの間に、滓取りドクター装置8Lが配置されている。双方は同一構造であるので、右側の滓取りドクター装置8Rの構造を以下に説明し、他方の滓取りドクター装置8Lの説明は省略する。
滓取りドクター装置8Rは、搬送される移動式ドクターブレード31の両側に配置されている同一構造の滓取りドクター装置120、130を備えている。これらは、移動式ドクターブレード31よりも広い幅のドクターブレード121、131と、ドクターブレード121、131を保持しているブレード保持部122、132と、ブレード保持部122、132を支持しているドクターバック123、133とを備えた構成となっている。
ブレード保持部122、132は加圧用チューブ124、134と、開放用チューブ125、135を備えており、上記のドクター装置1の本体部分の場合と同様に、これらのチューブを膨張、収縮させることにより、ドクターブレード121、131の移動式ドクターブレード31に対する圧接力を調整可能となっている。
次に、図5は、本例のドクター装置1における右側(前進側)FRに配置されているブレード搬送ユニット7Rの構成を示す模式図である。ブレード搬送ユニット7Rは、移動式ドクターブレード31を挟み、下側に配置されているブレード送りローラ71と上側に配置されている押さえローラ72とを備えており、押さえローラ72は、一対のエアシリンダ73、74によってブレード送りローラ71の側に所定の押圧力で押し付けられる。
ブレード送りローラ71のローラ軸71aには同軸状態で駆動ギヤ75が固定されている。押さえローラ72のローラ軸72aにも同軸状態で従動ギヤ76が固定されている。これら駆動ギヤ75および従動ギヤ76は噛み合っている。駆動ギヤ75は、一対のスプロケット77、78およびこれらに掛け渡したチェーン79からなる伝達機構を介して、モータ80によって回転駆動されるようになっている。
なお、左側のブレード搬送ユニット7Lも同一構造であり、ブレード搬送ユニット7Rに対して左右対称の状態で配置されている。したがって、その構造の説明を省略し、説明上必要のある場合には同一の符号を用いるものとする。
(供給・回収ドラム)
次に、図6はカートリッジ式の供給・回収ドラム10Rを示す平面図および断面図である。本例のドラム装着部9Rは、軸受91によって回転自在の状態で支持されている支軸92を備えている。支軸92に、供給・回収ドラム10Rを着脱可能な状態で装着できる。また、供給・回収ドラム10Rを装着する際における位置決め用の溝93と、当該供給・回収ドラム10Rから供給され、あるいはそこに回収される移動式ドクターブレード31を押圧するための押圧機構94が配置されている。
供給・回収ドラム10Rは、同心状に配置された扁平な内筒101および外筒110を備え、これらの間に、ドクターブレード収納部120が形成されている。内筒101は、円形の天板102と、この円形外周縁部分から垂直に延びる細幅の円形胴部103と、天板102の中心部分に同心状に形成された軸受円筒104とを備えている。外筒110は、円形の底板111と、この円形外周縁部分から垂直に延びる細幅の円形胴部112とを備えており、底板111の中心には軸穴113が形成されている。
外筒110の内側に内筒101が下向き状態で同心状に配置されており、ドラム装着部9Rに装着すると、支軸92が軸穴113を遊びのある状態で貫通して、内筒101の軸受円筒104に差し込まれる。支軸92は軸受円筒104に対して中心軸線92aの方向には抜き差し可能な状態で差し込まれる。また、差し込まれた状態では、支軸92と内筒101は一体回転するようになっている。
ドクターブレード収納部120は、内筒101の円形胴部103の円形外周面103aと、外筒110の円形胴部112の円形内周面112aの間に形成されており、一定幅の円環形状の空間であり、上方が開放した状態となっている。
外筒110の円形胴部102には、移動式ドクターブレード31を外側に引き出し、あるいは外側から導入するための出入口114が形成されている。出入口114を規定している一方の縁は円形胴部102の接線方向に所定量だけ延びて、ブレードガイド115となっている。他方の縁部分116は半径方向の内側に僅かに湾曲している。また、円形胴部102における出入口114よりもドクターブレード導入方向の下流側の部位にも開口部117が形成されている。さらに、円形胴部102の外周面には位置決め用の突起118が形成されている。
ドラム装着部9Rの位置決め用の溝93に突起118が嵌るように、供給・回収ドラム10Rが当該ドラム装着部9Rに装着される。装着状態では、溝93および突起118の係合により、外筒110が回転不可の状態に保持される。また、外筒110の開口部117には、ドラム装着部9Rの側の押圧機構94が対峙した状態になる。押圧機構94は、支軸92の中心軸線92aに向く状態に配置されているエアシリンダ95と、このエアシリンダ95の伸縮ロッド96の先端に回転自在の状態で取り付けた押さえローラ97とを備えている。押さえローラ97はそのローラ軸が支軸92の中心軸線92aと平行となるように取り付けられている。伸縮ロッド96を伸縮させると、押さえローラ97が開口部117を介して半径方向に往復移動する。
なお、他方のドラム装着部9Lおよび供給・回収ドラム10Lも同様に構成されている。異なる点は、ドラム装着部9Lに装着される供給・回収ドラム10Lには新しいドクターブレード31が渦巻き状に巻き取られた状態で収納されていることである。
(動作説明)
一方のドラム装着部9Lに、ドクターブレード31が収納されている供給・回収ドラム10Lを装着し、他方のドラム装着部9Rに空の供給・回収ドラム10Rを装着する。供給・回収ドラム10Lからドクターブレード31を引き出して、ブレード搬送ユニット7L、ドクタリング位置、および他方のブレード搬送ユニット7Rを経由して、他方の供給・回収ドラム10Rの出入口114内に導く。この状態で、モータ80を駆動して、左右のブレード搬送ユニット7L、7Rにより移動式ドクターブレード31を前進方向FRに所定量だけ送り出す。これと同時に、あるいは、これと前後して、左右の各対のエアシリンダ73、74を駆動して、押さえローラ72による押圧力を設定する。これにより、ドクタリング位置にある移動式ドクターブレード31の部分を所定の緊張状態にする。
すなわち、前進方向FRへの移動の場合には、右側のブレード搬送ユニット7Rにおける押さえローラ72の押圧力を高くし、左側のブレード搬送ユニット7Lにおける押さえローラ72の押圧力を低くする。この結果、移動式ドクターブレード31は所定の緊張状態に保持されながら前進する。移動式ブレードホルダ31におけるブレードホルダ4によって保持されている部分(すなわち、その差し込み部41を摺動している部分)では、その刃先部分がロール表面2aに対して所定の圧接力で押し付けられている。したがって、ロール2が回転すると、その表面に付着している異物が掻き落とされる。
ここで、本例のブレード搬送ユニット7L、7Rにおいては、ブレード送りローラ71と、押さえローラ72の間が、駆動ギヤ75および従動ギヤ76によって連結されており、双方が同期して回転駆動される。一方のローラのみに回転力が伝達される場合に比べて、これらのローラによる送り力を大幅に高めることができる。よって、滑りなどを生ずることなく、確実に、移動式ドクターブレード31を移動させることができる。
また、本例では、押さえローラ72の押圧力をエアシリンダ73、74によって発生させるようにしている。従来のばね部材、押さえボルトなどを用いる場合とは異なり、任意の押圧力に調節することができ、また、制御盤10の側からその調節を遠隔操作することができる。よって、移動式ドクターブレード31を滑り無く確実に移動させることができ、また、押圧力の調整も簡単にできる。
ドクタリング時には、移動式ドクターブレード31を遅い速度で移動させながらドクタリングを行わせることもでき、また、移動式ドクターブレード31の移動を止めた状態でドクタリングを行うこともできる。
いずれの場合においても、前進時には、右側の滓取りドクター装置8Rが移動式ドクターブレード31に圧接状態に保持される。よって、ドクタリングを終えた後の移動式ドクターブレード31の表面、刃先部分に付着している異物が当該滓取りドクター装置8Rによって除去される。
ドクタリング位置からブレード搬送ユニット7Rによって引き出されたドクターブレード31の部分は、供給・回収ドラム10Rのドクターブレード収納部120内に渦巻き状に巻き取られながら回収される。すなわち、図6に示すように、移動式ドクターブレード31の先端31aは、外筒の円形内周面112aを摺動しながら送り込まれる。先端31aが一周すると、想像線で示すように、出入口114から送り込まれている移動式ドクターブレード31の後続部分の内側に潜り込む。したがって、渦巻き状に巻き取られながら回収される。内筒101は回転自在の状態で支持されているので、送り込まれる移動式ドクターブレード31と連れ回りする。また、送り込まれる移動式ドクターブレード31の部分は、押圧機構94の押さえローラ97によって半径方向の内側に常に押し付けられている。さらに、押さえローラ97は徐々に半径方向の外側に移動する。したがって、ドクターブレード31が適切にガイドされて渦巻き状態が形成される。
一方、移動式ドクターブレード31の供給側の供給・回収ドラム10Lにおいては、同様な状態で、新しい移動式ドクターブレード31が送り出される。移動式ドクターブレード31の両端から所定の距離の位置には、端部検出用のマーク、例えば、円形穴が形成されている。この円形穴がブレードセンサ13Lによって検出されると、移動式ドクターブレード31を使い切ったと判断される。この後は、直ちに、あるいは所定時間だけドクタリングを行った後に、移動式ドクターブレード31が前進方向に搬送されて、供給・回収ドラム10Rに回収される。
この後は、使用後の移動式ドクターブレード31が回収されている供給・回収ドラム10Rをドラム装着部9Rから取り外し、新たな供給・回収ドラム10Rに交換する。このときには、供給・回収ドラム10Rとして、新しい移動式ドクターブレード31が収納されているものを用意し、ドラム装着部9Rに装着する。この結果、最初のときとは逆に、ドラム装着部9Rに新しい移動式ドクターブレード31が収納されている供給・回収ドラム10Rが装着され、他方のドラム装着部9Lには、空の供給・回収ドラム10Lが装着された状態になる。よって、一方の供給・回収ドラムを交換するのみで、移動式ドクターブレード31を後退方向BKに移動させながらドクタリングを開始することが可能になる。
なお、本例では、使用済みの移動式ドクターブレード31に付着している異物が滓取りドクター装置によって除去されるので、移動式ドクターブレード31を一方の側に移動させながらドクタリングを行った後に、交換することなく、同一の移動式ドクターブレード31を逆方向に移動させて再度、ドクタリングを行うことも可能である。
また、押圧機構94としては、コイルばねなどのばね部材によってローラ、球体などの転動体を付勢したものを用いることもできる。
本発明を適用したドクター装置の全体構成図である。 図1のドクター装置の本体部分の断面構成図である。 図1のドクターブレードの構成を示す概略構成図である。 図1の滓取りドクター装置の概略構成図である。 図1のブレード搬送ユニットの模式図である。 図1の供給・回収ドラムの平面図および断面図である。
1 ドクター装置
2 ロール
3 ドクターブレード
31 移動式ドクターブレード
4 ブレードホルダ
5 ドクターバック
7L、7R ブレード搬送ユニット
8L、8R 滓取りドクター装置
9L、9R ドラム装着部
10L、10R 供給・回収ドラム
11 制御盤
12 ドライバ
13L、13R ブレードセンサ
14 空気圧回路
91 軸受
92 支軸
94 押圧機構
97 押さえローラ
101 内筒
104 軸受円筒
110 外筒
114 出入口
117 開口部

Claims (3)

  1. 内部に渦巻き状にドクターブレードを収納可能なカートリッジ式の供給・回収ドラムが着脱可能な状態で装着されるドラム装着部を、ドクタリング位置を経由するドクターブレード搬送経路の一端側と他端側の2箇所に設けておき、
    当該2箇所のドラム装着部のうちの一方に対して、内部に渦巻き状にドクターブレードが収納されている状態の前記供給・回収ドラムを装着すると共に、
    前記2箇所のドラム装着部のうちの他方に対して、内部が空になっている状態の前記供給・回収ドラムを装着し、
    前記一方のドラム装着部に装着した前記供給・回収ドラムから、渦巻き状に巻き取られているドクターブレードを引き出して前記ドクタリング位置に供給し、前記ドクタリング位置においてドクターブレードをロール表面に圧接状態に保持し、前記他方のドラム装着部に装着した前記供給・回収ドラム内に、前記ドクタリング位置を経由した後の使用済みのドクターブレードを渦巻き状に巻き取りながら回収し、
    前記一方のドラム装着部に装着した前記供給・回収ドラム内に収納されていたドクターブレードを使い終わった後は、
    使用済みのドクターブレードが渦巻き状に巻き取られた状態で回収されている前記供給・回収ドラムを前記他方のドラム装着部から取り外して、内部に渦巻き状にドクターブレードが収納されている状態の新たな前記供給・回収ドラムと交換すると共に、
    前記一方のドラム装着部に装着されている空になった前記供給・回収ドラムは交換せずにそのまま装着しておき、
    前記新たな前記供給・回収ドラムから前記ドクタリング位置に供給した新たなドクターブレードを、前記ドクタリング位置を経由させた後に、前記一方のドラム装着部に装着されたままの空になった前記供給・回収ドラムに回収することを特徴とするドクター装置の運転方法
  2. 請求項1において、
    前記供給・回収ドラムは、中心回りに回転自在の内筒と、この内筒の外側に同心状態で配置されている外筒と、これら内筒および外筒の間に形成されているドクターブレード収納部と、前記外筒に形成されたドクターブレードの出入口と、この入口から導入もしくは引き出されるドクターブレードの部分を前記内筒の側に押し付けるための押圧手段とを備え
    前記ドクターブレード収納部に送り込まれるドクターブレードを、前記押圧手段によって前記内筒の半径方向の内側に向けて押し付けてガイドしながら、前記内筒をドクターブレードと連れ回りさせることにより、前記内筒に前記ドクターブレードを巻き取ることを特徴とするドクター装置の運転方法
  3. 請求項1において、
    前記供給・回収ドラムは、中心回りに回転自在の内筒と、この内筒の外側に同心状態で配置されている外筒と、これら内筒および外筒の間に形成されているドクターブレード収納部と、前記外筒に形成されたドクターブレードの出入口と、この入口よりもドクターブレード移動方向の下流側の位置において前記外筒に形成した開口部とを備えており、
    前記ドラム装着部は、前記開口部を介して、前記入口から導入されたドクターブレードの部分、あるいは前記出入口から引き出されるドクターブレードの手前側の部分を前記内筒の側に押し付けるための押圧手段を備え、
    当該押圧手段は、エアシリンダと、このエアシリンダの伸縮ロッドの先端に回転自在に取り付けた押さえローラを備えており、
    当該押さえローラを前記外筒の外側から前記開口部を通って前記ドクターブレード収納部内に進入させて、前記ドクターブレードの部分を押圧することを特徴とするドクター装置の運転方法
JP2004376698A 2004-12-27 2004-12-27 ドクター装置の運転方法 Expired - Fee Related JP4516421B2 (ja)

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