JPH09229367A - コンロ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 五徳の外側に放出される熱気によって鍋の取
手が加熱されることを防止する。 【解決手段】 五徳３を筒状に形成してバーナ５の炎Ｆ
を囲い、炎により生じた熱気を排気通路７を介して外部
に排出する。燃焼不良を生じないよう、二次空気を給気
ファン６で強制的に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、台所などで使用す
るコンロに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のコンロは、爪付きの五徳を用い、
バーナの炎や炎により生じた熱気が五徳の爪部に載置し
た鍋の底面に沿って五徳の外側に自然に放出されるよう
にしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のコンロで
は、放出された熱気の一部が鍋の取手に達してこれを加
熱し、取手が持ちづらくなるといった不具合を生ずる。
本発明は、かかる不具合を解消したコンロを提供するこ
とを課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明のコンロは、バーナの炎を囲う筒状の五徳と、バ
ーナの配置部に二次空気を強制的に供給する給気ファン
と、五徳で囲われた空間に連なる排気通路とを備えるこ
とを特徴とする。

【０００５】本発明によれば、バーナの炎や炎により生
じた熱気は、五徳の外側に漏出することなく、排気通路
を介して外部に排気される。かくて、五徳に載置した鍋
の取手が熱気によって加熱されることを防止できる。こ
の場合、ドラフト効果による二次空気の吸引作用を得ら
れなくなるが、給気ファンにより二次空気が強制的に供
給されるため、バーナの燃焼不良を生ずることはない。

【０００６】尚、排気通路に排気ファンを設け、熱気を
排気ファンによって強制的に吸引排気するようにしても
燃焼不良を防止できるが、この場合にはファンの熱対策
が必要になる。これに対し、本発明のような給気ファン
を設けるものでは、熱対策が不要になり、コスト的に有
利である。

【０００７】ところで、給気ファンから送風される空気
の一部を排気通路に供給するように構成すれば、排気通
路からの排気温度が低下する。従って、排気口を、コン
ロ天板の奥部以外の場所に設けられるようになり、設計
の自由度が増す。例えば、排気口を五徳の配置部の周囲
に開設し、コンロ天板の奥部の排気口による立上り部を
無くしてフラツト観を出すことが可能になる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１を参照して、１はコンロ本体
であり、コンロ本体１の上面の天板２に五徳３を載置す
ると共に、天板２の下面に燃焼筐４を垂設し、該燃焼筐
４内にバーナ５を収納している。

【０００９】バーナ５は、内周に炎孔５ａを有する内火
式リングバーナで構成されている。燃焼筐４内には、天
板２に開設したコンロ用の開口部２ａの直下に位置する
汁受用の内筐４０が設けられており、内筐４０の上端に
バーナ５を取付けて、バーナ５の炎Ｆが開口部２ａを通
して立昇るようにしている。そして、燃焼筐４に連通す
る給気ファン６を設け、該ファン６によって強制的に供
給される二次空気を、内筐４０に形成した通気孔４１を
介してバーナ５の内方に導くと共に、バーナ５と天板２
との間に確保した通気間隙４２を介してバーナ５の上方
に導くようにしている。

【００１０】五徳３は、バーナ５の炎Ｆを囲う、内外２
重壁構造の筒状に形成されている。また、天板２の下面
には、排気通路となる排気ダクト７が、燃焼筐４を囲う
ように、且つ、天板２の奥部に設けた排気口７０に連通
するように設けられている。そして、五徳３の内周壁に
排気窓３０を開設すると共に、天板２に五徳３の中空空
間を排気ダクト７に連通する連通孔７１を開設し、バー
ナ５の炎Ｆにより生じた熱気が排気窓３０と五徳３の中
空空間と連通孔７１と排気ダクト７とを介して排気口７
０から外部に排気されるようにしている。

【００１１】かくて、五徳３の外側への熱気の漏出が抑
制され、五徳３に載置した鍋Ｐの取手が熱気によって加
熱されることを防止できる。この場合、ドラフト効果に
よる二次空気の吸引作用は得られないが、給気ファン６
により二次空気が強制給気されると共に、燃焼廃ガスが
給気ファン６の送風力により排気窓３０を介して排気ダ
クト７に押し出されるため、五徳３で囲われた空間に燃
焼廃ガスが籠ることがなく、二次空気不足による燃焼不
良は生じない。

【００１２】尚、五徳３の上端面に溝を形成して、熱気
の一部を鍋底との間で熱交換させつつ五徳３の外側に流
出させ、加熱効率を向上させることも可能である。この
場合、二次空気の強制給気により炎Ｆの長さが短くなる
ため、炎Ｆが鍋底に達し五徳３の上端面の溝を介してそ
のまま漏出するようなことはなく、鍋Ｐの取手が問題に
なる程に加熱されることはない。

【００１３】図２は他の実施形態を示し、このもので
は、天板２に、五徳３の配置部の周囲に位置させて、排
気ダクト７に連なる排気口７２を開設している。この場
合、排気口７２からの排気温度が高いと、鍋Ｐの取手が
加熱されるため、給気ファン６から送風される空気の一
部を送風ダクト６０を介して排気ダクト７に供給し、排
気温度を低下させるようにしている。

【００１４】図２の実施形態では、図１の実施形態にお
ける天板２の奥部の排気口７０による立上り部を無くし
て、天板２を全体的にフラット化でき、体裁が良くなる
と共に清掃も容易になる、という利点がある。尚、排気
口７２は、五徳３の配置部の周囲に複数配列するが、そ
の配列形状は五徳３と同心円状である必要はなく、楕円
や四角形や三角形であっても良く、デザイン性を考慮し
て適宜に選択できる。

【００１５】尚、図１の実施形態のように、天板２の奥
部に排気口７０を設けるものにおいても、給気ファン６
から送風される空気の一部を排気ダクト７に供給する、
仮想線で示すような送風ダクト６１を設けても良い。こ
れによれば、排気温度が低下して、壁面Ｗの過熱が防止
される、という利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るコンロの一例の截断側面図

【図２】 他の実施形態の要部の截断側面図

【符号の説明】

３ 五徳 ５ バーナ ６ 給気ファン ７ 排気ダクト（排気通
路） ７２ 排気口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 孝平 東京都荒川区南千住３−28−70−810 (72)発明者 荒松 政男 愛知県名古屋市中川区福住町２番26号 リ ンナイ株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バーナの炎を囲う筒状の五徳と、バーナ
   の配置部に二次空気を強制的に供給する給気ファンと、
   五徳で囲われた空間に連なる排気通路とを備えることを
   特徴とするコンロ。
2. 【請求項２】 給気ファンから送風される空気の一部を
   排気通路に供給することを特徴とする請求項１に記載の
   コンロ。
3. 【請求項３】 五徳の配置部の周囲に排気通路に連なる
   排気口を開設することを特徴とする請求項２に記載のコ
   ンロ。