JP2006160921A - ウレタン樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のウレタン樹脂組成物は、少なくとも(A)融点が45℃以上のポリエステルポリオール、(B)融点が45℃未満のポリエステルポリオール及び(C)ポリオレフィンポリオールの三成分のポリオールとポリイソシアネートを反応させて得られる末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有してなる。
【選択図】 なし
Description
[ポリオールA]
ポリカルボン酸(セバシン酸)と多価アルコール(1,6-ヘキサンジオール)との縮重合系ポリエステルポリオール、融点:68.9℃、数平均分子量:2000
[ポリオールB]
ポリカルボン酸(アジピン酸)と多価アルコール(1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール)との縮重合系ポリエステルポリオール、融点:39℃、数平均分子量:2000
[ポリオールC]
ポリブタジエングリコール(1,4付加体水酸基末端ポリブタジエン、1,2付加体含有率20%以下)数平均分子量:2800
[ポリイソシアネート]
4, 4’-ジフェニルメタンジイソシアネート
攪拌機、温度計、窒素導入口及び減圧口を備えた四口フラスコに、各ポリオールを表1に示す組成となるように、合計100部を計量して入れ、加熱して溶融混合後、105℃で3時間減圧乾燥を行った。次に、フラスコに窒素を導入してフラスコ内を常圧に戻し、80℃に冷却し、NCO基/OH基の当量比が2.8となるように、ポリイソシアネートを計量して添加した。そして、80〜90℃にて3時間反応させて、ウレタンプレポリマーを得た。
得られたウレタンプレポリマーを130℃で溶融し、23℃、50%RHの雰囲気下で、くし目ごて(JIS規格品)を用いて、下地材〔厚さ8mmのフレキシブルスレート板〕上に200〜300g/m2塗布し、その上に、試験材〔40×40mm、厚さ3mm、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)タイル〕を載置し、更にその上から、質量1kgの錘を約5秒間載せた後、この錘を取り除き、試験体を作製した。こうして得られた試験体を、23℃、50%RHの雰囲気下で1時間養生して、試験体の接着面に対して垂直方向に、オートグラフ〔ミネベア株式会社製、型番:TCM−1000〕を用いて、3mm/minの引張速度にて測定を行い、試験体が破断したときの強度を用い、式:〔接着強さ(N/mm2)〕=〔破断強度(N)〕÷〔試験片の断面積(mm2)〕に基づいて、接着強さを求めた。
[評価基準]
○:接着強さが0.64N/mm2以上であり初期接着性に優れる
×:接着強さが0.64N/mm2未満であり初期接着性に劣る
得られたウレタンプレポリマーを130℃で溶融し、23℃、50%RHの雰囲気下で、くし目ごて(JIS規格品)を用いて、上記下地材上に200〜300g/m2塗布した後、23℃、50%RHの雰囲気下に放置して、試料が指先に付着しなくなるまでに要した時間を測定することにより求めた。
得られたウレタンプレポリマーを130℃で溶融し、23℃、50%RHの雰囲気下で、くし目ごて(JIS規格品)を用いて、上記下地材上に200〜300g/m2塗布し、その上に、試験材を載置し、更にその上から、質量1kgの錘を約5秒間載せた後、この錘を取り除き、試験体を作製した。こうして得られた試験体を、23℃、50%RHの雰囲気下で48時間養生して、試験体の接着面に対して垂直方向に、オートグラフを用いて、3mm/minの引張速度にて測定を行い、試験体が破断したときの強度から接着強さを求めた(JIS A 5536に準ずる)。
[評価基準]
○:接着強さが0.8N/mm2以上であり常態接着性に優れる
△:接着強さが0.8N/mm2未満であるが、後述する破断面の状態が「AF」以外であり、試験材との接着性には優れる
×:接着強さが0.8N/mm2未満であり常態接着性に劣る
また、上記試験材の詳細については、以下のとおりである。
試験材1:ポリ塩化ビニル系〔40×40mm、厚さ2mm、ホモジニアスタイル〕
試験材2:ゴム系〔40×40mm、厚さ3mm、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)タイル〕
上述した常態接着強さの測定と同様にして得られた試験体を、23℃、50%RHの雰囲気下で48時間養生して、23℃の水中に168時間浸漬後、直ちに試験体の接着面に対して垂直方向に、オートグラフを用いて、3mm/minの引張速度にて測定を行い、試験体が破断したときの強度から接着強さを求めた(JIS A 5536に準ずる)。
[評価基準]
○:接着強さが0.5N/mm2以上であり耐水接着性に優れる
△:接着強さが0.5N/mm2未満であるが、後述する破断面の状態が「AF」以外であり、試験材との接着性には優れる
×:接着強さが0.5N/mm2未満であり耐水接着性に劣る
F:破断面の最大面積を占める部位が試験材の材料破壊面である
A:破断面の最大面積を占める部位が接着剤層の凝集破壊面である
G:破断面の最大面積を占める部位が下地材の材料破壊面である
AF:破断面の最大面積を占める部位が接着材と試験材との界面である
GA:破断面の最大面積を占める部位が下地材と接着剤との界面である
上述した常態接着強さの測定と同様にして得られた試験体を、23℃、50%RHの雰囲気下で48時間養生して、60℃の雰囲気下で200時間放置した後、23℃、50%RHの雰囲気下で24時間放置後、試験体の接着面に対して垂直方向に、オートグラフを用いて、3mm/minの引張速度にて測定を行い、試験体が破断したときの強度から接着強さを求めた。
[評価基準]
○:接着強さが0.8N/mm2以上
×:接着強さが0.8N/mm2未満
上述した常態接着強さの測定と同様にして得られた試験体を、23℃、50%RHの雰囲気下で48時間養生して、60℃の水中に200時間浸漬し、次いで、23℃の水中に24時間放置後、直ちに試験体の接着面に対して垂直方向に、オートグラフを用いて、3mm/minの引張速度にて測定を行い、試験体が破断したときの強度から接着強さを求めた。
[評価基準]
○:接着強さが0.5N/mm2以上
×:接着強さが0.5N/mm2未満
上述した常態接着強さの測定と同様にして得られた試験体を、23℃、50%RHの雰囲気下で48時間養生後、−20℃雰囲気下で1時間放置後、80℃の雰囲気下で1時間を放置するという工程を1サイクルとし、20サイクル行った(−20℃から80℃へは5℃/minで昇温させ、80℃から−20℃へは2℃/minで降温させた)。その後、23℃、50%RHの雰囲気下で24時間放置後、試験体の接着面に対して垂直方向に、オートグラフを用いて、3mm/minの引張速度にて測定を行い、試験体が破断したときの強度から接着強さを求めた。
[評価基準]
○:接着強さが0.8N/mm2以上
×:接着強さが0.8N/mm2未満
Claims (4)
- 少なくとも(A)融点が45℃以上のポリエステルポリオール、(B)融点が45℃未満のポリエステルポリオール及び(C)ポリオレフィンポリオールの三成分のポリオールとポリイソシアネートを反応させて得られる末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有するウレタン樹脂組成物。
- 前記ポリオール(A)100重量部に対して、前記ポリオール(B)が20〜300重量部の割合で、ポリイソシアネートと反応させて得られる末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有する請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
- 前記ポリオール(A)100重量部に対して、前記ポリオール(C)が20〜300重量部の割合で、ポリイソシアネートと反応させて得られる末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有する請求項1又は2に記載のウレタン樹脂組成物。
- 前記ウレタンプレポリマーの融点が、45〜150℃である請求項1〜3のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物。
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