JPH09286837A - 湿気架橋型ウレタンホットメルト組成物 - Google Patents

湿気架橋型ウレタンホットメルト組成物

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JPH09286837A
JPH09286837A JP8101267A JP10126796A JPH09286837A JP H09286837 A JPH09286837 A JP H09286837A JP 8101267 A JP8101267 A JP 8101267A JP 10126796 A JP10126796 A JP 10126796A JP H09286837 A JPH09286837 A JP H09286837A
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moisture
compound
urethane
softening point
acid
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JP8101267A
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Masaichi Kaneko
正市 金子
Motoyasu Kunugiza
基安 椚座
Masato Fujii
正人 藤井
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
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    • C08G18/2805Compounds having only one group containing active hydrogen
    • C08G18/285Nitrogen containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2170/00Compositions for adhesives
    • C08G2170/20Compositions for hot melt adhesives

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、硬化物の膨れがなく、硬化
後の二次物性の出現を速くして硬化後の強度を向上させ
ることができる湿気架橋型ウレタンホットメルト組成物
にある。 【解決手段】 本発明は、(A)N−2−ヒドロキシアル
キルオキサゾリジン、(B)水酸基を2個以上有するポリ
オール、(C)イソシアネート基を2個以上有するポリイ
ソシアネートとの混合物をイソシアネート基/水酸基の
比が1.2〜10で反応させて得られる遊離イソシアネ
ート基含有化合物(I)、及び/又はオキサゾリジン環
を有するウレタン化合物(II)からなる常温固体で軟化点
が50〜150℃であることを特徴とする湿気架橋型ウ
レタンホットメルト組成物を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加水分解により第
1級、第2級アミノ基を生成するオキサゾリジン環を含
有するウレタン化合物を含有することにより、硬化物の
膨れもなく且つ強度発現性に優れる湿気架橋型ウレタン
ホットメルト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ホットメルト剤(以下、HMAと略記)
は脱溶剤型エマルジョン・ラテックスと共に無公害性を
高く評価され、その特性である溶融状態ではよく流動
し、室温に冷却すると素早く固化して強さを発揮するこ
とから製本、包装、木工分野の接着剤、紙・フィルム・
布・皮へのコーテイング、ヒートシール剤として広く使
用されている。また現在ではそれらの用途においてはH
MAの特性を活かし、省力化、高速自動化、無公害化に
大きく貢献している。
【0003】接着剤としてのHMAは、主粘着剤として
のEVA、ポリアミド等にタッキファイヤーのロジン、
ロジン誘導体、テルペン系樹脂、石油樹脂、アスファル
ト、更に無機充填剤の炭酸カルシウム等、その他特殊な
用途には着色剤等が配合されている。
【0004】コーテイング剤用のものは、ワックスが主
成分で、それにポリマーのEVA、EEAやタッキファ
イヤーを適量混合して接着性、可撓性などを向上させた
ものが用いられている。
【0005】しかし、これらのHMAは、固化と粘着剤
の効果により接着剤、コーテイング剤の役割を果たす
が、硬化する際、架橋構造を取っていないため実用温度
領域が狭くなる。即ち、高温領域では強度が極端に低下
し、逆に低温領域では脆くなるというHMA特有の欠点
を有している。この為一般的なHMAは、二液型の接着
剤、コーテイング剤に比べて温度依存性が高いことから
構造的な接着剤、及び弾性且つ強度を必要とする接着
剤、コーテイング剤用途には不向きである。
【0006】また、この温度依存性を小さくしようとす
れば出来るだけ軟化点の高いHMAを選ぶ必要があり、
逆に軟化点が上がれば高温溶融が要求されることから取
扱いずらくなるという解決し難い表裏の関係が生じてく
る。
【0007】通常の温度依存性を小さくし、軟化温度を
下げる方法として、湿気硬化性ウレタン樹脂の単独、或
いは併用のHMAが開発若しくは提案されている。湿気
硬化型ウレタンは、空気中の水分とイソシアネート基の
反応により架橋構造を取るため、硬化物の温度依存性は
大幅に改良できるのである。特に湿気硬化性ウレタン樹
脂を混合し、溶融状態から冷やされて直ちに固化した状
態での一次硬化強度は組成物の軟化点、即ち、凝固、粘
性により発揮され、その後、徐々に強度が増す二次硬化
物性は、含有するウレタンの湿気硬化性によるポリマー
の網状架橋反応により強度が増すという特性を利用し
て、軟化点も低く、取扱い易い湿気架橋型ウレタンホッ
トメルト組成物も既に知られている処である。
【0008】しかしながら、この湿気硬化性ウレタン樹
脂を含有するHMAは軟化温度を下げて硬化物の柔軟
性、強度アップを計る役割を果たしているが、ウレタン
樹脂中に存在するイソシアネートと水の反応で発生する
炭酸ガスにより発泡現象を生じ、硬化物が膨れるという
良くない現象を呈しやすい。
【0009】この欠点を改良するためにウレタン樹脂中
に湿気解離性の潜在性アミン架橋剤を含有させることに
より、湿気解離して第1級または第2級のアミンを生成
し、このアミンが湿気硬化性物質中に存在するイソシア
ネート基と反応して硬化を速める要因をなす。この反応
は、硬化物中の遊離イソシアネト基が雰囲気中の水分と
反応することにより、湿気解離により生成したアミンと
の反応がより速いために、イソシアネート基と水の反応
で生成する炭酸ガスの発生がなく、硬化中の発泡現象が
避けられるのである。
【0010】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、硬化物の膨
れがなく、硬化後の二次物性の出現を速くして硬化後の
強度を向上させることができる湿気架橋型ウレタンホッ
トメルト組成物を提供することを目的とする。
【0011】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、イソシア
ネート基含有化合物とN−2−ヒドロキシアルキルーオ
キサゾリジンを反応させてなるオキサゾリジン環を有す
るウレタン化合物を湿気解離性の潜在性アミン架橋剤と
してホットメルト組成物中にを持たせた湿気架橋型ウレ
タンホットメルト組成物が上記問題点を解決することを
見い出し、本発明をするに至った。
【0012】即ち、本発明は、(A)N−2−ヒドロキシ
アルキルオキサゾリジン、(B)水酸基を2個以上有する
ポリオール、(C)イソシアネート基を2個以上有するポ
リイソシアネートとの混合物をイソシアネート基/水酸
基の比が1.2〜10で反応させて得られる遊離イソシ
アネート基含有化合物(I)、及び/又はオキサゾリジ
ン環を有するウレタン化合物(II)からなる常温固体で軟
化点が50〜150℃であること、好ましくは常温固体
で軟化点40〜150℃のホットメルト性粘着剤化合物
(III)を混合することにより、常温固状で軟化点が5
0〜150℃であることを特徴とする湿気架橋型ウレタ
ンホットメルト組成物を提供するものである。
【0013】以下に本発明を更に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に用いるN−2−ヒドロキ
シアルキルオキサゾリジン(A)は、例えば2−イソプロ
ピル3−(2−ヒドロキシエチル)−1,3オキサゾリ
ジン、2−ペンチル−3−オキサゾリジンエタノール、
2−(1−メチルブチル)−3−オキサゾリジンエタノ
ル等が好ましく挙げられ、これらの単体若しくは混合体
が用いる事が出来る。
【0015】これらのヒドロキシオキサゾリジン化合物
(A)は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピ
ルアルデヒド、ブチルアルデヒド、ペンチルアルデヒ
ド、ヘキシルアルデヒド、オクチルアルデヒド、ベンツ
アルデヒド等のアルデヒドとジ(ヒドロキシアルキル)
アミンとの縮合反応により得られるものである。
【0016】水酸基を2個以上有するポリオール(B)と
は、公知慣用のエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,4ブタンジオール、3メチルペンタンジオー
ル、3,3ジメチロールヘプタン、トリメチロールプロ
パン等の単鎖ポリオール類、これら単鎖ポリオール類と
アルキレンオキサイド類(例えばエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレン
オキサイド等)を単独または併用で重合させたポリアル
キレンエーテルポリオール類
【0017】あるいはフタル酸、マレイン酸、アジピン
酸、ヘット酸、コハク酸、水添ダイマー酸等の二塩基酸
と前述の単鎖グリコール類とのエステル化反応によって
得られるポリエステルポリオール類、ポリオール類に付
加重合させたイプシロンカプロラクトンのポリオール、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ひまし油、ポ
リブタジエンポリオール、ポリオール型キシレンホルム
アルデヒド樹脂の単体または混合物のポリオール類が挙
げられる。これらは、好ましくは数平均分子量500〜
16000のものである。
【0018】イソシアネート基を2個以上有するポリイ
ソシアネート(C)としては、例えば2,4/2,6=8
0/20異性体比のトリレンジイソシアネート(80/
20TDI)、65/35TDI、2,4−100TD
I、ジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネート(ピ
ュアーまたはモノメリックMDI)、ポリメリックMD
I、クルードMDI、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)、トランスーシクロヘキサ1,4−ジイソシ
アネート(CHDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、m−キシレンジイソシアネート(XD
I)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、p−フ
ェニレンジイソシアネート(PPDI)、4,4’−ジ
フェニルメタントリイソシアネート(デスモジュールR
I)等の単体若しくは混合物が使用できる。
【0019】本発明の遊離イソシアネート基含有化合物
(I)は、前述のN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾ
リジン(A)と水酸基を2個以上有するポリオール(B)、イ
ソシアネート基を2個以上有するポリイソシアネート
(C)の混合物をイソシアネート基/水酸基の比が1.2
〜10、好ましくは1.2〜5で、常法のウレタン化反
応により得ることが出来る。この反応化合物(I)は、ポ
リオール(B)の末端に1個以上ポリイソシアネート(C)の
反応した末端イソシアネート基含有化合物(イ)、更に(イ)
にオキサゾリジン(A)が1個もしくは全部反応した化合
物、ポリイソシアネート(C)にオキサゾリジン(A)の1個
以上が反応した末端にオキサゾリジン環を1個以上有す
る化合物等の混合物である。これらは、好ましくは常温
固状で軟化点50〜150℃のものである。このものの
遊離イソシアネート基は、好ましくは1〜26重量%で
ある。
【0020】オキサゾリジン環を有するウレタン化合物
(II)とは、好ましくは2個以上のイソシアネート基を
有する化合物(II-1)とオキサゾリジン化合物(II-
2)好ましくはN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリ
ジン(A)とを、好ましくは、(II-1)/(II-2)の当量比
0.9〜10:1で、反応して得られるものである。
【0021】化合物(II)が、イソシアネート基を有す
る化合物(II−1)としてウレタンプレポリマーを用い
る場合は、前述のポリオール(B)とポリイソシアネート
(C)とをポリイソシアネート(C)の過剰で反応して得られ
る。また、ウレタンプレポリマーの末端の平均NCO基
数は2〜3が好ましい。
【0022】化合物(II)が、イソシアネート基を有す
る化合物(II−1)としてポリイソシアネートを用いる
場合は、前述のポリイソシアネート(C)が用いられる。
【0023】(I)(II)成分のポリオールは、好まし
くは数平均分子量500〜16000のジオール及び/
又はトリオールである。
【0024】常温固状で軟化点40〜150℃のホット
メルト性粘着剤化合物とは、一般HMAに用いられてい
る例えばEVA、ポリアミド、ワックス、アタクチック
ポリプロピレン、ロジン、ロジン誘導体、テルペン系樹
脂、石油樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、クマロン
インデン樹脂、アスファルト等の単体、若しくは混合に
より適度の軟化点に調製したもを使用することが出来
る。
【0025】本発明の湿気架橋型ウレタンホットメルト
組成物は、用途により必要に応じて、ジオクチルフタレ
ート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジオ
クチルアジペート(DOA)、塩素化パラフィン、燐酸
エステルのような一次可塑剤、或いは難燃性可塑剤等や
ウレタン粉末、ゴム粉末、炭酸カルシウム、クレー、タ
ルク、シリカ、ベントナイト、チタン白、ベンガラ、煙
霧性シリカ等の有機・無機充填剤または顔料が減粘、増
量、着色の目的で単独、若しくは混合して加えることも
できる。
【0026】本発明の組成物では、硬化性を促進する目
的で酸を添加することが出来る。酸としては、好ましく
は無機酸、有機酸およびそれらの無水物、エステル、酸
性塩類の群から選ばれる1種又は2種以上が使用される
が、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸、珪酸、アルミン
酸、過塩素酸、蟻酸、酢酸、クロロ酢酸、プロピオン
酸、カプロン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、マ
レイン酸、フタル酸、安息香酸、サリチル酸など、また
はそれらの無水物、エステル類、酸性塩類などが挙げら
れる。
【0027】また、湿気架橋型ウレタンホットメルト組
成物の硬化を速めるために貯蔵安定性を損なわない範囲
で公知慣用のアミン系、有機金属化合物等のウレタン化
触媒を用いることが出来る。
【0028】本発明の湿気架橋型ウレタンホットメルト
組成物の融点の調製は、使用するポリオールの種類、或
いは混合して用いるホットメルト性粘着剤化合物の種類
を選択使用することと、遊離イソシアネート基含有化合
物(I)を調製する際のイソシアネート基/水酸基比に
よっても併せて行い、常温固状で軟化点が50〜150
℃になるように調製するもので、好ましくは溶融粘度で
100〜50000CPSである。
【0029】軟化点が50℃未満では温度が低すぎてホ
ットメルト性に欠ける為好ましくはない。逆に150℃
以上では溶融に時間と熱のエネルギーを要し過ぎること
と、本発明の湿気架橋型ウレタン組成物が熱分解により
変質するために好ましくない。
【0030】このようにして得られる本発明の湿気架橋
型ウレタンホットメルト組成物は、密閉容器中の貯蔵安
定性が良好で、硬化物の膨れがなく、且つ強度発現性に
優れ、木工分野の接着剤、木質床材、高分子床材として
のタイル、シートの床基盤への接着剤、或いは建築、土
木用の構造接着剤として使用することが出来る。またこ
のもの自体をシート化することのできる機械装置により
貼り床用シート材、防水材用シート材等として、単独、
或いは他のシート類との複合により用いることが出来
る。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。また、
例中の「部」、「%」は断りのない限り重量部を表す。
【0032】実施例1 2Lフラスコに分子量2000(水酸基価:56.0K
OHmg/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル1000部、2−イソプロピル3−(2−ヒドロキシ
エチル)−1、3オキサゾリジン(分子量159.2)
79.6部にNCO/OH基数=3/2になるよう80
/20TDI、195.8部を加え、窒素気流中、80
℃にて6時間反応を続けた。得られた湿気架橋型ウレタ
ンホットメルト組成物(I−1)の遊離のイソシアネー
ト量は2.50%でJISK2531(環球法)による
軟化点55℃(80℃の溶融粘度1500CPS)であ
った。このものの特性は表−1に記述した。
【0033】比較例1 2Lフラスコに分子量2000(水酸基価:56.0K
OHmg/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル1000部にNCO/OH基数=3/2になるよう8
0/20TDI、130.5部を加え、窒素気流中、8
0℃にて6時間反応を続けた。得られた湿気架橋型ウレ
タンホットメルト組成物(比1)の遊離のイソシアネー
ト量は1.86%で軟化点58℃(80℃の溶融粘度1
200CPS)であった。このものの特性は表−1に記
述した。
【0034】実施例2 2Lフラスコにエチレングリコールを開始剤にしてイプ
シロンカプロラクトンを付加重合させた分子量3000
ポリオール(水酸基価:37.0KOHmg/g)15
00部の、2−イソプロピル3−(2−ヒドロキシエチ
ル)−1、3オキサゾリジン159.2部にNCO/O
H基数=2/1になるよう80/20TDI、348部
を加え、窒素気流中、80℃にて6時間反応を続けた。
得られた湿気架橋型ウレタンホットメルト組成物(I−
2)の遊離のイソシアネート量は4.18%で軟化点6
0℃(80℃の溶融粘度1800CPS)であった。こ
のものの特性は表−1に記述した。
【0035】比較例2 2Lフラスコにエチレングリコールを開始剤にしてイプ
シロンカプロラクトンを付加重合させた分子量3000
ポリオール(水酸基価:37.0KOHmg/g)15
00部にNCO/OH基数=2/1になるよう80/2
0TDI、174部を加え、窒素気流中、80℃にて6
時間反応を続けた。得られた湿気架橋型ホットメルト組
成物(比2)の遊離のイソシアネート量は2.518%
で軟化点66℃(80℃の溶融粘度1200CPS)で
あった。このものの特性は表−1に記述した。
【0036】実施例3 実施例1の組成物(I−1)100部に軟化点が93℃
のクマロンインデン樹脂(新日鉄化学工業(株)製クマ
ロンG−90)100部を密閉容器中、110℃に溶融
混合して軟化点68℃の湿気架橋型ホットメルト組成物
(I−3)を得た。特性は表−1に記述した。
【0037】実施例4 実施例3の組成物(I−3)にジオクチルフタレート
(DOP)40部、炭酸カルシウム(日東粉化(株)製
NS−200)を60部100℃密閉容器中で混合し、
軟化点70℃の湿気架橋型ホットメルト組成物(I−
4)を得た。特性は表−1に記述した。
【0038】[試験方法] 1.実施例で得た組成物の硬化強度試験 それぞれ実施例中の組成物において、軟化点より20℃
高い温度に溶融した組成物をその温度に保った剥離処理
を施した金属性の板の上に厚さ2mmになるよう広げ、
直ちに温度20℃、湿度60%の室内に24時間、7日
間放置後の強度をJISK6301(加硫ゴム物理試験
方法)の3号ダンベルにより、引っ張り速度200mm
/分で引張強さ、破断伸度試験を行った。
【0039】2.硬化物の膨れ試験 前述の強度測定に用いた室温7日間放置の3号ダンベル
で試験片を抜き取った切断面を観察評価した。
【0040】
【0041】3.接着試験 試験片は、長辺10cm、短辺2.5cm、厚さ0.8
mmの鉄板の長辺の一端から2.5cmの範囲(6.2
5cm2)に軟化点より20℃高い温度に溶融した実施
例の組成物を厚さ0.2mmに塗布し、直ちに同形状の
鉄板どうしを重ね合わせ、圧力50g/cm2で温度2
0℃、湿度60%の室内に24時間、7日間放置して調
製した。引っ張り速度12.5mm/分で鉄板対鉄板に
よるせん断試験を行った。
【0042】
【表1】
【0043】表−1の通り、比較例に比べ本発明の実施
例は全ての項目において優れた性能を示しており、反応
型ホットメルト剤として適した性能を有している。
【0044】
【発明の効果】本発明は、湿気硬化型ウレタン樹脂の中
に湿気解離性の潜在性アミンを含有しているため硬化中
の炭酸ガス発生がなく、そのため硬化物の発泡が無く、
且つ高強度の物性を示す。また反応型であるため軟化点
を下げても硬化後の強度が期待でき、より低い軟化温度
により取扱いも容易である。特に高強度特性と温度依存
性が小さいことから構造接着剤用途にも使用可能で、使
用用途が拡大した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)N−2−ヒドロキシアルキルオキサ
    ゾリジン、(B)水酸基を2個以上有するポリオール、(C)
    イソシアネート基を2個以上有するポリイソシアネート
    との混合物をイソシアネート基/水酸基の比が1.2〜
    10で反応させて得られる遊離イソシアネート基含有化
    合物(I)、及び/又はオキサゾリジン環を有するウレ
    タン化合物(II)からなる常温固体で軟化点が50〜15
    0℃であることを特徴とする湿気架橋型ウレタンホット
    メルト組成物。
  2. 【請求項2】 常温固体で軟化点40〜150℃のホッ
    トメルト性粘着剤化合物(III)を混合することによ
    り、常温固状で軟化点が50〜150℃であることを特
    徴とする請求項1記載の湿気架橋型ウレタンホットメル
    ト組成物。
  3. 【請求項3】 オキサゾリジン環を有するウレタン化合
    物(II)が、2個以上のイソシアネート基を有する化合物
    (II-1)とオキサゾリジン化合物(II-2)とを(II-1)
    /(II-2)の当量比0.9〜10:1で反応して得られる
    ことを特徴とする請求項1〜2いずれか記載の湿気架橋
    型ウレタンホットメルト組成物。
JP8101267A 1996-04-23 1996-04-23 湿気架橋型ウレタンホットメルト組成物 Pending JPH09286837A (ja)

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