JP2003234497A - 受光素子、回路内蔵型受光装置および光ディスク装置 - Google Patents

受光素子、回路内蔵型受光装置および光ディスク装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーク電流が殆ど無くて、良好な歩留まりで
製造できる受光素子を提供すること。 【解決手段】 シリコン基板100上に、第1P型拡散
層101とP型半導体層102とを備え、このP型半導
体層102の表面部分に2つのN型拡散層103,10
3を設けて2つの受光部を構成する。このN型拡散層1
03,103上と、この2つのN型拡散層103,10
3の間のP型半導体層102の上に、第1シリコン酸化
膜105と、シリコン窒化膜106と、第2シリコン酸
化膜107との3層の光透過性膜を配置する。この3層
の光透過性膜の2つの界面に、製造工程で生じた正孔が
分散して捕獲されるので、P型半導体層102の表面付
近における電界強度が従来より小さくなり、導電型の反
転が少なくなって、受光部間のリーク電流が少なくでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受光素子、回路内
蔵型受光装置および光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ディスク装置が備える光ピ
ックアップ部では、半導体レーザからのレーザ光を回折
格子で複数のレーザ光に分光し、この複数のレーザ光を
対物レンズで光ディスク上の複数位置に集光して、この
光ディスク上で変調された複数の反射光を、受光素子で
受光している。この受光素子は、1つの半導体基板上に
複数の受光部が形成された受光素子であり、上記複数の
受光部が各々受光する上記複数の反射光のパワーに応じ
て、複数の信号を出力する。この複数の信号から、上記
光ディスクに記録されているデータ信号や、サーボ制御
のためのフォーカス信号およびトラッキング信号を生成
している。
【0003】従来、受光素子としては、特開平10−8
4102号公報に開示されているようなものがある。こ
の受光素子は、P型シリコン基板の表面にN型エピタキ
シャル層を形成し、このN型エピタキシャル層を、上記
P型シリコン基板表面に達するP型拡散層によって分割
して、複数のN型エピタキシャル領域を形成している。
この複数のN型エピタキシャル領域と上記P型シリコン
基板との間に形成される複数のPN接合で、複数の受光
部を構成している。上記N型エピタキシャル領域および
P型拡散層の上に、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の
2層の膜からなる反射防止構造を設け、上記複数の受光
部に入射する光の反射を防止して、受光素子の感度を向
上するようにしている。
【0004】上記受光素子は、光ディスク装置に搭載す
る場合、S/N比を良好にするために高い感度が要求さ
れる。例えば、波長が400nmの青色レーザ光を受光
する場合、上記従来の受光素子は、10nm厚のシリコ
ン酸化膜と39nm厚のシリコン窒化膜との2層の膜で
上記反射防止構造を構成することによって、上記レーザ
光の反射率を略0%にして、良好な感度を得るようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の受光素子は、上記複数の受光部の間でリーク電流が
生じ易く、最悪の場合、受光部間のリーク電流が大きく
て受光素子として機能しなくなるという問題がある。こ
の問題の原因は、上記反射防止構造を形成するシリコン
酸化膜とシリコン窒化膜との界面に正孔が蓄積されるこ
とにある。この蓄積された正孔で生じる電界によって、
上記複数のN型エピタキシャル領域の間のP型拡散層の
導電型が反転され、この導電型が反転された部分に、上
記N型エピタキシャル領域の間のリーク電流が流れるの
である。上記反射防止構造の界面に蓄積される正孔は、
この受光素子の製造工程において、ドライエッチング工
程でのプラズマへの曝露や、ダイシング工程で生じる静
電気によって生成されることが判明した。したがって、
上記従来の受光素子は、製造時の歩留まりが悪くコスト
高になり、光ディスク装置には不適であるという問題が
ある。
【0006】そこで、本発明の目的は、リーク電流が殆
ど無くて、良好な歩留まりで製造できる受光素子を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の受光素子は、半導体層上に、複数の受光部
が設けられた受光素子において、上記複数の受光部と、
この複数の受光部の間の部分との上に、3層以上の光透
過性膜を設け、隣接する上記光透過性膜の材料が互いに
異なることを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、上記受光素子の上記複
数の受光部と、この複数の受光部の間の部分との上に、
3層以上の光透過性膜を設け、隣接する上記光透過性膜
の材料が互いに異なるので、この3層以上の光透過性膜
の間には2個以上の界面が形成される。例えば製造工程
などにおいて生じた電子または正孔は、上記2個以上の
界面に分散して蓄積される。従来、上記電子や正孔は、
2層の透過性膜の間の1つの界面に蓄積されていた。し
たがって、本発明の受光素子は、上記蓄積された電子ま
たは正孔によって上記受光部および受光部の間の部分に
形成される電界の強さが、従来の受光素子におけるより
も小さくなる。その結果、上記複数の受光部の間の部分
は導電型の反転が減少する。したがって、この複数の受
光部の間の部分に電流が流れ難くなって、上記複数の受
光部間のリーク電流が効果的に抑制される。
【0009】さらに、この受光素子は、3層以上の光透
過性膜が設けられ、隣接する上記光透過性膜の材料が互
いに異なるので、上記光透過性膜の膜厚を、この受光素
子が受光する光の波長に応じて所定の厚みにすることに
よって、この受光素子に入射する光の反射率が効果的に
低下する。したがって、この受光素子の感度が効果的に
向上する。
【0010】ここで、半導体層とは、層状に形成された
半導体を指し、半導体基板をも含む。また、受光部と
は、半導体層上に形成されて光電変換効果を奏する最小
の部分をいう。
【0011】1実施形態の受光素子は、1つの上記光透
過性膜はシリコン酸化膜であり、もう1つの上記光透過
性膜はシリコン窒化膜である。
【0012】上記実施形態によれば、上記シリコン酸化
膜およびシリコン窒化膜で光透過性膜を構成することに
より、通常のプロセスによって容易かつ安価に、リーク
電流が殆ど無く、しかも、入射光に対する反射率が小さ
くて、良好な感度を有する受光素子が得られる。ここに
おいて、上記シリコン酸化膜の膜数と、上記シリコン窒
化膜の膜数とは、各々1つ以上のいくつであってもよ
い。
【0013】1実施形態の受光素子は、1つの上記光透
過性膜は、チタン酸化膜である。
【0014】上記実施形態によれば、上記1つの光透過
性膜を構成するチタン酸化膜は、屈折率が比較的高いの
で、このチタン酸化膜よりも屈折率が小さい例えばシリ
コン酸化膜などと組合わせることによって、この受光素
子への入射光の反射率が効果的に低減できる。また、上
記チタン酸化膜は、屈折率が比較的高いので、このチタ
ン酸化膜を有する複数の光透過性膜の外側が、空気であ
っても、あるいは、空気以外の物質であっても、受光素
子の表面における反射率は殆ど変化しない。したがっ
て、この受光素子を例えば樹脂封止した場合であって
も、樹脂封止しない場合と略同じ反射率になるので、樹
脂封止をする場合としない場合とで、受光する光のパワ
ーに対する出力特性を変える必要がない。その結果、樹
脂封止の有無などに対応して受光素子の駆動回路を変更
する必要が無くなる。従来、受光素子の表面に2層の光
透過性膜を備えた受光素子では、樹脂封止をした場合、
光透過膜性膜の膜厚を最適化しても、受光素子の表面に
おける反射率を、樹脂封止をしない場合の反射率と同一
にすることができなかった。
【0015】1実施形態の受光素子は、上記複数の光透
過性膜のうちの上記受光部に最も近い光透過性膜はシリ
コン酸化膜であり、このシリコン酸化膜の厚みは10n
m以上である。
【0016】上記実施形態によれば、上記複数の光透過
性膜のうちの上記受光部に最も近い光透過性膜が、厚み
が10nm以上のシリコン酸化膜にすることによって、
このシリコン酸化膜とその上に配置される光透過性膜と
の間に捕獲される電子または正孔を、複数の受光部およ
びこの受光部の間の部分から遠ざけて、この複数の受光
部およびこの受光部の間の部分における上記電荷による
電界の影響を低減できる。その結果、上記複数の受光部
の間の部分の導電型の反転を抑制して、上記受光部間の
リーク電流を効果的に減少できる。ここにおいて、上記
受光部に最も近い光透過性膜の厚みが10nmより薄い
と、上記受光部の間の部分のリーク電流が増加してしま
う。
【0017】本発明の回路内臓型受光装置は、上記受光
素子と、この受光素子の複数の受光部からの信号を処理
する信号処理回路とを、同一の半導体基板上に形成した
ことを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、信号処理回路がモノリ
シックに形成され、リーク電流が殆ど無く、しかも良好
な感度を有する回路内蔵型受光装置が得られる。
【0019】1実施形態の光ディスク装置は、上記受光
素子または上記回路内蔵型受光装置を備える。
【0020】上記構成によれば、リーク電流が殆どな
く、しかも良好な感度の受光素子を備えるので、例えば
青色レーザ光源などを用いることによって、高密度記録
の光ディスクの読み書きに好適な光ディスク装置が得ら
れる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
より詳細に説明する。
【0022】(第1実施形態)図1(a)は、本発明の
第1実施形態の受光素子を示す平面図であり、図1
(b)は、図1(a)のI−I’線での断面図である。
図1(a)、(b)では、コンタクト工程以降に形成さ
れるコンタクト、メタル配線、および層間絶縁膜は省略
している。図1(a)において、第1シリコン酸化膜1
05と、シリコン窒化膜106と、第2シリコン酸化膜
107とは省略している。
【0023】この受光素子は、シリコン基板100上
に、厚みが1μmで不純物濃度が1E18cm−3程度
の第1P型拡散層101と、厚みが10〜20μm程度
で不純物濃度が1E13〜1E16cm−3程度のP型
半導体層102とを備える。このP型半導体層102の
表面部分には、表面での不純物濃度が1E17〜1E2
0cm−3程度の2つのN型拡散層103,103を設
けて、2つの受光部を構成している。このN型拡散層1
03,103は、V価の元素であれば、ヒ素、リン、ア
ンチモンなどいずれの元素を拡散、注入して形成しても
よい。
【0024】上記P型半導体層102の図1(b)にお
ける幅方向両端付近には、上記P型半導体層102表面
において上記第1P型拡散層101にコンタクトを得る
ために、上記P型半導体層102表面から上記第1P型
拡散層101に達する第2P型拡散層104,104が
形成されている。この第2P型拡散層104,104
は、図1(a)に示すように、平面において上記受光部
としてのN型拡散層103,103の周囲を囲むように
形成されている。上記第1および第2P型拡散層10
1,104は、III価の元素であれば、ボロンやイン
ジウムなどのいずれの元素を拡散、注入して形成しても
よい。
【0025】上記N型拡散層103,103上と、この
2つのN型拡散層103,103の間のP型半導体層1
02の上には、光透過性膜としての第1シリコン酸化膜
105と、シリコン窒化膜106と、第2シリコン酸化
膜107とが順に設けられている。上記N型拡散層10
3に最も近い第1シリコン酸化膜105は厚みが9nm
程度であり、上記シリコン窒化膜106は厚みが39n
mであり、上記第2シリコン酸化膜107は厚みが28
0nmである。
【0026】図2は、上記構成の受光素子と、光透過性
膜を2層有する従来の受光素子とについて、電極間の印
加電圧を変化させた際に、複数の受光部のカソード−カ
ソード間に生じるリーク電流の変化を示した図である。
上記実施形態と従来の受光素子において、一方の電極電
圧を1.5Vに保持すると共に他方の電極への印加電圧
を変化させた。図2において、横軸は上記他方電極の印
加電圧値(V)であり、縦軸は受光部のカソード−カソ
ード間の電流値(A)である。
【0027】本実施形態の受光素子は、通常の使用時に
は、両方の電極に1.5Vの電圧が印加されるが、電圧
を印加する回路や電源のばらつきによって、上記電極へ
の否電圧はが1.5Vを中心に0.3V程度のばらつき
が生じる。図2から分かるように、この印加電圧のばら
つきの範囲内で、本実施形態の受光素子は、受光部のカ
ソード−カソード間の電流値が10−9Aオーダーにな
って、リーク電流が効果的に抑制できる。これは、複数
の光透過性膜の間に形成される界面に、この隣合う光透
過性膜のバンド構造が互いに異なることによって、正孔
が捕獲され、この界面が、第1シリコン酸化膜105と
シリコン窒化膜106との間の第1の界面と、シリコン
窒化膜106と第2シリコン酸化膜107との間との第
2の界面との2箇所に形成されていることによる。これ
によって、製造時におけるプラズマエッチング工程やダ
イシング工程で生じる正孔が、上記2箇所に形成された
界面に分散して捕獲されるので、従来の1箇所の界面に
正孔が捕獲されるよりも、受光部が設けられた半導体層
における導電型の反転の原因となる電界の強さが弱くな
るからである。さらに、上記第2界面は、上記第1界面
よりもシリコン窒化膜106の厚み分だけ遠くに位置す
るので、上記P型半導体層102の表面において、上記
第2界面に捕獲される正孔による電界強度は、上記第1
界面に捕獲される正孔による電界強度よりも小さくな
る。したがって、上記2つの界面に分散されて捕獲され
た正孔による電界強度は、従来の1つの界面に捕獲され
た正孔による電界強度よりも小さくなる。上記正孔によ
る電界強度が小さくなるので、上記P型半導体層102
のN型拡散層103,103の間の部分は、導電型が殆
ど反転しない。したがって、従来におけるように、P型
半導体層の一部が反転し、この反転部分を通って受光部
間に異常なリーク電流が流れることが、効果的に防止で
きる。
【0028】さらに、本実施形態の受光素子は3層の光
透過性膜を備えるが、これらの光透過性膜の厚みを、上
記第1シリコン酸化膜105は9nm程度、上記シリコ
ン窒化膜106は39nm程度、上記第2シリコン酸化
膜107は280nm程度にすることによって、従来の
2層の光透過性膜における反射率と略同程度の数%の反
射率にできる。ここにおいて、上記第2シリコン酸化膜
107を、膜厚250nm〜310nmにすることによ
って、上記3層の光透過性膜による反射率を、従来の2
層の光透過性膜の反射率と略同じにできる。
【0029】上記実施形態において、P型半導体層10
2にN型拡散層103,103を形成して受光部を構成
したが、他の構造によって複数の受光部を構成してもよ
い。
【0030】また、上記光透過性膜は、第1シリコン酸
化膜105或いは第2シリコン酸化膜107に限ること
なく、窒素を含有した窒化酸化膜などを用いることも可
能である。特に、第1シリコン酸化膜105の代わり
に、窒素を含有する窒化酸化膜を用いた場合には、受光
素子内部のキャリアが光透過性膜にリークし、この光透
過性膜の界面に蓄積されてしまうのを防止することがで
きると言う効果を得ることができる。
【0031】(第2実施形態)図3は、本発明の第2実
施形態の受光素子を示す断面図である。図3において、
図1(b)の第1実施形態の受光素子と同一の機能を有
する部分には同一の参照番号を付して、詳細な説明を省
略する。
【0032】図3に示すように、本実施形態の受光素子
は、第1実施形態の受光素子について、受光部となるN
型拡散層103,103上と、この2つのN型拡散層1
03,103の間のP型半導体層102の上に、4層の
光透過性膜を形成し、この光透過性膜上に封止用樹脂2
04を配置した点のみが、第1実施形態の受光素子と異
なる。
【0033】上記4層の光透過性膜は、上記受光部に近
い順に、膜厚9nm程度の第1シリコン酸化膜200、
膜厚39nm程度の第1シリコン窒化膜201、膜厚2
50nm程度の第2シリコン酸化膜202、および、膜
厚120nm程度の第2シリコン窒化膜203である。
【0034】この受光素子は、上記4層の光透過性膜を
備えて3箇所に界面を有するので、製造工程などで生じ
て上記界面に捕獲される正孔を、第1実施形態よりもさ
らに分散させ、かつ、P型半導体層102表面から遠ざ
けることによって、この正孔による電界強度をさらに減
少することができる。したがって、上記P型半導体層1
02の上記N型拡散層103,103の間の部分におけ
る導電型の反転が効果的に防止でき、その結果、受光部
のカソード−カソード間のリーク電流を効果的に減少で
きる。
【0035】従来、2層の光透過性膜を有する受光素子
は、表面に樹脂をコーティングした場合、樹脂をコーテ
ィングしない場合よりも入射光の反射率が増加してい
た。例えば、2層の光透過性膜を有する従来の受光素子
は、樹脂をコーティングした場合、光透過性膜の膜厚を
最適化しても、反射率を15%以下にできなかった。こ
れに対して、本実施形態の受光素子は、4層の光透過性
膜を備えるので、この4層の光透過性膜の厚みおよび屈
折率を調節することによって、樹脂コーティングする場
合と、樹脂コーティングしない場合とのいずれも反射率
を略0にできる。したがって、この受光素子は、樹脂コ
ーティングの有無に拘らず、受光する光のパワーに対す
る出力特性を均一にできるので、樹脂コーティングの有
無などのような光学形態の違いに応じて駆動回路を変え
る必要がない。その結果、この受光素子は、1つの駆動
回路を用意すればよいので、製造コストが安価になる。
【0036】(第3実施形態)図4(a)は、本発明の
第3実施形態の受光素子の平面図であり、図4(b)
は、図4(a)のII−II’線における断面図であ
る。図4(a)、(b)では、コンタクト工程以降に形
成されるコンタクト、メタル配線、および層間絶縁膜は
省略している。図4(a)において、第1シリコン酸化
膜306、チタン酸化膜307、および第2シリコン酸
化膜308は省略している。
【0037】本実施形態の受光素子は、シリコン基板3
00上に、厚みが1μmで不純物濃度が1E18cm
−3程度のP型拡散層301と、厚みが10〜20μm
程度で不純物濃度が1E13〜1E16cm−3程度の
P型半導体層302とを備える。このP型半導体層30
2上に、厚みが1〜3μm程度で不純物濃度が1E16
〜1E17cm−3程度のN型半導体層303,303
を備える。このN型半導体層303,303は、上記P
型半導体層302上にN型半導体を積層し、このN型半
導体を、表面から上記P型半導体層302に達するP型
拡散層304によって分割して形成している。上記N型
半導体層303,303によって受光部を構成してい
る。上記N型半導体層303,303およびP型半導体
層302の図4(b)における両端部には、上記N型半
導体層303,303表面からP型拡散層301に達す
るP型拡散層305が設けられている。このP型拡散層
305によって、上記N型半導体層303,303表面
と、P型拡散層301との間のコンタクトを得ている。
【0038】上記N型半導体層303,303の光入射
部と、上記P型拡散層304との表面には、3層の光透
過性膜が配置されている。この3層の光透過性膜は、上
記N型半導体層303,303表面に近い側から順に、
膜厚9nm程度の第1シリコン酸化膜306、膜厚30
nm程度のチタン酸化膜307、および、膜厚210n
m程度の第2シリコン酸化膜308である。
【0039】本実施形態の受光素子は、上記3層の光透
過性膜を備えて2箇所に界面を有するので、2層の光透
過性膜を備えて1つの界面に正孔が捕獲される従来の受
光素子よりも、界面に捕獲される正孔の数を分散させる
ことができる。したがって、上記P型拡散層304表面
における電界強度を従来よりも小さくできる。さらに、
上記チタン酸化膜307と第2シリコン酸化膜308と
の間に捕獲される正孔は、上記P型拡散層304表面か
ら第1シリコン酸化膜306とチタン酸化膜307とに
よって隔てられる。したがって、上記チタン酸化膜30
7と第2シリコン酸化膜308との間に捕獲される正孔
による電界は、上記P型拡散層304表面において、強
度が格段に小さくなる。したがって、上記P型拡散層3
04における導電型の反転が効果的に防止でき、その結
果、受光部のカソード−カソード間の異常なリーク電流
が効果的に抑制できる。
【0040】また、本実施形態の受光素子は、シリコン
窒化膜よりも屈折率が大きいチタン酸化膜を用いるの
で、受光素子への入射光の反射率を、シリコン窒化膜を
用いるよりも小さくできる。具体的には、樹脂コーティ
ングが施された場合、第1実施形態の第1シリコン酸化
膜105と、シリコン窒化膜106と、第2シリコン酸
化膜107とを備える受光素子は表面反射率が15%程
度である一方、本実施形態の第1シリコン酸化膜306
と、チタン酸化膜307と、第2シリコン酸化膜308
とを備える受光素子は、表面反射率が略0%にできる。
【0041】(第4実施形態)図5は、本発明の第4実
施形態の受光素子を示す断面図である。この受光素子
は、第1実施形態と同様のシリコン基板100と、第1
P型拡散層101と、P型半導体層102と、このP型
半導体層102上に形成されたN型拡散層103,10
3とを備える。上記P型半導体層102およびN型拡散
層103,103上に、第1シリコン酸化膜406と、
シリコン窒化膜407と、第2シリコン酸化膜408と
の3層の光透過性膜を備える。上記シリコン窒化膜40
7は膜厚が33nm程度であり、上記第2シリコン酸化
膜408は膜厚が70nm程度である。本実施形態で
は、上記第1シリコン酸化膜406の厚みが異なる場合
において、受光素子の一方の電極に1.5Vの電圧を印
加し、他方の電極の印加電圧を変化させて、受光部であ
るN型拡散層103,103間のリーク電流特性を調べ
た。このリーク電流は、受光素子に光が入射して出力さ
れる光電流において、ノイズ成分となる。通常、数百μ
m程度の寸法の受光素子で生じる暗電流は数pA程度で
あるので、受光素子全体としてノイズ成分になる電流を
抑制するために、上記カソード−カソード間のリーク電
流を数pA程度以下にする必要がある。
【0042】図6は、印加電圧を変化させた場合のリー
ク電流の変化を示す曲線であって、上記第1シリコン酸
化膜406の厚みが、5nmの場合の曲線1001と、
7nmの場合の曲線1002と、10nmの場合の曲線
1003と、16nmの場合の曲線1004とを重ねて
示している。
【0043】図6から分かるように、上記第1シリコン
酸化膜406の厚みが5nmから7nmに増加すると、
全ての印加電圧においてリーク電流が少なくなる。さら
に、上記第1シリコン酸化膜406の厚みが10nmに
増加すると、全ての印加電圧において、リーク電流がさ
らに減少する。このとき、受光素子の通常の使用時に
は、両電極に各々1.5Vの電圧が印加される。しかし
ながら、電圧を印加する回路や電源のばらつきにより、
両極への印加電圧が1.5Vを中心に0.3V程度ばら
つく場合がある。この場合においても、受光部間のリー
ク電流をpAのオーダーにできる。上記第1シリコン酸
化膜406の厚みが16nmに増加すると、第1シリコ
ン酸化膜406の厚みが10nmであるよりも、リーク
電流は多少減少する。以上のことから、上記第1シリコ
ン酸化膜406の厚みを10nm以上にすることによっ
て、リーク電流を効果的に減少させて、出力信号のノイ
ズ成分を効果的に抑制することができると言える。
【0044】なお、上記光透過性膜が4層である場合、
4層の光透過性膜は3層の光透過性膜よりも正孔を分散
させてP型半導体層102の表面付近の電界を減少でき
るので、上記P型半導体層102の表面に接して設けら
れるシリコン酸化膜の厚みを10nm以上にすることに
よって、上記P型半導体層102の導電型が反転するこ
とによって生じるリーク電流を十分に小さくpAオーダ
ーにすることができる。実際に、上記P型半導体層10
2表面に、膜厚が16nm程度のシリコン酸化膜と、膜
厚が33nm程度のシリコン窒化膜と、膜厚が64nm
程度のシリコン酸化膜と、膜厚が49nm程度のシリコ
ン窒化膜との4層の光透過性膜を設けた場合、上記受光
部の間のP型半導体層102に流れるリーク電流を、十
分に小さくpAオーダーにすることができた。
【0045】(第5実施形態)図7は、本発明の第5実
施形態の受光素子を示す断面図である。この受光素子
は、不純物濃度が1E19cm−3程度のP型GaN
(ガリウム窒素)基板500上に、厚みが15μm程度
で不純物濃度が1E13〜1E16cm−3程度のP型
GaNエピタキシャル層501を備える。このP型Ga
Nエピタキシャル層501の表面付近に、表面における
不純物濃度が1E17〜1E20cm−3程度の2つの
N型拡散層502,502を形成して、受光部を構成し
ている。なお、上記N型拡散層502,502は、例え
ばIV価のシリコンのイオン注入で形成してもよい。
【0046】この受光素子は、少なくとも上記受光部お
よびP型GaNエピタキシャル層501の上記受光部の
間の部分の上に、3層の光透過性膜を設けている。この
3層の光透過性膜は、上記P型GaNエピタキシャル層
501に近い側から順に、膜厚が9nmの第1シリコン
酸化膜503と、膜厚が39nm程度のシリコン窒化膜
504と、層厚が210nm程度の第2シリコン酸化膜
505とである。この3層の光透過性膜によって、この
受光素子への入射光の表面反射率を、3%程度にするこ
とができる。本実施形態においても、製造工程などで生
じる正孔を、上記2つの界面を有する3層の光透過性膜
によって分散して捕獲できる。また、上記シリコン窒化
膜504と第2シリコン酸化膜505との界面によっ
て、上記P型GaNエピタキシャル層501表面から正
孔を隔離して捕獲できる。したがって、上記P型GaN
エピタキシャル層501表面付近において、上記正孔で
形成される電界による導電型の反転を防止でき、上記受
光部のカソード−カソード間のリーク電流を効果的に防
止できる。
【0047】本実施形態では、基板およびこの基板上の
エピタキシャル層に、GaNを用いたが、ガリウムヒ
素、ガリウムアルミニウムヒ素、またはインジウムリン
系などのIII−V族化合物半導体や、セレン化亜鉛な
どのII−VI族化合物半導体、あるいは、これらの混
晶などによって構成してもよい。
【0048】(第6実施形態)図8は、本発明の第6実
施形態の回路内蔵型受光装置を示す図である。この回路
内蔵型受光装置は、本発明の受光素子Dと、この受光素
子から出力された信号を処理するバイポーラトランジス
タTとを、同一の半導体基板上に形成して構成してい
る。なお、図8において、メタル配線の処理工程以降の
工程で形成される多層配線や層間膜などは、省略してい
る。
【0049】本実施形態の回路内蔵型受光装置は、ボロ
ン濃度が1E15cm−3程度のシリコン基板600上
に、厚みが1〜2μmでボロン濃度が1E18〜1E1
9cm−3程度の第1P型拡散層601と、厚みが15
〜16μmでボロン濃度が1E13〜1E14cm−3
程度の第1P型半導体層602とが形成されている。こ
の第1P型半導体層602上のバイポーラトランジスタ
が形成される領域の一部には、コレクタとなるN型拡散
層613が設けられている。上記第1P型半導体層60
2およびN型拡散層613上に、厚みが1〜2μmでボ
ロン濃度が1E13〜1E14cm−3程度の第2P型
半導体層610が形成されている。この第2P型半導体
層610表面付近には、素子分離を行うための複数のロ
コス領域603,603・・・が形成されている。
【0050】受光素子Dが形成された領域であって、上
記第2P型半導体層610の表面部分には、リン濃度が
1E19〜1E20cm−3程度で接合深さが0.3〜
0.8μm程度の2つのN型半導体領域604,604
が形成されて、受光部を構成している。この受光部の
上、および、上記第2P型半導体層610の上記受光部
の間の部分の上には、4層の光透過性膜が配置されてい
る。この4層の光透過性膜は、上記第2P型半導体層6
10に近い側から順に、膜厚が16nmの第1シリコン
酸化膜605、膜厚が33nmの第1シリコン窒化膜6
06、膜厚が210nmの第2シリコン酸化膜607、
および、膜厚が200nmの第2シリコン窒化膜608
である。上記第1P型半導体層602および第2P型半
導体層610には、配線としての第1P型拡散層601
と第2P型半導体層610表面とを接続する第2P型拡
散層609が形成されている。
【0051】一方、バイポーラトランジスタTが形成さ
れた領域であって、上記第2P型半導体層610には、
上記N型拡散層613上に位置するように、リン濃度が
2E15〜2E16cm−3のN型ウェル構造612が
形成されている。このN型ウェル構造612の一部に、
ボロン濃度が1E17〜2E17cm−3のP型半導体
層が形成されてトランジスタのベース615を構成して
いる。さらに、上記ベース615を構成するP型半導体
層の表面部分に、ヒ素を注入したポリシリコンによる固
層拡散でN型半導体層が形成されて、トランジスタのエ
ミッタ616を構成している。
【0052】上記受光素子Dには、図示しないカソード
電極と、アノード電極611を形成する共に、上記バイ
ポーラトランジスタTには、コレクタ電極617、ベー
ス電極618、エミッタ電極619を形成している。
【0053】上記構成によって、上記受光素子Dにリー
ク電流が殆ど流れなくて、良好な特性を有する回路内蔵
型受光装置が構成できた。
【0054】本実施形態において、NPN型トランジス
タを用いたが、PNP型トランジスタを用いてもよく、
また、NPN型とPNP型との両方のトランジスタを用
いてもよい。また、トランジスタ構造は、本実施形態の
構造に限定されることなく、他の構造を用いることがで
きる。
【0055】(第7実施形態)図9は、本発明の第7実
施形態の光ディスク装置を示す図であり、この光ディス
ク装置は本実施形態の受光素子を備える。
【0056】この光ディスク装置は、青色発光の半導体
レーザ700を備え、この半導体レーザ700から出射
した光を、トラッキングビーム生成用の回折格子701
によって2つのトラッキング用副ビームと1つの信号読
み出し用主ビームとに分けるようにしている。これらの
光を、ホログラム素子702を0次光として透過させ
て、コリメートレンズ703で平行光に変換した後、対
物レンズ704によってディスク盤面705上に集光す
る。この集光した光は、上記ディスク盤面705で反射
されると共にディスク盤面上に形成されたピットによっ
て光強度が変調され、この変調された反射光を、対物レ
ンズ704およびコリメートレンズ703を介してホロ
グラム素子702に入射させている。このホログラム素
子702で、入射光を回折し、この回折した1次光を、
受光素子706のD1からD5までの5つの受光部に入
射させる。そして、上記5つの受光部への入射光に対応
して出力された信号を加算および減算して、読み出し信
号とトラッキング信号とを得ている。
【0057】上記光ディスク装置は、本発明の受光素子
706を備え、この受光素子706は受光部間のリーク
電流が少なく、また、入射光の反射率が比較的小さいの
で、高密度の光ディスクを高速に読み出し可能な光ディ
スク装置が得られる。
【0058】本実施形態において、受光素子706に代
えて回路内蔵型受光装置を設けてもよい。この場合、光
ディスク装置の回路構成を簡単にできる。
【0059】また、本実施形態の光学系に限らず、他の
光学系を用いてもよい。
【0060】また、青色発光以外の例えば赤色発光の半
導体レーザを用いてもよい。
【0061】上記実施形態の受光素子において、受光素
子の構成部分のN型とP型とが逆であってもよい。この
場合、上記複数の光透過性膜の間の界面には電子が蓄積
されるが、この電子で形成される電界強度を従来よりも
減少させて、この電界によって、半導体層の受光部の間
の部分の導電型が反転することが効果的に回避でき、そ
の結果、複数の受光部の間のリーク電流が効果的に減少
できる。
【0062】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の受光
素子によれば、半導体層上に、複数の受光部が設けられ
た受光素子において、上記複数の受光部と、この複数の
受光部の間の部分との上に、3層以上の光透過性膜を設
け、隣接する上記光透過性膜の材料が互いに異なるの
で、製造工程などで生じた電子または正孔を、2箇所以
上に形成された界面に分散して蓄積し、上記受光部およ
び受光部の間の部分に形成される電界の強さを従来より
も小さくできる。したがって、上記複数の受光部の間の
部分での導電型の反転を防止して、この複数の受光部の
間のリーク電流を抑制できる。また、上記受光素子は、
上記光透過性膜の膜厚を所定厚にすることによって、こ
の受光素子に入射する光の反射率を効果的に低下できる
から、この受光素子の感度が効果的に向上できる。
【0063】1実施形態の受光素子によれば、1つの上
記光透過性膜はシリコン酸化膜であり、もう1つの上記
光透過性膜はシリコン窒化膜であるので、通常のプロセ
スによって容易かつ安価に、異常なリーク電流が無く、
しかも、入射光の反射率が小さくて良好な感度を有する
受光素子が得られる。
【0064】1実施形態の受光素子によれば、1つの上
記光透過性膜は、屈折率が比較的高いチタン酸化膜であ
るので、このチタン酸化膜よりも屈折率が小さい例えば
シリコン酸化膜などと組合わせることによって、例えば
受光素子に樹脂をコーティングするか否かに拘らず、受
光素子の表面の反射率を略均一にできる。したがって、
上記受光素子の信号特性が、光学形態に拘らず略同一に
できるので、1つの駆動回路で受光素子が駆動でき、そ
の結果、安価に所望の光学形態で使用できる受光素子が
得られる。
【0065】1実施形態の受光素子によれば、上記複数
の光透過性膜のうちの上記受光部に最も近い光透過性膜
はシリコン酸化膜であり、このシリコン酸化膜の厚みは
10nm以上であるので、上記複数の受光部の間の部分
に生じる電界の強度を効果的に低減できる。したがっ
て、上記受光部の間の部分の導電型の反転を抑制でき
て、上記受光部間の異常なリーク電流を効果的に防止で
きる。
【0066】本発明の回路内臓型受光装置によれば、上
記受光素子と、この受光素子の複数の受光部からの信号
を処理する信号処理回路とを、同一の半導体基板上に形
成したので、リーク電流が殆ど無く、しかも良好な感度
を有する回路内蔵型受光装置が得られる。
【0067】1実施形態の光ディスク装置によれば、上
記受光素子または上記回路内蔵型受光装置を備えるの
で、例えば青色レーザ光源などを用いることによって、
高密度記録の光ディスクの読み書きに好適な光ディスク
装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、本発明の第1実施形態の受光
素子の平面図であり、図1(b)は、図1(a)のI−
I’線での断面図である。
【図2】 図2は、本発明の第1実施形態の受光素子と
従来の受光素子とについて、電極間の印加電圧を変化さ
せた際に、複数の受光部のカソード−カソード間に生じ
るリーク電流の変化を示した図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の受光素子を示す断面
図である。
【図4】 図4(a)は、本発明の第3実施形態の受光
素子の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のII
−II’線での断面図である。
【図5】 本発明の第4実施形態の受光素子を示す断面
図である。
【図6】 第1シリコン酸化膜406の厚みが、5nm
の場合と、7nmの場合と、10nmの場合と、16n
mの場合とについて、印加電圧を変化させた場合のリー
ク電流の変化を示す曲線である。
【図7】 本発明の第5実施形態の受光素子を示す断面
図である。
【図8】 本発明の第6実施形態の回路内蔵型受光装置
を示す図である。
【図9】 本発明の第7実施形態の光ディスク装置を示
す図である。
【符号の説明】
100 シリコン基板 101 第1P型拡散層 102 P型半導体層 103 N型拡散層 104 第2P型拡散層 105 第1シリコン酸化膜 106 シリコン窒化膜 107 第2シリコン酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 善彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大久保 勇 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA05 AB10 BA06 CA03 CA33 CA34 CB13 FC03 FC09 FC18 5D119 AA11 AA22 AA38 AA43 BA01 DA01 DA05 EA02 EC41 FA05 JA02 JA14 JA15 JA22 JA43 KA17 KA20 KA43 NA06 5F049 MA04 MB02 MB07 NA02 NA05 NB08 PA09 PA10 QA03 QA05 QA20 RA08 SS02 SS04 SZ03 SZ04 UA01 UA20 WA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層上に、複数の受光部が設けられ
    た受光素子において、 上記複数の受光部と、この複数の受光部の間の部分との
    上に、3層以上の光透過性膜を設け、隣接する上記光透
    過性膜の材料が互いに異なることを特徴とする受光素
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の受光素子において、 1つの上記光透過性膜はシリコン酸化膜であり、もう1
    つの上記光透過性膜はシリコン窒化膜であることを特徴
    とする受光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の受光素子にお
    いて、 1つの上記光透過性膜は、チタン酸化膜であることを特
    徴とする受光素子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    受光素子において、 上記複数の光透過性膜のうちの上記受光部に最も近い光
    透過性膜はシリコン酸化膜であり、このシリコン酸化膜
    の厚みは10nm以上であることを特徴とする受光素
    子。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    受光素子と、この受光素子の複数の受光部からの信号を
    処理する信号処理回路とを、同一の半導体基板上に形成
    したことを特徴とする回路内蔵型受光装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    受光素子または請求項5に記載の回路内蔵型受光装置を
    備えた光ディスク装置。
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