JP2006147757A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1導電型の半導体基板上に第2導電型のエピタキシャル層が形成された基板構造をもち、かつ、チップ端面に発生するリーク電流を抑制することができる固体撮像装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】n型半導体基板1上には、n半導体層2が形成されており、n半導体層2上にp型エピタキシャル層3が形成されている。p型エピタキシャル層3には、撮像素子領域Arを取り囲む埋め込み絶縁膜4が形成されている。埋め込み絶縁膜4の周囲のp型エピタキシャル層3の部位に、n半導体層2に達するn拡散層5が形成されている。埋め込み絶縁膜4およびn拡散層5により、撮像素子領域Arとなる内側のp型エピタキシャル層3aと、チップ端面Fが存在する外側のp型エピタキシャル層3bとが電気的に分離される。端子9と、端子11との間に基板電圧Vsubが印加される。
【選択図】図1

Description

本発明は、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(complementary MOS)センサなどの固体撮像装置およびその製造方法に関する。
CCDやCMOSセンサなどの固体撮像装置では、一般的に、n型半導体基板上にn型エピタキシャル層を積層した基板構造、あるいはp型半導体基板上にp型エピタキシャル層を積層した基板構造が用いられる。CCDセンサでは前者の基板構造が採用され、CMOSセンサでは後者の基板構造が採用されることが多い。
CCDセンサにおいて、n型半導体基板上にn型エピタキシャル層を積層した基板構造が多く採用されるのは、縦型オーバーフロードレインを実現しようとする場合には、半導体基板自体はn型であることが前提になるからである。CMOSセンサにおいては、高輝度被写体撮像時のブルーミング抑制のためにn型半導体基板上にn型エピタキシャル層を積層した基板構造が採用される場合がある。
図8は、n型半導体基板を用いた場合の従来の固体撮像装置の断面図である。
n型半導体基板101の上部にn型エピタキシャル層102が形成され、n型エピタキシャル層102内にp型ウェル103が形成されている。このp型ウェル103にCCDセンサや、CMOSセンサを構成する撮像素子が形成される。p型ウェル103にはpコンタクト領域104が形成され、pコンタクト領域104に接続する端子105が形成されている。n型エピタキシャル層102にはnコンタクト領域106が形成され、nコンタクト領域106に接続する端子107が形成されている。
上記の固体撮像装置では、表面側に形成された端子105を接地電位GNDに固定し、端子105と端子107との間に基板電圧Vsubを印加することにより、p型ウェル103とn型半導体基板101との間に容易に逆バイアスを加えることができる。この基板電圧Vsubを通常6〜12V程度の間で制御することによりオーバーフローバリアが制御される。また、電子シャッタ時には基板電圧Vsubは20V程度に制御される。このように上記の基板構成では、p型ウェル103とn型半導体基板101との間の電圧を、表面側から容易にかつ適切に制御可能である。
特許文献1では、図9に示すように、n型半導体基板111上にp型エピタキシャル層112を形成した基板構造が開示されているが、現実的にはこの基板構造は採用されていない。この理由について説明する。
p型エピタキシャル層112を接地電位GNDに固定し、p型エピタキシャル層112とn型半導体基板111との間に基板電圧Vsubを印加した場合には、p型エピタキシャル層112とn型半導体基板111との間で発生する空乏層113がチップ端面Fにまで伸びる。チップ端面Fには基板内部にくらべて欠陥が多く存在するため、チップ端面Fに空乏層113が伸びると、チップ端面Fにおいて非常に大きいリーク電流が発生する。このため、p型エピタキシャル層112とn型半導体基板111との間に適切な逆バイアスを印加することができず、また、リーク電流のため無駄な消費電力が発生してしまう。
また、図9に示す基板構造では、表面側からn型半導体基板111とp型エピタキシャル層112に電圧を印加できない。このため、n型半導体基板111の裏面側に端子を形成する必要もある。通常、n型半導体基板111の裏面には、表面側のプロセスと同時に堆積された各種の膜が存在するため、これらの不要な膜を除去するための洗浄工程を新たに追加する必要があり、工程コストが高くなる。また、パッケージ構造を変更する必要も生じ、パッケージコストも高くなってしまう。
上記の事情から、従来では、図8に示すように、n型半導体基板101に形成したn型エピタキシャル層102内にp型ウェル103を形成し、p型ウェル103内に撮像素子を形成している。この構造では、p型ウェル103とn型エピタキシャル層102とのpn接合はチップ端面Fには存在しないことから、上記の問題はない。また、表面側に形成された端子を用いて基板電圧Vsubの印加が可能となる。同様の理由で、p型半導体基板上にn型エピタキシャル層が形成された基板構造は採用されず、p型半導体基板上にp型エピタキシャル層が形成された基板構造が多く用いられる。
ところで、n型半導体基板を用いた場合には、n型エピタキシャル層102に形成されたp型ウェル103には、センサ部としてn型領域が形成され、各センサ部の間にはp型のチャネルストッパが形成される。チャネルストッパは、隣接するセンサ部間での信号電子の流出入を防止して、混色を防ぐために設けられる。
特開昭62−16565号公報
しかしながら、画素が微細化するに伴い、混色を防ぐことが困難になりつつある。これは、画素間の領域が非常に狭くなるため、画素間に形成されるチャネルストッパの幅も狭くなっていくからである。混色を防止する対策としては、チャネルストッパを深く形成することが上げられる。このためには、イオン注入の回数の増加、深いイオン注入を実施できる高エネルギーイオン注入装置が必要となり、コストが高くなってしまうという問題がある。
これは、n型半導体基板101上にn型エピタキシャル層102を有する基板構造を採用する場合には、n型エピタキシャル層102のn型を打ち消す量のp型不純物を注入する必要があるため、高濃度かつ深いp型のチャネルストッパの作製が困難となることに起因する。
従って、容易に混色を防止する観点からは、n型半導体基板にp型エピタキシャル層が形成された基板構造を用いることが好ましい。しかしながら、半導体基板上に極性の異なるエピタキシャル層を形成すると、上記したチップ端面Fにおいてリーク電流が発生してしまうという問題がある。同様にして、例えば信号電荷として正孔を用いる場合には、p型半導体基板上にn型エピタキシャルが形成された基板構造を用いることが素子特性上好ましい場合がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1導電型の半導体基板上に第2導電型のエピタキシャル層が形成された基板構造をもち、かつ、チップ端面に発生するリーク電流を抑制することができる固体撮像装置およびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の固体撮像装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第2導電型のエピタキシャル層と、前記エピタキシャル層に形成された撮像素子部と、前記撮像素子部を取り囲むように前記エピタキシャル層に形成され、前記半導体基板に電気的に接続する第1導電型半導体層とを有する。
上記の本発明の固体撮像装置では、撮像素子部を取り囲むようにエピタキシャル層に形成された第1導電型半導体層により、第1導電型半導体層により取り囲まれた内側のエピタキシャル層と、その外側のエピタキシャル層とが電気的に分離される。
第1導電型半導体層は、第1導電型の半導体基板と電気的に接続されている。したがって、第1導電型半導体層と内側のエピタキシャル層との間に基板電圧を印加した場合には、エピタキシャル層と半導体基板との間に基板電圧がかかる。ここで、第1導電型半導体層より外側のエピタキシャル層は、電気的に浮遊状態にあることから、外側のエピタキシャル層と半導体基板との間には電圧がかからない。
上記の目的を達成するため、本発明の固体撮像装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板上に、第2導電型のエピタキシャル層を形成する工程と、前記エピタキシャル層に、撮像素子領域を取り囲む溝を形成する工程と、前記溝内に第1導電型不純物を拡散させて、前記半導体基板に電気的に接続する第1導電型半導体層を前記溝の内壁に形成する工程と、前記エピタキシャル層の前記撮像素子領域に撮像素子を形成する工程とを有する。
上記の本発明の固体撮像装置の製造方法では、エピタキシャル層に撮像素子領域を取り囲む溝を形成した後に、溝内に第1導電型不純物を拡散させることにより、溝の内側のエピタキシャル層と外側のエピタキシャル層とを電気的に分離し、かつ、半導体基板に電気的に接続された第1導電型半導体領域が製造される。
本発明の固体撮像装置およびその製造方法によれば、第1導電型の半導体基板上に第2導電型のエピタキシャル層が形成された基板構造をもち、かつ、チップ端面に発生するリーク電流を抑制することができる固体撮像装置を実現することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、一例として第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とする例について説明する。
図1は、本実施形態に係る固体撮像装置の概略断面図である。図2は、本実施形態に係る固体撮像装置の平面図である。
例えばn型シリコンウエハからなるn型半導体基板1上に、n型半導体基板1よりも高濃度にn型不純物を含有し、n型半導体基板1よりも低抵抗のn半導体層2が形成されている。n半導体層2は、小さい時定数で基板電圧Vsubがチップ全体にかかるようにするために設けられている。また、n半導体層2はn型半導体基板1中のn型不純物の濃度むらによるセンサ感度への影響の低減や、電子シャッタ電圧の低減の目的も有している。
半導体層2上には、p型エピタキシャルシリコンからなるp型エピタキシャル層3が形成されている。撮像素子領域Arを取り囲むように、p型エピタキシャル層3には埋め込み絶縁膜4が形成されている。埋め込み絶縁膜4は、例えばn型不純物(リン(P)あるいは砒素(As))を含む酸化膜系のシリケートガラス(silicate glass)であるPSGあるいはAsSGである。
埋め込み絶縁膜4の周囲、すなわち埋め込み絶縁膜4に隣接する部位におけるp型エピタキシャル層3には、n拡散層5が形成されている。n拡散層5は、撮像素子領域Arを取り囲み、かつ、n半導体層2に到達する深さまで形成されている。なお、n拡散層5は、n半導体層2を貫きn型半導体基板1に到達する深さまで形成されていてもよい。
撮像素子領域Arを取り囲む埋め込み絶縁膜4およびn拡散層5により、p型エピタキシャル層3は、内側のp型エピタキシャル層3aと、外側のp型エピタキシャル層3bとに電気的に分離されている。埋め込み絶縁膜4を中心としたn拡散層5の拡散幅dは、例えば0.5μm〜1μmである。
内側のp型エピタキシャル層3aには、必要に応じてp型ウェル6が形成されている。撮像素子領域Ar内のp型ウェル6には撮像素子部が形成される。撮像素子部は、CCDセンサの場合にはセンサ部および転送レジスタを有し、CMOSセンサの場合にはセンサ部およびトランジスタ部を有する。
p型ウェル6には、pコンタクト領域7が形成されている。pコンタクト領域7は、内側のp型ウェル6およびp型エピタキシャル層3aの全体に、小さい時定数でバイアスがかかるようにするために設けられている。図2に示す例では、pコンタクト領域7は、内側の領域を取り囲むように形成されているが、途切れていてもよく、特に限定はない。
p型エピタキシャル層3上には酸化シリコン膜などからなる絶縁膜8が形成されている。絶縁膜8には、pコンタクト領域7に接続する端子9が形成されている。端子9は、pコンタクト領域7上の少なくとも1点に形成されていればよい。
拡散層5に接続して、nコンタクト領域10が形成されている。絶縁膜8上には、nコンタクト領域10に接続する端子11が形成されている。n拡散層5の拡散幅dが狭く、端子11とn拡散層5とを直接接続することができない場合を考慮して、nコンタクト領域10が設けられている。したがって、n拡散層5の拡散幅dが十分に広い場合にはnコンタクト領域10は不要であり、n拡散層5に端子11を直接接続すればよい。nコンタクト領域10および端子11は、少なくとも1点に形成されていればよい。
上記の端子9は接地電位GNDに固定され、端子9と端子11との間に基板電圧Vsubが印加される。本実施形態では、n型半導体基板1の表面側(一方の面側)に形成された端子9,11を用いて基板電圧Vsubが供給される。撮像時の基板電圧Vsubは、たとえば6〜12Vであり、電子シャッタ時の基板電圧Vsubは20V程度となる。
図3は、内側のp型エピタキシャル層3aに形成される撮像素子部の要部断面図である。なお、図3では一例としてCCDセンサの場合の断面構造を示すが、CMOSセンサであってもよい。
センサ部20の領域におけるp型ウェル6には、n型半導体領域21が形成され、n型半導体領域21の表面にはp半導体領域22が形成されている。表面にp半導体領域22が形成されていることにより、暗電流を低減した埋め込みフォトダイオードからなるセンサ部20が構成される。図示はしないが、センサ部20はマトリックス状に複数配置されている。
n型半導体領域21の両側には、p型ウェル23が形成され、p型ウェル23内にはn型領域からなる転送チャネル24が形成されている。
n型半導体領域21と一方側(図中右側)の転送チャネル24との間のp型領域が、センサ部20のn型半導体領域21に蓄積された信号電荷(本例では電子)を転送チャネル24に読み出すための読み出しゲート領域25となる。n型半導体領域21と他方側(図中左側)の転送チャネル24との間には、高濃度にp型不純物を含有するチャネルストッパ26が形成されている。
転送チャネル24上には、絶縁膜8を介して転送電極27が形成されている。転送電極27は、例えばポリシリコンからなる。
図示はしないが、転送電極27を被覆しセンサ部20を開口する遮光膜が形成されており、必要に応じてさらに上層に、層内レンズや、カラーフィルタや、オンチップレンズが形成される。
上記の固体撮像装置では、端子9は接地電位GNDに固定され、端子9と端子11との間に基板電圧Vsubが印加される。本実施形態では、n型半導体基板1の表面側(一方の面側)に形成された端子9,11を用いて基板電圧Vsubが供給される。撮像時の基板電圧Vsubは、たとえば6〜12Vであり、電子シャッタ時の基板電圧Vsubは20V程度となる。
埋め込み絶縁膜4およびn拡散層5により、内側のp型エピタキシャル層3aと外側のp型エピタキシャル層3bとが電気的に分離されている。そして、n拡散層5とn半導体層2とが電気的に接続されているため、端子9と端子11との間に基板電圧Vsubを印加することにより、内側のp型エピタキシャル層3aとその下部のn半導体層2との間に、逆バイアスがかかる。外側のp型エピタキシャル層3bは電気的に浮遊状態にあるため、n半導体層2やn型半導体基板1の電位と同程度の電位に留まる。
このように、外側のp型エピタキシャル層3bと、n型半導体基板1およびn半導体層2との間には逆バイアスはかからないため、空乏層は伸びない。したがって、チップ端面Fにおける外側のp型エピタキシャル層3bとn型半導体基板1との間で発生するリーク電流を抑制することができる。
本実施形態では、p型エピタキシャル層3の表面に形成された端子9と、端子11を用いて基板電圧Vsubを印加できることから、n型半導体基板1の裏面に基板電圧印加用の端子を設ける必要がない。このため、工程コストや、パッケージコストを増加させることもない。
この理由は、通常、n型半導体基板1の裏面には、表面側のプロセスと同時に堆積された各種の膜が存在するため、n型半導体基板1の裏面に端子を形成する場合にはこれらの不要な膜を除去するための洗浄工程を新たに追加する必要があるからである。また、パッケージ構造を変更する必要も生じるからである。
また、n型エピタキシャル層内に撮像素子部を形成する場合に比較して、p型エピタキシャル層内に撮像素子部を形成することにより、特に2μm以下の小型画素を備えた固体撮像装置で問題となる混色を抑制することができる。
さらに、n型半導体基板1と、p型エピタキシャル層3との間に必要により低抵抗なn半導体層2を介在させることにより、小さい時定数で基板電圧Vsubをチップ全体にかけることができる。このため、高速な電子シャッタ動作が実現できる。また、n型半導体基板1中のn型不純物の濃度むらによるセンサ感度への影響を低減でき、電子シャッタ電圧を低減することもできる。
次に、上記の本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法について、図4から図7を参照して説明する。
まず、図4(a)に示すように、n型半導体基板1上に、n半導体層2を形成する。n半導体層2の形成は、例えばn型半導体基板1の表面にn型不純物を打ち込むイオン注入法を用いても、n型半導体基板1上にnエピタキシャル層を形成するエピタキシャル成長法を用いてもよい。
次に、図4(b)に示すように、n半導体層2上にエピタキシャル成長法により、p型エピタキシャル層3を形成する。一般的な可視光の固体撮像装置の場合、p型不純物濃度が1×1014cm−3〜1×1016cm−3であり、厚みが数μm〜10数μmのp型エピタキシャル層3を形成する。
次に、図5(a)に示すように、撮像素子領域Arの全体を取り囲む溝Mを形成する。例えば、p型エピタキシャル層3上にリソグラフィ技術を用いて溝Mとなる部位を露出するパターンをもつエッチングマスクを形成した後、p型エピタキシャル層3をドライエッチングすることにより溝Mを形成する。溝Mは、後に形成するn拡散層5がn半導体層2に到達することができる深さで形成する。
次に、図5(b)に示すように、n型不純物を含む絶縁膜であるPSGあるいはAsSGを溝Mに埋め込んで、溝M内に埋め込み絶縁膜4を形成する。例えば、溝Mを埋め込むようにp型エピタキシャル層3上にPSGあるいはAsSGを堆積させた後、p型エピタキシャル層3上の不要なPSGあるいはAsSGを全面エッチングあるいはCMPにより除去することにより、埋め込み絶縁膜4を形成する。
次に、図6(a)に示すように、熱処理を行うことにより、埋め込み絶縁膜4中のn型不純物であるリン(p)あるいは砒素(As)を拡散させて、溝Mの内壁にn拡散層5を形成する。埋め込み絶縁膜4およびn拡散層5により、p型エピタキシャル層3は、内側のp型エピタキシャル層3aと外側のp型エピタキシャル層3bとに電気的に分離される。
次に、図6(b)に示すように、内側のp型エピタキシャル層3aに、必要に応じて、イオン注入法によりp型ウェル6を形成する。なお、以降の工程において、センサ部や端子を形成するが、工程の順序に限定はない。
すなわち、図7(a)に示すように、内側のp型エピタキシャル層3aに、CCDセンサや、CMOSセンサを構成する撮像素子を形成する。例えば、CCDセンサであれば、図3に示す各種の半導体領域をイオン注入法により形成し、絶縁膜8を形成し、転送電極27を形成する。さらに、p型ウェル6内にpコンタクト領域7を形成し、pコンタクト領域7に接続する端子9を形成する。
そして、図7(b)に示すように、必要に応じてイオン注入によりn拡散層5に接続するnコンタクト領域10を形成し、nコンタクト領域10に接続する端子11を形成する。
以上の工程を経た後に、図示はしないが、個々の固体撮像装置に切断されることにより、固体撮像装置のチップとなる。
上記の本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、撮像素子部が形成される内側のp型エピタキシャル層3aと、その外側のp型エピタキシャル層3bとを電気的に分離することができ、リーク電流を抑制した基板構造を製造することができる。
n型半導体基板1上に形成された内側のp型エピタキシャル層3aに撮像素子部を形成できることから、p型のチャネルストッパ26の形成のためのイオン注入の回数を少なくすることができ、また、深い位置にイオン注入するための高エネルギーイオン注入装置が不要となる。
したがって、画素サイズが小さく、混色が抑制された固体撮像装置を安価に製造することができる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。
本実施形態では、n型半導体基板1上にp型エピタキシャル層3が形成された基板構造を用いる例について説明したが、p型半導体基板上にn型エピタキシャル層が形成された基板構造を用いてもよい。この場合には、各種の半導体領域の極性を逆にすればよい。例えば、埋め込み絶縁膜4として、p型不純物であるボロンを含んだBSGを用いればよい。
本実施形態では、n拡散層5にn型不純物を拡散させるための埋め込み絶縁膜4をそのまま残した例について説明したが、n拡散層5を形成した後に、この埋め込み絶縁膜4の一部分あるいは全部を取り除いてもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本実施形態に係る固体撮像装置の概略断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の平面図である。 p型エピタキシャル層に形成される撮像素子部の要部断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。 従来例に係る固体撮像装置の断面図である。 従来例に係る固体撮像装置の問題点を説明するための図である。
符号の説明
1…n型半導体基板(第1導電型の半導体基板)、2…n半導体層(高濃度半導体層)、3…p型エピタキシャル層(第2導電型のエピタキシャル層)、3a…内側のp型エピタキシャル層、3b…外側のp型エピタキシャル層、4…埋め込み絶縁膜、5…n拡散層(第1導電型半導体層)、6…p型ウェル、7…pコンタクト領域、8…絶縁膜、9…端子、10…nコンタクト領域、11…端子、20…センサ部、21…n型半導体領域、22…p半導体領域、23…p型ウェル、24…転送チャネル、25…読み出しゲート領域25、26…チャネルストッパ26、27…転送電極、101…n型半導体基板、102…n型エピタキシャル層、103…p型ウェル、104…pコンタクト領域、105…端子、106…nコンタクト領域、107…端子、111…n型半導体基板、112…p型エピタキシャル層、113…空乏層、F…チップ端面、Ar…撮像素子領域、M…溝、Vsub…基板電圧、GND…接地電位

Claims (7)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第2導電型のエピタキシャル層と、
    前記エピタキシャル層に形成された撮像素子部と、
    前記撮像素子部を取り囲むように前記エピタキシャル層に形成され、前記半導体基板に電気的に接続する第1導電型半導体層と
    を有する固体撮像装置。
  2. 前記撮像素子部を取り囲むように前記エピタキシャル層に埋め込まれた埋め込み絶縁膜をさらに有し、
    前記第1導電型半導体層は、前記埋め込み絶縁膜の周囲の前記エピタキシャル層に形成された
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記半導体基板と前記エピタキシャル層との間に形成され、前記半導体基板よりも第1導電型の不純物濃度が高い第1導電型の高濃度半導体層をさらに有し、
    前記第1導電型半導体層は、前記高濃度半導体層に到達する深さまで形成された
    請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記エピタキシャル層の表面に形成され、前記第1導電型半導体層に接続する第1導電型のコンタクト領域をさらに有する
    請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 第1導電型の半導体基板上に、第2導電型のエピタキシャル層を形成する工程と、
    前記エピタキシャル層に、撮像素子領域を取り囲む溝を形成する工程と、
    前記溝内に第1導電型不純物を拡散させて、前記半導体基板に電気的に接続する第1導電型半導体層を前記溝の内壁に形成する工程と、
    前記エピタキシャル層の前記撮像素子領域に撮像素子を形成する工程と
    を有する固体撮像装置の製造方法。
  6. 前記第1導電型半導体層を形成する工程は、
    前記溝内に第1導電型不純物を含有する埋め込み絶縁膜を形成する工程と、
    熱処理により前記埋め込み絶縁膜内の前記第1導電型不純物を前記溝の内壁に拡散させて、前記第1導電型半導体層を形成する工程と
    を有する請求項5記載の固体撮像装置の製造方法。
  7. 前記エピタキシャル層を形成する工程の前に、前記半導体基板よりも第1導電型不純物濃度が高い第1導電型の高濃度半導体層を前記半導体基板に形成する工程をさらに有し、
    前記溝を形成する工程において、後に形成する前記第1導電型半導体層が前記高濃度半導体層に到達し得る深さまで前記溝を形成する
    請求項5記載の固体撮像装置の製造方法。

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