JP2006138564A - ガスコンロ - Google Patents

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JP2006138564A JP2004329892A JP2004329892A JP2006138564A JP 2006138564 A JP2006138564 A JP 2006138564A JP 2004329892 A JP2004329892 A JP 2004329892A JP 2004329892 A JP2004329892 A JP 2004329892A JP 2006138564 A JP2006138564 A JP 2006138564A
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Abstract

【課題】ドレンの発生に対しても考慮したガスコンロの提供を目的とする。
【解決手段】本実施例のテーブルコンロ1によれば、コンロバーナ20の燃焼排気を所定の排気口(図示せず)に送ることで使用者側あるいは室内に燃焼排気が流出しないため、使用環境が良好になるだけでなく、熱効率を向上させたコンロにおいてもドレンの発生が防止され、非常に使い勝手がよい。しかも、ドレンの発生の防止は、排気通路41に空気を混入して燃焼排気の露点を下げるという簡単な方法で行うことができるため、製造コストの上昇を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、テーブルコンロ、ビルトインコンロ等の調理用ガスコンロに関する。
従来から、ガスコンロの分野においては、バーナの燃焼排気をファンにより吸引し、器体後方の排気口から排出するようにしたものが知られている。
例えば、特許文献1のものでは、トッププレートに形成した開口の下に燃焼室を設け、この燃焼室の上から調理容器を置くことで燃焼室上部を塞ぎ使用者側に燃焼排気が排出されないようしている。この場合、燃焼排気はファンにより吸引され器体の後方から排出される。
しかし、このガスコンロでは、燃焼室内の燃焼ガスが調理容器と良好に熱交換する前にそのままファンにより吸引されてしまい熱効率が悪い。
特開平7−318064号公報
そこで、本願発明者らは、更に熱効率のよいコンロを開発したが、今度は、燃焼排気の温度が下がることから、燃焼排気が排気口に向かって流れる途中で結露してドレンを発生するという課題が新たに生じた。
通常、ガスコンロでは、そのようなドレンが発生するなどという課題は、今まで存在しなかった全く新しい課題である。
そこで、本発明は、ドレンの発生に対しても考慮したガスコンロの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
調理容器を加熱するバーナと、
上記調理容器加熱後の燃焼排気を集めて所定の排気口にまで送る排気通路とを備えたガスコンロにおいて、
上記排気通路で燃焼排気が結露してドレンを発生することを防止するドレン発生防止手段を備えたことを要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、
上記ドレン発生防止手段は、上記排気通路に空気を混入して燃焼排気を希釈することを要旨とする。
また、請求項3に記載の発明は、
調理容器を加熱するバーナと、
上記調理容器加熱後の燃焼排気を集めて所定の排気口にまで送る排気通路とを備えたガスコンロにおいて、
上記排気通路で燃焼排気が結露して発生したドレンを溜めて取り出し可能に設けられるドレン溜め手段を備えたことを要旨とする。
また、請求項4に記載の発明は、
調理容器を加熱するバーナと、
上記調理容器加熱後の燃焼排気を集めて所定の排気口にまで送る排気通路とを備えたガスコンロにおいて、
上記排気通路で燃焼排気が結露して発生したドレンを蒸発させる蒸発手段を備えたことを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、燃焼排気を所定の排気口に送ることで使用者側あるいは室内に燃焼排気が流出しないため、使用環境が良好になるだけでなく、ドレン発生防止手段により熱効率の高いコンロにおいてもドレンの発生が防止され、非常に使い勝手がよい。
また、請求項2に記載の発明によれば、排気通路に空気が混入されるため、空気の混合された燃焼排気の露点が下がり、ドレンの発生が防止される。従って、簡単にドレンの発生を防止できる。
また、請求項3に記載の発明によれば、排気通路でドレンが発生しても、ドレン溜め手段にドレンを溜めて随時捨てることができるため、排気通路をドレンで腐食させることなく維持できる。
また、請求項4に記載の発明によれば、排気通路でドレンが発生しても、蒸発手段によりドレンが加熱されて蒸発するため、ドレンを排水するといった処理が不要となり非常に使い勝手がよい。
例えば、バーナの燃焼ガスや燃焼排気の熱でドレンを加熱して蒸発させたり、グリル内蔵のコンロであれば、グリルの燃焼ガスや燃焼排気の熱でドレンを加熱して蒸発させることができる。この場合には、特別な加熱手段が不要となりコストの低減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ガスコンロの一例であるテーブルコンロ1の説明図で、トッププレート2に形成された開口3の中央位置にはコンロバーナ20が配置されている。コンロバーナ20を囲むようにして後述するリング状の環状排気管40が設けられる。5は環状排気管40の上面に載置された五徳で、五徳5上に調理容器Pが載置される。また、環状排気管40の内周縁には汁受皿4が載置される。
コンロバーナ20は、燃焼に必要な空気の殆どを一次空気として吸入する全一次空気式のバーナで、上端にフランジ22を周設した筒状のバーナ本体21と、外周に多数の炎口24,24・・を形成した同じく筒状のバーナヘッド23とからなる。バーナ本体21には、上流側に、燃焼用空気を供給するための給気ファン6が接続されて、その空気供給路7の途中に、燃料ガスを噴出するガスノズル8が設けられている。ガスノズル8に接続されるガス管には、上流側から、安全弁となるマグネット電磁弁9、主弁10、テーブルコンロ1の正面に設けた火力調節レバー12によってガス流路を調節するニードル弁11が夫々設けられている。
13はコントローラで、点火操作を受けて図示しないイグナイタの作動制御を行うほか、コンロバーナ20の燃焼中は、バーナ近傍に設けた図示しない温度センサ(熱電対等)を監視して、マグネット電磁弁9の通電制御等を行う。
また、コンロバーナ20のフランジ22より下側のバーナ本体21外周及び汁受皿4の下面、後述する五徳5の五徳リング15の下面は、断熱材、例えばセラミックウール14,14・・で被覆されている。
バーナヘッド23は、図2にも示すように、フランジ部26を周設した下端がバーナ本体21の上面に凹設された凹部27に載置され、上端が閉塞された筒状の内側リング25(図2右端)と、内側リング25より一回り大きい筒状体で、内側リング25に同軸で外装される外側リング28(図2中央)との二重筒構造となっている。この重ね合わせ状態で両リング25,28は略密着状態となる。
まず、内側リング25は、真鍮製で、外周面には、断面V字状の周方向のスリット溝29,29・・が上下方向へ等間隔に凹設され、各スリット溝29の底部に、角形の小孔30,30・・が等間隔で夫々穿設されている。この小孔30は、各スリット溝29間で上下方向に整列している。具体的には、内周面に上下方向の縦溝25a,25a・・が等間隔で形成されたリング体を鍛造で形成し、そのリング体の外周面に、スリット溝29を周方向に旋盤で形成することで作製される。すなわち、縦溝25aとスリット溝29とが重なり合った部分が小孔30となる。
次に、外側リング28は、耐熱性のステンレス製で、上下方向のスリット開口31,31・・が、周方向へ等間隔となるように穿設されている。
内側リング25に外側リング28を外装した状態では、図2の左端に示すように、内側リング25の小孔30,30・・と外側リング28のスリット開口31,31・・とが周方向にずれており、外側からは内側リング25の小孔30が見えないように両リング同士が位置決めされる。この配置により、バーナヘッド23には、同図の円内拡大図に示すように、内側リング25の小孔30から、内側リング25のスリット溝29を通り、外側リング28のスリット開口31に至る混合ガス通路32が形成され、スリット開口31内の混合ガス通路32との重なり部分が炎口24となる。
一方、五徳5は、内周縁及び外周縁を下方に向けてリング状に折曲し、上面を外周へ行くに従って高くなる緩傾斜面とした五徳リング15と、その五徳リング15上に垂直方向へ立設された8つの仕切壁16,16・・とからなる。五徳5は、その外周縁で器体内に設けられた後述する環状排気管40の上面に載置される。仕切壁16は、図3,4に示すように、内側先端から外周先端にかけて五徳リング15上面に円弧状に立設されて五徳リング15と一体化される。また、各仕切壁16は、コンロバーナ20を中心とした渦巻き状となるように夫々方向を合わせて配置されて、上端は、調理容器Pが載置できるように同じ高さで形成され、調理容器Pの底面へ渦巻きライン状に当接して、調理容器Pを支持する五徳爪を兼ねるようになっている。
よって、五徳5には、五徳リング15の上面と仕切壁16と調理容器P底面とにより囲まれる渦巻き状の燃焼ガス通路34,34・・が形成されることになるが、ここでは、各仕切壁16の湾曲形状の設定により、隣接する仕切壁16,16間の距離W(燃焼ガスの流れ方向に対して直交する水平方向の仕切壁間の距離)を、コンロバーナ20の中心から外側へ離れるに従って狭くなるように、すなわち各燃焼ガス通路34が、内周から外周へ行くに従って徐々に狭くなるようにしている。
また、五徳リング15の上面が外側にいくに従って登り傾斜していることも手伝って、各燃焼ガス通路34の通路断面積(燃焼ガスの流れと直交する断面の面積)は、コンロバーナ20の中心から遠くなるほど狭くなっている。尚、通路断面積は、コンロバーナ20の中心からの距離が遠くなっても略同等となっていても構わない。つまり、通路断面積はコンロバーナ20の中心から遠くなるほど広くならなければ良いのである。
一方、コンロバーナ20のフランジ22上には、耐熱性ステンレス製の旋回羽根リング35が載置されている。この旋回羽根リング35は、内周から外周へ行くに従ってラッパ状に拡開する小リング板36と、その小リング板36上へ垂直方向に立設されるリフト防止板としての複数の旋回羽根37,37・・とからなり、フランジ22への載置状態で、小リング板36の最も高い外周縁が、五徳リング15の傾斜面の最も低い内周縁と連続状に繋がるように設定されている。
旋回羽根37は、図5,6に示すように、五徳リング15の仕切壁16と同様に、上方から見て円弧状に形成され、コンロバーナ20を中心とした渦巻き状となるように夫々方向を合わせて配置されて、各旋回羽根37,37の間が、五徳リング15の燃焼ガス通路34と繋がるようになっている。また、旋回羽根37の内側端は、バーナヘッド23の炎口形成面(外側リング28の外周面)から5mm以上で15mm以内に位置するように(本形態では10mm)形成されている。5mmを下回ると、炎口24に近すぎて燃焼性能が悪化してしまい、15mmを超えると、リフト防止効果が充分に得られないからである。
これにより、旋回羽根リング35の旋回羽根37,37間には、バーナヘッド23の炎口24から噴出した燃焼火炎を斜め上方へ向けて、且つバーナヘッド23の円筒外周面の接線方向に旋回させて五徳リング15の燃焼ガス通路34と一連となる燃焼案内通路38,38・・が形成されることになる。
尚、コンロ部の平面図を図7に示す。
五徳5の外周下方には、燃焼排気を吸引して図示しない排気口に送るための環状排気管40が設けられる。この環状排気管40は、二重管の中央を開口し、外側管40aと内側管40bとの間に排気通路41を形成したもので、そのリング状底面42を閉塞し、上面には複数の排気吸引口43が形成される。また、排気通路41の外側面には、後述するドレン防止用のは外気吸入口48が複数設けられている。
さらに、排気吸引口43を上から覆うリング状の覆いカバー44(図8、図9参照)が五徳5の外周部に嵌められる。この覆いカバー44は、その開口径の異なるものが複数用意され、調理容器Pの径に応じて燃焼排気が上方にぬけないように選択して使用される。また、覆いカバー44の円筒側面には、小さな排気流出口45が複数設けられる。
環状排気管40は、排気ファン46の吸引口に接続され、排気ファン46の送風口には排気管47が接続される。この排気管47は、器具に設けられた排気口に連通するが、換気扇等の器体外の排気口に至るダクトに接続するようにしてもよい。また、グリル内蔵のものであればグリル排気口に臨ませてもよい。
以上の如く構成されたコンロバーナ20を備えたテーブルコンロ1においては、五徳5上に調理容器Pを載置すると、上方が調理容器Pの底面で、下方が五徳5の五徳リング15及び旋回羽根リング35の小リング板36で夫々閉塞された燃焼空間が形成され、コンロバーナ20と五徳5の外周側とは、旋回羽根37,37間の燃焼案内通路38及び仕切壁16,16間の燃焼ガス通路34によって連通する状態となる。
ここでテーブルコンロ1の正面に設けた図示しない点火ボタンを押すと、主弁10及びマグネット電磁弁9が強制的に開弁され、コンロバーナ20へ燃料ガスが供給される。同時にコントローラ13は、給気ファン6を回転させてコンロバーナ20へ燃焼用空気を供給すると共に、イグナイタを作動させて点火制御を行う。
空気供給路7の途中で燃焼用空気と混合された燃料ガスは、混合ガスとなってバーナ本体21内を上昇し、バーナヘッド23へ送られることになる。バーナヘッド23の混合ガス通路32では、図2の円内拡大図に示すように、まず内側リング25の小孔30を通ってスリット溝29内に噴出した後、ここで混合ガスがスリット溝29内で左右に分かれ、スリット開口31を通って外部へ噴出し、スリット開口31内での各炎口24で燃焼火炎Fを形成させることになる。このとき、最外が開口面積の大きいスリット開口31であっても、各混合ガス通路32では、スリット溝29内で混合ガスが互いにぶつかり合って乱流となるため、保炎性能が向上し、燃焼火炎Fがバーナヘッド23内へバックしたり炎口24からリフトしたりすることを防止して良好な燃焼状態を維持できる。さらに、スリット溝29を利用して混合ガス通路32を狭く形成しているため、保炎性を一層向上できる。しかもスリット溝29を利用することによって、精密な加工を用いなくとも狭いガス通路を容易に形成することができるため、製造コストを抑制できる。
そして、ここでは、給気ファン6によって燃焼用空気を強制的に供給することにより、同じ燃焼量の場合でも、燃焼空間を狭くして熱効率を向上させることができる。
つまり、燃焼用空気が自然ドラフト力に供給される場合には、燃焼空間を狭くしてしまうとドラフト力が形成されず、燃焼空気の給気・排気がスムーズに行われないため、燃焼状態が悪化してしまうが、ここでは燃焼用空気が給気ファン6により強制的に供給されるために、燃焼空間を狭くしても良好な燃焼状態を得ることができる。
こうして燃焼用空気を増やして燃焼改善を図ると、混合ガスの噴出速度が速くなって燃焼火炎がリフトしやすくなるが、ここでは、各炎口24から噴出燃焼する燃焼火炎Fは、すぐ外側の旋回羽根リング35の旋回羽根37,37・・に当接するため、燃焼火炎Fはバーナヘッド23からリフトすることがなく、旋回羽根37,37・・によって外側リングの接線方向へ旋回する渦巻き状に形成される。よって、燃焼ガスも、そのまま旋回羽根37,37間の燃焼案内通路38を通って旋回羽根リング35の外周へ導かれることになる。
続いて燃焼ガスは、五徳5上で渦巻き状に区画された複数の燃焼ガス通路34,34・・に流入し、仕切壁16と衝突しながら渦巻き状に外周へ移動する。この仕切壁16との衝突の際に、燃焼ガスは水平方向から上方向に流れを変化させ、調理容器P底面に衝突する。このため、調理容器P底面と燃焼ガスとの接触が良好となると共に、接触距離が長くなって伝熱効率を向上させることができる。特に、渦巻き状に分割された燃焼ガス通路34の通路断面積が、コンロバーナ20から遠くなるほど狭くなるように形成されているため、燃焼ガスが調理容器Pの底面との熱交換により温度が低下しても流速が下がることがなく、燃焼ガスの拡散が防止されて燃焼ガス通路34の終端まで熱交換は促進される。
つまり、燃焼ガスという熱流を五徳5の内側から外側にかけて形成された狭い空間内を通過させることで、熱が拡散せずに有効に調理容器底面を加熱することができる。また、調理容器Pの径が五徳リング15の径より小さい場合には、調理容器底面下を抜け出た燃焼ガスは、仕切壁16により上方向に向けられて調理容器側面に沿って流れるため、熱流を無駄に外側に排出せず、調理加熱として有効に利用できる。
さらに、渦巻き状の仕切壁16により火炎が囲まれるため、火炎が調理容器下面横から流出せず、使用者の着衣に引火することがなく安全である。
なお、五徳リング15に伝熱した燃焼ガスの熱は、セラミックウール14によって断熱されるため、燃焼ガス熱の外部への放出を抑制することができる。
五徳リング15と調理容器Pとの間の燃焼ガス通路34を通過した燃焼ガスは、排気ファン46の吸引力により排気吸引口43から環状排気管40内に吸引され、図示しない所定の排気口に送られ排出される。この際、燃焼排気の一部を排気流出口45から調理容器Pの外周に流出するようにしてもよい。この場合は、燃焼排気の上昇(ドラフト力)によって、調理物から飛散する油の蒸気等を上方の換気扇にまで案内することができる。また、排気ファン46の回転数はコンロバーナ20の燃焼量に応じて制御される。
このように燃焼排気を排気通路41に案内して排出する場合、燃焼排気が結露して排気通路41内にドレンを生じることがある。特に、熱効率を向上させたことにより排気温度が低くなっている本実施例のような高熱効率コンロでは多量のドレンが発生するおそれがある。
そこで、ドレンの発生を防止するために環状排気管40の外周円筒面に外気吸入口48を設け、空気を燃焼排気に混入する。この場合、空気の混入した燃焼排気は、その露点が低下するため排気通路41を流れる途中で結露しない。この結果、ドレンの発生を防止できる。
次に、ドレン対策としての別の実施例(実施例2)のテーブルコンロ201を図10を用いて説明する。
環状排気管40のリング状底面42にドレン排出口49を設ける。そして、このドレン排出口49の下方にドレンタンク50を着脱可能に設ける。環状排気管40のリング状底面42は、ドレン排出口49が最下部となるように傾斜をつけて形成される。ドレンタンク50は、五徳5と汁受皿4を取り外した状態で環状排気管40の中央開口を介して器体内から取り出すことができる。
この実施例では、排気通路41でドレンが発生すると、ドレンは環状排気管40のリング状底面42を伝わってドレン排出口49から下方のドレンタンク50に落ちて溜まる。そして、溜まったドレンは、ドレンタンク50を器具内から取り出して捨てることができる。
さらに、ドレン対策としてのもう一つの別の実施例(実施例3)のテーブルコンロ301を図11を用いて説明する。
実施例2の場合と同様に、環状排気管40のリング状底面42にドレン排出口49を設け、リング状底面42をドレン排出口49が最下部となるように傾斜をつけて形成する。そして、斜め下方に傾斜したガイド板51をドレン排出口49に取り付ける。ガイド板51の先端はグリルの排気通路内に延設され、その先端にドレン蒸発皿52が設けられる。
この実施例では、ドレン排出口49から排出されたドレンは、ガイド板51を伝わりグリルの排気通路内に設けられたドレン蒸発皿52に溜まる。そして、グリルが使用されるとその燃焼排気により加熱されて蒸発し、燃焼排気とともにグリル排気口から器具外に排出される。
このように、上記形態のテーブルコンロ1によれば、コンロバーナ20の燃焼排気を所定の排気口に送ることで使用者側あるいは室内に燃焼排気が流出しないため、使用環境が良好になるだけでなく、熱効率を向上させたコンロにおいてもドレンの発生が防止され、非常に使い勝手がよい。しかも、ドレンの発生の防止は、排気通路41に空気を混入して燃焼排気の露点を下げるという簡単な方法で行うことができるため、製造コストの上昇を抑制できる。
また、実施例2のテーブルコンロ201では、排気通路41でドレンが発生しても、ドレンタンク50にドレンを溜めて随時取り出して捨てることができるため、排気通路41をドレンで腐食させることなく維持できる。
また、実施例3のテーブルコンロ301によれば、排気通路41でドレンが発生しても、ドレンは加熱されて蒸発して排出されるため、ドレンを排水するといった処理が不要となり非常に使い勝手がよい。しかも、グリルの燃焼ガスや燃焼排気の熱を利用してドレンを蒸発させているため、特別な加熱装置が不要であり製造コストを抑制できる。
以上説明した本実施形態のテーブルコンロによれば以下の効果を奏する。
また、上記形態のコンロバーナ20によれば、噴出速度が速くなっても、旋回羽根リング35によって燃焼火炎Fのリフトを効果的に防止可能となる。よって、燃焼空間を狭くして熱効率の向上を図るテーブルコンロに好適に用いることができる。
また、リフト防止板として、燃焼火炎Fを、斜め上方で且つバーナ本体21の円筒外周面の接線方向に旋回させる旋回羽根37を設けているため、好適なリフト防止効果が得られるようになっている。特に、複数の旋回羽根37,37・・をバーナ本体21の外周に設けた小リング板36の上面に複数立設した旋回羽根リング35を採用しているため、バーナの全周に亘って万遍なくリフト防止効果が得られる。さらに、旋回羽根37による火炎の旋回により、調理容器底面と火炎との接触が良好になるため、この点でも熱効率が向上する。
一方、旋回羽根37は、その内側端が炎口形成面から5mm以上15mm以内の位置に設置しているため、燃焼性能を悪化させることなく充分なリフト防止効果が得られる最適位置が選択可能となっている。
また、旋回羽根リング35の周囲に、旋回羽根リング35と同じ方向に燃焼ガスを旋回させる仕切壁16を形成した五徳リング15を配置したことで、旋回羽根リング35から旋回しながら外周へ導かれる燃焼ガスを一連の流れでスムーズに五徳リング15でも旋回させることができ、燃焼ガスによる調理容器Pとの熱交換を好適に行わせることができる。
そして、コンロバーナ20を、給気ファン6によって燃焼用の一次空気が強制的に供給される全一次空気式燃焼バーナとして、調理容器P下部の燃焼空間に外気が殆ど流入しないように形成されたテーブルコンロ1に適用したことで、一次空気の増加による燃焼火炎のリフトを防止して熱効率の向上に寄与することができる。
また、五徳リング15と旋回羽根37とを別体に設けているため、旋回羽根37の熱が五徳リング15に伝わって放熱してしまうという不具合も防止でき、こうした点でも熱効率向上の一助となっている。
また、上記形態のテーブルコンロ1によれば、五徳リング15上に、燃焼ガス通路34を仕切る複数の仕切壁16を、五徳リング15の放射方向と異なる方向で立設し、仕切壁16は、隣接する仕切壁16との距離を、コンロバーナ20の中心から外側へ離れるに従って狭くなるように設定したことで、調理容器Pとの熱交換により温度が低下する燃焼空間の外側でも燃焼ガスの拡散を防いで調理容器Pとの熱交換を促進でき、熱効率の向上を効果的に実現することができる。
また、仕切壁16を上方から見て渦巻き状に形成しているから、調理容器P底面との接触距離を長く保つことができ、一層熱効率を向上することができる。また、隣接する仕切壁16の距離を簡単に調整することができるため、熱流が拡散しないように各燃焼ガス通路34の通過断面積を簡単に調整可能となる。
そして、仕切壁16を、その内側先端から外側先端にかけて五徳リング15に立設され、調理容器Pを載置した際に上端が調理容器Pの底面と渦巻きライン状に当接する五徳爪として、燃焼ガス通路34を五徳リング15上面と仕切壁16と調理容器P底面とにより囲まれる渦巻き状に区画形成したことで、仕切壁16を五徳爪に兼用して調理容器Pの底面を燃焼ガス通路34の区画に利用できる。しかも、燃焼ガスが渦巻き状に区画された燃焼ガス通路34に沿って外側に流れるとき、仕切壁16に当たって上方向に導かれて調理容器P底面と良好に衝突するため、一層調理容器P底面を良好に加熱できる。また、五徳リング15上で調理容器P底面下を抜け出た燃焼ガスも、仕切壁16により上方向に向けられて調理容器P側面に沿って流れるため、調理容器P側面をも良好に加熱する。
従って、熱の拡散防止と燃焼ガスの流れのコントロールとにより熱効率が飛躍的に向上する。
さらに、上記形態のコンロバーナ20によれば、円筒外周面に複数の小孔30を形成した内側リング25と、スリット開口31を形成した外側リング28とを、その円筒面同士が互いに略密着するように同軸で重ね合わせて、各リング25,28の小孔30とスリット開口31との連通空間を混合ガス通路32としたことで、両リング25,28の小孔30とスリット開口31との重ね合わせによって小さい炎口24が形成できる。よって、火炎のリフトやバックを効果的に防止可能となる。また、小孔30やスリット開口31を無理に小さく形成する必要がないため、加工性に優れる。さらに、小孔30やスリット開口31に目詰まりが生じにくくなる上、清掃も両リング25,28を分離することで簡単に行える。
特に、ここでは、内側リング25の外周面に、周方向のスリット溝29を形成してそのスリット溝29内に複数の小孔30を穿設する一方、外側リング28に、上下方向のスリット開口31を形成して、スリット溝29とスリット開口31との重なり部を炎口24とし、混合ガスを内側リング25の小孔30からスリット溝29を介して外側リング28のスリット開口31に導き、そのスリット開口31で火炎を形成する構成としたことで、スリット溝29内で混合ガスがぶつかりあって乱流となり、保炎性が向上する。よって、火炎のリフトやバックがより効果的に防止可能となる。
また、火炎により直接熱せられて高温となる外側リング28を、内側リング25よりも耐熱性の高い金属で形成しているため、耐久性に優れたコンロバーナ20を得ることができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、本実施形態では排気ファンにより燃焼排気を排気する強制排気方式であるが、排気ファンを設けずに排気通路を形成するだけの自然排気式のコンロバーナであってもよく、また、本実施形態では給気ファンにより燃焼用一次空気を供給する強制燃焼方式であったが、自然燃焼式のコンロバーナであってもよい。つまり、コンロバーナは、強制燃焼式と強制排気式との組み合せ、強制燃焼式と自然排気式との組み合せ、自然燃焼式と強制排気式との組み合せ、自然燃焼式と自然排気式との組み合わせのいずれの組み合わせであっても構わない。
また、外周の五徳リングは、上記形態のように外周側の通路幅が狭くなる渦巻き状の仕切壁を立設したものに限らず、外周側の通路幅が広くなる渦巻き状の仕切壁を立設したものや、渦巻き状でなく、従来型の放射状の五徳爪を立設したものであってもよい。
勿論ガスコンロも、テーブルコンロに限らず、ビルトインコンロ等にも適用可能である。
テーブルコンロの説明図である。 バーナヘッドの説明図である。 五徳リングの説明図(上が平面、下が側面)である。 五徳リングの斜視図である。 旋回羽根リングの説明図(上が平面、下がA−A線断面)である。 旋回羽根リングの斜視図である。 コンロ部の平面図である。 覆いカバーの斜視図である。 覆いカバーの断面図である。 実施例2のテーブルコンロの説明図である。 実施例3のテーブルコンロの説明図である。
符号の説明
1、201、301 テーブルコンロ
20 コンロバーナ
40 環状排気管
41 排気通路
47 排気管
48 外気吸入口
50 ドレンタンク
52 ドレン蒸発皿

Claims (4)

  1. 調理容器を加熱するバーナと、
    上記調理容器加熱後の燃焼排気を集めて所定の排気口にまで送る排気通路とを備えたガスコンロにおいて、
    上記排気通路で燃焼排気が結露してドレンを発生することを防止するドレン発生防止手段を備えたことを特徴とするガスコンロ。
  2. 上記ドレン発生防止手段は、上記排気通路に空気を混入して燃焼排気を希釈することを特徴とする請求項1記載のガスコンロ。
  3. 調理容器を加熱するバーナと、
    上記調理容器加熱後の燃焼排気を集めて所定の排気口にまで送る排気通路とを備えたガスコンロにおいて、
    上記排気通路で燃焼排気が結露して発生したドレンを溜めて取り出し可能に設けられるドレン溜め手段を備えたことを特徴とするガスコンロ。
  4. 調理容器を加熱するバーナと、
    上記調理容器加熱後の燃焼排気を集めて所定の排気口にまで送る排気通路とを備えたガスコンロにおいて、
    上記排気通路で燃焼排気が結露して発生したドレンを蒸発させる蒸発手段を備えたことを特徴とするガスコンロ。
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