JP2006150044A - 遊技機用基板ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】上下両ケースの両方に切断の痕跡を残して不正行為の防止化を図りながら、切断が容易でかつ切断個所での負傷を未然に防止し得る遊技機用基板ケースを提供する。
【解決手段】上ケース1周縁部に上下両ケース2を結合するための複数の結合部13を形成し、一回の結合時に少なくとも1つの結合部で締結具14により分離不能に結合する。締結具を、第1の係合爪21を有するピン部22と、それを囲繞する頭部23と、頭部とピン部とを連結する連結部とで構成し、頭部に第2の係合爪27を形成する。各結合部を締結具の頭部が嵌合可能な底部13aを有する形状に形成し、各結合部に締結具の頭部が結合部内に嵌合した時第2の係合爪が係合する係止凹部32を形成すると共に、各結合部の底部に締結具の頭部が結合部内に嵌合した時ピン部が貫通する貫通孔33を設ける。下ケースに締結具の頭部が係合部内に嵌合した時第1の係合爪が係合する係止穴37を設ける。
【選択図】図7

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に装備される制御基板を収納する遊技機用基板ケースに関する。
近年、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機においては、上ケースと下ケースとで開閉自在に構成された基板ケース内に、ROMやコネクタなどの電子部品を実装した制御基板を収納し、この基板ケースを遊技機の所定個所に直接又は下ケースに固定した取付プレートを介して取り付け、制御基板側のROMなどの電子部品により遊技動作を制御する電子制御方式が採用されている。この種の遊技機では、制御基板に実装されたROMなどの電子部品を不正に交換できないようにすると同時に、監督官庁による検査や修理などのときに基板ケースを開けて容易に検査などを行い得るようにしておく必要がある。
そのための対応策として、また従来の封印方式に代わるものとして、例えば特許文献1に開示されるように、基板ケースの上ケースの周縁部に上ケースと下ケースとを結合するための複数の結合部を外方に突出して形成し、一回の結合時にはその中の少なくとも1つの結合部でワンウエイねじ、リベット又はピンなどの締結具により分離不能に結合し、その結合後に開封するときには結合した結合部を上ケースの本体側からニッパなどで切断するようにしたものが知られている。この対応策では、結合後に開封したときには上ケースに結合部と切断した痕跡が残るとともに、下ケースにも上ケースから切断された結合部が締結具により結合されたまま残るため、ROMなどの不正交換を防止する上で有効であるという利点がある。尚、特許文献1に開示のものでは、詳しくは上ケースを上蓋部分と側壁部分とに分離し、この上蓋部分の周縁部に複数の結合部を形成している。
特許第2895829号公報
ところが、上記従来の対応策では、結合部を上ケースの本体側から切断する個所は、結合部を支持する機能をも有していることから、ある程度の強度に設定する必要がある。このため、この個所を切断することは容易ではなく、その分手間がかかるという問題がある。また、切断個所が上ケースの周縁部から突出しているため、上ケースと下ケースとを再度結合するときなどにこの切断個所に作業者の手などが引っ掛かって負傷する虞もある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、締結具及び上ケースの結合部などを改良し、締結具の一部のみを切断することにより、上ケース及び下ケースの両方に切断の痕跡を残して不正行為の防止化を図りながら、切断を容易に行うことができ、かつ切断個所での負傷を未然に防止し得る遊技機用基板ケースを提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、遊技機用基板ケースとして、上ケースと下ケースとにより制御基板を収納する収納空間が構成されており、上記上ケースの周縁部には上ケースと下ケース又は下ケースに固定された取付プレートとを結合するための複数の結合部が形成され、一回の結合時にはその中の少なくとも1つの結合部で締結具により分離不能に結合するように構成されていることを前提とする。そして、上記締結具を、先端に第1の係合爪を有するピン部と、このピン部の基端側の外周を囲繞する頭部と、この頭部とピン部の基端とを連結する連結部とにより構成し、かつ上記頭部の外周面に第2の係合爪を形成する。また、上記各結合部を、それぞれ締結具の頭部が嵌合可能な底部を有する形状に形成し、この各結合部の内周面に、締結具の頭部が結合部内に嵌合したとき上記第2の係合爪が係合する係止凹部を形成するとともに、各結合部の底部に、締結具の頭部が結合部内に嵌合したとき上記ピン部が貫通する貫通孔を設ける。更に、上記下ケース又は取付プレートに、上記締結具の頭部が結合部内に嵌合したときそのピン部先端の第1の係合爪が抜け止め状態に係合する係止穴を設ける構成にする。
この構成では、上ケースと下ケース又は下ケースに固定された取付プレートとを上ケースの結合部で締結具により結合するときには、締結具のピン部の先端側つまり第1の係合爪側を前側にして締結具の頭部を所定の結合部内に押し込んで嵌合させる。すると、締結具のピン部先端の第1の係合爪が下ケース又は取付プレートに設けた係止穴に抜け止め状態に係合するとともに、締結具の頭部の第2の係合爪が結合部内周面の係止凹部に係合することにより、上ケースと下ケース又は取付プレート(以下、下ケース側という)とが締結具により分離不能に結合される。
一方、この結合状態から検査などのために上ケースを開けるときには、締結具の頭部とピン部の基端とを連結する連結部をニッパなどにより切断し、締結具による上ケースと下ケース側との結合を解除することにより、上ケースを開けることができる。この場合、締結具のピン部は、その第1の係合爪が下ケース又は取付プレートの係止穴に抜け止め状態に係合して下ケース側に残る一方、締結具の頭部は、その第2の係合爪が上ケースの結合部の係止凹部に係合して結合部内に嵌合した状態のまま残るため、不正行為の防止化が有効に図られる。その上、締結具の切断個所は、ピン部の基端と頭部とを連結する連結部であるため、その切断を容易にかつ迅速を行うことができる。また、その切断個所は、上ケース側では結合部内に嵌合したまま残る頭部の内側にあるため、この上ケースと下ケースとを再度結合するときなどにこの切断個所に作業者の手などが引っ掛かって負傷することはない。ここで、上記連結部としては、ニッパなどの工具により容易に切断可能な大きさにすることが好ましく、また、ドライバ工具の先端などを突き当てて折損させることができる程度の脆弱性を備えてもよい。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明と同じ前提の遊技機用基板ケースにおいて、締結具を、先端に第1の係合爪を有するピン部と、このピン部の基端側の外周を囲繞する頭部と、この頭部とピン部の基端とを連結する連結部とにより構成する。また、各結合部を、それぞれ締結具の頭部が嵌合可能な底部を有する形状に形成し、この各結合部の底部に、締結具の頭部が結合部内に嵌合したとき上記ピン部が貫通する貫通孔を設け、更に、下ケース又は取付プレートに、上記締結具の頭部が結合部内に嵌合したときそのピン部先端の第1の係合爪が抜け止め状態に係合する係止穴を設ける構成にする。
この構成では、締結具の頭部を結合部内に押し込んで嵌合させたときには、締結具のピン部先端の第1の係合爪が下ケース又は取付プレートの係止穴に抜け止め状態に係合することにより、上ケースと下ケース側とが締結具により分離不能に結合される。また、この結合を締結具の連結部の切断により解除して上ケースを開けた場合、上ケースを逆さまにしない限り、締結具の頭部は、上ケースの結合部内に嵌合したまま残り、締結具のピン部が下ケース側に残ることと相俟って、不正行為の防止化を有効に図ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の遊技機用基板ケースにおいて、上ケースと下ケース側との結合に使用可能で直ぐには使用しない締結具を保管するための好ましい形態を提供するものである。すなわち、上記締結具の頭部の外周面の、第2の係合爪と円周方向に異なる位置でかつ軸方向に第2の係合爪よりも先端寄りの位置に第3の係合爪を形成する一方、上記各結合部の内周面に、締結具の頭部が結合部内に浅く嵌合する仮止め状態のとき上記第3の係合爪が係合する係止凹部を形成する構成にする。
この構成では、不使用の締結具の頭部を結合部内に浅く嵌合させ、その外周面の第3の係合爪を結合部内周面の係止凹部に係合させることにより、不使用の締結具を結合部に仮止め状態に保持させて保管することができる。しかも、この仮止め状態から締結具を上ケースと下ケース側との結合に使用するときには、締結具の頭部をそのまま結合部内に押し込んで深く嵌合させるだけで足りる。
請求項4に係る発明は、不使用の締結具を保管するための別の形態を提供するものである。すなわち、上記上ケースの内面に、上ケースと下ケース又は取付プレートとの結合に使用可能な上記締結具の頭部を挟持して締結具を保持する保持部を形成する構成にする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の遊技機用基板ケースにおいて、上記締結具を、非導電性の合成樹脂により構成する。この構成では、締結具が複雑な形状でもその成形を容易に行うことができる上、仮に締結具又はそれから切断分離したピン部などを誤って基板ケース内の制御基板上に落としたまま放置した場合でも漏電などが発生することはない。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の遊技機用基板ケースにおいて、上記上ケースに、制御基板に実装されたコネクタに対応して開口部を形成する一方、上記制御基板と上ケースとの間に、コネクタの周囲を上ケースの開口部周縁に沿って囲繞するコネクタスペーサを配置する構成にする。この構成では、上ケースの開口部とその開口部から外部にまで延出する制御基板側のコネクタとの間に隙間がある場合でも制御基板と上ケースとの間に配置したコネクタスペーサによりコネクタの周囲が囲繞されているため、上記隙間から制御基板に対する不正行為を防止できることになる。
請求項7及び8に係る発明は、いずれも締結具により上ケースと下ケース側とを結合するときの結合力、詳しくは締結具のピン部先端の第1の係合爪が下ケース又は取付プレートの係止穴に抜け止め状態に係合するときの係合力を高めるための手段を提供するものである。すなわち、請求項7に係る発明は、上記第1の係合爪を、係止穴の周縁部に係合する係合面がピン部の外周面と鋭角で交差するように形成する一方、上記係止穴の周縁部に、この係合面に対応して傾斜する係止面を形成する構成にする。また、請求項8に係る発明は、上記第1の係合爪を、係止穴の周縁部に係合する係合面に凹部を有する構成にする一方、上記係止穴の周縁部に、この凹部に対応する凸部を形成する構成にする。
請求項9に係る発明は、請求項7又は8記載の遊技機用基板ケースにおいて、上記連結部を、一部に脆弱部を有する構成にし、かつこの脆弱部を、締結具の頭部が結合部内に嵌合して第1の係合爪が係止穴に抜け止め状態に係合したまま上ケースと下ケースとを引き離そうとしたとき第1の係合爪が係止穴から抜け出るよりも先に破断するように設定する構成にする。この構成では、締結具により上ケースと下ケース側とを結合した後その結合を不正に解除すべく上ケースと下ケースとを引き離そうとしたときには、そのピン部先端の第1の係合爪が下ケース側の係止穴から抜け出るよりも先に連結部の脆弱部が破断し、連結部をニッパなどで切断した場合と同様に開封の痕跡が残るため、不正行為の防止化がより確実に図られる。
以上のように、本発明の遊技機用基板ケースによれば、上ケースの結合部で締結具により上ケースと下ケース側とを結合した後この締結具の頭部とピン部とを連結する連結部を切断すると上ケースの結合部に頭部が、下ケース側にピン部が切断の痕跡として残るため、不正行為の防止化を有効に図ることができる。その上、締結具の切断個所は、頭部内側の連結部であるため、その切断を容易にかつ迅速に行うことができるとともに、上ケースと下ケース側との再度の結合時などに切断個所に作業者の手などが引っ掛かって負傷するのを未然に防止することができる。
特に、請求項3に係る発明では、不使用の締結具の頭部を結合部に仮止め状態に保持させて保管することができ、しかも、この仮止め状態から締結具を上ケースと下ケース側との結合に使用するときには、締結具の頭部をそのまま結合部内に押し込んで深く嵌合させるだけで足りるので、使い勝手性を高めることができる。
請求項4に係る発明では、不使用の締結具を、上ケース内の保持部に保持させて保管することができるので、管理の容易化と誤使用の防止化を共に図ることができる。
請求項5に係る発明では、複雑な形状の締結具の成形を容易に行うことができる上、仮に締結具又はそれから切断分離したピン部などを誤って基板ケース内の制御基板上に落としたまま放置した場合でも漏電などの発生を防止することができ、実用化を図る上で有効なものである。
請求項6に係る発明では、上ケースの開口部とその開口部から外部にまで延出する制御基板側のコネクタとの間に隙間がある場合でも制御基板と上ケースとの間に配置したコネクタスペーサによりコネクタの周囲が囲繞されているため、上記隙間から制御基板に対する不正行為を防止できるという効果を併有する。
請求項7又は8に係る発明では、締結具のピン部先端の第1の係合爪が下ケース又は取付プレートの係止穴に抜け止め状態に係合するときの係合力を高めることができるので、不正行為の防止化を確実に図ることができる。
さらに、請求項9に係る発明では、締結具により上ケースと下ケース側とを結合した後その結合を不正に解除すべく上ケースと下ケースとを引き離そうとしたときには、締結具のピン部先端の第1の係合爪が下ケース側の係止穴から抜け出るよりも先に連結部の脆弱部が破断し、連結部をニッパなどで切断した場合と同様に開封の痕跡が残るため、不正行為の防止化をより確実に図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態に係る遊技機用基板ケースAを示す。この基板ケースAは、上ケース1と下ケース2とにより収容空間としての矩形箱型のケース本体3を構成し、このケース本体3内に、ROM(図示せず)やコネクタ4などの電子部品を実装した制御基板5を収容するものである。また、基板ケースAは、下ケース2の下面に固定した取付プレート6を介して遊技機の所定個所(例えばスロットマシンの場合筐体の内壁面など)に取り付けられる。
上記上ケース1及び下ケース2は、共に透明又は半透明なアクリル樹脂などの非導電性の合成樹脂からなり、下ケース2の互いに対向する2つの短辺のうち、一方の短辺には外方に延出する係合突起部11が形成され、この係合突起部11は、取付プレート6の対応する個所に設けたスリット12内に挿通されるとともに、上ケース1の対応する短辺に設けたスリット(図示せず)内に挿通されて、係合突起部11をヒンジ点として上ケース1が下ケース2に対し開閉されるようになっている。また、上ケース1の開閉ヒンジ点と反対側の短辺には下ケース2又は取付プレート6と結合するための6つの結合部13,13,…が短辺に沿って横並びでかつ各々外方に突出して形成されている。そして、一回の結合時にはその中の少なくとも1つの結合部13で締結具14により上ケース1と下ケース2とが分離不能に結合される。
上記締結具14は、上ケース1及び下ケース2と同じくアクリル樹脂などの非導電性の合成樹脂からなるもので、図3に拡大詳示するように、先端に第1の係合爪21を有するピン部22と、このピン部22の基端側の外周を囲繞する円筒状の頭部23と、この頭部23とピン部22の基端とをピン部22の軸線を挟む2個所でそれぞれ連結する連結部24,24とを備えてなる。第1の係合爪21は、ピン部22の先端に形成した逆U字状の溝25を挟んだ両側の部位に形成されていて、下ケース2又は取付プレート6の後述する係止穴37,42に挿入される時弾性変形して挿入され易くなっている。ピン部22の基端には連結部24,24同士の間でそれぞれ側方に突出する円弧状の2つの鍔部26,26が形成されている。頭部23の外周面には、その軸線方向の中央部でかつ軸線を挟む2個所にそれぞれ第2の係合爪27が形成されているとともに、軸線方向の先端側でかつ円周方向に位相が各第2の係合爪27と90度異なる2個所にそれぞれ第3の係合爪28が形成されている。各第2の係合爪27は、その周囲の三方つまり左右両側と先端側とに形成したコ字形の切り欠き溝29により弾性変形可能になっており、また各第3の係合爪28も、その左右両側に形成した切り欠き溝30,30により弾性変形可能になっている。各連結部24は、全長に亘って狭小で脆弱に形成されており、特に、頭部22寄りの部位に幅寸法が他の部位よりも小さい脆弱部24aを有している。
一方、上記各結合部13は、図4及び図5に詳示するように、それぞれ締結具14の頭部23が嵌合可能な底部13aを有する円筒状に形成されており、その深さは締結具14の頭部23の軸線方向の長さ寸法と略同一に設定されている。この各結合部13の内周面には、開口寄りの軸線を挟む2個所にそれぞれ、図4及び図5に示す如く締結具14の頭部23が結合部13内に浅く嵌合する仮止め状態のとき上記各第3の係合爪28が係合する仮止め用の係止凹部31が形成されているとともに、深さ方向の中央部でかつ円周方向に位相が各仮止め用の係止凹部31と90度異なる2個所にそれぞれ、図6(a)及び図7(a)に示す如く締結具14の頭部23が結合部13内に嵌合した結合状態のとき上記各第2の係合爪27が係合する結合用の係止凹部32が形成されている。また、各結合部13の底部13aには、上記結合状態のとき締結具14のピン部22が貫通する貫通孔33が設けられている。
上記下ケース2及び取付プレート6には、上ケース1の結合部13に対応して、それぞれ締結受け部35又は36が設けられている。下ケース2の締結受け部35は、上ケース1の結合部13の場合と同様に下ケース2の短辺から外方に突出して形成されており、この締結受け部35には、上ケース1の6つの結合部13,13,…のうち、両端の2つの結合部13,13にそれぞれ対応して、図7(a)に示す如く締結具14の頭部23が結合部13内に嵌合したときそのピン部22先端の第1の係合爪21が抜け止め状態に係合する係止穴37及びこの係止穴37の周囲を支持する有底円筒状の支持部38が設けられているとともに、中央の4つの結合部13,13,…にそれぞれ対応して略正方形の開口部39が設けられている。また、取付プレート6の締結受け部36は、取付プレート6上に取り付けた台座形のもので、取付プレート6を下ケース2の下面に固定するとき下ケース2の締結受け部35の2つの支持部38,38間に挟まれるようになっている。この締結受け部36には、下ケース2の締結受け部35の各開口部39にそれぞれ対応して、図6(a)に示す如く締結受け部35、36同士を重ね合わせたとき開口部39を通して下ケース2の締結受け部35の上面と略面一状態に臨む略正方形状の膨出部41が形成されているとともに、この膨出部41の中心に、締結具14の頭部23が結合部13内に嵌合したときそのピン部22先端の第1の係合爪21が抜け止め状態に係合する係止穴42が設けられている。
さらに、上記上ケース1は、その長手方向の両端部分が中央部よりも一段低く形成されており、この上ケース1の長手方向両端部分には制御基板5に実装されたコネクタ4に対応して複数(図では4つ)の開口部51,52,53,54が設けられている。そのうちの1つの開口部51は、図8に示すように、制御基板5側のコネクタ4と接続する接続ケーブル55のコネクタ56が可動式の結合爪57を有することから、コネクタ56との間にある程度の隙間を隔てるように形成されている。この開口部51に対応して、制御基板5と上ケース1との間には制御基板5側のコネクタ4の周囲を上ケース1の開口部51周縁に沿って囲繞するコネクタスペーサ58が配置されている。このコネクタスペーサ58は、アクリル樹脂などの非導電性の合成樹脂からなるもので、図9及び図10に拡大詳示するように、平面形状が略凸字状に形成されており、コネクタスペース58の一端には上ケース1の開口部51周縁に当接するフランジ部58aが形成されている。
尚、他の開口部52〜54においては、例えば開口部52の場合図11及び図12に示すように、開口部52の周縁部を制御基板5寄りに近接させるための凹部61が形成されている一方、制御基板5に実装されるコネクタ62の周縁部に側方に突出するひさし部63が形成され、このひさし部63上に上記凹部61の底部である開口部52の周縁部が当接して上ケース1と下ケース2とが閉じられ、これにより、コネクタ62と上ケース1の開口部52との間に隙間が生じないようになっている。
次に、上記遊技機用基板ケースAの使用方法について説明するに、今、図1に示すように、基板ケースAの上ケース1と下ケース2とがそのケース本体3内に制御基板5を収納した状態で重ね合わせて閉じられているとともに、下ケース2の下面に取付プレート6が固定されている。また、上ケース1の各結合部13内にそれぞれ締結具14の頭部23が浅く嵌合され、その外周面の2つの第3の係合爪28,28がそれぞれ結合部13内周面の仮止め用係止凹部31,31に係合することにより、締結具14が結合部13に仮止め状態に保持されている。この仮止め状態では、仮に基板ケースAを上下逆にしても締結具14が結合部13から外れることはなく、その保管を容易にかつ確実に行うことができる。
そして、このような状態から、例えば図1で上ケース1の手前側から1番目の結合部13と5番目の結合部13とでそれぞれ、仮止め状態の締結具14の頭部23をそのまま結合部13内に押し込んで頭部23が結合部13の底部13aに接触するまで深く嵌合させる。すると、上ケース1の手前側から5番目の結合部13では、図6(a)に示すように、締結具14のピン部22先端の第1の係合爪21が取付プレート6の締結受け部36の係止穴42に抜け止め状態に係合するとともに、締結具14の頭部23の2つの第2の係合爪27,27がそれぞれ結合部13内周面の結合用係止凹部32,32に係合することにより、上ケース1の結合部13と取付プレート6の締結受け部36とが締結具14により下ケース2の締結受け部35を挟んだ状態で分離不能に結合される。また、上ケース1の手前側から1番目の結合部13では、図7(a)に示すように、締結具14のピン部22先端の第1の係合爪21が下ケース2の締結受け部35の係止穴37に抜け止め状態に係合するとともに、締結具14の頭部23の2つの第2の係合爪27,27がそれぞれ結合部13内周面の結合用係止凹部32,32に係合することにより、上ケース1の結合部13と下ケース2の締結受け部35とが締結具14により分離不能に結合される。
このように、本実施形態の場合、上ケース1と下ケース2側との結合操作が、上ケース1の結合部13に仮止め状態に保持された締結具14の頭部23をそのまま結合部13内に押し込むだけで足りるので、使い勝手性を高めることができる。
また、基板ケースAの上ケース1と下ケース2とをケース本体3内に制御基板3を収納した状態で閉じて結合した場合、図8に示すように、制御基板3上のコネクタ4とこれに対応した上ケース1の開口部51との間にある程度の隙間が生じるが、制御基板5と上ケース1との間に配置したコネクタスペーサ58により制御基板5側のコネクタ4の周囲が上ケース1の開口部51周縁に沿って囲繞されているため、上記隙間を通して制御基板5側のROMなどに対する不正行為を防止することができる。
一方、基板ケースAの結合状態から検査などのために上ケース1を開けるときには、結合に使用した各締結具14において、それぞれ頭部23とピン部22の基端とを連結する2つの連結部24,24の各脆弱部24aを共にニッパなどにより切断することにより、上ケース1を開けることができる。この場合、図6(b)及び図7(b)に示すように、各締結具14のピン部22は、それぞれ第1の係合爪21が下ケース2又は取付プレート6の係止穴37,42に抜け止め状態に係合して下ケース2側に残る一方、各締結具14の頭部23は、それぞれ第2の係合爪27が上ケース1の結合部13の結合用係止凹部32に係合して結合部13内に嵌合した状態のまま残るため、基板ケースAの開放を容易に判断することができ、不正行為の防止化を有効に図ることができる。尚、下ケース2側に残る各締結具14のピン部22は、その基端の鍔部26,26が下ケース2又は取付プレート6の係止穴37,42に係合するため、その係止穴37,42の位置から抜け落ちることもない。
その上、上記各締結具14の切断個所は、ピン部22の基端と頭部23とを連結する連結部24の特に脆弱な脆弱部24aであるため、その切断を容易にかつ迅速を行うことができる。また、その切断個所は、上ケース1の結合部13内に嵌合したまま残る頭部23の内側にあるため、この上ケース1と下ケース2側とを再度結合するときなどにこの切断個所に作業者の手などが引っ掛かって負傷することもない。
さらに、上記各締結具14は、非導電性の合成樹脂からなるため、各締結具14が複雑な形状でもその成形を容易に行うことができる上、仮に締結具14又はそれから切断分離したピン部22などを誤ってケース本体3内の制御基板5上に落としたまま放置した場合でも漏電などが発生することはなく、その予防化を図ることができる。
図13は本発明の第2の実施形態に係る遊技機用基板ケースの結合構造を示す。基板ケースは、その全体を図示していないが、第1の実施形態の場合と同様に、上ケース101と下ケース102とからなり、下ケース101には取付プレート103が固定されている。上ケース101の周縁部には上ケース101と下ケース102とを結合するための複数の結合部104が形成され、一回の結合時にはその中の少なくとも1つの結合部104で締結具105により分離不能に結合されるようになっている。
上記締結具105は、アクリル樹脂などの非導電性の合成樹脂からなるもので、図14にも示すように、先端から中央部にまで延びる切り欠き溝111を有する二股状のピン部112と、このピン部112の基端側の外周を囲繞する円筒状の頭部113と、この頭部113とピン部112の基端とをピン部112の軸線を挟む2個所でそれぞれ連結する連結部114,114とを備えてなる。ピン部112の先端部には切り欠き溝111を挟んだ両側に外向きに突出する一対の第1の係合爪115,115が形成されており、この各第1の係合爪115は、図15に拡大詳示するように、後述する係止穴126の裏側周縁部に係合する係合面115aがピン部112の外周面と鋭角θで交差するように形成されている。頭部113の外周面には、その軸線方向の中央部でかつ軸線を挟む2個所にそれぞれ第2の係合爪117が形成されているとともに、軸線方向の先端側でかつ円周方向に位相が各第2の係合爪117と90度異なる2個所にそれぞれ第3の係合爪118が形成されており、この各第3の係合爪118は、その左右両側に形成した切り欠き溝119,119により弾性変形可能になっている。各連結部114は、全長に亘って狭小で脆弱に形成されており、特に、頭部113寄りの部位に幅寸法が他の部位よりも小さい脆弱部114aを有している。
一方、上記結合部104は、締結具105の頭部113が嵌合可能な底部104aを有する円筒状に形成されており、その深さ寸法は締結具105の頭部113の軸線方向の長さ寸法よりも大きく設定されている。この結合部104の内周面には軸線を挟む2個所にそれぞれ締結具105の頭部113が結合部104内にその底部104aに接触する位置にまで深く嵌合する結合状態のとき上記各第2の係合爪117が係合する結合用の係止凹部121が形成されているとともに、円周方向に位相が各結合用の係止凹部121と90度異なる2個所にそれぞれ締結具105の頭部113が結合部104内に浅く嵌合する仮止め状態のとき上記各第3の係合爪118が係合する仮止め用の係止凹部(図示せず)が形成されている。また、結合部104の底部104aには、上記結合状態のとき締結具105のピン部112が貫通する貫通孔122が設けられている。
また、上記下ケース102には、上ケース101の結合部104に対応して、締結受け部125が形成されている。この締結受け部125には、締結具105の頭部113が結合部104内に深く嵌合する結合状態のときそのピン部112先端の第1の係合爪115が抜け止め状態に係合する係止穴126が設けられているとともに、この係止穴126の裏側周縁部に上記第1の係合爪115の係合面115aに対応して傾斜する円錐面状の係止面127が形成されている。
そして、上記第2の実施形態においては、締結具105の頭部113が上ケース101の結合部104内にその底部104aに接触する位置にまで深く嵌合したときには、締結具105のピン部112先端の第1の係合爪115,115が下ケース102の締結受け部125の係止穴126に抜け止め状態に係合するとともに、締結具105の頭部113の2つの第2の係合爪117,117がそれぞれ結合部104内周面の結合用係止凹部121,121に結合することにより、上ケース101の結合部104と下ケース102の締結受け部125とが締結具105により分離不能に結合される。
しかも、この結合状態では、上記各第1の係合爪115は、その係合面115aがピン部112の外周面と鋭角θで交差するように形成されている一方、上記係止穴126の裏側周縁部にこの係合面115aに対応して傾斜する係止面127が形成されているため、この第1の係合爪115と係止穴126の周縁部との間の係合力ひいては締結具105による結合力を高めることができ、不正行為の防止化を確実に図ることができる。特に、この結合状態で上ケース101の結合部104と下ケース102の締結受け部125との間を強引に引き離そうとしたとき第1の係合爪115が係止穴126から抜け出るよりも先に締結具105の各連結部114の脆弱部114aが破断するように設定している場合には、仮に上下両ケース101,102間を強引に引き離したとしても締結具105の各連結部114をニッパなどで切断した場合と同様に開封の痕跡が残るため、不正行為の防止化をより確実に図ることができる。
尚、締結具105及び上ケース101の結合部104などの構成は、第1の実施形態の場合のそれと同じであるため、第1の実施形態の作用・効果のうち、これらの構成に起因するものについても同様に発揮できるのは勿論である。
図16及び図17はそれぞれ本発明の第3及び第4の実施形態に係る遊技機用基板ケースの結合構造を示す。この両実施形態は、共に第2の実施形態の場合と同様に、締結具105による上ケース101と下ケース102の結合力を高めるようにしたものである。
すなわち、第3の実施形態の場合、締結具105のピン部112の先端部に形成された一対の第1の係合爪115,115は、それぞれその係合面115aに凹部131を有している。一方、下ケース102の締結受け部125の係止穴126の裏側周縁部には、上記凹部131に対応して一対の凸部132、132が形成されている。
また、第4の実施形態の場合、締結具105のピン部112の先端部に形成された一対の第1の係合爪115,115は、第2の実施形態の場合と同じく、それぞれその係合面115aがピン部112の外周面と鋭角で交差するように形成されており、かつその係合面115aの基端側に凹部141を有している。一方、下ケース102の締結受け部125の係止穴126の裏側周縁部には、上記第1の係合爪115の係合面115aに対応して傾斜する円錐面状の係止面142が形成されているとともに、上記凹部141に対応して一対の凸部143,143が形成されている。尚、第3及び第4の実施形態のその他の構成は、第2の実施形態の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、上記第3及び第4の実施形態においては、共に第2の実施形態の場合と同様に、締結具105による上ケース101と下ケース102の結合力を高めることができるので、不正行為の防止化を確実に図ることができる。特に、第4の実施形態においては、締結具105の第1の係合爪115と下ケース102の締結受け部125の係止穴126の裏側周縁部とが係合するときの接触面積を大きくすることができるので、締結具105による結合力を高める上で効果的なものである。
尚、本発明は上記第1ないし第4の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。例えば上記第1の実施形態では、上ケース1と下ケース2側との結合に使用しない締結具14をも上ケース1の各結合部13に仮止め状態に保持させるように構成したが、この場合、結合に使用しない締結具14を誤って結合部13内に押し込んで結合する虞がある。そこで、本発明は、例えば図18及び図19に示すように、上ケース1の側壁部1aに内方に延出するC字型の保持部151を形成し、この保持部151に不使用の締結具14の頭部23を挟持させるようにしてもよい。この場合でも上ケース1と下ケース2とを結合する際に直ちに保持部151から締結具14を外して使用することができ、締結具14の保管上で便利である。
また、上記各実施形態では、いずれも締結具14,105のピン部22,112の先端部に外向きに突出する第1の係合爪21,115を形成したが、本発明は、例えば図20及び図21に示すように、締結具106の二股状のピン部112の先端部に切り欠き溝111に面して内向きに突出する一対の第1の係合爪161,161を設ける一方、下ケース102又は取付プレートにこの両係合爪161,161が抜け止め状態に係合する円弧状の一対の係止穴162,162を設けるようにしてもよい。また、第1の係合爪161は内向きにのみ突出しているが、図20に破線で示すように各係合爪161がそれぞれの係止穴162に対し外向きにも内向きにも係合する鏃形状にしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、締結具14,105の頭部23,113の形状として、円筒状に形成したが、本発明は、円筒状に限らず、四角や三角などの枠状に形成してもよく、側面に一部切り欠きのある形態でもよい。要は、締結具14,105のピン部22,112の基端側の外周を頭部23,113により囲繞すればよいのである。その中で、特に、頭部を多角形の枠状に形成し、また係止穴をも同様の多角形状にし、挿入状態における頭部の回動を規制して捩りにくくすれば締結具の抜き取りがより困難になる。また、ピン部22,112に形成する第1の係合爪21,115及び頭部23,113に形成する第2の係合爪27,117は、上記各実施形態の如き個数及び形状に限らないのは勿論である。特に、第2の係合爪27,117は場合よっては省略してもよい。
加えて、上記第1の実施形態では、下ケース2と共に矩形箱型のケース本体3を構成する上ケース1の4辺のうちの1つの短辺に複数の結合部13,13,…を形成した場合について述べたが、本発明は、これに限らず、上ケース1の4辺のうち、互いに対向する2つの短辺又は1つの長辺をも含む3辺にそれぞれ複数ずつの結合部を形成する場合、取付プレート6を省略し上ケース1と下ケース2とのみからなる場合、上ケース1が特許文献1に開示するものの如く上蓋部分と側壁部分とに分離されてなる場合などにも同様に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る遊技機用基板ケースの閉じ状態の斜視図である。 上記基板ケースの分解斜視図である。 締結具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は斜視図である。 図1のM部分の拡大図である。 図4のX−X線における断面図である。 (a)は図4のY−Y線における上下ケースの結合状態を示す断面図、(b)は上下ケースの分離状態を示す断面図である。 (a)は図1のZ−Z線における上下ケースの結合状態を示す断面図、(b)は上下ケースの分離状態を示す断面図である。 図1のN−N線における拡大断面図である。 コネクタスペースの斜視図である。 (a)はコネクタスペースの平面図、(b)は同正面図である。 図1のP−P線における拡大断面図である。 図11のQ方向から見た矢視図である。 第2の実施形態に係る遊技機用基板ケースの結合構造を示す断面図である。 上記結合構造に用いる締結具の図3相当図である。 上記締結具の第1の係合爪付近の拡大断面図である。 第3の実施形態を示す図13相当図である。 第4の実施形態を示す図13相当図である。 別の実施形態を示す上ケースの保持部付近の一部切開側面図である。 図13のR−R線に沿って見た矢視図である。 締結具の別の形態を示す正面図である。 係止穴の別の形態を示す平面図である。
符号の説明
A 遊技機用基板ケース
1,101 上ケース
2,102 下ケース
3 ケース本体(収容空間)
4 コネクタ
5 制御基板
6,103 取付プレート
13,104 結合部
13a,104a 底部
14,105,106 締結具
21,115,161 第1の係合爪
22,112 ピン部
23,113 頭部
24,114 連結部
24a,114a 脆弱部
27,117 第2の係合爪
28,118 第3の係合爪
31 仮止め用係止凹部
32,121 結合用係止凹部
33,122 貫通孔
35,36,125 締結受け部
37,42,126,162 係止穴
51 開口部
58 コネクタスペース
115a 係合面
127,142 係止面
131,141 凹部
132,143 凸部
151 保持部

Claims (9)

  1. 上ケースと下ケースとにより制御基板を収納する収納空間が構成されており、上記上ケースの周縁部には上ケースと下ケース又は下ケースに固定された取付プレートとを結合するための複数の結合部が形成され、一回の結合時にはその中の少なくとも1つの結合部で締結具により分離不能に結合するように構成された遊技機用基板ケースにおいて、
    上記締結具は、先端に第1の係合爪を有するピン部と、このピン部の基端側の外周を囲繞する頭部と、この頭部とピン部の基端とを連結する連結部とからなり、上記頭部の外周面には第2の係合爪が形成されており、
    上記各結合部は、それぞれ締結具の頭部が嵌合可能な底部を有する形状に形成されており、この各結合部の内周面には締結具の頭部が結合部内に嵌合したとき上記第2の係合爪が係合する係止凹部が形成されているとともに、各結合部の底部には締結具の頭部が結合部内に嵌合したとき上記ピン部が貫通する貫通孔が設けられており、
    上記下ケース又は取付プレートには、上記締結具の頭部が結合部内に嵌合したときそのピン部先端の第1の係合爪が抜け止め状態に係合する係止穴が設けられていることを特徴とする遊技機用基板ケース。
  2. 上ケースと下ケースとにより制御基板を収納する収納空間が構成されており、上記上ケースの周縁部には上ケースと下ケース又は下ケースに固定された取付プレートとを結合するための複数の結合部が形成され、一回の結合時にはその中の少なくとも1つの結合部で締結具により分離不能に結合するように構成された遊技機用基板ケースにおいて、
    上記締結具は、先端に第1の係合爪を有するピン部と、このピン部の基端側の外周を囲繞する頭部と、この頭部とピン部の基端とを連結する連結部とからなり、
    上記各結合部は、それぞれ締結具の頭部が嵌合可能な底部を有する形状に形成されており、この各結合部の底部には締結具の頭部が結合部内に嵌合したとき上記ピン部が貫通する貫通孔が設けられており、
    上記下ケース又は取付プレートには、上記締結具の頭部が結合部内に嵌合したときそのピン部先端の第1の係合爪が抜け止め状態に係合する係止穴が設けられていることを特徴とする遊技機用基板ケース。
  3. 上記締結具の頭部の外周面には第2の係合爪と円周方向に異なる位置でかつ軸方向に第2の係合爪よりも先端寄りの位置に第3の係合爪が形成されている一方、上記各結合部の内周面には、締結具の頭部が結合部内に浅く嵌合する仮止め状態のとき上記第3の係合爪が係合する係止凹部が形成されている請求項1記載の遊技機用基板ケース。
  4. 上記上ケースの内面には、上ケースと下ケース又は取付プレートとの結合に使用可能な上記締結具の頭部を挟持して締結具を保持する保持部が形成されている請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の遊技機用基板ケース。
  5. 上記締結具は、非導電性の合成樹脂からなる請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の遊技機用基板ケース。
  6. 上記上ケースには制御基板に実装されたコネクタに対応して開口部が形成されており、上記制御基板と上ケースとの間にはコネクタの周囲を上ケースの開口部周縁に沿って囲繞するコネクタスペーサが配置されている請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の遊技機用基板ケース。
  7. 上記第1の係合爪は、係止穴の周縁部に係合する係合面がピン部の外周面と鋭角で交差するように形成されており、上記係止穴の周縁部にはこの係合面に対応して傾斜する係止面が形成されている請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の遊技機用基板ケース。
  8. 上記第1の係合爪は、係止穴の周縁部に係合する係合面に凹部を有してなり、上記係止穴の周縁部にはこの凹部に対応する凸部が形成されている請求項1ないし請求項7のいずれか一つに記載の遊技機用基板ケース。
  9. 上記連結部は、一部に脆弱部を有しており、この脆弱部は、締結具の頭部が結合部内に嵌合して第1の係合爪が係止穴に抜け止め状態に係合したまま上ケースと下ケースとを引き離そうとすると第1の係合爪が係止穴から抜け出るよりも先に破断するように設定されている請求項7又は8記載の遊技機用基板ケース。
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