JP4385817B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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本発明は、薄膜トランジスタを用いる液晶装置等に好適な電気光学装置及び電子機器に関する。
液晶装置は、ガラス基板、石英基板等の2枚の基板間に液晶を封入して構成される。液晶装置では、一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称す)等の能動素子をマトリクス状に配置し、他方の基板に対向電極を配置して、両基板間に封止した液晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、画像表示を可能にする。
即ち、TFT素子によって、マトリクス状に配列された画素電極(ITO)(Indium Tin Oxide)に画像信号を供給し、画素電極と対向電極相互間の液晶層に画像信号に基づく電圧を印加して、液晶分子の配列を変化させる。これにより、画素の透過率を変化させ、画素電極及び液晶層を通過する光を画像信号に応じて変化させて画像表示を行う。
TFTはゲート電極に走査線を介して走査信号を供給することでオン状態となり、半導体層のソース領域にデータ線を介して画像信号を供給することで、オン状態となったTFTを介して画像信号が画素電極に供給される。このような画像信号の供給は、画素電極毎に極めて短時間しか行われないので、画像信号の電圧をオン状態とされた時間よりも遥かに長時間に亘って保持するために、各画素電極には蓄積容量が付加されるのが一般的である。
例えば、特許文献1においては、TFT素子に対する遮光性能を向上させると共に、蓄積容量を構築した電気光学装置が提案されている。特許文献1の提案においては、TFTを構成する半導体層と同一層で蓄積容量を構成している。
また、液晶装置においては、画素電極を構成するITO膜等の導電膜と画素スイッチング用のTFTを構成する半導体層との間には、走査線、データ線等を構成する各種導電膜及びこれらの導電膜相互を電気的に絶縁するためのゲート絶縁膜や層間絶縁膜が複数積層されている。これらの画素電極と半導体層との間の距離は例えば1000nm程度に長い。従って、これらの画素電極と半導体層とを一つのコンタクトホールによって電気的に接続するのは技術的に困難である。そこで、層間絶縁膜間に画素電極と半導体層とを電気的に接続する中間導電層を形成する技術が開発されている。
特開平6−130413号公報
液晶装置においては、表示画像の高品位化という一般的な要請が強く、このためには、画素ピッチを微細化しつつ、画素開口率を高める(即ち、各画素において、表示光が透過する開口領域を広げる)ことが重要となる。
しかしながら、微細で且つ高開口率の画素を構成するために、データ線や走査線の線幅自体も狭められることになり、十分な蓄積容量を得るためのスペースを確保することが困難となってしまう。そこで、複数の層において、蓄積容量を形成することが考えられる。
しかしながら、上述したように、上下の層の電気的な接続を可能にするために複数のコンタクトホールを形成する必要もあり、コンタクト部のスペースを考慮すると複数の層に蓄積容量を形成するための十分なスペースを確保することが困難である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、半導体層と同一層に形成する蓄積容量の電極を利用して、半導体層以外の層と画素電極との間の電気的な接続を中継することによって、スペースを有効利用して、十分な蓄積容量を得ながら上下の層の電気的な接続を可能にすることができる電気光学装置及びその製造方法並びに電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る電気光学装置は、基板上にマトリクス状に形成される画素電極と、前記画素電極を駆動するために形成されるスイッチング素子と、前記スイッチング素子と同一層に形成された下部電極、絶縁膜及び上部電極を有し、前記上部電極が、前記同一層上の2つの層同士を電気的に接続する中継電極として機能する中継・蓄積容量と、前記同一層を覆って形成された第1層間絶縁膜と、前記第1層間絶縁膜上に形成された下部容量電極、誘電体膜及び上部容量電極を有する蓄積容量と、前記第1層間絶縁膜と前記蓄積容量とを覆って形成された第2層間絶縁膜と、前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜とを貫通して前記スイッチング素子と電気的に接続された、データ線と、前記第2層間絶縁膜上に前記データ線と同一形成材料で形成され、前記画素電極と導通するとともに前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜とを貫通して前記中継・蓄積容量の上部電極と導通する、第2中継電極と、を具備し、前記蓄積容量は、前記下部容量電極が前記第1層間絶縁膜を貫通して前記中継・蓄積容量の上部電極と導通しているとともに、前記上部容量電極が前記第1層間絶縁膜を貫通して前記スイッチング素子と電気的に接続されており、前記下部容量電極、前記上部容量電極の少なくとも一方が金属材料で形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、基板上には、マトリクス状の画素電極を駆動するスイッチング素子が形成されている。このスイッチング素子と同一層に、下部電極、絶縁膜及び上部電極を有する中継・蓄積容量が形成されている。中継・蓄積容量によって画素電極の付加容量が構成されて画質が向上する。この中継・蓄積容量の上部電極又は下部電極は、中継電極としても機能しており、別途スペースを必要とすることなく、十分な容量値を確保しながら、上下の層間でのコンタクトをとることができる。
また、前記スイッチング素子が形成される層の上層又は下層に形成される蓄積容量を更に具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、蓄積容量と・中継・蓄積容量とによって、十分な容量値を確保することができる。
また、本発明の他の態様によれば、前記スイッチング素子が形成される層と前記蓄積容量との間に形成される層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成され、前記中継・蓄積容量の上部電極と前記蓄積容量の下部電極とを電気的に接続するための第1のコンタクトホールと、前記層間絶縁膜中に形成され、前記中継・蓄積容量の上部電極と前記画素電極とを電気的に接続するための第2のコンタクトホールとを更に具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、スイッチング素子が形成される層と蓄積容量との間には層間絶縁膜が形成される。層間絶縁膜中に形成された第1のコンタクトホールは、中継・蓄積容量の上部電極と蓄積容量の下部電極とを電気的に接続し、第2のコンタクトホールは、中継・蓄積容量の上部電極と画素電極とを電気的に接続する。これにより、比較的狭いスペースで、十分な蓄積容量を確保すると共に、上下層間の電気的な中継が可能である。
本発明に係る電気光学装置の製造方法は、基板上にマトリクス状に形成される画素電極を駆動するためのスイッチング素子を形成すると共に、前記スイッチング素子と同一層に下部電極、絶縁膜及び上部電極を有する中継・蓄積容量を形成する工程と、前記スイッチング素子が形成される層上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に形成される2つの導体膜同士を前記中継・蓄積容量を構成する前記上部電極に接続するために、前記層間絶縁膜に前記上部電極に達するコンタクトホールを形成する工程とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、基板上には、マトリクス状に形成される画素電極を駆動するためのスイッチング素子が形成される。また、このスイッチング素子と同一層に、下部電極、絶縁膜及び上部電極を有する中継・蓄積容量も形成される。これらのスイッチング素子及び中継・蓄積容量は同一工程で形成される。これにより、中継・蓄積容量を形成するために工程数が増加することはない。スイッチング素子が形成される層上には層間絶縁膜が形成され、この層間絶縁膜には、2つの導体膜同士の中継を行う中継・蓄積容量を構成する上部電極に接続するためのコンタクトホールが形成される。コンタクトホールは、上部電極に達するように形成され、スペースが有効に利用される。
また、前記スイッチング素子及び中継・蓄積容量を形成する工程は、前記スイッチング素子を構成する半導体層と同一膜で前記下部電極を形成する工程と、前記スイッチング素子を構成する絶縁膜と同一膜で前記中継・蓄積容量の絶縁膜を形成する工程と、前記スイッチング素子を構成する電極と同一膜で前記上部電極を形成する工程とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、スイッチング素子を構成する半導体層と同一膜で下部電極が形成され、スイッチング素子を構成する絶縁膜と同一膜で中継・蓄積容量の絶縁膜が形成され、スイッチング素子を構成する電極と同一膜で上部電極が形成される。従って、中継・蓄積容量を形成するために工程数が増加することはない。
また、前記スイッチング素子を構成する絶縁膜は多層構造であり、前記中継・蓄積容量の絶縁膜を形成する工程は、前記スイッチング素子を構成する多層構造の絶縁膜のうちの所定の絶縁膜を除去する工程を含むことを特徴とする。
このような構成によれば、中継・蓄積容量の絶縁膜は薄く形成されるので、蓄積容量値を増大させることができる。
本発明に係る電子機器は、上記電気光学装置を用いて構成したことを特徴とする。
このような構成によれば、上下の層との中継機能を有した中継・蓄積容量が構成されており、十分の蓄積容量値によって、高画質の表示が可能である。
また、本発明に係る電気光学装置は、基板上に、半導体層と該半導体層に対向して設けられたゲート電極とを有するトランジスタがマトリクス状に設けられ、前記トランジスタ上に設けられた層間絶縁膜上には、第1下部電極及び第1上部電極を有する第1蓄積容量を有し、前記基板上には、前記半導体層と同一材料で形成された第2下部電極と、前記ゲート電極と同一材料で形成された第2上部電極を有する第2蓄積容量を有し、前記第1蓄積容量の上には、前記トランジスタに応じて画素電極が設けられ、前記半導体層と前記第1下部電極と前記第2上部電極と前記画素電極とが同電位であることを特徴とする。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る電気光学装置の断面構造を示す断面図である。本実施の形態はTFT基板等の液晶装置に適用したものである。図2は本実施の形態における電気光学装置である液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図である。図3は素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶装置を、図2のH−H'線の位置で切断して示す断面図である。図4は液晶装置の画素領域を構成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。図5は本実施の形態のTFT基板上に形成する隣接した複数の画素について各層の成膜パターンのうちの一部の成膜パターンを示す平面図である。図6は図5の一部を拡大して示す平面図である。図7は図1の液晶装置の製造方法の一部を示すフローチャートである。図8は図7の製造方法を断面図によって工程順に示す工程図である。なお、上記各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
先ず、図2乃至図4を参照して本実施の形態の電気光学装置である液晶装置の全体構成について説明する。
液晶装置は、図2及び図3に示すように、素子基板であるTFT基板10と対向基板20との間に液晶50を封入して構成される。TFT基板10上には画素を構成する画素電極(ITO)9a等がマトリクス状に配置される。また、対向基板20上には全面に対向電極(ITO)21が設けられる。図4は画素を構成するTFT基板10上の素子の等価回路を示している。
図4に示すように、画素領域においては、複数本の走査線11aと複数本のデータ線6aとが交差するように配線され、走査線11aとデータ線6aとで区画された領域に画素電極9aがマトリクス状に配置される。そして、走査線11aとデータ線6aの各交差部分に対応してTFT30が設けられ、このTFT30に画素電極9aが接続される。
TFT30は走査線11aのON信号によってオンとなり、これにより、データ線6aに供給された画像信号が画素電極9aに供給される。この画素電極9aと対向基板20に設けられた対向電極21との間の電圧が液晶50に印加される。
本実施の形態においては、画素電極9aと並列に、蓄積容量70及び蓄積容量72が設けられており、蓄積容量70,72によって、画素電極9aの電圧はソース電圧が印加された時間よりも例えば3桁も長い時間の保持が可能となる。蓄積容量70,72によって、電圧保持特性が改善され、コントラスト比の高い画像表示が可能となる。
図5のA−A’線断面図たる図1は一つの画素に着目した液晶装置の模式的断面図であり、図5及び図6は成膜パターンを示す平面図である。
図5において、画素電極9aは、TFT基板10上に、マトリクス状に複数設けられており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a及び走査線11a(図5では図示省略)が設けられている。データ線6aは、後述するように、アルミニウム膜等を含む積層構造からなり、走査線11aは、例えば導電性のポリシリコン膜等からなる。また、走査線11aは、半導体層1aのうち図中右上がりの斜線領域で示したチャネル領域1a’に対向するゲート電極3aに電気的に接続されている。すなわち、走査線11aとデータ線6aとの交差する箇所にはそれぞれ、走査線11aに接続されたゲート電極3aとチャネル領域1a’とが対向配置されて画素スイッチング用のTFT30が構成されている。
図1に示すように、画素電極9a上には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられている。画素電極9aは、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。他方、対向基板20の側には、その全面に渡って対向電極21が設けられており、その全面には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。対向電極21は、上述の画素電極9aと同様に、例えばITO膜等の透明導電性膜からなり、配向膜16及び22は、例えば、ポリイミド膜等の透明な有機膜からなる。
このように対向配置されたTFT基板10及び対向基板20間には、シール材52(図2及び図3参照)により囲まれた空間に液晶等の電気光学物質が封入され、液晶層50が形成される。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜16及び22により所定の配向状態をとる。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した電気光学物質からなる。シール材52は、TFT基板10及び対向基板20をそれらの周辺で貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のスペーサが混入されている。
一方、TFT基板10上には、画素電極9a及び配向膜16の他、これらを含む各種の構成が積層構造をなして備えられている。この積層構造は、図1に示すように、下から順に、走査線11aを含む第1層(成膜層)、ゲート電極3aを含むTFT30等を含む第2層、蓄積容量70を含む第3層、データ線6a等を含む第4層、シールド層400等を含む第5層、前記の画素電極9a及び配向膜16等を含む第6層(最上層)からなる。また、第1層及び第2層間には下地絶縁膜12が、第2層及び第3層間には第1層間絶縁膜41が、第3層及び第4層間には第2層間絶縁膜42が、第4層及び第5層間には第3層間絶縁膜43が、第5層及び第6層間には第4層間絶縁膜44が、それぞれ設けられており、前述の各要素間が短絡することを防止している。また、これら各種の絶縁膜12、41、42、43及び44には、例えば、TFT30の半導体層1a中の高濃度ソース領域1dとデータ線6aとを電気的に接続するコンタクトホール等もまた設けられている。
本実施の形態においては、第3層には蓄積容量70が形成され、第2層には中継・蓄積容量としての蓄積容量72が形成されている。また、後述するように、蓄積容量72は、第3層と第4層とを電気的に接続する中継機能も有する。以下では、これらの各要素について、下から順に説明を行う。
第1層には、例えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの、或いは導電性ポリシリコン等からなる走査線11aが設けられている。この走査線11aは、平面的にみて、図5のX方向に沿うように、ストライプ状にパターニングされている。より詳しく見ると、ストライプ状の走査線11aは、図5のX方向に沿うように延びる本線部と、データ線6a或いはシールド層400が延在する図5のY方向に延びる突出部とを備えている。なお、隣接する走査線11aから延びる突出部は相互に接続されることはなく、したがって、該走査線11aは1本1本分断された形となっている。
これにより、走査線11aは、同一行に存在するTFT30のON・OFFを一斉に制御する機能を有することになる。また、該走査線11aは、画素電極9aが形成されない領域を略埋めるように形成されていることから、TFT30に下側から入射しようとする光を遮る機能をも有している。これにより、TFT30の半導体層1aにおける光リーク電流の発生を抑制し、フリッカ等のない高品質な画像表示が可能となる。
第2層には、ゲート電極3aを含むTFT30が設けられている。TFT30は、図1に示すように、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、その構成要素としては、上述したゲート電極3a、例えばポリシリコン膜からなりゲート電極3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a’、ゲート電極3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜を含む絶縁膜2a,2b、半導体層1aにおける低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。
そして、この第2層には、下部電極720、上部電極722及び絶縁膜721によって構成される蓄積容量72も形成されている。下部電極720は半導体層1と同一膜で形成され、絶縁膜721は絶縁膜2aと同一膜で形成され、上部電極722はゲート電極3aと同一膜で形成されている。上部電極722(中継電極722ともいう)は中継電極としても機能する。この蓄積容量72(上部電極722)は、平面的に見て、各画素電極9aの一辺の略中央に位置するように、島状に形成されている。上部電極722とゲート電極3aとは同一膜として形成されているから、後者が例えば導電性ポリシリコン膜等からなる場合においては、前者もまた、導電性ポリシリコン膜等からなる。
なお、上述のTFT30は、好ましくは図1に示したようにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cに不純物の打ち込みを行わないオフセット構造をもってよいし、ゲート電極3aをマスクとして高濃度で不純物を打ち込み、自己整合的に高濃度ソース領域及び高濃度ドレイン領域を形成するセルフアライン型のTFTであってもよい。また、本実施形態では、画素スイッチング用TFT30のゲート電極を、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1e間に1個のみ配置したシングルゲート構造としたが、これらの間に2個以上のゲート電極を配置してもよい。このようにデュアルゲート、あるいはトリプルゲート以上でTFTを構成すれば、チャネルとソース及びドレイン領域との接合部のリーク電流を防止でき、オフ時の電流を低減することができる。さらに、TFT30を構成する半導体層1aは非単結晶層でも単結晶層でも構わない。単結晶層の形成には、貼り合わせ法等の公知の方法を用いることができる。半導体層1aを単結晶層とすることで、特に周辺回路の高性能化を図ることができる。
以上説明した走査線11aの上、かつ、TFT30の下には、例えばシリコン酸化膜等からなる下地絶縁膜12が設けられている。下地絶縁膜12は、走査線11aからTFT30を層間絶縁する機能のほか、TFT基板10の全面に形成されることにより、TFT基板10の表面研磨時における荒れや、洗浄後に残る汚れ等で画素スイッチング用のTFT30の特性変化を防止する機能を有する。
この下地絶縁膜12には、平面的にみて半導体層1aの両脇に、後述するデータ線6aに沿って延びる半導体層1aのチャネル長と同じ幅の溝(コンタクトホール)12cvが掘られており、この溝12cvに対応して、その上方に積層されるゲート電極3aは下側に凹状に形成された部分を含んでいる。また、この溝12cv全体を埋めるようにして、ゲート電極3aが形成されていることにより、該ゲート電極3aには、これと一体的に形成された側壁部3bが延設されるようになっている。これにより、TFT30の半導体層1aは、平面的にみて側方から覆われるようになっており、少なくともこの部分からの光の入射が抑制されるようになっている。
また、この側壁部3bは、前記の溝12cvを埋めるように形成されているとともに、その下端が前記の走査線11aと接するようにされている。ここで走査線11aは上述のようにストライプ状に形成されていろことから、ある行に存在するゲート電極3a及び走査線11aは、当該行に着目する限り、常に同電位となる。
なお、走査線11aに平行するようにして、ゲート電極3aを含む別の走査線を形成するような構造を採用してもよい。この場合においては、該走査線11aと該別の走査線とは、冗長的な配線構造をとることになる。これにより、例えば、該走査線11aの一部に何らかの欠陥があって、正常な通電が不可能となったような場合においても、当該走査線11aと同一の行に存在する別の走査線が健全である限り、それを介してTFT30の動作制御を依然正常に行うことができることになる。
第3層には、蓄積容量70が設けられている。蓄積容量70は、TFT30の高濃度ドレイン領域1e及び画素電極9aに接続された画素電位側容量電極としての下部電極71と、固定電位側容量電極としての容量電極300とが、誘電体膜75を介して対向配置されることにより形成されている。
蓄積容量70,72によれば、画素電極9aにおける電位保持特性を顕著に高めることが可能となる。また、蓄積容量70,72は、画素電極9aの形成領域にほぼ対応する光透過領域には至らないように形成されているため(換言すれば、遮光領域内に収まるように形成されているため)、電気光学装置全体の画素開口率は比較的大きく維持され、これにより、より明るい画像を表示することが可能である。
また、下部電極71は、例えば導電性のポリシリコン膜からなり画素電位側容量電極として機能する。ただし、下部電極71は、金属又は合金を含む単一層膜又は多層膜から構成してもよい。また、この下部電極71は、画素電位側容量電極としての機能のほか、画素電極9aとTFT30の高濃度ドレイン領域1eとを中継接続する機能をもつ。この中継接続は、後述するように、前記中継電極722を介して行われている。
容量電極300は、蓄積容量70の固定電位側容量電極として機能する。容量電極300を固定電位とするためには、固定電位とされたシールド層400と電気的接続が図られることによりなされている。
そして、この容量電極300は、TFT基板10上において、各画素に対応するように島状に形成されており、下部電極71は、当該容量電極300とほぼ同一形状を有するように形成されている。これにより、蓄積容量70は、平面的に無駄な広がりを有さず、即ち画素開口率を低落させることなく、且つ、当該状況下で最大限の容量値を実現し得ることになる。すなわち、蓄積容量70は、より小面積で、より大きな容量値をもつ。
誘電体膜75は、図1に示すように、例えば膜厚5〜200nm程度の比較的薄いHTO(High Temperature oxide)膜、LTO(Low Temperature oxide)膜等の酸化シリコン膜、あるいは窒化シリコン膜等から構成される。蓄積容量70を増大させる観点からは、膜の信頼性が十分に得られる限りにおいて、誘電体膜75は薄いほどよい。そして、この誘電体膜75は、下層に酸化シリコン膜75a、上層に窒化シリコン膜75bからなる2層構造を有する。比較的誘電率の大きい窒化シリコン膜75bが存在することにより、蓄積容量70の容量値を増大させることが可能となると共に、酸化シリコン膜75aが存在することにより、蓄積容量70の耐圧性を低下せしめることがない。このように、誘電体膜75を2層構造とすることにより、相反する2つの作用効果を享受することが可能となる。
また、蓄積容量72の容量値を増大させる観点から、絶縁膜722についても薄いほどよい。一方、TFT30の耐圧を考慮すると、絶縁膜2は十分な厚さに形成する必要がある。この理由から、本実施の形態においては、蓄積容量72の形成部分において、2層構造の絶縁膜2の一方の層(絶縁膜2b)を除去して、比較的薄い絶縁膜722を形成するようになっている。
また、窒化シリコン膜75bが存在することにより、TFT30に対する水の浸入を未然に防止することが可能となっている。これにより、TFT30におけるスレッショルド電圧の上昇という事態を招来することがなく、比較的長期の装置運用が可能となる。なお、本実施の形態では、誘電体膜75は、2層構造を有するものとなっているが、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜等というような3層構造や、あるいはそれ以上の積層構造を有するように構成してもよい。
以上説明したTFT30ないしゲート電極3a及び中継電極722の上、かつ、蓄積容量70の下には、例えば、NSG(ノンシリケートガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等、あるいは好ましくはNSGからなる第1層間絶縁膜41が形成されている。そして、この第1層間絶縁膜41には、TFT30の高濃度ソース領域1dと後述するデータ線6aとを電気的に接続するコンタクトホール81が、後述する第2層間絶縁膜42を貫通しつつ開孔されている。また、第1層間絶縁膜41には、TFT30の高濃度ドレイン領域1eと蓄積容量70を構成する下部電極71とを電気的に接続するコンタクトホール83が開孔されている。
さらに、この第1層間絶縁膜41には、蓄積容量70を構成する画素電位側容量電極としての下部電極71と蓄積容量72の上部電極である中継電極722とを電気的に接続するためのコンタクトホール881が開孔されている。更に加えて、第1層間絶縁膜41には、中継電極722と後述する第2中継電極6a2とを電気的に接続するコンタクトホール882が、後述する第2層間絶縁膜42を貫通しつつ開孔されている。
図1に示すように、コンタクトホール882は、蓄積容量70以外の領域に形成されており、下部電極71を一旦下層の中継電極722に迂回させてコンタクトホール882を介して上層に引き出していることから、下部電極71を上層の画素電極9aに接続する場合でも、下部電極71を誘電体膜75及び容量電極300よりも広く形成する必要がない。従って、下部電極71、誘電体膜75及び容量電極300を1エッチング工程で同時にパターニングすることができる。これにより、下部電極71、誘電体膜75及び容量電極300の各エッチングレートの制御が容易となり、膜厚等の設計の自由度を増大させることが可能である。
また、誘電体膜75は下部電極71及び容量電極300と同一形状に形成され広がりを有していないことから、TFT30の半導体層1aに対する水素化処理を行うような場合において、該処理に用いる水素を、蓄積容量70周辺の開口部を通じて半導体層1aにまで容易に到達させることが可能となるという作用効果を得ることも可能となる。
なお、第1層間絶縁膜41に対しては、約1000°Cの焼成を行うことにより、半導体層1aやゲート電極3aを構成するポリシリコン膜に注入したイオンの活性化を図ってもよい。
第4層には、データ線6aが設けられている。このデータ線6aは、TFT30の半導体層1aの延在する方向に一致するように、すなわち図5中Y方向に重なるようにストライプ状に形成されている。このデータ線6aは、図1に示すように、下層より順に、アルミニウムからなる層(図1における符号41A)、窒化チタンからなる層(図1における符号41TN参照)、窒化シリコン膜からなる層(図1における符号401)の三層構造を有する膜として形成されている。窒化シリコン膜は、その下層のアルミニウム層と窒化チタン層を覆うように少し大きなサイズにパターンニングされている。このうちデータ線6aが、比較的低抵抗な材料たるアルミニウムを含むことにより、TFT30、画素電極9aに対する画像信号の供給を滞りなく実現することができる。他方、データ線6a上に水分の浸入をせき止める作用に比較的優れた窒化シリコン膜が形成されることにより、TFT30の耐湿性向上を図ることができ、その寿命長期化を実現することができる。窒化シリコン膜は、プラズマ窒化シリコン膜が望ましい。
また、この第4層には、データ線6aと同一膜として、シールド層用中継層6a1及び第2中継電極6a2が形成されている。これらは、図5に示すように、平面的に見ると、データ線6aと連続した平面形状を有するように形成されているのではなく、各者間はパターニング上分断されるように形成されている。すなわち、図5中最左方に位置するデータ線6aに着目すると、その直右方に略四辺形状を有するシールド層用中継層6a1、更にその右方にシールド層用中継層6a1よりも若干大きめの面積をもつ略四辺形状を有する第2中継電極6a2が形成されている。シールド層用中継層6a1及び第2中継電極6a2は、データ線6aと同一工程で、下層より順に、アルミニウムからなる層、窒化チタンからなる層、プラズマ窒化膜からなる層の三層構造を有する膜として形成されている。そして、プラズマ窒化膜は、その下層のアルミニウム層と窒化チタン層を覆うように少し大きなサイズにパターンニングされている。窒化チタン層は、シールド層用中継層6a1、第2中継電極6a2に対して形成するコンタクトホール803,804のエッチングの突き抜け防止のためのバリアメタルとして機能する。また、シールド層用中継層6a1及び第2中継電極6a2上に、水分の浸入をせき止める作用に比較的優れたプラズマ窒化膜が形成されることにより、TFT30の耐湿性向上を図ることができ、その寿命長期化を実現することができる。尚、プラズマ窒化膜としては、プラズマ窒化シリコン膜が望ましい。
蓄積容量70の上、かつ、データ線6aの下には、例えばNSG、PSG,BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等、あるいは好ましくはTEOSガスを用いたプラズマCVD法によって形成された第2層間絶縁膜42が形成されている。この第2層間絶縁膜42には、TFT30の高濃度ソース領域1dとデータ線6aとを電気的に接続するコンタクトホール81が開孔されているとともに、前記シールド層用中継層6a1と蓄積容量70の上部電極たる容量電極300とを電気的に接続するコンタクトホール801が開孔されている。さらに、第2層間絶縁膜42には、第2中継電極6a2と蓄積容量72の上部電極である中継電極722とを電気的に接続するためのコンタクトホール882が形成されている。
第5層には、シールド層400が形成されている。このシールド層400は、平面的にみると、図5に示すように、図中X方向及びY方向それぞれに延在するように、格子状に形成されている。該シールド層400のうち図中Y方向に延在する部分については特に、データ線6aを覆うように、且つ、該データ線6aよりも幅広に形成されている。また、図中X方向に延在する部分については、後述の第3中継電極402を形成する領域を確保するために、各画素電極9aの一辺の中央付近に切り欠き部を有している。
さらには、図5中、XY方向それぞれに延在するシールド層400の交差部分の隅部においては、該隅部を埋めるようにして、略三角形状の部分が設けられている。シールド層400に、この略三角形状の部分が設けられていることにより、TFT30の半導体層1aに対する光の遮蔽を効果的に行うことができる。すなわち、半導体層1aに対して、斜め上から進入しようとする光は、この三角形状の部分で反射又は吸収されることになり半導体層1aには至らないことになる。したがって、光リーク電流の発生を抑制的にし、フリッカ等のない高品質な画像を表示することが可能となる。
このシールド層400は、画素電極9aが配置された画像表示領域10aからその周囲に延設され、定電位源と電気的に接続されることで、固定電位とされている。なお、定電位源としては、後述するデータ線駆動回路101に供給される正電源や負電源の定電位源でもよいし、対向基板20の対向電極21に供給される定電位源でも構わない。
このように、データ線6aの全体を覆うように形成されているとともに(図5参照)、固定電位とされたシールド層400の存在によれば、該データ線6a及び画素電極9a間に生じる容量カップリングの影響を排除することが可能となる。すなわち、データ線6aへの通電に応じて、画素電極9aの電位が変動するという事態を未然に回避することが可能となり、画像上に該データ線6aに沿った表示ムラ等を発生させる可能性を低減することができる。シールド層400は格子状に形成されていることから、走査線11aが延在する部分についても無用な容量カップリングが生じないように、これを抑制することが可能となっている。
また、第5層には、このようなシールド層400と同一層として、中継層としての第3中継電極402が形成されている。第3中継電極402は、後述のコンタクトホール89を介して、第2中継電極6a2及び画素電極9a間の電気的接続を中継する機能を有する。
さらには、シールド層400及び第3中継電極402は、光反射性能に比較的優れたアルミニウムを含み、且つ、大部分の領域において光吸収率が比較的高い窒化チタンが積層されていないことから、発熱を生じることなく遮光層として機能し得る。すなわち、これらによれば、TFT30の半導体層1aに対する入射光(図1参照)の進行を、発熱を生じることなくその上側でさえぎることが可能である。
なお、上述した容量電極300及びデータ線6aについても同様の遮光機能を有する。これらシールド層400、第3中継電極402、容量電極300及びデータ線6aが、TFT基板10上に構築される積層構造の一部をなしつつ、TFT30に対する上側からの光入射を遮る上側遮光膜として機能する。
データ線6aの上、かつ、シールド層400の下には、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等、あるいは好ましくは、TEOSガスを用いたプラズマCVD法で形成された第3層間絶縁膜43が形成されている。この第3層間絶縁膜43には、シールド層400とシールド層用中継層6a1とを電気的に接続するためのコンタクトホール803、及び、第3中継電極402と第2中継電極6a2とを電気的に接続するためのコンタクトホール804がそれぞれ開孔されている。
なお、第2層間絶縁膜42に対しては、第1層間絶縁膜41に関して上述した焼成を行わないことにより、容量電極300の界面付近に生じるストレスの緩和を図るようにしてもよい。
第6層には、上述したように画素電極9aがマトリクス状に形成され、該画素電極9a上に配向膜16が形成されている。そして、この画素電極9a下には、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等、あるいは好ましくはBPSGからなる第4層間絶縁膜44が形成されている。この第4層間絶縁膜44には、画素電極9a及び第3中継電極402間を電気的に接続するためのコンタクトホール89が開孔されている。本実施の形態においては、第3及び第4層間絶縁膜43,44の表面は、CMP(Chelica1 MechanlcaI Polishing)処理等により平坦化されており、その下方に存在する各種配線や素子等による段差に起因する液晶層50の配向不良を低減する。ただし、このように第3,第4層間絶縁膜43,44に平坦化処理を施すのに代えて、又は加えて、TFT基板10、下地絶縁膜12、第1層間絶縁膜41、第2層間絶縁膜42及び第3層間絶縁膜43のうち少なくとも一つに溝を掘って、データ線6a等の配線やTFT30等を埋め込むことにより、平坦化処理を行ってもよい。
また、蓄積容量70は、下から順に画素電位側容量電極、誘電体膜及び固定電位側容量電極という3層構造を構成していたが、これとは逆の構造を構成するようにしてもよい。
また、蓄積容量72についても、蓄積容量70と同様に、適宜のコンタクトを形成することによって、固定電位点への接続が可能である。また、蓄積容量72を固定電位点に接続しない場合でも、ある程度の蓄積効果が得られることは明らかである。
各構成要素の立体的−平面的なレイアウトについても、本発明は、上記実施形態のような形態に限定されるものではなく、別の種々の形態が考えられ得る。
(製造プロセス)
次に、本実施の形態に係る電気光学装置である液晶装置の製造方法を図7及び図8を参照して説明する。図7は第2層の製造方法を示すフローチャートであり、図8は第2層の製造方法を模式的な断面図によって工程順に示す工程図である。
まず、石英基板、ガラス、シリコン基板等のTFT基板10を用意する。ここで、好ましくはN(窒素)等の不活性ガス雰囲気で約900〜1300℃での高温でアニール処理し、後に実施される高温プロセスでTFT基板10に生じる歪が少なくなるように前処理しておく。
次に、このように処理されたTFT基板10の全面に、Ti、Cr、W、Ta、Mo等の金属や金属シリサイド等の金属合金膜を、スパッタリングにより、100〜500nm程度の膜厚、好ましくは200nmの膜厚に堆積させる。そして、この金属合金膜をフォトリソグラフィ及びエッチングによりパターニングして、平面形状がストライプ状の走査線11aを形成する。
次に、走査線11a上に、例えば、常圧又は減圧CVD法等によりTEOS(テトラ・エチル・オルソ・シリケート)ガス、TEB(テトラ・エチル・ボートレート)ガス、TMOP(テトラ・メチル・オキシ・フォスレート)ガス等を用いて、NSG(ノンシリケートガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG (ボロンリンシリケートガラス)等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる下地絶縁膜12を形成する。この下地絶縁膜12の膜厚は、例えば約500〜2000nm程度とする。
次に、図7のステップS1 において、半導体層1aと蓄積容量72を構成する下部電極720とを形成する。半導体層1a及び下部電極720は、下地絶縁膜12上に、約450〜550℃、好ましくは約500℃の比較的低温環境中で、流量約400〜600cc/minのモノシランガス、ジシランガス等を用いた減圧CVD(例えば、圧力約20〜40PaのCVD)によって形成されるアモルファスシリコン膜によって構成される。次に、窒素雰囲気中で、約600〜700℃にて約1〜10時間、好ましくは4〜6時間の熱処理を施すことにより、p−Si(ポリシリコン)膜を約50〜200nmの厚さ、好ましくは約100nmの厚さとなるまで固相成長させる。固相成長させる方法としては、RTAを使ったアニール処理でもよいし、エキシマレーザ等を用いたレーザアニールでもよい。
次に、画素スイッチング用のTFT30を、nチャネル型とするかpチャネル型とするかに応じて、V族元素やIII族元素のドーパントを僅かにイオン注入等によりドープしてもよい。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、所定パターンを有する半導体層1a及び下部電極720を形成する。
次に、ステップS2 において、画素スイッチング用のTFT30のスレッシュホールド電圧Vthを制御するために、半導体層1aのうちnチャネル領域あるいはpチャネル領域に、ボロン等のドーパントを予め設定された所定量だけイオン注入等によりドープする。例えば、画素領域のTFT30をNチャネル型で構成する場合には、非画素領域の駆動回路等の半導体層90のうち、Pチャネル型のトランジスタ領域上にレジスト91を形成した状態で、図8(a)に示すように、例えばボロンをイオン注入する。
次に、ステップS3 において、TFT30を構成する半導体層1aを約900〜1300°Cの温度、好ましくは約1000℃の温度により熱酸化して下層ゲート絶縁膜2aを形成し、場合により、これに続けて減圧CVD法等により上層ゲート絶緑膜2bを形成することにより、1層又は多層の高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコン膜からなる(ゲート絶縁膜を含む)絶縁膜2(2a,2b)を形成する(図8(b))。この結果、半導体層1aは、約30〜150nmの厚さ、好ましくは約35〜50nmの厚さとなり、絶縁膜2の厚さは、約20〜150nmの厚さ、好ましくは約30〜100nmの厚さとなる。
次に、下地絶縁膜12に対して、走査線11aに通ずる溝12cvを形成する。この溝12cvは、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。
次に、所定のマスクを形成して、下部電極720上の絶縁膜2bを除去する(ステップS4 )。これにより、下部電極720上の絶縁膜721を薄くして、ゲート絶縁膜2として十分な厚さを確保しながら、蓄積容量72の容量値を増大させることができる。
次に、ステップS5 において、ゲート電極3aと蓄積容量72を構成する上部電極722(中継電極722)を形成する。即ち、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を堆積し、更にリン(P)を熱拡散して、このポリシリコン膜を導電化する。この熱拡散に代えて、Pイオンをポリシリコン膜の成膜と同時に導入したドープドシリコン膜を用いてもよい。このポリシリコン膜の膜厚は、約100〜500nmの厚さ、好ましくは約350nm程度である。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、TFT30のゲート電極部を含めて所定のパターンのゲート電極3a及び上部電極722を形成する(図8(c))。ステップS2 のイオン注入によって下部電極720は導電化されており、下部電極720、絶縁膜721及び上部電極722によって、第2層に蓄積容量72が構成される。
なお、このゲート電極3a形成時において、これに延設される側壁部3bもまた同時に形成される(図8では図示省略)。この側壁部3bは、前述のポリシリコン膜の堆積が溝12cvの内部に対しても行われることで形成される。この際、該溝12cvの底が走査線11aに接していることにより、側壁部3b及び走査線11aは電気的に接続されることになる。
次に、前記半導体層1aについて、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、並びに、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成する。ここでは、TFT30をLDD構造をもつnチャネル型のTFTとする場合を説明すると、具体的にまず、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成するために、図8(c)に示すように、ゲート電極3aをマスクとして、N-イオンをドープする(ステップS6 )。
これによりゲート電極3a下の半導体層1aはチャネル領域1a’となる。このときゲート電極3aがマスクの役割を果たすことによって、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cは自己整合的に形成されることになる。次に、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、図8(d)に示すように、ゲート電極3aよりも幅の広い平面パターンを有するレジスト層92をゲート電極3a上に形成する。その後、高濃度のN+イオンをドープする。こうして、半導体層1aは、LDD構造に形成される。
なお、このように低濃度と高濃度の2段階に分けて、ドープを行わなくてもよい。例えば、低濃度のドープを行わずに、オフセット構造のTFTとしてもよく、ゲート電極3a(ゲート電極)をマスクとして、Pイオン・Bイオン等を用いたイオン注入技術によりセルフアライン型のTFTとしてもよい。この不純物のドープにより、ゲート電極3aは更に低抵抗化される。
次に、ゲート電極3a上に、例えば、TEOSガス、TEBガス、TMOPガス等を用いた常圧又は減圧CVD法等により、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜からなる第1層間絶縁膜41を形成する。この第1層間絶縁膜41の膜厚は、例えば約500〜2000nm程度とする。ここで好ましくは、80 0°C程度の高温でアニール処理し、第1層間絶縁膜41の膜質を向上させておく。
次に、第1層間絶縁膜41に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホール83及びコンタクトホール881を開孔する。この際、前者は半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eに通ずるように、後者は蓄積容量72の上部電極722(中継電極722)へ通ずるように、それぞれ形成される。
次に、第1層間絶縁膜41上に、Pt等の金属膜やポリシリコン膜を、減圧CVDやスパッタリングにより、100〜500nm程度の膜厚に成膜して、所定パターンをもつ下部電極71を構成する。この場合の金属膜は、コンタクトホール83及びコンタクトホール881の両者が埋められるように行われ、これにより、高濃度ドレイン領域1e、蓄積容量72の上部電極722と下部電極71との電気的接続が図られる。
次いで、下部電極71上に、誘電体膜75を構成する。この誘電体膜75は、絶縁膜2の場合と同様に、一般にTFTゲート絶縁膜を形成するのに用いられる各種の公知技術により形成可能である。酸化シリコン膜75aは前述の熱酸化、或いはCVD法等によって形成され、その後に、窒化シリコン膜75bが減圧CVD法等によって形成される。この誘電体膜75は、薄くする程、蓄積容量70は大きくなるので、結局、膜破れなどの欠陥が生じないことを条件に、膜厚50nm以下のごく薄い絶縁膜となるように形成すると有利である。次に、誘電体膜75上に、ポリシリコン膜やAL(アルミニウム)等の金属膜を、減圧CVD又はスパッタリングにより、約100〜500nm程度の膜厚に成膜して、容量電極300を構成する。
次に、下部電極71、誘電体膜75及び容量電極300を構成する各膜を一挙にパターニングして、下部電極71、誘電体膜75及び容量電極300を形成して、蓄積容量70を完成させる。
次に、例えば、TEOSガス等を用いた常圧又は減圧CVD法により、好ましくはプラズマCVD法により、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第2層間絶縁膜42を形成する。容量電極300にアルミニウムを用いた場合には、プラズマCVDで低温成膜する必要がある。この第2層間絶縁膜42の膜厚は、例えば約500〜1500nm程度とする。次に、第2層間絶縁膜42に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホール81、801及び882を開孔する。この際、コンタクトホール81は半導体層1aの高濃度ソース領域1dに通ずるように、コンタクトホール801は容量電極300へ通ずるように、また、コンタクトホール882は蓄積容量72を構成する上部電極722(中継電極722)に通ずるように、それぞれ形成される。
次に、第2層間絶縁膜42上の全面に、スパッタリング等により、遮光性のアルミニウム等の低抵抗金属や金属シリサイド等を金属膜として、約100〜500nm程度の厚さ、好ましくは約300nmに堆積する。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、所定パターンをもつデータ線6aを形成する。この際、当該パターニング時においては、シールド層用中継層6a1及び第2中継電極6a2もまた同時に形成される。シールド層用中継層6a1は、コンタクトホール801を覆うように形成されるとともに、第2中継電極6a2は、コンタクトホール882を覆うように形成されることになる。
次に、これらの上層の全面にプラズマCVD法等によって窒化チタンからなる膜を形成した後、これがデータ線6a上にのみ残存するようにパターニング処理を実施する。ただし、該窒化チタンからなる層をシールド層用中継層6a1及び第2中継電極6a2上にも残存するように形成してよいし、場合によってはTFT基板10の全面に関して残存するように形成してもよい。また、アルミニウムの成膜時に同時に成膜して、一括してエッチングしても良い。
次に、データ線6a等の上を覆うように、例えばTEOSガス等を用いた常圧又は減圧CVD法により、好ましくは低温成膜できるプラズマCVD法により、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層間絶縁膜43を形成する。この第3層間絶縁膜43の膜厚は、例えば約500〜3500nm程度とする。次に、図1に示すように、第3層間絶縁膜43を例えばCMPを用いて平坦化する。
次に、第3層間絶縁膜43に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホール803及び804を開孔する。この際、コンタクトホール803は前記のシールド層用中継層6a1に通ずるように、また、コンタクトホール804は第2中継電極6a2に通ずるように、それぞれ形成されることになる。
次に、第3層間絶縁膜43の上には、スパッタリング法、或いはプラズマCVD法等により、シールド層400及び第3中継電極402を形成する。
次に、例えばTEOSガス等を用いた常圧又は減圧CVD法により、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第4層間絶縁膜44を形成する。この第4層間絶縁膜44の膜厚は、例えば約500〜1500nm程度とする。
次に、図1に示すように、第4層間絶縁膜44を例えばCMPを用いて平坦化する。次に、第4層間絶縁膜44に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホール89を開孔する。この際、コンタクトホール89は第3中継電極402に通ずるように形成されることになる。
次に、第4層間絶縁膜44上に、スパッタ処理等により、ITO膜等の透明導電性膜を、約50〜200nmの厚さに堆積する。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、画素電極9aを形成する。
なお、当該電気光学装置を、反射型として用いる場合には、AL等の反射率の高い不透明な材料によって画素電極9aを形成してもよい。次に、画素電極9aの上に、ポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角をもつように、かつ所定方向でラビング処理を施すこと等により、配向膜16が形成される。
このように、本実施の形態においては、第2層の形成工程において、半導体層1a、ゲート絶縁膜2及びゲート電極3aと夫々同一膜で、下部電極720、絶縁膜721及び上部電極722からなる蓄積容量72を形成しており、工程数を増加させることなく、蓄積容量72を形成することができる。また、蓄積容量72の上部電極722を利用して、下部電極71と第2中継電極6a2とをコンタクトホール881,882を介して電気的に接続しており、比較的狭いスペース内で、十分な蓄積容量を確保しながら、上下層の電気的な接続を可能にしている。
なお、本実施の形態においては、蓄積容量値を増大させるために、絶縁膜2a,2bのうちの絶縁膜2bを除去し絶縁膜2aのみによって絶縁膜721を構成した例を説明したが、絶縁膜2aを除去し絶縁膜2bのみによって絶縁膜721を構成してもよく、或いは、絶縁膜2a,2bの双方を残して絶縁膜721としてもよいことは明らかである。また、絶縁膜2と絶縁膜721とが一体的に接続されていてもよい。
また、本実施の形態においては、蓄積容量を構成する上部電極を中継電極として用いる例について説明したが、積層構造の構成によっては、下部電極を中継電極としてもよいことは明らかである。
(電子機器)
次に、以上詳細に説明した液晶装置をライトバルブとして用いた電子機器の一例たる投射型カラー表示装置の実施形態について、その全体構成、特に光学的な構成について説明する。ここに、図9は、投射型カラー表示装置の説明図である。
図9において、本実施形態における投射型カラー表示装置の一例たる液晶プロジェクタ1100は、駆動回路がTFTアレイ基板上に搭載された液晶装置を含む液晶モジュールを3個用意し、それぞれRGB用のライトパルブ100R、100G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロックミラー1108によって、RGBの三原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bにそれぞれ導かれる。この際特に、B光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G及び100Bによりそれぞれ変調された三原色に対応する光成分は、ダイクロックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー画像として投射される。
なお、本発明の電気光学装置は、パッシブマトリクス型の液晶表示パネルだけでなく、アクティブマトリクス型の液晶パネル(例えば、TFT(薄膜トランジスタ)やTFD(薄膜ダイオード)をスイッチング素子として備えた液晶表示パネル)にも同様に適用することが可能である。また、液晶表示パネルだけでなく、エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出を用いた装置(Field Emission Display 及び Surface-Conduction Electron-Emitter Display 等)、DPL(Digital Light Processing)(別名DMD:Digital Micromirror Device)等の各種の電気光学装置においても本発明を同様に適用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る電気光学装置の断面構造を示す断面図。 本実施の形態における電気光学装置である液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図。 素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶装置を、図2のH−H'線の位置で切断して示す断面図。 液晶装置の画素領域を構成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図。 本実施の形態のTFT基板上に形成する隣接した複数の画素について各層の成膜パターンのうちの一部の成膜パターンを示す平面図。 図5の一部を拡大して示す平面図。 図1の液晶装置の製造方法の一部を示すフローチャート。 図7の製造方法を断面図によって工程順に示す工程図。 投射型カラー表示装置の説明図。
符号の説明
1a…半導体層、2a,2b…ゲート絶縁膜、3a…ゲート電極、10…TFT基板、20…対向基板、70,72…蓄積容量、720…下部電極、721…絶縁膜、722…上部電極(中継電極)、881,882…コンタクトホール。

Claims (4)

  1. 基板上にマトリクス状に形成される画素電極と、
    前記画素電極を駆動するために形成されるスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子と同一層に形成された下部電極、絶縁膜及び上部電極を有し、前記上部電極が、前記同一層上の2つの層同士を電気的に接続する中継電極として機能する中継・蓄積容量と、
    前記同一層を覆って形成された第1層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された下部容量電極、誘電体膜及び上部容量電極を有する蓄積容量と、
    前記第1層間絶縁膜と前記蓄積容量とを覆って形成された第2層間絶縁膜と、
    前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜とを貫通して前記スイッチング素子と電気的に接続された、データ線と、
    前記第2層間絶縁膜上に前記データ線と同一形成材料で形成され、前記画素電極と導通するとともに前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜とを貫通して前記中継・蓄積容量の上部電極と導通する、第2中継電極と、を具備し、
    前記蓄積容量は、前記下部容量電極が前記第1層間絶縁膜を貫通して前記中継・蓄積容量の上部電極と導通しているとともに、前記下部容量電極が前記第1層間絶縁膜を貫通して前記スイッチング素子と電気的に接続されており、
    前記下部容量電極、前記上部容量電極の少なくとも一方が金属材料で形成されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第2中継電極が、前記蓄積容量の少なくとも一部を覆う位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第2層間絶縁膜上に前記データ線と同一材料により形成され、前記第2層間絶縁膜を貫通して前記蓄積容量の上部電極と導通する、シールド層中継層と、
    前記データ線、前記シールド層中継層、及び前記第2中継電極を覆って形成された第3層間絶縁膜と、
    前記第3層間絶縁膜上において前記スイッチング素子を覆う位置に形成され、光遮蔽性を有し、前記第3層間絶縁膜を貫通して前記シールド中継層と導通する、シールド層と、
    前記第3層間絶縁膜上に前記シールド層と同一材料により形成され、前記画素電極と導通するとともに前記第3層間絶縁膜を貫通して前記第2中継電極と導通する、第3中継電極と、を具備したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 請求項1乃至3に記載の電気光学装置を用いて構成したことを特徴とする電子機器。
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