JP2006147633A - プラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置 - Google Patents

プラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】SiOC層に対して選択性高くSiC層をエッチングすることのできるプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置を提供する。
【解決手段】被処理物として半導体ウエハWの表面には、上側から順に、SiOC層101、SiC層102、Cu配線層103が形成されている。SiOC層101には、ビアを形成するための開口部111が形成されている。このSiOC層101をマスクとし、NF3 /He/Arの混合ガスをエッチングガスとして、選択的にSiC層102のプラズマエッチングを行い、開口部111に連続した開口部112を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エッチングガスをプラズマ化し、このプラズマによって被処理物に形成されたSiC層をエッチングするプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置に関する。
従来から、半導体装置の製造工程等において、プラズマエッチングが多用されている。このようなプラズマエッチングのうち、被処理物に形成されたSiC層を、絶縁層を構成する酸化膜層(SiO2 層)に対して選択的にエッチングするプラズマエッチングには、CHF3 とN2 の混合ガスをからなるエッチングガスを使用することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−140025号公報
近年、半導体装置の製造分野においては、絶縁層を構成する酸化膜層として従来使用されていたSiO2 層から、より誘電率の低い所謂Low−k膜として、例えばSiOC (CDO(Carbon-doped oxide))等が使用されるようになっている。
しかしながら、前述したCHF3 とN2 の混合ガスをからなるエッチングガスを使用すると、SiC層をエッチングする際に、SiOC層に対する充分な選択性を得ることかできず、選択比(SiC層のエッチングレート/SiOC層のエッチングレート)が2未満程度となってしまうという課題があった。
本発明は、上記のような従来の事情に対処してなされたもので、SiOC層に対して選択性高くSiC層をエッチングすることのできるプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載のプラズマエッチング方法は、エッチングガスをプラズマ化し、このプラズマによって被処理物に形成されたSiC層をエッチングするプラズマエッチング方法であって、前記エッチングガスが、少なくともNF3 ガスとHeガスとArガスとを含むことを特徴とする。
また、請求項2記載のプラズマエッチング方法は、請求項1に記載のプラズマエッチング方法において、前記被処理物にSiOC層が形成され、当該SiOC層に対して、前記SiC層を選択的にエッチングすることを特徴とする。
また、請求項3記載のプラズマエッチング方法は、請求項2に記載のプラズマエッチング方法において、前記SiC層の上側に前記SiOC層が形成され、当該SiOC層をマスクとして前記SiC層をエッチングすることを特徴とする。
また、請求項4記載のプラズマエッチング方法は、請求項1〜3いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、前記被処理物を30℃以下に冷却しつつプラズマエッチングを行うことを特徴とする。
また、請求項5記載のプラズマエッチング方法は、請求項1〜4いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、前記被処理物を処理容器内に収容し、前記エッチングガスを当該エッチングガスのレジデンスタイムが0.36ミリ秒〜1.44ミリ秒となるよう前記処理容器内に導入することを特徴とする。
また、請求項6記載のプラズマエッチング方法は、請求項1〜5いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、前記被処理物を処理容器内に収容し、当該処理容器内の圧力が2Pa〜6Paとなるように減圧することを特徴とする。
また、請求項7記載のプラズマエッチング方法は、請求項1〜6いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、前記エッチングガスが、NF3 ガスに対する流量比1/2以下でCF系ガス又はCHF系ガスを含むことを特徴とする。
また、請求項8記載のプラズマエッチング方法は、請求項1〜7いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、前記被処理物を下部電極上に載置し、前記下部電極と対向する位置に配置された上部電極に第1の周波数を有する第1の高周波電力を供給するとともに、前記下部電極に前記第1の高周波電力より周波数が低い第2の周波数を有する第2の高周波電力を印加してプラズマエッチングを行うことを特徴とする。
また、請求項9記載のプラズマエッチング方法は、請求項8に記載のプラズマエッチング方法において、前記上部電極に印加される前記第1の高周波電力の電力密度が0.07W/cm2 〜0.7W/cm2 であることを特徴とする。
また、請求項10記載のプラズマエッチング方法は、請求項8に記載のプラズマエッチング方法において、前記下部電極に印加される前記第2の高周波電力の電力密度が0.07W/cm2 〜0.21W/cm2 であることを特徴とする。
請求項11記載のプラズマエッチング装置は、エッチングガスをプラズマ化し、このプラズマによって被処理物に形成されたSiC層をエッチングするプラズマエッチング装置であって、前記エッチングガスとして、少なくともNF3 ガスとHeガスとArガスとを含むガスを供給するガス供給手段を具備したことを特徴とする。
また、請求項12記載のプラズマエッチング装置は、請求項11に記載のプラズマエッチング装置において、前記被処理物にSiOC層が形成され、当該SiOC層に対して、前記SiC層を選択的にエッチングすることを特徴とする。
また、請求項13記載のプラズマエッチング装置は、請求項12に記載のプラズマエッチング装置において、前記SiC層の上側に前記SiOC層が形成され、当該SiOC層をマスクとして前記SiC層をエッチングすることを特徴とする。
また、請求項14記載のプラズマエッチング装置は、請求項11〜13いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、前記被処理物を30℃以下に冷却しつつプラズマエッチングを行う冷却機構を具備したことを特徴とする。
また、請求項15記載のプラズマエッチング装置は、請求項11〜14いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、前記被処理物を収容する処理容内と、前記処理容器内に前記エッチングガスを当該エッチングガスのレジデンスタイムが0.36ミリ秒〜1.44ミリ秒となるように導入する手段とを具備したことを特徴とする。
また、請求項16記載のプラズマエッチング装置は、請求項11〜15いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、前記処理容器内の圧力を、2Pa〜6Paとなるように減圧する手段を具備したことを特徴とする。
また、請求項17記載のプラズマエッチング装置は、請求項11〜16いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、前記エッチングガスとして、NF3 ガスに対する流量比が1/2以下のCF系ガス又はCHF系ガスを含むガスを供給するガス供給手段を具備したことを特徴とする。
また、請求項18記載のプラズマエッチング装置は、請求項11〜17いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、前記被処理物を載置する下部電極と、前記下部電極と対向する位置に配置された上部電極と、前記上部電極に第1の周波数を有する第1の高周波電力を供給する第1の高周波電力供給手段と、前記下部電極に前記第1の高周波電力より周波数が低い第2の周波数を有する第2の高周波電力を印加する第2の高周波電力供給手段とを具備したことを特徴とする。
また、請求項19記載のプラズマエッチング装置は、請求項18に記載のプラズマエッチング装置において、前記第1の高周波電力供給手段が、前記上部電極に、0.07W/cm2 〜0.7W/cm2 の電力を供給することを特徴とする。
また、請求項20記載のプラズマエッチング装置は、請求項18に記載のプラズマエッチング装置において、前記第2の高周波電力供給手段が、前記下部電極に、0.07W/cm2 〜0.21W/cm2 の電力を供給することを特徴とする。
本発明によれば、SiOC層に対して選択性高くSiC層をエッチングすることのできるプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置を提供することができる。
以下、本発明の詳細を、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体ウエハWの断面構成を拡大して示すものであり、図2は、本実施形態に係るプラズマエッチング装置の構成を示すものである。まず、図2を参照してプラズマエッチング装置の構成について説明する。プラズマエッチング装置1は、電極板が上下平行に対向し、一方にプラズマ形成用電源が接続された容量結合型平行平板エッチング装置として構成されている。
プラズマエッチング装置1は、例えば表面にイットリアを溶射したアルミニウム等からなり円筒形状に成形されたチャンバー(処理容器)2を有しており、このチャンバー2は接地されている。チャンバー2内の底部にはセラミックなどの絶縁板3を介して、被処理物、例えば半導体ウエハWを載置するための略円柱状のサセプタ支持台4が設けられている。さらに、このサセプタ支持台4の上には、下部電極を構成するサセプタ5が設けられている。このサセプタ5には、ハイパスフィルター(HPF)6が接続されている。
サセプタ支持台4の内部には、冷媒室7が設けられており、この冷媒室7には、冷媒が冷媒導入管8を介して導入されて循環し、その冷熱がサセプタ5を介して半導体ウエハWに対して伝熱され、これにより半導体ウエハWが所望の温度に制御される。
サセプタ5は、その上側中央部が凸状の円板状に成形され、その上に半導体ウエハWと略同形の静電チャック11が設けられている。静電チャック11は、絶縁材の間に電極12を配置して構成されている。そして、電極12に接続された直流電源13から例えば1.5kVの直流電圧が印加されることにより、例えばクーロン力によって半導体ウエハWを静電吸着する。
絶縁板3、サセプタ支持台4、サセプタ5、静電チャック11には、半導体ウエハWの裏面に、伝熱媒体(例えばHeガス等)を供給するためのガス通路14が形成されており、この伝熱媒体を介してサセプタ5の冷熱が半導体ウエハWに伝達され半導体ウエハWが所定の温度に維持されるようになっている。
サセプタ5の上端周縁部には、静電チャック11上に載置された半導体ウエハWを囲むように、環状のフォーカスリング15が配置されている。このフォーカスリング15は、例えば、シリコンなどの導電性材料から構成されており、エッチングの均一性を向上させる作用を有する。
サセプタ5の上方には、このサセプタ5と平行に対向して上部電極21が設けられている。この上部電極21は、絶縁材22を介して、チャンバー2の上部に支持されており、サセプタ5との対向面を構成し、多数の吐出孔23を有する、例えば、表面に陽極酸化処理(アルマイト処理)されたアルミニウムに石英カバーを設けて構成された電極板24と、この電極24を支持する導電性材料からなる電極支持体25とによって構成されている。サセプタ5と上部電極21とは、その間隔を変更可能とされている。
上部電極21における電極支持体25の中央にはガス導入口26が設けられ、このガス導入口26には、ガス供給管27が接続されている。さらにこのガス供給管27には、バルブ28、並びにマスフローコントローラ29を介して、処理ガス供給源30が接続されている。処理ガス供給源30から、プラズマエッチングのためのエッチングガスが供給される。本実施形態において、処理ガス供給源30からは、少なくとも、NF3 とHeとArとを含むエッチングガスが供給される。
チャンバー2の底部には排気管31が接続されており、この排気管31には排気装置35が接続されている。排気装置35はターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えており、チャンバー2内を所定の減圧雰囲気、例えば1Pa以下の所定の圧力まで真空引き可能なように構成されている。また、チャンバー2の側壁にはゲートバルブ32が設けられており、このゲートバルブ32を開にした状態で半導体ウエハWが隣接するロードロック室 (図示せず)との間で搬送されるようになっている。
上部電極21には、第1の高周波電源40が接続されており、その給電線には整合器41が介挿されている。また、上部電極21にはローパスフィルター(LPF)42が接続されている。この第1の高周波電源40は、50〜150MHzの範囲の周波数を有している。このように高い周波数を印加することによりチャンバー2内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマを形成することができる。この第1の高周波電源40の周波数は、50〜80MHzが好ましく、典型的には図示した60MHzまたはその近傍の条件が採用される。
下部電極としてのサセプタ5には、第2の高周波電源50が接続されており、その給電線には整合器51が介挿されている。この第2の高周波電源50は、第1の高周波電源40より低い周波数の範囲の周波数を有しており、このような範囲の周波数を印加することにより、被処理体である半導体ウエハWに対してダメージを与えることなく適切なイオン作用を与えることができる。第2の高周波電源50の周波数は1〜20MHzの範囲が好ましく、典型的には図示した13.56MHzまたはその近傍の条件が採用される。
上記構成のプラズマエッチング装置1は、制御部60によって、その動作が統括的に制御される。そして、制御部60には、制御手順を示すプログラムが記録された記録媒体が設けられ、制御部60はこの記録媒体から読み込まれたプログラムに応じて、以下のようなエッチング処理動作の制御を行う。以下では、上記構成のプラズマエッチング装置1によって半導体ウエハWに形成されたSiC層をエッチングする場合について説明する。
まず、半導体ウエハWは、ゲートバルブ32が開放された後、図示しないロードロック室からチャンバー2内へと搬入され、静電チャック11上に載置される。そして、高圧直流電源13から直流電圧が印加されることによって、半導体ウエハWが静電チャック11上に静電吸着される。次いで、ゲートバルブ32が閉じられ、排気装置35によって、チャンバー2内が所定の真空度まで真空引きされる。
その後、バルブ28が開放されて、処理ガス供給源30からエッチングガス、例えば、NF3 /He/Arの混合ガスが、マスフローコントローラ29によってその流量が調整されつつ、処理ガス供給管27、ガス導入口26を通って上部電極21の中空部へと導入され、さらに電極板24の吐出孔23を通って、図2の矢印に示すように、半導体ウエハWに対して均一に吐出される。
そして、チャンバー2内の圧力が、所定の圧力に維持される。その後、第1の高周波電源40から所定の周波数の高周波電力が上部電極21に印加される。これにより、上部電極21と下部電極としてのサセプタ5との間に高周波電界が生じ、エッチングガスが解離してプラズマ化する。
他方、第2の高周波電源50から、上記の第1の高周波電源40より低い周波数の高周波電力が下部電極であるサセプタ5に印加される。これにより、プラズマ中のイオンがサセプタ5側へ引き込まれ、イオンアシストによりエッチングの異方性が高められる。
そして、所定のエッチング処理が終了すると、高周波電力の供給及びエッチングガスの供給が停止され、上記した手順とは逆の手順で、半導体ウエハWがチャンバー2内から搬出される。
次に、図1を参照して、本実施形態に係るプラズマエッチング方法について説明する。
図1(a)に示すように、被処理物として半導体ウエハWの表面には、SiOC層101が形成されており、SiOC層101の下側にはSiC層102が形成され、SiC層102の下側にはCu配線層103が形成されている。
また、SiOC層101には、図中左右方向に沿ってSiOC層101を線状に凹陥したトレンチ110が形成されており、このトレンチ110の底部には、ビアを形成するための開口部111が形成されている。この開口部111は、例えば、レジストをマスクとして、CF系ガスとArガスとO2 ガスの混合ガス等をエッチングガスとしてプラズマエッチングにより形成され、その後、レジストをO2 ガスを用いたアッシングにより除去して図1(a)に示す状態とされている。
そして、図1(a)に示す状態から、図1(b)に示すように、SiOC層101をマスクとし、NF3 /He/Arの混合ガスをエッチングガスとして、SiC層102のプラズマエッチングを行い、開口部111に連続した開口部112を形成して、Cu配線層103に至るビア113を形成する。
この時、エッチングガスとして、少くともNF3 とHeとArとを含むガスを使用することにより、SiOC層101に対するSiC層102のエッチングの選択性を高くすることができる。
実施例1として、以下のエッチング条件、NF3 /He/Ar=4/240/200sccm、圧力6Pa(45mTorr)、電力(上部/下部)=400/150W、温度(上部/側壁部/下部)=80/60/0℃、冷却用ヘリウム圧力(中央部/周辺部)=1330/1330Pa(10/10Torr)、電極間距離=170mmで実際にプラズマエッチングを行った。この結果、SiCのエッチングレートが148nm/min、SiOCのエッチングレートが9.0nm/minであり、選択比は16.4であった。
次に、上記のエッチング条件の他、使用可能なエッチング条件について調査した結果について説明する。上記のエッチング条件では、圧力6Pa(45mTorr)、エッチングガスの総流量が444sccmであり、チャンバー2の容積が90lであるので、レジデンスタイムは0.72ミリ秒となる。
エッチングガスの総流量を半分(222sccm)とした場合、すなわちNF3 /He/Ar=2/120/100sccmの場合、レジデンスタイムは1.44ミリ秒となる。このエッチングガスの流量で、他のエッチング条件は実施例1と同一としてエッチングを行ったところSiCのエッチングレートが108nm/min、SiOCのエッチングレートが8.9nm/minであり、選択比は12.1であった。
また、エッチングガスの総流量を倍(888sccm)とした場合、すなわちNF3 /He/Ar=8/480/400sccmの場合、レジデンスタイムは0.36ミリ秒となるが、この場合SiCのエッチングレートが132nm/min、SiOCのエッチングレートが30.0nm/minであり、選択比は4.40であった。
上記のように総流量が増加し、レジデンスタイムが減少すると、SiOCのエッチングレートが上昇して選択比が低下する傾向がみられた。また、総流量が低下し、レジデンスタイムが増加すると、SiCのエッチングレートが減少する傾向がみられた。このため、レジデンスタイムは、0.72ミリ秒〜1.44ミリ秒程度とすることが好ましく、少なくとも、0.36ミリ秒〜1.44ミリ秒の範囲とすることが好ましい。
次に、エッチングガスの流量比に関しては、実施例1の条件からArの流量を減少させて、NF3 /He/Ar=4/240/50sccmとした場合、ここからさらにHeの流量を増加させて、NF3 /He/Ar=4/480/50sccmとした場合についても、前述した実施例1の場合と略同様な選択比を得ることができた。したがって、このような流量比の範囲は、使用可能な範囲である。
一方、Arの流量を0として、NF3 /He/Ar=6/120/0sccmとした場合、SiCのエッチングレートが82nm/min、SiOCのエッチングレートが62nm/minであり、選択比は1.32であった。このため、選択比を確保するためには、Arの添加が不可欠である。
また、圧力に関しては、2Pa(15mTorr)とした場合についても、実施例1の場合と略同様な選択比を得ることができた。したがって、圧力は、少くとも2〜6Paの範囲が使用可能である。
また、上部電極21に印加する電力については、50Wとした場合、500Wとした場合の双方で、実施例1の場合(400Wの場合)と略同様な選択比を得ることができた。したがって、上部電極21に印加する電力については、少くとも50W〜500Wの範囲が使用可能である。この場合、半導体ウエハWの径が300mmであるため、電力密度で表せば、0.07W/cm2 〜0.7W/cm2 の範囲である。
一方、下部電極(サセプタ5)に印加する電力については、50Wとした場合、100Wとした場合の双方で、実施例1の場合(150Wの場合)と略同様な選択比を得ることができた。したがって、下部電極(サセプタ5)に印加する電力については、少くとも50W〜150Wの範囲が使用可能である。この場合、半導体ウエハWの径が300mmであるため、電力密度で表せば、0.07W/cm2 〜0.21W/cm2 の範囲である。
次に、下部温度(サセプタ5の温度)がエッチングの状態に与える影響について説明する。下部温度(サセプタ5の温度)を70℃とした場合、及び30℃とした場合、実施例1の0℃の場合と略同様な選択比を得ることができた。但し、70℃の場合、図3に示すように、SiC層102の開口部112の側壁部112aの形状が、直線的にならず外側に向けて湾曲した形状となった。このように、ビア113の内壁部の形状が外側に向けて湾曲した形状となると、この後銅等の導体を埋め込む際に、ボイドが発生する等の問題が生じる。
上記の側壁部112aの形状は、70℃の場合より30℃の場合の方が、湾曲の程度が減少し、30℃の場合より0℃の場合の方が、湾曲の程度が減少した。このように、下部温度(サセプタ5の温度)が高いと開口部112の側壁部112aの形状が湾曲する傾向があり、温度を低下させることによってその傾向を減少させることができる。このため、ビア113の内壁部の形状を直線的とするためには、下部温度(サセプタ5の温度)は、30℃以下とすることが好ましく、0℃以下とすることがさらに好ましい。
また、上記のビア113の内壁部の形状を直線的とするには、上記したエッチングガスに、CHF系のガス、若しくはCF系のガス、例えばCH2 2 等を添加することが好ましい。実際に、エッチングガスをNF3 /He/Ar/CH2 2 =4/240/200/2sccmとし、他のエッチング条件を実施例1と同一としてエッチングを行ったところ、側壁部112aの形状が直線状のビア113を得ることができた。但し、この場合、SiCのエッチングレートが124nm/min、SiOCのエッチングレートが54.9nm/minであり、選択比は2.26であった。
上記のように、エッチングガスにCH2 2 等を添加すると、側壁部112aの形状は直線状とすることができるが、SiOCのエッチングレートが上昇し、選択比が低下する。例えば、上記のCH2 2 の添加料を2sccmから4sccmに増加させ、NF3 の流量と同流量とすると選択比は。1.90と2未満になった。このため、CHF系のガス若しくはCF系のガスは、NF3 の流量の1/2以下の流量とすることが好ましい。
本発明の一実施形態に係る半導体ウエハの要部構成を拡大して示す図。 本発明の実施形態に使用するプラズマエッチング装置の概略構成を示す図。 開口部の側壁部の形状を説明するための図。
符号の説明
W…半導体ウエハ、101…SiOC層、102…SiC層、103…銅配線層、110…トレンチ、111…SiOC層の開口部、112…SiC層の開口部、113…ビア。

Claims (20)

  1. エッチングガスをプラズマ化し、このプラズマによって被処理物に形成されたSiC層をエッチングするプラズマエッチング方法であって、
    前記エッチングガスが、少なくともNF3 ガスとHeガスとArガスとを含むことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  2. 請求項1に記載のプラズマエッチング方法において、
    前記被処理物にSiOC層が形成され、当該SiOC層に対して、前記SiC層を選択的にエッチングすることを特徴とするプラズマエッチング方法。
  3. 請求項2に記載のプラズマエッチング方法において、
    前記SiC層の上側に前記SiOC層が形成され、当該SiOC層をマスクとして前記SiC層をエッチングすることを特徴とするプラズマエッチング方法。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、
    前記被処理物を30℃以下に冷却しつつプラズマエッチングを行うことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、
    前記被処理物を処理容器内に収容し、前記エッチングガスを当該エッチングガスのレジデンスタイムが0.36ミリ秒〜1.44ミリ秒となるよう前記処理容器内に導入することを特徴とするプラズマエッチング方法。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、
    前記被処理物を処理容器内に収容し、当該処理容器内の圧力が2Pa〜6Paとなるように減圧することを特徴とするプラズマエッチング方法。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、
    前記エッチングガスが、NF3 ガスに対する流量比1/2以下でCF系ガス又はCHF系ガスを含むことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  8. 請求項1〜7いずれか1項に記載のプラズマエッチング方法において、
    前記被処理物を下部電極上に載置し、前記下部電極と対向する位置に配置された上部電極に第1の周波数を有する第1の高周波電力を供給するとともに、前記下部電極に前記第1の高周波電力より周波数が低い第2の周波数を有する第2の高周波電力を印加してプラズマエッチングを行うことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  9. 請求項8に記載のプラズマエッチング方法において、
    前記上部電極に印加される前記第1の高周波電力の電力密度が0.07W/cm2 〜0.7W/cm2 であることを特徴とするプラズマエッチング方法。
  10. 請求項8に記載のプラズマエッチング方法において、
    前記下部電極に印加される前記第2の高周波電力の電力密度が0.07W/cm2 〜0.21W/cm2 であることを特徴とするプラズマエッチング方法。
  11. エッチングガスをプラズマ化し、このプラズマによって被処理物に形成されたSiC層をエッチングするプラズマエッチング装置であって、
    前記エッチングガスとして、少なくともNF3 ガスとHeガスとArガスとを含むガスを供給するガス供給手段を具備したことを特徴とするプラズマエッチング装置。
  12. 請求項11に記載のプラズマエッチング装置において、
    前記被処理物にSiOC層が形成され、当該SiOC層に対して、前記SiC層を選択的にエッチングすることを特徴とするプラズマエッチング装置。
  13. 請求項12に記載のプラズマエッチング装置において、
    前記SiC層の上側に前記SiOC層が形成され、当該SiOC層をマスクとして前記SiC層をエッチングすることを特徴とするプラズマエッチング装置。
  14. 請求項11〜13いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、
    前記被処理物を30℃以下に冷却しつつプラズマエッチングを行う冷却機構を具備したことを特徴とするプラズマエッチング装置。
  15. 請求項11〜14いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、
    前記被処理物を収容する処理容内と、前記処理容器内に前記エッチングガスを当該エッチングガスのレジデンスタイムが0.36ミリ秒〜1.44ミリ秒となるように導入する手段とを具備したことを特徴とするプラズマエッチング装置。
  16. 請求項11〜15いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、
    前記処理容器内の圧力を、2Pa〜6Paとなるように減圧する手段を具備したことを特徴とするプラズマエッチング装置。
  17. 請求項11〜16いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、
    前記エッチングガスとして、NF3 ガスに対する流量比が1/2以下のCF系ガス又はCHF系ガスを含むガスを供給するガス供給手段を具備したことを特徴とするプラズマエッチング装置。
  18. 請求項11〜17いずれか1項に記載のプラズマエッチング装置において、
    前記被処理物を載置する下部電極と、
    前記下部電極と対向する位置に配置された上部電極と、
    前記上部電極に第1の周波数を有する第1の高周波電力を供給する第1の高周波電力供給手段と、
    前記下部電極に前記第1の高周波電力より周波数が低い第2の周波数を有する第2の高周波電力を印加する第2の高周波電力供給手段と
    を具備したことを特徴とするプラズマエッチング装置。
  19. 請求項18に記載のプラズマエッチング装置において、
    前記第1の高周波電力供給手段が、前記上部電極に、0.07W/cm2 〜0.7W/cm2 の電力を供給することを特徴とするプラズマエッチング装置。
  20. 請求項18に記載のプラズマエッチング装置において、
    前記第2の高周波電力供給手段が、前記下部電極に、0.07W/cm2 〜0.21W/cm2 の電力を供給することを特徴とするプラズマエッチング装置。
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