JP4378448B2 - ガスこんろ - Google Patents
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Description
こうしたガスこんろにおいては、特許文献1に示されるように、五徳爪の高さを低く形成してバーナと調理鍋との間隔を小さくすることによって、熱効率を向上させたものが知られている。
この結果、高い熱効率が得られなかった。
この場合には、整流板に衝突して上方向に流れを変化させた燃焼ガスは調理容器側面に沿って流れる。このため、燃焼ガスが調理容器の側面とも接触するようになり、調理容器底面に加えて調理容器側面においても良好に燃焼ガスとの熱交換を行わせることが可能となって、熱効率を向上させることができるのである。
ところが、このような整流板を設けても、ガスこんろのインプット(単位時間当たりに供給される燃料ガスの発熱量)や使用する調理容器の大きさに応じて熱効率や燃焼性能が大きく異なってしまう。
本発明のガスこんろは上記課題を解決し、熱効率を効果的に向上させることを目的とする。
調理容器を加熱するバーナと、
上記バーナの周囲に設けられるリング板と調理容器底面とを支持する複数の五徳爪とを有する五徳と
を備え、上記リング板の上面と調理容器の底面との間にリング状の燃焼ガス通路を形成するガスこんろにおいて、
上記リング板の外周側上面に、該リング板上面に沿って外側に流れる上記バーナの燃焼ガスの流れを上方向に変化させる整流板を設けるとともに、
上記リング板の中心から上記整流板までの距離をR(cm)、上記バーナの最大火力での燃焼量をM(kW)としたとき、7×√M<R<8.5×√Mの関係になるように上記整流板を形成したことを要旨とする。
上記整流板の複数箇所に燃焼ガスを通過させる排気通路部を形成したことを要旨とする。
上記整流板の内周側の上記リング板上面に、該整流板の高さよりも高い調理容器載置用の突起を形成したことを要旨とする。
従って、整流板の径よりも小さい調理容器を載置した場合には、整流板に衝突して上方向に流れを変化させた燃焼ガスは調理容器側面に沿って流れる。この結果、燃焼ガスが調理容器の側面とも接触するようになり、調理容器底面に加えて調理容器側面においても良好に燃焼ガスとの熱交換を行わせることが可能となるため、熱効率を向上させることができる。
一般的に、ガスこんろのインプット(単位時間当たりに供給される燃料ガスの発熱量)に対して、調理に用いるのに最適な調理鍋の大きさというものがある。インプットに対して鍋径が小さすぎると、無駄に放出する熱エネルギーが多くなり熱効率が悪化するだけでなくガスこんろの周りが熱くなってしまうし、インプットに対して鍋径が大きすぎると、調理量に対して火力が弱くなりすぎ調理しづらくなってしまう。例えば、JIS規格では、所定の大きさのインプットに対して各種テストで使用する鍋径の大きさが表1に示すように決められている。
こんろバーナ4は、ノズル7と、ノズル7から噴出する燃料ガスとその際同時に供給される一次空気とからなる混合ガスが流入するバーナ本体8と、バーナ本体8上に載置されバーナ本体8との間に多数の炎口9を形成するバーナヘッド10とにより構成される。
バーナ本体8は、燃料ガスと燃焼用一次空気とを吸入するスロート部11と、スロート部11と連通し燃料ガスと一次空気とを混合する環状混合気室12とを備える。尚、環状混合気室12は、上面が開口しておりバーナヘッド10を載置することにより塞がれる構成である。ノズル7は、スロート部11の基端に設けられ、その周りには一次空気を吸引するための吸気口13が設けられる。
バーナ本体8の環状混合気室12の中央には中央開口部14が形成され、バーナヘッド10の中央には燃焼用二次空気の流路となる筒部15が鉛直方向に形成される。そして、バーナヘッド10は、この筒部15をバーナ本体8の中央開口部14に嵌合して、バーナ本体8上に載置される。
また、こんろバーナ4の炎口9の近傍には、点火用の電極16と火炎検出用の熱電対17とが設置される。
五徳6は、調理鍋を載置支持する複数のL字型の五徳爪18と、こんろバーナ4の周囲に設けられトッププレート2の開口3と汁受皿5との重ね部上部を覆うとともに、五徳爪18を立設する基盤となる五徳リング19と、五徳リング19外周部上面に上向きに突出して設けられる環状の整流板20とにより一体的に構成される。
この五徳爪18の下先端には挿入片21が設けられ、この挿入片21をトッププレート2に開口された五徳受孔22に挿入することによって、五徳6をトッププレート2上に位置決め載置する。また、五徳リング19とトッププレート2との間には二次空気供給用の隙間が形成される。尚、二次空気供給用の隙間は、汁受皿5のくぼみ部側面に開口を設けることにより形成してもよい。
五徳リング19は、中央にリング開口23が形成された円盤状であり、そのリング開口23にこんろバーナ4の頭部を同軸上に挿通することによってこんろバーナ4の炎口形成面の周囲を囲む。また、五徳リング19は、五徳爪18上面に当接される調理鍋底面との間にリング状の燃焼ガスの通過流路を形成して外側へ導く。
五徳リング19の内周側は、リング中心に向かって下向きに傾斜し、その傾斜面を炎口9におけるガスの噴出方向とほぼ平行に形成するとともに、その先端が炎口9の外周面に接近する。
7×√M<R<8.5×√M
の関係を満たす範囲で形成される。
この関係式は、最大インプットがM(kW)のこんろバーナ4に対して、最も使用頻度が高いと考えられる調理鍋(JIS規格の調理鍋)を用いた時に、良好な燃焼性能を維持したまま効果的に熱効率を向上させることができるリング径となるように、本発明者らが実験的に求めた関係である。つまり、リング径がこの範囲よりも小さいと排気通路が狭くなって燃焼性能が悪化してしまうし、この範囲よりも大きいと燃焼ガスを良好に調理鍋の側面に沿って流せなくなり熱効率向上の効果がなくなってしまうのである。
例えば、最大インプットM=4.2kWのこんろバーナ4に対しては、
14.3cm<R<17.4cm
の範囲の大きさのリング径で整流板を形成し、
最大インプットM=5.2kWのこんろバーナ4に対しては、
16.0cm<R<19.3cm
の範囲の大きさのリング径で整流板を形成し、
最大インプットM=2.45kWのこんろバーナ4に対しては、
11.0cm<R<13.3cm
の範囲の大きさのリング径で整流板20を形成する。
そして、炎口9から噴出して燃焼した後に、燃焼ガスは五徳リング19と調理鍋との間の隙間を半径方向外側に向かって流れ、整流板20に衝突すると、上方向に流れをかえる。この上方向に流れた燃焼ガスは、調理鍋の側面に沿って流れた後で、外部に放出される。また、燃焼ガスのこのような移動にともなって発生するドラフト力によって、バーナヘッド10の中央の筒部15及び五徳リング19の下方の隙間から燃焼用二次空気が吸引される。
この結果、燃焼ガスが調理鍋の側面とも接触するようになり接触面積が増えて、調理鍋底面に加えて調理容器側面においても良好に燃焼ガスとの熱交換が行われるため、熱効率を向上させることができる。さらに、整流板20の高さを五徳爪18の高さよりも高く形成しているため、燃焼ガスを確実に調理鍋の側面にまで導くことができる。
また、五徳リング19の内側先端を炎口9の外周面に接近させているので、二次空気は、炎口9の近傍まで導かれる。従って、二次空気が火炎の基部から先端まで全体にわたって供給されるため燃焼性能が向上する。この結果、燃焼空間を狭くしても良好な燃焼状態を得ることができるため、五徳爪18を低く形成して調理鍋とこんろバーナ4との距離を縮めて熱効率をより一層向上させることが可能となる。
実施例2のテーブルこんろでは、リング状の整流板220を全周でつなげず、複数の整流小片228を五徳206の外周側上面に等間隔で円周状に配置することにより形成した。すなわち、整流板220の間に燃焼ガスを通過させる断続的な排気通路部230を形成した。
この結果、整流板220のリング径Rよりも大きな径の調理鍋が使用された場合においても、燃焼ガスは排気通路部230を通って外部に排出されるため、良好な燃焼状態を維持可能となる。
また、図5に示すように、燃焼ガスを通過させる排気通路部230Xは、整流板220Xの上部のみをくし歯状に切り欠いて形成してもよい。また、図6に示すように、整流板220Yに等間隔で開口を設けることにより排気通路部230Yを形成してもよい。このように、排気通路部は、整流板の内側の燃焼ガスを外側に排出できればよく、様々な形状とすることが可能である。
尚、実施例2のテーブルこんろにおいても、こんろバーナ4の最大インプットM(kW)と整流板のリング径R(cm)とが実施例1のテーブルこんろ1と同様に関係式7×√M<R<8.5×√Mを満たす。
実施例3のテーブルこんろ301では、五徳306に設けられる整流板320の内周側の五徳リング319上面に整流板320の高さよりも高い突起340を複数設けた。尚、整流板320及び突起340はいずれも五徳爪18よりも高く形成する。
この結果、整流板320のリング径Rよりも大きな径の調理鍋が使用された場合においても、調理鍋が突起340の上に載り調理鍋と整流板320との間に排気通路が確保され、燃焼ガスがその排気通路を通って外部に排出されるため、良好な燃焼状態を維持可能となる。
尚、実施例3のテーブルこんろ301においても、こんろバーナ4の最大インプットM(kW)と整流板320のリング径R(cm)とが実施例1のテーブルこんろ1と同様に関係式7×√M<R<8.5×√Mを満たす。
例えば、本実施例では、こんろバーナ4としてノズル7からの燃料ガスの噴出に伴って吸気口13から一次空気が吸引される自然燃焼式バーナを用いているが、これに限ったものではなく、燃焼用空気を供給するための送風ファンを備えた強制燃焼式バーナを用いてもよい。この場合には、自然燃焼式の場合と比べて、燃焼空間を狭くしても良好な燃焼状態が維持できるので、調理鍋とこんろバーナとの間をさらに接近させることが可能となり、より一層熱効率を向上させることができる。
また、本実施例では、整流板20の高さを五徳爪18の高さよりも高く形成して、燃焼ガスを良好に調理鍋の側面に導いているが、これに限ったものではなく、五徳爪18よりも低く形成しても構わない。この場合には、排気通路部230や突起340を設けなくても、整流板20のリング径Rよりも大きな調理鍋を使用する場合でも燃焼ガスを外部に排出する排気通路を確保でき、良好な燃焼性能を維持可能となる。さらに、こうした場合には、図9に示すように、燃焼ガスは五徳爪18よりも低い整流板420によって上向きに流れを変化させられて調理鍋底面に衝突した後、整流板420上端面と調理鍋底面との間の隙間を通過して外部に放出される。従って、燃焼ガスと調理鍋底面との伝熱効率を向上させることができる。
4 こんろバーナ
6、206、306 五徳
18 五徳爪
19、319 五徳リング
20、220、220X、220Y、320 整流板
230、230X、230Y 排気通路部
340 突起
Claims (3)
- 調理容器を加熱するバーナと、
上記バーナの周囲に設けられるリング板と調理容器底面とを支持する複数の五徳爪とを有する五徳と
を備え、上記リング板の上面と調理容器の底面との間にリング状の燃焼ガス通路を形成するガスこんろにおいて、
上記リング板の外周側上面に、該リング板上面に沿って外側に流れる上記バーナの燃焼ガスの流れを上方向に変化させる整流板を設けるとともに、
上記リング板の中心から上記整流板までの距離をR(cm)、上記バーナの最大火力での燃焼量をM(kW)としたとき、7×√M<R<8.5×√Mの関係になるように上記整流板を形成したことを特徴とするガスこんろ。 - 上記整流板の複数箇所に燃焼ガスを通過させる排気通路部を形成したことを特徴とする請求項1記載のガスこんろ。
- 上記整流板の内周側の上記リング板上面に、該整流板の高さよりも高い調理容器載置用の突起を形成したことを特徴とする請求項1記載のガスこんろ。
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