JP2006138960A - 液晶表示装置及びその製造方法並びに投射表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 輝度が高いと共に画像のコントラストが大きく、低コスト且つ容易に製造することができる液晶表示装置及びその製造方法並びに投射表示装置を提供する。
【解決手段】 ガラス基板5上にTFT10を形成し、コンタクトホール12a及び12bの内壁及び底面に延出するように、SD配線層13a及び13bを形成する。このとき、SD配線層13a及び13bの上面にはコンタクトホール12a及び12bの形状を反映した凹部が形成される。次に、常圧CVD法により、O中のO濃度を5乃至20g/mとし、低濃度O−TEOS系SiO膜を成膜し、引き続き、O中のO濃度を100乃至200g/mとし、高濃度O−TEOS系SiO膜を成膜する。これにより、凹部内に埋設され平坦面14aを備えたシリコン酸化膜14が形成される。その後、蓄積容量18を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各画素に薄膜トランジスタ及び蓄積容量が設けられた液晶表示装置及びその製造方法並びに前記液晶表示装置をライトバルブとして使用する投射表示装置に関する。
液晶表示装置等の電気光学装置は、各種機器の直視型の表示装置として、またデータプロジェクタ等の投射表示装置のライトバルブとして使用されている。このような電気光学装置のうち、アクティブマトリクス型の液晶表示装置においては、ガラス等からなる透明基板上に複数の画素回路がマトリクス状に形成されたTFTアレイ基板と、このTFTアレイ基板に対向して配置された対向基板とが設けられており、両基板間に電気光学物質としての液晶が配置されている。
TFTアレイ基板上には、一方向に延びる複数本のデータ線と、このデータ線に直交する方向に延びる複数本の走査線とが設けられており、データ線と走査線との最近接点毎に画素回路が設けられている。各画素回路には、ITO膜(Indium tin oxide film:インジウム錫酸化膜)等の透明導電性膜からなる画素電極と、画素スイッチング用の薄膜トランジスタ(以下、TFT(Thin Film Transistor)という)とが設けられている。このTFTは、そのゲートが走査線に接続され、走査線の電位によってデータ線を画素電極に接続するか否かを切替えるものである。また、各画素回路には、画素電極に印加された電位を保持するための蓄積容量が設けられている。蓄積容量の一方の電極は、ブラックマトリクス(以下、BMともいう)層を兼ねていることもある。BM層はデータ線、走査線及びTFTを遮光するための層である。更に、TFTアレイ基板上には容量線が形成されていることもある。一方、対向基板上の全面には、対向電極(共通電極)が形成されている。対向電極も画素電極と同様に、ITO膜等の透明導電性膜により形成されている。
このような透過型液晶表示装置、又はこの透過型液晶表示装置が搭載される投射表示装置の高画質化、即ち、高輝度化及び高コントラスト化を実現するためには、この透過型液晶表示装置の光の透過率を向上させる必要がある。光の透過率を向上させるためには、TFTアレイ基板における画素領域の開口率を向上させる必要があり、そのためには、各画素における開口領域以外の非開口領域、即ち、上述のデータ線、走査線及び容量線等の金属配線、TFT並びに蓄積容量等が配置される領域の面積を極力小さくする必要がある。但し、蓄積容量を小型化しすぎると必要な容量値が確保できなくなる。このように、上述のような液晶表示装置においては、高画質化を図るために、各画素における開口率の向上及び蓄積容量の確保の両立が重要な課題となっている。
特許文献1(特開2001−281684号公報)には、液晶表示装置を構成するTFTアレイ基板において、TFT及び金属配線の上方に蓄積容量を形成する技術が開示されている。即ち、特許文献1には、基板上の複数の層にわたってスイッチ素子としてTFTを設け、このTFTのソース・ドレイン電極に夫々コンタクトを接続し、一方のコンタクトの上方に、このコンタクトに接続されるように容量電極を設け、この容量電極の上方に画素電極を設け、容量電極と画素電極との間にBM層を設け、容量電極とBM層との間で蓄積容量を形成する技術が開示されている。これにより、蓄積容量を形成する領域を節約し、非開口領域の面積を低減することができるため、画素開口率の拡大と蓄積容量の確保の両立を図ることができる。
しかしながら、上述の特許文献1に記載された技術には、以下に示すような問題点がある。TFT、コンタクト及び金属配線の上方に形成される層間膜の表面には、TFT、コンタクト及び金属配線等の形状を反映して凹凸が形成される。そして、この凹凸が形成された表面上に蓄積容量を形成しようとすると、蓄積容量の下側の電極層(容量電極)と上側の電極層(BM層)との間の距離が不均一となり、両電極層間の距離が小さくなった部分でリーク電流が発生する。これを容量リークという。容量リークが発生すると、画像のコントラストが低下する。また、容量リークを確実に防止しようとすると、両電極層間の距離を十分に大きく設計する必要があり、容量値が小さくなってしまう。
そこで、特許文献2(特開平10−10580号公報)には、基板上にTFTを形成し、このTFTを埋め込むように、その上面が平坦な第1の有機樹脂層を形成し、この第1の有機樹脂層上に、コンタクトホールの直上域を避けてBM層を兼ねた金属製のコモン電極を形成し、このコモン電極を埋め込むようにその上面が平坦な第2の有機樹脂層を形成し、その上に画素電極を形成する技術が開示されている。そして、コモン電極と画素電極とが平面視で重なっている領域に、補助容量が形成される。この技術によれば、TFTを埋め込む絶縁層として有機樹脂層を形成しているため、その上面を平坦化することができ、これにより、コモン電極を平坦化することができ、コモン電極と画素電極との間の距離を一定にすることができる。この結果、容量リークを防止しつつ、補助容量の容量値を大きくすることができる。また、コモン電極をコンタクトホールの直上域を避けて配置することにより、コモン電極をより一層平坦化し、容量リークの発生をより確実に防止することができる。
特開2001−281684号公報(図1) 特開平10−10580号公報(図1)
しかしながら、上述の従来の技術には以下に示すような問題点がある。特許文献2に記載されているように、蓄積容量における下層側の容量電極の下地層を有機樹脂層により形成すると、有機樹脂層を形成した後のプロセス温度が、有機樹脂層が耐え得る温度に制約されてしまう。このため、蓄積容量の容量絶縁膜として低温で成膜した絶縁膜しか使用できなくなり、結果的に絶縁性が低い容量しか形成できなくなる。
また、コンタクトホールの直上域を避けて蓄積容量を形成すると、画素内のレイアウトが制約され、画素開口部の拡大が制約を受けてしまう。更に、コンタクトホールの影響を避けるために、コンタクトホール内に導電材料を完全に充填する方法も考えられるが、大型のガラス基板上に形成されたコンタクトホールについて実施することは困難である。更にまた、TFT及びこれに接続されるコンタクトホールを形成した後に、無機材料からなる絶縁膜を厚く形成し、この絶縁膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)等により研磨することで平坦化し、その上に蓄積容量を形成することも考えられる。しかし、この方法は、無機材料からなる絶縁膜を厚く形成し、更にCMPを行うことにより、液晶表示装置の製造コストが増加してしまうため、現実的ではない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、輝度が高いと共に画像のコントラストが大きく、低コスト且つ容易に製造することができる液晶表示装置及びその製造方法並びに投射表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液晶表示装置は、画素回路基板と、対向基板と、前記画素回路基板と前記対向基板との間に配置された液晶層と、を有し、前記画素回路基板が、基板と、この基板上に形成された薄膜トランジスタと、少なくともこの薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域上に配置され無機材料からなる第1層間絶縁膜と、この第1層間絶縁膜における前記ソース・ドレイン領域の直上域に形成されたコンタクトホールと、前記第1層間絶縁膜上に形成され前記コンタクトホールの内壁及び底面に延出して前記ソース・ドレイン領域に接続されると共にその上面に前記コンタクトホールの形状を反映した凹部が形成された配線層と、この配線層上に形成されると共に前記凹部内に埋設され前記薄膜トランジスタの直上域における上面が平坦な無機材料からなる第2層間絶縁膜と、この第2層間絶縁膜上における前記薄膜トランジスタの直上域に配置された蓄積容量と、を有することを特徴とする。
本発明においては、薄膜トランジスタの直上域に蓄積容量が配置されているため、画素の開口率を高くして、画像の輝度を向上させることができる。また、第2層間絶縁膜が配線層の凹部内に埋設されているため、第2層間絶縁膜における薄膜トランジスタの直上域に相当する部分の上面を平坦にすることができる。これにより、蓄積容量を平坦面上に形成することができるため、蓄積容量の容量リークを防止しつつ、容量値を確保することができる。更に、第1層間絶縁膜及び第2層間絶縁膜の双方を無機材料により形成することにより、蓄積容量の容量絶縁膜を形成する際の温度を高くすることができる。これにより、蓄積容量の容量値を向上させ、画像のコントラストを向上させることができる。
また、前記第2層間絶縁膜が、O中のO濃度を100乃至200g/mとした常圧CVD法によってO−アルコキシシラン反応により形成されたシリコン酸化膜を有していてもよい。これにより、配線層の凹部に第2層間絶縁膜を確実に埋設させることができる。
又は、前記第2層間絶縁膜が、O中のO濃度を100乃至200g/mとした常圧CVD法によってO−ヘキサメチルジシロキサン反応により形成されたシリコン酸化膜を有していてもよい。これにより、配線層の凹部に第2層間絶縁膜を確実に埋設させることができる。
更に、前記基板が透明材料からなり、前記液晶表示装置が透過型液晶表示装置であってもよい。
本発明に係る投射表示装置は、光源と、この光源から出射された光の経路に介在するように配置された前記透過型液晶表示装置と、を有することを特徴とする。
本発明においては、ライトバルブとして前記透過型液晶表示装置を使用することにより、投射画像の画質を向上させることができる。
本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、画素回路基板を作製する工程と、対向基板を作製する工程と、前記画素回路基板と前記対向基板と相互に対向させて連結し前記画素回路基板と前記対向基板との間に液晶層を配置する工程と、を有し、前記画素回路基板を作製する工程は、基板上に薄膜トランジスタを形成する工程と、少なくともこの薄膜トランジスタのソース・ドレイン上に無機材料からなる第1層間絶縁膜を形成する工程と、この第1層間絶縁膜における前記ソース・ドレイン領域の直上域にコンタクトホールを形成する工程と、前記第1層間絶縁膜上に前記コンタクトホールの内壁及び底面に延出して前記ソース・ドレイン領域に接続されるように配線層を形成する工程と、CVD法によってO−アルコキシシラン反応によりシリコン酸化膜を形成することにより、前記配線層の上面に形成され前記コンタクトホールの形状を反映した凹部内を埋設すると共に前記第1層間絶縁膜上に配置されるように第2層間絶縁膜を形成する工程と、この第2層間絶縁膜上における前記薄膜トランジスタの直上域に蓄積容量を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明においては、第2層間絶縁膜として、O−アルコキシシラン反応によりシリコン酸化膜を形成することにより、凹部内に第2層間絶縁膜を埋設することができる。これにより、第2層間絶縁膜の上面を平坦とし、その上に蓄積容量を形成することができる。
本発明に係る他の液晶表示装置の製造方法は、画素回路基板を作製する工程と、対向基板を作製する工程と、前記画素回路基板と前記対向基板と相互に対向させて連結し前記画素回路基板と前記対向基板との間に液晶層を配置する工程と、を有し、前記画素回路基板を作製する工程は、基板上に薄膜トランジスタを形成する工程と、少なくともこの薄膜トランジスタのソース・ドレイン上に無機材料からなる第1層間絶縁膜を形成する工程と、この第1層間絶縁膜における前記ソース・ドレイン領域の直上域にコンタクトホールを形成する工程と、前記第1層間絶縁膜上に前記コンタクトホールの内壁及び底面に延出して前記ソース・ドレイン領域に接続されるように配線層を形成する工程と、CVD法によってO−ヘキサメチルジシロキサン反応によりシリコン酸化膜を形成することにより、前記配線層の上面に形成され前記コンタクトホールの形状を反映した凹部内を埋設すると共に前記第1層間絶縁膜上に配置されるように第2層間絶縁膜を形成する工程と、この第2層間絶縁膜上における前記薄膜トランジスタの直上域に蓄積容量を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明においては、第2層間絶縁膜として、O−ヘキサメチルジシロキサン反応によりシリコン酸化膜を形成することにより、凹部内に第2層間絶縁膜を埋設することができる。これにより、第2層間絶縁膜の上面を平坦とし、その上に蓄積容量を形成することができる。
また、前記第2層間絶縁膜を形成する工程において、前記CVD法として常圧CVD法を使用し、O中のO濃度を100乃至200g/mとすることが好ましい。これにより、配線層の凹部内により確実にシリコン酸化膜を埋設することができる。
また、前記第2層間絶縁膜を形成する工程が、前記シリコン酸化膜を形成する前に、O中のO濃度を5乃至20g/mとした常圧CVD法によってO−アルコキシシラン反応により形成された他のシリコン酸化膜を形成する工程を有することが好ましい。これにより、シリコン酸化膜を形成する際に、下地の影響を解消することができる。
更に、前記第2層間絶縁膜を形成する工程と前記蓄積容量を形成する工程との間に、前記第2層間絶縁膜における前記薄膜トランジスタの直上域に相当する部分の上面を研磨する工程を有していてもよい。これにより、第2層間絶縁膜の上面における蓄積容量が形成される領域を、より一層平坦にすることができる。
本発明によれば、蓄積容量を薄膜トランジスタの直上域に形成することにより、画素の開口率を向上させることができる。また、第2層間絶縁膜を配線層の凹部を埋設するように形成することにより、第2層間絶縁膜の上面における蓄積容量が形成される領域を平坦にすることができ、更に、第1層間絶縁膜及び第2層間絶縁膜の双方を無機材料により形成することにより、蓄積容量の容量絶縁膜を高温で形成することができる。これにより、蓄積容量の容量リークを防止すると共に、容量値を向上させることができ、輝度が高く、画像のコントラストが大きい液晶表示装置を、低コスト且つ容易に製造することができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る透過型液晶表示装置を示す断面図であり、図2はこの透過型液晶表示装置を示す回路図である。本実施形態に係る透過型液晶表示装置は、例えば、データプロジェクタ等の投射表示装置のライトバルブとして使用されるものである。
図1に示すように、本実施形態に係る透過型液晶表示装置1においては、画素回路基板としてのTFTアレイ基板2及び対向基板3が相互に平行に且つ対向して設けられている。TFTアレイ基板2と対向基板3との間には、液晶層4が配置されている。
TFTアレイ基板2においては、ガラス基板5が設けられており、このガラス基板5における対向基板3側の表面上の全面に、膜厚が例えば1μmであるシリコン酸化膜6が設けられている。シリコン酸化膜6はガラス基板5から不純物が拡散することを遮蔽し、この不純物で後述するTFTが汚染されることを防止するTFTの下地膜として機能する。また、シリコン酸化膜6上の一部には、多結晶シリコン層7が設けられている。この多結晶シリコン層7はTFTの活性層となる。そして、多結晶シリコン層7を覆うように、シリコン酸化膜6上の全面にシリコン酸化膜8が設けられている。シリコン酸化膜8上の一部には、例えばタングステンシリサイド(WSi)、クロム(Cr)又はアルミニウム(Al)からなるゲート電極9が設けられている。なお、多結晶シリコン層7におけるゲート電極9の直下域に相当する部分がTFTのチャネル領域となり、多結晶シリコン層7におけるチャネル領域の両側の部分がソース・ドレイン領域となる。また、シリコン酸化膜8における多結晶シリコン層7上の部分が、TFTのゲート絶縁膜として機能する。多結晶シリコン層7(チャネル領域、ソース・ドレイン領域)、シリコン酸化膜8(ゲート絶縁膜)及びゲート電極9により、TFT10が形成されている。
また、ゲート電極9を覆うように、シリコン酸化膜8上の全面にシリコン酸化膜11が設けられている。シリコン酸化膜11は第1層間絶縁膜である。そして、シリコン酸化膜8及び11には、2つのコンタクトホール12a及び12bが形成されている。コンタクトホール12a及び12bは夫々多結晶シリコン層7のソース・ドレイン領域まで到達している。シリコン酸化膜11上におけるコンタクトホール12a及び12bの直上域を含む領域には、夫々例えばAlからなるSD配線層13a及び13bが設けられている。SD配線層13a及び13bを形成するAl層は、夫々コンタクトホール12a及び12bの内壁及び底部にも形成されている。これにより、SD配線層13aはコンタクトホール12aを介して多結晶シリコン層7のソース・ドレイン領域の一方に接続されており、SD配線層13bはコンタクトホール12bを介して多結晶シリコン層7のソース・ドレイン領域の他方に接続されている。また、SD配線層13a及び13bはコンタクトホール12a及び12bの内壁及び底面に延出している。これにより、SD配線層13a及び13bにおけるコンタクトホール12a及び12bの直上域に相当する部分は、コンタクトホール12a及び12bの形状を反映して上面が凹んでおり、この凹みがコンタクトホール12a及び12bの内部に連通している。
シリコン酸化膜11上には、シリコン酸化膜14が設けられている。シリコン酸化膜14は、O中のO濃度が5乃至20g/m、例えば10g/mの条件で、常圧CVD法(Chemical Vapor Deposition法:化学気相成長法)により、O−TEOS(Tetra-Etyl-Ortho-Silicate:Si(OC2H5)4:アルコキシシラン)反応により形成した膜厚が例えば100nmのSiO膜(以下、低濃度O−TEOS系SiO膜ともいう)の上に、O中のO濃度が100乃至200g/m、例えば160g/mの条件で、常圧CVD法により、TEOS−O反応により形成したSiO膜(以下、高濃度O−TEOS系SiO膜ともいう)が積層された積層膜である。シリコン酸化膜14は、コンタクトホール12a及び12bの内部並びにSD配線層13a及び13bの凹部(以下、総称して凹部ともいう)内にも埋設されており、この結果、シリコン酸化膜14における多結晶シリコン層7の直上域に相当する部分は、その上面が平坦になっている。なお、シリコン酸化膜14において、高濃度O−TEOS系SiO膜は低濃度O−TEOS系SiO膜よりも厚く形成されているため、凹部内は事実上高濃度O−TEOS系SiO膜により充填されている。また、シリコン酸化膜14の上面における多結晶シリコン層7の直上域の部分は、多結晶シリコン層7の直上域以外の部分よりも高くなっており、両部分の境界には傾斜面からなる段差が形成されている。シリコン酸化膜14は第2層間絶縁膜である。
そして、シリコン酸化膜14における多結晶シリコン層7の直上域に相当する部分の上面(以下、平坦面14aという)上には、例えばCrからなり、膜厚が0.2μmの容量下部電極15が設けられている。そして、この容量下部電極15を覆うように、シリコン酸化膜14上の全面に、シリコン窒化物からなり膜厚が例えば0.1μmのシリコン窒化膜16が設けられている。更に、シリコン窒化膜16上における容量下部電極15の直上域を含む領域には、例えばAlからなり、膜厚が0.2μmの容量上部電極17が設けられている。容量上部電極17は遮光膜を兼ねている。シリコン窒化膜16における容量下部電極15と容量上部電極17との間に位置する部分が、容量絶縁膜となっている。これにより、容量下部電極15、シリコン窒化膜16及び容量上部電極17により蓄積容量18が形成されている。シリコン窒化膜16及びシリコン酸化膜14にはコンタクトホール19が形成されており、容量上部電極17はこのコンタクトホール19を介してSD配線層13bに接続されている。
また、容量上部電極17を覆うように、シリコン窒化膜16上の全面に、膜厚が例えば0.4μmであるシリコン窒化膜20が設けられている。シリコン窒化膜20は第3層間絶縁膜である。更に、シリコン窒化膜20上の全面には、有機樹脂からなる有機平坦化膜21が設けられている。有機平坦化膜21は塗布法により形成されたものであり、その上面は平坦になっている。有機平坦化膜21の平均膜厚は例えば1.2μmである。
有機平坦化膜21上の一部には、画素毎にパターニングされたITO膜からなる画素電極22が設けられており、画素電極22を覆うように、有機平坦化膜21上の全面に配向膜23が設けられている。配向膜23は液晶層4に接触している。また、シリコン窒化膜20(第3層間絶縁膜)及び有機平坦化膜21にはコンタクトホール24が形成されており、画素電極22はコンタクトホール24を介して、容量上部電極17に接続されている。即ち、画素電極22、容量上部電極17及びSD配線層13bは相互に接続されている。
一方、対向基板3においては、ガラス基板31が設けられており、このガラス基板31におけるTFTアレイ基板2側の表面上に、ITOからなる対向電極32が設けられている。また、対向電極32上の全面に、配向膜33が設けられている。配向膜33は液晶層4に接している。
このように形成された透過型液晶表示装置1において、画素の単位面積をXとし、各画素におけるコンタクトホールの有効面積の合計値をYとすると、比(Y/X)は0.01(1%)以上である。
図2に示すように、TFTアレイ基板2のガラス基板5上には、矩形の表示領域41が設けられており、表示領域41においては、複数の画素42がマトリクス状に配列されている。また、ガラス基板5上における表示領域41の外部には、表示領域41の一辺に対向する位置に、データドライバ43が設けられている。データドライバ43からは複数本のデータ線44が引き出されている。データ線44は一方向に延び、各画素42におけるTFT10のソース・ドレインの一方に接続されている。TFT10のソース・ドレインの他方は、蓄積容量18の容量上部電極17(図1参照)及び画素電極22(図1参照)に接続されている。データドライバ43にはデータ入力線45が接続されており、このデータ入力線45を介して、外部からデータドライバ43に画像データに基づいた駆動データが入力されるようになっている。
また、表示領域41におけるデータドライバ43に対向している辺と隣り合う辺に対向する位置に、ゲートドライバ46が設けられている。ゲートドライバ46からは複数本のゲート線47が引き出されており、データ線44が延びる方向に直交する方向に延び、TFT10のゲートに接続されている。なお、図2においては、便宜上、画素42、データ線44、及びゲート線47は各1ずつしか図示されていないが、実際には夫々複数設けられている。
本実施形態において、シリコン酸化膜14の下層を構成する低濃度O−TEOS系SiO膜は、下地の影響を解消し、その上に高濃度O−TEOS系SiO膜を安定して成膜できるようにする膜であり、高濃度O−TEOS系SiO膜の下地膜として機能する。そして、シリコン酸化膜14の上層を高濃度O−TEOS系SiO膜によって構成することにより、シリコン酸化膜14をコンタクトホール12a及び12bの内部にも確実に成膜し、コンタクトホール12a及び12bの内部を含むSD配線層13a及び13bの凹部を埋め込むことができる。これにより、多結晶シリコン層7の直上域に位置するシリコン酸化膜14の上面を、コンタクトホール12a及び12bの直上域も含めて、平坦化することができる。
そして、平坦面14a上に蓄積容量18の容量下部電極15を形成し、その上に容量絶縁膜としてのシリコン窒化膜16を形成し、その上に容量上部電極17を形成することにより、シリコン窒化膜16を薄くしても容量下部電極15と容量上部電極17との間の距離を均一に保つことができ、蓄積容量18の容量値を確保しつつ、容量リークを防止することができる。このため、透過型液晶表示装置1において、蓄積容量18をTFT10の直上域に配置して画素の開口率を高くしても、蓄積容量18において十分な容量値を得ることができ、輝度が高くコントラストが高い高品質な画像を表示することができる。
また、本実施形態においては、コンタクトホール12a及び12bの直上域にも蓄積容量18を形成することができるため、コンタクトホール12a及び12bによって蓄積容量18のレイアウトが制約されることがない。即ち、蓄積容量18のレイアウトの自由度が高い。この結果、蓄積容量18の容量値を確保しつつ、透過型液晶表示装置1の開口率を向上させることができる。
更に、シリコン窒化膜16を形成する前の工程において、有機樹脂膜を形成しておらず、全ての絶縁層を無機材料により形成しているため、高温プロセスによりシリコン窒化膜16を形成することができる。この結果、蓄積容量18の容量値を増大させることができる。
更にまた、本実施形態においては、無機材料からなる絶縁層を厚く形成する必要がなく、また、CMP等の研磨工程を実施する必要もないため、透過型液晶表示装置の製造コストが低い。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、前述の第1の実施形態に係る透過型液晶表示装置の製造方法の実施形態である。図3は本実施形態において使用する常圧CVD装置を示す図である。また、図4(a)乃至(e)、図5(a)乃至(d)、図6(a)乃至(c)、図7(a)乃至(c)、図8(a)乃至(c)は、本実施形態に係る透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造方法をその工程順に示す断面図である。
図3に示すように、本実施形態において使用する常圧CVD装置51においては、チャンバー52が設けられており、このチャンバー52内に、基板ホルダー53が設けられている。基板ホルダー53は水平方向に往復運動できるようになっている。そして、基板ホルダー53の下部にはヒーター54が埋め込まれており、ヒーター54の下方には真空吸着装置55が設けられている。この真空吸着装置55により、TFTアレイ基板のガラス基板5が、基板ホルダー53の下面に真空吸着して保持されるようになっている。
また、基板ホルダー53の下方には、ディスパージョンヘッド56が設けられている。ディスパージョンヘッド56には、基板ホルダー53の下面に対向するように複数のノズル57が設けられている。そして、ディスパージョンヘッド56の各ノズル57には、O/Oガスを供給する供給管58と、Siを含有するガス、例えばTEOSガスを供給する供給管59とが連通されている。供給管59はシリコンソース60に連通されている。更に、ディスパージョンヘッド56の側方及び下方には、ディスパージョンヘッド56の側面及び下面を覆うようにカバー61が設けられており、カバー61におけるディスパージョンヘッド56の下方中心部に相当する位置には、排気孔62が形成されている。排気孔62は、チャンバー52内から反応生成ガス(リアクター)を排気するものである。
次に、透過型液晶表示装置の製造方法について説明する。先ず、図4(a)に示すように、ガラス基板5上にCVD法によりシリコン酸化膜6を形成する。このシリコン酸化膜6は、下地に用いたガラス基板5から金属等の不純物が、TFT形成工程を経るうちに拡散してTFT10(図1参照)に電気的な影響を及ぼすことを防ぐ下地膜である。このため、シリコン酸化膜6(下地膜)の膜厚は、この不純物の拡散を遮蔽するために十分な厚さが必要である。シリコン酸化膜6の膜厚は例えば1μmとする。
次に、図4(b)に示すように、シリコン酸化膜6(下地膜)上に、CVD法により膜厚が例えば0.03乃至0.06μmのアモルファスシリコン層25を成膜する。次に、このアモルファスシリコン層25におけるチャネル領域となる予定の部分に、イオン注入法により所望の量のドーパントを注入する。
次に、図4(c)に示すように、アモルファスシリコン層25にレーザー光を照射してレーザーアニール処理を施し、アモルファスシリコン層25を結晶化させる。これにより、アモルファスシリコン層25が多結晶シリコン層7aとなる。次に、図4(d)に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチングを行い、多結晶シリコン層7aを選択的に除去してパターニングし、多結晶シリコン層7を形成する。このとき、多結晶シリコン層7における図4(b)に示す工程でドーパントを注入した部分がチャネル領域となり、その両側の部分がソース・ドレイン領域となる。次に、図4(e)に示すように、多結晶シリコン層7を覆うように、シリコン酸化膜6上の全面にCVD法により膜厚が例えば0.1μmのシリコン酸化膜8(ゲート絶縁膜)を形成する。
次に、図5(a)に示すように、シリコン酸化膜8(ゲート絶縁膜)上に、WSi、Cr又はAl等のゲート配線材料からなる膜を成膜し、多結晶シリコン層7の直上域の一部のみにおいて残留するようにパターニングして、ゲート電極9を形成する。これにより、多結晶シリコン層7(チャネル領域、ソース・ドレイン領域)、シリコン酸化膜8(ゲート絶縁膜)及びゲート電極9により、TFT10が形成される。
次に、図5(b)に示すように、ゲート電極9を覆うようにシリコン酸化膜8上の全面に、CVD法により膜厚が例えば0.4μmであるシリコン酸化膜11を成膜する。シリコン酸化膜11は第1層間絶縁膜となる。次に、図5(c)に示すように、シリコン酸化膜11及び8に多結晶シリコン層7のソース・ドレイン領域まで到達するように、コンタクトホール12a及び12bを形成する。
次に、図5(d)に示すように、スパッタリング法によりAl層を堆積させてパターニングし、シリコン酸化膜11上におけるコンタクトホール12a及び12bの直上域を含む領域に、SD配線層13a及び13bを形成する。このとき、Al層はコンタクトホール12a及び12bの内壁及び底面にも堆積されるため、SD配線層13a及び13bは、コンタクトホール12a及び12bを介して多結晶シリコン層7のソース・ドレイン領域に夫々接続される。また、SD配線層13a及び13bの上面には、コンタクトホール12a及び12bの形状を反映して凹部が形成される。
次に、図6(a)に示すように、図3に示す常圧CVD装置を使用して、シリコン酸化膜14を成膜する。先ず、図4(a)乃至図5(d)に示す工程を経たガラス基板5を、真空吸着装置55により基板ホルダー53の下面に成膜面を下面にして吸着させ、保持する。そして、ヒーター54によりガラス基板5の温度を例えば350乃至400℃とし、基板ホルダー53を水平方向に往復運動させる。また、シリコンソース60にTEOSを入れ、供給管58によりO/Oガスをディスパージョンヘッド56のノズル57に供給すると共に、供給管59によりTEOSガスをノズル57に供給する。このとき、原料ガスの流量比を、O:TEOS:N=7.5:1.0〜1.5:18.0とし、O中のO濃度を5乃至20g/m、例えば10g/mとし、O−TEOS反応によりSiO膜を例えば100nm程度の膜厚に成膜する。これにより、低濃度O−TEOS系SiO膜が成膜される。なお、この膜におけるSiとOとの化学量論比は、厳密に1:2であるとは限らない。
その後、ガラス基板5を常圧CVD装置51内に収納したまま、引き続き、高濃度O−TEOS系SiO膜を成膜する。このとき、基板温度は350乃至400℃とし、原料ガスの流量比を、O:TEOS:N=7.5:0.4〜0.6:18.0とし、O中のO濃度を100乃至200g/m、例えば160g/mとし、O−TEOS反応によりSiO膜を成膜する。これにより、高濃度O−TEOS系SiO膜が形成され、低濃度O−TEOS系SiO膜及び高濃度O−TEOS系SiO膜の2層膜からなるシリコン酸化膜14が形成される。なお、高濃度O−TEOS系SiO膜におけるSiとOとの化学量論比は、厳密に1:2であるとは限らない。
シリコン酸化膜14は第2層間絶縁膜であり、その膜厚は例えば0.6μm以上である。このとき、高濃度O−TEOS系SiO膜はSD配線層13a及び13bの凹部内にも堆積されるため、シリコン酸化膜14における多結晶シリコン層7の直上域には、平坦面14aが形成される。また、シリコン酸化膜14における多結晶シリコン層7の直上域は、この直上域以外の領域よりも盛り上がっており、平坦面14aはそれ以外のシリコン酸化膜14の上面よりも高い位置にある。
なお、低濃度O−TEOS系SiO膜を成膜する目的は、高濃度O−TEOS系SiO膜を成膜するときの下地依存性を解消するためである。従って、異常成長等の不具合が発生しない膜上に高濃度O−TEOS系SiO膜を成膜する場合、及び、ウェット処理等を施すことにより下地依存性を解消できる場合は、低濃度O−TEOS系SiO膜の成膜は不要である。
次に、図6(b)に示すように、平坦面14a上の一部の領域にスパッタリングによりCrを例えば0.2μmの厚さに堆積させ、容量下部電極15を形成する。次に、図6(c)に示すように、容量下部電極15を覆うように、シリコン酸化膜14(第2層間絶縁膜)上の全面に膜厚が例えば0.1μmであるシリコン窒化膜16を形成する。
次に、図7(a)に示すように、シリコン酸化膜14(第2層間絶縁膜)及びシリコン窒化膜16における多結晶シリコン層7の直上域であって容量下部電極15が形成されていない領域に、SD配線層13bに到達するようにコンタクトホール19を形成する。次に、図7(b)に示すように、シリコン窒化膜16上における容量下部電極15の直上域及びコンタクトホール19の直上域を含む領域に、スパッタリングによりAl膜を例えば0.2μmの厚さに成膜して、容量上部電極17を形成する。このとき、コンタクトホール19の内部もAlにより埋め込まれるようにする。これにより、容量上部電極17はコンタクトホール19を介してSD配線層13bに接続される。また、シリコン窒化膜16のうち、容量下部電極15と容量上部電極17との間に位置する部分が容量絶縁膜となる。これにより、容量下部電極15、シリコン窒化膜16(容量絶縁膜)及び容量上部電極17により、蓄積容量18が形成される。容量上部電極17は遮光膜を兼ねている。
次に、図7(c)に示すように、容量上部電極17を覆うように、シリコン窒化膜16上の全面に膜厚が例えば0.4μmのシリコン窒化膜20を形成する。シリコン窒化膜20は第3層間絶縁膜である。
次に、図8(a)に示すように、シリコン窒化膜20(第3層間絶縁膜)上の全面に、アクリル系有機樹脂からなる有機平坦化膜21を、塗布法により例えば平均膜厚が1.2μmになるように形成する。このとき、有機平坦化膜21の上面は平坦になり、この上面における多結晶シリコン層7の直上域もこの直上域以外の領域も同じ高さになる。次に、図8(b)に示すように、シリコン窒化膜20(第3層間絶縁膜)及び有機平坦化膜21における容量上部電極17の直上域に相当する部分の一部に、容量上部電極17に到達するコンタクトホール24を形成する。
次に、図8(c)に示すように、有機平坦化膜21上に、スパッタリングによりITO膜を成膜し、このITO膜をパターニングすることにより、画素電極22を形成する。画素電極22は画素毎にコンタクトホール24を含む領域に形成する。これにより、画素電極22はコンタクトホール24を介して容量上部電極17に接続される。
次に、図1に示すように、画素電極22を覆うように、有機平坦化膜21上の全面に配向膜23を形成する。これにより、TFTアレイ基板2が作製される。
一方、図1に示すように、ガラス基板31を用意し、このガラス基板31の表面上にスパッタリングによりITO膜を成膜し、ITOからなる対向電極32を形成する。次に、対向電極32上に配向膜33を形成する。これにより、対向基板3が作製される。
そして、TFTアレイ基板2と対向基板3とを、配向膜23と配向膜33とが相互に対向するように、スペーサー(図示せず)を介して張り合わせる。次に、TFTアレイ基板2と対向基板3との間に液晶を封入し、液晶層4を形成する。これにより、透過型液晶表示装置1が製造される。本実施形態における効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
なお、前述の第1及び第2の実施形態においては、図6(a)に示す工程において、シリコン酸化膜14(第2層間絶縁膜)の上層を、高濃度O−TEOS系SiO膜により構成する例を示したが、本発明はこれに限定されず、シリコン酸化膜14の上層を、常圧CVD法により、O−HMDSO(ヘキサメチルジシロキサン)反応により形成されるSiO膜(以下、高濃度O−HMDSO系SiO膜という)により形成してもよい。この高濃度O−HMDSO系SiO膜は、シリコン酸化膜14の下層として、図3に示す常圧CVD装置51により低濃度O−TEOS系SiO膜を成膜した後、引き続き同じ常圧CVD装置51により、シリコン酸化膜14の上層として成膜する。このとき、常圧CVD装置51のシリコンソース60には、TEOSの替わりにHMDSOを補給しておく。そして、O中のO濃度は、100乃至200g/m、例えば、160g/mとする。高濃度O−HMDSO系SiO膜によっても、高濃度O−TEOS系SiO膜と同様に、SD配線層13a及び13bの凹部を埋め込むことができ、シリコン酸化膜14における多結晶シリコン層7の直上域に、平坦面14aを形成することができる。なお、高濃度O−HMDSO系SiO膜におけるSiとOとの化学量論比は、厳密に1:2であるとは限らない。
次に、前述の第1及び第2の実施形態の効果をより明確にするために、比較例について説明する。図9は本発明の比較例に係る透過型液晶表示装置を示す断面図である。図9に示すように、本比較例においては、第2層間絶縁膜として、前述の第1及び第2の実施形態におけるシリコン酸化膜14の替わりに、シリコン酸化膜27が設けられている。第1及び第2の実施形態におけるシリコン酸化膜14は、O−TEOS反応により形成された低濃度O−TEOS系SiO膜及び高濃度O−TEOS系SiO膜の積層膜であるのに対し、シリコン酸化膜27は、PECVD法(Plasma-enhanced Chemical Vapor Deposition法:プラズマ化学気相成長法)により形成されたTEOS系SiO膜である。本比較例における上記以外の構成及び製造方法は、前述の第1及び第2の実施形態と同様である。
本比較例においては、第2層間絶縁膜としてPECVD法によりシリコン酸化膜27を形成しているため、SD配線層13a及び13bの凹部をシリコン酸化膜27により完全に埋め込むことができない。このため、シリコン酸化膜27の上面に、SD配線層13a及び13bの凹部を反映した凹部が形成されてしまい、シリコン酸化膜27の上面における多結晶シリコン層7の直上域に相当する領域を平坦にすることができない。この結果、シリコン酸化膜27の上面上に配置する容量下部電極15及び容量上部電極17を平坦に形成することができず、コンタクトホール12a及び12bの直上域において、容量下部電極15及び容量上部電極17が下方に変位し、両電極間の距離が小さくなってしまう。これにより、この部分において容量リークが発生してしまい、画像のコントラストが低下してしまう。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図10は本実施形態に係る透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造方法を示す断面図である。本実施形態に係る透過型液晶表示装置は、図1に示す前述の第1の実施形態に係る透過型液晶表示装置1と比較して、シリコン酸化膜14の平坦面14aが、50乃至100nm程度、CMPにより研磨されている点が異なっている。本実施形態に係る上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態に係る透過型液晶表示装置の製造方法について説明する。先ず、図4(a)乃至(e)、図5(a)乃至(d)、図6(a)に示す工程により、ガラス基板5上に、シリコン酸化膜6(下地膜)及びTFT10を形成し、このTFT10を埋め込むように、シリコン酸化膜14(第2層間絶縁膜)を形成する。
次に、図10に示すように、シリコン酸化膜14の平坦面14aを、CMPにより例えば50乃至100nm程度研磨する。なお、平坦面14aは、前述の如く、シリコン酸化膜14における多結晶シリコン層7の直上域に相当する領域、即ち、その上に蓄積容量18が形成される予定の領域である。
次に、図6(b)及び(c)、図7(a)乃至(c)、図8(a)乃至(c)に示す工程により、平坦面14aがCMPにより研磨されたシリコン酸化膜14上に、蓄積容量18、シリコン窒化膜20(第3層間絶縁膜)、有機平坦化膜21、画素電極22及び配向膜23等を形成し、TFTアレイ基板2を作製する。そして、このTFTアレイ基板2を対向基板3と重ね合わせ、両基板間に液晶を封入して透過型液晶表示装置を製造する。
本実施形態においては、前述の第1及び第2の実施形態と比較して、平坦面14aの平坦性、即ち、容量下部電極15が形成される下地の平坦性を、より確実により向上させることができる。これにより、SD配線層13a及び13bを構成するAl層の膜厚がばらつくことにより、例えば、Al層の膜厚がイレギュラーに厚い部分が形成されることにより、SD配線層13a及び13bの上面の凹凸が通常よりも大きくなり、シリコン酸化膜14の成膜直後の表面平坦性が低くなった場合においても、この部分をCMPにより研磨することにより、平坦面14aの平坦性を確保することができる。このように、本実施形態においては、CMP工程を設けることにより、製造コストの面では前述の第2の実施形態よりも不利になるものの、製造工程のばらつき等に起因する平坦面14aの凹凸を確実に解消することができ、平坦面14aの平坦性をより向上させることができるため、透過型液晶表示装置の品質安定性を向上させることができると共に、容量耐圧をより一層向上させることができる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1及び第2の実施形態と同様である。
なお、本実施形態においても、シリコン酸化膜14(第2層間絶縁膜)の上層として、高濃度O−TEOS系SiO膜の替わりに高濃度O−HMDSO系SiO膜を形成してもよい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図11は、本実施形態に係る投射表示装置としての液晶プロジェクタ装置を示す図である。本実施形態に係る液晶プロジェクタ装置は、例えば前面投射型データプロジェクタであるが、前面投射型家庭用プロジェクタ又は背面投射型家庭用プロジェクタであってもよい。
図11に示すように、本実施形態に係る液晶プロジェクタ装置80においては、光源として白色光を出射するハロゲンランプ81が設けられている。また、ハロゲンランプ81から出射された白色光が照射される位置に、赤色光を透過させ緑色光及び青色光を反射するハーフミラー82aが設けられており、このハーフミラー82aを透過した赤色光が照射される位置に、ミラー83aが設けられている。更に、ハーフミラー82aにより反射された光が照射される位置に、青色光を透過させ緑色光を反射するハーフミラー82bが設けられており、このハーフミラー82bを透過した青色光の光路に沿って、ミラー83b及び83cがこの順に設けられている。
また、ミラー83aにより反射された赤色光の光路に介在するように、赤色用ライトバルブ84Rが設けられており、ハーフミラー82bにより反射された緑色光の光路に介在するように、緑色用ライトバルブ84Gが設けられており、ミラー83cにより反射された青色光の光路に介在するように、青色用ライトバルブ84Bが設けられている。赤色用ライトバルブ84R、緑色用ライトバルブ84G及び青色用ライトバルブ84Bは夫々モノクロの液晶表示装置であり、前述の第1又は第3の実施形態に係る透過型液晶表示装置である。
更に、赤色用ライトバルブ84Rを透過した光、緑色用ライトバルブ84Gを透過した光、及び青色用ライトバルブ84Bを透過した光が入射する位置に、これらの光を合成するプリズム85が設けられており、プリズム85から出射される合成光の光路に介在するように、この合成光を液晶プロジェクタ装置80の外部に設けられたスクリーン87上に拡大投影する投射レンズ群86が設けられている。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る液晶プロジェクタ装置の動作について説明する。先ず、赤色用ライトバルブ84R、緑色用ライトバルブ84G及び青色用ライトバルブ84Bに、夫々赤色用画像、緑色用画像及び青色用画像を表示させる。この状態で、ハロゲンランプ81を点灯させると、ハロゲンランプ81から出射した白色光88Wがハーフミラー82aに到達し、この白色光88Wを構成する各色光のうち、赤色光88Rがハーフミラー82aを透過し、緑色光88G及び青色光88Bがハーフミラー82aにより反射される。ハーフミラー82aを透過した赤色光88Rはミラー83により反射され、赤色用ライトバルブ84Rに入射する。
一方、ハーフミラー82aにより反射された緑色光88G及び青色光88Bは、ハーフミラー82bに到達し、青色光88Bがハーフミラー82bを透過し、緑色光88Gがハーフミラー82bにより反射される。ハーフミラー82bにより反射された緑色光88Gは、緑色用ライトバルブ84Gに入射する。ハーフミラー82bを透過した青色光88Bは、ミラー83b及び83cにより反射され、青色用ライトバルブ84Bに入射する。
ミラー83により反射された赤色光88Rは、赤色用ライトバルブ84Rを透過することにより赤色用画像が付加され、プリズム85に入射する。また、ハーフミラー82bにより反射された緑色光88Gは、緑色用ライトバルブ84Gを透過することにより緑色用画像が付加され、プリズム85に入射する。更に、ミラー83cにより反射された青色光88Bは、青色用ライトバルブ84Bを透過することにより青色用画像が付加され、プリズム85に入射する。そして、プリズム85により、赤色光88R、緑色光88G及び青色光88Bが合成され、白色光89としてプリズム85から出射し、投射レンズ群86により拡光され、スクリーン87上に拡大投影される。
本実施形態においては、赤色用ライトバルブ84R、緑色用ライトバルブ84G及び青色用ライトバルブ84Bを構成する透過型液晶表示装置の開口率が高く、輝度が高くコントラストが高い高品質な画像を表示することができるため、液晶プロジェクタ装置80がスクリーン87上に投影する画像も、輝度が高くコントラストが高い高品質な画像となる。
本発明は、前面投射型データプロジェクタ、前面投射型家庭用プロジェクタ、及び背面投射型家庭用プロジェクタのライトバルブに好適に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る透過型液晶表示装置を示す断面図である。 この透過型液晶表示装置を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態において使用する常圧CVD装置を示す図である。 (a)乃至(e)は、本実施形態に係る透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造方法をその工程順に示す断面図である。 (a)乃至(d)は、本実施形態に係る透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図4(e)の次の工程を示す。 (a)乃至(c)は、本実施形態に係る透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図5(d)の次の工程を示す。 (a)乃至(c)は、本実施形態に係る透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図6(c)の次の工程を示す。 (a)乃至(c)は、本実施形態に係る透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図7(c)の次の工程を示す。 本発明の比較例に係る透過型液晶表示装置を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製造方法を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る液晶プロジェクタ装置を示す図である。
符号の説明
1;透過型液晶表示装置
2;TFTアレイ基板
3;対向基板
4;液晶層
5;ガラス基板
6;シリコン酸化膜(下地層)
7、7a;多結晶シリコン層
8;シリコン酸化膜(ゲート絶縁膜)
9;ゲート電極
10;TFT
11;シリコン酸化膜(第1層間絶縁膜)
12a、12b;コンタクトホール
13a、13b;SD配線層
14;シリコン酸化膜(第2層間絶縁膜)
14a;平坦面
15;容量下部電極
16;シリコン窒化膜(容量絶縁膜)
17;容量上部電極
18;蓄積容量
19;コンタクトホール
20;シリコン窒化膜(第3層間絶縁膜)
21;有機平坦化膜
22;画素電極
23;配向膜
24;コンタクトホール
25;アモルファスシリコン層
27;シリコン酸化膜(第2層間絶縁膜)
31;ガラス基板
32;対向電極
33;配向膜
41;表示領域
42;画素
43;データドライバ
44;データ線
45;データ入力線
46;ゲートドライバ
47;ゲート線
51;常圧CVD装置
52;チャンバー
53;基板ホルダー
54;ヒーター
55;真空吸着装置
56;ディスパージョンヘッド
57;ノズル
58、59;供給管
60;シリコンソース
61;カバー
62;排気孔
80;液晶プロジェクタ装置
81;ハロゲンランプ
82a、82b;ハーフミラー
83a、83b、83c;ミラー
84R;赤色用ライトバルブ
84G;緑色用ライトバルブ
84B;青色用ライトバルブ
85;プリズム
86;投射レンズ群
87;スクリーン
88W、89;白色光
88R;赤色光
88G;緑色光
88B;青色光

Claims (16)

  1. 画素回路基板と、対向基板と、前記画素回路基板と前記対向基板との間に配置された液晶層と、を有し、前記画素回路基板が、基板と、この基板上に形成された薄膜トランジスタと、少なくともこの薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域上に配置され無機材料からなる第1層間絶縁膜と、この第1層間絶縁膜における前記ソース・ドレイン領域の直上域に形成されたコンタクトホールと、前記第1層間絶縁膜上に形成され前記コンタクトホールの内壁及び底面に延出して前記ソース・ドレイン領域に接続されると共にその上面に前記コンタクトホールの形状を反映した凹部が形成された配線層と、この配線層上に形成されると共に前記凹部内に埋設され前記薄膜トランジスタの直上域における上面が平坦な無機材料からなる第2層間絶縁膜と、この第2層間絶縁膜上における前記薄膜トランジスタの直上域に配置された蓄積容量と、を有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第2層間絶縁膜が、O中のO濃度を100乃至200g/mとした常圧CVD法によってO−アルコキシシラン反応により形成されたシリコン酸化膜を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第2層間絶縁膜が、O中のO濃度を100乃至200g/mとした常圧CVD法によってO−ヘキサメチルジシロキサン反応により形成されたシリコン酸化膜を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第2層間絶縁膜が、前記シリコン酸化膜の下地膜として、O中のO濃度を5乃至20g/mとした常圧CVD法によってO−アルコキシシラン反応により形成された他のシリコン酸化膜を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第2層間絶縁膜における前記薄膜トランジスタの直上域に相当する部分の上面が、前記直上域以外の領域に相当する部分の上面よりも高い位置にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 各画素の単位面積をXとし、各画素におけるコンタクトホールの有効面積の合計値をYとするとき、比(Y/X)の値が0.01以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示措置。
  7. 前記基板が透明材料からなり、透過型液晶表示装置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液晶表示措置。
  8. 光源と、この光源から出射された光の経路に介在するように配置された請求項7に記載の液晶表示装置と、を有することを特徴とする投射表示装置。
  9. 画素回路基板を作製する工程と、対向基板を作製する工程と、前記画素回路基板と前記対向基板と相互に対向させて連結し前記画素回路基板と前記対向基板との間に液晶層を配置する工程と、を有し、前記画素回路基板を作製する工程は、基板上に薄膜トランジスタを形成する工程と、少なくともこの薄膜トランジスタのソース・ドレイン上に無機材料からなる第1層間絶縁膜を形成する工程と、この第1層間絶縁膜における前記ソース・ドレイン領域の直上域にコンタクトホールを形成する工程と、前記第1層間絶縁膜上に前記コンタクトホールの内壁及び底面に延出して前記ソース・ドレイン領域に接続されるように配線層を形成する工程と、CVD法によってO−アルコキシシラン反応によりシリコン酸化膜を形成することにより、前記配線層の上面に形成され前記コンタクトホールの形状を反映した凹部内を埋設すると共に前記第1層間絶縁膜上に配置されるように第2層間絶縁膜を形成する工程と、この第2層間絶縁膜上における前記薄膜トランジスタの直上域に蓄積容量を形成する工程と、を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  10. 画素回路基板を作製する工程と、対向基板を作製する工程と、前記画素回路基板と前記対向基板と相互に対向させて連結し前記画素回路基板と前記対向基板との間に液晶層を配置する工程と、を有し、前記画素回路基板を作製する工程は、基板上に薄膜トランジスタを形成する工程と、少なくともこの薄膜トランジスタのソース・ドレイン上に無機材料からなる第1層間絶縁膜を形成する工程と、この第1層間絶縁膜における前記ソース・ドレイン領域の直上域にコンタクトホールを形成する工程と、前記第1層間絶縁膜上に前記コンタクトホールの内壁及び底面に延出して前記ソース・ドレイン領域に接続されるように配線層を形成する工程と、CVD法によってO−ヘキサメチルジシロキサン反応によりシリコン酸化膜を形成することにより、前記配線層の上面に形成され前記コンタクトホールの形状を反映した凹部内を埋設すると共に前記第1層間絶縁膜上に配置されるように第2層間絶縁膜を形成する工程と、この第2層間絶縁膜上における前記薄膜トランジスタの直上域に蓄積容量を形成する工程と、を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  11. 前記第2層間絶縁膜を形成する工程において、前記CVD法として常圧CVD法を使用し、O中のO濃度を100乃至200g/mとすることを特徴とする請求項10又は11に記載の液晶表示装置の製造方法。
  12. 前記第2層間絶縁膜を形成する工程が、前記シリコン酸化膜を形成する前に、O中のO濃度を5乃至20g/mとした常圧CVD法によってO−アルコキシシラン反応により形成された他のシリコン酸化膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  13. 前記第2層間絶縁膜を形成する工程と前記蓄積容量を形成する工程との間に、前記第2層間絶縁膜における前記薄膜トランジスタの直上域に相当する部分の上面を研磨する工程を有することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  14. 前記第2層間絶縁膜を形成する工程において、前記第2層間絶縁膜における前記薄膜トランジスタの直上域に相当する部分の上面を、前記直上域以外の領域に相当する部分の上面よりも高い位置とすることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  15. 各画素の単位面積をXとし、各画素におけるコンタクトホールの有効面積の合計値をYとするとき、比(Y/X)の値を0.01以上とすることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の液晶表示措置の製造方法。
  16. 前記基板を透明材料により形成し、透過型液晶表示装置を製造することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の液晶表示措置の製造方法。
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